JP4106167B2 - ボックス体の開閉装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動車のパッセンジャーパネルに回動可能に軸支されるグラブボックスの如く、その開閉動がエアダンパーによってコントロールされるボックス体の開閉装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種開閉装置として、登録実用新案第2557064号公報に示すものが存する。
該従来の開閉装置は、具体的には図示しないが、自動車のパッセンジャーパネルにグラブボックスを回動可能に軸支すると共に、エアダンパーを上記グラブボックス又はパッセンジャーパネルのいずれか一方に固定し、エアダンパーのピストンに接続されている紐の先端部を他方に固定する構成となっている。
【0003】
依って、従来の開閉装置の下では、グラブボックスを開方向へ移動させると、エアダンパーの制動作用で、グラブボックスがゆっくりと開放状態に移動することが保障され、逆に、グラブボックスを閉方向に移動すると、エアダンパーの復帰作用で、グラブボックスの閉動作が助長されることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って、従来の開閉装置にあっては、エアダンパーの存在によって、グラブボックスの開閉動を円滑にコントロールすることが可能となる訳であるが、反面、グラブボックスの全開位置を規制する場合には、通常は、パッセンジャーパネル側にガイド溝を穿設し、グラブボックス側に該ガイド溝内を移動するストッパーピンを一体に突設して、当該ストッパーピンをガイド溝の前端縁に当接させることにより、グラブボックスの位置規制を行なっている関係で、例えば、パッセンジャーパネルの後方に配されているエアコンフィルターを交換するような時には、グラブボックス全体をパッセンジャーパネルから取り外さなければならなかった。
【0005】
この為、グラブボックスを一旦取り外すと、エアダンパーの紐がシリンダーの内部に引き込まれて、再組付時に、紐の先端部を相手方に固定する作業が徒に大変なってしまう嫌いがあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、斯かる従来の開閉装置が抱える課題を有効に解決するために開発されたもので、請求項1記載の発明は、支持構造体側にボックス体を回動可能に軸支して、当該ボックス体の開閉動をエアダンパーでコントロールするボックス体の開閉装置において、上記エアダンパーは、支持構造体側に固定されるシリンダーと、紐の基端部が接続されてシリンダー内を移動するピストンと、該ピストンを一方向に付勢するコイルばねと、上記紐の先端部を固定する固定部材とを備え、当該固定部材を、ボックス体を開閉する通常時には、ボックス体側に引っ掛けて、ボックス体と共に回動させ、ボックス体を更に大きく開放する時には、支持構造体側に引っ掛けて、ボックス体側への引っ掛けを解除するように構成した。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1を前提として、ボックス体の側壁に取付孔を設けて、該取付孔に内側から外側に向かって突出するストッパーピンを回転可能に取り付ける一方、支持構造体の上記ボックス体の側壁と対応する側壁にストッパーピンの移動軌跡に沿うガイド溝を設けて、該ガイド溝内をストッパーピンに支持された固定部材を移動させると共に、ガイド溝の一端寄りに巾狭部を形成して、ストッパーピンをその回転により当該巾狭部を通過してガイド溝の奥部に移行させると、固定部材は紐の張力によりガイド溝の奥部に逆止される構成を採用した。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項2を前提として、通常の開放状態では、ストッパーピンはガイド溝の巾狭部に当接して、ボックス体の全開位置を規制する構成を採用した。
【0009】
