JP2001146914A - ボックス体の開閉装置 - Google Patents

ボックス体の開閉装置

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JP2001146914A
JP2001146914A JP33236299A JP33236299A JP2001146914A JP 2001146914 A JP2001146914 A JP 2001146914A JP 33236299 A JP33236299 A JP 33236299A JP 33236299 A JP33236299 A JP 33236299A JP 2001146914 A JP2001146914 A JP 2001146914A
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伸哉 篠崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボックス体を支持構造体から外さなくとも、
支持構造体の後方に配されているエアコンフィルター等
を容易に交換できるボックス体の開閉装置の提供。 【解決手段】 支持構造体Pにボックス体Bを回動可能
に軸支して、ボックス体の開閉動をエアダンパー21で
コントロールするボックス体の開閉装置において、エア
ダンパーは、支持構造体側に固定されるシリンダーと、
紐24の基端部が接続されてシリンダー内を移動するピ
ストンと、ピストンを一方向に付勢するコイルばねとを
備え、紐の先端部を固定部材14Aに固定して、該固定
部材を、通常時にはボックス体側に引っ掛け、ボックス
体の開放時には支持構造体側に引っ掛けることにより、
開放時には、ボックス体は紐との関係が解かれるので、
ボックス体を外さなくとも、ボックス体自体を下方に大
きく開くことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車の
パッセンジャーパネルに回動可能に軸支されるグラブボ
ックスの如く、その開閉動がエアダンパーによってコン
トロールされるボックス体の開閉装置の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種開閉装置として、登録実用
新案第2557064号公報に示すものが存する。該従
来の開閉装置は、具体的には図示しないが、自動車のパ
ッセンジャーパネルにグラブボックスを回動可能に軸支
すると共に、エアダンパーを上記グラブボックス又はパ
ッセンジャーパネルのいずれか一方に固定し、エアダン
パーのピストンに接続されている紐の先端部を他方に固
定する構成となっている。
【0003】依って、従来の開閉装置の下では、グラブ
ボックスを開方向へ移動させると、エアダンパーの制動
作用で、グラブボックスがゆっくりと開放状態に移動す
ることが保障され、逆に、グラブボックスを閉方向に移
動すると、エアダンパーの復帰作用で、グラブボックス
の閉動作が助長されることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来の開閉装
置にあっては、エアダンパーの存在によって、グラブボ
ックスの開閉動を円滑にコントロールすることが可能と
なる訳であるが、反面、グラブボックスの全開位置を規
制する場合には、通常は、パッセンジャーパネル側にガ
イド溝を穿設し、グラブボックス側に該ガイド溝内を移
動するストッパーピンを一体に突設して、当該ストッパ
ーピンをガイド溝の前端縁に当接させることにより、グ
ラブボックスの位置規制を行なっている関係で、例え
ば、パッセンジャーパネルの後方に配されているエアコ
ンフィルターを交換するような時には、グラブボックス
全体をパッセンジャーパネルから取り外さなければなら
なかった。
【0005】この為、グラブボックスを一旦取り外す
と、エアダンパーの紐がシリンダーの内部に引き込まれ
て、再組付時に、紐の先端部を相手方に固定する作業が
徒に大変なってしまう嫌いがあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、斯かる従来の
