JP2000097620A - 干渉計 - Google Patents

干渉計

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JP2000097620A
JP2000097620A JP10267570A JP26757098A JP2000097620A JP 2000097620 A JP2000097620 A JP 2000097620A JP 10267570 A JP10267570 A JP 10267570A JP 26757098 A JP26757098 A JP 26757098A JP 2000097620 A JP2000097620 A JP 2000097620A
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light source
light beam
interferometer
mirror
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JP10267570A
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Tetsuya Oshino
哲也 押野
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Nikon Corp
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70483Information management; Active and passive control; Testing; Wafer monitoring, e.g. pattern monitoring

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非球面ミラーの反射面形状等、表面にX線を
反射させる多層膜を形成した非球面ミラーの反射波面等
を高精度に計測することができる干渉計を提供する。 【解決手段】 点光源1から射出した球面波21を非球
面ミラー2の表面に入射させると、その反射光束22は
非球面波となる。反射光束22は、光束分割素子3によ
り、横に少しずれた同じ波面を有する2つの光束23、
24に分割される。そして、これら2つの光束を干渉さ
せて、その干渉縞をCCDアレイ4で検出する。干渉縞
は同じ波面を横ずらし(シェアリング)することによっ
て得られる縞であり、シェアリング干渉法の原理によ
り、この縞の形を解析することで反射光束の波面形状を
得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミラーの反射面形
状あるいは反射波面形状等を計測する干渉計に関するも
のであり、特にX線光学系等のミラープロジェクション
方式によりフォトマスク(マスクまたはレチクル)上の
回路パターンを反射型の結像光学系を介してウエハ等の
基板上に転写する際に好適な装置であるX線投影露光装
置に用いられる、非球面ミラーを計測するのに好適な干
渉計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体製造用の露光装置は、照射
光学系によりフォトマスク(以下、マスクと称する)を
照射し、マスク面上に形成された回路パターンを結像装
置を介してウエハ等の基板上に投影転写する露光転写方
式のものが多く用いられている。基板にはレジストが塗
布されており、露光することによってレジストが感光
し、レジストパターンが得られる。
【0003】露光装置の解像力wは、主に露光波長λと
結像光学系の開口数NAで決まり、次式で表される。 w=kλ/NA k:定数 従って、解像力を向上させるためには、波長を短くする
かあるいは開口数を大きくすることが必要となる。現
在、半導体の製造に用いられている露光装置は主に波長
365nmのi線を使用しており、開口数約0.5で0.5μmの
解像力が得られている。開口数を大きくすることは、光
学設計上困難であることから、今後、露光光の短波長化
が必要となる。i線より短波長の露光光としては、例え
ばエキシマレーザーが挙げられ、その波長はKrFで248n
m、ArFで193nmであるため、KrFでは0.25μm、ArFで
は0.18μmの解像力が得られる。そして、露光用の光と
してさらに波長の短いX線を用いると、例えば波長13nm
で0.1μm以下の解像力が得られる。
【0004】従来の露光装置は、主に光源と照明装置と
投影結像光学系で構成される。投影結像光学系は複数の
レンズあるいは反射鏡等で構成され、マスク上のパター
ンをウエハ上に結像するようになっている。露光装置が
所望の解像力を有するためには、少なくとも結像光学系
が無収差あるいは無収差に近い光学系である必要があ
る。仮に、結像光学系に収差があると、レジストパター
ンの断面形状が劣化し、露光後のプロセスに悪影響を及
ぼすほか、像が歪んでしまうといった問題が生じる。
【0005】従来のi線等を用いた露光装置において
は、投影結像光学系をレンズで構成することができるた
め、20mm角以上の視野を有する光学系の設計が可能であ
り、所望の領域(例えば、半導体チップ2チップ分の領
域)を一括で露光することができる。また、レンズは球
