JP3605871B2 - 空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、吸入口モードを自動で制御することのできる空調装置に関し、特に車両用として用いた場合に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
吸入口モードを自動で制御する空調装置の従来技術として、例えば特開昭56−47315号公報に記載されているように、室内設定温度、室内温度、外気温度等から求まる空調目標値に基づいて吸入口モードを自動で制御するものや、例えば特開昭59−23722号公報に記載されているように、外気の汚れ度合いに応じて吸入口モードを自動で制御するものが知られている。
【0003】
また、上記ような空調装置においては、空調ケース内に冷凍サイクルの蒸発器を設け、この蒸発器にて空気を冷却した空気を室内に吹き出すように構成されている。そして、この蒸発器の冷却度合い(例えば蒸発器を通過した直後の空気温度)をその検出手段で検出し、この冷却度合いに応じて圧縮機の作動、停止を繰り返すことによって、蒸発器通過後の空気温度をほぼ一定にするとともに、蒸発器のフロストを防止するといった制御も従来から行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、吸入口モードを自動で制御し、かつ圧縮機の作動、停止を繰り返す制御を行う空調装置においては、当然ながら、吸入口モードの制御と圧縮機の制御とは独立して行われる。従って、そのときの空調熱負荷によっては、吸入口モードが内気循環モードから外気導入モードに切り換わるときに、圧縮機が作動しているときもあれば、停止しているときもある。
【0005】
そこで本発明者らが、上記のように、吸入口モードが内気循環から外気導入モードに切り換わるときに、圧縮機が作動しているときと停止しているときについて検討をしていった結果、以下のことが判明した。
例えば、真夏のように外気温度が高いときについて説明すると、内気循環モードで空調を行っているときは、蒸発器の吸込側には比較的低温の内気が導かれるのに対し、この状態から外気導入モードに切り換えると、蒸発器の吸込側には高温の外気が導かれる。すなわち、内気循環モードから外気導入モードへの切り換わり時には、蒸発器の吸込空気温度および湿度が急に上昇する。
【0006】
このように蒸発器の吸込空気温度および湿度が急上昇したときに、圧縮機が作動していれば、すなわち冷凍サイクルが運転状態であれば、蒸発器の冷房負荷が急上昇することになるわけだが、この蒸発器の冷房負荷の上昇に対しては、冷凍サイクルの特性上、それほど応答遅れがなく膨張弁(膨張手段)が開き、蒸発器の冷房能力が大きくなる。
【0007】
つまり、蒸発器の吸込温度が急上昇しても蒸発器の冷房能力はすぐに大きくなるので、蒸発器を通過後の空気温度はそれほど急には上昇せず、室内の人間に対してそれほど違和感は与えない。
しかし、反対に圧縮機が停止しているときは、蒸発器が空気を冷却していないため、蒸発器通過後の空気温度は急に上昇することになる。
【0008】
つまり、このとき空調用制御装置は、上記冷却度合い検出手段を通じて、蒸発器通過後の空気温度が上昇したことを検出したら、停止している圧縮機を作動させて冷房を開始するわけだが、まず、上記冷却度合い検出手段の検出値自体に遅れがあることと、停止した冷凍サイクルが正常に冷房しうる状態になるまでの時間に遅れがあるため、この遅れの分だけ室内へは高温の空気が吹き出され、室内の人間に違和感を与えてしまう。
【0009】
そこで本発明は、吸入口モードを自動で制御し、かつ蒸発器の冷却度合いに応じて圧縮機の運転、停止を繰り返すように構成された空調装置において、吸入口モードが内気循環モードから外気導入モードに切り換わるときには、圧縮機を作動した状態とすることによって、室内へ吹き出される空気の温度が急上昇するといった問題を未然に防止できる空調装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1、2記載の発明では、上流側に内気吸入口(3)および外気吸入口(4)が形成され、これらの吸入口(3、4)から吸入された内気または外気を室内に導く空気通路(2)と、前記内気吸入口(3)および外気吸入口(4)を選択的に開閉する吸入口開閉手段(5)と、圧縮機(10)、凝縮器(11)、減圧手段(13)とともに冷凍サイクル(14)を構成し、かつ前記圧縮機(10)の運転を起動する起動手段(15)によって前記圧縮機(10)の運転が起動されたら、前記空気通路(2)内の空気を冷却する蒸発器(9)と、この蒸発器(9)における空気冷却度合いを検出する冷却度合い検出手段(45)と、この冷却度合い検出手段(45)によって検出された冷却度合いに応じて、前記圧縮機(10)を起動させるか否かの目標圧縮機状態を決定する圧縮機状態決定手段(ステップ130)と、前記各吸入口(3、4)の目標開閉状態を決定する吸入口開閉状態決定手段(ステップ140)と、前記圧縮機状態決定手段(ステップ130)で決定された目標圧縮機状態に基づいて、前記起動手段(15)を制御する冷却制御手段(ステップ220)と、前記吸入口開閉状態決定手段(ステップ140)で決定された目標開閉状態に基づいて、前記吸入口開閉手段(5)を制御する吸入口制御手段(ステップ230)とを備えた空調装置において、前記吸入口開閉状態決定手段(ステップ140)によって決定された目標開閉状態が、前記内気吸入口(3)を開いて前記外気吸入口(4)を閉じる第1の状態から、前記内気吸入口(3)を閉じて前記外気吸入口(4)を開く第2の状態に変更したか否かを判定する目標開閉状態変更判定手段(ステップ150)と、前記冷却制御手段(ステップ220)による制御の結果、前記圧縮機(10)が起動しているか否かを判定する冷却判定手段(ステップ160)と、前記目標開閉状態変更判定手段(ステップ150)によって、前記目標開閉状態が前記第1の状態から前記第2の状態に変更したと判定され、かつ前記冷却判定手段(ステップ160)によって、前記圧縮機が停止している判定されたら、前記目標開閉状態を前記第1の状態に変更する目標開閉状態変更手段(ステップ170)とを備える空調装置を特徴とする。