JP4083843B2 - カップ錠 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、一般的なシリンダ錠よりも鍵の差込み方向の寸法を小さくした新規なカップ錠に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばディスクシリンダ錠のような複数のタンブラーを備えたシリンダ錠の施解錠に用いられる細長い板状の鍵(合鍵)においては、鍵の抜き差しに際し楔作用を利用してタンブラーをその長さ方向に押動する為、鍵溝の前後には傾斜案内部を必要としている。
【0003】
その為、隣り合う二つのタンブラー間の距離を大きく取らなければならないことになり、従って、該シリンダ錠の鍵の差込み方向の寸法(錠の軸線方向の寸法)を大きくとらなければならない。
【0004】
錠の取付対象物がかばん類やシャッタ(よろい戸)である場合、その取付部分が極く薄いので不都合を生じることがある。通常このような場合、タンブラー数を減らした錠前を使用するが、タンブラーの数を減らせば必然的に鍵違いが減少するので好ましくない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明のカップ錠は、従来のシリンダ錠よりも鍵の差込み方向の寸法、すなわち、錠の軸線方向の寸法を小さくするために開発されたものである。
【0006】
更に具体的には、タンブラー数を減少させることなく、従来のシリンダ錠よりも鍵の差込み方向の寸法を小さくすることを可能にしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、短い円筒の母線に沿って、かつ中心軸線に関して対称的に一対のスリットを形成すると共に、その円筒の一方の開口を覆うように取付対象物に固定される前面板を一体に結合してなるカップ状の内筒と、内筒とほぼ同じ長さの有底のカップ状の円筒体で、開口を相互に対向させるようにして内筒の外側に回動可能に被嵌され、内筒のスリットと同幅のスリットの2対を90゜の角度間隔を保って形成した外筒と、上記前面板の中央部を貫通するように、かつ回動可能に装着されると共に、鍵孔を開口させた内筒と同軸のキーガイドと、内筒の直径方向に延在する細長い板状体で、その板厚方向を内筒の軸線方向に一致させた状態で軸線方向に沿って積層して配設され、中央部に鍵のシャンクが遊嵌できる差込み穴を形成すると共に、長さ方向に移動可能に案内されて長さ方向に付勢された複数枚のタンブラーと、外筒の底板に配設され、キーガイドに差込まれた鍵の先端部と係合するクラッチ手段とを有し、上記タンブラーの長さを内筒と外筒との間のシアーラインの直径に等しく設定すると共に、差込み穴の開口端縁の一部を鍵溝の谷部に当接する当接部とし、また、上記差込み穴の形状を、鍵の挿入時これと干渉せずに鍵の挿入を許容しかつ鍵の回動を許すと共に、鍵の所定方向への90゜の回動時、鍵溝の谷部がタンブラーの付勢力に抗して当接部を押動して各タンブラーの両端をシアーラインに揃えるように設定し、一方、外筒のクラッチ手段は、鍵の最初の90゜の回動時内筒及び外筒を残して鍵のみ遊動させ、鍵の更なる回動時、固定の内筒を残して鍵及び外筒を連結して一体に回動できるように作動することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施例に基いて、この発明について説明する。
図1〜図9において、符号10はかばん類やシャッタ(よろい戸)等のこの発明に係るカップ錠の取付対象物、符号1は短い有底円筒状の内筒を示し、この内筒1は、前面板11の一部をなすフランジ部12を通る鋲又は止めねじ9等で取付対象物10に固定される。
【0009】
また、図1において符号2は内筒1の外周に回動可能に装着された有底円筒状の外筒、符号3は内筒1のフランジ部12の背面に対し裏側から外筒2のフランジ部22を可動な状態で押さえつけてある段付きの柱状をなす押え片である。
【0010】
前記の前面板11は内筒1に対し図示のように一体としてもよいし、別体として固設してもよい。また、押え片3は図示のものに限らないことはいうまでもない。
【0011】
前述の固定の円筒1の前面板11の中央部には、該内筒1の中心軸線の回りに回動可能なキーガイド4が装着してある。このキーガイド4は、例えば段付きの円板状をなし、正面から見て中央部には鍵孔41が穿設されている。
