JP2008057940A - 冷媒サイクル装置 - Google Patents

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Kimimichi Kuboyama
久保山  公道
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Abstract

【課題】圧縮機の運転効率の低下及び冷却能力の低下を招来せずに、筐体の内部雰囲気を良好に冷却する冷媒サイクル装置を提供すること。
【解決手段】圧縮機11と、ガスクーラ12と、商品収容庫内に配設された蒸発器15と、エジェクタ13と、気液分離器14とを備え、商品収容庫の内部雰囲気を冷却する冷媒サイクル装置10において、蒸発器15からエジェクタ13に至る経路と、気液分離器14から圧縮機11に至る経路とを連通する態様で設けられ、蒸発器15からの冷媒を導入して圧縮機11に向けて送出するバイパス経路17と、バイパス経路17に配設された第1バルブ181と、常態においては第1バルブ181を閉成させてバイパス経路17に冷媒が流れることを規制する一方、蒸発器15への冷媒循環量が少ないと判断した場合には、第1バルブ181を開成させてバイパス経路17に冷媒が流れることを許容する制御部40とを備えたものである。
【選択図】 図3

Description

本発明は、冷媒サイクル装置に関し、より詳細には、圧縮機、蒸発器、エジェクタおよび気液分離器を備えた冷媒循環回路に冷媒を循環させる冷媒サイクル装置に関するものである。
従来、例えば自動販売機、冷蔵庫、冷凍/冷蔵ショーケース、あるいは飲料ディスペンサ等における断熱筐体の内部雰囲気を冷却する冷媒サイクル装置は、圧縮機、放熱器、蒸発器、エジェクタおよび気液分離器を備えて構成されている。
圧縮機は、供給された冷媒を圧縮するものである。放熱器は、圧縮機で圧縮された高圧冷媒を放熱させるものである。蒸発器は、例えば商品収容庫等の断熱筐体の内部に配設されており、断熱筐体が複数ある場合には断熱筐体ごとに配設されている。この蒸発器は、供給された冷媒を蒸発させるものである。
エジェクタは、放熱器から供給された高圧の冷媒(高圧冷媒)を減圧させることによるエネルギーを利用して、蒸発器で蒸発した低圧の冷媒(低圧冷媒)を吸引し、吸引した低圧冷媒を高圧冷媒と混合させ、該低圧冷媒を昇圧させた後に吐出するものである。気液分離器は、エジェクタから供給された混合冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離し、気相冷媒を圧縮機に送出する一方、液相冷媒を蒸発器に送出するものである。
上記圧縮機、放熱器、エジェクタおよび気液分離器が順次環状に接続され、かつエジェクタの低圧冷媒の吸入口と気液分離器の液相冷媒の送出口との間に蒸発器が設けられることにより、冷媒循環回路が構成され、かかる冷媒循環回路に冷媒を循環させるようにしている。これにより、蒸発器の周辺領域は、冷媒が蒸発することにより熱を吸収するために冷却される。その結果、断熱筐体の内部雰囲気が冷却されることになる。ここに、冷媒は、地球環境等の観点から二酸化炭素が用いられている。
そのような冷媒サイクル装置においては、放熱器における放熱量をほぼ一定に保持するために外気温度等の周囲温度に応じて圧縮機の回転数(運転量)を増減させたり、冷却負荷に応じて圧縮機の回転数を増減させたりするインバータ制御を行っているのが一般的である。
そのため、周囲温度が低い場合には、圧縮機の回転数を小さくすることにより、該圧縮機により圧縮される高圧冷媒の圧力が低下することになる。これにより、高圧冷媒と低圧冷媒との圧力差が小さくなる。また、冷却負荷が小さい場合にも、圧縮機の回転数を小さくすることにより、高圧冷媒と低圧冷媒との圧力差が小さくなる。このように高圧冷媒と低圧冷媒との圧力差が小さくなると、エジェクタで高圧冷媒を減圧させても十分な吸引力が得られず、これにより、蒸発器からの低圧冷媒を良好に吸引することができず、結果として、蒸発器へ冷媒が循環しなくなってしまう虞れがある。蒸発器へ冷媒が循環しなくなると、断熱筐体の内部雰囲気を冷却することができなくなってしまう。
このような冷媒サイクル装置において、圧縮機の回転数を増大させることにより、冷媒の循環量を大きくすることもできるが、それでは、圧縮機の運転効率が低下してしまい、消費電力が増大してしまう。
そこで、従来、放熱器における冷媒の流路部分を規制して該放熱器での放熱量を抑制することにより、高圧冷媒が必要以上に低下してしまうことを防止し、これにより、エジェクタによる低圧冷媒の吸引力を確保して蒸発器への冷媒の循環量を保持する冷媒サイクル装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−016747号公報
ところが、上記特許文献1に提案されているような冷媒サイクル装置では、放熱器での放熱量を抑制するために、蒸発器にて冷媒が吸収した熱を十分に放出することができず、結果的に冷却能力の低下を招来する虞れがあった。
本発明は、上記実情に鑑みて、周囲温度が低い場合や冷却負荷が小さい場合にも、圧縮機の運転効率の低下および冷却能力の低下を招来せずに、筐体の内部雰囲気を良好に冷却することができる冷媒サイクル装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る冷媒サイクル装置は、供給された冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された高圧冷媒を放熱させる放熱器と、筐体内に配設され、供給された冷媒を蒸発させる蒸発器と、前記放熱器から供給された高圧冷媒を減圧させることによって、前記蒸発器で蒸発した低圧冷媒を吸引し、該低圧冷媒を減圧させた冷媒と混合させて吐出するエジェクタと、前記エジェクタから吐出された混合冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離し、気相冷媒を前記圧縮機に送出する一方、液相冷媒を前記蒸発器に送出する気液分離器とを備えた冷媒循環回路に冷媒を循環させることにより前記筐体内の内部雰囲気を冷却する冷媒サイクル装置において、前記蒸発器から前記エジェクタに至る経路と、前記気液分離器から前記圧縮機に至る経路とを連通する態様で設けられ、前記蒸発器で蒸発した冷媒を導入して前記圧縮機に向けて送出するためのバイパス経路と、前記バイパス経路に配設されたバイパスバルブと、常態においては、前記バイパスバルブを閉成させて前記バイパス経路に冷媒が流れることを規制する一方、前記蒸発器への冷媒循環量が少ないものと判断した場合には、前記バイパスバルブを開成させて前記バイパス経路に冷媒が流れることを許容する制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る冷媒サイクル装置は、上述した請求項1において、前記気液分離器から前記圧縮機に至る経路であって、前記バイパス経路との合流点よりも上流側に配設された帰還バルブを備え、前記制御手段は、前記バイパスバルブを閉成させる場合には、前記帰還バルブを開成させて前記気相冷媒が前記圧縮機に向けて流れることを許容する一方、前記バイパスバルブを開成させる場合には、前記帰還バルブを閉成させて前記気相冷媒が前記圧縮機に向けて流れることを規制することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る冷媒サイクル装置は、上述した請求項1または請求項2において、前記エジェクタから前記気液分離器に至る経路と、前記気液分離器から前記蒸発器に至る経路とを連通する態様で設けられ、前記エジェクタから吐出された冷媒を導入して前記蒸発器に向けて送出する短絡経路と、前記短絡経路に配設された短絡バルブと、前記気液分離器から前記蒸発器に至る経路であって、前記短絡経路との合流点よりも上流側に配設された送出バルブとを備え、前記制御手段は、前記バイパスバルブを閉成させる場合には、前記送出バルブを開成させて前記液相冷媒が前記蒸発器へ向けて冷媒が流れることを許容し、かつ前記短絡バルブを閉成させて前記短絡経路に冷媒が流れることを規制する一方、前記バイパスバルブを開成させる場合には、前記送出バルブを閉成させて前記液相冷媒が前記蒸発器へ向けて流れることを規制し、かつ前記短絡バルブを開成させて前記短絡経路に冷媒が流れることを許容することを特徴とする。
本発明によれば、蒸発器からエジェクタに至る経路と、気液分離器から圧縮機に至る経路とを連通する態様で設けられ、蒸発器で蒸発した冷媒を導入して圧縮機に向けて送出するためのバイパス経路と、バイパス経路に配設されたバイパスバルブとを備え、制御手段が、常態においては、バイパスバルブを閉成させてバイパス経路に冷媒が流れることを規制する一方、蒸発器への冷媒循環量が少ないものと判断した場合には、バイパスバルブを開成させてバイパス経路に冷媒が流れることを許容するので、バイパス経路を通じて圧縮機の吸引力を蒸発器に及ぼすことが可能になる。その結果、圧縮機の吸引力を利用して蒸発器に向けて冷媒を流すことができ、蒸発器への冷媒循環量を所望の大きさにすることができる。また、圧縮機を必要以上の回転数で運転させないので、圧縮機の運転効率の低下を招来する虞れがなく、しかも、放熱器での放熱量を抑制しないので、冷却能力の低下を招来する虞れもない。従って、周囲温度が低い場合や冷却負荷が小さい場合にも、圧縮機の運転効率の低下および冷却能力の低下を招来せずに、筐体の内部雰囲気を良好に冷却することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る冷媒サイクル装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。尚、以下においては、説明の便宜上、冷媒サイクル装置は、自動販売機に適用されるものとして説明する。
<実施の形態1>
図1および図2は、それぞれ本発明の実施の形態1における冷媒サイクル装置が適用された自動販売機を模式的に示したものであり、図1は、正面断面図であり、図2は、断面側面図である。これら図1および図2において、自動販売機は、本体キャビネット1を備えている。
本体キャビネット1は、前面が開口した直方状の断熱体として形成したものである。この本体キャビネット1には、その前面に外扉2および内扉3a,3bが設けてあり、その内部に例えば2つの断熱仕切板4a,4bによって仕切られた3つの独立した商品収容庫5a,5b,5cが左右に並んだ態様で設けてある。より詳細に説明すると、外扉2は、本体キャビネット1の前面開口を開閉するためのものであり、内扉3a,3bは、商品収容庫5a,5b,5cの前面を開閉するためのものである。この内扉3a,3bは、上下に分割してあり、上側の扉3aは、商品を補充する際に開閉するものである。商品収容庫5a,5b,5cは、缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品Wを所望の温度に維持した状態で収容するためのものである。
商品収容庫5a,5b,5cには、それぞれ、商品収納ラック6、搬出機構7および商品搬出シュータ8が設けてある。商品収納ラック6は、商品Wを上下方向に沿って並ぶ態様で収納するためのものである。搬出機構7は、商品収納ラック6の下部に設けてあり、この商品収納ラック6に収納された商品群のうち最下段にある商品Wを一つずつ搬出するためのものである。商品搬出シュータ8は、搬出機構7から搬出された商品Wを商品取出口3cに導くためのものである。
上記本体キャビネット1の内部において商品収容庫5a,5b,5cの外部となる機械室9には、冷媒サイクルユニット10aが配設してある。この冷媒サイクルユニット10aは、詳細は後述するが、各商品収容庫5a,5b,5cの内部に配設された蒸発器15a,15b,15c(以下、単に蒸発器15とも称する)とともに冷媒循環回路を形成して冷媒サイクル装置10を構成するものである。
図3は、図1および図2に示した冷媒サイクル装置(本発明の実施の形態1における冷媒サイクル装置)を概念的に示した概念図である。この図3において、冷媒サイクル装置10は、冷媒循環回路を有してなり、かかる冷媒循環回路は、圧縮機11と、ガスクーラ(放熱器)12と、エジェクタ13と、気液分離器14と、蒸発器15a,15b,15cとを適宜接続して構成してある。この冷媒サイクル装置10においては、不燃性、安全性、不腐食性を有し、かつオゾン層への影響が少ない二酸化炭素を冷媒として用いている。
圧縮機11は、冷媒(二酸化炭素)を圧縮して高温高圧の状態にするものである。この圧縮機11は、2回に分けて圧縮動作を行う二段式圧縮機である。より詳細に説明すると、圧縮機11は、1回目の圧縮動作を行う第1圧縮機111と、2回目の圧縮動作を行う第2圧縮機112とを有し、これらの間に中間熱交換器113を設けてある。中間熱交換器113は、第1圧縮機111による1回目の圧縮動作により圧縮された冷媒を冷却、すなわち放熱させて該冷媒を第2圧縮機112に送出するものである。ここに、中間熱交換器113は、例えばステンレス等の金属製の配管と、アルミフィンとで構成したフィンチューブタイプのものを使用している。また、中間熱交換器113の近傍には、風量調整用の送風ファンF1が設置してある。
このように圧縮機11は、中間熱交換器113を介して2回の圧縮動作を実行することで、低消費電力で冷媒を所望の高温高圧の状態に圧縮することが可能になる。尚、本実施の形態1では、第1圧縮機111での1回目の圧縮によって冷媒を約4.9MPaに圧縮し、第2圧縮機112での2回目の圧縮によって冷媒を約9.8MPaに圧縮する。
