JP6411236B2 - フラップ付きコンテナ - Google Patents

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本発明は、互いに対向する1対の第1側壁と1対の第2側壁とを有するコンテナ本体の各第1側壁の上端部に帯板状のフラップが回動可能に連結され、フラップの両側面から突出したストッパ突片が、各第2側壁の上端部に備えたストッパ受部に当接してフラップが水平姿勢に位置決めされるフラップ付きコンテナに関する。
従来、この種のフラップ付きコンテナとして、フラップに直動可能に組み付けられた1対のロックバーが、フラップの両側面から突出するロック位置に移動して各第2側壁の横向ロック凹部に突入することで、フラップが水平姿勢にロックされるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−202265号公報(図1,図6,図8)
しかしながら、上記した従来のフラップ付きコンテナでは、第2側壁の上端部でストッパ受部と横向ロック凹部とが横並びになって広いスペースを占めるため、第2側壁の上端部における設計の自由度が奪われるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、フラップの側部が係合する第2側壁の上端部における設計の自由度が高いフラップ付きコンテナの提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、互いに対向する1対の第1側壁と1対の第2側壁とを有するコンテナ本体の各前記第1側壁の上端部に帯板状のフラップが回動可能に連結され、前記フラップの両側面から突出したストッパ突片が、各前記第2側壁の上端部に備えたストッパ受部に上方から当接して前記フラップが水平姿勢に位置決めされると共に、前記フラップに直動可能に組み付けられた1対のロックバーが、前記フラップの両側面から突出するロック位置に移動すると、各前記第2側壁に形成された横向ロック凹部に前記コンテナ本体の内側から凹凸係合して、前記フラップが前記水平姿勢にロックされるフラップ付きコンテナにおいて、前記ストッパ突片は、前記ロック位置の前記ロックバーのうち前記フラップから突出した部分の基端部に下方から重ねて配置されると共に、前記横向ロック凹部内の下側内面の一部が前記ストッパ受部とされ、前記ロック位置の前記ロックバーに上方から対向する前記横向ロック凹部の天井壁から前記ストッパ受部の真上となる部分を切除して切欠部を設けたフラップ付きコンテナである。
請求項2の発明は、前記ロックバーのうち前記フラップから突出した部分の平面形状が長方形をなし、前記横向ロック凹部の前記天井壁は、前記ロックバーの先端部を覆う四角形の第1カバー部と、前記第1カバー部から前記ロックバーの基端部に向かって先細り状に張り出した第2カバー部とからなり、前記ストッパ突片の外縁部の一部が、前記第2カバー部の外縁部の一部と一致しかつ前記ロックバーの長手方向に対して傾斜している請求項1に記載のフラップ付きコンテナである。
請求項3の発明は、前記第2カバー部は、前記横向ロック凹部内の一内側面に寄せて配置された先細り状の台形又は三角形になっている請求項2に記載のフラップ付きコンテナである。
請求項4の発明は、前記ストッパ突片の側縁部と前記フラップの側面との間を連絡しかつ前記ロックバーの側面に重ねられる補強リブを備えた請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載のフラップ付きコンテナである。
請求項1のフラップ付きコンテナでは、ストッパ突片とロックバーとが上下に重ねられ、これに伴い、横向ロック凹部内の下側内面の一部がストッパ受部になって横向ロック凹部とストッパ受部とがコンパクトに纏まる。これにより、第2側壁の上端部において横向ロック凹部及びストッパ受部が占めるスペースが従来より小さくなり、第2側壁の上端部における設計の自由度が高くなる。
請求項2の構成によれば、横向ロック凹部の天井壁をロックバーの先端部を覆う四角形の第1カバー部と、第1カバー部から先細り状に張り出した第2カバー部とで構成することで、ロックバーのうちフラップから突出した部分の基端部にも天井壁を上方から対向させることができ、ロックの強度が高くなる。また、請求項3の構成のように、第2カバー部を、横向ロック凹部内の一内側面に寄せて配置された先細り状の台形又は三角形とすれば、第2カバー部が横向ロック凹部の一内側面に支持された状態になって強度が高くなる。
