JPH07109048B2 - すくい上げ方式の編機用選針装置 - Google Patents

すくい上げ方式の編機用選針装置

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JPH07109048B2
JPH07109048B2 JP29942088A JP29942088A JPH07109048B2 JP H07109048 B2 JPH07109048 B2 JP H07109048B2 JP 29942088 A JP29942088 A JP 29942088A JP 29942088 A JP29942088 A JP 29942088A JP H07109048 B2 JPH07109048 B2 JP H07109048B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は編機用選針装置に関し、詳しくは圧電素子によ
って編成針の選針を行わせるすくい上げ方式の選針装置
の改良技術に関する。
[従来の技術]及び[その解決すべき課題] 柄編み丸編機や柄編み横編機等の柄編み編機において、
ピンドラム、テープ又はフロッピーディスク等の記憶装
置に記憶された柄編成手順を編成針の上下動に伝達する
ために選針装置が用いられている。
このような電子柄出し丸編機、電子柄出し靴下編機等に
おける選針装置には、針筒(シリンダ)に装着される、
編機の選針要素である選針ジャックのバットを、選針フ
ィンガ(選針レバー)でプレスして選針するプレス方式
の他に、バットを選針レバーで「すくい上げ」して選針
するすくい上げ方式とがある。
当該すくい上げによる選針方式の一例を、第14図〜第16
図により説明する。第14図および第15図に示すように、
編機シリンダ16は軸心(図示せず)を中心として矢印の
方向に回転する。シリンダ16の外周には、編成要素であ
る針(図示せず)、ジャック用の溝(図示せず)が円周
上に設けられ、この溝内に、針、ジャック14がシリンダ
16の上下方向に摺動自在に配設されている。ジャック14
は多段式の場合、そのバット140はある間隔を以ってシ
リンダ16の外周に突出して配列されている。
ここで図示した選針レバー21は、第16図に示すように、
平面L型を呈しており、その先端部にはジャック14のバ
ット140を作用させる傾斜部21Aを有し、その後端基部21
Bには3個の永久磁石22,23,24を有している。
これら永久磁石22,23,24を、ヨーク25と右電磁コイル26
と左電磁コイル27と右コア28と左コア29とを備えて成る
電磁石30のこれらコア28,29に対向させ、両電磁コイル2
6,27に、編機の電子柄出し制御装置から編機柄に応じた
交番励磁信号を送出して、励磁させ、これら図に示すよ
うに、選針レバー21の先端部の傾斜部21Aによりすくい
上げしてあるいはすくい上げずして、ジャック14のバッ
ト140を選択せしめる。
ところで、近来、すくい上げ方式であれプレス方式であ
れ柄編み編機の高速化が要望されている。
高速化に対するためには選針装置の応答も又高速化する
必要がある。
応答速度が高速化されないままで編機を高速化するには
選針レバーの枚数を増やせば良い。しかしその枚数を増
やせば選針装置が大きくなり、選針装置を設置するため
の空間上の問題が発生する。
前述したすくい上げ方式による選針装置では、選針レバ
ーによる選択作用が電磁石30の吸引または反発力を利用
して与えられる。すなわち電磁石30の両極(S極,N極)
に+,−逆転するように電流を与えることによって行わ
れる。このような、電磁石30を用いている場合には電磁
石30自体の機能面から応答速度の高速化に限界が生じ
る。一方電磁石では電力消費効率が低い値に留まるの
で、消費電力が大きくなるという問題を有する。
従って、従来の電磁石を用いた編機用選針装置ではその
高速化に限界があると共に消費電力が大きい。
したがって、現在する選針装置の応答速度に合せて、該
