JP4115876B2 - 紙粉除去装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に係り、特に、レジストローラ表面に付着した紙粉を回収する紙粉除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に画像形成装置では、給紙部から給紙された用紙は、用紙の搬送方向を規制する一対のガイド板により案内されながら、一対のレジストローラにより感光体ドラム等からなる画像形成部へと搬送される。
【0003】
レジストローラには、表面に紙粉が付着することがある。レジストローラへの紙粉の付着は、レジストローラの摩擦係数を下げ、用紙の搬送力を低下させる。また、レジストローラに付着した紙粉が画像形成部にまで至ると異常画像を引き起こす。このため、レジストローラに付着した紙粉を除去することが可能な画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1に記載された画像形成装置には、異物回収容器、クリーニングブレード(スクレーパー)、スクイシート及びレジストローラ表面により密閉された異物回収空間を形成し、レジストローラから回収した紙粉を異物回収容器内部に蓄積する異物回収容器が設けられている。
【0005】
【特許文献1】
特開平07−25503号公報(第4頁、図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは鋭意検討の結果、特許文献1に記載された異物回収容器においては、レジストローラ表面に付着した紙粉を除去しきれないことを知見した。すなわち、特許文献1に記載された異物回収容器では、レジストローラの回転方向上流側に設けられたスクイシートとレジストローラ表面との当接部において、レジストローラ表面に付着した繊維状の紙粉が塞き止められ、塊状となって堆積することが明らかとなった。
【0007】
本発明は、このような問題に鑑みなされたものであり、レジストローラ表面に付着した紙粉を確実に回収可能な紙粉除去装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、画像形成部に用紙を縦方向に搬送する用紙搬送路と、該用紙搬送路の途中に設けられたレジストローラを有し、前記用紙搬送路が用紙を搬送する通常状態から用紙を除去するための開放状態に変更可能な画像形成装置に備えられ、前記レジストローラに付着した紙粉を除去する紙粉除去装置であって、前記レジストローラ表面に臨む開口部を有し、前記用紙搬送路の通常状態又は開放状態に応じて揺動する紙粉回収ケースと、この紙粉回収ケースの開口部の前記レジストローラ回転方向の下流側端部に突設されその先端が前記レジストローラ表面と当接して紙粉を掻き取るクリーニングブレードと、前記開口部の前記レジストローラ回転方向の上流側端部に突設されその先端が前記レジストローラ表面所定の間隔だけ離間するシールド部材と、を備え前記紙粉回収ケースが、中央付近の曲折位置で用紙搬送路から離れる方向に所定角度曲折する略L字型に形成され、前記曲折位置から奥側が前記クリーニングブレードで掻き取られた紙粉が蓄積する紙粉蓄積部となっていることを特徴とする紙粉除去装置である。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の紙粉除去装置において、前記紙粉蓄積部は、前記曲折位置での垂直断面上の横方向の幅よりも前記曲折位置から奥側の内部空間の下端までの距離の方が長いことを特徴としている。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の紙粉除去装置において、前記画像形成装置は、前記レジストローラの一方のローラの回転軸に揺動可能に軸支され前記レジストローラ用紙を案内するガイド部材を更に備え、このガイド部材が、装置本体のカバーと連動して揺動することにより、前記用紙搬送路が前記通常状態から前記開放状態になるよう構成されており、前記ガイド部材に前記紙粉回収ケースが取り付けられていることを特徴としている。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の紙粉除去装置において、前記紙粉蓄積部は、前記開口部のレジストローラ回転方向の下流側端部から内向きに延出する紙粉逆流防止部材により前記開口部側と画成されており、前記紙粉逆流防止部材の先端と前記紙粉回収ケースの内壁面の対向面との間には所定の間隙が設けられていることを特徴としている。