JP4116531B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関するものである。
従来、画像形成装置、例えば、カラーのプリンタ、複写機、ファクシミリ装置等においては、ブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの各色の印刷機構を備え、該各印刷機構は、ID(Image Drum)ユニットを構成し、各色のトナー像を形成する画像形成部、該各画像形成部によって形成された各色のトナー像を記録媒体に順次重ねて転写する転写部材等を備える。前記各画像形成部においては、画像形成部の本体に対してトナーカートリッジが着脱自在に配設され、各色のトナーは、各トナーカートリッジの下部に形成された供給口から画像形成部に供給される。
そして、記録媒体は、記録媒体収容カセットから1枚ずつ給紙され、搬送ベルトに静電気力によって吸引させられて搬送され、前述されたように各色のトナー像が順次重ねて転写され、カラーのトナー像が形成されると、前記搬送ベルトから分離させられて定着器に送られ、該定着器によって前記カラーのトナー像が定着され、カラー画像が形成される(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−19807号公報
しかしながら、前記従来の画像形成装置においては、環境に変化が生じたり、連続して行われる印刷の枚数、すなわち、連続印刷枚数が多くなったりして画像形成装置の内部の温度が高くなると、画像品位が低下してしまう。
すなわち、トナーは、温度が極度に高くなると、各画像形成部内における流動性が低下し、現像部の現像ローラによるトナーの搬送能力が低下してしまう。その結果、トナーは、現像部内で攪拌(かくはん)され続けて凝集し、微妙な色合いが要求される中間調濃度の再現性が低下し、ガンマ特性が立ったり、連続階調変化の滑らかさが無くなったりしてしまう。
また、トナーは、高温高湿の環境条件下において帯電量が少なくなり、帯電量の少ないトナーを使用して画像を形成すると、記録媒体上の非画像形成領域にトナーが付着して地かぶりが形成されてしまう。そして、トナーは、温度が高くなるのに伴って軟化し、凝固気味になるので、凝固気味になったトナーが帯電ローラ、感光体ドラム等に付着すると、感光体ドラムの表面の電位、すなわち、表面電位が低下し、地かぶりが形成されてしまう。
本発明は、前記従来の画像形成装置の問題点を解決して、内部の温度が高くなるのを抑制することができ、画像品位を向上させることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明の画像形成装置においては、帯電させられた像担持体上に静電潜像を形成し、該静電潜像に現像剤を付着させて可視像を形成する画像形成部と、該画像形成部に接触させて走行自在に配設されたベルトと、該ベルトによって搬送される記録媒体に、前記画像形成部から転写された可視像を定着する定着部と、装置内における前記定着部より下方において、記録媒体の搬送方向における最も下流側の画像形成部より更に下流側に配設され、記録媒体が分離させられた後のベルトの温度を検出する温度検出部と、該温度検出部による検出温度の変動がほぼ収束するまでは温度検出部による検出温度に基づく温度判定処理を行わず、前記温度検出部による検出温度の変動がほぼ収束した後に、温度検出部による検出温度に基づいて温度判定処理を行い、該温度判定処理の判定結果に基づいて画像形成処理の制御を行う制御部とを有する。
そして、該制御部は、前記温度検出部による検出温度が閾値より高い場合、画像形成処理を一時的に停止させ、印刷を終了して前記ベルトを停止させたときに、前記検出温度を低い方向に補正する。
本発明によれば、画像形成装置においては、帯電させられた像担持体上に静電潜像を形成し、該静電潜像に現像剤を付着させて可視像を形成する画像形成部と、該画像形成部に接触させて走行自在に配設されたベルトと、該ベルトによって搬送される記録媒体に、前記画像形成部から転写された可視像を定着する定着部と、装置内における前記定着部より下方において、記録媒体の搬送方向における最も下流側の画像形成部より更に下流側に配設され、記録媒体が分離させられた後のベルトの温度を検出する温度検出部と、該温度検出部による検出温度の変動がほぼ収束するまでは温度検出部による検出温度に基づく温度判定処理を行わず、前記温度検出部による検出温度の変動がほぼ収束した後に、温度検出部による検出温度に基づいて温度判定処理を行い、該温度判定処理の判定結果に基づいて画像形成処理の制御を行う制御部とを有する。
そして、該制御部は、前記温度検出部による検出温度が閾値より高い場合、画像形成処理を一時的に停止させ、印刷を終了して前記ベルトを停止させたときに、前記検出温度を低い方向に補正する。
この場合、ベルトの温度が検出され、検出温度に基づいて画像形成処理の制御が行われるので、像担持体の表面温度及び画像形成装置の内部の温度が高くなるのを抑制することができる。
したがって、各画像形成部内における現像剤の流動性が低下することがないので、画像品位を向上させることができる。
また、ベルトの温度が検出されるようになっているので、像担持体の表面を傷つけることがない。そして、非接触方式で温度を検出する必要がないので、温度検出部のコストを低くすることができるだけでなく、温度検出部を取り付けるために必要なスペースを小さくすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この場合、画像形成装置としてプリンタを使用し、該プリンタによってカラー画像を形成し、印刷を行う例について説明するが、本発明を複写機、ファクシミリ装置等に適用することもできる。
図1は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの概略図、図2は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの制御装置を示す第1のブロック図、図3は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの制御装置を示す第2のブロック図である。
図において、プリンタには、第1〜第4の印刷機構P1〜P4が記録媒体21の搬送方向に沿って順にタンデム型に配設され、前記第1〜第4の印刷機構P1〜P4は、いずれも電子写真方式のLEDプリント機構から成る。なお、第1〜第4の印刷機構P1〜P4によって第1〜第4の画像形成機構が構成される。
前記第1の印刷機構P1は、ブラックのIDユニットとしての画像形成部12Bk、画像データに従って像担持体としての感光体ドラム16Bkの表面を露光するLEDヘッド13Bk、及び前記画像形成部12Bkによって形成されたブラックの可視像としてのトナー像を用紙、OHPシート等の記録媒体21に転写する転写部材としての転写ローラ14Bkから成る。
また、前記第2の印刷機構P2は、イエローのIDユニットとしての画像形成部12Y、画像データに従って像担持体としての感光体ドラム16Yの表面を露光するLEDヘッド13Y、及び前記画像形成部12Yによって形成されたイエローの可視像としてのトナー像を記録媒体21に転写する転写部材としての転写ローラ14Yから成る。
そして、前記第3の印刷機構P3は、マゼンタのIDユニットとしての画像形成部12M、画像データに従って像担持体としての感光体ドラム16Mの表面を露光するLEDヘッド13M、及び前記画像形成部12Mによって形成されたマゼンタの可視像としてのトナー像を記録媒体21に転写する転写部材としての転写ローラ14Mから成る。
さらに、前記第4の印刷機構P4は、シアンのIDユニットとしての画像形成部12C、画像データに従って像担持体としての感光体ドラム16Cの表面を露光するLEDヘッド13C、及び前記画像形成部12Cによって形成されたシアンの可視像としてのトナー像を記録媒体21に転写する転写部材としての転写ローラ14Cから成る。
前記各画像形成部12Bk、12Y、12M、12Cは、いずれも同じ構造を有し、矢印方向に回転させられる感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16C、該感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの表面を一様に、かつ、均一に帯電させる帯電ローラ17Bk、17Y、17M、17C、及び現像部18Bk、18Y、18M、18Cから成る。そして、該現像部18Bk、18Y、18M、18Cは現像ローラ19Bk、19Y、19M、19Cを有し、該現像ローラ19Bk、19Y、19M、19Cは、半導電性ゴム材から成り、現像ブレード55及びスポンジローラ56が圧接させられる。また、画像形成部12Bk、12Y、12M、12Cには、非磁性1成分の各色の現像剤としてのトナーを収容するトナーカートリッジ57が一体に、又は、画像形成部12Bk、12Y、12M、12Cの本体に対して着脱自在に配設され、各色のトナーは、トナーカートリッジ57の下部に形成された図示されない供給口から前記現像部18Bk、18Y、18M、18Cに供給される。
そして、クリーニングブレード95は、各感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cに圧接させて配設され、転写後に感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの表面に残留したトナーを削り落とす。そして、削り落とされたトナーは、スパイラルスクリュー58によって図示されない廃トナーボックスに蓄えられる。
次に、現像部18Bk、18Y、18M、18Cの機能について説明する。
前記各トナーカートリッジ57から供給されたトナーは、スポンジローラ56を介して現像ローラ19Bk、19Y、19M、19Cに送られ、前記現像ブレード55によって現像ローラ19Bk、19Y、19M、19Cの表面において薄層化され、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cとの接触面に達する。そして、トナーは、薄層化されるときに現像ローラ19Bk、19Y、19M、19C及び現像ブレード55によって強く擦(こす)られて帯電させられる。本実施の形態において、トナーは負の極性に帯電させられ、反転現像が行われる。
次に、前記LEDヘッド13Bk、13Y、13M、13Cについて説明する。
該LEDヘッド13Bk、13Y、13M、13Cは、図示されないLEDアレイ、該LEDアレイを駆動する図示されないドライブIC、該ドライブICを搭載する図示されない基板、前記LEDアレイの光を集光する図示されないロッドレンズアレイ等から成り、画像データに従ってLEDアレイのLED素子を選択的に発光させ、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの表面に静電潜像を形成する。そして、該静電潜像に現像ローラ19Bk、19Y、19M、19C上のトナーが静電気力によって付着させられ、トナー像が形成される。
また、前記各画像形成部12Bk、12Y、12M、12Cに接触させて、エンドレスのベルトとしての搬送ベルト20が走行自在に配設され、該搬送ベルト20は、前記各感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cと転写ローラ14Bk、14Y、14M、14Cとの間の各転写部を走行させられる。
前記搬送ベルト20は、高抵抗の半導電性プラスチックフィルムから成り、駆動ローラ31、従動ローラ32及び図示されない張設ローラ間に張設され、搬送ベルト20の抵抗値は、記録媒体21が搬送ベルト20の静電気力によって吸引され、かつ、記録媒体21が搬送ベルト20から分離させられたときに、搬送ベルト20に残存する静電気が自然に除電されるような範囲に設定される。
そして、前記駆動ローラ31は、ベルト走行用の駆動手段としてのモータ74に連結され、該モータ74によって矢印f方向に回転させられ、搬送ベルト20を走行させる。
該搬送ベルト20の上半部は、第1〜第4の印刷機構P1〜P4の転写部を通して張設され、搬送ベルト20の下半部にクリーニングブレード34の先端が当接させられる。前記クリーニングブレード34は、可撓(とう)性のゴム材又はプラスチック材から成り、搬送ベルト20の表面に残留したトナーを廃トナータンク35に削り落とす。
そして、プリンタの右下側には給紙機構36が配設される。該給紙機構36は、記録媒体収容カセット、ホッピング機構及びレジストローラ45から成り、前記記録媒体収容カセットは、記録媒体収容箱37、押上板38及び押圧部材39を備える。また、前記ホッピング機構は、弁別部材40、ばね41及び給紙ローラ42を備え、前記弁別手段40はばね41によって給紙ローラ42に圧接される。
この場合、記録媒体収容箱37に収容された記録媒体21は、押上板38を介して押圧部材39によって給紙ローラ42に圧接され、図示されない給紙用のモータを駆動して給紙ローラ42を回転させると、ばね41によって給紙ローラ42に圧接された前記弁別部材40により1枚ずつ弁別されて給紙され、レジストローラ45に送られる。
続いて、前記記録媒体21は、吸引ローラ47と搬送ベルト20との間に送られる。なお、前記吸引ローラ47は、搬送ベルト20を介して従動ローラ32に圧接され、給紙機構36から送られてきた記録媒体21を帯電させ、静電気力によって搬送ベルト20に吸引させる。そのために、前記吸引ローラ47は高抵抗の半導電性ゴム材から成る。そして、吸引ローラ47と画像形成部12Bkとの間には、記録媒体21の前端を検出する第1の記録媒体検出部としてのホトセンサ52が配設される。また、前記記録媒体21の搬送方向における画像形成部12Cより下流側には、記録媒体21の後端を検出する第2の記録媒体検出部としてのホトセンサ53が配設される。