ここで、請求項1記載の発明では、上記した空調装置において、室内の希望温度を設定する温度設定手段(46)と、室内温度を検出する室内温度検出手段(41)と、少なくとも前記温度設定手段(46)で設定された設定温度、および前記室内温度検出手段(41)で検出された室内温度に基づいて、室内に対する空調目標値を算出する空調目標値算出手段(ステップ120)と、前記空調目標値に対する前記目標開閉状態を予め記憶した記憶手段とを有し、前記吸入口開閉状態決定手段(ステップ140)は、前記空調目標値算出手段(ステップ120)によって算出された空調目標値と、前記記憶手段に記憶された前記目標開閉状態とに基づいて、前記目標開閉状態を決定するように構成されたことを特徴とする。また請求項2記載の発明では、上記した空調装置において、内気または外気の汚れ度合いを検出する汚れ度合い検出手段と、前記汚れ度合いに対する前記目標開閉状態を予め記憶した記憶手段とを有し、前記吸入口開閉状態決定手段(ステップ140)は、前記汚れ度合い検出手段によって検出された汚れ度合いと、前記記憶手段に記憶された前記目標開閉状態とに基づいて、前記目標開閉状態を決定するように構成されたことを特徴とする。
【0011】
また請求項記載の発明では、請求項1又は2記載の空調装置において、前記冷却判定手段(ステップ150)によって、前記圧縮機(10)が起動すると判定されるまで、前記目標開閉状態変更手段(ステップ170)による前記目標開閉状態の変更を継続するように構成されたことを特徴とする。また請求項記載の発明では、上流側に内気吸入口(3)および外気吸入口(4)が形成され、これらの吸入口(3、4)から吸入された内気または外気を室内に導く空気通路(2)と、前記内気吸入口(3)および外気吸入口(4)を選択的に開閉する吸入口開閉手段(5)と、圧縮機(10)、凝縮器(11)、減圧手段(13)とともに冷凍サイクル(14)を構成し、かつ前記圧縮機(10)の運転を起動する起動手段(15)によって前記圧縮機(10)の運転が起動されたら、前記空気通路(2)内の空気を冷却する蒸発器(9)と、この蒸発器(9)における空気冷却度合いを検出する冷却度合い検出手段(45)と、この冷却度合い検出手段(45)によって検出された冷却度合いに応じて、前記圧縮機(10)を起動させるか否かの目標圧縮機状態を決定する圧縮機状態決定手段(ステップ130)と、前記各吸入口(3、4)の目標開閉状態を決定する吸入口開閉状態決定手段(ステップ141)と、前記圧縮機状態決定手段(ステップ130)で決定された目標圧縮機状態に基づいて、前記起動手段(15)を制御する冷却制御手段(ステップ220)と、前記吸入口開閉状態決定手段(ステップ141)で決定された目標開閉状態に基づいて、前記吸入口開閉手段(5)を制御する吸入口制御手段(ステップ230)とを備えた空調装置において、前記吸入口開閉状態決定手段(ステップ141)によって決定された目標開閉状態が、前記内気吸入口(3)を開いて前記外気吸入口(4)を閉じる第1の状態から、前記内気吸入口(3)を閉じて前記外気吸入口(4)を開く第2の状態に変更したか否かを判定する目標開閉状態変更判定手段(ステップ151)と、この目標開閉状態変更判定手段(ステップ151)によって、前記目標開閉状態が前記第1の状態から前記第2の状態に変更したと判定されたら、所定時間、前記圧縮機(10)を起動させるように前記目標圧縮機状態を変更する目標圧縮機状態変更手段(ステップ153、155、157、159、161)とを備える空調装置を特徴とする。
【0012】
また請求項記載の発明では、請求項記載の空調装置において、前記圧縮機状態決定手段(ステップ130)は、前記検出冷却度合いが第1の冷却度合い以下のときに前記圧縮機(10)を起動させ、前記検出冷却度合いが前記第1の冷却度合い以上のときに前記圧縮機(10)を停止させるように、前記目標圧縮機状態を決定するように構成され、前記第1の冷却度合いよりも大きい第2の冷却度合い以下のときに前記圧縮機(10)を起動させ、前記第2の冷却度合い以上のときに前記圧縮機(10)を停止させるように、前記目標圧縮機状態を決定する第2の圧縮機状態決定手段(ステップ156、162)を備え、前記目標圧縮機状態変更手段(ステップ153、155、157、159、161)に代えて、前記目標開閉状態変更判定手段(ステップ151)によって、前記目標開閉状態が前記第1の状態から前記第2の状態に変更したと判定されたら、所定時間、前記第2の圧縮機状態決定手段にて前記目標圧縮機状態を決定する手段(ステップ153、156、157、159、162)を設けたことを特徴とする。
【0013】
