JP4094301B2 - 干渉計用基準レンズ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学干渉計に用いられる干渉計用基準レンズに係わり、例えば、光学部品の面精度測定等に適用可能なフィゾー干渉計に使用される干渉計用基準レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、光学レンズやミラー等の光学部品の表面精度の測定には、干渉計が用いられることが多い。とりわけ、簡易な構造で視野も比較的広く、高精度に測定可能な干渉計として、高精度に製作された基準レンズを備えたフィゾー干渉計が広く使用されている。
【0003】
このフィゾー干渉計では、次のようにしてレンズ面等の球面(以下、被検球面という。)の測定が行われる。まず、平行な入射光束を基準レンズによって集光させて球面波に変換し、これを被検球面に照射する。このとき、球面波の法線の方向(進行方向)が被検球面の法線の方向と一致するようにし、これにより、被検球面からの垂直反射光束(以下、被検光という。)を得る。一方、基準レンズにおける最も被検球面に近い側の面である射出面(以下、基準球面という。)において入射光束の一部を反射させ、反射光束(参照光)を得る。そして、被検光と参照光とを干渉させて干渉縞を生じさせ、これを観察することにより、被検球面の形状測定を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなフィゾー干渉計において、見込み角(被検球面の曲率中心から被検球面の最大外径を見込む角度)θ1を有する被検球面を測定する場合には、必然的に、その見込み角θ1以上の集束角θ2で集束するような球面波光束を作り出して、被検球面に入射させなければならない。すなわち、θ2>θ1の関係を満たす必要がある。より具体的には、以下のように説明される。まず、集束角θ2と、基準レンズにおける被検球面側の開口数NAとの関係は、
NA=sin(θ2/2)
と表すことができる。一方、被検球面領域の最大外径B,被検球面の曲率半径Cおよび見込み角θ1の関係については、
B/(2C)=sin(θ1/2)
と表すことができる。したがって、θ2>θ1の関係を満たすためには、
sin(θ2/2)>sin(θ1/2)
であれば良いので、
2NA>B/C
を満たすような明るい(Fナンバーの小さい)基準レンズが必要となる。
【0005】
しかしながら、基準レンズに入射される光束径の大きさには限度があるため、次のような問題が生じる。すなわち、仮に、基準レンズを構成する単レンズを全て凸レンズとし、これらの凸レンズによって入射光束を単純に集光するようにした場合には、各単レンズで屈折を繰り返す度に入射光束の波面の曲率半径と光束径とが次第に縮小していくことから、最終面である基準球面を射出した時点における光束波面の曲率半径および光束径はいずれも極めて小さなものとなってしまう。
【0006】
ここで、被検球面が凸面の場合を想定すると、測定可能な被検球面は、物理的にみて、その曲率半径が基準球面の曲率半径未満であり、かつ、その外径が基準球面を含むレンズの外径未満であるものに限られる。このため、上記のように基準球面からの射出光束波面の曲率半径および光束径がいずれも極めて小さい場合には、測定可能な被検球面の形状やサイズの範囲が著しく制限され、大きな曲率半径と大きな被検領域とを有する被検球面の測定は困難である。
【0007】
加えて、上記のように正の屈折力を有するレンズのみで構成された基準レンズでは、原理的にみて、球面収差の完全な除去は困難であるという問題もある。
【0008】
このような問題を解決するものとして、例えば、特開2000−346613号公報に記載された基準レンズがある。この基準レンズによれば、被検球面側での開口数NAが十分に大きい(NA≧0.806)ため、被検球面が見込み角の大きい凸面であったとしても、その被検球面の全体に渡って面精度を高精度に測定することが可能である。
【0009】
しかしながら、上記公報記載の基準レンズは、7枚構成であり、そのレンズ外径が最大480mmにも及ぶ大きなものである。したがって、実用上の取扱い、製造技術および製造コストの面を考慮すると、この基準レンズは、サイズおよび重量の両面において現実的なものとは言えず、更なる改善が望まれていた。
