JP5375333B2 - 自動販売機 - Google Patents

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Description

本発明は、缶飲料などを冷却加温して販売する自動販売機において、圧縮機で圧縮された冷媒が凝縮する際に生じる潜熱を利用して冷却および加温を行う冷却加温システムとそれを用いた自動販売機に関するものである
近年、自動販売機に対する消費電力削減の要求が高まってきており、消費電力を削減する手段としてヒートポンプで加温を行うシステムを利用したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図8は、特許文献1に示す自動販売機の冷媒回路図を示すものである。
図8に示すように、従来の自動販売機は、第1の冷却加温庫1、第2の冷却加温庫2、冷却庫3からなる貯蔵庫を備え、圧縮機21、第1の冷却加温庫1内に設置された第1の室内熱交換器22、第2の冷却加温庫2内に設置された第2の室内熱交換器23、貯蔵室の外に設置された室外熱交換器24、冷却運転時と加温運転時に冷媒流路を切り替える四方切替弁25、膨張機構としての第1の膨張弁26、第2の膨張弁27とからなり、第1の室内熱交換器22と第2の室内熱交換器23には、それぞれ第1の電磁弁28、第2の電磁弁29を備え、冷媒配管で環状回路に接続された第1の冷却加温庫1と第2の冷却加温庫2の冷却と加温を行う冷却加温システム30と、圧縮機31、第2の冷却加温庫2内に設置された第1の蒸発器32、冷却庫3内に設置された第2の蒸発器33、室外熱交換器24、膨張機構としての第三の膨張弁34、第四の膨張弁35とからなり、冷媒配管で環状回路に接続された第2の冷却加温庫2と冷却庫3の冷却を行う冷却専用システム36を有する。
以上のように構成された自動販売機について、以下その動作・作用を説明する。
まず全ての貯蔵室を冷却する場合について説明する。
冷却加温システム30で冷却する場合、図8において点線矢印で示したように、圧縮機21から吐出された冷媒は四方切替弁25で流路を切り替えられ、室外熱交換器24へ供給され、室外熱交換器24にて熱交換を行い凝縮液化する。室外熱交換器24から出た液冷媒は、第1の膨張弁26および第2の膨張弁27で減圧されて、それぞれ第1の室内熱交換器22および第2の室内熱交換器23に供給されて蒸発気化し、室内熱交換器22、23を出たガス冷媒は合流し、再び四方切替弁25を経て圧縮機21へ還流する。
冷却専用システム36で冷却する場合については、冷却加温システム30と同様の動作を行うので、その詳細な説明を省略する。
ここで、第2の冷却加温庫2を冷却する場合には冷却加温システム30と冷却専用システム36の両方を稼動させ、2つのシステムで冷却を行う。
次に、第1の冷却加温庫1を加温し、第2の冷却加温庫2と冷却庫3を冷却する場合は、冷却加温システム30で第1の冷却加温庫1を加温し、冷却専用システム36で第2の冷却加温庫2と冷却庫3の冷却を行う。
冷却加温システム30で加温する場合、図8において実線矢印で示したように、圧縮機
21から吐出された冷媒は四方切替弁25で流路を切り替えられ、第1の室内熱交換器22へ供給される。このとき、第2の膨張弁27および第2の電磁弁29は閉塞し、第2の室内熱交換器23への冷媒の供給を停止されている。第1の室内熱交換器22で凝縮液化された液冷媒は、第1の膨張弁26で減圧され、室外熱交換器24へ供給され、蒸発気化する。蒸発したガス冷媒は再び四方切替弁25を経て圧縮機21へ帰還する。
次に、第1の冷却加温庫1と第2の冷却加温庫2を加温し、冷却庫3を冷却する場合は、冷却加温システム30で第1の冷却加温庫1と第2の冷却加温庫2の加温を行い、冷却専用システム36で冷却庫3の冷却を行う。
冷却加温システム30で2室を加温する場合は、第1の冷却加温庫1を加温する動作に加えて、第2の室内熱交換器23にも冷媒を供給し、第1の冷却加温庫1および第2の冷却加温庫2の温度に応じて、第1の膨張弁26および第1の電磁弁28、あるいは第2の膨張弁27および第2の電磁弁29を開閉することで加温する。
