JP2000346613A - フィゾー干渉計及びフィゾーレンズ - Google Patents
フィゾー干渉計及びフィゾーレンズInfo
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- JP2000346613A JP2000346613A JP11158553A JP15855399A JP2000346613A JP 2000346613 A JP2000346613 A JP 2000346613A JP 11158553 A JP11158553 A JP 11158553A JP 15855399 A JP15855399 A JP 15855399A JP 2000346613 A JP2000346613 A JP 2000346613A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 被検球面の曲率半径が外径に対して小さいレ
ンズであっても、その面精度測定を精度良く行うことが
可能なフィゾー干渉計及びフィゾーレンズを提供する。 【解決手段】 フィゾー干渉計1におけるフィゾーレン
ズ10を、レーザー光源2から入射された光を発散させ
る第1レンズ(負レンズ)L1と、この負レンズにより
発散された光を集光して焦点Pに収束させるとともに負
レンズL1において生じた球面収差の補正を行う第2〜
第7レンズ(正レンズ)L2〜L7とから構成し、第1
レンズL1及び第2〜第6レンズL2〜L6の屈折率を
1.69以上とし、フィゾー面Fを有する第7レンズL
7の屈折率を1.79以上とする。
ンズであっても、その面精度測定を精度良く行うことが
可能なフィゾー干渉計及びフィゾーレンズを提供する。 【解決手段】 フィゾー干渉計1におけるフィゾーレン
ズ10を、レーザー光源2から入射された光を発散させ
る第1レンズ(負レンズ)L1と、この負レンズにより
発散された光を集光して焦点Pに収束させるとともに負
レンズL1において生じた球面収差の補正を行う第2〜
第7レンズ(正レンズ)L2〜L7とから構成し、第1
レンズL1及び第2〜第6レンズL2〜L6の屈折率を
1.69以上とし、フィゾー面Fを有する第7レンズL
7の屈折率を1.79以上とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズの面精度を
高精度に測定することが可能なフィゾー干渉計及びこの
フィゾー干渉計に用いられるフィゾーレンズに関する。
高精度に測定することが可能なフィゾー干渉計及びこの
フィゾー干渉計に用いられるフィゾーレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体用縮小投影露光装置の開口数及び
使用波長は、半導体素子の高密度化、対象線幅の細線化
に伴って年々大口径化、短波長化する傾向にある。使用
する光線の波長は水銀灯のi線(波長365.015n
m)から、KrFエキシマレーザー(波長248nm)
へ移りつつあり、ArFエキシマレーザー(波長193
nm)を光源とした縮小投影露光装置も実用化の段階に
入っている。
使用波長は、半導体素子の高密度化、対象線幅の細線化
に伴って年々大口径化、短波長化する傾向にある。使用
する光線の波長は水銀灯のi線(波長365.015n
m)から、KrFエキシマレーザー(波長248nm)
へ移りつつあり、ArFエキシマレーザー(波長193
nm)を光源とした縮小投影露光装置も実用化の段階に
入っている。
【0003】このような縮小投影露光装置に用いられる
投影レンズ(通常、組み合わせレンズからなる)の硝材
は、短波長のレーザー光を対象とすることから現在のと
ころ蛍石や石英に限られているが、これらの硝材は宝石
の一種であるため極めて高価であり、装置の価格を大幅
に上げる原因となっている。このためエキシマレーザを
光源とする装置においては、投影レンズの一部を非球面
レンズにして複数枚のレンズの役割を一枚で担わせた
り、或いはレンズの屈折力を大きくし、透過光の高さを
低くして光の進行側にあるレンズの径を小さくすること
等により、使用する硝材量を少なくしてコストアップを
防いでいる。図8はレンズNの屈折力を大きくすること
により、レンズNから所定距離m離れた位置における透
過光の高さをH1からH2にまで低くした様子を示した
ものであり、レンズNを透過する光のうち実線はレンズ
Nの屈折力が小さい場合(すなわち曲率がゆるい場
合)、点線はレンズNの屈折力が大きい場合(すなわち
曲率がきつい場合)である。
投影レンズ(通常、組み合わせレンズからなる)の硝材
は、短波長のレーザー光を対象とすることから現在のと
ころ蛍石や石英に限られているが、これらの硝材は宝石
の一種であるため極めて高価であり、装置の価格を大幅
に上げる原因となっている。このためエキシマレーザを
光源とする装置においては、投影レンズの一部を非球面
レンズにして複数枚のレンズの役割を一枚で担わせた
り、或いはレンズの屈折力を大きくし、透過光の高さを
低くして光の進行側にあるレンズの径を小さくすること
