JP4117434B2 - ガス濃度検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスセンサの検出値と所定の基準値とに基づいて空気中の汚染ガスの濃度を検出するガス濃度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、上記のようなガス濃度検出装置としては、例えば、特開平11−240323号公報に記載のごとく、検出値の時間に対する増加量(変化率)が所定量以上のときに、検出値に対する比が所定値以上となるように、検出値の変化に対して遅れて追従する基準値を演算し、上記検出値と基準値との比が所定値以上のときにガス濃度が高いことを検出し、このとき内外気モードを内気モードに切替えるというものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、上記のような制御を、ガスセンサ検出値の不安定領域(検出値がガス濃度とは無関係に急激に変化する領域)と安定領域(検出値がガス濃度に応じた値となる領域)とを区別することなく行っているが、本発明者等が種々検討してみたところ、不安定領域においては以下に述べるような問題が発生することがわかった。
【0004】
ガスセンサ内部にはヒータおよび感ガス体としての酸化物半導体が設けられているが、常温では酸化物半導体の表面に水分および酸素が化学吸着している。この状態でヒータが通電されて上記酸化物半導体が加熱されると、水分および吸着力の弱い酸素が脱離して、酸化物半導体は電子が余った状態となる。
【0005】
すると、酸化物半導体周囲の酸素が酸化物半導体の電子を引っ張って酸化物半導体表面に吸着し(以下、このような吸着を負電荷吸着という)、半導体粒子間の電位障壁が大きくなる。このため、酸化物半導体における抵抗、すなわち上記検出値が増加する。
【0006】
その後、酸素の負電荷吸着量が所定量に達するまでは、図10に示すように検出値が実際のガス濃度と無関係に急激に増加する上記不安定領域となり、所定量に達すると上記検出値が実際のガス濃度に応じた値になる安定領域となる。
【0007】
ここで、上記基準値が安定領域を基準にして設定されると、不安定領域では、上述したように、検出値が実際のガス濃度と無関係に急激に増加するため、ガス濃度が増加していないときでも検出値と基準値との比が上記所定値以上となってしまい、ガス濃度を正確に検出できないという問題が発生する。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑み、上記のように不安定領域と安定領域とが存在するガスセンサを有し、このガスセンサの検出値と、検出値の変化に対して所定の遅れをもった基準値とを比較することによってガス濃度を検出するガス濃度検出装置において、不安定領域においても実際のガス濃度を正確に検出できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決する手段】
本発明は、上記目的を達成するため以下の技術的手段を用いる。
【0010】
すなわち、請求項1〜9記載の発明は、熱供給手段(10b)によって熱が供給されたときに酸素および酸化性ガスを負電荷吸着する酸化物半導体(10a)を有するとともに、検出値(Vgsn)が酸化性ガスの濃度と無関係に急激に変化する不安定領域と、検出値(Vgsn)が酸化性ガスの濃度に応じた値となる安定領域とを有したガスセンサ(10)を備え、検出値(Vgsn)の変化率が大きくなると、検出値(Vgsn)に対する比あるいは差が大きくなるように、検出値(Vgsn)の変化に対して遅れて追従する基準値(Bgsn)を演算し、上記比あるいは差が所定値以上のときには上記酸化性ガスの濃度が高くなったことを検出し、更に、上記不安定領域における上記遅れが上記安定領域よりも短くなるように基準値(Bgsn)を演算することを特徴としている。
【0011】
なお、本発明における「酸化性ガス」とは、空気中の汚染ガスのうち、酸化物半導体の電子を引っ張って、酸化物半導体に負電荷吸着できるものをさす。