当する編機の回転速度を柄編編成に際して下げているの
が実情である。
本発明者らは、従来から、このような電磁石を用いた編
機用選針装置に代えて、フィンガを圧電素子によって湾
曲させることによって編成針の選針を行わせる圧電方式
の選針装置を各種提案してきた。この圧電素子を用いた
フィンガによる選針装置によれば、その圧電素子は応答
速度が迅速であるので高サイクルのパルスを印加するこ
とができる。例えば240サイクルのパルスを印加すれば
従来公知の電磁石利用の選針装置(通常80サイクル)に
比し3倍の速度で選針作用を行うことができる。この事
は同一の柄編組織を編成する編機に対して、プレートの
数を1/3にすることができることを意味する。又同じ枚
数のプレートを有する選針装置では3倍の複雑な柄編組
織を編成すること、すなわち針本数と編成シリンダの回
転数(丸編機の場合)の積が3倍に対して柄編編成をさ
せることができる。また、この圧電方式による選針装置
では薄いプレートと圧電素子で構成されているので従来
の電磁石利用のフィンガに比し、1枚当りの所要高さを
小さくし、且つ横方向も小さくすることができる。した
がって同一枚数のフィンガを用いた場合でも選針装置自
体の大きさを一段と小型にすることができる。このよう
に小型で、且つ応答速度が速い選針装置であるので、従
来、機構上のスペースの関係で選針装置を配置して柄編
編成させることが困難であったパンティストッキング用
編機に対してもこの選針装置を用いて柄編機能を付与す
ることが容易になった。
次に、本発明者らにより提案されてきた、圧電方式によ
る選針装置(プレス方式による)の一例を、第12図およ
び第13図に基づいて説明する(特願昭63−249967号)。
この発明による選針装置は、第12図および第13図に示さ
れるように、プレート8に圧電素子9を貼着してなる圧
電体2にフィンガ5を取付けし、前記圧電素子に電圧を
印加して前記フィンガ5を作動させ、当該フィンガ5の
作動により編機の編成針の選針を行い所定の柄組織の編
地の編成を可能とする編機用選針装置であって、前記圧
電体2の後端部2Aを、支持体11(またはハウジングでも
よい)の圧電体の後端部支持部15溝部17に、当該溝部17
内において可動可能に支持させるとともに、当該圧電体
2の先端部2Bを、当該圧電体2とは一直線上となるよう
に配設し、かつ、その後端部5Aを支持体11(またはハウ
ジング)のフィンガ固定部18に支持したフィンガ5の当
該後端部5Aに、当該後端部5A内において可動可能に連結
させ、かつ、当該圧電体2の後端部2Aと先端部2Bとの中
途位置を、支持体11(またはハウジング)の途中支点部
13に回転可能に付設した回転体3に挟持させて成ること
を特徴と存し、好ましい実施態様として、 圧電体2の後端部2Aを、支持体11の溝部17に、当該溝部
17内において可動可能に支持させるに、当該圧電体2の
後端部2Aにこれら図に示すように球状体1Aを取付け、当
該球状体1Aを支持体11の溝部17内に嵌挿して成る。
また、圧電体2の先端部2Bを、フィンガ5の後端部5A
に、当該後端部5Aにおいて可動可能に図示のように連結
させるに、当該圧電体2の先端部2Bに前記球状体1Aと同
様の球状体1Bを取付け、当該球状体1Bをフィンガ5の後
端部内5Aに挿入して成る。
この発明によれば、次のような利点を奏することができ
た。すなわち、 (1)この発明によれば、圧電体2の先端部2Bや後端部
2Aを、当該圧電体2の湾曲運動に追従して可動し得るよ
うにし、当該圧電体2の湾曲運動を阻害しないように
し、また、圧電体2の先端部2Bと後端部2Aとの中途位置
についても回転体3の回転により当該湾曲運動を阻害し
ないようにし、かつ、当該回転体3により圧電体2の中
途位置を挟持して、途中支点をもつようにしたので、従
来に比して格段に選針スピードの速い選針装置を得るこ
とができた。
(2)また、このように圧電体2の湾曲運動を阻害しな
