JP4116251B2 - 編機用選針装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は丸編機又は横編機の如き編機に用いられる選針装置に関する。より詳しくは編機において圧電式の駆動機構によって編成針の選針を行わせる編機用選針装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
丸編機又は横編機の如き編機では、フロッピーディスク等の記憶装置に記憶された編成手順に基づき編成針の上下動を選択して、所望の編組織の編地を編成する。その編成針の上下動を選択するために各種の選針装置が用いられている。
【0003】
そこで本発明の選針装置を説明するに先立って、編機における選針作業の概要を図6A〜Cに略示する丸編機に基づいて以下説明する。
【0004】
図6Aは丸編機の基本的な編成機構を説明する略示斜視図である。図6Aに示すように、丸編機は矢印Aに示すように回転する編成シリンダ1の周面に、編成シリンダ1の長手軸に沿って設けた複数の縦溝(図示せず)の中に編成針2が摺動可能に配置される。編成針2の下方には通常選針ジャック12が編成針2の下方に当接可能に配置されている。一方編成シリンダ1の下方にはシリンダ状のカム台15aが静置して配置され、そのカム台の上方部には所定の間隔で且つ所定の形状の複数のカム15が配置されている。
【0005】
編成の基本原理は回転する編成シリンダ1上のそれぞれの編成針2が選針ジャック12を介して上方に押上げられ、その結果編成シリンダ1の上面から突出する編成針2のフックに糸ボヒン6から取り出された糸5を供給することによって糸のループを作り、次に図示しない公知の機構によって編成針2を下方に下げることによって1個の編目を形成する。したがって編成針2に上下運動を与えるかどうかを選択することによって編目を形成したり、編目を形成させないよう次の編工程に進ませることによって所望の編地を編成することができる。このような作動を編成針に与えるために編機においては通常選針ジャック12を編成針2の下方に当接するように配置し、編組織の記憶装置を内蔵するコントローラ4からの情報に基づいて作動する選針装置3を用いて選針ジャック12の編成針2との係合を選択的に行うことによって編成針の上下動をコントロールするものである。
【0006】
次に編成針、選択ジャック及び選針手段との関係を示す図6B、図6Cを参照して、選針手段として本発明でも用いられる圧電体を用いた場合について以下説明する。
【0007】
圧電体47は電圧の付与方法によって図6Bに示すように湾曲させたりと図6Cに示すように、図6Bとは反対に湾曲させたりすることができる。圧電体47の先端にはフィンガ9が連携して配置されている。図6B、図6Cにおいて圧電体47とフィンガ9及び、上げカム15は図面の紙面内に位置決めされ、編成針2と選針ジャック13は編成シリンダ1(図示せず)と共に図面の紙面の上方から下方(あるいはその逆)に円運動を行っている。選針ジャック12は支点12aを中心として揺動可能であり、且つ上方に選針用バット13及び上げカム用バット14が選針ジャック12から図示の如く側方に突出して設けられている。
【0008】
図6Bに示すように圧電体47が湾曲している場合には円運動する選針ジャック12の選針用バット13はフィンガ9に衝突し、その結果選針ジャックが支点12aを中心として時計方向に押し出されることにより、その結果選針ジャック12の上げカム用バット14は上げカム15に係合することができない。したがって上げカム15によって選針ジャック12は上方に押上げられることがなく、同時に編成針2が上方に押上げられることがない。
【0009】
図6Cに示すように圧電体47が湾曲されている場合には、圧電体47の先端のフィンガ9は、編成シリンダ1と共に円運動する選針ジャック12の選針用バット13と衝突することがなく、選針ジャック12は垂直方向の姿勢を保つこととなり、その結果選針ジャック12の下端の上げカム用バット14が上げカム15の傾斜面に沿って上方に押上げられ、それに伴って編成針2は上方に押上げられることになる。
【0010】
このように選針ジャック12の選針バット13と圧電体47の先端のフィンガ9との係合を選択的に行えば編成針2の上方移動を要望に応じて自由に行わせることが可能であり、任意の編組織の編地を編成することができる。
【0011】
編成にとってもっとも重要な性能をあげると1番目は生産性が高いこと、すなわち編成シリンダの回転数を上げることができることである。編成シリンダの回転数を上げるためには編成針の上方移動をコントロールする選針装置を高速に作動させることが必要である。そのために高速で作動する各種編成用選針装置が開発されて用いられている。