また、図には明示しないが、圧縮機11にはオイルセパレータが接続してある。オイルセパレータは、圧縮機11(第2圧縮機112)から送出された冷凍機油を圧縮機11(第1圧縮機111)に戻すためのものである。冷凍機油は、圧縮機11の内部における摩擦や冷媒漏れ等を防止するためのものであるが、この冷凍機油を圧縮機11の内部で完全に封止することが困難である。特に、上述のように圧縮機11によって冷媒を高圧に圧縮しており、この圧力が従前の冷媒(例えばHFC(ハイドロフルオロカーボン))を使用したときと比較してはるかに高圧であるので、圧縮機11からの冷凍機油の送出量は多くなる。そこで、本実施の形態1では、第2圧縮機112の出口側と、第1圧縮機111の入口側との間にオイルセパレータを接続しており、第2圧縮機112から送出した冷凍機油を第1圧縮機111に戻すようにしている。
ここに、上記圧縮機11としては、レシプロ圧縮機、ロータリー圧縮機、スクロール圧縮機、あるいはこれらの圧縮能力を調整可能なインバータ圧縮機等を適用することができる。そして、冷媒サイクル装置10を配設する対象、環境、あるいは装置全体に要するコスト等に見合う圧縮機を適宜適用すれば良い。
ガスクーラ12は、圧縮機11で高温高圧の状態に圧縮された冷媒、すなわち高圧冷媒を放熱させるものである。本実施の形態1におけるガスクーラ12は、例えば銅等の金属製の配管と、アルミフィンとで構成したフィンチューブタイプのものを使用している。また、ガスクーラ12は、上述した中間熱交換器113と略等しい容積を有している。このガスクーラ12の近傍には、風量調整用の庫外ファンF2が設置してある。
エジェクタ13は、詳細は後述するが、ガスクーラ12で放熱させた高圧冷媒を減圧させることによって、蒸発器15で蒸発した低圧の冷媒(低圧冷媒)を吸引し、該吸引した低圧冷媒をガスクーラ12からの高圧冷媒と混合させ、昇圧させた後に吐出するものである。本実施の形態1におけるエジェクタ13は、図4に示すように、二相流噴射型エジェクタであり、ノズル部131、混合部132およびディフューザ部133を有して成る。
ノズル部131は、高圧冷媒入口134を通じて吸入されたガスクーラ12からの高圧冷媒を減圧して加速させる部位である。このように高圧冷媒を加速させることで、冷媒吸入口135を通じて、蒸発器15で蒸発した低圧冷媒を吸引することができる。このノズル部131には、ノズル弁131aが設けてある。ノズル弁131aは、高圧冷媒を減圧させるためのノズル径を調整するための弁体である。つまり、このノズル弁131aを駆動させることにより、エジェクタ13の開度を調整することができる。
混合部132は、ノズル部131で加速させた高圧冷媒と、冷媒吸入口135を通じて吸引した低圧冷媒とを混合させる部位である。
ディフューザ部133は、混合部132にて混合させた冷媒(混合冷媒)を昇圧させる部位である。昇圧された混合冷媒は、気液分離器14に向けて吐出されることになる。
気液分離器14は、エジェクタ13より吐出された混合冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離するものであり、分離した気相冷媒を圧縮機11(第1圧縮機111)に送出する一方、分離した液相冷媒を蒸発器15a,15b,15cに送出するものである。
蒸発器15a,15b,15cは、気液分離器14により吐出された液相冷媒を蒸発させるものである。この冷媒が蒸発することにより、蒸発器15a,15b,15cの周辺領域は、熱が奪われることになる結果、冷却される。本実施の形態1における蒸発器15a,15b,15cは、銅管と、アルミフィンとで構成したフィンチューブタイプのものを使用している。
上記蒸発器15a,15b,15cは、図2に示したように、複数の商品収容庫5a,5b,5cをそれぞれ独立して冷却するために、各商品収容庫5a,5b,5cの内部に配設してある。より詳細には、蒸発器15aは、商品収容庫5aの内部に配設してあり、蒸発器15bは、商品収容庫5bの内部に配設してあり、蒸発器15cは、商品収容庫5cの内部に配設してある。これら蒸発器15a,15b,15cは、気液分離器14から3方に分岐したそれぞれの経路に接続してある。また、それぞれの経路には、電磁弁16a,16b,16cが設けてある。そして、電磁弁16a,16b,16cを選択的に開成することで、対応する蒸発器15に気液分離器14からの冷媒が送出されることになる。一方、各蒸発器15a,15b,15cの出口側の経路は、互いに集合してエジェクタ13の冷媒吸入口135に接続してある。これにより、蒸発器15a,15b,15cで蒸発した冷媒は、エジェクタ13に至ることになる。
各商品収容庫5a,5b,5cの内部における蒸発器15a,15b,15cの近傍には、ヒータH、庫内送風ファンFおよび循環ダクトD等が設けてある。ヒータHは、商品収容庫5a,5b,5cの空気(内部雰囲気)を加熱、すなわち商品収納ラック6に収納してある商品Wを加熱するためのものである。庫内送風ファンFは、蒸発器15a,15b,15cで冷却された空気(冷気)、あるいはヒータHで加熱された空気(暖気)を送風することにより、蒸発器15a,15b,15cからの冷熱、あるいはヒータHからの高熱を商品Wに熱伝達させるものである。庫内送風ファンFにより送風された空気は、循環ダクトDを通じて循環することになる。
上述した圧縮機11(第1圧縮機111および第2圧縮機112)、ガスクーラ12、エジェクタ13、気液分離器14および蒸発器15a,15b,15cを適宜接続して構成される冷媒循環回路においては、バイパス経路17が設けてある。
バイパス経路17は、蒸発器15からエジェクタ13に至る経路と、気液分離器14から圧縮機11に至る経路とを連通する態様で設けられている。バイパス経路17は、蒸発器15で蒸発した冷媒を導入して圧縮機11に向けて送出するものである。このようなバイパス経路17には、第1バルブ(バイパスバルブ)181が配設してある。第1バルブ181は、開閉動作するものであり、開成状態の場合にはバイパス経路17における冷媒の通過を許容する一方、閉成状態の場合にはバイパス経路17における冷媒の通過を規制するものである。
図5は、本発明の実施の形態1における冷媒サイクル装置の制御系の要部を示したブロック図である。この図5において、冷媒サイクル装置10は、記憶部30および制御部40を備えている。
記憶部30は、各種のデータや、制御部40による各種処理に必要なデータやプログラムを格納する格納手段(記憶手段)であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、冷媒循環量判定情報301を備える。冷媒循環量判定情報301は、蒸発器15に向けて流れる冷媒の循環量を判定するための様々な基準値(閾値)に関する情報である。具体的には、予め外気温度や圧縮機周波数を変更して蒸発器15に向けて流れる冷媒の循環量を測定しておき、これにより冷媒循環量が少なくなる条件をデータ化して得られた基準値、圧縮機11の運転時間(ON時間)がある一定時間以上となる場合に冷媒の循環量が少ないものとして得られる基準値、商品収容庫5a,5b,5cの庫内温度の温度変化が小さい場合(庫内温度の低下速度が小さい場合)に冷媒の循環量が少ないものとして得られる基準値等である。
