JP3969087B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、送風機停止中に吹出しモードを可変制御する車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用空調装置は、例えば送風機が停止されることによって空調装置が停止された後に、乗員が内外気切換えスイッチあるいは吹出し口切換えスイッチを手動操作することによって、内外気導入モードが外気導入モードに可変制御されるいわゆるRAMモードを形成するものが知られており、空調装置停止後も車速風での車室内への送風を可能としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、RAMモードに移行した時の吹出しモードは、空調装置停止前の吹出しモードが継続される。また、空調装置停止に伴なって空調装置内の蒸発器における凝縮水が加熱器の余熱を受けて蒸発し、空調装置内の湿気が増加する。この状態で、RAMモード時の吹出しモードが仮に車両の窓側に向けて空気を吹出すデフロスタモードやフットデフモードで継続されていると、空調装置内で増加した湿気が一気に窓に当り窓曇りが生ずるという問題がある。
【0004】
本発明の目的は、上記問題に鑑み、RAMモード時において窓曇りの発生を防止可能とする車両用空調装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
【0006】
請求項1に記載の発明では、車両の外気あるいは内気の導入を切換える内外気切換え手段(112)と、内外気切換え手段(112)からの導入空気を送風する送風手段(115)と、導入空気を、送風機(115)によって車室内の窓(10)、乗員の上半身、乗員の下半身に向けて吹出す複数の吹出し口(125、126、127)と、複数の吹出し口(125、126、127)を選択的に開閉することで異なる吹出しモードを形成する開閉手段(125a、126a、127a)と、乗員の手動操作により内外気切換え手段(112)の切換え状態を選択する内外気手動操作手段(151)と、乗員の繰返しの手動操作により開閉手段(125a、126a、127a)の開閉状態を順次選択する開閉手動操作手段(152)と、乗員の手動操作により送風手段(115)の送風状態が選択される送風手動操作手段(153)と、車両の環境条件を検出する環境条件検出手段(140)と、環境条件検出手段(140)で検出される環境条件検出信号、および内外気手動操作手段(151)、開閉手動操作手段(152)、送風手動操作手段(153)からの手動操作信号に基づいて内外気切換え手段(112)の切換え状態、送風手段(115)の送風状態および開閉手段(125a、126a、127a)の開閉状態を制御する制御手段(160)とを有する車両用空調装置において、制御手段(160)は、少なくとも送風手動操作手段(153)によって送風手段(115)の作動が停止モードとされた後、内外気切換え手段(112)を外気導入側に切換えるRAMモードを形成可能にすると共に、RAMモード形成時において、吹出しモードとして窓(10)への吹出し空気量が少なくなる吹出しモードを優先して設定するようにしたことを特徴としている。
【0007】
これにより、RAMモードが形成された後に、空調装置(110)内で発生した湿気は、まず、窓(10)以外に向かう吹出し口(126、127)から吹出すことになるので窓曇りの発生を防止できる。
【0008】
請求項2に記載の発明では、少なくとも送風手段(115)が作動状態とされており、環境条件検出手段(140)の環境条件検出信号に基づいて、制御手段(160)によって開閉手段(125a、126a、127a)の開閉状態が制御されるオートモードが形成されている場合に、制御手段(160)は、開閉手動操作手段(152)からの手動操作信号を受けた時に、吹出しモードとして窓(10)への吹出し空気量が多くなる吹出しモードを優先して設定するようにしたことを特徴としている。
【0009】
これにより、請求項1に記載の発明の効果に加えて、オートモード形成時においては、本来の除湿された空調空気が、まず、窓(10)に向けられた吹出し口(125)から吹出すので、窓曇り防止を効果的に働かせることができる。
【0010】