さらに、第1の冷却加温庫1および第2の冷却加温庫2内が所定の温度に達すると、圧縮機21を停止させるとともに、第1の膨張弁26、第2の膨張弁27、第1の電磁弁28、第2の電磁弁は閉塞する。そして、圧縮機21が再び起動する所定時間前に、第1の膨張弁26および第1の電磁弁28、あるいは第2の膨張弁27および第2の電磁弁29を開き、冷却加温システム30内の冷媒を均圧させる。
また、このとき冷却専用システム36は、第三の膨張弁34を閉塞し、第1の蒸発器32への冷媒の供給を停止し、第2の蒸発器33にのみ冷媒を供給することにより、冷却庫3のみ冷却を行う。
以上のように、従来の自動販売機は、第1の冷却加温庫1と第2の冷却加温庫2とを冷却もしくは加温する冷却加温システム30と第2の冷却加温庫2と冷却庫3とを有することにより、冷却専用システム36とは独立して冷却加温システム30を稼動することができ、それぞれの貯蔵室の負荷にあわせて、それぞれのシステムを最適化することができるので、高負荷時の冷却能力および加温能力を向上することができる。
さらに、第2の冷却加温庫2内に、冷却加温システム30の第2の室内熱交換器23と、冷却専用システム36の第1の蒸発器32とが設置されており、全ての貯蔵室を冷却する場合には、冷却加温システム30と冷却専用システム36を併用して、第2の冷却加温庫2を冷却するとともに、冷却設定の貯蔵室と加温設定の貯蔵室とが混在する場合において、第2の冷却加温庫2を冷却する場合には冷却専用システム36で冷却し、加温する場合は冷却加温システム30で加温することにより、年間を通じて設定される割合の多い自動販売機の運転モードに合わせて冷却専用システムと冷却加温システムの能力を最適に設計でき、年間を通じて効率の良い運転ができる。
特開2007−102680号公報
しかしながら、上記従来の構成では、第2の冷却加温庫を加温し、第1の冷却加温庫を冷却する条件においては、冷却加温システムは第1の冷却加温庫を冷却するために、第2の冷却加温庫を冷却加温システムにて加温することができなく、ヒータによる加温となるために消費電力量が増大するといった課題がある。また、ひとつの冷却加温システムで2
室を加温するためにそれぞれの冷却加温室を加温する際の庫内熱交換器(凝縮器)の大きさが異なるために最適化が容易でないといった課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するために、第1の冷却加温庫を冷却もしくは加温する第1の冷却加温システムに加えて、第2の冷却加温庫に庫内凝縮器と蒸発器とを設置し、冷却庫に蒸発器を設置した第2の冷却加温システムを備えることで、第1の冷却加温庫を冷却し、第2の冷却加温庫を加温する場合においても第2の冷却加温システムでの加温が可能となり、消費電力量を削減することができる。
本発明の自動販売機は、第1の冷却加温庫を冷却し、第2の冷却加温庫を加温する運転条件においても冷却加温システムでの加温が可能となり、ヒータでの加温と比較して消費電力量を削減することができる。
本発明の実施の形態1における自動販売機の構成図、および全室を冷却する際の冷媒回路図 本発明の実施の形態1における自動販売機の第1の冷却加温庫を加温し、第2の冷却加温庫と冷却庫を冷却する際の冷媒回路図 本発明の実施の形態1における自動販売機の第1の冷却加温庫と冷却庫を冷却し、第2の冷却加温庫を加温する際の冷媒回路図 本発明の実施の形態1における自動販売機の第2の冷却加温庫を加温する場合の第2の冷却加温システムの冷媒状態図 本発明の実施の形態1における自動販売機の第1の冷却加温システムと第2の冷却加温システムの動作図 本発明の実施の形態1における自動販売機の第1の冷却加温庫と第2の冷却加温庫を加温し、冷却庫を冷却する場合の冷媒回路図 本発明の実施の形態1における自動販売機の第1の冷却加温システムと第2の冷却加温システムの動作図 従来の自動販売機の冷媒回路図
