JP2009276444A - 画像形成装置、画像形成装置の転写バイアス電圧制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】トナーの経年劣化を考慮して転写バイアス電圧を制御することができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】感光体ドラム2上のトナー像22の表面電位を表面電位センサ20で計測し、第1の表面電位V1を得る。次に、計測してから所定時間例えば200〔msec〕経過後の、当該トナー像22の表面電位を表面電位センサ21で計測し、第2の表面電位V2を得る。そして、第1の表面電位V1と第2の表面電位V2との差、ΔV=|V1−V2|を算出し、表面電位差ΔVが所定の範囲内にある場合には、表面電位差ΔVが大きくなるに応じて、画像形成装置に設定されている基準転写バイアス電圧が大きくなるように補正する。
【選択図】図2

Description

本発明は、感光体ドラムに現像化されたトナー像を転写体に転写するために必要な転写バイアス電圧を制御する画像形成装置に関する。
画像形成装置において形成される印刷画像の画質劣化を防ぐための様々な技術が提案されている。
特許文献1には、静電潜像形成直後の感光体ドラムの表面電位、トナー像現像直後の感光体ドラムの表面電位などを計測し、当該計測した表面電位に基づき、感光体ドラム上のトナー像を記録用紙に転写する際の転写条件等を制御することで、安定した高品位の印刷画像を常時出力することができる画像形成装置が開示されている。
また、特許文献2には、感光体ドラム上に現像化された複数色のトナー像の表面電位を計測し、当該計測した表面電位に基づき、転写バイアス電圧が色毎に最適になるように当該電圧を制御することで濃度ムラを低減できる画像形成装置が開示されている。
特開平6−130768号公報 特開2003−241483号公報
ところで、画質劣化の原因の一つとして、経年劣化したトナーを用いて現像化したトナー像を、記録用紙又は転写ベルト等の転写体に転写すると、画像欠陥が生じる場合がある。これは、トナーの経年劣化によって増加する弱帯電トナーや逆帯電トナーのため、感光体ドラム上にトナー像が現像化されてから、当該現像化されたトナー像が転写体に転写されるまでの間に、当該トナー像を構成するトナーの帯電量が大きく低下するからである。そのため、感光体ドラムから転写体へのトナーの転写効率が大きく低下し、印刷画像の濃度が低下する。
このような場合、特許文献1又は2に開示されている画像形成装置では、トナーの経年劣化による、トナーの帯電量の時間的な低下を考慮して転写バイアス電圧の制御を行っていないため、経年劣化したトナーを用いて画像形成を行った場合、印刷画像の画質劣化を効果的に防ぐことが困難である。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、トナーの経年劣化を考慮して転写バイアス電圧を制御することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
第1の技術手段は、感光体ドラムに現像化されたトナー像を転写体に転写するための転写バイアス電圧を制御する画像形成装置において、感光体ドラム上のトナー像の表面電位を計測するセンサを備え、テスト用に現像化されたトナー像の表面電位を、所定時間おいて計測した電位の電位差を算出し、前記算出した電位差が大きくなるに応じて、設定されている基準転写バイアス電圧が大きくなるように補正することを特徴とする画像形成装置である。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、感光体ドラム上のトナー像の表面電位を計測するセンサを複数個備え、感光体ドラム上の同一トナー像の表面電位を、所定時間おいて複数回計測し、前記所定時間おいて計測したそれぞれの表面電位の電位差を算出し、前記算出したそれぞれの電位差の平均を算出し、当該平均した電位差が大きくなるに応じて、前記基準転写バイアス電圧が大きくなるように補正することを特徴とする。
第3の技術手段は、第1又は第2の技術手段において、前記表面電位の電位差が所定の値未満であれば、前記補正を実行しないことを特徴とする。