等により、使用する硝材量を少なくしてコストアップを
防いでいる。図8はレンズNの屈折力を大きくすること
により、レンズNから所定距離m離れた位置における透
過光の高さをH1からH2にまで低くした様子を示した
ものであり、レンズNを透過する光のうち実線はレンズ
Nの屈折力が小さい場合(すなわち曲率がゆるい場
合)、点線はレンズNの屈折力が大きい場合(すなわち
曲率がきつい場合)である。
【0004】また、このような投影レンズには高い面精
度が要求されるが、このレンズの面精度を高精度で測定
することができる装置としてフィゾー干渉計がある。こ
のフィゾー干渉計は、レーザー光源から射出された光を
フィゾーレンズ(反射防止膜が施されたレンズ群)を介
して被検球面(レンズ表面)に照射し、この被検球面に
おいて反射された被検光とフィゾー面(フィゾーレンズ
の最終球面であり、参照面を有している)において反射
された参照光との干渉パターンを観察することにより、
レンズの面精度を評価できるように構成されている。
度が要求されるが、このレンズの面精度を高精度で測定
することができる装置としてフィゾー干渉計がある。こ
のフィゾー干渉計は、レーザー光源から射出された光を
フィゾーレンズ(反射防止膜が施されたレンズ群)を介
して被検球面(レンズ表面)に照射し、この被検球面に
おいて反射された被検光とフィゾー面(フィゾーレンズ
の最終球面であり、参照面を有している)において反射
された参照光との干渉パターンを観察することにより、
レンズの面精度を評価できるように構成されている。
【0005】このフィゾー干渉計では、被検球面はその
曲率中心がフィゾーレンズの焦点位置に一致するように
設けられるが、このとき被検球面の面精度測定を精度良
く行われるようにするためには、被検球面のできるだけ
広い領域がフィゾーレンズにより収束される光束(収束
光)内に入るようにする必要がある。図9(A)は、被
検球面の曲率半径Rが外径Dに対して大きい(R/Dが
大きい)レンズを被検対象とし、被検球面のほとんどが
収束光内に収まっている例を示したものである。この場
合には、被検球面のほぼ全域についての被検光が得られ
るので、被検球面の面精度測定を精度良く行うことが可
能である。
曲率中心がフィゾーレンズの焦点位置に一致するように
設けられるが、このとき被検球面の面精度測定を精度良
く行われるようにするためには、被検球面のできるだけ
広い領域がフィゾーレンズにより収束される光束(収束
光)内に入るようにする必要がある。図9(A)は、被
検球面の曲率半径Rが外径Dに対して大きい(R/Dが
大きい)レンズを被検対象とし、被検球面のほとんどが
収束光内に収まっている例を示したものである。この場
合には、被検球面のほぼ全域についての被検光が得られ
るので、被検球面の面精度測定を精度良く行うことが可
能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにエキシマレーザーを光源とする装置に用いられる
投影レンズのように高い屈折力を有するレンズにあって
は、同一外径であっても被検球面の曲率半径Rの外径D
に対する割合は小さく(R/Dが小さく)なり、図9
(B)に示すように被検球面の周辺部が収束光からはみ
出してしまい、面精度測定を精度良く行うことは困難と
なる。
ようにエキシマレーザーを光源とする装置に用いられる
投影レンズのように高い屈折力を有するレンズにあって
は、同一外径であっても被検球面の曲率半径Rの外径D
に対する割合は小さく(R/Dが小さく)なり、図9
(B)に示すように被検球面の周辺部が収束光からはみ
出してしまい、面精度測定を精度良く行うことは困難と
なる。
【0007】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、被検球面の曲率半径が外径に対して小さい
レンズであっても、その面精度測定を精度良く行うこと
が可能なフィゾー干渉計及びフィゾーレンズを提供する
ことを目的としている。
ものであり、被検球面の曲率半径が外径に対して小さい
レンズであっても、その面精度測定を精度良く行うこと
が可能なフィゾー干渉計及びフィゾーレンズを提供する
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明に係るフィゾー干渉計は、レーザー光源
と、レーザー光源から射出された光を集光して焦点に収
束させ、この焦点の位置に中心が一致するように配置さ
れた被検球面上に光を照射させるフィゾーレンズと、被
検球面において反射された被検光とフィゾーレンズのフ
ィゾー面において反射された参照光とを干渉させて干渉
パターンを形成させる干渉パターン形成装置(例えば、
実施形態におけるハーフミラー4、結像レンズ5及び観
察面6)とを有して構成され、フィゾーレンズにおける
被検球面側の開口数が0.806以上になっている。こ
のようなフィゾー干渉計では、従来よりも大きな開口数
を持つフィゾーレンズを有しているため、被検球面の曲
率半径(R)が外径(D)に対して小さい(R/Dが小
さい)レンズであってもその被検球面の広い領域を収束
