JP2002270828A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2002270828A
JP2002270828A JP2001067087A JP2001067087A JP2002270828A JP 2002270828 A JP2002270828 A JP 2002270828A JP 2001067087 A JP2001067087 A JP 2001067087A JP 2001067087 A JP2001067087 A JP 2001067087A JP 2002270828 A JP2002270828 A JP 2002270828A
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gate insulating
film
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JP2001067087A
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Ryoichi Ohara
亮一 尾原
Tatsuo Shimizu
達雄 清水
Shin Fukushima
伸 福島
Takashi Kawakubo
隆 川久保
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高誘電率で高い結晶化温度を持ち且つ、熱力
学的安定性を備えたゲート絶縁膜を有する半導体装置を
提供する。 【解決手段】 シリコン基板1と、このシリコン基板1
上に形成された高誘電体ゲート絶縁膜3と、この高誘電
体ゲート絶縁膜3上に形成されたゲート電極4と、シリ
コン基板1に形成されたソース及びドレイン拡散層6と
を有する半導体装置において、高誘電体ゲート絶縁膜3
は、本来層状ペロブスカイト構造を得ることができる組
成のA227(Aはアルカリ土類から選ばれた少なく
とも一種であり、BはNb,Taのなかから選ばれた少
なくとも一種である)を主成分とするアモルファス絶縁
膜により形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置に係
り、特に高速、高集積化及び低消費電力化が可能なMI
SFETとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIの高速化、高集積化は、スケーリ
ング則によるMOSデバイスの微細化により進められて
きた。即ち、ゲート絶縁膜厚、ゲート長等、MOSデバ
イスの横方向及び縦方向寸法を同時に縮小することによ
り、素子特性を正常に保ちながら、高速化や高集積化が
実現されてきた。スケーリング則によると、次世代MO
SFETでは、ゲート絶縁膜厚として2nm以下が要求
される。
【0003】しかしこのようなゲート絶縁膜厚は、高電
界を要せずトンネル電流が流れ始める領域であり、ゲー
トリーク電流が抑制できず、消費電力の増加が避けられ
ない。この様なゲートリーク電流を抑えるためには、シ
リコン酸化膜(SiO2膜)よりも誘電率が高い材料に
よりゲート絶縁膜を形成し、その物理膜厚を大きくし
て、シリコン酸化膜換算膜厚2nm以下を実現すること
が不可欠になる。
【0004】この様な観点から、MOSデバイスのゲー
ト絶縁膜として、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜に代
わり、誘電率がより高い金属酸化物を用いる、いわゆる
高誘電体ゲート(High−k)絶縁膜の研究が盛んに
行われている。例えば、TiO2膜は、誘電率が80と
高いことから、高誘電体ゲート絶縁膜の候補として多く
の検討がなされてきた。しかしこの材料は、高い誘電率
を持つルチル相が薄膜化に伴って形成されにくくなるこ
と、誘電率が異方性を持つためトランジスタ特性がばら
つくこと、多結晶膜であることから結晶粒界がリークパ
スとなって大きなリーク電流が流れること、等の問題が
ある。
【0005】これらの問題を解消する方法としては、均
一なエピタキシャル膜を形成するか、或いは逆にアモル