請求項4記載の発明は、支持構造体側にボックス体を回動可能に軸支して、当該ボックス体の開閉動をエアダンパーでコントロールするボックス体の開閉装置において、上記エアダンパーは、支持構造体側に固定されるシリンダーと、紐の基端部が接続されてシリンダー内を移動するピストンと、該ピストンを一方向に付勢するコイルばねとを備え、上記紐の先端部を固定部材に固定する一方、ボックス体は、その側壁に取付孔を設けて、当該取付孔に先端部両側にカット面を有して内側から外側に向かって突出するストッパーピンを回転可能に取り付け、支持構造体は、上記ボックス体の側壁と対応する側壁にストッパーピンの移動軌跡に沿うガイド溝を設けて、該ガイド溝内をストッパーピンに支持された上記固定部材を移動させると共に、ガイド溝の一端寄りに巾狭部を形成して、ストッパーピンをその先端部両側のカット面を利用して当該巾狭部を通過してガイド溝の奥部に移行させると、固定部材は紐の張力によりガイド溝の奥部に逆止される構成を採用した。
【0010】
依って、請求項1記載の発明にあっては、エアダンパーの紐の先端部を固定する固定部材は、通常時には、ボックス体側に引っ掛けられているが、ボックス体の開放時には、支持構造体側に引っ掛けられることとなるので、これにより、開放状態にあるボックス体はエアダンパーの紐との関係が解かれるので、ボックス体を外さなくとも、ボックス体自体を更に大きく開いて、後方にある部品や装置、例えば、エアコンフィルターを容易に交換したり清掃することが可能となる。
【0011】
請求項2記載の発明にあっては、これに加えて、開放時に、ストッパーピンをガイド溝の巾狭部を通過させてガイド溝の奥部に移行させると、紐の先端部を固定した固定部材が当該ガイド溝の奥部に逆止されるので、斯かる状態において、ストッパーピンをボックス体側から抜き取っても、紐がエアダンパーのシリンダーの内部に引き込まれることがないので、再組立が容易となる。請求項3記載の発明にあっては、これに加えて、ボックス体を通常の全開位置に確実に規制できるので、通常の使用も十分に保障できる。
【0012】
請求項4記載の発明にあっては、開放時に、ストッパーピンをその先端部両側に形成されたカット面を利用してガイド溝の巾狭部を通過させてガイド溝の奥部に移行させると、紐の先端部を固定した固定部材が当該ガイド溝の奥部に逆止されて、ストッパーピンと固定部材の関係が解かれるので、ストッパーピンをボックス体から抜き取れば、ボックス体を外さなくとも、ボックス体自体を更に大きく開いて、後方にある部品や装置、例えば、エアコンフィルターを容易に交換することが可能となると共に、ストッパーピンをボックス体側から抜き取っても、紐がエアダンパーのシリンダーの内部に引き込まれることがないので、再組立も容易となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示する好適な実施の形態に基づいて詳述すれば、該実施の形態に係る開閉装置も、自動車のパッセンジャーパネルに回動可能に軸支されるグラブボックスを対象として開発されたものであるが、特徴とするところは、以下の構成を採用した点にある。
【0014】
まず、支持構造体たるパッセンジャーパネルPに対しては、図1に示す如く、その下端部一側に後述するエアダンパー21のシリンダー22をネジ止めで固定する一方、その両側壁に後述するストッパーピン6A・6Bの移動を案内する一対のガイド溝1A・1Bを穿設する構成となっているが、この各ガイド溝1A・1Bは、いずれも、対応するストッパーピン6A・6Bの移動軌跡に沿う状態に穿設されて、その内、一方のガイド溝1Aは、図2のAにも示す如く、その後端部側に後述するカラー14Aをセットするための孔部2aを連設すると共に、前端部側に至る途中に巾狭部3を積極的に形成して、ガイド溝1Aはこの巾狭部3から更に前端奥部4に続く形状となっており、他方のガイド溝1Bは、図2のBにも示す如く、その後端部側にはやはりカラー14Bをセットするための孔部2bが連設されているが、前端部側は上記一方のガイド溝1Aの巾狭部3の位置までしか伸びていないので、一方のガイド溝1Aのような巾狭部3やそれに続く前端奥部4は存在しない。尚、パッセンジャーパネルPの後壁には、エアコンフィルターを交換するための大きな作業窓が形成されている。
【0015】
又、ボックス体たるグラブボックスBに対しては、図3に示す如く、上記各ガイド溝1A・1Bと対応する両側壁に、後述するストッパーピン6A・6Bを内側から外側に向かって回転可能に取り付ける一対の取付孔5A・5Bを穿設する構成となっているが、該各取付孔5A・5Bは、いずれも、その孔縁に対向する大径部5´を有するキー孔形状となっている。
