JP4288972B2 - レイアウトシステム、レイアウト支援システム、レイアウト支援プログラム及びレイアウト支援方法 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、文字情報や画像情報等のレイアウト要素を所定のレイアウト領域に配置してレイアウトを行うシステムおよびプログラム、並びに方法に係り、特に、動的に提供されるコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートを作成するのに好適なレイアウトシステム、レイアウト支援システム、レイアウトプログラムおよびレイアウト支援プログラム、並びにレイアウト方法およびレイアウト支援方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
動的に提供されるニュース等のコンテンツをレイアウトする場合は、レイアウトテンプレートを用意しておき、レイアウトテンプレートにコンテンツを流し込むことにより行う。レイアウトテンプレートは、複数のコンテンツ格納枠を所定のレイアウト領域に配置したレイアウト状態を規定したものである。レイアウトは、例えば、ユーザの好みに応じてコンテンツ登録データベース(以下、データベースのことを単にDBと略記する。)のなかから複数のコンテンツを選択し、読み出したコンテンツを、レイアウトテンプレートのコンテンツ格納枠に格納することにより行う。
【0003】
従来、レイアウトテンプレートは、デザインに関する専門知識を有するデザイナがレイアウトアプリケーションを用いて人手で作成することが一般的である。デザイナは、格納されるコンテンツのジャンルや内容を考慮しながら、所定のレイアウト領域にコンテンツ格納枠を配置しては、コンテンツ格納枠の位置、大きさ、形状、色その他の属性値を一つ一つ決定する。レイアウトを行うにあたって最も難しいのは、コンテンツ格納枠の位置や大きさに幅を持たせることである。コンテンツは、動的に提供されるものであってその時々によって情報量が異なる。そのため、レイアウトテンプレートは、これに動的に対応する必要があり、そのためには、コンテンツ格納枠が拡大・縮小できるようにコンテンツ格納枠の位置や大きさにあらかじめ多少の幅を設定しておかなければならない。
【0004】
なお、従来、コンテンツ等のレイアウト要素をレイアウトする技術としては、例えば、特許文献1に開示されているレイアウト装置(以下、第1の従来例という。)、および特許文献2に開示されている画像編集装置(以下、第2の従来例という。)があった。
第1の従来例は、レイアウト指示部によりレイアウトの指示が行われると、履歴情報作成部がレイアウト指示の履歴情報を作成し記憶部に記憶する。取消指示部からレイアウト処理の取消指示があると、履歴情報抽出部は、指定されたレイアウト要素の履歴情報を記憶部から抽出して、処理部によりレイアウト処理を再度実行し最新のレイアウト指示を行う直前の状態を再現する。
【0005】
これにより、特定のレイアウト要素に対してのみレイアウト操作の取消を行うことができる。
第2の従来例では、編集操作手順を含む編集情報が、構造化されたテンプレートという形で、レイアウト要素とともに一体として編集情報格納部に保存されている。そして、第2の従来例は、各編集情報に基づいて画像を編集する。編集情報検索部は、所望の画像編集情報と編集情報格納部に格納されている同一の編集情報をパターンマッチングにより検索する。画像編集部は、編集情報検索部によって検索された編集情報に従って画像を編集する。
【0006】
これにより、編集情報または編集操作履歴データを構造化されたテンプレートという形で再利用することができ、編集操作を効率良く行なうことができる。また、オペレータは、編集情報または編集操作履歴データをパターンマッチングによって検索できるため、同一の編集操作をすべて行なう必要がないため、繰り返し処理の多い画像処理の場合、効率良く迅速に画像を生成することができる。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−76039号公報
【特許文献2】
特開平7−57115号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のレイアウトテンプレート作成方法にあっては、コンテンツ格納枠の位置や大きさに幅を設定するには、コンテンツ格納枠が拡大・縮小したときでもレイアウトが損なわれず、かつ、幅広い情報量のコンテンツに対応できるように行うことが必要であり、多数のコンテンツを想定して設定を行うことから設定には極めて専門知識を必要とするし、専門知識があっても設定作業が容易ではないという問題があった。
【0009】
また、第1および第2の従来例にあってはいずれも、ユーザの操作履歴を利用してレイアウトを行うようになっているが、レイアウトテンプレートを作成する場合に適用しても上記問題を解決することは困難である。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、動的に提供されるコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートを作成するのに好適なレイアウトシステム、レイアウト支援システム、レイアウトプログラムおよびレイアウト支援プログラム、並びにレイアウト方法およびレイアウト支援方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、デザイナがレイアウトテンプレートを作成する過程を詳細に分析した結果、デザイナの操作履歴を利用すれば、コンテンツ格納枠その他のレイアウト要素についてレイアウト設定情報(例えば、コンテンツ格納枠の位置や大きさ等の範囲を規定したもの)を合理的に生成することができることを見出した。レイアウトテンプレートを作成する場合、デザイナは、まず、レイアウト要素を作成して所定のレイアウト領域に配置し、好適なデザインとなるように、レイアウト領域においてレイアウト要素の位置、大きさ、形状、色その他の属性値を試行錯誤しながら調整する。ここで、デザイナが調整の段階で変化させた属性値の範囲は、デザイナがデザイン上許容できる範囲を含んでいるはずである。したがって、デザイナの操作履歴から、レイアウト要素の属性値が変化した範囲を抽出することができれば、レイアウト要素についてレイアウト設定情報を生成することができることになる。
〔発明1〕
上記目的を達成するために、発明1のレイアウトシステムは、
ユーザの操作を入力してレイアウトを行うシステムであって、
前記ユーザの操作を入力するユーザ操作入力手段と、前記ユーザ操作入力手段で入力した操作内容に基づいてレイアウトを行うレイアウト手段と、前記ユーザ操作入力手段で入力した操作について操作履歴を生成する操作履歴生成手段と、前記操作履歴生成手段で生成した操作履歴のなかから前記ユーザの操作のうちレイアウトに寄与する操作をレイアウト操作として抽出するレイアウト操作抽出手段と、前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作に基づいてレイアウトの範囲設定に関するレイアウト設定情報を生成するレイアウト設定情報生成手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
このような構成であれば、ユーザの操作がユーザ操作入力手段に入力されると、レイアウト手段により、入力された操作内容に基づいてレイアウトが行われるとともに、操作履歴生成手段により、入力された操作について操作履歴が生成される。そして、レイアウト操作抽出手段により、生成された操作履歴のなかから、ユーザの操作のうちレイアウトに寄与する操作がレイアウト操作として抽出され、レイアウト設定情報生成手段により、抽出されたレイアウト操作に基づいてレイアウト設定情報が生成される。
【0012】
これにより、ユーザの操作履歴から、レイアウトの範囲設定に関するレイアウト設定情報を生成することができるので、レイアウト要素の属性値等に幅を持たせる場合、デザイナは、専門知識をさほど有していなくても、レイアウト設定情報を通してレイアウトの範囲設定を比較的適切に行うことができる。また、試行錯誤が少なくてすむので、レイアウトの範囲設定に関する作業が比較的容易となる。したがって、従来に比して、動的に提供されるコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートを比較的容易に作成することができるという効果が得られる。
【0013】
ここで、レイアウト設定情報は、レイアウトの範囲設定に関する情報をいい、これには、例えば、レイアウト要素の範囲設定に関する情報、またはコンテンツ格納枠の属性値の操作範囲を示す情報が含まれる。以下、発明16のレイアウト支援システム、発明17のレイアウトプログラム、発明18のレイアウト支援プログラム、発明19のレイアウト方法、および発明20のレイアウト支援方法において同じである。
【0014】
また、レイアウトとは、例えば、画面上に表示することを目的としてレイアウトを行う場合にはその表示レイアウトを、紙面上に印刷することを目的としてレイアウトを行う場合にはその印刷レイアウトをいう。以下、発明16のレイアウト支援システム、発明17のレイアウトプログラム、発明18のレイアウト支援プログラム、発明19のレイアウト方法、および発明20のレイアウト支援方法において同じである。
【0015】
また、本システムは、単一の装置、端末その他の機器として実現するようにしてもよいし、複数の装置、端末その他の機器を通信可能に接続したネットワークシステムとして実現するようにしてもよい。後者の場合、各構成要素は、それぞれ通信可能に接続されていれば、複数の機器等のうちいずれに属していてもよい。以下、発明2のレイアウトシステム、および発明16のレイアウト支援システムにおいて同じである。
〔発明2〕
さらに、発明2のレイアウトシステムは、