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の紙粉除去装置において、前記紙粉逆流防止部材に前記所定の間隙を開閉するシート状の逆止弁が設けられ、この逆止弁は、前記用紙搬送路の通常状態では自重で撓んで前記間隙を開放し、開放状態では復元力でその先端が紙粉回収ケースの内壁面と当接して前記間隙を閉鎖することを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか1項に記載の紙粉除去装置において、前記紙粉回収ケースは、前記画像形成装置に着脱自在に設けられていることを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか1項に記載の紙粉除去装置において、前記シールド部材と前記レジストローラ表面との間の所定の間隔が、0.1〜0.3mmであることを特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項1〜の何れか1項に記載の紙粉除去装置を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を、適宜添付図面を参照して説明する。
【0014】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の紙粉除去装置が備えられる画像形成装置の概略図であり、図2は、図1におけるレジストローラ11a,11b付近の要部拡大断面図である。
図1において、1は画像形成装置本体であり、該装置本体内には感光体ドラム3が設けられ、周知の電子写真プロセスに基づいて画像形成を行う画像形成部2が設けられている。この画像形成部2の下方には、転写用の用紙を給紙する2段に構成された給紙カセットを有する給紙部4が設けられている。5は手差し給紙部であり、6は両面印刷時に用紙の表裏を反転する両面ユニットである。
【0015】
画像形成装置本体1において、給紙部4もしくは手差し給紙部5から給紙された用紙は、搬送ローラ10を介してガイド板20,21により形成される用紙搬送路50を搬送され一対のレジストローラ11a,11bに送られる。そして、用紙は、レジストローラ11a,11bによって画像形成部2で形成されるトナー像と作像タイミングを合わせて転写部(図示せず)に搬送される。転写部には、転写ベルト7が設けられており、転写部に送られた用紙には未定着トナー像が転写される。未定着トナー像が転写された用紙は、転写ベルト7の走行によって更に上方へ搬送され、定着ローラ対8に挟持される。定着ローラ対8によって搬送される用紙に、加熱及び加圧の作用により未定着トナー像が永久画像として定着され、用紙は更に上方に搬送される。
【0016】
定着ローラ対8の上方には、シートの搬送先を排紙部9か両面ユニット6か選択的に切り換える切り換え爪12が配置されている。この切り換え爪12は、実線で示す位置にある時、用紙を排紙部9に導き、鎖線で示す位置にあるときは用紙を両面ユニット6へ案内する。
【0017】
両面ユニット6は、入り口近くに反転爪13が配置され、該反転爪13に続いて反転ローラ14が設けられている。前記の切り換え爪12によって両面ユニット6に搬送された用紙は、反転爪13が当初実線の位置にあるので反転ローラ14によってスイッチバック路15に送られる。そして、用紙の後端が反転爪13を抜けると、該爪13が鎖線の位置に切り替わるとともに、反転ローラ14が逆回転を始める。この切り換えによって、用紙は後端が先頭となって両面ユニット搬送路16を通り、再びレジストローラ11a,11bに送られ、この時用紙は表裏が反転されているので、裏面に画像が形成される。
【0018】
Eは、紙粉除去装置であり(図2参照)、レジストローラ11bの表面に臨む開口部51を有する紙粉回収ケース44と、開口部51のレジストローラ11bの回転方向(図2矢印)の下流側端部44aに設けられ、レジストローラ11bの表面と当接するクリーニングブレード42と、開口部51のレジストローラ11bの回転方向(図2矢印)の上流側端部44bに設けられ、レジストローラ11bの表面との間に紙粉Pと接触しない所定の間隔tを有するシールド部材45と、を備えている。