いようにしたので、圧電体2の寿命も長くすることがで
きた。
(3)さらに、この発明によれば、フィンガ5を、当該
圧電体2と同一直線上になるように連結したので、本発
明者が別途特許出願した従来の圧電体2の両端部をハウ
ジングの溝部に支持させ、圧電体2の圧電素子9にフィ
ンガ5の端部を取着する場合に比して圧電体2にフィン
ガ5の負荷がかからず、この点からも圧電体2の圧電素
子9の寿命も長くすることができた。
(4)この発明によれば、フィンガ5の後端部5Aをフィ
ンガ固定部18で固定しているので、フィンガ5の先端部
5Bがバットと当接した際の衝撃が、圧電素子9にかかる
ことをバッファすることができ、この点からも圧電体2
の寿命を長くすることができた。
(5)この発明によれば、フィンガ5を圧電体2のプレ
ート8の先端部に、当該圧電体2と同一直線上になるよ
うに連結したので、本発明者が別途特許出願した従来の
T字形にフィンガ5を圧電体2に取付けする場合に比し
て、横方向幅をとらず、選針装置を小型化することがで
きた。
また、上記のように同一直線上に連結されているので、
従来の平行にフィンガ5を圧電素子9に取付けする場合
に比して、縦方向にも選針装置を小型化することができ
た。
(6)従来では、フィンガ5を短くすると選針スピード
は速くなっても、フィンガ5の先端部5Bがバットなどと
当接するとバウンドしてしまい、適正な選針を行なうこ
とができなかった。しかし、この発明によれば、フィン
ガ5を従来に比して短くし、フィンガの質量を減少させ
るようにしスピードを上昇させても、上記バウンド現象
が起こらず、極めて優れた選針装置であることが評価さ
れた。
(7)この発明によれば、フィンガ5のトルクが上昇す
るので、印加電圧も低くて済ますことができ小さな印加
電圧で選針作用を行うことができ、極めて電力消費効率
が高いものであった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明はかかる技術的背景の下、従来の電磁式の選針装
置に比して優れた利点を有する圧電方式による選針装置
であって、かつ、上述した数々の利点を有する第12図お
よび第13図に示すプレス方式による選針装置の当該利点
を活用しつつ、すくい上げ方式に適した圧電式選針装置
を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、圧電素子を有してなる圧電体に選針レバーを
取付けし、前記圧電素子に電圧を印加して前記選針レバ
ーを作動させ、当該選針レバーの作動により編機の編成
針の選針を行い編地の編成を可能とするすくい上げ方式
の編機用選針装置において、前記圧電体の後端部を、支
持体またはハウジングの溝部に、当該溝部内において可
動可能に支持させ、当該圧電体の先端部を、支持体また
はハウジングに支持した選針レバーの後端部に可動可能
に連結させるとともに、当該選針レバーの後端部に斜行
部を連接して設け、さらに、当該斜行部に連接して当該
選針レバーの先端部にジャックすくい上げ用の傾斜部を
設けて、当該選針レバーの先端部が円弧上を可動可能と
なるように構成し、支持体またはハウジングに当該すく
い上げ用の傾斜部のストッパー部を設け、かつ、当該圧
電体の後端部と先端部との中途位置を、支持体またはハ
ウジングに回転可能に付設した回転体に挟持させて成る
ことを特徴とするすくい上げ方式の編機用選針装置に存
する。
[作用] 本発明においては上記した手段を採ることにより、前述
した先行発明によるプレス方式の圧電選針装置の優れた
利点を活用しつつ、これをすくい上げ方式に適した圧電
式選針装置とすることができた。
すならち、本発明では、圧電体の後端部に球状体を取付
け、当該球状体を、支持体またはハウジングの溝部内
に、当該球状体が当該溝部内で回転できるように、嵌挿
するとか、スリット部を有する棒を当該溝部内に回転可
能に嵌込し、当該棒のスリット部に圧電体の後端部を嵌
挿するなどして、当該圧電体の後端部が当該溝部内にお