【0016】
このキー孔形状を呈する一対の取付孔5A・5Bに挿入されるストッパーピン6A・6Bの内、一方のストッパーピン6Aは、図4のAに示す如く、円柱部7aと拡大円盤部8aとから成り、円柱部7aの根元側に対向する一対の第一係止片9と対向する一対の第二係止片10を一定の間隔をおいて形成すると共に、円柱部7aの先端部7´両側にカット面11を形成して、先端部7´のみを略長方形状となし、拡大円盤部8aの表面側に摘み壁12を形成し、同裏面側に対向する凸部13を形成するものであるが、当該凸部13は上記第二係止片10と同位置に形成するので、第一係止片9とは90°ずれた位置関係となる。尚、カット面11により画成される円柱部7aの先端部7´は、その短寸部の巾W1は、上記した一方のガイド溝1Aの巾狭部3の巾Wよりも小さいが、円柱部7aと同径な長寸部の巾W2側は巾狭部3の巾Wよりも大きくなるように設定するものとする。又、他方のストッパーピン6Bも、図4のBに示す如く、円柱部7bと拡大円盤部8bとから成り、拡大円盤部8bに対しては、表面側に摘み壁12を形成し、裏面側に対向する凸部13を形成するものであるが、円柱部7bに対しては、その根元側に対向する一対の第一係止片9のみを形成するものとする。
【0017】
又、上記各ストッパーピン6A・6Bに支持されてガイド溝1A・1B内を移動するカラー14A・14Bの内、巾狭部3を有する一方のガイド溝1A内を移動する一方のカラー14Aは、図5のAに示す如く、中央部に上記一方のストッパーピン6Aの円柱部7aを嵌合する嵌合孔15を有して、該嵌合孔15の孔縁に設けられた一対の連結壁16で連結された表裏2枚のフランジ17・18から成り、表フランジ17に延長片19を延設して、該延長片19に後述するエアダンパー21の紐24の先端部24aを固定する固定部20を形成し、他方のガイド溝1B内を移動する他方のカラー14Bは、図5のBに示す如く、同じく、中央部に上記他方のストッパーピン6Bの円柱部7bを嵌合する嵌合孔15を有して、該嵌合孔15の孔縁に設けられた一対の連結壁16で連結された表裏2枚のフランジ17・18から成るが、一方のカラー14Aのような延長片19や固定部20は一切有していない。
【0018】
エアダンパー21は、図6に示す如く、上記パッセンジャーパネルP側に固定されるシリンダー22と、紐24の基端部が接続されてシリンダー22内を移動するピストン23と、シリンダー22の一端開口部側で上記紐24の移動を案内するガイドキャップ25と、シリンダー22の他端開口部に開設された連通孔26を開閉するバルブ27付のエンドキャップ28と、シリンダー22内においてガイドキャップ25とピストン23間に介在する圧縮コイルばね29とを備えるもので、上記紐24の先端部24aは、ガイドキャップ25から外部に引き出されて、パッセンジャーパネルP側の経由ピン30を経て固定部材となる上記一方のカラー14Aの固定部20側に固定される構成となっている。
【0019】
依って、斯かる構成の開閉装置にあって、パッセンジャーパネルP側にグラブボックスBを組み付ける場合には、まずは、公知のヒンジピンと軸受部を利用して、パッセンジャーパネルPにグラブボックスBを回動可能に軸支する状態を得て、一方側においては、エアダンパー21の紐24の先端部24aをカラー14Aの固定部20に固定しながら、図7に示す如く、当該カラー14Aを孔部2aを経てガイド溝1Aに移動可能に係合した後、ストッパーピン6Aの円柱部7aをグラブボックスBの取付孔5Aに内側から挿入して、当該円柱部7aの先端部7´をカラー14Aの嵌合孔15に嵌合すると、カラー14Aがストッパーピン6Aに支持されながら、ストッパーピン6Aと一緒にガイド溝1A内に移動できることとなる。
【0020】
