JP4108853B2 - ディスクブレーキ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車、二輪車等の車両に制動力を与えるのに好適に用いられるディスクブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車、二輪車等の車両には、ディスクの片面側にピストンを配置し、ブレーキ操作時にキャリパが変位することによってキャリパとピストンとの間でディスクに制動力を与える構成とした片押しピストン型(フローティング型)のディスクブレーキと、ディスクの両面側にピストンを配置し、これらのピストンによってディスクに制動力を与える構成とした対向ピストン型のディスクブレーキ等とが用いられている。
【0003】
この種の従来技術による対向ピストン型のディスクブレーキは、ディスクを挟んで配置されるインナキャリパ部とアウタキャリパ部とがブリッジ部を介して一体的に連結され、各キャリパ部に複数個のシリンダがディスクの接線方向にほぼ平行に並んで設けれられたキャリパと、該キャリパの各シリンダにそれぞれ摺動可能に設けられた複数のピストンと、該各ピストンによって前記ディスクの両面側に押圧されることによりディスクに制動力を与えるインナ側、アウタ側の摩擦パッド等とから構成されている(例えば、特開平8−291833号公報等)。
【0004】
ここで、キャリパのインナキャリパ部には、各シリンダにブレーキ液を供給するためシリンダの底部を連通してインナシリンダ連通路が設けられている。また、アウタキャリパ部にも、各シリンダの底部を連通するアウタシリンダ連通路が設けられ、これらのインナシリンダ連通路とアウタシリンダ連通路とは、例えばブリッジ部等に設けられた補助通路を介して互いに連通している。
【0005】
そして、ブレーキの操作時には、車両側のマスタシリンダ等に収容されたブレーキ液がこれらの通路を介して各シリンダに供給されると、ピストンがシリンダ内で摺動変位することにより、インナ側とアウタ側の摩擦パッドはピストンによってディスクの両面側に押圧される構成となっている。
【0006】
また、キャリパには、外部から開,閉操作されることによってシリンダ内のエア抜きを行うブリーダバルブが設けられている。そして、このブリーダバルブはキャリパの外面側に突設された筒状のブリーダボス部に取付けられ、このブリーダボス部の内周側は、例えばアウタシリンダ連通路に連通するバルブ取付穴となっている。
【0007】
このため、ディスクブレーキの製造時には、まず鋳造等の手段により形成したキャリパに対して、ブリーダボス部と異なる位置にインナシリンダ連通路、アウタシリンダ連通路、補助通路等を穿設する。そして、ブリーダボス部の内周側にバルブ取付穴を形成し、その穴奥側を例えばインナシリンダ連通路と連通させた後に、バルブ取付穴にブリーダバルブを取付ける。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術では、キャリパの外面側にブリーダボス部を設け、このブリーダボス部にブリーダバルブを取付ける構成としている。このため、キャリパの形成時には、その内部にインナシリンダ連通路、アウタシリンダ連通路、補助通路等を穿設する作業だけでなく、これらの穿設作業と別個にバルブ取付穴をブリーダボス部に形成する作業が必要となるため、キャリパの加工に手間がかかるという問題がある。
【0009】
また、キャリパの内部には、インナシリンダ連通路、アウタシリンダ連通路、補助通路等からなる複数の通路が穿設されているため、キャリパの強度を確保するためには、その形状を大型化せざるを得ないことがあり、しかもキャリパの外面側にブリーダボス部を突設する構造としているため、キャリパの小型化、軽量化を図るのが難しいという問題もある。