光内に納めることができ、従来は困難であったこのよう
な形状のレンズの面精度測定を精度良く行うことが可能
になる。
るため、本発明に係るフィゾー干渉計は、レーザー光源
と、レーザー光源から射出された光を集光して焦点に収
束させ、この焦点の位置に中心が一致するように配置さ
れた被検球面上に光を照射させるフィゾーレンズと、被
検球面において反射された被検光とフィゾーレンズのフ
ィゾー面において反射された参照光とを干渉させて干渉
パターンを形成させる干渉パターン形成装置(例えば、
実施形態におけるハーフミラー4、結像レンズ5及び観
察面6)とを有して構成され、フィゾーレンズにおける
被検球面側の開口数が0.806以上になっている。こ
のようなフィゾー干渉計では、従来よりも大きな開口数
を持つフィゾーレンズを有しているため、被検球面の曲
率半径(R)が外径(D)に対して小さい(R/Dが小
さい)レンズであってもその被検球面の広い領域を収束
光内に納めることができ、従来は困難であったこのよう
な形状のレンズの面精度測定を精度良く行うことが可能
になる。
【0009】ここで、上記フィゾーレンズは、レーザー
光源から入射された光を発散させる少なくとも一つの負
レンズ(例えば、実施形態における第1レンズL1)
と、この負レンズにより発散された光を集光して上記焦
点に収束させるとともに負レンズにおいて生じた球面収
差の補正を行う複数の正レンズ(例えば、実施形態にお
ける第2〜第7レンズL2〜L7)とからなっており、
負レンズ及び複数の正レンズの各々の屈折率が1.69
以上であり、且つ複数の正レンズのうちフィゾー面を有
する正レンズの屈折率が1.79以上であることが好ま
しい。更に、上記複数の正レンズが、負レンズ側から順
に、負レンズ側に凹である三つのメニスカス正レンズ
(例えば、実施形態における第2〜第4レンズL2〜L
4)、少なくとも負レンズ側に凸である一つの平凸レン
ズ(例えば、実施形態における第5レンズL5)、負レ
ンズ側に凸である二つのメニスカス正レンズ(例えば、
実施形態における第6及び第7レンズL6,L7)であ
ることが好ましい。
光源から入射された光を発散させる少なくとも一つの負
レンズ(例えば、実施形態における第1レンズL1)
と、この負レンズにより発散された光を集光して上記焦
点に収束させるとともに負レンズにおいて生じた球面収
差の補正を行う複数の正レンズ(例えば、実施形態にお
ける第2〜第7レンズL2〜L7)とからなっており、
負レンズ及び複数の正レンズの各々の屈折率が1.69
以上であり、且つ複数の正レンズのうちフィゾー面を有
する正レンズの屈折率が1.79以上であることが好ま
しい。更に、上記複数の正レンズが、負レンズ側から順
に、負レンズ側に凹である三つのメニスカス正レンズ
(例えば、実施形態における第2〜第4レンズL2〜L
4)、少なくとも負レンズ側に凸である一つの平凸レン
ズ(例えば、実施形態における第5レンズL5)、負レ
ンズ側に凸である二つのメニスカス正レンズ(例えば、
実施形態における第6及び第7レンズL6,L7)であ
ることが好ましい。
【0010】また、本発明に係るフィゾーレンズは、こ
のようなフィゾー干渉計に用いられ、レーザー光源から
入射された光を発散させる少なくとも一つの負レンズ
と、この負レンズにより発散された光を集光して焦点
(フィゾーレンズ全体の焦点)に収束させるとともに負
レンズにおいて生じた球面収差の補正を行う複数の正レ
ンズとからなっており、負レンズ及び複数の正レンズの
各々の屈折率が1.69以上であり、且つ複数の正レン
ズのうちフィゾー面を有する正レンズの屈折率が1.7
9以上になっている。なお、上記複数の正レンズが、負
レンズ側から順に、負レンズ側に凹である三つのメニス
カス正レンズ、少なくとも負レンズ側に凸である一つの
平凸レンズ、負レンズ側に凸である二つのメニスカス正
レンズであることが好ましい。
のようなフィゾー干渉計に用いられ、レーザー光源から
入射された光を発散させる少なくとも一つの負レンズ
と、この負レンズにより発散された光を集光して焦点
(フィゾーレンズ全体の焦点)に収束させるとともに負
レンズにおいて生じた球面収差の補正を行う複数の正レ
ンズとからなっており、負レンズ及び複数の正レンズの
各々の屈折率が1.69以上であり、且つ複数の正レン
ズのうちフィゾー面を有する正レンズの屈折率が1.7
9以上になっている。なお、上記複数の正レンズが、負
レンズ側から順に、負レンズ側に凹である三つのメニス
カス正レンズ、少なくとも負レンズ側に凸である一つの
平凸レンズ、負レンズ側に凸である二つのメニスカス正
レンズであることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。図1は本発明に係る
フィゾー干渉計1の構成を示している。図1に示すよう
に、このフィゾー干渉計1は、レーザー光源2と、ビー
ムエキスパンダー3と、ハーフミラー4と、フィゾーレ
ンズ10(本発明に係るフィゾーレンズ)と、結像レン
ズ5及び観察面6とを有して構成されている。ここで、