また請求項記載の発明では、請求項4又は5記載の空調装置において、室内の希望温度を設定する温度設定手段(46)と、室内温度を検出する室内温度検出手段(41)と、少なくとも前記温度設定手段(46)で設定された設定温度、および前記室内温度検出手段(41)で検出された室内温度に基づいて、室内に対する空調目標値を算出する空調目標値算出手段(ステップ120)と、前記空調目標値に対する前記目標開閉状態を予め記憶した記憶手段とを有し、前記吸入口開閉状態決定手段(ステップ140)は、前記空調目標値算出手段(ステップ120)によって算出された空調目標値と、前記記憶手段に記憶された前記目標開閉状態とに基づいて、前記目標開閉状態を決定するように構成されたことを特徴とする。
【0014】
また請求項記載の発明では、請求項4又は5記載の空調装置において、内気または外気の汚れ度合いを検出する汚れ度合い検出手段と、前記汚れ度合いに対する前記目標開閉状態を予め記憶した記憶手段とを有し、前記吸入口開閉状態決定手段(ステップ140)は、前記汚れ度合い検出手段によって検出された汚れ度合いと、前記記憶手段に記憶された前記目標開閉状態とに基づいて、前記目標開閉状態を決定するように構成されたことを特徴とする。
【0015】
なお、上記各手段における括弧内の符号は、後述する各実施例との対応関係を示すものである。
【0016】
【発明の作用効果】請求項1、2記載の発明によると、圧縮機状態決定手段が圧縮機を起動するように目標圧縮機状態を決定したら、冷却制御手段が、この目標圧縮機状態に基づいて圧縮機の運転を起動するように起動手段を制御する。反対に、圧縮機状態決定手段が圧縮機を停止させるように目標圧縮機状態を決定したら、冷却制御手段が、この目標圧縮機状態に基づいて圧縮機の運転を停止するように起動手段を制御する。
【0017】
また、吸入口開閉状態決定手段が前記第1の状態とするように目標開閉状態をを決定したら、吸入口制御手段が、この目標開閉状態に基づいて第1の状態となるように吸入口開閉手段を制御する。反対に、吸入口開閉状態決定手段が前記第2の状態とするように目標開閉状態を決定したら、吸入口制御手段が、この目標開閉状態に基づいて第2の状態となるように吸入口開閉手段を制御する。
【0018】
このような空調装置において、前記目標開閉状態が前記第1の状態から前記第2の状態に変更したときに、圧縮機が停止していることもある。このようなときには、目標開閉状態変更判定手段および冷却判定手段によってその旨が判定される。そしてこのとき、目標開閉状態変更手段によって、前記目標開閉状態を第1の状態に変更する。そして吸入口制御手段は、前記変更された目標開閉状態に基づいて吸入口開閉手段を制御するので、その結果、吸入口の実際の開閉状態は第1の状態となる。
【0019】
このように本発明では、吸入口の開閉状態が第1の状態から第2の状態に変更しようとするときに圧縮機が停止していたら、目標開閉状態を第1の状態に変更することによって、第2の状態に変更せずに第1の状態のままとする。従って、圧縮機が停止しているときに吸入口の開閉状態が第1の状態から第2の状態に変更することによる、吹出空気温度の急上昇を防止することができる。この場合、請求項1記載の発明のように、少なくとも前記設定温度と室内温度とによって算出された空調目標値に基づいて、目標開閉状態を決定するようにしても良いし、請求項2記載の発明のように、空気通路内に吸入される空気の汚れ度合いに基づいて、目標開閉状態を決定するようにしても良い。いずれにしても、圧縮機が停止しているときに吸入口の開閉状態が第1の状態から第2の状態に変更することを防止できる。
【0020】
また請求項記載の発明では、圧縮機が起動するまでは、目標開閉状態変更手段による目標開閉状態の変更を継続するので、圧縮機が起動してから吸入口の開閉状態を第1の状態から第2の状態に変更することができ、確実に吹出空気温度の急上昇を防止することができる。また請求項記載の発明では、目標開閉状態が第1の状態から第2の状態に変更したら、目標圧縮機状態変更手段が、この変更のときから所定時間、圧縮機を起動させるように目標圧縮機状態を変更する。つまり、実際の開閉状態が第1の状態から第2の状態に変更するときには、この変更のときから所定時間は圧縮機が起動する。
【0021】
このように本発明においても、実際の開閉状態が第1の状態から第2の状態に変更するときに、圧縮機が起動するので、吹出空気温度の急上昇を防止することができる。また請求項記載の発明では、圧縮機状態決定手段が、蒸発器の冷却度合いが第1の冷却度合い以下のときに圧縮機を起動させ、第1の冷却度合い以上のときに圧縮機を停止するように、目標圧縮機状態を決定するように構成されている。つまり、例えば蒸発器を通過した空気の温度が第1の温度以上のときに圧縮機を起動させ、前記空気温度が第1の温度以下となったら圧縮機を停止するように、目標圧縮機状態を決定する。
【0022】
また本発明では、上記圧縮機状態決定手段(以下、第1の圧縮機状態決定手段という)とは別の第2の圧縮機状態決定手段を備えている。この決定手段は、蒸発器の冷却度合いが、第1の所定冷却度合いよりも大きい第2の冷却度合い以下のときに圧縮機を起動させ、第2の冷却度合い以上のときに圧縮機を停止するように、目標圧縮機状態を決定するように構成されている。つまり、例えば蒸発器を通過した空気の温度が、第1の温度よりも低い第2の温度以上のときに圧縮機を起動させ、前記空気温度が第2の温度以下となったら圧縮機を停止するように、目標圧縮機状態を決定する。
【0023】
そして、目標開閉状態が第1の状態から第2の状態に変更したら、この変更のときから所定時間、第2の圧縮機状態決定手段によって目標圧縮機状態を決定する。