面レンズを用いている。投影結像光学系を無収差に近づ
けるためには、これに用いるレンズは高い形状精度を要
求される。
【0006】高い形状精度を要求されるレンズを作成す
るためには、高い測定精度を有する形状計測装置が必要
である。従来は、このような球面形状の計測するために
干渉計によるレンズの反射波面の計測を行なっている。
そして、特に球面レンズの計測には、フィゾー干渉計が
用いられてきた。フィゾー干渉計の概念図を図7に示
す。フィゾー干渉計は、光源71、ハーフプリズム7
2、集光レンズ73、フィゾーレンズ74、検出器75
で構成される。
【0007】光源71にはレーザー等を用い、そこから
発した光束77はハーフプリズム72、集光レンズ7
3、フィゾーレンズ74を通して、レンズ76の表面に
入射する。この時、光束の一部はフィゾーレンズ74の
片面(フィゾー面)で反射し、基準光束となって光路を
逆進し、集光レンズ73、ハーフプリズム72を通っ
て、検出器75に入射する。レンズ76に入射する光束
の波面は球面になっており、レンズ76で反射した被検
光束は球面波となって入射光束と同じ光路を逆進して、
フィゾーレンズ74、集光レンズ73を通過し、検出器
75に入射する。このようにして、基準光束と被検光束
を干渉させて、干渉縞を得ることができる。フィゾー干
渉計は、基準光束と被検光束が集光レンズやハーフプリ
ズムの同じ光路を通過するため、干渉縞がこれら光学素
子の収差の影響を受け難いという特徴を有する。その結
果、高精度で波面形状を計測することができる。
【0008】X線投影露光装置の一部の概念図を図6に
示す。装置は、主にX線源およびX線照明光学系(不図
示)とマスク51のステージ52、X線投影結像光学系
53、ウエハ54のステージ55で構成される。マスク
51には描画するパターンの等倍あるいは拡大パターン
が形成されている。X線投影結像光学系53は複数の反
射鏡等で構成され、マスク51上のパターンをウエハ5
4上に結像するようになっている。X線投影結像光学系
53は輪帯状の視野を有し、マスク51の一部の輪帯状
の領域のパターンを、ウエハ54上に転写する。露光の
際は、マスク51上にX線61を照射し、その反射X線
62をX線投影結像光学系53を通してウエハ54上に
入射させる。マスク51とウエハ54を一定速度で同期
走査させることで、所望の領域(例えば、半導体チップ
1個分の領域)を露光するようになっている。
【0009】投影結像光学系に用いられるミラー53a
〜53dは反射率を高めるためにその表面に多層膜が形
成される。しかし、このような多層膜を設けてもX線の
反射率は決して高くないため、ウェハ54に到達するX
線量を大きくしてスループットを向上するためには、光
学系を少ない枚数のミラーで構成しなければならない。
例えば、図5にはわずか4枚のミラーで構成した光学系
を示した。このように少ない枚数のミラーで構成する場
合、光学系の収差を低減するために、少なくとも1枚の
ミラーの反射面形状を非球面にする必要がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、非球面ミラ
ーの反射面形状を従来のフィゾー型干渉計で計測しよう
とすると、被検光束の波面が非球面になってしまう。よ
って、被検光束と基準光束が、集光レンズ等の異なる位
置を通過し、これらの収差が検出精度に悪影響を及ぼす
という問題点があった。これに対し、フィゾー型干渉計
の光学系を改造して、フィゾーレンズからミラーに向か
う光束が非球面波を有するようにすることも考えられる
が、このような光学系は高精度に作成することが困難で
あり、その結果、高精度な非球面波を作ることができな
いという問題点があった。
【0011】また、非球面ミラーの表面に多層膜を形成
して、X線を反射させる場合、その反射波面の形状は多
層膜からも影響を受ける。これは、X線が多層膜の内部
で多重反射するためで、この影響は単に可視光の反射波
面を計測しただけでは知ることができない。このような
場合は、非球面ミラーにX線を入射させて、その反射波
面を計測することが好ましい。
【0012】一方、X線は従来のフィゾー干渉計で用い
られるレンズやプリズムでは屈折あるいは反射させるこ
とができない。従って、X線を用いる干渉計はこのよう
なレンズやプリズム以外の素子で構成しなければならな
いという問題点があった。
【0013】このように、従来の干渉計では軟X線投影
露光装置に用いる非球面ミラーの反射波面を高精度に計
測することができないため、所望の非球面ミラーを作製
することができなかった。その結果、所望の解像度を有
する軟X線投影露光装置を作製することができないとい
う問題点があった。
【0014】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、非球面ミラーの反射面形状等、表面にX線
を反射させる多層膜を形成した非球面ミラーの反射波面
等を高精度に計測することができる干渉計を提供するこ
とを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の手段は、測定対象物に光束を照射する点光源
と、測定対象物で反射された光束を2つの光束に分割す
る光束分割手段と、分割された2つの光束の干渉によっ
て生じる干渉縞を検出する計測手段とを有することを特
