JP4079087B2 - レイアウトシステム - Google Patents
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Description
第2の従来例は、図形データ格納部、文字列検索部、文字列周囲検索部及び文字列移動部を備える。ディスプレイ装置に表示された登記図面を見て、オペレータは、文字列の重なりの編集をしたい領域をキーボードまたは不図示のマウスにより指定する。図形データ格納部から指定された領域の図形データを読み出し、文字列検索部が重なりの生じている文字列を検索し、文字列周囲検索部が、検索された文字列の周囲の空白領域を捜す。空白領域が発見されたら、文字列移動部がその場所へ文字列を自動的に移動して、重なりを解消する。空白領域が発見されなかった場合には、文字列縮小部が文字列を縮小する。縮小した後、再び文字列周囲検索部が縮小された文字列に対し、空白領域を捜し、見つかれば文字列移動部が自動的に文字列を移動し、見つからなければ文字列移動部はオペレータからの指示に従って、文字列を移動する。
第3の従来例は、第1の情報格納枠と第2の情報格納枠とを、それらの一部を重ね合わせてレイアウト領域に配置した状態を定義したレイアウト定義ファイルを備える。また、レイアウト定義ファイルにおいて情報格納枠には格納順序を設定しておく。そして、複数の情報格納枠のうち第1の情報格納枠に格納する記事の情報量に基づいて、第1の情報格納枠の形状またはレイアウト領域上での位置を決定し、決定した形状または位置に基づいて、複数の情報格納枠のうち第1の情報格納枠と重なり合う第2の情報格納枠の形状またはレイアウト領域上での位置を決定する。さらに、選択した記事を格納順序に従って複数の情報格納枠に格納する。
また、第3の従来例にあっては、情報格納枠が既に形状が決定している他の情報格納枠と重なり合っているときは、情報格納枠を移動可能な方向に変形・移動するようになっているが、情報格納枠の重なり具合、または掲載情報の内容、情報量若しくは論理構造によっては、複数の情報格納枠に分割されることもある。そのため、情報格納枠が画像情報を格納するものである場合、分割の前後において情報格納枠の幾何学的形状が変更されると、画像が変形したり空白が生じたりするなどして、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性があるという問題があった。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、デザイナが意図したレイアウトが損なわれるのを防止するのに好適なレイアウトシステム及びレイアウトプログラム、並びにレイアウト方法を提供することを目的としている。
掲載情報をレイアウトするレイアウト手段を備え、前記レイアウト手段は、所定のレイアウト領域に配置された複数の情報格納枠に前記掲載情報を格納することによりレイアウトを行うシステムであって、
前記レイアウト手段は、複数の前記情報格納枠が重なり合っているときは、それら情報格納枠が重なり合わないように、それら情報格納枠のうちいずれかの大きさを、その幾何学的形状を保持したまま変更するようになっていることを特徴とする。
ここで、幾何学的形状を保持したまま大きさを変更するとは、例えば、変更前の情報格納枠が四角形であるならば、変更後の情報格納枠も四角形となるように情報格納枠の大きさを変更することをいう。この場合、変更前後の形状は、四角形であることさえ保持されていればよく、相似形であってもよいし、相似形でなくてもよい。もちろん四角形は一例であり、四角形以外の多角形、円形、楕円形その他の幾何学的形状についても同様に取り扱うことができる。以下のレイアウトプログラム、及びレイアウト方法において同じである。
また、掲載情報には、文字情報、画像情報その他の情報が含まれる。以下のレイアウトシステム、レイアウトプログラム、及びレイアウト方法において同じである。
また、本システムは、単一の装置、端末その他の機器として実現するようにしてもよいし、複数の装置、端末その他の機器を通信可能に接続したネットワークシステムとして実現するようにしてもよい。後者の場合、各構成要素は、それぞれ通信可能に接続されていれば、複数の機器等のうちいずれに属していてもよい。以下のレイアウトシステムにおいて同じである。
また、この「情報格納枠」とは2次元的な平面状であり、「重なり合う」とは、これら情報格納枠同士が二次元平面上で上下に重なり合うことをいう(以下、同じ)。
〔発明2〕発明2のレイアウトシステムは、
掲載情報をレイアウトするレイアウト手段を備え、前記レイアウト手段は、レイアウト領域に配置された複数の情報格納枠に前記掲載情報を格納してレイアウトを行うシステムであって、前記レイアウト手段は、前記掲載情報が前記情報格納枠に格納されたときに複数の前記情報格納枠が重なり合うと判断したときは、重なり合った前記情報格納枠のうちいずれかの情報格納枠に対し、当該情報格納枠の大きさを、当該情報格納枠の幾何学的形状を保持した状態で変更するようになっていることを特徴とする。
これにより、発明1と同様に、掲載情報の内容、情報量または論理構造にかかわらず、情報格納枠の大きさがその幾何学的形状を保持したまま変更されるので、従来に比して、画像が変形したり空白が生じたりするなどして、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性を低減することができるという効果が得られる。
複数の掲載情報を記憶するための掲載情報記憶手段と、前記掲載情報記憶手段のなかから前記掲載情報を選択する掲載情報選択手段と、前記掲載情報選択手段で選択した掲載情報をレイアウトするレイアウト手段とを備え、前記レイアウト手段は、所定のレイアウト領域に配置された複数の矩形情報格納枠に前記掲載情報を格納することによりレイアウトを行うシステムであって、前記レイアウト手段は、複数の前記矩形情報格納枠が重なり合っているときは、それら矩形情報格納枠が重なり合わないように、それら矩形情報格納枠のうちいずれかの大きさを、矩形状を保持したまま変更するようになっていることを特徴とする。
ここで、矩形情報格納枠とは、矩形状の情報格納枠をいう。
また、一般に、矩形の方が情報格納枠の大きさを変更する処理(計算)の負荷が少ないため、コンピュータ等のハードウェア資源の処理負担が低減する。
複数の掲載情報を記憶する掲載情報記憶手段と、前記掲載情報記憶手段から前記掲載情報を選択する掲載情報選択手段と、前記掲載情報選択手段で選択した掲載情報をレイアウトするレイアウト手段とを備え、前記レイアウト手段は、レイアウト領域に配置された複数の矩形情報格納枠に前記掲載情報を格納してレイアウトを行うシステムであって、前記レイアウト手段は、前記掲載情報が前記情報格納枠に格納されたときに複数の前記矩形情報格納枠が重なり合うと判断したときは、重なり合った前記矩形情報格納枠のうちいずれかの情報格納枠に対し、当該情報格納枠の大きさを、矩形状を保持した状態で変更するようになっていることを特徴とする。
これにより、発明3と同様に、掲載情報の内容、情報量または論理構造にかかわらず、矩形情報格納枠の大きさが矩形状を保持したまま変更されるので、従来に比して、画像が変形したり空白が生じたりするなどして、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性を低減することができるという効果が得られる。
発明3または4において、さらに、変更後の矩形情報格納枠の候補である変更候補を複数個保持した変更候補リストを記憶するための変更候補リスト記憶手段を備え、前記レイアウト手段は、前記重なり合っている複数の矩形情報格納枠のうちいずれかを分割対象情報格納枠として選択する分割対象選択手段と、前記分割対象選択手段で選択した分割対象情報格納枠を他の前記矩形情報格納枠と重なり合うことのない複数個の矩形情報格納枠に分割する情報格納枠分割手段と、前記情報格納枠分割手段で分割した矩形情報格納枠を前記変更候補リストに登録する変更候補登録手段と、前記変更候補リストのなかからいずれかの変更候補を選択する変更候補選択手段と、前記分割対象選択手段で選択した分割対象情報格納枠の大きさを、前記変更候補選択手段で選択した矩形情報格納枠に変更する情報格納枠変更手段とを有することを特徴とする。
