JP4089790B2 - 箱型容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空の箱型容器(以下、箱型容器を、単に、「容器」ともいう。)を積み重ねる際には、上に位置する容器が、下に位置する容器に嵌め込まれ、また、内容物が収納された容器を積み重ねる際には、上に位置する容器が、下に位置する容器に嵌め込まれないように積み重ねることが可能な容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
容器の各側壁の両端部付近に、側壁の内壁に形成された容器の深さの略半分の深さを有するポケットと側壁の外壁に形成された支脚との組み合わせからなるポケット・支脚部を、それぞれ、形成した容器が知られている。このような容器は、下に位置する容器と上に位置する容器とが、同じ向きに積み重ねられた際には、下に位置する容器の開口部に形成されたフランジ上に、上に位置する容器の支脚が載置されて、上に位置する容器が、下に位置する容器に嵌め込まれないように積み重ねられる、所謂、スタッキングされ、また、スタッキング状態から、上に位置する容器を、平面的に、180度回転させることにより、上に位置する容器の支脚が、下に位置する容器のポケットに挿入されて、上に位置する容器が、下に位置する容器に嵌め込まれる、所謂、ネスティングされることになる。
【0003】
上に位置する容器の一方を持ち上げるとともに、持ち上げられた側と反対側付近に位置する支脚を、下に位置する容器のフランジに沿ってスライドさせることにより、上に位置する容器を、下に位置する容器上に積み重ねることが行われるが、この際に、支脚がスライドするフランジ部分に凹溝を形成し、下に位置する容器の凹溝に、上に位置する容器の支脚の下端部を嵌合させることにより、上に位置する容器が、スライド方向に対して横方向に移動して、下に位置する容器から外れて落下しないようにした容器が知られている(例えば、実願平5−27493号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した容器において、凹溝が形成されていないフランジ部分に沿って上に位置する容器の支脚をスライドさせると、スライド方向に対して直交するように配置された凹溝の土手部が、該支脚の下端部に当接し、従って、上に位置する容器をスライドさせながら、下に位置する容器上に積み重ねることができないという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、上述した従来の箱型容器が有する課題を解決するとともに、作業性の向上した箱型容器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した目的を達成するために、下に位置する箱型容器と上に位置する箱型容器とが同じ向きになるように箱型容器を積み重ねた際には、上に位置する箱型容器の側壁の外壁に形成された支脚が、下に位置する箱型容器のフランジに載置されてスタッキング状態となり、また、スタッキング状態から、上に位置する箱型容器を、平面的に、180度回転させた際には、上に位置する箱型容器に形成された前記支脚が、下に位置する箱型容器の側壁の内壁に形成されたポケットに挿入されてネスティング状態となるように構成された、底部と相対する長側壁と相対する短側壁とフランジとを有する箱型容器において、前記フランジは、土手部と該土手部より一段下がった平坦部とからなり、前記長側壁側に位置するフランジには、前記土手部と前記平坦部に突設された凸条とにより、前記支脚の外側下端部に形成された突出部が挿入可能な凹溝が形成されているとともに、前記短側壁側に位置するフランジにも、前記土手部と前記平坦部に突設された凸条とにより、前記支脚の外側下端部に形成された突出部が挿入可能な凹溝が形成されており、上に位置する箱型容器の前記支脚の突出部を、下に位置する箱型容器の前記凹溝に挿入して、上に位置する箱型容器を下に位置する箱型容器に沿ってスライドさせながらスタッキングする際に、スライド方向前方に位置する支脚の突出部が当接する部分には、前記凸条が形成されておらず、且つ、スタッキング状態においては、前記支脚が、前記凹溝の底面と面一な前記フランジの平坦部に載置されるように構成したものである。
【0007】