開閉装置が抱える課題を有効に解決するために開発され
たもので、請求項1記載の発明は、支持構造体側にボッ
クス体を回動可能に軸支して、当該ボックス体の開閉動
をエアダンパーでコントロールするボックス体の開閉装
置において、上記エアダンパーは、支持構造体側に固定
されるシリンダーと、紐の基端部が接続されてシリンダ
ー内を移動するピストンと、該ピストンを一方向に付勢
するコイルばねとを備え、上記紐の先端部を固定部材に
固定して、当該固定部材を、通常時には、ボックス体側
に引っ掛け、ボックス体の開放時には、支持構造体側に
引っ掛ける構成を採用した。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1を前提と
して、ボックス体の側壁に取付孔を設けて、該取付孔に
内側から外側に向かって突出するストッパーピンを回転
可能に取り付ける一方、支持構造体の上記ボックス体の
側壁と対応する側壁にストッパーピンの移動軌跡に沿う
ガイド溝を設けて、該ガイド溝内をストッパーピンに支
持された固定部材を移動させると共に、ガイド溝の一端
寄りに巾狭部を形成して、ストッパーピンをその回転に
より当該巾狭部を通過してガイド溝の奥部に移行させる
と、固定部材は紐の張力によりガイド溝の奥部に逆止さ
れる構成を採用した。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項2を前提と
して、通常の開放状態では、ストッパーピンはガイド溝
の巾狭部に当接して、ボックス体の全開位置を規制する
構成を採用した。
【0009】請求項4記載の発明は、支持構造体側にボ
ックス体を回動可能に軸支して、当該ボックス体の開閉
動をエアダンパーでコントロールするボックス体の開閉
装置において、上記エアダンパーは、支持構造体側に固
定されるシリンダーと、紐の基端部が接続されてシリン
ダー内を移動するピストンと、該ピストンを一方向に付
勢するコイルばねとを備え、上記紐の先端部を固定部材
に固定する一方、ボックス体は、その側壁に取付孔を設
けて、当該取付孔に先端部両側にカット面を有して内側
から外側に向かって突出するストッパーピンを回転可能
に取り付け、支持構造体は、上記ボックス体の側壁と対
応する側壁にストッパーピンの移動軌跡に沿うガイド溝
を設けて、該ガイド溝内をストッパーピンに支持された
上記固定部材を移動させると共に、ガイド溝の一端寄り
に巾狭部を形成して、ストッパーピンをその先端部両側
のカット面を利用して当該巾狭部を通過してガイド溝の
奥部に移行させると、固定部材は紐の張力によりガイド
溝の奥部に逆止される構成を採用した。
【0010】依って、請求項1記載の発明にあっては、
エアダンパーの紐の先端部を固定する固定部材は、通常
時には、ボックス体側に引っ掛けられているが、ボック
ス体の開放時には、支持構造体側に引っ掛けられること
となるので、これにより、開放状態にあるボックス体は
エアダンパーの紐との関係が解かれるので、ボックス体
を外さなくとも、ボックス体自体を更に大きく開いて、
後方にある部品や装置、例えば、エアコンフィルターを
容易に交換したり清掃することが可能となる。
【0011】請求項2記載の発明にあっては、これに加
えて、開放時に、ストッパーピンをガイド溝の巾狭部を
通過させてガイド溝の奥部に移行させると、紐の先端部
を固定した固定部材が当該ガイド溝の奥部に逆止される
ので、斯かる状態において、ストッパーピンをボックス
体側から抜き取っても、紐がエアダンパーのシリンダー
の内部に引き込まれることがないので、再組立が容易と
なる。請求項3記載の発明にあっては、これに加えて、
ボックス体を通常の全開位置に確実に規制できるので、
通常の使用も十分に保障できる。
【0012】請求項4記載の発明にあっては、開放時
に、ストッパーピンをその先端部両側に形成されたカッ
ト面を利用してガイド溝の巾狭部を通過させてガイド溝
の奥部に移行させると、紐の先端部を固定した固定部材
が当該ガイド溝の奥部に逆止されて、ストッパーピンと
