JP2007199466A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の課題は、印刷用紙の種類、印刷モード、定着温度等の印刷条件が変化しても出力濃度画像を一定に保つことができる画像形成装置を提供することである。
【解決手段】画像形成条件を制御するトナー像の濃度パッチを感光体上に形成する手段と、予め設定されたトナー付着量の目標値に従って上記感光体上に形成された濃度パッチを検出する手段と、検出手段の出力信号に応じて前記画像形成条件を制御する制御部とを備えた画像形成装置において、定着機の温度を検出する定着機温度検出手段と、印刷モードに応じて上記定着機の駆動速度を切り換える定着機速度切換手段と、印刷用紙の種類を検出する用紙種検出手段とを備え、制御部は、定着機温度検出手段、定着機速度切換手段及び用紙種検出手段からの信号に基づいてトナー付着量の目標値を補正する。
【選択図】図8
【解決手段】画像形成条件を制御するトナー像の濃度パッチを感光体上に形成する手段と、予め設定されたトナー付着量の目標値に従って上記感光体上に形成された濃度パッチを検出する手段と、検出手段の出力信号に応じて前記画像形成条件を制御する制御部とを備えた画像形成装置において、定着機の温度を検出する定着機温度検出手段と、印刷モードに応じて上記定着機の駆動速度を切り換える定着機速度切換手段と、印刷用紙の種類を検出する用紙種検出手段とを備え、制御部は、定着機温度検出手段、定着機速度切換手段及び用紙種検出手段からの信号に基づいてトナー付着量の目標値を補正する。
【選択図】図8
Description
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置に関し、特にテストパターンである濃度パッチを光学式センサで読み取り、その出力値により画像形成条件を調整するようにした画像形成装置に関する。
近年、ドキュメントをカラー化し、且つ迅速に作成したいという需要が高まるに従って、レーザビームプリンタのカラー化、高速化が急速に進んでいる。
カラー画像形成装置の一例として、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色毎の画像形成ユニットを設け、各色トナー像を各画像形成ユニットの感光体上に形成した後、それらのトナー像を中間転写ベルトに順次重ねて転写し、この中間転写ベルト上の重ねられたトナー像を一括して印刷用紙に転写してカラー画像を形成するタンデム方式のカラー画像形成装置が知られている。
このようなカラー画像形成装置において、印刷用紙上の画像濃度を一定に保つためにはトナー付着量を一定にする必要がある。このために、中間転写ベルト等の像担持体に、所定の条件によってテストパターンのトナー像である濃度パッチを形成し、この濃度パッチのトナー付着量を光学式センサ等の画像検出手段で検出し、この検出信号により現像器へのトナー補給、帯電電位、現像バイアス電位、露光による電位等の画像形成条件を制御することが行われている。
従来より、上記トナー付着量の制御については、いろいろな技術が提案されている。例えば特許文献1は、感光体ドラム近傍に設けられたセンサによって、基準トナー像の正反射光と散乱反射光とを検出し、両検出信号の差からトナー付着量を求めると共に、この検出値に対応して感光体ドラムの表面電荷を変化させて、最大濃度レベルでのトナー付着量を一定に保つ自動濃度制御を行うことを開示する。
また特許文献2は、作像したパターン画像を読取るセンサによって、読取ったパターン画像に基づく初期出力値が、予め設定された所定の範囲にあるか否かを判断し、所定の範囲に含まれない場合、パターン画像形成のための画像形成条件を変化させて再度、パターン画像を作像することを開示する。
更に特許文献3は、定着ローラ表面温度を検出する定着温度センサを設け、この温度に応じてトナー濃度制御に補正をかけることを開示する。特許文献4は、用紙転写前および用紙転写後の中間転写体上トナー付着量と、中間転写体上トナー付着量に応じた濃度センサからの出力値との相関関係を示す用紙付着量変換テーブルを作成し、用紙付着量変換テーブルに基づく階調補正を、トナー像の用紙転写特性の変動に応じて行うことを開示する。