請求項3に記載の発明では、制御装置(160)は、RAMモード形成時において、開閉手動操作手段(152)が手動操作されるたびに、窓(10)への吹出し空気量が少なくなる吹出しモードから順次他の吹出しモードへの可変を可能とし、その中に窓(10)のみへの吹出しとなる吹出しモードを含むようにしたことを特徴としている。
【0011】
これにより、湿気の多い空気を窓(10)以外に向かうの吹出し口(126、127)から吹出した後に、開閉手動操作手段(152)の繰り返し操作により、窓(10)のみへの吹出しとなる吹出しモードの選択が可能となるので、車両のエネルギーを使用せずに窓曇り防止性能を向上できる。
【0012】
請求項4に記載の発明では、制御手段(160)は、RAMモード形成時において、開閉手動操作手段(152)からの手動操作信号を繰返し受けた時に、吹出しモードとして窓(10)への吹出し空気量が少ない吹出しモードの順で移行するようにし、且つ、オートモード形成時において、開閉手動操作手段(152)からの手動操作信号を繰返し受けた時に、吹出しモードとして窓(10)への吹出し空気量が多い吹出しモードの順で移行するようにしたことを特徴としている。
【0013】
これにより、RAMモード形成時においては、空調装置内に発生する湿気の多い空気が窓(10)に向けて吹出されるのを極力抑え、また、オートモード形成時においては、除湿された空調空気を窓(10)に向けてより多く吹出すことができるので、防曇性を向上させることができる。
【0014】
請求項5に記載の発明では、窓(10)には、制御手段(160)によって作動されると共に、窓(10)を加熱する加熱手段(170)を有し、制御手段(160)は、RAMモード形成時において、開閉手動操作手段(152)からの手動操作信号によって吹出しモードとして窓(10)への吹出し空気量が多くなる吹出しモードを選択した場合に、加熱手段(170)を作動するようにしたことを特徴としている。
【0015】
これにより、加熱手段(170)により防雲性を更に向上させると共に、送風機(115)のような作動音等伴わず低騒音で防雲性を向上させることができる。
【0016】
請求項6に記載の発明では、加熱手段(170)がRAMモード形成時において作動される時間(T1)は、オートモード形成時に作動される時間(T2)よりも長く設定されるようにしたことを特徴としている。
【0017】
これにより、RAMモード形成時における送風量は、オートモード形成時の送風機(115)によるの送風量よりも低いのに対して、加熱手段(170)の作動時間(T1)を長くすることでRAMモード形成時における防雲性を確保することができる。
【0018】
請求項7に記載の発明では、環境条件検出手段(140)には、車室内に流入する排気ガスを検出するガス検出手段(144)を有しており、制御手段(160)は、RAMモード形成時において、ガス検出手段(144)からの排気ガス検出量に応じて、内外気切換え手段(112)による外気導入量を減らすようにしたことを特徴としている。
【0019】
これにより、RAMモード形成時における排気ガスの車室内への侵入を極力抑えることができる。
【0020】
請求項8〜請求項10に記載の発明は、内外気切換え手段(112)および開閉手段(125a、126a、127a)を制御するコンピュータ(160)を実行させるためのプログラムに関するものであり、その技術的意義は上記請求項1〜請求項3に記載の発明と同じである。
【0021】
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本発明の車両用空調装置の第1実施形態における具体的な構成を図1に示す。車両用空調装置100は、空調装置110、センサ群140、操作パネル150、ECU160等より成る。
【0023】
空調装置(以下、空調ユニット)110は、車両の車室内前方のインストルメントパネル前方側に配置されており、空調ユニット110の最上流側の内外気切換え箱111には内外気切換え手段としての内外気切替ドア112が配設されている。この内外気切替ドア112は、内外気モードを形成するものであり、内外気切換え箱111に設けられた内気導入口113と外気導入口114とが分かれた部分に配置され、図示しないアクチュエータにより回動し、空調ユニット110内に導入する空気の内気と外気の割合を選択する。
【0024】
ブロアモータ115aとこれに固定されたファン115bとから成る送風機(送風手段)115は、空調ユニット110内に空気を吸い込んで、空調ユニット110の下流側、更に車両の車室内に送風するものであり、送風機115の下流側となる空調ケース121内には、エバポレータ122とヒータコア123が設けられている。