ユーザの操作を入力してレイアウト要素をレイアウトするシステムであって、
前記ユーザの操作を入力するユーザ操作入力手段と、前記ユーザ操作入力手段で入力した操作内容に基づいて前記レイアウト要素をレイアウトするレイアウト手段と、前記ユーザ操作入力手段で入力した操作について操作履歴情報を生成する操作履歴情報生成手段と、前記操作履歴情報生成手段で生成した操作履歴情報のなかから前記ユーザの操作のうち前記レイアウト要素に対する操作をレイアウト操作として抽出するレイアウト操作抽出手段と、前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作に基づいて前記レイアウト要素の範囲設定に関するレイアウト設定情報を生成するレイアウト設定情報生成手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
このような構成であれば、ユーザの操作がユーザ操作入力手段に入力されると、レイアウト手段により、入力された操作内容に基づいてレイアウト要素がレイアウトされるとともに、操作履歴情報生成手段により、入力された操作について操作履歴情報が生成される。そして、レイアウト操作抽出手段により、生成された操作履歴情報のなかから、ユーザの操作のうちレイアウト要素に対する操作がレイアウト操作として抽出され、レイアウト設定情報生成手段により、抽出されたレイアウト操作に基づいてレイアウト設定情報が生成される。
【0017】
これにより、ユーザの操作履歴から、レイアウト要素の範囲設定に関するレイアウト設定情報を生成することができるので、レイアウト要素の属性値等に幅を持たせる場合、デザイナは、専門知識をさほど有していなくても、レイアウト設定情報を通してレイアウト要素の範囲設定を比較的適切に行うことができる。また、試行錯誤が少なくてすむので、レイアウト要素の範囲設定に関する作業が比較的容易となる。したがって、従来に比して、動的に提供されるコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートを比較的容易に作成することができるという効果が得られる。
【0018】
ここで、レイアウト設定情報は、レイアウト要素の範囲設定に関する情報をいい、これには、例えば、コンテンツ格納枠の属性値の操作範囲を示す情報が含まれる。
また、レイアウト要素には、文字情報、画像情報その他のコンテンツ、またはコンテンツ格納枠が含まれる。
【0019】
また、レイアウトとは、例えば、画面上に表示することを目的としてレイアウト要素をレイアウトする場合にはその表示レイアウトを、紙面上に印刷することを目的としてレイアウト要素をレイアウトする場合にはその印刷レイアウトをいう。
〔発明3〕
さらに、発明3のレイアウトシステムは、発明2のレイアウトシステムにおいて、
さらに、前記操作履歴情報生成手段で生成した操作履歴情報を記憶するための操作履歴情報記憶手段を備え、
前記レイアウト操作抽出手段は、前記操作履歴情報記憶手段の操作履歴情報のなかから前記ユーザの操作のうち前記レイアウト要素に対する操作をレイアウト操作として抽出するようになっていることを特徴とする。
【0020】
このような構成であれば、操作履歴情報生成手段により、入力された操作について操作履歴情報が生成され、生成された操作履歴情報が操作履歴情報記憶手段に記憶される。そして、レイアウト操作抽出手段により、操作履歴情報記憶手段の操作履歴情報のなかから、ユーザの操作のうちレイアウト要素に対する操作がレイアウト操作として抽出される。
【0021】
ここで、操作履歴情報記憶手段は、操作履歴情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、操作履歴情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、操作履歴情報をあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によって操作履歴情報を記憶するようになっていてもよい。
〔発明4〕
さらに、発明4のレイアウトシステムは、発明2および3のいずれかのレイアウトシステムにおいて、
さらに、前記レイアウト設定情報生成手段で生成したレイアウト設定情報に基づいて、所定のレイアウト領域に前記レイアウト要素を配置したレイアウト状態を規定したレイアウトテンプレートを生成するテンプレート生成手段を備えることを特徴とする。
【0022】
このような構成であれば、テンプレート生成手段により、生成されたレイアウト設定情報に基づいて、所定のレイアウト領域にレイアウト要素を配置したレイアウト状態を規定したレイアウトテンプレートが生成される。
これにより、レイアウト設定情報に基づいてレイアウトテンプレートが生成されるので、動的に提供されるコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートをさらに容易に作成することができるという効果も得られる。
〔発明5〕
さらに、発明5のレイアウトシステムは、発明2ないし4のいずれかのレイアウトシステムにおいて、
前記レイアウト要素は、コンテンツを格納するためのコンテンツ格納枠を含み、
前記レイアウト操作抽出手段は、前記操作履歴情報記憶手段の操作履歴情報のなかから前記ユーザの操作のうち前記コンテンツ格納枠に対する操作を前記レイアウト操作として抽出するようになっていることを特徴とする。
【0023】
このような構成であれば、レイアウト操作抽出手段により、操作履歴情報記憶手段の操作履歴情報のなかから、ユーザの操作のうちコンテンツ格納枠に対する操作がレイアウト操作として抽出される。
これにより、コンテンツ格納枠に対する操作がレイアウト操作として抽出されるので、コンテンツ格納枠の範囲設定に関するレイアウト設定情報を生成することができる。そのため、コンテンツ格納枠の属性値等に幅を持たせる場合、デザイナは、専門知識をさほど有していなくても、レイアウト設定情報を通してコンテンツ格納枠の範囲設定を比較的適切に行うことができる。また、試行錯誤が少なくてすむので、コンテンツ格納枠の範囲設定に関する作業が比較的容易となる。したがって、動的に提供されるコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートをさらに容易に作成することができるという効果も得られる。
〔発明6〕
さらに、発明6のレイアウトシステムは、発明5のレイアウトシステムにおいて、
前記レイアウト操作抽出手段は、前記コンテンツ格納枠に対するレイアウト操作であっても前記コンテンツ格納枠の作成操作は抽出しないようになっていることを特徴とする。
【0024】
このような構成であれば、レイアウト操作抽出手段により、コンテンツ格納枠に対するレイアウト操作であってもコンテンツ格納枠の作成操作は抽出されない。
コンテンツ格納枠を作成する場合は、ユーザがコンテンツ格納枠の作成操作を行うが、レイアウトアプリケーションによっては、あらかじめ定められた所定の位置に所定の大きさでコンテンツ格納枠が作成されることがある。この場合、コンテンツ格納枠の作成操作には、「コンテンツ格納枠の作成」についてはユーザの意図が含まれているが、「コンテンツ格納枠の位置や大きさその他の属性値」については初期値が採用されることからユーザの意図が含まれていない可能性がある。したがって、利用度の高いレイアウト設定情報を生成する観点からは、コンテンツ格納枠の作成操作を積極的に除外するのが好ましい。
【0025】
これにより、レイアウト設定情報を生成するにあたってコンテンツ格納枠の作成操作が考慮されないので、比較的利用度の高いレイアウト設定情報を生成することができる。したがって、動的に提供されるコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートをさらに容易に作成することができるという効果も得られる。
〔発明7〕
さらに、発明7のレイアウトシステムは、発明5および6のいずれかのレイアウトシステムにおいて、
前記レイアウト操作抽出手段は、前記操作履歴情報記憶手段の操作履歴情報のなかから前記ユーザの操作のうち前記コンテンツ格納枠の属性値に対する操作を前記レイアウト操作として抽出するようになっていることを特徴とする。
【0026】
このような構成であれば、レイアウト操作抽出手段により、操作履歴情報記憶手段の操作履歴情報のなかから、ユーザの操作のうちコンテンツ格納枠の属性値に対する操作がレイアウト操作として抽出される。
これにより、コンテンツ格納枠の属性値に対する操作がレイアウト操作として抽出されるので、コンテンツ格納枠の属性値の範囲設定に関するレイアウト設定情報を生成することができる。そのため、コンテンツ格納枠の属性値に幅を持たせる場合、デザイナは、専門知識をさほど有していなくても、レイアウト設定情報を通してコンテンツ格納枠の属性値の範囲設定を比較的適切に行うことができる。また、試行錯誤が少なくてすむので、コンテンツ格納枠の属性値の範囲設定に関する作業が比較的容易となる。したがって、動的に提供されるコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートをさらに容易に作成することができるという効果も得られる。
〔発明8〕
さらに、発明8のレイアウトシステムは、発明7のレイアウトシステムにおいて、
前記レイアウト設定情報生成手段は、前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作に基づいて、前記コンテンツ格納枠の属性値の操作範囲を示す情報を前記レイアウト設定情報として生成するようになっていることを特徴とする。
【0027】
このような構成であれば、レイアウト設定情報生成手段により、抽出されたレイアウト操作に基づいて、コンテンツ格納枠の属性値の操作範囲を示す情報がレイアウト設定情報として生成される。
