JP4113667B2 - 画像形成装置及び画像形成プロセスユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンター、FAXなどの画像形成装置及び該画像形成装置に用いる画像形成プロセスユニットに係り、詳しくは、導電性基体上に感光層を有する潜像担持体に潜像を形成し、現像バイアス電圧を印加したトナー担持体にトナーを担持し潜像担持体に対向する現像領域に搬送することにより、潜像担持体上の潜像を現像する画像形成装置及び画像形成プロセスユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の画像形成装置に用いる現像装置として、潜像担持体に対向するように配置されたトナー担持体としての現像ローラと、現像ローラの表面に圧接しトナー薄層を形成する接触部材としてのブレードとを備えた現像装置が知られている(例えば、特許第2983262号公報、特許第2987254号公報参照)。この現像装置においては、上記ブレードにより、現像ローラの表面に供給されたトナーを摩擦帯電するとともに薄層化し、現像ローラ上のトナー薄層を潜像担持体に近接又は接触させることにより、潜像担持体上の潜像を現像する。
また、上記ブレード等の接触部材による摩擦帯電を用いないで所定極性に帯電したトナーを現像ローラ上に供給して担持する現像装置も知られている。例えば、特開昭56−40862号公報や特開昭59−172662号公報においては、二成分現像剤からなる磁気ブラシを表面に形成したトナー供給部材を用い、このトナー供給部材上の磁気ブラシよりトナーのみが現像ローラに供給する現像装置が提案されている。これらの現像装置では、トナー供給部材上に二成分現像剤を担持して磁気ブラシを形成する。この磁気ブラシ中のトナーは磁性粒子との摩擦により所定極性に帯電される。そして、このトナー供給部材上の磁気ブラシから所定極性に帯電されたトナーのみが、現像ローラ上に移動して担持される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の現像装置では、上記所定の現像能力を確保するために、潜像担持体の感光層の帯電電位を高めに設定し、潜像担持体上の潜像の電位と現像バイアス電圧との電位差である現像ポテンシャルを大きくすることが考えられる。しかしながら、潜像担持体の帯電電位を高めに設定すると、潜像担持体の感光層の静電疲労などの不具合がより発生しやすかった。したがって、潜像担持体の感光層の帯電電位を上記静電疲労が発生しにくい低めの電位に抑えた低電位現像を行うことが好ましい。
一方、上記潜像担持体の感光層の帯電電位を低めに設定すると、地汚れが発生しやすくなったり、トナー付着量が低下して所定濃度の画像が形成できなかったりするおそれがあった
【0004】
そこで、本発明者らは、上記問題点を解決するために鋭意研究を行ったところ、現像領域において潜像担持体の導電性基体とトナー担持体の導電性基体との間に形成される等価電気回路を構成する静電容量や電気抵抗の値を好適化することにより、上記低電位現像を実現することができるとともに、地汚れが少なく所定濃度の画像を形成することができることを見出した。
【0005】
本発明は以上の背景のもとでなされたものであり、その目的は、潜像担持体の静電疲労防止の点で有利な低電位現像を実現することができるとともに、地汚れの発生を抑制し且つトナー付着量が0.5×10−3[g/cm]以上の所定濃度の画像を形成することが可能となる画像形成装置及び画像形成プロセスユニットを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、導電性基体上に感光層を有する潜像担持体と、該潜像担持体の感光層の表面を一様に帯電し画像情報に基づいて該表面に光を照射することにより潜像を形成する潜像形成手段と、導電性基体を有するトナー担持体にトナーを担持し該潜像担持体に対向する現像領域に搬送することにより該潜像担持体上の潜像を現像してトナー像とする現像装置と、該トナー担持体の導電性基体に現像バイアス電圧を印加する現像バイアス電源と、該潜像担持体上のトナー像を転写材に転写する転写装置とを備えた画像形成装置において、上記トナー担持体が、上記導電性基体上に弾性層が形成され上記潜像担持体に接触対向するように配設された一成分現像ローラであり、該トナー担持体にトナーを供給する手段として、該トナー担持体に対向するように配設されトナー及び磁性粒子を含む二成分現像剤を表面に担持した磁気ブラシローラと、該磁気ブラシローラ上の現像剤に接触して該現像剤の量を規制する現像剤規制部材とを備え、該トナー担持体の導電性基体と該現像領域における該潜像担持体の感光層の表面との間の静電容量及び電気抵抗をそれぞれC[F/cm]及びR[Ω/cm]とし、該潜像担持体の感光層の静電容量及び厚み方向の電気抵抗をそれぞれC[F/cm]及びR[Ω/cm]としたとき、 ≪R を満足する条件下で、該潜像担持体上の画像部電位V と該現像バイアス電圧V との差である現像ポテンシャル(V −V )[V]に対する上記潜像担持体上の現像トナー電荷量(Q/A)[C/cm ]の変化を示す現像特性における立ち上がり部の最大勾配αが8.3×10 −12 [F/cm ]以上になるように、C 、R 、C 及びR の値が設定されていることにより、該現像ポテンシャル(V−V)の絶対値が300V以下である条件下で、該感光層の表面が該現像領域を移動して通過する現像領域通過時間内に該潜像担持体の感光層の静電容量Cに充電される単位面積あたりの電荷量Qの絶対値が2.5×10−9[C/cm]以上になっていることを特徴とするものである。
【0007】
請求項1の画像形成装置では、上記現像ポテンシャル(V−V)の絶対値が300V以下である低電位現像を行うことにより、上記トナー担持体の導電性基体と上記潜像担持体の感光層の表面との間における放電の発生を抑制し、感光層の静電疲労を防止する。