【0025】
エバポレータ122は、図示しないコンプレッサ等と結合され、冷凍サイクルを構成し、通過する空気を冷却する。ヒータコア123は図示しないエンジン冷却水が内部を循環し、自身を通過する空気を加熱する。
【0026】
ヒータコア123の上流側にはエアミックスドア124が設けられており、エアミックスドア124の開度は図示しないアクチュエータにより調節され、これによってヒータコア123を通過する空気とヒータコア123をバイパスする空気の割合とが調整され、最下流の車室内に吹き出す空気の温度がコントロールされる。尚、エアミックスドア124の開度が小さい程、ヒータコア123を覆う割合が多くなり空気の温度は低下し冷風となる。
【0027】
空調ユニット110(空調ケース121)の最下流には、車室内のフロントウインドウ(窓)に向けて空調風を吹出すデフロスタ吹出し口125、乗員の上半身に向けて空調風を吹出すフェイス吹出し口126、乗員の下半身に向けて空調風を吹出すフット吹出し口127が設けられている。そして、各吹出し口125〜127には、吹出し空気量を可変することで異なる吹出しモードを形成する開閉手段としてのデフロスタドア125a、フェイスドア126aおよびフットドア127aが配設されている。そして、温度コントロールされた空気は、これらの各ドア125a、126a、127aが図示しないアクチュエータにより開閉されることによって形成される各吹出モードにて吹出される。
【0028】
尚、具体的な吹出しモードは、周知のように各ドア125a、126a、127aの開閉状態の組合わせにより決定され、フェイスドア126aのみが開かれるフェイスモードと、フェイスドア126aとフットドア127aの両者が開かれるバイレベルモード(以下、B/Lモード)と、フットドア127aのみが開かれるフットモードと、フットドア127aとデフロスタドア125aの両者が開かれるフットデフモード(以下、F/Dモード)と、デフロスタドア125aのみが開かれるデフロスタモードとに分かれる。そして、フロントウインドウに対する吹出し空気量が少ない順に各吹出しモードを並べると、フェイス→B/L→フット→F/D→デフロスタモードとなる。当然のことながらこの逆は、フロントウインドウに対する吹出し空気量が多い順となる。
【0029】
制御手段としてのECU160は、後述する環境条件検出手段としての複数のセンサ群140および操作パネル150内に設けられた各種手動操作手段としての各種スイッチ151〜157の入力信号を基に、上記した空調ユニット110内の各種ドア112、124、125a、126a、127aの開度および送風機115の送風量を制御するものである。
【0030】
ECU160内のマイクロコンピュータには、各種制御特性が初期特性として記憶されている。具体的には、内外気切替えドア112の開閉による内外気モード制御特性、エアミックスドア124の開度制御特性、デフロスタドア125a、フェイスドア126a、フットドア127aの開閉による吹出しモード制御特性、送風機115に印加される印加電圧制御特性である。各ドア112、124、125a、126a、127aおよび送風機115の制御特性は、周知のように後述する目標吹出し温度TAO(以下、TAO)に対応する各制御値が予め関係付けられたものとしている。
【0031】
センサ群140(環境条件検出手段)は、車室内の空調に影響を及ぼす環境条件信号を検出するものであり、具体的には、内気温センサ141、外気温センサ142、日射センサ143、排気ガスセンサ144等が設けられており、これらの各センサ141〜144の環境条件検出信号は、ECU160に入力される。
【0032】
操作パネル150には、乗員の手動操作により空調ユニット110の作動状態を選択可能とする各種スイッチ151〜157(手動操作手段)が設けられている。これらのスイッチとしては、まず内外気手動操作手段として、内外気モードを切換える内外気切換えスイッチ151が設けられている。また、開閉手動操作手段として、吹出しモードを切換えるモード切換えスイッチ152が設けられており、このモード切換えスイッチ152は、1つのスイッチから成り繰返し押すことにより各吹出しモードが順次選択されるものとしている。更に、送風手動操作手段として、送風機115の送風量を切換えるファンスイッチ153が設けられている。尚、このファンスイッチ153をOFFにすると当然のことながら送風機115は停止され(停止モード)、これと連動して、エバポレータ122を含む冷凍サイクルの作動が停止され、空調装置として停止状態となる。
