JP2000017550A - 編機用圧電選針装置 - Google Patents

編機用圧電選針装置

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JP2000017550A
JP2000017550A JP10195127A JP19512798A JP2000017550A JP 2000017550 A JP2000017550 A JP 2000017550A JP 10195127 A JP10195127 A JP 10195127A JP 19512798 A JP19512798 A JP 19512798A JP 2000017550 A JP2000017550 A JP 2000017550A
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piezoelectric
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Takashi Enomoto
隆 榎本
Toshio Watanabe
敏雄 渡辺
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WAC Data Service KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】アジャスト操作が容易で、かつ、組み立てに際
して部品点数が低減され、装置の組み立てに要する時間
も著しく短縮化できる編機の圧電選針装置を提供するこ
と。 【解決手段】選針用フインガ9の後端部に圧電体の先端
部を可動可能に取付け、当圧電体の後端部を支持体8の
圧電体取付部21の横溝22に、又、中途位置を支持体
に夫々可動可能に取付け、当フインガの先端部を支持体
のストッパ−部43の開口部11から突出した選針装置
で、圧電体取付部の横溝を上下方向一列に多段状に適宜
間隔で並設し、取付部の上下端に螺子42を螺着して、
フインガーの正規位置の調節を行ない、且つ、ストッパ
−部を構成する部分ケ−ス43と、側面蓋部44とを一
体蓋体45に構成してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は編機用圧電選針装置
に関し、特に、靴下編機において圧電式の駆動方式によ
り編成針の選針を行わせる編機用選針装置に関する。
【0002】
【従来の技術】靴下丸編機等の編機において、その編成
針の選針動作を行うために、選針装置(選針アクチュエ
ータ)が使用される。その一例を説明するに、図8に示
すように、編成シリンダ−1に配した編成針2の上下動
をつかさどる選針装置3を、編成シリンダ−1に多数周
設し、この選針装置3を柄出しコントローラ4に接続
し、柄出しコントローラ4から柄編成手順を送り込み、
編成針2の上下動を行って、靴下の柄編み編成を行う。
ここでは図示していないが、編成針2の下部には、バッ
トを突設した選針ジャックを多数配設し、当該ジャック
の上部に編成針2を多数当接し、編成シリンダ−1に糸
5をボビン6から供給し、選針装置3を選針ジャックに
作用させて上記のような編成針2の上下動を行って靴下
の柄編み編成を行う。尚、選針装置3を、直接、編成針
2に作用させてもよい。
【0003】当該選針装置3の一例を説明するに、図7
(A)に示すように、圧電体7を多段に支持体8に支持
させ、圧電体7の先端部側に選針用フィンガ9を取り付
け、当該フィンガ9の先端部を支持体8のストッパ−部
10の開口部11から突き出しさせて、上記のように選
針ジャックのパッドの押圧あるいは非押圧により編成針
2の選針を行っている。当該選針装置3における圧電体
7は、例えば、シム材の両面にジルコン酸−チタン酸鉛
(P.Z.T.)等を焼成して作られたセラミック材よ
り成る圧電素子を貼着して成るものや当該シム材を有し
ない当該圧電素子を複数枚数貼着して成る積層型圧電体
等から構成されている。
【0004】圧電素子に電圧(パルス)を印加すると、
歪みを生じ、あるいは機械的な応力を発生する。当該選
針装置3は、こうした圧電現象による機械的振動を、編
成針の選針を行わせるのに利用したもので、その選針動
作の一例を、プレス方式について説明するに、図7
(C)に示すように、柄出しコントローラ4から圧電体