第1の発明は、商品を収納する複数の収納庫を有する自動販売機において、前記収納庫に設置された庫内熱交換器と商品収納区画の外に設置された第1の圧縮機と庫外熱交換器と膨張機構と冷媒の流路を切り替える第1の切替弁からなる第1の冷却加温システムと前記第1の冷却加温システムとは独立して、前記収納庫に設置された庫内凝縮器と蒸発器と商品収納区画の外に設置された第2の圧縮機と庫外凝縮器と膨張機構と冷媒の流路を切り替える第2の切替弁からなる第2の冷却加温システムとを備え、前記第1の冷却加温システムの前記庫内熱交換器を設置する前記収納庫と前記第2の冷却加温システムの前記庫内凝縮器と蒸発器とを設置する前記収納庫と前記第2の冷却加温システムの前記蒸発器を設置する前記収納庫とを設けているので、異なる収納庫の加温をそれぞれ異なる冷却加温システムで加温することができる。その結果、全ての運転条件にて冷却加温システムによって加温運転を行うことができるので、加温COPが1.0を超えることがないヒータで加温する場合と比較して消費電力量を削減することができる。また、それぞれの冷却加温システムで1室のみの加温運転しか行わないので加温運転の最適設計が容易となる。
第2の発明は、第1の発明において、第2の冷却加温システムの庫内凝縮器と庫外凝縮器とを接続する配管に通過する冷媒を減圧する抵抗器を設けることによって庫外凝縮器での凝縮温度を庫内凝縮器での凝縮温度よりも低くすることができるので、庫内凝縮器と庫
外凝縮器との間で凝縮温度に差をつけることができ、そのことによって周囲温度が低い条件でも庫内凝縮器での凝縮温度を高温に維持することができる。
また、庫外凝縮器での凝縮温度を庫内凝縮器よりも下げることで冷媒封入量を削減することができ、可燃性冷媒を用いた際の冷媒漏洩時などにおいて安全性を高めることができる。
第3の発明は、第2の発明において、抵抗器として細径管を用いているために、抵抗器前後の配管容積を削減することができ、さらに冷媒量を削減することが可能となる。
第4の発明は、第1から第3のいずれか1つの発明において、第2の冷却加温システムの庫内凝縮器を第2の圧縮機の吸入配管と接続し、接続する配管に開閉弁を設けることで庫内凝縮器を使用しない冷却運転の際に、庫内凝縮器に滞留した冷媒を回収することができ、庫内凝縮器に冷媒が滞留することによる冷媒不足を防ぐことができる。
第5の発明は、第1から第4のいずれか1つの発明において、同一の収納庫に設置した第2の冷却加温システムの庫内凝縮器と蒸発器のパス配管を共用しないことで、それぞれの熱交換器での最適設計を行うことができる。
第6の発明は、第5の発明において、同一の収納庫に設置した第2の冷却加温システムの庫内凝縮器と蒸発器はフィンを共有した一体型熱交換器とすることで、庫内凝縮器と蒸発器の2台を1台の熱交換器として取り扱うことができるのでユニットを自動販売機に組み込む際の作業性を高めることができる。
第7の発明は、第1から第6のいずれか1つの発明において、第1の冷却加温システムの庫外熱交換器と第2の冷却加温システムの庫外凝縮器をフィンを共有した一体型熱交換器とすることで第1の冷却加温システムが加温運転を行っているときに蒸発器として作用する庫外熱交換器と第2の冷却加温システムの庫外凝縮器とで熱交換を行うことができるので、第1の冷却加温システムを効率の高い高蒸発温度で運転することが可能となる。また、周囲の湿度が高いときの第1の冷却加温システムの庫外熱交換器での結露を防止することができる。
第8の発明は、第7の発明において、一体型熱交換器近傍に設置した熱交換を促進するための庫外ファンと第1の冷却加温システムの第1の圧縮機の吸入配管に設置した温度検知センサを備え、第1の冷却加温システム、第2の冷却加温システムが共に加温運転を行っている際に、前記温度検知センサが所定の温度になるよう、前記庫外ファンの風量を制御することによって、第1の冷却加温システムにおいて液冷媒が第1の圧縮機へと戻らない最低の風量まで庫外ファンの風量を減少することができる。庫外ファンの風量を減少することで第2の冷却加温システムの庫外凝縮器での熱交換量が減少し、そのために庫内凝縮器での熱交換量が増して加温能力を増大させることができる。