【0010】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、キャリパの強度を確保しつつ小型化、軽量化を図ることができ、キャリパに対してブレーキ液用の通路、ブリーダバルブ用の取付部等を容易に形成できるようにしたディスクブレーキを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために本発明は、ディスクを挟んで配置されるインナキャリパ部とアウタキャリパ部とがブリッジ部を介して一体的に連結され、各キャリパ部に複数個のシリンダがディスクの接線方向にほぼ平行に並んで設けられたキャリパと、該キャリパの各シリンダにそれぞれ摺動可能に設けられた複数のピストンと、該各ピストンによって前記ディスクの両面側に押圧されることによりディスクに制動力を与えるインナ側,アウタ側の摩擦パッドとからなる対向ピストン型のディスクブレーキに適用される。
【0012】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記キャリパは、前記インナキャリパ部,アウタキャリパ部およびブリッジ部を一部材として一体形成してなり、該キャリパには、前記インナキャリパ部,アウタキャリパ部の裏面側に隆起して設けられ、前記各シリンダの底部裏面を通って直線状に延びるインナ隆起部,アウタ隆起部と、該インナ隆起部,アウタ隆起部の延設方向に前記各シリンダの底部を連通して直線状に設けられ、長さ方向の一端側よりも他端側が前記ディスクの半径方向外側に配置されたインナシリンダ連通路,アウタシリンダ連通路と、前記ブリッジ部のアウタ側部位から前記インナキャリパ部に向けて斜めに穿設され、先端側が前記インナシリンダ連通路の他端側と接続された第1の補助通路と、前記ブリッジ部のインナ側部位から前記アウタキャリパ部に向けて斜めに穿設され、長さ方向の中間部で前記第1の補助通路と互いに連通して交差し先端側が前記アウタシリンダ連通路の他端側と接続された第2の補助通路とを設ける構成とし、前記ブリッジ部のアウタ側部位に設けられる前記第1の補助通路の穿設口には、前記各シリンダ内のエア抜きを行うブリーダバルブを設け、前記ブリッジ部のインナ側部位に設けられる前記第2の補助通路の穿設口はプラグにより封止し、車両のマスタシリンダに接続される接続口をディスクの径方向外方に向けて開口させ前記アウタシリンダ連通路に連通させる構成としたことにある。
【0013】
このように構成することにより、第1,第2の補助通路を用いてインナシリンダ連通路とアウタシリンダ連通路とを連通位置で接続することができる。また、これらの連通路はインナ隆起部とアウタ隆起部の延設方向に配置されているので、該各連通路の穿設位置では、インナ隆起部とアウタ隆起部とを用いてキャリパを補強することができる。また、各連通路の一端側よりも他端側をディスクの半径方向外側に配置することにより、これらの連通路の他端側と各補助通路の先端側とをキャリパ内の半径方向外側寄りの位置で接続でき、ブリッジ部から半径方向内側へと斜めに延びる第1,第2の補助通路の半径方向寸法を小さく形成することができる。しかも、例えばディスクブレーキの製造時には、第1の補助通路の穿設口を用いてブリーダバルブ用の取付穴を形成でき、このブリーダバルブによりシリンダや各通路内のエア抜きを行うことができる。
【0014】