請求項4のフラップ付きコンテナによれば、ストッパ突片を補強する補強リブがロックバーの側面に重ねられているので、ストッパ突片の強度を上げかつこれらを合わせた全体をコンパクトにすることができる。
本発明の第1実施形態に係るコンテナの斜視図 フラップを垂下姿勢にしたコンテナの斜視図 コンテナの第2側壁を拡大した斜視図 折畳状態のコンテナの斜視図 コンテナの下面側斜視図 フラップの下面側斜視図 フラップの上面側斜視図 (A)フラップロック部材の上面側斜視図,(B)フラップロック部材の下面側斜視図 (A)フラップロック部材がロック解除位置となったフラップの斜視図,(B)フラップロック部材がロック位置となったフラップの斜視図 フラップロック部材がロック位置となったフラップの破断斜視図 フラップロック部材がロック解除位置となったフラップの破断斜視図 フラップが外側に倒れたコンテナの部分拡大斜視図 フラップが水平姿勢になったコンテナの部分拡大斜視図 フラップが水平姿勢にロックされたコンテナの部分拡大斜視図 本発明の第2実施形態のコンテナの部分拡大斜視図 フラップの部分拡大斜視図
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態を図1〜図14に基づいて説明する。図1に示した本実施形態のフラップ付きコンテナ10(以下、単に「コンテナ10」という)のコンテナ本体10Hは、折り畳み可能な構造になっている。即ち、コンテナ本体10Hは、長方形の底壁13における1対の長辺側縁部に、本発明に係る1対の第1側壁11,11を回動可能に連結して備え、底壁13における1対の短辺側縁部に、本発明に係る1対の第2側壁12,12を回動可能に連結して備えている。そして、コンテナ10は、第1及び第2の側壁11,12を底壁13から起立させて互いに連結した組立状態(図1参照)と、底壁13の上に1対の第2側壁12,12を折り畳ねてから、それら第2側壁12,12の上に1対の第1側壁11を折り重ねた折畳状態(図4参照)とに変更することができる。
また、図5に示すように、底壁13の下面には、その外縁部を除いた部分全体を段付き状に下方に突出させて下面突部13Aが形成されている。また、底壁13の下面における1対の長辺側外縁部には、複数の第1段積係合突部13Bが設けられ、1対の短辺側外縁部には、複数の第2段積係合突部13Eが設けられている。第1段積係合突部13Bは、下面突部13Aと面一の下面を有し、下面突部13Aとの間に係合溝13Cを備えている。一方、第2段積係合突部13Eは、下面突部13Aの下面より段付き状に上方に位置した下面を有し、下面突部13Aから離れた側に傾斜側面13Dを備えている。また、図2に示すように、第1側壁11の上面には、第1段積係合突部13B群の真上となる位置に複数の第1段積係合凹部68が形成されると共に、第2側壁12の上面には、第2段積係合突部13E群の真上となる位置に複数の第2段積係合凹部69が形成されている。そして、コンテナ10同士が段積みされると、上段側のコンテナ10の下面突部13Aが下端側のコンテナ10の内側に嵌合すると共に、上段側のコンテナ10の第1と第2の段積係合突部13B,13Eが、下段側のコンテナ10の第1と第2の段積係合凹部68,89に凹凸係合する。また、図3に示すように、第1段積係合凹部68における第1側壁11の内縁には係合突条68Tが備えられ、その係合突条68Tが下面突部13Aの係合溝13Cに凹凸係合する。
図3に示すように、第1側壁11,11の両側縁部からは、第2側壁12側に向かって連結突片14,14が突出している。また、各連結突片14には係止孔14Aが貫通成形され、これに対応して、各第2側壁12の両側縁部に係止突部15が形成されている。そして、第2側壁12の両側縁部が両第1側壁11,11の連結突片14,14に当接して、第2側壁12が起立姿勢より外側に回動することが規制される。また、各連結片14の係止孔14Aに第2側壁12の係止突部15が凹凸係合して、第1側壁11,11が起立姿勢より外側に回動することが規制されている。