ここで、変更候補リストのデータ構造は、リスト構造に限らず、複数個の変更候補を保持できるデータ構造であればよく、例えば、配列構造であってもよい。
また、情報格納枠分割手段は、分割対象情報格納枠を実際に分割するようになっていてもよいし、実際に分割することなく仮想的に分割するようになっていてもよい。
発明3または4において、さらに、前記レイアウト手段により前記大きさを変更された後の矩形情報格納枠の候補である変更候補を記憶する変更候補記憶手段を備え、前記レイアウト手段は、前記重なり合っている複数の矩形情報格納枠のうちいずれかを選択する情報格納枠選択手段と、前記情報格納枠選択手段で選択した情報格納枠を、前記重なり合っている複数の矩形情報格納枠のうち他の前記矩形情報格納枠と重なり合うことのない複数個の矩形情報格納枠に分割する情報格納枠分割手段と、前記情報格納枠分割手段で分割した矩形情報格納枠を前記変更候補記憶手段に登録する変更候補登録手段と、前記変更候補記憶手段のなかからいずれか一つの変更候補を選択する変更候補選択手段と、前記選択手段で選択した分割対象情報格納枠の大きさを、前記変更候補選択手段で選択した矩形情報格納枠に変更する情報格納枠変更手段とを有することを特徴とするものである。
これにより、発明5と同様に矩形状を保持したまま情報格納枠の大きさを比較的確実に変更することできるので、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性をさらに低減することができるという効果も得られる。
発明6において、前記変更候補記憶手段は、前記変更候補を複数個保持した変更候補リストを記憶する変更候補リスト記憶手段であることを特徴とする。
これにより、発明5と同様に分割された矩形情報格納枠が変更候補リストに登録され、その変更候補リストのなかからいずれかが選択された変更候補である矩形情報格納枠に変更されるため、変更候補となる矩形情報格納枠を効率的に取り扱うことができる。
発明5〜7のいずれかのレイアウトシステムにおいて、前記矩形情報格納枠の配置位置について上下左右方向のうち少なくとも3つの方向に優先度を設定し、前記変更候補選択手段は、前記変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから、前記優先度に従ってその方向の配置位置が最端のものを選択するようになっていることを特徴とする。
これにより、優先度の設定によって分割対象情報格納枠の変更態様を規定することができるので、デザイナが意図に沿って優先度を設定すれば、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性をさらに低減することができるという効果も得られる。
発明5〜7のいずれかのレイアウトシステムにおいて、請求項5〜7のいずれかにおいて、前記矩形情報格納枠の配置位置について前記所定のレイアウト領域における第1の方向、当該第1の方向と相反する方向である第2の方向、前記第1及び第2の方向と直交する方向で且つお互いに相反する方向である第3、第4の方向の優先度を設定し、前記変更候補選択手段は、前記変更候補記憶手段に登録されている矩形情報格納枠のなかから、優先度の最も高い方向の配置位置が最端のものを選択し、それらが複数ある場合は次に優先度の高い方向の配置位置が最端のものを選択するようになっていることを特徴とする。
これにより、発明8と同様に4つの方向の優先度の設定によって分割対象情報格納枠の変更態様を規定することができるので、デザイナが意図に沿って優先度を設定すれば、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性をさらに低減することができるという効果も得られる。
発明5〜7のレイアウトシステムにおいて、前記変更候補選択手段は、前記変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから面積が最大のものを選択するようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、変更候補選択手段により、変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから面積が最大のものが選択される。
〔発明11〕さらに、発明11のレイアウトシステムは、
発明5〜7のレイアウトシステムにおいて、前記変更候補選択手段は、変更候補選択条件に従って前記変更候補リストのなかからいずれかを選択するようになっていることを特徴とする。
これにより、変更候補選択条件を指定することができるので、デザイナが意図に沿って条件を指定すれば、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性をさらに低減することができるという効果も得られる。
発明11のレイアウトシステムにおいて、前記変更候補選択条件は、前記変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから面積が所定以上のものを選択する条件を含むことを特徴とする。
このような構成であれば、変更候補選択条件として上記条件が指定されると、変更候補選択手段により、変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから面積が所定以上のものが選択される。
発明11または12のいずれかのレイアウトシステムにおいて、前記変更候補選択条件は、前記変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから面積が所定以下のものを選択する条件を含むことを特徴とする。
このような構成であれば、変更候補選択条件として上記条件が指定されると、変更候補選択手段により、変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから面積が所定以下のものが選択される。
〔発明14〕さらに、発明14のレイアウトシステムは、
発明11乃至13のいずれかのレイアウトシステムにおいて、前記変更候補選択条件は、前記変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから左右方向の長さが所定以上のものを選択する条件を含むことを特徴とする。
これにより、左右方向の長さが所定以上の変更候補を選択して構成されるレイアウトをデザイナが意図する場合にその意図に比較的沿ったレイアウトを実現することができるので、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性をさらに低減することができるという効果も得られる。
発明11乃至13のいずれかにおいて、前記変更候補選択条件は、前記変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから左右方向(前記所定のレイアウト領域における第1の方向、当該第1の方向と相反する方向である第2の方向、前記第1及び第2の方向と直交する方向で且つお互いに相反する方向である第3、第4の方向のうち、第1及び第2の方向)の長さが所定以上のものを選択する条件を含むことを特徴とする。