以下に、本発明の箱型容器の斜視図である図1、図1に示されている箱型容器の平面図である図2、図1に示されている箱型容器のスライド状態を示す一部斜視図である図3、本発明の箱型容器の別の実施例の斜視図である図4、図4に示されている箱型容器の平面図である図5、本発明の箱型容器の更に別の実施例の斜視図である図6及び図6に示されている箱型容器の平面図である図7を用いて、本発明の実施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定されるものではない。
【0008】
【実施例】
先ず最初に、図1〜図3を用いて、本発明の一実施例について説明する。
【0009】
本発明の箱型容器は、底部1、外側にやや傾斜した相対する長辺側の側壁2a、2b(以下、単に、「長側壁」という。)及び同じく外側にやや傾斜した相対する短辺側の側壁2c、2d(以下、単に、「短側壁」という。)とから構成されている。なお、長側壁2a、2b及び短側壁2c、2dに関係なく、側壁、一般について言及する場合には、単に、側壁2と称する。
【0010】
3は、容器の開口部を取り囲むように、長側壁2a、2b及び短側壁2c、2dの上端に形成されたフランジ3であり、フランジ3は、開口部の外周に沿って形成された土手部3aと土手部3aより一段下がった平坦部3bとを有している。4は、側壁2の中程から水平方向に延設された中間フランジである。
【0011】
5は、フランジ3から底部1に向かって、側壁2の隅部寄りの内壁に形成された縦長の凹部からなるポケットであり、容器の略半分の深さを有している。本実施例においては、側壁2の内壁を外側に膨出することにより、ポケット5が形成されている。6は、ポケット5に隣接して或いはポケット5と適当な間隙を置いて、ポケット5より中央部寄りの側壁2の外壁に形成された支脚であり、支脚6は、中間フランジ4から底部1付近まで延びるように形成されている。本実施例においては、支脚6は、所定の間隔を置いて側壁2に突設された垂直リブ6a、6bと垂直リブ6a、6bの下端部を連結する水平リブ6cとにより形成されている。そして、水平リブ6cの下面には、側壁2に沿って溝6dが形成されており、従って、支脚6の外側下端部には、下方に向いた突出部6eが形成されている。上記のポケット5の内幅は、上記の支脚6の外幅より大きく形成されている。以下、このような、幅広のポケット5と幅狭の支脚6との組み合わせを幅広ポケット・支脚部Pと称する。
【0012】
7は、側壁2の隅部寄りの外壁に形成された、上述した幅狭の支脚6と同様の支脚であり、支脚7は、中間フランジ4から底部1付近まで延びるように形成されている。支脚7は、所定の間隔を置いて側壁2に突設された垂直リブ7a、7bと垂直リブ7a、7bの下端部を連結する水平リブ7cとにより形成されている。そして、水平リブ7cの下面には、側壁2に沿って溝7dが形成されており、従って、支脚7の外側下端部には、下方に向いた突出部7eが形成されている。8は、支脚7に隣接して或いは支脚7と適当な間隙を置いて、支脚7より中央部寄りの側壁2の内壁に形成された縦長の凹部からなるポケットであり、容器の略半分の深さを有している。上記の支脚7の外幅は、上記のポケット8の内幅より大きく形成されている。以下、このような、幅広の支脚7と幅狭のポケット8との組み合わせを幅広支脚・ポケット部Cと称する。
【0013】
幅広ポケット・支脚部Pの幅狭の支脚6の外幅は、幅広支脚・ポケット部Cの幅狭のポケット8の内幅より狭く形成されており、従って、後述するように、ネスティングの際には、幅広ポケット・支脚部Pの幅狭の支脚6が、幅広支脚・ポケット部Cの幅狭のポケット8に挿入できるように構成されている。また、幅広支脚・ポケット部Cの幅広の支脚7の外幅は、幅広ポケット・支脚部Pの幅広ポケット5の内幅より狭く形成されており、従って、後述するように、ネスティングの際には、幅広支脚・ポケット部Cの幅広の支脚7が、幅広ポケット・支脚部Pの幅広ポケット5に挿入できるように構成されている。
【0014】