【0010】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、軽量かつコンパクトでありながら、比較的大きな曲率半径と外径とを有すると共に見込み角が大きい凸球面の測定を行うことを可能とする、明るく、かつ、球面収差等の諸収差が少ない干渉計用基準レンズを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明による干渉計用基準レンズは、入射光束の一部を基準球面で反射させることにより得られる参照光と、基準球面を通過させた光束を基準球面の曲率中心と一致する焦点に向かうように集光させたのち、その焦点と一致する曲率中心を有する被検球面で反射させることによって得られる被検光とを干渉させることにより、被検球面の形状を計測し得るように構成された干渉計に用いられる干渉計用基準レンズであって、入射光束の入射側から順に、入射側に凹面を向けた負メニスカスレンズと、正レンズ群と、被検球面側に基準球面として機能する凹面を向けた正メニスカスレンズとが配設されて構成されると共に、以下の条件式(1)および(2)を満足するようにしたものである。
−1.5<R1/f<−1.2 ……(1)
0.5<RL/f<0.7 ……(2)
但し、
f:干渉計用基準レンズ全系の焦点距離
R1:前記負メニスカスレンズの入射光束入射面の曲率半径
RL:前記正メニスカスレンズの基準球面の曲率半径
とする。なお、負メニスカスレンズとは、負の屈折力(パワー)を有するメニスカスレンズであり、正メニスカスレンズとは、正の屈折力(パワー)を有するメニスカスレンズであり、さらに、正レンズ群とは、全体として正の屈折力を有するレンズ群である。
【0012】
本発明による基準レンズでは、負メニスカスレンズが、入射光束の光束径を拡大する機能(光束拡大機能)と後続のレンズで生じる諸収差を相殺して除去する収差補正機能とを発揮し、正レンズ群が、負メニスカスレンズにより拡大された入射光束を段階的に集光させる機能を発揮する。さらに正メニスカスレンズが、正レンズ群から射出された入射光束を焦点に向かうように集束させるように機能する。これに加え、条件式(1)により、負メニスカスレンズの光束拡大機能と収差補正機能との適正範囲内でのバランスが規定される。条件式(2)により、最も被検球面に近いメニスカスレンズによって生成される球面波の最大曲率半径と外径とが規定され、これにより、基準レンズ全体のサイズが規定されると共に、測定可能な被検球面の最大曲率半径と外径とが規定される。
【0013】
本発明による干渉計用基準レンズでは、正レンズ群が、3枚または4枚のレンズからなることが望ましい。特に、正レンズ群は、入射光束の入射側から順に、入射面よりも射出面の方が強い屈折力を有する2枚の正レンズと、射出面よりも入射面の方が強い屈折力を有する2枚の正レンズとが配設されて構成されることが望ましい。あるいは、正レンズ群は、入射光束の入射側から順に、入射面よりも射出面の方が強い屈折力を有する1枚の正レンズと、射出面よりも入射面の方が強い屈折力を有する2枚の正レンズとが配設されて構成されるようにしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の一実施の形態に係る干渉計用基準レンズ(以下、基準レンズという。)が適用されるフィゾー干渉計1について説明する。図1は、本実施の形態に係るフィゾー干渉計1の構成を示したものである。フィゾー干渉計1は、レーザ光源2と、レーザ光束発散レンズ3と、ハーフミラー4と、コリメータレンズ5と、基準レンズ6Aと、結像用レンズ8と、撮像素子9とを備えて構成されている。光軸Z1上には、撮像素子9,結像用レンズ8,ハーフミラー4,コリメータレンズ5、基準レンズ6Aが順に配設される。一方、ハーフミラー4を通り、光軸Z1に直交する軸方向にレーザ光束発散レンズ3およびレーザ光源2が順に配設される。レーザ光束発散レンズ3は、レーザ光源2から射出されたレーザ光束の光束径を拡大する機能を有する。ハーフミラー4は、光軸Z1に対して45°の傾斜をなし、照射される光束の一部を反射させ、残りの光束を透過させるようになっている。コリメータレンズ5は、入射光束を平行な光束に変換する機能を有する。基準レンズ6Aは、後述する基準球面Fを除く全ての面に反射防止膜が施されたレンズ群であり、入射光束を集光し、焦点Pに向かうように集光させるものである。測定の対象物である被検球面7は、その曲率中心が焦点Pに一致するように配設される。なお、図1の例では、被検球面7は凸球面であるものとして説明する。ここで、基準レンズ6Aのうち被検球面7に対向する面(最も被検球面7側の面)を基準球面Fと呼ぶ。基準球面Fの曲率中心も焦点Pに一致する。結像用レンズ8は、基準球面Fにおいて反射された光と被検球面7において反射された光とを集光し、撮像素子9上に干渉縞を投影するものである。撮像素子9は、投影された干渉縞を画像データとして取り込む機能を有する。