また、請求項2の発明の発明が採用する構成の特徴は、前記キャリパは、前記インナキャリパ部、アウタキャリパ部およびブリッジ部を一部材として一体形成してなり、該キャリパには、前記各シリンダの底部を連通するインナシリンダ連通路,アウタシリンダ連通路と、前記ブリッジ部のアウタ側部位から前記インナキャリパ部に向けて斜めに穿設され、先端側が前記インナ側のシリンダ側と連通する第1の補助通路と、前記ブリッジ部のインナ側部位から前記アウタキャリパ部に向けて斜めに穿設され、長さ方向の中間部で前記第1の補助通路と互いに連通して交差し先端側が前記アウタ側のシリンダ側と連通する第2の補助通路とを設ける構成とし、前記ブリッジ部のアウタ側部位に設けられる前記第1の補助通路の穿設口には、前記各シリンダ内のエア抜きを行うブリーダバルブを設け、前記ブリッジ部のインナ側部位に設けられる前記第2の補助通路の穿設口はプラグにより封止し、車両のマスタシリンダに接続される接続口を前記アウタキャリパ部に設け、ディスクの径方向外方に向けて開口させる構成としたことにある。
【0015】
これにより、前述した請求項1の発明と同様に、第1,第2の補助通路を用いてインナシリンダ連通路とアウタシリンダ連通路とを連通位置で接続することができ、ブリッジ部内を斜めに延びる第1,第2の補助通路の半径方向寸法を小さく形成することができる。しかも、例えばディスクブレーキの製造時には、第1の補助通路の穿設口を用いてブリーダバルブ用の取付穴を形成でき、このブリーダバルブによりシリンダや各通路内のエア抜きを行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態によるディスクブレーキを、二輪車等の車両に適用した場合を例に挙げ、図1ないし図5を参照して詳細に説明する。
【0017】
1は二輪車の車輪と共に中心O(図5参照)の周囲で矢示A方向に回転するディスク、2は該ディスク1の近傍で二輪車のフロントフォーク等に取付けられる一体型キャリパとしてのキャリパで、該キャリパ2は、図1ないし図4に示す如く鋳造等の手段を用いて略コ字状に一体形成されている。そして、キャリパ2は、後述のインナキャリパ部3、アウタキャリパ部4、ブリッジ部5,6、インナ隆起部12、アウタ隆起部15等を一部材として一体成形することによって構成されている。
【0018】
3はディスク1のインナ側に配置されるインナキャリパ部で、該インナキャリパ部3は、図2および図3に示す如くディスク1の周方向に対して長尺に形成され、アウタキャリパ部4とほぼ同様に構成されている。そして、インナキャリパ部3は表面側がディスク1と対面し、この表面側には例えば3個のシリンダ3A,3B,3Cがディスク1の接線方向とほぼ平行に並んで配設されている。また、インナキャリパ部3の裏面3D側には、後述するインナ隆起部12が隆起して設けられている。さらに、インナキャリパ部3の半径方向外側には、ボス状のピン支持部3Eが設けられている。
【0019】
4はディスク1のアウタ側に配置されるアウタキャリパ部で、該アウタキャリパ部4の表面側には、シリンダ3A,3B,3Cと対面してシリンダ4A,4B,4Cが設けられている。また、アウタキャリパ部4の裏面4D側には、後述するアウタ隆起部15が隆起して設けられている。さらに、アウタキャリパ部4には、半径方向外側に位置してピン支持部4Eと、半径方向内側に位置してフロントフォーク等に取付けられる取付部4F,4Fが設けられている。
【0020】
5,6はインナキャリパ部3とアウタキャリパ部4とを連結する左,右のブリッジ部で、該ブリッジ部5,6はディスク1の周方向に離間して該ディスク1の外周を跨ぐように延設されている。また、左側のブリッジ部5は、図4に示す如く、インナキャリパ部3の裏面3Dからキャリパ2の最外径部に向けて延びるインナ側外面5Aと、アウタキャリパ部4の裏面4Dからキャリパ2の最外径部に向けて延びるアウタ側外面5Bとを有している。
【0021】
7,8,9はキャリパ2のシリンダ3A〜3C,4A〜4Cにそれぞれ摺動可能に挿嵌された6個のピストンで、該ピストン7〜9は、図3に示す如く、これらのシリンダ3A〜3C,4A〜4C内にブレーキ液が供給されることにより、後述の摩擦パッド10をディスク1の両面側に押圧するものである。
【0022】
