JP2002108096A - 画像形成装置及び画像形成プロセスユニット - Google Patents

画像形成装置及び画像形成プロセスユニット

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JP2002108096A JP2000299011A JP2000299011A JP2002108096A JP 2002108096 A JP2002108096 A JP 2002108096A JP 2000299011 A JP2000299011 A JP 2000299011A JP 2000299011 A JP2000299011 A JP 2000299011A JP 2002108096 A JP2002108096 A JP 2002108096A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低電位現像を実現することができるととも
に、しかも地汚れの発生を抑制し且つ所定濃度の画像を
形成することが可能となる画像形成装置及び画像形成プ
ロセスユニットを提供する。 【解決手段】 現像ローラ402の導電性基体402B
と現像領域A1における感光体ドラム1の感光層1Pの
表面との間の静電容量及び電気抵抗をそれぞれC [F
/cm]及びR(=RR1+RR2+RDG)[Ω
/cm]とし、感光層1Pの静電容量及び厚み方向の
電気抵抗をそれぞれC[F/cm]及びR[Ω/
cm]としたとき、感光体ドラム1上の画像部電位V
と現像バイアス電圧Vとの差である現像ポテンシャ
ル(V−V)の絶対値が300V以下である条件下
で、感光層1Pの表面が現像領域A1を移動して通過す
る現像領域通過時間内に感光層1Pの静電容量Cに充
電される単位面積あたりの電荷量Qの絶対値が2.5
×10−9[C/cm]以上になるように、C、R
、C及びRの値を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー、FAXなどの画像形成装置及び該画像形成装置に用
いる画像形成プロセスユニットに係り、詳しくは、導電
性基体上に感光層を有する潜像担持体に潜像を形成し、
現像バイアス電圧を印加したトナー担持体にトナーを担
持し潜像担持体に対向する現像領域に搬送することによ
り、潜像担持体上の潜像を現像する画像形成装置及び画
像形成プロセスユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置に用いる現
像装置として、潜像担持体に対向するように配置された
トナー担持体としての現像ローラと、現像ローラの表面
に圧接しトナー薄層を形成する接触部材としてのブレー
ドとを備えた現像装置が知られている(例えば、特許第
2983262号公報、特許第2987254号公報参
照)。この現像装置においては、上記ブレードにより、
現像ローラの表面に供給されたトナーを摩擦帯電すると
ともに薄層化し、現像ローラ上のトナー薄層を潜像担持
体に近接又は接触させることにより、潜像担持体上の潜
像を現像する。また、上記ブレード等の接触部材による
摩擦帯電を用いないで所定極性に帯電したトナーを現像
ローラ上に供給して担持する現像装置も知られている。
例えば、特開昭56−40862号公報や特開昭59−
172662号公報においては、二成分現像剤からなる
磁気ブラシを表面に形成したトナー供給部材を用い、こ
のトナー供給部材上の磁気ブラシよりトナーのみが現像
ローラに供給する現像装置が提案されている。これらの
現像装置では、トナー供給部材上に二成分現像剤を担持
して磁気ブラシを形成する。この磁気ブラシ中のトナー
は磁性粒子との摩擦により所定極性に帯電される。そし
て、このトナー供給部材上の磁気ブラシから所定極性に
帯電されたトナーのみが、現像ローラ上に移動して担持
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の現像装置で
は、上記所定の現像能力を確保するために、潜像担持体
の感光層の帯電電位を高めに設定し、潜像担持体上の潜
像の電位と現像バイアス電圧との電位差である現像ポテ
ンシャルを大きくすることが考えられる。しかしなが
ら、潜像担持体の帯電電位を高めに設定すると、潜像担
持体の感光層の静電疲労などの不具合がより発生しやす
かった。したがって、潜像担持体の感光層の帯電電位を
上記静電疲労が発生しにくい低めの電位に抑えた低電位
現像を行うことが好ましい。一方、上記潜像担持体の感
光層の帯電電位を低めに設定すると、地汚れが発生しや
すくなったり、トナー付着量が低下して所定濃度の画像
が形成できなかったりするおそれがあった。このように
上記潜像担持体の感光層の静電疲労を防止するために低
電位現像を行おうとすると、地汚れが発生しやすくなっ
たり、トナー付着量が低下して所定濃度の画像が形成で
きなかったりするおそれがあるという問題点は、トナー
及び磁性粒子を含む二成分現像剤を用いる二成分現像装
置の場合にも、同様に発生し得るものである。
【0004】そこで、本発明者らは、上記問題点を解決
するために鋭意研究を行ったところ、現像領域において
潜像担持体の導電性基体とトナー担持体の導電性基体と
の間に形成される等価電気回路を構成する静電容量や電
気抵抗の値を好適化することにより、上記低電位現像を
実現することができるとともに、地汚れが少なく所定濃
度の画像を形成することができることを見出した。
【0005】本発明は以上の背景のもとでなされたもの
であり、その目的は、潜像担持体の静電疲労防止の点で
有利な低電位現像を実現することができるとともに、地
汚れの発生を抑制し且つトナー付着量が0.5×10
−3[g/cm]以上の所定濃度の画像を形成するこ
とが可能となる画像形成装置及び画像形成プロセスユニ
ットを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、導電性基体上に感光層を有する
潜像担持体と、該潜像担持体の感光層の表面を一様に帯
電し画像情報に基づいて該表面に光を照射することによ
り潜像を形成する潜像形成手段と、導電性基体を有する
トナー担持体にトナーを担持し該潜像担持体に対向する
現像領域に搬送することにより該潜像担持体上の潜像を
現像してトナー像とする現像装置と、該トナー担持体の
導電性基体に現像バイアス電圧を印加する現像バイアス
電源と、該潜像担持体上のトナー像を転写材に転写する
転写装置とを備えた画像形成装置において、該トナー担
持体の導電性基体と該現像領域における該潜像担持体の
感光層の表面との間の静電容量及び電気抵抗をそれぞれ
[F/cm]及びR [Ω/cm]とし、該潜
像担持体の感光層の静電容量及び厚み方向の電気抵抗を
それぞれC[F/cm]及びR[Ω/cm]と
したとき、該潜像担持体上の画像部電位Vと該現像バ
イアス電圧Vとの差である現像ポテンシャル(V
)の絶対値が300V以下である条件下で、該感光