第4の技術手段は、第1〜第3のいずれかの技術手段において、前記基準転写バイアス電圧は、プロコン実行時に設定された電圧であることを特徴とする。
第5の技術手段は、第4の技術手段において、プロコン実行に引き続き前記補正が実行されることを特徴とする。
第6の技術手段は、第1〜第5のいずれかの技術手段において、複数色の印刷画像を形成するために複数個の感光体ドラムを備えたことを特徴とする。
第7の技術手段は、感光体ドラムに現像化されたトナー像を転写体に転写するための転写バイアス電圧を制御するステップを備えた画像形成装置の転写バイアス電圧制御方法において、プロコン実行により基準転写バイアス電圧を設定するステップと、テスト用に現像化されたトナー像の表面電位を計測し、当該計測から所定時間経過後の、前記トナー像の表面電位を計測するステップと、前記計測した2つの表面電位の電位差を算出するステップと、前記算出した電位差が大きくなるに応じて、画像形成装置に設定されている基準転写バイアス電圧が大きくなるように補正するステップを備えたことを特徴とする画像形成装置の転写バイアス電圧制御方法である。
本発明により、トナーの経年劣化を考慮して転写バイアス電圧を制御することができる画像形成装置を提供することができる。その結果、高品位な印刷画像を形成することができる。
図1は、本発明に係る画像形成装置100の構成例を示す概略断面図である。
画像形成装置100は、図示しない情報処理装置などが出力した印刷ジョブ(画像データ)などに応じて、印刷用紙に対して多色又は単色の画像を形成するものである。そして、複数色の印刷画像を形成するために複数個の感光体ドラムを備えている。
1は、画像形成装置100の下部に設けられた露光ユニットで、LDが出射したレーザ光により、帯電された感光体ドラム2(2a、2b、2c、2d)を光走査することで、入力された画像データに応じた静電潜像を感光体ドラム2上に形成する。
3(3a、3b、3c、3d)は、感光体ドラム2の近傍に設けられた現像装置で、感光体ドラム2上に形成された静電潜像をK、C、M、Yのトナーにより現像化する。
4(4a、4b、4c、4d)は、感光体ドラム2の近傍に設けられたクリーナユニットで、現像・画像転写後における感光体ドラム2上の表面に残留したトナーを除去・回収する。
5(5a、5b、5c、5d)は、感光体ドラム2の近傍に設けられた帯電器で、感光体ドラム2の表面を所定の電位に均一に帯電させる。
なお、画像形成装置100において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。従って、感光体ドラム2(2a、2b、2c、2d)、現像装置3(3a、3b、3c、3d)、クリーナユニット4(4a、4b、4c、4d)、帯電器5(5a、5b、5c、5d)は各色に応じた4種類の潜像を形成するように、それぞれ4個ずつ設けられている。そして、それぞれaがブラックに、bがシアンに、cがマゼンタに、dがイエローに対応し、4つの画像ステーションが構成されている。
6は、感光体ドラム2の上方に配設されている中間転写ベルトユニットで、後述の中間転写ベルト60、中間転写ベルト駆動ローラ61、中間転写ベルト従動ローラ62、中間転写ベルトテンション機構63、中間転写ローラ64(64a、64b、64c、64d)、及び、中間転写ベルトクリーニングユニット65から構成される。中間転写ベルト駆動ローラ61、中間転写ベルト従動ローラ62、中間転写ベルトテンション機構63、中間転写ローラ64等は、中間転写ベルト60を張架し、回転駆動させるものである。
中間転写ベルト60は、感光体ドラム2に接触するように設けられている。そして、中間転写ベルト60には、図示しない帯電器により、転写バイアス電圧が印可され、感光体ドラム2に形成された各色のトナー像が中間転写ベルト60に順次的に重ねて転写される。その結果、中間転写ベルト60上にカラーのトナー像(多色トナー像)が形成される。
また、感光体ドラム2から中間転写ベルト60へのトナー像の転写は、中間転写ベルト60の裏側に接触している中間転写ローラ64によって行われる。中間転写ローラ64は、中間転写ベルトユニット6の中間転写ベルトテンション機構63の中間転写ローラ取付部に回転可能に支持されており、感光体ドラム2のトナー像を、中間転写ベルト60上に転写するための圧力を与えるものである。