徴とする干渉計(請求項1)である。
【0016】本干渉計はシェアリング干渉法を応用した
ものであり、測定対象物で反射された光束を横ずらし
(シェアリング)することにより2つの光束に分割し、
この2つの光束の干渉によって生じる干渉縞を検出する
ことによって、被測定物の表面形状や反射波面の形状を
測定するものである。シェアリング干渉法では、被検光
波が自分自身と干渉するので、他の干渉計のように参照
面を必要としない。また、周知のように、干渉縞の位相
分布は、被検査面形状の微分値に相当するので、これを
積分することにより被検査物の形状や反射波面の形状を
測定することができる。
【0017】本手段においては、光束分割手段を用い
て、互いに干渉する2つの光束を作り出しているところ
に特徴を有する。光束分割手段を用いることで、通常の
シェアリング干渉計のように、光束を2分割して、片方
を平行平面板で横ずらしし、再び重ね合わせるような複
雑な光学系を必要とせず、簡単な手段により、互いに干
渉する2つの光束を作り出すことができる。
【0018】前記課題を解決するための第2の手段は、
点光源と、点光源から射出した光束を2つの光束に分割
し、2つに分割された光束を測定対象物に照射する光束
分割手段と、測定対象物から反射された前記2つの光束
の反射光を重ね合わせて受光する受光手段とを有してな
り、受光手段によって観測された、前記2つの光束の反
射光の干渉縞を検出する計測手段とを有することを特徴
とする干渉計(請求項2)である。
【0019】前記第1の手段では、ひとつの光源により
測定対象物を照射し、反射光束をシェアリングして干渉
縞を作り出していたが、本手段においては、点光源より
の光を横ずらし(シェアリング)して、2つの光束を作
り出し、これらで測定対象物を照射して、これらの反射
波が検出器上に形成する干渉縞を検出している。測定原
理はシェアリング干渉法であり、前記第1の手段と同じ
である。本手段は、光束分割手段により、互いに干渉す
る2つの照射光を作り出しているところに特徴を有す
る。光束分割手段を用いることで、通常のシェアリング
干渉計のように、光束を2分割して、片方を平行平面板
で横ずらしし、再び重ね合わせるような複雑な光学系を
必要とせず、簡単な手段により、互いに干渉する2つの
光束を作り出すことができる。
【0020】前記課題を解決するための第3の手段は、
前記第1の手段又は第3の手段であって、点光源は、少
なくとも光源と集光光学系と点光源形成フィルターで構
成され、点光源形成フィルターは微小な透過部又は反射
部を有し、集光光学系は、光源から射出した光束を微小
な透過部又は反射部に集光するものであることを特徴と
するもの(請求項3)である。
【0021】前記第1の手段及び第2の手段に係る干渉
計においては、被測定物体に入射する球面波の波面形状
精度を高くすることが好ましい。本手段においては、光
源から放射された光束を、集光手段で点光源形成フィル
ターの微少な透過部又は反射部上に集光させる。点光源
形成フィルターにおいては、微少な透過部を透過する
光、又は微少な反射部で反射された光が、これら微少な
透過部又は微少な反射部を疑似点光源とする球面波精度
の高い球面波に変換される。
【0022】前記課題を解決するための第4の手段は、
前記第1の手段又は第2の手段であって、点光源は、少
なくとも光源と光ファイバー又は光導波路で構成され、
光ファイバー又は光導波路の一方の端面を光源に対向さ
せ、他方の端面を点光源位置に配置したことを特徴とす
るもの(請求項4)である。
【0023】本手段においては、光源より光ファイバー
又は光導波路の一方の端面に入射した光が、他方の端面
より放出される。光ファイバー又は光導波路の伝送部分
の直径を、前記第3の手段における微少透過部、微少反
射部の直径と同程度にすることにより、光ファイバー又
は光導波路の端面から放出される光は、当該端面を疑似
点光源とする球面波精度の高い球面波に変換される。
【0024】前記課題を解決するための第5の手段は、
前記第1の手段から第4の手段のいずれかであって、光
束分割手段が、回折格子を有してなることを特徴とする
もの(請求項5)である。
【0025】回折格子を光束分割手段として用いること
により、2つの分割光束の光路差が小さくでき、コヒー
レント長の比較的短い光束を用いても干渉縞を得ること
ができる。また、光束の分割がわずか1個の素子で可能
なため、光学素子が波面に与える影響を最小限に抑える
ことができる。
【0026】前記課題を解決する第6の手段は、前記第
1の手段から第5の手段のいずれかであって、測定に複
数の波長の光束を用いることを特徴とするもの(請求項
6)である。
【0027】本手段においては、測定対象に応じた波長
の光束により測定を行うことができるので、例えば、軟
X線投影露光用のミラーの場合、多層膜を形成する前の
状態を可視光で計測し、多層膜を形成した後の状態をX
線で計測することが可能である。
【0028】前記課題を解決するための第7の手段は、
前記第1の手段から第6の手段のいずれかであって、光
束の光路の少なくとも一部を減圧雰囲気中、真空中又は
希ガス雰囲気中に配置したことを特徴とするもの(請求
項7)である。
【0029】干渉計で計測する波面は、光束が透過する
気体媒体の屈折率の揺らぎの影響を受けやすい。本手段