本実施例においては、上述した幅広ポケット・支脚部Pは、相対する長側壁2a、2bの一方の隅部或いは隅部付近(以下、「隅部或いは隅部付近」を、単に、「隅部付近」と称する。)に、互いに対向して配置されており、また、相対する長側壁2a、2bのもう一方の隅部付近には、互いに対向するように、幅広支脚・ポケット部Cが配置されている。相対する短側壁2c、2dの上記相対する長側壁2a、2bに配置された幅広ポケット・支脚部Pに近い方の短側壁2cの隅部付近には、幅広支脚・ポケット部Cが配置されており、また、相対する短側壁2c、2dの上記相対する長側壁2a、2bに配置された幅広支脚・ポケット部Cに近い方の短側壁2dの隅部付近には、幅広ポケット・支脚部Pが配置されている。なお、一方の長側壁2aの両隅部付近に、それぞれ、幅広ポケット・支脚部Pを配置し、もう一方の長側壁2bの両隅部付近に、それぞれ、幅広支脚・ポケット部Cを配置することもできる。
【0015】
9aは、長側壁2aの隅部付近に配置された幅広ポケット・支脚部Pと幅広支脚・ポケット部C間に位置するフランジ3の平坦部3bに突設された、土手部3aと同じか或いは土手部3aより低く高さを有する凸条であり、土手部3aと凸条9aとの間には、支脚6、7の突出部6e、7eが挿入可能な間隙を有する凹溝9a’が形成されている。同様に、9bは、長側壁2bの隅部付近に配置された幅広ポケット・支脚部Pと幅広支脚・ポケット部C間に位置するフランジ3の平坦部3bに突設された、土手部3aと同じか或いは土手部3aより低く高さを有する凸条であり、土手部3aと凸条9bとの間には、支脚6、7の突出部6e、7eが挿入可能な間隙を有する凹溝9b’が形成されている。
【0016】
9cは、短側壁2cの隅部付近に配置された幅広支脚・ポケット部C間に位置するフランジ3の平坦部3bに突設された、土手部3aと同じか或いは土手部3aより低く高さを有する凸条であり、土手部3aと凸条9cとの間には、支脚6、7の突出部6e、7eが挿入可能な間隙を有する凹溝9c’が形成されている。同様に、9dは、短側壁2dの隅部付近に配置された幅広ポケット・支脚部P間に位置するフランジ3の平坦部3bに突設された、土手部3aと同じか或いは土手部3aより低く高さを有する凸条であり、土手部3aと凸条9dとの間には、支脚6、7の突出部6e、7eが挿入可能な間隙を有する凹溝9d’が形成されている。
【0017】
10は、容器の角部付近に形成されたリブであり、縦リブ10a及び横リブ10bとを適当に組合わせることにより、容器の角部付近を補強するように構成されている。なお、このようなリブ10は、側壁2の外壁或いは底部1の底面に、適宜、形成することもできる。
【0018】
下に位置する容器と上に位置する容器とが、同じ向きになるように、即ち、下に位置する容器の幅広ポケット・支脚部Pの上方に、上に位置する容器の幅広ポケット・支脚部Pが位置し、また、下に位置する容器の幅広支脚・ポケット部Cの上方に、上に位置する容器の幅広支脚・ポケット部Cが位置するように、容器を積み重ねると、上に位置する容器の合計8本の支脚6、7が、それぞれ、下に位置する容器のポケット5、8に隣接するフランジ3の凸条9a〜9dが形成されていない平坦部3bに載置されるので、下に位置する容器の上に、上に位置する容器がスタッキングされることになる。
【0019】
また、スタッキング状態から、上に位置する容器を、平面的に、180度回転させて、下に位置する容器と上に位置する容器とが、異なる向きになるように、即ち、下に位置する容器の幅広ポケット・支脚部Pの上方に、上に位置する容器の幅広支脚・ポケット部Cが位置し、また、下に位置する容器の幅広支脚・ポケット部Cの上方に、上に位置する容器の幅広ポケット・支脚部Pが位置するように配置すると、下に位置する容器の幅広ポケット・支脚部Pのポケット5に、上に位置する容器の幅広支脚・ポケット部Cの支脚7が、また、下に位置する幅広支脚・ポケット部Cのポケット8に、上に位置する幅広ポケット・支脚部Pの支脚6が、それぞれ挿入されることになり、従って、上に位置する容器の略半分が、下に位置する容器の内部に嵌め込まれてネスティングされることになる。
【0020】
次に、図3を用いて、上に位置する容器Buを、下に位置する容器Bbのフランジ3に沿ってスライドさせながらスタッキングする順序について説明する。
【0021】
上に位置する容器Buの一方の短側壁2dを持ち上げて、長側壁2a、2bの短側壁2c側に位置する幅広ポケット・支脚部Pの支脚6が、下に位置する容器Bbの長側壁2a、2b側のフランジ3の中程に位置するように、上に位置する容器Buを、下に位置する容器Bbに載置する。この際、上に位置する容器Buの支脚6の突出部6eが、下に位置する容器Bbのフランジ3の土手部3aと長側壁2a、2bに沿って突設された凸条9a、9bとにより形成される凹溝9a’、9b’に挿入されるように、下に位置する容器Bbの上に、上に位置する容器Buを配置する。