そして、記録媒体21の搬送方向における前記ホトセンサ53より下流側には、第1〜第4の印刷機構P1〜P4の各転写部において記録媒体21に転写された各色のトナー像を定着するための定着部としての定着器48が配設される。該定着器48は、記録媒体21上のトナーを加熱する第1の定着ローラとしてのヒートローラ49、及び該ヒートローラ49に向けて記録媒体21を押圧する第2の定着ローラとしての加圧ローラ50を有する。
前記ヒートローラ49は、アルミニウム等の心金の上にシリコーンゴム等の弾性体を被覆し、該弾性体の表面にオフセットを防止するためのフッ素樹脂を被覆することによって形成される。また、前記加圧ローラ50は、アルミニウム等の心金の上にシリコーンゴム等の弾性体を被覆することによって形成される。そして、前記ヒートローラ49と対向させてサーミスタ59が配設され、該サーミスタ59によってヒートローラ49の温度を検出し、検出された温度を表す検出温度に従って、前記定着器48が所定の定着温度、すなわち、定着制御温度になるように、ヒートローラ49内の図示されないヒータをオン・オフ制御することができるようになっている。
さらに、前記記録媒体21の搬送方向における定着器48より下流側には排出口51が配設され、該排出口51の外側には排出スタッカ96が配設される。カラー画像が形成され、印刷が終了した後の記録媒体21は、排出口51を介して前記排出スタッカ96に排出される。
ところで、図2及び3において、61は、図示されないマイクロプロセッサ、ROM、RAM、入出力ポート、タイマ等を備えた制御部としての制御回路であり、該制御回路61は図示されない上位装置、例えば、ホストコンピュータからインタフェース部70を介して受信された印刷データ及び制御コマンドに基づいて、プリンタの全体の印字動作の制御を行い、カラー画像を形成する。なお、前記インタフェース部70は、前記ホストコンピュータにプリンタの状態を表す情報を送信するとともに、ホストコンピュータから受信された制御コマンドを解析し、受信された印刷データを色ごとに受信メモリ67に記録する。そして、前記インタフェース部70を介して入力された印刷データは、制御回路61によって編集され、LEDヘッド13Bk、13Y、13M、13Cに送るための各色の画像データとして画像データ編集メモリ69に記録される。
また、54は操作部としての操作パネルであり、該操作パネル54は、プリンタの状態を表示する図示されないLED、及び操作者がプリンタへの指示を入力するための図示されないスイッチを備える。
そして、90は、前記ホトセンサ52、53、サーミスタ59等のほかに、前記プリンタの内部の各部の温度及び湿度を検出する図示されないセンサ、及びカラー画像の濃度を検出する図示されないセンサから成るセンサ部であり、該センサ部90の各センサのセンサ出力は制御回路61に送られる。
また、前記制御回路61には、帯電電圧制御部77、ヘッド制御部79、現像電圧制御部81、転写電圧制御部83、モータ制御部85、定着制御部87及び搬送モータ制御部60が接続される。
そして、前記帯電電圧制御部77は、制御回路61の指示を受け、各帯電ローラ17Bk、17Y、17M、17Cに電圧を印加し、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの表面を帯電させるための制御を行う。なお、前記帯電電圧制御部77は、各色ごとに制御を行い、帯電電圧制御部78Bk、78Y、78M、78Cを備える。
また、ヘッド制御部79は、制御回路61の指示を受け、画像データ編集メモリ69に記録された各色の画像データを受け、各LEDヘッド13Bk、13Y、13M、13Cに送り、LEDアレイのLED素子を選択的に発光させ、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの表面に静電潜像を形成する。なお、前記ヘッド制御部79は、各色ごとに制御を行い、ヘッド制御部80Bk、80Y、80M、80Cを備える。
また、前記現像電圧制御部81は、制御回路61の指示を受け、各現像ローラ19Bk、19Y、19M、19Cに電圧を印加し、各感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの表面に形成された静電潜像に、各色のトナーを付着させ、各色のトナー像を形成する。なお、前記現像電圧制御部81は、各色ごとに制御を行い、現像電圧制御部82Bk、82Y、82M、82Cを備える。
また、前記転写電圧制御部83は、制御回路61の指示を受け、各転写ローラ14Bk、14Y、14M、14Cに電圧を印加し、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの表面に形成されたトナー像を記録媒体21に転写する。なお、前記転写電圧制御部83は、各色ごとに制御を行い、かつ、各色のトナー像を順次記録媒体21に転写するために、転写電圧制御部84Bk、84Y、84M、84Cを備える。
また、前記モータ制御部85は、制御回路61の指示を受け、各感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16C、及び各現像ローラ19Bk、19Y、19M、19Cを回転させるためのモータ28Bk、28Y、28M、28Cを駆動する。なお、前記モータ制御部85は、各色ごとに制御を行い、モータ制御部86Bk、86Y、86M、86Cを備える。
また、前記定着制御部87は、制御回路61の指示を受け、定着器48に内蔵されたヒータに電圧を印加する。なお、前記定着制御部87は、サーミスタ59による検出温度に基づいて前記ヒータをオン・オフ制御するとともに、定着器48が所定の設定温度、すなわち、定着制御温度になったときに、モータ75を駆動してヒートローラ49及び加圧ローラ50を回転させる。
そして、前記搬送モータ制御部60は、モータ74を駆動することによって前記搬送ベルト20を走行させる。
次に、前記構成のプリンタの動作について説明する。
前記制御回路61は、インタフェース部70を介してホストコンピュータから送信された印刷データ及び制御コマンドを受信すると、定着制御部87に所定の指示を送り、該定着制御部87は、サーミスタ59による検出温度を読み込み、定着器48の温度が使用可能な温度範囲に収まるかどうかを判断する。定着器48の温度が使用可能な温度範囲に収まらない場合、定着制御部87は、ヒータをオンにして前記温度範囲になるまで定着器48を加熱する。そして、該定着器48の温度が所定の温度になり、使用可能な温度範囲に収まると、定着制御部87は、モータ75を駆動してヒートローラ49及び加圧ローラ50を回転させる。
次に、前記制御回路61は、モータ制御部85に所定の指示を送り、該モータ制御部85は、各モータ28Bk、28Y、28M、28Cを駆動し、各感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16C及び各現像ローラ19Bk、19Y、19M、19Cを回転させる。また、前記制御回路61は、帯電電圧制御部77、現像電圧制御部81及び転写電圧制御部83に所定の指示を送り、各帯電電圧制御部77、現像電圧制御部81及び転写電圧制御部83は、各LEDヘッド13Bk、13Y、13M、13C、各現像ローラ19Bk、19Y、19M、19C及び各転写ローラ14Bk、14Y、14M、14Cに電圧を印加する。
そして、制御回路61は、媒体残量センサ及び媒体サイズセンサによって検出された記録媒体収容箱37にセットされている記録媒体21の残量及びサイズを読み込み、前記記録媒体21の種類に対応させて搬送を行うために、搬送モータ制御部60に所定の指示を送り、前記搬送モータ制御部60は、モータ74を駆動して駆動ローラ31を回転させ、記録媒体21の搬送を開始する。この場合、モータ74を双方向に駆動することができるようになっていて、まず、モータ74を逆方向に駆動すると、給紙ローラ42が回転させられ、記録媒体21は記録媒体収容箱37から取り出され、図示されない媒体吸入口センサによって記録媒体21の前端が検出されるまであらかじめ設定された量だけ搬送される。続いて、モータ74を正方向に駆動すると、レジストローラ45が回転させられ、記録媒体21は第1の印刷機構P1の転写部に送られる。
そして、前記制御回路61は、記録媒体21が所定の位置に到達すると、画像データ編集メモリ69から画像データを読み出してヘッド制御部79に送る。該ヘッド制御部79は、1ライン分の画像データを受けると、各LEDヘッド13Bk、13Y、13M、13Cに画像データ及びラッチ信号を送り、画像データをLEDヘッド13Bk、13Y、13M、13Cに保持させる。そして、前記ヘッド制御部79は、各LEDヘッド13Bk、13Y、13M、13Cに印刷駆動信号STBを送り、その結果、各LEDヘッド13Bk、13Y、13M、13Cは、前記画像データに従ってラインごとにLEDアレイのLED素子を選択的に点灯させる。
前記各LEDヘッド13Bk、13Y、13M、13Cは、負の極性に帯電させられた各感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cを照射し、該感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの表面に、電位の高くなったドットを形成することによって静電潜像を形成する。そして、負の極性に帯電させられたトナーが電気的な吸引力によって各ドットに吸引され、各色のトナー像が形成される。その後、該各トナー像は、第1〜第4の印刷機構P1〜P4の転写部に送られる。このとき、前記制御回路61は、転写電圧制御部83に指示を送り、該転写電圧制御部83は、転写ローラ14Bk、14Y、14M、14Cに正の極性の転写用の電圧を印加する。その結果、転写ローラ14Bk、14Y、14M、14Cによって、各転写部を通過する記録媒体21に各色のトナー像が順次重ねて転写され、記録媒体21にカラーのトナー像が形成される。
そして、カラーのトナー像が形成された記録媒体21は、定着器48に送られ、前記カラーのトナー像は定着器48において加熱され、加圧されて記録媒体21に定着され、カラー画像が形成される。その後、記録媒体21は更に搬送され、図示されない用紙排出口センサを通過し、排出スタッカ96に排出される。
そして、記録媒体21が前記用紙排出口センサを通過すると、前記制御回路61は、LEDヘッド13Bk、13Y、13M、13C、各現像ローラ19Bk、19Y、19M、19C、転写ローラ14Bk、14Y、14M、14C等への電圧の印加を終了し、同時にモータ28Bk、28Y、28M、28C及びモータ74、75の駆動を停止させる。
ところで、前記プリンタの内部には、一連の動作を行うための多数の駆動部材が配設され、該各駆動部材はそれぞれ熱源となって発熱する。各駆動部材のうちの、特に、ヒートローラ49は、記録媒体21に形成されたカラーのトナー像を定着するために150〔℃〕を超える高温で制御され、大きな熱源になる。また、モータ28Bk、28Y、28M、28C、74、75等も駆動時には熱源になる。
したがって、環境に変化が生じたり、連続印刷枚数が多くなったりすると、プリンタの内部の、特に、定着器48と第4の印刷機構P4との間の領域においては、前記各熱源からの熱によって周囲の温度が50〔℃〕を超えてしまう。
一般に、トナーは、温度が極度に高くなると、各画像形成部12Bk、12Y、12M、12C内における流動性が低下し、現像ローラ19Bk、19Y、19M、19Cによるトナーの搬送能力が低下してしまう。その結果、トナーは、現像部18Bk、18Y、18M、18C内で攪拌され続けて凝集し、微妙な色合いが要求される中間調濃度の再現性が低下し、ガンマ特性が立ったり、連続階調変化の滑らかさが無くなったりしてしまう。
また、トナーは、高温高湿の環境条件下において帯電量が少なくなり、帯電量の少ないトナーを使用すると、記録媒体21上の非画像形成領域にトナーが付着して地かぶりが形成されてしまう。そして、トナーは、温度が高くなるのに伴って軟化し、凝固気味になるので、凝固気味になったトナーが帯電ローラ17Bk、17Y、17M、17C、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16C等に付着すると、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの表面電位が低下し、地かぶりが形成されてしまう。
そこで、各第1〜第4の印刷機構P1〜P4ごとの感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cにおいて、トナーの温度又は感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの表面温度を検出し、トナーの温度又は感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの表面温度が高くなるのを抑制することが望ましいが、画像形成部12Bk、12Y、12M、12C内に、例えば、トナーの温度又は感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの表面温度を検出するためのサーミスタを配設することは困難であり、また、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの表面には特殊な感光材料が薄膜状に塗布され、デリケートな感光層が形成されているので、仮に、サーミスタを直接押し当てて感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの表面温度を検出すると、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの表面に傷が付き、画像形成プロセスに支障をきたしてしまう。また、非接触方式で感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの表面温度を検出する方法が考えられるが、その場合、センサのコストが高くなってしまうだけでなく、センサを取り付けるためのスペースを確保することができない。