いて可動可能となるように、当該圧電体の後端部を当該
溝部に支持させる。
一方、圧電体の先端部に上記と同様の球状体を取付け、
当該球状体を、その後端部が支持体またはハウジングに
支持された選針レバーの後端部に挿入するなどして、当
該圧電体の先端部が当該選針レバーの後端部において可
動可能となるように、当該圧電体の先端部と選針レバー
の後端部とを連結させる。
これにより、圧電体の圧電素子に電圧を印加し、圧電体
に湾曲運動を起させた時に、圧電体の先端部や後端部が
上を向いたりあるいは下を向いたりするが、これら先端
部や後端部には球状体が取付けられ、これら球状体が上
記溝部や選針レバーの後端部内で回動するので、圧電体
の先端部や後端部は、圧電体の湾曲運動に追従して上向
きあるいは下向きに回動し得る。前記スリット部を有す
る棒を溝部に入れ回動し得るようにした場合も同様であ
る。
さらに、本発明では、圧電体の後端部や先端部との中途
位置を、支持体またはハウジングに回転可能に付設した
回転体に挟持させる。
これにより、途中支点を設けることができ、圧電体は回
転体に挟持されているので、圧電体の湾曲運動に従い回
転体が回転するようになっている。
この様に圧電体の先端部や後端部や中途位置は、圧電体
の湾曲運動をできるだけ阻害しないようにしているの
で、圧電体の圧電素子はその寿命を長くすることができ
る。
また、圧電体は自由に湾曲運動を行なうことができ、か
つ、前記の如く途中支点を設けたことにより、格段に選
針スピードを向上させることができた。
さらに、本発明では、選針レバーにおいて、選針レバー
の後端部に、上方向に向って上り傾斜面を有する斜行部
を連接して設け、さらに、当該斜行部に連接して、選針
レバーの先端部に、ジャックのすくい上げが可能なよう
に傾斜面を有するジャックすくい上げ用の傾斜部を延在
させ、当該傾斜部は、円弧上を回動させるようにした。
これにより、すくい上げ方式の圧電式の選針装置に適し
た選針レバーとなすことができた。
さらに、本発明では、支持体などの先端部側にストッパ
ー部を立設した。これにより、選針レバーの先端部に設
けた傾斜部が上記のように円弧運動を行うときに、ジャ
ックのバットに対し、一定のストロークを得させること
ができる。すなわち、 このように、ストッパー部を設けることにより、選針レ
バーの正確な位置の制御を可能とすることができる。
さらに、本発明では、圧電体の後端部に、当該選針レバ
ーを連結し、当該選針レバーの後端部を支持体またはハ
ウジングに固定し支持させせた。
従って、選針レバーの先端部がバットなどと当接した際
の衝撃が、当該選針レバーの後端部を支持体またはハウ
ジングに固定していることによりバッハァされ、、圧電
素子の方に衝撃が伝わらないようになっていので、圧電
体の圧電素子の寿命を長くすることができる。
[実施例] 次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の実施例を示す選針装置の斜視図であ
る。第2図は第1図中央縦断面図である。
これら図に示すように、支持体11の圧電体の後端部支持
部15の溝部17に、圧電体2の球状体1Aを取付けた後端部
2Aを嵌挿する。
第7B図に当該球状体1Aの斜視図を示す。
球状体1Aの端部には溝部が溝設されており、当該溝部に
圧電体2の一端部を挿入し、固定する。第7A図に示すよ
うに、当該球状体1Aの球状部が支持体11の溝部17内で回
動できるので、圧電体2の後端部2Aは、同図矢標に示す
ように、上向きにあるいは下向きに可動し得る。
圧電体2の先端部2Bには上記と同様の球状体1Bが取付け
られており、当該球状体1Bが選針レバー5の後端部5Aの
開放端部により挟持連結されている。当該球状体1Bは当
該選針レバー5の後端部5A内で回動することができ、第
9A図に示すように、圧電体2の先端部2Bは同図矢標に示
すように、上向きにあるいは下向きに可動し得る。
選針レバー5の後端部5Aには、当該レバーの幅方向に孔