これにより、コンテンツ格納枠の属性値の操作範囲を示す情報がレイアウト設定情報として生成されるので、このようなレイアウト設定情報を参照すれば、コンテンツ格納枠の属性値の範囲設定に関する作業がさらに容易となる。したがって、動的に提供されるコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートをさらに容易に作成することができるという効果も得られる。
〔発明9〕
さらに、発明9のレイアウトシステムは、発明8のレイアウトシステムにおいて、
前記レイアウト設定情報生成手段は、前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作に基づいて、前記コンテンツ格納枠の属性値について前記ユーザによって操作された最大値および最小値を求め、得られた最大値および最小値を示す情報を前記レイアウト設定情報として生成するようになっていることを特徴とする。
【0028】
このような構成であれば、レイアウト設定情報生成手段により、抽出されたレイアウト操作に基づいて、コンテンツ格納枠の属性値についてユーザによって操作された最大値および最小値が求められ、得られた最大値および最小値を示す情報がレイアウト設定情報として生成される。
これにより、コンテンツ格納枠の属性値についてユーザによって操作された最大値および最小値を示す情報がレイアウト設定情報として生成されるので、このようなレイアウト設定情報を参照すれば、コンテンツ格納枠の属性値の範囲設定に関する作業がさらに容易となる。したがって、動的に提供されるコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートをさらに容易に作成することができるという効果も得られる。
〔発明10〕
さらに、発明10のレイアウトシステムは、発明8および9のいずれかのレイアウトシステムにおいて、
さらに、前記レイアウト設定情報生成手段で生成したレイアウト設定情報を変更するレイアウト設定情報変更手段を備え、
前記レイアウト設定情報変更手段は、前記レイアウト設定情報生成手段で生成したレイアウト設定情報の属性値の範囲が拡大するように当該レイアウト設定情報を変更するようになっていることを特徴とする。
【0029】
このような構成であれば、レイアウト設定情報変更手段により、生成されたレイアウト設定情報の属性値の範囲が拡大するようにそのレイアウト設定情報が変更される。
コンテンツ格納枠の属性値の範囲が拡大すれば、幅広い情報量のコンテンツに対応することができる。したがって、デザインをさほど損なうことなく、幅広い情報量のコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートを比較的容易に作成することができるという効果も得られる。
〔発明11〕
さらに、発明11のレイアウトシステムは、発明8および9のいずれかのレイアウトシステムにおいて、
さらに、前記レイアウト設定情報生成手段で生成したレイアウト設定情報を変更するレイアウト設定情報変更手段を備え、
前記レイアウト設定情報変更手段は、前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作に基づいて前記コンテンツ格納枠の属性値が時系列にみて変化した方向を求め、前記レイアウト設定情報生成手段で生成したレイアウト設定情報の属性値の範囲が前記変化方向に拡大するように当該レイアウト設定情報を変更するようになっていることを特徴とする。
【0030】
このような構成であれば、レイアウト設定情報変更手段により、抽出されたレイアウト操作に基づいてコンテンツ格納枠の属性値が時系列にみて変化した方向が求められ、生成されたレイアウト設定情報の属性値の範囲が変化方向に拡大するようにそのレイアウト設定情報が変更される。
コンテンツ格納枠の属性値が時系列にみて変化した方向にレイアウト設定情報の属性値の範囲が拡大するのは、ユーザがその方向に属性値の範囲を拡大することを許容している可能性があるため、デザインを損なう可能性が少ない。また、コンテンツ格納枠の属性値の範囲が拡大すれば、幅広い情報量のコンテンツに対応することができる。したがって、デザインをさほど損なうことなく、幅広い情報量のコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートを比較的容易に作成することができるという効果も得られる。
〔発明12〕
さらに、発明12のレイアウトシステムは、発明8および9のいずれかのレイアウトシステムにおいて、
さらに、前記レイアウト設定情報生成手段で生成したレイアウト設定情報を変更するレイアウト設定情報変更手段を備え、
前記レイアウト設定情報変更手段は、前記レイアウト設定情報生成手段で前記レイアウト設定情報の生成対象となる複数のコンテンツ格納枠のうち第1コンテンツ格納枠について生成したレイアウト設定情報に基づいて、前記複数のコンテンツ格納枠のうち第2コンテンツ格納枠について生成したレイアウト設定情報の属性値の範囲が拡大するように当該第2コンテンツ格納枠についてのレイアウト設定情報を変更するようになっていることを特徴とする。
【0031】
このような構成であれば、レイアウト設定情報変更手段により、第1コンテンツ格納枠について生成されたレイアウト設定情報に基づいて、第2コンテンツ格納枠について生成されたレイアウト設定情報の属性値の範囲が拡大するようにその第2コンテンツ格納枠についてのレイアウト設定情報が変更される。
コンテンツ格納枠の属性値の範囲が拡大すれば、幅広い情報量のコンテンツに対応することができる。さらに、この場合、関連性があるコンテンツ格納枠がいくつかある場合は、第1コンテンツ格納枠についてのレイアウト設定情報に基づいて、第2コンテンツ格納枠についてのレイアウト設定情報を変更すると、ユーザは、第2コンテンツ格納枠についてレイアウト設定情報を変更しなくてすむので、変更作業の手間が低減される。したがって、デザインをさほど損なうことなく、幅広い情報量のコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートを比較的容易に作成することができるとともに、レイアウト設定情報の変更作業の手間を比較的低減することができるという効果も得られる。
〔発明13〕
さらに、発明13のレイアウトシステムは、発明8および9のいずれかのレイアウトシステムにおいて、
さらに、前記レイアウト設定情報生成手段で生成したレイアウト設定情報を変更するレイアウト設定情報変更手段を備え、
前記レイアウト設定情報変更手段は、前記レイアウト設定情報生成手段で前記レイアウト設定情報の生成対象となる複数のコンテンツ格納枠のうち第1コンテンツ格納枠について、前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作に基づいて当該第1コンテンツ格納枠の属性値が時系列にみて変化した方向を求め、前記複数のコンテンツ格納枠のうち第2コンテンツ格納枠について生成したレイアウト設定情報の属性値の範囲が前記変化方向に拡大するように当該第2コンテンツ格納枠についてのレイアウト設定情報を変更するようになっていることを特徴とする。
【0032】
このような構成であれば、レイアウト設定情報変更手段により、第1コンテンツ格納枠について抽出されたレイアウト操作に基づいてその第1コンテンツ格納枠の属性値が時系列にみて変化した方向が求められ、第2コンテンツ格納枠について生成されたレイアウト設定情報の属性値の範囲が変化方向に拡大するようにその第2コンテンツ格納枠についてのレイアウト設定情報が変更される。
【0033】
コンテンツ格納枠の属性値が時系列にみて変化した方向にレイアウト設定情報の属性値の範囲が拡大するのは、ユーザがその方向に属性値の範囲を拡大することを許容している可能性があるため、デザインを損なう可能性が少ない。また、コンテンツ格納枠の属性値の範囲が拡大すれば、幅広い情報量のコンテンツに対応することができる。さらに、この場合、関連性があるコンテンツ格納枠がいくつかある場合は、第1コンテンツ格納枠についてのレイアウト設定情報に基づいて、第2コンテンツ格納枠についてのレイアウト設定情報を変更すると、ユーザは、第2コンテンツ格納枠についてレイアウト設定情報を変更しなくてすむので、変更作業の手間が低減される。したがって、デザインをさほど損なうことなく、幅広い情報量のコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートを比較的容易に作成することができるとともに、レイアウト設定情報の変更作業の手間を比較的低減することができるという効果も得られる。
〔発明14〕
さらに、発明14のレイアウトシステムは、発明12および13のいずれかのレイアウトシステムにおいて、
前記レイアウト設定情報変更手段は、前記第1コンテンツ格納枠についてのレイアウト設定情報の属性値と所定以上重複しているレイアウト設定情報を有するコンテンツ格納枠を前記第2コンテンツ格納枠として選択するようになっていることを特徴とする。
【0034】
このような構成であれば、レイアウト設定情報変更手段により、第1コンテンツ格納枠についてのレイアウト設定情報の属性値と所定以上重複しているレイアウト設定情報を有するコンテンツ格納枠が第2コンテンツ格納枠として選択される。
これにより、第1コンテンツ格納枠と関連性があるコンテンツが第2コンテンツ格納枠として選択されるので、レイアウト設定情報の変更作業の手間を比較的確実に低減することができるという効果も得られる。
〔発明15〕
さらに、発明15のレイアウトシステムは、発明7ないし14のいずれかのレイアウトシステムにおいて、
前記コンテンツ格納枠の属性値は、前記コンテンツ格納枠の位置、大きさ、形状、フォントまたは色を特定するためのパラメータであることを特徴とする。
【0035】
このような構成であれば、レイアウト操作抽出手段により、操作履歴情報記憶手段の操作履歴情報のなかから、コンテンツ格納枠の位置、大きさ、形状、フォントまたは色を特定するためのパラメータに対する操作がレイアウト操作として抽出され、レイアウト設定情報生成手段により、抽出されたレイアウト操作に基づいてレイアウト設定情報が生成される。
