JP4118774B2 - 薄膜積層体及びその製造方法 - Google Patents
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応力発生層と、
第1の主面を有し、前記応力発生層から印加される応力によって、前記第1の主面に対して平行な方向に歪みが導入された歪み基板層と、
前記歪み基板層の前記第1の主面上にエピタキシャル成長されたエピタキシャル層と、
を備え、
前記歪みは、圧縮歪みであり、
前記エピタキシャル層を構成する材料の前記第1の主面における面内方向の格子定数は、前記歪み基板層を構成する材料に前記歪みが導入されていない状態での前記第1の主面における面内方向の格子定数よりも小であり、
前記応力発生層は、前記歪み基板層と同一の材料からなる層に異種元素を導入することにより形成されてなることを特徴とする薄膜積層体が提供される。
第1の材料からなる支持層と、
前記支持層の上に設けられ、第2の材料からなる応力発生層と、
前記応力発生層の上に設けられ、前記第1の材料からなり、第1の主面を有し、前記応力発生層から印加される応力によって、前記第1の主面に対して平行な方向に歪みが導入された歪み基板層と、
前記歪み基板層の前記第1の主面上にエピタキシャル成長され、前記第2の材料とは異なる元素を含有する材料からなるエピタキシャル層と、
を備えたことを特徴とする薄膜積層体が提供される。
第1及び第2の主面を有する基板の前記第1の主面側から異種元素を導入して応力発生層を形成する工程と、
前記基板を前記第2の主面側から研磨することにより、前記応力発生層から印加される応力によって前記第1の主面に対して平行な方向に歪みが導入された歪み基板層を形成する工程と、
前記歪み基板層の上に、エピタキシャル層を形成する工程と、
を備えたことを特徴とする薄膜積層体の製造方法が提供される。
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。
支持層1は、薄膜積層体の機械的または物理的な強度を確保する役割を有する。その材料としては、各種の半導体、有機材料、無機材料などを適宜用いることができる。また、機械的または物理的な強度が足りている場合には、支持層1を設けなくともよい。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
以下、第1乃至第12の実施例を参照しつつ、本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明する。
まず、本発明の第1の実施例として、シリコン(Si)基板上に高品質の強誘電体結晶をエピタキシャル成長させて形成した誘電体キャパシタについて説明する。
すなわち、単結晶Si基板11の上に、格子緩和SiGe層12、SiGeOx層13、単結晶SiGe層14、エピタキシャル歪みSi基板層15、TiNエピタキシャル耐酸化層16、SrRuO3エピタキシャル下部電極17、BaTiO3エピタキシャル強誘電体18、SrRuO3エピタキシャル上部電極19がこの順に積層されている。
この積層構造の上に、図11に表したように、CVD法によって約200nm膜厚のSiGe層130を、SiGe層31に継ぎ足して再成長させることにより単結晶SiGe層14を形成する。
実施例1と同様の方法で作製した薄膜積層体において、強誘電体の薄膜であるBaTiO3層18の部分を「ボロメータ型」の赤外線検出器として用いることが可能である。
次に、本発明の第3の実施例として、Si基板上にエピタキシャル成長させたSrTiO3層をゲート絶縁膜としたトランジスタについて説明する。
図18は、本実施例のトランジスタの断面構造を表す模式図である。すなわち、約0.5mm厚さの単結晶Si基板111の上に、約600nm厚さの格子緩和SiGe層112、約100nm厚さのSiGeOx層113、約600nm厚さの単結晶SiGe層114、約20nm厚さのエピタキシャル歪みSi基板層115がこの順に積層されている。そして、歪みSi基板層115の上に、約10nm厚さのエピタキシャルSrTiO3ゲート絶縁膜118と約300nm厚さのゲート電極119とからなるゲートが選択的に形成されている。そして、ゲートの両側には、ソース領域116とドレイン領域117が設けられている。
次に、本発明の第4の実施例として、Si基板上に形成した超伝導フィルタ回路について説明する。
図23は、本実施例の超伝導フィルタ回路の積層構造を表す模式断面図である。 すなわち、約0.5mm厚さの単結晶Si基板121の上に、 約600nm厚さの格子緩和SiGe層122、 約100nm厚さのSiGeOx層123、約600nm厚さの単結晶SiGe層124、約20nm厚さのエピタキシャル歪みSi基板層125、約100nm厚さのエピタキシャルTlBa2Ca3Cu4O10.5層126がこの順に積層されている。
