JP2015030317A - グラブボックス - Google Patents

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昭宏 弟子丸
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和明 栗田
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Abstract

【課題】内ケースを外ケースおよびインストルメントパネルから取り外さなくても、内ケースの前側に位置する車両構成要素を容易に露出させ得るグラブボックスを提供すること。【解決手段】グラブボックスにおける内ケースの開閉動作を案内するための機構を、ガイド軸およびスライドガイド部を含むスライド機構と、リンク部材を含むリンク機構と、の2種で構成し、このうちスライド機構によって内ケースを前後方向に案内し、かつ、リンク機構によって内ケースの後部が下方に揺動するよう案内する。そして、開位置において、内ケースが少なくともリンク機構から外れ、内ケースの前部かつ下部に位置する開回転軸を中心として回転可能になるようにする。【選択図】図3

Description

本発明は車載用のグラブボックスに関する。
車両のインストルメントパネルに配設されるグラブボックスとしては、回動型のものや引き出し型のものが知られている。
一般的なグラブボックスは、外ケースと内ケースとを備える。外ケースは内ケースを収容可能な箱状をなす。内ケースには、種々の物品を収容可能な物品収容空間が形成されている。外ケースは後方に開口する出入口を持つ。この開口つまり出入口は内ケースの出入り口となる。一方、内ケースの物品収容空間は上方に開口している。内ケースは、外ケースに対して回動またはスライドして、外ケースの内部である前側から、外ケースの出入口を経て、外ケースの外部である後側(車室内側)に引き出される。したがって、内ケースは外ケースの出入口を閉じる閉位置と出入口を開き収容空間の少なくとも一部が後側(車室内)に露出する開位置と、の間を位置変化する(例えば、特許文献1参照)。なお、本明細書でいう前側とは車両進行方向の前側を指し、後側とは車両進行方向の後側を指す。
ところで、車両の整備や点検等を行なう際に、整備等すべき車両構成要素と内装品との位置関係によっては、車両構成要素を露出させるために内装品を取り外す必要がある場合がある。例えば内装品の一種であるグラブボックスの前側(インストルメントパネルの奥側)には、一般に、車両構成要素の一種である空調装置が配設されている。この場合、例えば空調装置のフィルタを交換するためには、グラブボックスの少なくとも内ケースを取り外す必要がある。しかし、一般的なグラブボックスにおいては、内ケースは外ケースおよび/またはインストルメントパネルに対して簡単に脱離しないよう組み付けられている。このため、内ケースを外ケースおよび/またはインストルメントパネルから取り外す作業は繁雑であった。
特開平09-317316号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、内ケースを外ケースおよびインストルメントパネルから取り外さなくても、内ケースの前側に位置する車両構成要素を容易に露出させ得るグラブボックスを提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明のグラブボックスは、後方に開口する出入口と、前方に開口する連絡口と、を持つ箱状をなす外ケースと、
上方に開口する収容空間を内部に持ち、前記外ケース内に収容され前記出入口を閉じる閉位置と、少なくとも一部が前記外ケースの前記出入口から前記外ケースの後側かつ下側に引き出されて前記出入口を開く開位置と、の間をスライドかつ揺動する内ケースと、
前記内ケースに設けられているガイド軸と、
前記外ケースに設けられ前記ガイド軸をスライド可能かつ回転可能に支持して前記内ケースを少なくとも前後方向に案内するスライドガイド部と、
前記外ケースに軸支される第1リンク軸と、前記内ケースに脱着可能に軸支される第2リンク軸と、を持ち、前記外ケースと前記内ケースとを接続するリンク部材と、を持ち、
前記ガイド軸は前記内ケースの前部に設けられ、前記第1リンク軸は前記外ケースにおいて前記内ケースの上部に設けられ、前記第2リンク軸は前記内ケースの後部に設けられ、
