JP2005121318A - 熱交換器 - Google Patents

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昭一 横山
Shigeto Yamaguchi
成人 山口
Takashi Sugio
孝 杉尾
Tsutomu Shimizu
努 清水
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Abstract

【課題】一定のピッチで平行に多数積層される平板状のフィンと、所定のピッチでフィンに略直角に挿入される偏平状の伝熱管から構成されるフィンアンドチューブ式の熱交換器のフィンのピッチを容易に正確に保持するとともに凝縮水の落下性を良くすること目的とする。
【解決手段】偏平状の伝熱管4を傾斜させ、フィン201aとフィン201bの、段方向に隣接する伝熱管4の間の領域に、フィン201aとフィン201bが交互に積層される一定のピッチと等しい高さの、気体の主流方向に開口する切り起こしを、隣接するフィン201aとフィン201bでは異なる位置に設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、空気調和機や冷凍機などに使用され、多数積層された平板状のフィンの間を流動する空気などの気体と偏平状の伝熱管内を流動する水や冷媒などの流体との間で熱を授受するフィンアンドチューブ式の熱交換器に関するものである。
一般に、多数積層された平板状のフィンと偏平状の伝熱管とで構成されるフィンアンドチューブ式の熱交換器は、図7に示すように、一定のピッチで平行に積層されるとともに、その間を空気などの気体が流動する多数の平板状のフィン1と、これらのフィン1に略直角に所定のピッチで挿入され、内部を水や冷媒などの流体が流動する、断面外周が偏平状の伝熱管4および、伝熱管4の両端それぞれが接続され、伝熱管4とともに冷媒流路を形成するヘッダー5とから構成され、製造されている。
そして従来の熱交換器のフィン1は、図8や図9に示すように、積層されるフィン1の一定間隔を保持するために、フィン1に根元の幅より先端の幅が広い逆台形状の立ち上げ片12が設けられている。なお、フィン1には、伝熱管4を挿入するため、貫通穴13が設けられている(例えば特許文献1および特許文献2参照)。
実開昭60−60590号公報(第1頁、第2図) 特開平3−63499号公報(第2−3頁、第1図)
しかしながら、上記従来の構成では、立ち上げ片12は、根元を除いて、フィンから切り取られ、フィンベースにほぼ垂直に立ち上げ加工しただけの構造であるため、立ち上げ片は容易に倒れてしまい、多数積層されるフィン1の一定間隔を正確に保持するという本来の目的を果たせないという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、多数積層されるフィンの一定間隔を容易に正確に保持するとともに、平板状のフィンと偏平状の伝熱管とを良好に密着接合することができる熱交換器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の熱交換器は、フィンの表面の、気体の主流方向に直角方向すなわち段方向に隣接する伝熱管の間の領域に、前記フィンが積層される一定のピッチと等しい高さの、前記気体の主流方向に開口する切り起こしを、隣接する前記フィン同士では異なる位置に設けたものである。
上記構成のように、前記フィンが積層される一定のピッチと等しい高さの、前記気体の主流方向に開口する切り起こしを、隣接する前記フィン同士では異なる位置に設けたことによって、通風抵抗をほとんど増大させることなく、積層される前記フィンの一定間隔を容易に正確に保持することができるものである。
本発明の熱交換器は、フィンの表面の、気体の主流方向に直角方向すなわち段方向に隣接する伝熱管の間の領域に、前記フィンが積層される一定のピッチと等しい高さの、前記気体の主流方向に開口する切り起こしを、隣接する前記フィン同士では異なる位置に設けたもので、この構成によれば、積層される前記フィンの一定間隔を容易に正確に保持する