図24は、共振器パターンを例示する平面図である。すなわち、歪みSi基板層125の上に形成した超伝導体薄膜126は、略平行に設けられた複数のストライプ状の超伝導体共振器126Aと、その両端に設けられた超伝導体入出力線126Bと、に加工される。超伝導体入出力線126Bの両端には、高周波信号線131がそれぞれ接続され、高周波信号の入出力が可能とされている。ここで超伝導体共振器126Aは必ずしもストライプ状でなくても良く、例えば音叉型など、必要なフィルタ特性に応じて各種の形状とすることが可能である。また、例えば音叉型と棒型を混在させるなど、各種形状の超伝導体共振器126Aを混在させることも可能である。
次に、本発明の第5の実施例として、Si基板上に形成したジョセフソン回路について説明する。
図26は、本実施例のジョセフソン回路の断面構造を表す模式図である。すなわち、約0.5mm厚さの単結晶Si基板151の上に、約600nm厚さの格子緩和SiGe層152、約100nm厚さのSiGeOx層153、約600nm厚さの単結晶SiGe層154、約20nm厚さの歪みSi基板155、約100nm厚さのエピタキシャルYBa2Cu3O7超伝導体156Aおよび156B、および超伝導体156Aと156Bとを例えば約10nmの間隔で隔てるジョセフソン接合部分の絶縁体157が形成されている。
次に、本発明の第6の実施例として、Si基板を酸窒化させることにより形成した歪みSi基板上にエピタキシャル薄膜を形成する方法について説明する。
図27は、本実施例により得られたエピタキシャル積層体の断面構造を表す模式図である。すなわち、典型的には約0.1mm以上の厚さの多結晶Siなどからなる支持層221の上に、約5nm以上の膜厚のSiO2などの保護層222、典型的には50nm〜300nm程度の範囲膜厚のプラズマ窒化されたSiO2層223、約20nm膜厚の歪みSi基板層224、任意の膜厚のエピタキシャル層225がこの順に積層されている。ここで、プラズマ窒化されたSiO2層223は、その膜厚方向に組成が変化する「組成傾斜」を有する。すなわち、SiO2層223における窒素の含有量は、同図において上方に向けて低下する分布を有する。
次に、図29に表したように、SiO2層162を窒素を含有するプラズマに晒すことにより、窒素が導入されたSiO2層223を形成する。このようにして得られたSiO2層223における窒素の含有量は、表面に近いほど高く、Si基板161に近づくと低下する分布を有する。
次に、図31に表したように、保護層222の上に室温スパッタ法などにより多結晶Si層などの支持層221を形成する。
ここで、Si基板161を50nm以下に薄くする理由は、プラズマ窒化されたSiO2層223によって形成される歪み領域を露出させるためである。つまり、プラズマ窒化されたSiO2層223は、Si基板161に対して、面内方向に格子を引き延ばす方向の応力を作用させる。Si基板161をおよそ50nmよりも薄くすることにより、その表面においても、SiO2層223からの応力による格子定数の歪みを与えることが可能となる。
次に、本発明の第7の実施例として、第6実施例におけるプラズマ窒化の代わりに、ジルコニウムのイオンインプラント(イオン注入)を施した薄膜積層体について説明する。
すなわち、典型的には約0.1mm以上の厚さの多結晶Siなどの支持層231の上に、約5nm以上の膜厚のSiO2などの保護層232、典型的には50nm〜300nm程度の範囲膜厚のジルコニウムがイオン注入されたSiO2層233、約20nm膜厚のSi基板層234、任意の膜厚のエピタキシャル層235がこの順に積層されている。Si基板層234は、その面内方向に格子定数が増加する歪みが導入されている。そして、その上に形成されたエピタキシャル層235は、無歪みのSi基板よりも大きな格子定数を有する物質からなる。
次に、本発明の第8の実施例として、CeO2層によって圧縮歪みを導入した歪みSi基板層を用いる具体例について説明する。
図35は、本実施例により得られた薄膜積層体の断面構造を表す模式図である。 すなわち、典型的には約0.1mm以上の厚さの支持層281の上に、約10nm程度の膜厚のエピタキシャルCeO2層282、約20nm膜厚の単結晶Si基板層283、任意の膜厚のエピタキシャル層284がこの順に積層されている。支持層281は、SiO2や多結晶Siやエポキシなどにより構成されているが、図39に表した構造を保持するに十分な強度が保たれる物質であれば何を用いても構わない。また、Si基板層283には、その面内方向に、無歪みのSiよりも面内格子定数が小さくなるように圧縮歪みが導入されている。本実施例においては、この歪みは、CeO2層282によって導入されている。
すなわちまず、図36に表したように、希フッ酸処理を施した単結晶Si基板241の上に、CeO2層282をエピタキシャル成長させる。CeO2は立方晶で、格子定数a=0.5411nmである。一方、Siも立方晶で、格子定数a=0.5430nmである。つまり、CeO2は、Siよりも格子定数が小さい。この結果、Si基板241は、その成長界面からおよそ50nmまでの深さの領域において、面内方向に約0.4%ほど格子定数が小さくなるように歪む。