フィゾーレンズ10は、反射防止膜が施されたレンズ群
であり、レーザー光源2側から入射された光を集光して
焦点Pに収束させる。ここで、フィゾーレンズ10の最
終球面(図1において最右方に位置する球面)は参照面
であるフィゾー面(反射防止膜が施されていないレンズ
面)Fであり、焦点Pを曲率中心とする球面に形成され
ている。被検レンズMは、その被検球面Qの中心がフィ
ゾーレンズ10の焦点Pに一致するように設けられる。
ましい実施形態について説明する。図1は本発明に係る
フィゾー干渉計1の構成を示している。図1に示すよう
に、このフィゾー干渉計1は、レーザー光源2と、ビー
ムエキスパンダー3と、ハーフミラー4と、フィゾーレ
ンズ10(本発明に係るフィゾーレンズ)と、結像レン
ズ5及び観察面6とを有して構成されている。ここで、
フィゾーレンズ10は、反射防止膜が施されたレンズ群
であり、レーザー光源2側から入射された光を集光して
焦点Pに収束させる。ここで、フィゾーレンズ10の最
終球面(図1において最右方に位置する球面)は参照面
であるフィゾー面(反射防止膜が施されていないレンズ
面)Fであり、焦点Pを曲率中心とする球面に形成され
ている。被検レンズMは、その被検球面Qの中心がフィ
ゾーレンズ10の焦点Pに一致するように設けられる。
【0012】レーザー光源2から射出された光はビーム
エキスパンダー3によりその光束径が拡大され、ハーフ
ミラー4を介してフィゾーレンズ10に入射される。フ
ィゾーレンズ10内を進行した光はフィゾー面Fに垂直
に入射され、屈折することなく透過(すなわちフィゾー
面Fは入射光線に対してパワーを持たない)して被検球
面Qに至るが、このフィゾー面Fは前述したように反射
防止膜が施されていないため、一部の光はフィゾー面F
において反射される。このフィゾー面Fにおいて反射さ
れた光(参照光)は進行してきた光路を逆に辿ってフィ
ゾーレンズ10内を進行した後ハーフミラー4により反
射され、直角方向に曲げられて進行する。一方、フィゾ
ー面Fを透過した光は被検球面Qにおいて反射される
が、この被検球面Qにおいて反射された光(被検光)も
進行してきた光路を逆に辿って進行する。すなわち、被
検球面Qにおいて反射した後フィゾー面Fに垂直に入射
し、参照光と同様にフィゾーレンズ10内を進行し、ハ
ーフミラー4により直角方向に曲げられて進行する。
エキスパンダー3によりその光束径が拡大され、ハーフ
ミラー4を介してフィゾーレンズ10に入射される。フ
ィゾーレンズ10内を進行した光はフィゾー面Fに垂直
に入射され、屈折することなく透過(すなわちフィゾー
面Fは入射光線に対してパワーを持たない)して被検球
面Qに至るが、このフィゾー面Fは前述したように反射
防止膜が施されていないため、一部の光はフィゾー面F
において反射される。このフィゾー面Fにおいて反射さ
れた光(参照光)は進行してきた光路を逆に辿ってフィ
ゾーレンズ10内を進行した後ハーフミラー4により反
射され、直角方向に曲げられて進行する。一方、フィゾ
ー面Fを透過した光は被検球面Qにおいて反射される
が、この被検球面Qにおいて反射された光(被検光)も
進行してきた光路を逆に辿って進行する。すなわち、被
検球面Qにおいて反射した後フィゾー面Fに垂直に入射
し、参照光と同様にフィゾーレンズ10内を進行し、ハ
ーフミラー4により直角方向に曲げられて進行する。
【0013】このようにハーフミラー4により直角方向
に曲げられた被検光と参照光は結像レンズ5により集光
されて観察面6上に干渉パターンを形成する。この干渉
パターンは被検球面Qの面形状を表示するものであり、
その画像を取り入れて解析することにより面精度を測定
することが可能である。このように、フィゾー干渉計1
を用いることにより被検レンズMの面精度を測定するこ
とが可能であるが、本発明においては上記フィゾーレン
ズ10の構成に特徴があり、以下、このことについて詳
細に説明する。
に曲げられた被検光と参照光は結像レンズ5により集光
されて観察面6上に干渉パターンを形成する。この干渉
パターンは被検球面Qの面形状を表示するものであり、
その画像を取り入れて解析することにより面精度を測定
することが可能である。このように、フィゾー干渉計1
を用いることにより被検レンズMの面精度を測定するこ
とが可能であるが、本発明においては上記フィゾーレン
ズ10の構成に特徴があり、以下、このことについて詳
細に説明する。
【0014】このフィゾー干渉計1に用いられているフ
ィゾーレンズ10は前述したように反射防止膜が施され
たレンズ群であり、図2に示すように、レーザー光源2
側から順に、負レンズの第1レンズL1、第1レンズL
1側に凹であるメニスカス正レンズの第2、第3及び第
4レンズL2〜L4、第1レンズL1側にのみ凸である
平凸レンズの第5レンズL5、第1レンズL1側に凸で
あるメニスカス正レンズの第6及び第7レンズL6,L
7が並べられて構成されている。
ィゾーレンズ10は前述したように反射防止膜が施され
たレンズ群であり、図2に示すように、レーザー光源2
側から順に、負レンズの第1レンズL1、第1レンズL