10,10はディスク1の両面側に位置してインナキャリパ部3とアウタキャリパ部4との間に配設されたインナ側、アウタ側の摩擦パッドで、該各摩擦パッド10の半径方向外側には、図2に示す如く、支持ピン11の長さ方向中間部に摺動可能に挿通されたピン挿通部10Aが設けられている。
【0023】
また、支持ピン11の両端側は、インナキャリパ部3とアウタキャリパ部4のピン支持部3E,4Eに固定され、これにより各摩擦パッド10は支持ピン11に沿ってディスク1の軸方向に移動可能となっている。そして、ブレーキの操作時には、各摩擦パッド10がピストン7〜9によってディスク1の両面側に押圧されることにより、ディスク1に制動力を与えるものである。
【0024】
12はインナキャリパ部3の裏面3D側に隆起して設けられた略四角形状のインナ隆起部で、該インナ隆起部12は、図2および図3に示す如くアウタ隆起部15とほぼ同様に、インナキャリパ部3のうちシリンダ3A〜3Cの位置に対応した部位だけを細幅に肉盛することによって形成され、シリンダ3A〜3Cの底部裏面側を通ってほぼ直線状に延びている。
【0025】
13はインナ隆起部12内に穿設されたインナシリンダ連通路で、該インナシリンダ連通路13は、図3に示す如くアウタシリンダ連通路16とほぼ同様に、インナ隆起部12の延設方向にほぼ沿って直線状に延び、インナキャリパ部3のシリンダ3A〜3Cを底部側で連通している。また、インナシリンダ連通路13は一端側13Aが金属製のプラグ14を用いて封止され、後述の如く他端側13Bが一端側13Aよりも半径方向の外側に配置されている。
【0026】
15はアウタキャリパ部4の裏面4D側に隆起して設けられたアウタ隆起部で、該アウタ隆起部15は、図1ないし図3に示す如く、アウタキャリパ部4のうちシリンダ4A〜4Cの位置に対応した部位だけを細幅に肉盛することによって形成され、シリンダ4A〜4Cの底部裏面側を通ってほぼ直線状に延びると共に、アウタキャリパ部4から軸方向に突出している。
【0027】
16はアウタ隆起部15内に穿設されたアウタシリンダ連通路で、該アウタシリンダ連通路16はアウタ隆起部15のうちブリッジ部6側に位置する側面に穴加工を施すことにより形成され、アウタ隆起部15の延設方向にほぼ沿って直線状に延びると共に、アウタキャリパ部4のシリンダ4A〜4Cを底部側で連通している。また、アウタシリンダ連通路16は、アウタ隆起部15のうちブリッジ部6近傍の側面に開口する一端側16Aが金属製のプラグ17により封止され、他端側16Bがブリッジ部5の近傍に配置されている。
【0028】
ここで、図5に示すように、例えばアウタシリンダ連通路16の長さ方向中間部16Cがディスク1の中心Oとキャリパ2の支持ピン11とを結ぶ半径方向の直線O−M上に位置するとすれば、中心Oから一端側16Aまでの寸法R1 は、中心Oから中間部16Cまでの寸法R2 よりも小さく形成されると共に、中心Oから他端側16Bまでの寸法R3 は寸法R2 よりも大きく形成されている(R1<R2 <R3 )。即ち、中間部16Cを通過してディスク1の接線方向に延びる直線T−Tに対し、一端側16Aは直線T−Tよりも半径方向の内側に配置され、他端側16Bは直線T−Tよりも半径方向の外側に配置されている。
【0029】
18はキャリパ2に穿設された第1の補助通路で、該補助通路18は、図4に示す如くブリッジ部5のアウタ側外面5Bからインナキャリパ部3に向けて穴加工を施すことにより直線状に形成されている。そして、補助通路18はディスク1の外周を跨ぎつつ半径方向内側へと斜めに延びている。また、補助通路18の基端(穿設口)側には段付き状のバルブ取付穴18Aがアウタ側外面5Bに開口して形成され、先端側18Bがインナシリンダ連通路13の他端側13Bと接続されている。
【0030】
ここで、この補助通路18と後述の補助通路19とは、バルブ取付穴18A,基端側19Aと先端側18B,19Bとの間に半径方向の寸法Lをもって形成されると共に、図1に示す如くディスク1の周方向に対しても一定の寸法をもって延びている。