〔発明16〕
一方、上記目的を達成するために、発明16のレイアウト支援システムは、
発明1のレイアウトシステムにおける前記ユーザ操作入力手段、前記レイアウト手段および前記操作履歴生成手段を備えるレイアウト装置に適用するシステムであって、
前記操作履歴生成手段で生成した操作履歴のなかから前記ユーザの操作のうちレイアウトに寄与する操作をレイアウト操作として抽出するレイアウト操作抽出手段と、前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作に基づいてレイアウトの範囲設定に関するレイアウト設定情報を生成するレイアウト設定情報生成手段とを備えることを特徴とする。
【0036】
このような構成であれば、レイアウト装置では、ユーザの操作がユーザ操作入力手段に入力されると、レイアウト手段により、入力された操作内容に基づいてレイアウトが行われるとともに、操作履歴生成手段により、入力された操作について操作履歴が生成される。
そして、本発明に係るレイアウト支援システムでは、レイアウト操作抽出手段により、生成された操作履歴のなかから、ユーザの操作のうちレイアウトに寄与する操作がレイアウト操作として抽出され、レイアウト設定情報生成手段により、抽出されたレイアウト操作に基づいてレイアウト設定情報が生成される。
【0037】
これにより、発明1のレイアウトシステムと同等の効果が得られる。
〔発明17〕
一方、上記目的を達成するために、発明17のレイアウトプログラムは、
ユーザの操作を入力してレイアウトを行うプログラムであって、
前記ユーザの操作を入力するユーザ操作入力手段を利用可能なコンピュータに対して、
前記ユーザ操作入力手段で入力した操作内容に基づいてレイアウトを行うレイアウト手段、前記ユーザ操作入力手段で入力した操作について操作履歴を生成する操作履歴生成手段、前記操作履歴生成手段で生成した操作履歴のなかから前記ユーザの操作のうちレイアウトに寄与する操作をレイアウト操作として抽出するレイアウト操作抽出手段、および前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作に基づいてレイアウトの範囲設定に関するレイアウト設定情報を生成するレイアウト設定情報生成手段として実現される処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0038】
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、発明1のレイアウトシステムと同等の作用および効果が得られる。
〔発明18〕
一方、上記目的を達成するために、発明18のレイアウト支援プログラムは、発明1のレイアウトシステムにおける前記ユーザ操作入力手段、前記レイアウト手段および前記操作履歴生成手段を利用可能なコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記操作履歴生成手段で生成した操作履歴のなかから前記ユーザの操作のうちレイアウトに寄与する操作をレイアウト操作として抽出するレイアウト操作抽出手段、および前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作に基づいてレイアウトの範囲設定に関するレイアウト設定情報を生成するレイアウト設定情報生成手段として実現される処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0039】
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、発明16のレイアウト支援システムと同等の作用および効果が得られる。
〔発明19〕
一方、上記目的を達成するために、発明19のレイアウト方法は、
ユーザの操作を入力してレイアウトを行う方法であって、
前記ユーザの操作を入力するユーザ操作入力ステップと、前記ユーザ操作入力ステップで入力した操作内容に基づいてレイアウトを行うレイアウトステップと、前記ユーザ操作入力ステップで入力した操作について操作履歴を生成する操作履歴生成ステップと、前記操作履歴生成ステップで生成した操作履歴のなかから前記ユーザの操作のうちレイアウトに寄与する操作をレイアウト操作として抽出するレイアウト操作抽出ステップと、前記レイアウト操作抽出ステップで抽出したレイアウト操作に基づいてレイアウトの範囲設定に関するレイアウト設定情報を生成するレイアウト設定情報生成ステップとを含むことを特徴とする。
【0040】
これにより、発明1のレイアウトシステムと同等の効果が得られる。
〔発明20〕
一方、上記目的を達成するために、発明20のレイアウト支援方法は、
発明1のレイアウトシステムにおける前記ユーザ操作入力手段、前記レイアウト手段および前記操作履歴生成手段を備えるレイアウト装置を用いてレイアウトを支援する方法であって、
前記操作履歴生成手段で生成した操作履歴のなかから前記ユーザの操作のうちレイアウトに寄与する操作をレイアウト操作として抽出するレイアウト操作抽出ステップと、前記レイアウト操作抽出ステップで抽出したレイアウト操作に基づいてレイアウトの範囲設定に関するレイアウト設定情報を生成するレイアウト設定情報生成ステップとを含むことを特徴とする。
【0041】
これにより、発明16のレイアウト支援システムと同等の効果が得られる。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1ないし図9は、本発明に係るレイアウトシステム、レイアウト支援システム、レイアウトプログラムおよびレイアウト支援プログラム、並びにレイアウト方法およびレイアウト支援方法の実施の形態を示す図である。
【0043】
本実施の形態は、本発明に係るレイアウトシステム、レイアウト支援システム、レイアウトプログラムおよびレイアウト支援プログラム、並びにレイアウト方法およびレイアウト支援方法を、ユーザの操作履歴に基づいて、所定のレイアウト領域にコンテンツ格納枠を配置したレイアウト状態を規定したレイアウトテンプレートを生成する場合について適用したものである。
【0044】
まず、本発明に係るレイアウト装置100の構成を図1を参照しながら説明する。
図1は、レイアウト装置100の構成を示すブロック図である。
レイアウト装置100は、図1に示すように、制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU30と、所定領域にあらかじめCPU30の制御プログラム等を格納しているROM32と、ROM32等から読み出したデータやCPU30の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM34と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F38とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス39で相互にかつデータ授受可能に接続されている。
【0045】
I/F38には、外部装置として、ヒューマンインターフェースとしてデータの入力が可能なキーボードやマウス等からなる入力装置40と、画像信号に基づいて画面を表示する表示装置42と、ユーザの操作履歴を示す操作履歴情報を登録する操作履歴情報登録DB44と、文字情報や画像情報からなるコンテンツを登録したコンテンツ登録DB45と、レイアウトテンプレートを登録するテンプレート登録DB46とが接続されている。
【0046】
次に、レイアウトテンプレートの構造を図2および図3を参照しながら詳細に説明する。
図2および図3は、レイアウトテンプレートの構造を示す図である。
レイアウトテンプレートは、図2に示すように、日付情報を格納するためのコンテンツ格納枠301と、タイトル情報を格納するためのコンテンツ格納枠302と、見出情報を格納するためのコンテンツ格納枠303と、画像情報を格納するためのコンテンツ格納枠304と、文字情報を格納するためのコンテンツ格納枠305〜307と、フッダ情報を格納するためのコンテンツ格納枠308とをレイアウト領域300に配置したレイアウト状態を規定している。なお、図2はあくまで一例であり、情報格納枠の形状、大きさ、個数またはレイアウト領域300での配置位置は、各レイアウトテンプレートによってそれぞれ異なる。
【0047】
コンテンツ格納枠301〜308は、レイアウトを行う上での論理的な枠組みであり、表示上または印刷上には現れない。したがって、各コンテンツ格納枠301〜308にコンテンツを格納すると、図3に示すような表示結果または印刷結果が得られる。
次に、CPU30の構成およびCPU30で実行される処理を図4および図5を参照しながら説明する。
【0048】
CPU30は、マイクロプロセッシングユニット(MPU)等からなり、ROM32の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図4および図5のフローチャートに示すコンテンツ格納枠レイアウト処理およびレイアウトテンプレート生成処理をそれぞれ時分割で実行するようになっている。
【0049】
初めに、コンテンツ格納枠レイアウト処理を図4を参照しながら詳細に説明する。
図4は、コンテンツ格納枠レイアウト処理を示すフローチャートである。
コンテンツ格納枠レイアウト処理は、ユーザの操作に応じてコンテンツ格納枠をレイアウトする処理であって、CPU30において実行されると、まず、図4に示すように、ステップS100に移行するようになっている。
【0050】
ステップS100では、レイアウトの開始要求が入力装置40から入力されたか否かを判定し、レイアウトの開始要求が入力されたと判定したとき(Yes)は、ステップS102に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、レイアウトの開始要求が入力されるまでステップS100で待機する。