1側に凹であるメニスカス正レンズの第2、第3及び第
4レンズL2〜L4、第1レンズL1側にのみ凸である
平凸レンズの第5レンズL5、第1レンズL1側に凸で
あるメニスカス正レンズの第6及び第7レンズL6,L
7が並べられて構成されている。
【0015】ここで、図2に示すレンズ面の符号S1〜
S14はレーザー光源2側から順に付されており、第1
レンズL1のレーザー光源2側のレンズ面が第1レンズ
面S1、第7レンズL7の被検球面Q側のレンズ面(す
なわちフィゾー面F)が第14レンズ面S14となって
いる。また、第1〜第6レンズL1〜L6は屈折率が
1.69である硝材(ガラス)で製作されており、第7
レンズL7は屈折率が1.79である硝材(ガラス)で
製作されている(理由は後述)。
S14はレーザー光源2側から順に付されており、第1
レンズL1のレーザー光源2側のレンズ面が第1レンズ
面S1、第7レンズL7の被検球面Q側のレンズ面(す
なわちフィゾー面F)が第14レンズ面S14となって
いる。また、第1〜第6レンズL1〜L6は屈折率が
1.69である硝材(ガラス)で製作されており、第7
レンズL7は屈折率が1.79である硝材(ガラス)で
製作されている(理由は後述)。
【0016】第1レンズL1(負レンズ)はビームエキ
スパンダー3から入射された光を発散させるために設け
られており、これによりフィゾーレンズ10が必要とす
るバックフォーカス(B.f)及び実効Fナンバーが確
保される。また、第2〜第7レンズL2〜L7(正レン
ズ)は第1レンズL1により発散された光を集光して焦
点Pに収束させるとともに、負の球面収差の発生を抑え
ながら第1レンズL1において生じた正の球面収差の補
正を行うために設けられている。このうち第2レンズL
2はわずかに正のパワーを持つレンズであり、その焦点
距離f2は下式(1)の条件を満足する値に設定され
る。
スパンダー3から入射された光を発散させるために設け
られており、これによりフィゾーレンズ10が必要とす
るバックフォーカス(B.f)及び実効Fナンバーが確
保される。また、第2〜第7レンズL2〜L7(正レン
ズ)は第1レンズL1により発散された光を集光して焦
点Pに収束させるとともに、負の球面収差の発生を抑え
ながら第1レンズL1において生じた正の球面収差の補
正を行うために設けられている。このうち第2レンズL
2はわずかに正のパワーを持つレンズであり、その焦点
距離f2は下式(1)の条件を満足する値に設定され
る。
【0017】
【数1】 1.32T.L.≦f2≦1.83T.L. …(1)
【0018】ここでT.L.は第1レンズ面S1から焦
点Pまでの距離である。第3及び第4レンズL3,L4
は、第1レンズL1において発散された光を平行光に近
くする正のパワーを持っており、必要以上に負の球面収
差を発生させないようにするためレーザー光源2側に凹
のメニスカスレンズになっている。
点Pまでの距離である。第3及び第4レンズL3,L4
は、第1レンズL1において発散された光を平行光に近
くする正のパワーを持っており、必要以上に負の球面収
差を発生させないようにするためレーザー光源2側に凹
のメニスカスレンズになっている。
【0019】第5レンズL5(平凸レンズ)は第3及び
第4レンズL3,L4により平行光に近くなった光を収
束させ始めるためレンズである。この第5レンズL5
は、ここではレーザー光源2側にのみ凸である平凸レン
ズであるが、少なくとも第1レンズL1側に凸であれば
両凸レンズ若しくはメニスカスレンズであっても構わな
い。第6レンズL6は第2〜第5レンズL2〜L5によ
り生ずる負の球面収差を抑えながら光を収束させるため
のレンズである。
第4レンズL3,L4により平行光に近くなった光を収
束させ始めるためレンズである。この第5レンズL5
は、ここではレーザー光源2側にのみ凸である平凸レン
ズであるが、少なくとも第1レンズL1側に凸であれば
両凸レンズ若しくはメニスカスレンズであっても構わな
い。第6レンズL6は第2〜第5レンズL2〜L5によ
り生ずる負の球面収差を抑えながら光を収束させるため
のレンズである。
【0020】ここで、第3〜第6レンズL3〜L6が大
きな負の球面収差の発生を抑えながら第1レンズL1に
おいて生じた正の球面収差を補正できるように、これら
の焦点距離fn(n=3,4,5,6)は下式(2)の
条件を満足する値に設定される。
きな負の球面収差の発生を抑えながら第1レンズL1に
おいて生じた正の球面収差を補正できるように、これら
の焦点距離fn(n=3,4,5,6)は下式(2)の
条件を満足する値に設定される。
【0021】
【数2】 0.93T.L.≦fn≦1.69T.L. …(2)
【0022】第7レンズL7は被検球面Q側にフィゾー
面F(第14面S14)を有している。このフィゾー面
Fは前述したように入射光線に対してパワーを持ってい
ないため、第7レンズL7における集光のためのパワー
は全て一つ前の第13レンズ面S13が受け持ってい
る。このようなレンズでは、レンズ面の曲率半径を外径
に対して小さくすることにより必要な屈折力を得る方法
