JP2004044849A - エジェクタサイクル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】蒸発器30の冷媒出口側と圧縮機10の冷媒吸入側とを繋ぐオイル戻し通路70に逆止弁71が設けるとともに、蒸発器30の冷媒出口側の圧力が圧縮機10の冷媒吸入側の圧力より大きくなり、かつ、その圧力差が所定圧力差以上となったときに開くように逆止弁71を設定する。これにより、蒸発器30内の冷凍機油が減少すると、逆止弁71が閉じて自動的にオイル戻しモードから通常運転モードに移行し、逆に、蒸発器30内の多量の冷凍機油が滞留すると、逆止弁71が開いて自動的に通常運転モードからオイル戻しモードに移行するので、蒸発器30内に滞留する冷凍機油を圧縮機10に戻すことができ、気液分離器50に多量の液相成分を蓄える必要がなく、気液分離器50の小型化を図ることができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エジェクタサイクルに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
エジェクタサイクルとは、周知のごとく、エジェクタにて冷媒を減圧膨張させて蒸発器にて蒸発した気相冷媒を吸引するとともに、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して圧縮機の吸入圧を上昇させる蒸気圧縮式冷凍機である。
【0003】
具体的には、エジェクタサイクルでは、圧縮機→放熱器→エジェクタ→気液分離器→圧縮機の順に循環する冷媒流れ(以下、駆動流と呼ぶ。)と、気液分離器→蒸発器→エジェクタ→気液分離器の順に循環する冷媒流れ(以下、吸引流と呼ぶ。)とが存在し、吸引流は圧縮機にて圧縮された高圧冷媒の有するエネルギーを利用したエジェクタのポンプ作用(JIS Z 8126 番号2.1.2.3等参照)により循環させられる。
【0004】
ところで、膨張弁等の減圧手段により等エンタルピ的に冷媒を減圧する蒸気圧縮式冷凍機(以下、膨張弁サイクルと呼ぶ。)では、膨張弁を流出して蒸発器に流れ込んだ冷媒を圧縮機が直接的に吸引するのに対して、エジェクタサイクルでは、圧縮機は蒸発器内の冷媒を吸引するのではなく、気液分離器内の冷媒を吸引する。
【0005】
そして、エジェクタサイクルでは、蒸発器に供給する液相冷媒は勿論のこと、冷媒と共に循環する冷凍機油を圧縮機に戻すため、比較的多量の液相成分を気液分離器内に蓄えて気液分離器内で冷凍機油と液相冷媒とを分離して圧縮機に冷凍機油を戻している。
【0006】
このため、エジェクタサイクル用の気液分離器では、多量の液相成分を気液分離器に蓄える必要があるため、気液分離器の小型化を図ることが難しいと言う問題を有している。
【0007】
因みに、冷凍機油とは、圧縮機の摺動部を潤滑する潤滑油であり、一般的な蒸気圧縮式冷凍機では、冷媒に冷凍機油を混合することにより圧縮機内の摺動部を潤滑する。
【0008】
本発明は、上記点に鑑み、第1には、従来と異なる新規なエジェクタサイクルを提供し、第2には、エジェクタサイクル用の気液分離器の小型化を図ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式のエジェクタサイクルであって、圧縮機(10)から吐出した高圧冷媒の熱を放熱する高圧側熱交換器(20)と、低圧冷媒を蒸発させる低圧側熱交換器(30)と、高圧冷媒を等エントロピ的に減圧膨張させるノズル(41)を有し、ノズル(41)から噴射する高い速度の冷媒流により低圧側熱交換器(30)にて蒸発した気相冷媒を吸引するとともに、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して圧縮機(10)の吸入圧を上昇させるエジェクタ(40)と、エジェクタ(40)から流出した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離し、気相冷媒用出口が圧縮機(10)の吸引側に接続され、液相冷媒用出口が低圧側熱交換器(30)に接続された気液分離手段(50)と、低圧側熱交換器(30)の冷媒出口側と圧縮機(10)の冷媒吸入側とを繋ぐ冷媒通路(80)と、冷媒通路(80)に設けられ、低圧側熱交換器(30)の冷媒出口側がら圧縮機(10)の冷媒吸入側にのみ冷媒が流れることを許容するバルブ(71)とを備えることをことを特徴とする。