【0022】
次いで、上に位置する容器Buの一方の短側壁2dを持ち上げたまま、上に位置する容器Buを、下に位置する容器Bbの長側壁2a、2b側のフランジ3に沿ってスライドさせるが、上に位置する容器Buの支脚6の突出部6eが、下に位置する容器Bbの凹溝9a’、9b’に挿入されているので、上に位置する容器Buが、スライド方向に対して横方向に移動することがなく、従って、上に位置する容器Buが、下に位置する容器Bbから外れるようなことが防止でき、確実に、しかも、迅速にスタッキングすることができる。
【0023】
下に位置する容器Bbの短側壁2c側のフランジ3には、幅広支脚・ポケット部C間にのみ凸条9cが突設され、それ以外の部分には凸条9cが突設されていないので、上に位置する容器Buの短側壁2cに設けられた幅広支脚・ポケット部Cの支脚7が、下に位置する容器Bbの凸条9cに当接し、上に位置する容器Buの短側壁2cが、下に位置する容器Bbの短側壁2cまでスライドできず、従って、スタッキングできないというトラブルの発生が防止できる。
【0024】
上に位置する容器を、下に位置する容器の短側壁2c、2dのフランジ3に沿ってスライドさせながらスタッキングする場合には、先ず最初に、上に位置する容器の一方の長側壁2aを持ち上げて、短側壁2c、2dの長側壁2b側に位置する幅広ポケット・支脚部Pの支脚6及び幅広支脚・ポケット部Cの支脚7が、下に位置する容器の短側壁2c、2d側のフランジ3の中程に位置するように、上に位置する容器を、下に位置する容器に載置する。この際、上に位置する容器の短側壁2c側の幅広支脚・ポケット部Cの支脚7の突出部7eが、下に位置する容器のフランジ3に形成された凹溝9c’に、また、上に位置する容器の短側壁2d側の幅広ポケット・支脚部Pの支脚6の突出部6eが、下に位置する容器のフランジ3に形成された凹溝9d’に挿入されるように、下に位置する容器の上に、上に位置する容器を配置する。
【0025】
次いで、上に位置する容器を、下に位置する容器の短側壁2c、2dのフランジ3に沿ってスライドさせると、上に位置する容器の短側壁2c側の幅広支脚・ポケット部Cの支脚7の突出部7eが、下に位置する容器のフランジ3に形成された凹溝9c’に、また、上に位置する容器の短側壁2d側の幅広ポケット・支脚部Pの支脚6の突出部6eが、下に位置する容器のフランジ3に形成された凹溝9d’に挿入されているので、上に位置する容器が、スライド方向に対して横方向に移動することがなく、従って、上に位置する容器が、下に位置する容器から外れるようなことが防止でき、確実に、しかも、迅速にスタッキングすることができる。
【0026】
また、下に位置する容器の長側壁2b側のフランジ3には、幅広ポケット・支脚部Pと幅広支脚・ポケット部C間にのみ凸条9bが突設され、それ以外の部分には凸条9bが突設されていないので、上に位置する容器の長側壁2bに設けられた幅広支脚・ポケット部Cの支脚7及び幅広ポケット・支脚部Pの支脚6が、下に位置する容器の長側壁2bに形成された凸条9bに当接して、上に位置する容器の長側壁2bが、下に位置する容器の長側壁2bまでスライドできず、従って、スタッキングできないというトラブルの発生が防止できる。
【0027】
上述したように、容器のフランジ3の平坦部3bには、各側壁に形成された幅広ポケット・支脚部Pと幅広支脚・ポケット部C間、2組の幅広ポケット・支脚部P間及び2組の幅広支脚・ポケット部C間のみに凸条9a〜9dが突設されているので、スタッキングの際に、下に位置する容器に設けられた凸条9a〜9dが、上に位置する容器のスライドの邪魔にならず、従って、スタッキングを、確実に、しかも、迅速に行うことができる。
【0028】
次に、図4及び図5を用いて、本発明の別の実施例について説明する。
【0029】