【0033】
その他のスイッチとして、図示しないウインドデフォッガのON−OFFを行なうデフォッガスイッチ154、乗員の好みの温度を設定する設定温度スイッチ155、自動制御状態を設定するオートスイッチ156、空調ユニット110のエバポレータ122を含む冷凍サイクルのON−OFFを行なうA/Cスイッチ156等が設けられている。そして、これらの各スイッチ151〜157の手動操作信号は、ECU160に入力される。
【0034】
因みに、オートスイッチ156がONされている場合は、空調ユニット110、即ち、内外気切換えドア112、エアミックスドア124、各吹出し口125〜127の各ドア125a〜127aおよび送風機115は、ECU160によってオートモードとして制御され、また、乗員によって各スイッチ151〜155のいずれかが選択されると、マニュアルモードとしてその空調状態に固定される。尚、オートモード時における吹出しモードは、ここではフェイス、B/L、フット、F/Dモードの4種類が選択されるようにしている。
【0035】
次に、上記構成に基づく作動について説明する。まず、複数のセンサ群140のうち、内気温センサ141、外気温センサ142、日射センサ143および操作パネル150内の設定温度スイッチ155の入力信号より、ECU160は、所定の演算式によりTAOを演算し、各種制御特性に対応する制御値を決定し、オートモードとして各ドア112、124、125a、126a、127aの開度および送風機115の送風量を制御する。
【0036】
一方、乗員の手動操作により操作パネル150の各種スイッチ151〜155のいずれかが押されると、マニュアルモードとしてそのスイッチの作動モードに固定されることになるが、本発明においてはその時の操作条件に応じて、ウインドウの防雲性を向上させるために吹出口125〜127の各ドア125a〜127aを制御する機能(本発明の特徴部)を設けており、以下、その詳細について図2に示すフローチャートを用いて説明する。
【0037】
まず、ステップS100で、空調ユニット110が作動しているか否かが判定され、作動している場合はステップS110で、オートモードか否かが判定される。このオートモードは上記したようにオートスイッチ156がONの状態の場合である。
【0038】
オートモードの状態においては、ステップS120でモード切換えスイッチ152の入力操作が有ると判定されると、ステップS130で吹出しモードをフロントウインドウに向けて吹出し空気量が多くなるF/Dモードに切換える。尚、ステップS110、ステップS120で共に否と判定されれば、その時の制御状態が継続される。
【0039】
一方、ステップS100で否と判定されると、即ち少なくとも上記したようにファンスイッチ153がOFFにされた場合(停止モード)、ステップS140で乗員によるモード切換えスイッチ152の入力操作があったか否かが判定され、入力操作が有るとステップS150で内外気切換えドア112を外気導入側に切換えてRAMモードを形成する。即ち、送風機115がOFFの状態にあって、乗員の手動操作が入れば、外気を導入して車速風によって送風を行なうモードとする訳である。そして、このRAMモードが形成されるとステップS160で、吹出しモードをフロントウインドウへの吹出し空気量が少なくなるフェイスモードに切換える。
【0040】
これにより、RAMモードが形成された後に、空調ユニッ110内で発生した湿気(冷凍サイクル停止によってエバポレータ122に付着した凝縮水がヒータコア123の余熱により蒸発したもの)は、まず、フロントウインドウ以外に向かう吹出し口、ここではフェイス吹出し口126から吹出すことになるので窓曇りの発生を防止できる。
【0041】
更に、上記の効果に加えて、オートモード形成時においては、本来の除湿された空調空気が、まず、フロントウインドウに向けられた吹出し口、即ちF/Dのうちデフロスタ吹出し口125から吹出すので、窓曇り防止を効果的に働かせることができる。
【0042】
(第2実施形態)