【0010】
これにより、蒸発器(30)内に滞留する冷凍機油を圧縮機(10)に戻すことができるので、気液分離器(50)に多量の液相成分を蓄える必要がなく、気液分離器(50)の小型化を図ることができるとともに、従来と異なる新規なエジェクタサイクルを得ることができる。
【0011】
請求項2に記載の発明では、低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式のエジェクタサイクルであって、圧縮機(10)から吐出した高圧冷媒の熱を放熱する高圧側熱交換器(20)と、低圧冷媒を蒸発させる低圧側熱交換器(30)と、高圧冷媒を等エントロピ的に減圧膨張させるノズル(41)を有し、ノズル(41)から噴射する高い速度の冷媒流により低圧側熱交換器(30)にて蒸発した気相冷媒を吸引するとともに、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して圧縮機(10)の吸入圧を上昇させるエジェクタ(40)と、エジェクタ(40)から流出した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離し、気相冷媒用出口が圧縮機(10)の吸引側に接続され、液相冷媒用出口が低圧側熱交換器(30)に接続された気液分離手段(50)と、低圧側熱交換器(30)の冷媒出口側と圧縮機(10)の冷媒吸入側とを繋ぐ冷媒通路(80)と、冷媒通路(80)に設けられ、低圧側熱交換器(30)の冷媒出口側の圧力が圧縮機(10)の冷媒吸入側の圧力より大きくなり、かつ、その圧力差が所定圧力差以上となったときに、冷媒通路(80)を開くバルブ(71)とを備えることを特徴とする。
【0012】
これにより、蒸発器(30)内に滞留する冷凍機油を圧縮機(10)に戻すことができるので、気液分離器(50)に多量の液相成分を蓄える必要がなく、気液分離器(50)の小型化を図ることができるとともに、従来と異なる新規なエジェクタサイクルを得ることができる。
【0013】
請求項3に記載の発明では、低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式のエジェクタサイクルであって、圧縮機(10)から吐出した高圧冷媒の熱を放熱する高圧側熱交換器(20)と、低圧冷媒を蒸発させる低圧側熱交換器(30)と、高圧冷媒を等エントロピ的に減圧膨張させるノズル(41)を有し、ノズル(41)から噴射する高い速度の冷媒流により低圧側熱交換器(30)にて蒸発した気相冷媒を吸引するとともに、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して圧縮機(10)の吸入圧を上昇させるエジェクタ(40)と、エジェクタ(40)から流出した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離し、気相冷媒用出口が圧縮機(10)の吸引側に接続され、液相冷媒用出口が低圧側熱交換器(30)に接続された気液分離手段(50)と、低圧側熱交換器(30)の冷媒出口側と圧縮機(10)の冷媒吸入側とを繋ぐ冷媒通路(80)と、低圧側熱交換器(30)の冷媒出口側の圧力が圧縮機(10)の冷媒吸入側の圧力より大きくなり、かつ、その圧力差が所定圧力差以上となったときに、冷媒通路(80)に冷媒を流す電気式のバルブ(73、74)とを備えることを特徴とする。
【0014】
これにより、蒸発器(30)内に滞留する冷凍機油を圧縮機(10)に戻すことができるので、気液分離器(50)に多量の液相成分を蓄える必要がなく、気液分離器(50)の小型化を図ることができるとともに、従来と異なる新規なエジェクタサイクルを得ることができる。
【0015】
請求項4に記載の発明では、冷媒通路(80)を構成する配管部材、バルブ(71、73、74)及び気液分離器(50)が一体化されていることを特徴とするものである。
【0016】
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本実施形態は、本発明に係るエジェクタサイクルを、食品を冷蔵・冷凍保存するショーケース用の蒸気圧縮式冷凍機に適用したものであって、図1はエジェクタサイクルの模式図である。
【0018】