そこで、本実施の形態においては、各感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cと接触し、ほぼ同じ温度に加熱される搬送ベルト20の表面温度を検出することによって、各感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの表面温度を推測して検出し、検出された各感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの表面温度に基づいてプリンタの制御を行うようにしている。
そのために、ヒートローラ49より下方において、ヒートローラ49の熱の影響を直接受けることのない位置に温度検出部としての温度検出センサ88が搬送ベルト20と当接させて配設され、温度検出センサ88は、記録媒体21が分離させられた後の搬送ベルト20の表面温度を検出する。前記温度検出センサ88が配設される位置は、搬送ベルト20の走行方向における感光体ドラム16Cより下流側において、感光体ドラム16Cに近接する位置であるので、感光体ドラム16Cを通過した搬送ベルト20の表面温度と感光体ドラム16Cの表面温度とはほぼ等しくなる。また、前記温度検出センサ88が配設される位置は、搬送ベルト20を介して駆動ローラ31と対向する位置でもあるが、駆動ローラ31及び各感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cは、いずれも、図示されないアルミニウム製の管から成るシャフトを備え、温度特性が同じであるので、駆動ローラ31の温度と各感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの表面温度とはほぼ等しい。
なお、前記温度検出センサ88は駆動ローラ31上の湾曲部と対向させられるので、温度検出センサ88を搬送ベルト20に容易に押し当てることができる。
そして、前記温度検出センサ88のセンサ出力は、温度検出測定回路89によって検出電圧に変換され、該検出電圧が制御回路61に送られる。該制御回路61の図示されない温度検出処理手段は、温度検出処理を行い、前記検出電圧を読み込み、搬送ベルト20の検出温度に変換する。
図4は本発明の第1の実施の形態における温度検出測定回路のブロック図、図5は本発明の第1の実施の形態における温度テーブルを示す図である。
図において、62は5〔V〕の電源系、63は0〔V〕のグラウンドであり、前記電源系62とグラウンド63との間に、温度検出センサ88及び基準抵抗R1が直列に接続され、温度検出センサ88と基準抵抗R1との間に出力抵抗R2の一端が接続され、該出力抵抗R2の他端が制御回路61に接続される。そして、前記基準抵抗R1及び出力抵抗R2によって温度検出測定回路89が構成される。
前記温度検出センサ88はサーミスタによって構成され、該サーミスタは、図5の温度テーブルに示されるような特性を有し、検出される温度が高くなるほど、抵抗値が小さくなり、その分、温度検出測定回路89から出力される検出電圧が高くなる。
次に、前記構成のプリンタの動作について説明する。この場合、プリンタが印刷を行うのに当たり、まず、制御回路61の図示されない画像処理手段は、画像処理を行い、画像データの編集を行うが、画像データの編集が終了した後のプリンタの動作について説明する。
図6は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャート、図7は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの動作を示す波形図、図8は本発明の第1の実施の形態における待機状態を説明するための第1の波形図、図9は本発明の第1の実施の形態における待機状態を説明するための第2の波形図である。なお、図7において、横軸に指定された枚数の印刷を行う際の時間を、縦軸に検出温度Tbを、図8及び9において、横軸に指定された枚数の印刷を行う際の時間を、縦軸に検出温度Tb、定着器モータ制御信号SG1及びヒータ制御信号SG2を採ってある。
まず、前記温度検出処理手段は、前記検出電圧を読み込み、前記制御回路61のROMに記録された図5の温度テーブルを参照し、搬送ベルト20(図1)の表面温度を表す検出温度に変換する。続いて、前記制御回路61の図示されない温度判定処理手段は、温度判定処理を行い、検出温度Tbが閾(しきい)値ψ1(本実施の形態においては、50〔℃〕)より高いかどうかを判断し、検出温度Tbが閾値ψ1より高い場合、制御回路61の図示されない待機状態設定処理手段は、待機状態設定処理を行い、給紙機構36による記録媒体供給動作としての給紙動作を行わず、設定時間τ(本実施の形態においては、20秒)が経過するまで、画像形成処理としての印刷処理を開始するのを待機する。このようにして、プリンタを待機状態に置き、印刷処理を一時的に停止させることができる。
なお、前記温度判定処理手段は、前記温度テーブルに基づいて検出温度Tbが閾値ψ1より高いかどうかを判断する場合、検出電圧が2.712〔V〕より高いかどうかを判断する。また、前記閾値ψ1は、本実施の形態において50〔℃〕に設定されているが、使用されるトナーの特性によって種々の値を採り、前述されたように、トナーの流動性が低下したり、帯電量が多くなったり、軟化したりする温度を考慮し、あらかじめ実験によって求められ、設定され、ROMに記録される。前記設定時間τは、本実施の形態において20秒に設定されているが、50〔℃〕を超えた温度が50〔℃〕を下回るのに必要な時間であり、プリンタの構造、冷却手段(例えば、冷却用のファン装置)の有無等によって異なる。なお、高温の環境下において、前記設定時間τの間隔を置いて間欠的に印刷を行うと、プリンタの内部の温度が上昇しないように設定時間τが設定される。
このようにして、搬送ベルト20の表面温度が低くなると、給紙動作が行われ、制御回路61の図示されない印刷処理手段は、印刷処理を開始する。なお、連続した印刷処理が行われる場合、指定された枚数の印刷が終了するまで、図7に示されるように、前記動作が繰り返される。
なお、前記待機状態において、前記待機状態設定処理手段は、印刷スループットを低下させないように、記録媒体21を記録媒体収容箱37内に置くのではなく、画像形成プロセスを直ちに開始することができる位置、例えば、記録媒体21の前端をホトセンサ52の直前に設定された待機位置に置く。また、前記待機状態設定処理手段は、前記定着器48の定着制御温度を低くするか、定着器48のヒータをオフにすることによって感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16C及びプリンタの内部の温度を低くする。
前記定着器48の定着制御温度を低くする場合、前記待機状態設定処理手段は、図8に示されるように、設定時間τの間、定着器モータ制御信号SG1をオフにし、それに伴って、ヒータ制御信号SG2がオフになる時間が長くなる。この場合、設定時間τの間、ヒータの電源がオン・オフ制御され続けるので、検出温度Tbは低くなるが、ヒータは間欠的に通電され続ける。したがって、プリンタの内部の温度を急速に低くすることができない。ところが、設定時間τが経過して印刷処理が開始されたときに、ヒータは定着器48の定着制御温度に近い温度で制御されているので、定着器48は直ちに定着制御温度に到達する。したがって、印刷動作を直ちに行うことができる。
一方、ヒータをオフにする場合、前記待機状態設定処理手段は、図9に示されるように、設定時間τの間、定着器モータ制御信号SG1をオフにし、それに伴って、ヒータ制御信号SG2が完全にオフになる。この場合、設定時間τの間、ヒータの電源がオフにされるので、プリンタの内部の温度を急速に低くすることができる。ところが、設定時間τが経過して印刷処理が開始されたときに、ヒータの温度が低くなっているので、定着器48が定着制御温度に到達するのに時間がかかる。したがって、印刷動作を直ちに行うことができない。
待機状態設定処理において、前記定着器48の定着制御温度を低くするか、ヒータをオフにするかは、プリンタの構造的な特徴、使用されている部品の特性、実現される画像品位等によって適宜選択される。
このように、搬送ベルト20の温度が検出され、検出温度Tbが閾値ψ1より高い場合に、印刷処理を開始するのが待機させられるので、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの表面温度及びプリンタの内部の温度が高くなるのを抑制することができる。
したがって、各画像形成部12Bk、12Y、12M、12C内におけるトナーの流動性が低下することがないので、現像ローラ19Bk、19Y、19M、19Cによるトナーの搬送能力を向上させることができる。その結果、トナーが現像部18Bk、18Y、18M、18C内で攪拌され続けて凝集することがないので、中間調濃度の再現性を向上させることができ、ガンマ特性が立ったり、連続階調変化の滑らかさが無くなったりすることがない。
また、トナーの帯電量が多くならないので、記録媒体21上の非画像形成領域にトナーが付着して地かぶりが形成されるのを防止することができる。そして、トナーが凝固気味になることがないので、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの表面電位が低下するのを防止することができ、地かぶりが形成されるのを防止することができる。このように、画像品位を向上させることができる。
また、本実施の形態においては、搬送ベルト20の温度を検出するようになっているので、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの表面を傷つけることがないだけでなく、ほぼ感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cと同じ温度を検出することができる。
そして、非接触方式で感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの表面温度を検出する必要がないので、温度検出センサ88のコストを低くすることができるだけでなく、温度検出センサ88を取り付けるために必要なスペースを小さくすることができる。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 検出温度Tbが閾値ψ1より高いかどうかを判断する。検出温度Tbが閾値ψ1より高い場合はステップS2に、検出温度Tbが閾値ψ1以下である場合はステップS4に進む。
ステップS2 給紙動作を行わず待機する。
ステップS3 設定時間τが経過したかどうかを判断する。設定時間τが経過した場合はステップS4に進み、経過していない場合はステップS2に戻る。
ステップS4 給紙動作を行う。
ステップS5 1ページの印刷を行う。
ステップS6 指定された枚数の印刷が終了したかどうかを判断する。指定された枚数の印刷が終了した場合は処理を終了し、終了していない場合はステップS1に戻る。
次に、第2の実施の形態について説明する。
図10は本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャート、図11は本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの動作を示す波形図である。なお、図11において、横軸に指定された枚数の印刷を行う際の時間を、縦軸に検出温度Tbを採ってある。
前記プリンタにおいては、図1に示されるように、像担持体としての感光体ドラム16Bk(図1)、16Y、16M、16Cと温度検出部としての温度検出センサ88とは互いに離れて配設されるので、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの表面温度と検出温度Tbとが完全に一致することはなく、実際は、プリンタの構造、冷却手段(例えば、冷却用のファン装置)の設置場所、排気ダクトの構造等によって、検出温度Tbは感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの温度より数度(Δt〔℃〕)高い。
すなわち、印刷枚数が多くなるのに伴って、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの表面温度が図11の線L1で示されるように変化したとき、検出温度Tbは線L2で示されるように変化する。したがって、検出温度Tbが閾値ψ1より高くなるタイミングt1においては、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの温度は閾値ψ1より低い。
そこで、制御回路61の前記温度判定処理手段は、温度判定処理を行い、閾値ψ1を所定の補正用オフセット値(Δt〔℃〕)を加算して補正し、検出温度Tbが、閾値ψ2(ψ2>ψ1)(本実施の形態においては、50+Δt〔℃〕)より高いかどうかを判断し、検出温度Tbが閾値ψ2より高い場合、制御回路61の前記待機状態設定処理手段は、待機状態設定処理を行い、給紙機構36による記録媒体供給動作としての給紙動作を行わず、設定時間τ(本実施の形態においては、20秒)が経過するまで、印刷処理を開始するのを待機する。