このようにして、形成されたトナー像は、用紙と中間転写ベルト60の接触位置に配設される、転写ローラ8によって用紙上に転写される。
また、感光体ドラム2との接触により中間転写ベルト60に付着したトナー、もしくは、転写ローラ8によって用紙上に転写が行われず中間転写ベルト60上に残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるので、中間転写ベルトクリーニングユニット65によって除去・回収される。中間転写ベルトクリーニングユニット65には、中間転写ベルト60に接触する例えばクリーニング部材としてクリーニングブレードが備えられており、クリーニングブレードが接触する中間転写ベルト60は、裏側から中間転写ベルト従動ローラ62で支持されている。
7は、用紙搬送路によって搬送されるシートをいったん保持するレジストローラで、感光体ドラム2上のトナー像の先端とシートの先端を合わせるタイミングでシートを転写ローラ8に搬送する機能を有している。
9は、定着ユニットで、加圧ローラ9aと共にシートを熱圧着することにより、シートに転写された多色トナー像を溶融・混合・圧接し、シートに対して熱定着させる機能を有するヒートローラ9b等を備えており、加圧ローラ9a及びヒートローラ9bは、シートを挟んで回転するようになっている。
10は、露光ユニット1の下側に設けられ、画像形成に使用するシートを蓄積する給紙トレイである。
Sは、略垂直形状の用紙搬送路で、用紙搬送路Sの近傍には、レジストローラ7、転写ローラ8、加圧ローラ9a、ヒートローラ9b、ピックアップローラ11(11−1、11−2)、搬送ローラ12(12−1〜12−8)等が設けられている。なお、13は、画像形成装置100の上部に設けられ、印字済みのシートをフェイスダウンで載置する排紙トレイである。
ピックアップローラ11−1は、給紙トレイ10の端部に備えられ、給紙トレイ10から、シートを1枚毎に用紙搬送路Sに供給する呼び込みローラである。ピックアップローラ11−2は、手差しトレイ14から、シートを1枚毎に用紙搬送路Sに供給する呼び込みローラである。
搬送ローラ12は、シートの搬送を促進・補助するための小型ローラであり、用紙搬送路Sに沿って複数設けられている。
なお、多色トナー像の定着後のシートは、搬送ローラ12−2、12−3によって用紙搬送路Sの反転排紙経路に搬送され、反転された状態で(多色トナー像を下側に向けて)、排紙トレイ13上に排出されるようになっている。
図2は、本発明に係わる画像形成装置100で実行される転写バイアス電圧の補正処理の概要を説明するための図である。
図2の20、21は、感光体ドラム2上のトナー像22の表面電位を計測する表面電位センサで、感光体ドラム2の近傍に設けられている。
まず、感光体ドラム2上のトナー像22の表面電位を表面電位センサ20で計測し、第1の表面電位V1を得る。次に、計測してから所定時間例えば200〔msec〕経過後の、当該トナー像22の表面電位を表面電位センサ21で計測し、第2の表面電位V2を得る。
そして、第1の表面電位V1と第2の表面電位V2との差、ΔV=|V1−V2|を算出し、表面電位差ΔVが所定の範囲内にある場合には、表面電位差ΔVが大きくなるに応じて、画像形成装置に設定されている基準転写バイアス電圧が大きくなるように補正する。そして、補正した転写バイアス電圧を転写体、例えば中間転写ベルト60に印可する。なお、中間転写ベルト60を備えていない画像形成装置の場合には、転写体として用いられる記録用紙に印可する転写バイアス電圧を制御する。
このようにすることで、トナーの劣化度合いに応じて、最適な転写バイアス電圧を決定することができる。
図3は、本発明に係わる画像形成装置100の機能を説明するためのブロック図である。
101は、ネットワークI/Fで、ネットワークNに対するインターフェイス機能を提供し、当該ネットワークNに接続しているPC(図示しない)等とデータ送受信を実行する。
102は、画像形成装置100を操作するための操作パネルで、タッチパネル、テンキー等から構成されている。
103は、画像形成部で、感光体ドラム2、中間転写ベルト60、表面電位センサ20、同21などから構成される。
104は、各種制御情報、基準転写バイアス電圧などを記憶するメモリ、105は、PC、MFPが送信した電子データを記録するためのHDDである。