固定部材の関係が解かれるので、ストッパーピンをボッ
クス体から抜き取れば、ボックス体を外さなくとも、ボ
ックス体自体を更に大きく開いて、後方にある部品や装
置、例えば、エアコンフィルターを容易に交換すること
が可能となると共に、ストッパーピンをボックス体側か
ら抜き取っても、紐がエアダンパーのシリンダーの内部
に引き込まれることがないので、再組立も容易となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する好適な実
施の形態に基づいて詳述すれば、該実施の形態に係る開
閉装置も、自動車のパッセンジャーパネルに回動可能に
軸支されるグラブボックスを対象として開発されたもの
であるが、特徴とするところは、以下の構成を採用した
点にある。
【0014】まず、支持構造体たるパッセンジャーパネ
ルPに対しては、図1に示す如く、その下端部一側に後
述するエアダンパー21のシリンダー22をネジ止めで
固定する一方、その両側壁に後述するストッパーピン6
A・6Bの移動を案内する一対のガイド溝1A・1Bを
穿設する構成となっているが、この各ガイド溝1A・1
Bは、いずれも、対応するストッパーピン6A・6Bの
移動軌跡に沿う状態に穿設されて、その内、一方のガイ
ド溝1Aは、図2のAにも示す如く、その後端部側に後
述するカラー14Aをセットするための孔部2aを連設
すると共に、前端部側に至る途中に巾狭部3を積極的に
形成して、ガイド溝1Aはこの巾狭部3から更に前端奥
部4に続く形状となっており、他方のガイド溝1Bは、
図2のBにも示す如く、その後端部側にはやはりカラー
14Bをセットするための孔部2bが連設されている
が、前端部側は上記一方のガイド溝1Aの巾狭部3の位
置までしか伸びていないので、一方のガイド溝1Aのよ
うな巾狭部3やそれに続く前端奥部4は存在しない。
尚、パッセンジャーパネルPの後壁には、エアコンフィ
ルターを交換するための大きな作業窓が形成されてい
る。
【0015】又、ボックス体たるグラブボックスBに対
しては、図3に示す如く、上記各ガイド溝1A・1Bと
対応する両側壁に、後述するストッパーピン6A・6B
を内側から外側に向かって回転可能に取り付ける一対の
取付孔5A・5Bを穿設する構成となっているが、該各
取付孔5A・5Bは、いずれも、その孔縁に対向する大
径部5´を有するキー孔形状となっている。
【0016】このキー孔形状を呈する一対の取付孔5A
・5Bに挿入されるストッパーピン6A・6Bの内、一
方のストッパーピン6Aは、図4のAに示す如く、円柱
部7aと拡大円盤部8aとから成り、円柱部7aの根元
側に対向する一対の第一係止片9と対向する一対の第二
係止片10を一定の間隔をおいて形成すると共に、円柱
部7aの先端部7´両側にカット面11を形成して、先
端部7´のみを略長方形状となし、拡大円盤部8aの表
面側に摘み壁12を形成し、同裏面側に対向する凸部1
3を形成するものであるが、当該凸部13は上記第二係
止片10と同位置に形成するので、第一係止片9とは9
0°ずれた位置関係となる。尚、カット面11により画
成される円柱部7aの先端部7´は、その短寸部の巾W
1は、上記した一方のガイド溝1Aの巾狭部3の巾Wよ
りも小さいが、円柱部7aと同径な長寸部の巾W2側は
巾狭部3の巾Wよりも大きくなるように設定するものと
する。又、他方のストッパーピン6Bも、図4のBに示
す如く、円柱部7bと拡大円盤部8bとから成り、拡大
円盤部8bに対しては、表面側に摘み壁12を形成し、
裏面側に対向する凸部13を形成するものであるが、円
柱部7bに対しては、その根元側に対向する一対の第一
係止片9のみを形成するものとする。
【0017】又、上記各ストッパーピン6A・6Bに支
持されてガイド溝1A・1B内を移動するカラー14A
・14Bの内、巾狭部3を有する一方のガイド溝1A内
を移動する一方のカラー14Aは、図5のAに示す如
く、中央部に上記一方のストッパーピン6Aの円柱部7
aを嵌合する嵌合孔15を有して、該嵌合孔15の孔縁
に設けられた一対の連結壁16で連結された表裏2枚の