ファス膜を形成することが考えられる。しかし、基板の
大口径化が進む現状では、シリコン基板全面に均一な結
晶性のエピタキシャル絶縁膜を形成することは困難であ
る。従って、特性のばらつきが少なく、リーク電流の小
さいゲート絶縁膜を得るためには、アモルファス絶縁膜
とすることが好ましい。
【0006】しかし、多くの単純酸化物は、結晶化温度
が500〜600℃と低い。Ta25やAl23といっ
た、比較的結晶化温度の高い材料でも、700〜800
℃程度の熱工程で結晶化するおそれがある。複合酸化物
である単純ペロブスカイト構造の材料(SrTiO3
SrZrO3等)でも結晶化温度は500〜600℃で
ある。従って、単純酸化物やペロブスカイト構造を持つ
複合酸化物では、ゲート絶縁膜形成後の熱工程で結晶化
が進行し、多結晶膜特有のリーク電流が大きい特性とな
ることが避けられない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上から、LSIの微
細化と高集積化を更に進めるために、高誘電体ゲート絶
縁膜材料に要求されることは、第1に、熱工程後もアモ
ルファス構造を保持するように、結晶化温度が高いこと
である。第2には、熱力学的安定性が高いことである。
熱力学的に不安定な酸化物材料、言い換えれば1酸素分
子当たりの生成自由エネルギーの絶対値がSiO2より
も小さい酸化物材料を用いた場合には、堆積後の熱工程
で下地Si基板が酸化されてSiO2膜が生成され、誘
電率が低下するおそれがあるからである。現在までのと
ころ、この様な高誘電率、高い結晶化温度、そして熱力
学的安定性を備えたゲート絶縁膜は実現されていない。
【0008】この発明は、高誘電率で高い結晶化温度を
持ち且つ、熱力学的安定性を備えたゲート絶縁膜を有す
る半導体装置とその製造方法を提供することを目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明は、次のような構成を採用している。 (1)シリコン基板と、このシリコン基板上に形成され
た高誘電体ゲート絶縁膜と、この高誘電体ゲート絶縁膜
上に形成されたゲート電極と、前記シリコン基板に形成
されたソース及びドレイン拡散層とを有する半導体装置
において、前記高誘電体ゲート絶縁膜は、A22
7(Aはアルカリ土類から選ばれた少なくとも一種であ
り、BはNb,Taのなかから選ばれた少なくとも一種
である)を主成分とするアモルファス絶縁膜である。 (2)シリコン基板と、このシリコン基板上に形成され
た高誘電体ゲート絶縁膜と、この高誘電体ゲート絶縁膜
上に形成されたゲート電極と、前記シリコン基板に形成
されたソース及びドレイン拡散層とを有する半導体装置
において、前記高誘電体ゲート絶縁膜は、A22
7(Aは希土類から選ばれた少なくとも一種であり、B
はTi,Zr,Hfのなかから選ばれた少なくとも一種
である)を主成分とするアモルファス絶縁膜である。 (3)上記(1)又は(2)の構成において、高誘電体
ゲート絶縁膜とシリコン基板との間に、高誘電体ゲート
絶縁膜の構成元素の一部とSiとからなるシリケート膜
を有する。
【0010】この発明によると、本来層状ペロブスカイ
ト構造を得ることができる特定組成の複合酸化物のアモ
ルファス絶縁膜を用いることにより、絶縁膜堆積後の熱
工程でも結晶化せず、熱力学的にも安定な高誘電体ゲー
ト絶縁膜を得ることができる。また、高誘電体ゲート絶
縁膜とシリコン基板との間に、高誘電体ゲート絶縁膜の
構成元素の一部とSiとからなるシリケート膜を介在さ
せることにより、ゲート絶縁膜の界面特性を良好なもの
とすることができる。なおこの発明において、ゲート絶
縁膜であるA227からなるアモルファス絶縁膜は、
通常のプロセス上避けられない不純物を含んでもよい。
【0011】この発明による半導体装置の製造方法は、
シリコン基板に、A227(Aはアルカリ土類から選
ばれた少なくとも一種であり、BはNb,Taのなかか
ら選ばれた少なくとも一種であるか、或いは、Aは希土
類から選ばれた少なくとも一種であり、BはTi,Z
r,Hfのなかから選ばれた少なくとも一種である)を
主成分とする高誘電体からなるゲート絶縁膜を形成する
工程と、酸化性雰囲気中で熱処理して前記ゲート絶縁膜