第2側壁12の外面上部の横方向中央には、四方をリブ12Lで囲まれた機構部屋12Kが設けられ、機構部屋12K内に操作部材90が組み付けられている。操作部材90は、第2側壁12の横方向を向いた回動軸を中心に回動すると共に、図示しない弾性片を一体に備えて回動範囲の一端側のロック位置に付勢され、下方に押圧操作されてロック解除位置まで移動する。
第2側壁12の外面のうち機構部屋12Kの両側には、横方向に延びた1対の側壁ロック部材91,91が備えられ、各側壁ロック部材91の基端部が機構部屋12K内で操作部材90にカム連結される一方、各側壁ロック部材91の先端部が、第2側壁12の両側部に備えた貫通孔92を貫通している。そして、操作部材90をロック位置からロック解除位置へと移動すると、それら側壁ロック部材91,91の先端部が貫通孔92内へと退避する。
側壁ロック部材91に対応して第1側壁11の両側部における内面上部からは、図2に示すようにロック突部93が突出している。そして、第2側壁12を起立させる過程で、各側壁ロック部材91の先端の図示しない摺接斜面がロック突部93に摺接して各側壁ロック部材91がロック解除位置に移動し、第2側壁12が起立姿勢になったところで、側壁ロック部材91がロック突部93を乗り越えてロック位置に弾性復帰する。これにより、第2側壁12が起立姿勢にロックされる。また、操作部材90にてロック解除操作を行うと、側壁ロック部材91とロック突部93との係合が解除されて、第2側壁12を起立姿勢から折畳姿勢へと回動させることができるようになる。
図1に示すように、1対の第1側壁11,11の上端部には、1対のフラップ20,20が取り付けられている。各フラップ20は、第1側壁11の上縁部に沿って延びた帯板状になっている。また、フラップ20の幅方向の一端側の縁部からは複数のヒンジ脚部21が突出し、それらヒンジ脚部21が、第1側壁11の上縁部に形成された複数のヒンジ凹部30に受容されて回動可能に支持されている。そして、フラップ20は、図1に示すように第1側壁11の内側に倒れた水平姿勢と、図2に示すように第1側壁11の外面に重ねられた垂下姿勢との間で回動する。
以下、水平姿勢となったフラップ20の上面、下面、上側、下側等を、単に「フラップ20の上面、下面、上側、下側等」といい、フラップ20の幅方向のうちヒンジ脚部21を有する側の端部を「フラップ20の基端」、その反対側を「フラップ20の先端」ということとして、フラップ20の詳細構造について説明する。
図6に示すように、フラップ20は、その上面を構成する帯状のフラップ天板20Tの外縁全体から囲壁20Wを垂下し、その囲壁20Wの内側にフラップ天板20Tの下面から突出した複数のリブ20Lを有している。そして、前記した複数のヒンジ脚部21が、フラップ20の基端側の囲壁20Wから突出している。また、フラップ20の上面の基端寄り位置には、フラップ20の長手方向全体に延びた稜線20Rが備えられ、フラップ20の上面は、稜線20Rより先端側が水平面をなし、稜線20Rより基端側がヒンジ脚部21群に向かって緩やかに下った基端傾斜部20Kになっている。
図7に示すように、フラップ20の長手方向の両端部には、フラップ天板20Tを陥没させてロック部材収容部22が形成され、そのロック部材収容部22内に図8に示したフラップロック部材40が収容されている。
図7に示すように、ロック部材収容部22は、フラップ20のうち稜線20Rより先端側に位置し、平面形状が長方形をなして、その長辺がフラップ20の長手方向と平行になっている。また、ロック部材収容部22の短辺側内側面22F及び長辺側内側面22Dは、共にフラップ20の上面20Jに対して全体が垂直になっている。そして、ロック部材収容部22の一方の短辺側内側面22Fとフラップ20の側面20Sとの間にロック貫通孔24が貫通形成されている。ロック貫通孔24は、四角形をなして短辺側内側面22Fの中央に位置している。また、ロック貫通孔24内の下面とロック部材収容部22の底面22Eとは面一になっている。
ロック部材収容部22の1対の長辺側内側面22Dとフラップ20の上面20Jとが交差する角部には、ロック貫通孔24から離れた側の端部が面取りされて導入ガイド面22A,22Aが形成されている。また、1対の長辺側内側面22Dとロック部材収容部22の底面22Eとの角部の一部が切除されてガイドスリット22Bが形成されている。さらに、ロック部材収容部22の底面22Eには、その幅方向の中央に第1と第2の係止凹部28,29が形成されている。第1係止凹部28は、ロック部材収容部22の長手方向の略中央に位置し、第2係止凹部29はロック貫通孔24寄りに位置している。また、第1及び第2の係止凹部28,29におけるロック部材収容部22の長手方向で対向した1対の内側面28S,28S(29S,29S)は、それぞれ下方に向かうに従って互いに接近するように傾斜していて、その水平方向に対する傾斜角は、第1係止凹部28の内側面28Sより第2係止凹部29の内側面29Sの方が急になっている。