層の表面が該現像領域を移動して通過する現像領域通過
時間内に該潜像担持体の感光層の静電容量Cに充電さ
れる単位面積あたりの電荷量Qの絶対値が2.5×1
−9[C/cm]以上になるように、C、R
及びRの値が設定されていることを特徴とするも
のである。
【0007】請求項1の画像形成装置では、上記現像ポ
テンシャル(V−V)の絶対値が300V以下であ
る低電位現像を行うことにより、上記トナー担持体の導
電性基体と上記潜像担持体の感光層の表面との間におけ
る放電の発生を抑制し、感光層の静電疲労を防止する。
そして、上記現像領域通過時間内に潜像担持体の感光層
の静電容量Cに充電される単位面積あたりの電荷量Q
の絶対値が2.5×10−9[C/cm]以上にな
るように、上記静電容量C、C及び電気抵抗R
の値が設定されている。ここで、上記電荷量Q
[C/cm]の絶対値は、上記現像領域を通過する
ときに感光層の画像部に付着するトナーの単位面積あた
り帯電量に相当する。しかも、そのQの値は、潜像担
持体の感光層の表面が現像領域を通過するときに画像部
に付着するトナー付着量M/A[g/cm]と、現像
領域に搬送されるトナー担持体上のトナーの平均帯電量
のQ/M[C/g]の絶対値との積で表すことができ
る。したがって、上記電荷量Qの絶対値を2.5×1
−9[C/cm]以上にすることにより、平均帯電
量Q/Mの絶対値が5×10−6[C/g]以上のトナ
ーを、0.5×10−3[g/cm]以上の付着量M
/Aで感光層の画像部に付着させることが可能となる。
【0008】ここで、上記「トナー担持体」には、表面
にトナーを直接担持して現像領域に搬送するもののほ
か、トナーと磁性粒子とを含む二成分現像剤からなる磁
気ブラシを表面に形成して移動させることことによりト
ナーを担持して現像領域に搬送するものも含まれる。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の画像形成装
置において、上記現像領域通過時間内に上記静電容量C
及びCが充電し終わるように上記電気抵抗R及び
の値が設定されている条件下で、該静電容量C
びCの直列接続からなる合成静電容量Cが、8.3
×10−12[F/cm]以上であることを特徴とす
るものである。
【0010】上記現像領域通過時間内に上記静電容量C
及びCが充電し終わって充電電流が流れなくなる条
件下では、各静電容量に充電された電荷は同じになり、
しかも、その電荷の量は、静電容量C及びCの直列
接続からなる合成静電容量C と、上記現像ポテンシャ
ルの絶対値との積で表される。そこで、請求項2の画像
形成装置では、上記現像ポテンシャルの絶対値が300
V以下という条件下で、上記合成静電容量Cを8.3
×10−12[F/cm]以上にすることにより、上
記感光層の静電容量Cに充電される単位面積あたりの
電荷量Qの絶対値を2.5×10−9[C/cm
以上にしている。
【0011】請求項3の発明は、請求項2の画像形成装
置において、上記静電容量C及びCのうちより小さ
な静電容量が、8.3×10−12[F/cm]以上
であることを特徴とするものである。
【0012】上記静電容量C及びCの値が異なる場
合、これらの合成静電容量Cは静電容量C及びC
のうちより小さな静電容量に近くなり、上記合成静電容
量C に充電される電荷量は、上記静電容量C及びC
のうちより小さな静電容量に充電される電荷量によっ
てほぼ決まる。そこで、請求項3の画像形成装置では、
上記静電容量C及びCのうちより小さな静電容量を
8.3×10−12[F/cm]以上にすることによ
り、上記感光層の静電容量Cに充電される単位面積あ
たりの電荷量Qの絶対値を2.5×10−9[C/c
]以上にしている。
【0013】請求項4の発明は、請求項1の画像形成装
置において、上記各電気抵抗R及びRが、R≪R
を満足する条件下で、上記潜像担持体の感光層の静電
容量Cが、8.3×10−12[F/cm]以上で
あることを特徴とするものである。
【0014】上記R≪Rを満足する条件下では、上
記現像ポテンシャルが上記潜像担持体の導電性基体と感
光層の表面との間にかかると考えてよい。そこで、請求
項4の画像形成装置では、現像ポテンシャルの絶対値が
300V以下という条件下で、感光層の静電容量C
8.3×10−12[F/cm]以上にすることによ
り、上記感光層の静電容量Cに充電される単位面積あ
たりの電荷量Qの絶対値を2.5×10−9[C/c
]以上にしている。
【0015】請求項5の発明は、請求項4の画像形成装
置において、上記現像ポテンシャル(V−V
[V]に対する上記潜像担持体上の現像トナー電荷量
(Q/A)[C/cm]の変化を示す現像特性におけ
る立ち上がり部の最大勾配αが、8.3×10
−12[F/cm]以上であることを特徴とするもの
である。
【0016】上記R≪Rを満足する条件下で、上記
現像特性における立ち上がり部の最大勾配αが、上記感
光層の静電容量Cに相当する。そこで、請求項5の画
像形成装置では、上記最大勾配αを8.3×10−12
[F/cm]以上にすることにより、上記感光層の静
電容量Cに充電される単位面積あたりの電荷量Q
絶対値を2.5×10−9[C/cm]以上にしてい
る。
【0017】請求項6の発明は、請求項1、2、3、4
又は5の画像形成装置において、上記トナー担持体に担
持されるトナーの平均帯電量の絶対値が5〜35[μC
/g]であることを特徴とするものである。
【0018】請求項6の画像形成装置では、トナー担持
体に担持されるトナーの平均帯電量の絶対値を5[μC
/g]以上にすることによりトナーの帯電不足による地
汚れの発生を抑制するとともに、35[μC/g]以下
にすることによりトナーの過剰帯電によるトナー付着量
の低下を抑制している。
【0019】請求項7の発明は、請求項1、2、3、4
又は5の画像形成装置において、上記現像領域通過時間
をTとしたとき、上記電気抵抗Rが、(T
)以下であることを特徴とするものである。
【0020】上記現像領域におけるトナーによる現像
は、上記潜像担持体の感光層の静電容量Cの充電現象
に相当すると考えることができ、しかも、この感光層の
静電容量Cを十分に充電するために必要とする時間
は、静電容量Cpとこれに直列に接続された上記電気抵
抗Rとからなる回路の時定数(R×C)に等しい
と考えることができる。そこで、請求項7の画像形成装
置では、上記電気抵抗Rを(T/C)以下にする
ことにより、上記現像領域通過時間T内に感光層の静
電容量Cの充電、すなわち感光層の画像部の現像をほ
ぼ完了させ、所定のトナー付着量を確実に得ている。
【0021】なお、上記R≪Rを満足する条件下で
は、上記現像特性における立ち上がり部の最大勾配α
が、上記感光層の静電容量Cに相当するので、上記電
気抵抗Rを(T/α)以下にしてもよい。
【0022】請求項8の発明は、請求項7の画像形成装
置において、上記電気抵抗Rが、1×10[Ω/c
]〜2.4×10[Ω/cm]であることを特