【0031】
19はキャリパ2に穿設された第2の補助通路で、該補助通路19はブリッジ部5のインナ側外面5Aからアウタキャリパ部4に向けて直線状に形成され、補助通路18と略X字状に交差して斜めに延びている。そして、補助通路19は前記インナ側外面5Aに開口する基端(穿設口)側19Aが金属製のプラグ20を用いて封止され、先端側19Bがアウタシリンダ連通路16の他端側16Bと接続されると共に、中間部19Cが補助通路18と交差位置で連通している。
【0032】
21はキャリパ2に設けられたブリーダバルブで、該ブリーダバルブ21は、補助通路18のバルブ取付穴18Aに嵌着された段付き円筒状のケーシング21Aと、該ケーシング21A内に螺着されたおねじ状の弁体21Bと、ケーシング21Aに着脱可能に取付けられたキャップ21C等とから構成されている。この場合、本発明に用いるブリーダバルブの構成は、ケーシング21A、弁体21B、キャップ21C等からなるブリーダバルブ21に限るものではない。
【0033】
そして、ブリーダバルブ21は、例えばスパナ等の治具を用いて弁体21Bを一定方向へと回転させることによって開弁し、開弁時にはキャリパ2内の空気等を補助通路18から外部に逃がすものである。また、弁体21Bを開弁時と逆方向に回転させた状態では、ブリーダバルブ21が閉弁し、補助通路18は外部から遮断された液密状態に保持される。
【0034】
22はキャリパ2に設けられた接続口で、該接続口22は、図1に示す如く、例えばアウタキャリパ部4のシリンダ4A、またはアウタシリンダ連通路16の他端側16B寄り等に連通し、これらを車両側のマスタシリンダ(図示せず)に接続するものである。そして、接続口22は、図1、図2に示す如く、アウタキャリパ部4側に設けられ、ディスク1の径方向外方に向けて開口している。
【0035】
本実施の形態によるディスクブレーキは上述の如き構成を有するもので、ブレーキの操作時には、マスタシリンダ内に収容されたブレーキ液が接続口22、アウタシリンダ連通路16等を介してアウタキャリパ部4のシリンダ4A〜4Cに供給されると共に、このブレーキ液は補助通路18,19、インナシリンダ連通路13を通じてインナキャリパ部3のシリンダ3A〜3Cにも供給される。これにより、インナ側とアウタ側の摩擦パッド10はピストン7〜9によってディスク1の両面側に押圧され、ディスク1に制動力を与える。
【0036】
また、ディスクブレーキの製造時には、まず鋳造等の手段により予め一体成形したキャリパ2に対して、インナシリンダ連通路13、アウタシリンダ連通路16、補助通路18,19を穿設し、このとき補助通路18の開口側にバルブ取付穴18Aを形成する。そして、インナシリンダ連通路13、アウタシリンダ連通路16、補助通路19の開口側をプラグ14,17,20によって封止し、補助通路18のバルブ取付穴18Aにブリーダバルブ21を取付ける。
【0037】
次に、車両に対する組付け作業について述べると、まずキャリパ2を、図5中の矢示B方向を上向きとして、ブリッジ部5が上側となるように斜めに傾いた状態で車両のフロントフォーク等に取付け、この状態でキャリパ2をマスタシリンダに接続した後に、キャリパ2内のエア抜き作業を行う。
【0038】
そして、このエア抜き作業では、ブリーダバルブ21を開弁した後に、例えばブレーキを操作することにより、マスタシリンダからのブレーキ液をシリンダ3A〜3C,4A〜4C等に供給する。この場合、インナシリンダ連通路13、アウタシリンダ連通路16、補助通路18,19等は垂直方向に大きく傾いて配置され、その上端側にブリーダバルブ21が配設された状態となっている。
【0039】
