JP4099701B2 - 2方向レバースイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
カム凸起を備えた操作レバーと固定接点を備えたケースの間に、左右のばね板に各山形部を形成したU形接点ばね板を介在設置してなり、操作レバーを右若しくは左方向へ設定角度回転するとそのカム凸起がU形接点ばね片の右若しくは左ばね板の山形部に乗り上げて該ばね板を反曲しその接点をケースの右若しくは左の固定接点に圧接(スイッチON)するスイッチ作用を行う、2方向レバースイッチを提供する。
【0002】
【従来の課題】
近時、CD、PD、DVD、各種メモリーカード、ビデオカセット、テープカセット等の関連機器、プリンター、FAX等の紙処理機構、その他において、2方向(右←→左)からの外力で2方向均等にスイッチ開閉する作用を行うスイッチの必要性が極めて多くなっている。
【0003】
そこで、出願人は先に、特願平7-152695号(特許公開平8-329783号)、「2方向レバースイッチ」をもって、上記の使用目的において上記の作用を有効に行うスイッチ手段として、ばね付レバーに右または左方向(2方向)から外力が加わると、該ばね付レバーが枢軸を中心として右または左の接点(ばね片の先端部)が固定接点から離隔(スイッチOFF)するスイッチ作用を行うようにした、2方向レバースイッチを開発提供したものである。
【0004】
然るところ、上記先願発明の「2方向レバースイッチ」は、操作レバーを右若しくは左方向へ回転するとU形ばね片の接点がケースの右若しくは左の固定接点から離隔してスイッチOFFする所謂ノーマルクローズ型のスイッチであったが、それと反対に操作レバーを右若しくは左方向へ回転すると右若しくは左の可動接点がケース側の右若しくは左の固定接点に圧接してスイッチONする所謂ノーマルオープン型のスイッチの必要性が極めて多く、また、該方式のスイッチであって高頻度使用に耐久し、高精度で丈夫であり、その上極めて小形なスイッチの提供が強く要望されていることに鑑みて本発明スイッチを提供して、従来の課題を解決したものである。
ちなみに本発明実施例の寸法は20×15×6mmくらいである。
【0005】
【課題を解決する手段】
即ち本発明は、円盤の中心に中心軸を突出し、該円盤の背面の中心点を通る想定y軸線の左右対称位置に左、右カム凸起を凸設し、円盤上部の想定y軸線上にレバーを突出した操作レバーを、ケース上に、中心点を中心とし、そのレバーが中心点を通る想定y軸線上から左右方向へ設定角度往復回動自在に備えると共に、操作レバーの中心軸に掛け回した鋏形ばねの左右端をケース側に係合支持して、右若しくは左方向へ回動した操作レバーが鋏形ばねの復元弾力で中心線上に復元するように備え、
【0006】
ケース底板の中心点を通る想定y軸線上で中心点より上位の左右対称位置に固定接点を備え、その端子をケース外に突出し、上記想定y軸線上で中心点より下位の位置にあけたスリットの下方位置の底板背面にコモン固定接点を備えてその端子をケース外に突出し、
基部とその中心を通る想定y軸線の左右対称位置に形成した左右ばね板からなり、各左右ばね板の略中央部に山形部を突出し、基部の先端をコモン接点、左、右ばね板の各先端を可動接点として、U形接点ばね板を設け、
【0007】
ケース底板に一段高く形成した取付部上にU形接点ばね板を各想定y軸線を一致させて取り付け、該U形接点ばね板の基部を底板のスリットから背面側に挿入してそのコモン接点を底板背面のコモン固定接点と離隔相対若しくは接触すると共に左、右ばね片の各可動接点を底板の左、右固定接点と離隔相対して位置せしめ、
【0008】
上記ケースに取り付けたU形接点ばね板上に、操作レバーを、ケースと円盤の中心点及び想定y軸線を一致させて載置して、該操作レバーを中心点(中心軸)を中心として想定y軸線の左右方向に設定角度回動自在に設置すると共に、中心軸に鋏形ばねを掛け回してその左右先端をケース側に係合して、該鋏形ばねの弾力に抗して左若しくは左方向へ設定角度回動した操作レバーが該鋏形ばねの復元弾力で想定y軸線上に復元するように備えたものであり、
【0009】
操作レバーのレバーを右若しくは左方向へ設定角度回動すると、円盤の背面に凸設した右若しくは左カム凸起がU形接点ばね板の右若しくは左ばね板の山形部に乗り上げ、よって、右若しくは左ばね板が反曲してその接点がケースの右若しくは左固定接点に圧接(ON)すると共に、基部が反対方向に反曲してそのコモン接点がコモン固定接点に圧接(ON)して、右若しくは左回路がスイッチONするように備えたものである、2方向レバースイッチによって課題を解決したものである。