ステップS102では、ユーザの操作を入力装置40から入力し、ステップS104に移行して、入力した操作内容に基づいてコンテンツ格納枠をレイアウトする。具体的に、ステップS104では、入力した操作がコンテンツ格納枠の作成操作である場合は、レイアウト領域300の所定の位置に所定の大きさでコンテンツ格納枠を作成する。また、入力した操作がコンテンツ格納枠の属性値(例えば、コンテンツ格納枠の位置、大きさ、形状、フォントまたは色を特定するためのパラメータ)に対する操作である場合は、指定のコンテンツ格納枠の属性値を操作量に応じて変更する。また、入力した操作がコンテンツ格納枠にコンテンツを格納する操作である場合は、コンテンツ登録DB45から指定のコンテンツを読み出し、読み出したコンテンツを指定のコンテンツ格納枠に格納する。なお、コンテンツは、コンテンツ登録DB45から読み出すに限らず、日付情報やタイトル情報である場合は、時刻情報に基づいて生成したり、入力した操作内容に基づいて生成したりする。
【0051】
次いで、ステップS106に移行して、ステップS102で入力した操作について操作履歴情報を生成し、ステップS108に移行して、生成した操作履歴情報を操作履歴情報登録DB44に登録し、ステップS110に移行する。なお、操作履歴情報の生成方法については従来の例による。
ステップS110では、レイアウトの終了要求が入力装置40から入力されたか否かを判定し、レイアウトの終了要求が入力されたと判定したとき(Yes)は、ステップS112に移行して、レイアウト結果をテンプレート登録DB46に登録し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0052】
一方、ステップS110で、レイアウトの終了要求が入力装置40から入力されないと判定したとき(No)は、ステップS102に移行する。
次に、レイアウトテンプレート生成処理を図5を参照しながら詳細に説明する。
図5は、レイアウトテンプレート生成処理を示すフローチャートである。
【0053】
レイアウトテンプレート生成処理は、ユーザの操作履歴に基づいてレイアウトテンプレートを生成する処理であって、CPU30において実行されると、まず、図5に示すように、ステップS200に移行するようになっている。
ステップS200では、レイアウトテンプレートの生成要求が入力装置40から入力されたか否かを判定し、レイアウトテンプレートの生成要求が入力されたと判定したとき(Yes)は、ステップS202に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、レイアウトテンプレートの生成要求が入力されるまでステップS200で待機する。
【0054】
ステップS202では、操作履歴情報登録DB44に操作履歴情報が登録されているか否かを判定し、操作履歴情報が登録されていると判定したとき(Yes)は、ステップS204に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、ステップS200に移行する。
ステップS204では、操作履歴情報登録DB44の操作履歴情報のなかから、ユーザの操作のうちコンテンツ格納枠に対する操作をレイアウト操作として抽出する。ただし、コンテンツ格納枠に対するレイアウト操作であってもコンテンツ格納枠の作成操作は抽出しない。
【0055】
次いで、ステップS206に移行して、抽出したレイアウト操作に基づいて、コンテンツ格納枠の属性値の操作範囲を示す情報をレイアウト設定情報として生成する。具体的には、抽出したレイアウト操作に基づいて、コンテンツ格納枠の属性値についてユーザによって操作された最大値および最小値を求め、得られた最大値および最小値を示す情報をレイアウト設定情報として生成する。
【0056】
次いで、ステップS208に移行して、生成したレイアウト設定情報を変更する。具体的には、第1の変更方法として、生成したレイアウト設定情報の属性値の範囲が拡大するようにそのレイアウト設定情報を変更する。第2の変更方法として、抽出したレイアウト操作に基づいてコンテンツ格納枠の属性値が時系列にみて変化した方向を求め、生成したレイアウト設定情報の属性値の範囲が変化方向に拡大するようにそのレイアウト設定情報を変更する。第1の変更方法を選択するか第2の変更方法を選択するかは、例えば、所定の選択条件を定めておき、選択条件に基づいてレイアウト設定情報ごとに行うことができる。
【0057】
次いで、ステップS210に移行して、変更したレイアウト設定情報に基づいてレイアウトテンプレートを生成し、ステップS212に移行して、生成したレイアウトテンプレートをテンプレート登録DB46に登録し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
【0058】
まず、ユーザがコンテンツ格納枠をレイアウトする場合を、図2のレイアウト状態を例にとって説明する。
レイアウト装置100では、レイアウトの開始要求が入力され、ユーザの操作が入力されると、ステップS104〜S108を経て、入力された操作内容に基づいてコンテンツ格納枠がレイアウトされ、入力された操作について操作履歴情報が生成され、生成された操作履歴情報が操作履歴情報登録DB44に登録される。ステップS102〜S108を繰り返し経てユーザがレイアウトを行った結果、例えば、ユーザの操作履歴が次の(1)〜(28)であったとする。
(1)コンテンツ格納枠301を作成して日付を入力する。
(2)コンテンツ格納枠302を作成してタイトルを入力する。
(3)コンテンツ格納枠302のフォントサイズを16ポイントから20ポイントに大きくする。
(4)テンプレート登録DB46に保存(保存1)する。
(5)コンテンツ格納枠303を作成して見出しを入力する。
(6)コンテンツ格納枠304を作成して写真を入力する。
(7)テンプレート登録DB46に保存(保存2)する。
(8)コンテンツ格納枠304の背景色を白色から水色にする。
(9)コンテンツ格納枠304の背景色を不透明から50%透明にする。
(10)テンプレート登録DB46に保存(保存3)する。
(11)コンテンツ格納枠305を作成してキャプションを入力する。
(12)コンテンツ格納枠306を作成して本文を入力する。
(13)コンテンツ格納枠307を作成して本文を入力する。
(14)コンテンツ格納枠308を作成してフッタを入力する。
(15)テンプレート登録DB46に保存(保存4)する。
(16)コンテンツ格納枠302の背景色を黄色から薄い黄色に変更する。
(17)コンテンツ格納枠303のフォントを明朝体からゴシック体に変更する。
(18)コンテンツ格納枠303のフォントサイズを12ポイントから14ポイントに変更する。
(19)テンプレート登録DB46に保存(保存5)する。
(20)コンテンツ格納枠304のサイズを横40[mm]、高さ30[mm]から横80[mm]、高さ45[mm]に変更する。
(21)コンテンツ格納枠305をコンテンツ格納枠304のサイズに合わせて、横40[mm]から80[mm]にする。
(22)テンプレート登録DB46に保存(保存6)する。
(23)コンテンツ格納枠308のフォントサイズを10ポイントから8ポイントに変更する。
(24)コンテンツ格納枠306のサイズを横150[mm]から100[mm]に変更する。
(25)コンテンツ格納枠307の位置を横方向座標20[mm]はそのままで縦方向座標を150[mm]から180[mm]に調整する。
(26)コンテンツ格納枠307のサイズを横190[mm]はそのままで高さを100[mm]から70[mm]に調整する。
(27)コンテンツ格納枠307の文書を修正する。
(28)テンプレート登録DB46に保存(保存7)する。
次に、ユーザの操作履歴に基づいてレイアウトテンプレートを生成する場合を説明する。
【0059】
レイアウト装置100では、レイアウトテンプレートの生成要求を入力すると、ステップS204を経て、操作履歴情報登録DB44の操作履歴情報のなかから、ユーザの操作のうちコンテンツ格納枠に対する操作をレイアウト操作として抽出する。抽出されるレイアウト操作は、コンテンツ格納枠の属性値に対する操作であり、コンテンツ格納枠の作成、コンテンツ格納枠の位置、サイズの変更、色の変更など、コンテンツ格納枠に対する操作である。上記例では、保存操作((4)、(7)、(10)、(15)、(19)、(22)および(28))と、内容の変更(27)を除いた操作である。さらに、抽出されたレイアウト操作からコンテンツ格納枠の作成操作が除外される。その結果、コンテンツ格納枠の作成操作((1)、(2)、(5)、(6)、(11)、(12)、(13)および(14))を除外し、(3)、(8)、(9)、(16)、(17)、(18)、(20)、(21)、(23)、(24)、(25)および(26)がレイアウト操作として抽出される。
【0060】
次いで、レイアウト装置100では、ステップS206を経て、抽出されたレイアウト操作に基づいて、コンテンツ格納枠の属性値の操作範囲を示す情報がレイアウト設定情報として生成される。
以下の例では、コンテンツ格納枠の作成操作を除いた、コンテンツ格納枠の変更操作のみを用いる。
【0061】
操作履歴から属性値の範囲を求める例を示す。
まずは、ユーザの操作履歴のなかでの属性値の最大値、最小値を用いる場合で説明する。上に示した操作履歴を用いると、以下のような属性値の範囲が求められる。
例えば、位置情報に関しては、レイアウト操作(25)から、コンテンツ格納枠307の位置(領域の左上の位置で表現する)が横方向座標は20[mm]の位置で、縦方向座標が150[mm]から180[mm]の範囲と求められる。
【0062】
サイズに関しては、例えば、レイアウト操作(20)から、コンテンツ格納枠304のサイズが横は40[mm]から80[mm]の範囲、高さは30[mm]から45[mm]の範囲と求められる。