次に、本発明の第9の実施例として、予め薄くしたSi基板上に応力発生層として、ZrYSiON層などを積層することにより、歪みを導入させて歪みSi基板層を形成する実施例について説明する。
すなわちまず、図41に表したように、単結晶Si基板291の上にガラス基板などの支持層293を高分子化合物接着剤292などによって接合する。ここで、接着剤を高分子系としたのは一例に過ぎず、無機物系のものとしてもよい。また、ガラスと同一材料あるいは、Siあるいは、これらの類似材料を接着剤として用いることも可能である。また、接着剤292を用いず、支持層293をSi基板291に直接、接合することも可能である。そして、図42に表したように、この積層体の天地を反転する。但し、この天地反転操作は、本発明の本質ではない。
そして、図44に表したように、単結晶Si基板291の上にスパッタ法によってZrYSiON層373を積層する。ここで、温度をおよそ100℃以下に維持することが望ましい。ZrYSiON層373は、多結晶状またはアモルファス状に堆積することができる。
次に、本発明の第10の実施例として、無歪みのSi基板よりも面内格子定数が小さくなるように、圧縮歪みが導入された歪みSi基板を形成する具体例について説明する。
すなわちまず、図50に表したように、単結晶Si基板471の上の歪ませたい領域の上に、レジストやSiO2などからなる保護膜381のパターンを形成する。
次に、この積層体の表面をプラズマ酸化させることにより、図51に表したように、単結晶Si基板471の上の保護されていない領域にSiO2層473を形成する。Siが酸化されてSiO2になる時に、その体積は約2倍に膨張する。したがって、その周囲に設けられた保護膜381の下のSi基板の部分472は、図52に表したように、横方向からの圧縮応力を受けて面内方向の格子定数が小さくなる。Siを酸化させる方法としては、保護膜381の材質によっては、プラズマ酸化以外の方法も可能である。
次に、本発明の第11の実施例として、第10実施例と同様に無歪みのSiよりも面内格子定数が小さい歪みSi基板層の上にエピタキシャル成長させる際に、その周囲の応力発生層の上の堆積を防ぐ具体例について説明する。
まず、図60に表したように、単結晶Si基板551の歪ませたい領域の上に、レジストやSiO2などによる保護膜481のパターンを形成する。次に、図61に表したように、プラズマ酸窒化あるいはイオンインプラントなどを併用し、保護膜481が無い部分に、MeOxNyFz(ここで、1≦x≦3,0≦y≦2,0≦z≦2、また、Meは、Si,Ti,Zr,Hf,Sc,Y,La,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Lu,Ta,W,Re,Os,Ir,Pt,Nb,Mo,Ru,Rh,Pd,Ba,Srの中から少なくとも1種類以上の元素である。)なる材料からなる応力発生層553を形成する。この場合も、Meを構成する主要な元素としては、Si,Zr,Hf,Ce,Y,Ta,Wのいずれかを用いることが望ましい。
次に、本発明の第12の実施例として、第10の実施例において歪みSi基板層を突出させた状態でエピタキシャル層の成長を可能とした実施例について説明する。
図67は、本実施例により得られる薄膜積層体の断面構造を表す模式図である。
まず、図68に表したように、単結晶Si基板601の歪ませたい領域の上に、レジストやSiO2などによる保護膜561のパターンを形成する。
次に、図69に表したように、プラズマ酸窒化あるいはイオンインプラントなどを併用し、保護膜561が無い部分に、MeOxNyFz(ここで、1≦x≦3,0≦y≦2,0≦z≦2、また、Meは、Si,Ti,Zr,Hf,Sc,Y,La,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Lu,Ta,W,Re,Os,Ir,Pt,Nb,Mo,Ru,Rh,Pd,Ba,Srの中から少なくとも1種類以上の元素である。)なる材料からなる応力発生層603を形成する。この場合も、Meを構成する主要な元素としては、Si,Zr,Hf,Ce,Y,Ta,Wのいずれかを用いることが望ましい。
次に、本発明の第13の実施例として、比較的広い面積のSi基板における面内方向の格子定数を縮め、その上にエピタキシャル層の成長を可能とした実施例について説明する。
すなわちまず、図73に表したように、約3mm厚さの単結晶Si基板655の上に約10nmの厚さのCe2O3層662などをエピタキシャル成長させる。
次に、本発明の第14の実施例として、無歪みのSi基板よりも面内格子定数が大きくなるように、引っ張り歪みが導入された歪みSi基板を形成する具体例について説明する。第10実施例、第11実施例、第12実施例におけるパターン作製の方法と、第13実施例の引っ張り歪みの方法を組み合わせた例である。
2A、2B 応力発生層
3A、3B 歪み基板層
4A、4B エピタキシャル層
5 基板
6 歪み基板層