フラップ20の側面20Sのうちロック貫通孔24の開口縁からはストッパ突部23が突出している。ストッパ突部23は、本発明に係るストッパ突片23Aと補強リブ23Bとからなる。補強リブ23Bは、ロック貫通孔24内におけるフラップ20の基端側の内側面24Bと面一の面を有する四角形の平板状をなし、フラップ20の側面20Sから垂直に側方に突出している。なお、補強リブ23Bの全高は、ロック貫通孔24の全高より大きく、補強リブ23Bの先端の上側角部は、所謂、R面取りされている。
一方、ストッパ突片23Aは、ロック貫通孔24内の下面より僅かに段付き状に下がった位置に配置されてロック貫通孔24内の下面と平行になって側方に張り出し、そのストッパ突片23Aの平面形状は略台形になっている。より詳細には、ストッパ突片23Aのうちフラップ20の基端側の側縁は補強リブ23Bの下端部と直交し、ストッパ突片23Aの先端面と補強リブ23Bの先端面とは面一になっている。また、ストッパ突片23Aのうちフラップ20の先端側の側縁は、ロック貫通孔24内におけるフラップ20の先端側の内側面24Aより僅かに基端側にずれた部分から立ち上がって、フラップ20から側方に離れるに従ってフラップ20の基端側に向かうように傾斜して延び、ストッパ突片23Aの先端面に繋がっている。
なお、フラップ20の側面20Sのうちロック貫通孔24の両横には、フラップ20の樹脂成形時における「ひけ」防止用の肉盗み孔22C,22Cが形成されている。
図8(A)に示すように、フラップロック部材40は、平面形状が長方形の枠状をなした操作枠体42の長手方向の一端面にロックバー41を延設した構造になっている。以下、フラップロック部材40においては、ロックバー41が形成されている側を「前側」、その反対側を「後側」、操作枠体42のうちロックバー41が突出している面を前面42Fということして、フラップロック部材40の詳細構造について説明する。
ロックバー41は、角柱構造をなし、操作枠体42の前面42Fのうち幅方向の中央に位置している。また、ロックバー41の上面は、操作枠体42の上面より段付き状に下方に位置する一方、ロックバー41の下面は操作枠体42の下面と面一になっている。
図8(B)に示すように、ロックバー41の先端部には、下面と前端面との角部を面取りして傾斜面41Aが形成されている。また、ロックバー41の下面のうち長手方向の中間部には、下面突条41Tが形成されている。下面突条41Tは、断面山形をなしてロックバー41の下面の幅方向全体に延びている。なお、ロックバー41の下面に対して下面突条41Tの前側の斜面は後側の斜面より緩やかに傾斜している。
操作枠体42の長辺側外側面42S,42Sにおける後端寄り位置には、長辺側外側面42Sの下縁部に沿って抜止突部42T,42Tが形成されている。抜止突部42Tは、操作枠体42の下面から徐々に側方に張り出し、上端に水平な係止面42Kを備えている。
操作枠体42の内部には、弾性係止片43が設けられている。弾性係止片43は、操作枠体42のうち後側の内側面の下縁部から片持ち梁状に張り出し、弾性係止片43の下面は操作枠体42の下面と面一になっている。また、弾性係止片43の先端部の下面には、係止突起43Tが形成されている。
フラップロック部材40は以下のようにしてロック部材収容部22に組み付けられている。即ち、ロックバー41の先端部をロック部材収容部22側からロック貫通孔24に突入させた状態にして操作枠体42をロック部材収容部22内に押し込む。すると、操作枠体42の抜止突部42Tがロック部材収容部22の導入ガイド面22Aに摺接してロック部材収容部22の長辺側内側面22D,22Dが両側方に押し広げられ、操作枠体42がロック部材収容部22内に収まったところで、抜止突部42Tがロック部材収容部22のガイドスリット22Bに受容されて長辺側内側面22Dが弾性復元する。これにより、抜止突部42Tの係止面42Kがガイドスリット22Bの内面に係止して操作枠体42がロック部材収容部22内に抜け止めされ、フラップロック部材40の組み付けが完了する。