【0012】
例えば本発明の出願人と同一出願人は、電磁石の吸引または反発力を利用して複数枚のフィンガを揺動可能に構成した選針装置を提案し(特開昭60−224845号公報参照)、従来の選針装置より高速であると共に小型にし、且つ消費電力の節減を達成した。また、本発明の出願人と同一出願人は前述の電磁石を用いた選針装置に代えて、フィンガ自体を圧電素子の湾曲により作動させることによって編成針の選針を行わせる圧電方式の選針装置を提案し(特開昭62−28451号公報参照)、さらに選針装置の高速化、小型化及び省エネルギー化を達成した。
【0013】
本発明の出願人と同一出願人はさらに1988年10月5日に前述の圧電方式の選針装置の改良装置を発明し、発明の名称「編機用選針装置」なる昭和63年特許出願249967号として日本国特許庁に提出した。これは、日本国特許第1969970号として登録され、対応米国出願もU.S.P5,027,619として登録されている。
【0014】
この圧電方式の選針装置の改良装置を図7Aに示す。この改良装置を日本特許第1969970号の請求項1に基づいて図7Aを参照して説明すると、圧電素子を有する圧電体7にフィンガ9を可動可能に配置し、前記圧電素子に電力を印加して前記フィンガ9を作動させ、このフィンガ9の作動により編機の編成針の選針を行い(より詳しくは選針ジャックを介して)、所定の柄組織の編地の編成を可能とする編機用選針装置であって、前記圧電体7の後端部を球状体すなわち回転体20を介して支持体21またはハウジングの凹部22に、可動可能に支持させ、圧電体7の先端部を球状体すなわち回転体16を介してフィンガ9の後端部のU字溝17内に可動可能に連結させ、圧電体7の後端部と先端部との間の所定位置を支持体34またはハウジングに回転可能に付設した回転体23に挟持させ、且つ前記フィンガ9と圧電体7とを一直線上に配設したことを特徴とするものである。
【0015】
フィンガ9は図7Aに示すように、その中間部がピン18によって支持体10bに支承され、それによって圧電体9が屈曲運動する時に、その運動がフィンガ9の後端9aを上下動させ、その結果支持体10aの開口部11を通って突出するフィンガ9の先端9bを上下動させ、それによって編成針2の上昇運動が選択されることになる。
【0016】
このように圧電体7の所定位置を可動可能に支承することにより圧電体は自由に湾曲運動ができるようになり、その結果フィンガ9の動作速度が格段と上昇し、且つフィンガ9の先端の移動量が大きくなることが見出された。さらにこのような構成で圧電体を用いることによって圧電体の損傷を少なくして選針装置の寿命を長くすることができた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
したがってこの改良型圧電式選針装置はフィンガ部材を揺動させるフィンガ作動装置の構造が革新的に改良されているため、選針能力に関しては著しい改良が見られたが、選針装置中でフィンガ作動装置に電力を付与する電力供給手段は従前から用いられているものとほぼ同程度のものが用いられていた。すなわち前記改良型圧電式選針装置全体の構成を例示する図7Bに示すように、圧電体7に電力を供給するためには、圧電体7の表面に電極25を設け、この電極25をコネクタ支持基板B上のコネクタ26にワイヤ27によって接続する方法を採用していた。ワイヤで接続する構成自体は極めて簡単な構造ではあるが、1個の圧電体7には少なくとも2本のワイヤ27を必要とし、且つワイヤによって2個の電極を接続するには所定のスペースを要し、したがって装置が大型になり、且つワイヤの断線事故発生の可能性もあり、さらにワイヤ取付作業に伴うコスト高という問題も発生していた。したがってフィンガ作動装置の一段の高性能化に比較してこれらの構成は見劣りするものであって編機用選針装置の一層の小型化への阻害要因となっていた。
【0018】
本発明の目的は上述のように従来公知の編機用選針装置ではフィンガ作動装置自体の性能向上に比較してフィンガ作動装置以外の電力供給手段の改善が劣り、その結果全体として性能向上及び選針装置の小型化に課題を有していたので、これら課題を解決して、より性能が向上した上で小型化された編機用選針装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は複数の圧電体を該圧電体の平板状の表面が所定の間隔をあけて、重なるように配置し、該それぞれの圧電体を先端、中間、後端で可動可能に支持し、該圧電体に電力を付与することによって屈曲動作を発生させ、それによって圧電体の先端に可動可能に配置されたフィンガ部材を揺動させるフィンガ作動装置と、該フィンガ作動装置に電力を付与する電力供給手段とから成る編機用選針装置であって、前記電力供給手段が絶縁部を挟んで少なくとも2個の導通部を有し、且、該圧電体の後端部を嵌合し得るスリット部を有してなる棒状電極体と、該棒状電極体の少なくとも2個の導通部に選択的に電力を供給する機構を含んで成り、前記圧電体の後端部が前記棒状電極体のスリットに嵌入されて電気的に接続され電気的に接続され、前記棒状電極体が前記フィンガ作動装置において前記圧電体の後端を可動可能に支持する構造の一部として用いられることを特徴とするものである。