徴とするものである。
【0023】請求項8の画像形成装置では、上記電気抵
抗Rを1×10[Ω/cm]以上にすることによ
り、トナー担持体の導電性基体と潜像担持体の感光層の
表面との間におけるリーク電流を抑制して安定な現像を
維持できるようにしている。また、上記現像領域の潜像
担持体表面移動方向における幅をWとし、潜像担持体
表面の移動速度をVとしたとき、上記現像領域通過時
間Tは(W/V )となる。したがって、上記電気
抵抗Rを2.4×10[Ω/cm]以下にするこ
とにより、上記現像ポテンシャルの絶対値が300V以
下及び上記W が1mm以上という条件下で、上記V
を500[mm/sec]という高速動作レベルに設定
しても、上記感光層の静電容量Cに絶対値で2.5×
10 [C/cm]以上の電荷を充電し、平均帯電
量Q/Mの絶対値が5×10 [C/g]以上のトナ
ーを、0.5×10−3[g/cm]以上の付着量M
/Aで感光層の画像部に付着させることが可能となる。
【0024】請求項9の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6、7又は8の画像形成装置において、上記ト
ナー担持体が、上記導電性基体上の弾性層と、該弾性層
の表面を保護する表面保護層とにより構成されているこ
とを特徴とするものである。
【0025】請求項9の画像形成装置では、潜像担持体
とトナー担持体とを接触対向させたときに弾性層が変形
して所定の現像ニップを確実に形成することができる。
そして、弾性層上の表面保護層には、弾性層の表面を保
護する機能に加えて、表面に担持するトナーと接触する
ことによってトナーを所定極性に帯電させるトナー帯電
機能や、表面にトナーが固着するのを防止するトナー固
着防止機能などを持たせることができる。なお、導電性
基体上に上記弾性層及び表面保護層を有するトナー担持
体を用いる場合、各層における静電容量及び電気抵抗を
考慮して、上記トナー担持体の導電性基体と潜像担持体
の感光層の表面との間の静電容量C[F/cm]及
び電気抵抗R[Ω/cm]を設定する。
【0026】請求項10の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6、7、8又は9の画像形成装置における潜像
担持体と、該潜像担持体の表面を一様帯電する帯電装置
と、該潜像担持体上の潜像を現像してトナー像とする現
像装置とを、画像形成装置本体に対して着脱可能に一体
構造物として構成したことを特徴とする画像形成プロセ
スユニットである。
【0027】請求項10の画像形成プロセスユニットで
は、画像形成装置本体に装着して用いることにより、ト
ナー担持体の導電性基体と潜像担持体の感光層の表面と
の間における放電の発生を抑制し、感光層の静電疲労を
防止することができるとともに、平均帯電量Q/Mの絶
対値が5×10−6[C/g]以上のトナーを、0.5
×10−3[g/cm]以上の付着量M/Aで感光層
の画像部に付着させることが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、画像形成装置と
しての電子写真式レーザプリンタ(以下「プリンタ」と
いう。)に適用した実施形態について説明する。まず、
図2を用いて、本実施形態に係るプリンタの全体の概略
構成について説明する。このプリンタは、潜像担持体と
しての感光体ドラム1の周辺に、感光体ドラム1の表面
を一様帯電する帯電装置2、画像情報に基づいて変調さ
れたレーザー光線等を感光体ドラム1に照射する露光装
置3、感光体ドラム1に形成された静電潜像に対し現像
ローラ402上の帯電トナーを付着させることでトナー
像を形成する現像装置4、感光体ドラム1上に形成され
たトナー像を転写材としての転写紙20に転写する転写
装置5、転写後に感光体ドラム1上に残ったトナーを除
去するクリーニング装置6等が順に配設されている。ま
た、感光体ドラム1上に静電潜像を形成する潜像形成手
段は、上記帯電装置2及び露光装置3により構成されて
いる。また、図示しない給紙トレイ等から転写紙を給紙
・搬送する図示しない給紙搬送装置と、転写装置5で転
写されたトナー像を転写紙20に定着する図示しない定
着装置とが備えられている。
【0029】図5は、現像装置4の概略構成図である。
この現像装置4のケーシング401の内部には、感光体
ドラム1に近い方から順番に、トナー担持体としての現
像ローラ402、トナー供給部材としての磁気ブラシロ
ーラ403、攪拌・搬送部材404、405が配設され
ている。ケーシング401内のトナー10と磁性粒子1
1とを含む二成分現像剤(以下「現像剤」という。)1
2は、攪拌・搬送部材404、405で攪拌され、その
一部が、磁気ブラシローラ403上に担持される。磁気
ブラシローラ403上の現像剤12は、現像剤規制部材
としてのドクタ406で層厚が規制された後、トナー供
給領域A2で現像ローラ402に接触する。このトナー
供給領域A2で磁気ブラシローラ403上の現像剤12
よりトナー10のみ分離されて現像ローラ402に供給
される。
【0030】上記磁気ブラシローラ403は、複数の磁
極を有する磁石部材407を内蔵した非磁性の回転可能
なスリーブ408で構成されている。磁石部材407は
固定配置され、現像剤12がスリーブ408上の所定箇
所を通過するときに磁力が作用するようになっている。
【0031】磁気ブラシローラ403に内蔵された磁石
部材407は、ドクタ406による規制箇所から磁気ブ
ラシローラ403の回転方向にN極(N1)、S極(S
1)、N極(N2)、S極(S2)、S極(S3)の5
つの磁極を有する。なお、磁石部材407の磁極の配置
は、図5の構成に限定されるものではなく、磁気ブラシ
ローラ403の周囲のドクタ406等の配置に応じて他
の配置に設定してもよい。また、図5の現像装置の例で
は磁石部材407を固定配置しスリーブ408を回転駆
動するように構成したが、スリーブ408を固定配置し
その内側のローラ状の磁石部材を回転させるように構成
してもよい。
【0032】上記磁石部材407の磁力により、スリー
ブ408上にトナー10及び磁性粒子11からなる現像
剤13がブラシ状に担持される。そして、磁気ブラシロ
ーラ403上の磁気ブラシ中のトナー10は、磁性粒子
11と混合されることで規定の帯電量を得る。この磁気
ブラシローラ403上のトナーの帯電量としては、−5
〜−35[μC/g]の範囲が好適である。
【0033】また、本実施形態では、ドクタ406に対
向した磁石部材407の磁極N1を、ドクタ406との
対向位置よりも磁気ブラシローラ403の回転方向上流
側に数度傾斜して位置している。これにより、ケーシン
グ401内における現像剤12の循環流を容易に形成す
ることができる。この磁極N1の傾斜角度は0〜15度
が好適である。
【0034】上記現像ローラ402は、磁気ブラシロー
ラ403内の磁極N2に隣接するトナー供給領域A2で
