JP2597189Y2 - 編機用選針装置 - Google Patents

編機用選針装置

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JP2597189Y2
JP2597189Y2 JP1992079372U JP7937292U JP2597189Y2 JP 2597189 Y2 JP2597189 Y2 JP 2597189Y2 JP 1992079372 U JP1992079372 U JP 1992079372U JP 7937292 U JP7937292 U JP 7937292U JP 2597189 Y2 JP2597189 Y2 JP 2597189Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は編機用選針装置に関し、
詳しくは、圧電方式によって編成針の選針を行わせる選
針装置に関する。
【0002】
【従来の技術】柄編み丸編機や柄編み横編機等の柄編み
編機において、ピンドラム、テープ又はフロッピーディ
スク等の記憶装置に記憶された柄編成手順を編成針の上
下動に伝達するために選針装置が用いられている。この
種の選針装置として、電磁石を用いた編機用選針装置が
知られているが、電磁石自体の機能面から応答速度の高
速化には限界があり、また、スピードを上げようとする
と熱を持ち、消費電力が大きく、選針装置も大型化して
しまう。また、この種の選針装置として、圧電体に電圧
を印加して選択フィンガを作動させ、編成針の選針を行
わせる圧電方式の選針装置も提案されている。この圧電
方式による選針装置によれば、応答速度が迅速で、高サ
イクルのパルスを印加することができ、電磁石利用の選
針装置に比して格段に早い選針速度で選針作用を行うこ
とができ、消費電力が少なくて済み、選針装置自体の大
きさを一段と小型にすることができる等の利点がある。
しかし、従来の当該圧電方式による選針装置では、圧電
体の端部を支持体等に固定して、片持ちの形態で当該圧
電体を動作させるとか、圧電体上にフインガを載置させ
るとか、T字形にフインガを圧電体に取付けする等、そ
の実用上支障を生じることがあった。すなわち、例え
ば、圧電体を片持ち形態で湾曲運動をさせているので、
より一層高サイクルのパルスを印加して応答速度をより
一層速めようとすると、その動作の安定化を欠如した
り、あるいは、圧電体に負荷がかかり、圧電体の圧電素
子を破損し、その寿命を短くするとか、横方向に幅をと
ったりするので選針装置を大型化させる、等の問題があ
った。当該圧電方式による選針装置において、圧電体と
して、いわゆるシムと称される金属板の両面に圧電素子
(圧電セラミック)を接着剤を用いて貼付けして成るも
のがあるが、この場合、シム材の金属板と圧電セラミッ
クとの接着性が悪く、圧電セラミックが剥離することが
ある。また、金属板に圧電素子を貼合わせるという形態
では、圧電体を製造する工程の自動化に支障があり、ま
た、価格的に高いものにつく等の問題がある。さらに、
圧電体のシム材に半田付けをするに、高温を必要とする
等の問題がある。一方、当該圧電方式による選針装置に
おいて、圧電体の一端部及び他端部に、それぞれ球状体
を取り付け、これら一端部や他端部が自由に動けるよう
にすると共に、圧電体の中途位置も当該回転体の回転に
追従して可動可能となしたものがあり、このものは、圧
電体の圧電素子の寿命を長く出来る等各種利点がある。
また、圧電体の中途位置を回転体に固定して圧電体の中
途位置に途中支点を設けることにより、従来の圧電方式
による選針装置に比較して格段に選針スピードが早くな
る等の利点がある。この場合、上記のように当該圧電体
の一端部と他端部との中途位置を、回転体取付部に回転
可能に付設した回転体に固定するに、当該回転体を樹脂
製とし、シム材の金属板と圧電素子(圧電セラミック)
からなる圧電体に、当該樹脂製の回転体を射出成形等に
より一体成形する場合、シム材の金属板と当該樹脂製の
回転体との密着性が悪く、当該樹脂製の回転体とム材の
金属板との間に剥離を生じるという問題がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、従来例にお
ける圧電方式による選針装置の上述した欠点を解消する
ことができる技術を提供することを目的としたものであ