制御部40は、OS(Operating System)等の制御プログラム、各種の処理手順等を規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する処理部であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、情報入力部401、判定部402およびバルブ駆動処理部403を備える。
情報入力部401は、各センサ等から出力された各種情報を入力処理するものである。より具体的には、圧縮機駆動監視部51、庫内温度センサSおよび外気温度センサ52から出力された各種情報を入力処理するものである。ここに、圧縮機駆動監視部51は、圧縮機11の駆動時間を監視するものである。この圧縮機駆動監視部51は、監視した圧縮機11の駆動時間を圧縮機駆動情報として制御部40に出力するものである。庫内温度センサSは、図2に示すように、各商品収容庫5a,5b,5cの内部に配設してあり、配設された商品収容庫5a,5b,5cの庫内温度を検知するものである。この庫内温度センサSは、検知した庫内温度を庫内温度情報として制御部40に出力するものである。外気温度センサ52は、外気温度を検知するものである。この外気温度センサ52は、検知した外気温度を外気温度情報として制御部40に出力するものである。
判定部402は、情報入力部401を通じて入力処理された各種情報に含まれる時間または温度と、記憶部30から読み込んだ冷媒循環量判定情報301に含まれる基準値とを比較して、蒸発器15に向けて流れる冷媒の循環量が少ないか否かを判定するものである。
バルブ駆動処理部403は、判定部402を通じての判定結果に従い、第1バルブ181を駆動処理、すなわち開成、あるいは閉成するものである。
以上のような構成を有する冷媒サイクル装置10は、次のようにして自動販売機の商品収容庫5a,5b,5cの内部雰囲気を冷却することができる。ここでは、商品収容庫5aの内部雰囲気のみを冷却するものとして説明する。説明の前提として、電磁弁16aは開成状態であり、他の電磁弁16b,16cは閉成状態であるとする。これにより、冷媒が蒸発器15b,15cを通過することはない。尚、商品収容庫5aの内部に配設されたヒータHはオフ状態になっている。また、エジェクタ13の開度は、予め決められた大きさに調整してある。更に、第1バルブ181が閉成状態にあるものとする。
冷媒循環回路における冷媒は、圧縮機11で2回に分けて圧縮される。より詳細に説明すると、冷媒は、第1圧縮機111で圧縮(約4.9MPaに圧縮)され、その後、中間熱交換器113に送出される。中間熱交換器113に送出された冷媒は、該中間熱交換器113で放熱して冷却される。中間熱交換器113で冷却された冷媒は、再び第2圧縮機112に送出され、該第2圧縮機112で圧縮(約9.8MPaに圧縮)され、高温高圧の状態になる。この場合において、第2圧縮機112から冷媒とともに送出された冷凍機油は、オイルセパレータによって第1圧縮機111の入口側に戻ることになる。
高温高圧の状態の冷媒は、ガスクーラ12に送出され、該ガスクーラ12で放熱して冷却される。ガスクーラ12で冷却された冷媒(高圧冷媒)は、エジェクタ13に送出される。
エジェクタ13に送出された冷媒(高圧冷媒)は、高圧冷媒入口134を通じてノズル部131に進入し、減圧されて加速する。これにより、蒸発器15aを通過した冷媒(低圧冷媒)が冷媒吸入口135を通じて吸引されることになる。そして、該エジェクタ13の混合部132にて、加速された高圧冷媒と、吸引された低圧冷媒とが混合して混合冷媒となってディフューザ部133に至り、混合冷媒は、ディフューザ部133で昇圧された後吐出される。
エジェクタ13から吐出された混合冷媒(低圧冷媒)は、気液分離器14に送出され、該気液分離器14で気相冷媒と、液相冷媒とに分離される。分離された気相冷媒は、圧縮機11(第1圧縮機111)に向けて送出される。一方、分離された液相冷媒は、開成状態にある電磁弁16aを通じて蒸発器15aに送出される。蒸発器15aに送出された冷媒は、該蒸発器15aの周辺領域から熱を与えられて蒸発する。換言すると、蒸発器15aの周辺領域は、冷媒が蒸発することにより熱を奪われて冷却されて冷気が生成する。生成した冷気は、庫内送風ファンFの作用により図2中の矢印で示したように吹き出し、これにより、商品収容庫5aの内部雰囲気は冷却されることになる。このように商品収容庫5aの内部雰囲気が冷却されると、該商品収容庫5aの内部に配設された商品収納ラック6に収容された商品Wは、所望の温度状態(例えば、約5℃)に冷却されることになる。
蒸発器15aで蒸発した冷媒は、上記エジェクタ13において高圧冷媒が減圧されて加速されることによる吸引力により、該蒸発器15aから吐出されてエジェクタ13の冷媒吸入口135に至る。このようにして、冷媒は、冷媒循環回路を循環するサイクルを繰り返すことになる。
以上のように商品収容庫5aの内部雰囲気を冷却する冷媒サイクル装置10では、所定時間ごとに次のような動作を行う。ここで、図6は、図5に示した制御部の処理内容を示したフローチャートである。尚、上述した例では、商品収容庫5aの内部雰囲気のみを冷却するものについて説明していたので、以下においてもこれに準じて説明する。
制御部40は、情報入力部401を通じて、圧縮機駆動監視部51からの圧縮機駆動情報の入力の有無を確認する(ステップS101)。そして、かかる圧縮機駆動情報が入力された場合には、制御部40は、判定部402を通じて、記憶部30から冷媒循環量判定情報301を読み込み、情報入力部401を通じて入力した圧縮機駆動情報に含まれる圧縮機11の駆動時間が、冷媒循環量判定情報301に含まれる基準時間(閾値)を超えるか否かを判定する(ステップS102,ステップS103)。
駆動時間が基準時間を超えるものと判定した場合には、蒸発器15aに向けて流れる冷媒循環量が少ないものと判断する。
駆動時間が基準時間を超えるものと判定した場合には、制御部40は、バルブ駆動処理部403を通じて、第1バルブ181のバルブ駆動処理を行う(ステップS104)。より詳細に説明すると、制御部40は、バルブ駆動処理部403を通じて、閉成状態にある第1バルブ181を開動作させて開成状態にする。
これによれば、バイパス経路17が開通状態になり、圧縮機11の吸引力が蒸発器15aの出口側に及ぶことになる。一般に圧縮機11の吸引力は、エジェクタ13の吸引力よりも大きいため、蒸発器15aで蒸発した冷媒は、圧縮機11の吸引力によりバイパス経路17を通じて圧縮機11に向けて流れることになる。つまり、圧縮機11の吸引力を利用して蒸発器15aに冷媒を循環させることができる。このようなバルブ駆動処理を行って今回の処理を終了する。
上記ステップS103において、駆動時間が基準時間以下の場合には、制御部40は、蒸発器15aへの冷媒循環量が所望量であるとして、バルブ駆動処理を行わずに今回の処理を終了する。
