JP2696454B2 - 丸編機用圧電式選針装置制御方式 - Google Patents

丸編機用圧電式選針装置制御方式

Info

Publication number
JP2696454B2
JP2696454B2 JP4094926A JP9492692A JP2696454B2 JP 2696454 B2 JP2696454 B2 JP 2696454B2 JP 4094926 A JP4094926 A JP 4094926A JP 9492692 A JP9492692 A JP 9492692A JP 2696454 B2 JP2696454 B2 JP 2696454B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric
circular knitting
knitting machine
block
piezoelectric needle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4094926A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05272038A (ja
Inventor
千晴 渡辺
定雄 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
WAC Data Service Co Ltd
Original Assignee
WAC Data Service Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by WAC Data Service Co Ltd filed Critical WAC Data Service Co Ltd
Priority to JP4094926A priority Critical patent/JP2696454B2/ja
Publication of JPH05272038A publication Critical patent/JPH05272038A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2696454B2 publication Critical patent/JP2696454B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Knitting Machines (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、丸編機用圧電式選針装
置制御方式に関し、特に、大型の丸編機で多数の圧電式
柄出し選針装置により選針制御を行う際に有効な技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】丸編機において、靴下等の編地の編成を
行うに際し、回転する編成シリンダーの外周の多数の溝
(縦溝)内に、バットを突設した選針ジャック(以下、
単にジックということもある。)を、当該ジャックに当
接する編成針を上下動し得るようにして嵌挿して、当該
ジャックのバットを、選針装置の選針フィンガ(選針レ
バー)により選択的に押圧(プレス)して編成針の選針
を行ういわゆるプレス方式の選針装置がある。図10
は、当該丸編機の全体図で、例えば、回転する編成シリ
ンダー50に、バットを突設した選針ジャックと編成針
54を嵌挿し、当該編成針54に、ボビン51から編成
糸52を供給し、当該編成針54の選針を行い、柄編み
を行う為に、当該回転する編成シリンダー50の周囲
に、プレス方式の選針装置53を多数配設する。当該丸
編機用圧電式選針装置53は、同図にも示すように、紋
様如何にもよるが、百個近くにも及ぶ個数が配設される
ことがある。当該選針装置53の動作は、選針フィンガ
(以下単にフィンガという)によりジャックのバットを
編成シリンダー50方向に押圧し、編成シリンダー50
に当接するようにする場合には、ジャックのバットが当
該シリンダー50下部の上げカムに係合することができ
ず、従って、当該ジャックの上部に当接する編成針54
が上昇運動をせず、その結果編成針54による編目の形
成を行わないが、一方、逆に、当該バットを押圧しない
ときにはジャックの上部に当接する編成針54を上昇さ
せ編成を行う選針形式である。当該選針装置53は、柄
