JP4083508B2 - 折り畳みコンテナー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、底部を囲むように配設された側壁が、底部に重なるように折り畳むことが可能な折り畳みコンテナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、平面形状が略長方形に形成された底部の相対する長辺部に、ヒンジ部材を介して連結された長側壁と、同じく上記底部の相対する短辺部に、ヒンジ部材を介して連結された短側壁とからなり、底部に対して略垂直に長側壁と短辺部を立てることにより、箱型に組み立てられ、また、折り畳む際には、底部の上に重なるように、長側壁及び短側壁を折り畳むようにした折り畳みコンテナーが知られており、箱型に組み立てられ状態においては、長側壁或いは短側壁が、底部方向に倒れないように、互いに、ロック機構により、ロックされるように構成されており、ロック機構は、一例として、長側壁或いは短側壁に形成された、先端に凸条突起が形成された弾性を有する板状体を有し、箱型に組み立てられた状態において、板状体が形成されていない一方の側壁の内壁面に、板状体に形成された凸条突起を当接することにより、側壁が、底部方向に倒れないように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の折り畳みコンテナーにおいては、長側壁及び短側壁が、底部方向に倒れないように配設されたロック機構のロック状態を解除するためには、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの内部に手を入れて、ロック機構のロック状態を解除しなければならず、従って、ロック機構のロック解除作業の作業性が悪いという問題があった。
【0004】
また、ロック機構が、折り畳みコンテナーの外部に配設されている場合でも、一対のロック機構を、それぞれ、両手で移動させなければならず、ロック解除作業を迅速に行うことができないという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、上述した従来の折り畳みコンテナーが有する課題を解決することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した目的を達成するために、箱型に組み立てられた状態から、底部にヒンジ連結された相対する一方の側壁を、先ず最初に、底部に重なるように倒し、次いで、同じく底部にヒンジ連結された相対するもう一方の側壁を、前記先に倒された一方の側壁に重なるように倒すことにより、折り畳むことが可能な折り畳みコンテナーにおいて、前記一方の側壁には、一対の片持ち状の板バネが配設されているとともに、一対の片持ち状の板バネに対応して、片持ち状の板バネと係合する本体と該本体に形成された係止ロッドと該係止ロッドの先端に形成された偏平な板状の係止部とからなる一対の係止部材が配設されており、更に、該一対の係止部材を構成する前記片持ち状の板バネと係合する本体には、箱型の操作部材が合体されるように構成されており、また、前記もう一方の側壁には、該側壁に略垂直な係合部と、該係合部付近に位置する側壁の内面に形成された係止突部とが形成されており、箱型に組み立てられた状態においては、前記一方の側壁に配設された係止部材の偏平な板状の係止部が、略垂直状態で、前記もう一方の側壁に形成された係合部と係止突部との間に位置するように構成されており、また、箱型に組み立てられた状態から、前記一方の側壁に配設された操作部材を、該操作部材の上部水平リブが、側壁から離れる方向に回動させることにより、係止部材を回動させ、偏平な板状の係止部を略水平状態として、該係止部を、前記もう一方の側壁に形成された係合部と係止突部との間から排出させ、その後、前記一方の側壁を、底部方向に倒し、次いで、前記もう一方の側壁を、底部方向に倒すことにより、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを折り畳むように構成したものである。
【0007】
【実施例】