磁気ブラシローラ4上の磁気ブラシと接触するようにし
て対向するとともに、現像領域A1で感光体ドラム1に
圧接対向して所定幅Wの現像ニップを形成するように
配設されている。
【0035】上記ドクタ406は、磁気ブラシローラ4
03との対向部で磁気ブラシローラ4上に形成された現
像剤12の量を規制するように磁気ブラシと接触し、所
定量の現像剤がトナー供給領域に搬送されるようにする
とともに、現像剤12中のトナー10と磁性粒子11と
の摩擦帯電を促進させている。
【0036】また、現像ローラ402及び磁気ブラシロ
ーラ403はそれぞれ、図示しない回転駆動装置により
図1の矢印b方向及びc方向に回転駆動され、トナー供
給領域A2では両ローラの表面が互いに逆方向に移動す
るようになっている。
【0037】また、現像ローラ402の軸部には、現像
領域A1に現像電界を形成するための現像バイアス電圧
を印加する電源409が接続されている。また、磁
気ブラシローラ403のスリーブ408には、トナー供
給領域A2にトナー供給用電界を形成するためのトナー
供給バイアス電圧Vsupを印加する電源410が接続さ
れている。
【0038】なお、上記プリンタを構成する複数の装置
の一部は、プリンタ本体に対して着脱可能に一体構造物
(ユニット)として構成してもよい。例えば、図3に示
すように、感光体ドラム1と帯電装置2と現像装置4と
クリーニング装置6とを、プリンタ本体に対して着脱可
能に、一体構造物である画像形成プロセスユニットとし
て構成してもよい。
【0039】上記構成のプリンタにおいて、矢印a方向
に回転する感光体ドラム1の表面は、帯電装置2で一様
帯電された後、画像情報に基づいて変調されたレーザー
光線が感光体軸方向にスキャンされて照射される。これ
により、感光体ドラム1上に静電潜像が形成される。感
光体ドラム1上に形成された静電潜像は、現像領域A1
において、現像装置4により帯電したトナーを付着させ
ることで現像され、トナー像となる。一方、転写紙20
は図示しない給紙搬送装置で給紙・搬送され、レジスト
ローラ7により所定のタイミングで感光体ドラム1と転
写装置5とが対向する転写部に送出・搬送される。そし
て、転写装置5により、転写紙20に感光体ドラム1上
のトナー像とは逆極性の電荷を付与することで、感光体
ドラム1上に形成されたトナー像が転写紙20に転写さ
れる。次いで、転写紙20は、感光体ドラム1から分離
され、図示しない定着装置に送られ、定着装置でトナー
像が定着された転写紙20が出力される。転写装置5で
トナー像が転写された後の感光体ドラム1の表面は、ク
リーニング装置6でクリーニングされ、感光体ドラム1
上に残ったトナーが除去される。
【0040】次に、本発明の特徴部に係る感光体ドラ
ム、トナー及び現像ローラの構成について説明する。上
記感光体ドラム1は、図5の拡大断面図に示すように、
接地された導電性基体(例えば、アルミ等の素管)1B
上に、感光性を有する無機又は有機感光体を塗布するこ
とにより感光層1Pを形成したものである。この感光層
1Pは、電荷発生層1Paと電荷輸送層1Pbとにより
構成され、上記帯電装置2により表面が負極性に一様帯
電される。
【0041】また、上記現像装置4の現像ローラ402
は、図6に示すように導電性基体としての芯金402B
上に、弾性を有する表層402Sを有するものである。
この現像ローラ402の表層402Sは弾性層402S
aと表面保護層402Sbとにより構成されている。現
像ローラ402の直径は10〜30mmが好適であり、
現像ローラ402の表面は適宜あらして粗さRz(十点
平均粗さ)を1〜4μmにするのが好ましい。この表面
粗さRzの範囲は、トナー10の体積平均粒径に対して
13〜80%となり、現像ローラ402の表面に埋没す
ることなくトナー10が搬送される範囲である。なお、
潜像担持体としてベルト状の感光体を使用した場合には
現像ローラ402の硬度は低くする必要がないので、金
属ローラ等も使用可能である。
【0042】図7は、現像領域A1における感光体ドラ
ム1の導電性基体(アルミ素管)1Bと現像ローラ40
2の芯金402Bとの間の模式図である。この部分の等
価電気回路は、図1のようになる。また、図1の現像ロ
ーラの表層及び現像ギャップの部分をまとめると、図8
のようになる。ここで、現像ローラ402の芯金402
Bと感光体ドラム1の感光層1Pの表面との間の静電容
量及び電気抵抗をそれぞれC[F/cm]及びR
[Ω/cm]とし、感光層1Pの静電容量及び厚み方
向の電気抵抗をそれぞれC[F/cm]及びR
[Ω/cm]としている。また、現像ローラ402
の弾性層402Saの静電容量および厚み方向の電気抵
抗をそれぞれCR1[F/cm]及びRR1[Ω/c
]とし、表面保護層402Sbの静電容量および厚
み方向の電気抵抗をそれぞれCR2[F/cm]及び
R2[Ω/cm]としている。更に、現像ローラ4
02の表面と感光体ドラム1の表面との間の現像ギャッ
プにおける静電容量及び電気抵抗をそれぞれCDG[F
/cm]及びRDG[Ω/cm]としている。
【0043】上記図1及び図8において、感光体ドラム
表面が上記現像領域A1の現像ニップ幅を通過する現像
領域通過時間内に、感光体ドラム1の感光層1Pの静電
容量Cに充電される単位面積あたりの電荷量Q[C
/cm]の絶対値は、上記現像領域A1を通過すると
きに感光層の画像部に付着するトナーの単位面積あたり
帯電量に相当する。しかも、そのQの値は、感光層1
Pの表面が現像領域A1を通過するときに画像部に付着
するトナー付着量M/A[g/cm]と、現像領域A
1に搬送される現像ローラ402上のトナーの平均帯電
量のQ/M[C/g]の絶対値との積で表すことができ
る。
【0044】そこで、本実施形態では、感光体ドラム1
上の画像部電位Vと現像バイアス電圧Vとの差であ
る現像ポテンシャル(V−V)の絶対値が300V
以下である条件下で、感光層1Pの静電容量Cに充電
される単位面積あたりの電荷量Qの絶対値が2.5×
10−9[C/cm]以上になるように、上記静電容
量C、C及び電気抵抗R、Rの値を決めてい
る。このように上記電荷量Qの絶対値を2.5×10
−9[C/cm]以上にすることにより、トナーの平
均帯電量Q/Mの絶対値が5×10−6[C/g]以上
のトナーを、0.5×10−3[g/cm]以上の付
着量M/Aで感光層1Pの画像部に付着させることが可
能となる。
【0045】特に、上記現像領域通過時間内に上記静電
容量C及びCが充電し終わって充電電流が流れなく
なるという条件の下では、各静電容量C、Cに充電
された電荷は同じになり、しかも、その電荷の量は、静
電容量C(CR1,CR2,CDG)及びCの直列
接続からなる合成静電容量Cと、上記現像ポテンシャ
ルの絶対値との積で表される。したがって、この場合
は、現像ポテンシャルの絶対値が300V以下という条
件下で、上記合成静電容量Cを8.3×10
12[F/cm]以上にすることにより、感光層1