また特許文献5は、画像形成装置の校正にあたり、用紙の地の濃度を基準濃度として、用紙上に形成された装置校正用画像の濃度データを補正することにより、所定の装置校正用データを得、このデータに基づいて用紙上に所望の濃度の画像を形成する技術を開示する。
一方、特許文献6は、像担持体上に形成されたテストパターンのトナー付着量を、トナー付着量センサで検出し、このトナー付着量センサからの検出結果に応じて、像担持体上のトナー付着量が目標値となるように制御する画像形成装置において、トナー像の転写条件を検出する転写条件検出手段を設け、転写条件に応じて像担持体上のトナー付着量の目標値を補正する方法を開示する。
上記の従来技術は、いずれも印刷用紙に形成される画像のトナー濃度を安定化する上で、それぞれ一定の効果を有する。しかし印刷用紙の画像の濃度は印刷用紙の厚さや質、印刷モードあるいは定着機におけるトナーの温度等、様々な印刷条件により変化するために、上記のような従来の制御だけでは十分な画質を得ることができない。
本発明は、上記のような従来の問題を解決した画像形成装置を提供することを目的とする。具体的には本発明は、印刷用紙の種類、印刷モード、トナーの定着温度等の印刷条件が変化しても出力画像の濃度を一定に保つことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明は、予め設定されたトナー付着量の目標値に従って、トナー像の濃度パッチを感光体上に形成する手段と、上記感光体上の濃度パッチのトナー濃度を検出する第1検出手段と、該第1検出手段の出力信号に応じて上記感光体に形成するトナー画像の形成条件を制御する制御装置とを備えた画像形成装置において、該画像形成装置の定着機の定着ロール温度を検出する第1の手段と、該定着機の駆動速度に応じた信号を出力する第2の手段と、画像を形成する用紙の種類を示す信号を出力する第3の手段とを備え、前記制御装置は、上記第1、第2及び第3の手段からの信号に基づいて前記トナー付着量の目標値を補正するようにしたことに一つの特徴を有する。
本発明の他の特徴は、予め設定されたトナー付着量の目標値に従って、トナー像の濃度パッチを感光体上に形成する手段と、該トナー像を中間転写体に転写する第1の転写器と、上記中間転写体に転写された画像を印刷用紙に転写する第2の転写器と、該第2の転写器により転写された印刷用紙の画像を定着する定着装置と、上記中間転写体に転写された濃度パッチのトナー濃度を検出する第2検出手段と、該第2検出手段の出力信号に応じて前記感光体に形成するトナー像の形成条件を制御する制御装置とを備えた画像形成装置において、上記定着装置における定着ロールの温度を検出する第1の手段と、該定着装置の駆動速度を示す信号を出力する第2の手段と、上記印刷用紙の種類を示す信号を出力する第3の手段とを有し、前記制御装置は、上記第1、第2及び第3の手段からの信号に基づいて前記トナー付着量の目標値を補正するようにしたことにある。
本発明の他の特徴は、感光ドラムと、該感光ドラム表面に均一に電荷を帯電する帯電器と、画像データに従って該感光ドラム表面にレーザ光を照射する露光装置と、該感光ドラム表面に、上記画像データに応じたトナー像を形成する現像器と、該トナー像を中間転写体に転写する第1の転写器とを有する画像形成ユニットを複数個備え、該複数個の画像形成ユニットで異なる色に対応するトナー画像を形成し、上記中間転写体に重ねて転写することによりカラー画像を形成した後、該カラー画像を印刷用紙に転写する第2の転写器と、印刷用紙に転写された画像を定着する定着機を備えたカラー画像形成装置において、上記定着機の定着ロールの温度を検出する第1の手段と、該定着機の駆動速度に応じた信号を出力する第2の手段と、印刷用紙の種類を示す信号を出力する第3の手段とを備え、前記第1、第2及び第3の手段からの信号に基づいて定着機のトナー定着温度に応じて前記感光ドラムに形成するトナー像のトナー付着量の目標値を補正する制御装置を設けたことにある。
本発明の他の特徴は、前記制御装置が、前記第1の手段により検出された温度信号と、前記第2の手段からの速度信号から、前記定着機におけるトナーの定着温度を求めるデータテーブルを格納するメモリを備えたことにある。
本発明の他の特徴は、前記制御装置が、前記定着機におけるトナー定着温度を示すデータと、前記第3の手段からの検出信号よりトナー付着量の目標値補正量を求めるデータテーブルを格納するメモリを備えたことにある。