そして、 ≪R を満足する条件下で、該潜像担持体上の画像部電位V と該現像バイアス電圧V との差である現像ポテンシャル(V −V )[V]に対する上記潜像担持体上の現像トナー電荷量(Q/A)[C/cm ]の変化を示す現像特性における立ち上がり部の最大勾配αが8.3×10 −12 [F/cm ]以上になるように、C 、R 、C 及びR の値が設定されていることにより、上記現像領域通過時間内に潜像担持体の感光層の静電容量Cに充電される単位面積あたりの電荷量Qの絶対値が2.5×10−9[C/cm]以上になっている。ここで、上記電荷量Q[C/cm]の絶対値は、上記現像領域を通過するときに感光層の画像部に付着するトナーの単位面積あたり帯電量に相当する。しかも、そのQの値は、潜像担持体の感光層の表面が現像領域を通過するときに画像部に付着するトナー付着量M/A[g/cm]と、現像領域に搬送されるトナー担持体上のトナーの平均帯電量のQ/M[C/g]の絶対値との積で表すことができる。したがって、上記電荷量Qの絶対値を2.5×10−9[C/cm]以上にすることにより、平均帯電量Q/Mの絶対値が5×10−6[C/g]以上のトナーを、0.5×10−3[g/cm]以上の付着量M/Aで感光層の画像部に付着させることが可能となる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記現像領域通過時間内に上記静電容量C及びCが充電し終わるように上記電気抵抗R及びRの値が設定されている条件下で、該静電容量C及びCの直列接続からなる合成静電容量Cが、8.3×10−12[F/cm]以上であることを特徴とするものである。
【0010】
上記現像領域通過時間内に上記静電容量C及びCが充電し終わって充電電流が流れなくなる条件下では、各静電容量に充電された電荷は同じになり、しかも、その電荷の量は、静電容量C及びCの直列接続からなる合成静電容量Cと、上記現像ポテンシャルの絶対値との積で表される。
そこで、請求項2の画像形成装置では、上記現像ポテンシャルの絶対値が300V以下という条件下で、上記合成静電容量Cを8.3×10−12[F/cm]以上にすることにより、上記感光層の静電容量Cに充電される単位面積あたりの電荷量Qの絶対値を2.5×10−9[C/cm]以上にしている。
【0011】
請求項3の発明は、請求項2の画像形成装置において、上記静電容量C及びCのうちより小さな静電容量が、8.3×10−12[F/cm]以上であることを特徴とするものである。
【0012】
上記静電容量C及びCの値が異なる場合、これらの合成静電容量Cは静電容量C及びCのうちより小さな静電容量に近くなり、上記合成静電容量Cに充電される電荷量は、上記静電容量C及びCのうちより小さな静電容量に充電される電荷量によってほぼ決まる。
そこで、請求項3の画像形成装置では、上記静電容量C及びCのうちより小さな静電容量を8.3×10−12[F/cm]以上にすることにより、上記感光層の静電容量Cに充電される単位面積あたりの電荷量Qの絶対値を2.5×10−9[C/cm]以上にしている。
【0017】
請求項の発明は、請求項1、2又は3の画像形成装置において、上記トナー担持体に担持されるトナーの平均帯電量の絶対値が5〜35[μC/g]であることを特徴とするものである。
【0018】
請求項の画像形成装置では、トナー担持体に担持されるトナーの平均帯電量の絶対値を5[μC/g]以上にすることによりトナーの帯電不足による地汚れの発生を抑制するとともに、35[μC/g]以下にすることによりトナーの過剰帯電によるトナー付着量の低下を抑制している。
【0019】
請求項の発明は、請求項1、2又は3の画像形成装置において、上記現像領域通過時間をTとし、上記現像ポテンシャル(V−V)[V]に対する上記潜像担持体上の現像トナー電荷量(Q/A)[C/cm]の変化を示す現像特性における立ち上がり部の最大勾配をαとしたとき、上記電気抵抗Rが、(T/C)以下であることを特徴とするものである。
【0020】
上記現像領域におけるトナーによる現像は、上記潜像担持体の感光層の静電容量Cの充電現象に相当すると考えることができ、しかも、この感光層の静電容量Cを十分に充電するために必要とする時間は、静電容量Cpとこれに直列に接続された上記電気抵抗Rとからなる回路の時定数(R×C)に等しいと考えることができる。
そこで、請求項の画像形成装置では、上記電気抵抗Rを(T/C)以下にすることにより、上記現像領域通過時間T内に感光層の静電容量Cの充電、すなわち感光層の画像部の現像をほぼ完了させ、所定のトナー付着量を確実に得ている。
【0021】
なお、上記R≪Rを満足する条件下では、上記現像特性における立ち上がり部の最大勾配αが、上記感光層の静電容量Cに相当するので、上記電気抵抗Rを(T/α)以下にしてもよい。
【0022】
請求項の発明は、請求項の画像形成装置において、上記電気抵抗Rが、1×10[Ω/cm]〜2.4×10[Ω/cm]であることを特徴とするものである。
【0023】
請求項の画像形成装置では、上記電気抵抗Rを1×10[Ω/cm]以上にすることにより、トナー担持体の導電性基体と潜像担持体の感光層の表面との間におけるリーク電流を抑制して安定な現像を維持できるようにしている。
また、上記現像領域の潜像担持体表面移動方向における幅をWとし、潜像担持体表面の移動速度をVとしたとき、上記現像領域通過時間Tは(W/V)となる。したがって、上記電気抵抗Rを2.4×10[Ω/cm]以下にすることにより、上記現像ポテンシャルの絶対値が300V以下及び上記Wが1mm以上という条件下で、上記Vを500[mm/sec]という高速動作レベルに設定しても、上記感光層の静電容量Cに絶対値で2.5×10−9[C/cm]以上の電荷を充電し、平均帯電量Q/Mの絶対値が5×10−6[C/g]以上のトナーを、0.5×10−3[g/cm]以上の付着量M/Aで感光層の画像部に付着させることが可能となる。
【0024】
請求項の発明は、請求項1、2、3、4、5又は6の画像形成装置において、上記トナー担持体が、上記弾性層の表面を保護する表面保護層を有することを特徴とするものである。
【0025】
請求項の画像形成装置では、潜像担持体とトナー担持体とを接触対向させたときに弾性層が変形して所定の現像ニップを確実に形成することができる。そして、弾性層上の表面保護層には、弾性層の表面を保護する機能に加えて、表面に担持するトナーと接触することによってトナーを所定極性に帯電させるトナー帯電機能や、表面にトナーが固着するのを防止するトナー固着防止機能などを持たせることができる。
なお、導電性基体上に上記弾性層及び表面保護層を有するトナー担持体を用いる場合、各層における静電容量及び電気抵抗を考慮して、上記トナー担持体の導電性基体と潜像担持体の感光層の表面との間の静電容量C[F/cm]及び電気抵抗R[Ω/cm]を設定する。
【0026】