【0016】
このような構成のフィゾー干渉計1では、次のようにして被検球面7の面精度を測定する。まず、レーザ光源2から所望の波長のレーザ光束を射出する。このレーザ光束は、レーザ光束発散レンズ3によりその光束径が拡大される。拡大されたレーザ光束の一部はハーフミラー4により直角方向、すなわち、光軸Z1に沿う方向に反射する。反射したレーザ光束はさらに光束径を広げながらコリメータレンズ5に入射する。コリメータレンズ5を透過することで平行なレーザ光束に変換され、そのまま基準レンズ6Aに入射する。基準レンズ6Aに入射した光束は基準球面Fに入射し、大部分の入射光束は屈折することなく透過する。ところが、基準球面Fには、例えば反射防止膜等は施さない、あるいは増反射膜を施す等の方法により若干の反射率があえて残されている。このため、一部の入射光束は基準球面Fを通過せずにここで垂直に反射する。この反射光束が参照光となる。一方、基準球面Fを透過した光束は、焦点Pに向かって集束される。図1の例では、基準球面Fと焦点Pとの間に被検球面7が存在するため、被検球面7からの垂直反射光束、すなわち被検光が発生する。但し、被検球面7が凹面の場合には、基準球面Fからの射出光束は一旦、焦点Pに集束したのち再び拡がりながら被検球面7に照射され、被検光が発生する。参照光および被検光は、入射光の経路を逆に辿って進行する。基準レンズ6Aとコリメータレンズ5とを順に辿り、ハーフミラー4を通過して直進し、結像用レンズ8に到達する。被検光および参照光は結像用レンズ8によって集光され、撮像素子9上に干渉縞を形成する。この干渉縞は、被検球面7の面形状を表すものであり、この干渉縞を観察あるいは解析することで被検球面7の面精度を測定することが可能となる。
【0017】
次に、図2を参照して、本実施の形態に係る基準レンズ6Aについて、より詳細に説明する。図2は、基準レンズ6Aの断面構成を表すものである。
【0018】
まず、基準レンズ6Aの構成について説明する。
【0019】
図2において、符号Zincで示す側が入射側(光源側)であり、一方、符号Zemitで示す側が射出側(被検球面側)である。符号Riは、最も入射側の面を1番目として、射出側に向かって順次増加するi番目(i=1〜12)の光学面(Si)における曲率半径を示す。符号Diは、i番目の光学面(Si)とi+1番目の光学面(Si+1)との面間隔を示す。符号Ljは、最も入射側のレンズを1番目として、射出側に向かって順次増加するj番目(j=1〜6)のレンズを示す。さらに、符号θ2は、焦点Pに向かって集光される入射光束の集束角を示す。
【0020】
この基準レンズ6Aでは、光軸Z1に沿って、最も入射側に負の屈折力(パワー)を有するメニスカスレンズL1(以下、レンズL1と記す。)が配置される。一方、最も射出側に正の屈折力(パワー)を有するメニスカスレンズL6(以下、レンズL6と記す。)が配置される。ここで、レンズL1は入射側に凹面を向け、一方のレンズL6は射出側に凹面を向けている。このレンズL6における射出側の凹面、すなわち、入射光束射出面S12が基準球面Fである。
【0021】
レンズL1と、レンズL6との間には、4枚の正レンズL2〜L5(以下、レンズL2〜L5と記す。)からなる正レンズ群LG1が光軸Z1に沿って配設されている。レンズL2,L3は、入射面よりも射出面の方が強い屈折力を有することが望ましく、レンズL4,L5は、射出面よりも入射面の方が強い屈折力を有することが望ましい。図2では、正レンズ群LG1は、全てメニスカス形状で構成されるようにしたが、これに限定されず、少なくとも1枚のレンズが両凸形状で構成されるようにしてもよい。
【0022】
基準レンズ6Aは、良好な収差性能と共にコンパクト性を確保するために、以下の条件式(1)および(2)を満たすように構成されている。ここで、fは基準レンズ6A全系の焦点距離を示し、R1は、最も入射側の面、すなわち、レンズL1における入射光束入射面S1の曲率半径を示す。RLは、レンズL6の入射光束射出面S12、すなわち、基準球面Fにおける曲率半径R12を示す。