前記開位置において、前記内ケースが前記第2リンク軸から脱離すると、前記内ケースは前記内ケースの前部かつ下部に設けられている開回転軸を中心として回転可能になるものである。
本発明のグラブボックスは下記(1)〜(5)の何れかを備えるのが好ましく、(1)〜(5)の複数を備えるのがより好ましい。
(1)前記ガイド軸の前記内ケースに対する位置は、前記内ケースの前側1/4位置よりもさらに前側である。
(2)前記第2リンク軸の前記内ケースに対する位置は、前記内ケースの前側1/3位置よりも後側である。
(3)前記ガイド軸の前記内ケースに対する位置は、前記内ケースの下側1/4位置よりもさらに下側である。
(4)前記開回転軸は前記ガイド軸である。
(5)前記内ケースは、前記内ケースの下側1/4位置よりもさらに下側に前記開回転軸を持ち、
前記外ケースは、前記開回転軸に対して離接可能であり前記開位置において前記開回転軸を枢支する枢支部を持ち、
前記開位置において、前記内ケースは前記枢支部に枢支された前記開回転軸を中心として回転する。
本発明のグラブボックスにおいては、内ケースの開閉動作を案内するための機構として、ガイド軸およびスライドガイド部を含む機構(スライド機構と呼ぶ)と、リンク部材を含む機構(リンク機構と呼ぶ)と、の2種を用いている。そして、スライド機構により内ケースを前後方向に案内し、かつ、リンク機構により内ケースの後部が下方に揺動するよう案内する。そして、開位置において、リンク機構との接続部(すなわち第2リンク軸)から内ケースを脱離させることで、内ケースは外ケースおよびインストルメントパネルに対して回転可能になる。内ケースは、内ケースの前部かつ下部に設けられている開回転軸を中心として回転する。このため、内ケースの上側には空間が形成され、外ケースの内部が露出する。また、外ケースは前側に開口する連絡口を持つ。この連絡口を通じて、車両構成要素が露出する。したがって、本発明のグラブボックスによると、内ケースを取り外さなくても車両構成要素を露出させ得る。そして、空調装置のフィルタ交換等を容易に行うことができる。
内ケースが閉位置にあるグラブボックスを模式的に表す説明図である。 内ケースが開位置にあるグラブボックスを模式的に表す説明図である。 開位置において内ケースが回転したグラブボックスを模式的に表す説明図である。 内ケースが閉位置にあるグラブボックスを模式的に表す説明図である。 内ケースが開位置にあるグラブボックスを模式的に表す説明図である。 内ケースが回転したグラブボックスを模式的に表す説明図である。
以下、本発明のグラブボックスを具体的に説明する。
(実施例1)
実施例1のグラブボックスを模式的に表す説明図を図1〜図3に示す。詳しくは、図1は内ケースが閉位置にあるグラブボックスを示す。図2は内ケースが開位置にあるグラブボックスを示す。図3は内ケースが回転したグラブボックスを示す。以下、実施例において、上、下、前、後とは図1に示す上、下、前、後を指す。なお、前は車両進行方向の先側に相当する。後は車両進行方向の後側、つまり、車室内側に相当する。
図1に示すように、実施例1のグラブボックスは、外ケース1と、内ケース2と、閉ロック手段(図略)と、第1ガイド部材4と、第2ガイド部材5と、リンク部材50と、を持つ。
外ケース1は、自動車のインストルメントパネル(図略)に組み付けられている。具体的には、外ケース1は出入口11と連絡口12とを持つ箱状をなし、出入口11をインストルメントパネルの意匠面(後面、車室内に露出する面)に向け、連絡口12をインストルメントパネルの奥側(車両進行方向の前側)に向けている。なお、実施例1においては、外ケース1はインストルメントパネルと別体であり、インストルメントパネルに組み付けられている。しかし、外ケース1は内部に内ケース2を収容可能であれば良く、この形状に限定されない。例えば、インストルメントパネル等の車両構成部材で外ケース1の少なくとも一部を構成しても良い。さらに、出入口11および連絡口12以外の開口を備えても良い。連絡口12のさらに前側には図略の空調装置が配設されている。
内ケース2は、外ケース1の内部に収容可能な箱状をなす。内ケース2は、後述する第1ガイド部材4および第2ガイド部材5に案内されて、図1に示す閉位置と、図4に示す開位置との間を位置変化可能である。具体的には、第1ガイド部材4および第2ガイド部材5は、内ケース2のスライド移動を案内する。内ケース2の前壁14は、閉位置においてインストルメントパネルと面一である。