においては、光束の光路の少なくとも一部を減圧雰囲気
中、真空中又は温度変化による屈折率変化が小さい希ガ
ス雰囲気中に配置しているので、屈折率揺らぎの影響を
低減できる。
【0030】前記課題を解決するための第8の手段は、
前記第1の手段から第7の手段のいずれかであって、被
測定物を使用時の姿勢と同じ姿勢に保持する機構、被測
定物を使用時の保持機構とほぼ等しく保持する機構、被
測定物を使用時の温度とほぼ等しい温度に保つ機構のう
ち少なくともひとつを有してなることを特徴とするもの
(請求項8)である。
【0031】本手段においては、被測定物を使用状態と
ほぼ同じ条件のもとで測定することができるので、その
測定結果に基づいて被測定物の加工を行えば、使用状態
で正確な形状を有する被測定物を製造することができ
る。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態である
干渉計の構成の1例を示す概略図である。図1におい
て、1は点光源、2は被測定物である非球面ミラー、3
は光束分割素子、4は検出器であるCCDアレイ、21
は投光球面波、22は反射光束、23,24は分割され
た反射光(分割光束)である。本装置は、少なくとも、
非球面ミラー2に球面波21を照射する点光源1と、非
球面ミラー2を反射した反射光束22を2つの分割光束
23、24に分割する光束分割素子3と、2つの分割光
束23、24を検出するCCDアレイ4とで構成され
る。
【0033】点光源1から射出した球面波21を非球面
ミラー2の表面に入射させると、その反射光束22は非
球面波となる。反射光束22は、光束分割素子3によ
り、横に少しずれた同じ波面を有する2つの光束23、
24に分割される。そして、これら2つの光束を干渉さ
せて、その干渉縞をCCDアレイ4で検出する。干渉縞
は同じ波面を横ずらし(シェアリング)することによっ
て得られる縞であり、この縞の形を解析することで、反
射光束の波面形状を得ることができる。さらに、波面形
状からミラーの反射面形状を求めることもできる。反射
光を横ずらしした2つの光束に分割し、それらを干渉さ
せることによって反射面の形状を測定する原理は、シェ
アリング干渉法として周知であるので、その説明を省略
する。
【0034】本発明の実施の形態である干渉計の構成の
他の例の概略図を図2に示す。図2において、1は点光
源、2は被測定物である非球面ミラー、3は光束分割素
子、4は検出器であるCCDアレイ、25は投光球面
波、26、27は分割された分割球面波、28、29は
反射光束である。
【0035】本装置は、少なくとも、点光源1と該点光
源から射出した投光球面波25を2つの分割球面波2
6、27に分割する光束分割素子3と、非球面ミラー2
で反射された2つの光束28、29を検出するCCDア
レイ4とで構成される。点光源1から射出した投光球面
波25を、光束分割素子3により、横に少しずれた同じ
波面を有する2つの光束26、27に分割し、それぞれ
を非球面ミラー3の表面に入射させると、その反射光束
28、29は非球面波となる。そして、これら2つの光
束28、29を干渉させて、その干渉縞をCCD等の検
出装置4で検出する。干渉縞は同じ波面を横ずらし(シ
アリング)することによって得られる縞であり、この縞
の形を解析することで、反射光束の波面形状を得ること
ができる。さらに、波面形状からミラーの反射面形状を
求めることもできる。照射光を横ずらしした2つの光束
に分割し、それらを非測定物体に照射して、反射光を干
渉させることによって反射面の形状を測定する原理も、
シェアリング干渉法として周知であるので、その説明を
省略する。
【0036】これらの実施の形態において高い測定精度
を得るためには、非球面ミラー2に入射する球面波の波
面形状精度を高くすることが好ましい。このような理想
球面に近い球面波を得るために、例えば点光源1を少な
くとも光源と集光光学系と点光源形成フィルターで構成
するとよい。このような点光源形成フィルターの一例の
概念図を図3に示す。図3において、11は基板、12
は薄膜、13は透過部、14は薄板、15は貫通穴、1
6は基板、17は反射ミラー、30は集光光束、31は
透過光束、32は反射光束である。
【0037】図3(a)、(b)は透過型の点光源形成フィル
ターを、図3(c)は反射型の点光源フィルターを示して
いる。透過型の点光源形成フィルターは、微小な部分の
み光束が透過するフィルターで、例えば(a)に示すよう
に基板11上に薄膜12を形成し、薄膜12の一部を除
去して透過部13を形成したものを用いるとよい。この
とき、基板11を光束が透過しやすい材料で、薄膜12
を光束が透過しにくい材料で構成すれば、薄膜12のな
い透過部13を光束が透過する。あるいは、点光源形成
フィルターとして、光束が透過しにくい部材で構成され
た薄板14に微細な貫通穴15を形成したものを用いて
もよい。そして、(a)、(b)に示した点光源形成フィルタ
ーの下部に光源および集光光学系を配置し(不図示)、
光源から射出した光束を集光光学系で集光して、点光源
形成フィルターの下面に集光光束30を照射する。この
とき、その集光点が透過部13、貫通穴15と一致する
ように光源、集光光学系および点光源フィルターを配置
する。
【0038】透過部13、貫通穴15の大きさを十分小