【0019】
クリーニングブレード42は板状の部材であり、その先端部は、クリーニングブレード42の有する弾性力によりレジストローラ11bの表面に押圧されている。クリーニングブレード42の先端部は、レジストローラ11bの表面から紙粉Pを掻き落とす刃として機能する。クリーニングブレード42はレジストローラ11bの回転を妨げず、レジストローラ11bの表面に付着した紙粉Pを掻き落とすことができるような弾性を有する樹脂材料であることが好ましく、厚さが0.1〜0.3mmのポリエステル製フィルムが特に好適である。
【0020】
シールド部材45は、板状の部材である。シールド部材45は温度変化等による体積変化が少なく、レジストローラ11bの表面との間の所定の間隔tを一定に保つことができれば、特に材質に制限はないが、例えば、厚さが0.1〜0.3mmのポリエステル製フィルムを用いることが可能である。
【0021】
また、所定の間隔tの大きさは、レジストローラ11b表面に付着した紙粉P(特に繊維状紙粉)とシールド部材45とが接触せず、かつ、紙粉回収ケース44内部に回収された紙粉が飛散しないような大きさであることが好ましい。具体的には所定の間隔tは0.1〜0.3mmであることが好ましい。所定の間隔tが0.1mm未満であると、レジストローラ11b表面に付着した紙粉P(特に繊維状紙粉)がシールド部材45と接触して塞き止められてしまう場合があるため好ましくなく、所定の間隔tが0.3mmよりも大きいと紙粉回収ケース44内部に回収された紙粉Pの間隔tを介した飛散量が大きくなるため好ましくない。
【0022】
紙粉回収ケース44は、クリーニングブレード42による紙粉Pの掻き落としの際に飛び散る紙粉Pの装置内部への飛散、及び、紙粉回収ケース44内部に蓄積された紙粉Pの装置内部への飛散、を抑制するために、開口部51以外は閉鎖されている。
【0023】
紙粉回収ケース44は、開口部51より奥側に紙粉蓄積部44cを有している。つまり、紙粉蓄積部44cは、紙粉回収ケース44において、クリーニングブレード42とレジストローラ11bとの当接部よりも下方に延出している。紙粉回収ケース44は、画像形成装置本体1に着脱自在に設けられている。
【0024】
続いて、紙粉除去装置Eの動作について説明する。用紙の搬送に伴いレジストローラ11bの表面には紙粉Pが付着する。この紙粉Pは、レジストローラ11bの回転(図2矢印)に伴い紙粉除去装置Eへと導かれる。ここで、シールド部材45とレジストローラ11bとは当接しておらず、両者の間には所定の間隔tが空けられているために、レジストローラ11bの表面に付着した紙粉Pは、シールド部材45と接触することなく、紙粉回収ケース44内部に進行してクリーニングブレード42に至る。
【0025】
クリーニングブレード42の先端部はレジストローラ11bの表面に押圧されているので、レジストローラ11bの表面に付着した紙粉Pは、クリーニングブレード42の先端部により掻き取られることで回収される。回収された紙粉Pは自重により紙粉回収ケース44内部を落下して、紙粉蓄積部44cに蓄積される。
【0026】
このように、紙粉除去装置Eによれば、レジストローラ11bの回転方向上流側に配置されたシールド部材45とレジストローラ11bの表面との間に所定の間隔tが設けられているので、シールド部材45によりレジストローラ11bの表面に付着した紙粉Pが塞き止められることを抑制できる。また、レジストローラ11bの回転方向下流側に配置されたクリーニングブレード42により、レジストローラ11bの表面に付着した紙粉Pが確実に除去できる。さらに、クリーニングブレード42により除去された紙粉Pは、紙粉回収ケース44に回収されるので、回収された紙粉Pの飛散が抑制される。
【0027】
また、シールド部材45とレジストローラ11bとの間隔tを0.1〜0.3mmとしているので、レジストローラ11bの表面に付着した繊維状紙粉がシールド部材45の付近に堆積することを抑制することができる。また、シールド部材45とレジストローラ11bとの間隔tは僅かであるので、一旦紙粉回収ケース44内部に回収された紙粉Pがこの間隔tを通じて飛散することを抑制することができる。
【0028】