閉ロック手段は、既知のロック構造からなり、図略の操作端部により駆動可能である。より具体的には、実施例1における閉ロック手段(図略)は、外ケース1に設けられている第1ロック部と、内ケース2に設けられている第2ロック部と、閉ロック付勢手段と、操作端部とで構成されている。第2ロック部は第1ロック部に係合するロック位置と、当該係合が解除されるロック解除位置と、の間を位置変化または状態変化可能である。閉ロック付勢手段は、第2ロック部をロック位置に向けて付勢する。また、操作端部は、車室内に露出し、閉ロック付勢手段の付勢力に抗して第2ロック部をロック解除位置に位置変化または状態変化させ得る。
第1ガイド部材4は、レール状をなすスライドガイド部15と、スライドガイド部15よりもやや下方に配置されているラック部16と、で構成されている。第1ガイド部材4は、外ケース1の内面に一体化されている。なお、スライドガイド部15はレール状に限定されず、例えば単なる長穴状等であっても良い。
第2ガイド部材5は、ラック部16に噛合するピニオン部17と、ピニオン部17と同軸的に配置されるとともにピニオン部17の軸方向に突出しスライドガイド部15にスライド可能に係合するガイド軸18と、で構成されている。ピニオン部17とガイド軸18とは同期して回転する。第2ガイド部材5は内ケース2の前端部分かつ下端部分に軸支されている。第1ガイド部材4と第2ガイド部材5とは、外ケース1と内ケース2との間に介在する。したがって、内ケース2はスライドガイド部15およびラック部16に沿って案内され、外ケース1に対して位置変化する。なお、実施例1のグラブボックスにおける開回転軸はガイド軸18である。
ガイド軸18の内ケース2に対する前後方向の位置は、図1に示すように、内ケース2の前側1/4位置よりもさらに前側である。換言するとガイド軸18は、内ケース2に対して、前後方向における内ケース2の全長の前側1/4位置よりもさらに前側に配置されている。
また、図1に示すように、ガイド軸18の内ケース2に対する上下方向の位置は、内ケース2の下側1/4位置よりもさらに下側である。換言するとガイド軸18は、内ケース2に対して、上下方向における内ケース2の全長の下側1/4位置よりもさらに下側に配置されている。
リンク部材50は、リンクベース51と、リンクベース51に固定されている1リンク軸52および第2リンク軸53で構成されている。第1リンク軸52は外ケース1に軸支され、第2リンク軸53は内ケース2に軸支されている。より具体的には、第1リンク軸52は内ケース2の上方、かつ、外ケース1の後端部分(出入口11の近傍)で、外ケース1に軸支されている。また、第2リンク軸53は、内ケース2の後端部分かつ下端部分で、内ケース2に軸支されている。より具体的には、第2リンク軸53は内ケース2の側面に設けられているリンク係合部60と脱着可能に係合している。リンク部材50は、第1リンク軸52を中心として外ケース1に対して揺動する。また、内ケース2は第2リンク軸53を中心としてリンク部材50に対して揺動する。したがって、内ケース2は第1リンク軸52および第2リンク軸53を中心として、外ケース1に対して2軸的に揺動する。
実施例1のグラブボックスにおける内ケース2の開閉動作を以下に説明する。
開動作時において、内ケース2は図1に示す閉位置から図4に示す開位置に位置変化する。このとき、ガイド軸18はスライドガイド部15内を、回転しつつ、前側から後側に向けてスライドする。実施例1において、スライドガイド部15は前後方向に直線的に延びる。このため、スライドガイド部15とガイド軸18とからなるスライド機構は、内ケース2を前後方向に直線的に案内する。なお、スライドガイド部15は内ケース2を全体として前後方向に案内できれば良く、傾斜していても良い。この傾斜角は小さい方が好ましく、具体的には、前後方向(水平方向)に対して±30°以内であるのが好ましい。
ガイド軸18は内ケース2の前端部分かつ上端部分に軸支されているため、少なくとも内ケース2の前端部分かつ上端部分は開閉動作時に平行移動に近い状態で前後方向にスライドする。なお、実施例1においては、ガイド軸18は内ケース2に軸支されているが、例えばピニオン部17を設けない場合等には、内ケース2に固定しても良いし、内ケース2に直接形成しても良い。