ことができるとともに、通風抵抗をほとんど増大させることがない。
第1の発明は、フィンの表面の、気体の主流方向に直角方向すなわち段方向に隣接する伝熱管の間の領域に、前記フィンが積層される一定のピッチと等しい高さの、前記気体の主流方向に開口する切り起こしを、隣接する前記フィン同士では異なる位置に設けたことにより、前記切り起こしの高さは積層されるフィンのピッチと等しいので、積層される前記フィンの一定のピッチを容易に正確に保持することができるとともに、前記切り起こしは前記気体の主流方向に開口しているので、通風抵抗をほとんど増大させることない。
第2の発明は、第1の発明の熱交換器において、前記フィン表面の前記気体の主流に直角方向に隣接する前記伝熱管の間の領域に、積層される前記フィンの一定のピッチの約1/4〜約3/4の高さの、気体主流方向に開口する複数の切り起こしを設けたので、複数の切り起こしの温度境界層前縁効果により、優れた通風特性と伝熱性能を得ることができる。
第3の発明は、第2の発明の熱交換器において、積層される前記フィンの一定のピッチの約1/4〜約3/4の高さの前記切り起こしの幅をフィンベースの幅の約1/2〜約1/3としたので、前記切り起こしの温度境界層がその直前の風上の切り起こしの温度境界層に埋没しにくく、さらに優れた通風特性と伝熱性能を得ることができる。
第4の発明は、第1の発明の熱交換器において、前記フィン表面の前記気体の主流に直角方向に隣接する前記伝熱管の間の領域に、稜線が段方向に伸びる山部と谷部を交互に並べた起伏部を設けたことにより、優れた伝熱性能が得られる。また、第4の発明の熱交換器は空気調和機の室外熱交換器として用いたとき、暖房運転時に外気が低温になると、前記フィンの表面に霜が付着するが、温度境界層前縁効果で高性能を得る切り起こしなどのように、性能が良好な切り起こしの前縁に霜が集中して付着し、付着した霜により前記フィンが目詰まりを起こし、ほとんど通風できなくなってしまうのが早く、暖房性能が急激に下がるという課題も生じにくい。
第5の発明は、第1〜4のいずれか1つの発明の熱交換器において、前記熱交換器を蒸発器として使用する際、前記気体の主流方向を水平方向に、設置し、前記偏平状の伝熱管の長手方向を、水平方向に対して傾斜させたことにより、前記フィンおよび前記偏平状の伝熱管の表面に付着する凝縮水を、滞留させることなく、円滑に落下させることができる。
第6の発明は、第5の発明の熱交換器において、前記偏平状の伝熱管の傾斜を前記気体の風下方向に下り勾配となるようにしたので、前記フィンおよび前記偏平状の伝熱管の表面に付着する凝縮水は、前記気体の流れにより風下側へ、そして前記気体の風下方向に下り勾配の前記偏平状の伝熱管に沿って、円滑に落下していく。
第7の発明は、第5または第6の発明の熱交換器において、前記偏平状の伝熱管の水平方向に対する傾斜の角度を約5°〜約30°となるようにしたことにより、通風抵抗をあまり増大させず、前記フィンおよび前記偏平状の伝熱管の表面に付着する凝縮水を、滞留させることなく、円滑に落下させることができる。
第8の発明は、第1〜7のいずれか1つの発明の熱交換器において、前記フィンを積層する際、隣接する前記フィン同士の形状は、片方を前記フィンの表裏は変えずにフィン面を保って180°回転させると同じ形状となるようにしたので、実質的には1種類だけの形状のフィンを用いて、前記フィンを積層する際、隣接する前記フィン同士を、交互に、
フィン面を保って180°回転させることにより、隣接する前記フィン同士では異なる形状のものとして使用することができる。
第9の発明は、第1〜7のいずれか1つの発明の熱交換器において、前記フィンを積層する際、隣接する前記フィン同士の形状は、片方を前記フィンの段方向の上下どちらかに1段ずらすと、最上段と最下段のいずれかのずれている領域を除いて同じ形状となるようにしたので、実質的には1種類だけの形状のフィンを用いて、前記フィンを積層する際、隣接する前記フィン同士を、交互に、フィンの段方向の上下どちらかに1段ずらすことにより、隣接する前記フィン同士では異なる形状のものとして使用することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