る。本考案の他の目的や新規な特徴は本明細書全体の記
載および添付図面からも明らかとなるであろう。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本考案は、圧電体の一端部を、中途位置がフィンガ
支持部に支持された選択フィンガの一端部と可動可能
に、かつ、当該圧電体と当該フィンガとが同じ方向を向
くように連結し、当該圧電体の他端部を圧電体取付部に
可動可能に取付けし、当該圧電体の一端部と他端部との
中途位置を回転体取付部に回転可能に付設した回転体に
固定し、当該圧電体の中途位置を当該回転体の回転に追
従して可動可能とし、前記圧電体に電圧を印加して前記
選択フィンガを作動させ、当該フィンガの作動により編
機の編成針の選針を行い所定の柄組織の編地の編成を可
能とする編機用選針装置において、前記圧電体が複数の
圧電素子を貼付けして成るとともに、当該圧電素子の前
記回転体との固定位置に当該回転体とのずれ防止用の突
起、切欠、穴等からなる係止部を設けて成ることを特徴
とする編機用選針装置に係るものである。
【0005】
【作用】上記手段に示すように、シムレスとし、複数の
圧電素子を貼付けする形態によれば、従来例のようにシ
ム材に圧電素子を精度良く接着剤により貼付けするとい
う形態を取らなくてもよいので、工程が簡略化され、圧
電体を製造する工程の自動化を図ることが出来、また、
価格的にも安いものにでき、さらに、圧電体に半田付け
をするに高い半田付け温度を必要としないという利点が
ある。さらに、圧電素子の前記回転体との固定位置に当
該回転体とのずれ防止用の突起、切欠、穴等からなる係
止部を設けることにより、圧電素子(圧電セラミック)
と樹脂製の回転体との接着性が悪く、当該樹脂製の回転
体と圧電素子(圧電セラミック)との間に剥離を生じる
という問題を解消出来、特に、圧電素子に樹脂製の回転
体を一体成形する場合に有効な技術となる。さらに、本
考案の上記手段によれば、圧電体の一端部を選択フィン
ガの一端部と可動可能に連結し、また、当該圧電体の他
端部を圧電体取付部の溝部に可動可能に取付けし、さら
に、当該圧電体の一端部と他端部との中途位置を、回転
体取付部に回転可能に付設した回転体に固定し、当該圧
電体の中途位置が、当該回転体の回転に追従して可動可
能となるように構成し、当該圧電体はその湾曲運動がで
きるだけ阻害されないようになっており、また、圧電体
の一端部と他端部との中途位置を、回転体取付部に回転
可能に付設した回転体に固定することにより、圧電体の
先端部と後端部との間に、途中支点が設けられることに
なり、さらに、選択フィンガの中途位置がフィンガ支持
部に支持(固定)されているので、従来装置に比較して
格段に選針スピードを向上させることができ、圧電体の
圧電素子はその寿命を長くすることができる。さらに、
圧電体とフィンガとを同じ方向を向くようにし一直線上
としたので、横幅をとらず選針装置が横方向に小型化さ
れ、また、その高さ方向にも選針装置が小型化されるよ
うになった。本考案において、上記のごときシムレスを
達成出来たのは、上記のような構成に基づくものでもあ
り、圧電体は自由に湾曲運動を行なうことができ、か
つ、フインガが選針ジャックのバットと当接した際の衝
撃がバッファされるので、圧電体の圧電素子に負担が掛
らず、したがって、シム材なしを実現出来たものと思わ
れる。尚、従来、シム材なしのバイモルフ形態では、強
度的に弱くなり、欠けたり、割れを生じたりするとか、
圧電体の変位量が充分であるかどうかの問題とか、減極
現象が起こるのではないか等の事項が懸念されていたの
であるが、本考案者らの検討によれば、シム材の厚み分
圧電素子の厚みを増すことが出来、それによりむしろ変
位量が増加し、強度的にも実用上支障がなく、厚くした
結果高電圧を印加することが出来、それにより減極もし
にくくなり、靴下編み機等の選針装置における圧電体と
して充分実用に耐え得ることも判明した。
【0006】
【実施例】次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図3は本考案の実施例を示す圧電体の説明図であ
る。当該圧電体1は、圧電素子2と圧電素子2とを導電
性接着剤3により貼付けしてなる。図1にて、4は電極
である。電極4は、上から正、負、正、負に構成されて