出しコントローラ23と電気的に接続される。当該柄出
しコントローラ23は、当該選針装置53にパターンデ
ータに応じた出力信号(制御信号)を出力し、所定の処
理を行う制御装置である。当該選針装置53の作動は、
当該柄出しコントローラ23によるコンピュ−タ制御で
行われ、当該柄出しコントローラ23内の紙、カセット
テープまたはフロッピ−ディスクなどの記憶装置に記憶
された編成手順により行われ、所望の柄組織の編地の編
成を可能とする。
【0003】当該選針装置として、従来から電磁石を用
いた選針装置が各種提案されているが(実開昭62−9
3396号公報)、かかる電磁式の選針装置では、応答
速度の高速化に限界があり、また、消費電力も大であ
る。すなわち、このような電子柄出し靴下丸編機などの
丸編機においてはその高速化が要望されており、それに
伴ない選針装置の応答も高速化する必要があり、応答速
度が高速化されないままで編機を高速化するには選針レ
バーの枚数を増やせば良い。しかしその枚数を増やせば
選針装置が大きくなり、選針装置を設置するための空間
上の問題が発生する。本発明者らは、従来から、このよ
うな電磁石を用いた編機用選針装置に代えて、圧電素子
を用いて編成針の選針を行わせる圧電方式の選針装置を
各種提案してきた(例えば、特開昭62−28451号
公報)。この圧電方式の選針装置は、金属プレートなど
の支持板に圧電素子を貼着し、この圧電素子に電圧を印
加して、これら圧電素子と支持体とからなる圧電体を湾
曲させて、前記ジャックを選択的に押動するようにした
もので、この圧電素子を用いた選針装置によれば、その
圧電素子は応答速度が迅速であるので高サイクルのパル
スを印加することができる。例えば160サイクルのパ
ルスを印加すれば従来公知の電磁石利用の選針装置(通
常60サイクル)に比し3倍の速度で選針作用を行うこ
とができる。この事は同一の柄編組織を編成する編機に
対して、プレートの数を1/3にすることができること
を意味する。又同じ枚数のプレートを有する選針装置で
は3倍の複雑な柄編組織を編成すること、すなわち針本
数と編成シリンダーの回転数(丸編機の場合)の積が3
倍に対して柄編編成をさせることができる。また、この
圧電方式による選針装置では薄いプレートと圧電素子で
構成されているので従来の電磁石利用のフィンガに比
し、1枚当りの所要高さを小さくし、且つ横方向も小さ
くすることができる。したがって同一枚数のフィンガを
用いた場合でも選針装置自体の大きさを一段と小型にす
ることができる。このように小型で、且つ応答速度が速
い選針装置であるので、従来、機構上のスペースの関係
で選針装置を配置して柄編編成させることが困難であっ
たパンティストッキング用編機などに対してもこの選針
装置を用いて高速の柄編機能を付与することが容易にな
った。
【0004】しかるに、このような圧電素子を有する選
針装置53と当該柄出しコントローラ23とを電気的に
接続し、コンピュ−タ制御を行う場合、従来、図2に示
すように、コントローラ23のドライバ回路24と複数
の圧電素子210の個々とを直接電気的に接続し、個々
の圧電素子210に選針信号を送出し、個々の圧電素子
210を制御駆動させ、コントローラの紋様編成手順に
基づき、編機における柄編成を行っていた。そのため、
コントローラ23のドライバ回路24と複数の圧電素子
210の個々とを直接電気的に接続するための多数の出
力線25を必要としていた。すなわち、圧電素子210
の数に応じた出力線25を必要とし、例えば、圧電素子
210が100個配設されているとしたら、出力線25
は100本必要であり、そのため、コントローラ23内
のドライバ回路24において例えばトランジスタもその
数に応じた個数が必要となり、当該トランジスタを取り
付けたドライバ回路基板が大型化したり、多数必要とし
たりし、コントローラを大型化し、コントローラ23内
の回路の複雑化を招来していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題点を解消することを目的としたものである。本発
明の他の目的や新規な特徴は本明細書全体の記載および
添付図面からも明らかとなるであろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の編成針
を備えた編成シリンダーの周囲に圧電素子を有する丸編
機用圧電式選針装置を多数個配設し、当該丸編機用圧電