また、本発明の実施形態の熱交換器の基本構成および基本の製造方法は、従来の技術で述べた図7に示した多数積層された平板状のフィンと偏平状の伝熱管とで構成される一般的なフィンアンドチューブ式の熱交換器と同じなので説明を割愛し、そのフィン形状とそのフィンの加工と積層する製造方法に特徴があるので、それらについて詳しく説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における熱交換器の隣接するフィン101a、101bのそれぞれの正面図、図2は図1の本発明の実施の形態1における熱交換器のフィン101aとフィン101bを交互に積層した状態の図1)におけるA−A断面の拡大図、図3は図1の本発明の実施の形態1における熱交換器のフィン101aとフィン101bを交互に積層した状態を風上から見た拡大側面図である。
図1、図2、図3において、フィン101aおよびフィン101bには、断面外周が偏平状の伝熱管4をフィン101aおよびフィン101bに略直角に所定のピッチで挿入するための貫通穴13が設けられている。気体の主流方向に直角方向すなわち段方向に隣接する伝熱管4が挿入される貫通穴13の間の領域に、フィン101aとフィン101bが交互に積層されるときの一定のフィンピッチPfと等しい高さの、気体の主流方向に半円状に開口し、フィン101aおよびフィン101bの表面側に凸となる切り起こし120aと切り起こし120bを、風上前縁近傍と風下後縁近傍に、フィン101aの切り起こし120aは伝熱管4が挿入される貫通穴13の段方向下側近傍に、フィン101bの切り起こし120bは伝熱管4が挿入される貫通穴13の段方向上側近傍に、設けられている。
また、フィン101aおよびフィン101bの、段方向に隣接する伝熱管4が挿入される貫通穴13の間の領域には、気体の主流方向に開口し、段方向に隣接する伝熱管4が挿入される貫通穴13の間の領域の中心点に対して対称な形状の複数の切り起こし17が、積層される前記フィンの一定のピッチPfの約1/4〜約3/4の高さHsで、フィンベースの幅Wfの約1/2〜約1/3の幅Wsとなるよう設けられている。
フィン101aを表裏は変えずにフィン面を保って180°回転させるとフィン101bの形状となるように成形されており、フィン101aとフィン101bは、実質的には1種類の形状のフィンである。
以上のように構成された熱交換器について、以下その動作、作用を説明する。
以上のように、本実施の形態においては、まず、フィン101aと101bの、段方向
に隣接する伝熱管4が挿入される貫通穴13の間の領域に、フィン101aおよびフィン101bが積層される一定のピッチPfと等しい高さの、気体の主流方向に開口する切り起こし120aと120bを、隣接するフィン101aとフィン101bでは異なる位置に設けたことにより、フィン101aとフィン101bを交互に多数積層するとき、切り起こし120aと切り起こし120bはフィン101aまたはフィン101bに嵌まり込むことなく、また切り起こし120aおよび切り起こし120bの高さは積層されるフィン101aとフィン101bのピッチPfと等しく、切り起こし120aおよび切り起こし120bは気体の主流方向に半円状に開口しており簡単に変形することがあまりないので、積層されるフィン101aとフィン101bの一定間隔を容易に正確に保持することができるとともに、切り起こし120aおよび切り起こし120bは気体の主流方向に開口しているので、通風抵抗をほとんど増大させることなく、温度境界層前縁効果により、伝熱性能を若干向上されることができる。
また、本実施の形態では、フィン101aおよびフィン101bの表面の、気体の主流方向に直角方向すなわち段方向に隣接する伝熱管4の間の領域に、積層されるフィン101aとフィン101bの一定のピッチPfの約1/4〜約3/4の高さHsの、気体主流方向に開口する複数の切り起こし17を設けたので、複数の切り起こし17の温度境界層前縁効果により、優れた通風特性と伝熱性能を得ることができる。