106は、各機能ブロックを制御する制御部である。
111は、判定部で、前述したように、感光体ドラム2上のトナー像を表面電位センサ20による計測で得られた第1の表面電位V1と、当該計測から所定時間経過後に、当該トナー像を表面電位センサ21による計測で得られた第2の表面電位V2との表面電位差ΔVを算出し、表面電位差ΔVが所定の範囲内にあるか否かを判定する。
そして、前記表面電位差ΔVが所定の範囲内にある場合には、表面電位差ΔVを転写バイアス電圧制御部112に出力する。
判定部111が出力した表面電位差ΔVを受信した転写バイアス電圧制御部112は、表面電位差ΔVが大きくなるに応じて、画像形成装置に設定されている基準転写バイアス電圧が大きくなるように補正する。
次に、転写バイアス電圧の補正処理について詳細に説明する。
前記転写バイアス電圧の補正処理は、例えば、プロコン実行の際に行われる。プロコンとは、環境変動や経時変動の影響を無くして、画質を安定に保つために、例えば、A4サイズ原稿の1000枚印字ごとにプロコン用のトナー像(トナーパッチ)を感光体ドラム2上に形成して、その現像濃度などを判断することで画像形成条件を調整することをいう。調整対象としては、転写バイアス電圧や帯電電位やレーザ出力値などがある。
まず、所定の印刷枚数に到達すると、制御部106は、画像形成部103にプロコンを実行するように指示する。前記指示を受けた画像形成部103は、プロコンを実行し、プロコン実行に引き続き、テスト用のトナー像を感光体ドラム2上に形成する。
テスト用のトナー像は、プロコンで設定された現像バイアス値に基づいて、できるだけ通常の使用に近いトナー像であることが好ましい。また、前記トナー像の表面電位を計測して、トナーの劣化状態を把握しなければならないので、ベタ濃度トナー像であることが望ましい。
次に、図2及び図3で説明したように、判定部111は、前記トナー像の第1の表面電位V1、及び、所定時間経過後の当該トナー像の第2の表面電位V2を得て、(式1)に示すように、所定時間前後のトナー像の表面電位の変化量、表面電位差ΔVを算出する。
ΔV=|V1−V2| ……(式1)
ここで、表面電位差ΔVが、(式2)に示すように、所定値Vmin未満であれば、
ΔV<Vmin ……(式2)
トナーの劣化は、問題ない程度に小さいと判断し、判定部111は、転写バイアス電圧の補正は行わないと判定する。
また、表面電位差ΔVが、(式3)に示すように、所定値Vmaxより大きければ、
ΔV>Vmax ……(式3)
トナーの劣化度合いが許容範囲を超えたか、もしくは、全く別の要因、例えば、装置側のトラブルなどにより印刷画質を許容できるレベルに保つことが困難と考え、前記ΔVが一定値Vminより小さい場合と同様に、転写バイアス電圧の補正は行わない。
一方、表面電位差ΔVが、(式4)に示すように、所定の範囲内であれば、転写バイアス電圧制御部112は、図4のグラフ51に基づき、転写バイアス電圧補正量ΔTCを決定する。
Vmin≦ΔV≦Vmax ……(式4)
図4のグラフ51は、表面電位差ΔVと転写バイアス電圧補正量ΔTCとの関係を示したもので、L1は前記関係を、横軸は表面電位差ΔVを、縦軸は転写バイアス電圧補正量ΔTCを示している。
図5のテーブル52は、グラフ51の表面電位差ΔVと転写バイアス電圧補正量ΔTCとの関係を示したものである。
前記所定の範囲内において、表面電位差ΔVが大きい場合には、トナーの劣化度合いが大きく(トナー帯電量が小さい)ので、転写バイアス電圧補正量ΔTCを大きくする。逆に、所定の範囲内において、表面電位差ΔVが小さい場合には、トナーの劣化度合いが小さく(トナー帯電量が大きい)ので、転写バイアス電圧補正量ΔTCを小さくする。
なお、図4のグラフ51、図5のテーブル52は、メモリ104に記録されており、必要に応じて変更可能である。
ここで、図4のグラフ51に基づいて、転写バイアス電圧補正量ΔTCを決定する方法を説明する。
表面電位差ΔVaが得られたとすると、グラフ51のL1によれば、転写バイアス電圧補正量ΔTCとしてΔTCaを決定することができる。なお、図4で、表面電位差ΔVがVmin未満、Vmax超の領域では、前述のように、転写バイアス電圧の補正は行わないので、ΔTC=0である。