形状に関しては、レイアウト操作(20)から、コンテンツ格納枠304のアスペクト比は、4:3から16:9の範囲と求められる。
【0063】
フォントに関しては、例えば、レイアウト操作(3)から、コンテンツ格納枠302のフォントサイズが16ポイントから20ポイントの範囲、レイアウト操作(17)から、コンテンツ格納枠303のフォントが明朝体またはゴシック体であることが求められる。
色に関しては、例えば、レイアウト操作(8)から、コンテンツ格納枠304の背景色が白から水色の範囲、レイアウト操作(9)から、コンテンツ格納枠304の背景色の透明度が不透明から50%透明の範囲であることが求められる。
【0064】
次いで、レイアウト装置100では、ステップS208を経て、生成されたレイアウト設定情報が変更される。
図6は、レイアウト操作(20)によりコンテンツ格納枠304の拡大とそれから求められたコンテンツ格納枠304のサイズの操作範囲を斜線で示したものである。
【0065】
具体的には、図6に示すように、ユーザの操作履歴から求めた値に対して所定量を拡大する。拡大する所定量は、値で与えることもできるし、拡大率で与えることもできる。例えば、上で求めたコンテンツ格納枠304のサイズに関して説明する。
図7は、コンテンツ格納枠304のサイズ範囲を数値により拡大する場合を示す図である。
【0066】
数値で与える場合、サイズは10[mm]拡大するというように与える。そうすると、コンテンツ格納枠304のサイズは、図7に示すように、横方向については30[mm]から90[mm]の範囲で、縦方向については20[mm]から55[mm]の範囲で拡大される。
図8は、コンテンツ格納枠304のサイズ範囲を拡大率により拡大する場合を示す図である。
【0067】
拡大率で与える場合、サイズは20%拡大するというように与える。そうすると、コンテンツ格納枠304のサイズは、図8に示すように、横方向については、操作量80−40=40[mm]の20%である8[mm]拡大されて、32[mm]から88[mm]に、縦方向については、操作量45−30=15[mm]の20%である3[mm]拡大されて、27[mm]から48[mm]の範囲で拡大される。
【0068】
この例では、値を大きくした、小さくしたといった操作方向に関わらず、拡大しているが、値の操作方向を利用して拡大することもできる。
図9は、コンテンツ格納枠のサイズが時系列にみて変化した方向にサイズ範囲を拡大する場合を示す図である。
図6ないし図8の例では、レイアウト操作(20)からコンテンツ格納枠304のサイズを得ている。レイアウト操作(20)では、コンテンツ格納枠304を大きくする方向に操作している。範囲の拡大量が操作方向に50%、操作反対方向に10%と与えられているとすると、横は、操作方向、すなわち大きくする方向に操作量40[mm]の50%である20[mm]、操作反対方向の小さくする方向には操作量40[mm]の10%である4[mm]だけ範囲を拡大して、横サイズは36[mm]から100[mm]の範囲となる。同様に、縦は、操作方向、すなわち大きくする方向に操作量15[mm]の50%である7.5[mm]、操作反対方向の小さくする方向には操作量15[mm]の10%である1.5[mm]だけ範囲を拡大して、縦サイズは28.5[mm]から52.5[mm]の範囲となる。
【0069】
次いで、レイアウト装置100では、ステップS210,S212を経て、変更されたレイアウト設定情報に基づいてレイアウトテンプレートが生成され、生成されたレイアウトテンプレートがテンプレート登録DB46に登録される。
このようにして、本実施の形態では、ユーザの操作を入力し、入力した操作内容に基づいてコンテンツ格納枠をレイアウトし、入力した操作について操作履歴情報を生成し、生成した操作履歴情報を操作履歴情報登録DB44に登録し、操作履歴情報登録DB44の操作履歴情報のなかからユーザの操作のうちコンテンツ格納枠に対する操作をレイアウト操作として抽出し、抽出したレイアウト操作に基づいてコンテンツ格納枠の範囲設定に関するレイアウト設定情報を生成するようになっている。
【0070】
これにより、ユーザの操作履歴から、コンテンツ格納枠に対する操作がレイアウト操作として抽出されるので、コンテンツ格納枠の範囲設定に関するレイアウト設定情報を生成することができる。そのため、コンテンツ格納枠の属性値に幅を持たせる場合、デザイナは、専門知識をさほど有していなくても、レイアウト設定情報を通してコンテンツ格納枠の範囲設定を比較的適切に行うことができる。また、試行錯誤が少なくてすむので、コンテンツ格納枠の範囲設定に関する作業が比較的容易となる。したがって、従来に比して、動的に提供されるコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートを比較的容易に作成することができる。
【0071】
さらに、本実施の形態では、生成したレイアウト設定情報に基づいて、所定のレイアウト領域にコンテンツ格納枠を配置したレイアウト状態を規定したレイアウトテンプレートを生成するようになっている。
これにより、レイアウト設定情報に基づいてレイアウトテンプレートが生成されるので、動的に提供されるコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートをさらに容易に作成することができる。
【0072】
さらに、本実施の形態では、コンテンツ格納枠に対するレイアウト操作であってもコンテンツ格納枠の作成操作は抽出しないようになっている。
コンテンツ格納枠を作成する場合は、ユーザがコンテンツ格納枠の作成操作を行うが、レイアウトアプリケーションによっては、あらかじめ定められた所定の位置に所定の大きさでコンテンツ格納枠が作成されることがある。この場合、コンテンツ格納枠の作成操作には、「コンテンツ格納枠の作成」についてはユーザの意図が含まれているが、「コンテンツ格納枠の位置や大きさその他の属性値」については初期値が採用されることからユーザの意図が含まれていない可能性がある。したがって、利用度の高いレイアウト設定情報を生成する観点からは、コンテンツ格納枠の作成操作を積極的に除外するのが好ましい。
【0073】
これにより、レイアウト設定情報を生成するにあたってコンテンツ格納枠の作成操作が考慮されないので、比較的利用度の高いレイアウト設定情報を生成することができる。したがって、動的に提供されるコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートをさらに容易に作成することができる。
さらに、本実施の形態では、操作履歴情報登録DB44の操作履歴情報のなかからユーザの操作のうちコンテンツ格納枠の属性値に対する操作をレイアウト操作として抽出するようになっている。
【0074】
これにより、コンテンツ格納枠の属性値に対する操作がレイアウト操作として抽出されるので、コンテンツ格納枠の属性値の範囲設定に関するレイアウト設定情報を生成することができる。そのため、コンテンツ格納枠の属性値に幅を持たせる場合、デザイナは、専門知識をさほど有していなくても、レイアウト設定情報を通してコンテンツ格納枠の属性値の範囲設定を比較的適切に行うことができる。また、試行錯誤が少なくてすむので、コンテンツ格納枠の属性値の範囲設定に関する作業が比較的容易となる。したがって、動的に提供されるコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートをさらに容易に作成することができる。
【0075】
さらに、本実施の形態では、抽出したレイアウト操作に基づいて、コンテンツ格納枠の属性値の操作範囲を示す情報をレイアウト設定情報として生成するようになっている。
これにより、コンテンツ格納枠の属性値の操作範囲を示す情報がレイアウト設定情報として生成されるので、このようなレイアウト設定情報を参照すれば、コンテンツ格納枠の属性値の範囲設定に関する作業がさらに容易となる。したがって、動的に提供されるコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートをさらに容易に作成することができる。
【0076】
さらに、本実施の形態では、抽出したレイアウト操作に基づいて、コンテンツ格納枠の属性値についてユーザによって操作された最大値および最小値を求め、得られた最大値および最小値を示す情報をレイアウト設定情報として生成するようになっている。
これにより、コンテンツ格納枠の属性値についてユーザによって操作された最大値および最小値を示す情報がレイアウト設定情報として生成されるので、このようなレイアウト設定情報を参照すれば、コンテンツ格納枠の属性値の範囲設定に関する作業がさらに容易となる。したがって、動的に提供されるコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートをさらに容易に作成することができる。
【0077】
さらに、本実施の形態では、生成したレイアウト設定情報の属性値の範囲が拡大するようにそのレイアウト設定情報を変更するようになっている。
コンテンツ格納枠の属性値の範囲が拡大すれば、幅広い情報量のコンテンツに対応することができる。したがって、デザインをさほど損なうことなく、幅広い情報量のコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートを比較的容易に作成することができる。
【0078】
さらに、本実施の形態では、抽出したレイアウト操作に基づいてコンテンツ格納枠の属性値が時系列にみて変化した方向を求め、生成したレイアウト設定情報の属性値の範囲が変化方向に拡大するようにそのレイアウト設定情報を変更するようになっている。
