JP4096226B2 - フィンチューブ型熱交換器、その製造方法及び冷凍空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、冷媒と空気等の流体間での熱交換を行うためのフィンチューブ型熱交換器、その製造方法及びそれを用いた冷凍空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のプレートフィン型熱交換器について、図23から27を用いて説明する。
図23及び図24は特開平3−128167号公報に開示された冷凍空調装置に用いられる扁平状の伝熱管を有するプレートフィン型熱交換器を示す部分外観図である。この熱交換器は、プレートフィンチューブ型と一般に呼ばれるもので、一定間隔で配置され、その間を空気が流れる板状フィン1と、この各板状フィン1へ直角に挿入され、内部に冷媒が流れる扁平形状の伝熱管2からなり、伝熱管2の段方向(空気の通過する方向に対し直角方向)の板状フィン1面には、スリット群が設けられている。スリット群はスリット3の側端部が風向に対向するように位置しており、さらに、風向に対し、ある角度をもって、配置されている。このようにすることで、前記側端部において空気流の速度境界層及び温度境界層を更新する効果を期待でき、伝熱促進が行われ、熱交換能力が増大するとされている。
【0003】
また、図23及び図24に示すように、伝熱管2に偏平形状の伝熱管2を用いることにより、図27に示す円形状の伝熱管(図27(a)は、円形状の伝熱管の熱交換器の平面断面図、図27(b)は、板状フィンとスリットを示す断面図である)と比較し、通風抵抗が大幅に小さくできるという利点がある。
【0004】
このような偏平形状の伝熱管2を用いた熱交換器を製造するためには、図23に示す熱交換器の場合は、図25に示すように、適宜間隔をおいて多数重ねられた板状フイン1を治具で固定し、各板状フイン1の挿通穴11に伝熱管2を挿入して板状フィン1と偏平形状の伝熱管2を密着させ、その後、ロウ材や、接着剤によって密着させている。
【0005】
また、図24に示す熱交換器では、板状フィン1を、1列に並んだ伝熱管2の方向に2分割し、片側の分割板状フィン1を積層し、分割挿通穴11に伝熱管2を挿入し、その後もう片側の積層分割板状フィン1を合体する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
これらの熱交換器は、伝熱促進のために板状フィン1にスリット3を有しているが、スリット寸法、スリット間の距離等について、特別の検討がなされていない。従って、熱交換能力の向上が充分発揮されているとはかぎらない。
【0007】
また、図23の熱交換器においては、図25に示すように偏平形状の伝熱管2を板状フィン1の挿通穴11内に挿入する際、図26に示すように、摩擦によって板状フィン1が屈曲する恐れがあり、その結果、板状フィン1の間隔が不均一となり、熱交換器の外観の体裁を悪くするばかりでなく、通風抵抗の増大を招くという問題がある。したがって、板状フィン1の挿通穴11内に偏平形状の伝熱管2を挿入するには、高い精度と熟練を要し、組立てに手数と時間を要するとともに、製造コストが嵩むという問題があった。
また、図24の熱交換器の組立ては、伝熱管2が1列のものに限られていた。
【0008】
また、熱交換器を蒸発器として用いた場合、板状フィン1上を凝縮水が伝って流れ落ちにくく、送風機が熱交換器の重量方向下方に位置する場合、送風機に流入してしまいやすいという問題点があった。
【0009】
本発明は、前記に鑑みなされたものであり、伝熱量が大きく、通風抵抗が小さい、従って熱交換能力が大きいフィンチューブ型熱交換器を得ることを目的とする。
また、組立性が良いフィンチューブ型熱交換器を得ることを目的とする。
また、蒸発器の熱交換器として使用時の凝縮水の排水性の良いフィンチューブ型熱交換器を得ることを目的とする。
また、伝熱管と板状フィンとの密着性が良く、伝熱特性の良いフィンチューブ型熱交換器を得ることを目的とする。
また、組立性が良いフィンチューブ型熱交換器の製造方法を得ることを目的とする。
また、前記のフィンチューブ型熱交換器を使った冷凍空調装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係るフィンチューブ型熱交換器は、 本発明の請求項1に係るフィンチューブ型熱交換器は、所定の間隔で積層された複数の板状フィンと、板状フィンを、その積層方向に貫通し、内部を被熱交換流体が流れるとともに、被熱交換流体が流れる断面が扁平形状である複数本の伝熱管と、板状フィンに設けられた複数の切り起しスリットとを備え、板状フィン間及び伝熱管間を熱交換流体が流れることによって、被熱交換流体と前記熱交換流体とを熱交換させるフィンチューブ型熱交換器において、
伝熱管は、扁平断面の長軸径が熱交換流体の流れ方向に一致するように配置され、板状フィンを貫通する貫通伝熱管の配列が、熱交換流体の流れ方向と垂直方向に1配列以上あり、板状フィンに設けられた切り起しスリットは、垂直方向の配列伝熱管の伝熱管間で、熱交換流体の流れ方向に平行に配列され、切り起しスリットの幅をa、切り起しスリット間の距離をbとしたとき、1≦b/a≦4の関係があり、
板状フィンから突出するフィンカラーと、該フィンカラーに囲まれるように、かつ熱交換流体の流れ方向と平行に、板状フィンに形成される挿通穴を備え、複数の伝熱管は熱交換流体の流れ方向と平行方向の配列ができるようにフィンカラー及び挿通穴に挿入され、熱交換流体の流れ方向に対して上流側の伝熱管と下流側の伝熱管との間にフィンカラーのない部分を設け、また、挿通穴の下流端部及びフィンカラーの下流端部が板状フィンの下流端部において外側に広がるように曲率を有して開口するものである。
【0015】