図4及び図5に示されている容器は、上述した図1〜図3に示されている容器と異なり、土手部3aが形成されておらず、フランジ3が平坦に形成されている。そして、長側壁2aの隅部付近に配置された幅広ポケット・支脚部Pと幅広支脚・ポケット部C間には、凹溝11aが設けられており、また、長側壁2bの隅部付近に配置された幅広ポケット・支脚部Pと幅広支脚・ポケット部C間との間には、同様の凹溝11bが形成されている。また、短側壁2cの隅部付近に配置された幅広支脚・ポケット部C間には、凹溝11cが、そして、短側壁2dの隅部付近に配置された幅広ポケット・支脚部P間には、凹溝11dが形成されている。そして、上記の凹溝11a〜11dの溝幅は、支脚6、7の突出部6e、7eが挿入可能な幅に形成されている。なお、凹溝11a〜11dの長さ方向の両端部付近の底面は、フランジ3の面に向かって、徐々に、凹溝11a〜11dの深さが浅くなるように傾斜して形成されている。上記以外の構成については、上述した図1〜図3に示されている実施例の容器と同じであるので、その説明は省略する。
【0030】
次に、上に位置する容器を、下に位置する容器のフランジ3に沿ってスライドさせながらスタッキングする順序について説明する。
【0031】
上に位置する容器の一方の短側壁2dを持ち上げて、長側壁2a、2bの短側壁2c側に位置する幅広ポケット・支脚部Pの支脚6が、下に位置する容器の長側壁2a、2b側のフランジ3の中程に位置するように、上に位置する容器を、下に位置する容器に載置する。この際、上に位置する容器の支脚6の突出部6eが、下に位置する容器の長側壁2a、2b側のフランジ3に形成された凹溝11a、11bに挿入されるように、下に位置する容器の上に、上に位置する容器Buを配置する。
【0032】
次いで、上に位置する容器の一方の短側壁2dを持ち上げたまま、上に位置する容器を、下に位置する容器の長側壁2a、2b側のフランジ3に沿ってスライドさせるが、上に位置する容器の支脚6の突出部6eが、下に位置する容器のフランジ3に形成された凹溝11a、11bに挿入されているので、上に位置する容器が、スライド方向に対して横方向に移動することがなく、従って、上に位置する容器が、下に位置する容器から外れるようなことが防止でき、確実に、しかも、迅速にスタッキングすることができる。
【0033】
また、上に位置する容器の支脚6の突出部6eが、下に位置する容器のフランジ3に形成された凹溝11a、11bの端部までスライドしてきた場合には、更に、上に位置する容器を押すと、上に位置する容器の支脚6の突出部6eが、下に位置する容器の凹溝11a、11bの両端部付近の底面傾斜に沿って凹溝11a、11bから抜け出て、下に位置する容器の長側壁2a、2bの幅広ポケット・支脚部Pのポケット5の手前のフランジ3に載置されて、スタッキングが終了する。なお、上に位置する容器を、下に位置する容器の短側壁2c、2dのフランジ3に沿ってスライドさせる場合の同じであるので、その説明は省略する。
【0034】
次に、図6及び図7を用いて、本発明の更に別の実施例について説明する。
【0035】
図6及び図7に示されている容器は、短側壁2c、2d側のフランジ3の幅が狭く、また、長側壁2a、2b側のフランジ3の幅が広い場合であり、従って、上に位置する容器を、下に位置する容器の長側壁2a、2b方向にスライドさせてスタッキングする際には、上に位置する容器が、下に位置する容器の長側壁2a、2b側のフランジ3から外れる心配がない。
【0036】
しかしながら、短側壁2c、2d側のフランジ3の幅が狭いので、上に位置する容器を、下に位置する容器の短側壁2c、2d側のフランジ3に沿ってスライドさせる場合には、上に位置する容器が、下に位置する容器から外れるというトラブルが発生するので、容器の短側壁2cに設けられた幅広支脚・ポケット部C間及び短側壁2dに設けられた幅広ポケット・支脚部P間にのみ、上述したような凸条9c、9dを突設し、土手部3aと凸条9c、9dとの間に、支脚6、7の突出部6e、7eが挿入可能な間隙を有する凹溝9c’、9d’を形成する。そして、容器の長側壁2a、2bのフランジ3には、上述したような凸条9a、9bを形成しない。勿論、上述した図4及び図5に示されている実施例の場合には、容器の短側壁2cに設けられた幅広支脚・ポケット部C間及び短側壁2dに設けられた幅広ポケット・支脚部P間にのみ、上述したような凹溝11c、11dが形成され、容器の長側壁2a、2bのフランジ3には、上述したような凹溝11a、11bは形成しない。
【0037】
上述した実施例において、短側壁2c、2d側のフランジ3の幅が広く、また、長側壁2a、2b側のフランジ3の幅が狭い場合には、当然のことながら、短側壁2c、2d側のフランジ3には凹溝を形成しないで、長側壁2a、2b側のフランジ3のみに凹溝を形成する。