【0020】
本発明の編機用選針装置では、圧電体の後端支持を行う部材を棒状電極体として形成し、この棒状電極体を少なくとも2個の導通部を有し、且圧電体の後端部に嵌合し得るスリット部を具備するように構成しているので、この棒状電極体のスリットに圧電体の後端部を嵌入させるという簡単な操作で圧電体上に少なくとも2種類の電力を付与することができることになり、図7Bに示した従来の選針装置のように圧電体上に電極を設けたり、これを電極と選針装置の電力供給端子を接続するワイヤが必要でなくなるので、選針装置を小型化するのに役立つ。
【0021】
棒状電極体の断面形状は円形であると好ましいが特に限定する必要はなく圧電体の後端が選針装置のフレームに可動可能である限り、正方形等多角形断面であってもよい。その際多角形断面の角部が円弧であると棒状電極体の圧電体後端支持体としての回動が円滑に行われると共に耐久性が向上するので好ましい。
【0022】
圧電体に屈曲動作を付与するためには後述の図面に基づく説明で詳述するように、少なくとも2種類の電位を付与する必要がある。したがって棒状電極体の長手軸方向に絶縁部を介して少なくとも2個の導通部を設ける必要がある。なお、導通部が2個の場合には片方の導通部を電気的に0電位に保ち、他方の導通部に正電位と負電位が交互に付与されるようにするとよい。
【0023】
また、導通部が3個の場合には、1個を電気的に0電位に保ち、他2個の導通部に正電位を交互に付与するようにするとよい。また、前記少なくとも2個の導通部は、棒状電極体の少なくともスリット部と電力供給機構から電力を受ける領域に亘って連続して設けられているのが好ましい。
【0024】
また、好ましくは、前記導通部が例えば金又はパラジュームの如き耐酸化性金属の被覆で構成される。更に好ましくは、この被覆は、プラスチック材料で形成された棒状電極体本体の所要部にメッキ加工によって形成される。但しメッキ加工に限定されるものでなく、例えば導通を要する部分を耐酸化性金属製のインサート部材で構成してもよい。
【0025】
また、好ましくは、前記フィンガ作動装置が並置された複数の圧電体を含んで成り、前記棒状電極体が2個の導通部を有し、前記棒状電極体の導通部に電力を供給する機構が、並置された複数の圧電体の両側に配置された2枚の電力供給プレートと、該2枚の電力供給プレートを棒状電極体の長さに実質的に等しい間隔に保つと共に棒状電極体が挿入される複数の凹部を有する棒状電極体取付部材を含んで成り、前記2枚の電力供給プレートの内側にはそれぞれ棒状電極体両端に接触して電力を供給する接触域が設けられ、該それぞれの接触域を介して前記導通部に電力が供給される。
【0026】
また、好ましくは、前記フィンガ作動装置が並置された複数の圧電体を含んで成り、前記棒状電極体が3個の導通部を有し、前記棒状電極体の導通部に電力を供給する機構が、並置された複数の圧電体の両側に配置された2枚の電力供給プレートと、該2枚の電力供給プレートを棒状電極の長さに実質的に等しい間隔に保つと共に棒状電極体が挿入される複数の凹部を有する棒状電極体取付部材を含んで成り、前記2枚の電力供給プレートの内側にはそれぞれ棒状電極体両端に接触して電力を供給する接触域が設けられ、該それぞれの接触域を介して前記棒状電極体の両端の導通部に電力が供給され、前記棒状電極体取付部材の長手軸方向に沿って前記凹部を横断する溝部が前記棒状電極体の中央部の導通部に対応する区域に設けられ、該溝部に沿って導電層が設けられ、該導電層を介して前記中央部の導通部に電力が供給される。
【0027】
また、好ましくは、上記接触域には、複数の導電性細線を実質的に平行に並べて形成される接触部材が、弾性を有して配置される。
【0028】
また、好ましくは、前記導電層は、複数の導電性細線を実質的に平行に並べて形成され、前記溝部に沿って弾性を有して配置される。
【0029】
前記圧電体としてユニモルフ形圧電体を用いることができる。この場合には電力供給は圧電体の上面及び下面から行われるとよい。
【0030】
前記圧電体としてバイモルフ形圧電体を用いることができる。この場合には電力供給は圧電体の上面、下面及び側面から行われるとよい。
【0031】