−1.5<R1/f<−1.2 ……(1)
0.5<RL/f<0.7 ……(2)
【0023】
加えて、基準レンズ6AにおけるレンズL1〜L6が、全て、1.79未満の屈折率を有するように構成することも可能である。
【0024】
次に、基準レンズ6Aの光学的な作用および効果について説明する。
【0025】
基準レンズ6Aに入射した光束は、レンズL1、レンズL2〜L5からなるレンズ群LG1およびレンズL6を順次透過し、焦点Pに向かって集光する。
【0026】
ここで、レンズL1は、主として光束拡大機能と収差補正機能とを発揮する。光束拡大機能は、入射光束の光束径を拡大する機能である。すなわち、レンズL1は、凹面(入射光束入射面S1)を入射側に向けた負のメニスカスレンズとなっていることから、レンズL1を透過した入射光束が発散して光束径が拡大する。この結果、基準レンズとして要求される明るさ(Fナンバー)が確保される。一方、収差補正機能は、後続レンズで生じる球面収差等を相殺して除去するために予め収差を補正(以下、予備的補正という。)する機能である。すなわち、レンズL1は、後続のレンズL2〜L6によって生じる球面収差とほぼ同じ大きさの逆方向の球面収差を、予め入射光束に与えるように機能する。ここで、レンズL1の入射光束入射面S1の曲率半径R1は条件式(1)の範囲に制限されていることから、後述するように、光束拡大機能と収差補正機能とが適正な範囲内でバランスよく規定される。
【0027】
レンズL2〜L5からなる正レンズ群LG1は、レンズL1により拡大された光束を段階的に集光させて集束角を次第に増大させるように機能する。但し、集束角の増大に伴って光束径は次第に小さくなる。
【0028】
レンズL6は、正レンズ群LG1から射出した光束を透過させることにより、焦点Pを曲率中心としレンズ面S12と同じ曲率半径を有する球面波を形成するように機能する。レンズ面S12から射出した球面波は、次第に曲率半径を縮小しながら焦点Pに向かって進行し、被検球面7に垂直入射(被検球面7の法線方向と波面の法線方向とが一致するように入射)する。したがって、被検球面7が凸球面の場合には、レンズ面S12の曲率半径R12(RL)は測定可能な最大曲率半径を規定する。なお、凹球面の場合には、当然ながら曲率半径R12(RL)の制限はない。
【0029】
正レンズ群LG1およびレンズL6の各レンズでは球面収差が生ずるが、これらの球面収差は、上記したように、レンズL1によって予め与えられている逆方向の球面収差を相殺するにとどまり、結果として、レンズL6から射出した光束における球面収差は極めて僅かになる。
【0030】
条件式(1)は、レンズL1の入射光束入射面S1における適正な曲率半径R1の範囲を規定している。条件式(1)の下限を越えると、入射光束が急激に発散されることになり、全体のレンズ外径の増大を招き、かつ、球面収差の過剰な予備的補正がなされることとなる。球面収差の予備的補正が過剰になると、これを後続のレンズで相殺するために、レンズL2〜L6に加えてさらにレンズ枚数を増やす必要があり、軽量性およびコンパクト性が失われる結果となる。一方、上限を越えると、入射光束の発散が不足して光束径の拡大が不十分になると共に、球面収差の予備的補正が不十分となってしまう。
【0031】
条件式(2)は、レンズL6の基準球面F(S12)における適正な曲率半径RL(R12)の範囲を規定している。条件式(2)の下限は、すなわち、凸面の被検球面7の測定可能な最大曲率半径に対応するものであり、この下限を越えると、要求されている測定可能範囲が制限されてしまう。すなわち、比較的大きな曲率半径の凸球面が測定不可能となる。一方、上限を越えると、以下のような問題が生じる。まず、基準レンズ6Aにおける外径および全長が共に増大してしまい、軽量化および小型化を図ることができなくなる。また、正レンズ群LG1が4枚という限られたレンズ枚数であるので、屈折力が不足し、球面収差の補正が困難となる。さらに、レンズL6の厚みが薄くなるため、相対的に外力によって基準球面Fが歪みやすくなり、被検球面7の形状を正確に測定することが困難となる。
【0032】