また、本実施の形態では、積層されるフィン101aとフィン101bの一定のピッチPfの約1/4〜約3/4の高さHsの切り起こし17の幅Wsをフィンベースの幅Wfの約1/2〜約1/3としたので、切り起こし17の温度境界層がその直前の風上の切り起こしの温度境界層に埋没しにくく、さらに優れた通風特性と伝熱性能を得ることができる。
また、本実施の形態では、フィン101aおよびフィン101bを交互に積層する際、隣接するフィン101aとフィン101bの形状は、片方をフィンの表裏は変えずにフィン面を保って180°回転させると同じ形状となるようにしたので、実質的には1種類だけの形状のフィン101aを用いて、フィン101aとフィン101bを交互に積層する際、フィン101aを、1枚おきに、フィン面を保って180°回転させることにより、隣接するもの同士では異なる形状のフィン101aとフィン101bとして使用することができる。また、フィン101aとフィン101bは実質的に同じ形状のものなので、1種類だけの金型で成形でき、金型の投資額や補修費を抑制することができ、生産性も良い。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における熱交換器の隣接するフィン201a、201bのそれぞれの正面図、図5は図4の本発明の実施の形態2における熱交換器のフィン201aとフィン201bを交互に積層した状態の図4におけるB−B矢視断面の拡大図、図6は図4の本発明の実施の形態2における熱交換器のフィン201aとフィン201bを交互に積層した状態を風上から見た拡大側面図である。
図4、図5、図6において、フィン201aおよびフィン201bには、断面外周が偏平状の伝熱管4をフィン201aおよびフィン201bに略直角に所定のピッチで挿入するための貫通穴13が設けられている。気体の主流方向に直角方向すなわち段方向に隣接する伝熱管4が挿入される貫通穴13の間の領域に、フィン201aとフィン201bが交互に積層されるときの一定のフィンピッチPfと等しい高さの、気体の主流方向に半円状に開口し、フィン201aおよびフィン201bの表面側に凸となる切り起こし220aと切り起こし220bを、風上前縁近傍と風下後縁近傍に、フィン201aの切り起こし220aは伝熱管4が挿入される貫通穴13のうち、段方向に上から数えて偶数段の貫通
穴13の段方向の上側近傍と下側近傍の両方に、フィン201bの切り起こし220bは伝熱管4が挿入される貫通穴13のうち、段方向に上から数えて奇数段の貫通穴13の段方向上側近傍と下側近傍に、設けられている。
また、フィン201aおよびフィン201bの、段方向に隣接する伝熱管4が挿入される貫通穴13の間の領域には、稜線が段方向に伸びる山部と谷部を交互に並べた起伏部18が設けられている。
また、本発明の実施の形態2における熱交換器を蒸発器として使用する際、気体の主流方向すなわち列方向を水平方向に、気体の主流方向に直角方向すなわち段方向を鉛直方向に設置し、偏平状の伝熱管4の長手方向が、気体の風下方向に下り勾配の、水平方向に対して約5°〜約30°の角度θで傾斜するよう貫通穴13が傾斜して設けられている。
また、フィン201aは、貫通穴13および起伏部18および切り起こし220aを連続した2段分の領域C部ごとに同じ形状に成形されており、さらにフィン201bも、フィン201aから段方向に1段ずらした、連続する2段分の領域D部ごとの貫通穴13および起伏部18および切り起こし220bの形状は、フィン201aの貫通穴13および起伏部18および切り起こし220aと同じ形状に成形されている。
以上のように構成された熱交換器について、以下その動作、作用を説明する。