請求項の発明は、請求項1、2、3、4、5、6又は7の画像形成装置における潜像担持体と、該潜像担持体の表面を一様帯電する帯電装置と、該潜像担持体上の潜像を現像してトナー像とする現像装置とを、画像形成装置本体に対して着脱可能に一体構造物として構成したことを特徴とする画像形成プロセスユニットである。
【0027】
請求項の画像形成プロセスユニットでは、画像形成装置本体に装着して用いることにより、トナー担持体の導電性基体と潜像担持体の感光層の表面との間における放電の発生を抑制し、感光層の静電疲労を防止することができるとともに、平均帯電量Q/Mの絶対値が5×10−6[C/g]以上のトナーを、0.5×10−3[g/cm]以上の付着量M/Aで感光層の画像部に付着させることが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、画像形成装置としての電子写真式レーザプリンタ(以下「プリンタ」という。)に適用した実施形態について説明する。
まず、図2を用いて、本実施形態に係るプリンタの全体の概略構成について説明する。このプリンタは、潜像担持体としての感光体ドラム1の周辺に、感光体ドラム1の表面を一様帯電する帯電装置2、画像情報に基づいて変調されたレーザー光線等を感光体ドラム1に照射する露光装置3、感光体ドラム1に形成された静電潜像に対し現像ローラ402上の帯電トナーを付着させることでトナー像を形成する現像装置4、感光体ドラム1上に形成されたトナー像を転写材としての転写紙20に転写する転写装置5、転写後に感光体ドラム1上に残ったトナーを除去するクリーニング装置6等が順に配設されている。また、感光体ドラム1上に静電潜像を形成する潜像形成手段は、上記帯電装置2及び露光装置3により構成されている。
また、図示しない給紙トレイ等から転写紙を給紙・搬送する図示しない給紙搬送装置と、転写装置5で転写されたトナー像を転写紙20に定着する図示しない定着装置とが備えられている。
【0029】
は、現像装置4の概略構成図である。この現像装置4のケーシング401の内部には、感光体ドラム1に近い方から順番に、トナー担持体としての現像ローラ402、トナー供給部材としての磁気ブラシローラ403、攪拌・搬送部材404、405が配設されている。ケーシング401内のトナー10と磁性粒子11とを含む二成分現像剤(以下「現像剤」という。)12は、攪拌・搬送部材404、405で攪拌され、その一部が、磁気ブラシローラ403上に担持される。磁気ブラシローラ403上の現像剤12は、現像剤規制部材としてのドクタ406で層厚が規制された後、トナー供給領域A2で現像ローラ402に接触する。このトナー供給領域A2で磁気ブラシローラ403上の現像剤12よりトナー10のみ分離されて現像ローラ402に供給される。
【0030】
上記磁気ブラシローラ403は、複数の磁極を有する磁石部材407を内蔵した非磁性の回転可能なスリーブ408で構成されている。磁石部材407は固定配置され、現像剤12がスリーブ408上の所定箇所を通過するときに磁力が作用するようになっている。
【0031】
磁気ブラシローラ403に内蔵された磁石部材407は、ドクタ406による規制箇所から磁気ブラシローラ403の回転方向にN極(N1)、S極(S1)、N極(N2)、S極(S2)、S極(S3)の5つの磁極を有する。なお、磁石部材407の磁極の配置は、図の構成に限定されるものではなく、磁気ブラシローラ403の周囲のドクタ406等の配置に応じて他の配置に設定してもよい。また、図の現像装置の例では磁石部材407を固定配置しスリーブ408を回転駆動するように構成したが、スリーブ408を固定配置しその内側のローラ状の磁石部材を回転させるように構成してもよい。
【0032】
上記磁石部材407の磁力により、スリーブ408上にトナー10及び磁性粒子11からなる現像剤13がブラシ状に担持される。そして、磁気ブラシローラ403上の磁気ブラシ中のトナー10は、磁性粒子11と混合されることで規定の帯電量を得る。この磁気ブラシローラ403上のトナーの帯電量としては、−5〜−35[μC/g]の範囲が好適である。
【0033】
また、本実施形態では、ドクタ406に対向した磁石部材407の磁極N1を、ドクタ406との対向位置よりも磁気ブラシローラ403の回転方向上流側に数度傾斜して位置している。これにより、ケーシング401内における現像剤12の循環流を容易に形成することができる。この磁極N1の傾斜角度は0〜15度が好適である。
【0034】
上記現像ローラ402は、磁気ブラシローラ403内の磁極N2に隣接するトナー供給領域A2で磁気ブラシローラ4上の磁気ブラシと接触するようにして対向するとともに、現像領域A1で感光体ドラム1に圧接対向して所定幅Wの現像ニップを形成するように配設されている。
【0035】
上記ドクタ406は、磁気ブラシローラ403との対向部で磁気ブラシローラ4上に形成された現像剤12の量を規制するように磁気ブラシと接触し、所定量の現像剤がトナー供給領域に搬送されるようにするとともに、現像剤12中のトナー10と磁性粒子11との摩擦帯電を促進させている。
【0036】
また、現像ローラ402及び磁気ブラシローラ403はそれぞれ、図示しない回転駆動装置により図1の矢印b方向及びc方向に回転駆動され、トナー供給領域A2では両ローラの表面が互いに逆方向に移動するようになっている。
【0037】
また、現像ローラ402の軸部には、現像領域A1に現像電界を形成するための現像バイアス電圧Vを印加する電源409が接続されている。また、磁気ブラシローラ403のスリーブ408には、トナー供給領域A2にトナー供給用電界を形成するためのトナー供給バイアス電圧Vsupを印加する電源410が接続されている。
【0038】
なお、上記プリンタを構成する複数の装置の一部は、プリンタ本体に対して着脱可能に一体構造物(ユニット)として構成してもよい。例えば、図3に示すように、感光体ドラム1と帯電装置2と現像装置4とクリーニング装置6とを、プリンタ本体に対して着脱可能に、一体構造物である画像形成プロセスユニットとして構成してもよい。
【0039】