圧縮機10は冷媒を吸入圧縮する電動式の圧縮機であり、放熱器20は圧縮機10から吐出した高温・高圧の冷媒と室外空気とを熱交換して冷媒を冷却する高圧側熱交換器である。
【0019】
また、蒸発器30は、ショーケース内に吹き出す空気と低圧冷媒とを熱交換させて液相冷媒を蒸発させることにより冷凍能力を発揮する低圧側熱交換器であり、エジェクタ40は放熱器20から流出する冷媒を減圧膨張させて蒸発器30にて蒸発した気相冷媒を吸引するとともに、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して圧縮機10の吸入圧を上昇させるエジェクタである。
【0020】
なお、エジェクタ40は、図2に示すように、流入する高圧冷媒の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して冷媒を等エントロピ的に減圧膨張させるノズル41、ノズル41から噴射する高い速度の冷媒流の巻き込み作用により蒸発器30にて蒸発した気相冷媒を吸引しながら、ノズル41から噴射する冷媒流とを混合する混合部42、及びノズル41から噴射する冷媒と蒸発器30から吸引した冷媒とを混合させながら速度エネルギーを圧力エネルギーに変換して冷媒の圧力を昇圧させるディフューザ43等からなるものである。
【0021】
このとき、混合部42においては、駆動流の運動量と吸引流の運動量との和が保存されるように駆動流と吸引流とが混合するので、混合部42においても冷媒の圧力が(静圧)が上昇する。
【0022】
一方、ディフューザ43においては、通路断面積を徐々に拡大することにより、冷媒の速度エネルギ(動圧)を圧力エネルギ(静圧)に変換するので、エジェクタ40においては、混合部42及びディフューザ43の両者にて冷媒圧力を昇圧する。そこで、以下、混合部42とディフューザ43とを総称して昇圧部と呼ぶ。
【0023】
因みに、本実施形態では、ノズル41から噴出する冷媒の速度を音速以上まで加速するために、通路途中に通路面積が最も縮小した喉部41aを有するラバールノズル(流体工学(東京大学出版会)参照)を採用しているが、勿論、先細ノズルを採用してもよいことは言うまでもない。
【0024】
また、図1中、気液分離器50はエジェクタ40から流出した冷媒が流入するとともに、その流入した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して冷媒を蓄える気液分離手段であり、気液分離器50の気相冷媒流出口は圧縮機10の吸引側に接続され、液相冷媒流出口は蒸発器30側に接続されている。
【0025】
絞り60は気液分離器50から流出した液相冷媒を減圧する減圧手段であり、オイル戻し通路70は、蒸発器30の冷媒出口側と圧縮機10の冷媒吸入側とを繋ぐ冷媒通路であり、オイル戻し通路70には、冷媒が蒸発器30の冷媒出口側から圧縮機10の冷媒吸入側に向かって流れることのみを許容する逆止弁71が設けられており、この逆止弁71が開閉することによりオイル戻し通路70に冷媒を流す場合と流さない場合とが制御される。
【0026】
ここで、逆止弁71は、弁口を開閉する弁体71a、及び弁体71aに弁口を閉じる向きの弾性力を作用させるバネ71bを有して構成されたもので、弁体71a及びバネ71bは、蒸発器30の冷媒出口側の圧力が圧縮機10の冷媒吸入側の圧力より大きくなり、かつ、その圧力差が所定圧力差以上となったときにオイル戻し通路70を開くように設定されている。
【0027】
なお、図1の逆止弁71は、JIS B 0125に従った逆止弁の記号であり、図1に示された弁体71a及びバネ71bの形状は、必ずしも実際の形状を示すものではない。
【0028】
また、内部熱交換器80は、放熱器20から流出した高圧冷媒と圧縮機10に吸入される低圧冷媒とを熱交換する熱交換器であり、流量制御弁90は、ノズル41の入口側に蒸発器30の冷媒出口側における冷媒過熱度が所定値となるように絞り開度を制御するバルブである。
【0029】
因みに、本実施形態では、冷媒を二酸化炭素とするとともに、図3に示すように、圧縮機10にてノズル41に流入する高圧冷媒を冷媒の臨界圧力以上まで昇圧している。因みに、図3の●で示される符号は、図1に示す●で示される符号位置における冷媒の状態を示すものである。
【0030】
次に、本実施形態に係るサイクルの作動及び特徴点を述べる。
【0031】
1.通常運転モード(図3参照)