フラップロック部材40は、図9(B)に示すように、ロック部材収容部22の前側の短辺側内側面22Fに当接したロック位置と、図9(A)に示すように、ロック部材収容部22の後側の短辺側内側面22Fに当接したロック解除位置との間を移動する。
フラップロック部材40がロック解除位置に配置されると、図11に示すように、ロックバー41がロック貫通孔24内に引っ込むと共に、弾性係止片43の係止突起43T(図8(B)参照)がロック部材収容部22の第1係止凹部28(図7参照)に係合する。そのロック解除位置から、例えば、操作枠体42内に指を掛けてフラップロック部材40をフラップ20の側面20S側に引くと、弾性係止片43が上方に撓んで係止突起43Tと第1係止凹部28との係合が外れ、フラップロック部材40がロック位置に至ったところで係止突起43Tがロック部材収容部22の第2係止凹部29に係止する。
また、図10に示すように、フラップロック部材40がロック位置に配置されると、ロックバー41がストッパ突部23より前方に突出する。さらには、ロックバー41の下面の下面突条41Tが、ストッパ突部23におけるストッパ突片23Aの上面に当接し、ストッパ突部23の上面とロック貫通孔24内の下面との間の段差部23Dに前方から対向した状態になる。
図12に示すように、第2側壁12の上端部には、ストッパ突部23及びロックバー41と係合するフラップ係合凹部60が備えられている。フラップ係合凹部60は、第2側壁12における機構部屋12Kと第2段積係合凹部69との間に配置され、平面形状が四角形となって第2側壁12の上面と内面とに開放している。また、フラップ係合凹部60のうち第2段積係合凹部69側の開口縁には、第2段積係合凹部69の近傍からフラップ係合凹部60に向かって徐々に下るように陥没した導入スロープ67が備えられている。さらに、第2側壁12の上面のうちフラップ係合凹部60を挟んで導入スロープ67と反対側には、機構部屋12K内の部品が係止した係止孔12Mが備えられている。
フラップ係合凹部60の内部には、上下方向の中間位置に本発明に係る天井壁61が設けられ、フラップ係合凹部60における天井壁61より下側部分が本発明に係る横向ロック凹部62になっている。また、天井壁61には、ストッパ突部23に対応した部分に切欠部64が形成され、横向ロック凹部62の下面のうち切欠部64を通して上方に臨んだ部分が本発明に係るストッパ受部63になっている。
具体的には、天井壁61は、第1カバー部61Aと第2カバー部61Bとからなる。第1カバー部61Aは、ロックバー41の先端部を覆う四角形をなして、横向ロック凹部62のうち第2側壁12の内面から離れた側の奥面62C(図11参照)と横向ロック凹部62の両内側面62A,62B(図12参照)とに接続されている。
一方、第2カバー部61Bは、図12に示すように、第1カバー部61Aから先細り状に張り出した台形状をなし、その第2カバー部61Bの先端面は、第2側壁12の内面と面一になっている。また、第2カバー部61Bの側縁は横向ロック凹部62におけるフラップ20の回動中心から離れた側の内側面62Bに接続されている。一方、第2カバー部61Bにおけるフラップ20の回動中心側の側縁は、横向ロック凹部62における内側面62A,62Bの対向方向の中間位置において第1カバー部61Aから立ち上がり、第1カバー部61Aから離れるに従ってフラップ20の回動中心からも離れるように傾斜して第2カバー部61Bの先端面に繋がっている。また、切欠部64は、第2カバー部61Bと略点対称形状の台形になっていて、その切欠部64の台形の一部とストッパ突片23Aの台形の一部とが同一形状になっている。そして、フラップ20を内側に倒すように回動すると、ストッパ突片23Aの傾斜した一側縁が第2カバー部61Bの傾斜した一側縁と平行になってすれ違うと共に、ストッパ突片23Aの先端面が第1カバー部61Aの切欠部64側の縁部と平行になってすれ違い、図11に示すように、ストッパ突部23が横向ロック凹部62の下面のストッパ受部63に当接してフラップ20が水平姿勢に位置決めされる。その状態で図13から図14に示すように、フラップロック部材40をロック解除位置からロック位置に移動すると、図10に示すように、ロックバー41が横向ロック凹部62に凹凸係合し、フラップ20が水平姿勢にロックされる。