第2実施形態を図3、図4に示す。第2実施形態は、上記第1実施形態に対して、オートモード形成時においては、乗員のモード切換えスイッチ152の繰り返し操作に応じて、吹出しモードをフロントウインドウへの吹出し空気量が多い吹出しモードの順で移行するようにしている。また、RAMモード形成時においては、乗員のモード切換えスイッチ152の繰り返し操作に応じて、吹出しモードをフロントウインドウへの吹出し空気量が少ない吹出しモードの順で移行するようにし、且つ、この吹出しモードの中にフロントウインドウのみへの吹出しとなる吹出しモード、即ち、デフロスタ吹出しモードを組込むようにしている。
【0043】
以下、図3のフローチャートを用いて、まずオートモード形成時における吹出しモードの制御について説明する。ステップS200で、オートモードか否かが判定され、オートモードの場合に乗員によってモード切換えスイッチ(以下、モードSW)152が入力されると(ステップS210)、まず吹出しモードを上記第1実施形態のようにフロントウインドウへの吹出し空気量が多くなるF/Dモードに切換える(ステップS220)。更に、それ以降モードSW152が入力されるたびに、吹出しモードをフロントウインドウへの吹出し空気量が多いモードから少なくなるモードに切換えていく(ステップS230〜ステップS280においてF/D→フット→B/L→フェイスモード)。そして、ステップS290でモードSW152が入力されると、ステップS220に戻って、上記の吹出しモードの移行を繰り返す。尚、ステップS200、S210、S230、S250、S270、S290でそれぞれ否と判定されれば、スタートに戻る。
【0044】
次に、図4のフローチャートを用いて、RAMモード形成時における吹出しモードの制御について説明する。まず、ステップS300でRAMモード条件になったか否かが判定され、RAMモード条件の場合であれば、上記第1実施形態のように内外気モードを外気モードに切換え(ステップS301)、吹出しモードをフェイスモードに切換える(ステップS302)。
【0045】
更に、それ以降乗員によってモードSW152が入力されるたびに、吹出しモードをフロントウインドウへの吹出し空気量が少ないモードから多くなるモードに切換えていく(ステップS303〜ステップS310においてフェイス→B/L→フット→F/D→デフロスタモード)。ここでは、順次移行される吹出しモードの最後に、ステップS310に示すようにデフロスタ吹出しモードを組込むようにしている。
【0046】
その後に、モードSW152の入力があると(ステップS311)、RAMモードは一旦OFF、即ち、内外気モードを内気モードに切換え、更にモードSW152が入力されると(ステップS313)、ステップS301に戻って、内外気モードを外気モードに戻し、上記の吹出しモードの移行を繰り返す。尚、ステップS300、S303、S305、S307、S309、S311、S313でそれぞれ否と判定されれば、スタートに戻る。
【0047】
これにより、オートモード形成時においては、除湿された空調空気をフロントウインドウに向けてより多く吹出すことができ、また、RAMモード形成時においては、空調装置内に発生する湿気の多い空気がフロントウインドウに向けて吹出されるのを極力抑えるので、防曇性を向上させることができる。
【0048】
そして、RAMモード形成時においては、湿気の多い空気をフロントウインドウ以外に向かうフェイス吹出し口126やフット吹出し口127から吹出した後に、モードSW152の繰り返し操作により、フロントウインドウのみへの吹出しとなる吹出しモード、即ちデフロスタモードの選択が可能となるので、車両のエネルギー(送風機115ONによる電力等)を使用せずに窓曇り防止性能を向上できる。
【0049】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図5、図6に示す。第3実施形態は、上記第2実施形態に対して、フロントウインドウにウインドウデフォッガを設け、RAMモード形成時にフロントウインドウへの吹出し空気量が多くなる吹出しモードが選択された場合に、ウインドウデフォッガを連動して作動させるようにしたものである。
【0050】
空調装置100の構成としては、上記第1実施形態で説明したものに対して、フロントウインドウ(以下、ウインドウ)10に加熱手段としてのウインドウデフォッガ(以下、デフォッガ)170を設けたものとしている。このデフォッガ170は、周知のように発熱抵抗線がウインドウ10内に埋め込まれたものであり、バッテリ180からの電力を受けて発熱し、ウインドウ10の曇りを除去する。そして、このデフォッガ170は、センサ群150からの環境条件検出信号に基づいて、あるいは後述する本発明の制御フローに基づいてECU160によってその作動(ON−OFF)が制御(オート制御)される。尚、デフォッガスイッチ154が乗員の手動操作により選択された場合は、その手動操作信号に基づいてデフォッガ170が作動(マニュアル作動)される。