【0012】
上記技術的手段によると、不安定領域では安定領域に比べて上記遅れを短くすることによって、検出値(Vgsn)が実際の酸化性ガスの濃度と無関係に急激に変化しても、これに対して基準値(Bgsn)が充分追従できる。従って、不安定領域においても実際の酸化性ガス濃度を正確に検出できる。
【0013】
また、請求項3記載の発明では、熱供給手段(10b)の作動時間が所定時間以下のときでは、所定時間以上のときに比べて、上記遅れが短くなるように基準値(Bgsn)を演算することを特徴としている。
【0014】
ここで、検出値(Vgsn)が実際の酸化性ガスの濃度と無関係に急激に変化しているかどうかを直接判断することは非常に困難であるため、上記不安定領域と上記安定領域とを区別することが難しいが、上記請求項3記載の発明では、熱供給手段(10b)の作動時間が上記所定時間以下のときと所定時間以上のときとを区別することにより、間接的に上記不安定領域と上記安定領域とを区別できる。
【0015】
ところで、図10の実線は上記作動開始時の水分吸着量が少ないときの検出値、一点鎖線は上記作動開始時の水分吸着量が多いときの検出値であるが、この図10に示すように、上記作動開始時の水分吸着量が少ないほど、熱供給手段(10b)の作動後に酸化物半導体(10a)から脱離する水分が少ないため、その分、負電荷吸着する酸素の量も少なくなり、検出値(Vgsn)が安定するまでの時間(T2’)が早くなる。
【0016】
また、上記作動開始時における水分吸着量が多いほど、不安定領域の一部において、酸化物半導体(10a)への酸素の負電荷吸着反応が急激に行われ、検出値(Vgsn)の変化が急になり、基準値(Bgsn)が充分に追従できなくなる。
【0017】
そこで請求項4記載の発明は、前者の問題を解決するために、上記作動開始時の水分吸着量が少ないほど上記所定時間を短くすることを特徴としており、これによって、ガスセンサ(10)の検出値(Vgsn)が安定しているのに上記遅れを短くしてしまったり、あるいは検出値(Vgsn)がまだ安定していないのに上記遅れを長くしてしまうといったことを防止できる。
【0018】
また、請求項5、6記載の発明は、後者の問題を解決するために、作動開始時における水分吸着量が多いほど、不安定領域における上記遅れをさらに短くすることを特徴としており、これによって、不安定領域における基準値(Bgsn)を充分追従させることができる。
【0019】
また、請求項7記載の発明では、熱供給手段(10b)の停止時間に基づいて上記作動開始時における水分吸着量を検出することを特徴としている。
【0020】
ここで、熱供給手段(10b)の作動時における上記水分吸着量を直接検出することは非常に困難であるが、上記請求項7記載の発明では、上記停止時間が長いほど上記水分吸着量が多く、上記停止時間が短いほど上記水分吸着量が少ないというように、熱供給手段(10b)の作動開始時における水分吸着量を間接的に検出できる。
【0021】
また、請求項8記載の発明では、ガスセンサ(10)が、上記酸化性ガスとしてNOxを酸化物半導体(10a)に負電荷吸着し、この負電荷吸着量に応じた検出値(Vgsn)を出力するセンサであることを特徴としている。
【0022】
ここで、NOxセンサでは、上記不安定領域の時間が約10〜15分と比較的長く、上記従来技術では、この間ずっとNOx濃度を正確に検出できない。
【0023】
これに対して、上記請求項8記載の発明では、不安定領域における上記遅れを上記安定領域に比べて短くすることによって、不安定領域でもNOx濃度を正確に検出できるので、より効果が顕著である。
【0024】
また、請求項9記載の発明では、上記比あるいは差が所定値以上のときに、内外気切替手段(5)が内気吸込口(4b)を全開するとともに外気吸込口(4a)を全閉する車両用空調装置に用いられたことを特徴としている。
【0025】
ここで、車両は、走行場所によって車室外空気中の酸化性ガス濃度が逐一変化するため、内外気切替手段(5)によって内気吸込口(4b)と外気吸込口(4a)とを選択的に切替える車両用空調装置では、常に酸化性ガスの濃度を正確に検出し、内外気モードの制御に反映させたいというニーズがある。