コンテンツ格納枠の属性値が時系列にみて変化した方向にレイアウト設定情報の属性値の範囲が拡大するのは、ユーザがその方向に属性値の範囲を拡大することを許容している可能性があるため、デザインを損なう可能性が少ない。また、コンテンツ格納枠の属性値の範囲が拡大すれば、幅広い情報量のコンテンツに対応することができる。したがって、デザインをさほど損なうことなく、幅広い情報量のコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートを比較的容易に作成することができる。
【0079】
上記実施の形態において、操作履歴情報登録DB44は、発明3、5または7の操作履歴情報記憶手段に対応し、ステップS102は、発明1、2、16ないし18若しくは20のユーザ操作入力手段、または発明19のユーザ操作入力ステップに対応し、ステップS104は、発明1、2、16ないし18若しくは20のレイアウト手段、または発明19のレイアウトステップに対応している。また、ステップS106は、発明1、16ないし18若しくは20の操作履歴生成手段、発明2若しくは3の操作履歴情報生成手段、または発明19の操作履歴生成ステップに対応し、ステップS204は、発明1ないし3、5ないし9、11、16ないし18のレイアウト操作抽出手段、または発明19若しくは20のレイアウト操作抽出ステップに対応している。
【0080】
また、上記実施の形態において、ステップS206は、発明1、2、4、8ないし11、16ないし18のレイアウト設定情報生成手段、または発明19若しくは20のレイアウト設定情報生成ステップに対応し、ステップS208は、発明10または11のレイアウト設定情報変更手段に対応している。また、ステップS210は、発明4のテンプレート生成手段に対応し、コンテンツ格納枠は、発明2ないし5のレイアウト要素に対応している。
【0081】
なお、上記実施の形態においては、生成したレイアウト設定情報の属性値の範囲が拡大するようにそのレイアウト設定情報を変更するように構成したが、これに限らず、レイアウト設定情報の生成対象となる複数のコンテンツ格納枠のうち第1コンテンツ格納枠について生成したレイアウト設定情報に基づいて、複数のコンテンツ格納枠のうち第2コンテンツ格納枠について生成したレイアウト設定情報の属性値の範囲が拡大するようにその第2コンテンツ格納枠についてのレイアウト設定情報を変更するように構成することもできる。ここで、第1コンテンツ格納枠についてのレイアウト設定情報の属性値と所定以上重複しているレイアウト設定情報を有するコンテンツ格納枠を第2コンテンツ格納枠として選択する。これらの処理は、ステップS206,S208において行う。
【0082】
上記実施の形態の場合を例にとって説明する。
どの属性値がどの程度重なったときに同じ種類のコンテンツ格納枠であるかはあらかじめ規定しておく。また、重なった属性のみを修正するのか、重なっていない属性も修正するのかといった条件も規定する。
ここでは、コンテンツの種類がテキストであって、フォントサイズ範囲の重なりが50%以上あるコンテンツ格納枠を、同じ種類のコンテンツ格納枠であるとみなし、すべての属性値を修正するとする。例えば、上の例では、コンテンツ格納枠302に対して、このコンテンツ格納枠がテキスト格納枠であって、レイアウト操作(3)から、フォントサイズが16ポイントから20ポイントの範囲であること、レイアウト操作(16)から、背景色が黄色から薄い黄色であることが求められる。別のデザインから、フォントサイズが16ポイントから24ポイントの範囲で背景色が白から薄いグレーであるテキスト格納枠があったとする。これらは、フォントサイズの重なりが50%である。そこで、コンテンツ格納枠302のフォントサイズを拡大して16ポイントから24ポイントにする。さらに、色情報も拡大して黄色から薄い黄色または白から薄いグレーとする。
【0083】
コンテンツ格納枠の属性値の範囲が拡大すれば、幅広い情報量のコンテンツに対応することができる。さらに、この場合、関連性があるコンテンツ格納枠がいくつかある場合は、第1コンテンツ格納枠についてのレイアウト設定情報に基づいて、第2コンテンツ格納枠についてのレイアウト設定情報を変更すると、ユーザは、第2コンテンツ格納枠についてレイアウト設定情報を変更しなくてすむので、変更作業の手間が低減される。したがって、デザインをさほど損なうことなく、幅広い情報量のコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートを比較的容易に作成することができるとともに、レイアウト設定情報の変更作業の手間を比較的低減することができる。
【0084】
さらに、第1コンテンツ格納枠と関連性があるコンテンツが第2コンテンツ格納枠として選択されるので、レイアウト設定情報の変更作業の手間を比較的確実に低減することができる。
この場合において、ステップS206は、発明12のレイアウト設定情報生成手段に対応し、ステップS208は、発明12または14のレイアウト設定情報変更手段に対応している。
【0085】
また、上記実施の形態においては、抽出したレイアウト操作に基づいてコンテンツ格納枠の属性値が時系列にみて変化した方向を求め、生成したレイアウト設定情報の属性値の範囲が変化方向に拡大するようにそのレイアウト設定情報を変更するように構成したが、これに限らず、レイアウト設定情報の生成対象となる複数のコンテンツ格納枠のうち第1コンテンツ格納枠について抽出したレイアウト操作に基づいてその第1コンテンツ格納枠の属性値が時系列にみて変化した方向を求め、複数のコンテンツ格納枠のうち第2コンテンツ格納枠について生成したレイアウト設定情報の属性値の範囲が変化方向に拡大するようにその第2コンテンツ格納枠についてのレイアウト設定情報を変更するように構成することもできる。ここで、第1コンテンツ格納枠についてのレイアウト設定情報の属性値と所定以上重複しているレイアウト設定情報を有するコンテンツ格納枠を第2コンテンツ格納枠として選択する。これらの処理は、ステップS206,S208において行う。
【0086】
コンテンツ格納枠の属性値が時系列にみて変化した方向にレイアウト設定情報の属性値の範囲が拡大するのは、ユーザがその方向に属性値の範囲を拡大することを許容している可能性があるため、デザインを損なう可能性が少ない。また、コンテンツ格納枠の属性値の範囲が拡大すれば、幅広い情報量のコンテンツに対応することができる。さらに、この場合、関連性があるコンテンツ格納枠がいくつかある場合は、第1コンテンツ格納枠についてのレイアウト設定情報に基づいて、第2コンテンツ格納枠についてのレイアウト設定情報を変更すると、ユーザは、第2コンテンツ格納枠についてレイアウト設定情報を変更しなくてすむので、変更作業の手間が低減される。したがって、デザインをさほど損なうことなく、幅広い情報量のコンテンツに対応可能なレイアウトテンプレートを比較的容易に作成することができるとともに、レイアウト設定情報の変更作業の手間を比較的低減することができる。
【0087】
さらに、第1コンテンツ格納枠と関連性があるコンテンツが第2コンテンツ格納枠として選択されるので、レイアウト設定情報の変更作業の手間を比較的確実に低減することができる。
この場合において、ステップS206は、発明13のレイアウト設定情報生成手段に対応し、ステップS208は、発明13または14のレイアウト設定情報変更手段に対応している。
【0088】
また、上記実施の形態において、図4および図5のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROM32にあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM34に読み込んで実行するようにしてもよい。
【0089】
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。また、ネットワークからダウンロードしてもよい。
【0090】
また、上記実施の形態においては、本発明に係るレイアウトシステム、レイアウト支援システム、レイアウトプログラムおよびレイアウト支援プログラム、並びにレイアウト方法およびレイアウト支援方法を、ユーザの操作履歴に基づいて、所定のレイアウト領域にコンテンツ格納枠を配置したレイアウト状態を規定したレイアウトテンプレートを生成する場合について適用したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他の場合にも適用可能である。
【0091】
例えば、操作履歴情報は、ビデオ撮影のように外部から取得することも可能である。また、同じ種類のコンテンツ格納枠かどうかを判断する条件として、例えば、横方向の位置の重なりが所定値以上というような条件を設定すると、写真キャプションのようにコンテンツ内容は異なるが連携したコンテンツ格納枠を抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 レイアウト装置100の構成を示すブロック図である。
【図2】 レイアウトテンプレートの構造を示す図である。
【図3】 レイアウトテンプレートの構造を示す図である。
【図4】 コンテンツ格納枠レイアウト処理を示すフローチャートである。
【図5】 レイアウトテンプレート生成処理を示すフローチャートである。
【図6】 レイアウト操作(20)によりコンテンツ格納枠304の拡大とそれから求められたコンテンツ格納枠304のサイズの操作範囲を斜線で示したものである。
【図7】 コンテンツ格納枠304のサイズ範囲を数値により拡大する場合を示す図である。
【図8】 コンテンツ格納枠304のサイズ範囲を拡大率により拡大する場合を示す図である。
【図9】 コンテンツ格納枠のサイズが時系列にみて変化した方向にサイズ範囲を拡大する場合を示す図である。
【符号の説明】
100…レイアウト装置,30…CPU,32…ROM,34…RAM,38…I/F,40…入力装置,42…表示装置,44…操作履歴情報登録DB,45…コンテンツ登録DB,46…テンプレート登録DB,300…レイアウト領域,301〜308…コンテンツ格納枠