もあるが、この場合にはレンズの縁厚部分は薄くなり、
加工が困難になってしまう。ここでは第7レンズL7の
屈折率を他のレンズL1〜L6よりも高くし、これによ
り必要な屈折力を確保してレンズ面の曲率半径が極端に
小さくならないようにしている。このため、第7レンズ
L7の屈折率は他のレンズL1〜L6の屈折率1.69
よりも高い1.79になっている。また、第7レンズL
7において大きな負の球面収差が発生しないようにする
ため、その焦点距離f7は下式(3)を満足する値に設
定されている。
面F(第14面S14)を有している。このフィゾー面
Fは前述したように入射光線に対してパワーを持ってい
ないため、第7レンズL7における集光のためのパワー
は全て一つ前の第13レンズ面S13が受け持ってい
る。このようなレンズでは、レンズ面の曲率半径を外径
に対して小さくすることにより必要な屈折力を得る方法
もあるが、この場合にはレンズの縁厚部分は薄くなり、
加工が困難になってしまう。ここでは第7レンズL7の
屈折率を他のレンズL1〜L6よりも高くし、これによ
り必要な屈折力を確保してレンズ面の曲率半径が極端に
小さくならないようにしている。このため、第7レンズ
L7の屈折率は他のレンズL1〜L6の屈折率1.69
よりも高い1.79になっている。また、第7レンズL
7において大きな負の球面収差が発生しないようにする
ため、その焦点距離f7は下式(3)を満足する値に設
定されている。
【0023】
【数3】1.03T.L.≦fn …(3)
【0024】また、第7レンズL7のみならず他の第1
〜第6レンズL1〜L6も比較的高屈折率を有してお
り、これにより曲率をきつく(レンズ外径に対する曲率
半径の比率を小さく)することなく大きな屈折力が得ら
れている。このため強い球面収差の発生を抑えることが
でき、更にはレンズ径を小さくして使用硝材料を減らす
ことができるので、コスト低減が図られる。
〜第6レンズL1〜L6も比較的高屈折率を有してお
り、これにより曲率をきつく(レンズ外径に対する曲率
半径の比率を小さく)することなく大きな屈折力が得ら
れている。このため強い球面収差の発生を抑えることが
でき、更にはレンズ径を小さくして使用硝材料を減らす
ことができるので、コスト低減が図られる。
【0025】このような構成のフィゾーレンズ10によ
れば、被検球面Q側の開口数(NA)を0.806以上
(図2に示す立体角θを53.7度以上)とすることが
でき、従来の開口数(0.625程度)に比べて大きく
することができる。このため、被検球面Qの曲率半径
(R)が外径(D)に対して小さい(R/Dが小さい)
レンズであっても、その被検球面Qの広い領域を収束光
(フィゾーレンズ10により収束された光束)内に納め
ることができ、従来は困難であったこのような形状のレ
ンズの面精度測定を精度良く行うことが可能になる。ま
た、このときフィゾーレンズ10全体の最大径Wを下式
(4)を満たす大きさに抑えることも可能である。
れば、被検球面Q側の開口数(NA)を0.806以上
(図2に示す立体角θを53.7度以上)とすることが
でき、従来の開口数(0.625程度)に比べて大きく
することができる。このため、被検球面Qの曲率半径
(R)が外径(D)に対して小さい(R/Dが小さい)
レンズであっても、その被検球面Qの広い領域を収束光
(フィゾーレンズ10により収束された光束)内に納め
ることができ、従来は困難であったこのような形状のレ
ンズの面精度測定を精度良く行うことが可能になる。ま
た、このときフィゾーレンズ10全体の最大径Wを下式
(4)を満たす大きさに抑えることも可能である。
【0026】
【数4】W≦0.7T.L. …(4)
【0027】
【実施例1】以下、具体的な実施例を示す。この実施例
1におけるフィゾーレンズ10の第1〜第7レンズL1
〜L7の構成及び形状は図2に示したものと同一であ
り、その形状及び屈折率のデータの詳細を図3の表に示
している。照射する光はHe−Neレーザー光(波長6
32.8nm)とし、ビームエキスパンダー3による拡
大後の光の光束径は102mmとした。この結果得られ
たフィゾーレンズ10の被検球面Q側の開口数(NA)
は0.806であった(立体角θは約53.7度)。ま
た、このときフィゾーレンズ10のバックフォーカス
(B.f)は180mm、実効Fナンバーは0.62で
あり、T.L.は714.9mmであった。また、フィ
ゾーレンズ10全体の最大径Wは475mm(第9及び
第10レンズ面S9,S10の外径)であった。なお、
この最大径Wは式(4)を満たしていた。更に、このフ
ィゾーレンズ10の球面収差は図4に示すように0.0
133λ(λはレーザー波長。以下、同じ)であり、極
めて良好であった。
1におけるフィゾーレンズ10の第1〜第7レンズL1
〜L7の構成及び形状は図2に示したものと同一であ
り、その形状及び屈折率のデータの詳細を図3の表に示
している。照射する光はHe−Neレーザー光(波長6
32.8nm)とし、ビームエキスパンダー3による拡
大後の光の光束径は102mmとした。この結果得られ