フランジ17・18から成り、表フランジ17に延長片
19を延設して、該延長片19に後述するエアダンパー
21の紐24の先端部24aを固定する固定部20を形
成し、他方のガイド溝1B内を移動する他方のカラー1
4Bは、図5のBに示す如く、同じく、中央部に上記他
方のストッパーピン6Bの円柱部7bを嵌合する嵌合孔
15を有して、該嵌合孔15の孔縁に設けられた一対の
連結壁16で連結された表裏2枚のフランジ17・18
から成るが、一方のカラー14Aのような延長片19や
固定部20は一切有していない。
【0018】エアダンパー21は、図6に示す如く、上
記パッセンジャーパネルP側に固定されるシリンダー2
2と、紐24の基端部が接続されてシリンダー22内を
移動するピストン23と、シリンダー22の一端開口部
側で上記紐24の移動を案内するガイドキャップ25
と、シリンダー22の他端開口部に開設された連通孔2
6を開閉するバルブ27付のエンドキャップ28と、シ
リンダー22内においてガイドキャップ25とピストン
23間に介在する圧縮コイルばね29とを備えるもの
で、上記紐24の先端部24aは、ガイドキャップ25
から外部に引き出されて、パッセンジャーパネルP側の
経由ピン30を経て固定部材となる上記一方のカラー1
4Aの固定部20側に固定される構成となっている。
【0019】依って、斯かる構成の開閉装置にあって、
パッセンジャーパネルP側にグラブボックスBを組み付
ける場合には、まずは、公知のヒンジピンと軸受部を利
用して、パッセンジャーパネルPにグラブボックスBを
回動可能に軸支する状態を得て、一方側においては、エ
アダンパー21の紐24の先端部24aをカラー14A
の固定部20に固定しながら、図7に示す如く、当該カ
ラー14Aを孔部2aを経てガイド溝1Aに移動可能に
係合した後、ストッパーピン6Aの円柱部7aをグラブ
ボックスBの取付孔5Aに内側から挿入して、当該円柱
部7aの先端部7´をカラー14Aの嵌合孔15に嵌合
すると、カラー14Aがストッパーピン6Aに支持され
ながら、ストッパーピン6Aと一緒にガイド溝1A内に
移動できることとなる。
【0020】尚、ストッパーピン6Aを取付孔5Aに挿
入するに際しては、その第二係止片10を取付孔5Aの
大径部5´に一致させながら差し込んで、90°回転さ
せると、第一係止片9が取付孔5Aの大径部5´と一致
するので、そのまま差し込んで、又、90°回転させる
と、今度は、取付孔5Aの大径部5´に拡大円盤部8a
側の凸部13が節度感を伴って嵌まり込むので、これに
より、ストッパーピン6AがグラブボックスBの取付孔
5Aに回転可能に取り付けられることとなるが、斯かる
状態にあっては、図8に示す如く、ストッパーピン6A
の円柱部7aの両側にカット面11が形成されている先
端部7´がカラー14Aの嵌合孔15から外方に突出す
ることとなる。
【0021】逆の他方側においては、カラー14Bを孔
部2bを経てガイド溝1Bに移動可能に係合した後、ス
トッパーピン6Bの円柱部7bをグラブボックスBの取
付孔5Bに内側から挿入して90°回転すると、図9に
示す如く、当該円柱部7bの先端部がカラー14Bの嵌
合孔15に嵌合すると同時に、カラー14Bがストッパ
ーピン6Bに支持されながら、やはり、ストッパーピン
6Bと一緒にガイド溝1B内に移動できることとなる。
【0022】従って、斯かる組み付け状態において、グ
ラブボックスBを開方向へ移動させると、紐24がシリ
ンダー22内から徐々に引き出されて、ピストン23が
圧縮コイルばね29のばね圧に抗して同方向に移動する
ので、これにより、ピストン23側に開設されているオ
リフィス(図示せず)を通過する空気の流動抵抗で、グ
ラブボックスBがゆっくりと開放状態に移動することが
保障される。
【0023】しかし、この通常の使用に際しては、一方
側においては、図10に示す如く、ストッパーピン6A
の円柱部7aに支持されているカラー14Aがガイド溝
1A内を同方向へ引っ掛かりながら移動して、当該ガイ
ド溝1Aの巾狭部3にストッパーピン6Aの円柱部7a
