JP2002266210A - 編機用選針装置におけるアクチュエータ装置 - Google Patents

編機用選針装置におけるアクチュエータ装置

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JP2002266210A
JP2002266210A JP2001351823A JP2001351823A JP2002266210A JP 2002266210 A JP2002266210 A JP 2002266210A JP 2001351823 A JP2001351823 A JP 2001351823A JP 2001351823 A JP2001351823 A JP 2001351823A JP 2002266210 A JP2002266210 A JP 2002266210A
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piezoelectric element
finger
knitting machine
rear end
needle
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JP2001351823A
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English (en)
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Toyoji Machida
豊治 町田
Wataru Awata
亘 粟田
Makio Miyamoto
眞紀雄 宮本
Sumikazu Tsuchitani
澄和 槌谷
Kazuyuki Zenio
和之 銭尾
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MITSUTECH KK
Original Assignee
MITSUTECH KK
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04BKNITTING
    • D04B15/00Details of, or auxiliary devices incorporated in, weft knitting machines, restricted to machines of this kind
    • D04B15/66Devices for determining or controlling patterns ; Programme-control arrangements
    • D04B15/68Devices for determining or controlling patterns ; Programme-control arrangements characterised by the knitting instruments used
    • D04B15/78Electrical devices

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Knitting Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 片持ち形態で圧電素子を支持する従来型の選
針装置において、ハウジングの高さを低くして全体をコ
ンパクトにする。 【構成】 圧電素子(6)を固定している後端取付部
(26)の先端部(26a)が圧電素子(6)に向かっ
て先細りとなっている。圧電素子(6)を固定している
後端取付部(26)の最後部(26b)はU字型の窪み
となっており、この窪みに、圧電素子(6)の長さ方向
に垂直な方向に延びる偏心ピン(30)がはめ込められ
ている。フィンガ(8)の一端を固定している後端取付
部(42)に、圧電素子(6)の長さ方向に垂直な方向
に延びるピン(46)が設けられており、このピン(4
6)には螺旋溝(48)がほぼ全長に亘って刻まれてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は編機用選針装置に関
し、特に、圧電体のフインガを作動させ、それにより選
針を行わせる選針用アクチュエータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】柄編み丸編機や柄編み横編機等の柄編み
編機において、ピンドラム、テープ又はフレキシブルデ
ィスク等の記憶装置に記憶された柄編成手順を編針の上
下動に伝達するために選針装置が用いられている。この