なお、補正用オフセット値が10〔℃〕である場合、制御回路61の前記温度判定処理手段は、図5の温度テーブルに基づいて検出温度Tbが60〔℃〕より高いかどうかを判断するために、検出電圧が3.079〔V〕より高いかどうかを判断する。
この場合、図11に示されるように、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの表面温度が閾値ψ1より高くなるタイミングt2で検出温度Tbが閾値ψ2より高くなるので、待機状態設定処理手段は、待機状態設定処理を適正に行うことができる。なお、前記閾値ψ2にはマージンも含まれる。
この場合、前記閾値ψ1に補正用オフセット値を加算するだけでよいので、温度テーブルは、第1の実施の形態と同様のものがあればよい。したがって、画像形成装置のコストを低くすることができる。
このように、プリンタの構造、冷却手段の設置場所、排気ダクトの構造等によって、閾値が変更されるので、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの温度に一層近い温度で待機状態設定処理を行うことができる。したがって、画像品位を一層向上させることができる。
なお、本実施の形態においては、閾値ψ1を所定の補正用オフセット値を加算することによって補正するようにしているが、検出温度Tbから補正用オフセット値を減算して検出温度Tbを補正することもできる。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS11 検出温度Tbが閾値ψ2より高いかどうかを判断する。検出温度Tbが閾値ψ2より高い場合はステップS12に、検出温度Tbが閾値ψ2以下である場合はステップS14に進む。
ステップS12 給紙動作を行わず待機する。
ステップS13 設定時間τが経過したかどうかを判断する。設定時間τが経過した場合はステップS14に進み、経過していない場合はステップS12に戻る。
ステップS14 給紙動作を行う。
ステップS15 1ページの印刷を行う。
ステップS16 指定された枚数の印刷が終了したかどうかを判断する。指定された枚数の印刷が終了した場合は処理を終了し、終了していない場合はステップS11に戻る。
次に、各温度ごとに異なる補正用オフセット値を設定するようにした本発明の第3の実施の形態について説明する。
図12は本発明の第3の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャート、図13は本発明の第3の実施の形態におけるプリンタの動作を示す波形図である。なお、図13において、横軸に指定された枚数の印刷を行う際の時間を、縦軸に検出温度Tbを採ってある。
ところで、像担持体としての感光体ドラム16Bk(図1)、16Y、16M、16Cの表面温度及び検出温度Tbが飽和する前の上昇領域において、均一な補正用オフセット値を設定すると、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの表面温度と検出温度Tbとが一致しない場合がある。すなわち、印刷が開始されて定着部としての定着器48の制御が開始されると、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16C及び温度検出センサ88が配設されている位置が異なるので、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの表面温度及び検出温度Tbは、異なる飽和温度を目指して異なる温度勾(こう)配で上昇する。それに伴って、温度判定処理が行われるので、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの温度及び検出温度Tbに対応させて設定された補正用オフセット値を使用するのが好ましい。
すなわち、印刷枚数が多くなるのに伴って、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの温度が図13の線L1で示されるように変化したとき、検出温度Tbは線L2で示されるように変化する。したがって、検出温度Tbが閾値ψ1より高くなるタイミングt11においては、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの温度は閾値ψ1より低い。
そこで、本実施の形態においては、検出温度Tbごとに異なる補正用オフセット値Δt(Tb)が設定され、各補正用オフセット値Δt(Tb)ごとに設定された温度テーブルが前記ROMに記録される。したがって、検出温度Tbが変化するのに伴って、閾値ψ3(Tb)
ψ3(Tb)=ψ1+Δt(Tb)
が変更される。
なお、あらかじめ実験によりベルトとしての搬送ベルト20の温度及び感光体ドラム16Cの温度を、各温度が飽和するまで検出し、各温度の差分を算出し、該差分を搬送ベルト20の温度と対応させて前記温度テーブルを作成した。この場合、搬送ベルト20の温度が飽和温度に達するまでは、補正用オフセット値Δt(Tb)は、徐々に大きくされ、搬送ベルト20の温度が飽和温度に達すると、一定の値(最大値)を採る。なお、前記閾値ψ3(Tb)にはマージンも含まれる。
この場合、図13に示されるように、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの温度が閾値ψ1より高くなるタイミングt12で検出温度Tbが閾値ψ3(Tb)より高くなるので、制御部としての制御回路61の前記待機状態設定処理手段は、待機状態設定処理を適正に行うことができる。
このように、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの温度及び検出温度Tbが変化するのに伴って、閾値ψ3(Tb)が変更されるので、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの温度に一層近い温度で待機状態設定処理を行うことができる。したがって、画像品位を一層向上させることができる。
なお、本実施の形態においては、閾値ψ3(Tb)を検出温度Tbに対応させて変更するようになっているが、検出温度Tbを、検出温度Tb自体に対応させて変更することもできる。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS21 検出温度Tbが閾値ψ3(Tb)より高いかどうかを判断する。検出温度Tbが閾値ψ3(Tb)より高い場合はステップS22に、検出温度Tbが閾値ψ3(Tb)以下である場合はステップS24に進む。
ステップS22 給紙動作を行わず待機する。
ステップS23 設定時間τが経過したかどうかを判断する。設定時間τが経過した場合はステップS24に進み、経過していない場合はステップS22に戻る。
ステップS24 給紙動作を行う。
ステップS25 1ページの印刷を行う。
ステップS26 指定された枚数の印刷が終了したかどうかを判断する。指定された枚数の印刷が終了した場合は処理を終了し、終了していない場合はステップS21に戻る。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
図14は本発明の第4の実施の形態におけるプリンタの要部を示すブロック図である。
図において、60は搬送モータ制御部、61は制御部としての制御回路、74はベルト走行用の駆動手段としてのモータ、88は温度検出部としての温度検出センサ、89は温度検出測定回路であり、前記制御回路61は、CPU91、各種の処理を行うためのプログラムが記録されたROM92、温度検出測定回路89から読み込んだ検出電圧をアナログ値からディジタル値に変換するA/D変換素子としてのA/Dコンバータ93、ベルトとしての搬送ベルト20(図1)の移動量又はモータ74の駆動時間を測定する計時部材としてのタイマ94を備える。
ところで、前記第1〜第3の実施の形態においては、モータ74の駆動が開始され、搬送ベルト20の走行が開始されたときに、検出温度Tbにむらが生じてしまう。
すなわち、前記構成のプリンタにおいては、定着部としての定着器48が定着制御温度(本実施の形態においては、100〔℃〕)に到達すると、第1の定着ローラとしてのヒートローラ49が回転させられるが、前記検出温度Tbが所定の印刷可能温度に達するまでは、搬送ベルト20は搬送されず、停止させられる。その間、搬送ベルト20における感光体ドラム16Cから定着器48に最も近い場所までの部分は、ヒートローラ49からの熱を受け、温度が上昇させられる。しかも、搬送ベルト20は、感光体ドラム16Cと比べて比熱が小さいので、搬送ベルト20の走行が開始される前に、前記部分は、ヒートローラ49からの熱を受け、温度が急速に上昇する。
これに対して、感光体ドラム16Cは、比熱が大きいので、ヒートローラ49からの熱を受けても、温度は急速には上昇しない。したがって、ヒートローラ49の熱を受けていた前記部分が、温度検出センサ88に到達すると、温度検出センサ88による検出温度Tbは急速に上昇し、約数秒のうちに最初のピーク値に達する。そして、前記部分と、感光体ドラム16Cと接触していて、定着器48の付近を一度も走行していない部分との温度差が大きいので、搬送ベルト20が1周分走行するまでは、検出温度Tbの変動が極めて大きい。
したがって、印刷処理が開始された直後に温度判定処理が行われると、搬送ベルト20の走行が開始された直後に検出温度Tbが閾値ψ1、ψ2、ψ3(Tb)より高くなるので、印刷の1ページ目から待機状態設定処理が行われ、プリンタが待機状態になってしまう。
そこで、本実施の形態においては、検出温度Tbの変動が収束した後に、前記温度判定処理を行うようにしている。
図15は本発明の第4の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
この場合、制御回路61の図示されない定着温度制御処理手段は、定着温度制御処理を行い、定着器48(図1)が定着制御温度に到達するまで、図示されないヒータを通電し続ける。そして、検出温度Tbが最初のピークに達するまでの時間は数秒であるので、制御回路61の前記温度判定処理手段は、温度判定処理を行い、搬送ベルト20の走行が開始されてから、所定の遅延時間(本実施の形態においては、マージンを考慮して5秒)が経過して、搬送ベルト20における温度検出センサ88と接触する部分の温度が最も低くなったときに、搬送ベルト20の温度を検出し、検出温度Tbが閾値ψ1(本実施の形態においては、閾値ψ1であるが、閾値ψ2、ψ3(Tb)でもよい。)より高いかどうかを判断する。
なお、前記遅延時間は、モータ74が駆動が開始されてからの時間を前記タイマ94(図14)によって測定するか、モータ74の1ライン周期の回転時間に対応させてCPU91に割込みを発生させ、割込み数のカウント値によって測定することができる。また、本実施の形態において、前記遅延時間は5秒にされるが、プリンタの構造、プリンタを構成する各部材の材質等によって変更することができる。
このように、モータ74の駆動を開始した後、遅延時間が経過するまで、温度判定処理を行わないので、検出温度Tbの検出精度を高くすることができる。したがって、印刷の1ページ目からプリンタが待機状態になるのを防止することができる。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS31 定着温度制御処理を行う。
ステップS32 定着制御温度に到達したかどうかを判断する。定着制御温度に到達した場合はステップS33に進み、到達していない場合はステップS31に戻る。
ステップS33 搬送ベルト20を走行する。
ステップS34 遅延時間が経過するのを待機し、遅延時間が経過するとステップS35に進む。
ステップS35 検出温度Tbが閾値ψ1より高いかどうかを判断する。検出温度Tbが閾値ψ1より高い場合はステップS36に、検出温度Tbが閾値ψ1以下である場合はステップS38に進む。
ステップS36 給紙動作を行わず待機する。
ステップS37 設定時間τが経過したかどうかを判断する。設定時間τが経過した場合はステップS38に進み、経過していない場合はステップS36に戻る。
ステップS38 給紙動作を行う。
ステップS39 1ページの印刷を行う。
ステップS40 指定された枚数の印刷が終了したかどうかを判断する。指定された枚数の印刷が終了した場合は処理を終了し、終了していない場合はステップS35に戻る。
ところで、前記第4の実施の形態においては、検出温度Tbの変動が完全に収束するのに必要な時間を遅延時間として設定するようになっているので、温度判定処理が開始されるまでに搬送ベルト20はほぼ半周分走行させられてしまう。したがって、印刷処理が開始されるタイミングがその分遅くなり、印刷時間がその分長くなってしまう。
そこで、印刷時間を短くすることができるようにした本発明の第5の実施の形態について説明する。
図16は本発明の第5の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