Pの静電容量Cに充電される単位面積あたりの電荷量
の絶対値を2.5×10−9[C/cm]以上に
することができる。ここで、上記3つの静電容量
R1,CR2,CDGが直列接続された合成静電容量
の値と、上記感光層1Pの静電容量Cの値とが異
なる場合、これらの合成静電容量Cは静電容量C
びCのうちより小さな静電容量に近くなり、合成静電
容量Cに充電される電荷量は、静電容量C及びC
のうちより小さな静電容量に充電される電荷量によって
ほぼ決まる。したがって、静電容量C及びCのうち
より小さな静電容量を8.3×10−12[F/c
]以上にすることにより、上記感光層1Pの静電容
量Cに充電される単位面積あたりの電荷量Qの絶対
値を2.5×10−9[C/cm]以上にすることが
できる。
【0046】また、図8の等価電気回路において、R
≪Rを満足する条件下では、上記現像ポテンシャルが
感光体ドラム1のアルミ素管1Bと感光層1Pの表面と
の間にかかると考えてよい。したがって、現像ポテンシ
ャルの絶対値が300V以下という条件下で、感光層1
Pの静電容量Cを8.3×10−12[F/cm
以上にすることにより、感光層1Pの静電容量Cに充
電される単位面積あたりの電荷量Qの絶対値を2.5
×10−9[C/cm]以上にすることができる。
【0047】ここで、上記R≪Rを満足する条件下
では、図9に示す現像特性における立ち上がり部Cの勾
配αが、上記感光層1Pの静電容量Cに相当する。し
たがって、上記現像特性における立ち上がり直線部Cの
勾配αを8.3×10−12[F/cm]以上にする
ことにより、感光層1Pの静電容量Cに充電される単
位面積あたりの電荷量Qの絶対値を2.5×10−9
[C/cm]以上にすることができる。上記勾配α
は、図9において(Q/A)/(V−V−V)を
算出することにより求めることができる。ここで、上記
電位Vは、露光によって電位を低下させた画像部(ト
ナー付着予定部)の電位である。また、上記電圧V
現像開始電圧に相当し、図9の現像特性において立ち上
がり直線部Cを延ばした直線と横軸との交点の値であ
る。
【0048】図9の例では、現像トナー電荷飽和量が9
×10−9[C/cm](トナーの飽和付着量0.6
[mg/cm]、トナー帯電量15[μC/g])で
あり、上記合成静電容量Cに相当する立ち上がり直線
部Cの傾きαを求めてみると、90×10−12[F/
cm]となる。
【0049】なお、上記現像特性の立ち上がり部は必ず
しも直線になるとは限らないが、その場合は、立ち上が
り部の最大勾配αが、上記合成静電容量Cや上記感光
層1Pの静電容量Cに相当すると考えられる。
【0050】また、上記現像領域A1におけるトナーに
よる現像は、感光体ドラム1の感光層1Pの静電容量C
を充電する現象に相当すると考えることができ、しか
も、この感光層1Pの静電容量Cを十分に充電するた
めに必要とする時間は、静電容量Cpとこれに直列に接
続された現像ローラ402及び現像ギャップにおける電
気抵抗Rとからなる回路の時定数(R×C)に等
しいと考えることができる。したがって、上記電気抵抗
を(T/C)以下にすることにより、現像領域
通過時間T内に感光層1Pの静電容量Cの充電、す
なわち感光層1Pの画像部の現像をほぼ完了させ、所定
のトナー付着量を確実に得ることができる。なお、前述
のように、上記R≪Rを満足する条件の下では、図
9の現像特性における立ち上がり直線部の最大勾配αが
感光層1Pの静電容量Cに相当するので、上記電気抵
抗Rを(T/α)以下にしてもよい。また、上記現
像領域A1の感光体ドラム表面移動方向における幅であ
る現像ニップ幅をWとし、感光体ドラム表面の移動速
度をVとしたとき、上記現像領域通過時間Tは(W
/V)と表すことができる。したがって、上記現像
ポテンシャルの絶対値が300V以下及び上記Wが1
mm以上という条件下で、上記Vを500[mm/s
ec]という高速動作レベルに設定する場合は、上記電
気抵抗Rを2.4×10[Ω/cm]以下にする
ことにより、感光層1Pの静電容量Cに絶対値で2.
5×10−9[C/cm]以上の電荷を充電すること
ができる。よって、平均帯電量Q/Mの絶対値が5×1
−6[C/g]以上のトナーを、0.5×10
−3[g/cm]以上の付着量M/Aで感光層1Pの
画像部に付着させることが可能となる。例えば、図9の
例では、前述のように立ち上がり直線部Cの傾きαが9
0×10−12[F/cm]であるので、感光体ドラ
ム1の線速330[mm/sec]及び現像ニップ幅1
mmという条件下で、上記電気抵抗Rを求めてみると
3.37×10[Ω/cm]となる。
【0051】また、上記電気抵抗Rは1×10[Ω
/cm]以上にするのが好ましい。この場合は、現像
ローラ402の芯金402Bと感光体ドラム1の感光層
1Pの表面との間におけるリーク電流を抑制して安定な
現像を維持できる。
【0052】上記静電容量C、C及び電気抵抗
、Rの値を上記好適範囲に設定する場合、各静電
容量及び電気抵抗は直接測定して求めることもできる。
図10及び図11はそれぞれ、上記静電容量C、C
及び電気抵抗R、R を測定する測定システムの概略
構成を示す正面図及び側面図である。この測定システム
で上記合成静電容量Cや合成抵抗(R+R)を測
定するときは、現像時と同様にトナー層を形成した現像
ローラ402を、感光体ドラム1上にセットし、現像ロ
ーラ402の芯金(回転軸)402Bの両端にそれぞれ
にF=4.9N(500gf)の荷重をかけ、全体でF
=9.8N(1kgf)の荷重をかける。これにより、
現像ローラ402と感光体ドラム1との圧接部に所定幅
Wのニップを形成する。そして、現像ローラ402の芯
金402Bと感光体ドラム1の導電性基体(アルミ素
管)との間に接続した計測器(LCRメータ)301に
より、所定の電圧(例えば周波数100kHz及び実効
値0.01Vrmsの高周波電圧)を印加し、Cレンジで
静電容量を読み取れば、上記合成静電容量Cを測定す
ることができる。また、Rレンジで電気抵抗を読み取れ
ば、上記合成抵抗(R+R)を測定することができ
る。また、上記静電容量Cや電気抵抗Rの値を個別
に測定するときは、現像時と同様にトナー層を形成した
現像ローラ402に対して、感光体ドラム1と同径の導
電性ローラを圧接させる。
【0053】上記静電容量C、C及び電気抵抗
、Rの値を上記好適範囲に設定することができる
各部材の材料としては、次に例示するものを採用するこ
とができる。上記現像ローラ402の弾性層402Sa
の材料としては、例えば、ポリウレタン、EPDM、天
然ゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、NBR、エピクロ
ルヒドリンゴム、ポリソプレンゴム、ポリブタジエンゴ
ム、シリコーンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、エチ