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定されるものでない。
【0008】
本発明の全体構成は、底部1と、底部1にヒンジ連結された相対する長側壁2と、同じく、底部1にヒンジ連結された相対する短側壁3とから構成されており、図1に示されている箱型に組み立てられた状態から、先ず最初に、短側壁3を、図2に示されているように、底部1に重なるように倒し、次いで、長側壁2を、底部1に重ねられた短側壁3に重なるように倒すことにより、図3に示されているように、折り畳みコンテナーを、高さの低いコンパクトに折り畳むことができるように構成されている。また、図3に示されている状態から、長側壁2を、略垂直に立て、次いで、短側壁3を略垂直に立てることにより、図1に示されているように、折り畳まれていた折り畳みコンテナーを、箱型に組み立てることができるように構成されている。
【0009】
先ず最初に、主として、図4〜図7を用いて、短側壁3及び短側壁3に配設されたロック解除機構について説明する。
【0010】
短側壁3は、横長の略長方形状の板状部3aを有しており、板状部3aには、板状部3aの上下端辺及び左右端辺に沿って、板状部3aの面に対して垂直に延在する周辺リブ3bが延設されている。周辺リブ3bを形成する略垂直な側部3b1の外側には、縦長の張出部3cが形成されており、張出部3cには、側部3b1に沿って適当数の嵌合突部3c1が形成されている(本実施例においては、3個の嵌合突部3c1が形成されている。)。また、張出部3cの上部の適当な箇所には、切り欠き凹部3c2が形成されている。本実施例には、一番上に形成された嵌合突部3c1と上から2番目に形成された嵌合突部3c1との間に位置する張出部3cに切り欠き凹部3c2が形成されている例が示されている。
【0011】
短側壁3の周辺リブ3bを構成する上部水平部3b2の下方には、所定の間隔を置いて、上部水平部3b2と平行な水平リブ3dが、相対する側部3b1を連結するように形成されている。そして、周辺リブ3bを構成する上部水平部3b2と相対する側部3b1及び水平リブ3dとにより囲まれた領域(以下、ロック解除機構配設領域と称する。)R1には、後述する係止部材と操作部材とからなるロック解除機構が配設されるように構成されている。
【0012】
上部水平部3b2と水平リブ3dとは、ロック解除機構配設領域R1の中央部領域部R1aに位置する2本の中央部側垂直リブ4及び側部3b1付近に位置する側部側垂直リブ5により連結されており、中央部側垂直リブ4及び側部側垂直リブ5には、それぞれ、透孔4a、5aが形成されている。また、上部水平部3b2と水平リブ3dとの間に位置するとともに張出部3cに形成された切り欠き凹部3c2に位置する側部3b1には、透孔3eが形成されている。そして、側部3b1に形成された透孔3eと中央部側垂直リブ4に形成された透孔4aと側部側垂直リブ5に形成された透孔5aとは、略同じ形状を有しているとともに、横一直線に並設するように構成されている。
【0013】
6は、ロック解除機構配設領域R1の2本の中央部側垂直リブ4間に位置する中央領域部R1aに形成された、一対の片持ち状で平面形状がくの字状の板バネである。板バネ6の板状部3aへの固定端6aは、中央部側垂直リブ4側に位置しており、また、並設された一対の板バネ6の自由端6bは、中央部側垂直リブ4間の中央部において対向するように配置されている。
【0014】
7は、一対の係止部材であり、係止部材7は、略方形状の背板7a1と背板7a1を囲むように形成された周壁7a2とから箱型に形成された本体7aと、周壁7a2の一方の垂直側部7a2’の下方から、垂直側部7a2’に対して略垂直に、水平方向に延在する略円柱状や略角柱状の係止ロッド7bとを有している。箱型の本体7aの背板7a1には、窓部7cが形成されている。また、係止ロッド7bの先端部には、所定の長さに亘たって、係止ロッド7bの長さ方向に垂直な断面形状が、扁平な板状の係止部7b1が形成されている。係止部材7は、合成樹脂により、一体に成形されることが好ましい。
【0015】