の結晶相をアモルファス化する工程と、前記ゲート絶縁
膜上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極に
自己整合的にソース及びドレイン拡散層を形成する工程
と、を有することを特徴とする。
【0012】この発明の製造方法によると、A227
による高誘電体ゲート絶縁膜が結晶相を含んで形成され
た場合にも、これを酸化性雰囲気での熱処理によって確
実にアモルファス化することができる。これにより、リ
ークパスのないゲート絶縁膜が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】具体的な実施の形態の説明に先だ
って、この発明において用いられる、一般式A227
で表される複合酸化物からなる、上記(1),(2)に
示すアモルファス絶縁膜のゲート絶縁膜としての有効性
を示す検討結果を説明する。本発明者等は、様々な絶縁
材料の比較検討の結果として、本来層状ペロブスカイト
構造を得ることができる特定組成の複合酸化物のアモル
ファス絶縁膜を用いることにより、絶縁膜堆積後の熱工
程でも結晶化せず、熱力学的にも安定な高誘電体ゲート
絶縁膜が得られることを見出したものである。その検討
結果を以下に説明する。
【0014】[熱力学的安定性について]ゲート絶縁膜
として酸化物を用いる場合、それがSiO2よりも不安
定であると、シリコン基板が酸化される可能性がある。
安定性の指標としては、1酸素分子当たりの生成自由エ
ネルギーΔGがあり、この値の絶対値が大きい材料ほ
ど、熱力学的安定性が高いと言える。主な単純酸化物の
生成自由エネルギーΔGをまとめると、下表のようにな
る。
【0015】
【表1】 Nb25 −183kcal Ta25 −195.6kcal SiO2 −217.6kcal TiO2 −225.8kcal ZrO2 −263.1kcal HfO2 −266kcal La23 −285.7kcal Pr23 −290.9kcal
【0016】生成自由エネルギーΔGの絶対値がSiO
2よりも大きな酸化物は、Siと界面を形成しても反応
は起こらないが、小さいものは、酸化物の還元とこれに
伴うSiO2生成が生じる可能性がある。上の表1に上
げた酸化物のなかでは、Nb及びTaの酸化物を除い
て、Siとの間で安定な界面を形成することが予想され
る。
【0017】しかし、複合酸化物に関しては、生成自由
エネルギーのデータが殆どなく、従来は同様の議論を元
にSiとの界面の熱力学的安定性を判断することが困難
であった。本発明者等は第一原理計算を利用して、上記
(1),(2)に示すA227の一般式で表される層
状ペロブスカイト系複合酸化物の生成自由エネルギーを
算出し、これらの複合酸化物がそれらの構成元素の単純
酸化物に比べて熱力学的に安定であることを見出した。
【0018】一例を挙げれば、Nbは、Srと共に複合
酸化物を形成することにより、下記化1に示すように、
単純酸化物よりも生成自由エネルギーの絶対値が約40
kcal大きくなる。
【0019】
【化1】4/5Nb+O2→2/5Nb25−183k
cal 5/7Sr+4/7Nb+O2→2/7Sr2Nb27
221kcal
【0020】この検討結果から、Nbの単純酸化物はS
iO2よりも不安定であり、Si界面でSiO2を生成す
る可能性があるのに対し、Srとの複合酸化物を形成す
ることにより、SiO2より安定化することが明らかで
ある。上記(1),(2)に示す他の材料の場合も同様
であり、Aサイトに熱力学的に安定なアルカリ土類又は
希土類を用いるため、Bサイトの単純酸化物と比較する
と、平均で30〜40kcal程度、生成自由エネルギ
ーが低下し、その絶対値が大きくなる。
【0021】[結晶化温度について]多くの報告例か
ら、La23,TiO2,HfO2,ZrO2等の多くの
単純酸化物の結晶化温度は、500〜600℃程度であ
ることがわかっている。従って、これらの単純酸化物を
アモルファス絶縁膜として堆積しても、MOSデバイス
の場合ゲート絶縁膜形成後に900℃前後の熱工程が入
るため、結晶化が進行し、多結晶膜特有のリークパスが
発生する。単純酸化物のなかでも、Ta25は750℃