また、請求項2に係るフィンチューブ型熱交換器の製造方法は、長手方向の一方の端部に開口を有する挿通穴と、挿通穴の周囲に、隣接するフィンを所定の間隔に支持するフィンカラーとを設けた第1の分割板を積層する工程と、長手方向の両方の端部に開口を有する挿通穴と、挿通穴の周囲に隣接するフィンを所定の間隔に支持するフィンカラーとを設けた第2の分割板を積層する工程と、長手方向の一方の端部に開口を有する挿通穴と、挿通穴の周囲に隣接するフィンを所定の間隔に支持するフィンカラーとを設けた第3の分割板を積層する工程と、積層された第1の分割板の前記挿通穴の底部にロウ材を配置する工程と、ロウ材を配置した第1の分割板の前記挿通穴に断面が偏平状の第1の伝熱管の半分を挿入する工程と、積層された第2の分割板の両方の挿通穴の底部にロウ材を配置する工程と、第1の伝熱管の残りの半分を前記ロウ材を配置した第2の分割板の一方の挿通穴に挿入する工程と、ロウ材を配置した第2の分割板の残りの挿通穴に断面が偏平状の第2の伝熱管の半分を挿入する工程と、積層された第3の分割板の前記挿通穴の底部にロウ材を配置する工程と、第2の伝熱管の残りの半分を前記ロウ材を配置した前記第3の分割板の前記挿通穴に挿入する工程と、加熱してロウ付けする工程と、を備えたものである。
【0016】
また、請求項3に係るフィンチューブ型熱交換器の製造方法は、積層された第1〜第3の分割板の挿通穴へのロウ材の配置と伝熱管の挿入は重力方向に行なわれるものである。
また、請求項4に係るフィンチューブ型熱交換器の製造方法は、ロウ付けする工程の後に、第1〜第3の分割板のフィン表面に親水材を塗布する工程を備えたものである。
【0021】
また、請求項5に係る冷凍空調装置は、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器を有する冷凍サイクルを備え、冷媒を被熱交換流体とし、また、空気を熱交換流体とした冷凍空調装置であって、凝縮器及び蒸発器のうち、少なくとも一方に、請求項1のフィンチューブ型熱交換器を用いるものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は実施の形態1のフィンチューブ型熱交換器の平面断面図である。図2は同じく、フィンチューブ型熱交換器の外観斜視図である。
図において、1は板状フィンであり、所定の間隔で複数積層されている。2は被熱交換流体である冷媒が通る伝熱管であり、板状フィンの積層方向に板状フィンを貫通している。即ち、積層板状フィン1に垂直に貫通している。
伝熱管2の断面は、長軸径dbと短軸径daの略楕円形状、言い換えれば、扁平状形状であり、扁平断面の長軸径dbが熱交換流体である空気の流れ方向に平行となっている。(図1で、列方向に長く、段方向に短い形状をしている)板状フィン1を貫通する貫通伝熱管2の配列は、空気の流れ方向と垂直方向の配列(図1で段方向の配列)及び平行方向の配列(図1で列方向の配列)があり、図1では、垂直方向の配列が2配列、平行方向の配列が3配列(3列)の例を示している。
3は板状フィン1に形成された切り起しスリットであり、垂直方向の配列伝熱管2の隣接伝熱管2間に、空気流れ方向と平行に複数配列されている。即ち、空気流れに対して、上流側から下流側に向かって、複数配列されている。
また、4はヘッダーであり、5は冷媒の出入口である。
【0023】
この実施の形態においてフイン1の積層方向のピッチFp=0.0012mであり、フィン厚みFt=0.0001m、また空気の流れ方向のフィン幅はL=0.0254m、フィン1に流入する直前の風速である熱交換器の前面風速UfはUf=1.0m/s、熱交換器の段方向に隣接する伝熱管2の中心の距離DpはDp=0.0133m、伝熱管2は列方向に2列とし、後述のフィンカラー6の前縁部まで、フィンカラー6と伝熱管2がロウ付けにより、完全接合されている。
【0024】
また、伝熱管2内には耐圧を保持するため、1本の伝熱管2につき5本の隔壁が設けられており、伝熱管2内は6室に分割されている。また、各室の冷媒流路の冷媒流れ方向に対して垂直方向の断面積は同一である。また、空気の流れ方向に平行な長軸径をdb=0.008m、長軸径に直交する短軸径をda=0.002mとし、偏平率はH=db/da=4.0とする。また、空気の流れ方向に平行に、板状フィン1上にスリットを4個備えている。
【0025】
前記のようなフィンチューブ型熱交換器において、伝熱管2はアルミニウム合金製押し出し形材、もしくはロウ材をアルミ板に積層させた板を扁平形状に加工し電縫することによって成形される。また、板状フィン1はアルミニウム合金製板材にて形成されている。
【0026】
図1において、切り起しスリット3のスリット幅、相互間の位置関係は以下のようになる。スリット幅aは4個とも同じで、切り起しスリット3はスリット幅a1=a2=a3=a4=0.002mである。また、スリット間の距離bは、これも同じで、b1=b2=b3=0.004mである。空気の流れに対する板状フイン1の前縁から切り起しスリット3の前端部までの距離h1と板状フィン1の後縁から最も下流側の切り起しスリット3の後端部までの距離h2は同じで、h1=h2=0.0027mである。
スリット幅aは一定の方が形成が容易であり、フィン成形が容易となり望ましいが、等しくなくても良い。
【0027】
図3は、板状フィン1上に設けられたフィンカラー6、挿通穴11及び切り起しスリット3を示す部分外観図である。フィンカラー6は挿通穴11の周りに渡って板状フィン1から突出している。伝熱管2は挿通穴11に挿入され、板状フイン1を貫通する。
切り起しスリット3は、板状フィン1から切り起されたスリットの側端部が空気の流れに対して対向し、また、切り起しスリット3は空気の流れ方向と平行に複数設けられている。
【0028】
フィンチューブ型熱交換器の板状フィン1及び伝熱管2間を流れる空気は、板状フィン1との間で熱交換されることにより加熱または冷却される。
図4は、切り起しスリットにより形成される温度境界層の発達状態を説明する説明図である。板状フィン1の表面では図4(a)で示すように温度境界層30が発達し、空気と板状フィン1間の伝熱はこの温度境界層30を介して行われる。一般に、温度境界層30が薄いほど空気と板状フィン1との単位温度差あたりの伝熱量は大きく、図4(b)に示すように、切り起しスリット3の上流側先端では温度境界層が更新され、切り起しスリット3の空気流れ方向上流側の端部での温度境界層30の厚みが非常に薄くなる。板状フィン1は積層方向にピッチFpで積層されており、たとえば、切り起しスリット3の空気流れ方向上流側の端部から発達する温度境界層30は、下流の位置で積層方向に隣り合う切り起しスリット3から発達した温度境界層30と干渉する。干渉が発生した位置より下流では、温度境界層30の厚みは一定であり、流れ方向の単位長さあたりの伝熱量は一定値となる。
【0029】