圧縮機10から吐出した冷媒を放熱器20側に循環させる。これにより、放熱器20にて冷却された冷媒は、エジェクタ40のノズル41にて等エントロピ的に減圧膨張して、音速以上の速度で混合部42内に流入する。
【0032】
そして、混合部42に流入した高速冷媒の巻き込み作用に伴うポンプ作用により、蒸発器30内で蒸発した冷媒が混合部42内に吸引されるため、低圧側の冷媒が気液分離器50→絞り60→蒸発器30→エジェクタ40(昇圧部)→気液分離器50の順に循環する。
【0033】
一方、蒸発器30から吸引された冷媒(吸引流)とノズル41から吹き出す冷媒(駆動流)とは、混合部42にて混合しながらディフューザ43にてその動圧が静圧に変換されて気液分離器50に戻る。
【0034】
2.オイル戻しモード
本モードは、冷媒に混合された状態でエジェクタサイクル内を循環する冷凍機油が蒸発器30内に所定量以上滞留した場合や外気温度が低下した場合等のエジェクタ効率ηeが低下した場合又はエジェクタ40のポンプ作用が低下した場合に自動的に実行されるモードである。
【0035】
因みに、エジェクタ効率ηeとは、放熱器20を流通する冷媒の質量流量Gnとノズル41の出入口のエンタルピ差Δieとの積を分母とし、分子には、圧縮機10の仕事としてエネルギがどの程度回収されたかを示す冷媒流量Gnと蒸発器30を流通する冷媒の質量流量Geとの和とエジェクタ40での圧力回復ΔPを置いて定義したものである。
【0036】
すなわち、エジェクタ40のポンプ作用が十分に大きいときには、エジェクタ40での圧力回復ΔP、つまりエジェクタ40での昇圧量ΔPが大きいため、図4に示すように、逆止弁71を挟んで圧縮機10の冷媒吸入側の圧力P3が相対的に蒸発器30の冷媒出口側の圧力P1より大きくなり、オイル戻し通路70は逆止弁71により閉じられ、オイル戻し通路70に冷媒は流れない。
【0037】
しかし、エジェクタ40のポンプ作用が小さくなると、逆止弁71を挟んで蒸発器30の冷媒出口側の圧力P1が相対的に圧縮機10の冷媒吸入側の圧力P3より大きくなるため、図5に示すように、逆止弁71が開き、オイル戻し通路70に冷媒が流れる。
【0038】
したがって、蒸発器30の冷媒出口側が直接的に圧縮機10の吸入側と連通するので、エジェクタ40のポンプ作用が小さくても、蒸発器30内に滞留していた冷凍機油が圧縮機10に向かって流れ、冷凍機油の滞留が解消される。
【0039】
そして、蒸発器30内の冷凍機油が減少すると、蒸発器30での冷凍能力が増大して吸引流及び駆動流の流量が増大するため、エジェクタ40のポンプ作用が大きくなり、逆止弁71を挟んで圧縮機10の冷媒吸入側の圧力P3が相対的に蒸発器30の冷媒出口側の圧力P1より大きくなる。
【0040】
つまり、蒸発器30内の冷凍機油が減少すると、逆止弁71が閉じて自動的にオイル戻しモードから通常運転モードに移行し、逆に、蒸発器30内の多量の冷凍機油が滞留すると、逆止弁71が開いて自動的に通常運転モードからオイル戻しモードに移行する。
【0041】
以上に述べたように、本実施形態では、蒸発器30内に滞留する冷凍機油を所定量以下に制御して圧縮機10に十分な量の冷凍機油を戻すことができるので、気液分離器50に多量の液相成分を蓄える必要がなく、気液分離器50の小型化を図ることができる。
【0042】
(第2実施形態)
本実施形態は、図6に示すように、逆止弁71のバネ71bを廃止する、又はバネ71bの弾性力を極めて小さくすることにより、蒸発器30の冷媒出口側の圧力が圧縮機10の冷媒吸入側の圧力より大きくなったときにオイル戻し通路70を開くように構成したものである。
【0043】
(第3実施形態)
第1実施形態では、機械式バルブをなす逆止弁71によりオイル戻し通路70を開閉したが、本実施形態は、図7に示すように、逆止弁71に代えて電磁弁73とするとともに、圧力センサ72a、72bによりエジェクタ40での昇圧量ΔPを検出し、エジェクタ40での昇圧量ΔPが所定値以下となったときに電磁弁73を開き、エジェクタ40での昇圧量ΔPが所定値を超えたときに電磁弁73を閉じるようにしたものである。
【0044】
なお、本実施形態は、電磁弁73を閉じる時の所定値と電磁弁73を閉じる時の所定値とを相違させても実施することができる。
【0045】