このような構成であれば、変更候補選択条件として上記条件が指定されると、変更候補選択手段により、変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから左右方向(前記所定のレイアウト領域における第1の方向、当該第1の方向と相反する方向である第2の方向、前記第1及び第2の方向と直交する方向で且つお互いに相反する方向である第3、第4の方向のうち、第1及び第2の方向)の長さが所定以上のものが選択される。
〔発明16〕さらに、発明16のレイアウトシステムは、
発明11乃至15のいずれかのレイアウトシステムにおいて、前記変更候補選択条件は、前記変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから左右方向の長さが所定以下のものを選択する条件を含むことを特徴とする。
これにより、左右方向の長さが所定以下の変更候補を選択して構成されるレイアウトをデザイナが意図する場合にその意図に比較的沿ったレイアウトを実現することができるので、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性をさらに低減することができるという効果も得られる。
発明11乃至16のいずれかにおいて、前記変更候補選択条件は、前記変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから左右方向(前記所定のレイアウト領域における第1の方向、当該第1の方向と相反する方向である第2の方向、前記第1及び第2の方向と直交する方向で且つお互いに相反する方向である第3、第4の方向のうち、第1及び第2の方向)の長さが所定以下のものを選択する条件を含むことを特徴とする。
このような構成であれば、変更候補選択条件として上記条件が指定されると、変更候補選択手段により、変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから左右方向(前記所定のレイアウト領域における第1の方向、当該第1の方向と相反する方向である第2の方向、前記第1及び第2の方向と直交する方向で且つお互いに相反する方向である第3、第4の方向のうち、第1及び第2の方向)の長さが所定以下のものが選択される。
〔発明18〕さらに、発明18のレイアウトシステムは、
発明11乃至17のいずれかのレイアウトシステムにおいて、前記変更候補選択条件は、前記変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから上下方向の長さが所定以上のものを選択する条件を含むことを特徴とする。
これにより、上下方向の長さが所定以上の変更候補を選択して構成されるレイアウトをデザイナが意図する場合にその意図に比較的沿ったレイアウトを実現することができるので、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性をさらに低減することができるという効果も得られる。
発明11乃至17のいずれかにおいて、
前記変更候補選択条件は、前記変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから上下方向(前記所定のレイアウト領域における第1の方向、当該第1の方向と相反する方向である第2の方向、前記第1及び第2の方向と直交する方向で且つお互いに相反する方向である第3、第4の方向のうち、第3及び第4の方向)の長さが所定以上のものを選択する条件を含むことを特徴とする。
このような構成であれば、変更候補選択条件として上記条件が指定されると、変更候補選択手段により、変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから上下方向(前記所定のレイアウト領域における第1の方向、当該第1の方向と相反する方向である第2の方向、前記第1及び第2の方向と直交する方向で且つお互いに相反する方向である第3、第4の方向のうち、第3及び第4の方向)の長さが所定以上のものが選択される。
〔発明20〕さらに、発明20のレイアウトシステムは、
発明11乃至19のいずれかのレイアウトシステムにおいて、前記変更候補選択条件は、前記変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから上下方向の長さが所定以下のものを選択する条件を含むことを特徴とする。
これにより、上下方向の長さが所定以下の変更候補を選択して構成されるレイアウトをデザイナが意図する場合にその意図に比較的沿ったレイアウトを実現することができるので、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性をさらに低減することができるという効果も得られる。
発明11乃至19のいずれかにおいて、
前記変更候補選択条件は、前記変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから上下方向(前記所定のレイアウト領域における第1の方向、当該第1の方向と相反する方向である第2の方向、前記第1及び第2の方向と直交する方向で且つお互いに相反する方向である第3、第4の方向のうち、第3及び第4の方向)の長さが所定以下のものを選択する条件を含むことを特徴とする。
このような構成であれば、変更候補選択条件として上記条件が指定されると、変更候補選択手段により、変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから上下方向(前記所定のレイアウト領域における第1の方向、当該第1の方向と相反する方向である第2の方向、前記第1及び第2の方向と直交する方向で且つお互いに相反する方向である第3、第4の方向のうち、第3及び第4の方向)の長さが所定以下のものが選択される。
〔発明22〕さらに、発明22のレイアウトシステムは、
発明2乃至21のいずれかのレイアウトシステムにおいて、さらに、ユーザに関するユーザ情報を記憶するためのユーザ情報記憶手段を備え、前記掲載情報選択手段は、前記ユーザ情報記憶手段のユーザ情報に基づいて、前記複数の掲載情報のなかから前記掲載情報を選択するようになっていることを特徴とする。
これにより、掲載情報の選択に関してユーザの固有情報やユーザによる指定情報が参照されることから、ユーザの希望に比較的沿った掲載内容を作成することができるという効果も得られる。
また、ユーザ情報記憶手段は、ユーザ情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、ユーザ情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、ユーザ情報をあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によってユーザ情報を記憶するようになっていてもよい。以下のレイアウトシステムにおいて同じである。
発明2乃至22のいずれかのレイアウトシステムにおいて、さらに、ユーザに関するユーザ情報を記憶するためのユーザ情報記憶手段を備え、前記レイアウト手段は、前記ユーザ情報記憶手段のユーザ情報に基づいて、前記掲載情報選択手段で選択した掲載情報をレイアウトするようになっていることを特徴とする。
これにより、レイアウトに関してユーザの固有情報やユーザによる指定情報が参照されることから、ユーザの希望に比較的沿ったレイアウト結果を作成することができるという効果も得られる。
発明1のレイアウトシステムにおける前記レイアウト手段として実現される処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記レイアウト手段は、複数の前記情報格納枠が重なり合っているときは、それら情報格納枠が重なり合わないように、それら情報格納枠のうちいずれかの大きさを、その幾何学的形状を保持したまま変更するようになっていることを特徴とする。
〔発明25〕さらに、上記目的を達成するために、発明25のレイアウトプログラムは、