本発明の他の特徴は、以下の説明により一層明確に理解される。
本発明の他の特徴は、以下の説明により一層明確に理解される。
本発明によれば次のような効果が得られる。
(1)定着機におけるトナー定着温度の変化に対応してトナー付着量の目標値が補正されるので、画質の優れた画像を安定して形成できる画像形成装置を提供することが可能になる。
(2)印刷モード、印刷用紙の種類が変わった場合に、その変化を検知してトナー付着量の目標値を補正するので、印刷条件の変化に対応して常に良好な画像を形成することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置の全体の装置構成についてまず説明し、次にこの装置における制御部の構成及び動作フローについて説明する。
(1)画像形成装置の構成
図1は、本発明に係る画像形成装置の概略図である。画像形成装置は、転写ベルト10の走行方向に沿って配置された4個の画像形成ユニット1a,1b,1c,1dを有する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の概略図である。画像形成装置は、転写ベルト10の走行方向に沿って配置された4個の画像形成ユニット1a,1b,1c,1dを有する。
画像形成ユニット1aは、感光ドラム2a、ドラム帯電器3a、露光装置4a、現像器5a、転写器6a、清掃装置7aから構成されている。画像形成ユニット1b〜1dも、1aと同様に構成されている。画像形成ユニット1a〜1dは、例えば、1aがイエロー、1bがマゼンタ、1cがシアン、1dがブラック、とそれぞれ異なる色の画像を形成する。
感光ドラム2aは、制御部100から画像形成動作の開始指示信号を受けると、矢印Gの方向に回転を始め、画像形成動作が終了するまで回転を続ける。感光ドラム2aが回転を開始すると、帯電器3aに高電圧が印加され、感光ドラム2aの表面に負の電荷が均一に帯電される。
上位コントローラ(図示せず)からドットイメージに変換された文字データや図形データが、露光装置4aのオン/オフ信号として画像形成装置に送られると、感光ドラム2a表面に、露光装置4aよりレーザ光が照射される部分と照射されない部分とが形成される。露光装置4aからのレーザ光の照射により、感光ドラム2a上の電荷の低下した部分が、現像器5aと対向する位置に到達すると、感光ドラム2a上の電荷の低下した部分に、負電荷に帯電したトナーが付着し、トナー像が形成される。
感光ドラム2a上に形成されたトナー像が転写器6aに到達すると、そのトナー像は転写器6aに印加された高電圧の作用によって矢印Aの方向に回転している中間転写体である転写ベルト10上に転写される。なお、転写位置を通過した感光ドラム2aは、その表面に残留したトナー等を除去すべく、清掃装置7aで清掃され、次の画像形成動作に備えられる。
画像形成ユニット1aに続いて画像形成ユニット1bでも同様に画像形成動作が行われ、感光ドラム2b上に形成されたトナー像が、転写器6bに印加された高電圧の作用により転写ベルト10上に転写される。この時、画像形成ユニット1aにて形成され、転写ベルト10上に転写された画像が、転写器6bに到達するタイミングと、感光ドラム2b上に形成されたトナー像が、転写ベルト10に転写されるタイミングを合わせることにより画像形成ユニット1aと画像形成ユニット1bで形成されたトナー像が転写ベルト10上で重なる。同様に画像形成ユニット1c、1dで形成されたトナー像を転写ベルト10上に重ねることによってカラー画像が転写ベルト10上に形成されることになる。
カラー画像が用紙転写器9に到達すると同時に、画像形成装置の給紙部(図示せず)から矢印H方向に搬送されてきた印刷用紙8が用紙転写器9に到達し、用紙転写器9に印加された高電圧の作用によって転写ベルト10上のカラー画像は印刷用紙8に転写される。そして印刷用紙8が定着機11に搬送されると印刷用紙8上のトナー像が印刷用紙8に溶融定着される。
上記のような構成において、各画像形成ユニット1a〜1dの感光ドラム2a〜2dに近接して感光ドラム2a〜2dの表面に形成されたトナー画像を検出するトナー画像センサ20a〜20dが設けられている。このセンサ20a〜20dは例えば図3−1に示すように、LED等の発光素子201と、フォトトランジスタ等の受光素子202とより構成され、発光素子201から出射した光が、感光体ドラム2の表面又は濃度パッチ70Aにより反射した拡散反射光を受光素子202により受光して電気信号に変換するように構成されている。各トナー画像センサ20a〜20dの出力信号は制御部100に送られる。