【0026】
これに対して、上記請求項9記載の発明では、上記比あるいは差が所定値以上のときに、内外気切替手段(5)が内気吸込口(4b)を全開するとともに外気吸込口(4a)を全閉することによって上記ニーズを満たすことができる。
【0027】
【発明の実施形態】
(第1実施形態)
以下、本発明のガス濃度検出装置を自動車用空調装置の内外気モード制御に適用した第1実施形態について図1〜5を用いて説明する。なお、図1は本実施形態における自動車用空調装置の構成図、図2は図1のガスセンサ10の構成を示す模式図、図3は本実施形態における制御処理を示すフローチャート、図4は図3のステップS140にて時定数mを決定するマップ、図5は本実施形態における検出値Vgsnおよび基準値Bgsnの特性を示すグラフである。
【0028】
まず、本実施形態における自動車用空調装置の空調ユニット1の構成について図1を用いて説明する。
【0029】
2は車室内への空気通路をなす空調ケースである。空調ケース2内には車室内に向かう空気流を発生するファン3が設けられている。また、ファン3の空気上流側部位には内外気切替箱4が設けられており、この内外気切替箱4には車室外の空気(以下、外気という)を吸込む外気吸込口4aと、車室内の空気(以下、内気という)を吸込む内気吸込口4bとがそれぞれ形成されている。
【0030】
5は、外気吸込口4aと内気吸込口4bとを選択的に開閉する内外気切替ドアである。この内外気切替ドア5によって、外気吸込口4aを全閉にするとともに内気吸込口4bを全開にする内気モードと、外気吸込口4aを全開にするとともに内気吸込口4bを全閉にする外気モードとが設定可能になっている。なお、内外気切替ドア5は、その駆動手段としてのサーボモータ6により駆動される。
【0031】
また、ファン3の空気下流側には、内外気切替ドア5にて選択された吸込口4a、4bから導入された空気を冷却するエバポレータ7が設けられている。このエバポレータ7は、図示しないコンプレッサ、コンデンサ、レシーバとともに周知の冷凍サイクルを構成する冷却用熱交換器である。
【0032】
また、エバポレータ7の空気下流側には、それぞれ図示しないが、加熱用熱交換器としてのヒータコア、温度調節手段としてのエアミックスドア、周知の吹出モード切替機構が設けられている。
【0033】
次に、本実施形態の制御系の構成について説明する。
【0034】
制御装置8の内部には、図示しないCPU、RAM、ROM等からなる周知のマイクロコンピュータやA/D変換回路、タイマー等が設けられている。
【0035】
また、制御装置8は、イグニッションスイッチ9がオンされると図示しないバッテリから電力が供給されて作動状態となる。
【0036】
制御装置8の入力端子には、外気中のNOxの濃度を検出するガスセンサ10、図示しない空調指示部材(例えば、マニュアルで内外気モードを設定する内外気切替スイッチ)等が接続されている。
【0037】
ここで、本実施形態におけるガスセンサ10は、車両のうち外気に接してそのNOx濃度を良好に検出できる部位(例えば、車両フロントグリル)に設けられている。
【0038】
また、図2に示すように、ガスセンサ10には、感ガス体としての酸化物半導体(本実施形態では、SnO2 )10aと、熱供給手段としての電気ヒータ10bとがアルミナ基板10c上に隣接した状態で設けられており、この酸化物半導体10aと電気ヒータ10bとは共に、イグニッションスイッチ9がオンされたときに上記バッテリから電力が供給されるようになっている。
【0039】
また、酸化物半導体10aは、電気ヒータ10bによって加熱されると、酸素およびNOxが負電荷吸着するようになっており、この負電荷吸着量が増加すれば抵抗値が増加する。そして、上記バッテリから電力が供給されたときに、この抵抗値を検出値として出力するようになっている。
【0040】