【0012】
一方、図2において、符号42は鍵孔41に設けられたウォードで、図6に示す鍵(合鍵)5の凹溝として形成されたウォード53に対応させて、凸条として形成してある。
【0013】
また、内筒1の中央部に嵌め込まれた可動のキーガイド4は内筒1の正面板11にかしめ付けられたカバー板13によって離脱できないように押さえつけてある。
【0014】
後述するように、この発明におけるキーガイド4はその鍵孔41に差し込まれた鍵5により固定の内筒1に対し180°の角度範囲で回動されることになるが、その回動の両端部で鍵5が抜き出された後に、キーガイド4が内筒1に対し回転方向にずれ動くと、次に鍵5を差し込む時にキーガイド4に続く後述のタンブラー6に対する差込みにおいて、支障を来たすことがある。
【0015】
そこで、キーガイド4と内筒1の前面板11との間にはクリック手段(図示しない)を設けるを可とする。クリック手段としては、板ばねを用いたもの、小球と圧縮コイルばねの組で成ることが採用できる。
【0016】
更に、内筒1の内側には、その中心軸線と直交するようにして、細長い薄い板状の係止片であるタンブラー6が複数枚設けてあり、これらのタンブラー6、6は、板厚方向を内筒の軸線方向に一致させた状態で軸線方向に沿って積層されている。
【0017】
また、タンブラー6は、各別に、内筒1内の任意の案内手段7により長さ方向(変位方向)に直線的に往復変位できるように案内されている。
【0018】
一方、各タンブラー6は、固定の内筒1と可動の外筒2との間に形成されるシアーラインSの直径分に相当する長さを有している。
【0019】
なお、各タンブラー6の両端は、円弧状のシアーラインに合せて同形の円弧の一部をなすように成形するを可とする。
【0020】
また、各タンブラー6は、鍵5を差し込んでいない自由状態においては(この際カップ錠としては解錠状態であっても施錠状態であったもよい)、一端6aを内筒1に180°の角度間隔を隔てて設けた2つの貫通スリット15、15の1つを通じ、外筒2に90°の角度間隔を隔てて設けた4つの係合スリット25、25の1つに係合させてある。
【0021】
更にまた、鍵5の90゜の回動操作時、該タンブラー6の両端6a、6bがシアラインSに合致して、係合スリット25に対するタンブラー6の係合(係止) が解かれるようにしてある。
【0022】
なお、前述の貫通スリット15及び係合スリット25は、それぞれ内筒1及び外筒2の母線方向に沿って形成するものとし、各スリット15、25の幅(円周方向の寸法)は、タンブラー6の両端の幅寸法よりやや小さく設定してある。
【0023】
他方、図示例における前記の案内手段7は、各タンブラー6の両端部に穿設した2つの案内長孔64、64(図5参照)にそれぞれ嵌め合わせるため、内筒1の前面板11にかしめ付け等により固設することにより内筒1内に突設させた一対の保持棒71、71(図4参照)を有している。
【0024】
そして、板厚方向において相互に隣接する2つのタンブラー6、6が互いに平行をなし適当な間隔を隔てて保持されるようにするため、これらのタンブラー6、6の間における各保持棒71に形成された溝にE−リング等のスペーサ72が嵌め込まれる。
【0025】
このようにして、各タンブラー6は、その長さ方向においては保持棒71と案内長孔64の係合により長さ方向の移動の範囲が適切に制限され、厚さ方向においてはスペーサ72によってタンブラー6、6間の間隙を適切に設定されて長さ方向の移動の円滑さを保証されている。
【0026】
また、図示例のカップ錠においては、2つで対をなすようにして装着した1組のタンブラー6、6間に共通のタンブラーばね65としての引張りコイルばねが掛け渡してあり(図7乃至図9参照)、左右で互いに逆向きに装着した各タンブラー6の一端6aが外筒2の胴部に向かうように付勢させてある。
【0027】
但し、タンブラーばね65は、一対のタンブラー6、6で共通のものとはせずに各別に設けてもよく、ばねの種類も圧縮コイルばね等他の種類のものとしてよい。
【0028】
タンブラーばね65をタンブラー6に対し各別に設けるときは、そのばねの一端はタンブラーに係止させ他端は内筒1内に固定した取付棒等に係止させるとよい。
【0029】