7に電圧を印加した時(あるいは正のパルスを印加した
時)には、圧電体7を湾曲させ、選針用フィンガ9を下
向きにし、選針ジャック12のバット13をプレスせ
ず、その為、選針ジャック12は、垂直位置を保ち、そ
の結果、選針ジャック12の下端の上げカム用バット1
4が上げカム15に係合し、選針ジャック12およびそ
の上方に当接する編成針2を上昇運動させ、その結果、
編成針2による編み目の形成が行われる。一方、図7
(B)に示すように、電圧を印加しない時(あるいは負
のパルスを印加した時)には、圧電体7が湾曲せず、し
たがって、選針ジャック12のバット13をプレスし、
その為、選針ジャック12の下端の上げカム用バット1
4が上げカム15に係合せず、選針ジャック12の上方
に当接した網成針2に編成作動を与えないようになって
いる。
【0005】こうした選針装置にあっては、選針スピー
ドを早くする一方で、長寿命であるなどの優れた利点を
有することが要求され、その為に、当該圧電体7につい
て、三点支持方式とし、又、圧電体7が自由に可動し得
るようにすると共に、途中支点を有するようにしたもの
がある。即ち、図7(A)に示すように、圧電体7の先
端部に、球状断面を有する球状体16を取り付けて、当
該球状体16を選針用フィンガ9の後端部のU字溝17
に挟持連結し、当該球状体16が当該フィンガ9の後端
部のU字溝17内で可動することができるようにしたも
のがある。即ち、圧電体7の先端部を、当該フィンガ9
の後端部内で可動可能としてある。 尚、当該フィンガ
9のピンヒンジ部にはピン18を挿通し、これを支持体
8のフィンガ支持部19に支持させている。又、当該選
針装置3では、同様に、圧電体7の後端部にも同様の球
状体20を取付け、これを支持体8の圧電体取付部21
の溝部22内に嵌挿し、当該球状体20の球状部が、当
該圧電体取付部21の溝部22内で可動できるようにし
たものがある。即ち、圧電体7の後端部を可動可能とし
てある。更に、圧電体7の後端部と先端部との中途位置
に回転体23を固着して取付け、当該回転体23の両端
部を支持体8の回転体取付部(途中支点部)24に回転
可能に架設し、当該圧電体7の後端部と先端部との中途
位置をも可動可能としてある。尚、これら球状体16、
球状体20および回転体23は、例えば、それぞれ樹脂
よりなり、これらは、圧電体7に、当該球状体16、球
状体20、回転体23を構成する樹脂を射出して行う射
出成形(一体成形)等の方法により形成することができ
る。このようにして、当該装置では、当該圧電体7の両
端の先端部および後端部をそれぞれ可動可能としている
だけでなく、さらには、圧電体7の後端部と先端部との
中途位置をも可動可能とし、当該中途位置に途中支点を
設けるようにしている。その結果、圧電体7は、その動
きが妨げられず、自由に可動し、また、途中支点を持つ
ことから、従来の圧電方式による選針装置や電磁方式に
よる選針装置に比較して、格段に選針スピードを早くす
ることができ、また、長寿命となし得るなどの優れた利
点がある。
【0006】しかるに、上記選針装置にあっては、そも
そも、圧電素子自体が反りを生じ易く、ましてや、上記
のように、三点支持方式によっている為に、圧電体7の
平行を保持することが難しく、平行バランスを失うと、
得られた靴下等の柄に乱れを生じることがある。即ち、
本来、選針用フィンガ9の先端部は、支持体8のストッ
パ−部10の開口部11の中心にあって、上下方向に適
正な運動をしなければならないのに、平行が保持されて
いないと、例えば上方向にのみ動作したりすることが起
り、編成作用に乱れを生じたりする。その為、圧電体7
や選針用フィンガ9の位置延いては当該フィンガ9の先
端部位置を適正にするために、アジャスト(調節)操作
を必要とすることがある。従来装置における当該アジャ
ストは、圧電体7の後端部を支持している支持体8の圧
電体取付部21を、図5および図6に図示のようなアジ
ャスト機能付きのものに構成し、圧電体7の後端部側か
らそのアジャスト(調節)を行なうようにしている(特
許第2762311号公報)。即ち、当該選針装置にお
けるアジャストは、オフセッタ−25を多段に縦設し、
一段目のオフセッタ−25は、一段目の圧電体7の左略
半幅部分を支持し、二段目のオフセッタ−25は、二段
目の圧電体7の右略半幅部分を支持するようにして、順
次、各段毎に順次異なった圧電体7の半幅部分を支持す