が当接し、他方側においては、ストッパーピン6Bの円
柱部7bに支持されているカラー14Bがガイド溝1B
内を同方向へ移動して、当該ガイド溝1Bの前端縁にス
トッパーピン6Bの円柱部7bが当接するので、これに
より、グラブボックスBの通常時における全開位置が規
制されることとなる。
【0024】又、逆に、グラブボックスを閉方向へ移動
させると、今度は、ピストン23が紐24を伴って圧縮
コイルばね29のばね圧でシリンダー22内に強制的に
押し戻されて、シリンダー22内に蓄積された空気をバ
ルブ27で開放された連通孔26を経てエンドキャップ
28側から外部に逃がすので、ピストン23がシリンダ
ー22内を速やかに移動して、グラブボックスBの閉動
作が助長されることとなるが、斯かる状態にあっては、
一方側においても、他方側においても、各ストッパーピ
ン6A・6Bに支持されているカラー14A・14Bが
ガイド溝1A・1B内を逆方向に移動して、原位置に復
帰する。
【0025】そして、斯かる開閉装置の下で、例えば、
パッセンジャーパネルPの後方に配されているエアコン
フィルター(図示せず)を交換する時には、まず、先立
って、他方側において、ストッパーピン6Bを90°回
転して取付孔5Bから引き抜いて、パッセンジャーパネ
ルPとグラブボックスBとの関係を解いた後、今度は、
一方側において、ストッパーピン6Aに支持されている
カラー14Aをガイド溝1Aの巾狭部3の直前まで移動
させて、ストッパーピン6Aを90°回転させて、取付
孔5Aの大径部5´から第一係止片9を抜き出すと、図
11に示す如く、今まで、カラー14Aの嵌合孔15か
ら外方に突出していた両側にカット面11を有する先端
部7´が嵌合孔15の内部に移動するので、再度、図1
2に示す如く、上記ストッパーピン6Aの先端部7´が
ガイド溝1Aの巾狭部3を通過できる姿勢(即ち、先端
部7´の長寸部が巾狭部3と平行となる)になるまで、
ストッパーピン6Aを回転すると、今度は、図13に示
す如く、先端部7´のカット面11を利用して、カラー
14Aと一緒にストッパーピン6Aがガイド溝1Aの巾
狭部3をスムーズに通過して前端奥部4側に移行する。
【0026】すると、図14に示す如く、カラー14A
がガイド溝1Aの前端奥部4で下方に落ち込んで、紐2
4の張力を利用して、ガイド溝1Aの巾狭部3の凸縁に
引っ掛かって逆止されることとなるので、これにより、
カラー14AとグラブボックスBの関係が解かれること
となる。従って、後は、一方のストッパーピン6Aを同
様に回転して取付孔5Aから引き抜くと、図15に示す
如く、グラブボックスBがその軸支部を介して下方に回
動して、パッセンジャーパネルPの内部をオープンとす
るので、これにより、パッセンジャーパネルPの大きな
作業窓を利用して、後方に配されたエアコンフィルター
を簡単に交換することが可能となる。
【0027】そして、エアコンフィルターの交換が済ん
だ後は、グラブボックスBを上方に回動して、一方側で
は、グラブボックスBの取付孔5Aからストッパーピン
6Aを挿入して、該ストッパーピン6Aの円柱部7aを
ガイド溝1Aの前端奥部4に逆止されているカラー14
Aの嵌合孔15に嵌合しながら、再度、ストッパーピン
6Aの先端部7´がガイド溝1Aの巾狭部3を通過でき
る姿勢になるまでストッパーピン6Aを回転して、カラ
ー14Aを上方に持ち上げると、ガイド溝1Aの前端奥
部4側で、カラー14Aの逆止状態が即座に解除され
る。
【0028】そこで、一旦、斯かる状態のまま、今度
は、ストッパーピン6Aを巾狭部3を通過させた後、ス
トッパーピン6Aの第一係止片9を取付孔5Aの大径部
5´に差し込んで、90°回転させると、これにより、
ストッパーピン6Aが取付孔5Aに再度取り付けられる
と同時に、ストッパーピン6Aがカラー14Aを介して
エアダンパー21側と関係付けられる。
【0029】又、他方側でもグラブボックスBの取付孔
5Bからストッパーピン6Bを挿入して、該ストッパー
ピン6Bの先端部をガイド溝1Bの前端側に待機してい
るカラー14Bの嵌合孔15に嵌合すれば、これによ