尚、ストッパーピン6Aを取付孔5Aに挿入するに際しては、その第二係止片10を取付孔5Aの大径部5´に一致させながら差し込んで、90°回転させると、第一係止片9が取付孔5Aの大径部5´と一致するので、そのまま差し込んで、又、90°回転させると、今度は、取付孔5Aの大径部5´に拡大円盤部8a側の凸部13が節度感を伴って嵌まり込むので、これにより、ストッパーピン6AがグラブボックスBの取付孔5Aに回転可能に取り付けられることとなるが、斯かる状態にあっては、図8に示す如く、ストッパーピン6Aの円柱部7aの両側にカット面11が形成されている先端部7´がカラー14Aの嵌合孔15から外方に突出することとなる。
【0021】
逆の他方側においては、カラー14Bを孔部2bを経てガイド溝1Bに移動可能に係合した後、ストッパーピン6Bの円柱部7bをグラブボックスBの取付孔5Bに内側から挿入して90°回転すると、図9に示す如く、当該円柱部7bの先端部がカラー14Bの嵌合孔15に嵌合すると同時に、カラー14Bがストッパーピン6Bに支持されながら、やはり、ストッパーピン6Bと一緒にガイド溝1B内に移動できることとなる。
【0022】
従って、斯かる組み付け状態において、グラブボックスBを開方向へ移動させると、紐24がシリンダー22内から徐々に引き出されて、ピストン23が圧縮コイルばね29のばね圧に抗して同方向に移動するので、これにより、ピストン23側に開設されているオリフィス(図示せず)を通過する空気の流動抵抗で、グラブボックスBがゆっくりと開放状態に移動することが保障される。
【0023】
しかし、この通常の使用に際しては、一方側においては、図10に示す如く、ストッパーピン6Aの円柱部7aに支持されているカラー14Aがガイド溝1A内を同方向へ引っ掛かりながら移動して、当該ガイド溝1Aの巾狭部3にストッパーピン6Aの円柱部7aが当接し、他方側においては、ストッパーピン6Bの円柱部7bに支持されているカラー14Bがガイド溝1B内を同方向へ移動して、当該ガイド溝1Bの前端縁にストッパーピン6Bの円柱部7bが当接するので、これにより、グラブボックスBの通常時における全開位置が規制されることとなる。
【0024】
又、逆に、グラブボックスを閉方向へ移動させると、今度は、ピストン23が紐24を伴って圧縮コイルばね29のばね圧でシリンダー22内に強制的に押し戻されて、シリンダー22内に蓄積された空気をバルブ27で開放された連通孔26を経てエンドキャップ28側から外部に逃がすので、ピストン23がシリンダー22内を速やかに移動して、グラブボックスBの閉動作が助長されることとなるが、斯かる状態にあっては、一方側においても、他方側においても、各ストッパーピン6A・6Bに支持されているカラー14A・14Bがガイド溝1A・1B内を逆方向に移動して、原位置に復帰する。
【0025】
そして、斯かる開閉装置の下で、例えば、パッセンジャーパネルPの後方に配されているエアコンフィルター(図示せず)を交換する時には、まず、先立って、他方側において、ストッパーピン6Bを90°回転して取付孔5Bから引き抜いて、パッセンジャーパネルPとグラブボックスBとの関係を解いた後、今度は、一方側において、ストッパーピン6Aに支持されているカラー14Aをガイド溝1Aの巾狭部3の直前まで移動させて、ストッパーピン6Aを90°回転させて、取付孔5Aの大径部5´から第一係止片9を抜き出すと、図11に示す如く、今まで、カラー14Aの嵌合孔15から外方に突出していた両側にカット面11を有する先端部7´が嵌合孔15の内部に移動するので、再度、図12に示す如く、上記ストッパーピン6Aの先端部7´がガイド溝1Aの巾狭部3を通過できる姿勢(即ち、先端部7´の長寸部が巾狭部3と平行となる)になるまで、ストッパーピン6Aを回転すると、今度は、図13に示す如く、先端部7´のカット面11を利用して、カラー14Aと一緒にストッパーピン6Aがガイド溝1Aの巾狭部3をスムーズに通過して前端奥部4側に移行する。
【0026】
すると、図14に示す如く、カラー14Aがガイド溝1Aの前端奥部4で下方に落ち込んで、紐24の張力を利用して、ガイド溝1Aの巾狭部3の凸縁に引っ掛かって逆止されることとなるので、これにより、カラー14AとグラブボックスBの関係が解かれることとなる。従って、後は、一方のストッパーピン6Aを同様に回転して取付孔5Aから引き抜くと、図15に示す如く、グラブボックスBがその軸支部を介して下方に回動して、パッセンジャーパネルPの内部をオープンとするので、これにより、パッセンジャーパネルPの大きな作業窓を利用して、後方に配されたエアコンフィルターを簡単に交換することが可能となる。