以上のようにして決定した転写バイアス電圧補正量ΔTCと、現在、画像形成装置100に設定されている基準転写バイアス電圧TC0から、(式5)に示すように、転写バイアス電圧TCを算出する。
TC=TC0+ΔTC ……(式5)
以後、算出した転写バイアス電圧TCが転写体に印可される。なお、算出した転写バイアス電圧TCは、メモリ104に記憶され、以後、基準転写バイアス電圧となる。
上記算出処理を、数値を用いて説明する。
ここでは、現在の基準転写バイアス電圧TC0が2000Vに設定され、第1の表面電位V1が−300〔V〕、第2の表面電位V1が−270〔V〕であるとする。また、Vminが10〔V〕、Vmaxが100〔V〕であるとする。
判定部111は、表面電位差ΔVの30〔V〕を得る。表面電位差ΔV30〔V〕は、(式4)に示す範囲内に含まれるので、転写バイアス電圧制御部112は、転写バイアス電圧補正量ΔTCを図4及び図5に基づき、200〔V〕と決定し、転写バイアス電圧TC=2000〔V〕+200〔V〕を算出する。
以後、算出した転写バイアス電圧TCを転写体に印可するように制御する。
次に、上記の転写バイアス電圧補正処理について、図6のフロー図を用いて説明する。
なお、既にプロコンの実行が終了し、プロコン実行時に設定された基準転写バイアス電圧がメモリ104に記憶されているものとする。
制御部106は、画像形成部103にテスト用のトナー像を感光体ドラム2上に形成するように指示する(ステップS1)。
そして、制御部106は、表面電位センサ20に前記トナー像の第1の表面電位V1の計測、及び、計測結果を判定部111に出力するように指示する(ステップS2)。そして、所定時間経過後、表面電位センサ21に前記トナー像の第2の表面電位V2の計測、及び、計測結果を判定部111に出力するように指示する(ステップS3)。
前記計測結果を受信した判定部111は、第1の表面電位V1と第2の表面電位V2との差、ΔV=|V1−V2|を算出し(ステップS4)、ΔVがVmin≦ΔV≦Vmaxの関係を満たすか否かを判定する(ステップS5)。
ΔVがVmin≦ΔV≦Vmaxの関係を満たす場合(ステップS5/YES)、転写バイアス電圧制御部112は、図4のグラフ51に基づき、転写バイアス電圧補正量ΔTCを決定する(ステップS6)。
次に、決定した転写バイアス電圧補正量ΔTCと、現在の基準転写バイアス電圧TC0とを加算することによって、転写バイアス電圧TCを算出し(ステップS7)、以後、算出した転写バイアス電圧TCを転写体に印可するように制御する。
なお、ΔVがVmin≦ΔV≦Vmaxの関係を満たさない場合(ステップS5/NO)、上記制御処理は実行しない。
(比較例)
5000枚印刷後、上記の転写バイアス電圧の補正を行なった結果(転写バイアス電圧:2200〔V〕)、転写後の印刷画像の印刷濃度として、目標値1.40が得られた。
一方、比較例として、5000枚印刷後、上記補正を行なわない場合(転写バイアス電圧:2000〔V〕)、転写後の印刷濃度は、1.30となり、十分な印刷濃度を得ることができなかった。
このことから、本発明による転写電圧の補正が十分な効果があったことが示された。
(その他)
感光体ドラム上の同一トナー像の表面電位を、所定時間おいて複数回計測し、前記所定時間おいて計測したそれぞれの表面電位の電位差を算出し、前記算出したそれぞれの電位差の平均を算出し、当該平均した電位差が大きくなるに応じて、画像形成装置に設定されている基準転写バイアス電圧が大きくなるように補正してもよい。
前記補正を実行するためには、例えば、表面電位センサを3つ設け、前述のように、所定時間おいて、同一トナー像22の第1の表面電位V1、同第2の表面電位V2、同第3の表面電位V3を測定する。次に、表面電位差ΔV1=|V1−V2|、表面電位差ΔV2=|V2−V3|を得て、表面電位差ΔV1と表面電位差ΔV2の平均値を算出し、算出した値に基づき、以降、図6のステップS5以下の処理を実行する。
このようにすることで、判定精度が向上する。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと解される。