【0010】
【実施例】
次に、本発明の実施例を説明する。(図1〜図9)
円盤1の中心に中心軸2を突出し、該円盤1の背面の中心点を通る想定y軸線の左右対称位置に左、右カム凸起3、3を凸設し、円盤1上部の想定y軸線上にレバー4を突出した操作レバー5を、ケース6上に、中心点を中心とし、そのレバー4が中心点を通る想定y軸線上から左右方向へ設定角度往復回動自在に備えると共に、操作レバー5の中心軸2に掛け回した鋏形ばね7の左右端をケース6側に係合支持して、右若しくは左方向へ回動した操作レバー4が鋏形ばね7の復元弾力で想定y軸上に復元するように備え、
【0011】
ケース6の底枚6aの中心点を通る想定y軸線上で中心点より上位の左右対称位置に固定接点8、8を備え、その端子8a、8aをケース6外に突出し、上記想定y軸線上で中心点より下位の位置にあけたスリット9の下方位置の底板背面にコモン固定接点10を備えてその端子10aをケース6外に突出し、
【0012】
基部11とその中心を通る想定y軸線の左右対称位置に形成した左右ばね板12、12からなり、該左、右ばね板12、12の各中央部に山形部14を突出し、基部11の先端をコモン接点11a、左、右ばね板12、12の先端を可動接点12a、12aとして、U形接点ばね板13を設け、
【0013】
ケース6の底板6aに一段高く形成した取付部15上にU形接点ばね板13を各想定y軸線を一致させて取り付け、該U形接点ばね板13の基部11を底板6aのスリット9から背面側に挿入してそのコモン接点11aを底板6a背面のコモン固定接点10と離隔相対若しくは接触すると共に、左、右ばね板12、12の各可動接点12a、12aを底板6aの左右固定接点8、8と離隔相対して位置せしめ、
【0014】
上記ケース6に取り付けたU形接点ばね板13上に、操作レバー5を、ケース6と円盤1の中心点及び想定y軸線を一致させて載置して、該操作レバー5を中心点(中心軸)を中心として想定y軸線の左右方向に設定角度回動自在に設置すると共に、中心軸2に鋏形ばね7を掛け回してその左右先端をケース6側に係合して、該鋏形ばね7の弾力に抗して左若しくは左方向へ設定角度回動した操作レバー5が該鋏形ばね7の復元弾力で想定y軸線上に復元するように備えたものであり、
【0015】
操作レバー5のレバー4を右若しくは左方向へ設定角度回動すると、円盤の背面に凸出した右若しくは左カム凸起3がU形接点ばね板13の右若しくは左ばね板12の山形部14に乗り上げ、よって、右若しくは左ばね板12が反曲してその接点12aがケース6の右若しくは左固定接点8に圧接(ON)すると共に、基部11が反対方向に反曲してそのコモン接点11aがコモン固定接点10に圧接(ON)するように備えた、2方向レバースイッチである。
【0016】
【作用】
操作レバー5のレバー4を想定y軸線上から右若しくは左方向へ設定角度回転すると、該操作レバー5が中心軸2を中心とし鋏形ばね7の弾力に抗して設定角度回転し、よって、その円盤1の背面の右若しくは左のカム凸起3が回転してU形接点ばね板13の右若しくは左ばね板12の山形部14に乗り上げ、該山形部14を下降することにより右若しくは左ばね板12を下方反曲して、その先端の可動接点12aをケース6の底板6aの右若しくは左の固定接点8に圧接し、同時にスリット9から底板背面に挿入したU形接点ばね板13の基部11が取付部15を支点として上方へ反曲し、その先端のコモン接点11aがコモン固定接点10に圧接(予め接触していた場合はより強く、また離隔していた場合は新規に圧接)して、スイッチONの状態になる。
【0017】
上記の操作レバー5のレバー4を設定角度回転した状態で、レバー4を解放すると、操作レバー5は鋏形ばね7の弾性復元力で元の想定y軸線上位置に復帰し、よって、カム凸起3がU形接点ばね板13の山形部14から復帰下降し、反曲していた右または左ばね板12が復元反曲し可動接点12aが固定接点8から離隔上昇してスイッチOFFとなる。
この時、基部11のコモン接点11aとコモン固定接点10は接触したまま、若しくは離隔した状態となる。
【0018】
【効果】
ケースと操作レバーの間にU形接点ばね板を介在設置し、操作レバーの設定角度回転でそのカム凸起がU形接点ばね板の山形部に強制的に乗り上げてばね板を強力に反曲下降し、その先端の可動接点をケースの固定接点に圧設(スイッチON)し、また、操作レバーを解放すると鋏形ばねの復元弾力で瞬時に復元して可動接点と固定接点が離隔(スイッチOFF)するようにしたので、スイッチON、OFF作用が確実に行われると共に、特に可動接点がカム凸起による強い押圧力で固定接点に対し抉るように圧接されるため、接触状態が確実安定的でチャタリングなどが生じないと共に常時接点のクリーニング作用を発揮して汚れによる不良接触を無くし得る。