【0051】
上記構成におけるRAMモード形成時の制御について図6を用いて説明する。基本的には図4を用いて説明した上記第2実施形態のものと同一であるが、図4中のステップS308、S310、S312をステップS308A、310A、S312Aに変更している。即ち、ウインドウ10への吹出し空気量が多くなるF/Dモードおよびデフロスタモードが選択された場合には、デフォッガ170を同時に作動させるようにしている(ステップS308A、S310A)。そして、ステップS312Aで、RAMモードをOFFにして内外気モードを内気モードに切換える際に、デフォッガ170をOFFにしている。
【0052】
これにより、デフォッガ170により防雲性を更に向上させると共に、送風機115のような作動音等伴わず低騒音で防雲性を向上させることができる。
【0053】
尚、上記ステップS308A、S310Aにおけるデフォッガ170の作動時間T1は、上記したオート制御時において設定される作動時間T2よりも長く設定するのが良い。例えばオート制御時のデフォッガ170の作動時間T2が5分であるならば、RAMモード形成時における作動時間T1を10分という具合にする訳である。
【0054】
これにより、RAMモード形成時における送風量は、オートモード形成時の送風機115による送風量よりも低いのに対して、デフォッガ170の作動時間T1を長くすることでRAMモード形成時における防雲性を確保することができる。
【0055】
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態を図7、図8に示す。第4実施形態は、上記第1〜第3実施形態に対して、排気ガスセンサ144によって検出された排気ガス検出量に応じて、外気導入量を減らすようにしたものである。
【0056】
図7は、ガス検出手段としての排気ガスセンサ144によって検出される排気ガス検出量、ここでは更に具体的には、HCの濃度(ppm)に対する内外気切換えドア112によって決定される外気導入口114の開度(%)を関係付けた外気開度制御特性図であり、予めECU160に記憶させている。
【0057】
そして、RAMモード形成時においては、図8に示す制御フローに基づいて内外気切換えドア112の作動が制御される。即ち、ステップS400で、現在の内外気モードを読込み、ステップS410で外気モードであると判定されると、ステップS420で、上記図7で説明した外気開度制御特性に基づいて、内外気切換えドア112の作動が制御される。尚、ステップ410で否と判定されれば、スタートに戻る。
【0058】
これにより、RAMモード形成時における排気ガスの車室内への侵入を極力抑えることができる。
【0059】
(その他の実施形態)
内外気切換え手段や開閉手段は、回動する各ドア112、125a〜127aとして説明したが、これに限らずスライドドアやロータリードアとしたものでも良い。また、加熱手段をデフォッガ170として説明したが、これに限らず、空調空気温度を高めるホットガスサイクルやビスカスヒータ等としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における車両用空調装置の全体構成を示す模式図である。
【図2】第1実施形態における吹出しモードの作動制御を示すフローチャートである。
【図3】第2実施形態におけるオートモード形成時の吹出しモードの作動制御を示すフローチャートである。
【図4】第2実施形態におけるRAMモード形成時の吹出しモードの作動制御を示すフローチャートである。
【図5】第3実施形態における車両用空調装置の全体構成を示す模式図である。
【図6】第3実施形態におけるRAMモード形成時の吹出しモードの作動制御を示すフローチャートである。
【図7】第4実施形態におけるHC濃度と外気導入口の開度との関係を示す外気開度制御特性図である。
【図8】第4実施形態におけるRAMモード形成時の内外気ドアの作動制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 フロントウインドウ(窓)
100 車両用空調装置
112 内外気切換えドア(内外気切換え手段)
115 送風機(送風手段)