また、紙粉蓄積部44cをクリーニングブレード42とレジストローラ11bとの当接部よりも下方に延出して設けることにより、レジストローラ11bから回収された紙粉Pは、自重により紙粉蓄積部44cの下端部から徐々に蓄積される。これにより、紙粉P同士が結合して、飛散し難い塊状紙粉が形成されるので、一旦回収された紙粉Pの飛散を抑制することができる。
【0029】
さらに、紙粉回収ケース44を画像形成装置本体1に着脱自在に設けたので、紙粉回収ケース44の内部に蓄積した紙粉Pを適宜廃棄することができる。
【0030】
[実施形態2]
図3は、図1におけるレジストローラ11a,11b及び用紙搬送路50付近の拡大断面図であり、図4は、図3において用紙搬送路50が開放された状態を示す拡大断面図であり、図5は、図3の要部拡大断面図であり、図6は、図4の要部拡大断面図である。
【0031】
図1に示した画像形成装置では、用紙搬送中にジャム(用紙詰まり)が発生することがある。そのため画像形成装置本体1は、如何なる場所でジャムが発生しても、ユーザが容易に詰まった用紙を除去できるように構成されている。以下、レジストローラ11a,11bの近傍で発生したジャムを解消するジャム解消機構について図3、図4を参照して概説する。
【0032】
給紙部4や手差し給紙部5または両面ユニット6から搬送される用紙はガイド板20,21により形成される用紙搬送路50に沿って案内されてレジストローラ11a,11bに導かれる。
【0033】
以下、ガイド板20を「固定ガイド板20」と、ガイド板21を「揺動ガイド板21」とそれぞれ称することとする。
【0034】
揺動ガイド板21はレジストローラ11bの回転軸22に揺動可能に装着されている。揺動ガイド板21の用紙案内面の反対側には画像形成装置本体1のカバー23が設けられ、カバー23は支軸24を介して画像形成装置本体1に回動可能に装着されている。カバー23には、その回転量を規制する規制部材としての第1及び第2規制リンク25,26が設けられ、第1規制リンク25の一端は軸27を介してカバー23に回転可能に装着され、他端はピン28を介して第2規制リンク26の一端と連結されている。また、第2規制リンク26の他端は軸29を介して画像形成装置本体1の機枠に軸支されている。
【0035】
揺動ガイド板21とカバー23とは、連結手段としてのリンク部材30を介して連結されている。リンク部材30は揺動ガイド板21と第2規制リンク26との間に設けられている。リンク部材30の一端には揺動ガイド板21との連結部において長孔31が形成され、この長孔31に揺動ガイド板21に設けられたピン32が移動可能に係合されている。リンク部材30の他端は軸33を介して第2規制リンク26と係合されている。
【0036】
ジャム解消機構において、カバー23が閉じられた状態においては、揺動ガイド板21は固定ガイド板20と対向し、両ガイド板20,21の間にはレジストローラ11a,11bに向かって間隔が狭くなる用紙搬送路50が形成された状態(通常状態)となる(図3)。
【0037】
一方、カバー23が軸24を中心として時計方向に回動して開くと、第1規制リンク25を介して第2規制リンク26が軸29を中心として反時計方向に回動されることによって、リンク部材30が引っ張られ、ほぼ長孔31の長さ分だけ移動すると、揺動ガイド板21が軸22を中心に反時計方向に回動される。つまり、カバー23を開くと揺動ガイド板21は反時計方向に回動するので、用紙搬送路50は開放された状態(開放状態)となる(図4)。
【0038】
このように、ジャム解消機構において、揺動ガイド板21の通常状態では、用紙を用紙搬送路50に沿ってレジストローラ11a,11bに搬送することが可能である。また、揺動ガイド板21の開放状態では、レジストローラ11a,11b付近に詰まった用紙を容易に除去することが可能である。
【0039】
前記した揺動ガイド板21の用紙案内面の反対面には、紙粉除去装置Eが着脱自在に配置されている。以下、実施形態1の紙粉除去装置Eとの差異を中心に図5、図6を参照して説明する。
【0040】
紙粉除去装置Eは、前記開口部51より奥側に紙粉蓄積部44cを有し、開口部51のレジストローラ11b回転方向の下流側端部44aから内向きに延出する紙粉逆流防止板43aにより開口部51側と画成されている。言い換えれば、紙粉逆流防止板43aは、開口部51のレジストローラ11b回転方向の下流側端部44aから延出する紙粉回収ケース44の内壁面から紙粉回収ケース44の内部に突出している。紙粉逆流防止板43aの先端と紙粉回収ケース44の内壁面の対向面との間には所定の間隙dが設けられている。また、紙粉回収ケース44には、紙粉除去装置Eを着脱する際に取っ手として用いるレバー41が設けられている。