たフィゾーレンズ10の被検球面Q側の開口数(NA)
は0.806であった(立体角θは約53.7度)。ま
た、このときフィゾーレンズ10のバックフォーカス
(B.f)は180mm、実効Fナンバーは0.62で
あり、T.L.は714.9mmであった。また、フィ
ゾーレンズ10全体の最大径Wは475mm(第9及び
第10レンズ面S9,S10の外径)であった。なお、
この最大径Wは式(4)を満たしていた。更に、このフ
ィゾーレンズ10の球面収差は図4に示すように0.0
133λ(λはレーザー波長。以下、同じ)であり、極
めて良好であった。
【0028】
【実施例2】この実施例2におけるフィゾーレンズ10
の各レンズL1〜L7の構成及び形状は図5に示してあ
り、その形状及び屈折率のデータの詳細は図6の表に示
している。照射する光は実施例1と同様にHe−Neレ
ーザー光(波長632.8nm)とし、ビームエキスパ
ンダー3による拡大後の光の光束径は実施例1と同様に
102mmとした。このときもフィゾーレンズ10の被
検球面Q側の開口数(NA)は0.806であり(立体
角θは約53.7度)であった。また、このときフィゾ
ーレンズ10のバックフォーカス(B.f)は180m
m、実効Fナンバーは0.62であり、T.L.は73
1.93mmであった。また、フィゾーレンズ10全体
の最大径Wは475mm(第9及び第10レンズ面S
9,S10の外径)であり、式(4)を満たしていた。
更に、このフィゾーレンズ10の球面収差は図7に示す
ように0.0159λであり、極めて良好であった。
の各レンズL1〜L7の構成及び形状は図5に示してあ
り、その形状及び屈折率のデータの詳細は図6の表に示
している。照射する光は実施例1と同様にHe−Neレ
ーザー光(波長632.8nm)とし、ビームエキスパ
ンダー3による拡大後の光の光束径は実施例1と同様に
102mmとした。このときもフィゾーレンズ10の被
検球面Q側の開口数(NA)は0.806であり(立体
角θは約53.7度)であった。また、このときフィゾ
ーレンズ10のバックフォーカス(B.f)は180m
m、実効Fナンバーは0.62であり、T.L.は73
1.93mmであった。また、フィゾーレンズ10全体
の最大径Wは475mm(第9及び第10レンズ面S
9,S10の外径)であり、式(4)を満たしていた。
更に、このフィゾーレンズ10の球面収差は図7に示す
ように0.0159λであり、極めて良好であった。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るフィ
ゾー干渉計及びフィゾーレンズによれば、従来よりも大
きな開口数(0.806)が得られるので、被検球面の
曲率半径が外径に対して小さいレンズであっても、その
被検球面の広い領域を収束光内に納めることができ、従
来は困難であったこのような形状のレンズの面精度測定
を精度良く行うことが可能になる。
ゾー干渉計及びフィゾーレンズによれば、従来よりも大
きな開口数(0.806)が得られるので、被検球面の
曲率半径が外径に対して小さいレンズであっても、その
被検球面の広い領域を収束光内に納めることができ、従
来は困難であったこのような形状のレンズの面精度測定
を精度良く行うことが可能になる。
【図1】本発明に係るフィゾー干渉計を示す略構成図で
ある。
ある。
【図2】上記フィゾー干渉計において用いられる本発明
に係るフィゾーレンズの構成を示す側面図である。
に係るフィゾーレンズの構成を示す側面図である。
【図3】実施例1におけるフィゾーレンズを構成する各
レンズの形状及び屈折率のデータを示す図表である。
レンズの形状及び屈折率のデータを示す図表である。
【図4】実施例1におけるフィゾーレンズを用いて得ら
れる球面収差を示すグラフである。
れる球面収差を示すグラフである。
【図5】実施例2におけるフィゾーレンズの構成を示す
側面図である。
側面図である。
【図6】実施例2におけるフィゾーレンズを構成する各
レンズの形状及び屈折率のデータを示す図表である。
レンズの形状及び屈折率のデータを示す図表である。
【図7】実施例2におけるフィゾーレンズを用いて得ら
れる球面収差を示すグラフである。
れる球面収差を示すグラフである。
【図8】レンズNの屈折力を大きくすることにより、光
の進行方向にあるレンズの径を小さくすることができる
ことを示す説明図である。
の進行方向にあるレンズの径を小さくすることができる
ことを示す説明図である。
【図9】従来のフィゾーレンズにおいて、面精度を充分
に測定できる被検レンズと面精度を面精度を充分には測
定できない被検レンズとを比較して示す説明図であり、
(A)は被検球面の曲率半径Rが外径Dに対して大きい
(R/Dが大きい)被検レンズを被検対象とした場合、
(B)は被検球面の曲率半径Rが外径Dに対して小さい
(R/Dが小さい)被検レンズを被検対象とした場合を
示している。
に測定できる被検レンズと面精度を面精度を充分には測
定できない被検レンズとを比較して示す説明図であり、
(A)は被検球面の曲率半径Rが外径Dに対して大きい