式選針装置とコントローラとを電気的に接続し、該コン
トローラのドライバ回路から当該丸編機用圧電式選針装
置にパターンデータに応じた出力信号を出力して、丸編
機の選針制御を行う際に、前記編成シリンダーの周囲に
多数個配設した丸編機用圧電式選針装置の各装置間また
は前記丸編機用圧電式選針装置を複数個集合してなるブ
ロック体の複数個よりなるブロック群の各ブロック体間
を電気的に接続し、前記コントローラのドライバ回路か
ら、当該一の丸編機用圧電式選針装置またはブロック体
に前記出力信号を出力したら、次いで隣接する他の丸編
機用圧電式選針装置またはブロック体に移行して当該出
力信号を出力して、順次各丸編機用圧電式選針装置また
はブロック体毎に当該出力信号を出力することを特徴と
する丸編機用圧電式選針装置制御方式に係るものであ
る。
【0007】
【作用】本発明では、丸編機の選針制御を行う際に、丸
編機用圧電式選針装置を複数個集合させてブロック体を
構成するようにする。例えば、圧電素子が100個配設
されているとしたら、例えば10個のブロック体に分割
し、当該10個のブロック体よりなるブロック群の各ブ
ロック体間を電気的に接続する。そして、当該配線系
を、コントローラのドライバ回路と電気的に接続し、コ
ントローラのドライバ回路から、当該一のブロック体に
出力信号を出力したら、次いで隣接する他のブロック体
に移行して当該出力信号を出力して、順次各ブロック体
毎に当該出力信号を出力するようにする。このようにす
れば、ブロック体中の圧電素子の数例えば上記例によれ
ば10個の圧電素子の数に応じた10本の出力線で、制
御が可能となり、出力線の大幅な低減が可能となり、そ
のため、コントローラ内のドライバ回路におけるトラン
ジスタの数も低減され、ドライバ回路基板やコントロー
ラが小型化され、コントローラ内の回路の複雑化を招来
しなくても済ますことができる。圧電素子は、極めて短
時間に、電圧のチャージが可能で、上記で述べたよう
に、応答速度が迅速であるので、複数のブロック体に分
割した圧電素子群のうちの一のブロック体にパルスをチ
ャージさせたら、次いで他のブロック体に移行してパル
スをチャージするようにして、次々と順次各ブロック群
毎に前記ドライバ回路からパルスを印加することがで
き、これにより、前記編成シリンダが回転し当該丸編機
用圧電式選針装置前に位置していた針が1本ずれる前毎
に、前記コントローラのドライバ回路から、編成シリン
ダの周囲に周設した当該丸編機用圧電式選針装置の圧電
素子に一のパターンデータに応じた出力信号の出力を完
了させることが出来ることに基づくものである。この
点、電磁石を用いた綜こう制御装置では、立ち上がりが
遅く、パルス電流を与えて後、電磁石により上記のよう
な選針動作を行わせるのに、多くの時間を要し、編成シ
リンダが回転し当該丸編機用圧電式選針装置前に位置し
ていた針が1本ずれる前毎に、一のパターンデータに応
じた出力信号の出力を完了させることは難しい。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例を、図面を参照しつつ
説明する。図1は、本発明の実施例を示すブロック図で
ある。図1に示すように、複数の圧電素子210を、複
数のブロック体2100に分割する。当該ブロック体2
100は、単段または多段の圧電素子210を有する丸
編機用圧電式選針装置のブロック体である。。各ブロッ
ク体2100の間をそれぞれ配線22Aにより結線す
る。当該配線22Aは、コントローラ23のドライバ回
路24と、配線22Bにより結線されている。前述した
ように、編成シリンダが回転し当該丸編機用圧電式選針
装置前に位置していた針が1本ずれる前毎に、一のブロ
ック体2100にコントローラ23のドライバ回路24
から配線22Aを通してパルスを印加しチャージを完了
させたら、次いで、隣接するブロック体2100に移行
して同様にパルスをチャージするようにして、順次各ブ
ロック体2100毎に前記ドライバ回路24からパルス
を印加するようにする。当該パルスの印加によるチャー
ジ時間は、1〜2マイクロセカンド(μ秒)程度で完了
出来る。図示では、配線22Aおよび配線22Bは、1
本の線で表しているが、当該個々のブロック体2100
中の圧電素子210の数に応じた本数が出力線として構
成される。図1に示すように、当該配線系統には、切換
機構26が設けられている。これは、一のブロック体2