種の選針装置として、電磁石を用いた編機用選針装置が
知られているが、電磁石自体の機能面から応答速度の高
速化には限界があり、また、スピードを上げようとする
と熱を持ち、消費電力が大きく、選針装置も大型化して
しまう。
【0003】また、この種の選針装置として、圧電素子
に電圧を印加してフィンガを作動させ、選針を行わせる
圧電方式の選針装置も提案されている。この圧電方式の
選針装置によると、プレートの両面に貼り合わせた圧電
素子の先端部にフィンガを取り付けてなるアクチュエー
タにおいて、圧電素子にリード線を介して電圧を印加
し、圧電素子の動きに追従して当該フィンガを作動さ
せ、該編針の下端に当接して配置された選針用ジャック
におけるバット(フィンガ用バット)との係合の形成ま
たは解除を行う。
【0004】アクチュエータの圧電素子にパルスを印加
していない(あるいは負のパルスを印加した)場合に
は、フィンガの先端部がジャック(編針自体でもよい)
のバット(ペグ)と当接し、ジャックをプレスする。そ
の結果、ジャックの下端の上げカム用バットは、上げカ
ムに係合することができず、ジャックおよびその上方に
当接する編針は上昇運動をしない。結局、この編針で
は、編み目の形成は行われない。
【0005】一方、アクチュエータの圧電素子にパルス
を印加して、圧電素子を湾曲させると、フィンガの先端
部は、ジャックのバットの移動軌跡内に入らないので、
ジャックは垂直位置を保つ。その結果、ジャックの下端
の上げカム用バットが上げカムに係合し、ジャックおよ
びその上方に当接する編成を上昇運動させる。結局、編
針による編み目の形成が行われるようになっている。
【0006】この圧電方式による選針装置によれば、電
磁石利用の選針装置に比して、格段に早い選針速度で選
針作用を行うことができ、応答速度が迅速で、高サイク
ルのパルスを印加することができ、電磁石利用の選針装
置に比して消費電力が少なくて済み、選針装置自体の大
きさを一段と小型にすることができる等の利点がある。
【0007】このような圧電方式の選針装置において
は、圧電素子の長さ方向一端を固定し、当該圧電素子を
片持ち形態で運動させるようにしている。しかし、この
ような片持ち形態の場合、圧電素子に高サイクルのパル
スを印加して応答速度を速めようとすると、選針運動が
安定しないことがある。また、圧電素子にセラミック材
料が使用されていると、もともとセラミック材料は欠け
やすいので、高速振動により圧電素子を破損してしまう
ことがある。
【0008】この問題を解決するために、圧電素子を二
点で支持させる方法(特開平6−169116号)や三
点で支持させる方法(特開平5−302251号)が提
案され、販売されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記公報からは明らか
ではないが、上記発明を実施した既販製品はフィンガが
1列16段にわたって千鳥掛け状に設けられている。そ
の結果、ハウジングの体積が大きくなり、従って各針は
長いものを使用しなければならず、バットも2個設ける
必要がある。
【0010】本発明者らは、例えば、フィンガの配列を
2列8段とすることにより、ハウジングの高さを低くし
て全体をコンパクトにすることを考えた。ハウジングの
高さが低くなれば、各針は短いものでよく、2列の場
合、バットも1個でよい。しかし、このような構成を採
用し、従来通りあるいはそれ以上の性能を確保しようと
すると、圧電素子を厚くしなければならず、電圧が高く
なると割れやすくなるという問題点がある。
【0011】そこで、本発明では、片持ち形態で圧電素
子を支持する従来型の選針装置において、圧電素子及び
その周辺部を全体的に改良することにより、前記二点支
持方法や三点支持方法に優るとも劣らぬ選針用アクチュ
エータ装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の態様】本
発明は、圧電素子の長さ方向一端を固定し、その圧電素
子を片持ち形態で電圧を印加して運動させ、その運動を
前記圧電素子の前方に配置したフィンガに伝達させるよ
うにした編機用選針装置におけるアクチュエータ装置に
おいて、圧電素子を固定している後端取付部の先端部が
圧電素子に向かって先細りとなっていることを特徴とす
る。
【0013】この構成を有することにより、圧電素子は
度重なる湾曲運動にも関わらず、しなやかさと柔軟さを
失わず、その結果、圧電素子の破損を少なくすることが
できる。従って、厚い圧電素子でも使用することがで
き、ハウジングの高さを低くすることができる。フィン