また、本実施形態では、エジェクタ40での昇圧量ΔPをパラメータとして電磁弁73の開閉制御を行ったが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば圧縮機10の回転数、冷媒温度及び冷媒圧力等からエジェクタ効率ηeを算出し、エジェクタ効率ηeが所定値以下となったときに電磁弁73を開き、エジェクタ効率ηeが所定値を超えたときに電磁弁73を閉じるようにしてもよい。この際、電磁弁73を閉じる時のエジェクタ効率ηeの所定値と電磁弁73を閉じる時のエジェクタ効率ηeの所定値とを相違させてもよいことは言うまでもない。
【0046】
(第4実施形態)
本実施形態は第3実施形態の変形例であり、具体的には、図8、9に示すように、低圧側冷媒通路とオイル戻し通路70との分岐部又は合流部に三方式の電磁弁74を設けて、エジェクタ40での昇圧量ΔPが所定値以下となったときに電磁弁82を開き、エジェクタ40での昇圧量ΔPが所定値を超えたときに電磁弁74を閉じるようにしたものである。
【0047】
なお、図8は蒸発器30の出口側の冷媒分岐部に電磁弁74を配置した例であり、図9はエジェクタ40の出口側の冷媒合流部に電磁弁74を配置した例である。
【0048】
(第5実施形態)
本実施形態は、図10に示すように、オイル戻し通路70を構成する配管、エジェクタ40、気液分離器50、逆止弁71及び流量制御弁90等(図1の破線で囲まれた箇所)を一体化したものである。
【0049】
なお、図10は第1実施形態に対して本実施形態を適用したものであったが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、第2〜4実施形態に対しても適用することができることは言うまでもない。
【0050】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、二酸化炭素を冷媒としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば冷媒として炭化水素やフロン等を用いてもよい。
【0051】
また、上述の実施形態では、高圧側冷媒圧力を臨界圧力以上としたが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0052】
また、上述の実施形態では、本発明に係るエジェクタサイクルを、食品を冷蔵・冷凍保存するショーケース用の蒸気圧縮式冷凍機に適用したが、本発明の適用はこれに限定されるものではなく、例えば空調装置にも適用することができる。
【0053】
また、本発明は、オイル戻しモード時に、圧縮機10により蒸発器30内の冷凍機油を直接的に吸引するものであるから、上述の実施形態に限定されるものではない。
【0054】
また、流量制御弁90及び内部熱交換器80のうち少なくとも一方を廃止してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るエジェクタサイクルの模式図である。
【図2】本発明の実施形態に係るエジェクタの模式図である。
【図3】p−h線図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るエジェクタサイクルの作動説明図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係るエジェクタサイクルの作動説明図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係るエジェクタサイクルの模式図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係るエジェクタサイクルの模式図である。
【図8】本発明の第4実施形態に係るエジェクタサイクルの模式図である。
【図9】本発明の第4実施形態に係るエジェクタサイクルの模式図である。
【図10】本発明の第5実施形態に係るエジェクタサイクルの特徴を示す説明図である。
【符号の説明】
10…圧縮機、20…放熱器、30…蒸発器、40…エジェクタ、
50…気液分離器、60…絞り、70…オイル戻し通路、71…逆止弁。
Claims (4)
- 低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式のエジェクタサイクルであって、
圧縮機(10)から吐出した高圧冷媒の熱を放熱する高圧側熱交換器(20)と、
低圧冷媒を蒸発させる低圧側熱交換器(30)と、