この場合、実験によって、検出温度Tbの最初のピーク値に到達した後、ベルトとしての搬送ベルト20(図1)において温度検出部としての温度検出センサ88が接触する部分の温度が、感光体ドラム16Cの実際の温度とほぼ等しくなるときの、搬送ベルト20上の所定の点を温度判定処理開始点として求め、搬送ベルト20が走行を開始してから前記温度判定処理開始点が温度検出センサ88に到達するまでの搬送ベルト20の走行距離を閾値φ(本実施の形態においては、マージンを考慮して80〜120〔mm〕)とする。なお、前記温度判定処理開始点は、定着部としての定着器48のヒータへの通電が行われているときに、記録媒体21の搬送方向における感光体ドラム16Cより上流側において、ヒータからの熱の影響を直接受けることがなく、しかも、感光体ドラム16Cに最も近い位置に設定される。
そして、制御部としての制御回路61の前記定着温度制御処理手段は、定着温度制御処理を行い、定着器48が定着制御温度に到達するまで、ヒータを通電し続ける。続いて、制御回路61の前記温度判定処理手段は、温度判定処理を行い、搬送ベルト20の走行が開始されてから、走行距離が閾値φより長くなって、搬送ベルト20における温度検出センサ88と接触する部分の温度が感光体ドラム16Cの温度と等しくなったときに、搬送ベルト20の温度を検出し、検出温度Tbが閾値ψ1(本実施の形態においては、閾値ψ1であるが、閾値ψ2、ψ3(Tb)でもよい。)より高いかどうかを判断する。
このように、搬送ベルト20における温度検出センサ88と接触する部分の温度が感光体ドラム16Cの温度と等しくなったときに、温度判定処理が開始されるので、その間に、搬送ベルト20がほぼ半周分走行させられることがなくなる。したがって、印刷処理が開始されるタイミングがその分早くなり、印刷時間をその分短くすることができる。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS41 定着温度制御処理を行う。
ステップS42 定着制御温度に到達したかどうかを判断する。定着制御温度に到達した場合はステップS43に進み、到達していない場合はステップS41に戻る。
ステップS43 搬送ベルト20を走行する。
ステップS44 搬送ベルト20の走行距離が閾値φより長くなるのを待機し、搬送ベルト20の走行距離が閾値φより長くなるとステップS45に進む。
ステップS45 検出温度Tbが閾値ψ1より高いかどうかを判断する。検出温度Tbが閾値ψ1より高い場合はステップS46に、検出温度Tbが閾値ψ1以下である場合はステップS48に進む。
ステップS46 給紙動作を行わず待機する。
ステップS47 設定時間τが経過したかどうかを判断する。設定時間τが経過した場合はステップS48に進み、経過していない場合はステップS46に戻る。
ステップS48 給紙動作を行う。
ステップS49 1ページの印刷を行う。
ステップS50 指定された枚数の印刷が終了したかどうかを判断する。指定された枚数の印刷が終了した場合は処理を終了し、終了していない場合はステップS45に戻る。
ところで、一般に、サーミスタによって温度を検出しようとすると、±数度の検出誤差があるだけでなく、温度検出測定回路89(図3)にも前記検出誤差と同程度のノイズが発生する。その結果、前記検出温度Tbは、数〔ns〕〜数〔ms〕のオーダで高速で変動する。
これに対して、像担持体としての感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの温度は、実際にはそれほど急激には変化しないので、例えば、タイマ94(図14)を使用して通常のサンプリング周期、一般的には数〔ms〕、長くても数〔s〕のオーダで変化する。したがって、前記検出温度Tbを数〔ns〕〜数〔ms〕の短いサンプリング周期で検出すると、誤差が大きくなり、10〔℃〕を超えてしまうことがある。その結果、待機状態設定処理を正確に行うことができず、画像品位が低下してしまう。
そこで、検出温度Tbの変動を抑制するようにした本発明の第6の実施の形態について説明する。
図17は本発明の第6の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャート、図18は本発明の第6の実施の形態における温度の波形図である。なお、図18において、横軸に指定された枚数の印刷を行う際の時間を、縦軸に検出温度Tb及び温度TCを採ってある。
この場合、図18において、TCは像担持体としての感光体ドラム16Cの温度、Tbはベルトとしての搬送ベルト20の検出温度である。前記感光体ドラム16Cの温度の変動は小さいとの前提条件に基づいて、前記検出温度Tbが値δの範囲内で感光体ドラム16Cの温度の勾配と同じ勾配で変化するように、検出温度Tbの変動量が制限される。
そのために、制御部としての制御回路61の図示されない検出温度制限処理手段は、検出温度制限処理を行い、サンプリング周期を長く設定するとともに、検出温度Tbのサンプリング値Tb(i)(i=1、2、…、n−1、n、…)としたとき、今回のサンプリング値Tb(n)と前回のサンプリング値Tb(n−1)との差の絶対値があらかじめ設定された制限値Tbmより大きいかどうかを判断し、前記絶対値が制限値Tbmより大きい場合、検出温度Tbを前回のサンプリング値Tb(n−1)に制限値Tbmを加算した値とし、前記絶対値が制限値Tbm以下である場合、検出温度Tbを今回のサンプリング値Tb(n)とする。
一般に、サンプリング用に使用されるタイマ94(図14)のサンプリング周期は100〔ms〕程度であり、仮に1回のサンプリングにおける検出温度Tbの変化の制限値Tbmを0.1〔℃〕とすると、10回のサンプリング(100〔ms〕×10=1〔s〕)の間に、検出温度Tbは、
0.1〔℃〕×10=1〔℃〕
上昇する。実際には、検出温度Tbは約1時間で20〔℃〕程度上昇するので、サンプリング周期を100〔ms〕にしたときの、検出温度Tbの制限値Tbmは、
Tbm=(20〔℃〕/3600〔s〕)/10
≒0.00056〔℃〕
になる。
ただし、制限値Tbmは連続で印刷が行われているときの値であるが、実際には、種々のケースが考えられるので、一概に前記値に固定できない。そこで、検出温度Tbが急に変化した場合でも、対応することができるように、制限値Tbmは前記値より所定の値だけ大きく設定される。
このように、プリンタの特性に対応させて検出温度Tbの変動量が抑制されるので、検出温度Tbが必要以上に変動することがない。したがって、待機状態設定処理において待機状態が過剰に繰り返し設定されることがなくなる。その結果、印刷時間を短くすることができるだけでなく、操作者に違和感を与えるのを防止することができる。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS51 今回のサンプリング値Tb(n)と前回のサンプリング値Tb(n−1)との差の絶対値が制限値Tbmより大きいかどうかを判断する。今回のサンプリング値Tb(n)と前回のサンプリング値Tb(n−1)との差の絶対値が制限値Tbmより大きい場合はステップS53に、今回のサンプリング値Tb(n)と前回のサンプリング値Tb(n−1)との差の絶対値が制限値Tbm以下である場合はステップS52に進む。
ステップS52 検出温度Tbに今回のサンプリング値Tb(n)をセットする。
ステップS53 検出温度Tbに、前回のサンプリング値Tb(n−1)に制限値Tbmを加算した値をセットする。
ステップS54 検出温度Tbが閾値ψ1より高いかどうかを判断する。検出温度Tbが閾値ψ1より高い場合はステップS55に、検出温度Tbが閾値ψ1以下である場合はステップS57に進む。
ステップS55 給紙動作を行わず待機する。
ステップS56 設定時間τが経過したかどうかを判断する。設定時間τが経過した場合はステップS57に進み、経過していない場合はステップS55に戻る。
ステップS57 給紙動作を行う。
ステップS58 1ページの印刷を行う。
ステップS59 指定された枚数の印刷が終了したかどうかを判断する。指定された枚数の印刷が終了した場合は処理を終了し、終了していない場合はステップS51に戻る。
ところで、前記第6の実施の形態においては、サンプリング周期が長く設定されるので、搬送ベルト20において局部的に発生する温度むら、搬送ベルト20の走行状況のばらつき等を、温度検出センサ88によって、突発的な温度変化として偶然拾ってしまうことがあり、温度検出センサ88の検出精度がその分低くなってしまう。
そこで、数〔ms〕のオーダの比較的短いサンプリング周期で搬送ベルト20の温度を検出し、過去及び現在の検出温度Tbに対して一定の重み付けを行うことにより、検出温度Tbを補正するようにした第7の実施の形態について説明する。
この場合、補正後の搬送ベルト20の検出温度Tbとし、該検出温度Tbを決定する際に、前回のサンプリング値Tb(n−1)が及ぼす影響の重みをAとし、今回のサンプリング値Tb(n)が及ぼす影響の重みをBとすると、検出温度Tbは、
Tb=A・Tb(n−1)+B・Tb(n)
になる。
図19は本発明の第7の実施の形態における温度の波形図である。なお、図において、横軸に指定された枚数の印刷を行う際の時間を、縦軸に検出温度Tbを採ってある。
図において、Raは重みA、Bを、
A=0.95
B=0.05
にしたときの、検出温度Tbの変動幅であり、Rbは重みA、Bを、
A=0.90
B=0.10
にしたときの、検出温度Tbの変動幅である。
前記重みA、B
A=0.95
B=0.05
は、実験によって、待機状態設定処理が行われているときに、検出温度Tbが確実に閾値ψ1(又は閾値ψ2、ψ3(Tb))以下になると判断された値であり、重みA、Bを、
A=0.90
B=0.10
にしたり、
A=0.80
B=0.20
にしたりすると、待機状態設定処理が行われているときに、検出温度Tbが閾値ψ1(又は閾値ψ2、ψ3(Tb))より高くなってしまう。なお、重みA、Bをプリンタの構造、プリンタの各部材の材質等に対応させて変更することができる。
このように、プリンタの特性に対応させて検出温度Tbの変動量が抑制されるので、検出温度Tbが必要以上に変動することがない。したがって、待機状態設定処理において待機状態が過剰に繰り返し設定されることがなくなる。その結果、印刷時間を短くすることができるだけでなく、操作者に違和感を与えるのを防止することができる。
ところで、前述されたように、ベルトとしての搬送ベルト20が停止させられている間、搬送ベルト20における像担持体としての感光体ドラム16Cから定着部としての定着器48に最も近い場所までの部分は、第1の定着ローラとしてのヒートローラ49からの熱を受け、温度が上昇させられるだけでなく、搬送ベルト20は、感光体ドラム16Cと比べて比熱が小さいので、一時的に停止させられた後、搬送ベルト20の走行が開始される前に、前記部分は、ヒートローラ49からの熱を受け、温度が急速に上昇する。その結果、温度検出部としての温度検出センサ88による検出温度Tbの検出精度が低くなってしまう。
そこで、搬送ベルト20の走行を開始した直後に温度判定処理を行う場合には、搬送ベルト20の走行が継続されているときより閾値を高くするようにした第8の実施の形態について説明する。
図20は本発明の第8の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャート、図21は本発明の第8の実施の形態における温度の波形図である。なお、図21において、横軸に指定された枚数の印刷を行う際の時間を、縦軸に検出温度Tbを採ってある。
ところで、検出温度Tbが像担持体としての感光体ドラム16C(図1)の温度より高いのは、例えば、モータ74(図14)が停止させられた後、30秒以内である。
そこで、制御部としての制御回路61の前記温度判定処理手段は、温度判定処理を行い、ベルト走行用の駆動手段としてのモータ74が停止させられるのに伴って計時部材としてのタイマ94による計時を開始し、モータ74が停止させられてからの経過時間Tstopが設定値tsより短いかどうかを判断し、経過時間Tstopが設定値tsより短い場合、通常の閾値ψ1(本実施の形態においては、50〔℃〕)より調整値Δψ(本実施の形態においては、2〔℃〕)を加算した値を閾値ψ1とし、経過時間Tstopが設定値ts以上である場合、閾値ψ1を閾値ψ1とし、検出温度Tbが閾値ψ1より高いかどうかを判断する。なお、前記設定値ts及び調整値Δψは、プリンタの構造、プリンタの部材の材質等に対応させて変更される。
このように、温度判定処理が、ベルトとしての搬送ベルト20が一時的に停止させられた後、走行を開始させた直後に行われる場合は、閾値ψ1が高くされ、経過時間Tstopが設定値ts以上になると閾値ψ1が変更され、低くされるので、待機状態設定処理において待機状態が過剰に繰り返し設定されることがなくなる。その結果、印刷時間を短くすることができるだけでなく、操作者に違和感を与えるのを防止することができる。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS61 経過時間Tstopが設定値tsより短いかどうかを判断する。経過時間Tstopが設定値tsより短い場合はステップS63に、経過時間Tstopが設定値ts以上である場合はステップS62に進む。
ステップS62 閾値ψ1に閾値ψ1をセットする。
ステップS63 閾値ψ1に、閾値ψ1に調整値Δψを加算した値をセットする。
ステップS64 検出温度Tbが閾値ψ1より高いかどうかを判断する。検出温度Tbが閾値ψ1より高い場合はステップS65に、検出温度Tbが閾値ψ1以下である場合はステップS67に進む。
ステップS65 給紙動作を行わず待機する。
ステップS66 設定時間τが経過したかどうかを判断する。設定時間τが経過した場合はステップS67に進み、経過していない場合はステップS65に戻る。
ステップS67 給紙動作を行う。
ステップS68 1ページの印刷を行う。
ステップS69 指定された枚数の印刷が終了したかどうかを判断する。指定された枚数の印刷が終了した場合は処理を終了し、終了していない場合はステップS61に戻る。