【0041】
紙粉逆流防止板43aは、開口部51の下流側端部44aに連続して設けられている。紙粉逆流防止板43aの設置位置は、紙粉Pを円滑に紙粉蓄積部44cに回収でき、揺動ガイド板21が開放状態に存在する際に、紙粉Pの逆流を抑制することができる位置であれば、下流側端部44aに限られない。例えば、開口部51の下流側端部44aから延出する紙粉回収ケース44の内壁面に紙粉逆流防止板43aを設置することが可能である。
【0042】
また、紙粉逆流防止板43aは、揺動ガイド板21が図5に示すような通常状態にある場合に、円滑に紙粉Pを紙粉蓄積部44cへと導くことができるように、斜め下向きに傾斜するように紙粉回収ケース44の内壁面から突出している。
【0043】
また、所定の間隙dは、この間隙dを通じて紙粉Pが紙粉蓄積部44cに円滑に入り込むことができるように1mm以上の大きさであることが好ましい。
【0044】
続いて、紙粉除去装置Eの動作について説明する。紙粉除去装置Eは、揺動ガイド板21が図5に示すような通常状態にある場合には、実施形態1と同様に、レジストローラ11bの表面に付着した紙粉Pを掻き落とす。掻き落とされた紙粉Pは、紙粉逆流防止板43aが斜め下向きに傾斜しているので、自重によりこの傾斜面を落下して所定の間隙dを通じて紙粉蓄積部44cに至り、蓄積される。
【0045】
レジストローラ11a,11b付近で発生したジャムを解消するために、揺動ガイド板21が図6に示すような開放状態となると、揺動ガイド板21に配置された紙粉除去装置Eの上下が逆転し、紙粉蓄積部44cが開口部51よりも上方へと移動する。その結果、紙粉蓄積部44cに蓄積されている紙粉Pは、自重により開口部51に向かって落下する。しかし、本実施形態においては、落下してきた紙粉Pは、紙粉逆流防止板43aにより塞き止められるので、開口部51への紙粉Pの逆流を抑制できる。
【0046】
尚、実施形態2及び実施形態3においては、特許請求の範囲で言うところの「ガイド部材」が揺動ガイド板21を、「紙粉逆流防止部材」が紙粉逆流防止板43aを、それぞれ示している。
【0047】
このように、紙粉除去装置Eは、揺動ガイド板21を通常状態とすることで用紙搬送路50が形成され、用紙の搬送を行うことができる。一方、揺動ガイド板21を開放状態とすることで用紙搬送路50が開放され、レジストローラ11a,11b付近でジャムが発生した際にユーザが容易に詰まった用紙を除去することができる。また、この揺動ガイド板21に紙粉除去装置Eを配置することで、レジストローラ11a,11b付近における空間利用効率が高まるとともに、画像形成装置を構成する部品点数を削減することができる。
【0048】
さらに、紙粉回収ケース44には、レバー41が設けられているので、紙粉回収ケース44を揺動ガイド板21に容易に着脱することができ、内部に蓄積した紙粉Pを適宜廃棄することができる。
【0049】
[実施形態3]
図7は、用紙搬送路50付近の要部拡大断面図であり、図8は、用紙搬送路50が開放された状態を示す要部拡大断面図である。
【0050】
紙粉除去装置Eにおいては、紙粉逆流防止板43aに間隙dを開閉するシート状の逆止弁46が設けられた点が実施形態2と異なっている。この逆止弁46は、弾性を有する薄い樹脂シート等からなり、揺動ガイド板21が通常状態にある場合には、図7に示すように自重で撓むことで開口部51から紙粉蓄積部44cに至る間隙dを開放する。そして、揺動ガイド板21が開放状態にある場合には、図8で示すように撓みが無くなり起立し、紙粉蓄積部44cから開口部51へと至る間隙dを遮断する。
【0051】
これにより、紙粉逆流防止板43aに設けた逆止弁46が、揺動ガイド板21が開放状態となった際に、間隙dを介した紙粉Pの逆流を防止するので、実施形態2よりもさらに効果的に紙粉Pの逆流を抑制することができる。
【0052】
【発明の効果】
請求項1〜に記載の発明によれば、紙粉除去装置によって、レジストローラ表面に付着した繊維状紙粉を含む紙粉を確実に回収することができる。
【0053】
請求項に記載の発明によれば、請求項1〜に記載の紙粉除去装置を備えた画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1における画像形成装置の全体概略図である。