ここで第2の圧縮機状態決定手段は、第1の圧縮機状態決定手段に比べて、蒸発器の冷却度合いが大きくても(例えば蒸発器通過後の空気温度が低くても)、圧縮機を起動させるように目標圧縮機状態を決定する。従って、吸入口の開閉状態が第1の状態から第2の状態に変更するときに、この第2の圧縮機状態決定手段によって目標圧縮機状態を決定し、ここで決定された目標圧縮機状態に基づいて起動手段を制御することによって、圧縮機を起動させることができ、上記各発明と同様、吹出空気温度の急上昇を防止することができる。
【0024】
また請求項記載の発明のように、少なくとも前記設定温度と室内温度とによって算出された空調目標値に基づいて、目標開閉状態を決定するようにしても良いし、請求項記載の発明のように、空気通路内に吸入される空気の汚れ度合いに基づいて、目標開閉状態を決定するようにしても良い。いずれにしても、圧縮機が停止しているときに吸入口の開閉状態が第1の状態から第2の状態に変更することを防止できることはいうまでもない。
【0025】
【実施例】
次に、本発明を自動車用空調装置として用いた第1実施例について、図1ないし図8を用いて説明する。
本実施例では、車室内空間を空調するための空調ユニットにおける各空調手段を、空調制御装置(以下、ECUという)によって制御するように構成されている。
【0026】
まず、図1を用いて上記空調ユニット1の構成を説明する。
空調ケース2の空気上流側部位には、車室内気を吸入するための内気吸入口3と外気を吸入するための外気吸入口4とが形成されるとともに、これらの吸入口3、4を選択的に開閉する吸入口切換ドア5が設けられている。また、この吸入口切換ドア5は、その駆動手段6(具体的にはサ−ボモ−タ、図2参照)によって駆動される。
【0027】
この吸入口切換ドア5の下流側部位には、送風手段としてのファン7が配設されている。このファン7は、その駆動手段8(具体的にはブロワモータ)によって駆動され、ファンの回転数、すなわち車室内への送風量は、ブロワモータ8に印加されるブロワ電圧によって制御される。なお、このブロワ電圧はECU30(図2参照)によって決定される。
【0028】
ファン7の下流側には、空気冷却手段をなす蒸発器9が配設されている。この蒸発器9は、圧縮機10、凝縮器11、気液分離器12、および膨張弁13(減圧手段)とともに周知の冷凍サイクル14を構成するものである。なお、圧縮機10は、ECU30(図2)からの制御信号に基づいて電磁クラッチ15が通電されたときに、自動車エンジン(E/G)16の動力が伝達されて冷凍サイクル14の冷媒を圧縮し、電磁クラッチ15が非通電状態のときにエンジン16の動力の伝達が遮断されて冷媒圧縮機能がなくなるように構成されている。また、蒸発器9下流側の冷媒配管には感温筒17が設けられ、膨張弁13の開度は、この感温筒17が検出した冷媒温度(または圧力)に応じて制御される。
【0029】
蒸発器9の下流側には、空気加熱手段をなすヒータコア18が配設されている。このヒータコア18は、内部にエンジン16の冷却水が流れ、この冷却水を熱源としてヒータコア18を通過する空気を加熱するものである。
空調ケース2には、ヒータコア18をバイパスするバイパス通路19が形成されている。そしてこのバイパス通路19には、蒸発器9からの冷風がヒータコア18を通る割合とバイパス通路19を通る割合とを調節するエアミックスドア20が配設されている。このエアミックスドア20はその駆動手段21(具体的にはサーボモータ、図2参照)によって駆動される。
【0030】
また、空調ケース2の最下流側部位には、車室内乗員の上半身に空調空気を吹き出すためのフェイス吹出口22と、車室内乗員の足元に空気を吹き出すためのフット吹出口23と、フロントガラス24の内面に向かって空気を吹き出すためのデフロスタ吹出口25とが形成されている。
そして、上記各吹出口22、23、25の上流側部位には、それぞれ吹出モード切換ドア26、27が配設されている。なお、これらのドア26、27は、その駆動手段28(具体的にはそれぞれサーボモータ)によって駆動される。
【0031】
また、空調ユニット1の上記各空調手段を制御するECU30には、車室内空気温度を検出する内気温センサ41、外気温度を検出する外気温センサ42、車室内に照射される日射量を検出する日射センサ43、ヒータコア18に流入するエンジン冷却水温を検出する水温センサ44、および蒸発器9の空気冷却度合い(具体的には蒸発器9を通過した直後の空気温度)を検出する蒸発器後センサ45がそれぞれ接続されている。なお、蒸発器後センサ45はサーミスタで構成されている。
【0032】
またECU30には、車室内乗員が自分の希望する温度(Tset )を設定するための温度設定器46が接続され、この設定温度が入力される。
そしてECU30の内部には、図示しないCPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータが設けられ、上記各センサ41〜45からの信号は、ECU30内の図示しない入力回路によってA/D変換された後、上記マイクロコンピュータへ入力されるように構成されている。なお、ECU30は、自動車エンジン16の図示しないイグニッションスイッチがオンされたときに、図示しないバッテリーから電源が供給され、後述する制御処理の開始可能状態となる。また、上記RAMにて請求項5、6記載の発明でいう記憶手段を構成している。
【0033】
次に、本実施例のマイクロコンピュータの制御処理について図3を用いて説明する。