7 応力発生層
8 エピタキシャル層
11 基板
15 歪み基板層
16 エピタキシャル耐酸化層
17 エピタキシャル下部電極
18 エピタキシャル強誘電体
19 エピタキシャル上部電極
111 基板
115 歪み基板層
116 ソース領域
117 ドレイン領域
118 ゲート絶縁膜
119 ゲート電極
121 基板
125 基板
125 歪み基板層
125K 超伝導転移温度は
126 超伝導体薄膜
126A 超伝導体共振器
126B 超伝導体入出力線
131 高周波信号線
141 断熱シールド
142 フィルタ回路
142 超伝導体フィルタ回路
143 基板部分
144 熱伝導性絶縁体
145 コールドヘッド
151 基板
155 基板
156 超伝導体
156 超伝導体薄膜
157 絶縁体
161 基板
221 支持層
222 保護層
224 基板層
225 エピタキシャル層
231 支持層
232 保護層
234 歪み基板層
235 エピタキシャル層
241 基板
281 支持層
282 層
283 歪み基板層
284 エピタキシャル層
291 基板
292 接着剤
292 高分子化合物接着剤
293 支持層
371 支持層
372 保護層
374 歪み基板層
375 エピタキシャル層
381 保護膜
423 歪み基板層
452 保護膜
471 基板
472 歪み基板層
472 部分
473 層
473 応力発生層
474 エピタキシャル層
481 保護膜
482 歪み基板層
483 応力発生層
484 エピタキシャル層
501 段差拡大層
531 保護膜
551 基板
552 歪み基板層
553 応力発生層
554 エピタキシャル層
561 保護膜
601 基板
602 歪み基板層
603 応力発生層
604 エピタキシャル層
651 支持基板
652 接着層
653 保護膜
654 応力発生層
655 基板
656 エピタキシャル層
662 応力発生予定層
721 基板
722 歪み基板層
723 応力発生層
724 エピタキシャル層
Claims (9)
- 応力発生層と、
第1の主面を有し、前記応力発生層から印加される応力によって、前記第1の主面に対して平行な方向に歪みが導入された歪み基板層と、
前記歪み基板層の前記第1の主面上にエピタキシャル成長されたエピタキシャル層と、
を備え、
前記歪みは、圧縮歪みであり、
前記エピタキシャル層を構成する材料の前記第1の主面における面内方向の格子定数は、前記歪み基板層を構成する材料に前記歪みが導入されていない状態での前記第1の主面における面内方向の格子定数よりも小であり、
前記応力発生層は、前記歪み基板層と同一の材料からなる層に異種元素を導入することにより形成されてなることを特徴とする薄膜積層体。 - 前記応力発生層と前記歪み基板層と前記エピタキシャル層とは、この順に積層されてなることを特徴とする請求項1記載の薄膜積層体。
- 前記応力発生層と前記歪み基板層とは、同一の平面上に隣接して設けられてなることを特徴とする請求項1記載の薄膜積層体。
- 第1の材料からなる支持層と、
前記支持層の上に設けられ、第2の材料からなる応力発生層と、
前記応力発生層の上に設けられ、前記第1の材料からなり、第1の主面を有し、前記応力発生層から印加される応力によって、前記第1の主面に対して平行な方向に歪みが導入された歪み基板層と、
前記歪み基板層の前記第1の主面上にエピタキシャル成長され、前記第2の材料とは異なる元素を含有する材料からなるエピタキシャル層と、
を備えたことを特徴とする薄膜積層体。 - 前記第1の材料はシリコンであることを特徴とする請求項4記載の薄膜積層体。
- 前記歪みは、引っ張り歪みであり、
前記エピタキシャル層を構成する材料の前記第1の主面における面内方向の格子定数は、前記歪み基板層を構成する材料に前記歪みが導入されていない状態での前記第1の主面における面内方向の格子定数よりも大なることを特徴とする請求項4または5に記載の薄膜積層体。 - 前記歪みは、圧縮歪みであり、
前記エピタキシャル層を構成する材料の前記第1の主面における面内方向の格子定数は、前記歪み基板層を構成する材料に前記歪みが導入されていない状態での前記第1の主面における面内方向の格子定数よりも小なることを特徴とする請求項4または5に記載の薄膜積層体。 - 前記応力発生層は、前記歪み基板層と同一の材料からなる層に異種元素を導入することにより形成されてなることを特徴とする請求項4〜7のいずれか1つに記載の薄膜積層体。
- 第1及び第2の主面を有する基板の前記第1の主面側から異種元素を導入して応力発生層を形成する工程と、
前記基板を前記第2の主面側から研磨することにより、前記応力発生層から印加される応力によって前記第1の主面に対して平行な方向に歪みが導入された歪み基板層を形成する工程と、
前記歪み基板層の上に、エピタキシャル層を形成する工程と、
を備えたことを特徴とする薄膜積層体の製造方法。
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