さくすることで、球面波の透過光束31を得ることがで
きる。透過部13、貫通穴15は少なくとも集光した光
束のスポット径よりも小さいことが好ましいが、理想球
面に近い球面波を得るためには、透過部13、貫通穴1
5の直径φが λ/2<φ<λ・r/2a の範囲であることが好ましい。ここで、λは光束の波
長、rは被測定面の近似曲率半径、aはその口径であ
る。また、球面波の波面形状は透過部13、貫通穴15
の形状によっても影響を受けるため、これらは理想的な
円に近い形状であることが好ましい。
【0039】また、反射型の点光源形成フィルターは、
例えば(c)に示すように、光源から射出する集光光束3
0の反射率が低い(吸収率が高い、又は透過率が高い)
部材で構成された基板16の表面の一部に、微少面積
の反射ミラー17を形成したものを用いる。この場合
も、集光点が反射ミラ17ーの位置となるように、光
源、集光光学系、点光源フィルターを配置することで、
点光源フィルターに入射した光束の一部が反射ミラーで
反射する。このとき、反射ミラー17の面積を透過型フ
ィルターの透過部と同様に微小にすることで、理想球面
に近い球面波を有する光束を得ることができる。
【0040】前記点光源は、光源と光ファイバーあるい
は光導波路で構成してもよい。このとき、光ファイバー
あるいは光導波路の一方の端面を光源に対向させ、他の
端面を点光源位置に配置し、光ファイバーおよび光導波
路の伝送部分の直径を前記貫通穴等の径と同等にするこ
とで、理想に近い球面波を得ることができる。
【0041】照射光又は反射光を横ずれした2つの光束
に分割する光束分割素子は、少なくとも回折格子を使用
して構成するとよい。図1に示した干渉計における、光
束分割素子3の付近の拡大図を図4に示す。図4におい
て、3は回折格子からなる光束分割素子、5は遮光板、
5aは貫通穴、22は反射光束、23,24は分割され
た反射光(分割光束)、33は不要な回折光である。
【0042】非球面ミラーから反射した反射光束22を
回折格子からなる光束分割素子3に入射させると、回折
により、反射光束22は横ずれした複数の分割光束2
3、24に分割される。これらの分割光束23、24が
干渉を起こすことで、干渉縞を得ることができる。光束
分割素子3として回折格子を用いるとこれらの光束2
3、24の光路長差が小さくできるという特徴がある。
従って、コヒーレント長の比較的短い光束を用いても干
渉縞を得ることができる。また、光束の分割がわずか1
個の素子で可能なため、光学素子が波面に与える影響を
最小限に抑えることができる。回折格子は、図4に示す
ような透過型の回折格子でもよいし、反射型の回折格子
でもよい。
【0043】回折格子は複数の次数の回折光を形成する
が、干渉縞を2つの回折光の干渉で形成するように、不
要な回折光33を遮蔽板等5で遮蔽してもよい。遮蔽板
5は、例えば光束を吸収する部材で構成し、透過させた
い回折光の照射部に貫通穴5aを形成したものを用いれ
ばよい。例えばプラス1次回折光とマイナス1次の回折
光を干渉させた干渉縞を得る場合は、これらの集光点位
置に貫通穴5aを配置してやればよい。
【0044】非球面ミラー2の表面にX線を反射する多
層膜が形成されている場合は、前記光束に当該X線と概
等しい波長のX線を用いてもよい。このようにすること
で、例えばX線投影露光装置に用いるミラーの場合は、
露光するX線の反射波面を計測することができる。X線
を用いる場合は、光源としてシンクロトロン放射光ある
いはレーザープラズマ光源を用いると、光強度のX線を
得ることができるため好ましい。さらに、光源に分光器
を設けることで、X線のコヒーレント長を大きくするこ
とができる。光源には、X線レーザーを用いても構わな
い。
【0045】X線を用いる場合は、集光光学系はゾーン
プレートあるいはミラーで構成することが好ましい。ミ
ラーを用いる場合は、できるだけ少ない枚数で構成する
と、X線の強度が高くなるため好ましい。例えば光源が
シンクロトロン放射光のように平行光束を供給する場合
は放物面ミラーを、レーザープラズマ光源のように発散
光束を供給する場合は楕円ミラーを用いると、集光光学
系を1枚のミラーで構成できる。さらに、ミラーの反射
面に多層膜を形成すると反射率が高くなるので好まし
い。既に述べた点光源形成フィルターは、光束がX線で
あっても用いることができる。特に、反射型フィルター
の場合は反射ミラーとして多層膜を用いると反射率が高
くなるので好ましい。
【0046】さらに、複数の波長の光束を用いて干渉計
測を行なってもよい。このようにすることで、例えば、
軟X線投影露光用のミラーの場合は多層膜を形成する前
の状態を可視光で計測し、多層膜を形成した後の反射波
面形状をX線で計測することが可能である。
【0047】干渉計で計測する波面は、光束が透過する
気体媒体の屈折率の揺らぎの影響を受けやすい。光束の
光路の少なくとも一部あるいは全てを減圧雰囲気中、真
空中あるいは温度変化による屈折率変化が小さい希ガス
雰囲気中に配置すると、屈折率揺らぎの影響を低減でき
るため好ましい。また、軟X線のように空気で吸収され
やすい波長の光束を用いる時は、真空中に配置すること
が好ましい。
【0048】軟X線投影露光装置に用いるような高精度
な形状を有するミラーにおいては、その自重や外から加