発明1のレイアウトシステムにおける前記レイアウト手段として実現される処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記レイアウト手段は、複数の前記情報格納枠が重なり合うと判断したときは、それら情報格納枠が重なり合わないように、それら情報格納枠のうちいずれかの大きさを、その幾何学的形状を保持したまま変更するようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、発明1のレイアウトシステムと同等の作用及び効果が得られる。
掲載情報をレイアウトするレイアウトステップを含み、前記レイアウトステップは、所定のレイアウト領域に配置された複数の情報格納枠に前記掲載情報を格納することによりレイアウトを行う方法であって、前記レイアウトステップは、複数の前記情報格納枠が重なり合っているときは、それら情報格納枠が重なり合わないように、それら情報格納枠のうちいずれかの大きさを、その幾何学的形状を保持したまま変更することを特徴とする。
〔発明27〕さらに、上記目的を達成するために、発明27のレイアウト方法は、
掲載情報をレイアウトするレイアウトステップを含み、前記レイアウトステップは、所定のレイアウト領域に配置された複数の情報格納枠に前記掲載情報を格納することによりレイアウトを行う方法であって、前記レイアウトステップは、複数の前記情報格納枠が重なり合うと判断したときは、それら情報格納枠が重なり合わないように、それら情報格納枠のうちいずれかの大きさを、その幾何学的形状を保持したまま変更することを特徴とする。
本実施の形態は、本発明に係るレイアウトシステム及びレイアウトプログラム、並びにレイアウト方法を、図1に示すように、コンテンツ配信端末100において、ニュース等のディジタルコンテンツをユーザ端末200に配信する場合について適用したものである。
図1は、本発明を適用するネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
インターネット199には、図1に示すように、ディジタルコンテンツを提供する複数のコンテンツ提供端末S1〜Snと、コンテンツ提供端末S1〜Snから提供されたディジタルコンテンツ(以下、コンテンツ提供端末S1〜Snから提供されたディジタルコンテンツを記事情報または記事と称することもある。)を収集蓄積して配信するコンテンツ配信端末100と、ユーザの利用に供するユーザ端末200とが接続されている。なお、発明の理解を容易にするため、ユーザ端末200を1台しか図示していないが、実際には、複数のユーザ端末がインターネット199に接続されている。
次に、コンテンツ配信端末100の機能概要を図2を参照しながら詳細に説明する。
図2は、コンテンツ配信端末100の機能概要を示す機能ブロック図である。
図3は、コンテンツ配信端末100の構成を示すブロック図である。
コンテンツ配信端末100は、図3に示すように、制御プログラムに基づいて演算及びシステム全体を制御するCPU30と、所定領域にあらかじめCPU30の制御プログラム等を格納しているROM32と、ROM32等から読み出したデータやCPU30の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM34と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F38とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス39で相互にかつデータ授受可能に接続されている。
ユーザ情報登録DB40には、図4に示すように、ユーザ情報を登録するユーザプロファイルテーブル300が格納されている。
図4は、ユーザプロファイルテーブル300のデータ構造を示す図である。
ユーザプロファイルテーブル300は、図4に示すように、各ユーザごとに1または複数のレコードが登録可能となっている。各レコードは、ユーザを特定するためのユーザIDを登録するフィールド302と、ディジタルコンテンツの配信先アドレスを登録するフィールド304と、カテゴリNo.を登録するフィールド306と、キーワードを登録するフィールド308と、配信日を登録するフィールド310と、配信時刻を登録するフィールド312と、レイアウトNo.を登録するフィールド314と、最大ページ数を登録するフィールド316と、フォントサイズを登録するフィールド318とを含んで構成されている。
次に、テンプレート登録DB42のデータ構造を図面を参照しながら詳細に説明する。
テンプレート登録DB42には、異なる複数のページテンプレートが格納されている。ページテンプレートの構成を図5及び図6を参照しながら詳細に説明する。
図6は、ページテンプレートのデータ構造を示す図である。
ページテンプレートは、図5に示すように、タイトル情報を格納するためのタイトル情報格納枠362と、文字情報を格納するための文字情報格納枠364と、画像情報を格納するための画像情報格納枠366と、画像情報格納枠368と、文字情報格納枠370とをレイアウト領域360に配置したレイアウト状態を規定している。なお、図5はあくまで一例であり、情報格納枠の形状、大きさ、個数またはレイアウト領域360での配置位置は、各ページテンプレートによってそれぞれ異なる。
変更候補選択条件としては、図7に示すように、変更候補リストのなかから面積が所定以上の変更候補格納枠を選択する最小面積選択条件(min-area)と、変更候補リストのなかから幅(左右方向の長さ)が所定以上の変更候補格納枠を選択する最小幅選択条件(min-width)と、変更候補リストのなかから高さ(上下方向の長さ)が所定以上の変更候補格納枠を選択する最小高選択条件(min-height)とが設定可能である。また、変更候補リストのなかから面積が所定以下の変更候補格納枠を選択する最大面積選択条件(max-area)と、変更候補リストのなかから幅が所定以下の変更候補格納枠を選択する最大幅選択条件条件(max-width)と、変更候補リストのなかから高さが所定以下の変更候補格納枠を選択する最大高選択条件(max-height)とが設定可能である。
図6に戻り、タグセット532,534内では、画像情報格納枠の配置位置について上下左右方向のうち少なくとも3つの方向に優先度を設定するタグセット536,538が記述されている。ここで、タグセット536,538により「left,right,top」が記述されている。これは、第1に、変更候補リストのなかから左方向の配置位置が最端(X座標が最小)の変更候補格納枠を選択することを示している。複数選択できた場合は、第2に、第1の選択結果のなかから右方向の配置位置が最端(X座標が最大)の変更候補格納枠を選択する。複数選択できた場合は、第3に、第2の選択結果のなかから上方向の配置位置が最端(Y座標が最小)の変更候補格納枠を選択する。複数選択できた場合は、第4に、第3の選択結果のなかから下方向の配置位置が最端(Y座標が最大)の変更候補格納枠を選択する。
図8及び図9は、テンプレート適用ルールのデータ構造を示す図である。
テンプレート適用ルールは、レイアウト結果が複数のレイアウト領域360に及ぶことを想定して各レイアウト領域360ごとに適用すべきテンプレートのルールを規定したものであり、図9に示すように、各ページごとに1つのレコードを登録してなる。各レコードは、ページ番号を登録するフィールド350と、ページテンプレートを特定するためのテンプレート番号を登録するフィールド352とを含んで構成されている。
また、テンプレート登録DB42には、図10に示すように、テンプレート適用ルールform01〜form06とレイアウトNo.との対応関係を示すレイアウトNo.対応テーブル330が格納されている。レイアウトNo.対応テーブル330の構成を図10を参照しながら詳細に説明する。