ガの配列を2列8段としたとき、前記既販品と比べてハ
ウジングの体積を約35%減少させることができた。
【0014】好ましくは、前記後端取付部が前部と後部
からなり、前部は圧電素子に向かってなだらかな直線的
に先細りになっている合成樹脂成形である。前記後端取
付部の後部と前部の間に溝が長手方向と垂直な方向に延
びていることが好ましい。前記合成樹脂は硬度がD55
〜D85であることが好ましい。
【0015】また、本発明は、圧電素子の長さ方向一端
を固定し、その圧電素子を片持ち形態で電圧を印加して
運動させ、その運動を前記圧電素子の前方に配置したフ
ィンガに伝達させるようにした編機用選針装置における
アクチュエータ装置において、圧電素子を固定している
後端取付部の最後部はU字型となっており、このU形の
窪みには、圧電素子の長さ方向に垂直な方向に延びる偏
心ピンがはめ込められていることを特徴とする。
【0016】この構成を有することにより、偏心ピンと
U型窪みの係合により、後端取付部の角度を調整するこ
とができる。これにより後端取付部の位置を微調整する
ことができ、最適な湾曲運動を選択することができる。
その結果、均等な振幅が得られるので安定したフィンガ
動作が得られ、圧電素子の破損を少なくすることができ
る。
【0017】本発明はさらに、圧電素子の長さ方向一端
を固定し、その圧電素子を片持ち形態で電圧を印加して
運動させ、その運動を前記圧電素子の前方に配置したフ
ィンガに伝達させるようにした編機用選針装置における
アクチュエータ装置において、フィンガの一端を固定す
るピンに、螺旋溝がほぼ全長に亘って設けられているこ
とを特徴とする。
【0018】この構成を有することにより、螺旋溝はフ
ィンガとの接触面に対する摩擦防止、給油及び異物排除
の機能を有する。
【0019】本発明はさらに、圧電素子の長さ方向一端
を固定し、その圧電素子を片持ち形態で電圧を印加して
運動させ、その運動を前記圧電素子の前方に配置したフ
ィンガに伝達させるようにした編機用選針装置における
アクチュエータ装置において、このアクチュエータ装置
を収容するハウジングがアルミ材からなるひだ状の空冷
装置を有することを特徴とする。
【0020】この構成を有することにより、アクチュエ
ータ装置の圧電素子駆動基板の温度を約15℃下げるこ
とができる。その結果、装置の誤作動や故障が少なくな
った。
【0021】本発明はさらに、圧電素子の長さ方向一端
を固定し、その圧電素子を片持ち形態で電圧を印加して
運動させ、その運動を前記圧電素子の前方に配置したフ
ィンガに伝達させるようにした編機用選針装置における
アクチュエータ装置において、後方壁に少なくとも2個
の、貫通していないタップ穴を設けたことを特徴とす
る。
【0022】この構成を有することにより、各タップ穴
にネジを当てて各ネジを均等に締め付ければ、後方壁は
浮き上がって、取り外しが容易となる。
【0023】
【実施例】以下、添付の図面に基づき、本発明の実施例
を説明する。図1は本発明に係る選針装置の側面図、図
2は図1の2−2線破断図、図3はフィンガを取り除い
た状態の左側面図、図4は配線を取り除いた状態の右側
面図、図5は展開斜視図、図6は圧電素子後端取付部の
拡大側面図である。
【0024】図1−5に示すように、選針装置2は複数
のアクチュエータ4と、このアクチュエータ4を収容す
るハウジングからなる。アクチュエータ4は縦方向(丸
編機の回転シリンダの軸方向であって、編針の摺動方
向)に間隔を開けて左右2列にそれぞれ8枚重ねて配置
されている。アクチュエータ4は、圧電素子6と、その
前後を保持する樹脂部分(後述)と、圧電素子6の前方
に位置するフィンガ8からなる。
【0025】ハウジングは前方壁10、後方壁12、上
方壁14、下方壁16により、矩形に形成されている。
図1では、側部カバー(図示せず)を外した状態を描い
ているので、側部から中身が見えている。後方壁12に
はそれぞれの圧電体の後端取付部26が支持されてい
る。前方壁10の一部となる前方カバー11、11aに
はフィンガ8が突出するための開口部20(図3)が設
けられている。この開口部20はフィンガ8が上下動す
る行程に対応した幅を備えた溝20aを有する。前方カ
バー11、11aの位置決めのためにノックピン13が
複数個設けられている。
【0026】矩形ハウジングの上にはアルミ材からなる
ひだ状の放熱装置21がハウジングと一体的に設けられ
ている。編機に取り付けるときには、この放熱装置21
の上にゴムシート(例えば、シリコン放熱シート、図示
せず)を載置し、熱伝導をよくすると同時に、給電装置
との間を絶縁する。
【0027】アクチュエータ4の圧電素子6は、中央シ