図1に示すように、この実施例では、対を成すタンブラー6、6の組が4組設けてあり、タンブラー6の全数は8枚となる。
【0030】
隣り合う2組(2対)のタンブラー6、6及び6、6は、互いに上下方向で逆向きになるように配設されているが、このように構成した理由は、隣り合うタンブラーばね65、65が相互に干渉しないようにするためである。
【0031】
また、1組のタンブラー6、6において、それらを左右で互いに逆向きに装着した理由は、図6に示すように、細長い板状の鍵5のシャンク51における両側辺に鍵溝52、52を設けたためである。
【0032】
図示はしないが、シャンク(51)の一側辺にのみ鍵溝(52)を設けた場合は、全てのタンブラーを内筒1内で同じ向きに装着する。
【0033】
更に、各タンブラー6の中央部には、図5に明示するように、鍵5が差し込まれる例えばD字形の差込み穴61が開口しており、その差込み穴61は、鍵5の回動操作時鍵5のシャンク51の回転方向の移動軌跡と干渉しないように形成された逃がし部62、及び該シャンク51の一側辺又は他側辺に設けた鍵溝52の谷部52aと当接する直線状の当接部63から形成されている。
【0034】
一方、キーガイド4に挿入される鍵5の側面に現われる鍵溝52の形状は、図6に示すように、タンブラー6の板厚よりもやや幅広の矩形の溝となる。
【0035】
図6から明らかなように、本発明によるカップ錠の鍵は、通常の鍵のように鍵溝の両側に傾斜部を形成する必要がないので、その分長さが短くなる。
【0036】
なお、鍵5の鍵溝52における谷部52aは、その横断面において外に凸の円弧とするとよい[図6(B)参照]。その円弧の半径は、鍵5の回転中心点Rから谷部52aに至る距離に設定するを可とする。
【0037】
前記のように谷部52aを円弧面に形成した鍵5によれば、この円弧面とタンブラーの当接部63とが相互に当接して係合した状態では鍵5の僅かの左右方向への回動に対して当接部63、すなわちタンブラー6は動かないので、後述の外筒2の回動がスムーズになる。
【0038】
タンブラーの説明に戻って、タンブラー6の種類は例えば次に述べるようにして複数種定めるものとする。
【0039】
すなわち、差込み穴61の形状、大きさを固定すると共に、差込み穴61及び案内長孔64、64の相対関係位置を固定し、タンブラー6が内筒に装着された状態において鍵5の回転中心点Rが差込み穴61内に存在し、しかもこの点Rと当接部63との距離が鍵のシャンクの板厚の半分よりもやや大きくなるように設定する。
【0040】
このようにしたタンブラー6、6を左右反対にして内筒に装着すると、図8に示すように、内筒軸線方向に列設された当接部63、63の端縁部が鍵のシャンクのガイド孔、すなわち従来のシリンダー錠の鍵孔と同様の機能を発揮し、鍵5の差込みをスムーズにする。
【0041】
そして、対応する鍵溝52の深さに応じて、鍵5が90゜回動したときタンブラー6の両端がシアーラインSに合致するように当接部63と一端の基準点Qとの距離を定め、次いでタンブラーの他端の端縁位置をシアーラインSの直径分一端から離間するように定める。
【0042】
または、タンブラーの外形を同形にすると製作上及び管理上便利である、との考えから出発すれば、その外形(図5参照)を固定し、対応する鍵溝52の深さに応じて、差込み穴63、案内長孔64、64の相対位置関係を固定した状態で図5においてこれらを左右にずらせて開口させる。
【0043】
これら2つのタンブラー設定方法は結局同じであって、この場合当接部63を鍵孔の一部として使用できる。
【0044】
また、タンブラーの外形、及びこのタンブラーの外形輪郭に対する案内長孔64、64の相対関係位置を一定にし、鍵溝52の深さに応じて差込み穴63の位置のみを変化させてもよい。
【0045】
上記のようにタンブラーを形成することにより、差し込まれた鍵5を当初の第1位置(図7及び図8参照)から例えば矢印Aのように右回りに90°回動させると、全タンブラー6、6は、タンブラーばね65に抗して、図9に示すように変位し、各タンブラー6の両端6a、6bが内筒15と外筒2との間のシアラインSに共に合致することになる。
【0046】
ところで、キーガイド4を通じてカップ錠に挿し込まれた鍵5のシャンク51における先端は、内筒1及び複数のタンブラー6を貫通し、外筒2の後方側の底板21に設けたクラッチ手段8に嵌め込まれている。