まず、イグニッションスイッチがオンされてECU30に電源が供給されると、図3のルーチンが起動され、ステップ100にて各イニシャライズおよび初期設定を行い、次のステップ110にて、上記各センサ41〜45の値をA/D変換した信号(Tr 、Tam、Ts 、Tw 、Te )を読み込むとともに、上記温度設定器46にて設定された設定温度Tset を読み込む。
【0034】
そして次のステップ120では、予めROMに格納された下記数式1に基づいて、車室内への必要吹出温度(TAO)を算出する。
【0035】
【数1】
TAO=Kset ×Tset −Kr ×Tr −Kam×Tam−Ks ×Ts +C
なお、上記Kset 、Kr 、Kam、およびKs はゲイン、Cは補正用の定数である。
続いてステップ130では、予めROMに格納された図4のマップから、上記ステップ110で読み込んだ蒸発器後センサ45の検出値(Te )に対応する圧縮機制御状態MGCを決定する。ここで、MGC=1は圧縮機10の作動状態と対応し、MGC=0は圧縮機10の停止状態と対応する。なお、図4のマップは、蒸発器9がフロストしない範囲で圧縮機の作動、停止が繰り返されるように作られている。
【0036】
そして次のステップ140では、予めROMに格納された図5のマップから、上記ステップ120で算出したTAOに対応する目標吸入口モードSWIAを決定する。ここで、SWIA=100(%)は、内気吸入口3を開いて外気吸入口を閉じる内気循環モードと対応し、SWIA=0(%)は、内気吸入口3を閉じて外気吸入口4を開く外気導入モードと対応する。
【0037】
そして次のステップ150では、吸入口モードが内気循環モードから外気導入モードに切り換わろうとしているか否かを、SWIA=100(%)かつSWI=0(%)か否かをみることによって判定する。ここでSWIとは、後述するステップ170またはステップ180にて新たに決定される目標吸入口モードのことで、本実施例では、このSWIに基づいて後述するステップ230にて吸入口モードの制御出力を行う。なお、このSWIは、図3のルーチンを起動した最初の初期状態においては100(%)である。
【0038】
このステップ150にてYES、すなわち内気循環モードから外気導入モードに切り換わろうとしていると判定されたら、次のステップ160にて、前回のステップ130で決定されたMGCが0か否かをみることによって、圧縮機10が停止しているか否かを判定する。ここでYES、すわなち停止していると判定されたら、ステップ170にて上記SWIを0(%)に決定する。またNOと判定されたら、ステップ180にてSWI=SWIAとする。
【0039】
次のステップ190では、予めROMに格納された図6のマップから、上記TAOに対応するブロワ電圧BLWAを算出する。
次のステップ200では、予めROMに格納された図7のマップから、上記TAOに対応する吹出口モードを決定する。ここでフットモード(FOOT)とは、フット吹出口23から主に温風を吹き出すモードであり、バイレベルモード(B/L)とは、フット吹出口23から主に温風を吹き出し、フェイス吹出口22から主に冷風を吹き出すモードであり、フェイスモード(FACE)とは、フェイス吹出口22から主に冷風を吹き出すモードである。
【0040】
そしてステップ210では、エアミックスドア20の目標開度SWを、予めROMに格納された下記数式2に基づいて決定する。
【0041】
【数2】
SW=((TAO−Te )/(Tw −Te ))×100 (%)
そしてステップ220〜260にて、上記各ステップ130、170〜210で決定または算出した各モードが得られるように、各空調手段に対して制御信号を出力する。
【0042】
次に、本実施例の具体的作動を図8を用いて説明する。
圧縮機10が停止しているA点というタイミングで目標吸入口モードSWIAが0(%)から100(%)に変更した場合、図3のステップ150でYESと判定され、ステップ160でYESと判定される。その結果、SWI=0(%)として算出され、このSWI=0(%)に基づいてステップ230で吸入口モードが制御されるので、実際の吸入口モードは内気循環モードのままとなる。
【0043】
そして、圧縮機10が停止状態から作動状態に切り換わるB点というタイミングになったら、ステップ160でNOと判定され、ステップ180にてSWI=SWIA(=100)となるので、このB点で初めて実際の吸入口モードが外気導入モードとなる。
このように、圧縮機10が停止しているA点というタイミングで、吸入口モードが内気循環モードから外気導入モードに切り換わろうとしても、ECU30は、圧縮機10が作動状態となるB点というタイミングまでこれを禁止し、強制的に内気循環モードとするので、車室内への吹出空気温度が急上昇することを防止し、車室内乗員に快適な空調感を与えることができる。
【0044】
なお、図8の一点鎖線は、ステップ150〜180を設けない従来の方法における、車室内への吹出温度の推移を示したものである。この従来の方法の場合、A点というタイミングにて実際の吸入口モードが内気循環モードから外気導入モードに切り換わるので、このA点から急激に吹出温度が上昇する。
つまりこの場合、圧縮機10が停止して冷凍サイクル14の運転が停止しているときに、蒸発器9の吸込側空気温度が急に上昇するので、蒸発器後センサ45が検出する温度も上昇するわけだが、センサ45の特性上、この検出温度に応答遅れが生じる。従って、実際には蒸発器9を通過後の空気温度は図4でいう4℃を超えているのに、センサ45の検出値はまだ4℃にならず、その結果圧縮機10が作動するまでに遅れが生じる。