以上説明したような本実施の形態1における冷媒サイクル装置10においては、駆動時間が基準時間を超える場合には、制御部40は、蒸発器15aへの冷媒循環量が少ないものと判断して、閉成状態にある第1バルブ181を開成状態にするバルブ駆動処理を行ってバイパス経路17を開通状態にし、該バイパス経路17を通じて圧縮機11の吸引力を蒸発器15aに及ぼすことが可能になる。その結果、圧縮機11の吸引力を利用して蒸発器15aに向けて冷媒を流すことができ、蒸発器15aへの冷媒循環量を所望の大きさにすることができる。また、本実施の形態1の冷媒サイクル装置10では、圧縮機11を必要以上の回転数で運転させないので、圧縮機11の運転効率の低下を招来する虞れがなく、しかも、ガスクーラ12での放熱量を抑制しないので、冷却能力の低下を招来する虞れもない。
従って、本実施の形態1における冷媒サイクル装置10によれば、周囲温度が低い場合や冷却負荷が小さい場合にも、圧縮機11の運転効率の低下および冷却能力の低下を招来せずに、商品収容庫5a(5b,5c)の内部雰囲気を良好に冷却することができる。
尚、本発明の実施の形態1では、一例として、圧縮機11の駆動時間とそれに対応する閾値との比較に基づいて蒸発器15aへの冷媒循環量が少ないか否かを判定した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、商品収容庫5a,5b,5cの庫内温度や外気温度等の様々な要素に基づいて蒸発器15への冷媒循環量が少ないか否かを判定して良い。
<実施の形態2>
図7は、本発明の実施の形態2における冷媒サイクル装置を概念的に示した概念図である。尚、上述した実施の形態1における冷媒サイクル装置10と同一の構成を有するものには同一の符号を付してその説明を省略する。この図7において、冷媒サイクル装置101は、上述した実施の形態1における冷媒サイクル装置10と同様に、図1および図2に示した自動販売機に適用されるものであり、冷媒循環回路を有してなり、かかる冷媒循環回路は、圧縮機11と、ガスクーラ12と、エジェクタ13と、気液分離器14と、蒸発器15a,15b,15cとを適宜接続して構成してある。この冷媒サイクル装置101においては、不燃性、安全性、不腐食性を有し、かつオゾン層への影響が少ない二酸化炭素を冷媒として用いている。
冷媒循環回路には、気液分離器14から圧縮機11に至る経路であって、バイパス経路17との合流点よりも上流側となる個所に第2バルブ(帰還バルブ)182が設けてある。第2バルブ182は、開閉動作するものであり、開成状態の場合には気液分離器14からの気相冷媒が圧縮機11に向けて流れることを許容する一方、閉成状態の場合には該気相冷媒が圧縮機11に向けて流れることを規制するものである。
図8は、本発明の実施の形態2における冷媒サイクル装置の制御系の要部を示したブロック図である。この図8において、冷媒サイクル装置101は、記憶部30および制御部40を備えている。
制御部40は、OS(Operating System)等の制御プログラム、各種の処理手順等を規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する処理部であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、情報入力部401、判定部402およびバルブ駆動処理部403を備える。バルブ駆動処理部403は、判定部402を通じての判定結果に従い、第1バルブ181および第2バルブ182のそれぞれを個別に駆動処理、すなわち開成、あるいは閉成するものである。
以上のような構成を有する冷媒サイクル装置101は、次のようにして自動販売機の商品収容庫5a,5b,5cの内部雰囲気を冷却することができる。ここでは、商品収容庫5aの内部雰囲気のみを冷却するものとして説明する。説明の前提として、電磁弁16aは開成状態であり、他の電磁弁16b,16cは閉成状態であるとする。これにより、冷媒が蒸発器15b,15cを通過することはない。尚、商品収容庫5aの内部に配設されたヒータHはオフ状態になっている。また、エジェクタ13の開度は、予め決められた大きさに調整してある。更に、第1バルブ181が閉成状態にあり、第2バルブ182が開成状態にあるものとする。
冷媒循環回路における冷媒は、圧縮機11で2回に分けて圧縮される。より詳細に説明すると、冷媒は、第1圧縮機111で圧縮(約4.9MPaに圧縮)され、その後、中間熱交換器113に送出される。中間熱交換器113に送出された冷媒は、該中間熱交換器113で放熱して冷却される。中間熱交換器113で冷却された冷媒は、再び第2圧縮機112に送出され、該第2圧縮機112で圧縮(約9.8MPaに圧縮)され、高温高圧の状態になる。この場合において、第2圧縮機112から冷媒とともに送出された冷凍機油は、オイルセパレータによって第1圧縮機111の入口側に戻ることになる。
高温高圧の状態の冷媒は、ガスクーラ12に送出され、該ガスクーラ12で放熱して冷却される。ガスクーラ12で冷却された冷媒(高圧冷媒)は、エジェクタ13に送出される。
エジェクタ13に送出された冷媒(高圧冷媒)は、高圧冷媒入口134を通じてノズル部131に進入し、減圧されて加速する。これにより、蒸発器15aを通過した冷媒(低圧冷媒)が冷媒吸入口135を通じて吸引されることになる。そして、該エジェクタ13の混合部132にて、加速された高圧冷媒と、吸引された低圧冷媒とが混合して混合冷媒となってディフューザ部133に至り、混合冷媒は、ディフューザ部133で昇圧された後吐出される。
エジェクタ13から吐出された混合冷媒(低圧冷媒)は、気液分離器14に送出され、該気液分離器14で気相冷媒と、液相冷媒とに分離される。分離された気相冷媒は、第2バルブ182が開成状態であることから圧縮機11(第1圧縮機111)に向けて送出される。一方、分離された液相冷媒は、開成状態にある電磁弁16aを通じて蒸発器15aに送出される。蒸発器15aに送出された冷媒は、該蒸発器15aの周辺領域から熱を与えられて蒸発する。換言すると、蒸発器15aの周辺領域は、冷媒が蒸発することにより熱を奪われて冷却されて冷気が生成する。生成した冷気は、庫内送風ファンFの作用により図2中の矢印で示したように吹き出し、これにより、商品収容庫5aの内部雰囲気は冷却されることになる。このように商品収容庫5aの内部雰囲気が冷却されると、該商品収容庫5aの内部に配設された商品収納ラック6に収容された商品Wは、所望の温度状態(例えば、約5℃)に冷却されることになる。
蒸発器15aで蒸発した冷媒は、上記エジェクタ13において高圧冷媒が減圧されて加速されることによる吸引力により、該蒸発器15aから吐出されてエジェクタ13の冷媒吸入口135に至る。このようにして、冷媒は、冷媒循環回路を循環するサイクルを繰り返すことになる。
以上のように商品収容庫5aの内部雰囲気を冷却する冷媒サイクル装置101では、所定時間ごとに次のような動作を行う。ここで、図9は、図8に示した制御部の処理内容を示したフローチャートである。尚、上述した例では、商品収容庫5aの内部雰囲気のみを冷却するものについて説明していたので、以下においてもこれに準じて説明する。