前後、Al23は700℃前後と結晶化温度が高いが、
これでもMOSデバイスの通常のプロセスでは結晶化が
進む。
【0022】これに対して、A227系層状ペロブス
カイト構造の複合酸化物は、結晶化温度が850〜90
0℃と高いことが知られている。従ってこれらは、MO
Sデバイスの通常のプロセス温度では結晶化しない。ま
た、Sr2Nb27については、室温でアモルファス膜
を堆積後、高温熱処理すると、SrNbO3という結晶
相が中間相として形成されることが報告されている。し
かし本発明者等の検討によると、膜堆積後、酸化性雰囲
気で短時間の熱処理を行うことにより、中間結晶相であ
るSrNbO3をアモルファス化できることが明らかに
なった。また、スパッタ法等の、堆積粒子のエネルギー
が基板温度より高く、低温で結晶化し易い成膜法を用い
ても、成膜条件によって、750℃で結晶相のないアモ
ルファス膜の形成が可能であることが明らかになった。
【0023】[誘電率について]上記(1),(2)に
示すような、一般式A227で表される層状ペロブス
カイト構造の酸化物は、室温で強誘電体特性を示すこと
が知られている。しかし、自発分極はc軸方向に対して
発現するため、アモルファス膜やb軸配向膜では強誘電
体特性を示さない。強誘電体特性を示さないこれらの複
合酸化物薄膜の誘電率に関しては、40〜50程度の値
が報告されており、アモルファス化により更に誘電率は
低下するが、SiO2膜に比べると数倍乃至十数倍程度
の誘電率が見込まれる。しかも、アモルファス化によ
り、リークを抑えつつ、薄膜化が可能である。従って、
シリコン酸化膜換算1nm以下の優れた高誘電体ゲート
絶縁膜を得ることが可能になる。
【0024】[中間膜について]上記(1),(2)に
示す高誘電体ゲート絶縁膜を形成した場合、成膜プロセ
スによっては界面欠陥が多く、良好なトランジスタ特性
が得られない場合もある。これに対しては、高誘電体ゲ
ート絶縁膜の構成元素の一部(例えば、Nb,Sr等)
とSiとのシリケート膜をゲート絶縁膜とシリコン基板
の間に中間膜として介在させることにより、界面特性の
良好なゲート絶縁膜が実現できる。このシリケート膜
は、ゲート絶縁膜堆積工程に先立って形成してもよい
し、ゲート絶縁膜材料とSiとの反応を制御することに
より、ゲート絶縁膜堆積のプロセス内で初期形成するこ
ともできる。
【0025】以下に、この発明の実施の形態を説明す
る。 [実施の形態1]図1は、実施の形態1によるnチャネ
ルMISFETの断面図である。p型シリコン基板1に
は、予め素子分離絶縁膜2が形成されている。この素子
分離絶縁膜2で区画された素子形成領域に、高誘電体ゲ
ート絶縁膜3が形成され、この上にゲート電極4が形成
されている。高誘電体ゲート絶縁膜3はこの実施の形態
の場合、Sr2Nb27のアモルファス絶縁膜である。
ゲート電極4の側壁には、CVDシリコン窒化膜等の側
壁絶縁膜5が形成され、ゲート電極4と側壁絶縁膜5を
マスクとするイオン注入により、ソース、ドレイン拡散
層6が形成されている。素子形成された面は、層間絶縁
膜7により覆われ、この上にAl等のメタル配線8が形
成される。メタル配線8は、層間絶縁膜7に開けられた
コンタクト孔を介してソース、ドレイン拡散層6やゲー
ト電極4に接続される。
【0026】具体的な製造工程を、図2(a)〜(d)
を用いて説明する。面方位(100)、比抵抗4〜6Ω
cmのp型シリコン基板1を用い、反応性イオンエッチ
ング(RIE)により素子分離溝を形成する。そして、
LP−TEOS膜を堆積し、これをエッチングして、図
2(a)に示すように素子分離絶縁膜2を埋め込む。
【0027】この様に素子分離された基板1に、図2
(b)に示すように高誘電体ゲート絶縁膜3を堆積す
る。この高誘電体ゲート絶縁膜3の形成工程を説明する
と、まずシリコン基板1は、希フッ酸処理により自然酸
化膜を除去し、更にその表面を水素でターミネイトした
後に、スパッタ装置に導入する。ターゲットとして、S
2Nb27の焼結セラミックスを用い、室温でSr2
27のアモルファス膜を5nm堆積する。
【0028】このとき、スパッタによる基板へのダメー
