JP2009018827A - 折り畳みコンテナー - Google Patents

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Abstract

【解決手段】箱型に組み立てられた状態から、最初に底部に重なるように倒される一方の相対する側壁3と、該一方の相対する側壁に次いで、底部に重ねられた前記一方の相対する側壁の上に重なるように、後から倒されるもう一方の相対する側壁2とを有し、且つ、最初に倒される一方の相対する側壁には、該側壁の底部方向への回動を阻止するためのロック部材4が配設されている折り畳みコンテナーにおいて、ロック部材が、平板本体4aと該平板本体の両先端に形成されている係合板部4bとから構成されているとともに、最初に底部に重なるように倒される側壁に、ロック部材を下動させた際に、弾性変形する弾性板材3sを形成したものである。
【効果】ロック部材の取扱中や搬送中や、ロック部材の側壁への組み付け作業の際に、弾性板材が、他の部材に当接したり、弾性板材同士が当接したりして、弾性板材が損傷するようなことを防止することができる。
【選択図】図10

Description

本発明は、底部を囲むように配設された側壁が、底部に重なるように折り畳むことが可能な折り畳みコンテナーに関するものである。
従来、平面形状が略長方形に形成された底部と、底部の相対する長辺部に、ヒンジ部材を介して連結された長側壁と、底部の相対する短辺部に、ヒンジ部材を介して連結された短側壁とからなり、底部に対して略垂直に長側壁と短辺部を立てることにより、箱型に組み立てられ、また、底部に重なるように、略水平状に、長側壁及び短側壁を倒すことにより、折り畳むように構成された折り畳みコンテナーが知られており、箱型に組み立てられ状態においては、長側壁或いは短側壁が、底部方向に倒れないように、互いに、ロック機構により、ロックされるように構成されている。
箱型に組み立てられた状態から、先ず最初に、短側壁に配設されているロック部材を、作業者が手で、ロック部材と一体的に形成されている弾性板材の付勢力に抗して下動させることにより、ロック部材の先端部を、長側壁に形成された凹部から引き抜き、その後、短側壁を、底部に重なるように倒し、次いで、長側壁を、底部に重ねられている短側壁に重なるように倒すことにより、折り畳みコンテナーを折り畳むように構成されており、また、折り畳みコンテナーを箱型に組み立てる際には、先ず最初に、長側壁を、略垂直に立て、次いで、ロック部材を、弾性板材の付勢力に抗して下動させ、ロック部材の先端部を引っ込ませた状態で、短側壁を略垂直に立て、その後、ロック部材から手を離すことにより、ロック部材の先端部を、長側壁に形成された凹部に挿入することにより、短側壁が、底部方向に倒れないように構成されている折り畳みコンテナーが、一例として、特許文献1に開示されている。
特開2004−284641号公報
上述した従来の弾性板材が一体的に形成されているロック部材においては、弾性板材の幅(ロック部材が配設されている側壁に対して、垂直方向の長さ)は、ロック部材が配設されている側壁の厚さより、その幅が狭くならざるを得ず、従って、弾性変形及び弾性復元を繰り返す弾性板材が、損傷するという問題があった。特に、折り畳みコンテナーの折り畳み時の輸送効率や収容効率を高めるために、また、折り畳みコンテナーの軽量化等のために、側壁の厚さを、可能な限り薄くすること希求されているが、このように、側壁の厚さを薄くすると、更に、弾性板材の幅が狭くなり、従って、弾性板材が、より損傷し易くなるという問題があった。
また、折り畳みコンテナーは、底部と長側壁と短側壁とロック部材の各部品から構成されており、これらの部品を、折り畳みコンテナーの組み付け場所に搬送し、作業者が、これらの部品を組み付けることになるが、弾性板材が一体的に形成されているロック部材においては、弾性板材が、ロック部材の下面から垂設されているだけで、弾性板材を保護する部材がないので、ロック部材の取扱中や搬送中や、ロック部材の長側壁或いは短側壁への組み付け作業の際に、弾性板材が、外部からの負荷により、損傷するという問題もあった。
本発明の目的は、上述した従来の折り畳みコンテナーが有する課題を解決することにある。
本発明は、上述した目的を達成するために、箱型に組み立てられた状態から、最初に底部に重なるように倒される一方の相対する側壁と、該一方の相対する側壁に次いで、底部に重ねられた前記一方の相対する側壁の上に重なるように、後から倒されるもう一方の相対する側壁とを有し、且つ、前記最初に倒される一方の相対する側壁には、該側壁の底部方向への回動を阻止するためのロック部材が配設されている折り畳みコンテナーにおいて、第1には、前記ロック部材が、平板本体と該平板本体の両先端に形成されている係合板部とから構成されているとともに、前記最初に底部に重なるように倒される側壁に、前記ロック部材を下動させた際に、弾性変形する弾性板材を形成したものであり、第2には、前記最初に底部に重なるように倒される側壁に形成された弾性板材の奥行き方向の厚さを、前記弾性板材が連結されている水平リブの高さと、実質的に同じに形成したものであり、第3には、前記最初に底部に重なるように倒される側壁に形成された持ち手用開口部に、ロック部材の下動作業に必要な指のみが挿入可能なロック部材下動用凹部を連接したものである。
ロック部材が、平板本体と該平板本体の両先端に形成されている係合板部とから構成されているとともに、最初に底部に重なるように倒される側壁に、ロック部材を下動させた際に、弾性変形する弾性板材を形成したので、ロック部材には、従来のロック部材のように、弾性板材が形成されておらず、従って、ロック部材の取扱中や搬送中や、ロック部材の側壁への組み付け作業の際に、弾性板材が、他の部材に当接したり、弾性板材同士が当接したりして、弾性板材が損傷するようなことを防止することができる。