一方、リンク部材50は、2つの軸(第1リンク軸52、第2リンク軸53)を持つ。また、内ケース2は、リンク部材50を介して外ケース1に軸支されている。このため、内ケース2は外ケース1に対して2軸的に揺動する。第1リンク軸52および第2リンク軸53を持つリンク部材50(リンク機構)により内ケース2が2軸的に揺動するため、内ケース2は外ケース1に対して種々の位置をとり得る。このため、上記したスライド機構によって内ケース2を後側に向けて直線的に案内しつつ、かつ、リンク機構によって内ケース2を揺動させ得る。また、リンク部材50の第2リンク軸53は内ケース2の後部に枢支されている。このためリンク機構は、内ケース2を揺動させて、内ケース2の後部を下方に案内し得る。つまり、開動作時において、内ケース2の全体が後方に移動するとともに、内ケース2の少なくとも後部が下方に向けて揺動する。したがって内ケース2は、実質的に、斜め下方向に開動作する(図2)。
上述したように内ケース2が斜め下方向に開動作し開位置に配置されると、第2リンク軸53は外ケース1の前側に配置される。第2リンク軸53と内ケース2とは脱着可能であるため、このとき内ケース2を第2リンク軸53から取り外すことができる。具体的には、実施例1においては、内ケース2の側面にリンク係合部60が設けられている。リンク係合部60は、略筒状をなし、内ケース2の側面から外ケース1側(つまり第2リンク軸53側)に向けて進退可能に突出している。そして図略の係合付勢手段によって、リンク係合部60は外ケース1側に付勢され、第2リンク軸53と係合する。換言すると、第2リンク軸53はリンク係合部60に枢支される。係合付勢手段の付勢力に抗してリンク係合部60を押圧すると、第2リンク軸53とリンク係合部60との係合が外れる。このため内ケース2を第2リンク軸53から取り外すことができる。
このとき、ガイド軸18はスライドガイド部15に支持されたままである。したがって、内ケース2は開回転軸(ガイド軸18)を中心として内ケース2が時計まわりに回転する。また、スライドガイド部18は内ケース2の前部かつ下部に位置する。このため、回転した内ケース2は図3に示すように出入口11の下側に配置される。このため、外ケース1の内部は出入口11を通じて露出する。また、外ケース1の前側は開口している(連絡口12)。このため、外ケース1の前側に設けられている図略の空調装置は、連絡口12および出入口11を通じて露出する。したがって、このとき空調装置のフィルタ交換等が可能になる。つまり、実施例1のグラブボックスによると、開位置に配置した内ケース2をさらに回転させることで、外ケース1の前側に設けられている車両構成要素に容易に接近できる。
なお、開位置において内ケース2を回転させ、外ケース1の内部を露出させることを考慮すると、開回転軸(実施例1においてはガイド軸18)を内ケース2の前部および下部に設ける必要がある。例えば開回転軸(ガイド軸18)を内ケース2の後部および/または上部に設けると、開回転軸(ガイド軸18)を中心に回転した内ケース2は、外ケース1に干渉するか、外ケース1の内部に入り込む。このため、これらの場合には外ケース1の内部を十分に露出させ難い。
閉動作時には、内ケース2を反時計回りに回転させ、第2リンク軸53とリンク係合部60とを再度係合させる。そして第2リンク軸53に内ケース2を装着する。そして内ケース2を開動作時とは逆方向に押し込むと、内ケース2は閉動作する。つまり、スライド機構によって内ケース2の全体が前方に移動するとともに、リンク機構によって内ケース2の少なくとも後部が上方に向けて揺動する。そして、内ケース2は図1に示す閉位置に再度配置される。
ところで、実施例1のグラブボックスにおいては、内ケース2の上下方向における重心の大きな変動を抑制でき、内ケース2は比較的小さな力で閉動作する。つまり、実施例1のグラブボックスにおいては、スライド機構によって内ケース2を前後方向に案内し、リンク機構によって内ケース2の後部を下方に揺動させることにより、内ケース2を斜め下方向に開動作させ得る。内ケース2を斜め下方に開動作させれば、例えば傾斜形状をなすインストルメントパネルに実施例1のグラブボックスを組み付けた場合にも、内ケース2の収容空間を車室内に大きく露出させ得る。また、内ケース2の全体を斜め下方向にスライドさせたり、内ケース2を大きく揺動させる場合と比べて、上下方向における内ケース2の重心の変動量を低減できる。