本実施形態のコンテナ10の構成に関する説明は以上である。次に、このコンテナ10の作用効果について説明する。コンテナ10は、図4に示した折畳状態にすれば嵩張らずに搬送することができる。コンテナ10を折畳状態にするには、図13に示すように、フラップロック部材40がロック解除位置に配置されている状態で、フラップ20を外側に回動して、図2に示すように第1側壁11の外側に重ねた垂下姿勢にする。次いで、第2側壁12の操作部材90(図3参照)を操作して側壁ロック部材91による第1と第2の側壁11,12の間のロックを解除し、両第2側壁12,12を底壁13上に倒す。次いで、フラップ20を第1側壁11上に起立させた状態にして、一方の第1側壁11を倒して第2側壁12,12の上に重ねてから、他方の第1側壁11を倒して一方の第1側壁11の上に重ねる。これにより、図4に示すように、コンテナ10が折畳状態になる。なお、コンテナ10を組立状態にするには、上記操作と逆の操作を行えばよい。
組立状態のコンテナ10への荷物の出し入れは、図2に示すように、フラップ20を第1側壁11の外側に重ねた垂下姿勢にして行えばよい。これにより、コンテナ本体10Hの上面開口が全開し、効率よく荷物を出し入れすることができる。
コンテナ10に荷物を収容したら図1に示すように、フラップ20を内側に倒す。すると、図11に示すようにフラップ20のストッパ突片23Aが第2側壁12における横向ロック凹部62の下面のストッパ受部63に当接してフラップ20が水平姿勢に位置決めされる。この状態でフラップロック部材40をロック解除位置からロック位置に移動する。すると、図10に示すように、ロックバー41がストッパ突部23より先方に突き出た状態になり、天井壁61の下方に潜り込んで横向ロック凹部62に凹凸係合する。これにより、フラップ20が水平姿勢にロックされる。
両フラップ20が水平姿勢になると、図1に示すように、コンテナ本体10Hの上面開口における中央部のみが開口した状態になる。これにより、搬送時にコンテナ10から荷物が外に飛び出ることが規制される。また、水平姿勢のフラップ20は、1対の第2側壁12,12の間に嵌合されてそれら第2側壁12,12の内倒れを規制すると共に、隣り合った第1と第2の側壁11,12を直交状態に維持する。これにより、組立状態のコンテナ10全体の強度が高くなる。
ところで、本実施形態のコンテナ10に、従来のコンテナの構造を適用してストッパ突片23Aとロックバー41とをフラップ20の基端側と先端側に分けて配置すると、これに伴い、ストッパ受部63と横向ロック凹部62とが第2側壁12の上端部で横並びになって広いスペースを占めることになる。
しかしながら、本実施形態のコンテナ10では、ストッパ突片23Aとロックバー41とが上下に重ねられ、これに伴い、横向ロック凹部62内の下側内面の一部がストッパ受部63をなし、横向ロック凹部62とストッパ受部63とがコンパクトに纏まっている。これにより、第2側壁12の上端部において横向ロック凹部62及びストッパ受部63が占めるスペースが従来より小さくなり、第2側壁12の上端部における設計の自由度が高くなる。そして、上記したように、例えば、機構部屋12Kや第2段積係合凹部69を第2側壁12の上端部に設けることが可能になる。
また、横向ロック凹部62の天井壁61をロックバー41の先端部を覆う第1カバー部61Aと、その第1カバー部61Aから先細り状に張り出した第2カバー部61Bとで構成したので、ロックバー41のうちフラップ20から突出した部分の基端部にも天井壁61を上方から対向させることができ、ロックの強度が高くなる。さらには、その第2カバー部61Bが、横向ロック凹部62内の一内側面62Bに寄せて配置された先細り状の台形になっているので、図12に示すように第2カバー部61Bが横向ロック凹部62の一内側面62Bに支持された状態になって強度が高くなる。その上、ストッパ突片23Aを補強する補強リブ23Bがロックバー41の側面に重ねられているので、ストッパ突片23Aの強度を上げかつストッパ突部23とロックバー41とを合わせた全体をコンパクトにすることができる。
[第2実施形態]