なお、電気ヒータ10bにて酸化物半導体10aが加熱されてから所定の間(図5のT2になるまでの間)、ガスセンサ10の検出値が実際のNOx濃度と無関係に増加する不安定領域となり、その後、検出値が実際のNOx濃度に応じた値となる安定領域になる。この原理については発明が解決しようとする課題の欄で説明済のため、ここでの説明は省略する。
【0041】
また、電気ヒータ10bは、上記バッテリから電力が供給されると酸化物半導体10aを約300℃程度に加熱するようになっている。
【0042】
また、制御装置8の出力端子には、サーボモータ6が接続されており、後述する上記マイクロコンピュータが行う制御処理に応じた信号を出力するようになっている。
【0043】
次に、本実施形態において上記マイクロコンピュータが行う制御処理について図3のフローチャートを用いて説明する。なお、図3のルーチンは、内外気モードが自動的に設定されるときに、所定周期毎に起動される。また、上記内外気切替スイッチにて内外気モードが設定されているときには図3のルーチンは起動しないようになっている。
【0044】
図3のルーチンが起動すると、まず、酸化物半導体10aおよび電気ヒータ10bが通電される(以下、ガスセンサ10が通電されるという)。そして、ステップS100にてメモリ、タイマー等を初期化し、次のステップS110にてガスセンサ10の検出値Vgsnを読込む。
【0045】
次のステップS120では、上記タイマーにてガスセンサ10への通電開始からの作動時間Tiをカウントし、次のステップS130にてこのカウント時間Tiが第1所定時間T1を超えたか否かを判定する。
【0046】
ここで、不安定領域の中でも、ガスセンサ10への通電開始から時間T1までは、検出値Vgsnの変化率が特に大きいため、後述するように遅れを短くしても基準値Bgsnが検出値Vgsnに対して追従しきれず、上記遅れの補正だけでは充分に対応できない。従って、本実施形態ではガスセンサ10を通電してから時間T1が経過するまでは常に内気モードとしている。
【0047】
ステップS130にてYESと判定されるとステップS140に移り、NOと判定されるとステップS180に移る。
【0048】
ステップS140では図4のマップに基づいて上記カウント時間Tiに応じた時定数mを決定する。具体的には、上記カウント時間Tiが第2所定時間T2(T1<T2)以下のときの時定数mが、時間T2以上のときよりも小さくなっている。なお、この第2所定時間T2は請求項3における所定時間である。
【0049】
また、図4中、上記カウント時間Tiが時間T2以上のときのmの値(以下、安定領域の時定数という)m1は、ガスセンサ10検出値の安定領域において、後述する数式からNOx濃度を良好に判定できるように設計者が設定する値である。
【0050】
次のステップS150では今回の基準値Bgsnを以下の数式1に基づいて演算するとともに、上記RAMに記憶させる。
【0051】
【数1】
Bgsn=Bgsn-1+(Vgsn−Bgsn-1)/m
ここで、Bgsn-1は前回の基準値、mはステップS140にて決定した時定数、Vgsnは今回のガスセンサ10検出値である。また、Bgsn-1の初期値はVgsnに設定されている。
【0052】
また、上記RAMに記憶させた今回の基準値Bgsnは、次回の演算時に前回の基準値Bgsn-1として用いられるようになっている。なお、本実施形態では、上記RAMにて請求項2の記憶手段を構成している。
【0053】
上記数式1では、時定数mが小さく設定されるほど、検出値Vgsnと前回の基準値Bgsn-1との差分を大きな値として取込み、検出値Vgsnの変化に対する基準値Bgsnの遅れが短くなるようになっている。
【0054】
基準値Bgsnは、このように演算されることによって、図5に示すように検出値Vgsnの変化に対して遅れて追従する。ここで、図5中、実線は検出値Vgsnの特性、破線は時定数mを一定にしたときの基準値Bgsnの特性、一点鎖線は本実施形態のように、カウント時間Tiが時間T2以下のときの時定数mを、T2以上の時定数m1よりも小さくしたときの基準値Bgsnの特性である。
【0055】