なお、上記実施例では感光体ドラム2a〜2d上に形成されたトナー画像を検出する例を示したが、中間転写ベルト10に近接した位置に、中間転写ベルト10の表面に形成されたトナー画像を検出するセンサ30を設けてもよい。このセンサ30は、例えば図3−2に示すようにLED等の発光素子301と、フォトトランジスタ等の受光素子302,303から構成される。そして、発光素子301から出射した光が、中間転写ベルト10又はテストパターンの濃度パッチ70Bで拡散反射した光を受光素子302で受光し、正反射した光を受光素子303で受光して電気信号に変換するように構成される。受光素子303は黒(K)のトナー画像の検出に用いられ、受光素子302はカラーのトナー画像の検出に用いられる。
中間転写ベルト10にはK、Y、C、Mの濃度パッチ70Bが順次形成されるので、Kの濃度パッチがセンサ30に到達したタイミングで受光素子303の信号を制御部100に取り込み、Yの濃度パッチがセンサ30に到達したタイミングで受光素子302の信号を制御部100に取り込む。以下同様にC、Mの濃度パッチがセンサ30にそれぞれ到達したタイミングで受光素子302の信号を制御部100に取り込む。
制御部100は画像センサ20a〜20d、又は30からの出力信号に基づいて従来と同様に現像器5a〜5dへのトナー補給や帯電電位、現像電位等を制御して感光ドラム2a〜2dのトナー付着量が安定化されるような制御を行う。
上記の例は、感光ドラム2a〜2d上のトナー画像のトナー濃度を検出するセンサ20a〜20d、又は中間転写ベルト10上のトナー画像のトナー濃度を検出するセンサ30の一方を設けた例を示したが、その両方のセンサ20a〜20d、30を設けてもよい。この場合は、センサ30の信号とセンサ20a〜20dの信号との差より転写器6a〜6dによる転写条件を検知できるので、その転写条件に応じてトナー付着量の目標値を補正することが可能になる。
図4は画像担持体のトナー付着量に対するセンサ20及び30の出力電圧の一般的な特性を示すもので、図中aは黒トナーに対する特性、bはカラートナーに対する特性を示す。
この図から明らかなように、黒トナーの場合は濃度パッチ70のトナー付着量が多くなるに従って出力電圧が減少する。一般的なセンサでは0.6mg/cm2程度までの付着量を検出することができる。一方、カラートナーの場合は濃度パッチ70のトナー付着量が多くなるに従って出力電圧が増加する特性を示す。この特性を利用してトナー付着量が安定して目標とする値となるように制御される。
本発明はトナー付着量が目標値に近づくように安定化制御を行うと共に、トナー付着量の目標値自体を印刷条件に応じて補正することに特徴を有するもので、以下制御部の構成及び制御フローについて述べる。
(2)制御部の構成及び制御フロー
図2は本発明に係る画像形成装置の制御部100の構成を示す。制御部100は主としてCPU110,ROM120、RAM130から構成される。
図2は本発明に係る画像形成装置の制御部100の構成を示す。制御部100は主としてCPU110,ROM120、RAM130から構成される。
前述の感光体ドラム2a〜2dのトナー画像センサ20a〜20dの出力信号は、制御部100のA/D変換器151によりディジタル信号に変換された後、共通バス140を通じてCPU110に送られる。また、中間転写ベルト10上の濃度パッチを検出するセンサ30を設けた場合も同様にA/D変換器152によりディジタル信号に変換された後、CPU110に加えられる。
一方、定着機11は図11に示すように、定着ロール11a、11bから構成されており、少なくとも一方のロール11b中にはヒータ11cが内蔵されている。
カラー画像に相当するトナー像70cが形成された印刷用紙8が、所定の速度で回転する上記ロール11aと11bとの間を通過すると、トナーが印刷用紙8に溶隔定着する。
本実施例においては、ヒートロール11bの一部にサーミスタ等の素子を埋め込むか、あるいは側面に貼り付けることによりヒートロール11bの温度を検出するセンサ40が形成されている。また、ロール11aの回転軸にはタコジェネレータのような速度センサ50が設けられており、定着機11の定着ロール11a、11bの回転速度に応じた速度信号を取り出し得るように構成されている。