わる力や温度の変化による変形が、ミラーの形状に影響
を与える場合がある。従って、このようなミラーは、そ
れを使用する条件で測定することが好ましい。例えば、
図6に示した反射面を下向きに配置するミラー53b、
53dは、干渉計で測定する際も、図1、図2に示すよ
うに反射面が下向きとなるような配置で測定することが
好ましい。このようにすることで、装置内でのミラーの
自重変形を加味したミラーの測定を行なうことができ
る。また、干渉計にミラーを保持する機構を、そのミラ
ーを使用する装置内に保持する機構と同じにすること
で、ミラーの保持変形を加味したミラーの測定を行なう
ことができる。また、干渉計にミラーの温度を制御する
機構を設けて、計測時のミラーの温度を、ミラーを使用
する装置内でのミラーの温度と同じにすると、ミラーの
熱変形を加味したミラーの測定を行なうことができる。
【0049】本発明による干渉計は、従来にない高い精
度で非球面ミラーの反射面形状および反射波面形状を計
測することができる。この干渉計の測定結果に基づいて
ミラーを加工することで、高精度な非球面ミラーを作製
することができる。そして、このような高精度なミラー
を用いて図6に示すようなX線投影露光装置を構成する
ことで、高い解像度を有する露光装置を作製することが
できる。
【0050】
【実施例】<第一実施例>第1の実施の形態で説明した
ような干渉計を製作した。この実施例について、再び図
1、図3、図4を用いて説明する。点光源1は、光源で
あるHe-Neレーザーと集光レンズと、図3(a)に示し
たような透過型の点光源フィルターからなり、レーザー
光を点光源フィルターの透過部13に集光した。基板1
1には石英ガラスを使用し、その上に薄膜12としてク
ロム膜をコートし、その膜の一部を除去して透過部13
を形成した。透過部13の直径は約0.4μmとした。こ
のようなピンホールを透過した光束は理想に近い球面波
を有する。さらに、ピンホールを透過した光束を被検物
である非球面ミラー2に入射させ、その反射光22を透
過型の回折格子からなる光束分割素子3で回折させ、横
ずらし(シェアリング)を行った。
【0051】各回折光の集光位置付近に遮蔽板5を配置
し、プラス1次の回折光とマイナス1次の回折光以外の
回折光を遮蔽した。遮蔽板5は、石英ガラス上にクロム
膜をコートし、その膜の一部を除去して貫通穴5aを2
つ形成した素子を用い、この透過部にプラス1次の回折
光とマイナス1次の回折光が入射するようにした。さら
に、遮蔽板を透過した回折光を検出装置であるCCDア
レイ4に入射させて、干渉縞を得た。さらに、測定の際
は、光束分割素子3を1軸方向に微小に走査して複数の
干渉縞を記録し、位相シフト干渉法により高精度に波面
及び反射面形状を計測した。
【0052】<第二実施例>第2の実施の形態で説明し
たような干渉計を製作した。この実施例について、再び
図2、図3、図4を用いて説明する。点光源1は、可視
光レーザーと光ファイバーで構成した。光ファイバーの
一方の端面を可視光レーザーに対向させてレーザー光を
受光し、他の端面を疑似点光源として、光を放出するよ
うにした。光ファイバーの光伝送部の直径は約0.8μm
とした。このような光ファイバーの端面から射出した光
束は理想に近い球面波を有する。さらに、この光束25
を回折格子で構成された光束分割素子3により横ずらし
(シェアリング)して二つの光束26、27に分割し、
被検物である非球面ミラー2に入射させた。その反射光
の集光位置付近に遮蔽板を配置し(不図示)、プラス1
次の回折光とマイナス1次の回折光以外の回折光を遮蔽
した。
【0053】遮蔽板は、石英ガラス上にクロム膜をコー
トし、その膜の一部を除去して透過部を2つ形成した素
子を用い、この透過部にプラス1次の回折光とマイナス
1次の回折光が入射するようにした。さらに、遮蔽板を
透過した回折光を検出装置であるCCDアレイ4に入射
させて、干渉縞を得た。これらの光路は全てヘリウム雰
囲気中に配置した。さらに、測定の際は、回折格子を1
軸方向に微小に走査して複数の干渉縞を記録し、位相シ
フト干渉法により高精度に波面及び反射面形状を計測し
た。
【0054】<第三実施例>図6に示したようなX線投
影露光装置のミラーの反射面の測定を行った。このX線
投影露光装置の構成は、前に説明したとおりであるが、
露光用のX線としては波長13nmのものを使用し、マスク
51は反射型のものを使用している。マスク51で反射
したX線62は、投影結像光学系53を通過してウエハ
54上に到達し、マスクパターンがウエハ54上に縮小
倍率1/4で縮小転写される。反射鏡53a、53b、
53dは反射面形状が非球面であり(53cは球面)、そ
の表面にはX線の反射率を向上するための多層膜がコー
トしてある。ミラーは側面に突起があり、そこを機械的
に保持して鏡筒に固定されている。このようにすること
でミラーの保持変形が反射面の形状変化に与える影響を
最小限にとどめている。またミラーの裏面にはミラーの
温度を一定に保つ温調機構56a〜56dを設けた。
【0055】本露光装置に装着したミラーは、本発明に
よる干渉計で測定して作製した。図5に、ミラー53b
を測定した本発明による干渉計を示す。図5において、
3は光束分割素子、4はCCDアレイ、5は遮光板、6
はレーザープラズマ光源および分光器、7は楕円ミラ