100にコントローラ23のドライバ回路24から配線
を通してパルスを印加しチャージを完了させたら、次い
で、隣接するブロック体2100に移行して同様にパル
スをチャージするようにして、順次各ブロック体210
0毎に前記ドライバ回路24からパルスを印加するよう
にすることに基づくもので、また、各ブロック体210
0が結線されていることに基づくもので、一のブロック
体2100にコントローラ23のドライバ回路24から
配線を通してパルスを印加しチャージを完了させたら、
隣接するブロック体2100とは切り離して、パルスを
チャージさせるようにして、順次各ブロック体2100
毎に前記ドライバ回路24からパルスを印加するように
するためである。当該切換機構26は、例えば、FET
(電界効果トランジスタ)により構成される。切換機構
26の設置に応じて、当該配線系統に、コントローラ2
3のドライバ回路24から切換命令を出力する為の出力
線が必要である。上記コントローラ23は、紋様に応じ
た柄組織を記憶し、その記憶された紋様編成手順に基づ
き、複数の圧電素子210にパターンデータに応じた出
力信号を出力し、所定の処理を行う装置である。このよ
うな装置は、電磁式の選針装置に用いられるようなコン
トローラが使用でき、公知の構造であるので詳細な説明
は省略する。コントローラ23は、記憶装置や処理装置
や出力装置を備えて成る。ドライバ回路24は、かかる
処理装置(CPU)の主体をなし、柄処理を行う上で、
電圧信号から圧電素子を駆動させるに必要な電力への変
換を行うことが出来る。ドライバ回路24から配線を通
して圧電素子210にパルスを印加しチャージを行うこ
とは、圧電素子210を作動させ、コントローラ23の
紋様編成手順(柄情報)を送出することでもある。
【0009】次に、本発明が適用される丸編機用圧電式
選針装置の一例について説明する。図5に、当該丸編機
用圧電式選針装置の一例を示す。また、図6(A)にそ
の要部断面図を示す。これら図において、2は、圧電素
子210を有する圧電体で、当該圧電素子210は、図
6(B)の断面図に示すように、プレート200の両面
に貼着されている。上記プレート200は例えば金属に
より構成されている。圧電素子210は、例えば、エポ
キシ系接着剤などの接着剤を用いてプレート200に貼
着することができる。2枚の圧電素子210はその+極
と−極を同一方向にして貼合せる。圧電素子210とし
ては逆圧電効果を有する素子であればどのような圧電素
子でも用いることができる。しかし工業的に安定した品
質を有する圧電素子を大量に供給するためにはチタン酸
バリウム等から成るセラミック圧電素子を用いるとよ
い。圧電素子210は薄い方が電界を高めることができ
るので、好ましくは、100μから200μ程度のもの
が用いられ、且つ、プレート200の長手方向に細長く
形成される。圧電素子210の両面には、電極用にペー
スト等が焼付かれ、その電極220にはそれぞれ導線2
30が取付けられ、これら導線230の他端には、コネ
クタ240が取付けられ、後で述べるように、該コネク
タはコネクタ19に接続される。図3は、上記した圧電
素子210を有する圧電体2を具備した丸編機用圧電式
選針装置1の要部と、コントローラ23及びドライバ回
路24との関係を、図1に準拠して図示したものであ
る。
【0010】次に、図4に示すフローチャートに基づ
き、本発明の操作を説明する。基本操作は、ブロック体
2100の圧電素子210を指定(アドレス)して、柄
手順に応じたパターンデータを出力する。先ず、スター
トするアドレスをセットする(100)。アドレスを出
力し(ステップ101)、そのアドレスが確定するまで
待つ(ステップ102)。次いで、パターンデータを出
力する(ステップ103)。一のブロック体2100に
コントローラ23のドライバ回路24から配線22B、
配線22Aを通して電圧を印加し圧電素子210へのチ
ャージの完了を待つ(ステップ104)。次いで、アド
レスを進行させ(ブロック体の移行)(ステップ10
5)、初期パターンデータに応じた出力信号の出力が完
了されるまで、隣接するブロック体2100に順次パタ
ーンデータに応じた出力信号の出力をする。当該操作
は、編成シリンダが回転し当該丸編機用圧電式選針装置
前に位置していた編成針が全体で1本ずれる前に完了さ
せる。当該初期パターンデータの出力が完了したら、次
いで、再び、編成シリンダが回転し当該丸編機用圧電式