【0045】
さらに、圧縮機10が作動した後においても、それまで冷凍サイクル14が停止していたことから、蒸発器9の冷房能力はすぐには上がらず、正常に冷房し得る状態にあるまでに遅れが生じる。その間にも、車室内へは高温の空気が吹き出されることになる。
このように、センサ45自体の応答遅れ、および冷凍サイクルが正常に冷房し得るまでの遅れがある分、従来の方法の場合では、図8の一点鎖線に示すように吹出温度が急上昇してしまう。それに対して本実施例では、上述した制御により吹出温度の急上昇を抑えることができるので、従来のやり方に比べて顕著な効果を奏する。
【0046】
次に、本発明の第2実施例を説明する。
本実施例の特徴は、目標吸入口モードが内気循環モードから外気導入モードに切り換わったときに、この切り換わり時から所定時間、圧縮機10を強制的に作動させる制御を行う点である。なお、本実施例の通風系の構成および制御系の構成は第1実施例と同じであるので、説明は省略する。以下、本実施例のマイクロコンピュータの制御処理について、図9を用いて説明する。
【0047】
まず、図3のステップ110〜130と同じ処理を行う(図示しない)。次にステップ141にて、図5の縦軸をSWIとしたマップ(予めROMに格納されている)から、TAOに対応する目標吸入口モードSWIを決定する。
そしてステップ151にて、吸入口モードが内気循環モードから外気導入モードに切り換わろうとしているか否かを、SWI=100(%)かつSWI=0(%)か否かをみることによって判定する。ここでSWIとは、現在のステップ140で算出された目標吸入口モードであり、SWIとは、1回前のステップ140で算出された目標吸入口モードである。
【0048】
そしてYES、つまり内気循環モードから外気導入モードに切り換わろうとしていると判定されたら、ステップ153にて、タイマTMにTMをセットし、次のステップ155にて、圧縮機制御状態MGCを1にセットし、ステップ190以降の処理に移る。
また、ステップ151にてNOと判定されたら、ステップ157にて、上記タイマTMが0になっているか否かを判定する。そしてNOと判定されたら、ステップ159にてタイマTMを減算し、ステップ161にてMGCを1にセットした後、ステップ190以降の処理に移る。また、ステップ157にてYESと判定されたら、何もせずにステップ190以降の処理に移る。
【0049】
次に、本実施例の具体的作動を図10を用いて説明する。
C点というタイミングで目標吸入口モードSWIが0(%)から100(%)に変更した場合、図9のステップ151でYESと判定され、ステップ153にてタイマTMにTMがセットされ、ステップ155にてMGCが1にセットされる。その結果、C点というタイミングから所定時間TM後のE点というタイミングまで、圧縮機10が作動状態となる。
【0050】
そしてE点を過ぎたらステップ157にてYESと判定され、圧縮機10は、ステップ130で決定されたMGCに基づいて制御されるので、停止する。
このように、C点からE点まで強制的に圧縮機10を作動させることによって、本来ならD点で停止するはずの圧縮機10を、そこからE点まで作動状態とすることができる。
【0051】
以上説明したように本実施例では、目標吸入口モードが内気循環モードから外気吸入モードに切り換わったときに、圧縮機10を所定時間、強制的に作動させるようにしたので、実際の吸入口モードが内気循環モードから外気導入モードに切り換わるときに必ず圧縮機が作動した状態となり、これによって、車室内への吹出空気温度の急上昇を防止することができる。
【0052】
次に、本発明の第3実施例を説明する。
本実施例の特徴は第2実施例と同様、目標吸入口モードが内気循環モードから外気導入モードに切り換わったときに、この切り換わり時から所定時間、圧縮機10を強制的に作動させる点である。そして第2実施例と異なる点は、第1実施例ではステップ155、161にてMGCを1にセットすることによって、圧縮機10を強制的に作動させるのに対し、本実施例では、図11のステップ156、162にて、図12のマップからMGCを決定することによって、圧縮機10を強制的に作動させる点である。
【0053】
すなわち、図4では、圧縮機10の作動、停止の切換点を、Te が3℃と4℃のところとしているのに対し、図12ではこれらの温度よりもさらに低い温度(0℃と−1℃)としている。従って、ステップ156、162にてこの図12のマップからMGCを決定するようにすれば、まずほとんどの場合はMGC=1となるため、圧縮機10は作動状態に制御される。なお、本実施例では、請求項4記載の発明でいう第1の冷却度合いを、図4に示すように3〜4(℃)とし、第2の冷却度合いを、図12に示すように−1〜0(℃)としている。
(変形例)
上記実施例では、必要吹出温度TAOに基づいて吸入口モードを自動制御するものについて説明したが、外気の汚れ度合いを検出する手段の検出値に基づいて吸入口モードを自動制御するものにおいても適用できる。
【0054】
例えば、上記汚れ度合い検出手段として排気ガスセンサを用いた場合、ECU30が、この排気ガスセンサからの出力を読み込み、その後ステップ140またはステップ141にて、図13に示すマップから排気ガスセンサの出力に対応した目標吸入口モードSWIG(またはSWI)を決定し、このSWIG(またはSWI)に基づいて、ステップ150またはステップ151以降の処理を行えば良い。なお、この例では、空気が汚れている程、排気ガスセンサの出力は図13の左方向となって、SWIG(またはSWI)が0になり易くなる。