50が孔設されており、支持体11のレバー固定部18の左右
両端壁18A,18Bにも孔が孔設されている。第9B図に示す
ように、選針レバー5の孔に、軸6を通し、当該軸6の
両端部を左右両側壁18A,18Bの孔に入れ、軸6の両端か
らネジ7,7を入れ、当該レバー5の後端部5Aをレバー固
定部18にて支持する。
第9C図に示すように、選針レバー5の後端部5Aにその幅
方向に長めの軸6を固定し、当該軸6の両端部を上記両
側壁18A,18Bの孔に入れ、支持させる形式でもよい。そ
の際には、軸6の両端部にネジを切り、一方、これら両
側壁18A,18Bの孔の壁面にもネジを切っておく。
選針レバー5の後端部5Aは、長方形状の圧電体2と一直
線上(同一方向)にくるように、当該圧電体2と連結す
る。
選針レバー5の後端部5Aは、上方向に向って上り傾斜面
を有する斜行部5Bを連接して設ける。
さらに、当該斜行部5Bに連接して、選針レバー5の先端
部に、ジャックすくい上げ用の傾斜部5Cを延在させる。
当該傾斜部5Cは、図示のように、手前側が高く、向こう
側が低く構成されている。すなわち、ジャックのすくい
上げが可能なように傾斜面をその幅に有している。
上記斜行部5Bも、当該傾斜部5Cに相応する傾斜面をその
幅に有している。
当該選針レバー5の傾斜部5Cは、その傾斜面で、圧電素
子9によるプレート8の湾曲運動に追従して編成針また
は該編成針の下端に当接して配置された選針用ジャック
14におけるバット140をすくい上げ、編成レベルに針
(ニードル)を入れ、あるいは、当該バット140に作用
しないで、ニードルを休止レベルにおき、編目の編成を
行なわない選針作動を行う。
第4図に示すように、当該傾斜部5Cは、点線で示すよう
な円弧上を部分的に回動する。
選針レバー5は、シリンダ16の外周面に対し、IN−OUT
の方向(第4図参照)で動作を行い、また、その傾斜部
5Cは上記のように円弧運動を行うが、ジャック14のバッ
ト140に対し、一定のストロークを得させるために、第
1図などに示すように、支持体11の先端部側にストッパ
ー部12を立設する。
第3図に示すように、当該ストッパー部13の上端面は、
選針レバー5の傾斜部5Cの幅方向の傾斜に合せてある。
このように、ストッパー部13を設けることにより、選針
レバー5の正確な位置の制御を可能とすることができ
る。
圧電体2の後端部2Aと先端部2Bとの中途位置を、支持体
Aの途中支点部13に付設された回転体3により挟持させ
る。
この実施例で使用される回転体3の一例断面図を第8A図
に示す。回転体3には第8A図に示すように、圧電体2を
挿通できる程度の大きさの貫通穴30が設けられている。
圧電体2を回転体3の貫通穴30に挿通し、圧電体2を回
転体3に挟持させる。回転体3の両端部は、途中支点部
13に孔設された孔にネジを通し、当該ネジにより回転可
能に架設されている。圧電体2は、回転体3の貫通穴30
内で、接着剤などにより固定した方がよいが、固定せず
に、単に挟持させておくだけでもよい。いずれにして
も、回転体3は、後で述べる第8B図にも示すように、回
転する。
当該圧電体2の先端部2Bと後端部2Aとの上記の如く回転
体3により挟持させる中途位置については、重要であ
り、圧電体2はここを支点として湾曲しようとし、選針
レバー5に近づく程当該選針レバー5のスピードが早く
なり、振幅も小さく、かつ、トルクも出、印加電圧も下
げることができるが、近づき過ぎるとトルクが出なくな
っりする。
すなわち、選針レバー5から遠ざかると逆の現象が起こ
り、振幅が大となるが、トルクが減少したりする。
従って、適宜位置を選択することが必要であり、当該位
置を適宜選択できるような形態にしておくと良い。
次に、本発明の他の実施例を第5図および第6図に基づ
いて説明する。
当該実施例では、支持体11の圧電体の後端部支持部15の
溝部17に、第7F図に示すようなスリット部40を有する棒
4を嵌挿する。
第7C図〜第7E図に示すように、圧電素子9に電圧を印加