高圧冷媒を等エントロピ的に減圧膨張させるノズル(41)を有し、前記ノズル(41)から噴射する高い速度の冷媒流により前記低圧側熱交換器(30)にて蒸発した気相冷媒を吸引するとともに、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して前記圧縮機(10)の吸入圧を上昇させるエジェクタ(40)と、
前記エジェクタ(40)から流出した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離し、気相冷媒用出口が前記圧縮機(10)の吸引側に接続され、液相冷媒用出口が前記低圧側熱交換器(30)に接続された気液分離手段(50)と、
前記低圧側熱交換器(30)の冷媒出口側と前記圧縮機(10)の冷媒吸入側とを繋ぐ冷媒通路(80)と、
前記冷媒通路(80)に設けられ、前記低圧側熱交換器(30)の冷媒出口側がら前記圧縮機(10)の冷媒吸入側にのみ冷媒が流れることを許容するバルブ(71)とを備えることをことを特徴とするエジェクタサイクル。 - 低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式のエジェクタサイクルであって、
圧縮機(10)から吐出した高圧冷媒の熱を放熱する高圧側熱交換器(20)と、
低圧冷媒を蒸発させる低圧側熱交換器(30)と、
高圧冷媒を等エントロピ的に減圧膨張させるノズル(41)を有し、前記ノズル(41)から噴射する高い速度の冷媒流により前記低圧側熱交換器(30)にて蒸発した気相冷媒を吸引するとともに、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して前記圧縮機(10)の吸入圧を上昇させるエジェクタ(40)と、
前記エジェクタ(40)から流出した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離し、気相冷媒用出口が前記圧縮機(10)の吸引側に接続され、液相冷媒用出口が前記低圧側熱交換器(30)に接続された気液分離手段(50)と、
前記低圧側熱交換器(30)の冷媒出口側と前記圧縮機(10)の冷媒吸入側とを繋ぐ冷媒通路(80)と、
前記冷媒通路(80)に設けられ、前記低圧側熱交換器(30)の冷媒出口側の圧力が前記圧縮機(10)の冷媒吸入側の圧力より大きくなり、かつ、その圧力差が所定圧力差以上となったときに、前記冷媒通路(80)を開くバルブ(71)とを備えることを特徴とするエジェクタサイクル。 - 低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式のエジェクタサイクルであって、
圧縮機(10)から吐出した高圧冷媒の熱を放熱する高圧側熱交換器(20)と、
低圧冷媒を蒸発させる低圧側熱交換器(30)と、
高圧冷媒を等エントロピ的に減圧膨張させるノズル(41)を有し、前記ノズル(41)から噴射する高い速度の冷媒流により前記低圧側熱交換器(30)にて蒸発した気相冷媒を吸引するとともに、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して前記圧縮機(10)の吸入圧を上昇させるエジェクタ(40)と、
前記エジェクタ(40)から流出した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離し、気相冷媒用出口が前記圧縮機(10)の吸引側に接続され、液相冷媒用出口が前記低圧側熱交換器(30)に接続された気液分離手段(50)と、
前記低圧側熱交換器(30)の冷媒出口側と前記圧縮機(10)の冷媒吸入側とを繋ぐ冷媒通路(80)と、
前記低圧側熱交換器(30)の冷媒出口側の圧力が前記圧縮機(10)の冷媒吸入側の圧力より大きくなり、かつ、その圧力差が所定圧力差以上となったときに、前記冷媒通路(80)に冷媒を流す電気式のバルブ(73、74)とを備えることを特徴とするエジェクタサイクル。 - 前記冷媒通路(80)を構成する配管部材、前記バルブ(71、73、74)及び前記気液分離器(50)が一体化されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のエジェクタサイクル。
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