上記構成のプリンタにおいて、矢印a方向に回転する感光体ドラム1の表面は、帯電装置2で一様帯電された後、画像情報に基づいて変調されたレーザー光線が感光体軸方向にスキャンされて照射される。これにより、感光体ドラム1上に静電潜像が形成される。感光体ドラム1上に形成された静電潜像は、現像領域A1において、現像装置4により帯電したトナーを付着させることで現像され、トナー像となる。一方、転写紙20は図示しない給紙搬送装置で給紙・搬送され、レジストローラ7により所定のタイミングで感光体ドラム1と転写装置5とが対向する転写部に送出・搬送される。そして、転写装置5により、転写紙20に感光体ドラム1上のトナー像とは逆極性の電荷を付与することで、感光体ドラム1上に形成されたトナー像が転写紙20に転写される。次いで、転写紙20は、感光体ドラム1から分離され、図示しない定着装置に送られ、定着装置でトナー像が定着された転写紙20が出力される。転写装置5でトナー像が転写された後の感光体ドラム1の表面は、クリーニング装置6でクリーニングされ、感光体ドラム1上に残ったトナーが除去される。
【0040】
次に、本発明の特徴部に係る感光体ドラム、トナー及び現像ローラの構成について説明する。
上記感光体ドラム1は、図5の拡大断面図に示すように、接地された導電性基体(例えば、アルミ等の素管)1B上に、感光性を有する無機又は有機感光体を塗布することにより感光層1Pを形成したものである。この感光層1Pは、電荷発生層1Paと電荷輸送層1Pbとにより構成され、上記帯電装置2により表面が負極性に一様帯電される。
【0041】
また、上記現像装置4の現像ローラ402は、図6に示すように導電性基体としての芯金402B上に、弾性を有する表層402Sを有するものである。この現像ローラ402の表層402Sは弾性層402Saと表面保護層402Sbとにより構成されている。現像ローラ402の直径は10〜30mmが好適であり、現像ローラ402の表面は適宜あらして粗さRz(十点平均粗さ)を1〜4μmにするのが好ましい。この表面粗さRzの範囲は、トナー10の体積平均粒径に対して13〜80%となり、現像ローラ402の表面に埋没することなくトナー10が搬送される範囲である。
なお、潜像担持体としてベルト状の感光体を使用した場合には現像ローラ402の硬度は低くする必要がないので、金属ローラ等も使用可能である。
【0042】
図7は、現像領域A1における感光体ドラム1の導電性基体(アルミ素管)1Bと現像ローラ402の芯金402Bとの間の模式図である。この部分の等価電気回路は、図1のようになる。また、図1の現像ローラの表層及び現像ギャップの部分をまとめると、図8のようになる。ここで、現像ローラ402の芯金402Bと感光体ドラム1の感光層1Pの表面との間の静電容量及び電気抵抗をそれぞれC[F/cm]及びR[Ω/cm]とし、感光層1Pの静電容量及び厚み方向の電気抵抗をそれぞれC[F/cm]及びR[Ω/cm]としている。また、現像ローラ402の弾性層402Saの静電容量および厚み方向の電気抵抗をそれぞれCR1[F/cm]及びRR1[Ω/cm]とし、表面保護層402Sbの静電容量および厚み方向の電気抵抗をそれぞれCR2[F/cm]及びRR2[Ω/cm]としている。更に、現像ローラ402の表面と感光体ドラム1の表面との間の現像ギャップにおける静電容量及び電気抵抗をそれぞれCDG[F/cm]及びRDG[Ω/cm]としている。
【0043】
上記図1及び図8において、感光体ドラム表面が上記現像領域A1の現像ニップ幅を通過する現像領域通過時間内に、感光体ドラム1の感光層1Pの静電容量Cに充電される単位面積あたりの電荷量Q[C/cm]の絶対値は、上記現像領域A1を通過するときに感光層の画像部に付着するトナーの単位面積あたり帯電量に相当する。しかも、そのQの値は、感光層1Pの表面が現像領域A1を通過するときに画像部に付着するトナー付着量M/A[g/cm]と、現像領域A1に搬送される現像ローラ402上のトナーの平均帯電量のQ/M[C/g]の絶対値との積で表すことができる。
【0044】
そこで、本実施形態では、感光体ドラム1上の画像部電位Vと現像バイアス電圧Vとの差である現像ポテンシャル(V−V)の絶対値が300V以下である条件下で、感光層1Pの静電容量Cに充電される単位面積あたりの電荷量Qの絶対値が2.5×10−9[C/cm]以上になるように、上記静電容量C、C及び電気抵抗R、Rの値を決めている。このように上記電荷量Qの絶対値を2.5×10−9[C/cm]以上にすることにより、トナーの平均帯電量Q/Mの絶対値が5×10−6[C/g]以上のトナーを、0.5×10−3[g/cm]以上の付着量M/Aで感光層1Pの画像部に付着させることが可能となる。
【0045】
特に、上記現像領域通過時間内に上記静電容量C及びCが充電し終わって充電電流が流れなくなるという条件の下では、各静電容量C、Cに充電された電荷は同じになり、しかも、その電荷の量は、静電容量C(CR1,CR2,CDG)及びCの直列接続からなる合成静電容量Cと、上記現像ポテンシャルの絶対値との積で表される。したがって、この場合は、現像ポテンシャルの絶対値が300V以下という条件下で、上記合成静電容量Cを8.3×10−12[F/cm]以上にすることにより、感光層1Pの静電容量Cに充電される単位面積あたりの電荷量Qの絶対値を2.5×10−9[C/cm]以上にすることができる。
ここで、上記3つの静電容量CR1,CR2,CDGが直列接続された合成静電容量Cの値と、上記感光層1Pの静電容量Cの値とが異なる場合、これらの合成静電容量Cは静電容量C及びCのうちより小さな静電容量に近くなり、合成静電容量Cに充電される電荷量は、静電容量C及びCのうちより小さな静電容量に充電される電荷量によってほぼ決まる。したがって、静電容量C及びCのうちより小さな静電容量を8.3×10−12[F/cm]以上にすることにより、上記感光層1Pの静電容量Cに充電される単位面積あたりの電荷量Qの絶対値を2.5×10−9[C/cm]以上にすることができる。
【0046】
また、図8の等価電気回路において、R≪Rを満足する条件下では、上記現像ポテンシャルが感光体ドラム1のアルミ素管1Bと感光層1Pの表面との間にかかると考えてよい。したがって、現像ポテンシャルの絶対値が300V以下という条件下で、感光層1Pの静電容量Cを8.3×10−12[F/cm]以上にすることにより、感光層1Pの静電容量Cに充電される単位面積あたりの電荷量Qの絶対値を2.5×10−9[C/cm]以上にすることができる。
【0047】
ここで、上記R≪Rを満足する条件下では、図9に示す現像特性における立ち上がり部Cの勾配αが、上記感光層1Pの静電容量Cに相当する。したがって、上記現像特性における立ち上がり直線部Cの勾配αを8.3×10−12[F/cm]以上にすることにより、感光層1Pの静電容量Cに充電される単位面積あたりの電荷量Qの絶対値を2.5×10−9[C/cm]以上にすることができる。