する前は、圧電体2と棒4のスリット部40とは平行であ
るが、電圧を印加すると、圧電体2は湾曲運動をして、
その際、棒4が回動し、圧電体2を第7D図に示すよう
に、下向きにしたりあるいは圧電体2を第7E図に示すよ
うに、上向きにしたりする。
また、この実施例では、前記実施例のように、圧電体2
の先端部2Bには球状体1Bを取付けせずに、第6図に示す
ように、フィンガ5の後端部5Aの端部を下方向に垂直に
突出して、当該突出部で圧電体2の先端部2Bを挟持させ
ている。
第9D図に示すように、フィンガ5の後端部5A内にストッ
パー10を設け、圧電体2の後端部2Bの図示右方向への動
きをコントロールするようにするとよい。前記実施例で
も同様にストッパー10を設け、圧電体2の後端部2Bの図
示右方向への動きを阻止するようにするとよい。
さらに、当該実施例で使用の回転体3の斜視図を第8C図
に示す。
回転体3の端部には切欠部が設けられている。回転体3
の他端部は、途中支点部13に孔設された孔にネジを通
し、当該ネジにより回転可能に付設されている。
第8B図および第8D図に示すように、途中支点部13に回転
可能に付設された両側の回転体3,3のそれぞれの切欠部
内部に、圧電体2の両側端部を挟持させる。
圧電体2の両側端部は、回転体3の切欠部内で、接着剤
などにより固定した方がよいが、固定せずに、単に挟持
させておくだけでもよい。いずれにしても、各回転体3
は、第8B図に示すように、回転する。
本発明に使用される圧電体2は、プレート8と該プレー
ト8に設けた圧電素子(圧電シート)9とを有して成
る。
上記圧電体2において、プレート8にはキャビティ部
(空間部)(図示せず)設け、このキャビティ部内に圧
電素子9,9を貼着するとよい。すなわち、このようにキ
ャビティ部を設けることにより、プレート9の重量を軽
くすることができるので、プレート9が湾曲し易くな
り、圧電素子9へ電圧(パルス)を印加する際に低い電
圧でプレート8を湾曲させることができる。
圧電素子9は例えば、エポキシ系接着剤などの接着剤を
用いてプレート8に貼着することができる。当該接着剤
を用いて圧電素子9をプレート8に接着する際に、上記
キャビティ部があると確実な接着を行うことができる。
当該キャビティ部はプレート8の上下面に設けるとよい
が、いずれか片面でもよい。しかし両面に圧電素子を貼
合せた方が圧電素子に印加する電圧を1/2にすることが
できるのでより好ましい。なお2枚の圧電素子の+極と
−極を同一方向にして貼合せる必要がある。
圧電素子9としては逆圧電効果を有する素子であればど
のような圧電素子でも用いることができる。
しかし工業的に安定した品質を有する圧電素子を大量に
供給するためにはチタン酸バリウム等から成るセラミッ
ク圧電素子を用いるとよい。圧電素子9は薄い方が電界
を高めることができるので、好ましくは、100μから200
μ程度のものが用いられ、且つプレート8の長手方向に
細長く形成される。圧電素子9の両面には、図示してい
ないが、電極用に、ペースト等が焼付かれ、その電極に
はそれぞれ導線が取付けられ、これら導線の他端に電子
柄出しを制御するコントローラが接続され、圧電素子9
に電圧を印加する。
圧電素子9は応答速度が迅速であるので高サイクルのパ
ルスを印加する事ができる。
上記プレート9は例えば金属により構成されている。
選針レバーは、プレート9と同様に例えば金属により構
成されている。
当該レバー5は例えば1m/m厚程度の薄板に構成してある
が、均一な厚さでなく、バットとの衝撃を緩和するため
には、その傾斜部5Cを厚く構成してもよい。
以上説明した実施例は、第1図および第5図に示すよう
に、一枚の圧電体2および選針レバー5を支持体11に組
込みし、カートリッヂ式としたものであり、当該カート
リッヂ式の選針装置を、仕切棚を有する第11図断面に示
すようなハウジング20の仕切棚200上に載置し、適宜個
数をハウジング20内に収納し、編地の編成を行なうこと