最初に底部に重なるように倒される側壁に形成された弾性板材の奥行き方向の厚さを、弾性板材が連結されている水平リブの高さと、実質的に同じに形成したので、弾性変形及び弾性復元を繰り返す弾性板材の損傷を防止することができるとともに、弾性板材の弾性力、換言すれば、弾性変形した後の弾性復元力を大きくすることができ、よって、作業者が、ロック部材から手を離した時点で、ロック部材を、ロック解除位置からロック位置に、迅速に、且つ、確実に、上動することができる。
前記最初に底部に重なるように倒される側壁に形成された持ち手用開口部に、ロック部材の下動作業に必要な指のみが挿入可能なロック部材下動用凹部を連接したので、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを持ち運ぶために、側壁に穿設されている持ち手用開口部とロック部材に形成されているロック部材側凹部とが重なる重複開口部に、手を入れた際に、誤って、手が、ロック部材に当接し、ロック部材が下動するようなことを防止することができる。
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り、何ら、本実施例に限定されるものではない。
本発明の全体構成は、底部1と、底部1の相対する長辺側土手部1aにヒンジ連結された長側壁2と、底部1の相対する短辺側土手部1bにヒンジ連結された短側壁3とから構成されており、本実施例においては、長辺側土手部1aは、短辺側土手部1bより高く構成されている。
図1に示されている箱型に組み立てられた状態から、先ず最初に、短側壁3を、図2に示されているように、底部1に重なるように倒し、次いで、長側壁2を、底部1に重ねられた短側壁3に重なるように倒すことにより、図3に示されているように、折り畳みコンテナーを、高さの低いコンパクトな状態に折り畳むことができるように構成されており、また、図3に示されている状態から、長側壁2を、略垂直に立て、次いで、短側壁3を略垂直に立てることにより、図1に示されているように、折り畳まれていた折り畳みコンテナーを、箱型に組み立てることができるように構成されている。
次に、図1及び図4を用いて、長側壁2について説明する。
長側壁2は、横長の略長方形状の板状部2aを有しており、長側壁2の両垂直端には、板状部2aに略垂直で、且つ、長側壁2の内面(折り畳みコンテナーを図1に示されているように、箱型に組み立てた際に、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの内側に位置する面)2a1方向に延在する、縦長の係合枠2bが形成されており、係合枠2bには、上下方向に所定の間隔を置いて、板状部2aに略平行な嵌合孔2b1が、適当数、形成されている。なお、本実施例には、2個の嵌合孔2b1が形成されている例が示されている。
長側壁2に形成された係合枠2bには、係合枠2bの先端面2b2側及び係合枠2bの内面2b3側が解放された係合凹部2cが形成されており、また、係合枠2bの内面2b3側には、後述するロック部材の先端係合部を、係合凹部2cへ導入するための導入口2dが形成されている。更に、係合凹部2cを形成する天部2c1の導入口2d側には、下方に延在する係止突起2eが垂設されており、係止突起2eの背後に位置する係合凹部2cには、係合空間部2c2が形成されている。
次に、図1及び図5〜図7を用いて、短側壁3について説明する。
短側壁3は、横長の略長方形状の板状部3aを有しており、板状部3aの上下端には、板状部3aに略垂直で、且つ、外側(図1に示されているように、折り畳みコンテナーを箱型に組み立てた際に、折り畳みコンテナーの外側)に延在する上端水平リブ3b及び下端水平リブ3cが、それぞれ形成されており、上端水平リブ3bは、板状部3aの上部領域の幅より短く形成されており、上端水平リブ3bの左右端は、板状部3aの上部領域の左右垂直端3a1より内側に位置している。また、短側壁3の板状部3aの外面(図1に示されているように、折り畳みコンテナーを箱型に組み立てた際に、折り畳みコンテナーの外側に位置する面)3a2の上部領域には、上端水平リブ3bに平行で、且つ、上端水平リブ3bと同じ長さの上部水平リブ3dが形成されている。
3eは、板状部3aの外面3a2の中央部領域に、所定の間隔を置いて形成された、上端水平リブ3bと下端水平リブ3cとを連結する互いに平行な一対の中央部垂直連結リブである。また、3fは、中央部垂直連結リブ3eの外側に位置する板状部3aの外面3a2に形成された、上端水平リブ3bと下端水平リブ3cとを連結するとともに、中央部垂直連結リブ3eに平行な端部側垂直連結リブである。
3gは、板状部3aの外面3a2に形成された、相対する中央部垂直連結リブ3eを連結するとともに、所定の間隔をおいて形成された一対の区画水平リブであり、一対の区画水平リブ3gは、上部水平リブ3dの下方付近に形成されている。また、3hは、板状部3aの外面3a2に形成された、一対の区画水平リブ3gの中程から板状部3aの左右垂直端3a1まで延在する中間部水平リブであり、3iは、板状部3aの外面3a2に形成された、中間部水平リブ3hの端部と下端水平リブ3cの端部を連結するとともに、板状部3aの垂直端3a1に沿って形成された下部端部垂直リブである。なお、本実施例においては、下部端部垂直リブ3iの下端部は、板状部3aの下部角部が傾斜して形成されているので、内側に傾斜して形成されている。更に、3jは、板状部3aの外面3a2に形成された、上端水平リブ3bの両端と中間部水平リブ3hの端部付近を連結する上部端部垂直リブである。なお、3kは、上端水平リブ3bの中央部と上部水平リブ3dの中央部とを連結する垂直連結短リブである。