上記勾配αは、図9において(Q/A)/(V−V−V)を算出することにより求めることができる。ここで、上記電位Vは、露光によって電位を低下させた画像部(トナー付着予定部)の電位である。また、上記電圧Vは現像開始電圧に相当し、図9の現像特性において立ち上がり直線部Cを延ばした直線と横軸との交点の値である。
【0048】
図9の例では、現像トナー電荷飽和量が9×10−9[C/cm](トナーの飽和付着量0.6[mg/cm]、トナー帯電量15[μC/g])であり、上記合成静電容量Cに相当する立ち上がり直線部Cの傾きαを求めてみると、90×10−12[F/cm]となる。
【0049】
なお、上記現像特性の立ち上がり部は必ずしも直線になるとは限らないが、その場合は、立ち上がり部の最大勾配αが、上記合成静電容量Cや上記感光層1Pの静電容量Cに相当すると考えられる。
【0050】
また、上記現像領域A1におけるトナーによる現像は、感光体ドラム1の感光層1Pの静電容量Cを充電する現象に相当すると考えることができ、しかも、この感光層1Pの静電容量Cを十分に充電するために必要とする時間は、静電容量Cpとこれに直列に接続された現像ローラ402及び現像ギャップにおける電気抵抗Rとからなる回路の時定数(R×C)に等しいと考えることができる。したがって、上記電気抵抗Rを(T/C)以下にすることにより、現像領域通過時間T内に感光層1Pの静電容量Cの充電、すなわち感光層1Pの画像部の現像をほぼ完了させ、所定のトナー付着量を確実に得ることができる。
なお、前述のように、上記R≪Rを満足する条件の下では、図9の現像特性における立ち上がり直線部の最大勾配αが感光層1Pの静電容量Cに相当するので、上記電気抵抗Rを(T/α)以下にしてもよい。
また、上記現像領域A1の感光体ドラム表面移動方向における幅である現像ニップ幅をWとし、感光体ドラム表面の移動速度をVとしたとき、上記現像領域通過時間Tは(W/V)と表すことができる。したがって、上記現像ポテンシャルの絶対値が300V以下及び上記Wが1mm以上という条件下で、上記Vを500[mm/sec]という高速動作レベルに設定する場合は、上記電気抵抗Rを2.4×10[Ω/cm]以下にすることにより、感光層1Pの静電容量Cに絶対値で2.5×10−9[C/cm]以上の電荷を充電することができる。よって、平均帯電量Q/Mの絶対値が5×10−6[C/g]以上のトナーを、0.5×10−3[g/cm]以上の付着量M/Aで感光層1Pの画像部に付着させることが可能となる。
例えば、図9の例では、前述のように立ち上がり直線部Cの傾きαが90×10−12[F/cm]であるので、感光体ドラム1の線速330[mm/sec]及び現像ニップ幅1mmという条件下で、上記電気抵抗Rを求めてみると3.37×10[Ω/cm]となる。
【0051】
また、上記電気抵抗Rは1×10[Ω/cm]以上にするのが好ましい。この場合は、現像ローラ402の芯金402Bと感光体ドラム1の感光層1Pの表面との間におけるリーク電流を抑制して安定な現像を維持できる。
【0052】
上記静電容量C、C及び電気抵抗R、Rの値を上記好適範囲に設定する場合、各静電容量及び電気抵抗は直接測定して求めることもできる。
図10及び図11はそれぞれ、上記静電容量C、C及び電気抵抗R、Rを測定する測定システムの概略構成を示す正面図及び側面図である。この測定システムで上記合成静電容量Cや合成抵抗(R+R)を測定するときは、現像時と同様にトナー層を形成した現像ローラ402を、感光体ドラム1上にセットし、現像ローラ402の芯金(回転軸)402Bの両端にそれぞれにF=4.9N(500gf)の荷重をかけ、全体でF=9.8N(1kgf)の荷重をかける。これにより、現像ローラ402と感光体ドラム1との圧接部に所定幅Wのニップを形成する。そして、現像ローラ402の芯金402Bと感光体ドラム1の導電性基体(アルミ素管)との間に接続した計測器(LCRメータ)301により、所定の電圧(例えば周波数100kHz及び実効値0.01Vrmsの高周波電圧)を印加し、Cレンジで静電容量を読み取れば、上記合成静電容量Cを測定することができる。また、Rレンジで電気抵抗を読み取れば、上記合成抵抗(R+R)を測定することができる。
また、上記静電容量Cや電気抵抗Rの値を個別に測定するときは、現像時と同様にトナー層を形成した現像ローラ402に対して、感光体ドラム1と同径の導電性ローラを圧接させる。
【0053】
上記静電容量C、C及び電気抵抗R、Rの値を上記好適範囲に設定することができる各部材の材料としては、次に例示するものを採用することができる。
上記現像ローラ402の弾性層402Saの材料としては、例えば、ポリウレタン、EPDM、天然ゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、NBR、エピクロルヒドリンゴム、ポリソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、シリコーンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、及びこれらの混合物を挙げることができる。また、架橋してゴム状物質とするために、架橋剤や加硫剤を転嫁することができる。この場合、有機過酸化物架橋および硫化架橋のいずれに対しても、加硫助剤、加硫促進剤、加硫遅延剤などを用いることもできる。更に、上記以外にもゴム配合剤として一般に用いられている発泡剤、可塑剤、軟化剤、粘着付与剤、粘着防止剤、分離剤、離型剤、増量剤、着色剤などを特性を損なわない範囲で添加することができる。
【0054】
また、本実施形態で用いる現像ローラ402は電気特性、特に電気抵抗が重要であり、この電気抵抗を調整するために、種々の導電性付与剤を添加している。紛体状の導電性付与剤としては、ケッチェンブラックEC、アセチレンブラック等の導電性カーボン、SAF、ISAF、HAF、FEF、GPF、FT、MT等のゴム用カーボン、酸化処理等を施したカラー用カーボン、熱分解カーボン、インジウムドープ酸化スズ(ITO)、酸化ズズ、酸化チタン、酸化亜鉛、銅、銀、ゲルマニウム等の金属及び金属酸化物、ポリアニリン、ポリプロール、ポリアセチレン等の導電性ポリマー等が挙げられる。また、導電性付与剤としては、イオン導電性物質もあり、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸リチウム、過塩素酸カルシウム、塩化リチウム等の無機イオン性導電物質、変性脂肪酸ジメチルアンモニウムエトサルファート、ステアリン酸アンモニウムアセテート、ラウリルアンモニウムアセテート、オクタデシルトリメチルアンモニウム過塩素酸塩等の有機イオン性導電物質が挙げられる。