るように、千鳥状にオフセッタ−25を配設したもの
で、圧電体7の後端部を当該オフセッタ−25の横溝に
装着し、アジャスト位置にて、当該オフセッタ−25
を、それを支持しガイドしているオフセッタ−板26の
アジャスト用貫通孔(図示省略)に螺子27を螺着して
その位置決めをし、アジャスト(調節)を行なうように
したものである。従って、多数のオフセッタ−25や螺
子27を必要とし、また、そのオフセッタ−25の一個
一個について螺止めが必要で煩雑な操作を必要としてい
た。更に、当該選針装置では、オフセッタ−25が二列
に千鳥状に配設されているので、圧電体7の後端部での
アジャストと、フィンガ9の先端部の支持体8のストッ
パ−部10の開口部11での中心位置へのアジャストと
は、別々に行なわざるを得ず、また、通常の操作におい
ては、圧電体7の後端部でのアジャスト後に、ストッパ
−部10でのアジャスト操作を行なわざるを得ず、従っ
て、圧電体7の後端部でのアジャスト後に、支持体8の
側面を覆う側面蓋部を取り付け、その後に、ストッパ−
部10を構成する蓋部を取り付けしており、それ故、図
6に示すように、当該支持体8の側面を覆う側面蓋部2
8と支持体8のストッパ−部10を構成する蓋部29と
は、それぞれ別個のものとして構成ざるを得なかった。
その為、側面蓋部28やストッパ−部10を構成する蓋
部29の取り付けに要する螺子を含んで組み立ての部品
点数が多くなり、装置の組み立てに時間がかかり、ま
た、コスト高の要因ともなっていた。尚、当該アジャス
トに際し、圧電体の側面両側から、当該圧電体を上下さ
せアジャストすることもできるが、圧電体に左右の傾き
を生じてしまったりする等の欠点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した欠
点を解消することができる技術を提供することを目的と
したものである。本発明の他の目的や新規な特徴は本明
細書全体の記載および添付図面からも明らかとなるであ
ろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明は、圧電体の作動により選針用フインガを作
動させ、該選針用フインガの作動により編機の編成針の
選針を行なう編機用圧電選針装置であって、当該選針用
フインガの後端部に当該圧電体の先端部を可動可能に取
付け、当該圧電体の後端部を支持体の圧電体取付部の横
溝に可動可能に取付け、当該圧電体の先端部と後端部と
の中途位置を支持体に可動可能に取付け、当該選針用フ
インガの先端部を支持体のストッパ−部の開口部より突
出してなる編機用圧電選針装置において、前記圧電体の
後端部を可動可能に取付ける支持体の圧電体取付部の多
段横溝を上下方向に一列に適宜間隔を開けて並設し、当
該圧電体取付部の上下端部に貫通孔を孔設し当該孔に螺
子を螺着して前記選針用フインガの正規位置の調節を行
なうようにしてなり、且、前記支持体のストッパ−部を
構成する部分ケ−スと当該支持体の側面を覆う側面蓋部
とを一体に構成して成ることを特徴とする編機用圧電選
針装置に係るものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
【0010】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の実施例を示す選針装置の組立説
明図、図2は、本発明の実施例を示す選針装置の構成
図、図3(A)は、図3(A)は、本発明の実施例を示
す圧電体取付部の側面から見た説明図、図3(B)は、
同圧電体取付部の正面から見た説明図、図3(C)は、
本発明に使用される配線基板の側面図、図4(A)は、
本発明の実施例を示す選針装置の要部断面図、図4
(B)は、同選針装置の要部平面図、図4(C)は、本
発明に使用される筒状電極体の構成図である。
【0011】図3(A)、(B)などに示すように、支
持体8の圧電体取付部21を、その横溝22が多段に上
下方向に一列に適宜間隔を開けて並設されるように構成
する。当該横溝22は、例えば、8段に構成される。当
該横溝22は、圧電体7の後端部が可動可能となるよう
な大きさ、深さ等に構成される。当該横溝22に、圧電
体7の後端部を可動可能に取付けるのに、前述し、ま
た、前記図7(A)に示すように、圧電体7の後端部に
樹脂製の球状体20を取付け、これを支持体8の圧電体