前記圧電体として積層形圧電体を用いた場合には、電力供給は圧電体の側面から行われる。
【0032】
本発明による編機用選針装置は靴下編機を含む各種丸編機及び横編機に有用に用いることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明の編機用選針装置の実施例を示す添付図面を参照して本発明を以下詳述する。
【0034】
図1Aに本発明の編機用選針装置の一実施例の略示側面図を示し、図1Bにその略示平面図、図1Cに選針装置に用いられる棒状電極体の一実施例の略示斜視図を示す。
【0035】
図1Aに示す選針装置3では3枚の圧電体7が垂直方向に実質的に等しい間隔をあけて水平方向に配置されている。1個の選針装置3における圧電体7の枚数は選針装置3が搭載される編機の種類に応じて任意に選定すればよく、通常2枚から8枚用いられる。圧電体7の先端部(図1Aの左側)には、回転体16が固定され、後端部(図1Aの右側)には棒状電極体28が取り付けられる。より詳しくは圧電体7の先端部は固定された回転体16を介してフィンガ9の後端部のU字状溝17内に可動可能に係合されており、一方圧電体7の後端部は図7Cに示す棒状電極体28の周面に長手軸方向に沿って設けたスリット31に嵌合させることによって棒状電極体28に取り付けられる。圧電体7の先端部と後端部の間の所定位置を支持体24又はハウジングに回転可能に付設した回転体23に挟持させてある。さらに図7Aに示すように前記フィンガ9と圧電体7を一直線状に配設してある。
【0036】
フィンガ9は図1Aに示すように、その中間部がピン18によって支持体10bに支承され、それによって圧電体7が屈曲運動する時に、その運動がフィンガ9の後端(図1Aの右側)を上下動させ,その結果支持体10aの開口部11を通って突出するフィンガ9の先端(図1Aの左側)を上下動させ、それによって編成針2の上昇運動が選択されることになる。
【0037】
本発明の選針装置で用いられる圧電体7としてはユニモルフ形圧電体とバイモルフ形圧電体の双方の何れかを用いることができる。図2Aはユニモルフ形圧電体の一例を示す縦断面図である。図2Aに示すように、ユニモルフ形圧電体7aはセラミック製の圧電素子41の上面、下面に銀層42a、42bが設けられ、さらに銀層42bの下側に金属製薄板100が貼着されている。銀層42aから導通回路が電極43Aに延び、一方金属製薄板100から導通回路が電極43Bに延びる。
【0038】
図2Aに示されるようなユニモルフ形の圧電素子の場合は、例えば電極43Aに0V電位を供給し、電極43Bに正負の電圧を印加することで、上方向或いは下方向へ圧電素子をたわませる2つの状態を得ることができる。図6B、図6Cに示した2つの状態は、圧電素子のこれら2つの状態によって実現される。
【0039】
図2Bと図2Cは共にバイモルフ形圧電体の一例と示す縦断面図である。バイモルフ形圧電体はシムと称する金属板44の両面に圧着素子41A、41Bを配置したものであり、それぞれの外表面に銀層42a、42bが設けられている。バイモルフ形圧電体は電圧の印加方法によって図2Bに示す2電極タイプ7bと図2Cに示す3電極タイプ7cとがある。2電極タイプ7bの場合2つの圧電素子の表面から延びる導通回路が1つの電極43Aに接続され、シム材44が他の電極43Bに接続される。この場合にセラミックの分極方向は矢印45a、45bで示す方向である。2電極タイプ7bにおいて電極43Aを0電位にし、電極43Bすなわちシム材44にプラス電位を付与すると圧電素子41Aが収縮し、圧電素子41Bが伸長する。逆に電極43Bにマイナス電位を付与すると圧電素子41Aが伸長し圧電素子41Bが収縮する。その結果圧電体7bは大きく湾曲する。ただしこの場合セラミックの分極方向と逆の方向に電圧が加わるので圧電素子が減極する傾向がある。
【0040】
図2Bに示されるようなバイモルフ形の2電極の圧電素子の場合は、例えば電極43Bに0V電位を供給し、電極43Aに正負の電圧を印加することで、上方向或いは下方向へ圧電素子をたわませる2つの状態を得ることができる。図6B、図6Cに示した2つの状態は、圧電素子のこれら2つの状態によって実現される。
【0041】
3電極タイプの圧電体7cの場合は、図2Cに示すようにシム材44から延びる導通回路に電極43Cが接続され、圧電素子41Aに電極43Aが、圧電素子41Bに電極43Bが接続される。電極43Cは0電位に保たれる。この場合電極Aが通電されて圧電素子41Aに電圧が印加されている時には電極Bには通電されず、圧電素子41Bに電圧は印加されていない。逆に圧電素子41Bに電圧が印加されている時には圧電素子41Aには電圧が印加されていない。したがってこの3電極タイプの場合には湾曲量は2電極タイプの1/2になるが、図2Cで矢印46a、46bで示すようにセラミックの分極方向に沿って電圧が印加されるので2電極タイプの圧電体7bに比し減極される傾向が少ない。したがってバイモルフ型3電極タイプの圧電体7bは積層形圧電体として広く用いられている。