選針装置前に位置していた編成針が全体で1本ずれる前
に、次ぎのパターンデータを出力させ、以下上記同様の
フローチャートに基づく操作を繰り返し、次々と、柄手
順に応じたパターンデータを出力し、パターニングを進
めていく。上記において、前述の切換機構26により、
一のブロック体2100にコントローラ23のドライバ
回路24から配線22A、22Bを通してパルスを印加
しチャージを完了させたら切換を行い、次いで、隣接す
るブロック体2100に移行して同様にパルスをチャー
ジするようにして、順次各ブロック体2100毎に当該
切換操作を行いつつ、前記ドライバ回路24からパルス
を印加出来るようにする。
【0011】次に、図5に示した丸編機用圧電式選針装
置1について更に説明する。丸編機用圧電式選針装置1
の圧電体2の上端部には、図6(A)に示すように、球
状体3を取付ける。図8に、当該球状体3の一例斜視図
を示す。図示のように、球状体3Aの端部には溝部30
Aが溝設されており、当該溝部30Aに圧電体2の一端
部を挿入し、固定する。図5および図6に示すように、
当該球状体3の球状部は、オフセット板4に、ボルト5
により取り付けられたオフセッタ−6の溝部7内で保持
され、当該オフセッタ−6の溝部7内で回動できるの
で、圧電体2の上端部は可動し得る。尚、図5にて、8
は座金である。図示が省略されているが、オフセット板
4にはボルト穴が垂設されており、ボルト5を止める位
置を調節することにより、オフセッタ−6の位置を、延
ては、圧電体2の上端部の位置を調節し、圧電体2の上
端部を適切な位置となし得るように調節することができ
るようになっている。
【0012】図5および図6(A)に示すように、圧電
体2の下端部にも、上記球状体3と同様の球状体8が取
付けられており、当該球状体8が、フィンガ9の上端部
の開放端部90内で連結されている。当該球状体8は当
該フィンガ9の当該開放端部90内で可動することがで
きる。
【0013】フィンガ9の上端部開放端部90反対側に
は、当該フィンガの幅方向に孔が孔設されており、図6
(A)に示すように、当該フィンガ9の孔に、ピン10
を通し、当該フィンガ9をフレ−ム11に固定する。フ
レ−ム11の下端には面板12をボルト13により取り
付ける。図示のように、帯状のフィンガ9は、長方形状
の圧電体2と一直線上(同一方向)にくるように、当該
圧電体2と連結させる。フィンガ9は、軽くしてその動
作を早めるために、できるだけ短かめとする。同様の目
的で、フィンガ9には、図示のように、貫通孔92を有
しさせるようにするとよい。図7に、丸編機用圧電式選
針装置と前述したジャックのバットとの係合解除の説明
図を示す。図7(A)は、フィンガ9が、ジャツク14
のバット140に係止された状態(プレスした状態)
を、また、図7(B)は、プレスされていないた状態を
示す。すなわち、上記フィンガ9は、圧電体2の湾曲運
動に追従して動き、フィンガ9がジャック14のバット
140を押圧すると当該ジャック14を編成シリンダー
50方向に押圧して編成シリンダー50に当接するよう
にする場合には、ジャック14のバット140が当該シ
リンダー50下部の上げカム1400に係合することが
できず、従って、当該ジャック14の上部に当接する編
成針54が上昇運動をせず、その結果編成針54による
編目の形成を行わない。一方、逆に、当該バット140
を押圧しないときにはジャック14の上部に当接する編
成針54を上昇させ編成を行う。フィンガ9の下端部
は、図5に示すように、面板12に開口した開口部から
突出される。当該開口部は、フィンガ9が上記動作を行
なうことができるようなそれに対応した幅、大きさなど
を有するように構成される。当該面板12の開口部側壁
面は、フィンガ9のストッパ−機能を果たす。フィンガ
9は、後述の圧電体2のプレートと同様に例えば金属に
より構成されている。フィンガ9は横長帯状の例えば1
m/m 厚程度の薄板に構成してあるが、均一な厚さでな
く、ジャック14との衝撃を緩和するためには、その下
端部をテ−パ−状に厚く構成してもよい。尚フィンガ9
の厚さを薄くする程、その応答速度は向上する。また、
フィンガ9には、その一端部からその他端部にかけてテ
ーパー状に構成してもよい。これにより、フィンガ9の
重量を軽減し、フィンガ9の応答速度をより一層向上さ
せることができる。
【0014】図5に示すように、圧電体2の一端部(上