第9の発明は、第8の発明において、第1の冷却加温システムの停止中に庫外ファンを減速もしくは停止することによって第2の冷却加温システムの庫内凝縮器での熱交換量が増すので加温能力を増大することができる。
第10の発明は、第1から第9のいずれか1つの発明において、冷媒として炭化水素系冷媒を用いることによって、地球温暖化係数の低い自然冷媒の中でも、比較的高効率かつ低能力なイソブタンなどの炭化水素系冷媒を用いることで、地球温暖化防止が図れるとともに、システムの高効率化が図れる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1に本実施の形態における自動販売機の構成図を示す。
図1に示すように、本実施の形態における自動販売機は、商品収納庫51と商品収納庫51の下部に配置された機械室(図示せず)とを有する。商品収納庫51内には内部に断熱材を充填した区画壁52と53により3室に区画形成され、区画壁52の左側に収納する商品を冷却または加温する第1の冷却加温庫54、区画壁2と3の間に位置する収納する商品を冷却または加温する第2の冷却加温庫55、区画壁53の右側に位置する収納する商品を冷却する冷却庫56とを有する。また、それぞれの庫内には商品収納棚(図示せず)が商品収納庫の上部に吊り下げられており、商品が内部に収納されている。また、第1の冷却加温庫54の下部には庫内熱交換器64と加温時に補助として用いる電気ヒータ82、第2の冷却加温庫55の下部には庫内凝縮器73と第1の蒸発器74と加温時に補助として用いる電気ヒータ83、冷却庫56の下部には第2の蒸発器75を備える。また、冷却加温庫54、55、冷却庫56にはそれぞれ庫内ファン79、80、81が備えられており、強制送風して庫内空気を循環している。
また、本実施の形態の自動販売機は、第1の圧縮機57と庫外熱交換器58と庫内熱交換器64と冷媒の流路を切替える第1の四方弁65とドライヤ59と逆止弁60、61とキャピラリーチューブ62、63とを環状に接続し、冷却加温庫54の冷却もしくは加温を行う第1の冷却加温システム84と、第2の圧縮機68と庫外凝縮器69と冷媒の流路を切替える三方弁70と減圧機構であるキャピラリーチューブ71、72と庫内凝縮器73、第1の蒸発器74と第2の蒸発器75と冷媒の流路を切替える第2の四方弁76と抵抗器77、電磁弁78を環状に接続し、第2の冷却加温庫55の冷却もしくは加温と冷却庫56の冷却を行う第2の冷却加温システム85とを有する。
ここで、第1の四方弁65には第1の圧縮機57の吐出ならびに吸入配管と庫内熱交換器64と庫外熱交換器58とが接続され、第1の圧縮機57の吐出・吸入配管と接続する熱交換器を切替える。
また第1の冷却加温システム84は膨張機構として冷却時に冷媒を減圧するキャピラリーチューブ62と加温時に冷媒を減圧するキャピラリーチューブ63とを備えており、逆止弁60は冷却時に冷媒が通過するよう庫外熱交換器58から庫内熱交換器64の方向に、逆止弁61は加温時に冷媒が通過するよう庫内熱交換器64から庫外熱交換器58へと冷媒が通過する方向に設置することでキャピラリーチューブを冷却運転と加温運転とで切替える。
また、第2の四方弁76には、第2の圧縮機68の吐出配管と、庫内凝縮器73、庫外凝縮器69とが接続されており、第2の圧縮機68の吐出配管と接続する凝縮器を切替える。
ここで、抵抗器77はキャピラリーチューブによって形成されている。
また、庫内凝縮器73と第1の蒸発器74とは配管を別にし、フィンを共有する一体型の熱交換器として形成されている。
さらに、庫内凝縮器73は第2の圧縮機68の吸入配管と接続されており、接続する配管上に電磁弁78を設けている。
また、第1の冷却加温システム84の庫外熱交換器58と第2の冷却加温システムの庫外凝縮器69はフィンを共有した一体型熱交換器として形成されている。
また、第1の圧縮機57の吸入配管には温度を検知する温度検知センサ67を設置している。
以上のように構成された自動販売機について以下その動作・作用を説明する。
まず全室を冷却する場合の冷媒回路図を図1に示す。