いる。上側の圧電素子2の正極4と下側の圧電素子2の
負極4間を結線する。また、上側の圧電素子2の正極4
と上側の圧電素子2の負極4間に電圧をかけるようにす
る。後で述べるように、当該圧電素子2を編機のコント
ローラに結線し、電圧を印加する。電圧の印加により、
上側の圧電素子2および下側の圧電素子2は、一方が伸
び、他方が縮む。図1にて、矢印は電流の流れる方向を
示している。 圧電体1は、この実施例では、長方形状
に構成されている。圧電素子2としては逆圧電効果を有
する素子であればどのような圧電素子でも用いることが
できる。しかし、工業的に安定した品質を有する圧電素
子を大量に供給するためにはチタン酸バリウム等から成
るセラミック圧電素子を用いるとよい。電極4は、例え
ばAgペースト等を焼付けることにより形成出来る。導
電性接着剤3は、例えば、エポキシ系接着剤などの接着
剤により構成され、導電性を付与する為に、例えば金属
粉などを添加すればよい。
【0007】図4は本考案の実施例を示す選針装置の要
部断面図である。圧電体取付部5の溝部6に、球状体7
を取付けた圧電体1の一端部(後端部)を嵌挿する。当
該球状体7の一例斜視図は、図5(A)に示されてい
る。球状体7の端部には溝部が溝設されており、当該溝
部に圧電体1の一端部を挿入し、固定する。当該球状体
7の球状部は圧電体取付部5の溝部6内で回動でき、そ
れに伴い、圧電体1の後端部は可動し得るようになって
いる。当該球状体7は、例えば、樹脂製で、圧電体1に
例えば樹脂を射出して行う射出成形(一体成形)により
固着させることができる。
【0008】圧電体1の他端部(先端部)にも上記と同
様の球状体7が取付けられている。上記と同様にして、
圧電体1に例えば樹脂を射出して行う射出成形による一
体成形により、当該球状体7を取り付けすることが出来
る。図示のように、当該球状体7がフィンガ8の後端部
の開放端部に挟持連結されている。当該球状体7は当該
フィンガ8の後端部内で回動することができ、それによ
り、圧電体1の先端部は可動し得るようになっている。
フィンガ8は、長方形状の圧電体1と一直線上(同一方
向)にくるように連結する。
【0009】フィンガ8の中途位置は、フィンガ支持部
9に支持されている。フィンガ8の中途位置には、当該
フィンガ8の幅方向に孔が孔設されており、フィンガ支
持部9の左右両端壁にも孔が孔設されている。フィンガ
8の孔に、軸を通し、当該軸の両端部を当該左右両側壁
の孔に入れ、その軸の両端からネジ10を入れ、当該フ
ィンガ8の中途位置をフィンガ支持部9に固定する。図
5(B)に、当該フィンガ8の一例斜視図を示す。フィ
ンガ8には、貫通孔11を孔設すると、その重量を軽減
し、選針の際の選針速度をより一層向上させることがで
きる。フィンガ8の先端部は、フィンガ支持部9から離
隔した位置に立設したストッパー部12の開口部13か
ら突出される。当該開口部13は、フィンガ8が上下動
する際の工程に対応した幅、大きさなどを有するように
構成される。当該フィンガ8は 圧電体1の湾曲運動に
追従して、編成針14または該編成針14の下端に当接
して配置された選針用ジャック15におけるバット(フ
ィンガ用バット)16との係合の形成または解除を行
う。図4は、圧電体1の圧電素子2にパルスを印加して
いない(あるいは負のパルスを印加した)状態を示し、
図4の状態では、フィンガ8の先端部が、ジャック15
(編成針14自体でもよい)のバット(フィンガ用バッ
ト)16と当接し、ジャック15を右方向に押す。その
結果、ジャック15の下端の上げカム用バット16は、
上げカム17に係合することができず、ジャック15お
よびその上方に当接する編成針14は、上昇運動をせ
ず、その結果、この編成針14では、編み目の形成は行
われない。一方、図示していなが、圧電体1の圧電素子
2にパルスを印加して、圧電体1を湾曲させると、フィ
ンガ8の先端部は、ジャック15(編成針14自体でも
よい)のバット(フィンガ用バット)16の移動軌跡内
に入らないので、ジャック15は、垂直位置を保ち、そ
の結果、ジャック15の下端の上げカム用バット16が
上げカム17に係合し、ジャック15およびその上方に
当接する編成針14を上昇運動させ、その結果、編成針
14による編み目の形成が行われる。当該フィンガ8
は、例えば金属により構成されている。