125 デフロスタ吹出し口(複数の吹出し口)
125a デフロスタドア(開閉手段)
126 フェイス吹出し口(複数の吹出し口)
126a フェイスドア(開閉手段)
127 フット吹出し口(複数の吹出し口)
127a フットドア(開閉手段)
140 センサ群(環境条件検出手段)
144 排気ガスセンサ(ガス検出手段)
151 内外気切換えスイッチ(内外気手動操作手段)
152 モード切換えスイッチ(開閉手動操作手段)
153 ファンスイッチ(送風手動操作手段)
160 ECU(制御手段)
170 ウインドウデフォッガ(加熱手段)

Claims (10)

  1. 車両の外気あるいは内気の導入を切換える内外気切換え手段(112)と、
    前記内外気切換え手段(112)からの導入空気を送風する送風手段(115)と、
    前記導入空気を、前記送風機(115)によって車室内の窓(10)、乗員の上半身、乗員の下半身に向けて吹出す複数の吹出し口(125、126、127)と、
    前記複数の吹出し口(125、126、127)を選択的に開閉することで異なる吹出しモードを形成する開閉手段(125a、126a、127a)と、
    乗員の手動操作により前記内外気切換え手段(112)の切換え状態を選択する内外気手動操作手段(151)と、
    乗員の繰返しの手動操作により前記開閉手段(125a、126a、127a)の開閉状態を順次選択する開閉手動操作手段(152)と、
    乗員の手動操作により前記送風手段(115)の送風状態を選択する送風手動操作手段(153)と、
    前記車両の環境条件を検出する環境条件検出手段(140)と、
    前記環境条件検出手段(140)で検出される環境条件検出信号、および前記内外気手動操作手段(151)、前記開閉手動操作手段(152)、前記送風手動操作手段(153)からの手動操作信号に基づいて前記内外気切換え手段(112)の切換え状態、前記送風手段(115)の送風状態および前記開閉手段(125a、126a、127a)の開閉状態を制御する制御手段(160)とを有する車両用空調装置において、
    前記制御手段(160)は、少なくとも前記送風手動操作手段(153)によって前記送風手段(115)の作動が停止モードとされた後、前記内外気切換え手段(112)を外気導入側に切換えるRAMモードを形成可能にすると共に、
    前記RAMモード形成時において、前記吹出しモードとして前記窓(10)への吹出し空気量が少なくなる吹出しモードを優先して設定するようにしたことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 少なくとも前記送風手段(115)が作動状態とされており、前記環境条件検出手段(140)の環境条件検出信号に基づいて、前記制御手段(160)によって前記開閉手段(125a、126a、127a)の開閉状態が制御されるオートモードが形成されている場合に、
    前記制御手段(160)は、前記開閉手動操作手段(152)からの手動操作信号を受けた時に、前記吹出しモードとして前記窓(10)への吹出し空気量が多くなる吹出しモードを優先して設定するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記制御装置(160)は、前記RAMモード形成時において、前記開閉手動操作手段(152)が手動操作されるたびに、前記窓(10)への吹出し空気量が少なくなる吹出しモードから順次他の吹出しモードへの可変を可能とし、その中に前記窓(10)のみへの吹出しとなる吹出しモードを含むようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の車両用空調装置。
  4. 前記制御手段(160)は、前記RAMモード形成時において、前記開閉手動操作手段(152)からの手動操作信号を繰返し受けた時に、前記吹出しモードとして前記窓(10)への吹出し空気量が少ない吹出しモードの順で移行するようにし、
    且つ、前記オートモード形成時において、前記開閉手動操作手段(152)からの手動操作信号を繰返し受けた時に、前記吹出しモードとして前記窓(10)への吹出し空気量が多い吹出しモードの順で移行するようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の車両用空調装置。
  5. 前記窓(10)には、前記制御手段(160)によって作動されると共に、前記窓(10)を加熱する加熱手段(170)を有し、