【0042】
すなわち、図2Cに示されるようなバイモルフ形の3電極の圧電素子の場合は、例えば電極43Cに0V電位を供給し、電極43Aと43Bに正の電圧を交互に印加することで、上方向或いは下方向へ圧電素子をたわませる2つの状態を得ることができる。図6B、図6Cに示した2つの状態は、圧電素子のこれら2つの状態によって実現される。
【0043】
図1Cに本実施形態の編針用選針装置に好ましく用いられるタイプの棒状導電体であって、図2Cに示した3電極タイプの圧電体に用いる棒状導電体の構造を斜視図で示す。図1Cに示す棒状導電体は断面形状を円形として構成してある。これは断面の形状を円形にしておけば棒状導電体が選針装置の支持体に支承されて圧電体に屈曲運動を与える際に圧電体の後端の支持を自由に変化させることができるからである。しかしながら棒状導電体の断面形状を円形に限定する必要はなく、要は選針装置の支持体に対して円滑に揺動できるものであればどのような断面形状を有してもよい。
【0044】
前述のように図1Cの棒状電極体28は3電極タイプであるので、棒状電極体28は長手軸方向で3個の導通部30a,30b,30cが絶縁部29a,29bを介して配置されている。さらに棒状電極体28の長手軸方向に沿って圧電体7の後端部を受入れるためのスリット部31が設けられている。
【0045】
尚、図5A〜図5Dで後述するように、棒状電極体28が電力供給手段の凹部22に挿入されると、その導通部30bが線上導電帯37と接触し、導通部30aと30bはそれぞれ電力供給プレート32L、Rの接触域35L、Rと接触して、電力供給が実現される。
【0046】
図3Aに示すように、棒状電極体28の本体を合成樹脂48の成形によって製造し、導通部は合成樹脂本体の所要表面に金属メッキを施して形成される。好ましくは、金属メッキには金又はパラジュームの如き耐酸化性金属が用いられる。この金属メッキは図1Cに30cで示すように棒状電極体28の端面迄施してもよい。又スリット31の内部も絶縁部を介して3個の導通部が設けられる。(図3B参照)
金属被膜はメッキ以外の方法でも設けることができる。例えばメッキに代えて金属の薄板を貼ってもよく、場合によっては図3Cに示すように、絶縁部50a、50b(断面形状を図3Eに示す)及び金属製の導通部材49a、49b、49c(断面形状を図3Dに示す)をそれぞれインサート部材として製造し、それを一直線に結合してもよい。各部材の結合は、例えば接着剤を用いて、スリット部分31が一直線に並ぶようになされる。
【0047】
また、棒状電極体28のスリット部31には、図1に示すごとく圧電体7が挿入される。この状態で、導通部30a、30b、30cの夫々は、図2Cに示した圧電体の電極43A、43C、43Bと電気的に接続される必要がある。これを実現するには、種々の手法が適用可能であるが、一例を示せば、銀層42a、42bの表面に絶縁層を被覆し、銀層42a、42b、シム材44のそれぞれに接続される電極を導電部30a、30c、30bに接触する部位のみに設ける。なお、銀層42a、42b、シム材44に対応する電極の各々は、圧電体の側端面から取り出すことができる。
【0048】
図4に断面正方形の棒状電極体51の一例を示す。この場合も図1Cに示す円形断面の棒状電極体28と同様に絶縁部53a、53bを介して3個の導通部52a、52b、53cが設けられ、且つスリット54が設けられている。なお正方形等の多角形断面の場合はその角の部分55を円弧状に形成するのが好ましい。
【0049】
なお、2電極タイプの棒状電極体については1個の絶縁部の左右に導通部を設ければよい。
【0050】
また、フィンガ作動装置の、圧電体に屈曲動作を行わせるための電力供給は圧電体の長手方向、幅方向の何れの位置であってもよい。本実施態様では圧電体への電力供給のより好ましい態様として、圧電体の後端部、すなわちフィンガ部材が配置される位置の反対側に棒状電極体を配置したにすぎない。したがってフィンガ作動装置の電力供給手段の構成を変えることによって図1Aにおける球状体16又は回転体23を本発明の棒状電極体に準じた構成にしてもよい。
【0051】
次に図5A〜Dを参照して本発明の編機用選針装置におけるフィンガ作動装置に電力を付与する電力供給手段と、電力供給手段に電力を供給する供給端子について説明する。
【0052】