【0055】
また、本実施形態においては、上記弾性層402Saの体積抵抗率は10〜10Ω・cmとするのが望ましい。この弾性層402Saの体積抵抗率が10Ω・cm未満の場合は、材料の加工性を著しく損ねるとともに、硬度のアップを招いてします。一方、弾性層402Saの体積抵抗率が10Ω・cmを超えると、表面保護層402Sbをコーティングした現像ローラ全体としての電気抵抗を、上記目的の電気抵抗にすることが難しくなる。
【0056】
また、弾性層402Saの硬度は特に制限されるものではないが、現像ローラ402と感光体ドラム1とを接触させる場合には60°(JIS−A)以下がよい。望ましくは、25〜50°(JIS−A)の範囲がよい。潜像担持体として感光体ドラムを用いたときに現像ローラの弾性層の硬度が高すぎると、現像ニップ幅Wが小さくなるため、良好な現像が行えなくなる可能性がある。弾性層の硬度が50°(JIS−A)以下であれば、現像ローラ402と感光体ドラム1との圧接力(軸方向単位長当たりの力)が0.098N/mm(=10gf/mm)程度であっても、所定幅の現像ニップを形成することができる。特に、内部が発泡材料のように容積が変化する材料を使用すると、実効的な硬度を20°(JIS−A)以下に容易に低くすることができ、現像ローラ402や、現像ローラ上のトナーに加わる圧力が高々0.049N/mm(=5gf/mm)程度と弱い圧力でも現像に必要なニップを形成できる。
逆に、現像ローラの弾性層の硬度が低すぎると、圧縮永久歪が大きくなり、現像ローラに変形や偏心が生じた場合に濃度ムラが発生する。また、低硬度側は材料の固有の物性に大きく左右されるため、使用できる材料が限定される。弾性層の硬度を低くする場合でも、圧縮永久歪は小さくすることが望ましく、具体的には20%以下とすることが望ましい。
【0057】
上記弾性層402Saの構成例としては、次のようなものを挙げることができる。
〔弾性層の構成例1〕
φ8mmのSUSからなる軸芯(芯金)の周囲に、カーボンブラックを分散したポリオールとイソシアネートを用いてウレタンエラストマーの4mm厚の弾性層を形成する。カーボンブラックは、弾性層の体積抵抗率が1.7×10Ω・cm、硬度が32°(JIS−A)になるように分散させる。
〔弾性層の構成例2〕
φ8mmのSUSからなる軸芯(芯金)の周囲に、エピクロルヒドリンゴムからなる4mm厚の弾性層を形成する。エピクロルヒドリンゴムには、炭酸カルシウム、硫黄、加硫促進剤等を添加し、弾性層の体積抵抗率を1.7×10Ω・cmにし、硬度を47°(JIS−A)にする。
〔弾性層の構成例3〕
φ8mmのSUSからなる軸芯(芯金)の周囲に、カーボンブラックを分散したポリオールとイソシアネートを用いてウレタンエラストマーの4mm厚の弾性層を形成する。カーボンブラックは、弾性層の体積抵抗率が2.6×1010Ω・cm、硬度が30°(JIS−A)になるように分散させる。
【0058】
上記現像ローラ402の表面保護層402Sbは、トナーあるいは感光体ドラム1に対して非汚染性の材料であれば特に制限されることなく用いることができる。ただし、上記弾性層402Saの表面にコーティングされるために、柔軟性、耐摩耗性などが要求される。具体例としては、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂、フルオロオレフィンとビニルエーテル類、アリルエーテル類、ビニルエステル類等のエチレン性不飽和単量体の共重合体が挙げられる。これらの樹脂も導電性にするために、上記弾性層402Saと同様に、種々の導電性付与剤を添加する。また、耐トナー性、耐摩耗性等を向上させるために、硬化剤を用いることも可能である。
また、表面保護層402Sbの膜厚としては30μmが望ましい。30μmを超えると、弾性層402Saよりも硬くなる、割れやすくなる、しわが発生する、クリープ特性が悪くなる(へこみの回復が遅くなる)等の不具合が発生する。
また、表面保護層402Sbは、例えばディップ法、スプレーコート法、ロールコート法等の種々のコーティング法により、上記弾性層402Sa上に形成することができる。
【0059】
上記表面保護層402Sbの構成例としては、次のようなものを挙げることができる。
〔表面保護層の構成例1〕
フッ素樹脂にカーボンブラックを分散させたものを用いる。カーボンブラックの添加比は、樹脂に対して3〜20wt%に設定する。
〔表面保護層の構成例2〕
導電性ウレタン塗料を塗布する。
〔表面保護層の構成例3〕
フルオロオレフィンとエチレン性不飽和単量体の共重合体であるフッ素系樹脂(例えば、旭ガラス製の「ルミフロン」:商品名)に金属酸化物(ITO)を添加したものを用いる。金属酸化物の添加比は、樹脂に対して50〜70wt%に設定する。
【0060】
上記現像剤12を構成するトナー10は、ポリエステル、ポリオ−ル、スチレンアクリル等の樹脂に帯電制御剤(CCA)及び色剤を混合したものであり、その周りにシリカ、酸化チタン等の外添剤を添加することで流動性を高めている。添加剤の粒径は通常0.1〜1.5μmの範囲である。色剤としてはカーボンブラック、フタロシアニンブルー、キナクリドン、カーミン等を挙げることができる。また、トナー10としては、ワックス等を分散混合させた母体トナーに上記種類の添加剤を外添しているものも使用することもできる。
トナー10の体積平均粒径は3〜12μmの範囲が好適である。本実施形態で用いたトナー10の体積平均粒径は7μmであり、1200dpi以上の高解像度の画像にも十分対応することが可能である。
また、本実施形態では、帯電極性が負極性のトナー10を使用しているが、感光体ドラム1の帯電極性などに応じて帯電極性が正極性のトナーを使用してもよい。
【0061】
上記トナーの粒径及び帯電量分布の測定には、ホソカワミクロン株式会社製の分析装置(商品名:「E−SPART ANALYZER」)を使用した。この分析装置は、二重ビーム周波数偏移型レーザードップラー速度計と静電界中で粒子の動きを摂動させる弾性波とを用いた方法を採用し、現像ローラ402上のトナーにエアを吹き付けて飛ばし、電界中の動きを捉えることでトナー個々の粒径と帯電量のデータを得られるものである。