【0047】
図示例のクラッチ手段8は、図3に明示するように、外筒2の底板21に穿設しただるま状のクラッチ穴で、そのクラッチ穴は鍵5の回動操作においてシャンク51の先端を逃がす遊動部81及びシャンク51の側面が当接する衝合部82から成る。
【0048】
そこで、鍵を第1位置から図9に示す第2位置に回動させる間は、シャンク51の先端は外筒2に対してはそのクラッチ手段8の遊動部81の存在により空動きすることになるので、シャンク51はその鍵溝52において内筒1内のタンブラー6のみを作動させ、全タンブラー6の両端6a、6bをシアラインSに合致させることになる。
【0049】
したがって、タンブラー6の端部を介しての内筒1及び外筒2の相互の係合が解け、可動の外筒2は固定の内筒1に対して相対回動が可能となる。
【0050】
そこで、前記の鍵5を第2位置(図9参照)から更に矢印Bのように右回りに90°の角度を回動させると、シャンク51の先端における側面でクラッチ手段8の衝合部82が押されることになり、外筒1は同方向に回動し、同時に第3位置(当初の第1位置から180゜回動した位置)においてシャンク51の鍵溝52は各タンブラー6との嵌まり合いの状態から完全に外れることになる。
【0051】
従って、内筒1内の全タンブラー6の一端6aは、タンブラーばね65の付勢力により該内筒1の貫通スリット15から再び突出し、外筒2の係合スリット25に係合するので、外筒2は内筒1に対し回動不能に係止される。そして、鍵5はこの第3位置で抜き出される。
【0052】
また、鍵5を第2位置から第3位置に回動させている間に、鍵5のシャンク51の先端又は外筒2に設けた図示しない作用部材等に連係させた錠機構(図示しない)によって取付対象物10は施解錠される。
【0053】
前記のように谷部52aを円弧面に形成した鍵5によれば、その鍵5の回動によりシアラインSに位置するタンブラー6の一方の端部6aを外筒2の係合スリット25の1つに係合させる時、その初動のわずかな角度範囲では各タンブラー6を静止させることになるので、突出する一端部6aが外筒2の係合スリット25の縁部に衝突したりすることがなく、この折のタンブラー6の動きをスムーズにすることができる。
【0054】
次に、この発明のカップ錠の作用について説明する。
図1は固定の内筒1に対し複数のタンブラー6をもって回転可能な外筒2が係止されている状態を示している。この外筒2が係止された状態では、カップ錠の取付対象物10は解錠状態であったも施錠状態であってもよい。
【0055】
説明の都合上、図1の状態は取付対象物10が解錠状態にあるものとして、その施錠作用について以下に述べる。
【0056】
図7及び図8は、図1の錠における可動のキーガイド4の鍵孔41に対し合鍵である鍵5を単に差し込んだ状態を示している。鍵5の鍵溝52には図6に示すようにタンブラー6をスムーズに誘導するための傾斜案内部を要しない。
【0057】
鍵5が差し込まれた当初の位置である第1位置では、シャンク51は、一端6aが外筒2の係合スリット25に係合された全タンブラー6の差込み穴61に挿通され、シャンク51の先端は外筒1の底板21に設けたクラッチ手段8に差し込まれている。
【0058】
この第1位置にある鍵5を例えば矢印Aのように右回りに回動させると、シャンク51の先端は不動な状態に係止された外筒2の底板21におけるクラッチ手段8によって遊動する一方で、シャンク51の基部は鍵溝52の溝をもって各タンブラー6の差込み穴61における当接部63部分に櫛のように差し込まれる。
【0059】
鍵5が第1位置から90°回動された第2位置に至る間に、鍵溝52の各谷部52aは対応するタンブラー6の差込み穴61における直線的な当接部63を押圧する。
【0060】
そして、図9に示すように、回動操作された鍵5が第2位置に達すると、タンブラーばね65に抗して押し動かされた各タンブラー6が両端6a、6bを共にシアラインSに合致させ、各タンブラー6による外筒2の係合スリット25に対する係合が解かれるので、外筒2は内筒1に対し回動可能な状態となる。
【0061】
第2位置に存する鍵5を矢印Bのように更に右回りに回動させると、シャンク51の先端はクラッチ手段8を介して接続されている回動可能な状態の外筒2と共に回動し、鍵5が90°回動された第3位置においては、タンブラーばね65の付勢力により、各タンブラー6の一端6aが再び外筒2の係合スリット25に係合する。