次に、本発明の第9の実施の形態について説明する。
図22は本発明の第9の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャート、図23は本発明の第9の実施の形態における温度の波形図である。なお、図23において、横軸に指定された枚数の印刷を行う際の時間を、縦軸に検出温度Tbを採ってある。
この場合、待機状態を設定するための閾値ψHと、印刷処理を開始するための閾値ψL(ψL<ψH)とが設定され、制御部としての制御回路61の前記温度判定処理手段は、温度判定処理を行い、検出温度Tbが閾値ψHより高い場合、制御回路61の前記待機状態設定処理手段は、待機状態設定処理を行い、給紙動作を行わず、印刷処理を開始するのを待機する。そして、前記温度判定処理手段は、検出温度Tbが閾値ψLより低いかどうかを判断し、検出温度Tbが閾値ψLより低い場合、制御回路61の前記印刷処理手段は、印刷処理を開始し、印刷動作を行う。
このように、待機状態を設定するための閾値ψHが高くされ、印刷処理を開始するための閾値ψLが低くされるので、例えば、図23に示されるように、印刷処理(P)が行われているときに、タイミングt21で検出温度Tbが閾値ψH以上になると、待機状態(W)になるが、その後、直ちにタイミングt22で検出温度Tbが閾値ψH以下になっても、タイミングt23で検出温度Tbが閾値ψLより低くなるまで待機状態が維持される。
したがって、待機状態設定処理において待機状態が過剰に繰り返し設定されることがなくなる。その結果、印刷時間を短くすることができるだけでなく、操作者に違和感を与えるのを防止することができる。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS71 検出温度Tbが閾値ψHより高いかどうかを判断する。検出温度Tbが閾値ψHより高い場合はステップS72に、検出温度Tbが閾値ψH以下である場合はステップS74に進む。
ステップS72 給紙動作を行わず待機する。
ステップS73 検出温度Tbが閾値ψLより低いかどうかを判断する。検出温度Tbが閾値ψLより低い場合はステップS74に進み、検出温度Tbが閾値ψL以上である場合はステップS72に戻る。
ステップS74 給紙動作を行う。
ステップS75 1ページの印刷を行う。
ステップS76 指定された枚数の印刷が終了したかどうかを判断する。指定された枚数の印刷が終了した場合は処理を終了し、終了していない場合はステップS71に戻る。
次に、本発明の第10の実施の形態について説明する。
図24は本発明の第10の実施の形態における温度の波形図、図25は本発明の第10の実施の形態における温度補正値テーブルを示す図である。なお、図24において、横軸に指定された枚数の印刷を行う際の時間を、縦軸に検出温度Tb及び温度TCを採ってある。
この場合、像担持体としての感光体ドラム16C(図1)の温度TCを基準とし、検出温度Tbと温度TCとの差分に基づいて、図25に示される温度補正値δTb1が設定される。そして、制御部としての制御回路61の前記温度判定処理手段は、温度判定処理を行い、温度検出部としての温度検出センサ88によってベルトとしての搬送ベルト20の温度が検出されると、検出温度Tbに温度補正値δTb1を加算した値を検出温度Tbとして補正し、補正がされた後の検出温度Tbが閾値より高いかどうかを判断する。
なお、図24において、τbtは搬送ベルト20の1周分の走行周期であり、搬送ベルト20の走行に伴って変動する検出温度Tbに対応させて温度補正値δTb1が設定される。すなわち、温度補正値δTb1は、
δTb1=TC−Tb
にされる。なお、前記搬送ベルト20が繰り返し走行させられるのに伴って、搬送ベルト20の走行周期τbtごとに検出温度Tbは、上下動を繰り返して変動し、次第に搬送ベルト20及び感光体ドラム16Cがプリンタの雰囲気になじんでくるとともに、検出温度Tbと温度TCとの差分は小さくなり、搬送ベルト20が4周分走行させられると、検出温度Tbと温度TCとはほぼ等しくなる。そこで、前記温度補正値δTb1も、前記差分に対応させて変化させられ、搬送ベルト20が4周分走行させられると、ほぼ零(0)にされる。
このように、検出温度Tbと温度TCとの差分に基づいて温度補正値δTb1が設定され、検出温度Tbが補正されるので、搬送ベルト20の走行に伴う検出温度Tbの変動を相殺することができる。したがって、待機状態設定処理において待機状態が過剰に繰り返し設定されることがなくなる。
その結果、印刷時間を短くすることができるだけでなく、操作者に違和感を与えるのを防止することができる。
次に、本発明の第11の実施の形態について説明する。
図26は本発明の第11の実施の形態における検出温度及び温度補正値の例を示すタイムチャート、図27は本発明の第11の実施の形態における検出温度及び温度補正値の他の例を示すタイムチャートである。
この場合、ベルトとしての搬送ベルト20(図1)の走行が開始される際だけでなく、搬送ベルト20の走行が停止させられる際についても、検出温度Tbが補正されるようになっている。
一般に、印刷処理(P)において、長時間にわたって連続印刷が行われると、検出温度Tbと像担持体としての感光体ドラム16Cの温度とはほぼ等しくなるので、温度補正値δTb2はほぼ零にされる。そして、印刷処理が終了し、ベルト走行用の駆動手段としてのモータ74(図3)の駆動が停止させられ、搬送ベルト20の搬送も停止させられて待機状態(W)になると、瞬間的に搬送ベルト20と低温の部分との熱交換が停止させられるので、図26に示されるように、搬送ベルト20の温度は急激に上昇し、その後、しばらくは、ほぼ同じ値を採り、検出温度Tbと感光体ドラム16Cの温度とはほぼ一定の温度差を維持する。
そこで、制御部としての制御回路61の前記温度判定処理手段は、温度判定処理を行い、待機状態になると、温度補正値δTb2を負の方向に大きくし、検出温度Tbに温度補正値δTb2を加算した値を検出温度Tbとして補正し、補正がされた後の検出温度Tbが閾値より高いかどうかを判断する。
したがって、待機状態設定処理において待機状態が過剰に繰り返し設定されることがなくなる。その結果、印刷時間を短くすることができるだけでなく、操作者に違和感を与えるのを防止することができる。
ところで、一般に、プリンタにおいて停止状態が継続する時間が長くなると、プリンタは、パワーセーブモードに入り、ヒータがオフにされるので、プリンタの内部の温度がその分低くなり、最終的には検出温度Tbと感光体ドラム16Cの温度とは等しくなる。
そこで、パワーセーブモードに入るプリンタにおいては、図27に示されるように、タイミングt31でヒータがオフにされると、前記温度補正値δTb3が徐々に負の方向に小さくされ、検出温度Tbと感光体ドラム16Cの温度とが等しくなる時点で零にされる。
このように、印刷処理が終了して待機状態に入ったときにも検出温度Tbが補正されるので、1ジョブ当たりの印刷枚数が少なく、印刷処理がわずかな時間で終了し、繰り返し待機状態に入る場合でも、待機状態設定処理を適正に行うことができる。したがって、待機状態が継続される時間を短くすることができるだけでなく、画像品位を向上させることができる。
次に、第12の実施の形態について説明する。
図28は本発明の第12の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャート、図29は本発明の第12の実施の形態における温度の波形図である。なお、図29において、横軸に指定された枚数の印刷を行う際の時間を、縦軸に検出温度Tbを採ってある。
制御部としての制御回路61の図示されない待機設定処理手段による待機設定処理が行われている間、制御回路61の前記画像処理手段は、画像処理を行い、次のページの印刷のための画像データの編集を行う。
そして、制御回路61の前記温度判定処理手段は、温度判定処理を行い、編集されている画像データのデータ量が一定量以下であるかどうかを判断し、データ量が一定量以下である場合、検出温度Tbが閾値ψ1(本実施の形態においては、50〔℃〕)以下であるかどうかを判断する。そして、検出温度Tbが閾値ψ1以下である場合、制御回路61の前記印刷処理手段は、印刷処理を開始し、次のページの印刷動作を行う。
また、データ量が一定量より多い場合、前記温度判定処理手段は、検出温度Tbが閾値ψ1から調整値aを減算した値ψ1−a以下であるかどうかを判断する。そして、検出温度Tbが値ψ1−a以下である場合、前記印刷処理手段は、印刷処理を開始し、次のページの印刷動作を行う。
なお、本実施の形態においては、データ量が一定量以下であるかどうかによって二つの閾値を選択するようになっているが、データ量によって閾値を段階的に変更することもできる。
例えば、図29に示されるように、タイミングt41で検出温度Tbが閾値ψ1より高くなると、制御回路61の前記待機状態設定処理手段は、待機状態設定処理を行い、プリンタを待機状態にする。続いて、前記温度判定処理手段は、編集されている画像データのデータ量が一定量以下であるかどうかを判断し、データ量が一定量以下である場合は、検出温度Tbが閾値ψ1以下であるかどうかを判断する。したがって、タイミングt42で検出温度Tbが閾値ψ1以下であると、前記印刷処理手段は印刷処理を開始する。これに対して、データ量が一定量より多い場合は、検出温度Tbが値ψ1−a以下であるかどうかを判断する。したがって、タイミングt43で検出温度Tbが値ψ1−a以下になるまで、前記印刷処理手段は印刷処理を開始しない。
このように、画像処理が行われているデータが少ない場合、検出温度Tbが閾値ψ1以下になると画像処理が開始されるのに対して、データが多い場合、検出温度Tbが値ψ1−a以下になるまで印刷処理が開始されないので、データが多い場合に、印刷処理が開始された後、わずかな時間で検出温度Tbが高くなって待機状態になるのを防止することができる。
したがって、印刷スループットを向上させることができる。また、画像処理が行われているデータのデータ量に対応させて閾値が複数の値に設定されるので、待機設定処理を適正に行うことができる。したがって、その後の印刷処理において熱の影響が残らないようにすることができる。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS81 待機設定処理を行う。
ステップS82 データ量が一定量以下であるかどうかを判断する。データ量が一定量以下である場合はステップS84に、データ量が一定量より多い場合はステップS83に進む。
ステップS83 検出温度Tbが値ψ1−a以下であるかどうかを判断する。検出温度Tbが値ψ1−a以下である場合はステップS85に進み、検出温度Tbが値ψ1−aより高い場合はステップS81に戻る。
ステップS84 検出温度Tbが閾値ψ1以下であるかどうかを判断する。検出温度Tbが閾値ψ1以下である場合はステップS85に進み、検出温度Tbが閾値ψ1より高い場合はステップS81に戻る。
ステップS85 印刷処理を行い、処理を終了する。
次に、第13の実施の形態について説明する。
図30は本発明の第13の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャート、図31は本発明の第13の実施の形態における温度の波形図である。なお、図31において、横軸に指定された枚数の印刷を行う際の時間を、縦軸に温度を採ってある。
ところで、通常の連続印刷において、画像データには、片面印刷を行うための片面用(Simplex)データ、及び両面印刷を行うための両面用(Duplex)データがあり、片面用データに従って印刷を行うか、又は両面用データに従って印刷を行うかは、像担持体としての感光体ドラム16Bk(図1)、16Y、16M、16Cの温度に大きな影響を与えてしまう。
すなわち、片面印刷を行う場合、定着部としての定着器48を通過した記録媒体21はそのまま排出スタッカ96に排出され、第1〜第4の印刷機構P1〜P4の各転写部を再び通過することはない。したがって、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの温度が急激に上昇することはない。これに対して、両面印刷を行う場合、定着器48を通過し、一方の面に対する印刷が終了した記録媒体21は、他方の面に対して印刷を行うために反転させられ、第1〜第4の印刷機構P1〜P4の各転写部を再び通過するようになっている。したがって、定着器48を通過するのに伴って熱を保有した記録媒体21が各転写部を通過することになるので、記録媒体21の熱が直接感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cに伝達され、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの温度が急激に上昇してしまう。
そこで、本実施の形態においては、制御部としての制御回路61の前記温度判定処理手段は、温度判定処理を行い、連続印刷が行われている間に、ベルトとしての搬送ベルト20の温度が徐々に上昇して、検出温度Tbが閾値ψ1(本実施の形態においては、50〔℃〕)から調整値bを減算した値ψ1−bより高くなったかどうかを判断し、検出温度Tbが値ψ1−bより高くなると、画像データの中に片面用データがあるかどうかを判断する。
そして、画像データの中に片面用データがある場合、制御回路61の前記印刷処理手段は、印刷処理を行い、片面用データの画像形成ジョブとしての印刷ジョブについて優先して印刷を行う。また、検出温度Tbが値ψ1−b以下である場合、前記印刷処理手段は、ホストコンピュータから受信した順に印刷ジョブについて印刷を行う。