【0027】
そして、エアコンフィルターの交換が済んだ後は、グラブボックスBを上方に回動して、一方側では、グラブボックスBの取付孔5Aからストッパーピン6Aを挿入して、該ストッパーピン6Aの円柱部7aをガイド溝1Aの前端奥部4に逆止されているカラー14Aの嵌合孔15に嵌合しながら、再度、ストッパーピン6Aの先端部7´がガイド溝1Aの巾狭部3を通過できる姿勢になるまでストッパーピン6Aを回転して、カラー14Aを上方に持ち上げると、ガイド溝1Aの前端奥部4側で、カラー14Aの逆止状態が即座に解除される。
【0028】
そこで、一旦、斯かる状態のまま、今度は、ストッパーピン6Aを巾狭部3を通過させた後、ストッパーピン6Aの第一係止片9を取付孔5Aの大径部5´に差し込んで、90°回転させると、これにより、ストッパーピン6Aが取付孔5Aに再度取り付けられると同時に、ストッパーピン6Aがカラー14Aを介してエアダンパー21側と関係付けられる。
【0029】
又、他方側でもグラブボックスBの取付孔5Bからストッパーピン6Bを挿入して、該ストッパーピン6Bの先端部をガイド溝1Bの前端側に待機しているカラー14Bの嵌合孔15に嵌合すれば、これにより、両側において、ストッパーピン6A・6Bが対応するカラー14A・14Bを介してガイド溝1A・1B内に臨むこととなるので、通常の開閉使用が可能となる。
【0030】
【発明の効果】
以上の如く、本発明は、上記構成の採用により、請求項1の下では、エアダンパーの紐の先端部を固定する固定部材は、通常時には、ボックス体側に引っ掛けられているが、ボックス体の開放時には、支持構造体側に引っ掛けられることとなるので、これにより、開放状態にあるボックス体はエアダンパーの紐との関係が解かれるので、ボックス体を外さなくとも、ボックス体自体を更に大きく開いて、後方にある部品や装置、例えば、エアコンフィルターを容易に交換したり清掃することが可能となる。
【0031】
請求項2の下では、これに加えて、開放時に、ストッパーピンをガイド溝の巾狭部を通過させてガイド溝の奥部に移行させると、紐の先端部を固定した固定部材が当該ガイド溝の奥部に逆止されるので、斯かる状態において、ストッパーピンをボックス体側から抜き取っても、紐がエアダンパーのシリンダーの内部に引き込まれることがないので、再組立が容易となる。請求項3の下では、これに加えて、ボックス体を通常の全開位置に確実に規制できるので、通常の使用も十分に保障できる。
【0032】
請求項4の下では、開放時に、ストッパーピンをその先端部両側に形成されたカット面を利用してガイド溝の巾狭部を通過させてガイド溝の奥部に移行させると、紐の先端部を固定した固定部材が当該ガイド溝の奥部に逆止されて、ストッパーピンと固定部材の関係が完全に解かれるので、ストッパーピンをボックス体から抜き取れば、ボックス体を外さなくとも、ボックス体自体を更に大きく開いて、後方にある部品や装置、例えば、エアコンフィルターを容易に交換したり清掃することが可能となると共に、ストッパーピンをボックス体側から抜き取っても、紐がエアダンパーのシリンダーの内部に引き込まれることがないので、再組立も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に供されるパッセンジャーパネル側の構造を示す斜視図である。
【図2】(A)は一方のガイド溝の形状を示す側面図、(B)は他方のガイド溝の形状を示す側面図である。
【図3】実施の形態に供されるグラブボックス側の構造を示す斜視図である。
【図4】(A)は一方のストッパーピンを示す斜視図、(B)は他方のストッパーピンを示す斜視図である。
【図5】(A)は一方のカラーを示す斜視図、(B)は他方のカラーを示す斜視図である。
【図6】エアダンパーを示す断面図である。
【図7】一方のストッパーピンをカラーを介して対応するガイド溝に挿入した状態を示す説明図である。
【図8】一方のストッパーピンをグラブボックスの側壁の取付孔に取り付けた状態を示す断面図である。
【図9】他方のストッパーピンをグラブボックスの側壁の取付孔に取り付けた状態を示す断面図である。
【図10】グラブボックスの通常の全開状態を示す側面図である。