端部)と他端部(下端部)との中途位置を、ブラケット
15に回転可能に付設された回転体16に保持させる。
図9に、この実施例で使用される回転体16の一例断面
図を示す。回転体16には同図に示すように、圧電体2
を挿通できる程度の大きさの貫通穴160が設けられて
いる。圧電体2を回転体16の貫通穴160に挿通し、
圧電体2を回転体16に挟持固定させる。回転体16の
両端部は、ブラケット15に孔設された孔にネジを通
し、当該ネジにより回転可能に架設されている。圧電体
2は、回転体16の貫通穴160内で、モールド成型や
接着剤などにより固定する。回転体16は、圧電体2の
動作につれ、動き、圧電体2の湾曲運動を阻害しないよ
うになっている。当該圧電体2の上端部と下端部との中
途位置のどこを回転体16に固定するかついては、重要
であり、圧電体2はここを途中支点として湾曲しようと
する。フィンガ9に近づく程フィンガ9のスピードが早
くなり、振幅も小さく、かつ、トルクも出、印加電圧も
下げることができるが、近づき過ぎるとトルクが出なく
なったりする。一方、フィンガ9から遠ざかると逆の現
象が起こり、振幅が大となるが、トルクが減少したりす
る。従って、適宜位置を選択することが必要であり、当
該位置を適宜選択できるような形態にしておくと良い。
上記実施例では、圧電体2の上端部と下端部との略中間
に設けている例を示す。上記のように圧電体2の上端部
と下端部との間の中途位置を、ブラケット15に回転可
能に付設した回転体16に挟持させ、途中支点を設ける
と、格段にフィンガ9の動作スピードを向上させること
ができる。
【0015】このように、当該圧電体2について、その
上端部をオフセッタ−6の溝部7内で可動可能に支持さ
せるとともに、その下端部をフィンガ9に可動可能に連
結させ、かつ、当該圧電体2の上端部と下端部との中途
位置を、当該保持器に回転可能に付設した回転体16に
挟持させ,圧電体2の上端部や下端部や圧電体2の上端
部と下端部との中途位置を、当該圧電体2の湾曲運動に
追従して可動し得るようにし、当該圧電体2の湾曲運動
を阻害しないようにし、また、当該回転体16により圧
電体2の中途位置を挟持固定して、途中支点をもつよう
にしたことにより、選針動作のスピードをより一層向上
させることができ、また、圧電体の寿命も長くすること
ができ、印加電圧もより一層低くすることができるなど
の利点を有しさせることができた。更に、従来の電磁石
利用のものでは、電力消費効率が極めて低く、その大部
分が熱などで散失され、消費電力が大きくなるのに対し
て、上記圧電方式による選針装置によれば、熱が発生せ
ず、消費電力が格段に小さくなる。また、当該選針装置
の圧電体2は、薄いプレート200と圧電素子210で
構成されているので、従来の電磁石利用のソレノイドを
用いたものに比し、装置自体の大きさを一段と小型にす
ることができる。さらに、上記フィンガ9は、長方形状
の圧電体2と一直線上(同一方向)にくるように、当該
圧電体2と連結しているので、装置自体の大きさを一段
と小型にすることができる。この点、フィンガ9を、プ
レートと圧電素子よりなる圧電体2に対し直角方向に取
付けすることが考えられるが、その場合、当該圧電体2
の横方向の幅が広くなり、装置を大型化してしまう。当
該選針装置1は、多数配設されるので、装置が小型化さ
れることは重要なこととなる。
【0016】図5に示すように、オフセット板4には、
絶縁板17を介してコネクト基板18が接合され、該コ
ネクト基板18にはコネクタ19およびコネクタ20が
連結され、前記したように圧電体2から引き出しされた
導線230端部のコネクタと当該コネクタ19がコネク
トされ、コネクタ20には、前述したコントローラ23
が接続される。当該コントローラ23から、各圧電素子
210にパルスを印加する。当該コントローラ23から
印加されたパルスに基いて、圧電体2は、回転体16が
設けられた途中支点を支点として湾曲し、フィンガ9
は、上記コントローラ23の紋様編成手順に基づき、作
動する。
【0017】以上本発明によってなされた発明を実施例
にもとづき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前
記実施例では、ブロック体を構成する場合について説明
したが、複数の多段の圧電素子を有する丸編機用圧電式
選針装置の各装置間を電気的に接続し、前記コントロー
ラのドライバ回路から、当該一の丸編機用圧電式選針装