【0055】
また上記第1実施例では、図3のステップ160にてNOと判定されたらステップ180以降の処理を実行するようにしたが、ステップ160にてNOと判定されたら、所定時間が経過したか否かの判定ステップを設け、このステップにて所定時間が経過したと判定されるまではステップ170以降の処理を実行し、所定時間が経過したと判定されたらステップ180以降の処理を実行するようにしても良い。この場合においても、内気循環モードから外気循環モードに切り換わるときに、圧縮機10が作動状態となっているので、車室内への吹出空気温度の急上昇を防止することができる。
【0056】
なお、上記各フローチャートにおける各ステップは、それぞれの機能を実現する手段を構成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例の全体構成を示す模式図である。
【図2】上記実施例の制御系の構成を示す模式図である。
【図3】上記実施例のマイクロコンピュータによる制御処理を示すフローチャートである。
【図4】蒸発器通過後温度(Te )と圧縮機制御状態(MGC)との関係を示すマップである。
【図5】目標吹出温度(TAO)と目標吸入口モード(SWIA)との関係を示すマップである。
【図6】目標吹出温度(TAO)とブロワ電圧(BLWA)との関係を示すマップである。
【図7】目標吹出温度(TAO)と吹出口モードとの関係を示すマップである。
【図8】上記第1実施例における各制御量の時間的流れを示す図である。
【図9】本発明第2実施例のマイクロコンピュータによる制御処理の一部を示すフローチャートである。
【図10】上記第2実施例における各制御量の時間的流れを示す図である。
【図11】本発明第3実施例のマイクロコンピュータによる制御処理の一部を示すフローチャートである。
【図12】図11のステップ156、162で用いるマップである。
【図13】本発明の変形例における排気ガスセンサ出力と目標吸入口モード(SWIG、SWI)との関係を示すマップである。
【符号の説明】
2…空調ケース(空気通路)、3…内気吸入口、4…外気吸入口、
5…吸入口切換ドア(吸入口開閉手段)、9…蒸発器、
41…内気温センサ(室内温度検出手段)、
45…蒸発器後センサ(冷却度合い検出手段)、
46、温度設定器(温度設定手段)、

Claims (7)

  1. 上流側に内気吸入口および外気吸入口が形成され、これらの吸入口から吸入された内気または外気を室内に導く空気通路と、
    前記内気吸入口および外気吸入口を選択的に開閉する吸入口開閉手段と、
    圧縮機、凝縮器、減圧手段とともに冷凍サイクルを構成し、かつ前記圧縮機の運転を起動する起動手段によって前記圧縮機の運転が起動されたら、前記空気通路内の空気を冷却する蒸発器と、
    この蒸発器における空気冷却度合いを検出する冷却度合い検出手段と、
    この冷却度合い検出手段によって検出された冷却度合いに応じて、前記圧縮機を起動させるか否かの目標圧縮機状態を決定する圧縮機状態決定手段と、
    前記各吸入口の目標開閉状態を決定する吸入口開閉状態決定手段と、
    前記圧縮機状態決定手段で決定された目標圧縮機状態に基づいて、前記起動手段を制御する冷却制御手段と、
    前記吸入口開閉状態決定手段で決定された目標開閉状態に基づいて、前記吸入口開閉手段を制御する吸入口制御手段と
    室内の希望温度を設定する温度設定手段と、
    室内温度を検出する室内温度検出手段と、
    少なくとも前記温度設定手段で設定された設定温度、および前記室内温度検出手段で検出された室内温度に基づいて、室内に対する空調目標値を算出する空調目標値算出手段と、
    前記空調目標値に対する前記目標開閉状態を予め記憶した記憶手段とを有し、
    前記吸入口開閉状態決定手段は、
    前記空調目標値算出手段によって算出された空調目標値と、前記記憶手段に記憶された前記目標開閉状態とに基づいて、前記目標開閉状態を決定するように構成された空調装置であって、
    前記吸入口開閉状態決定手段によって決定された目標開閉状態が、前記内気吸入口を開いて前記外気吸入口を閉じる第1の状態から、前記内気吸入口を閉じて前記外気吸入口を開く第2の状態に変更したか否かを判定する目標開閉状態変更判定手段と、
    前記冷却制御手段による制御の結果、前記圧縮機が起動しているか否かを判定する冷却判定手段と、
    前記目標開閉状態変更判定手段によって、前記目標開閉状態が前記第1の状態から前記第2の状態に変更したと判定され、かつ前記冷却判定手段によって、前記圧縮機が停止していると判定されたら、前記目標開閉状態を前記第1の状態に変更する目標開閉状態変更手段とを備えることを特徴とする空調装置。
  2. 上流側に内気吸入口および外気吸入口が形成され、これらの吸入口から吸入された内気または外気を室内に導く空気通路と、
    前記内気吸入口および外気吸入口を選択的に開閉する吸入口開閉手段と、
    圧縮機、凝縮器、減圧手段とともに冷凍サイクルを構成し、かつ前記圧縮機の運転を起動する起動手段によって前記圧縮機の運転が起動されたら、前記空気通路内の空気を冷却する蒸発器と、
    この蒸発器における空気冷却度合いを検出する冷却度合い検出手段と、
    この冷却度合い検出手段によって検出された冷却度合いに応じて、前記圧縮機を起動させるか否かの目標圧縮機状態を決定する圧縮機状態決定手段と、