ジ導入を抑えるためには、高ガス圧での成膜、或いはオ
フアクシスのターゲット配置を用いる。また成膜初期に
水素ガスを導入してスパッタを行って、シリコン基板表
面の酸化を抑制する処理を行うことも好ましい。更に、
シリコン基板表面に、予め酸化抑制のためにシリコン窒
化膜を形成することも有効である。
【0029】Sr2Nb27アモルファス膜堆積後、好
ましくは、酸化性雰囲気中で短時間の熱処理を行う。こ
れにより、たとえSrNbO3結晶相が形成されていて
も、これを酸化してアモルファス化することができる。
更に、700〜800℃のN 2雰囲気中で膜の緻密化の
ための熱処理を行う。以上により、結晶相のないアモル
ファス絶縁膜による、シリコン酸化膜換算膜厚1nmの
ゲート絶縁膜3が得られた。また断面をTEM観察し
て、結晶相は認められなかった。
【0030】次に、CVDにより多結晶シリコン膜を堆
積し、これをパターニングして、図2(c)に示すよう
にゲート電極4を形成する。続いて、例えば450℃、
圧力10mTorr〜1気圧の条件下で、窒素ガスで希
釈したSiH4とNH3の混合ガスを用いて、5〜200
nmのシリコン窒化膜を堆積し、これをエッチバックし
て、図2(d)に示すように、側壁絶縁膜5を形成す
る。そして、ゲート電極4と側壁絶縁膜5をマスクとし
て、例えばAsを20keV、ドーズ量1×10 15/c
2でイオン注入して、n型ソース、ドレイン拡散層6
を形成する。
【0031】この後、図1に示すようにCVDによる層
間絶縁膜7を堆積し、これにコンタクト孔を開口する。
そして、スパッタによりAl膜を堆積し、これをRIE
によりパターニングして配線8を形成する。
【0032】この実施の形態により、高誘電体ゲート絶
縁膜3は、シリコン酸化膜換算膜厚1.0nmを達成す
ることができた。また、ゲート絶縁膜形成後のプロセス
でもアモルファス構造を維持し、リークの少ない特性、
具体的に、1V印加時のリーク電流が1×10-4A/c
2という特性が得られた。
【0033】[実施の形態2]図3は、実施の形態2に
よるnチャネルMISFETの断面図である。先の実施
の形態1と対応する部分には同じ符号を付して詳細な説
明は省く。この実施の形態において、高誘電体ゲート絶
縁膜3は、La2Zr27のアモルファス絶縁膜であ
る。またゲート絶縁膜3とシリコン基板1の間には、中
間層として、Zrシリケート膜9が形成されている。
【0034】この実施の形態でのゲート絶縁膜3の形成
までの工程を、図4(a)(b)を用いて説明する。図
4(a)に示すように、素子分離絶縁膜2を形成するま
では、先の実施の形態と同様である。この後、やはり先
の実施の形態と同様の表面処理を行った後、基板をレー
ザアブレーション装置に導入する。ターゲットとして、
La2Zr27焼結セラミックスを用い、基板温度50
0℃でLa2Zr27のアモルファス膜を堆積する。こ
の成膜工程で、成膜パラメータを最適設定することによ
って、図4(b)に示すように、シリコン界面に介在す
るZrシリケート膜9の膜厚を制御して、La2Zr2
7アモルファス膜によるゲート絶縁膜3を得ることがで
きる。以下、先の実施の形態と同様の工程でMISFE
Tを形成することができる。
【0035】この実施の形態により、高誘電体ゲート絶
縁膜3は、シリコン酸化膜換算膜厚0.8nmを達成す
ることができた。また、ゲート絶縁膜形成後のプロセス
でもアモルファス構造を維持し、リークの少ない特性、
具体的に、1V印加時のリーク電流が1×10-5A/c
2という特性が得られた。得られたMISFETは、
界面準位が少なく、良好なトランジスタ特性を示した。
【0036】なお実施の形態2では、シリケート膜とし
て、Zrシリケートを形成したが、他のゲート絶縁膜構
成材料のシリケートでもよく、例えばSrシリケート、
Hfシリケート等が用い得る。
【0037】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、本
来層状ペロブスカイト構造を得る組成の複合酸化物のア
モルファス膜を用いることにより、リークが少なく、熱
力学的に安定な高誘電体ゲート絶縁膜を持つMISデバ