したがって、図31に記載されているように、連続印刷を行っていて、タイミングt51で検出温度Tbが値ψ1−bより高くなると、片面用データの印刷ジョブについて優先的に印刷を行う。その結果、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの温度が急激に上昇するのを防止することができ、その分多くの印刷ジョブについて印刷を行うことができる。
なお、片面用データの印刷ジョブについて優先的に印刷が行われる間、感光体ドラム16Bk、16Y、16M、16Cの温度は徐々に上昇するが、印刷ジョブの数が少ない場合には、すべての印刷ジョブについて印刷を行うことができる。また、片面用データの印刷ジョブについての印刷が終了した後、両面用データの印刷ジョブについて印刷が行われるが、両面用データの印刷ジョブのデータ量が少ない場合には、検出温度Tbが閾値ψ1になる前にすべての印刷ジョブについて印刷を終了することができる。
このように、画像データに片面用データ及び両面用データが含まれる場合、片面用データの印刷ジョブについて優先的に印刷が行われるので、長時間にわたってプリンタを待機状態に置く必要がなくなるだけでなく、各印刷ジョブについて効率的に印刷を行うことができる。したがって、プリンタの稼働効率を向上させることができる。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS91 検出温度Tbが値ψ1−bより高いかどうかを判断する。検出温度Tbが値ψ1−bより高い場合はステップS92に、検出温度Tbが値ψ1−b以下である場合はステップS95に進む。
ステップS92 画像データの中に片面用データがあるかどうかを判断する。画像データの中に片面用データがある場合はステップS94に、ない場合はステップS93に進む。
ステップS93 両面用データの印刷ジョブについて印刷を行う。
ステップS94 片面用データの印刷ジョブについて印刷を行う。
ステップS95 受信した順に印刷ジョブについて印刷を行う。
ステップS96 指定された枚数の印刷が終了したかどうかを判断する。指定された枚数の印刷が終了した場合は処理を終了し、終了していない場合はステップS91に戻る。
次に、第14の実施の形態について説明する。
図32は本発明の第14の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャート、図33は本発明の第14の実施の形態におけるプリンタの動作を示す波形図、図34は本発明の第14の実施の形態における搬送速度・定着制御温度変更処理を説明する波形図である。なお、図33において、横軸に指定された枚数の印刷を行う際の時間を、縦軸に検出温度Tbを、図34において、横軸に指定された枚数の印刷を行う際の時間を、縦軸に検出温度Tb、定着器モータ制御信号SG1、ヒータ制御信号SG2、搬送速度D、E及び定着制御温度D′、E′を採ってある。
まず、前記温度検出処理手段は、前記検出電圧Tbを読み込み、制御部としての制御回路61のROM92(図14)に記録された図5の温度テーブルを参照し、ベルトとしての搬送ベルト20(図1)の表面温度を表す検出温度に変換する。続いて、前記制御回路61の前記温度判定処理手段は、温度判定処理を行い、検出温度Tbが閾値ψ1より高いかどうかを判断し、検出温度Tbが閾値ψ1より高い場合、制御回路61の図示されない搬送速度・定着制御温度変更処理手段は、搬送速度・定着制御温度変更処理を行い、あらかじめ設定情報として設定された記録媒体21の搬送速度及び定着制御温度を変更する。本実施の形態においては、例えば、あらかじめ設定された搬送速度がD(30〔PPM〕(Page Per Minute))であるときに、E(15〔PPM〕)に変更して低くし、あらかじめ設定された定着制御温度がD′(180〔℃〕)であるときにE′(150〔℃〕)に変更して低くする。続いて、変更された搬送速度E及び定着制御温度E′に基づいて印刷処理を開始し、印刷動作を行う。
この場合、搬送速度を低くすることにより、定着制御温度を低くしても定着部としての定着器48の定着能力が低くなることがなく、逆に、搬送速度を低くすることによって、像担持体としての感光体ドラム16Bk(図1)、16Y、16M、16Cと記録媒体21との間の単位時間当たりの摩擦量が少なくなり、摩擦熱が発生するのを抑制することができる。また、定着制御温度を低くすることができるので、定着器48によってプリンタの内部の温度が高くなるのを防止することができる。
このようにして、搬送ベルト20の表面温度が低くなると、前記搬送速度・定着制御温度変更処理手段は、搬送速度をDに、定着制御温度をD′に変更する。その後、制御回路61の前記印刷処理手段は、変更された搬送速度D及び定着制御温度D′に基づいて印刷処理を開始し、印刷動作を行う。なお、連続した印刷処理が行われる場合は、指定された枚数の印刷が終了するまで、図33に示されるように、前記動作が繰り返される。
このように、検出温度Tbが閾値ψ1より高い場合に、搬送速度及び定着制御温度が変更されるので、プリンタの内部の温度が高くなるのを抑制することができる。また、印刷処理が一時的に停止させられることがないので、印刷スループットを向上させることができるとともに、操作者がプリンタが故障したと誤って認識することがなくなる。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS101 検出温度Tbが閾値ψ1より高いかどうかを判断する。検出温度Tbが閾値ψ1より高い場合はステップS102に、検出温度Tbが閾値ψ1以下である場合はステップS103に進む。
ステップS102 搬送速度にEを、定着制御温度にE′をセットする。
ステップS103 搬送速度にDを、定着制御温度にD′をセットする。
ステップS104 給紙動作を行う。
ステップS105 1ページの印刷を行う。
ステップS106 指定された枚数の印刷が終了したかどうかを判断する。指定された枚数の印刷が終了した場合は処理を終了し、終了していない場合はステップS101に戻る。
次に、第15の実施の形態について説明する。
図35は本発明の第15の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャート、図36は本発明の第15の実施の形態における紙間を説明する図、図37は本発明の第15の実施の形態におけるヒートローラ上の温度分布を示す図である。なお、図37において、横軸に第1の定着ローラとしてのヒートローラ49(図1)の軸方向の位置を、縦軸にヒートローラ49の表面温度を採ってある。
まず、前記温度検出処理手段は、前記検出電圧を読み込み、制御部としての制御回路61のROM92(図14)に記録された図5の温度テーブルを参照し、ベルトとしての搬送ベルト20の表面温度を表す検出温度に変換する。続いて、前記制御回路61の前記温度判定処理手段は、温度判定処理を行い、検出温度Tbが閾値ψ1より高いかどうかを判断し、検出温度Tbが閾値ψ1より高い場合、制御回路61の図示されない搬送間隔変更処理手段は、搬送間隔変更処理を行い、図36に示される搬送間隔としての記録媒体21の紙間xを変更し、例えば、F(10〔cm〕)からG(30〔cm〕)に長くする。なお、前記紙間xは搬送される記録媒体21の後端と次に搬送される記録媒体21の前端との距離である。
続いて、変更された紙間xに基づいて印刷処理を開始し、印刷動作を行う。
この場合、紙間xを変更することによって、定着部としての定着器48の温度が高くなるのを抑制することができる。なお、図36において、45はレジストローラである。
ところで、図37に示されるように、例えば、紙間xが短く、同じA4判の記録媒体21が順次搬送されると、ヒートローラ49において、記録媒体21の幅に相当する搬送領域AR1の熱が奪われる。この場合、ヒートローラ49の表面温度を非接触方式で検出するために、前記搬送領域AR1と対向させて温度検出部としての図示されない温度検出センサが配設され、前記搬送領域AR1の熱が奪われるのに伴って、前記温度検出センサがヒートローラ49の表面温度が低くなったことを検出すると、ヒータがオンにされる。したがって、図37の線L11で示されるように、ヒートローラ49における前記搬送領域AR1外の、熱が奪われていない部分において表面温度が更に高くなってしまう。
そこで、紙間xを長くすると、熱が奪われる頻度が低くなるので、ヒータがオン・オフさせられる回数を少なくすることができ、図37の線L12で示されるように、ヒートローラ49の軸方向における位置の温度差を小さくすることができる。すなわち、ヒートローラ49における前記搬送領域AR1外の、熱が奪われていない部分において表面温度が高くなるのを抑制することができる。
続いて、搬送ベルト20の表面温度が低くなると、前記搬送間隔変更処理手段は、紙間xをF(10〔cm〕)に変更する。その後、前記印刷処理手段は、変更された紙間xに基づいて印刷処理を開始し、印刷動作を行う。なお、連続した印刷処理が行われる場合は、指定された枚数の印刷が終了するまで、前記動作が繰り返される。
このように、検出温度Tbが閾値ψ1より高い場合に、紙間xが変更されるので、プリンタの内部の温度が高くなるのを抑制することができる。また、印刷処理が一時的に停止させられることがないので、印刷スループットを向上させることができるとともに、操作者がプリンタが故障したと誤って認識することがなくなる。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS111 検出温度Tbが閾値ψ1より高いかどうかを判断する。検出温度Tbが閾値ψ1より高い場合はステップS112に、検出温度Tbが閾値ψ1以下である場合はステップS113に進む。
ステップS112 紙間にGをセットする。
ステップS113 紙間にFをセットする。
ステップS114 給紙動作を行う。
ステップS115 1ページの印刷を行う。
ステップS116 指定された枚数の印刷が終了したかどうかを判断する。指定された枚数の印刷が終了した場合は処理を終了し、終了していない場合はステップS111に戻る。
次に、第16の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図38は本発明の第16の実施の形態におけるプリンタの概略図、図39は本発明の第16の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
この場合、プリンタによって、記録媒体21の表面に対して印刷を行う片面印刷モード、及び記録媒体21の両面に対して印刷を行う両面印刷モードを選択することができるようになっている。そして、片面印刷モードが選択されると、記録媒体収容箱37に収容された記録媒体21は、レジストローラ45に送られた後、矢印g1方向に搬送され、ベルトとしての搬送ベルト20に送られる。続いて、記録媒体21は、搬送ベルト20によって搬送される間に、各色の可視像としてのトナー像が転写されてカラーのトナー像が表面に形成される。次に、記録媒体21は、定着部としての定着器48に送られ、該定着器48によってカラーのトナー像が定着され、矢印g2方向に搬送され、排出スタッカ96に排出される。このようにして、記録媒体21の表面に対して印刷が行われる。
一方、両面印刷モードが選択されると、記録媒体収容箱37に収容された記録媒体21は、レジストローラ45に送られた後、矢印g1方向に搬送され、搬送ベルト20に送られる。続いて、記録媒体21は、搬送ベルト20によって搬送される間に、各色のトナー像が転写されてカラーのトナー像が表面に形成される。次に、記録媒体21は、定着器48に送られ、該定着器48によってカラーのトナー像が定着され、記録媒体21の表面に対して印刷が行われる。続いて、記録媒体21は、搬送方向を切り替えるための切替器121によって搬送路h1に送られ、矢印g3方向に搬送されて更に退避部としての退避路h2に送られた後、反転部122によって反転され、矢印g4方向に搬送されて側路h3に送られる。その後、前記記録媒体21は、側路h3を矢印g5方向に搬送され、レジストローラ45に送られた後、矢印g1方向に搬送され、再び搬送ベルト20に送られる。続いて、記録媒体21は、搬送ベルト20によって搬送される間に、各色のトナー像が転写されてカラーのトナー像が裏面に形成される。次に、記録媒体21は、定着器48に送られ、該定着器48によってカラーのトナー像が定着され、矢印g2方向に搬送され、排出スタッカ96に排出される。このようにして、記録媒体21の両面に対して印刷が行われる。
次に、前記構成のプリンタの動作について説明する。
まず、前記温度検出処理手段は、前記検出電圧を読み込み、前記制御部としての制御回路61のROM92(図14)に記録された図5の温度テーブルを参照し、搬送ベルト20の表面温度を表す検出温度Tbに変換する。続いて、前記制御回路61の前記温度判定処理手段は、温度判定処理を行い、検出温度Tbが閾値ψ1より高いかどうかを判断し、検出温度Tbが閾値ψ1より高い場合、制御回路61の図示されないモード変更処理手段は、モード変更処理手段を行い、両面印刷モードを禁止するとともに、片面印刷モードに変更し、該片面印刷モードで印刷を行う。
すなわち、両面印刷モードで印刷が行われる場合、図39に示されるように、一旦(いったん)定着器48を通過し、ヒートローラ49によって加熱された記録媒体21が退避路h2に退避させられ、保持される。その結果、加熱され、温度が高くなった記録媒体21によってプリンタの内部の温度が高くなってしまう。