8は、1つの操作部材であり、操作部材8は、略垂直で横長の板部8aと、板部8aの上端から、板部8aに対して略垂直に延在する上部水平リブ8bと、板部8aの下端から、板部8aに対して略垂直に延在する下部水平リブ8cと、板部8aの両側端から、板部8aに対して略垂直に延在する相対する側部リブ8dとを有しており、操作部材8は、板部8aに対して略垂直に同じ方向に延在する上部水平リブ8bと下部水平リブ8cと側部リブ8dとにより、一方のサイドに開口を有する箱型に形成されている。8eは、箱型に形成された操作部材8の内部を、2つの同じ大きさの空間部Aに仕切る垂直仕切りリブである。また、下部水平リブ8cの両端と側部リブ8dとの間には、嵌合スリット8fが形成されている。
【0016】
次に、上述した構成を有する係止部材7と操作部材8の短側壁3への取り付けについて説明する。
【0017】
先ず最初に、係止部材7の係止ロッド7bを、中央部側垂直リブ4に形成された透孔4a、側部側垂直リブ5に形成された透孔5a及び周辺リブ3bを構成する側部3b1に形成された透孔3eに、この順で挿通するとともに、係止部材7の本体7aを、上部水平部3b2と水平リブ3dと相対する一対の中央部側垂直リブ4とにより囲まれたロック解除機構配設領域R1の中央領域部R1a内に配置する。この際、本体7aの背板7a1が、中央領域部R1a内に位置する板状部3a側に位置するように配置する。このように、係止部材7の本体7aを、ロック解除機構配設領域R1の中央領域部R1a内に配置する際には、図7に示されているように、板バネ6を、その自由端6bから、箱型の本体7aの背板7a1に形成された窓部7cに挿通する。このようにして、一対の係止部材7を、ロック解除機構配設領域R1に配置する。
【0018】
次いで、操作部材8を、ロック解除機構配設領域R1内に配置することになるが、操作部材8の垂直仕切りリブ8eにより仕切られた2つの空間Aには、それぞれ、係止部材7の本体7aが嵌合されるとともに、操作部材8に形成された嵌合スリット8fには、係止部材7の本体7aの周壁7a2の垂直側部7a2’が嵌入されるように構成されている。このようにして、操作部材8が、ロック解除機構配設領域R1内に配置された一対の係止部材7の本体7aに取着され、操作部材8と係止部材7とが一体的に合体されることになる。
【0019】
上述したように、ロック解除機構配設領域R1内に、ロック解除機構を構成する一対の係止部材7及び1つの操作部材8が配設された際には、係止部材7の係止ロッド7bの係止部7b1は、図6や図7等に示されているように、張出部3cに形成された切り欠き凹部3c2内に位置し、係止部7b1の先端は、張出部3cの端部垂直面3c3と同じか或いは若干、内側に位置するように構成されている。また、係止部材7の本体7aを、ロック解除機構配設領域R1の中央領域部R1a内に配置した際には、図7に示されているように、板バネ6が、箱型の本体7aの背板7a1に形成された窓部7cに挿通されているので、略垂直状態(操作部材8の板部8aが、短側壁3の板状部3aに対して略平行な状態)の操作部材8を、中央部側垂直リブ4に形成された透孔4a、側部側垂直リブ5に形成された透孔5a及び側部3b1に形成された透孔3eにそれぞれ挿通された係止部材7の係止ロッド7bを回動中心として、操作部材8の上部水平リブ8bが短側壁3の板状部3aから離れる方向に回動させた際には、板バネ6が、固定端6aを中心に手前方向に回動し、この板バネ6の手前方向への回動により、板バネ6には、短側壁3の板状部3a方向への復帰力としての付勢力が発生し、従って、板バネ6は、操作部材8を、元の略垂直状態の位置に戻すように付勢する。なお、上述したように、操作部材8と係止部材7とは一体的に合体されているので、操作部材8の回動の際には、係止部材7も回動することになる。
【0020】
図2や図8や図9に示されているように、長側壁2には、係止突部2aが、横長の略長方形状の板状部2bの内壁面2b1の両端部付近に突設されており、係止突部2aは、折り畳みコンテナーを箱型に組み立てられた際には、上述した係止部材7の係止ロッド7bの係止部7b1と同様に、張出部3cに形成された切り欠き凹部3c2内に位置するように構成されている。
【0021】