置に前記出力信号を出力したら、次いで隣接する他の丸
編機用圧電式選針装置に移行して当該出力信号を出力し
て、順次各丸編機用圧電式選針装置毎に当該出力信号を
出力するようにすることもできる。この場合も、同様に
切換機構26を設置し、切換動作を行う。
【0018】
【発明の効果】以上本発明によれば、圧電素子とコント
ローラのドライバ回路との間を接続するのに、従来例に
比較して、多数の出力線を必要とせず、出力線が低減さ
れ、それにより、ドライバ回路におけるトランジスタは
少なくて済み、ドライバ回路基板やコントロール装置が
小型化され、また、圧電素子の一枚一枚を制御駆動させ
るのではないので、コントローラ内の回路の複雑化を解
消でき、コストを低減できる。また、本発明では、圧電
方式による選針装置を採用し、その圧電素子は、応答速
度が迅速であるので、従来公知の電磁石利用のものに比
し、格段に早いスピードで当該選針作用を行うことがで
き、さらに、従来の電磁石を用いた丸編機用選針装置に
おいて問題となっていた高速化のよる熱の発生がなく、
消費電力が低く、圧電素子の長寿命化を図り、小型化す
ることができるなどの利点を奏することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す要部説明図、
【図2】従来例の説明図、
【図3】本発明の実施例を示す要部説明図、
【図4】本発明の実施例を示すフローチャート図、
【図5】本発明の実施例を示す丸編機用圧電式選針装置
の構成図、
【図6】(A)は図5に示す丸編機用圧電式選針装置の
断面図、(B)は圧電体の断面図、
【図7】(A)、(B)はそれぞれ本発明の実施例を示
す動作説明図、
【図8】本発明の実施例を示す球状体の斜視図、
【図9】本発明の実施例を示す回転体の断面図、
【図10】丸編機の説明図、
【符号の説明】
1・・・丸編機用圧電式選針装置 22A・・・配線 22B・・・配線 23・・・コントローラ 24・・・ドライバ回路 26・・・切換機構 210・・・圧電素子 2100・・・ブロック体

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の編成針を備えた編成シリンダの周
    囲に圧電素子を有する丸編機用圧電式選針装置を多数個
    配設し、当該丸編機用圧電式選針装置と柄出しコントロ
    ーラとを電気的に接続し、該柄出しコントローラのドラ
    イバ回路から当該丸編機用圧電式選針装置に柄出しパタ
    ーンデータに応じた出力信号を出力して、丸編機の柄出
    選針制御を行なう際に、前記編成シリンダの周囲に多
    数個配設した丸編機用圧電式選針装置の各装置間または
    前記丸編機用圧電式選針装置を複数個集合してなるブロ
    ック体の複数個よりなるブロック群の各ブロック体間を
    電気的に接続し、前記コントローラのドライバ回路か
    ら、当該一の丸編機用圧電式選針装置またはブロック体
    に前記出力信号を出力したら、次いで隣接する他の丸編
    機用圧電式選針装置またはブロック体に移行して当該出
    力信号を出力して、順次各丸編機用圧電式選針装置また
    はブロック体毎に当該出力信号を出力することを特徴と
    する丸編機用圧電式選針装置制御方式。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の丸編機用圧電式選針装置
    制御方式において、丸編機用圧電式選針装置の各装置間
    または前記丸編機用圧電式選針装置を複数個集合してな
    るブロック体の複数個よりなるブロック群の各ブロック
    体間に切換機構を設けて、柄出しコントローラのドライ
    バ回路から、当該一の丸編機用圧電式選針装置またはブ
    ロック体に柄出しパターンデータに応じた出力信号を出
    力したら、次いで隣接する他の丸編機用圧電式選針装置
    またはブロック体に移行して当該出力信号を出力できる
    ように切換を行い、順次当該切換操作を実施し各丸編機
    用圧電式選針装置またはブロック体毎に当該出力信号を
    出力することを特徴とする、請求項1に記載の丸編機用
    圧電式選針装置制御方式。