一方、温度境界層30の厚みをdtとすると、切り起しスリット3の空気流れ方向の上流側端部から流れ方向の距離y[m]における温度境界層30の厚みdt[m]は、以下の式で表される。
dt=5.0×(ν×y/U)0.5/Pr0.3
ここで、νは動粘性係数であり、常温常圧の空気の場合ν=0.000016[m2/s]である。また、Uは自由通過基準の風速(熱交換器内で流れる空気の平均流速である)でU=1.31[m/s]である。また、Prはプラントル数で常温常圧の空気の場合、Pr=0.72である。
【0030】
いま、板状フィン1の間隔HfをHf=Fp−Ftと定義し、切り起しスリット3の、板状フィン1の積層方向の位置がHf/2のとき、切り起しスリット3の表面と空気の間の伝熱が促進されるのは、切り起しスリット3の下流、すなわちy=aでの前記温度境界層30の厚みdtが板状フィン1間の間隔Hfの1/2よりも小さいことが必要である。ただし、a[m]は切り起しスリット3の幅を示す。
従って、切り起しスリット3の幅aは、
a≦U/ν×Pr0.6×(Hf/10)2=510×U×Fp2
の条件を満たすように設定する。
【0031】
空調用熱交換器の標準的な使用範囲では、自由通過体積基準の風速はU=0.5〜2m/sであるので、
a≦255×Hf2〜1020×Hf2
である。ただし、計算に際して、a、Hfの単位はともに[m]であることに注意を要する。
たとえば、Fp=0.0012m、Ft=0.0001mとすれば、Hf=0.0011mであり、
a≦0.00062〜0.00246m
の範囲となる。なお、切り起しスリット3の、板状フィン1の積層方向の位置がHf/2以外の場合においても、上記の考え方でスリット幅aを設定すれば、概ね同様の効果を奏する。
【0032】
さて、このとき、切り起しスリット3の面の単位面積当たり、単位温度当たりの伝熱量を表す熱伝達率αs[W/m2K]は以下のように与えられる。即ち、
αs=K/a×0.664×Rea0.5×Pr0.3
ただし、Kは空気の熱伝導率、Prはプラントル数であり、それぞれ常温常圧の場合に、K=0.0261[W/mK]、Pr=0.72[−]である。
また、Reaはレイノルズ数で、以下のように定義される。
Rea=U×a/ν
従って、
αs=3.914×(U/a)0.5
a≦510×U×Hf2を代入すれば、
αs≧0.173/Hf
【0033】
一方、切り起しスリット3が無い場合の平面フィンの熱伝達率αb[W/m2K]は、およそ以下のように計算できる。
αb=k/(Hf×2)×4.3
従って、
αb=0.056/Hf
いま、空気の流れ方向に沿った板状フィン1の幅Lの板状フィン1の平面上の切り起しスリット3の数をNとすると、有効熱伝達率αeff(フィン効率Φを除いた空気側の熱伝達率、後述のαoとはαo=Φ×αeffの関係ある)は上述の2つの熱伝達率の面積加重平均となる。すなわち、
αeff=αb+(N×e/L)×(αs−αb)
=0.056/Hf×{1+N×(1274×U×Hf2/L)}
従って、αeffはNが大きくなると増加する。
【0034】
一方、切り起しスリット3の数Nの最適値を与えるため、通風抵抗とNの関係について述べる。空気流れ方向に沿った切り起しスリット3の数Nが多いと前記の温度境界層30の更新の効果で、伝熱量は増加するものの、熱交換器の通風抵抗が増加し、送風機の駆動力Pfが大きくなるため、個数Nを限定する必要がある。
いま、切り起しスリット3のない板状フィン1の間の単位長さあたりの圧力損失(通風抵抗)ΔPbは以下のように与えられる。
ΔPb=32/Refp×(1/Hf)×1/2×(γ/g)×U2
ここでRefpは以下のように定義される。
Refp=U×(2×Hf)/ν
また、γは常温常圧の空気の比重量[N/m3]、gは重力加速度[m/s2]である。
【0035】
一方、切り起しスリット3部分の単位長さあたりの圧力損失(通風抵抗)ΔPsは一般に、
ΔPs=2×1.328/Rea0.5×(1/Hf)×1/2×(γ/g)×U2
従って、圧力損失(通風抵抗)の和ΔPは、
ΔP={(L−N×a)×32/Refp×(1/Hf)+N×a×2.656/Rea0.5×(1/Hf)}×1/2×(γ/g)×U2=L×ΔPb+N×a×(ΔPs−ΔPb)
従って、切り起しスリット3の個数Nに比例して通風抵抗ΔPが増大することを意味する。そこで、送風機駆動力Pfを一定にして、単位長さ当たりの熱交換能力Eを計算する。
【0036】
また、本実施の形態における熱交換器を冷凍空調装置に使用した場合の送風機の駆動力低減を図るため、送風機の駆動力をフィンチューブ型熱交換器の性能評価項目に追加する。
送風機の駆動力Pf[W]は、次式にて定義される。
Pf=ΔP×Q
ここで、Qは熱交換器を通過する空気流量[kg/s]であり、伝熱管2の長手方向の長さをW[m]、伝熱管2の段数(段方向の数)をDnとすると、熱交換器の前面風速Uf[m/s]とは以下の関係がある。
Uf=Q/ρ/(W×Dp×Dn)
【0037】
以下、切り起しスリット3の幅aとスリット間距離bをパラメータとし、αおよびΔPを計算し、送風機の駆動力Pf一定の条件で、空気流量Qを決定して、この時の熱交換器の熱交換能力Eを計算した。なお、スリット形状、配置は一定とする。また、熱交換能力Eは単位温度当たりの熱交換量E[W/K]で評価し、次式による。
E=Q×H×ε
ε=1−exp(−T)
T=Ao×K/(Q×H)
K=1/(1/αo+Ao/Ai/αi+Ac/Ai/αc)
ここで、H[W/kg・K]は空気比熱、εは温度効率、K[W/m2K]は熱通過率、αo[W/m2K]及びαi[W/m2K]は、それぞれ、管外熱伝達率及び管内熱伝達率、αc[W/m2K]は板状フィン1と伝熱管2の接触部熱伝達率、Ao[m2]は熱交換器の空気側全伝熱面積、Ap[m2]は熱交換器の空気側パイプ伝熱面積、Af[m2]は熱交換器の空気側フィン伝熱面積、Ai[m2]は熱交換器の冷媒側伝熱面積、Ac[m2]は板状フィン1と伝熱管2の接触部面積であり、熱交換器の形状に依存するパラメータ、熱交換能力Eは段ピッチDp、フィン幅L、ピッチFp、板状フィン1の厚さFt、板状フィン1と伝熱管2の接触熱伝達率αcが決まれば算出できる値である。
【0038】
以下、形状パラメーターと熱交換能力Eとの関係を図5及び図6に示す。なお、これらの図において熱交換能力E[W/K]は、伝熱管2の段数が1段で、伝熱管2の長手方向の長さWが単位長さのときの値である。
【0039】