図5Aは本発明の編機用選針装置における一実施例の電力供給手段と電力供給端子を棒状電極体との関係を分解して示す略示図である。図5Aに示すように、本発明の選針装置に用いられる電力供給手段は、並置された複数の圧電体7(図5Aでは1枚のみを示す)の両側に配置された2枚の電力供給プレート32L、32Rと、2枚の電力供給プレート32L、32Rを棒状電極体28の幅に実質的に等しい間隔に保つと共に、複数の棒状電極体28がそれぞれ挿入される複数の凹部22を有する棒状電極体取付部材21から構成されている。
【0053】
図5Bは電力供給プレート32Rの内側を示す正面図であり、図5Cは棒状電極体取付部材21の側面図であり、図5Dは棒状電極体取付部材21の正面図である。
【0054】
図5Aは前述の如し分解図であるので、図5Aにおいて左側の電力供給プレート32Lを矢印CL方向に移動して棒状電極体取付部材21に当接し、一方右側の電力供給プレート32Rを矢印CR方向に移動して棒状電極体取付部材21に当接することによって本発明の編機用選針装置の電力供給手段が形成される。このように組立てられた2枚の電力供給プレート32L、32Rと棒状電極体取付部材21はボルト又は接着剤等の任意の手段によって一体物に固定される。
【0055】
8枚の圧電体7(図5Aでは1枚の圧電体7のみを示す)の右端には棒状電極体28が取付けられており、このように棒状電極体28を具備した圧電体7には、その棒状電極体28を矢印D方向に移動して棒状電極体取付部材21の手前側表面に設けた水平方向の溝22の中に挿入することで圧電体7に棒状電極体28を介して電力を供給することが可能となる。
【0056】
図1に基づいて説明したように3電極タイプの棒状電極体28には2個の絶縁部29a、29bを介して3個の導通部30a、30b、30cが設けられている。この棒状電極体28を用いて導通部30bに対して0電位を保ち、導通部30a、30cに交互に正電位を付与する場合について以下説明する。
【0057】
図5A及び図5Cに示すように、電力供給プレート32L、32Rの内側表面には、棒状電極体28の両側の導通部30a、30cに接触して電力に供給する接触域35L、35Rが設けられ、この接触域35L、35Rからはそれぞれ導通回路33が延びて電力供給プレート32L、32Rの端部に設けた電力供給端子34L、34Rに達する。なお、この接触域35L、35Rには、棒状電極体28の両端面にある導通部30a、30cとの電気的接触を良好に保つために、複数の導電性細線を平行に並べたものを接点部材とし、これを弾性を有して配置している。例えば、本実施例では、接点部材として0.2mmの径を有するワイヤを12本平行に並べたものを用いている。図5Aに示す実施例では8枚の圧電体7が設けられ、前述のようにコントローラ4からの情報に基づいて個々の圧電体7に対して個別に異なる手順で電力が供給されるので接触域35L、35R、導通回路、電力供給端子34L、34Rのセットは個々の圧電体7に対し一セットづつ設ける必要がある。又棒状電極体28の導通部30Cに対して電力供給プレート32Lに設けた接触域・導通回路・電力供給端子のセットによって電力を付与するのに対して、棒状電極体28の導通部30aに対しては電力供給プレート32Rに設けた接触域・導通回路・電力供給端子のセットによって電力を付与することになる。
【0058】
これに対して棒状電極体28の中央の導通部30bは0電位に保たれるので圧電体7全体に対して同一の状態で導通させればよい。そこで本発明ではそのための好ましい実施例として図5A、図5C及び図5Dに示すように、棒状電極体取付部材21の長手軸方向に沿って中央部に溝部36を設け、その溝部36の底部に線状導電帯37を設け、この線状導電帯37を棒状電極体取付部材21の上方に延ばしてその側部に向けて曲げ、接触域38を介して電力供給プレート32L、32Rの接触域38L、38Rに接続し、導通回路33と同様な導通回路を介して電力供給プレート32L、32Rの電力供給端子39に接続させている。
【0059】
なお、線状導電帯37は、上述した接触域35L、Rに配される接触部材と同様に、複数のワイヤを平行に並べたものであり、溝部36に弾性を有して配される。 棒状電極体取付部材21の背部の両側縁に沿って前記電力供給端子34はそれぞれ8個、電力供給端子39はそれぞれ1個何れも互いに近いスペースに配置されているので、これら端子に電力を供給(端子39に対しては0電位を保つ)ための供給側は一つのコネクタ(図示)にまとめることができる。なお上述の説明は3電極タイプの圧電体を用いた場合であり、図2A及び図2Bで説明した2電極タイプの圧電体を用いる場合には、棒状電極体28の中央の導通部を設けず、又棒状電極体取付部材21の溝部36をもうけなくてもよい。
【0060】