上述した上端水平リブ3b、下端水平リブ3c、上部水平リブ3d、中央部垂直連結リブ3e、端部側垂直連結リブ3f、区画水平リブ3g、中間部水平リブ3h、下部端部垂直リブ3i、上部端部垂直リブ3j及び垂直連結短リブ3kの板状部3aの外面3a2からの高さ(板状部3aの外面3a2から、各リブの先端面までの距離)H1は、全て同じに形成されている。
中間部水平リブ3hと上部端部垂直リブ3jとで囲まれた板状部3aの上部角部領域3a3の外面3a2には、上下方向に所定の間隔をおいて、長側壁2の係合枠2bに形成されている嵌合孔2b1に対応して、嵌合突部3mが形成されている。本実施例においては、嵌合孔2b1が2個形成されているので、嵌合突部3mも2個形成されている。
上部水平リブ3dと一対の区画水平リブ3gのうち、上方に位置する区画水平リブ3gとの間に位置する中央部垂直連結リブ3eには、板状部3aの垂直端3a1から見た形状が縦長の縦長スリット3e1が形成されている。また、上部水平リブ3dと中間部水平リブ3hとの間に位置する端部側垂直連結リブ3fにも、板状部3aの垂直端3a1から見た形状が縦長の縦長スリット3f1が形成されている。更に、上部水平リブ3dと中間部水平リブ3hとの間に位置する上部端部垂直リブ3jにも、板状部3aの垂直端3a1から見た形状が縦長の縦長スリット3j1が形成されている。中央部垂直連結リブ3eに形成された縦長スリット3e1と端部側垂直連結リブ3fに形成された縦長スリット3f1と上部端部垂直リブ3jに形成された縦長スリット3j1とは、これら縦長スリット3e1、3f1、3j1を、板状部3aの垂直端3a1から見た場合に、互いに略重なるように構成されている。
縦長スリット3e1が形成されている中央部垂直連結リブ3e部分、縦長スリット3f1が形成されている端部側垂直連結リブ3f部分及び縦長スリット3j1が形成されている上部端部垂直リブ3j部分を、それぞれ補強するために、中央部垂直連結リブ3eの先端面、端部側垂直連結リブ3fの先端面及び上部端部垂直リブ3jの先端面には、縦長スリット3e1、3f1、3j1に沿って、且つ、板状部3aに平行な縦長の帯状板部3n1が形成されているとともに、帯状板部3n1と下端と板状部3aの外面3a2とを連結する、帯状板部3n1と同じ幅を有する連結部3n2とからなる補強枠3nが、それぞれ形成されている。このような補強枠3nは、適宜、省略することもできる。なお、3pは、上述した縦長スリット3e1、3f1、3j1を成形するために、板状部3aに形成された金型の抜き孔である。
3qは、上部水平リブ3dと、一対の区画水平リブ3gのうち、上方に位置する区画水平リブ3gと、相対する中央部垂直連結リブ3eとにより囲まれた板状部3aの略中央部領域に穿設された、横長の長方形状の側壁側操作開口部である。側壁側操作開口部3qは、少なくとも、1本の指が挿入可能な幅を有しているとともに、後述するロック部材を上下動することが可能な所定の高さを有している。
3rは、一対の相対する区画水平リブ3gと相対する中央部垂直連結リブ3eとにより囲まれた板状部3aに穿設された、作業者の手が挿入可能な大きさを有する持ち手用開口部である。通常、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを持ち運ぶ際には、持ち手用開口部3rには、親指を除く、水平状態の4本の指が挿入されるので、持ち手用開口部3rは、親指を除く4本の指が揃えられた状態で挿入可能な幅と高さを有している。
上部水平リブ3dと、該上部水平リブ3dと相対する中間部水平リブ3hと、中央部垂直連結リブ3eと、該中央部垂直連結リブ3eと相対する端部側垂直連結リブ3fとにより囲まれた板状部3aの方形状部A1には、方形状部A1を構成する中間部水平リブ3hの端部側垂直連結リブ3f側に位置する部分から、方形状部A1を構成する中央部垂直連結リブ3eに向かって、上方に傾斜して延在する弾性板材3sが形成されている。弾性板材3sの根元部3s1は、中間部水平リブ3hに連接されており、また、弾性板材3sの自由端3s2は、中央部垂直連結リブ3eに形成されている縦長スリット3e1に対向して位置するように構成されている。更に、3tは、板状部3aの上部角部領域3a3に形成された嵌合突部3mのうち、一番上に位置する嵌合突部3mの真下付近の上部角部領域3a3に形成された切欠き凹部である。なお、3uは、弾性板材3sを成形するために、板状部3aに形成された金型の抜き孔である。
上述した弾性板材3sの奥行き方向の幅(板状部3aに対して垂直方向の弾性板材3sの幅)D1は、中間部水平リブ3hの板状部3aの外面3a2からの高さH1と、実質的に同じに構成されており、且つ、弾性板材3sの前面3s3と中間部水平リブ3hの先端面3h1や端部側垂直連結リブ3fの先端面3f2とは、実質的に面一に形成されている。このように構成することにより、弾性板材3sの奥行き方向の厚さD1を、最大限に厚くすることができ、従って、弾性変形及び弾性復元を繰り返す弾性板材3sの損傷を防止することができるとともに、弾性板材3sの弾性力、換言すれば、弾性変形した後の弾性復元力を大きくすることができ、よって、作業者が、後述するロック部材から手を離した時点で、ロック部材を、ロック解除位置からロック位置に、迅速に、且つ、確実に、上動することができる。
次に、図8を用いて、ロック部材4について説明する。