【0019】
また、U形接点ばね板の基部先端をコモン接点としてケース背面のコモン固定接点と予め接触して若しくは離隔相対に備え、上記操作レバーの回転によりU形接点ばね板の下方反曲による可動接点と固定接点の圧接が行われると同時に、U形接点ばね板の反転側先端であるコモン接点が反対に上方反曲してコモン固定接点に圧接するように備えたため、上記と同じくコモン接点とコモン固定接点の圧接(ON)が強固確実に行われると共に抉るように圧接することによるクリーニング作用も行われる効果がある。
【0020】
操作レバーとケースとU形接点ばね板、及び鋏形ばねの4点の部品を嵌着組立するだけで、上記の優れた特性を有する2方向レバースイッチを極めて簡単に設けることができ、また、各部品の構成が簡潔なため、スイッチ全体を極めて小形に設け得る。
なお、実施例図面は実物の約5倍に表している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の正面図、及び右側面図
【図2】背面図
【図3】(イ)はA―A線断面矢視図、(ロ)は(イ)の作用説明図、及び一部拡大図。
【図4】図1の実施例の分解図で各部品の配置及び組み立て順を示す図。
【図5】操作レバーの正面図、右側面図、及び底面図。
【図6】操作レバーの背面図。
【図7】図6のB―B線断面矢視図。
【図8】 U形接点ばね板の正面図、及び右側面図。
【図9】底板上にU形接点ばね板(斜破線で図示)を取り付けた状態のケースの正面図、C―C線矢視断面図、及び背面図。
【符号の説明】
y 想定y軸線
1 円盤
2 中心軸
3 カム凸起
4 レバー
5 操作レバー
6 ケース
7 鋏形ばね
8 固定接点
8a 固定端子
9 スリット
10 コモン固定接点
10a コモン固定端子
11 基部
11a コモン接点
12 左右ばね板
12a 可動接点
13 U形接点ばね板
14 山形部
15 取付部

Claims (1)

  1. 円盤の中心に中心軸を突出し、該円盤の背面の中心点を通る想定y軸線の左右対称位置に左、右カム凸起を凸設し、円盤上部の想定y軸線上にレバーを突出した操作レバーを、ケース上に、中心点を中心とし、そのレバーが中心点を通る想定y軸線上から左右方向へ設定角度往復回動自在に備えると共に、
    操作レバーの中心軸に掛け回した鋏形ばねの左右端をケース側に係合支持して、右若しくは左方向へ回動した操作レバーが鋏形ばねの復元弾力で中心線上に復元するように備え、
    ケース底板の中心点を通る想定y軸線上で中心点より上位の左右対称位置に固定接点を備え、その端子をケース外に突出し、上記想定y軸線上で中心点より下位の位置にあけたスリットの下方位置の底板背面にコモン固定接点を備えてその端子をケース外に突出し、
    基部とその中心を通る想定y軸線の左右対称位置に形成した左右ばね板からなり、各左右ばね板の略中央部に山形部を突出し、基部の先端をコモン接点、左、右ばね板の各先端を可動接点として、U形接点ばね板を設け、
    ケース底板に一段高く形成した取付部上にU形接点ばね板を各想定y軸線を一致させて取り付け、該U形接点ばね板の基部を底板のスリットから背面側に挿入してそのコモン接点を底板背面のコモン固定接点と離隔相対若しくは接触すると共に左、右ばね片の各可動接点を底板の左、右固定接点と離隔相対して位置せしめ、
    上記ケースに取り付けたU形接点ばね板上に、操作レバーを、ケースと円盤の中心点及び想定y軸線を一致させて載置して、該操作レバーを中心点(中心軸)を中心として想定y軸線の左右方向に設定角度回動自在に設置すると共に、中心軸に鋏形ばねを掛け回してその左右先端をケース側に係合して、該鋏形ばねの弾力に抗して左若しくは左方向へ設定角度回動した操作レバーが該鋏形ばねの復元弾力で想定y軸線上に復元するように備えたものであり、
    操作レバーのレバーを右若しくは左方向へ設定角度回動すると、円盤の背面に凸設した右若しくは左カム凸起がU形接点ばね板の右若しくは左ばね板の山形部に乗り上げ、よって、右若しくは左ばね板が反曲してその接点がケースの右若しくは左固定接点に圧接(ON)すると共に、基部が反対方向に反曲してそのコモン接点がコモン固定接点に圧接(ON)して、右若しくは左回路がスイッチONするように備えたものである、
    2方向レバースイッチ。
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