以上説明したように、本実施の形態によれば、上述の構成を有し、各条件式を満たすことにより、フィゾー干渉計に適し、光学的な性能面と実用面とのバランスに優れた基準レンズを得ることができる。具体的には、球面収差等の諸収差を抑制し、かつ、軽量かつコンパクトな構成を維持しつつ、ある程度大きな曲率半径RL(R12)と外径K12とを有する基準球面Fを確保することができる。これにより、見込み角θ1が大きく、しかも、比較的大きな曲率半径Cと外径Bとを有する凸球面の測定を行うことが可能となる。
【0033】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、以下の説明では、上記第1の実施の形態における構成要素と実質的に同一の部分については、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0034】
上記第1の実施の形態では、正レンズ群が4枚のレンズからなるようにした基準レンズ6Aについて説明したが、これに対し、第2の実施の形態では、正レンズ群が3枚のレンズからなるようにした基準レンズ6Bについて説明する。ここでは、上記第1の実施の形態と異なる特徴部分、すなわち、基準レンズ6Bの構成およびその具体的な数値実施例についてのみ説明することとする。なお、第2の実施の形態の基準レンズ6Bは、第1の実施の形態において説明したフィゾー干渉計1に適用可能である。
【0035】
図3を参照して、第2実施の形態に係る基準レンズ6Bについて、より詳細に説明する。図3は、基準レンズ6Bの断面構成を表す断面図である。
【0036】
図3において、符号Ri、Si、Di、θ2の意義は、第1の実施の形態と同様である。
【0037】
基準レンズ6Bは、光軸Z1に沿って、最も入射側に負のパワーを有するメニスカスレンズL11が配置され、一方の、最も射出側に正のパワーを有するメニスカスレンズL15が配置されている。ここで、レンズL11は入射側に凹面を向け、一方のレンズL15は射出側に凹面を向けている。このレンズL15における射出側の凹面S10が基準球面Fである。
【0038】
レンズL11と、レンズL15との間には、いずれも正のパワーを有する3枚のレンズL12〜L14からなる正レンズ群LG2が光軸Z1に沿って配設されている。レンズL12は、入射面よりも射出面の方が強い屈折力を有することが望ましく、レンズL13,L14は、射出面よりも入射面の方が強い屈折力を有することが望ましい。レンズL12は両凸形状で構成され、レンズL13,L14は共にメニスカス形状で構成されるようにしたが、これに限定されず、レンズL12,L14は共にメニスカスで構成され、レンズL13は両凸形状で構成されるようにしてもよい。さらに、正レンズ群LG2は、全てメニスカス形状で構成されてもよいし、全て両凸形状で構成されてもよい。
【0039】
基準レンズ6Bは、上記条件式(1)および(2)を満たすように構成されている。ここで、fは、基準レンズ6B全系の焦点距離を示す。R1は面S1の曲率半径を示し、RLは面S10の曲率半径R10を示す。
【0040】
基準レンズ6BにおけるレンズL11〜L15が、全て1.79未満の屈折率を有するように構成することも可能である。
【0041】
上記のように、第2の実施の形態によれば、上述の構成を有し、各条件式を満たすことにより、第1の実施の形態における基準レンズ6Aと同様に、フィゾー干渉計に適し、光学的な性能面と実用面とのバランスに優れた基準レンズ6Bを得ることができる。特に、正レンズ群LG2を3枚構成としたことにより、よりいっそう軽量・コンパクト化を図ることが可能となる。
【0042】
【実施例】
次に、上記各実施の形態に係る基準レンズにおける、いくつかの実施例について説明する。
【0043】
<実施例1>
図4は、上記第1の実施の形態における基準レンズ6A(図2)の一実施例(実施例1)としてのレンズデータを示すものである。実施例1は、Fナンバーが0.60となるようにしたものである。面番号Siの欄には、図2のレンズの面番号に対応した番号を示している。曲率半径Riの欄には図2に付した符号Riに対応した値を示し、面間隔Diの欄には図2に付した符号Diに対応した値を示す。外径Kiの欄には、各面Siに対応する外径の値を示す。これら曲率半径Ri,面間隔Diおよび外径Kiの値の単位はミリメートル(mm)である。屈折率Njの欄には、入射側からj番目(j=1〜6)のレンズLjのHe−Neレーザ光線(波長λ=632.8nm)における屈折率の値を示す。