例えば、上記の各実施の形態では、画像形成装置として、電子写真方式のディジタルフルカラー複写機に即して本発明を説明しているが、本発明は、電子写真方式/デジタル方式に限定されず、インクジェット方式等の他の画像形成方式/アナログ方式/単色または非フルカラーの限定カラー/プリンタ/ファクシミリ等にも同様に適用できる。
本発明に係る画像形成装置の構成例を示す概略断面図である。 本発明に係わる画像形成装置の概要を説明するための図である。 本発明に係わる画像形成装置の機能を説明するためのブロック図である。 表面電位差ΔVと転写バイアス電圧補正量ΔTCとの関係を示したグラフである。 表面電位差ΔVと転写バイアス電圧補正量ΔTCとの関係を示したテーブルである。 転写バイアス電圧補正処理について説明するためのフロー図である。
符号の説明
1…露光ユニット、2…感光体ドラム、3…現像装置、4…クリーナユニット、5…帯電器、6…中間転写ベルトユニット、7…レジストローラ、8…転写ローラ、9a…加圧ローラ、9b…ヒートローラ、10…給紙トレイ、11−1、11−2…ピックアップローラ、12−1〜12−8…搬送ローラ、13…排紙トレイ、14…手差しトレイ、60…中間転写ベルト、61…中間転写ベルト駆動ローラ、62…中間転写ベルト従動ローラ、63…中間転写ベルトテンション機構、64…中間転写ローラ、65…中間転写ベルトクリーニングユニット、100…画像形成装置、101…ネットワークI/F、102…操作パネル、103…画像形成部、104…メモリ、105…HDD、106…制御部、111…判定部、112…転写バイアス電圧制御部、51…グラフ、52…テーブル。

Claims (7)

  1. 感光体ドラムに現像化されたトナー像を転写体に転写するための転写バイアス電圧を制御する画像形成装置において、
    感光体ドラム上のトナー像の表面電位を計測するセンサを備え、
    テスト用に現像化されたトナー像の表面電位を、所定時間おいて計測した電位の電位差を算出し、
    前記算出した電位差が大きくなるに応じて、設定されている基準転写バイアス電圧が大きくなるように補正することを特徴とする画像形成装置。
  2. 感光体ドラム上のトナー像の表面電位を計測するセンサを複数個備え、
    感光体ドラム上の同一トナー像の表面電位を、所定時間おいて複数回計測し、前記所定時間おいて計測したそれぞれの表面電位の電位差を算出し、前記算出したそれぞれの電位差の平均を算出し、当該平均した電位差が大きくなるに応じて、前記基準転写バイアス電圧が大きくなるように補正することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記表面電位の電位差が所定の値未満であれば、前記補正を実行しないことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記基準転写バイアス電圧は、プロコン実行時に設定された電圧であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. プロコン実行に引き続き前記補正が実行されることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 複数色の印刷画像を形成するために複数個の感光体ドラムを備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載の画像形成装置。
  7. 感光体ドラムに現像化されたトナー像を転写体に転写するための転写バイアス電圧を制御するステップを備えた画像形成装置の転写バイアス電圧制御方法において、
    プロコン実行により基準転写バイアス電圧を設定するステップと、
    テスト用に現像化されたトナー像の表面電位を計測し、当該計測から所定時間経過後の、前記トナー像の表面電位を計測するステップと、
    前記計測した2つの表面電位の電位差を算出するステップと、
    前記算出した電位差が大きくなるに応じて、画像形成装置に設定されている基準転写バイアス電圧が大きくなるように補正するステップを備えたことを特徴とする画像形成装置の転写バイアス電圧制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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