この結果、キャリパ2のシリンダ3A〜3C,4A〜4C等に存在する空気はブレーキ液が供給されることによって上方に移動し、補助通路18,19を介してブリーダバルブ21から外部に押出される。そして、ブリーダバルブ21からブレーキ液が溢れ出たときには、キャリパ2内のエアが抜けたと判断してブリーダバルブ21を閉弁し、エア抜き作業を終了する。
【0040】
かくして、本実施の形態では、キャリパ2のインナキャリパ部3、アウタキャリパ部4にインナ隆起部12、アウタ隆起部15を設け、該各隆起部12,15内にはインナシリンダ連通路13、アウタシリンダ連通路16を穿設すると共に、これらの連通路13,16の他端側13B,16Bには、互いに交差して連通する第1,第2の補助通路18,19を接続する構成としている。
【0041】
これにより、キャリパ2を大型化、重量化することなく、その半径方向中間部のみを細幅に隆起させることによってインナ隆起部12とアウタ隆起部15とを形成でき、これらの隆起部12,15を用いてキャリパ2のうちインナシリンダ連通路13とアウタシリンダ連通路16の穿設部位だけを部分的に補強することができる。この結果、キャリパ2の強度を確保しつつ隆起部12,15等による重量の増加を最低限に抑制でき、キャリパ2を含めてディスクブレーキの小型化、軽量化を図ることができる。
【0042】
また、インナシリンダ連通路13,アウタシリンダ連通路16の他端側13B,16Bを、これら各連通路13,16の一端側13A,16Aよりも半径方向の外側に配置することにより、補助通路18,19の先端側18B,19Bをキャリパ2内の半径方向外側寄りの位置に配設することができる。この結果、補助通路18,19を半径方向に潰れたX字状に交差させることができ、これらの寸法Lを半径方向に対して小さく形成できると共に、ブリッジ部5の半径方向寸法も小型化することができる。
【0043】
しかも、インナシリンダ連通路13とアウタシリンダ連通路16だけでなく、補助通路18,19のバルブ取付穴18A,基端側19Aを先端側18B,19Bよりも半径方向外側に形成することにより、車両への組付け時には、これらの連通路13,16、補助通路18,19等を垂直方向に大きく傾けて配置でき、この状態で補助通路18の上端側にブリーダバルブ21を配設することができる。
【0044】
これにより、キャリパ2のエア抜き作業を行うときには、キャリパ2内の空気等を上端側のブリーダバルブ21から効率よく逃がすことができる。そして、ディスクブレーキの設計時には、キャリパ2をある程度傾けた状態で車両側に取付ける構成としても、エア抜き時の作業性を良好に保持でき、キャリパ2の傾斜角を比較的自由に設定することができる。
【0045】
また、インナ隆起部12とアウタ隆起部15とを突設することにより、これらの側面等からインナシリンダ連通路13とアウタシリンダ連通路16とを容易に穿設でき、キャリパ2の加工を効率よく行うことができる。
【0046】
さらに、第1の補助通路18の基端側にはブリーダバルブ21用のバルブ取付穴18Aを形成し、第2の補助通路19の基端側19Aをプラグ20によって封止したので、ディスクブレーキの製造時には、補助通路18の開口側を用いてバルブ取付穴18Aを容易に形成でき、キャリパ2にブリーダバルブ21を確実に取付けることができる。
【0047】
この結果、従来技術のようにブリーダボス部等を各通路と異なる位置でキャリパに突設したり、これらの通路の穿設作業とは別個の作業によってブリーダボス部にバルブ取付穴等を設けたりする必要がなくなるので、キャリパ2を効率よく加工でき、その軽量化を促進できると共に、ブリーダボス部等を省略することによってディスクブレーキの見栄えを良くすることができる。
【0049】
また、実施の形態では、接続口22を例えばアウタキャリパ部4のシリンダ4A、アウタシリンダ連通路16等と接続する構成としたが、本発明はこれに限らず、接続口を例えばシリンダ3A〜3C,4B,4Cまたはインナタシリンダ連通路13、補助通路18,19等と接続してキャリパ2に設ける構成としてもよい。