取付部21の溝部22内に嵌挿し、当該球状体20の球
状部が、当該圧電体取付部21の溝部22内で可動でき
るようにしてもよいが、この場合、図7(A)に示すよ
うに、圧電体7の圧電素子の表面に電極30を形成し、
当該電極30とコネクタ31とをケ−ブル32により電
気的に接続せざるを得ず、その為に、装置を小型化でき
ない、ケ−ブル32の断線事故等を引き起す、更には、
数多くの本数のケ−ブル32が必要である等の問題を生
じることがある。そこで、圧電体7の後端部に、図4
(C)に示すような筒状電極体33を取付け、当該筒状
電極体33と配線基板34とを接続して電気的な導通を
とる形態で、圧電体7の後端部を可動可能にすることを
維持しつつ、圧電体7の後端部を取付けるようにすると
よい。当該筒状電極体33は、絶縁部35を介して3個
の導通部(電極部)36を有するようにする。当該導通
部(電極部)36は、例えば、上記樹脂製の球状体20
表面に無電解メッキを施すことにより形成できる。当該
メッキは、例えば、金メッキよりなる。絶縁部35は、
当該メッキを施さないことにより形成できる。当該電極
36の形成は、配線基板34との側面からの接続上、当
該筒状電極体33の円形側面にも図示のように行なう。
当該筒状電極体33には、図4(C)に示すように、圧
電体7を嵌合し得るスリット部37が設けられているの
で、当該スリット部37に、圧電体7の後端部を嵌合す
る。
【0012】図3(A)、(B)に示すように、圧電体
取付部21の中央には、縦溝38を形成し、その内面
に、メッキ等を施して導通部39を構成するようにして
おけば、当該縦溝38の導通部39と上記該筒状電極体
33の中央電極部36との間で導通がとられ、圧電体作
動の際のグランド(接地)等として使用することができ
る。すなわち、圧電体7に電圧を印加したりして、前記
選針動作を起こさせるのに、当該筒状電極体33の左右
電極36側から正負両極の電圧を印加し、一方、当該筒
状電極体33の中央電極部36を介してグランド(接
地)に落とすときに、支持体8の圧電体取付部21の中
央に縦溝38を形成し、その内面に、メッキ等を施して
導通部39を構成するようにしておけば、当該縦溝38
の導通部39をグランドとして使用することができる。
【0013】図3(A)に示すように、圧電体取付部2
1の上部および下部には、それぞれ貫通孔40を孔設す
る。支持体8側にも挿着孔41を孔設する。筒状電極体
33を介して圧電体7の後端部を圧電体取付部21の多
段横溝22に可動可能に取付け、次いで、圧電体7およ
び選針用フインガ9の位置調節後、当該圧電体取付部2
1の上下端部の貫通孔40にアジャスト用螺子42を螺
着してアジャスト(調節)を行なう。アジャスト(調
節)は、当該圧電体取付部21を上下にスライドさせる
ことにより行なうことができ、上下2箇所の螺着によ
り、当該圧電体取付部21全体にて行なうことができ
る。
【0014】図1および図2に示すように、支持体8の
ストッパ−部10を構成する部分ケ−ス43と当該支持
体8の側面を覆う側面蓋部44とを一体に構成して成
る。これら左右の一体蓋体45の一方の蓋体の部分ケ−
ス(前面蓋部)43には、ストッパ−部10の開口部1
1を設けるが、他方の部分ケ−ス(前面蓋部)43に
は、当該開口部11を有しないようにする。当該選針装
置の組み立てに際して、選針用フインガ9を、ピンヒン
ジ部にピン18を挿通して、支持体8のフィンガ支持部
19に支持させ、当該選針用フインガ9の後端部に圧電
体7の先端部を可動可能に取付け、当該圧電体7の先端
部と後端部との中途位置を支持体8の途中支点部24に
可動可能に取付け、上記のように、当該圧電体7の後端
部を圧電体取付部21の横溝22に可動可能に取付け、
圧電体取付部21の上下端部の貫通孔にアジャスト用螺
子42を螺着してアジャスト(調節)を行ない、左右の
一体蓋体45を取り付けると、選針用フインガ9の先端
部がストッパ−部10の開口部11より突出して、図2
に示すように、当該選針装置を形成することができる。
従って、従来の選針装置のような多数のオフセッタ−や
螺子を必要とせず、また、上下の螺止めのみで足り、圧
電体取付部21全体にてアジャスト(調節)が可能で、
煩雑な操作を必要とせず、更に、圧電体取付部21を、
上記のように、その横溝22が多段に上下方向に一列に