り、両側において、ストッパーピン6A・6Bが対応す
るカラー14A・14Bを介してガイド溝1A・1B内
に臨むこととなるので、通常の開閉使用が可能となる。
【0030】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、上記構成の採用
により、請求項1の下では、エアダンパーの紐の先端部
を固定する固定部材は、通常時には、ボックス体側に引
っ掛けられているが、ボックス体の開放時には、支持構
造体側に引っ掛けられることとなるので、これにより、
開放状態にあるボックス体はエアダンパーの紐との関係
が解かれるので、ボックス体を外さなくとも、ボックス
体自体を更に大きく開いて、後方にある部品や装置、例
えば、エアコンフィルターを容易に交換したり清掃する
ことが可能となる。
【0031】請求項2の下では、これに加えて、開放時
に、ストッパーピンをガイド溝の巾狭部を通過させてガ
イド溝の奥部に移行させると、紐の先端部を固定した固
定部材が当該ガイド溝の奥部に逆止されるので、斯かる
状態において、ストッパーピンをボックス体側から抜き
取っても、紐がエアダンパーのシリンダーの内部に引き
込まれることがないので、再組立が容易となる。請求項
3の下では、これに加えて、ボックス体を通常の全開位
置に確実に規制できるので、通常の使用も十分に保障で
きる。
【0032】請求項4の下では、開放時に、ストッパー
ピンをその先端部両側に形成されたカット面を利用して
ガイド溝の巾狭部を通過させてガイド溝の奥部に移行さ
せると、紐の先端部を固定した固定部材が当該ガイド溝
の奥部に逆止されて、ストッパーピンと固定部材の関係
が完全に解かれるので、ストッパーピンをボックス体か
ら抜き取れば、ボックス体を外さなくとも、ボックス体
自体を更に大きく開いて、後方にある部品や装置、例え
ば、エアコンフィルターを容易に交換したり清掃するこ
とが可能となると共に、ストッパーピンをボックス体側
から抜き取っても、紐がエアダンパーのシリンダーの内
部に引き込まれることがないので、再組立も容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に供されるパッセンジャー
パネル側の構造を示す斜視図である。
【図2】(A)は一方のガイド溝の形状を示す側面図、
(B)は他方のガイド溝の形状を示す側面図である。
【図3】実施の形態に供されるグラブボックス側の構造
を示す斜視図である。
【図4】(A)は一方のストッパーピンを示す斜視図、
(B)は他方のストッパーピンを示す斜視図である。
【図5】(A)は一方のカラーを示す斜視図、(B)は
他方のカラーを示す斜視図である。
【図6】エアダンパーを示す断面図である。
【図7】一方のストッパーピンをカラーを介して対応す
るガイド溝に挿入した状態を示す説明図である。
【図8】一方のストッパーピンをグラブボックスの側壁
の取付孔に取り付けた状態を示す断面図である。
【図9】他方のストッパーピンをグラブボックスの側壁
の取付孔に取り付けた状態を示す断面図である。
【図10】グラブボックスの通常の全開状態を示す側面
図である。
【図11】一方のストッパーピンを回転させながらグラ
ブボックスの側壁の取付孔から一部後退させた状態を示
す断面図である。
【図12】一方のストッパーピンをガイド溝の巾狭部を
通過させる状態を示す説明図である。
【図13】一方のストッパーピンがガイド溝の巾狭部を
通過して、巾狭部と連続する前端奥部に入り込んだ状態
を示す説明図である。
【図14】一方のカラーがガイド溝の巾狭部に逆止され
ている状態を示す説明図である。
【図15】グラブボックスが完全に下方に回動した状態
を示す側面図である。
【符号の説明】