【0050】
さらに、実施の形態では、例えば二輪車等の車両にディスクブレーキを適用した場合を例に挙げて述べたが、本発明はこれに限らず、例えば自動車等からなる各種の車両にも適用し得るものである。
【0051】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1に記載の発明によれば、キャリパには、インナ隆起部、アウタ隆起部、インナシリンダ連通路、アウタシリンダ連通路および第1,第2の補助通路を設け、前記第1の補助通路の穿設口には前記各シリンダ内のエア抜きを行うブリーダバルブを設け、前記第2の補助通路の穿設口はプラグにより封止し、車両のマスタシリンダに接続される接続口をディスクの径方向外方に向けて開口させ前記アウタシリンダ連通路に連通させる構成としたので、インナ隆起部とアウタ隆起部とを用いて各連通路の穿設位置でキャリパを部分的に補強でき、キャリパの強度を確保しつつ重量の増加を最低限に抑制できると共に、ディスクブレーキの小型化、軽量化を図ることができる。また、インナシリンダ連通路とアウタシリンダ連通路の他端側を一端側よりも半径方向外側に配置することにより、第1,第2の補助通路の半径方向寸法を小さく形成でき、ブリッジ部も小型化することができる。さらに、インナ隆起部とアウタ隆起部とを突設することにより、これらの側面等からインナシリンダ連通路とアウタシリンダ連通路とを容易に穿設でき、キャリパの加工を効率よく行うことができる。
しかも、前記第1の補助通路の穿設口には前記各シリンダ内のエア抜きを行うブリーダバルブを設け、前記第2の補助通路の穿設口はプラグにより封止する構成としたので、ディスクブレーキの製造時には、前記第1の補助通路の穿設口を用いてブリーダバルブ用の取付穴を容易に形成でき、従来技術と比較してキャリパを効率よく加工できると共に、その軽量化を促進することができる。また、ブリッジ部のアウタ側部位に設けられる前記第1の補助通路の穿設口には前記ブリーダバルブを設け、車両のマスタシリンダに接続される接続口をディスクの径方向外方に向けて開口させ前記アウタシリンダ連通路に連通させる構成とすることにより、前記ブリーダバルブとマスタシリンダへの接続口とをキャリパのアウタ側に設けることができる。
【0052】
また、請求項2の発明によれば、請求項1の発明と同様に、キャリパには、インナシリンダ連通路、アウタシリンダ連通路および第1,第2の補助通路を設け、前記第1の補助通路の穿設口にはブリーダバルブを設け、前記第2の補助通路の穿設口はプラグにより封止し、車両のマスタシリンダに接続される接続口を前記アウタキャリパ部に設け、ディスクの径方向外方に向けて開口させる構成としたので、請求項1の発明とほぼ同様な効果を得ることができ、ディスクブレーキの製造時には、第1の補助通路の穿設口を用いてブリーダバルブ用の取付穴を容易に形成でき、従来技術と比較してキャリパを効率よく加工できると共に、その軽量化を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるディスクブレーキを示す正面図である。
【図2】図1に示すディスクブレーキの平面図である。
【図3】図1中の矢示III − III方向からみたディスクブレーキの断面図である。
【図4】図1中の矢示IV−IV方向からみたディスクブレーキの断面図である。
【図5】車両に取付けた状態で示すディスクブレーキの正面図である。
【符号の説明】
1 ディスク
2 キャリパ
3 インナキャリパ部
3A〜3C,4A〜4C シリンダ
4 アウタキャリパ部
5,6 ブリッジ部
7,8,9 ピストン
10 摩擦パッド
12 インナ隆起部
13 インナシリンダ連通路
15 アウタ隆起部
16 アウタシリンダ連通路