レイアウトNo.対応テーブル330には、図10に示すように、各レイアウトNo.ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、レイアウトNo.を登録するフィールド332と、テンプレート適用ルール名を登録するフィールド334とを含んで構成されている。
また、テンプレート登録DB42には、記事を格納しかつ配置が確定している確定済格納枠を登録する確定済リスト400と、変更候補格納枠を登録する変更候補リスト450とが格納されている。確定済リスト400及び変更候補リスト450の構成を図11及び図12を参照しながら詳細に説明する。
図12は、変更候補リスト450のデータ構造を示す図である。
確定済リスト400には、図11に示すように、各確定済格納枠ごとに1つのレコードが登録される。各レコードは、確定済格納枠のIDを登録するフィールド402と、確定済格納枠の上辺のY座標を登録するフィールド404と、確定済格納枠の左辺のX座標を登録するフィールド406と、確定済格納枠の下辺のY座標を登録するフィールド408と、確定済格納枠の右辺のX座標を登録するフィールド410とを含んで構成されている。
コンテンツ登録DB44には、図13に示すように、コンテンツ提供端末S1〜Snから提供されたディジタルコンテンツと、メインカテゴリ及びサブカテゴリとカテゴリNo.との対応関係を示すカテゴリNo.対応テーブル340とが格納されている。
図13は、ディジタルコンテンツ及びカテゴリNo.対応テーブル340のデータ構造を示す図である。
図13(b)の例では、第1段目のレコードには、カテゴリNo.として「1102」が、メインカテゴリとして「ワールドニュース」が、サブカテゴリとして「アメリカ」がそれぞれ登録されており、第6段目のレコードには、カテゴリNo.として「2010」が、メインカテゴリとして「スポーツ」が、サブカテゴリとして「野球」がそれぞれ登録されている。
CPU30は、マイクロプロセッシングユニットMPU等からなり、ROM32の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図14及び図15のフローチャートに示すユーザ登録処理及びコンテンツ配信処理をそれぞれ時分割で実行するようになっている。
図14は、ユーザ登録処理を示すフローチャートである。
ユーザ登録処理は、アクセスのあったユーザに対してユーザID等の必要なユーザ情報の入力を要求し、入力したユーザ情報をユーザプロファイルテーブル300に登録する処理であって、CPU30において実行されると、まず、図14に示すように、ステップS100に移行するようになっている。なお、以下、各ステップでの入力は、すべてユーザとの対話型通信により行う。
ステップS108では、レイアウトNo.を入力し、ステップS110に移行して、最大ページ数を入力し、ステップS112に移行して、フォントサイズを入力し、ステップS114に移行して、ステップS100〜S112で入力したユーザ情報をユーザプロファイルテーブル300に登録し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
図15は、コンテンツ配信処理を示すフローチャートである。
コンテンツ配信処理は、ユーザプロファイルテーブル300を参照してディジタルコンテンツをユーザ端末200に配信する処理であって、CPU30において実行されると、まず、図15に示すように、ステップS200に移行するようになっている。なお、以下、各ステップの処理は、ユーザプロファイルテーブル300の1つのレコードについての処理である。実際には、ユーザプロファイルテーブル300に登録されているレコード数だけ各ステップの処理を実行する。
ステップS208では、ユーザプロファイルテーブル300からレイアウトNo.を読み出し、ステップS210に移行して、レイアウトNo.対応テーブル330を参照して、読み出したレイアウトNo.に対応するテンプレート適用ルールをテンプレート登録DB42から読み出し、ステップS212に移行して、読み出したテンプレート適用ルールに基づいて、ステップS206で索出したディジタルコンテンツについて出力レイアウトを決定して提供用ディジタルコンテンツを作成する自動レイアウト処理を実行し、ステップS214に移行する。
次に、上記ステップS212の自動レイアウト処理を図16を参照しながら詳細に説明する。
自動レイアウト処理は、上記ステップS212において実行されると、図16に示すように、まず、ステップS300に移行するようになっている。
ステップS300では、先頭ページのレイアウト領域360を処理対象として設定し、ステップS302に移行して、ステップS210で読み出したテンプレート適用ルールに基づいてテンプレート登録DB42のなかからページテンプレートを読み出し、ステップS304に移行して、読み出したページテンプレートを現在のレイアウト領域360に適用し、ステップS306に移行する。
ステップS312では、所定の優先順位に基づいて、ステップS206で索出したディジタルコンテンツのなかからレイアウト領域360に配置すべき記事を選択し、ステップS314に移行して、所定の優先順位に基づいて、現在処理対象となっているレイアウト領域360(以下、単に現在のレイアウト領域360という。)のなかから情報格納枠を選択し、ステップS316に移行する。
一方、ステップS322で、現在のレイアウト領域360内に未処理の情報格納枠が存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS312に移行する。
図17は、変更候補リスト作成処理を示すフローチャートである。
変更候補リスト作成処理は、選択情報格納枠が他の確定済格納枠と重なり合っているときは、選択情報格納枠を他の確定済格納枠と重なり合うことのない変更候補格納枠に分割し、分割した変更候補格納枠を変更候補リスト450に登録する処理であって、上記ステップS316において実行されると、図17に示すように、まず、ステップS400に移行するようになっている。
ステップS406では、確定済格納枠と変更候補格納枠とが重なり合っているか否かを判定し、確定済格納枠と変更候補格納枠とが重なり合っていると判定したとき(Yes)は、ステップS408に移行して、確定済格納枠と重なり合わないように変更候補格納枠を複数の情報格納枠に分割し、ステップS410に移行する。
次いで、ステップS412に移行して、変更候補リスト450の末尾に到達したか否かを判定し、変更候補リスト450の末尾に到達したと判定したとき(Yes)は、ステップS414に移行して、確定済リスト400の末尾に到達したか否かを判定し、確定済リスト400の末尾に到達したと判定したとき(Yes)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS412で、変更候補リスト450の末尾に到達していないと判定したとき(No)は、ステップS418に移行して、変更候補リスト450の次のレコードから変更候補格納枠を読み出し、ステップS406に移行する。
次に、上記ステップS318の変更候補選択処理を図18を参照しながら詳細に説明する。
図18は、変更候補選択処理を示すフローチャートである。
ステップS500では、未処理の変更候補選択条件が選択情報格納枠に存在するか否かを判定し、未処理の変更候補選択条件が選択情報格納枠に存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS502に移行して、未処理の変更候補選択条件を選択情報格納枠から取得し、ステップS504に移行して、取得した変更候補選択条件を満たさない変更候補格納枠を変更候補リスト450から削除し、ステップS500に移行する。