【0010】圧電体1の後端部と先端部との中途位置
を、回転体取付部(途中支点部)18に付設された回転
体19に固定する。回転体19に、図2(A)、(B)
に示すように、圧電体1を挿通できる程度の大きさの貫
通穴20を設け、圧電体1を回転体19の貫通穴20に
挿通し、貫通穴20内で、接着剤などにより固定して、
当該圧電体1の中途位置を当該回転体19の回転に追従
して可動可能賭してもよいが、本考案は、当該回転体1
9を、樹脂で構成し、例えば樹脂の射出成形により、圧
電体1に、固着させる場合に有効な技術を提供するもの
で、図1に示すように、圧電体1の圧電素子自体の両側
面に突起100(同図(A))や切欠(へこみ)100
(同図(B))を設け、あるいは、同図1(C)に示す
ように、穴100を設け、あるいは、同図1(D)に示
すように、その穴に代わる凸部100を設け、圧電体1
(圧電素子2)と樹脂製回転体19との一体成形におけ
るより一層の密着性を向上させ、圧電体1の後端部と先
端部との中途位置を固定し、それがずれないようにし、
選針動作を安定化させるようにする。ここでは、突起、
切欠、穴からなる係止部を例示したが、同様の機能を果
たすものであれば、他のものでもよい。回転体19の両
端部は、回転体取付部(途中支点部)18に孔設された
孔にネジを通し、当該ネジにより回転可能に架設されて
いる。当該圧電体1の先端部と後端部との上記中途位置
のどこを、回転体取付部(途中支点部)18にもってく
るかは重要であり、圧電体1はここを支点として湾曲し
ようとする。フィンガ8に近づく程、フィンガ8のスピ
ードが早くなり、振幅も小さく、かつ、トルクも出、印
加電圧も下げることができるが、近づき過ぎるとトルク
が出なくなっりする。 一方、フィンガ8から遠ざかる
と逆の現象が起こり、振幅が大となるが、トルクが減少
したりする。従って、適宜位置を選択することが必要で
あり、当該位置を適宜選択できるような形態にしておく
と良い。
【0011】圧電体1のや先端部や他端部に、樹脂製球
状体7を、上記と同様にして、圧電体1に一体成形によ
り取り付けする場合にも.同様に、圧電体1と球状体7
との間に、ずれを生じることがあるので、図5(A)に
示すように、例えば穴よりなる係止部101、102を
設けるとよい。この場合、穴に代えて突起、切欠等から
なる係止部であってもよい。
【0012】図6に示すように、当該選針装置用のハウ
ジングを構築して、圧電体1、フィンガ8等をそのハウ
ジング内に組込みする。当該ハウジング内には圧電体
1、フィンガ8等が多段に収納される。圧電体1の電極
4には導線21が取付けられ、当該導線21の他端に
は、コントローラ22が接続される。当該選針装置の作
動に際し、上記のごとく、導線21により電気的に接続
したコントローラ22から、各圧電素子2にパルスを印
加する。当該コントローラ22は、柄編組織を記憶し、
その記憶された編成手順に基き、複数の圧電素子2にパ
ルスを印加する装置である。このような装置は公知の構
造であるので詳細な説明は省略する。このようにしてコ
ントローラ22から印加されたパルスに基いて、圧電体
1は途中支点を支点として湾曲し、フィンガ8は、上記
コントローラ22の編成手順に基づき、前述のように編
成作用を行う。以上説明した実施例は、ハウジングを構
築して、圧電体1およびフィンガ8等をそのハウジング
内に組込みするようにした例であるが、一枚の圧電体1
およびフィンガ8を別々の支持体に組込みし、カートリ
ッヂ式としたものであってもよく、当該カートリッヂ式
の選針装置を一ユニットとして、仕切棚を有するハウジ
ングの仕切棚上に載置し、適宜個数をハウジング内に収
納し、編地の編成を行なってもよい。
【0013】以上本考案によってなされた考案を実施例
にもとづき具体的に説明したが、本考案は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。本考案によ
る選針装置は、靴下編み機等各種の編機に適用すること
ができる。丸編機では針板、すなわち編成シリンダは丸
編機の機台に対して回転し、選針装置は丸編機の機台に
対して固定して設けられる。丸編機に本考案による選針
装置が用いられる場合には、機台に固定されている選針
装置の個々のフインガが作動した時に、回転している編
成シリンダ中の編成針のフインガ用バットあるいは編成