次のステップS160では検出値Vgsnと基準値Bgsnとの比A(=Vgsn/Bgsn)が所定値Lgsより大きいか否かを判定する。
【0056】
ステップS160にてNOと判定されるとステップS170にて内外気モードを外気モードにし、YESと判定されるとステップS180にて内外気モードを内気モードにする。
【0057】
本実施形態によると、ステップS140にて上記カウント時間Tiが時間T2以下のときには、時定数mを安定領域の時定数m1よりも小さくする、すなわち、検出値Vgsnの不安定領域では上記遅れを安定領域よりも短くする。
【0058】
これにより、検出値Vgsnの不安定領域において、実際のNOx濃度と無関係に検出値Vgsnが急激に増加しても、この増加に対して基準値Bgsnが充分追従できる。その結果、不安定領域でも実際のNOx濃度を正確に検出できる。
【0059】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
【0060】
なお、本実施形態は、上記第1実施形態において、図3のステップS140における処理内容が異なるものであり、以下、この相違点について図6、7を用いて説明する。
【0061】
ここで、本実施形態では、イグニッションスイッチ9がオフ状態のときにおいても、制御装置8に電力が供給されるようになっており、上記タイマーにて図3のルーチンが起動するまでにイグニッションスイッチ9がオフ状態になっていた時間、すなわちガスセンサ10が非通電状態の時間T3をカウントできるようになっている。
【0062】
本実施形態におけるステップS140では、図6のフローチャートおよび図7のマップに基づいて以下のように時定数mを決定する。
【0063】
まず、ステップS141にて時間T3が第3所定時間(本実施形態では、24時間)以下か否か、すなわち電気ヒータ10bの通電開始時の水分吸着量が所定量以下か否かを判定し、YESと判定されるとステップS142に移り、NOと判定されるとステップS143に移る。
【0064】
ステップS142では、図7の一点鎖線で示すマップから時定数mを決定し、ステップS143では、図7の実線で示すマップから時定数mを決定する。換言すると、時間T3が第3所定時間以下のときの時間T2は、時間T3が第3所定時間以上のときよりも短い時間T2’になっている。
【0065】
ここで、発明が解決する手段の欄で説明したように、時間T3、すなわち電気ヒータ10bの停止時間が短いほど、ガスセンサ10の検出値Vgsnの安定に要する時間は短くなるが、本実施形態では、時間T3が第3所定時間以下のときには、第3所定時間以上のときに比べて、時間T2を短くすることによって、検出値Vgsnがすでに安定領域であるにもかかわらず、不安定領域の上記遅れにしてしまったり、検出値Vgsnがまだ安定していないのに上記遅れを長くしてしまうといったことを防止できる。
【0066】
(第3実施形態)
なお、本実施形態は、上記第2実施形態において、図3のステップS140における処理内容が異なるものであり、以下、この相違点について図8、9を用いて説明する。
【0067】
本実施形態におけるステップS140では、図8のフローチャートおよび図9のマップに基づいて以下のように時定数mを決定する。
【0068】
まず、上記第2実施形態のステップS141と同様に時間T3が第3所定時間(本実施形態では、24時間)以下か否かを判定し、YESと判定されるとステップS144に移り、NOと判定されるとステップS145に移る。
【0069】
ステップS144では、図9の実線に示すマップから時定数mを決定し、ステップS145では、図9の一点鎖線に示すマップから時定数mを決定する。換言すれば、時間T3が第3所定時間以上のときには、時間T3が第3所定時間以下のときよりも、不安定領域の時定数mを小さくする。
【0070】
ここで、発明が解決する手段の欄で説明したように、時間T3が長いほど、不安定領域(特には第1所定時間T1近傍)における検出値Vgsn変化が急になるが、本実施形態では、時間T3が第3所定時間以上のときには、第3所定時間以下のときに比べて、時定数mを小さくしている。そして、この小さくする量を、時間T1において最も多くなるようにしている。従って、時間T1においてはもちろんのこと、時間T1以降においても基準値Bgsnが検出値に対して充分追従できる。