ロック部材4は、横長の長方形状の平板本体4aを有しており、平板本体4aの両先端には、平板本体4aを外側に延在することにより、係合板部4bが延設されている。また、係合板部4b付近に位置する平板本体4aの前面(ロック部材4を、短側壁3に組み付けた際に、外側に位置する面)4a1の一方の端部には、水平方向に所定の間隔をおいて、一対のガイド突部4c’、4c”が突設されている。ロック部材4を、短側壁3に形成された縦長スリット3e1、3f1、3j1に挿通することにより、ロック部材4を、短側壁3に配設した際には、ロック部材4に形成された一対のガイド突部4c’、4c”間に、端部側垂直連結リブ3fに形成された補強枠3nの帯状板部3n1が位置し、一対のガイド突部4c’、4c”により、補強枠3nの帯状板部3n1を挟持するように構成されている。なお、補強枠3nが省略されている場合には、端部側垂直連結リブ3fの縦長スリット3f1を形成する部分が、一対のガイド突部4c’、4c”により、挟持されるように構成されている。
本実施例においては、一対のガイド突部4c’、4c”のうち、ロック部材4の外側(係合板部4b側)に位置するガイド突部(以下、端部側ガイド突部という。)4c’は、角柱状ブロックとして形成されている。また、一対のガイド突部4c’、4c”のうち、ロック部材4の中央部側に位置するガイド突部(以下、中央部側ガイド突部という。)4c”のロック部材4の中央部側に位置する側面には、傾斜面4c1”が形成されている。
ロック部材4を構成する平板本体4aの高さH2は、短側壁3に形成された縦長スリット3e1、3f1、3j1の垂直方向の高さより、若干、低く構成されており、ロック部材4が、短側壁3に形成された縦長スリット3e1、3f1、3j1に挿通できるように構成されている。
また、ロック部材4を構成する平板本体4aの中央部領域には、ロック部材側操作開口部4dが穿設されており、ロック部材側操作開口部4dは、少なくとも、1本の指が挿入可能な幅と高さを有している。
次に、図9〜図15を用いて、ロック部材4の短側壁3への組み付け及びロック部材4の作動について説明する。
ガイド突部4c’、4c”が突設されていないロック部材4の一方の端部に形成されている係合板部4bが、短側壁3を構成する上部端部垂直リブ3jに形成された縦長スリット3j1に対向するように、且つ、ロック部材4と短側壁3とが略平行となるように、ロック部材4を、短側壁3の側方に配置する。その後、ロック部材4を、短側壁3を構成する一対の上部端部垂直リブ3jのうちの一方の上部端部垂直リブ3jに形成された縦長スリット3j1、一対の端部側垂直連結リブ3fのうちの一方の端部側垂直連結リブ3fに形成された縦長スリット3f1、相対する中央部垂直連結リブ3eに形成された縦長スリット3e1、一対の端部側垂直連結リブ3fのうちのもう一方の端部側垂直連結リブ3fに形成された縦長スリット3f1、一対の上部端部垂直リブ3jのうちのもう一方の上部端部垂直リブ3jに形成された縦長スリット3j1に、この順序で、順次、挿通することにより、ロック部材4を、短側壁3に組み付けることになるが、ロック部材4の短側壁3への組み付けの最終段階においては、ロック部材4の中央部側ガイド突部4c”が、一対の上部端部垂直リブ3jのうちの一方の上部端部垂直リブ3jに形成された補強枠3nの帯状板部3n1に当接することになるが、中央部側ガイド突部4c”には、ロック部材4の中央部側に位置する側面に傾斜面4c1”が形成されているので、補強枠3nの帯状板部3n1は、傾斜面4c1”に沿って、弾性的に外側に湾曲変形することになり、従って、中央部側ガイド突部4c”は、容易に、上部端部垂直リブ3jに形成された縦長スリット3j1を通過することができる。その後、ロック部材4の角柱状ブロックとして形成されている端部側ガイド突部4c’のロック部材4の挿入方向前方の側面4c1’が、上部端部垂直リブ3jに形成された補強枠3nの帯状板部3n1に当接することになるが、端部側ガイド突部4c’のロック部材4の挿入方向前方の側面4c1’は、垂直面として形成されているので、ロック部材4のそれ以上の移動が阻止されて、図10に示されているように、ロック部材4の短側壁3への組み付け作業が完了することになる。なお、ロック部材4が、短側壁3に組み付けられた際には、ロック部材4の係合板部4bが、短側壁3の板状部3aの上部角部領域3a3に形成された切欠き凹部3t内に位置するように構成されている。
上述したようにして、ロック部材4の短側壁3への組み付け作業が完了した時点においては、図10に示されているように、ロック部材4の平板本体4aの上端面4a2が、短側壁3の上部水平リブ3dに当接、或いは、上部水平リブ3dに接近して位置するとともに、ロック部材4の平板本体4aの下端面4a3に、短側壁3の中間部水平リブ3hにその根元部3s1が連接されている弾性板材3sの自由端3s2が当接するように構成されている。
また、上述したように、ロック部材4の短側壁3への組み付け作業が完了した時点においては、図10及び図11に示されているように、短側壁3に穿設されている側壁側操作開口部3q内に、ロック部材4に穿設されているロック部材側操作開口部4dが位置するとともに、ロック部材4に穿設されているロック部材側操作開口部4dを構成する下端縁4d1が、短側壁3に穿設されている側壁側操作開口部3qを構成する下端縁3q1の上方に位置するように構成されている。また、短側壁3に穿設されている側壁側操作開口部3qとロック部材4に穿設されているロック部材側操作開口部4dとが重なる重複開口部G1は、少なくとも、1本の指が挿入可能な幅と高さを有している。