【0044】
図7は、実施例1について、基準レンズに入射される入射光束径Φinc,基準レンズの全長TL,Fナンバー,基準レンズ全系の焦点距離fならびに上記条件式(1)および(2)に対応する数値を、後述する実施例2−1および2−2におけるデータと併せて示したものである。図7に示したように、実施例1では、R1/f=−1.437であるので条件式(1)を満たし、かつ、RL/f=0.607であるので条件式(2)を満たしている。
【0045】
図8は、実施例1の基準レンズ6Aについての球面収差を表す収差図である。図8の球面収差は、He−Neレーザ光線(波長λ=632.8nm)に対する収差である。
【0046】
以上のレンズデータおよび収差図からわかるように、実施例1の基準レンズ6Aでは、球面収差が良好に補正されている。また、軽量かつコンパクトな構造でありながら、ある程度大きな基準球面Fの曲率半径RLおよび集束角θ2が確保されている。具体的には、レンズ外径Kiが最大でも130.0mmでありながら、基準球面曲率半径RL=36.429mmと、集束角θ2=112.89°とが確保されている。よって、見込み角θ1が約112°以下であり、かつ、曲率半径Cが約36mm以下である被検球面7であれば、凸球面であっても測定が可能である。なお、集束角θ2は、Fナンバー=0.6(NA≒0.833)に対応するものである。また、実施例1のレンズL6は正のパワーを持つメニスカスレンズである。
【0047】
<実施例2−1,2−2>
次に、第2の実施の形態に係る基準レンズ6Bの数値実施例(実施例2−1,2−2)について説明する。
【0048】
図5および図6は、実施例2−1,2−2のレンズデータを表す。これらの実施例2−1および2−2は、Fナンバーが0.70となるようにしたものである。図5,6に示したレンズデータにおける各項目の意味は、図4と同等であるため、ここでは説明を省略する。
【0049】
ここで、レンズ外径Kiについては、実施例1では、最大130.0mm(K3〜K7)であるのに対し、実施例2−1および2−2では最大113.0mm(K2〜K6)と小さくなっている。
【0050】
なお、実施例2−1,2−2において、最終レンズであるレンズL15およびレンズ25は共に正のパワーを有するメニスカスレンズである。
【0051】
図7に示したように、実施例1と同様に実施例2−1,2−2においても、条件式(1),(2)を満たしている。
【0052】
図9は、実施例2−1についての球面収差を表す収差図であり、図10は、実施例2−2についての球面収差を表す収差図である。対象波長は実施例1の場合と同様である。
【0053】
以上のレンズデータおよび収差図からわかるように、実施例2−1,2−2の基準レンズ6Bにおいても、球面収差が良好に補正されている。また、軽量かつコンパクトな構造でありながら、ある程度大きな基準球面Fの曲率半径RLおよび集束角θ2が確保されている。具体的には、実施例2−1では、レンズ外径Kiが最大でも113.0mmでありながら、曲率半径RL=41.668mmと、集束角θ2=91.17°とが確保されている。一方の実施例2−2では、レンズ外径Kiが最大でも113.0mmでありながら、曲率半径RL=38.328mmと、集束角θ2=91.17°とが確保されている。よって、見込み角θ1が約90°以下であり、かつ、曲率半径Cが約41mmあるいは約38mm以下である被検球面7であれば、凸球面であっても測定が可能でなる。なお、実施例2−1,2−2において、集束角θ2はFナンバー=0.7(NA≒0.714)に対応するものである。
【0054】
以上、いくつかの実施の形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は、これらの実施の形態および実施例に限定されず、種々変形可能である。例えば、各レンズ成分の曲率半径R、面間隔D、外径Kおよび屈折率Nの値は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の数値を取ることができる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の干渉計用基準レンズによれば、入射光束の入射側から順に、入射側に凹面を向けた負メニスカスレンズと、正レンズ群と、被検球面側に凹面を向けた正メニスカスレンズとを配設して構成すると共に、条件式(1)および(2)を満足するようにしたので、基準レンズの小型軽量化を図り、かつ、球面収差の増大を抑制しつつ、比較的大きな曲率半径と外径とを有すると共に見込み角の大きい凸球面を測定することが可能となる。すなわち、要求される性能と大きさとのバランスが良好に保たれた干渉計用基準レンズを得ることができる。