イスを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態によるMISFETの断
面図である。
【図2】同実施の形態の製造工程を示す断面図である。
【図3】他の実施の形態によるMISFETの断面図で
ある。
【図4】同実施の形態の製造工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1…シリコン基板、2…素子分離絶縁膜、3…高誘電体
ゲート絶縁膜、4…ゲート電極、5…側壁絶縁膜、6…
ソース、ドレイン拡散層、7…層間絶縁膜、8…配線、
9…シリケート膜。
フロントページの続き (72)発明者 福島 伸 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 川久保 隆 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 Fターム(参考) 5F058 BC03 BD05 BF12 BJ01 5F140 AA19 AA39 BA01 BD01 BD07 BD13 BE01 BE02 BE09 BE17 BF01 BF04 BG08 BG14 BG28 BJ01 BJ05 BK13 BK29 CA03 CB04 CC12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板と、 このシリコン基板上に形成された高誘電体ゲート絶縁膜
    と、 この高誘電体ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極
    と、 前記シリコン基板に形成されたソース及びドレイン拡散
    層とを有する半導体装置において、 前記高誘電体ゲート絶縁膜は、A227(Aはアルカ
    リ土類から選ばれた少なくとも一種であり、BはNb,
    Taのなかから選ばれた少なくとも一種である)を主成
    分とするアモルファス絶縁膜であることを特徴とする半
    導体装置。
  2. 【請求項2】 シリコン基板と、 このシリコン基板上に形成された高誘電体ゲート絶縁膜
    と、 この高誘電体ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極
    と、 前記シリコン基板に形成されたソース及びドレイン拡散
    層とを有する半導体装置において、 前記高誘電体ゲート絶縁膜は、A227(Aは希土類
    から選ばれた少なくとも一種であり、BはTi,Zr,
    Hfのなかから選ばれた少なくとも一種である)を主成
    分とするアモルファス絶縁膜であることを特徴とする半
    導体装置。
  3. 【請求項3】 前記高誘電体ゲート絶縁膜と前記シリコ
    ン基板との間に、前記高誘電体ゲート絶縁膜の構成元素
    の一部とSiとからなるシリケート膜を有することを特
    徴とする請求項1又は2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 シリコン基板に、A227(Aはアル
    カリ土類から選ばれた少なくとも一種であり、BはN
    b,Taのなかから選ばれた少なくとも一種であるか、
    或いは、Aは希土類から選ばれた少なくとも一種であ
    り、BはTi,Zr,Hfのなかから選ばれた少なくと
    も一種である)を主成分とする高誘電体からなるゲート
    絶縁膜を形成する工程と、 酸化性雰囲気中で熱処理して前記ゲート絶縁膜の結晶相
    をアモルファス化する工程と、 前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、 前記ゲート電極に自己整合的にソース及びドレイン拡散
    層を形成する工程と、を有することを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
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Cited By (7)

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