レン−プロピレンゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴ
ム、及びこれらの混合物を挙げることができる。また、
架橋してゴム状物質とするために、架橋剤や加硫剤を転
嫁することができる。この場合、有機過酸化物架橋およ
び硫化架橋のいずれに対しても、加硫助剤、加硫促進
剤、加硫遅延剤などを用いることもできる。更に、上記
以外にもゴム配合剤として一般に用いられている発泡
剤、可塑剤、軟化剤、粘着付与剤、粘着防止剤、分離
剤、離型剤、増量剤、着色剤などを特性を損なわない範
囲で添加することができる。
【0054】また、本実施形態で用いる現像ローラ40
2は電気特性、特に電気抵抗が重要であり、この電気抵
抗を調整するために、種々の導電性付与剤を添加してい
る。紛体状の導電性付与剤としては、ケッチェンブラッ
クEC、アセチレンブラック等の導電性カーボン、SA
F、ISAF、HAF、FEF、GPF、FT、MT等
のゴム用カーボン、酸化処理等を施したカラー用カーボ
ン、熱分解カーボン、インジウムドープ酸化スズ(IT
O)、酸化ズズ、酸化チタン、酸化亜鉛、銅、銀、ゲル
マニウム等の金属及び金属酸化物、ポリアニリン、ポリ
プロール、ポリアセチレン等の導電性ポリマー等が挙げ
られる。また、導電性付与剤としては、イオン導電性物
質もあり、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸リチウム、過
塩素酸カルシウム、塩化リチウム等の無機イオン性導電
物質、変性脂肪酸ジメチルアンモニウムエトサルファー
ト、ステアリン酸アンモニウムアセテート、ラウリルア
ンモニウムアセテート、オクタデシルトリメチルアンモ
ニウム過塩素酸塩等の有機イオン性導電物質が挙げられ
る。
【0055】また、本実施形態においては、上記弾性層
402Saの体積抵抗率は10〜10Ω・cmとす
るのが望ましい。この弾性層402Saの体積抵抗率が
10 Ω・cm未満の場合は、材料の加工性を著しく損
ねるとともに、硬度のアップを招いてします。一方、弾
性層402Saの体積抵抗率が10Ω・cmを超える
と、表面保護層402Sbをコーティングした現像ロー
ラ全体としての電気抵抗を、上記目的の電気抵抗にする
ことが難しくなる。
【0056】また、弾性層402Saの硬度は特に制限
されるものではないが、現像ローラ402と感光体ドラ
ム1とを接触させる場合には60°(JIS−A)以下
がよい。望ましくは、25〜50°(JIS−A)の範
囲がよい。潜像担持体として感光体ドラムを用いたとき
に現像ローラの弾性層の硬度が高すぎると、現像ニップ
幅Wが小さくなるため、良好な現像が行えなくなる可
能性がある。弾性層の硬度が50°(JIS−A)以下
であれば、現像ローラ402と感光体ドラム1との圧接
力(軸方向単位長当たりの力)が0.098N/mm
(=10gf/mm)程度であっても、所定幅の現像ニ
ップを形成することができる。特に、内部が発泡材料の
ように容積が変化する材料を使用すると、実効的な硬度
を20°(JIS−A)以下に容易に低くすることがで
き、現像ローラ402や、現像ローラ上のトナーに加わ
る圧力が高々0.049N/mm(=5gf/mm)程
度と弱い圧力でも現像に必要なニップを形成できる。逆
に、現像ローラの弾性層の硬度が低すぎると、圧縮永久
歪が大きくなり、現像ローラに変形や偏心が生じた場合
に濃度ムラが発生する。また、低硬度側は材料の固有の
物性に大きく左右されるため、使用できる材料が限定さ
れる。弾性層の硬度を低くする場合でも、圧縮永久歪は
小さくすることが望ましく、具体的には20%以下とす
ることが望ましい。
【0057】上記弾性層402Saの構成例としては、
次のようなものを挙げることができる。 〔弾性層の構成例1〕φ8mmのSUSからなる軸芯
(芯金)の周囲に、カーボンブラックを分散したポリオ
ールとイソシアネートを用いてウレタンエラストマーの
4mm厚の弾性層を形成する。カーボンブラックは、弾
性層の体積抵抗率が1.7×10Ω・cm、硬度が3
2°(JIS−A)になるように分散させる。 〔弾性層の構成例2〕φ8mmのSUSからなる軸芯
(芯金)の周囲に、エピクロルヒドリンゴムからなる4
mm厚の弾性層を形成する。エピクロルヒドリンゴムに
は、炭酸カルシウム、硫黄、加硫促進剤等を添加し、弾
性層の体積抵抗率を1.7×10Ω・cmにし、硬度
を47°(JIS−A)にする。 〔弾性層の構成例3〕φ8mmのSUSからなる軸芯
(芯金)の周囲に、カーボンブラックを分散したポリオ
ールとイソシアネートを用いてウレタンエラストマーの
4mm厚の弾性層を形成する。カーボンブラックは、弾
性層の体積抵抗率が2.6×1010Ω・cm、硬度が
30°(JIS−A)になるように分散させる。
【0058】上記現像ローラ402の表面保護層402
Sbは、トナーあるいは感光体ドラム1に対して非汚染
性の材料であれば特に制限されることなく用いることが
できる。ただし、上記弾性層402Saの表面にコーテ
ィングされるために、柔軟性、耐摩耗性などが要求され
る。具体例としては、ウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂、フルオロオレフィ
ンとビニルエーテル類、アリルエーテル類、ビニルエス
テル類等のエチレン性不飽和単量体の共重合体が挙げら
れる。これらの樹脂も導電性にするために、上記弾性層
402Saと同様に、種々の導電性付与剤を添加する。
また、耐トナー性、耐摩耗性等を向上させるために、硬
化剤を用いることも可能である。また、表面保護層40
2Sbの膜厚としては30μmが望ましい。30μmを
超えると、弾性層402Saよりも硬くなる、割れやす
くなる、しわが発生する、クリープ特性が悪くなる(へ
こみの回復が遅くなる)等の不具合が発生する。また、
表面保護層402Sbは、例えばディップ法、スプレー
コート法、ロールコート法等の種々のコーティング法に
より、上記弾性層402Sa上に形成することができ
る。
【0059】上記表面保護層402Sbの構成例として
は、次のようなものを挙げることができる。 〔表面保護層の構成例1〕フッ素樹脂にカーボンブラッ
クを分散させたものを用いる。カーボンブラックの添加
比は、樹脂に対して3〜20wt%に設定する。 〔表面保護層の構成例2〕導電性ウレタン塗料を塗布す
る。 〔表面保護層の構成例3〕フルオロオレフィンとエチレ
ン性不飽和単量体の共重合体であるフッ素系樹脂(例え
ば、旭ガラス製の「ルミフロン」:商品名)に金属酸化
物(ITO)を添加したものを用いる。金属酸化物の添
加比は、樹脂に対して50〜70wt%に設定する。
【0060】上記現像剤12を構成するトナー10は、
ポリエステル、ポリオ−ル、スチレンアクリル等の樹脂
に帯電制御剤(CCA)及び色剤を混合したものであ
り、その周りにシリカ、酸化チタン等の外添剤を添加す
ることで流動性を高めている。添加剤の粒径は通常0.