ができるが、第10図断面に示すような当該装置用のハウ
ジングHを構築して、第10図に模式的に示すように、圧
電体2および選針レバー5をそのハウジング内に組込み
するようにしてもよい。
当該ハウジングH内には圧電体2およびレバー5が多段
に収納される。
当該選針装置の作動に際し、上記のごとく、ハウジング
内に収納後、前述のように、導線により電気的に接続し
たコンローラから、各圧電素子9にパルスを印加する。
当該コントローラは、柄編組織を記憶し、その記憶され
た編成手順に基き、複数の圧電素子にパルスを印加する
装置である。このような装置は公知の構造であるので詳
細な説明は省略する。
このようにしてコンローラから印加されたパルスに基い
て、各プレート8は湾曲し、各レバー5は、上記コント
ローラの編成手順に基づき、作動する。
以上本発明者によってなされた発明を実施例にもとづき
具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可
能であることはいうまでもない。
本発明による選針装置は各種の編機に適用することがで
きる。
丸編機では針板、すなわち編成シリンダは丸編機の機台
に対して回転し、選針装置は丸編機の機台に対して固定
して設けられる。丸編機に本発明による選針装置が用い
られる場合には、機台に固定されている選針装置の個々
の選針レバーが作動した時に、回転している編成シリン
ダ中の編成針のレバー用バットあるいは編成針の下端に
当接するように構成することが必要である。
一方本発明による選針装置は横編機にも用いることがで
きる。横編機では、針板が横編機の機台に固定して設け
られ、選針装置と糸供給装置とを含んで成るスライドが
針板に沿って摺動することによって柄編地が編成される
ので、前記スライドが摺動する際に、前記選針装置の選
針レバーの先端部が作動して、固定している針板中の編
成針のフィンガ用バットあるいは前記編成針の下端に当
接して配置されたジャックの選針レバー用バットに当接
するように構成されていることが必要である。
[発明の効果] 以上本発明によれば、従来の電磁式の選針装置に比して
優れ、かつ、先の発明になる圧電式の選針装置の次のよ
うな利点を生かした、すくい上げ方式の選針装置を得る
ことができた。
(1)すなわち、本発明によれば、圧電体の先端部や後
端部を、当該圧電体の湾曲運動に追従して可動し得るよ
うにし、当該圧電体の湾曲運動を阻害しないようにし、
また、圧電体の先端部と後端部との中途位置についても
回転体の回転により当該湾曲運動を阻害しないように
し、かつ、当該回転体により圧電体の中途位置を挟持し
て、途中支点をもつようにしたので、従来に比して格段
に選針スピードの速い選針装置を得ることができた。
(2)また、このような圧電体の湾曲運動を阻害しない
ようにしたので、圧電体の寿命も長くすることができ
た。
(3)本発明によれば、選針レバーを圧電体のプレート
の先端部に、当該圧電体と同一直線上になるように連結
したので、従来の圧電体の両端部をハウジングの溝部に
支持させ、圧電体の圧電素子に選針レバーの端部を取着
する場合に比して圧電体に選針レバーの負荷がかから
ず、この点からも圧電体の寿命も長くすることができ
た。
(4)本発明によれば、選針レバーの後端部をレバー固
定部で固定しているので、選針レバーの先端部がバット
と当接した際の衝撃が、圧電素子にかかることをバッフ
ァすることができ、この点からも圧電体の寿命も長くす
ることができた。
(5)本発明によれば、選針レバーを圧電体のプレート
の先端部に、当該圧電体と同一直線上になるように連結
したので、従来のT字形にフインガを圧電体に取付けす
る場合に比して、横方向に幅をとらず、選針装置を小型
化することができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す選針装置の斜視図、第2
図は同中央縦断面図、第3図は本発明の実施例を示す要