そこで、本実施の形態においては、搬送ベルト20の表面温度が高くなり、前述されたように、検出温度Tbが閾値ψ1より高くなると、前記モード変更処理手段は、両面印刷モードを禁止し、定着器48を通過した記録媒体21を直ちに排出スタッカ96に排出することによって、プリンタの内部の温度が高くなるのを抑制する。
続いて、搬送ベルト20の表面温度が低くなると、前記モード変更処理手段は、再び両面印刷モードを有効にする。なお、連続した印刷処理が行われる場合は、指定された枚数の印刷が終了するまで、前記動作が繰り返される。
このように、検出温度Tbが閾値ψ1より高い場合に、両面印刷モードが禁止されるので、プリンタの内部の温度が高くなるのを抑制することができる。また、印刷処理が一時的に停止させられることがないので、印刷スループットを向上させることができるとともに、操作者がプリンタが故障したと誤って認識することがなくなる。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS121 検出温度Tbが検出温度Tbが閾値ψ1より高いかどうかを判断する。検出温度Tbが閾値ψ1より高い場合はステップS122に、検出温度Tbが閾値ψ1以下である場合はステップS123に進む。
ステップS122 両面印刷モードを禁止する。
ステップS123 両面印刷モードを有効にする。
ステップS124 1ページの印刷を行う。
ステップS125 指定された枚数の印刷が終了したかどうかを判断する。指定された枚数の印刷が終了した場合は処理を終了し、終了していない場合はステップS121に戻る。
次に、第17の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図40は本発明の第17の実施の形態におけるプリンタの概略図、図41は本発明の第17の実施の形態におけるプリンタの動作を示す波形図である。なお、図41において、横軸に指定された枚数の印刷を行う際の時間を、縦軸に検出温度Tcを採ってある。
本実施の形態においては、定着部としての定着器48に最も近い画像形成部12Cの近傍において、プリンタの装置本体のカバー101の裏面に、装置本体内の温度を検出するための温度検出部としての温度検出センサ100が配設され、該温度検出センサ100によってプリンタの内部の温度が検出され、画像形成部12C内における現像剤としてのトナーの温度が推定され、検出される。
この場合、前記温度検出センサ100による検出温度Tcと、画像形成部12C内のトナーの温度との関係は、あらかじめ実験によって求められ、温度テーブルとして設定され、制御部としての制御回路61のROM92(図14)に記録される。なお、図41において、L21は印刷を行ったときの温度検出センサ100による検出温度Tcを示す線、L22は実際のトナーの温度を示す線である。
このように、搬送ベルト20の表面温度を検出するだけでなく、プリンタの他の部分に温度検出センサ100を配設し、該温度検出センサ100による検出温度Tcに基づいてトナーの温度を推定することができるので、プリンタの設計の自由度を高くすることができる。また、画像形成部12Bk、12Y、12M、12C内に温度検出センサを配設する必要がないので、画像形成部12Bk、12Y、12M、12Cのコストを低くすることができる。
前記各実施の形態においては、画像形成装置としてカラーのプリンタについて説明しているが、本発明を単色のプリンタに適用することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの概略図である。 本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの制御装置を示す第1のブロック図である。 本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの制御装置を示す第2のブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における温度検出測定回路のブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における温度テーブルを示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの動作を示す波形図である。 本発明の第1の実施の形態における待機状態を説明するための第1の波形図である。 本発明の第1の実施の形態における待機状態を説明するための第2の波形図である。 本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの動作を示す波形図である。 本発明の第3の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態におけるプリンタの動作を示す波形図である。 本発明の第4の実施の形態におけるプリンタの要部を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。 本発明の第6の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。 本発明の第6の実施の形態における温度の波形図である。 本発明の第7の実施の形態における温度の波形図である。 本発明の第8の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。 本発明の第8の実施の形態における温度の波形図である。 本発明の第9の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。 本発明の第9の実施の形態における温度の波形図である。 本発明の第10の実施の形態における温度の波形図である。 本発明の第10の実施の形態における温度補正値テーブルを示す図である。 本発明の第11の実施の形態における検出温度及び温度補正値の例を示すタイムチャートである。 本発明の第11の実施の形態における検出温度及び温度補正値の他の例を示すタイムチャートである。 本発明の第12の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。 本発明の第12の実施の形態における温度の波形図である。 本発明の第13の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。 本発明の第13の実施の形態における温度の波形図である。 本発明の第14の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。 本発明の第14の実施の形態におけるプリンタの動作を示す波形図である。 本発明の第14の実施の形態における搬送速度・定着制御温度変更処理を説明する波形図である。 本発明の第15の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。 本発明の第15の実施の形態における紙間を説明する図である。 本発明の第15の実施の形態におけるヒートローラ上の温度分布を示す図である。 本発明の第16の実施の形態におけるプリンタの概略図である。 本発明の第16の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。 本発明の第17の実施の形態におけるプリンタの概略図である。 本発明の第17の実施の形態におけるプリンタの動作を示す波形図である。
符号の説明
12Bk、12Y、12M、12C 画像形成部
16Bk、16Y、16M、16C 感光体ドラム
20 搬送ベルト
21 記録媒体
48 定着器
61 制御回路
88、100 温度検出センサ
101 カバー

Claims (14)

  1. (a)帯電させられた像担持体上に静電潜像を形成し、該静電潜像に現像剤を付着させて可視像を形成する画像形成部と、
    (b)該画像形成部に接触させて走行自在に配設されたベルトと、
    (c)該ベルトによって搬送される記録媒体に、前記画像形成部から転写された可視像を定着する定着部と、
    (d)装置内における前記定着部より下方において、記録媒体の搬送方向における最も下流側の画像形成部より更に下流側に配設され、記録媒体が分離させられた後のベルトの温度を検出する温度検出部と、
    (e)該温度検出部による検出温度の変動がほぼ収束するまでは温度検出部による検出温度に基づく温度判定処理を行わず、前記温度検出部による検出温度の変動がほぼ収束した後に、温度検出部による検出温度に基づいて温度判定処理を行い、該温度判定処理の判定結果に基づいて画像形成処理の制御を行う制御部とを有するとともに、
    (f)該制御部は、前記温度検出部による検出温度が閾値より高い場合、画像形成処理を一時的に停止させ、印刷を終了して前記ベルトを停止させたときに、前記検出温度を低い方向に補正することを特徴とする画像形成装置。
  2. (a)帯電させられた像担持体上に静電潜像を形成し、該静電潜像に現像剤を付着させて可視像を形成する画像形成部と、
    (b)該画像形成部に接触させて走行自在に配設されたベルトと、
    (c)該ベルトによって搬送される記録媒体に、前記画像形成部から転写された可視像を定着する定着部と、
    (d)装置内における前記定着部より下方において、記録媒体の搬送方向における最も下流側の画像形成部より更に下流側に配設され、記録媒体が分離させられた後のベルトの温度を検出する温度検出部と、
    (e)前記ベルトが半周以上走行するまでは前記温度検出部による検出温度に基づく温度判定処理を行わず、前記ベルトが半周以上走行した後に、前記温度検出部による検出温度に基づいて温度判定処理を行い、該温度判定処理の判定結果に基づいて画像形成処理の制御を行う制御部とを有するとともに、
    (f)該制御部は、前記温度検出部による検出温度が閾値より高い場合、画像形成処理を一時的に停止させ、印刷を終了して前記ベルトを停止させたときに、前記検出温度を低い方向に補正することを特徴とする画像形成装置
  3. (a)帯電させられた像担持体上に静電潜像を形成し、該静電潜像に現像剤を付着させて可視像を形成する画像形成部と、
    (b)該画像形成部に接触させて走行自在に配設されたベルトと、
    (c)該ベルトによって搬送される記録媒体に、前記画像形成部から転写された可視像を定着する定着部と、
    (d)装置内における前記定着部より下方において、記録媒体の搬送方向における最も下流側の画像形成部より更に下流側に配設され、記録媒体が分離させられた後のベルトの温度を検出する温度検出部と、
    (e)前記ベルトが半周以上走行するまでは前記温度検出部による検出温度に基づく温度判定処理を行わず、前記ベルトが半周以上走行した後に、前記温度検出部による検出温度に基づいて温度判定処理を行い、該温度判定処理の判定結果に基づいて画像形成処理の制御を行う制御部とを有するとともに、
    (f)該制御部は、前記温度検出部による検出温度が閾値より高い場合、画像形成処理を一時的に停止させ、前記ベルトの温度が上昇するときに、検出温度に応じて検出温度を補正することを特徴とする画像形成装置。
  4. 記制御部は、検出温度の変動が大きいときに、温度を検出する検出間隔を長くする請求項請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前回の検出温度を保持し、検出温度を前回の検出温度及び今回の検出温度に基づいて補正する請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成処理を一時的に停止させる時間が設定値以上である場合、前記閾値を変更する請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、画像形成処理を一時的に停止させた後に、検出温度が前記閾値より低く設定された他の閾値より低い場合、画像形成処理を開始する請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記検出温度は、像担持体の温度に対応させて設定された温度補正値だけ補正される請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記温度補正値は、ヒータがオフになるのに伴って変更される請求項に記載の画像形成装置。
  10. 画像処理が行われている画像データのデータ量に従って、閾値が変更される請求項に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御部は、受信済みの画像データ中に両面印刷が指定された両面用データ、及び片面印刷が指定された片面用データがある場合、両面用データについての印刷を保留し、片面用データについての印刷を優先して画像形成処理を行う請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御部は、前記温度検出部による検出温度が閾値より高い場合、記録媒体の搬送速度及び定着部の定着制御温度を低くする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記制御部は、前記温度検出部による検出温度が閾値より高い場合、記録媒体の搬送間隔を長くする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記制御部は、前記温度検出部による検出温度が閾値より高い場合、両面印刷が指定された両面用データに対して片面での印刷を行う請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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