更に、上述したように、ロック部材4の短側壁3への組み付け作業が完了した時点において、且つ、折り畳みコンテナーが、図1に示されているように、箱型に組み立てられた際には、短側壁3に形成された嵌合突部3mが、長側壁2の係合枠2bが形成された嵌合孔2b1に嵌合されているとともに、図14に示されているように、短側壁3に配設されたロック部材4の係合板部4bが、長側壁2の係合枠2bに形成されている係止突起2eの背後に位置する係合空間部2c2に入り込むように構成されている。従って、折り畳みコンテナーが、図1に示されているように、箱型に組み立てられた状態において、短側壁3に、短側壁3を、底部1方向に倒すような負荷が加わっても、ロック部材4の係合板部4bが、係合枠2bに形成されている係止突起2eに当接し、短側壁3が、底部1方向に倒れないように構成されている。この状態を、ロック部材4のロック状態或いはロック部材4がロック位置にあるという。
図1に示されているように、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを、図3に示されているように、折り畳むには、先ず最初に、短側壁3に穿設されている側壁側操作開口部3qとロック部材4に穿設されているロック部材側操作開口部4dとが重なる重複開口部G1に、手や指を入れて、ロック部材4を、短側壁3に形成されている弾性板材3sの弾性力に抗して、下動させて、図15に示されているように、短側壁3に配設されたロック部材4の係合板部4bを、長側壁2の係合枠2bに形成されている係止突起2eの背後に位置する係合空間部2c2から排出させる。この状態を、ロック部材4のロック解除状態或いはロック部材4がロック解除位置にあるという。
上述したロック部材4のロック解除状態から、短側壁3を、底部1方向に倒して、短側壁3を底部1に重ねる。その後、長側壁2を、底部1方向に対して、長側壁2を、底部1に重ねられた短側壁3に重なるように倒すことにより、図3に示されているように、折り畳みコンテナーを、高さの低いコンパクトに折り畳むことができる。
図3に示されているように、折り畳まれた状態の折り畳みコンテナーを、図1に示されているように、箱型に組み立てるには、先ず最初に、略水平状態の長側壁2を、垂直方向に回動させて、図2に示されているように、略垂直に立てる。次いで、底部1に重なるようにして折り畳まれている短側壁3を、垂直方向に回動させると、短側壁3の嵌合突部3mが突設されている上部角部領域3a3が、長側壁2に形成された係合枠2bに対向するように接近し、更に、短側壁3を、垂直方向に回動させると、短側壁3の上部角部領域3a3に突設されている嵌合突部3mの先端部が、長側壁2の係合枠2bに形成された嵌合孔2b1に挿入される。この嵌合突部3mの嵌合孔2b1への挿入過程と前後して、ロック部材4の係合板部4bが、長側壁2の係合枠2bに形成されている係止突起2eに当接することになるが、短側壁3に穿設されている側壁側操作開口部3qとロック部材4に穿設されているロック部材側操作開口部4dとが重なる重複開口部G1に、手や指を入れて、ロック部材4を、短側壁3に形成されている弾性板材3sの弾性力に抗して下動させて、ロック部材4の係合板部4bを、長側壁2の係合枠2bに形成されている係止突起2eと干渉しないようにすることにより、ロック部材4の係合板部4bを、係止突起2eの背後に位置する係合空間部2c2の下方に位置させることができる。その後、短側壁3に穿設されている側壁側操作開口部3qとロック部材4に穿設されているロック部材側操作開口部4dとが重なる重複開口部G1から、手や指を抜くことにより、ロック部材4は、短側壁3に形成されている弾性板材3sの弾性復元力により、上動し、ロック部材4の係合板部4bが、係合空間部2c2に挿入され、係止突起2eの背後に位置し、ロック部材4がロック位置に位置することになる。
なお、長側壁2の係合枠2bに形成されている係止突起2eの内壁垂直面(長側壁2の中央部側の面)2e1の下端部に、ロック部材4の係合板部4bが当接する案内傾斜面2e2を形成することが好ましい。このように、長側壁2の係合枠2bに形成されている係止突起2eに、案内傾斜面2e2を形成することにより、上述したように、短側壁3に穿設されている側壁側操作開口部3qとロック部材4に穿設されているロック部材側操作開口部4dとが重なる重複開口部G1に、手や指を入れて、ロック部材4を、短側壁3に形成されている弾性板材3sの弾性力に抗して下動させることなく、単に、短側壁3を、垂直方向に回動させるだけで、ロック部材4の係合板部4bが、係止突起2eの案内傾斜面2e2に当接するとともに、案内傾斜面2e2に沿って、下動することになり、その後、ロック部材4の係合板部4bが、係止突起2eの下端を越えた時点で、ロック部材4は、短側壁3に形成されている弾性板材3sの弾性復元力により、上動し、ロック部材4の係合板部4bが、係合空間部2c2に挿入され、係止突起2eの背後に位置し、ロック部材4がロック位置に位置することになる。
上述したように、従来のロック部材のように、ロック部材自体には、弾性板材が形成されていないので、ロック部材の取扱中や搬送中や、ロック部材の長側壁或いは短側壁への組み付け作業の際に、ロック部材に形成された弾性板材が、他の部材に当接したり、弾性板材同士が当接することにより、弾性板材に、外部からの負荷が加わり、弾性板材が損傷するようなことを防止することができる。
本発明においては、弾性板材3sが、短側壁3に形成されているとともに、弾性板材3sは、上部水平リブ3dと、該上部水平リブ3dと相対する中間部水平リブ3hと、中央部垂直連結リブ3eと、該中央部垂直連結リブ3eと相対する端部側垂直連結リブ3fとにより囲まれた板状部3aの方形状部A1に形成されており、方形状部A1により保護されているので、短側壁3の取扱中や搬送中や、短側壁3へのロック部材4の組み付け作業の際に、弾性板材3sが、他の部材に当接したり、短側壁3同士が当接することにより、損傷するようなことを防止することができる。