制御部40は、情報入力部401を通じて、圧縮機駆動監視部51からの圧縮機駆動情報の入力の有無を確認する(ステップS201)。そして、かかる圧縮機駆動情報が入力された場合には、制御部40は、判定部402を通じて、記憶部30から冷媒循環量判定情報301を読み込み、情報入力部401を通じて入力した圧縮機駆動情報に含まれる圧縮機11の駆動時間が、冷媒循環量判定情報301に含まれる基準時間(閾値)を超えるか否かを判定する(ステップS202,ステップS203)。
駆動時間が基準時間を超えるものと判定した場合には、蒸発器15aに向けて流れる冷媒循環量が少ないものと判断する。
駆動時間が基準時間を超えるものと判定した場合には、制御部40は、バルブ駆動処理部403を通じて、第1バルブ181および第2バルブ182のバルブ駆動処理を行う(ステップS204)。より詳細に説明すると、制御部40は、バルブ駆動処理部403を通じて、閉成状態にある第1バルブ181を開動作させて開成状態にするとともに、開成状態にある第2バルブ182を閉動作させて閉成状態にする。
これによれば、バイパス経路17が開通状態になり、圧縮機11の吸引力が蒸発器15aの出口側に及ぶことになる。一般に圧縮機11の吸引力は、エジェクタ13の吸引力よりも大きいため、蒸発器15aで蒸発した冷媒は、圧縮機11の吸引力によりバイパス経路17を通じて圧縮機11に向けて流れることになる。つまり、圧縮機11の吸引力を利用して蒸発器15aに冷媒を循環させることができる。その一方、第2バルブ182を閉成状態にすることにより、気液分離器14で分離された気相冷媒が圧縮機11に向けて流れることがない。このことは、一般に、蒸発器15aに向けて流れる冷媒の圧力損失(抵抗)に比べ、気液分離器14から圧縮機11に向けて流れる冷媒の圧力損失の方が小さいため、気液分離器14から圧縮機11に向けて冷媒が流れてしまうことを防止するためである。このように気液分離器14から圧力に向けて冷媒が流れることを防止することにより、気液分離器14を通過した冷媒は、蒸発器15aに向けて確実に流れることになる。このようなバルブ駆動処理を行って今回の処理を終了する。
上記ステップS203において、駆動時間が基準時間以下の場合には、制御部40は、蒸発器15aへの冷媒循環量が所望量であるとして、バルブ駆動処理を行わずに今回の処理を終了する。
以上説明したような本実施の形態2における冷媒サイクル装置101においては、駆動時間が基準時間を超える場合には、制御部40は、蒸発器15aへの冷媒循環量が少ないものと判断して、閉成状態にある第1バルブ181を開成状態にするとともに、開成状態にある第2バルブ182を閉成状態にするバルブ駆動処理を行う。これにより、バイパス経路17を開通状態にし、該バイパス経路17を通じて圧縮機11の吸引力を蒸発器15aに及ぼすことが可能になるとともに、気液分離器14を通過した冷媒が圧縮機11に向けて流れることを防止することができる。その結果、圧縮機11の吸引力を利用して蒸発器15aに向けて冷媒を確実に流すことができ、蒸発器15aへの冷媒循環量を所望の大きさにすることができる。また、本実施の形態2の冷媒サイクル装置101では、圧縮機11を必要以上の回転数で運転させないので、圧縮機11の運転効率の低下を招来する虞れがなく、しかも、ガスクーラ12での放熱量を抑制しないので、冷却能力の低下を招来する虞れもない。
従って、本実施の形態2における冷媒サイクル装置101によれば、周囲温度が低い場合や冷却負荷が小さい場合にも、圧縮機11の運転効率の低下および冷却能力の低下を招来せずに、商品収容庫5a(5b,5c)の内部雰囲気を良好に冷却することができる。
上記実施の形態2における冷媒サイクル装置101では、図10に示すように、蒸発器15a,15b,15cからエジェクタ13に至る経路であって、バイパス経路17との分岐点の下流側に第3バルブ183を設けるとともに、気液分離器14と蒸発器15a,15b,15cとの間に電子膨張弁19を設けても良い。第3バルブ183は、常態においては開成状態となっており、蒸発器15a,15b,15cへの冷媒循環量が少ないものと判断した場合に閉成状態となるものである。つまり、第3バルブ183は、第1バルブ181と開閉状態が相反する関係にある。電子膨張弁19は、気液分離器14により送出された液相冷媒を断熱膨張させるものである。
このような構成によっても、周囲温度が低い場合や冷却負荷が小さい場合にも、圧縮機11の運転効率の低下および冷却能力の低下を招来せずに、商品収容庫5a,5b,5cの内部雰囲気を良好に冷却することができる。
<実施の形態3>
図11は、本発明の実施の形態3における冷媒サイクル装置を概念的に示した概念図である。尚、上述した実施の形態1および実施の形態2における冷媒サイクル装置10,101と同一の構成を有するものには同一の符号を付してその説明を省略する。この図11において、冷媒サイクル装置102は、上述した実施の形態1および実施の形態2における冷媒サイクル装置10,101と同様に、図1および図2に示した自動販売機に適用されるものであり、冷媒循環回路を有してなり、かかる冷媒循環回路は、圧縮機11と、ガスクーラ12と、エジェクタ13と、気液分離器14と、蒸発器15a,15b,15cとを適宜接続して構成してある。この冷媒サイクル装置102においては、不燃性、安全性、不腐食性を有し、かつオゾン層への影響が少ない二酸化炭素を冷媒として用いている。
冷媒循環回路には、短絡経路171が設けてある。短絡経路171は、エジェクタ13から気液分離器14に至る経路の途中で分岐し、気液分離器14から蒸発器15への経路の途中に至る経路である。この短絡経路171は、エジェクタ13から吐出された冷媒を導入し、蒸発器15に向けて送出するものである。このような短絡経路171には、第4バルブ(短絡バルブ)184が配設してある。第4バルブ184は、開閉動作するものであり、開成状態の場合には短絡経路171における冷媒の通過を許容する一方、閉成状態の場合には短絡経路171における冷媒の通過を規制するものである。
また、上記冷媒循環回路には、第5バルブ(送出バルブ)185が配設してある。第5バルブ185は、気液分離器14から蒸発器15a,15b,15cへ至る経路であって、短絡経路171との合流点よりも上流側に配設してある。第5バルブ185は、開閉動作するものであり、開成状態の場合には気液分離器14で分離された液相冷媒が蒸発器15a,15b,15cに向けて流れることを許容する一方、閉成状態の場合には気液分離器14を通過した冷媒が蒸発器15a,15b,15cに向けて流れることを規制するものである。
図12は、本発明の実施の形態3における冷媒サイクル装置の制御系の要部を示したブロック図である。この図12において、冷媒サイクル装置102は、記憶部30および制御部40を備えている。