ム板22の上下面に貼り付けられている。圧電素子6は
例えばチタン酸バリウムなどを焼成して作られた逆圧電
効果を有する帯状のセラミックである。
【0028】圧電素子6の先端部はハウジング前方壁1
0の直前で終端し、例えば、インサート成形法により成
形されたポリエステル系熱可塑性エラストマー樹脂であ
る「ハイトレル」(商標 東レ・デュポン)からなる先
端取付部24で被覆されている。先端取付部24は、薄
い最先端部24aと、その背後の基部24bからなる。
【0029】圧電素子6の後端部は、例えば、インサー
ト成形法により成形された前記樹脂「ハイトレル」(商
標)からなる後端取付部26に被覆収容されている。圧
電素子6は電圧が印加されると、後端取付部26を左右
方向(圧電素子の長さ方向と垂直方向)に貫通する第1
ピン28を支点として長手方向に垂直な方向に湾曲運動
が可能である。図6に示すように、第1ピン28の前部
26aの長さの方が後部26bの長さよりも長いことが
好ましい。第1ピン28はハウジング後方壁12により
支持されている。
【0030】本発明の特徴の一つは、ここで使用する合
成樹脂である。ウレタン系、エステル系、アミド系、エ
チレン系、フッ素系、ホモポリマー系、アイオノマー
系、等各種熱可塑性エラストマー樹脂が使用可能である
が、硬度D55〜D85の範囲内にあることが好まし
い。
【0031】本発明の別の特徴は、後端取付部26の前
部26aが圧電素子6に向かって先細りとなっているこ
とである。特に、側面(図1、図6(a)(b))から
見て、なだらかに直線的に先細りになっていることが好
ましい。先細り部分は、例えば、長さ7〜10mmで、
傾斜角度は5〜10°、特に約7〜8°が好ましい。こ
の構成により、圧電素子6は度重なる湾曲運動にも関わ
らず、しなやかさと柔軟さを失わず、その結果、圧電素
子の破損を少なくすることができる。
【0032】図2,図6に示すように、後端取付部26
のうち、後部26bから前部26aに移行を始める位置
の上下には、それぞれ1本の浅い溝29が長手方向に対
して垂直な方向に設けられている。また、前部26aと
圧電素子6の接合が十分強固なものとなるように、両者
の間には接着剤を注入することが好ましい。接着剤の注
入は、例えば前部26aにあけた注入孔27(図2、
5,6,7参照)による。
【0033】さらに、第1ピン28の左側(溝29付
近)及び第1ピンの右側に凸筋35を長手方向に対して
垂直な方向に設けるのが好ましい。アクチュエータ4は
片側に配置され、ハウジング前方壁10と後方壁12で
挟まれて安定する構造になっているが、複数のアクチュ
エータ4を均一に締め付けることは困難である。凸筋3
5は、前方壁10と後方壁12の締め付け具合に応じて
つぶれるので、アクチュエータ4を安定させることがで
きる。
【0034】直線的な先細り形状に比べて効果は落ちる
が、図7に示すように、前部は段部29’を有するフラ
ットな薄肉形状にしてもよい。さらに、図8に示すよう
に、内側の柔らかい樹脂26a''と外側の硬い樹脂26
b''で二重に圧電素子組立体の後端を包み込んでもよ
い。柔らかい樹脂26a''としてはD40〜55、特に
D50程度のものが好ましく、外側の硬い樹脂26b''
としてはD80〜95、特にD90程度のものが好まし
い。このとき、圧電素子中央のシム板22の後端は堅い
樹脂26b''まで延長させるのが好ましい。
【0035】本発明の別の特徴によれば、図6に示すよ
うに、後部26bの最後尾はU字型となっており、この
U形の窪み26bには、後端取付部26を左右方向(圧
電素子の長さ方向と垂直方向)に横切る第2ピン30が
はめ込められている。第2ピン30も、第1ピン28と
同様、ハウジング後方壁12により支持されている。第
2ピン30は両端支持部を除きほぼ全長が偏心してお
り、その末端にはドライバー用の溝32がある。ドライ
バーで第2ピン30を回転させることにより、偏心第2
ピン30とU型窪み26bの係合により、U型窪み26
bの取付角度を調整することができる。これにより後端
取付部26全体の位置を微調整することができ、最適な
湾曲運動を選択することができる。第2ピン30は合成
樹脂で成形するのが好ましい。
【0036】微調整を終えた後、第2ピン30末端の位
置がずれないようにこの部分を塗料で塗り固めることが
好ましい。もし、それでも位置ずれが起こったら、乾い
た塗料がひび割れするので、その事実を容易に視覚的に
確認することができ、再調整の必要性を知ることができ
る。
【0037】本発明にとって必須ではないが、第1ピン
28と第2ピン30の間にこれらのピン28,30と平