適宜間隔を開けて並設されるように構成することによ
り、当該圧電体取付部21によるアジャスト操作によ
り、同時に、ストッパ−部10でのアジャスト操作も行
なうことができる。それ故、組み立てに際し、部品点数
が低減され、また、装置の組み立てに要する時間も著し
く短縮することができる。
【0015】図4に示すように、当該選針装置におい
て、圧電体7の先端部に球状体16を取り付け、当該球
状体16をフィンガ9の後端部のU字溝17に挟持連結
し、当該球状体16が当該フィンガ9の後端部内で可動
することができるようにしてあり、また、圧電体7の後
端部と先端部との中途位置には、回転体23を固着して
取付け、当該回転体23の両端部を支持体8の回転体取
付部(途中支点部)24に回転可能に架設して、途中支
点を形成して、圧電体7の後端部と先端部との中途位置
も可動可能としてある。従って、圧電体7の後端部およ
び先端部が、それぞれ可動可能であるばかりでなく、圧
電体7の後端部と先端部との中途位置も可動可能として
あり、格段に選針スピードが早い、また、長寿命となし
得るなど前記従来例選針装置の利点を奏させることがで
きる。
【0016】図4(A)および(B)に示すように、
又、前述のように、筒状電極体3と配線基板34とを電
気的に接続して、ケ−ブルを用いないで電気的導通をと
るようにする。当該配線基板34の一例は、図4(C)
に示す通りで、基板表面に配線46が施され、両端に
は、端子部47、48が形成されている。 当該配線基
板34の一方の端子部47を、当該筒状電極体33の両
円形側面に、図示のように、当接し、ハンダ等で接続す
る。
【0017】図4(B)に示すように、圧電体7の表面
には、配線49が施され、筒状電極体33の左右電極3
6側から、当該配線49を通して圧電体7に電圧を印加
することができる。配線基板34の他方の端子部48
は、その図示が省略されているが、コネクタ31側と電
気的に接続しており、延ては、柄出しコントロ−ラ4と
電気的に接続している。
【0018】以上本発明によってなされた発明を実施例
にもとづき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。本発明によ
る選針装置は、靴下編み機等各種の編機に適用すること
ができる。丸編機では針板、すなわち編成シリンダは丸
編機の機台に対して回転し、選針装置は丸編機の機台に
対して固定して設けられる。丸編機に本発明による選針
装置が用いられる場合には、機台に固定されている選針
装置の個々のフインガが作動した時に、回転している編
成シリンダ中の編成針のフインガ用バットあるいは編成
針の下端に当接するように構成することが必要である。
一方、本発明による選針装置は、横編機にも用いること
ができる。横編機では、針板が横編機の機台に固定して
設けられ、選針装置と糸供給装置とを含んで成るスライ
ドが針板に沿って摺動することによって柄編地が編成さ
れるので、前記スライドが摺動する際に、前記選針装置
のフインガの先端部が作動して、固定している針板中の
編成針のフィンガ用バットあるいは前記編成針の下端に
当接して配置されたジャックのフィンガ用バットに当接
するように構成されていることが必要である。
【0019】
【発明の効果】以上、本発明によれば、従来の選針装置
のような多数のオフセッタ−や螺子を必要とせず、ま
た、上下の螺止めのみで足り、圧電体取付部全体にてア
ジャスト(調節)が可能で、煩雑な操作を必要とせず、
更に、圧電体取付部を、上記のように、その横溝が多段
に上下方向に一列に適宜間隔を開けて並設されるように
構成することにより、当該圧電体取付部によるアジャス
ト操作により、同時に、ストッパ−部でのアジャスト操
作も行なうことができる。それ故、組み立てに際し、部
品点数が低減され、また、装置の組み立てに要する時間
も著しく短縮化することができる。また、本発明によれ
ば、圧電体が自由に可動し、その動きを妨げないので、
従来の圧電方式による選針装置や電磁方式による選針装
置に比較して格段に選針スピードが早くすることがで
き、また、長寿命であるなどの優れた利点を有すること
ができる。また、電極と配線基板のコネクタとを電気的
に接続する為のケ−ブルが必要なくなり、装置を小型化
でき、又、当該ケ−ブルの断線事故等を引き起す虞れも
少なくなり、更には、数多くのケ−ブルの必要がなくな