本実施形態のコンテナ10Vは、図15及び図16に示されており、ロック突部23Vと天井壁61Vの形状が前記第1実施形態とは異なる。即ち、本実施形態のコンテナ10Vのロック突部23Vは、図16に示すように、平面形状が四角形のストッパ突片23Nの両側縁部に1対の補強リブ23L,23Lを備えた構造になっている。また、図15(A)に示すように、天井壁61Vは、前記実施形態の天井壁61から第2カバー部61Bを排除してなり、平面形状が四角形になっている。また、切欠部64Vも四角形になっている。そして、図15(B)から図15(A)に示すように、フラップロック部材40をロック位置に移動するとロックバー41の先端部が天井壁61Vの下に潜り込んで横向ロック凹部62に凹凸係合する。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1及び第2の実施形態のコンテナ10,10Vでは、フラップロック部材40がロック解除位置に配置されると、ロックバー41がロック貫通孔24内に引っ込むが、フラップロック部材40がロック解除位置に配置されても、天井壁61,61Vと干渉しない範囲で、ロックバー41がロック貫通孔24から突出していてもよい。
(2)前記第1実施形態では、コンテナ10の下面の第2段積係合突部13Eと凹凸係合する第2段積係合凹部69がフラップ係合凹部60と別個に設けられていたが、フラップ係合凹部60のうち天井壁61より上側部分に第2段積係合突部13Eが凹凸係合する構成としてもよい。
(3)前記第2実施形態において、フラップロック部材40の弾性係止片43を排除すると共に、フラップロック部材40をロック位置側に付勢する弾性部材を設け、さらに、ロックバー41の先端下面に摺接傾斜面を備えた構造にしてもよい。そして、フラップ20を水平姿勢に向けて押し下げると、ロックバー41の摺接傾斜面が天井壁61Vに摺接してフラップロック部材40がロック解除位置に移動してから弾性部材の弾発力によりロック位置に弾性復帰してロックバー41が横向ロック凹部62に凹凸係合するようにしてもよい。
10,10V コンテナ
10H コンテナ本体
11 第1側壁
12 第2側壁
20 フラップ
23A,23N ストッパ突片
23B,23L 補強リブ
41 ロックバー
61,61V 天井壁
61A 第1カバー部
61B 第2カバー部
62 横向ロック凹部
63 ストッパ受部
64,64V 切欠部

Claims (4)

  1. 互いに対向する1対の第1側壁と1対の第2側壁とを有するコンテナ本体の各前記第1側壁の上端部に帯板状のフラップが回動可能に連結され、
    前記フラップの両側面から突出したストッパ突片が、各前記第2側壁の上端部に備えたストッパ受部に上方から当接して前記フラップが水平姿勢に位置決めされると共に、
    前記フラップに直動可能に組み付けられた1対のロックバーが、前記フラップの両側面から突出するロック位置に移動すると、各前記第2側壁に形成された横向ロック凹部に前記コンテナ本体の内側から凹凸係合して、前記フラップが前記水平姿勢にロックされるフラップ付きコンテナにおいて、
    前記ストッパ突片は、前記ロック位置の前記ロックバーのうち前記フラップから突出した部分の基端部に下方から重ねて配置されると共に、前記横向ロック凹部内の下側内面の一部が前記ストッパ受部とされ、
    前記ロック位置の前記ロックバーに上方から対向する前記横向ロック凹部の天井壁から前記ストッパ受部の真上となる部分を切除して切欠部を設けたフラップ付きコンテナ。
  2. 前記ロックバーのうち前記フラップから突出した部分の平面形状が長方形をなし、
    前記横向ロック凹部の前記天井壁は、前記ロックバーの先端部を覆う四角形の第1カバー部と、前記第1カバー部から前記ロックバーの基端部に向かって先細り状に張り出した第2カバー部とからなり、
    前記ストッパ突片の外縁部の一部が、前記第2カバー部の外縁部の一部と一致しかつ前記ロックバーの長手方向に対して傾斜している請求項1に記載のフラップ付きコンテナ。
  3. 前記第2カバー部は、前記横向ロック凹部内の一内側面に寄せて配置された先細り状の台形又は三角形になっている請求項2に記載のフラップ付きコンテナ。
  4. 前記ストッパ突片の側縁部と前記フラップの側面との間を連絡しかつ、前記ロックバーの側面に重ねられる補強リブを備えた請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載のフラップ付きコンテナ。
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