18 第1の補助通路
19 第2の補助通路
20 プラグ
21 ブリーダバルブ

Claims (2)

  1. ディスクを挟んで配置されるインナキャリパ部とアウタキャリパ部とがブリッジ部を介して一体的に連結され、各キャリパ部に複数個のシリンダがディスクの接線方向にほぼ平行に並んで設けられたキャリパと、該キャリパの各シリンダにそれぞれ摺動可能に設けられた複数のピストンと、該各ピストンによって前記ディスクの両面側に押圧されることによりディスクに制動力を与えるインナ側,アウタ側の摩擦パッドとからなる対向ピストン型のディスクブレーキにおいて、
    前記キャリパは、前記インナキャリパ部、アウタキャリパ部およびブリッジ部を一部材として一体形成してなり、
    該キャリパには、
    前記インナキャリパ部,アウタキャリパ部の裏面側に隆起して設けられ、前記各シリンダの底部裏面を通って直線状に延びるインナ隆起部,アウタ隆起部と、
    該インナ隆起部,アウタ隆起部の延設方向に前記各シリンダの底部を連通して直線状に設けられ、長さ方向の一端側よりも他端側が前記ディスクの半径方向外側に配置されたインナシリンダ連通路,アウタシリンダ連通路と、
    前記ブリッジ部のアウタ側部位から前記インナキャリパ部に向けて斜めに穿設され、先端側が前記インナシリンダ連通路の他端側と接続された第1の補助通路と、
    前記ブリッジ部のインナ側部位から前記アウタキャリパ部に向けて斜めに穿設され、長さ方向の中間部で前記第1の補助通路と互いに連通して交差し先端側が前記アウタシリンダ連通路の他端側と接続された第2の補助通路とを設ける構成とし、
    前記ブリッジ部のアウタ側部位に設けられる前記第1の補助通路の穿設口には、前記各シリンダ内のエア抜きを行うブリーダバルブを設け、
    前記ブリッジ部のインナ側部位に設けられる前記第2の補助通路の穿設口はプラグにより封止し、
    車両のマスタシリンダに接続される接続口をディスクの径方向外方に向けて開口させ前記アウタシリンダ連通路に連通させる構成としたことを特徴とするディスクブレーキ。
  2. ディスクを挟んで配置されるインナキャリパ部とアウタキャリパ部とがブリッジ部を介して一体的に連結され、各キャリパ部に複数個のシリンダがディスクの接線方向にほぼ平行に並んで設けられたキャリパと、該キャリパの各シリンダにそれぞれ摺動可能に設けられた複数のピストンと、該各ピストンによって前記ディスクの両面側に押圧されることによりディスクに制動力を与えるインナ側,アウタ側の摩擦パッドとからなる対向ピストン型のディスクブレーキにおいて、
    前記キャリパは、前記インナキャリパ部、アウタキャリパ部およびブリッジ部を一部材として一体形成してなり、
    該キャリパには、
    前記各シリンダの底部を連通するインナシリンダ連通路,アウタシリンダ連通路と、
    前記ブリッジ部のアウタ側部位から前記インナキャリパ部に向けて斜めに穿設され、先端側が前記インナ側のシリンダ側と連通する第1の補助通路と、
    前記ブリッジ部のインナ側部位から前記アウタキャリパ部に向けて斜めに穿設され、長さ方向の中間部で前記第1の補助通路と互いに連通して交差し先端側が前記アウタ側のシリンダ側と連通する第2の補助通路とを設ける構成とし、
    前記ブリッジ部のアウタ側部位に設けられる前記第1の補助通路の穿設口には、前記各シリンダ内のエア抜きを行うブリーダバルブを設け、
    前記ブリッジ部のインナ側部位に設けられる前記第2の補助通路の穿設口はプラグにより封止し、
    車両のマスタシリンダに接続される接続口を前記アウタキャリパ部に設け、ディスクの径方向外方に向けて開口させる構成としたことを特徴とするディスクブレーキ。
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