ー、8は点光源形成フィルター、9aは保持機構、9b
は加熱冷却機構、10は真空チャンバーである。
【0056】この干渉計は、レーザープラズマ光源およ
び分光器6と楕円ミラー7と透過型の点光源形成フィル
ター8で構成した点光源と、被測定対象である非球面ミ
ラー2(53b)を保持する保持機構9aと、非球面ミ
ラー2を反射した光束44を2つの光束45、46に分
割する光束分割素子3と、2つの光束45、46を検出
するCCDアレイ4を主要な構成要素として構成され
る。
【0057】レーザープラズマ光源からはさまざまな波
長のX線が射出されるが、それを分光器を通すことによ
り波長13nmのX線のみを取り出した。そして分光器から
射出したX線41を楕円ミラー7で反射して、点光源形
成フィルター8に照射した。楕円ミラー7の表面にはモ
リブデンとシリコンからなる多層膜を形成した。点光源
形成フィルター8は、厚さ1μmのシリコンの薄板(メ
ンブレン)11の表面に厚さ0.1μmのタングステンの薄
膜12をコートし、その薄膜12の一部を除去して透過
部13を形成したものを用いた。透過部13の直径は約
20nmとした。点光源から射出した球面波の光束45を非
球面ミラー2の表面に入射させると、光束はミラーの表
面にコートした多層膜によって高い反射率で反射した。
【0058】反射した光束44を光束分割素子3である
透過型回折格子に入射させ、回折光を発生させた。回折
光の集光位置付近に遮蔽板5を配置し、プラス1次の回
折光とマイナス1次の回折光以外の回折光を遮蔽した。
遮蔽板5は、図4に示したようなものを用い、その貫通
穴5aにプラス1次の回折光とマイナス1次の回折光が
入射するようにした。さらに、遮蔽板5を透過した回折
光45、46を検出装置であるCCDアレイ4に入射さ
せて干渉縞を得た。さらに、測定の際は、光束分割素子
3を1軸方向に微小に走査して複数の干渉縞を記録し、
位相シフト干渉法により高精度に波面及び反射面形状を
計測した。
【0059】また、本干渉計は雰囲気ガスによるX線の
吸収を低減するために、真空チャンバ10を用いて光路
を全て真空中に配置した。また、ミラーを保持する際の
反射面の向きは、X線投影露光装置の装着時におけるミ
ラーの反射面の向きと同じになるようにした。図6に示
したミラー53aのように反射面が上向きとなるミラー
を計測する際は、光路が上下逆になった別の干渉計を用
意して、計測を行なった。さらに、干渉計のミラー保持
機構は、X線投影露光装置におけるミラーの保持機構と
同じ物を用いた。本発明によるX線投影露光装置はミラ
ーの側面の突起を機械的に保持している。
【0060】そこで、干渉計におけるミラーの保持機構
もこれと同じものにし、ミラーが露光装置内と同じ保持
変形状態となるようにした。さらに、干渉計にはミラー
を裏面から加熱冷却する機構9bを設け、ミラーの温度
をX線投影露光装置内でのミラーの温度と同じ温度とな
るように保った。この設定温度は、露光装置にダミーの
ミラーを装着して露光を行い、その際のミラー温度を予
め測定して決めた。
【0061】本干渉計で多層膜ミラーの反射波面形状を
計測し、それが所望の値であることを確認した。そして
これらミラーを装着したX線投影露光装置で露光したと
ころ、最小サイズ0.1μmのレジストパターンを、ウエ
ハ上の半導体チップ1個分の領域全面に得ることがで
き、高精度のデバイスを作製することができた。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1に係る発明においては、非測定物からの反射光束か
ら、光束分割手段を用いて、互いに干渉する2つの光束
を作り出し、シェアリング干渉法を用いて干渉縞を作り
出しているので、他の干渉計のように参照面を必要とし
ない。よって、非球面ミラーの形状や、反射波面の形状
を精度良く測定することができる。
【0063】請求項2に係る発明においては、光束分割
手段により、互いに干渉する2つの照射光を作り出し、
これらの2つの照射光を非測定面に照射することによ
り、シェアリング干渉法を用いて干渉縞を作り出してい
るので、他の干渉計のように参照面を必要としない。よ
って、非球面ミラーの形状や、反射波面の形状を精度良
く測定することができる。
【0064】請求項3に係る発明においては、光源から
放射された光束を、集光手段で点光源形成フィルターの
微少な透過部又は反射部上に集光させ、これら微少な透
過部又は微少な反射部を疑似点光源とする球面波に変換
しているので、球面波精度の高い点光源を簡単な手段で
得ることができる。
【0065】請求項4に係る発明においては、光ファイ
バー又は光導波路の一方の端面に光源よりの光を入射さ
せ、他方の端面を点光源として利用しているので、球面
波精度の高い点光源を、簡単な手段で得ることができ
る。
【0066】請求項5に係る発明においては、回折格子
を光束分割手段として用いることにより、2つの分割光
束の光路差が小さくでき、コヒーレント長の比較的短い
光束を用いても干渉縞を得ることができる。また、光束
の分割がわずか1個の素子で可能なため、光学素子が波
面に与える影響を最小限に抑えることができる。
【0067】請求項6に係る発明においては、測定に複
数の波長の光束を用いることができるので、測定対象と
測定目的に応じて最適の波長を選択して測定を行うこと
ができる。