行に第1固定ネジ(図1,5,6参照)を設けることが
好ましい。第2ピン30で微調整した後、この第1固定
ネジ33を固定することにより、後端取付部26の位置
を強固にして、位置ずれを防止することができる。さら
に、第2ピン30と垂直な方向からも第2固定ネジ31
(図4,5参照)で位置ずれ防止を図るのが好ましい。
【0038】この後端取付部26にはさらに導線34と
の電気的接続のための端子36が設けられている。この
導線34を利用して、上下の圧電素子の間を交叉接続
(ジャンパー)することができる。すなわち、導線の後
端取付部26側を数mm残して途中でストリップし、露
出した部分を上側圧電素子にハンダ付けする。残された
被覆導線で上下の圧電素子をまたぎ、導線末端を下側圧
電素子に接続する。このようにすることにより、導線接
続と交差接続を1本の導線で行うことができる。
【0039】導線の耐熱特性は250℃まで耐えられる
被覆を有することが好ましい。このようにすることによ
り、これらが圧電素子と同時に樹脂成形被覆されるた
め、信頼性が高いものとなる。導線34の他端は給電装
置を介してコントローラ(図示せず)に接続されてい
る。コントローラは所望の柄組織の編成手順を記憶させ
た記憶装置と、その記憶された編成手順に基づき複数の
圧電素子にそれぞれ電圧を印加する装置からなる。
【0040】圧電素子6の前方に位置するのは、焼入れ
鋼からなるフィンガ8で、先端がハウジング前方枠10
から突出している。図2に示すように、フィンガ先端部
40は、編針又は編針の下端に当接した配置されたジャ
ックのバット(ペグ)と当接する平行面40aと傾斜面
40bを有する。図示しないが、フィンガ8に穴を1個
またはそれ以上明けて、重量を軽減してもよい。全体の
重量を軽くし、かつバランスを整えることにより、圧電
素子への負担を少なくして、反応速度を向上させること
ができる。フィンガ後端部42は後端取付部44により
支持されている。後端取付部44の最後部は断面U字型
であり、U形の窪み部44aに前記圧電素子の先端取付
部24の最先端部24aが挿入されている。
【0041】フィンガ8は、このようにして圧電素子6
と接続されているので、圧電素子6の湾曲運動に伴い、
後端取付部44を左右方向(圧電素子の長さ方向と垂直
方向)に貫通する第3ピン46を支点として長手方向に
上下運動が可能である。第3ピン46はハウジング前方
壁10により支持され、ネジ47により回転防止が図ら
れている。第3ピン461本毎にフィンガ8が2個ずつ
設けられている。このようにすることにより、第3ピン
46はフィンガの1/2の数量ですむ。第3ピン46は
回転しないようにフレームに固定する必要がある。フィ
ンガ8の上下運動により、前記したように、編針又は編
針の下端に当接した配置されたジャックのバット(ペ
グ)を上下動させるのである。
【0042】本発明のさらに別の特徴は、第3ピン46
に、一条又は複条の螺旋溝48(図2に最も明瞭に表れ
ている)がほぼ全長に亘って設けられていることであ
る。この螺旋溝48は幅1mm程度、深さ0.3mm程
度である。螺旋溝48はフィンガとの接触面に対する摩
擦防止と給油及び異物排除の機能を有する。
【0043】本発明のさらに別の特徴は、後方壁12の
上下に2箇所、貫通していないタップ穴15(図1参
照)を設けたことである。後方壁12は係合部分が多い
ので、修理などのとき、取り外すのが困難である。しか
し、分解途中に抜き取った第1固定ネジ33等を利用し
て各タップ穴15に当て、各ネジを均等に締め付けれ
ば、後方壁12は浮き上がって、取り外しが容易にな
る。
【0044】
【発明の効果】以上、本発明によれば、圧電素子組立体
に柔軟性を与えることにより、ハウジングの体積を大幅
に減少させることができた。さらに、さまざまな部分的
な改良により、従来技術の前記二点支持方法や三点支持
方法に優るとも劣らぬ選針用アクチュエータ装置が得ら
れた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る選針装置の側面図である。
【図2】図1の2−2線破断図である。
【図3】本発明に係る選針装置の、フィンガを取り除い
た状態の左側面図である。
【図4】本発明に係る選針装置の、配線を取り除いた状
態の右側面図である。
【図5】本発明に係る選針装置の展開斜視図である。
【図6】本発明に係る選針装置の、圧電素子後端取付部
の拡大側面図である。
【図7】本発明に係る選針装置の、別の実施例に係る圧
電素子後端取付部の拡大側面図である。
【図8】本発明に係る選針装置の、さらに別の実施例に