さらに、実施例1のグラブボックスでは、スライド機構における支点(ガイド軸18)と、リンク機構における支点(第1リンク軸52および第2リンク軸53)とを、内ケース2の前、後および上方向に離間させている。具体的には、ガイド軸18の内ケース2に対する前後方向の位置を、内ケース2の前側1/4位置よりもさらに前側に設けている。そして、第2リンク軸53の前後方向の位置を内ケース2の前側1/3よりも後側に設けている。本発明のグラブボックスにおいては、第2リンク軸53とガイド軸18との距離が十分に大きければ、内ケース2の重心を第2リンク軸53とガイド軸18との間に配置でき、内ケース2は安定して開閉動作すると考えられる。つまり、内ケース2の動作安定性を考慮すると、第2リンク軸53とガイド軸18との距離は大きいのが好ましい。実施例1のグラブボックスにおいては、ガイド軸18および第2リンク軸53が前後方向(すなわち、上述したスライド機構による内ケース2の案内方向)に大きく離間している。このため、内ケース2は安定してスライドおよび揺動し、内ケース2の開閉に要する力は低減される。参考までに、内ケース2の前後方向おけるガイド軸18および第2リンク軸53の距離は、前後方向における内ケース2の全長の1/2以上であるのが好ましい。また、内ケース2の重心がガイド軸18よりも前方にあるのが好ましい。
また、実施例1のグラブボックスにおいては、内ケース2の上下方向におけるガイド軸18の位置を、内ケース2の下側1/4位置よりもさらに下側に設けている。このことにより、内ケース2の上方に比較的大きな空間が形成され、連絡口12が大きく露出する。
実施例1においては、ガイド軸18を内ケース2の前部かつ下部に設けたが、ガイド部18の位置は内ケース2の前部であれば良く、これに限定されない。例えば、ガイド部18を内ケース2の前部かつ上部に設けても良い。この場合には、ガイド部18の位置に応じた位置にスライドガイド部15を設ければ良い。
(実施例2)
実施例2のグラブボックスは、ガイド軸18と別の開回転軸70を設けたこと、開回転軸70を枢支可能な枢支部71を外ケース1に設けたこと、ガイド軸18を内ケース2の前端かつ上端に設けたこと、第2ガイド部5を外ケース1の上部に設けたこと、および、第2ガイド部の形状以外は、実施例1のグラブボックスと略同じものである。実施例2のグラブボックスを模式的に表す説明図を図4〜図6に示す。詳しくは、図4は内ケース2が閉位置にあるグラブボックスを示す。図5は内ケース2が開位置にあるグラブボックスを示す。図6は内ケース2が回転したグラブボックスを示す。
実施例2のグラブボックスにおいて、ガイド軸18およびピニオン部17は内ケース2の後端かつ上端に設けられている。そして、ガイド軸18を案内するスライドガイド部15、および、ピニオン部17に噛合するラック部16もまた、外ケース1の上部に設けられている。なお、スライドガイド部15の後端部分、および、ラック部16の後端部分は、略円弧状に湾曲している。
開回転軸70は、ガイド軸18とは別に、内ケース2に設けられている。詳しくは、内ケース2の前端かつ下端には軸座部25が設けられている。開回転軸70はこの軸座部25に突設されている。開回転軸70は、実施例1の開回転軸(ガイド軸18)と同様に、内ケース2の下側1/4位置よりもさらに下側に設けられている。
枢支部71は外ケース1の側面に設けられている。枢支部71は、開回転軸70を枢支可能な軸受溝72を持つ。軸受溝72は前方かつ上方に開口している。図4に示す閉位置においては、枢支部71と開回転軸70とは前後方向に大きく離間している。しかし、内ケース2が開位置に向けて位置変化すると、内ケース2に設けられている開回転軸70が枢支部71に近接する。そして、図5に示す開位置においては、開回転軸70は枢支部71に枢支される。