る等からコストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例を示す選針装置の組立
説明図である。
【図2】図2は、本発明の実施例を示す選針装置の構成
図である。
【図3】図3(A)は、本発明の実施例を示す圧電体取
付部の側面から見た説明図、図3(B)は、同圧電体取
付部の正面から見た説明図、図3(C)は、本発明に使
用される配線基板の側面図である。
【図4】図4(A)は、本発明の実施例を示す選針装置
の要部断面図、図4(B)は、同選針装置の要部平面
図、図4(C)は、本発明に使用される筒状電極体の構
成図である。
【図5】図5は従来例のアジヤスト装置の説明図であ
る。
【図6】図6は従来例の選針装置の説明図である。
【図7】図7(A)は選針装置の要部断面図、(B)お
よび(C)は、それぞれ選針装置の動作説明図である。
【図8】図8は、編機の説明図である。
【符号の説明】
1・・・編成シリンダ− 2・・・編成針 3・・・選針装置 4・・・コントローラ 5・・・糸 6・・・ボビン 7・・・圧電体 8・・・支持体 9・・・フィンガ 10・・・ストッパー部 11・・・開口部 12・・・選針ジャック 13・・・バット 14・・・上げカム用バット 15・・・上げカム 16・・・球状体 17・・・U字溝 18・・・ピン 19・・・フィンガ支持部 20・・・球状体 21・・・圧電体取付部 22・・・横溝 23・・・回転体 24・・・回転体取付部(途中支点部) 25・・・オフセッタ− 26・・・オフセッタ−板 27・・・螺子 28・・・従来の側面蓋部 29・・・従来のストッパ−部を構成する蓋部 30・・・電極 31・・・コネクタ 32・・・ケ−ブル 33・・・筒状電極体 34・・・配線基板 35・・・絶縁部 36・・・導通部(電極部) 37・・・スリット部 38・・・縦溝 39・・・導通部 40・・・貫通孔 41・・・挿着孔 42・・・アジャスト用螺子 43・・・ストッパ−部を構成する部分ケ−ス 44・・・支持体8の側面を覆う側面蓋部 45・・・一体蓋体 46・・・配線 47・・・端子部 48・・・端子部 49・・・配線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電体の作動により選針用フインガを作
    動させ、該選針用フインガの作動により編機の編成針の
    選針を行なう編機用圧電選針装置であって、当該選針用
    フインガの後端部に当該圧電体の先端部を可動可能に取
    付け、当該圧電体の後端部を支持体の圧電体取付部の横
    溝に可動可能に取付け、当該圧電体の先端部と後端部と
    の中途位置を支持体に可動可能に取付け、当該選針用フ
    インガの先端部を支持体のストッパ−部の開口部より突
    出してなる編機用圧電選針装置において、前記圧電体の
    後端部を可動可能に取付ける支持体の圧電体取付部の多
    段横溝を上下方向に一列に適宜間隔を開けて並設し、当
    該圧電体取付部の上下端部に貫通孔を孔設し当該孔に螺
    子を螺着して前記選針用フインガの正規位置の調節を行
    なうようにしてなり、且、前記支持体のストッパ−部を
    構成する部分ケ−スと当該支持体の側面を覆う側面蓋部
    とを一体に構成して成ることを特徴とする編機用圧電選
    針装置。
JP10195127A 1998-06-26 1998-06-26 編機用圧電選針装置 Withdrawn JP2000017550A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100588300B1 (ko) 2005-09-22 2006-06-12 주식회사 한국로보트 압전세라믹 액츄에이터
KR20060112405A (ko) * 2005-04-27 2006-11-01 주식회사 한국로보트 전자 환편기
WO2007148399A1 (ja) * 2006-06-22 2007-12-27 Wac Data Service Kabushiki Kaisha 編機用選針装置
CN102517785A (zh) * 2011-12-28 2012-06-27 芮国林 可更换压电陶瓷片的压电陶瓷选针器

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