係る圧電素子後端取付部の拡大側面図である。
【符号の説明】
2 選針装置 4 アクチュエータ 6 圧電素子 8 フィンガ 21 空冷装置 26 圧電素子後端取付部 26a 圧電素子後端取付部の前部 26b 圧電素子後端取付部の後部 29 溝 30 偏心ピン 42 フィンガ後端取付部 48 螺旋溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 槌谷 澄和 兵庫県津名郡津名町大町畑639−1、バー ゼル2番館201号 (72)発明者 銭尾 和之 兵庫県三原郡緑町広田広田1220 Fターム(参考) 4L054 AA01 BB10 CA01 DA04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電素子(6)の長さ方向一端を固定
    し、その圧電素子(6)を片持ち形態で電圧を印加して
    運動させ、その運動を前記圧電素子(6)の前方に配置
    したフィンガ(8)に伝達させるようにした編機用選針
    装置におけるアクチュエータ装置において、 圧電素子(6)を固定している後端取付部(26)の前
    部(26a)が圧電素子(6)に向かって先細りとなっ
    ていることを特徴とする編機用選針装置におけるアクチ
    ュエータ装置。
  2. 【請求項2】 前記後端取付部(26)は前部(26
    a)と後部(26b)からなり、前部(26a)は圧電
    素子(6)に向かって直線的になだらかに先細りになっ
    ている合成樹脂である請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記後端取付部(26)の後部(26
    b)と前部(26a)の間に溝(29)が長手方向と垂
    直な方向に延びている請求項2記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記合成樹脂が硬度D55〜D85であ
    る請求項2又は3記載の装置。
  5. 【請求項5】 圧電素子(6)の長さ方向一端を固定
    し、その圧電素子(6)を片持ち形態で電圧を印加して
    運動させ、その運動を前記圧電素子(6)の前方に配置
    したフィンガ(8)に伝達させるようにした編機用選針
    装置におけるアクチュエータ装置において、 圧電素子(6)を固定している後端取付部(26)の最
    後部(26b)はU字型の窪みとなっており、この窪み
    に、圧電素子(6)の長さ方向に垂直な方向に延びる偏
    心ピン(30)がはめ込められていることを特徴とする
    編機用選針装置におけるアクチュエータ装置。
  6. 【請求項6】 圧電素子(6)の長さ方向一端を固定
    し、その圧電素子(6)を片持ち形態で電圧を印加して
    運動させ、その運動を前記圧電素子(6)の前方に配置
    したフィンガ(8)に伝達させるようにした編機用選針
    装置におけるアクチュエータ装置において、 フィンガ(8)の一端を固定している後端取付部(4
    2)に、圧電素子(6)の長さ方向に垂直な方向に延び
    るピン(46)が設けられており、このピン(46)に
    螺旋溝(48)がほぼ全長に亘って刻まれていることを
    特徴とする編機用選針装置におけるアクチュエータ装
    置。
  7. 【請求項7】 前記ピン(46)1本毎にフィンガ
    (8)が2個支持されている請求項6記載の装置。
  8. 【請求項8】 圧電素子(6)の長さ方向一端を固定
    し、その圧電素子(6)を片持ち形態で電圧を印加して
    運動させ、その運動を前記圧電素子(6)の前方に配置
    したフィンガ(8)に伝達させるようにした編機用選針
    装置におけるアクチュエータ装置において、 このアクチュエータ装置を収容するハウジングがひだ状
    の空冷装置(21)を有することを特徴とする編機用選
    針装置におけるアクチュエータ装置。
  9. 【請求項9】 圧電素子(6)の長さ方向一端を固定
    し、その圧電素子(6)を片持ち形態で電圧を印加して
    運動させ、その運動を前記圧電素子(6)の前方に配置
    したフィンガ(8)に伝達させるようにした編機用選針
    装置におけるアクチュエータ装置において、 後方壁(12)に少なくとも2個の貫通していないタッ
    プ穴(15)を設けたことを特徴とする編機用選針装置
    におけるアクチュエータ装置。
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