【0071】
(他の実施形態)
上記第1〜3実施形態では、本発明のガス濃度検出装置を自動車用空調装置の内外気モード制御に適用した形態を説明したが、これに限らず、ガス濃度が高いことが検出されたときに、空気清浄器を運転するようにしても良い。
【0072】
また、上記各実施形態では、請求項1におけるガスセンサとして空気中のNOx濃度を検出するセンサを用いた形態について説明したが、これに限らず、例えば、NOx以外の酸化性ガスの濃度を検出するセンサを用いても良い。
【0073】
また、上記各実施形態では、ガスセンサ10の検出値Vgsnと基準値Bgsnとの比に基づいてNOx濃度を検出しているが、これに限らず、ガスセンサ10の検出値Vgsnと基準値Bgsnとの差に基づいてNOx濃度を検出しても良い。
【0074】
また、上記各実施形態では、請求項1における熱供給手段をガスセンサ10の内部に設けられた電気ヒータ10bにて構成しているが、これに限らず、例えば、ガスセンサ10の外部にヒータを設けても良い。要は、酸化物半導体10aに熱を供給できれば良い。
【0075】
また、上記各実施形態では、ガスセンサ10への通電時間Tiが第2所定時間T2以下のときの時定数mを、時間の経過とともにリニアに大きくするように説明したが、これに限らず、m1より小さい一定値にしても良い。要は、不安定領域におけるガスセンサ10の検出値Vgsnに対する基準値Bgsnの遅れが、安定領域に比べて短くなれば本発明の効果を奏する。
【0076】
また、上記各実施形態では、第1所定時間T1を一定値にしているが、これに限らず、例えば、上記第2実施形態の第2所定時間T2のように、ガスセンサ10が非通電状態の時間T3に応じて可変させても良い。
【0077】
また、第2実施形態と第3実施形態とを組合わせた形態にしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1〜3実施形態における自動車用空調装置の構成図である。
【図2】図1のガスセンサ10の構成を示す模式図である。
【図3】上記第1〜3実施形態の制御処理を示すフローチャートである。
【図4】上記第1実施形態における図3のステップS140にて時定数mを決定するマップである。
【図5】上記第1実施形態における検出値Vgsnおよび基準値Bgsnの特性を示すグラフである。
【図6】上記第2実施形態における図3のステップS140での制御処理を示すフローチャートである。
【図7】上記第2実施形態における図4相当図である。
【図8】上記第3実施形態における図3のステップS140での制御処理を示すフローチャートである。
【図9】上記第3実施形態における図4相当図である。
【図10】ヒータ通電開始時の水分吸着量の大小による検出値Vgsnの特性を示すグラフである。
【符号の説明】
2…空調ケース、
3…ファン(送風手段)、
4a…外気吸込口、
4b…内気吸込口、
5…内外気切替ドア(内外気切替手段)、
10…ガスセンサ、
10a…酸化物半導体、
10b…電気ヒータ(熱供給手段)。
Claims (9)
- 熱が供給されたときに空気中の酸素および酸化性ガスを負電荷吸着し、通電されたときにこの負電荷吸着量に応じて検出値(Vgsn)を出力する酸化物半導体(10a)を有し、前記検出値(Vgsn)が前記酸化性ガスの濃度と無関係に急激に変化する不安定領域と、前記検出値(Vgsn)が前記酸化性ガスの濃度に応じた値となる安定領域とを有するガスセンサ(10)と、
前記酸化物半導体(10a)に熱を供給する熱供給手段(10b)と、
前記検出値(Vgsn)の変化率が大きいほど、前記検出値(Vgsn)に対する比あるいは差が大きくなるように、前記検出値(Vgsn)の変化に対して遅れて追従する基準値(Bgsn)を演算する基準値演算手段(S150)と、