また、長側壁2の両垂直端には、板状部2bに略垂直に、且つ、板状部2bの内壁面2b1方向に延在する縦長の係合部2cが形成されており、係合部2cには、上下方向に所定の間隔を置いて、板状部2bに略平行な嵌合孔2c1が、適当数、形成されている。なお、本実施例においては、上述した短側壁3の張出部3cに形成された嵌合突部3c1に対応して、3個の嵌合孔2c1が形成されている。
【0022】
次に、折り畳みコンテナーを箱型に組み立てる際、或いは、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを折り畳む際のロック解除機構の動作、作用について説明する。
【0023】
図3に示されている折り畳みコンテナーが折り畳まれた状態から、図1に示されている箱型に組み立てるには、上述したように、先ず最初に、図2に示されているように、略水平状態の長側壁2を略垂直に立て、次いで、略水平状態の短側壁3を、垂直方向に回動させることになるが、短側壁3が、長側壁2に接近した時点で、或いは、それより以前に、作業者が、略垂直状態の操作部材8を、図9に示されているように、操作部材8の上部水平リブ8bが短側壁3の板状部3aから離れる方向に回動させて、短側壁3に配設された係止部材7の係止ロッド7bを回動させ、係止ロッド7bの扁平な係止部7b1を、略水平状態にする。係止部材7の係止ロッド7bの扁平な係止部7b1が、略水平状態となった場合には、係止部7b1が、長側壁2の板状部2bの内壁面2b1に形成された係止突部2aと当接しないように構成されているので、係止部材7の係止ロッド7bの係止部7b1が、短側壁3の長側壁2方向への更なる回動を阻止するようなことはない。更に、短側壁3を垂直方向に回動させると、短側壁3に形成された係止部材7の係止ロッド7bの係止部7b1は、長側壁2に形成された係止突部2aの上を越え、その後、短側壁3の張出部3cに形成された嵌合突部3c1は、長側壁2の係合部2cに形成された嵌合孔2c1に挿入されることになる。このように、短側壁3の張出部3cに形成された嵌合突部3c1が、長側壁2の係合部2cに形成された嵌合孔2c1に挿入された時点で、操作部材8から手を離すと、上述したように、板バネ6の操作部材8を元の略垂直状態の位置に戻すように作用する付勢力により、操作部材8が、上部水平リブ8bが短側壁3の板状部3aに接近する方向に回動し、従って、操作部材8に合体されている係止部材7の係止ロッド7bが回動し、係止ロッド7bの扁平な係止部7b1が、図10に示されているように、略垂直状態になるとともに、係止部7b1の下部が、長側壁2に突設された係合部2cと係止突部2aとの間に位置することになる。従って、箱型に組み立てられた状態から、短側壁3が、底部1方向に回動しようとしても、短側壁3に配設されたロック解除機構を構成する係止部材7の係止ロッド7bの係止部7b1の下部が、長側壁2に形成された係止突部2aに当接し、短側壁3の底部1方向への回動が阻止され、短側壁3が、底部1方向に倒れることを防止することができる。
【0024】
また、折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた状態においては、長側壁2に突設された係合部2cは、短側壁3の張出部3cに形成された切り欠き凹部3c2内に位置しているので、折り畳みコンテナーの内部に突出するようなことがない。従って、折り畳みコンテナーに収容された物品が、係合部2cに当たって損傷するようなことを防止することができるとともに、折り畳みコンテナーから物品を取り出す際に、物品が、係合部2cに引っ掛かり、物品の取り出し作業が阻止されるようなことを防止することができる。
【0025】