制御部40は、OS(Operating System)等の制御プログラム、各種の処理手順等を規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する処理部であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、情報入力部401、判定部402およびバルブ駆動処理部403を備える。バルブ駆動処理部403は、判定部402を通じての判定結果に従い、第1バルブ181、第2バルブ182、第4バルブ184および第5バルブ185のそれぞれを個別に駆動処理、すなわち開成、あるいは閉成するものである。
以上のような構成を有する冷媒サイクル装置102は、次のようにして自動販売機の商品収容庫5a,5b,5cの内部雰囲気を冷却することができる。ここでは、商品収容庫5aの内部雰囲気のみを冷却するものとして説明する。説明の前提として、電磁弁16aは開成状態であり、他の電磁弁16b,16cは閉成状態であるとする。これにより、冷媒が蒸発器15b,15cを通過することはない。尚、商品収容庫5aの内部に配設されたヒータHはオフ状態になっている。また、エジェクタ13の開度は、予め決められた大きさに調整してある。更に、第1バルブ181および第4バルブ184が閉成状態にあり、第2バルブ182および第5バルブ185が開成状態にあるものとする。
冷媒循環回路における冷媒は、圧縮機11で2回に分けて圧縮される。より詳細に説明すると、冷媒は、第1圧縮機111で圧縮(約4.9MPaに圧縮)され、その後、中間熱交換器113に送出される。中間熱交換器113に送出された冷媒は、該中間熱交換器113で放熱して冷却される。中間熱交換器113で冷却された冷媒は、再び第2圧縮機112に送出され、該第2圧縮機112で圧縮(約9.8MPaに圧縮)され、高温高圧の状態になる。この場合において、第2圧縮機112から冷媒とともに送出された冷凍機油は、オイルセパレータによって第1圧縮機111の入口側に戻ることになる。
高温高圧の状態の冷媒は、ガスクーラ12に送出され、該ガスクーラ12で放熱して冷却される。ガスクーラ12で冷却された冷媒(高圧冷媒)は、エジェクタ13に送出される。
エジェクタ13に送出された冷媒(高圧冷媒)は、高圧冷媒入口134を通じてノズル部131に進入し、減圧されて加速する。これにより、蒸発器15aを通過した冷媒(低圧冷媒)が冷媒吸入口135を通じて吸引されることになる。そして、該エジェクタ13の混合部132にて、加速された高圧冷媒と、吸引された低圧冷媒とが混合して混合冷媒となってディフューザ部133に至り、混合冷媒は、ディフューザ部133で昇圧された後吐出される。
エジェクタ13から吐出された混合冷媒(低圧冷媒)は、気液分離器14に送出され、該気液分離器14で気相冷媒と、液相冷媒とに分離される。分離された気相冷媒は、第2バルブ182が開成状態であることから圧縮機11(第1圧縮機111)に向けて送出される。一方、分離された液相冷媒は、第5バルブ185が開成状態であることから開成状態にある電磁弁16を通じて蒸発器15aに送出される。蒸発器15aに送出された冷媒は、該蒸発器15aの周辺領域から熱を与えられて蒸発する。換言すると、蒸発器15aの周辺領域は、冷媒が蒸発することにより熱を奪われて冷却されて冷気が生成する。生成した冷気は、庫内送風ファンFの作用により図2中の矢印で示したように吹き出し、これにより、商品収容庫5aの内部雰囲気は冷却されることになる。このように商品収容庫5aの内部雰囲気が冷却されると、該商品収容庫5aの内部に配設された商品収納ラック6に収容された商品Wは、所望の温度状態(例えば、約5℃)に冷却されることになる。
蒸発器15aで蒸発した冷媒は、上記エジェクタ13において高圧冷媒が減圧されて加速されることによる吸引力により、該蒸発器15aから吐出されてエジェクタ13の冷媒吸入口135に至る。このようにして、冷媒は、冷媒循環回路を循環するサイクルを繰り返すことになる。
以上のように商品収容庫5aの内部雰囲気を冷却する冷媒サイクル装置102では、所定時間ごとに次のような動作を行う。ここで、図13は、図12に示した制御部の処理内容を示したフローチャートである。尚、上述した例では、商品収容庫5aの内部雰囲気のみを冷却するものについて説明していたので、以下においてもこれに準じて説明する。
制御部40は、情報入力部401を通じて、圧縮機駆動監視部51からの圧縮機駆動情報の入力の有無を確認する(ステップS301)。そして、かかる圧縮機駆動情報が入力された場合には、制御部40は、判定部402を通じて、記憶部30から冷媒循環量判定情報301を読み込み、情報入力部401を通じて入力した圧縮機駆動情報に含まれる圧縮機11の駆動時間が、冷媒循環量判定情報301に含まれる基準時間(閾値)を超えるか否かを判定する(ステップS302,ステップS303)。
駆動時間が基準時間を超えるものと判定した場合には、蒸発器15aに向けて流れる冷媒循環量が少ないものと判断する。
駆動時間が基準時間を超えるものと判定した場合には、制御部40は、バルブ駆動処理部403を通じて、第1バルブ181、第2バルブ182、第4バルブ184および第5バルブ185のバルブ駆動処理を行う(ステップS304)。より詳細に説明すると、制御部40は、バルブ駆動処理部403を通じて、閉成状態にある第1バルブ181および第4バルブ184を開動作させて開成状態にするとともに、開成状態にある第2バルブ182および第5バルブ185を閉動作させて閉成状態にする。
これによれば、バイパス経路17が開通状態になり、圧縮機11の吸引力が蒸発器15aの出口側に及ぶことになる。一般に圧縮機11の吸引力は、エジェクタ13の吸引力よりも大きいため、蒸発器15aで蒸発した冷媒は、圧縮機11の吸引力によりバイパス経路17を通じて圧縮機11に向けて流れることになる。つまり、圧縮機11の吸引力を利用して蒸発器15aに冷媒を循環させることができる。また、短絡経路171が開通状態になり、エジェクタ13の吐出口から蒸発器15aの入口までの配管距離を短くすることができる。その一方、第2バルブ182および第5バルブ185を閉成状態にすることにより、エジェクタ13から吐出された冷媒は、積極的に短絡経路171を流れることになる。このようなバルブ駆動処理を行って今回の処理を終了する。
上記ステップS303において、駆動時間が基準時間以下の場合には、制御部40は、蒸発器15aへの冷媒循環量が所望量であるとして、バルブ駆動処理を行わずに今回の処理を終了する。
以上説明したような本実施の形態3における冷媒サイクル装置102においては、駆動時間が基準時間を超える場合には、制御部40は、蒸発器15aへの冷媒循環量が少ないものと判断して、閉成状態にある第1バルブ181および第4バルブ184を開成状態にするとともに、開成状態にある第2バルブ182および第5バルブ185を閉成状態にするバルブ駆動処理を行う。これにより、バイパス経路17および短絡経路171を開通状態にし、該バイパス経路17を通じて圧縮機11の吸引力を蒸発器15aに及ぼすことが可能になるとともに、エジェクタ13より吐出された冷媒が短絡経路171を積極的に流れ、エジェクタ13と蒸発器15aとの配管距離を短くすることができる。その結果、圧縮機11の吸引力を利用して蒸発器15aに向けて冷媒を確実に流すことができて蒸発器15aへの冷媒循環量を所望の大きさにすることができ、しかも、庫外への放熱量が低減できるために省エネルギー化を図ることができる。また、本実施の形態3の冷媒サイクル装置102では、圧縮機11を必要以上の回転数で運転させないので、圧縮機11の運転効率の低下を招来する虞れがなく、しかも、ガスクーラ12での放熱量を抑制しないので、冷却能力の低下を招来する虞れもない。