【0068】請求項7に係る発明においては、光束の光
路の少なくとも一部を減圧雰囲気中、真空中又は温度変
化による屈折率変化が小さい希ガス雰囲気中に配置して
いるので、屈折率揺らぎの影響を低減できる。
【0069】請求項8に係る発明においては、被測定物
を使用状態とほぼ同じ条件のもとで測定することができ
るので、その測定結果に基づいて被測定物の加工を行え
ば、使用状態で正確な形状を有する被測定物を製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である干渉計の構成の1例
を示す概略図である。
【図2】本発明の実施の形態である干渉計の構成の他の
例を示す概略図である。
【図3】点光源形成フィルターの一例を示す概念図であ
る。
【図4】図1に示した干渉計における、光束分割素子の
付近の拡大図である。
【図5】本発明の実施例である干渉計の構成を示す概略
図である。
【図6】X線投影露光装置の一部の概念図である。
【図7】フィゾー干渉計の概念図である。
【符号の説明】
1…点光源、2…被測定物である非球面ミラー、3…光
束分割素子、4…検出器であるCCDアレイ、5…遮光
板、5a…貫通穴、6…レーザープラズマ光源および分
光器、7…楕円ミラー、8…点光源形成フィルター、9
a…保持機構、9b…加熱冷却機構、10…真空チャン
バー、11…基板、12…薄膜、13…透過部、14…
薄板、15…貫通穴、16…基板、17…反射ミラー、
21…投光球面波、22…反射光束、23,24…分割
された反射光(分割光束)、25…投光球面波、26、
27…分割された分割球面波、28,29…反射光束、
30…集光光束、31…透過光束、32…反射光束、3
3…不要な回折光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F064 AA09 BB05 CC04 DD02 DD04 EE08 FF02 FF06 GG02 GG12 GG21 GG49 HH03 HH08 2F065 AA54 BB25 CC21 DD03 DD11 EE01 FF48 FF52 GG04 GG12 GG23 JJ03 JJ26 LL02 LL12 LL19 LL30 LL42 LL67 PP23 2G086 GG04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象物に光束を照射する点光源と、
    測定対象物で反射された光束を2つの光束に分割する光
    束分割手段と、分割された2つの光束の干渉によって生
    じる干渉縞を検出する計測手段とを有することを特徴と
    する干渉計。
  2. 【請求項2】 点光源と、点光源から射出した光束を2
    つの光束に分割し、2つに分割された光束を測定対象物
    に照射する光束分割手段と、測定対象物から反射された
    前記2つの光束の反射光を重ね合わせて受光する受光手
    段とを有してなり、受光手段によって観測された、前記
    2つの光束の反射光の干渉縞を検出する計測手段とを有
    することを特徴とする干渉計。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の干渉計で
    あって、前記点光源は、少なくとも光源と集光光学系と
    点光源形成フィルターで構成され、点光源形成フィルタ
    ーは微小な透過部又は反射部を有し、集光光学系は、光
    源から射出した光束を微小な透過部又は反射部に集光す
    るものであることを特徴とする干渉計。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の干渉計で
    あって、前記点光源は、少なくとも光源と光ファイバー
    又は光導波路で構成され、光ファイバー又は光導波路の
    一方の端面を光源に対向させ、他方の端面を点光源位置
    に配置したことを特徴とする干渉計。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4に記載の干渉計で
    あって、前記光束分割手段が、回折格子を有してなるこ
    とを特徴とする干渉計。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5に記載の干渉計で
    あって、測定に複数の波長の光束を用いることを特徴と
    する干渉計。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6に記載の干渉計で
    あって、前記光束の光路の少なくとも一部を減圧雰囲気
    中、真空中又は希ガス雰囲気中に配置したことを特徴と
    する干渉計。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7に記載の干渉計で
    あって、被測定物を使用時の姿勢と同じ姿勢に保持する
    機構、被測定物を使用時の保持機構とほぼ等しく保持す
    る機構、被測定物を使用時の温度とほぼ等しい温度に保
    つ機構のうち少なくともひとつを有してなることを特徴
    とする干渉計。
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