図1に示すように、第1の冷却加温システム84において、第1の圧縮機57の吐出配管と庫外熱交換器58とが連通し、第1の圧縮機57の吸入配管と庫内熱交換器64とが連通するよう第1の四方弁65を動作する。そうすることで、第1の圧縮機57から吐出された冷媒は第1の四方弁65を通過して庫外熱交換器58へと向かい凝縮液化する。凝縮した液冷媒は、ドライヤ59、逆止弁60を通過した後にキャピラリーチューブ62で減圧されてから庫内熱交換器64で蒸発気化して冷却加温庫54を冷却し、その後第1の四方弁65を再び通過して第1の圧縮機57へと還流する。
また、第2の冷却加温システムにおいて、第2の圧縮機68の吐出配管と庫外凝縮器69とが連通し、庫内凝縮器73の入口と出口の配管とが連通するよう第2の四方弁76を動作する。そうすることで、第2の圧縮機68から吐出された冷媒は第2の四方弁76を通過して庫外凝縮器69へと向かい凝縮液化する。凝縮された液冷媒は三方弁70で切替えられてキャピラリーチューブ71、72で減圧された後に第1の蒸発器74、第2の蒸発器75で蒸発気化して冷却加温庫55、冷却庫56を冷却し、その後第2の圧縮機68へと還流する。
ここで、庫内凝縮器73は入口と出口とが連通し閉じた回路になっているために、第2の四方弁76において高低圧間での漏れが発生すると、庫内凝縮器73へと冷媒が滞留し続け、最終的には冷媒不足になることが懸念されるが、庫内凝縮器73と第2の圧縮機68の吸入配管とを接続し、接続する配管上に電磁弁78を設けて、第2の圧縮機68が運転している間に電磁弁78を開放して庫内凝縮器73と第2の圧縮機68の吸入配管とを連通することで庫内凝縮器73に滞留した冷媒を第2の圧縮機68へと回収することができ、冷媒不足の状態を回避することができる。
また、庫内凝縮器73と第1の蒸発器74をフィンを共有化した一体型の熱交換器とすることで2台の熱交換器を1台の熱交換器として取り扱うことができるので冷却加温ユニットを自動販売機に組み込む際の作業性を高めることができる。
次に、第1の冷却加温庫54を加温し、第2の冷却加温庫55、冷却庫56を冷却する場合の冷媒回路図を図2に示す。なお、第2の冷却加温システム85については図1と同一の動作であるので省略する。
図2に示すように、第1の冷却加温システム84において、第1の圧縮機57の吐出配管と庫内熱交換器64とが連通し、第1の圧縮機57の吸入配管と庫外熱交換器58とが連通するよう第1の四方弁65を動作することで第1の圧縮機57から吐出された冷媒は第1の四方弁65を通過して庫内熱交換器64へと向かい凝縮液化し、冷却加温庫54を加温する。庫内熱交換器64を出た液冷媒はキャピラリーチューブ63で減圧された後に逆止弁61を通過して庫外熱交換器58にて蒸発気化し、第1の四方弁65を通過して第1の圧縮機57へと還流する。
ここで、第1の冷却加温システム84の蒸発器として作用する庫外熱交換器58と第2の冷却加温システムの庫外凝縮器69とをフィンを共有化した一体型熱交換器を採用することで、庫外熱交換器58と庫外凝縮器69との間でフィンを介して熱交換を行うことによって、第1の冷却加温システム84はより効率の高い高蒸発温度での運転が可能となる。
また、通常、冷却加温庫55は部屋の幅が狭く、第1の蒸発器74も部屋の幅に合わせて小型の熱交換器を設置する必要があり、熱交換能力が減少することからキャピラリーチューブ72の抵抗値を大きくして冷媒循環量を減少させ、そのことによって蒸発温度が低くなり、効率の低い運転となっていたが第1の蒸発器74と第2の蒸発器75とを直列に接続することで熱交換能力を向上させることができるのでキャピラリーチューブ72の抵抗を小さくすることができ、効率の高い運転をすることが可能となる。
次に第1の冷却加温庫54と冷却庫56を冷却し、第2の冷却加温庫55を加温する場合の冷媒回路図を図3に示す。なお、第1の冷却加温システム84の動作は図1と同一であるので省略する。