前記比あるいは差が所定値以上のときに、空気中の前記酸化性ガスの濃度が高いことを検出するガス濃度検出手段(S160)とを備え、
前記基準値演算手段(S150)は、前記安定領域に比べて、前記不安定領域における前記遅れが短くなるように前記基準値(Bgsn)を演算することを特徴とするガス濃度検出装置。 - 前記基準値演算手段(S150)は、前記基準値(Bgsn)を所定周期で演算し、
前記ガスセンサ(10)は、前記検出値(Vgsn)を前記所定周期で検出するようになっており、
前記基準値演算手段(S150)にて演算された前記基準値(Bgsn)と、前記ガスセンサ(10)の前記検出値(Vgsn)とを前記所定周期で記憶する記憶手段を備え、
前記基準値演算手段(S150)は、前記記憶手段に記憶された前回の前記基準値(Bgsn-1)に、この前回の前記基準値(Bgsn-1)と今回の前記検出値(Vgsn)との差分よりも小さな値を加えることによって今回の前記基準値(Bgsn)を演算することを特徴とする請求項1記載のガス濃度検出装置。 - 前記熱供給手段(10b)の作動時間を検出する作動時間検出手段(S120)を備え、
前記基準値演算手段(S150)は、前記作動時間検出手段(S120)が検出した作動時間が所定時間以下のときは、前記所定時間以上のときに比べて、前記遅れが短くなるように前記基準値(Bgsn)を演算することを特徴とする請求項1または2記載のガス濃度検出装置。 - 前記酸化物半導体(10a)は、前記熱供給手段(10b)の停止時には空気中の水分が吸着するとともに、前記熱供給手段(10b)によって熱が供給されるとこの水分が脱離する特性を有し、
前記熱供給手段(10b)の作動開始時における前記水分吸着量を検出する水分吸着量検出手段(S141)を備え、
前記水分吸着量検出手段(S141)にて検出した水分吸着量が少ないほど、前記所定時間を短くすることを特徴とする請求項3記載のガス濃度検出装置。 - 前記酸化物半導体(10a)は、前記熱供給手段(10b)の停止時には空気中の水分が吸着するとともに、前記熱供給手段(10b)によって熱が供給されるとこの水分が脱離する特性を有し、
前記熱供給手段(10b)の作動開始時における前記水分吸着量を検出する水分吸着量検出手段(S141)を備え、
前記基準値演算手段(S150)は、前記水分吸着量検出手段(S141)にて検出した水分吸着量が多いほど、前記不安定領域における前記遅れが短くなるように前記基準値(Bgsn)を演算することを特徴とする請求項1ないし3いずれか1つに記載のガス濃度検出装置。 - 前記基準値演算手段(S150)は、前記水分吸着量検出手段(S141)にて検出した水分吸着量が多いほど、前記不安定領域における前記遅れが短くなるように前記基準値(Bgsn)を演算することを特徴とする請求項4記載のガス濃度検出装置。
- 前記水分吸着量検出手段(S141)は、前記熱供給手段(10b)の停止時間に基づいて前記作動開始時における前記水分吸着量を検出することを特徴とする請求項4ないし6いずれか1つに記載のガス濃度検出装置。
- 前記ガスセンサ(10)は、前記酸化性ガスとしてNOxを前記酸化物半導体(10a)に負電荷吸着し、このNOxの負電荷吸着量に応じた検出値(Vgsn)を出力するセンサであることを特徴とする請求項1ないし7いずれか1つに記載のガス濃度検出装置。
- 請求項1ないし8いずれか1つに記載のガス濃度検出装置を用いた車両用空調装置であって、
車室内への空気通路をなす空調ケース(2)と、
前記空調ケース(2)内に空気流を発生させる送風手段(3)と、
前記空調ケース(2)内に車室内空気を吸込む内気吸込口(4b)と、
前記空調ケース(2)内に車室外空気を吸込む外気吸込口(4a)と、
前記内気吸込口(4b)と前記外気吸込口(4a)とを選択的に開閉する内外気切替手段(5)とを備え、
前記内外気切替手段(5)は、前記比あるいは差が所定値以上のときに、前記内気吸込口(4b)を全開するとともに前記外気吸込口(4a)を全閉することを特徴とする車両用空調装置。
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