部側面図、第4図は本発明の実施例を示す選針レバーの
動作図、第5図は本発明の他の実施例を示す選針装置の
斜視図、第6図は同装置の中央縦断面図、第7A図は本発
明の実施例を示す要部拡大断面図、第7B図は本発明に使
用される球状体の斜視図、第7C図〜第7E図は各々本発明
の実施例を示す要部拡大断面図、第7F図は本発明に使用
される棒の斜視図、第8A図は本発明に使用される回転体
の断面図、第8B図は本発明の実施例を示す要部斜視図、
第8C図は本発明に使用される回転体の斜視図、第8D図は
本発明の実施例を示す要部斜視図、第9A図は本発明の実
施例を示す要部側面図、第9B図は本発明の実施例を示す
要部断面図、第9C図は本発明に使用される選針レバーの
別の例を示す斜視図、第9D図は本発明に使用される選針
レバーの別の例を示す要部断面図、第10図および第11図
は本発明に使用されるハウジングの一例断面図、第12図
は従来例の選針装置の斜視図、第13図は同選針装置の断
面図、第14図および第15図はそれぞれ従来例を示す平面
図、第16図は同斜視図である。 1A,1B……球状体 2……圧電体 2A……圧電体後端部 2B……圧電体先端部 3……回転体 4……棒 40……棒のスリット部 5……選針レバー 5A……選針レバー後端部 5B……選針レバー斜行部 5C……選針レバー傾斜部 8……プレート 9……圧電素子 11……支持体 H……ハウジング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電素子を有してなる圧電体に選針レバー
    を取付けし、前記圧電素子に電圧を印加して前記選針レ
    バーを作動させ、当該選針レバーの作動により編機の編
    成針の選針を行い編地の編成を可能とするすくい上げ方
    式の編機用選針装置において、前記圧電体の後端部を、
    支持体またはハウジングの溝部に、当該溝部内において
    可動可能に支持させ、当該圧電体の先端部を、支持体ま
    たはハウジングに支持した選針レバーの後端部に可動可
    能に連結させるとともに、当該選針レバーの後端部に斜
    行部を連接して設け、さらに、当該斜行部に連接して当
    該選針レバーの先端部にジャックすくい上げ用の傾斜部
    を設けて、当該選針レバーの先端部が円弧上を可動可能
    となるように構成し、支持体またはハウジングに当該す
    くい上げ用の傾斜部のストッパー部を設け、かつ、当該
    圧電体の後端部と先端部との中途位置を、支持体または
    ハウジングに回転可能に付設した回転体に挟持させて成
    ることを特徴とするすくい上げ方式の編機用選針装置。
  2. 【請求項2】圧電体の後端部を、支持体またはハウジン
    グの溝部に、当該溝部内において可動可能に支持させる
    に、当該圧電体の後端部に球状体を取付け、当該球状体
    を支持体またはハウジングの溝部内に嵌挿して成る、請
    求項1に記載の編機用選針装置。
  3. 【請求項3】圧電体の後端部を、支持体またはハウジン
    グの溝部に、当該溝部内において可動可能に支持させる
    に、当該溝部内に、スリット部を有する棒を当該溝部内
    で回動可能に嵌込し、当該棒のスリット部に前記圧電体
    の後端部を嵌挿して成る、請求項1に記載の編機用選針
    装置。
  4. 【請求項4】圧電体の先端部を、フィンガの後端部に、
    当該後端部内において可動可能に連結させるに、当該圧
    電体の先端部に球状体を取付け、当該球状体をフィンガ
    の後端部内に挿入して成る、請求項1に記載の編機用選
    針装置。
JP29942088A 1988-11-29 1988-11-29 すくい上げ方式の編機用選針装置 Expired - Lifetime JPH07109048B2 (ja)

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