図3に示すように、第2の冷却加温システム85において、第2の圧縮機68の吐出配管と庫内凝縮器73とが連通し、庫内凝縮器73と庫外凝縮器69とが連通するよう第2の四方弁76を動作する。そうすることで第2の圧縮機68から吐出された冷媒は、第2の四方弁76を通過して庫内凝縮器73へと向かい凝縮液化して冷却加温庫55を加温すし、その後、抵抗器77にて減圧されて四方弁76を通過して庫外凝縮器69で再度凝縮される。庫外凝縮器69を通過した液冷媒は三方弁70を通過してキャピラリーチューブ71で減圧されてから第2の蒸発器75で蒸発気化して冷却庫56を冷却し、第2の圧縮機68へと還流する。
このときの、第2の冷却加温システム85の冷媒の状態は図4のモリエル線図に示した状態となる。図4において、横軸は冷媒のエンタルピ、縦軸は冷媒の圧力をそれぞれ示す。また、図4において、点aが第2の圧縮機68の吸入での状態、点bが第2の圧縮機68の吐出での状態、点cが庫内凝縮器73の出口での状態、点dは抵抗器77出口での状態、点eは庫外凝縮器69出口での状態、点fがキャピラリーチューブ71、72出口での状態を示している。
ここで、図4において圧縮機の仕事量(h1−h2)に対して、冷却仕事(h2−h5)、加温仕事(h1−h3)を同時に行うので、ヒータで加温を行う際の仕事量(h1−h2)よりも、効率の高い運転を行うことができる。また、抵抗器77を設けることで冷却仕事も(h2−h4)から(h2−h5)へと増大し、さらに効率の良い運転を行うことができる。さらに、抵抗器77を設けることで庫内凝縮器73での凝縮圧力P3と庫外凝縮器69での凝縮圧力P2に差を設けることができ、そのことによって庫内凝縮器73での凝縮温度は高い温度を維持することができ、低外気温度においても効率の高い加温運転を実施できる。
また、抵抗器77を設けることで庫外凝縮器69での冷媒滞留量を減少することができるので封入冷媒量を削減することができ、炭化水素系冷媒などの可燃性冷媒を用いた際の冷媒漏洩時における安全性を高めることができる。さらに、抵抗器としてキャピラリーチューブを用いて、庫内凝縮器73と第2の四方弁76を接続することによって抵抗器77前後の配管容積を減少することができ、さらに冷媒量を削減することができる。
また図5に示すように第1の冷却加温システム84の停止中に庫外ファン66の風量を
減少もしくは停止することで、第1の冷却加温システム85の庫外凝縮器69における熱交換量が減少し、そのことによって庫内熱交換器73での熱交換量が増すので加温能力が増大し、より効率の高い運転をすることが可能となる。
次に、第1の冷却加温庫54、第2の冷却加温庫55を加温し、冷却庫56を冷却する場合の冷媒回路図を図6に示す。図6に示すように、第1の冷却加温システム84は図2と同様に運転し、第2の冷却加温システム85は図3と同様に運転する。
この際に第1の冷却加温庫54と第2の冷却加温庫55で部屋の幅が異なるので、庫内熱交換器の大きさが異なってくる。そのために、ひとつの冷却加温システムのみで2室を加温すると庫内熱交換器(凝縮器)が異なる運転を切り替えることで最適化設計が難しくなるが、2室をそれぞれ別の冷却加温システムで加温することで、それぞれの熱交換器に対しての最適化を行うので最適化設計がしやすくなる。
また、この際においても第1の冷却加温システム84において冷媒を蒸発気化させる庫外熱交換器58と第2の冷却加温システム85における庫外凝縮器69をフィンを共有した一体型熱交換器とすることで庫外凝縮器86と庫外熱交換器58との間で熱交換が行われることから第1の冷却加温システム84の効率を高めることができる。
また、図7に示すように第1、第2の冷却加温システム84、85が共に運転している際に第1の圧縮機57の吸入配管上に設置した温度検知センサ67が所定の温度まで低下するまで、庫外ファン66を減速することで第2の冷却加温システム85の庫外凝縮器69での熱交換量が減少することから庫内凝縮器73での熱交換量が増大し、加温能力を高めることができる。なお、所定の温度は第1の圧縮機57へと液冷媒が還流しない温度であり、一般的に蒸発温度+10〜20℃程度となる。