更に、弾性板材3sの奥行き方向の厚さD1は、中間部水平リブ3hの板状部3aの外面3a2からの高さH1と、実質的に同じに構成されているので、弾性板材3sの奥行き方向の厚さD1を、最大限に厚くすることができ、従って、弾性変形及び弾性復元を繰り返す弾性板材3sの損傷を防止することができるとともに、弾性板材3sの弾性力、換言すれば、弾性変形した後の弾性復元力を大きくすることができ、よって、作業者が、ロック部材4から手を離した時点で、ロック部材4を、ロック解除位置からロック位置に、迅速に、且つ、確実に、上動することができる。
特に、近年、折り畳みコンテナーの折り畳み時の輸送効率や収容効率を高めるために、また、折り畳みコンテナーの軽量化等のために、長側壁2や短側壁3の厚さを、可能な限り薄くすること希求されているが、このように、長側壁2や短側壁3の厚さを薄くすると、従来のように、ロック部材に、弾性板材が形成されている場合には、ロック部材に形成されている弾性板材の奥行き方向の厚さは、薄くならざるを得ず、従って、ロック部材を下動させた際に、ロック部材に形成されている弾性板材の先端が.弾性板材の先端が当接すべき水平リブから外れるという問題があった。しかしながら、本発明においては、弾性板材3sは、ロック部材4ではなく、短側壁3に形成されており、弾性板材3sの奥行き方向の厚さD1を、中間部水平リブ3hの板状部3aの外面3a2からの高さH1と、実質的に同じに厚くすることができるので、ロック部材4を下動させた際に、ロック部材4の平板本体4aの下端面4a3が、確実に、短側壁3に形成されている弾性板材3sの自由端3s2に当接することになり、従って、従来の折り畳みコンテナーのように、ロック部材4の平板本体4aと短側壁3に形成されている弾性板材3sとが当接することなく、ずれて、ロック部材4の上下動が行えなくなるというようなことを防止することができる。
次に、図16〜図19を用いて、本発明の別の実施例について説明する。なお、上述した実施例と共通の部材については、同じ符号を使用とすとともに、その詳細な説明は省略する。
本実施例においては、上述した実施例の短側壁3に形成された側壁側操作開口部3qは、上述した実施例における持ち手用開口部3rと同様の手が挿入可能な横幅W1を有する横長の長方形状の持ち手用開口部3q’として形成されており、また、持ち手用開口部3q’を構成する下端縁3q1の中央部には、作業者が、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを持ち運ぶために、持ち手用開口部3q’に手を挿入した際に、持ち手用開口部3q’に挿入された指が、挿入不可能な横幅W2を有する方形状の凹部3q”が形成されている。通常、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを持ち運ぶ際には、持ち手用開口部3q’には、親指を除く、水平状態の4本の指が挿入されることになるので、凹部3q”の横幅W2は、親指を除く、水平状態の4本の指が、挿入できないような横幅に形成されている。
箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを折り畳む際に、上述したように、短側壁3に配設されているロック部材4を、作業者が手で、短側壁3に形成されている弾性板材3sの付勢力に抗して下動させることになるが、上述した凹部3q”は、この下動作業の際に、この下動作業に必要な手の指のみが、挿入可能な横幅W2を有している。以下、この凹部3q”を、ロック部材下動用凹部と称する。通常、ロック部材4の下動作業は、親指、或いは、人指し指と中指の2本の指で行われることが多いので、凹部3q”の横幅W2は、このような指の幅と略等しい幅に形成されることになる。
また、ロック部材4の平板本体4aの上端縁4a2の中央部には、短側壁3の持ち手用開口部3qの横幅W1と略同じ横幅W3を有するとともに、手が挿入可能な高さを有する方形状のロック部材側凹部4a4が形成されている。
更に、本実施例においては、上述した実施例における持ち手用開口部3rは穿設されておらず、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを持ち運ぶ際には、短側壁3に穿設されている持ち手用開口部3q’とロック部材4に形成されているロック部材側凹部4a4とが重なる横長の重複開口部G2に、手を入れて持ち運ぶことになる。
図18に示されているように、ロック部材4が、ロック位置に位置している状態においては、ロック部材4に形成されているロック部材側凹部4a4を構成する底部縁4a4’と、短側壁3に形成されている持ち手用開口部3q’を構成する下端縁3q1とが略一致するように構成されている。
箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを折り畳む際には、短側壁3に穿設されている持ち手用開口部3q’とロック部材4に形成されているロック部材側凹部4a4とが重なる横長の重複開口部G2に、指を入れるとともに、指を、ロック部材下動用凹部3q”内に位置する、ロック部材側凹部4a4の底部縁4a4’に当接させて、ロック部材4を下動させる。このように、指を、ロック部材下動用凹部3q”内に位置する、ロック部材側凹部4a4の底部縁4a4’に当接させることにより、ロック部材4を下動させた際に、ロック部材側凹部4a4の底部縁4a4’に当接された指が、ロック部材下動用凹部3q”に挿入されることになり、従って、ロック部材4が、ロック解除位置まで下動することができることになる。ロック部材4が、ロック解除位置まで下動することにより、短側壁3に配設されたロック部材4の係合板部4bを、上述した実施例と同様に、長側壁2の係合枠2bに形成されている係止突起2eの背後に位置する係合空間部2c2から排出させ、その後、短側壁3を、底部1に重なるように倒し、次いで、長側壁2を、底部1に重なるように倒された短側壁3に重なるように倒すことにより、折り畳みコンテナーを折り畳むように構成されている。