ステップS508では、取得した方向を判定し、取得した方向が上方向であると判定したとき(top)は、ステップS510に移行して、変更候補リスト450に登録されている変更候補格納枠のうち上方向の配置位置が最端(Y座標が最小)でないものを削除し、ステップS512に移行する。
一方、ステップS512で、変更候補リスト450の登録数が複数であると判定したとき(Yes)は、ステップS516に移行して、優先度が次に高い方向を選択情報格納枠から取得し、ステップS508に移行する。
一方、ステップS508で、取得した方向が下方向であると判定したとき(bottom)は、ステップS520に移行して、変更候補リスト450に登録されている変更候補格納枠のうち下方向の配置位置が最端(Y座標が最大)でないものを変更候補リスト450から削除し、ステップS512に移行する。
次に、上記ステップS320の情報格納枠への格納処理を図19を参照しながら詳細に説明する。
情報格納枠への格納処理は、選択情報格納枠に選択記事を格納する処理であって、上記ステップS320において実行されると、図19に示すように、まず、ステップS600に移行するようになっている。
ステップS600では、選択情報格納枠に選択記事を格納し、ステップS602に移行して、選択情報格納枠を確定済リスト400に登録し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
まず、ディジタルコンテンツを配信するために必要な情報を登録する場合を説明する。
ユーザがディジタルコンテンツの配信を希望する場合、ユーザは、ユーザ端末200において、WWWブラウザによりコンテンツ配信端末100にアクセスし、ユーザ登録要求を入力する。
次に、ユーザプロファイルテーブル300を参照してディジタルコンテンツを配信する場合を説明する。
レイアウトの過程では、まず、ステップS300〜S304を経て、先頭ページのレイアウト領域360が処理対象として設定され、読み出されたテンプレート適用ルールに基づいてテンプレート登録DB42のなかからページテンプレートが読み出され、読み出されたページテンプレートが現在のレイアウト領域360に適用される。次いで、ステップS306〜S310を経て、固定線の位置、固定文字情報の形状及び位置、並びに固定画像情報の形状及び位置がその順で決定される。
例えば、図20に示すように、2つの確定済格納枠600,602と未処理の情報格納枠604とが重なり合っているとする。図20の例では、情報格納枠604の右上領域において確定済格納枠600の全領域が重なり合っており、情報格納枠604の左下領域において確定済格納枠602の右半分領域が重なり合っている。確定済格納枠600,602及び情報格納枠604の配置位置は、それぞれ(50,130,100,220)、(120,20,180,90)及び(10,50,220,250)である。
図21は、情報格納枠604を分割する場合のレイアウト状態を示す図である。
次に、ステップS412,S418を経て、変更候補リスト450から変更候補格納枠として情報格納枠608が読み出される。ここで、図22(a)に示すように、確定済格納枠602と変更候補格納枠608とが重なり合っているので、ステップS408を経て、確定済格納枠602と重なり合わないように変更候補格納枠608が3つの情報格納枠614〜618に分割される。具体的には、図22(b)に示すように、変更候補格納枠608のうち確定済格納枠602の上辺よりも上の矩形領域が情報格納枠614として分割される。図22(c)に示すように、変更候補格納枠608のうち確定済格納枠602の下辺よりも下の矩形領域が情報格納枠616として分割される。図22(d)に示すように、変更候補格納枠608のうち確定済格納枠602の右辺よりも右の矩形領域が情報格納枠618として分割される。情報格納枠614〜618の配置位置は、それぞれ(10,50,120,130)、(180,50,220,130)及び(10,90,220,130)である。そして、ステップS410を経て、変更候補格納枠608に代えて各分割情報格納枠614〜618が変更候補リスト450に登録される。
次に、ステップS412,S418を経て、変更候補リスト450から変更候補格納枠として情報格納枠610が読み出される。ここで、図23(a)に示すように、確定済格納枠602と変更候補格納枠610とが重なり合っているので、ステップS408を経て、確定済格納枠602と重なり合わないように変更候補格納枠610が3つの情報格納枠620〜624に分割される。具体的には、図23(b)に示すように、変更候補格納枠610のうち確定済格納枠602の上辺よりも上の矩形領域が情報格納枠620として分割される。図23(c)に示すように、変更候補格納枠610のうち確定済格納枠602の下辺よりも下の矩形領域が情報格納枠622として分割される。図23(d)に示すように、変更候補格納枠610のうち確定済格納枠602の右辺よりも右の矩形領域が情報格納枠624として分割される。情報格納枠620〜624の配置位置は、それぞれ(100,50,120,250)、(180,50,220,250)及び(100,90,220,250)である。そして、ステップS410を経て、変更候補格納枠610に代えて各分割情報格納枠620〜624が変更候補リスト450に登録される。
図24は、変更候補リスト450のデータ構造を示す図である。
始めに、選択情報格納枠604に対して、変更候補選択条件が設定されておらず、変更候補選択方法として上方向、左方向及び下方向の順に優先度が設定されている場合を図25乃至図27を参照しながら詳細に説明する。
図25乃至図27は、変更候補リスト450のデータ構造を示す図である。
次に、選択情報格納枠604に対して、変更候補選択条件が設定されておらず、変更候補選択方法として上方向、下方向及び左方向の順に優先度が設定されている場合を図28及び図29を参照しながら詳細に説明する。
まず、ステップS506,S510を経て、優先度が最も高い方向として上方向(top)が選択情報格納枠604から取得され、変更候補リスト450に登録されている変更候補格納枠のうち上方向の配置位置が最端でないものが削除される。具体的には、変更候補格納枠606,614,616,612の上辺のY座標が「10」と最小なので、変更候補格納枠618,620,622,624が変更候補リスト450から削除される。
次に、選択情報格納枠604に対して、変更候補選択条件として最小幅選択条件、最小高選択条件及び最大面積選択条件が設定されているとともに、変更候補選択方法として左方向、右方向及び上方向の順に優先度が設定されている場合を図30乃至図33を参照しながら詳細に説明する。なお、最小幅選択条件は「min-width=40」であり、最小高選択条件は「min-height=40」であり、最大面積選択条件は「max-area=10000」である。
まず、ステップS500〜S504を繰り返し経て、変更候補選択条件が選択情報格納枠604から取得され、取得された変更候補選択条件を満たさない変更候補格納枠が変更候補リスト450から削除される。具体的には、変更候補格納枠612の幅が40未満であるので、最小幅選択条件に従って変更候補格納枠612が変更候補リスト450から削除される。また、変更候補格納枠620の高さが40未満であるので、最小高選択条件に従って変更候補格納枠620が変更候補リスト450から削除される。また、変更候補格納枠624の面積が10000より大きいので、最大面積選択条件に従って変更候補格納枠624が変更候補リスト450から削除される。その結果、変更候補リスト450には、図30に示すように、レコードが5つ残る。
そして、すべてのページのレイアウト領域360内に記事が配置され、ディジタルコンテンツの出力レイアウトが決定されると、ステップS222,S224を経て、ユーザプロファイルテーブル300から配信先アドレスが読み出され、読み出された配信先アドレス宛に、作成された提供用ディジタルコンテンツが配信される。