なお、第1ならびに第2の冷却加温システムは共に冷却運転と加温運転の切替を四方弁を用いて実施したが、電磁弁を複数個組み合わせることでも可能である。ただし、配管が複雑化すること、さらには通電することによって開閉を行う電磁弁の場合、冷温共に複数個の電磁弁に通電する必要があるために四方弁1個よりも消費電力量が高くなる恐れがあるので四方弁を用いる方が望ましい。
また、冷媒としてはフロン系冷媒、二酸化炭素、炭化水素系冷媒のどれでも利用できるが、地球温暖化係数の低い自然冷媒のうち低能力高効率である炭化水素系冷媒のイソブタンを用いることでさらなる高効率運転が可能となる。
以上のように、本発明にかかる自動販売機は、複数の加温庫と冷却庫においてヒートポンプを利用することができるのでヒートポンプを利用する冷温蔵や業務用空調などの用途にも適用できる。
51 商品収納庫
54 第1の冷却加温庫
55 第2の冷却加温庫
56 冷却庫
57 第1の圧縮機
58 庫外熱交換器
62、63 膨張機構
64 庫内熱交換器
65 第1切替弁
66 庫外ファン
67 温度検知センサ
68 第2の圧縮機
69 庫外凝縮器
71、72 膨張機構
73 庫内凝縮器
74 第1の蒸発器
75 第2の蒸発器
76 第2切替弁
77 抵抗器
78 開閉弁
84 第1の冷却加温システム
85 第2の冷却加温システム

Claims (10)

  1. 商品を収納する複数の収納庫を有する自動販売機において、前記収納庫に設置された庫内熱交換器と商品収納区画の外に設置された第1の圧縮機と庫外熱交換器と膨張機構と冷媒の流路を切り替える第1の切替弁からなる第1の冷却加温システムと、前記第1の冷却加温システムとは独立して、前記収納庫に設置された庫内凝縮器と蒸発器と商品収納区画の外に設置された第2の圧縮機と庫外凝縮器と膨張機構と冷媒の流路を切り替える第2の切替弁からなる第2の冷却加温システムとを備え、前記第1の冷却加温システムの前記庫内熱交換器を設置する前記収納庫と前記第2の冷却加温システムの前記庫内凝縮器と蒸発器とを設置する前記収納庫と前記第2の冷却加温システムの前記蒸発器を設置する前記収納庫とを設けたことを特徴とする自動販売機。
  2. 第2の冷却加温システムの庫内凝縮器と庫外凝縮器とを接続する配管に通過する冷媒を減圧する抵抗器を設けたことを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
  3. 抵抗器として細径管を用いたことを特徴とする請求項2に記載の自動販売機。
  4. 第2の冷却加温システムの庫内凝縮器を第2の圧縮機の吸入配管と接続し、接続する配管に開閉弁を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の自動販売機。
  5. 同一の収納庫に設置した第2の冷却加温システムの庫内凝縮器と蒸発器はパス配管を共用しないことを特徴とした請求項1から4のいずれか1項に記載の自動販売機
  6. 同一の収納庫に設置した第2の冷却加温システムの庫内凝縮器と蒸発器はフィンを共有した一体型熱交換器としたことを特徴とする請求項5に記載の自動販売機。
  7. 第1の冷却加温システムの庫外熱交換器と第2の冷却加温システムの庫外凝縮器はフィンを共有した一体型熱交換器としたことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の自動販売機。
  8. 一体型熱交換器近傍に設置した熱交換を促進するための庫外ファンと第1の冷却加温システムの第1の圧縮機の吸入配管に設置した温度検知センサを備え、第1の冷却加温システム、第2の冷却加温システムが共に加温運転を行っている際に、前記温度検知センサが所定の温度になるよう、前記庫外ファンの風量を制御することを特徴とする請求項7に記載の自動販売機。
  9. 第1の冷却加温システムの停止中に庫外ファンを減速もしくは停止することを特徴とした請求項に記載の自動販売機
  10. 冷媒として炭化水素系冷媒を用いたことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の自動販売機。
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