図5に基づく、電力供給手段の説明はその一例を示したのにすぎず、要するにワイヤを用いた接続を除去した供給手段を用いる限り、図示の実施例に限定されるものではない。
【0061】
なお本願の基礎となる日本国特許第1969970号公報記載の構造を有する編機用選針装置(先願の装置と称する)と本願発明の主として電力供給手段の改良に基づく選針装置(本願の装置)の外形寸法を以下に示す。
幅 奥行 高さ 容積
先願の装置(A) 30mm 125mm 55mm 206mm
本願の装置(B) 12mm 90mm 55mm 59mm
比率(B/A) 40% 72% 100% 29%
幅を40%迄小さくすることができたことは、例えば2.5倍の数の選針装置を同一サイズの丸編機に設置することができることを意味し、経済的効果は極めて大きいといえる。
【0062】
【産業上の利用可能性】
本発明による編機用選針装置は,本発明の出願人と同一出願人による日本国特許第1969970号(対応U.S.P5,029,619)によるフィンガ作動装置と実質的に等しい構成を有するフィンガ作動装置と、本願発明の特徴とする構成を具備した棒状電極体を具備した電力供給手段で構成されているので、本発明の編機用選針装置は従来の選針装置に比し一段と小型にすることができ、その結果、丸編機の編成シリンダの円周に沿って多数配置することができるようになった。それによって編機への糸供給口の数を従来の編機より一段と増やすことができ、フィンガ作動装置の高速性と併せて編機の生産性が一段と向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1A】、
【図1B】、
【図1C】 図1A〜Cは本発明の編機用選針装置の一実施例の構造を示す図であって、図1Aは略示側面図、図1Bは略示平面図、図1Cは棒状電極体の構造を示す略示斜視図である。
【図2A】、
【図2B】、
【図2C】 図2A〜Cは本発明の編機用選針装置に用いられる圧電体の実施例を示す略示側面図であって、図2Aはユニモルフ形圧電体の略示側面図、図2Bはバイモルフ形2電極タイプ圧電体の略示側面図、図2Cはバイモルフ形3電極タイプ圧電体の略示側面図である。
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図3E】 図3A〜Eは本発明の編機用選針装置に用いられる棒状電極体の各種態様を示す図であって、図3及び図3はメッキによって導通部を設けた例であって、図3Aはスリットを通る軸断面図、図3Bは図3Aの線B−Bにより横断面図、図3C〜図3Eはインサート部材を用いた棒状電極体を示す図であって、図3Cはスリットを通る軸断面図、図3は図3Cの線D−Dによる断面図、図3は図3Cの線E−Eによる断面図である。
【図4A】、
【図4B】 図4A、4Bは本発明の編機用選針装置に用いられる棒状電極体の他の実施例の構造を示す図であって、図4Aは棒状電極体の斜視図、図4Bは図4AのX−Y平面による断面図である。
【図5A】、
【図5B】、
【図5C】、
【図5D】 図5A〜Dは本発明の編機用選針装置の電力供給手段の一例を示す図であって,図5Aは電力供給手段の分解斜視図であり、図5Bは電力供給プレートの内側を示す正面図、図5Cは棒状電極体取付部材の側面図であり、図5Dは棒状電極体取付部材の正面図である。
【図6A】、
【図6B】、
【図6C】 図6A〜Cは従来公知の丸編機の編成機構を説明する図であって、図6Aは丸編機の基本的な編成機構を説明する略示斜視図、図6Bは対応する編成針が選針されない状態を示す、編成針、選針ジャック、選針手段との関係を示す略示側面図、図6Cは対応する編成針が選針される状態を示す、編成針、選針ジャック、選針手段との関係を示す略示側面図である。
【図7A】、
【図7B】 図7A、7Bは本願発明の編機用選針装置の基礎となり、本願発明と同様に圧電式の駆動機構を選針手段として用いた従来公知の編機用選針装置を示す略示側面図であって、図7Aは本願でいうフィンガ作動装置に対応する圧電体の構成を示す中央縦断面図であり、図7Bは図7Aに示した圧電体を3個具備した選針装置の略示側面図である。

Claims (20)

  1. 複数の圧電体を該圧電体の平板状の表面が所定の間隔をあけて、重なるように配置し、該それぞれの圧電体を先端、中間、後端で可動可能に支持し、該圧電体に電圧を印加することによって屈曲動作を発生させ、それによって該圧電体の先端に可動可能に配置されたフィンガ部材を揺動させるフィンガ作動装置と、該フィンガ作動装置に電力を付与する電力供給手段とを具備する編機用選針装置において、
    前記電力供給手段が
    絶縁部を挟んで少なくとも2個の導通部を有し、且、前記圧電体の後端部を嵌合し得るスリット部を有してなる棒状電極体と、