図5は、本実施の形態の扁平形状の伝熱管2のフィンチューブ型熱交換器及び図27に示す円形状の伝熱管2のフィンチューブ型熱交換器に関して、切り起しスリット3の数Nをパラメーターにして、スリット幅aとスリット間距離bの比b/a=2とし、送風機の駆動力Pfを一定にして、伝熱管2の長手方向の単位長さ当たりの熱交換能力Eを計算したものである。
円形状の伝熱管2の熱交換器は板状フィン1の積層方向のピッチFpはFp=0.0012mであり、板状フィン1の厚みFtは、Ft=0.0001m、また空気の流れ方向の板状フィン幅LはL=0.0254m、熱交換器の前面風速UfはUf=1.0m/s、熱交換器の段方向に隣接する伝熱管の中心の距離DpはDp=0.0266m、伝熱管は列方向に2列とし、板状フィン1と伝熱管2間の密着は伝熱管2を拡管棒または高圧水により押し広げ、板状フィン1と密着させる方法により行われる。
【0040】
図5より熱交換能力Eは切り起しスリット3の数N=4付近で最大値をとる。これは、通風抵抗ΔPはスリット数が増えた場合、線形的に増加するが、伝熱量qは一定値に漸近するため、N=4以上のスリットを切り起こすと圧力損失(通風抵抗)ΔPの増分が、伝熱量qの増分よりも大きく、風量Qが低下するためである。
従って、切り起しスリット3は本実施の形態では4個とすることが望ましいが2個から6個の範囲であれば、熱交換能力Eは、最大値に対し3%以内であり、十分に効果を発揮する。また、円形状伝熱管2の熱交換器と扁平形状の伝熱管2の熱交換器を比較した場合、扁平形状の伝熱管2の熱交換器の方が、切り起しスリット3の数の最大値が小さい。これは、扁平形状の伝熱管2の熱交換器の方が伝熱管2の部分の圧力損失が小さく、全圧力損失ΔPに対する切り起しスリット3の圧力損失の割合が大きいためである。
また、円形形状の伝熱管2の熱交換器に対し、扁平形状の伝熱管2の熱交換器の熱交換能力Eの絶対値が大きいのは、板状フィン1と伝熱管2の接合方法として、ロウ付けを用いているためであり、このため接触熱伝達率αcが非常に大きいためである。
【0041】
図6は、本実施の形態の扁平形状の伝熱管2のフィンチューブ型熱交換器及び図27に示す円形状の伝熱管のフィンチューブ型熱交換器に関して、切り起しスリット3の数Nをパラメーターにして、切り起しスリット3の数を4とし、送風機の駆動力Pfを一定にして、伝熱管2の長手方向の単位長さ当たりの熱交換能力Eを計算したものである。円形状の伝熱管2の熱交換器の仕様は切り起しスリット3の数以外は図5と同様とする。
【0042】
図6より熱交換能力Eはb/a=2付近で最大値をとる。これは、b/aを増加させると通風抵抗ΔPは低下するが、伝熱量qも低下するため、b/a=2以上とすると圧力損失(通風抵抗)ΔPの低下分による風量Qの増加よりも、伝熱量qの低下よりが大きいためである。
従って、本実施の形態ではb/a=2とすることが望ましいがb/aは1から4の範囲であれば、熱交換能力Eは最大値に対し3%以内であり、十分に効果を発揮する。また、円形状の伝熱管2の熱交換器と扁平形状の伝熱管2の熱交換器を比較した場合、円形状の伝熱管2の熱交換器の方が、b/aの最大値が小さい。これは、扁平形状の伝熱管2の熱交換器の方が伝熱管2の部分の圧力損失が小さく、全圧力損失ΔPに対する板状フィン1の圧力損失の割合が大きいためである。
また、円形状の伝熱管2の熱交換器に対し、扁平形状の伝熱管2の熱交換器の熱交換能力Eの絶対値が大きいのは、板状フィン1と伝熱管2の接合方法として、ロウ付けを用いているためであり、このため接触熱伝達率αcが非常に大きいためである。
なお、切り起しスリット3の幅aと切り起しスリット3間の距離bに関し、切り起しスリット3の幅a、切り起しスリット3間の距離bが相違する場合でも、切り起しスリット3の幅aと切り起しスリット3間の距離bを図1に示す関係において、1≦b1/a1≦4、1≦b2/a2≦4、1≦b3/a3≦4・・・が成立すれば、前記と同様の効果が得られる。
【0043】
図7は、空気流れに対し、切り起しスリット3が一定の角度をもって構成されるフィンチューブ型熱交換器を示しているが、切り起しスリット3の数が2から6個、b/aが1〜4の場合、最も熱交換能力Eが大きく、図3に示した切り起しスリット3と同様の効果が見込まれる。
【0044】
図8は、貫通伝熱管2の配列が空気流れ方向と垂直な方向に1配列、即ち段方向に伝熱管2が1列のフィンチューブ型熱交換器の例であるが、前記の図1に示した2列の熱交換器と同様に切り起しスリット3の数が2〜6個、b/aが1〜4の場合、最も熱交換能力Eが大きく、図1と同様の効果が見込まれる。但し、伝熱管2内の耐圧保持のため、隔壁は伝熱管2の長軸径の増加に対応して、増加している。
【0045】
以下に、実施の形態1のフィンチューブ型熱交換器の組立方法について説明する。
図9は、図1に記載のフィンチューブ型熱交換器であるが、板状フイン1を、伝熱管2の段方向に分割線7、7により分割し、板状フイン1が1a、1b、1cと3枚により構成されるフィンチューブ型熱交換器を示している。即ち、扁平形状の伝熱管2の扁平断面の長軸径を分けるように板状フィン1を分割している。
【0046】
図10は図9の熱交換器のロウ付け前の仮組立て時の状態を示している。図10で、6はフィンカラーであり、フィンカラー6内に伝熱管2a、2b及び棒状のロウ材8a、8b、8c、8dが両端に挿入されている。
なお、図10は仮組立を示す図であるため、ロウ材8a、8b、8c、8dが入っている分、板状フィン1の分割部1a、1b、1cが離れている。ロウ付けにより、ロウ材8a、8b、8c、8dが溶け出し、自重で板状フィン1a、1b、1cが動き、図9のように分割線7、7で一致する。
図11は図9の熱交換器の組立て方法のフローチャートであり、工程はフィン抜き(S1)(フィン抜きとは、板状フィンを1枚板から型によって打ち抜き、フィンカラー6や切り起しスリット3を形成すること)、フイン1aを伝熱管軸方向に積層し、冶具で固定(S2)、ロウ材の棒8aをフイン1aの重力方向下部に配置(S3)、伝熱管2aをフイン1aの重力方向上部より挿入(S4)、ロウ材の棒8bを伝熱管2bの重力方向上部に固定(S5)、フイン1bを管軸方向に積層し、冶具で固定された状態で、伝熱管2a及びロウ材の棒8bとかみ合わせる(S6)、ロウ材の棒8cをフイン1bの重力方向下部に配置(S7)、伝熱管2bをフイン1bの重力方向上部より挿入(S8)、ロウ材の棒8dを伝熱管2bの上部に固定(S9)、フイン1cを管軸方向に積層し、冶具で固定された状態で、伝熱管2b及びロウ材の棒8dとかみ合わせる(S10)、ヘッダ部品仮組み立て(S11)、ノコロック連続炉に投入し加熱接合(S12)、フィン表面に親水材コーティング材塗布(S13)、乾燥(S14)の手順で行われる。