これにより、記事の内容、情報量または論理構造にかかわらず、情報格納枠の大きさが矩形状を保持したまま変更されるので、従来に比して、画像が変形したり空白が生じたりするなどして、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性を低減することができる。
これにより、矩形状を保持したまま選択情報格納枠の大きさを比較的確実に変更することできるので、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性をさらに低減することができる。
これにより、優先度の設定によって選択情報格納枠の変更態様を規定することができるので、デザイナの意図に沿って優先度を設定すれば、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性をさらに低減することができる。
これにより、変更候補選択条件を指定することができるので、デザイナの意図に沿って条件を指定すれば、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性をさらに低減することができる。
これにより、面積が所定以上の変更候補格納枠を選択して構成されるレイアウトをデザイナが意図する場合にその意図に比較的沿ったレイアウトを実現することができるので、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性をさらに低減することができる。また、面積が所定以上の変更候補格納枠が選択されるので、レイアウト領域に空白が生じる可能性を低減することができ、比較的見栄えのよいレイアウトを実現することができる。
これにより、面積が所定以下の変更候補格納枠を選択して構成されるレイアウトをデザイナが意図する場合にその意図に比較的沿ったレイアウトを実現することができるので、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性をさらに低減することができる。
これにより、幅が所定以上の変更候補格納枠を選択して構成されるレイアウトをデザイナが意図する場合にその意図に比較的沿ったレイアウトを実現することができるので、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性をさらに低減することができる。
これにより、幅が所定以下の変更候補格納枠を選択して構成されるレイアウトをデザイナが意図する場合にその意図に比較的沿ったレイアウトを実現することができるので、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性をさらに低減することができる。
これにより、高さが所定以上の変更候補格納枠を選択して構成されるレイアウトをデザイナが意図する場合にその意図に比較的沿ったレイアウトを実現することができるので、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性をさらに低減することができる。
これにより、高さが所定以下の変更候補格納枠を選択して構成されるレイアウトをデザイナが意図する場合にその意図に比較的沿ったレイアウトを実現することができるので、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性をさらに低減することができる。
これにより、ディジタルコンテンツの選択に関してユーザの固有情報やユーザによる指定情報が参照されることから、ユーザの希望に比較的沿った内容の提供用ディジタルコンテンツを作成することができる。
これにより、出力レイアウトの決定に関してユーザの固有情報やユーザによる指定情報が参照されることから、ユーザの希望に比較的沿った出力レイアウトで提供用ディジタルコンテンツを作成することができる。
また、上記実施の形態においては、確定済リスト400と変更候補リスト450をテンプレート登録DB42に格納するように構成したが、これに限らず、自動レイアウト処理を実行中に確定済リスト400と変更候補リスト450をRAM34上に格納するように構成してもよい。
また、上記実施の形態においては、情報格納枠の形状及び位置を動的に決定しながらレイアウトを行うように構成したが、これに限らず、レイアウト領域360内のすべての情報格納枠に一旦情報を格納してから、各情報格納枠の形状及び位置を決定することによりレイアウトを行うように構成してもよい。
これにより、ディジタルコンテンツに含まれる画像の数またはディジタルコンテンツに含まれる文字情報の量が多かったり、また逆に少なかったりしても、比較的見やすい出力レイアウトにすることができる。
また、上記実施の形態において、図14乃至図19のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROM32にあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM34に読み込んで実行するようにしてもよい。
Claims (14)
- 複数の掲載情報を記憶するための掲載情報記憶手段と、
前記掲載情報記憶手段のなかから前記掲載情報を選択する掲載情報選択手段と、
前記掲載情報選択手段で選択した掲載情報を所定のレイアウト領域に配置された複数の矩形情報格納枠に格納すると共に、複数の前記矩形情報格納枠が重なり合っているときは、それら矩形情報格納枠が重なり合わないように、それら矩形情報格納枠のうちいずれかの大きさを、矩形状を保持したまま変更することによりレイアウトを行うレイアウト手段と、を備えたレイアウトシステムであって、
変更後の矩形情報格納枠の候補である変更候補を複数個保持した変更候補リストを記憶するための変更候補リスト記憶手段を備え、
前記レイアウト手段は、
複数の前記矩形情報格納枠が重なり合っているときは、前記重なり合っている複数の矩形情報格納枠のうちいずれかを分割対象情報格納枠として選択する分割対象選択手段と、前記分割対象選択手段で選択した分割対象情報格納枠を他の前記矩形情報格納枠と重なり合うことのない複数個の矩形情報格納枠に分割する情報格納枠分割手段と、前記情報格納枠分割手段で分割した矩形情報格納枠を前記変更候補リストに登録する変更候補登録手段と、前記変更候補リストのなかからいずれかの変更候補を選択する変更候補選択手段と、前記分割対象選択手段で選択した分割対象情報格納枠の大きさを、前記変更候補選択手段で選択した矩形情報格納枠に変更する情報格納枠変更手段とを有し、
かつ、前記矩形情報格納枠の配置位置について上下左右方向のうち少なくとも3つの方向に優先度を設定し、
前記変更候補選択手段は、前記変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから、前記優先度に従ってその方向の配置位置が最端のものを選択するようになっていることを特徴とするレイアウトシステム。 - 複数の掲載情報を記憶するための掲載情報記憶手段と、
前記掲載情報記憶手段のなかから前記掲載情報を選択する掲載情報選択手段と、
前記掲載情報選択手段で選択した掲載情報を所定のレイアウト領域に配置された複数の矩形情報格納枠に格納すると共に、複数の前記矩形情報格納枠が重なり合っているときは、それら矩形情報格納枠が重なり合わないように、それら矩形情報格納枠のうちいずれかの大きさを、矩形状を保持したまま変更することによりレイアウトを行うレイアウト手段と、を備えたレイアウトシステムであって、
変更後の矩形情報格納枠の候補である変更候補を複数個保持した変更候補リストを記憶するための変更候補リスト記憶手段を備え、
前記レイアウト手段は、