従って、本実施の形態3における冷媒サイクル装置102によれば、周囲温度が低い場合や冷却負荷が小さい場合にも、圧縮機11の運転効率の低下および冷却能力の低下を招来せずに、商品収容庫5a(5b,5c)の内部雰囲気を良好に冷却することができる。
上記実施の形態3における冷媒サイクル装置102では、図14に示すように、電子膨張弁19および内部熱交換器20を設けても良い。電子膨張弁19は、気液分離器14により送出された液相冷媒を断熱膨張させるものである。内部熱交換器20は、ガスクーラ12からの高圧冷媒と、気液分離器14から圧縮機11に送出される冷媒(気相冷媒)とを熱交換させるものである。このような内部熱交換器20の内部には、ガスクーラ12で放熱させた冷媒が流れる冷媒管路と、気液分離器14から圧縮機11に送出される冷媒が流れる冷媒管路とが、互いに熱交換可能な距離を有して非接触向流する態様で配設してある。
このような構成によっても、周囲温度が低い場合や冷却負荷が小さい場合にも、圧縮機11の運転効率の低下および冷却能力の低下を招来せずに、商品収容庫5a(5b,5c)の内部雰囲気を良好に冷却することができる。
以上のように、本発明は、例えば自動販売機の商品収容庫のような断熱筐体の内部雰囲気を冷却するのに有用である。
本発明の実施の形態1における冷媒サイクル装置が適用された自動販売機を模式的に示した正面断面図である。 本発明の実施の形態1における冷媒サイクル装置が適用された自動販売機を模式的に示した断面側面図である。 図1および図2に示した冷媒サイクル装置を概念的に示した概念図である。 図3に示したエジェクタを示した断面図である。 本発明の実施の形態1における冷媒サイクル装置の制御系を示したブロック図である。 図5に示した制御部の処理内容を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態2における冷媒サイクル装置を概念的に示した概念図である。 本発明の実施の形態2における冷媒サイクル装置の制御系を示したブロック図である。 図8に示した制御部の処理内容を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態2における冷媒サイクル装置の変形例を概念的に示した概念図である。 本発明の実施の形態3における冷媒サイクル装置を概念的に示した概念図である。 本発明の実施の形態3における冷媒サイクル装置の制御系を示したブロック図である。 図12に示した制御部の処理内容を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態3における冷媒サイクル装置の変形例を概念的に示した概念図である。
符号の説明
10,101,102 冷媒サイクル装置
11 圧縮機
12 ガスクーラ
13 エジェクタ
14 気液分離器
15(15a,15b,15c) 蒸発器
17 バイパス経路
171 短絡経路
181 第1バルブ
182 第2バルブ
183 第3バルブ
184 第4バルブ
185 第5バルブ
19 電子膨張弁
20 内部熱交換器
30 記憶部
40 制御部
401 情報入力部
402 判定部
403 バルブ駆動部

Claims (3)

  1. 供給された冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機で圧縮された高圧冷媒を放熱させる放熱器と、
    筐体内に配設され、供給された冷媒を蒸発させる蒸発器と、
    前記放熱器から供給された高圧冷媒を減圧させることによって、前記蒸発器で蒸発した低圧冷媒を吸引し、該低圧冷媒を減圧させた冷媒と混合させて吐出するエジェクタと、
    前記エジェクタから吐出された混合冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離し、気相冷媒を前記圧縮機に送出する一方、液相冷媒を前記蒸発器に送出する気液分離器と
    を備えた冷媒循環回路に冷媒を循環させることにより前記筐体内の内部雰囲気を冷却する冷媒サイクル装置において、
    前記蒸発器から前記エジェクタに至る経路と、前記気液分離器から前記圧縮機に至る経路とを連通する態様で設けられ、前記蒸発器で蒸発した冷媒を導入して前記圧縮機に向けて送出するためのバイパス経路と、
    前記バイパス経路に配設されたバイパスバルブと、
    常態においては、前記バイパスバルブを閉成させて前記バイパス経路に冷媒が流れることを規制する一方、前記蒸発器への冷媒循環量が少ないものと判断した場合には、前記バイパスバルブを開成させて前記バイパス経路に冷媒が流れることを許容する制御手段と
    を備えたことを特徴とする冷媒サイクル装置。
  2. 前記気液分離器から前記圧縮機に至る経路であって、前記バイパス経路との合流点よりも上流側に配設された帰還バルブを備え、
    前記制御手段は、前記バイパスバルブを閉成させる場合には、前記帰還バルブを開成させて前記気相冷媒が前記圧縮機に向けて流れることを許容する一方、前記バイパスバルブを開成させる場合には、前記帰還バルブを閉成させて前記気相冷媒が前記圧縮機に向けて流れることを規制することを特徴とする請求項1に記載の冷媒サイクル装置。
  3. 前記エジェクタから前記気液分離器に至る経路と、前記気液分離器から前記蒸発器に至る経路とを連通する態様で設けられ、前記エジェクタから吐出された冷媒を導入して前記蒸発器に向けて送出する短絡経路と、
    前記短絡経路に配設された短絡バルブと、
    前記気液分離器から前記蒸発器に至る経路であって、前記短絡経路との合流点よりも上流側に配設された送出バルブと
    を備え、
    前記制御手段は、前記バイパスバルブを閉成させる場合には、前記送出バルブを開成させて前記液相冷媒が前記蒸発器へ向けて冷媒が流れることを許容し、かつ前記短絡バルブを閉成させて前記短絡経路に冷媒が流れることを規制する一方、前記バイパスバルブを開成させる場合には、前記送出バルブを閉成させて前記液相冷媒が前記蒸発器へ向けて流れることを規制し、かつ前記短絡バルブを開成させて前記短絡経路に冷媒が流れることを許容することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷媒サイクル装置。
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