【0062】
上記磁性粒子11は金属もしくは樹脂をコアとしてフェライト等の磁性材料を含有し、表層はシリコン樹脂等で被覆されたものである。磁性粒子11の粒径は20〜50μmの範囲が好適である。また、磁性粒子11の電気抵抗は、ダイナミック抵抗DRで10〜10Ωの範囲が好適である。
ここで、上記磁性粒子11のダイナミック抵抗DRの測定は、図12に示す測定装置を用いて次のように行った。まず、接地した台座200の上方に、固定磁石を所定位置に内蔵した直径φ20mmの回転可能なスリーブ201をセットする。このスリーブ201の表面には、幅W=65mm及び長さL=0.5〜1mmの対向面積を有する対向電極(ドクタ)202を、ギャップg=0.9mmで対向させる。次に、スリーブ201を回転速度600rpm(線速628[mm/sec])で回転駆動し始める。そして、回転しているスリーブ201上に測定対象の磁性粒子を所定量(14g)だけ担持させ、該スリーブ201の回転により該磁性粒子を10分間攪拌する。次に、スリーブ201に電圧を印加しない状態で、スリーブ201と対向電極202との間を流れる電流Ioff[A]を電流計203で測定する。次に、直流電源204からスリーブ201に耐圧上限レベル(高抵抗シリコンコートキャリアでは400Vから鉄粉キャリアでは数V)の印加電圧EVを5分間印加する。本実施形態では200Vを印加した。そして、電圧Eを印加した状態でスリーブ201と対向電極202との間を流れる電流Ion[A]を電流計203で測定する。これらの測定結果から、次式を用いてダイナミック抵抗DR[Ω]を算出する。
【0063】
【数1】
DR=E/(Ion−Ioff)
【0064】
【実施例】
次に、本実施形態のプリンタのより具体的な実施例について説明する。
本実施例のプリンタにおける主な設定パラメータの条件は、表1のとおりである。この条件下で、現像ローラ402の導電性基体402Bと感光体ドラム1の導電性基体1Bとの間の静電容量(上記Cに相当)の値を図10の測定システムで測定したところ、89pF/cmが得られた。また、感光体ドラム1の代わりに導電性ローラを配置し、この導電性ローラと現像ローラ402の導電性基体402Bとの間の電気抵抗(上記Rに相当)の値を図10の測定システムで測定したところ、4.0×107Ω/cmが得られた。なお、これらの測定は、周波数100kHz及び実効値0.01Vrmsの高周波電圧を印加して行った。
【0065】
【表1】
Figure 0004113667
【0066】
そして、上記表1の設定パラメータの条件下で実際に画像形成を行ったところ、画像周辺にはトナーチリ状の付着がなく、静電潜像を忠実で、地汚れがなく、しかも十分な現像トナー付着量が得られる状態を安定に維持することができた。
【0068】
また、上記実施形態では、感光体ドラム1上に反転現像用の静電潜像を形成し、現像装置により該静電潜像を反転現像する場合について説明したが、本発明は、感光体ドラム1上に正規現像用の静電潜像を形成し、該静電潜像を正規現像する場合にも適用することができる。
【0069】
また、上記実施形態では、感光体ドラム上に形成したトナー像を転写紙に直接転写する場合について説明したが、本発明は、感光体ドラム上のトナー像を一旦中間転写体に転写し、その後、該中間転写体上のトナー像を転写紙に転写する画像形成装置及びそれに用いる現像装置にも適用できるものである。
例えば、一つの感光体ドラム上に各色ごとのトナー像を順次形成し、感光体ドラム上の各色トナー像を一次転写装置で中間転写体としての中間転写ベルトに重ね合わせて転写し、中間転写ベルト上の重ねトナー像を2次転写装置で転写紙に一括転写するカラー画像形成装置及び該装置に用いる現像装置にも適用することができる。
また例えば、中間転写体としての中間転写ベルトの直線状の移動経路部分に沿って感光体ドラムを含む画像形成ユニットを複数組並べて配置し、各画像形成ユニットの感光体ドラム上に互いに異なる色のトナー像を形成し、各感光体ドラム上のトナー像を一次転写装置で該中間転写ベルト上に重ね合わせて転写し、中間転写ベルト上の重ねトナー像を2次転写装置で転写紙に一括転写するタンデム型のカラー画像形成装置及び該装置に用いる現像装置にも適用することができる。
【0070】
また、上記実施形態では、プリンタ及びそれに用いる現像装置の場合について説明したが、本発明は、複写機やFAXなど他の画像形成装置及びそれに用いる現像装置にも適用できるものである。
【0071】
【発明の効果】
請求項1乃至の発明によれば、現像ポテンシャルの絶対値が300V以下である感光層の静電疲労防止の点で有利な低電位現像を実現することができるとともに、平均帯電量Q/Mの絶対値が5×10−6[C/g]以上のトナーを用いることで地汚れの発生を抑制し、トナー付着量が0.5×10−3[g/cm]以上の所定濃度の画像を形成することが可能となるという優れた効果を得ることができる。
【0072】
特に、請求項2の発明によれば、トナー担持体の導電性基体と潜像担持体の感光層の表面との間の静電容量Cと潜像担持体の感光層の静電容量Cとの直列接続からなる合成静電容量Cを上記所定範囲に設定することにより、地汚れの発生を抑制し、所定濃度の画像を形成することが可能となるという優れた効果を得ることができる。
【0073】
特に、請求項3の発明によれば、上記静電容量C及びCのうちより小さな静電容量を上記所定範囲に設定することにより、地汚れの発生を抑制し、所定濃度の画像を形成することが可能となるという優れた効果を得ることができる。
【0076】
特に、請求項の発明によれば、トナーの帯電不足による地汚れの発生を抑制するとともに、トナーの過剰帯電によるトナー付着量の低下を抑制することができるという優れた効果を得ることができる。
【0077】
特に、請求項の発明によれば、上記現像領域通過時間T内に感光層の画像部の現像をほぼ完了させ、所定のトナー付着量を確実に得ることができるという優れた効果を得ることができる。
【0078】
特に、請求項の発明によれば、トナー担持体の導電性基体と潜像担持体の感光層の表面との間におけるリーク電流を抑制して安定な現像を維持することができる。しかも、現像ポテンシャルの絶対値が300V以下及び現像領域の潜像担持体表面移動方向における幅が1mm以上という条件下で、潜像担持体表面の移動速度を500[mm/sec]という高速動作レベルに設定しても、地汚れの発生を抑制し、所定濃度の画像を形成することが可能となるという優れた効果を得ることができる。