【0062】
鍵5を第2位置から第3位置に回動操作させる間に、鍵5のシャンク51の先端又は該鍵5と共に回動する外筒2により、錠機構(図示しない)が作動し、もって取付対象物10が施錠される。施錠後は、鍵5をキーガイド4から抜き取る。
【0063】
また、施錠状態にある取付対象物10を解錠させるには、キーガイド4の鍵孔41を通じて鍵5を差込み、そこにおいて第3位置を占める鍵5を施錠時とは逆向きの左回りに180°回動させると、鍵5は第2位置を経て第1位置に至るので、そこで、鍵5を抜き出せばよい。この間に各部材は施錠時に準じて作動し、図1の解錠状態に復帰する。
【0064】
【発明の効果】
以上に説明したこの発明のカップ錠によれば、係止状態にある外筒を回動可能にするために各タンブラーの両端を共にシアインに合致させるについて、各タンブラーのシアラインに対する整合作用は、鍵の当初の差込み位置から右又は左に90°回動させることにより行うことができるようにしてあるから、鍵溝における溝の前後に案内斜面は設ける必要がなく、従って、内筒内に装着される複数のタンブラーにおける隣り合う2つのタンブラー間の間隔は十分に小さくすることができ、カップ錠全体としての鍵の差込み方向の寸法を十分に小さくすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のカップ錠の実施例を示す部分縦断側面図。
【図2】 その正面図。
【図3】 その背面図。
【図4】 図1のカップ錠から保持棒と共に取り外した内筒の縦断平面図。
【図5】 図1のカップ錠から取り外したタンブラーの1つを示す正面図。
【図6】 図1のカップ錠に対して用いられる合鍵の一例を示す図で、(A)は側面図、(B)はそのシャンクの横断面図である。
【図7】 図1のカップ錠に鍵を差し込んだ状態で示す部分縦断側面図で、鍵は第1位置にある。
【図8】 図7に示すカップ錠の横断正面図で、鍵は第1位置にある。
【図9】 鍵を当初の第1位置から右回りに90°回動させた第2位置を占めるようにして示したカップ錠の横断正面図。
【符号の説明】
10 取付対象物
1 内筒
11 前面板
15 貫通スリット
2 外筒
21 底板
25 係合スリット
4 キーガイド
41 鍵孔
5 鍵
51 シャンク
52 鍵溝
52a 谷部
6 タンブラー
6a 一端
61 差込み穴
62 逃がし部
63 当接部
65 タンブラーばね
7 案内手段
8 クラッチ手段
S シアーライン
P,Q 基準点

Claims (1)

  1. 短い円筒の母線に沿って、かつ中心軸線に関して対称的に一対のスリットを形成すると共に、その円筒の一方の開口を覆うように取付対象物に固定される前面板を一体に結合してなるカップ状の内筒と、内筒とほぼ同じ長さの有底のカップ状の円筒体で、開口を相互に対向させるようにして内筒の外側に回動可能に被嵌され、内筒のスリットと同幅のスリットの2対を90゜の角度間隔を保って形成した外筒と、上記前面板の中央部を貫通するように、かつ回動可能に装着されると共に、鍵孔を開口させた内筒と同軸のキーガイドと、内筒の直径方向に延在する細長い板状体で、その板厚方向を内筒の軸線方向に一致させた状態で軸線方向に沿って積層して配設され、中央部に鍵のシャンクが遊嵌できる差込み穴を形成すると共に、長さ方向に移動可能に案内されて長さ方向に付勢された複数枚のタンブラーと、外筒の底板に配設され、キーガイドに差込まれた鍵の先端部と係合するクラッチ手段とを有し、上記タンブラーの長さを内筒と外筒との間のシアーラインの直径に等しく設定すると共に、差込み穴の開口端縁の一部を鍵溝の谷部に当接する当接部とし、また、上記差込み穴の形状を、鍵の挿入時これと干渉せずに鍵の挿入を許容しかつ鍵の回動を許すと共に、鍵の所定方向への90゜の回動時、鍵溝の谷部がタンブラーの付勢力に抗して当接部を押動して各タンブラーの両端をシアーラインに揃えるように設定し、一方、外筒のクラッチ手段は、鍵の最初の90゜の回動時内筒及び外筒を残して鍵のみ遊動させ、鍵の更なる回動時、固定の内筒を残して鍵及び外筒を連結して一体に回動できるように作動することを特徴とするカップ錠。
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