【0056】
特に、請求項2に記載の干渉計用基準レンズによれば、正レンズ群は、3枚または4枚のレンズからなるようにしたので、より軽量かつコンパクトな干渉計用基準レンズを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る基準レンズが適用されるフィゾー干渉計の概略を示す構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る基準レンズの一構成例を示す断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る基準レンズの一構成例を示す断面図である。
【図4】図2に示した基準レンズの一実施例(実施例1)を示す説明図である。
【図5】図3に示した基準レンズの一実施例(実施例2−1)を示す説明図である。
【図6】図3に示した基準レンズの他の実施例(実施例2−2)を示す説明図である。
【図7】実施例1,2−1および2−2に係る基準レンズが満たす諸条件および条件式のデータを示す説明図である。
【図8】実施例1の基準レンズにおける球面収差を示す収差図である。
【図9】実施例2−1の基準レンズにおける球面収差を示す収差図である。
【図10】実施例2−2の基準レンズにおける球面収差を示す収差図である。
【符号の説明】
R1〜R12…曲率半径、D1〜D12…面間隔、N1〜N6…屈折率、L1〜L6,L11〜L15…レンズ成分、F…基準球面、Z1…光軸、TL…基準レンズ全長、1…フィゾー干渉計、2…レーザ光源、3…レーザ光束発散レンズ、4…ハーフミラー、5…コリメータレンズ、6(6A,6B)…干渉計用基準レンズ(基準レンズ)、7…被検球面、8…結像用レンズ、9…撮像素子。

Claims (4)

  1. 入射光束の一部を基準球面で反射させることにより得られる参照光と、前記基準球面を通過させた光束を前記基準球面の曲率中心と一致する焦点に向かうように集光させたのち、その焦点と一致する曲率中心を有する被検球面で反射させることによって得られる被検光とを干渉させることにより、前記被検球面の形状を計測し得るように構成された干渉計に用いられる干渉計用基準レンズであって、
    前記入射光束の入射側から順に、
    入射側に凹面を向けた負メニスカスレンズと、
    正レンズ群と、
    被検球面側に前記基準球面として機能する凹面を向けた正メニスカスレンズとが配設されて構成されると共に、以下の条件式(1)および(2)を満足する
    ことを特徴とする干渉計用基準レンズ。
    −1.5<R1/f<−1.2 ……(1)
    0.5<RL/f<0.7 ……(2)
    但し、
    f:干渉計用基準レンズ全系の焦点距離
    R1:前記負メニスカスレンズの入射光束入射面の曲率半径
    RL:前記正メニスカスレンズの基準球面の曲率半径
    とする。
  2. 前記正レンズ群は、3枚または4枚のレンズからなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の干渉計用基準レンズ。
  3. 前記正レンズ群は、前記入射光束の入射側から順に
    入射面よりも射出面の方が強い屈折力を有する2枚の正レンズと、
    射出面よりも入射面の方が強い屈折力を有する2枚の正レンズと
    が配設されて構成される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の干渉計用基準レンズ。
  4. 前記正レンズ群は、前記入射光束の入射側から順に
    入射面よりも射出面の方が強い屈折力を有する1枚の正レンズと、
    射出面よりも入射面の方が強い屈折力を有する2枚の正レンズと
    が配設されて構成される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の干渉計用基準レンズ。
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