複数の前記矩形情報格納枠が重なり合っているときは、前記重なり合っている複数の矩形情報格納枠のうちいずれかを分割対象情報格納枠として選択する分割対象選択手段と、前記分割対象選択手段で選択した分割対象情報格納枠を他の前記矩形情報格納枠と重なり合うことのない複数個の矩形情報格納枠に分割する情報格納枠分割手段と、前記情報格納枠分割手段で分割した矩形情報格納枠を前記変更候補リストに登録する変更候補登録手段と、前記変更候補リストのなかからいずれかの変更候補を選択する変更候補選択手段と、前記分割対象選択手段で選択した分割対象情報格納枠の大きさを、前記変更候補選択手段で選択した矩形情報格納枠に変更する情報格納枠変更手段とを有し、
かつ、前記矩形情報格納枠の配置位置について前記所定のレイアウト領域における第1の方向、当該第1の方向と相反する方向である第2の方向、前記第1及び第2の方向と直交する方向で且つお互いに相反する方向である第3、第4の方向の優先度を設定し、
前記変更候補選択手段は、前記変更候補記憶手段に登録されている矩形情報格納枠のなかから、優先度の最も高い方向の配置位置が最端のものを選択し、それらが複数ある場合は次に優先度の高い方向の配置位置が最端のものを選択するようになっていることを特徴とするレイアウトシステム。 - 複数の掲載情報を記憶するための掲載情報記憶手段と、
前記掲載情報記憶手段のなかから前記掲載情報を選択する掲載情報選択手段と、
前記掲載情報選択手段で選択した掲載情報を所定のレイアウト領域に配置された複数の矩形情報格納枠に格納すると共に、複数の前記矩形情報格納枠が重なり合っているときは、それら矩形情報格納枠が重なり合わないように、それら矩形情報格納枠のうちいずれかの大きさを、矩形状を保持したまま変更することによりレイアウトを行うレイアウト手段と、を備えたレイアウトシステムであって、
変更後の矩形情報格納枠の候補である変更候補を複数個保持した変更候補リストを記憶するための変更候補リスト記憶手段を備え、
前記レイアウト手段は、
複数の前記矩形情報格納枠が重なり合っているときは、前記重なり合っている複数の矩形情報格納枠のうちいずれかを分割対象情報格納枠として選択する分割対象選択手段と、前記分割対象選択手段で選択した分割対象情報格納枠を他の前記矩形情報格納枠と重なり合うことのない複数個の矩形情報格納枠に分割する情報格納枠分割手段と、前記情報格納枠分割手段で分割した矩形情報格納枠を前記変更候補リストに登録する変更候補登録手段と、前記変更候補リストのなかからいずれかの変更候補を選択する変更候補選択手段と、前記分割対象選択手段で選択した分割対象情報格納枠の大きさを、前記変更候補選択手段で選択した矩形情報格納枠に変更する情報格納枠変更手段とを有し、
前記変更候補選択手段は、前記変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから面積が最大のものを選択するようになっていることを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項1〜3のいずれかにおいて、
前記変更候補選択手段は、変更候補選択条件に従って前記変更候補リストのなかからいずれかを選択するようになっていることを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項4において、
前記変更候補選択条件は、前記変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから面積が所定以上のものを選択する条件を含むことを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項4及び5のいずれかにおいて、
前記変更候補選択条件は、前記変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから面積が所定以下のものを選択する条件を含むことを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項4乃至6のいずれかにおいて、
前記変更候補選択条件は、前記変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから左右方向の長さが所定以上のものを選択する条件を含むことを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項4乃至6のいずれかにおいて、
前記変更候補選択条件は、前記変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから左右方向(前記所定のレイアウト領域における第1の方向、当該第1の方向と相反する方向である第2の方向、前記第1及び第2の方向と直交する方向で且つお互いに相反する方向である第3、第4の方向のうち、第1及び第2の方向)の長さが所定以上のものを選択する条件を含むことを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項4乃至8のいずれかにおいて、
前記変更候補選択条件は、前記変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから左右方向の長さが所定以下のものを選択する条件を含むことを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項4乃至8のいずれかにおいて、
前記変更候補選択条件は、前記変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから左右方向(前記所定のレイアウト領域における第1の方向、当該第1の方向と相反する方向である第2の方向、前記第1及び第2の方向と直交する方向で且つお互いに相反する方向である第3、第4の方向のうち、第1及び第2の方向)の長さが所定以下のものを選択する条件を含むことを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項4乃至10のいずれかにおいて、
前記変更候補選択条件は、前記変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから上下方向の長さが所定以上のものを選択する条件を含むことを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項4乃至10のいずれかにおいて、
前記変更候補選択条件は、前記変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから上下方向(前記所定のレイアウト領域における第1の方向、当該第1の方向と相反する方向である第2の方向、前記第1及び第2の方向と直交する方向で且つお互いに相反する方向である第3、第4の方向のうち、第3及び第4の方向)の長さが所定以上のものを選択する条件を含むことを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項4乃至12のいずれかにおいて、
前記変更候補選択条件は、前記変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから上下方向の長さが所定以下のものを選択する条件を含むことを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項4乃至12のいずれかにおいて、
前記変更候補選択条件は、前記変更候補リストに登録されている矩形情報格納枠のなかから上下方向(前記所定のレイアウト領域における第1の方向、当該第1の方向と相反する方向である第2の方向、前記第1及び第2の方向と直交する方向で且つお互いに相反する方向である第3、第4の方向のうち、第3及び第4の方向)の長さが所定以下のものを選択する条件を含むことを特徴とするレイアウトシステム。
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