【0047】
このように、フィンカラー6と伝熱管2を密着させる方法として、ロウ付けを行う場合、従来の図25で示したように伝熱管2を板状フィン1に貫通させる方式のように、ロウ材を伝熱管2に付着した場合、クリアランスの確保が困難であるため、挿入しにくい。
本実施の形態の場合、伝熱管2を板状フィン1の端部の開口した挿通穴11から、はめ込むため、伝熱管2の両端にロウ材棒を配置すれば、ロウ材の量を十分確保でき、板状フィン1とロウ材を完全に密着させることができるため、接触熱伝達率αcがほぼ無限大まで大きくなることが予想される。また、ロウ付け後はロウ材は板状フィン1と伝熱管2の間に行き渡り、伝熱管2はフィンカラー6の前縁部に移動し、隙間無くフィンカラー6と接触し、見栄えのよい熱交換器となる。
【0048】
また、一般的に、伝熱管2の列数をn列とした場合、板状フィン1の分割数をn+1とすることで、図11と同様の組み立て方法を用いることができ、即ち、伝熱管2の列数が多数となっても可能であり、前記と同様の効果奏することはいうまでもない。
【0049】
図12は、別の組立て方法を示しており、板状フイン1を、伝熱管2の端部において段方向に分割線7で分割し、空気流れ方向に対し前記板状フィン1の後縁端部に伝熱管2の後縁端部が配置される熱交換器を示している。即ち、板状フィン1が、扁平形状の伝熱管2の扁平断面の長軸径の熱交換流体の流れ方向の下流側端部で、熱交換流体の流れ方向と垂直方向に配列された貫通伝熱管の配列方向に分割されたものから成る。
この場合、板状フィン1は1a、1bの2枚で構成され、固定冶具を2回しか用いずに済み、図10の仮組立ての工程も大幅に減少される。また、板状フィン1と伝熱管2間に置くロウ材の棒は伝熱管2a、2bのそれぞれの下流側端部でない方に、伝熱管2a、2bの1本に付き1本入れる。ロウ材が減りコスト低減となる。
【0050】
図13はさらに別の組立て方法を示し、板状フィン1を、伝熱管2の端部において分割線7で段方向に1a、1bに分割し、空気流れ方向に対し前記板状フィン1の前縁端部に伝熱管2の前縁端部が配置される熱交換器を示している。即ち、板状フィン1が、扁平形状伝熱管2の扁平断面の長軸径の熱交換流体の流れ方向の上流側端部で、熱交換流体の流れ方向と垂直方向に配列された貫通伝熱管2の配列方向に分割されたものから成る。
この場合も図12と同様の効果を奏することは言うまでもない。
【0051】
図14は、別の組立て方法を示す例であり、板状フィン1において、フィンカラ−6の内面に部分的な凹部である切り欠き6dを設けた伝熱管2の挿入前の図であり、図15は図14におけるA-A断面を示す図である。
【0052】
図16は、伝熱管2挿入後のA-A断面を示しており、板状フィン1と伝熱管2間にロウ材の層9が存在し、板状フィン1と伝熱管2は密着する。
【0053】
図17は、図14の熱交換器の組立て方法のフローチャートである。
工程はフィン抜き(S1)、板状フィン1を伝熱管2の軸方向に積層し、冶具で固定(S2)、ロウ材を表面に塗布させた板状フィン1(ロウ材の塗布はフィンカラー6の部分だけでよいが、フィンカラー6の部分だけに塗布するのは難しいので、加工上からフィン全体に塗布する)に伝熱管2を板状フィン1の伝熱管2の挿入方向(図16に示す)より挿入(S3)、ヘッダ部品仮組み立て(S4)、ノコロック連続炉に投入し加熱接合(S5)、板状フィン1の表面に親水材コーティング材塗布(S6)、乾燥(S7)の手順で行われる。
ここで、板状フィン1に伝熱管2を板状フィン1の伝熱管2の挿入方向(図16に示す)より挿入(S3)する工程において、ロウ材を板状フィン1に塗布させている場合、ロウ材はフィンカラー6より剥がれやすい。このため、フィンカラー6の内面に部分的に設けた凹部である切り欠き6dを設けることによって、ロウ材の完全剥離を防止することができる。
【0054】
また、フィンカラー6を伝熱管2の挿入方向(図16に示す)に対し、伝熱管2側に傾斜させる、即ち、先端に向かって開口を狭めるように傾斜させて突出するフィンカラー6によって挿通穴11を形成することによって(図15に示す)、伝熱管2挿入時にフィンカラ−6が伝熱管2の挿入方向と平行となり、隙間無く、フィンカラー6と伝熱管2が接触する。このようにすることで、フィンカラー6と伝熱管2間のクリアランスの確保ができないとき生じる図26のような、伝熱管2の挿入時の板状フィン1の折れ曲がりを防ぐことができる。
【0055】
図18は、さらに別の組立て例であり、板状フィン1に伝熱管2の挿通穴11を空気の流れ方向と平行方向に、かつ板状フィン1の下流側の端部に開口する開口部を有するように形成し、この開口部から、初めに、上流側の伝熱管2を挿入し、次いで、棒状のロウ材を挿入し、さらに、下流側の伝熱管2を挿入することで2列の伝熱管2を挿入する熱交換器を示している。
なお、挿通穴11の周りにはフィンカラー6が突出しているが、上流側の伝熱管2と下流側の伝熱管2との間で、棒状のロウ材を挿入するあたりはフィンカラー6のない部分を設けている。即ち、ここでフィンカラー6は6a、6bに分割されている。
板状フィン1の下流側の端部に開口する開口部は、挿通穴11の下流側の端部及びフィンカラー6bの下流側の端部が外側に広がるように曲率を有して開口している。
【0056】
この組立によると、板状フィン1を分割しなくても複数列の伝熱管2を設けることができ、組立て性も容易である。また、棒状のロウ材も伝熱管がn列の場合n−1本でよいためコストが低下する。
また、フィンカラー6を分割しないと、この熱交換器を蒸発器で用いる場合、凝縮水がフィンカラー6上部に滞留し易く、排水性が劣化するため、フィンカラー6を伝熱管2間で分割し排水性を向上している。さらに、この場合、空気流れの下流側のフィンカラー6bが伝熱管2の外側に倒れやすくなるため、空気流れの下流側のフィンカラー6bに外側に広がるアールを設けた。こうすることで、フィンカラー6bが倒れにくくなり、フィンカラー6bと伝熱管2は密着し易くなる。
【0057】
実施の形態2.