    前記各吸入口の目標開閉状態を決定する吸入口開閉状態決定手段と、
    前記圧縮機状態決定手段で決定された目標圧縮機状態に基づいて、前記起動手段を制御する冷却制御手段と、
    前記吸入口開閉状態決定手段で決定された目標開閉状態に基づいて、前記吸入口開閉手段を制御する吸入口制御手段と、
    内気または外気の汚れ度合いを検出する汚れ度合い検出手段と、
    前記汚れ度合いに対する前記目標開閉状態を予め記憶した記憶手段とを有し、
    前記吸入口開閉状態決定手段は、
    前記汚れ度合い検出手段によって検出された汚れ度合いと、前記記憶手段に記憶された前記目標開閉状態とに基づいて、前記目標開閉状態を決定するように構成された空調装置であって、
    前記吸入口開閉状態決定手段によって決定された目標開閉状態が、前記内気吸入口を開いて前記外気吸入口を閉じる第1の状態から、前記内気吸入口を閉じて前記外気吸入口を開く第2の状態に変更したか否かを判定する目標開閉状態変更判定手段と、
    前記冷却制御手段による制御の結果、前記圧縮機が起動しているか否かを判定する冷却判定手段と、
    前記目標開閉状態変更判定手段によって、前記目標開閉状態が前記第1の状態から前記第2の状態に変更したと判定され、かつ前記冷却判定手段によって、前記圧縮機が停止していると判定されたら、前記目標開閉状態を前記第1の状態に変更する目標開閉状態変更手段とを備えることを特徴とする空調装置。
  3. 前記冷却判定手段によって、前記圧縮機が起動すると判定されるまで、前記目標開閉状態変更手段による前記目標開閉状態の変更を継続するように構成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の空調装置。
  4. 上流側に内気吸入口および外気吸入口が形成され、これらの吸入口から吸入された内気または外気を室内に導く空気通路と、
    前記内気吸入口および外気吸入口を選択的に開閉する吸入口開閉手段と、
    圧縮機、凝縮器、減圧手段とともに冷凍サイクルを構成し、かつ前記圧縮機の運転を起動する起動手段によって前記圧縮機の運転が起動されたら、前記空気通路内の空気を冷却する蒸発器と、
    この蒸発器における空気冷却度合いを検出する冷却度合い検出手段と、
    この冷却度合い検出手段によって検出された冷却度合いに応じて、前記圧縮機を起動させるか否かの目標圧縮機状態を決定する圧縮機状態決定手段と、
    前記各吸入口の目標開閉状態を決定する吸入口開閉状態決定手段と、
    前記圧縮機状態決定手段で決定された目標圧縮機状態に基づいて、前記起動手段を制御する冷却制御手段と、
    前記吸入口開閉状態決定手段で決定された目標開閉状態に基づいて、前記吸入口開閉手段を制御する吸入口制御手段とを備えた空調装置において、
    前記吸入口開閉状態決定手段によって決定された目標開閉状態が、前記内気吸入口を開いて前記外気吸入口を閉じる第1の状態から、前記内気吸入口を閉じて前記外気吸入口を開く第2の状態に変更したか否かを判定する目標開閉状態変更判定手段と、
    この目標開閉状態変更判定手段によって、前記目標開閉状態が前記第1の状態から前記第2の状態に変更したと判定されたら、所定時間、前記圧縮機を起動させるように前記目標圧縮機状態を変更する目標圧縮機状態変更手段とを備えることを特徴とする空調装置。
  5. 前記圧縮機状態決定手段は、前記検出冷却度合いが第1の冷却度合い以下のときに前記圧縮機を起動させ、前記検出冷却度合いが前記第1の冷却度合い以上のときに前記圧縮機を停止させるように、前記目標圧縮機状態を決定するように構成され、
    前記第1の冷却度合いよりも大きい第2の冷却度合い以下のときに前記圧縮機を起動させ、前記第2の冷却度合い以上のときに前記圧縮機を停止させるように、前記目標圧縮機状態を決定する第2の圧縮機状態決定手段を備え、
    前記目標圧縮機状態変更手段に代えて、
    前記目標開閉状態変更判定手段によって、前記目標開閉状態が前記第1の状態から前記第2の状態に変更したと判定されたら、所定時間、前記第2の圧縮機状態決定手段にて前記目標圧縮機状態を決定する手段を設けたことを特徴とする請求項記載の空調装置。
  6. 室内の希望温度を設定する温度設定手段と、
    室内温度を検出する室内温度検出手段と、
    少なくとも前記温度設定手段で設定された設定温度、および前記室内温度検出手段で検出された室内温度に基づいて、室内に対する空調目標値を算出する空調目標値算出手段と、
    前記空調目標値に対する前記目標開閉状態を予め記憶した記憶手段とを有し、
    前記吸入口開閉状態決定手段は、
    前記空調目標値算出手段によって算出された空調目標値と、前記記憶手段に記憶された前記目標開閉状態とに基づいて、前記目標開閉状態を決定するように構成されたことを特徴とする請求項4又は5記載の空調装置。
  7. 内気または外気の汚れ度合いを検出する汚れ度合い検出手段と、
    前記汚れ度合いに対する前記目標開閉状態を予め記憶した記憶手段とを有し、
    前記吸入口開閉状態決定手段は、
    前記汚れ度合い検出手段によって検出された汚れ度合いと、前記記憶手段に記憶された前記目標開閉状態とに基づいて、前記目標開閉状態を決定するように構成されたことを特徴とする請求項4又は5記載の空調装置。
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