    該棒状電極体の少なくとも2個の導通部に選択的に電力を供給する機構とを含んで成り、
    前記圧電体の後端部が前記棒状電極体のスリットに嵌入されて電気的に接続され、前記棒状電極体が前記フィンガ作動装置において前記圧電体の後端を可動可能に支持する構造の一部として用いられることを特徴とする編機用選針装置。
  2. 前記棒状電極体が円柱状形状を有し、該円柱状電極体の長手軸方向に絶縁部を挟んで少なくとも2個の導通部が配置されていることを特徴とする請求項1記載の編機用選針装置。
  3. 前記棒状電極体が多角形断面を有し、該多角形断面電極体の長手軸方向に 絶縁部を介して少くとも2個の導通部が配置されていることを特徴とする請求項1記載の編機用選針装置。
  4. 前記導通部が2個であり,片方の導通部が電気的0電位に保たれ、他方の導通部に正電位、負電位が交互に付与されることを特徴とする請求項1記載の編機用選針装置。
  5. 前記導通部が3個であり,1個が電気的に0電位に保たれ,他2個の導通部に正電位が交互に付与されることを特徴とする請求項1記載の編機用選針装置。
  6. 前記少なくとも2個の導通部が棒状電極体の少なくともスリット部と前記電力供給機構から電力を受ける領域に亘って連続して設けられていることを特徴とする請求項1記載の編機用選針装置。
  7. 前記導通部が耐酸化性金属の被覆で構成されていることを特徴とする請求項1記載の編機用選針装置。
  8. 前記耐酸化性金属が金であることを特徴とする請求項7記載の編機用選針装置。
  9. 前記耐酸化性金属がパラジュームであることを特徴とする請求項7記載の編機用選針装置。
  10. 前記耐酸化性金属の被覆層がプラスチック材料で形成された棒状電極体本体の所要部にメッキ加工によって形成されていることを特徴とする請求項7記載の編機用選針装置。
  11. 前記棒状電極体が2個の導通部を有し、前記棒状電極体の導通部に電力を供給する機構が、前記複数の圧電体の両側に配置された2枚の電力供給プレートと、該2枚の電力供給プレートを前記棒状電極体の長さに実質的に等しい間隔に保つと共に棒状電極体が挿入される複数の凹部を有する棒状電極体取付部材を含んで成り、前記2枚の電力供給プレートの内側にはそれぞれ棒状電極体両端に接触して電力を供給する接触域が設けられ、該それぞれの接触域を介して前記棒状電極体の導通部に電力が供給されることを特徴とする請求項1記載の編機用選針装置。
  12. 前記接触域には、複数の電線を実質的に平行に並べて形成される接触部材が、弾性を有して配置されることを特徴とする請求項11記載の編機用選針装置。
  13. 前記棒状電極体が両端部と中央部の3個の導通部を有し、前記棒状電極体の導通部に電力を供給する機構が、前記複数の圧電体の両側に配置された2枚の電力供給プレートと、該2枚の電力供給プレートを前記棒状電極体の長さに実質的に等しい間隔に保つと共に棒状電極体が挿入される複数の凹部を有する棒状電極体取付部材を含んで成り、前記2枚の電力供給プレートの内側にはそれぞれ棒状電極体両端に接触して電力を供給する接触域が設けられ、該それぞれの接触域を介して前記棒状電極体の両端の導通部に電力が供給され、前記棒状電極体取付部材の長手軸方向に沿って前記凹部を横断する溝部が前記棒状電極体の中央部の導通部に対応する区域に設けられ、該溝部に沿って導電層が設けられ、該導電層を介して前記棒状電極体の中央部の導電層に電力が供給されることを特徴とする請求項1記載の編機用選針装置。
  14. 前記接触域には、複数の導電性細線を実質的に平行に並べて形成される接触部材が、弾性を有して配置されることを特徴とする請求項13記載の編機用選針装置。
  15. 前記導電層は、複数の導電性細線を実質的に平行に並べて形成され、前記溝部に沿って弾性を有して配置されることを特徴とする請求項13記載の編機用選針装置。
  16. 前記圧電体としてユニモルフ形圧電体を用い、電力供給が前記ユニモルフ形圧電体の上面および下面から行われることを特徴とする請求項1記載の編機用選針装置。
  17. 前記圧電体としてバイモルフ形圧電体を用い、電力供給が前記バイモルフ形圧電体の上面、下面および側面から行われることを特徴とする請求項1記載の編機用選針装置。
  18. 前記圧電体が積層形圧電体であり、電力供給が前記積層形圧電体の側面から行われることを特徴とする請求項1記載の編機用選針装置。
  19. 請求項1記載編機用選針装置が搭載されていることを特徴とする丸編機。
  20. 請求項1記載編機用選針装置が搭載されていることを特徴とする横編機。
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