なお、折り畳まれた状態の折り畳みコンテナーを箱型に組み立てる際に、上述した作業においては、作業者が、略垂直状態の操作部材8を、操作部材8の上部水平リブ8bが短側壁3の板状部3aから離れる方向に回動させて、係止部材7の係止ロッド7bに形成された係止部7b1を、略水平状態としたが、作業者が、操作部材8を回動することなく、操作部材8が略垂直状態のままで、短側壁3を略垂直に立てて組み立てることもできる。即ち、短側壁3を垂直方向に回動させる回動途中において、係止部材7の係止ロッド7bに形成された係止部7b1の下部は、係止部7b1が略垂直状態のまま、長側壁2に突設された係止突部2aに当接することになるが、上述したように、係止部材7は、短側壁3に配設された板バネ6により弾性的に支持されているので、更に、短側壁3を垂直方向に回動させると、係止部材7は、長側壁2に突設された係止突部2aに当接し、中央部側垂直リブ4に形成された透孔4a、側部側垂直リブ5に形成された透孔5a及び側部3b1に形成された透孔3eにそれぞれ挿通された係止部材7の係止ロッド7bを中心に回動して、係止部7b1が略水平状態になり、長側壁2に突設された係止突部2aを乗り越えることができる。係止部材7の係止ロッド7bに形成された係止部7b1が、長側壁2に突設された係止突部2aを乗り越えた後は、上述したように、板バネ6の付勢力により、操作部材8は略垂直状態に戻ることになる。
【0026】
また、図1に示されている折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた状態から、図3に示されている折り畳むには、作業者が、略垂直状態の操作部材8を、操作部材8の上部水平リブ8bが短側壁3の板状部3aから離れる方向に回動させて、短側壁3に配設された係止部材7の係止ロッド7bを回動させ、係止ロッド7bの扁平な係止部7b1を、略水平状態にする。係止ロッド7bの係止部7b1が、略水平になった時点では、図11に示されているように、係止部7b1の下端(図11において右端)は、長側壁2に形成された係止突部2aより上方に位置しているので、この状態で、短側壁3を、底部1方向に倒しても、係止ロッド7bの係止部7b1が、長側壁2に形成された係止突部2aに当接するようなことはなく、従って、短側壁3を、底部1に重なるように倒すことができる。その後、長側壁2を、底部1に重ねられた短側壁3に重なるように倒すことにより、図3に示されているように、折り畳みコンテナーを折り畳む。
【0027】
上述した操作部材8の回動作業は、一方の短側壁3に配設された操作部材8の上部水平リブ8bを、例えば、右手の指で外側に押すようにして回動させ、また、もう一方の短側壁3に配設された操作部材8の上部水平リブ8bを、例えば、左手の指で外側に押すようにして回動させることにより行うことになるが、このような回動作業を容易に行うために、操作部材8の上方に位置する、短側壁3の周辺リブ3bを構成する上部水平部3b2を切り欠いて、上部水平部3b2に、作業差の指が挿入可能な凹部9を設ける。また、操作部材8の上部水平リブ8bの上面には、滑り止め用の多数の細条突起や突起等からなる滑り止め部8gを、必要に応じて配設する。また、操作部材8の上部水平リブ8bに着色を施したり、或いは、着色したテープ等を貼着することにより、作業者が、操作部材8の位置を容易に識別することができるように構成することもできる。
【0028】
上述したように、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを折り畳む際には、短側壁3のロック解除機構配設領域R1に配設された操作部材8を、回動させるだけの一回の動作により、長側壁2に突設された係止突部2aと、操作部材8の合体された係止部材7の係止ロッド7bに形成された係止部7b1とのロック状態を解除することができ、従って、長側壁2と短側壁3とのロック状態の解除作業の作業性が向上することになる。
【0029】
なお、上述した実施例には、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを折り畳む際に、先に短側壁3を倒し、その後、長側壁2を倒す例が示されているが、先に長側壁3を倒し、その後、短側壁3を倒すように構成することもできる。この場合には、当然のことながら、上述した係止部材7と操作部材8とからなるロック解除機構は、長側壁2に配設され、係止突部は、短側壁3に突設されることになる。
【0030】
【発明の効果】
本発明は、以上説明した構成を有しているので、以下に記載する効果を奏するものである。
【0031】