温度センサ40の検出信号は、図2に示すようにA/D変換器153によりディジタル信号に変換された後、共通バス140を介してCPU110に取り込まれる。また速度センサ50により検出されたディジタル信号は、I/O装置162を介してCPU110に取り込まれる。
一方、図11には示されていないが、定着機11には定着ローラ11a、11bの駆動速度を切り換えるための定着速度切換手段が設けられており、印刷用紙のトレイに装填された用紙の種類に応じて定着ローラ11a、11bの駆動速度が切り換えられるように構成されている。例えば、印刷媒体が普通紙の場合とOHP用紙の場合とでは駆動速度が切り換えられ、また、普通紙の場合でもその厚みが所定値より厚い場合も駆動速度が切り換えられる。
このように印刷用紙8の種類を示す信号は、ユーザがトレイに用紙を装填するときに、ユーザ自身の設定による電気信号を取り出すようにしてもよいし、また、例えば特開平6−32475号公報に記載されているように、給紙カセットに収納する用紙の紙質を表す標識片を設けると共に、この標識片を検出する用紙センサを設けることにより検出信号を取り出すようにしてもよい。印刷用紙の紙質、厚み等の種類を検知する用紙種センサ60の信号は、図2に示すようにI/O装置163を通してCPU110に取り込まれる。
次に上記制御部100によるトナー付着量の制御フローを図8を参照して説明する。
まずステップS101において濃度パッチ70の付着量に対する現像電位と放電電位の差である現像電位差の関係から予め目標となるトナー付着量の初期値を設定する。
図5は現像電位差とトナー付着量との関係を示すもので、現像電位差が大きくなるに従ってトナー付着量もほぼ直線的に増加する。図のようにトナーの目標付着量が設定されるとそれに対応する現像電位差が求められる。
次にステップS102で各種センサから信号を取得し、更にステップS103においてトナー付着量の制御を行う。すなわち、トナー付着量制御を実行する所定の条件となったとき、濃度パッチ70Aを形成するため、各画像形成ユニット1a〜1dでは、感光体2a〜2dに対して、露光装置4a〜4dにより濃度パッチ70Aに対応する画像データに応じた発光したレーザ光を照射する。これにより感光ドラム表面に濃度パッチ70Aの潜像である放電電位が形成される。更に現像器5a〜5dによりトナーを現像することにより、濃度パッチ70Aが形成される。
このとき、濃度パッチ70Aをトナー画像センサ20a〜20d及び30で検出することにより濃度パッチ70のトナー付着量を検知することができる。検出された濃度パッチ70のトナー付着量に対する現像電位と放電電位の差である現像電位差の関係から現像電位差を算出し、画像形成条件を白紙部にカブリが発生しない帯電電位と、算出した現像電位差となるレーザ光量、現像電位とを設定することでトナー付着量制御は終了する。
次にステップS104において印刷条件に応じたトナー目標値の補正を行う。
図6にトナーに与えられる熱量をパラメータにして用紙上のトナー付着量と出力画像濃度の関係を実測した結果を示す。この図から明らかなように、同じトナー付着量であっても定着温度が異なると出力画像濃度が変化していることがわかる。例えばトナー付着量が0.5mg/cm2とする場合、定着温度が150℃での出力画像濃度は1.5ODとなるが定着温度が180℃では1.58ODとなる。つまり出力画像濃度を1.5ODとする場合には150℃では0.5mg/cm2、180℃では0.45mg/cm2とトナー付着量の制御目標値を変更する必要がある。これらの数値は電子写真装置に依存するので、実機による印刷実験によって求めることができる。
トナー像へ与えられる熱量は定着機11の設定温度及び定着速度により変化する。このため、本実施例では、ヒートロール11bの温度を検出できる位置に実装された定着機温度センサ40の出力信号と、定着機速度センサ50の信号が制御部100に加えられる。制御部100はこれらの信号よりトナー像の温度を求める。例えば図9に示すように、定着機11の温度Tと定着機11の速度Vとの関係からトナー像の温度T11,T12・・・を求めるルックアップテーブルを予め、制御部100のRAM130又はROM120に記憶しておけばよい。