【0079】
特に、請求項の発明によれば、所定の現像ニップを確実に形成することができるとともに、トナー担持体に表面にトナーを所定極性に帯電させるトナー帯電機能や、トナー固着防止機能などを持たせることができるという優れた効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るプリンタの現像領域における感光体ドラムの導電性基体と現像ローラの芯金との間の等価電気回路の説明図。
【図2】同プリンタの概略構成図。
【図3】同プリンタに用いることができるプロセスユニットの部分斜視図。
【図4】同プリンタの現像装置の概略構成図。
【図5】感光体ドラムの表面部の断面図。
【図6】現像装置に用いた現像ローラの断面図。
【図7】現像領域における感光体ドラムの導電性基体と現像ローラの芯金との間の模式図。
【図8】現像領域における感光体ドラムの導電性基体と現像ローラの芯金との間の等価電気回路を簡略化して示した説明図。
【図9】現像ポテンシャルと感光体ドラム上の現像トナー電荷量との関係を示す特性図。
【図10】感光体ドラムの導電性基体と現像ローラの芯金との間の等価電気回路における静電容量及び電気抵抗を測定する測定システムの正面図。
【図11】同測定システムの側面図。
【図12】磁性粒子のダイナミック抵抗DRの測定装置の説明図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム
1B 感光体ドラムの導電性基体
1P 感光体ドラムの感光層
2 帯電装置
3 露光装置
4 現像装置
5 転写装置
6 クリーニング装置
10 トナー
11 磁性粒子
12 二成分現像剤
20 転写紙
50 画像形成プロセスユニット
401 ケーシング
402 現像ローラ
402B 現像ローラの芯金(導電性基体)
402S 現像ローラの表層
402Sa 現像ローラの弾性層
402Sb 現像ローラの表面保護層
403 磁気ブラシローラ
409 電源(現像バイアス用)
410 電源(トナー供給バイアス用)
A1 現像領域
A2 トナー供給領域

Claims (8)

  1. 導電性基体上に感光層を有する潜像担持体と、該潜像担持体の感光層の表面を一様に帯電し画像情報に基づいて該表面に光を照射することにより潜像を形成する潜像形成手段と、導電性基体を有するトナー担持体にトナーを担持し該潜像担持体に対向する現像領域に搬送することにより該潜像担持体上の潜像を現像してトナー像とする現像装置と、該トナー担持体の導電性基体に現像バイアス電圧を印加する現像バイアス電源と、該潜像担持体上のトナー像を転写材に転写する転写装置とを備えた画像形成装置において、
    上記トナー担持体が、上記導電性基体上に弾性層が形成され上記潜像担持体に接触対向するように配設された一成分現像ローラであり、
    該トナー担持体にトナーを供給する手段として、該トナー担持体に対向するように配設されトナー及び磁性粒子を含む二成分現像剤を表面に担持した磁気ブラシローラと、該磁気ブラシローラ上の現像剤に接触して該現像剤の量を規制する現像剤規制部材とを備え、
    該トナー担持体の導電性基体と該現像領域における該潜像担持体の感光層の表面との間の静電容量及び電気抵抗をそれぞれC[F/cm]及びR[Ω/cm]とし、該潜像担持体の感光層の静電容量及び厚み方向の電気抵抗をそれぞれC[F/cm]及びR[Ω/cm]としたとき、
    ≪R を満足する条件下で、該潜像担持体上の画像部電位V と該現像バイアス電圧V との差である現像ポテンシャル(V −V )[V]に対する上記潜像担持体上の現像トナー電荷量(Q/A)[C/cm ]の変化を示す現像特性における立ち上がり部の最大勾配αが8.3×10 −12 [F/cm ]以上になるように、C 、R 、C 及びR の値が設定されていることにより、該現像ポテンシャル(V−V)の絶対値が300V以下である条件下で、該感光層の表面が該現像領域を移動して通過する現像領域通過時間内に該潜像担持体の感光層の静電容量Cに充電される単位面積あたりの電荷量Qの絶対値が2.5×10−9[C/cm]以上になっていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記現像領域通過時間内に上記静電容量C及びCが充電し終わるように上記電気抵抗R及びRの値が設定されている条件下で、
    該静電容量C及びCの直列接続からなる合成静電容量Cが、8.3×10−12[F/cm]以上であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2の画像形成装置において、
    上記静電容量C及びCのうちより小さな静電容量が、8.3×10−12[F/cm]以上であることを特徴とする画像形成装置
  4. 求項1、2又は3の画像形成装置において、
    上記トナー担持体に担持されるトナーの平均帯電量の絶対値が5〜35[μC/g]であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1、2又は3の画像形成装置において、
    上記現像領域通過時間をTとし、上記現像ポテンシャル(V−V)[V]に対する上記潜像担持体上の現像トナー電荷量(Q/A)[C/cm]の変化を示す現像特性における立ち上がり部の最大勾配をαとしたとき、
    上記電気抵抗Rが、(T/α)以下であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項の画像形成装置において、
    上記電気抵抗Rが、1×10[Ω/cm]〜2.4×10[Ω/cm]であることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1、2、3、4、5又は6の画像形成装置において、
    上記トナー担持体が、上記弾性層の表面を保護する表面保護層を有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1、2、3、4、5、6又は7の画像形成装置における潜像担持体と、該潜像担持体上の潜像を現像してトナー像とする現像装置とを、画像形成装置本体に対して着脱可能に一体構造物として構成したことを特徴とする画像形成プロセスユニット。
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