図19は、実施の形態2のフィンチューブ型熱交換器の使用例を示す図で、1列の熱交換器の例である。
1列の熱交換器と貫流型送風機10aをもちいて構成される冷凍空調装置を示しており、12はドレンパン、13は凝縮水である。
伝熱管2は重力方向に対し、板状フィン1の上方に常に設置されている。即ち、空気の流れ方向と垂直方向の貫通伝熱管2の配列が重力方向と平行でなく、傾いている場合、貫通伝熱管2の下側の端部は該端部に対して重力方向に位置する板状フィン1の下側の端部より上方にある。
【0058】
図20のように、重力方向下方に伝熱管2が配置される場合、凝縮水の排水路が無く、凝縮水は下方にたれ落ちる。このため、伝熱管2を重力方向に対し板状フィン1の上方に設置することで、板状フィン1上で重力方向下方に常に凝縮水の流路が確保され、凝縮水が送風機にたれ落ちることがない。伝熱管2が2列で構成される図12および図13の場合も図20の場合と同様の効果を奏することは言うまでもない。
【0059】
実施の形態3.
図21は実施の形態3のフィンチューブ型熱交換器の使用例を示す図で、扁平形状の伝熱管2の熱交換器の端部にヘアピン部、もう一方の端部にヘッダ4を配置する冷凍空調装置を示し、プロペラ型送風機10bを用いる場合、大風量となるため、熱交換器は大きく、伝熱管2の軸方向に対し、L字もしくはU字に曲げて用いることが多い。扁平形状の伝熱管2の熱交換器を用いる場合、扁平形状の伝熱管2の長軸を曲げることは難しく、2分割もしくは3分割して用いる必要がある。
【0060】
実施の形態4.
図22は実施形態4の冷凍空調装置を示す図である。図に示す冷凍空調装置の冷媒回路は、圧縮機21、凝縮熱交換器22、絞り装置23、蒸発熱交換器24、送風機10により構成されている。
前記の実施に形態1に記載の熱交換器を凝縮熱交換器22、または蒸発熱交換器24、もしくは両方に用いることにより、エネルギ効率の高い冷凍空調装置を実現することが出来る。
ここで、エネルギ効率は、次式で構成されるものである。
暖房エネルギ効率=室内熱交換器(凝縮器)能力/全入力
冷房エネルギ効率=室内熱交換器(蒸発器)能力/全入力
【0061】
なお、前記の実施の形態1〜実施の形態4で述べた熱交換器及びそれを用いた冷凍空調装置については、HCFC(R22)やHFC(R116、R125、R134a、R14、R143a、R152a、R227ea、R23、R236ea、R236fa、R245ca、R245fa、R32、R41,RC318などや、これら冷媒の数種の混合冷媒R407A、R407B、R407C、R407D、R407E、R410A、R410B、R404A、R507A、R508A、R508Bなど)、HC(ブタン、イソブタン、エタン、プロパン、プロピレンなどや、これら冷媒の数種混合冷媒)、自然冷媒(空気、炭酸ガス、アンモニアなどや、これら冷媒の数種の混合冷媒)、またこれら冷媒の数種の混合冷媒など、どんな種類の冷媒を用いても、その効果を達成することができる。
【0062】
また、熱交換の作動流体として、空気と冷媒の例を示したが、他の気体、液体、気液混合流体を用いても、同様の効果を奏する。
【0063】
また、伝熱管2と板状フィン1は異なった材料を用いていることが多いが、伝熱管2と板状フィン1に銅、伝熱管2と板状フィン1にアルミニウムなど、同じ材料を用いることで、板状フィン1と伝熱管2のロウ付けが可能となり、板状フィン1と伝熱管2の接触熱伝達率が飛躍的に向上し、熱交換能力が大幅に向上する。また、リサイクル性も向上させることができる。
【0064】
また、伝熱管2と板状フィン1を密着させる方法として、炉中ロウ付けを行う場合、板状フィン1に親水材を塗布するのに後処理で行うことで、前処理の場合のロウ付け中の親水材の焼け落ちを防ぐことができる。
【0065】
なお、耐圧強度を挙げようとする場合、肉厚を大きくしたり、伝熱管2内部の隔壁を増やす等の対策を講じればよいが、管内流路断面積を同一としたまま、肉厚を大きくすると、伝熱管2の外径寸法も増加し、伝熱管2のコストも上昇するが、段ピッチ、列ピッチ、偏平率、切り起こしフィン3の数や形状などの調整により、通風抵抗と伝熱促進のバランスを加味して、これらの値を適切に設定してやれば本実施の形態の効果を十分に発揮することができる。
【0066】
なお、前記の実施の形態1で述べた熱交換器及びそれを用いた冷凍空調装置については、鉱油系、アルキルベンゼン油系、エステル油系、エーテル油系、フッ素油系など、冷媒と油が溶ける、溶けないにかかわらず、どんな冷凍機油についても、その効果を達成することができる。
【0067】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係るフィンチューブ型熱交換器は、所定の間隔で積層された複数の板状フィンと、板状フィンを、その積層方向に貫通し、内部を被熱交換流体が流れるとともに、被熱交換流体が流れる断面が扁平形状である複数本の伝熱管と、板状フィンに設けられた複数の切り起しスリットとを備え、板状フィン間及び伝熱管間を熱交換流体が流れることによって、被熱交換流体と前記熱交換流体とを熱交換させるフィンチューブ型熱交換器において、
伝熱管は、扁平断面の長軸径が熱交換流体の流れ方向に一致するように配置され、板状フィンを貫通する貫通伝熱管の配列が、熱交換流体の流れ方向と垂直方向に1配列以上あり、板状フィンに設けられた切り起しスリットは、垂直方向の配列伝熱管の伝熱管間で、熱交換流体の流れ方向に平行に配列され、切り起しスリットの幅をa、切り起しスリット間の距離をbとしたとき、1≦b/a≦4の関係があり、