以上のように、本実施の形態においては、まず、まず、フィン201aと201bの、段方向に隣接する伝熱管4が挿入される貫通穴13の間の領域に、フィン201aおよびフィン201bが積層される一定のピッチPfと等しい高さの、気体の主流方向に開口する切り起こし220aと220bを、隣接するフィン201aとフィン201bでは異なる位置に設けたことにより、フィン201aとフィン201bを交互に多数積層するとき、切り起こし220aと切り起こし220bはフィン201aまたはフィン201bに嵌まり込むことなく、また切り起こし220aおよび切り起こし220bの高さは積層されるフィン201aとフィン201bのピッチPfと等しく、切り起こし220aおよび切り起こし220bは気体の主流方向に半円状に開口しており簡単に変形することがあまりないので、積層されるフィン201aとフィン201bの一定間隔を容易に正確に保持することができるとともに、切り起こし220aおよび切り起こし220bは気体の主流方向に開口しているので、通風抵抗をほとんど増大させることなく、温度境界層前縁効果により、伝熱性能を若干向上されることができる。
また、本実施の形態では、フィン201aおよびフィン201bの、気体の主流方向に直角方向すなわち段方向に隣接する伝熱管4が挿入される貫通穴13の間の領域に、稜線が段方向に伸びる山部と谷部を交互に並べた起伏部18を設けたことにより、優れた伝熱性能が得られる。また、本実施の形態の熱交換器を空気調和機の室外熱交換器として用いたとき、暖房運転時に外気が低温になると、フィン201aおよびフィン201bの表面に霜が付着するが、温度境界層前縁効果で高性能を得る切り起こしなどのように、性能が良好な切り起こしの前縁に霜が集中して付着し、付着した霜によりフィンが目詰まりを起こし、ほとんど通風できなくなってしまうのが早く、暖房性能が急激に下がるという課題も生じにくい。
また、本実施の形態では、本実施の形態の熱交換器を蒸発器として使用する際、気体の主流方向すなわち列方向を水平方向に、気体の主流方向に直角方向すなわち段方向を鉛直方向に設置し、偏平状の伝熱管4の長手方向を、水平方向に対して傾斜させたことにより、フィン201aとフィン201bおよび偏平状の伝熱管4の表面に付着する凝縮水を、滞留させることなく、円滑に落下させることができる。
また、本実施の形態では、偏平状の伝熱管4の傾斜を気体の風下方向に下り勾配となるようにしたので、フィン201aとフィン201bおよび偏平状の伝熱管4の表面に付着する凝縮水は、気体の流れにより風下側へ、そして気体の風下方向に下り勾配の偏平状の伝熱管4に沿って、円滑に落下していく。
また、本実施の形態では、偏平状の伝熱管4の水平方向に対する傾斜の角度を約5°〜約30°となるようにしたことにより、通風抵抗をあまり増大させず、フィン201aとフィン201bおよび偏平状の伝熱管4の表面に付着する凝縮水を、滞留させることなく、円滑に落下させることができる。
また、本実施の形態では、フィン201aを段方向の上下いずれかに1段ずらすとフィン201bの形状となるようにしているので、実質的には1種類だけの形状のフィン201aを用いて、フィン201aとフィン201bを交互に積層する際、フィン201aを、1枚おきに、段方向に1段ずらして積層することにより、隣接するもの同士では異なる形状のフィン201aとフィン201bとして使用することができる。また、フィン201aとフィン201bは実質的に同じ形状のものなので、1種類だけの金型で成形でき、金型の投資額や補修費を抑制することができ、生産性も良い。
なお、実施の形態1および2において、フィンピッチPfと等しい高さの切り起こし120a、120b、220a、220bは、気体の主流方向に半円状に開口する形状として説明したが、これより切り起こしの強度と有効伝熱面積の観点で若干劣るものの、気体の主流方向に台形状に開口する形状であっても、ほぼ同等の効果を有するものである。
なお、上記各実施の形態では偏平状の伝熱管を用いているため、管の肉厚が同等でも、管径が小さいため、耐圧が大きくなり、特に圧力の高い二酸化炭素冷媒を用いる時に、上記各実施の形態の熱交換器が有効である。
また、偏平状の伝熱管の管内容積が小さいため、冷媒量を減らすことができ、可燃性冷媒であるHC冷媒等を用いる時、上記各実施の形態の熱交換器が有効である。