一方の側壁に配設されたロック解除機構の回動により、ロック解除機構を構成する係止部材の係止部と、もう一方の側壁に形成された係止突部との係止状態を解除するように構成したので、隣接する側壁のロック機構のロック解除作業を、ロック解除機構の回動という一回の動作で行うことができ、従って、ロック解除作業の作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた状態の斜視図である。
【図2】図2は本発明の折り畳みコンテナーの組み立て途中の斜視図である。
【図3】図3は本発明の折り畳みコンテナーの折り畳まれた状態の斜視図である。
【図4】図4は本発明の折り畳みコンテナーの短側壁に配設されるロック解除機構の分解斜視図である。
【図5】図5は同じく本発明の折り畳みコンテナーの短側壁に配設されるロック解除機構の分解斜視図である。
【図6】図6は本発明の折り畳みコンテナーの短側壁の部分斜視図である。
【図7】図7は同じく本発明の折り畳みコンテナーの短側壁の部分斜視図である。
【図8】図8は本発明の折り畳みコンテナーの短側壁側の正面図である。
【図9】図9は本発明の折り畳みコンテナーの短側壁が回動途中の状態の折り畳みコンテナーの部分斜視図である。
【図10】図10は本発明の折り畳みコンテナーの短側壁に配設されるロック解除機構付近の長側壁に沿った部分垂直断面図である。
【図11】図11は図10と同様の本発明の折り畳みコンテナーの短側壁に配設されるロック解除機構付近の長側壁に沿った部分垂直断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・底部
2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・長側壁
2a・・・・・・・・・・・・・・・・・・・係止突部
2c・・・・・・・・・・・・・・・・・・・係合部
3・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・短側壁
3c・・・・・・・・・・・・・・・・・・・張出部
7・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・係止部材
7b・・・・・・・・・・・・・・・・・・・係止ロッド
7b1・・・・・・・・・・・・・・・・・・係止部
8・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・操作部材
Claims (1)
- 箱型に組み立てられた状態から、底部にヒンジ連結された相対する一方の側壁を、先ず最初に、底部に重なるように倒し、次いで、同じく底部にヒンジ連結された相対するもう一方の側壁を、前記先に倒された一方の側壁に重なるように倒すことにより、折り畳むことが可能な折り畳みコンテナーにおいて、前記一方の側壁には、一対の片持ち状の板バネが配設されているとともに、一対の片持ち状の板バネに対応して、片持ち状の板バネと係合する本体と該本体に形成された係止ロッドと該係止ロッドの先端に形成された偏平な板状の係止部とからなる一対の係止部材が配設されており、更に、該一対の係止部材を構成する前記片持ち状の板バネと係合する本体には、箱型の操作部材が合体されるように構成されており、また、前記もう一方の側壁には、該側壁に略垂直な係合部と、該係合部付近に位置する側壁の内面に形成された係止突部とが形成されており、箱型に組み立てられた状態においては、前記一方の側壁に配設された係止部材の偏平な板状の係止部が、略垂直状態で、前記もう一方の側壁に形成された係合部と係止突部との間に位置するように構成されており、また、箱型に組み立てられた状態から、前記一方の側壁に配設された操作部材を、該操作部材の上部水平リブが、側壁から離れる方向に回動させることにより、係止部材を回動させ、偏平な板状の係止部を略水平状態として、該係止部を、前記もう一方の側壁に形成された係合部と係止突部との間から排出させ、その後、前記一方の側壁を、底部方向に倒し、次いで、前記もう一方の側壁を、底部方向に倒すことにより、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを折り畳むように構成されていることを特徴とする折り畳みコンテナー。
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