本実施例では印刷用紙8の種類により更にトナー付着量の目標値を補正する。一般に、印刷用紙8に大きい凹凸がある普通紙では溶解されたトナーが用紙へ浸透しやすいため、多くのトナーが必要となるが、コート紙のような凹凸の小さい用紙では溶解されたトナーの用紙への浸透が少ないため少なめのトナーで十分となる。
このため本発明では用紙種センサ60からの信号又はユーザによる用紙設定の情報がCPU110に取り込まれ、使用する用紙の種類に応じてトナー付着量の目標値を補正する。本実施例では図10に示すように用紙の種類Qと上記のトナー像の温度T11,T12・・・からトナー付着量の補正値ΔV11,ΔV12・・・を求めるルックアップテーブルが予め制御部100のRAM130又はROM120に記憶されている。
このようにして本発明では、トナーに与えられる熱量及び用紙の種類等の用紙への印刷条件に応じてトナー付着量の目標値が変更され、変更された目標付着量となる現像電位差を算出し、画像形成条件を白紙部にカブリが発生しない帯電電位と、算出した現像電位差となるレーザ光量、現像電位とを設定するトナー付着量制御を行うことができる。従って印刷条件が変化しても出力画像濃度の変化を抑えることができ、濃度の安定した出力画像を得る電子写真装置を提供することができる。
また、図2に示すように感光ドラム2a〜2dのトナー画像センサ20a〜20dと、中間転写ベルト10のトナー画像センサ30を設けた場合には、そのセンサの信号の差より、転写器6a〜6dの転写特性を監視し、転写特性に応じてトナー付着量の目標値を補正することも可能になる。
1a〜1d:画像形成ユニット
2a〜2d:感光ドラム
3a〜3d:ドラム帯電器
4a〜4d:露光装置
5a〜5d:現像器
6a〜6d:転写器
7a〜7d:清掃装置
8:印刷用紙
9:用紙転写器
10:中間転写ベルト
11:定着機
20a〜20d:感光ドラムトナー画像センサ
201:発光素子
202:受光素子
30:中間転写ベルトトナー画像センサ
301:発光素子
302,303:受光素子
40:定着機温度センサ
50:定着機速度センサ
60:用紙種センサ
70A,70B:濃度パッチ
80:トナー付着量制御部
100:制御部
110:CPU
120:ROM
130:RAM
140:共通バス
151,153:A/D変換器
161〜163:I/O装置
2a〜2d:感光ドラム
3a〜3d:ドラム帯電器
4a〜4d:露光装置
5a〜5d:現像器
6a〜6d:転写器
7a〜7d:清掃装置
8:印刷用紙
9:用紙転写器
10:中間転写ベルト
11:定着機
20a〜20d:感光ドラムトナー画像センサ
201:発光素子
202:受光素子
30:中間転写ベルトトナー画像センサ
301:発光素子
302,303:受光素子
40:定着機温度センサ
50:定着機速度センサ
60:用紙種センサ
70A,70B:濃度パッチ
80:トナー付着量制御部
100:制御部
110:CPU
120:ROM
130:RAM
140:共通バス
151,153:A/D変換器
161〜163:I/O装置
Claims (9)
- 予め設定されたトナー付着量の目標値に従って、トナー像の濃度パッチを感光体上に形成する手段と、上記感光体上の濃度パッチのトナー濃度を検出する第1検出手段と、該第1検出手段の出力信号に応じて上記感光体に形成するトナー画像の形成条件を制御する制御装置とを備えた画像形成装置において、該画像形成装置の定着機の定着ロール温度を検出する第1の手段と、該定着機の駆動速度に応じた信号を出力する第2の手段と、画像を形成する用紙の種類を示す信号を出力する第3の手段とを備え、前記制御装置は、上記第1、第2及び第3の手段からの信号に基づいて前記トナー付着量の目標値を補正するように制御することを特徴とする画像形成装置。