以上のように、本発明にかかる熱交換器は、多数積層されるフィンの一定間隔を容易に正確に保持することが可能となるので、空気調和機や冷凍機、冷蔵庫などに使用され、多数積層された平板状のフィンの間を流動する空気などの気体と偏平状の伝熱管内を流動する水や冷媒などの流体との間で熱を授受するフィンアンドチューブ式の熱交換器に広く適用できるものである。
本発明の実施の形態1における熱交換器の隣接する2種類のフィンそれぞれの正面図 本発明の実施の形態1における熱交換器の2種類のフィンを交互に積層した状態の図1A−A断面の拡大図 本発明の実施の形態1における熱交換器の2種類のフィンを交互に積層した状態を風上から見た拡大側面図 本発明の実施の形態2における熱交換器の隣接する2種類のフィンそれぞれの正面図 本発明の実施の形態2における熱交換器の2種類のフィンを交互に積層した状態の図4B−B矢視断面の拡大図 本発明の実施の形態2における熱交換器の2種類のフィンを交互に積層した状態を風上から見た拡大側面図 一般のフィンアンドチューブ熱交換器の基本構成を示す斜視図 第1の従来例のフィンの正面図 第2の従来例のフィンの正面図
符号の説明
4 伝熱管
13 貫通穴
17 高さがフィンピッチの1/3〜2/3の切り起こし
18 起伏部
101a、101b、201a、201b フィン
120a、120b、220a、220b 高さがフィンピッチの切り起こし

Claims (9)

  1. 一定のピッチで平行に積層されるとともに、その間を空気などの気体が流動する多数の平板状のフィンと、前記フィンに略直角に所定のピッチで挿入されるとともに、前記フィンに密着接合され、内部を水や冷媒などの流体が流動する、断面外周が偏平状の伝熱管から構成されるフィンアンドチューブ式の熱交換器において、前記フィン表面の前記気体の主流に直角方向に隣接する前記伝熱管の間の領域に、前記フィンが積層される一定のピッチと等しい高さの前記気体の主流方向に開口する切り起こしを隣接する前記フィン同士では異なる位置に設けたことを特徴とする熱交換器。
  2. 前記フィン表面の前記気体の主流に直角方向に隣接する前記伝熱管の間の領域に、積層される前記フィンの一定のピッチの約1/4〜約3/4の高さの気体主流方向に開口する複数の切り起こしを設けたことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 積層される前記フィンの一定のピッチの約1/4〜約3/4の高さの前記切り起こしの幅をフィンベースの幅の約1/2〜約1/3としたことを特徴とする請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記フィン表面の前記気体の主流に直角方向に隣接する前記伝熱管の間の領域に、稜線が段方向に伸びる山部と谷部を交互に並べた起伏部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  5. 前記熱交換器を蒸発器として使用する際、前記気体の主流方向を水平方向に設置し、前記偏平状の伝熱管の長手方向を、水平方向に対して傾斜させたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱交換器。
  6. 前記偏平状の伝熱管の傾斜を前記気体の風下方向に下り勾配となるようにしたことを特徴とする請求項5に記載の熱交換器。
  7. 前記偏平状の伝熱管の水平方向に対する傾斜の角度を約5°〜約30°となるようにしたことを特徴とする請求項5または6に記載の熱交換器。
  8. 前記フィンを積層する際、隣接する前記フィン同士の形状は、片方を前記フィンの表裏は変えずにフィン面を保って180°回転させると同じ形状となる請求項1〜7のいずれか1項に記載の熱交換器。
  9. 前記フィンを積層する際、隣接する前記フィン同士の形状は、片方を前記フィンの段方向の上下どちらかに1段ずらすと、最上段と最下段のいずれかのずれている領域を除いて同じ形状となる請求項1〜7のいずれか1項に記載の熱交換器。
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