このとき内ケース2は、実施例1と同様の操作で第2リンク軸53から取り外すことができる。第2リンク軸53から取り外された内ケース2は、ガイド軸18および開回転軸70を介して外ケース1に支持される。つまり、このときガイド軸18はスライドガイド部15に支持されたままであり、開回転軸70は枢支部71に枢支されたままである。上述したように、スライドガイド部15の後端部分は略円弧状に湾曲している。具体的には、スライドガイド部15の後端部分は、枢支部71に支持された開回転軸70を中心とした円弧状に湾曲している。したがって、このとき内ケース2は、開回転軸70を中心として回転可能である。また、スライドガイド部15の後端部分は、後側に開口している。したがって、図6に示すように、内ケース2が回転するとガイド軸18はスライドガイド部15から外れ、内ケース2は開回転軸70のみで外ケース1(具体的には枢支部71)に支持される。そして、内ケース2は外ケース1の下側(より具体的には出入口11の下側)に配置され、外ケース1の内部を露出する。このため、実施例2のグラブブックスにおいても、開位置に配置した内ケース2をさらに回転させることで、外ケース1の前側に設けられている車両構成要素に容易に接近できる。
なお実施例2のグラブボックスでは、閉位置においては、内ケース2のスライド方向におけるガイド軸18と第2リンク軸53との距離が、内ケース2の動作安定性に関与する。一方開位置においては、開回転軸70と第2リンク軸53との距離が、内ケース2の動作安定性に関与する。つまり、開位置において内ケース2が開回転軸70のみで外ケース1に支持される実施例2のグラブボックスにおいては、ガイド軸18および第2リンク軸53、および開回転軸70と第2リンク軸53との距離の両方を大きくするのが好ましい。具体的には、開回転軸70と第2リンク軸53との距離は前後方向における内ケース2の全長の1/2以上であるのが好ましい。また、内ケース2の重心は第2リンク軸53よりも前側にあるのが好ましい。ガイド軸18と第2リンク軸53との距離に関しては、実施例1と同様である。
本発明のグラブボックスは、各種車両用のグラブボックスとして好ましく使用できる。
1:外ケース 2:内ケース 3:操作端部
6:開閉付勢手段 7:開閉ガイド部 8:ロック体
9:ロック付勢手段 11:出入口
12:連絡口 15:スライドガイド部 18:ガイド軸
23:スライド端部 24:枢支端部 29:ロック領域
50:リンク部材 52:1リンク軸 53:第2リンク軸
70:開回転軸 71:枢支部

Claims (6)

  1. 後方に開口する出入口と、前方に開口する連絡口と、を持つ箱状をなす外ケースと、
    上方に開口する収容空間を内部に持ち、前記外ケース内に収容され前記出入口を閉じる閉位置と、少なくとも一部が前記外ケースの前記出入口から前記外ケースの後側かつ下側に引き出されて前記出入口を開く開位置と、の間をスライドかつ揺動する内ケースと、
    前記内ケースに設けられているガイド軸と、
    前記外ケースに設けられ前記ガイド軸をスライド可能かつ回転可能に支持して前記内ケースを少なくとも前後方向に案内するスライドガイド部と、
    前記外ケースに軸支される第1リンク軸と、前記内ケースに脱着可能に軸支される第2リンク軸と、を持ち、前記外ケースと前記内ケースとを接続するリンク部材と、を持ち、
    前記ガイド軸は前記内ケースの前部に設けられ、前記第1リンク軸は前記外ケースにおいて前記内ケースの上部に設けられ、前記第2リンク軸は前記内ケースの後部に設けられ、
    前記開位置において、前記内ケースが前記第2リンク軸から脱離すると、前記内ケースは前記内ケースの前部かつ下部に設けられている開回転軸を中心として回転可能になるグラブボックス。
  2. 前記ガイド軸の前記内ケースに対する位置は、前記内ケースの前側1/4位置よりもさらに前側である請求項1に記載のグラブボックス。
  3. 前記第2リンク軸の前記内ケースに対する位置は、前記内ケースの前側1/3位置よりも後側である請求項1または請求項2に記載のグラブボックス。
  4. 前記ガイド軸の前記内ケースに対する位置は、前記内ケースの下側1/4位置よりもさらに下側である請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のグラブボックス。
  5. 前記開回転軸は前記ガイド軸である請求項4に記載のグラブボックス。
  6. 前記内ケースは、前記内ケースの下側1/4位置よりもさらに下側に前記開回転軸を持ち、
    前記外ケースは、前記開回転軸に対して離接可能であり前記開位置において前記開回転軸を枢支する枢支部を持ち、
    前記開位置において、前記内ケースは前記枢支部に枢支された前記開回転軸を中心として回転する請求項1〜請求項5の何れか一項に記載のグラブボックス。
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