ところで、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを持ち運ぶために、短側壁3に穿設されている持ち手用開口部3q’とロック部材4に形成されているロック部材側凹部4a4とが重なる横長の重複開口部G2に、手を入れた際に、ロック部材側凹部4a4を構成する底部縁4a4’に、重複開口部G2に挿入された手が当接し、ロック部材4を、誤って、ロック解除位置に下動させるという誤動作が発生することがあるが、本実施例においては、短側壁3に形成された持ち手用開口部3q’に連接されているロック部材下動用凹部3q”は、ロック部材4の下動作業に必要な指のみが、挿入可能な横幅W2を有しているので、従って、重複開口部G2に挿入された手が下方に移動したとしても、手は、短側壁3に穿設されている持ち手用開口部3q’の下端縁3q1に当接することになり、指が、持ち手用開口部3q’に連接されているロック部材下動用凹部3q”に入り込むことがないので、ロック部材4が下動するようなことを防止することができる。
なお、上述した実施例においては、ロック部材4が、箱型に組み立てられた状態から先に倒される短側壁3に配設されている例が示されているが、箱型に組み立てられた状態から先に倒される側壁が、長側壁2の場合には、ロック部材4は、長側壁2に配設されることになる。
本発明は、長側壁2及び短側壁3の肉厚が薄い場合に特に有効である。例えば、本実施例において、ロック部材4が配設されている短側壁3は、短側壁3の外面3a2に形成されている上端水平リブ3b、下端水平リブ3c、上部水平リブ3d、中央部垂直連結リブ3e、端部側垂直連結リブ3f、区画水平リブ3g、中間部水平リブ3h、下部端部垂直リブ3i、上部端部垂直リブ3j及び垂直連結短リブ3kの板状部3aの外面3a2からの高さH1が、全て同じに形成されているので、短側壁3のこれらリブ3b、3c、3d、3e、3f、3g、3h、3i、3j、3kの先端により形成される仮想平面は、平坦に形成されており、短側壁3の厚さT1(図10に示されている。)は、板状部3aの内面3a4からリブ3b、3c、3d、3e、3f、3g、3h、3i、3j、3kの先端までの距離T1となる。換言すれば、短側壁3の上端水平リブ3bの長手方向に垂直な幅ということになる。
ところで、上述したように、側壁の厚さを、可能な限り薄くすること希求されており、一例として、短側壁3の厚さT1は、8mm以下と薄くなっており、また、板状部3aの肉厚T2(図7示されている。)は、2mm以下に形成されている。従って、ロック部材4が挿入されることになる縦長スリット3e1、3f1、3j1の横幅(板状部3aの外面3a2に対して、垂直方向の幅)は、縦長スリット3e1、3f1、3j1が形成されている中央部垂直連結リブ3e、端部側垂直連結リブ3f及び上部端部垂直リブ3jの残余の肉厚を、板状部3aの肉厚T2と同じである2mm以下とした場合には、最大4mmである。従って、従来のように、ロック部材4に、弾性板材3sを配設した場合には、弾性板材3sの奥行き方向厚さD1は、最大4mmということになる。
一方、本願発明のように、弾性板材3sを、短側壁3に配設した場合には、弾性板材3sの奥行き方向の厚さD1は、中間部水平リブ3hの板状部3aの外面3a2からの高さH1と、実質的に同じとすることができ、従って、上述したように、短側壁3の厚さT1が、8mm以下で、板状部3aの肉厚T2が、2mm以下の場合には、弾性板材3sの奥行き方向の厚さD1を、最大6mmとすることができる。このように、弾性板材3sを、従来のように、ロック部材4にではなく、短側壁3に配設することにより、弾性板材3sの奥行き方向厚さD1を厚くすることができる。
上述したように、弾性板材3sを、従来のように、ロック部材4にではなく、短側壁3に配設することにより、弾性板材3sの奥行き方向厚さD1を厚くすることができるので、ロック部材4の取扱中や搬送中や、ロック部材4の短側壁3への組み付け作業の際に、弾性板材3sが、他の部材に当接したり、弾性板材3s同士が当接することにより、弾性板材3sに、外部からの負荷が加わり、弾性板材3sが損傷するようなことを防止することができる。
なお、上述したように、ロック部材4の肉厚は薄いので、ロック部材4の長さが長くなればなるほど、変形し易く、また、損傷し易くなるので、ロック部材4を、長側壁2に配設する場合に比べて、ロック部材4の長さを短くすることができる、短側壁3に配設することが好ましい。
図20及び図21に示されている実施例は、図4に示されている、長側壁2に形成された係合枠2bに、係合凹部2cや係止突起2eを形成する代わりに、長側壁2の内面2a1に、係合枠2bの内面2b3と対向する突状部2fを突設したものである。そして、突状部2fの係合枠2bの内面2b3と対向する垂直壁面2f1と、係合枠2bの内面2b3との間には、ロック部材4の係合板部4bが挿入可能な間隙2gが形成されている。なお、2hは、係合枠2bの先端面2b2の中央部に形成された、ロック部材4の平板本体4aの前面4a1に突設された一対のガイド突部4c’、4c”が入り込むことが可能な凹部である。
ロック部材4が、ロック位置にある場合には、図21に示されているように、ロック部材4の係合板部4bが、突状部2fの垂直壁面2f1と係合枠2bの内面2b3との間に形成された間隙2gに挿入される構成されている。従って、折り畳みコンテナーが、図1に示されているように、箱型に組み立てられた状態において、短側壁3に、短側壁3を、底部1方向に倒すような負荷が加わっても、ロック部材4の係合板部4bが、突状部2fの垂直壁面2f1に当接し、短側壁3が、底部1方向に倒れないように構成されている。