(R/Dが大きい)被検レンズを被検対象とした場合、
(B)は被検球面の曲率半径Rが外径Dに対して小さい
(R/Dが小さい)被検レンズを被検対象とした場合を
示している。
1 フィゾー干渉計 2 レーザー光源 3 ビームエキスパンダー 4 ハーフミラー 5 結像レンズ 6 観察面 10 フィゾーレンズ L1 第1レンズ(負レンズ) L2〜L7 第2〜第7レンズ(正レンズ) F フィゾー面 M 被検レンズ Q 被検球面
Claims (4)
- 【請求項1】 レーザー光源と、 前記レーザー光源から射出された光を集光して焦点に収
束させ、この焦点の位置に中心が一致するように配置さ
れた被検球面上に前記光を照射させるフィゾーレンズ
と、 前記被検球面において反射された被検光と前記フィゾー
レンズのフィゾー面において反射された参照光とを干渉
させて干渉パターンを形成させる干渉パターン形成装置
とを有して構成されるフィゾー干渉計において、 前記フィゾーレンズにおける前記被検球面側の開口数が
0.806以上であることを特徴とするフィゾー干渉
計。 - 【請求項2】 前記フィゾーレンズが、前記レーザー光
源から入射された光を発散させる少なくとも一つの負レ
ンズと、この負レンズにより発散された光を集光して前
記焦点に収束させるとともに前記負レンズにおいて生じ
た球面収差の補正を行う複数の正レンズとからなってお
り、 前記負レンズ及び前記複数の正レンズの各々の屈折率が
1.69以上であり、且つ前記複数の正レンズのうち前
記フィゾー面を有する正レンズの屈折率が1.79以上
であることを特徴とする請求項1記載のフィゾー干渉
計。 - 【請求項3】 前記複数の正レンズが、前記負レンズ側
から順に、前記負レンズ側に凹である三つのメニスカス
正レンズ、少なくとも前記負レンズ側に凸である一つの
平凸レンズ、前記負レンズ側に凸である二つのメニスカ
ス正レンズであることを特徴とする請求項2記載のフィ
ゾー干渉計。 - 【請求項4】 フィゾー干渉計に用いられ、レーザー光
源から射出された光を集光して焦点に収束させ、この焦
点の位置に中心が一致するように配置された被検球面上
に前記光を照射させるフィゾーレンズであって、 前記レーザー光源から入射された光を発散させる少なく
とも一つの負レンズと、この負レンズにより発散された
光を集光して前記焦点に収束させるとともに前記負レン
ズにおいて生じた球面収差の補正を行う複数の正レンズ
とからなっており、 前記負レンズ及び前記複数の正レンズの各々の屈折率が
1.69以上であり、且つ前記複数の正レンズのうちフ
ィゾー面を有する正レンズの屈折率が1.79以上であ
ることを特徴とするフィゾーレンズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11158553A JP2000346613A (ja) | 1999-06-04 | 1999-06-04 | フィゾー干渉計及びフィゾーレンズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11158553A JP2000346613A (ja) | 1999-06-04 | 1999-06-04 | フィゾー干渉計及びフィゾーレンズ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000346613A true JP2000346613A (ja) | 2000-12-15 |
Family
ID=15674232
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11158553A Pending JP2000346613A (ja) | 1999-06-04 | 1999-06-04 | フィゾー干渉計及びフィゾーレンズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000346613A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6798585B2 (en) | 2002-02-06 | 2004-09-28 | Fuji Photo Optical Co., Ltd. | Reference lens for interferometer and interferometer that uses it |
-
1999
- 1999-06-04 JP JP11158553A patent/JP2000346613A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6798585B2 (en) | 2002-02-06 | 2004-09-28 | Fuji Photo Optical Co., Ltd. | Reference lens for interferometer and interferometer that uses it |
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