【0038】
なお、上述した構成を有する容器は、射出成形機等により、合成樹脂で一体成形することが好ましく、また、フランジ3の土手部3a或いは凸条9a〜9dを、連続した凸条に形成することなく、幅広ポケット・支脚部Pの支脚6の外幅より狭い間隙を置いて形成された複数の凸部により構成することもできる。
【0039】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような構成を有するので、以下に記載する効果を奏するものである。
【0040】
各側壁のフランジに、支脚の突出部が挿入可能な凹溝を形成したので、長側壁方向或いは短側壁方向のいずれの方向からのスタッキングにおいても、上に位置する容器が、スライド方向に対して横方向に移動することがなく、従って、上に位置する容器が、下に位置する容器から外れるようなことが防止でき、確実に、しかも、迅速にスタッキングすることができる。
【0041】
各側壁の両隅部付近に形成されたポケット・支脚部間に位置するフランジにのみ、支脚の突出部が挿入可能な凹溝を形成したので、長側壁或いは短側壁のいずれの方向からのスタッキングにおいても、上に位置する容器の支脚が、下に位置する容器の凹溝を形成する凸条に邪魔されることなく、確実に、スタッキングを行うことができる。
【0042】
凹溝を、幅の狭い方の相対するフランジにのみ形成したので、スタッキングの作業性を損なうことなく、容器を合成樹脂で成形する際の金型の設計が簡素化されるとともに、凹溝に入り込むゴミ等の蓄積がより少なくなり、容器の洗浄作業が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の箱型容器の斜視図である。
【図2】図2は図1に示されている箱型容器の平面図である。
【図3】図3は図1に示されている箱型容器のスライド状態を示す一部斜視図である。
【図4】図4は本発明の箱型容器の別の実施例の斜視図である。
【図5】図5は図4に示されている箱型容器の平面図である。
【図6】図6は本発明の箱型容器の更に別の実施例の斜視図である。
【図7】図7は図6に示されている箱型容器の平面図である。
【符号の説明】
C・・・・・・・・幅広支脚・ポケット部
P・・・・・・・・幅広ポケット・支脚部
1・・・・・・・・底部
2・・・・・・・・側壁
2a、2b・・・・長側壁
2c、2d・・・・短側壁
3・・・・・・・・フランジ
5、8・・・・・・ポケット
6、7・・・・・・支脚
9a〜9d・・・・凸条
11a〜11d・・凹溝

Claims (1)

  1. 下に位置する箱型容器と上に位置する箱型容器とが同じ向きになるように箱型容器を積み重ねた際には、上に位置する箱型容器の側壁の外壁に形成された支脚が、下に位置する箱型容器のフランジに載置されてスタッキング状態となり、また、スタッキング状態から、上に位置する箱型容器を、平面的に、180度回転させた際には、上に位置する箱型容器に形成された前記支脚が、下に位置する箱型容器の側壁の内壁に形成されたポケットに挿入されてネスティング状態となるように構成された、底部と相対する長側壁と相対する短側壁とフランジとを有する箱型容器において、前記フランジは、土手部と該土手部より一段下がった平坦部とからなり、前記長側壁側に位置するフランジには、前記土手部と前記平坦部に突設された凸条とにより、前記支脚の外側下端部に形成された突出部が挿入可能な凹溝が形成されているとともに、前記短側壁側に位置するフランジにも、前記土手部と前記平坦部に突設された凸条とにより、前記支脚の外側下端部に形成された突出部が挿入可能な凹溝が形成されており、上に位置する箱型容器の前記支脚の突出部を、下に位置する箱型容器の前記凹溝に挿入して、上に位置する箱型容器を下に位置する箱型容器に沿ってスライドさせながらスタッキングする際に、スライド方向前方に位置する支脚の突出部が当接する部分には、前記凸条が形成されておらず、且つ、スタッキング状態においては、前記支脚が、前記凹溝の底面と面一な前記フランジの平坦部に載置されるように構成されていることを特徴とする箱型容器。
JP22249495A 1995-08-08 1995-08-08 箱型容器 Expired - Fee Related JP4089790B2 (ja)

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