このように、長側壁2の内面2a1に、突状部2fを突設することにより、図4に示されているように、長側壁2に形成された係合枠2bに、係合凹部2cや係止突起2eを形成する場合に比べて、長側壁2の係合枠2bを、より薄くすることができ、ひいては、長側壁2の肉厚を薄くすることができる。
図1は、本発明の折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた状態の斜視図である。 図2は、本発明の折り畳みコンテナーの組み立て途中の斜視図である。 図3は、本発明の折り畳みコンテナーの折り畳まれた状態の斜視図である。 図4は、本発明の折り畳みコンテナーを構成する長側壁の部分拡大斜視図である。 図5は、本発明の折り畳みコンテナーを構成する短側壁の外面側からの部分斜視図である。 図6は、同じく、本発明の折り畳みコンテナーを構成する短側壁の内面側からの部分斜視図である。 図7は、本発明の折り畳みコンテナーを構成する短側壁の外面側からの部分拡大斜視図である。 図8は、本発明の折り畳みコンテナーを構成するロック部材の斜視図である。 図9は、ロック部材の短側壁への取り付けを説明するための本発明の折り畳みコンテナーを構成する短側壁とロック部材の部分斜視図である。 図10は、本発明の折り畳みコンテナーを構成する短側壁とロック位置にあるロック部材の短側壁の外面側からの部分斜視図である。 図11は、本発明の折り畳みコンテナーを構成する短側壁とロック位置にあるロック部材の短側壁の内面側からの部分斜視図である。 図12は、本発明の折り畳みコンテナーを構成する短側壁とロック解除位置にあるロック部材の短側壁の外面側からの部分斜視図である。 図13は、本発明の折り畳みコンテナーを構成する短側壁とロック解除位置にあるロック部材の短側壁の内面側からの部分斜視図である。 図14は、ロック部材のロック位置を説明するための箱型に組み立てられた状態の本発明の折り畳みコンテナーの部分拡大斜視図である。 図15は、ロック部材のロック解除位置を説明するための箱型に組み立てられた状態の本発明の折り畳みコンテナーの部分拡大斜視図である。 図16は、本発明の折り畳みコンテナーの別の実施例を構成する短側壁の外面側からの部分斜視図である。 図17は、本発明の折り畳みコンテナーの別の実施例を構成するロック部材の斜視図である。 図18は、本発明の折り畳みコンテナーを構成する短側壁とロック位置にあるロック部材の短側壁の外面側からの部分斜視図である。 図19は、本発明の折り畳みコンテナーを構成する短側壁とロック解除位置にあるロック部材の短側壁の外面側からの部分斜視図である。 図20は、本発明の折り畳みコンテナーを構成する別の実施例の長側壁の部分拡大斜視図である。 図21は、ロック部材のロック位置を説明するための箱型に組み立てられた状態の本発明の別の実施例の折り畳みコンテナーの部分拡大斜視図である。
符号の説明
1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・底部
2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・長側壁
2b・・・・・・・・・・・・・・・・・・・係合枠
2c・・・・・・・・・・・・・・・・・・・係合凹部
3・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・短側壁
3m・・・・・・・・・・・・・・・・・・・嵌合突部
3q・・・・・・・・・・・・・・・・・・・側壁側操作開口部
3q’・・・・・・・・・・・・・・・・・・持ち手用開口部
3q”・・・・・・・・・・・・・・・・・・ロック部材下動用凹部
3r・・・・・・・・・・・・・・・・・・・持ち手用開口部
3s・・・・・・・・・・・・・・・・・・・弾性板材
4・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ロック部材
4b・・・・・・・・・・・・・・・・・・・係合板部

Claims (3)

  1. 箱型に組み立てられた状態から、最初に底部に重なるように倒される一方の相対する側壁と、該一方の相対する側壁に次いで、底部に重ねられた前記一方の相対する側壁の上に重なるように、後から倒されるもう一方の相対する側壁とを有し、且つ、前記最初に倒される一方の相対する側壁には、該側壁の底部方向への回動を阻止するためのロック部材が配設されている折り畳みコンテナーにおいて、前記ロック部材が、平板本体と該平板本体の両先端に形成されている係合板部とから構成されているとともに、前記最初に底部に重なるように倒される側壁には、前記ロック部材を下動させた際に、弾性変形する弾性板材が形成されていることを特徴とする折り畳みコンテナー。
  2. 前記最初に底部に重なるように倒される側壁に形成された弾性板材の奥行き方向の厚さが、前記弾性板材が連結されている水平リブの高さと、実質的に同じに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の折り畳みコンテナー。
  3. 前記最初に底部に重なるように倒される側壁に形成された持ち手用開口部に、ロック部材の下動作業に必要な指のみが挿入可能なロック部材下動用凹部が連接されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の折り畳みコンテナー。
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