【図11】一方のストッパーピンを回転させながらグラブボックスの側壁の取付孔から一部後退させた状態を示す断面図である。
【図12】一方のストッパーピンをガイド溝の巾狭部を通過させる状態を示す説明図である。
【図13】一方のストッパーピンがガイド溝の巾狭部を通過して、巾狭部と連続する前端奥部に入り込んだ状態を示す説明図である。
【図14】一方のカラーがガイド溝の巾狭部に逆止されている状態を示す説明図である。
【図15】グラブボックスが完全に下方に回動した状態を示す側面図である。
【符号の説明】
P パッセンジャーパネル(支持構造体)
B グラブボックス(ボックス体)
1A 一方のガイド溝
1B 他方のガイド溝
2a 一方の孔部
2b 他方の孔部
3 巾狭部
4 前端奥部
5A 一方の取付孔
5B 他方の取付孔
5´ 取付孔の大径部
6A 一方のストッパーピン
6B 他方のストッパーピン
7a 円柱部
7b 円柱部
7´ 一方のストッパーピンの円柱部の先端部
8a 拡大円盤部
8b 拡大円盤部
9 第一係止片
10 第二係止片
11 カット面
12 摘み壁
13 凸部
14A 一方のカラー(固定部材)
14B 他方のカラー
15 嵌合孔
16 連結壁
17 表フランジ
18 裏フランジ
19 延長片
20 固定部
21 エアダンパー
22 シリンダー
23 ピストン
24 紐
24a 紐の先端部
25 ガイドキャップ
26 連通孔
27 バルブ
28 エンドキャップ
29 圧縮コイルばね
30 経由ピン
W 巾狭部の巾
W1 円柱部先端の短寸部の巾
W2 円柱部先端の長寸部の巾

Claims (4)

  1. 支持構造体側にボックス体を回動可能に軸支して、当該ボックス体の開閉動をエアダンパーでコントロールするボックス体の開閉装置において、上記エアダンパーは、支持構造体側に固定されるシリンダーと、紐の基端部が接続されてシリンダー内を移動するピストンと、該ピストンを一方向に付勢するコイルばねと、上記紐の先端部を固定する固定部材とを備え、当該固定部材を、ボックス体を開閉する通常時には、ボックス体側に引っ掛けて、ボックス体と共に回動させ、ボックス体を更に大きく開放する時には、支持構造体側に引っ掛けて、ボックス体側への引っ掛けを解除するように構成したことを特徴とするボックス体の開閉装置。
  2. ボックス体の側壁に取付孔を設けて、該取付孔に内側から外側に向かって突出するストッパーピンを回転可能に取り付ける一方、支持構造体の上記ボックス体の側壁と対応する側壁にストッパーピンの移動軌跡に沿うガイド溝を設けて、該ガイド溝内をストッパーピンに支持された固定部材を移動させると共に、ガイド溝の一端寄りに巾狭部を形成して、ストッパーピンをその回転により当該巾狭部を通過してガイド溝の奥部に移行させると、固定部材は紐の張力によりガイド溝の奥部に逆止されることを特徴とする請求項1記載のボックス体の開閉装置。
  3. 通常の開放状態では、ストッパーピンはガイド溝の巾狭部に当接して、ボックス体の全開位置を規制することを特徴とする請求項2記載のボックス体の開閉装置。
  4. 支持構造体側にボックス体を回動可能に軸支して、当該ボックス体の開閉動をエアダンパーでコントロールするボックス体の開閉装置において、上記エアダンパーは、支持構造体側に固定されるシリンダーと、紐の基端部が接続されてシリンダー内を移動するピストンと、該ピストンを一方向に付勢するコイルばねとを備え、上記紐の先端部を固定部材に固定する一方、ボックス体は、その側壁に取付孔を設けて、当該取付孔に先端部両側にカット面を有して内側から外側に向かって突出するストッパーピンを回転可能に取り付け、支持構造体は、上記ボックス体の側壁と対応する側壁にストッパーピンの移動軌跡に沿うガイド溝を設けて、該ガイド溝内をストッパーピンに支持された上記固定部材を移動させると共に、ガイド溝の一端寄りに巾狭部を形成して、ストッパーピンをその先端部両側のカット面を利用して当該巾狭部を通過してガイド溝の奥部に移行させると、固定部材は紐の張力によりガイド溝の奥部に逆止されることを特徴とするボックス体の開閉装置。
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