【図2】同上のレジストローラ付近の要部拡大断面図である。
【図3】実施形態2におけるレジストローラ及び用紙搬送路付近の要部断面図である。
【図4】同上の用紙搬送路が開放された状態を示す断面図である。
【図5】図3の要部拡大断面図である。
【図6】図4の要部拡大断面図である。
【図7】実施形態3における用紙搬送路付近の要部拡大断面図である。
【図8】同上の用紙搬送路が開放された状態を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
11a,11b レジストローラ
20 固定ガイド板
21 揺動ガイド板(ガイド部材)
42 クリーニングブレード
43a 紙粉逆流防止板(紙粉逆流防止部材)
44 紙粉回収ケース
44a 下流側端部
44b 上流側端部
44c 紙粉蓄積部
45 シールド部材
46 逆止弁
50 用紙搬送路
51 開口部
t 間隔
d 間隙

Claims (8)

  1. 画像形成部に用紙を縦方向に搬送する用紙搬送路と、該用紙搬送路の途中に設けられたレジストローラを有し、前記用紙搬送路が用紙を搬送する通常状態から用紙を除去するための開放状態に変更可能な画像形成装置に備えられ、前記レジストローラに付着した紙粉を除去する紙粉除去装置であって、
    前記レジストローラ表面に臨む開口部を有し、前記用紙搬送路の通常状態又は開放状態に応じて揺動する紙粉回収ケースと、
    この紙粉回収ケースの開口部の前記レジストローラ回転方向の下流側端部に突設されその先端が前記レジストローラ表面と当接して紙粉を掻き取るクリーニングブレードと、
    前記開口部の前記レジストローラ回転方向の上流側端部に突設されその先端が前記レジストローラ表面所定の間隔だけ離間するシールド部材と、
    を備え
    前記紙粉回収ケースが、中央付近の曲折位置で用紙搬送路から離れる方向に所定角度曲折する略L字型に形成され、前記曲折位置から奥側が前記クリーニングブレードで掻き取られた紙粉が蓄積する紙粉蓄積部となっていることを特徴とする紙粉除去装置。
  2. 前記紙粉蓄積部は、前記曲折位置での垂直断面上の横方向の幅よりも前記曲折位置から奥側の内部空間の下端までの距離の方が長いことを特徴とする請求項1に記載の紙粉除去装置。
  3. 前記画像形成装置は、前記レジストローラの一方のローラの回転軸に揺動可能に軸支され前記レジストローラ用紙を案内するガイド部材を更に備え、このガイド部材が、装置本体のカバーと連動して揺動することにより、前記用紙搬送路が前記通常状態から前記開放状態になるよう構成されており、
    前記ガイド部材に前記紙粉回収ケースが取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の紙粉除去装置。
  4. 前記紙粉蓄積部は、前記開口部のレジストローラ回転方向の下流側端部から内向きに延出する紙粉逆流防止部材により前記開口部側と画成されており、
    前記紙粉逆流防止部材の先端と前記紙粉回収ケースの内壁面の対向面との間には所定の間隙が設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の紙粉除去装置。
  5. 前記紙粉逆流防止部材に前記所定の間隙を開閉するシート状の逆止弁が設けられ、この逆止弁は、前記用紙搬送路の通常状態では自重で撓んで前記間隙を開放し、開放状態では復元力でその先端が紙粉回収ケースの内壁面と当接して前記間隙を閉鎖することを特徴とする請求項4に記載の紙粉除去装置。
  6. 前記紙粉回収ケースは、前記画像形成装置に着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の紙粉除去装置。
  7. 前記シールド部材と前記レジストローラ表面との間の所定の間隔が、0.1〜0.3mmであることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の紙粉除去装置。
  8. 請求項1〜の何れか1項に記載の紙粉除去装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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