- 予め設定されたトナー付着量の目標値に従って、トナー像の濃度パッチを感光体上に形成する手段と、該トナー像を中間転写体に転写する第1の転写器と、上記中間転写体に転写された画像を印刷用紙に転写する第2の転写器と、該第2の転写器により転写された印刷用紙の画像を定着する定着装置と、上記中間転写体に転写された濃度パッチのトナー濃度を検出する第2検出手段と、該第2検出手段の出力信号に応じて前記感光体に形成するトナー像の形成条件を制御する制御装置とを備えた画像形成装置において、上記定着装置における定着ロールの温度を検出する第1の手段と、該定着装置の駆動速度を示す信号を出力する第2の手段と、上記印刷用紙の種類を示す信号を出力する第3の手段とを有し、前記制御装置は上記第1、第2及び第3の手段からの信号に基づいて前記トナー付着量の目標値を補正するように制御することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項2において、前記感光体上の濃度パッチのトナー濃度を検出する第1検出手段を備え、該第1検出手段及び第2検出手段の検出信号の差に応じて前記トナー付着量の目標値を補正することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1又は2において、前記制御装置は前記第1の手段により検出された温度信号と、前記第2の手段からの速度信号から、前記定着機におけるトナーの定着温度を求めるデータテーブルを格納するメモリを備えたことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項4において、前記制御装置は前記定着機におけるトナー定着温度を示すデータと、前記第3の手段からの検出信号よりトナー付着量の目標値補正量を求めるデータテーブルを格納するメモリを備えたことを特徴とする画像形成装置。
- 感光ドラムと、該感光ドラム表面に均一に電荷を帯電する帯電器と、画像データに従って該感光ドラム表面にレーザ光を照射する露光装置と、該感光ドラム表面に、上記画像データに応じたトナー像を形成する現像器と、該トナー像を中間転写体に転写する第1の転写器とを有する画像形成ユニットを複数個備え、該複数個の画像形成ユニットで異なる色に対応するトナー画像を形成し、上記中間転写体に重ねて転写することによりカラー画像を形成した後、該カラー画像を印刷用紙に転写する第2の転写器と、印刷用紙に転写された画像を定着する定着機を備えたカラー画像形成装置において、上記定着機の定着ロールの温度を検出する第1の手段と、該定着機の駆動速度に応じた信号を出力する第2の手段と、印刷用紙の種類を示す信号を出力する第3の手段とを備え、前記第1、第2及び第3の手段からの信号に基づいて定着機のトナー定着温度に応じて前記感光ドラムに形成するトナー像のトナー付着量の目標値を補正する制御装置を設けたことを特徴とするカラー画像形成装置。
- 請求項6において、前記制御装置は、前記感光体上に形成されるテストパターンの濃度パッチのトナー濃度を検出する第1検出手段及び/又は、前記中間転写体に転写された濃度パッチのトナー濃度を検出する第2検出手段を有し、第1検出手段及び/又は第2検出手段の出力により、前記感光体上に形成するトナー画像の形成条件を制御することを特徴とするカラー画像形成装置。
- 請求項6において、前記制御装置は、前記第1の手段により検出された温度信号と、前記第2の手段からの速度信号より、前記定着機におけるトナーの定着温度を求めるデータテーブルを格納するメモリを備えたことを特徴とするカラー画像形成装置。
- 請求項8において、前記制御装置は、トナー定着温度を示すデータと、前記第3の手段からの信号よりトナー付着量の目標値補正量を求めるデータテーブルを格納するメモリを備えたことを特徴とするカラー画像形成装置。
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CN103376686A (zh) * | 2012-04-25 | 2013-10-30 | 京瓷办公信息系统株式会社 | 图像形成装置 |
US9291962B2 (en) | 2014-02-13 | 2016-03-22 | Konica Minolta, Inc. | Image-forming apparatus with controller and fixing portion to control toner adhesion amount |
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-
2006
- 2006-01-27 JP JP2006018769A patent/JP2007199466A/ja active Pending
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