板状フィンから突出するフィンカラーと、該フィンカラーに囲まれるように、かつ熱交換流体の流れ方向と平行に、板状フィンに形成される挿通穴を備え、複数の伝熱管は熱交換流体の流れ方向と平行方向の配列ができるようにフィンカラー及び挿通穴に挿入され、熱交換流体の流れ方向に対して上流側の伝熱管と下流側の伝熱管との間にフィンカラーのない部分を設け、また、挿通穴の下流端部及びフィンカラーの下流端部が板状フィンの下流端部において外側に広がるように曲率を有して開口するので、伝熱量が大きく、通風抵抗が小さい、従って熱交換能力が良く、さらに貫通伝熱管の配列数が複数となっても一層組立性が良く、蒸発器用の熱交換器として使用した場合、凝縮水の排水性が向上できるフィンチューブ型熱交換器が得られる。
【0072】
請求項2に係るフィンチューブ型熱交換器の製造方法は、長手方向の一方の端部に開口を有する挿通穴と、挿通穴の周囲に、隣接するフィンを所定の間隔に支持するフィンカラーとを設けた第1の分割板を積層する工程と、長手方向の両方の端部に開口を有する挿通穴と、挿通穴の周囲に隣接するフィンを所定の間隔に支持するフィンカラーとを設けた第2の分割板を積層する工程と、長手方向の一方の端部に開口を有する挿通穴と、挿通穴の周囲に隣接するフィンを所定の間隔に支持するフィンカラーとを設けた第3の分割板を積層する工程と、積層された第1の分割板の前記挿通穴の底部にロウ材を配置する工程と、ロウ材を配置した第1の分割板の前記挿通穴に断面が偏平状の第1の伝熱管の半分を挿入する工程と、積層された第2の分割板の両方の挿通穴の底部にロウ材を配置する工程と、第1の伝熱管の残りの半分を前記ロウ材を配置した第2の分割板の一方の挿通穴に挿入する工程と、ロウ材を配置した第2の分割板の残りの挿通穴に断面が偏平状の第2の伝熱管の半分を挿入する工程と、積層された第3の分割板の前記挿通穴の底部にロウ材を配置する工程と、第2の伝熱管の残りの半分を前記ロウ材を配置した前記第3の分割板の前記挿通穴に挿入する工程と、加熱してロウ付けする工程と、を備えたので、伝熱管を板状フィンの端部の開口した挿通穴から、はめ込むため、伝熱管の両端にロウ材棒を配置すれば、ロウ材の量を十分確保でき、板状フィンとロウ材を完全に密着させることができるため、接触熱伝達率がほぼ無限大まで大きくなることが予想され、ロウ付け後はロウ材は板状フィンと伝熱管の間に行き渡り、伝熱管はフィンカラーの前縁部に移動し、隙間無くフィンカラーと接触し、見栄えのよい熱交換器となる。
【0073】
また、請求項3に係るフィンチューブ型熱交換器の製造方法は、積層された第1〜第3の分割板の挿通穴へのロウ材の配置と伝熱管の挿入は重力方向に行なわれるので、伝熱管を板状フィンの端部の開口した挿通穴から、はめ込むため、伝熱管の両端にロウ材棒を配置すれば、ロウ材の量を十分確保でき、板状フィンとロウ材を完全に密着させることができるため、接触熱伝達率がほぼ無限大まで大きくなることが予想され、ロウ付け後はロウ材は板状フィンと伝熱管の間に行き渡り、伝熱管はフィンカラーの前縁部に移動し、隙間無くフィンカラーと接触し、見栄えのよい熱交換器となる。
また、請求項4に係るフィンチューブ型熱交換器の製造方法は、ロウ付けする工程の後に、第1〜第3の分割板のフィン表面に親水材を塗布する工程を備えたので、前処理の場合のロウ付け中の親水材の焼け落ちを防ぐことができる。
【0078】
また、請求項5に係る冷凍空調装置は、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器を有する冷凍サイクルを備え、冷媒を被熱交換流体とし、また、空気を熱交換流体とした冷凍空調装置であって、凝縮器及び蒸発器のうち、少なくとも一方に、請求項1のフィンチューブ型熱交換器を用いることにより、請求項1の効果を有する冷凍空調装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1のフィンチューブ型熱交換器を示す平面断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1のフィンチューブ型熱交換器を示す外観斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態1のフィンチューブ型熱交換器のフィンカラー及び切り起しスリットを示す部分外観図である。
【図4】 この発明の実施の形態1のフィンチューブ型熱交換器の板状フィン上における切り起しスリットにより形成される温度境界層の発達を示す説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態1のフィンチューブ型熱交換器の板状フィンの切り起しスリット数と熱交換能力との関係を示す特性図である。
【図6】 この発明の実施の形態1のフィンチューブ型熱交換器の板状フィンの切り起しスリット幅aとスリット間距離bの比b/aと熱交換能力との関係を示す特性図である。
【図7】 この発明の実施の形態1のフィンチューブ型熱交換器の別のフィンカラー及び切り起しスリットを示す部分外観図である。
【図8】 この発明の実施の形態1の他のフィンチューブ型熱交換器を示す平面断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態1のさらに他のフィンチューブ型熱交換器を示す平面断面図である。
【図10】 この発明の図9に示すフィンチューブ型熱交換器の組立工程を説明する説明図である。
【図11】 この発明の図9に示すフィンチューブ型熱交換器の組立工程を示すフローチャートである。
【図12】 この発明の実施の形態1のさらに他のフィンチューブ型熱交換器を示す平面断面図である。
【図13】 この発明の実施の形態1のさらに他のフィンチューブ型熱交換器を示す平面断面図である。