JP4094926A 1992-03-23 1992-03-23 丸編機用圧電式選針装置制御方式 Expired - Lifetime JP2696454B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4094926A JP2696454B2 (ja) 1992-03-23 1992-03-23 丸編機用圧電式選針装置制御方式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4094926A JP2696454B2 (ja) 1992-03-23 1992-03-23 丸編機用圧電式選針装置制御方式

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05272038A JPH05272038A (ja) 1993-10-19
JP2696454B2 true JP2696454B2 (ja) 1998-01-14

Family

ID=14123579

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4094926A Expired - Lifetime JP2696454B2 (ja) 1992-03-23 1992-03-23 丸編機用圧電式選針装置制御方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2696454B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102268780A (zh) * 2011-04-14 2011-12-07 浙江明德自动化设备有限公司 选针器控制及驱动电路

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2003000A6 (es) * 1987-03-17 1988-10-01 Jumberca Sa Sistema de seleccion de agujas en una maquina circular de genero de punto

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05272038A (ja) 1993-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5027619A (en) Knitting needle driving mechanism of knitting machine
KR890000426B1 (ko) 편기의 편성침 구동 장치
JP2696454B2 (ja) 丸編機用圧電式選針装置制御方式
JPH08218255A (ja) 圧電アクチュエータの制御方式
EP1219741A1 (en) An actuator in a needle-selecting apparatus for a knitting machine
JPH1189254A (ja) 圧電アクチュエータ
JP6577685B1 (ja) 給糸位置が変更可能な横編機用給糸器
KR20010013570A (ko) 편물기용 선침장치
JP2574116B2 (ja) 刺繍機
JP2000017550A (ja) 編機用圧電選針装置
WO2001048287A1 (fr) Dispositif de commande d'actionneurs piezo-electriques et procede associe
JP2683982B2 (ja) 圧電体の三点支持方法
TWI742551B (zh) 選針裝置
CN201151775Y (zh) 一种压电陶瓷片驱动控制的电子纹板
JPH0640172Y2 (ja) 基板プツシヤ−
JPH1037050A (ja) アクチュエータのフィンガの製法
KR0138398B1 (ko) 고속 환편기용 선침장치
JPH0637381U (ja) 編機用選針装置
JP2592265Y2 (ja) 編機用選針装置及びそのフインガ並びにそのフインガストッパー
CN2345549Y (zh) 电磁执行机构
JPS59129094A (ja) ミシンの縫糸引上げ装置
JPS59196264U (ja) パチンコ台における玉操作レバ−の遠隔操作装置
KR960014599B1 (ko) 편기의 편성침 선침장치
KR920007254Y1 (ko) 편직기용 선침선택 유니트
KR940000487Y1 (ko) 브이 씨 알의 핀치롤러 구동 및 압착장치