針の下端に当接するように構成することが必要である。
一方、本考案による選針装置は、横編機にも用いること
ができる。横編機では、針板が横編機の機台に固定して
設けられ、選針装置と糸供給装置とを含んで成るスライ
ドが針板に沿って摺動することによって柄編地が編成さ
れるので、前記スライドが摺動する際に、前記選針装置
のフインガの先端部が作動して、固定している針板中の
編成針のフィンガ用バットあるいは前記編成針の下端に
当接して配置されたジャックのフィンガ用バットに当接
するように構成されていることが必要である。
【0014】
【考案の効果】以上、本考案によれば、変位量が大で、
したがって、より一層選針動作がスピード化され、高い
電圧をかけることが出来、圧電体の製造工程が簡略化さ
れ、従来不可能であった圧電体の製造工程の自動化を図
ることが出来、価格的にも安いものにでき、また、圧電
体に半田付けをするに低い半田付け温度で可能となっ
た。さらに、圧電素子の前記回転体との固定位置に当該
回転体とのずれ防止用の突起、切欠、穴等からなる係止
部を設けることにより、圧電素子(圧電セラミック)と
樹脂製の回転体との接着性が悪く、当該樹脂製の回転体
と圧電素子(圧電セラミック)との間に剥離を生じると
いう問題を解消出来、特に、圧電素子に樹脂製の回転体
を一体成形する場合に有効な技術を提供することができ
た。圧電体1のや先端部や他端部にも、同様の係止部を
設けることにより、樹脂製球状体を圧電体1に一体成形
する場合の圧電体1と球状体7との間のずれを防止する
ことができるようになった。さらに、本考案によれば、
従来装置に比較して格段に選針スピードを向上させるこ
とができるとともに、圧電体の圧電素子はその寿命を長
くすることができ、また、圧電体とフィンガとを同じ方
向を向くようにし一直線上としたので、横幅をとらず選
針装置が横方向に小型化され、また、その高さ方向にも
選針装置が小型化されるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(D)はそれぞれ本考案の実施例を示
す圧電体と回転体との関係説明図、
【図2】(A)は本考案の実施例を示す回転体の斜視
図、(B)は本考案に使用される回転体と圧電体との説
明図、
【図3】本考案の実施例を示す圧電体の構成図、
【図4】本考案の実施例を示す選針装置の要部中央縦断
面図、
【図5】(A)は本考案に使用される球状体の斜視図、
(B)は本考案に使用されるフィンガの別斜視図、
【図6】本考案の実施例を示す選針装置の構成図、
【符号の説明】
1・・・圧電体 2・・・圧電素子 3・・・導電性接着剤 4・・・電極 5・・・圧電体取付部 6・・・溝部 7・・・球状体 8・・・フインガ 9・・・フィンガ支持部 10・・・ネジ 11・・・貫通孔 12・・・ストッパー部 13・・・ストッパー部開口部 14・・・編成針 15・・・選針用ジャック 16・・・バット(フィンガ用バット) 17・・・上げカム 18・・・回転体取付部(途中支点部) 19・・・回転体 20・・・貫通穴 21・・・導線 22・・・コントローラ 100・・・係止部 101・・・係止部 102・・・係止部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電体の一端部を、中途位置がフィンガ支
    持部に支持された選択フィンガの一端部と可動可能に、
    かつ、当該圧電体と当該フィンガとが同じ方向を向くよ
    うに連結し、当該圧電体の他端部を圧電体取付部に可動
    可能に取付けし、当該圧電体の一端部と他端部との中途
    位置を回転体取付部に回転可能に付設した回転体に固定
    し、当該圧電体の中途位置を当該回転体の回転に追従し
    て可動可能とし、前記圧電体に電圧を印加して前記選択
    フィンガを作動させ、当該フィンガの作動により編機の
    編成針の選針を行い所定の柄組織の編地の編成を可能と
    する編機用選針装置において、前記圧電体が複数の圧電
    素子を貼付けして成るとともに、当該圧電素子の前記回
    転体との固定位置に当該回転体とのずれ防止用の突起、
    切欠、穴等からなる係止部を設けて成ることを特徴とす
    る編機用選針装置。
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