    前記制御手段(160)は、前記RAMモード形成時において、前記開閉手動操作手段(152)からの手動操作信号によって前記吹出しモードとして前記窓(10)への吹出し空気量が多くなる吹出しモードを選択した場合に、前記加熱手段(170)を作動するようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の車両用空調装置。
  6. 前記加熱手段(170)が前記RAMモード形成時において作動される時間(T1)は、前記オートモード形成時に作動される時間(T2)よりも長く設定されるようにしたことを特徴とする請求項5に記載の車両用空調装置。
  7. 前記環境条件検出手段(140)には、車室内に流入する排気ガスを検出するガス検出手段(144)を有しており、
    前記制御手段(160)は、前記RAMモード形成時において、前記ガス検出手段(144)からの排気ガス検出量に応じて、内外気切換え手段(112)による外気導入量を減らすようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の車両用空調装置。
  8. 車両の外気あるいは内気の導入を切換える内外気切換え手段(112)と、前記内外気切換え手段(112)からの導入空気を送風する送風手段(115)と、前記導入空気を、前記送風機(115)によって車室内の窓(10)、乗員の上半身、乗員の下半身に向けて吹出す複数の吹出し口(125、126、127)と、前記複数の吹出し口(125、126、127)を選択的に開閉することで異なる吹出しモードを形成する開閉手段(125a、126a、127a)と、乗員の手動操作により前記内外気切換え手段(112)の切換え状態を選択する内外気手動操作手段(151)と、乗員の繰返しの手動操作により前記開閉手段(125a、126a、127a)の開閉状態を順次選択する開閉手動操作手段(152)と、乗員の手動操作により前記送風手段(115)の送風状態を選択する送風手動操作手段(153)と、前記車両の環境条件を検出する環境条件検出手段(140)と、前記環境条件検出手段(140)で検出される環境条件検出信号、および前記内外気手動操作手段(151)、前記開閉手動操作手段(152)、前記送風手動操作手段(153)からの手動操作信号に基づいて前記内外気切換え手段(112)の切換え状態、前記送風手段(115)の送風状態および前記開閉手段(125a、126a、127a)の開閉状態を制御するコンピュータ(160)とを有する車両用空調装置の前記コンピュータ(160)を実行させるためのプログラムであって、
    少なくとも前記送風手動操作手段(153)によって前記送風手段(115)の作動が停止モードとされたか否かを判定するステップと、
    前記停止モードと判定された場合に、前記内外気切換え手段(112)を外気導入側に切換えるRAMモードを形成するステップと、
    前記RAMモード形成時において、前記吹出しモードとして前記窓(10)への吹出し空気量が少なくなる吹出しモードを優先して設定するステップとを前記コンピュータ(160)に実行させることを特徴とするプログラム。
  9. 少なくとも前記送風手段(115)が前記停止モードではないと判定された場合に、
    前記開閉手段(125a、126a、127a)の開閉状態が、前記環境条件検出手段(140)の環境条件検出信号に基づいて制御されるオートモードであるか否かを判定するステップと、
    前記オートモードであると判定され、前記開閉手動操作手段(152)からの手動操作信号を受けた場合に、前記吹出しモードとして前記窓(10)への吹出し空気量が多くなる吹出しモードを優先して設定するステップとを前記コンピュータ(160)に実行させることを特徴とする請求項8に記載のプログラム。
  10. 前記RAMモードが形成された場合に、前記開閉手動操作手段(152)が手動操作されるたびに、前記窓(10)への吹出し空気量が少なくなる吹出しモードから順次他の吹出しモードへ可変するステップと、
    前記可変される吹出しモードの中に、前記窓(10)のみへの吹出しとなる吹出しモードを含むようにするステップとを前記コンピュータ(160)に実行させることを特徴とする請求項8または請求項9のいずれかに記載のプログラム。
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