【図14】 この発明の実施の形態1のさらに他のフィンチューブ型熱交換器を示す平面断面図である。
【図15】 この発明の図14に示すフィンチューブ型熱交換器の板状フィン及びフィンカラーを示す部分断面図である。
【図16】 この発明の図14に示すフィンチューブ型熱交換器のフィンカラーに伝熱管を挿入した状態を示す部分断面図である。
【図17】 この発明の図14に示すフィンチューブ型熱交換器の組立工程を示すフローチャートである。
【図18】 この発明の実施の形態1のさらに他のフィンチューブ型熱交換器を示す平面断面図である。
【図19】 この発明の実施の形態2のフィンチューブ型熱交換器の使用例を示す説明図である。
【図20】 この発明の実施の形態2の図19に示すフィンチューブ型熱交換器の凝縮水の流れを示す説明図である。
【図21】 この発明の実施の形態3のフィンチューブ型熱交換器の使用例を示す説明図である。
【図22】 この発明の実施の形態4の冷凍空調装置の冷凍サイクル構成を示す図である。
【図23】 従来の扁平状伝熱管を有するプレートフィン型熱交換器を示す部分外観図である。
【図24】 従来の扁平状伝熱管を有する別のプレートフィン型熱交換器を示す部分外観図である。
【図25】 従来の図23に示すプレートフィン型熱交換器の組立方法を示す説明図である。
【図26】 従来の図23に示すプレートフィン型熱交換器の組立方法の問題を説明する説明図である。
【図27】 従来の円管状伝熱管を有するプレートフィン型熱交換器のを示す断面図である。
【符号の説明】
1 板状フィン、2 伝熱管、3 切り起しスリット、6 フィンカラー、6c フィンカラーのない部分、6d 凹部、8 ロウ材、11 挿通穴、21 圧縮機、22 凝縮器、23 絞り装置、24 蒸発器。
Claims (5)
- 所定の間隔で積層された複数の板状フィンと、前記板状フィンを、その積層方向に貫通し、内部を被熱交換流体が流れるとともに、前記被熱交換流体が流れる断面が扁平形状である複数本の伝熱管と、前記板状フィンに設けられた複数の切り起しスリットとを備え、
前記板状フィン間及び前記伝熱管間を熱交換流体が流れることによって、前記被熱交換流体と前記熱交換流体とを熱交換させるフィンチューブ型熱交換器において、
前記伝熱管は、前記扁平断面の長軸径が前記熱交換流体の流れ方向に一致するように配置され、
前記板状フィンを貫通する貫通伝熱管の配列が、前記熱交換流体の流れ方向と垂直方向に1配列以上あり、
前記板状フィンに設けられた切り起しスリットは、前記垂直方向の配列伝熱管の伝熱管間で、前記熱交換流体の流れ方向に平行に配列され、
前記切り起しスリットの幅をa、前記切り起しスリット間の距離をbとしたとき、1≦b/a≦4の関係があり、前記板状フィンから突出するフィンカラーと、該フィンカラーに囲まれるように、かつ前記熱交換流体の流れ方向と平行に、前記板状フィンに形成される挿通穴と、を備え、
前記複数の伝熱管は、前記熱交換流体の流れ方向と平行方向の配列ができるように、前記フィンカラー及び前記挿通穴に挿入され、
前記熱交換流体の流れ方向に対して上流側の伝熱管と下流側の伝熱管との間にフィンカラーのない部分を設け、
また、前記挿通穴の下流端部及び前記フィンカラーの下流端部が前記板状フィンの下流端部において外側に広がるように曲率を有して開口することを特徴とするフィンチューブ型熱交換器。 - 長手方向の一方の端部に開口を有する挿通穴と、この挿通穴の周囲に、隣接するフィンを所定の間隔に支持するフィンカラーとを設けた第1の分割板を積層する工程と、
長手方向の両方の端部に開口を有する挿通穴と、この挿通穴の周囲に隣接するフィンを所定の間隔に支持するフィンカラーとを設けた第2の分割板を積層する工程と、
長手方向の一方の端部に開口を有する挿通穴と、この挿通穴の周囲に隣接するフィンを所定の間隔に支持するフィンカラーとを設けた第3の分割板を積層する工程と、
前記積層された第1の分割板の前記挿通穴の底部にロウ材を配置する工程と、
前記ロウ材を配置した第1の分割板の前記挿通穴に断面が偏平状の第1の伝熱管の半分を挿入する工程と、
前記積層された第2の分割板の両方の挿通穴の底部にロウ材を配置する工程と、
前記第1の伝熱管の残りの半分を前記ロウ材を配置した第2の分割板の一方の挿通穴に挿入する工程と、
前記ロウ材を配置した第2の分割板の残りの挿通穴に断面が偏平状の第2の伝熱管の半分を挿入する工程と、
前記積層された第3の分割板の前記挿通穴の底部にロウ材を配置する工程と、
前記第2の伝熱管の残りの半分を前記ロウ材を配置した前記第3の分割板の前記挿通穴に挿入する工程と、
加熱してロウ付けする工程と、
を備えたことを特徴とするフィンチューブ型熱交換器の製造方法。 - 前記積層された第1〜第3の分割板の挿通穴へのロウ材の配置と伝熱管の挿入は重力方向に行なわれることを特徴とする請求項2記載のフィンチューブ型熱交換器の製造方法。
- 前記ロウ付けする工程の後に、第1〜第3の分割板のフィン表面に親水材を塗布する工程を備えたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のフィンチューブ型熱交換器の製造方法。
- 圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器を有する冷凍サイクルを備え、冷媒を被熱交換流体とし、また、空気を熱交換流体とした冷凍空調装置であって、前記凝縮器及び前記蒸発器のうち、少なくとも一方に、請求項1のフィンチューブ型熱交換器を用いることを特徴とする冷凍空調装置。
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