P パッセンジャーパネル(支持構造体) B グラブボックス(ボックス体) 1A 一方のガイド溝 1B 他方のガイド溝 2a 一方の孔部 2b 他方の孔部 3 巾狭部 4 前端奥部 5A 一方の取付孔 5B 他方の取付孔 5´ 取付孔の大径部 6A 一方のストッパーピン 6B 他方のストッパーピン 7a 円柱部 7b 円柱部 7´ 一方のストッパーピンの円柱部の先端部 8a 拡大円盤部 8b 拡大円盤部 9 第一係止片 10 第二係止片 11 カット面 12 摘み壁 13 凸部 14A 一方のカラー(固定部材) 14B 他方のカラー 15 嵌合孔 16 連結壁 17 表フランジ 18 裏フランジ 19 延長片 20 固定部 21 エアダンパー 22 シリンダー 23 ピストン 24 紐 24a 紐の先端部 25 ガイドキャップ 26 連通孔 27 バルブ 28 エンドキャップ 29 圧縮コイルばね 30 経由ピン W 巾狭部の巾 W1 円柱部先端の短寸部の巾 W2 円柱部先端の長寸部の巾
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新倉 昇 神奈川県横須賀市田浦港町無番地 関東自 動車工業株式会社内 Fターム(参考) 3D022 CA09 CB01 CC02 CD13 CD17 CD24 3J105 AA02 AA13 AB14 AB24 AB48 AC06 DA15 DA23 DA31

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持構造体側にボックス体を回動可能に
    軸支して、当該ボックス体の開閉動をエアダンパーでコ
    ントロールするボックス体の開閉装置において、上記エ
    アダンパーは、支持構造体側に固定されるシリンダー
    と、紐の基端部が接続されてシリンダー内を移動するピ
    ストンと、該ピストンを一方向に付勢するコイルばねと
    を備え、上記紐の先端部を固定部材に固定して、当該固
    定部材を、通常時には、ボックス体側に引っ掛け、ボッ
    クス体の開放時には、支持構造体側に引っ掛けることを
    特徴とするボックス体の開閉装置。
  2. 【請求項2】 ボックス体の側壁に取付孔を設けて、該
    取付孔に内側から外側に向かって突出するストッパーピ
    ンを回転可能に取り付ける一方、支持構造体の上記ボッ
    クス体の側壁と対応する側壁にストッパーピンの移動軌
    跡に沿うガイド溝を設けて、該ガイド溝内をストッパー
    ピンに支持された固定部材を移動させると共に、ガイド
    溝の一端寄りに巾狭部を形成して、ストッパーピンをそ
    の回転により当該巾狭部を通過してガイド溝の奥部に移
    行させると、固定部材は紐の張力によりガイド溝の奥部
    に逆止されることを特徴とする請求項1記載のボックス
    体の開閉装置。
  3. 【請求項3】 通常の開放状態では、ストッパーピンは
    ガイド溝の巾狭部に当接して、ボックス体の全開位置を
    規制することを特徴とする請求項2記載のボックス体の
    開閉装置。
  4. 【請求項4】 支持構造体側にボックス体を回動可能に
    軸支して、当該ボックス体の開閉動をエアダンパーでコ
    ントロールするボックス体の開閉装置において、上記エ
    アダンパーは、支持構造体側に固定されるシリンダー
    と、紐の基端部が接続されてシリンダー内を移動するピ
    ストンと、該ピストンを一方向に付勢するコイルばねと
    を備え、上記紐の先端部を固定部材に固定する一方、ボ
    ックス体は、その側壁に取付孔を設けて、当該取付孔に
    先端部両側にカット面を有して内側から外側に向かって
    突出するストッパーピンを回転可能に取り付け、支持構
    造体は、上記ボックス体の側壁と対応する側壁にストッ
    パーピンの移動軌跡に沿うガイド溝を設けて、該ガイド
    溝内をストッパーピンに支持された上記固定部材を移動
    させると共に、ガイド溝の一端寄りに巾狭部を形成し
    て、ストッパーピンをその先端部両側のカット面を利用
    して当該巾狭部を通過してガイド溝の奥部に移行させる
    と、固定部材は紐の張力によりガイド溝の奥部に逆止さ
    れることを特徴とするボックス体の開閉装置。
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