1〜1.5μmの範囲である。色剤としてはカーボンブ
ラック、フタロシアニンブルー、キナクリドン、カーミ
ン等を挙げることができる。また、トナー10として
は、ワックス等を分散混合させた母体トナーに上記種類
の添加剤を外添しているものも使用することもできる。
トナー10の体積平均粒径は3〜12μmの範囲が好適
である。本実施形態で用いたトナー10の体積平均粒径
は7μmであり、1200dpi以上の高解像度の画像
にも十分対応することが可能である。また、本実施形態
では、帯電極性が負極性のトナー10を使用している
が、感光体ドラム1の帯電極性などに応じて帯電極性が
正極性のトナーを使用してもよい。
【0061】上記トナーの粒径及び帯電量分布の測定に
は、ホソカワミクロン株式会社製の分析装置(商品名:
「E−SPART ANALYZER」)を使用した。
この分析装置は、二重ビーム周波数偏移型レーザードッ
プラー速度計と静電界中で粒子の動きを摂動させる弾性
波とを用いた方法を採用し、現像ローラ402上のトナ
ーにエアを吹き付けて飛ばし、電界中の動きを捉えるこ
とでトナー個々の粒径と帯電量のデータを得られるもの
である。
【0062】上記磁性粒子11は金属もしくは樹脂をコ
アとしてフェライト等の磁性材料を含有し、表層はシリ
コン樹脂等で被覆されたものである。磁性粒子11の粒
径は20〜50μmの範囲が好適である。また、磁性粒
子11の電気抵抗は、ダイナミック抵抗DRで10
10Ωの範囲が好適である。ここで、上記磁性粒子1
1のダイナミック抵抗DRの測定は、図12に示す測定
装置を用いて次のように行った。まず、接地した台座2
00の上方に、固定磁石を所定位置に内蔵した直径φ2
0mmの回転可能なスリーブ201をセットする。この
スリーブ201の表面には、幅W=65mm及び長さL
=0.5〜1mmの対向面積を有する対向電極(ドク
タ)202を、ギャップg=0.9mmで対向させる。
次に、スリーブ201を回転速度600rpm(線速6
28[mm/sec])で回転駆動し始める。そして、
回転しているスリーブ201上に測定対象の磁性粒子を
所定量(14g)だけ担持させ、該スリーブ201の回
転により該磁性粒子を10分間攪拌する。次に、スリー
ブ201に電圧を印加しない状態で、スリーブ201と
対向電極202との間を流れる電流Ioff[A]を電流
計203で測定する。次に、直流電源204からスリー
ブ201に耐圧上限レベル(高抵抗シリコンコートキャ
リアでは400Vから鉄粉キャリアでは数V)の印加電
圧EVを5分間印加する。本実施形態では200Vを印
加した。そして、電圧Eを印加した状態でスリーブ20
1と対向電極202との間を流れる電流Ion[A]を電
流計203で測定する。これらの測定結果から、次式を
用いてダイナミック抵抗DR[Ω]を算出する。
【0063】
【数1】DR=E/(Ion−Ioff)
【0064】
【実施例】次に、本実施形態のプリンタのより具体的な
実施例について説明する。本実施例のプリンタにおける
主な設定パラメータの条件は、表1のとおりである。こ
の条件下で、現像ローラ402の導電性基体402Bと
感光体ドラム1の導電性基体1Bとの間の静電容量(上
記Cに相当)の値を図10の測定システムで測定した
ところ、89pF/cmが得られた。また、感光体ド
ラム1の代わりに導電性ローラを配置し、この導電性ロ
ーラと現像ローラ402の導電性基体402Bとの間の
電気抵抗(上記Rに相当)の値を図10の測定システ
ムで測定したところ、4.0×107Ω/cmが得ら
れた。なお、これらの測定は、周波数100kHz及び
実効値0.01Vrmsの高周波電圧を印加して行った。
【0065】
【表1】
【0066】そして、上記表1の設定パラメータの条件
下で実際に画像形成を行ったところ、画像周辺にはトナ
ーチリ状の付着がなく、静電潜像を忠実で、地汚れがな
く、しかも十分な現像トナー付着量が得られる状態を安
定に維持することができた。
【0067】なお、上記実施形態では、一成分現像装置
を用いた場合について説明したが、本発明は、トナー及
び磁性粒子を含む二成分現像剤からなる磁気ブラシを現
像ローラ上に形成して現像領域にトナーを供給する二成
分現像装置を用いた場合にも適用できるものである。こ
の二成分現像装置の場合に、上記現像ローラ表面と感光
体ドラム表面との間の電気抵抗Rを2.4×10
[Ω/cm]以下にするためには、磁性粒子のダイ
ナミック抵抗を2.4×10[Ω/cm]以下にす
る必要がある。
【0068】また、上記実施形態では、感光体ドラム1
上に反転現像用の静電潜像を形成し、現像装置により該
静電潜像を反転現像する場合について説明したが、本発
明は、感光体ドラム1上に正規現像用の静電潜像を形成
し、該静電潜像を正規現像する場合にも適用することが
できる。
【0069】また、上記実施形態では、感光体ドラム上
に形成したトナー像を転写紙に直接転写する場合につい
て説明したが、本発明は、感光体ドラム上のトナー像を
一旦中間転写体に転写し、その後、該中間転写体上のト
ナー像を転写紙に転写する画像形成装置及びそれに用い
る現像装置にも適用できるものである。例えば、一つの
感光体ドラム上に各色ごとのトナー像を順次形成し、感
光体ドラム上の各色トナー像を一次転写装置で中間転写
体としての中間転写ベルトに重ね合わせて転写し、中間
転写ベルト上の重ねトナー像を2次転写装置で転写紙に
一括転写するカラー画像形成装置及び該装置に用いる現
像装置にも適用することができる。また例えば、中間転
写体としての中間転写ベルトの直線状の移動経路部分に
沿って感光体ドラムを含む画像形成ユニットを複数組並
べて配置し、各画像形成ユニットの感光体ドラム上に互
いに異なる色のトナー像を形成し、各感光体ドラム上の
トナー像を一次転写装置で該中間転写ベルト上に重ね合
わせて転写し、中間転写ベルト上の重ねトナー像を2次
転写装置で転写紙に一括転写するタンデム型のカラー画
像形成装置及び該装置に用いる現像装置にも適用するこ
とができる。
【0070】また、上記実施形態では、プリンタ及びそ
れに用いる現像装置の場合について説明したが、本発明
は、複写機やFAXなど他の画像形成装置及びそれに用
いる現像装置にも適用できるものである。
【0071】
【発明の効果】請求項1乃至10の発明によれば、現像
ポテンシャルの絶対値が300V以下である感光層の静
電疲労防止の点で有利な低電位現像を実現することがで
きるとともに、平均帯電量Q/Mの絶対値が5×10
−6[C/g]以上のトナーを用いることで地汚れの発
生を抑制し、トナー付着量が0.5×10−3[g/c
]以上の所定濃度の画像を形成することが可能とな
るという優れた効果を得ることができる。
【0072】特に、請求項2の発明によれば、トナー担
持体の導電性基体と潜像担持体の感光層の表面との間の
静電容量Cと潜像担持体の感光層の静電容量Cとの
直列接続からなる合成静電容量Cを上記所定範囲に設
定することにより、地汚れの発生を抑制し、所定濃度の
画像を形成することが可能となるという優れた効果を得
ることができる。
【0073】特に、請求項3の発明によれば、上記静電
容量C及びCのうちより小さな静電容量を上記所定
範囲に設定することにより、地汚れの発生を抑制し、所
定濃度の画像を形成することが可能となるという優れた
効果を得ることができる。
【0074】特に、請求項4の発明によれば、トナー担
持体の導電性基体と潜像担持体の感光層の表面との間の
電気抵抗R及び感光層の電気抵抗RがR≪R
満足する条件下で、感光層の静電容量Cを上記所定範
囲に設定することにより、地汚れの発生を抑制し、所定
濃度の画像を形成することが可能となるという優れた効
果を得ることができる。
【0075】特に、請求項5の発明によれば、上記現像
ガンマ特性における立ち上がり直線部の最大勾配αを上
記所定範囲に設定することにより、地汚れの発生を抑制
し、所定濃度の画像を形成することが可能となるという
優れた効果を得ることができる。
【0076】特に、請求項6の発明によれば、トナーの
帯電不足による地汚れの発生を抑制するとともに、トナ
ーの過剰帯電によるトナー付着量の低下を抑制すること
ができるという優れた効果を得ることができる。
【0077】特に、請求項7の発明によれば、上記現像
領域通過時間T内に感光層の画像部の現像をほぼ完了
させ、所定のトナー付着量を確実に得ることができると
いう優れた効果を得ることができる。
【0078】特に、請求項8の発明によれば、トナー担
持体の導電性基体と潜像担持体の感光層の表面との間に
おけるリーク電流を抑制して安定な現像を維持すること
ができる。しかも、現像ポテンシャルの絶対値が300
V以下及び現像領域の潜像担持体表面移動方向における
幅が1mm以上という条件下で、潜像担持体表面の移動
速度を500[mm/sec]という高速動作レベルに
設定しても、地汚れの発生を抑制し、所定濃度の画像を
形成することが可能となるという優れた効果を得ること
ができる。
【0079】特に、請求項9の発明によれば、所定の現
像ニップを確実に形成することができるとともに、トナ
ー担持体に表面にトナーを所定極性に帯電させるトナー
帯電機能や、トナー固着防止機能などを持たせることが
できるという優れた効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るプリンタの現像領域に
おける感光体ドラムの導電性基体と現像ローラの芯金と
の間の等価電気回路の説明図。
【図2】同プリンタの概略構成図。
【図3】同プリンタに用いることができるプロセスユニ
ットの部分斜視図。
【図4】同プリンタの現像装置の概略構成図。
【図5】感光体ドラムの表面部の断面図。
【図6】現像装置に用いた現像ローラの断面図。
【図7】現像領域における感光体ドラムの導電性基体と
現像ローラの芯金との間の模式図。
【図8】現像領域における感光体ドラムの導電性基体と
現像ローラの芯金との間の等価電気回路を簡略化して示
した説明図。
【図9】現像ポテンシャルと感光体ドラム上の現像トナ
ー電荷量との関係を示す特性図。
【図10】感光体ドラムの導電性基体と現像ローラの芯
金との間の等価電気回路における静電容量及び電気抵抗
を測定する測定システムの正面図。
【図11】同測定システムの側面図。
【図12】磁性粒子のダイナミック抵抗DRの測定装置
の説明図。
【符号の説明】 1 感光体ドラム 1B 感光体ドラムの導電性基体 1P 感光体ドラムの感光層 2 帯電装置 3 露光装置 4 現像装置 5 転写装置 6 クリーニング装置 10 トナー 11 磁性粒子 12 二成分現像剤 20 転写紙 50 画像形成プロセスユニット 401 ケーシング 402 現像ローラ 402B 現像ローラの芯金(導電性基体) 402S 現像ローラの表層 402Sa 現像ローラの弾性層 402Sb 現像ローラの表面保護層 403 磁気ブラシローラ 409 電源(現像バイアス用) 410 電源(トナー供給バイアス用) A1 現像領域 A2 トナー供給領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 程島 隆 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H005 AA21 EA01 EA05 2H068 FA12 FA16 FA27 2H073 AA02 BA02 BA13 BA27 BA45 CA01 2H077 AD06 AD35 BA07 BA09 DB08 FA12 FA21

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性基体上に感光層を有する潜像担持体
    と、該潜像担持体の感光層の表面を一様に帯電し画像情
    報に基づいて該表面に光を照射することにより潜像を形
    成する潜像形成手段と、導電性基体を有するトナー担持
    体にトナーを担持し該潜像担持体に対向する現像領域に
    搬送することにより該潜像担持体上の潜像を現像してト
    ナー像とする現像装置と、該トナー担持体の導電性基体
    に現像バイアス電圧を印加する現像バイアス電源と、該
    潜像担持体上のトナー像を転写材に転写する転写装置と
    を備えた画像形成装置において、 該トナー担持体の導電性基体と該現像領域における該潜
    像担持体の感光層の表面との間の静電容量及び電気抵抗
    をそれぞれC[F/cm]及びR[Ω/cm
    とし、該潜像担持体の感光層の静電容量及び厚み方向の
    電気抵抗をそれぞれC[F/cm]及びR[Ω/
    cm]としたとき、 該潜像担持体上の画像部電位Vと該現像バイアス電圧
    との差である現像ポテンシャル(V−V)の絶
    対値が300V以下である条件下で、該感光層の表面が
    該現像領域を移動して通過する現像領域通過時間内に該
    潜像担持体の感光層の静電容量Cに充電される単位面
    積あたりの電荷量Qの絶対値が2.5×10−9[C
    /cm]以上になるように、C、R、C及びR
    の値が設定されていることを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像形成装置において、 上記現像領域通過時間内に上記静電容量C及びC
    充電し終わるように上記電気抵抗R及びRの値が設
    定されている条件下で、 該静電容量C及びCの直列接続からなる合成静電容
    量Cが、8.3×10−12[F/cm]以上であ
    ることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項2の画像形成装置において、 上記静電容量C及びCのうちより小さな静電容量
    が、8.3×10−12[F/cm]以上であること
    を特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1の画像形成装置において、 上記各電気抵抗R及びRが、R≪Rを満足する
    条件下で、 上記潜像担持体の感光層の静電容量Cが、8.3×1
    −12[F/cm]以上であることを特徴とする画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項4の画像形成装置において、 上記現像ポテンシャル(V−V)[V]に対する上
    記潜像担持体上の現像トナー電荷量(Q/A)[C/c
    ]の変化を示す現像特性における立ち上がり部の最
    大勾配αが、8.3×10−12[F/cm]以上で
    あることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3、4又は5の画像形成装
    置において、 上記トナー担持体に担持されるトナーの平均帯電量の絶
    対値が5〜35[μC/g]であることを特徴とする画
    像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項1、2、3、4又は5の画像形成装
    置において、 上記現像領域通過時間をTとしたとき、 上記電気抵抗Rが、(T/α)以下であることを特
    徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項7の画像形成装置において、 上記電気抵抗Rが、1×10[Ω/cm]〜2.
    4×10[Ω/cm ]であることを特徴とする画像
    形成装置。
  9. 【請求項9】請求項1、2、3、4、5、6、7又は8
    の画像形成装置において、 上記トナー担持体が、上記導電性基体上の弾性層と、該
    弾性層の表面を保護する表面保護層とにより構成されて
    いることを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】請求項1、2、3、4、5、6、7、8
    又は9の画像形成装置における潜像担持体と、該潜像担
    持体上の潜像を現像してトナー像とする現像装置とを、
    画像形成装置本体に対して着脱可能に一体構造物として
    構成したことを特徴とする画像形成プロセスユニット。
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