Claims (15)
- ユーザの操作を入力してレイアウト要素をレイアウトするシステムであって、
前記ユーザの操作を入力するユーザ操作入力手段と、
前記ユーザ操作入力手段で入力した操作内容に基づいて前記レイアウト要素をレイアウトするレイアウト手段と、
前記ユーザ操作入力手段で入力した操作について操作履歴情報を生成する操作履歴情報生成手段と、
前記操作履歴情報生成手段で生成した操作履歴情報のなかから前記ユーザの操作のうち前記レイアウト要素に対する操作をレイアウト操作として抽出するレイアウト操作抽出手段と、
前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作に基づいて前記レイアウト要素の範囲設定に関するレイアウト設定情報を生成するレイアウト設定情報生成手段と、
を備え、
前記レイアウト要素は、コンテンツを格納するためのコンテンツ格納枠を含み、
前記レイアウト設定情報生成手段は、
前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作に基づいて、前記コンテンツ格納枠の属性値について前記ユーザによって操作された最大値及び最小値を求め、得られた最大値及び最小値を示す情報を前記レイアウト設定情報として生成するようになっていることを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項1において、
さらに、前記操作履歴情報生成手段で生成した操作履歴情報を記憶するための操作履歴情報記憶手段を備え、
前記レイアウト操作抽出手段は、前記操作履歴情報記憶手段の操作履歴情報のなかから前記ユーザの操作のうち前記レイアウト要素に対する操作をレイアウト操作として抽出するようになっていることを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項1または2において、
さらに、前記レイアウト設定情報生成手段で生成したレイアウト設定情報に基づいて、所定のレイアウト領域に前記レイアウト要素を配置したレイアウト状態を規定したレイアウトテンプレートを生成するテンプレート生成手段を備えることを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項2において、
前記レイアウト操作抽出手段は、前記操作履歴情報記憶手段の操作履歴情報のなかから前記ユーザの操作のうち前記コンテンツ格納枠に対する操作を前記レイアウト操作として抽出するようになっていることを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項1から4のいずれかにおいて、
前記レイアウト操作抽出手段は、前記コンテンツ格納枠に対するレイアウト操作であっても前記コンテンツ格納枠の作成操作は抽出しないようになっていることを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項2において、
前記レイアウト操作抽出手段は、前記操作履歴情報記憶手段の操作履歴情報のなかから前記ユーザの操作のうち前記コンテンツ格納枠の属性値に対する操作を前記レイアウト操作として抽出するようになっていることを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項1から6のいずれかにおいて、
さらに、前記レイアウト設定情報生成手段で生成したレイアウト設定情報を変更するレイアウト設定情報変更手段を備え、
前記レイアウト設定情報変更手段は、前記レイアウト設定情報生成手段で生成したレイアウト設定情報の属性値の範囲が拡大するように当該レイアウト設定情報を変更するようになっていることを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項1から6のいずれかにおいて、
さらに、前記レイアウト設定情報生成手段で生成したレイアウト設定情報を変更するレイアウト設定情報変更手段を備え、
前記レイアウト設定情報変更手段は、前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作に基づいて前記コンテンツ格納枠の属性値が時系列にみて変化した方向を求め、前記レイアウト設定情報生成手段で生成したレイアウト設定情報の属性値の範囲が前記変化方向に拡大するように当該レイアウト設定情報を変更するようになっていることを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項1から6のいずれかにおいて、
さらに、前記レイアウト設定情報生成手段で生成したレイアウト設定情報を変更するレイアウト設定情報変更手段を備え、
前記レイアウト設定情報変更手段は、前記レイアウト設定情報生成手段で前記レイアウト設定情報の生成対象となる複数のコンテンツ格納枠のうち第1コンテンツ格納枠について生成したレイアウト設定情報に基づいて、前記複数のコンテンツ格納枠のうち第2コンテンツ格納枠について生成したレイアウト設定情報の属性値の範囲が拡大するように当該第2コンテンツ格納枠についてのレイアウト設定情報を変更するようになっていることを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項1から6のいずれかにおいて、
さらに、前記レイアウト設定情報生成手段で生成したレイアウト設定情報を変更するレイアウト設定情報変更手段を備え、
前記レイアウト設定情報変更手段は、前記レイアウト設定情報生成手段で前記レイアウト設定情報の生成対象となる複数のコンテンツ格納枠のうち第1コンテンツ格納枠について、前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作に基づいて当該第1コンテンツ格納枠の属性値が時系列にみて変化した方向を求め、前記複数のコンテンツ格納枠のうち第2コンテンツ格納枠について生成したレイアウト設定情報の属性値の範囲が前記変化方向に拡大するように当該第2コンテンツ格納枠についてのレイアウト設定情報を変更するようになっていることを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項9または10において、
前記レイアウト設定情報変更手段は、前記第1コンテンツ格納枠についてのレイアウト設定情報の属性値と所定以上重複しているレイアウト設定情報を有するコンテンツ格納枠を前記第2コンテンツ格納枠として選択するようになっていることを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項1から11のいずれかにおいて、
前記コンテンツ格納枠の属性値は、前記コンテンツ格納枠の位置、大きさ、形状、フォント又は色を特定するためのパラメータであることを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項1記載のレイアウトシステムにおける前記ユーザ操作入力手段、前記レイアウト手段及び前記操作履歴情報生成手段を備えるレイアウト装置に適用するシステムであって、
前記操作履歴情報生成手段で生成した操作履歴情報のなかから前記ユーザの操作のうちレイアウトに寄与する操作をレイアウト操作として抽出するレイアウト操作抽出手段と、前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作に基づいてレイアウトの範囲設定に関するレイアウト設定情報を生成するレイアウト設定情報生成手段とを備え、前記レイアウト要素がコンテンツを格納するためのコンテンツ格納枠を含み、前記レイアウト設定情報生成手段は、前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作に基づいて、前記コンテンツ格納枠の属性値について前記ユーザによって操作された最大値及び最小値を求め、得られた最大値及び最小値を示す情報を前記レイアウト設定情報として生成するようになっていることを特徴とするレイアウト支援システム。 - 請求項1記載のレイアウトシステムにおける前記ユーザ操作入力手段、前記レイアウト手段及び前記操作履歴情報生成手段を利用可能なコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記操作履歴情報生成手段で生成した操作履歴のなかから前記ユーザの操作のうちレイアウト要素に対する操作をレイアウト操作として抽出するレイアウト操作抽出手段、及び前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作に基づいてレイアウト要素の範囲設定に関するレイアウト設定情報を生成するレイアウト設定情報生成手段として実現される処理を実行させ、前記レイアウト要素がコンテンツを格納するためのコンテンツ格納枠を含み、前記レイアウト設定情報生成手段は、前記レイアウト操作抽出手段で抽出したレイアウト操作に基づいて、前記コンテンツ格納枠の属性値について前記ユーザによって操作された最大値及び最小値を求め、得られた最大値及び最小値を示す情報を前記レイアウト設定情報として生成するようになっているプログラムであることを特徴とするレイアウト支援プログラム。 - 請求項1記載のレイアウトシステムにおける前記ユーザ操作入力手段、前記レイアウト手段及び前記操作履歴生成手段を備えるレイアウト装置を用いてレイアウトを支援する方法であって、
前記操作履歴情報生成手段で生成した操作履歴情報のなかから前記ユーザの操作のうちレイアウト要素に対する操作をレイアウト操作として抽出するレイアウト操作抽出ステップと、前記レイアウト操作抽出ステップで抽出したレイアウト操作に基づいてレイアウト要素の範囲設定に関するレイアウト設定情報を生成するレイアウト設定情報生成ステップとを含み、前記レイアウト要素がコンテンツを格納するためのコンテンツ格納枠を含み、前記レイアウト設定情報生成ステップは、前記レイアウト操作抽出ステップで抽出したレイアウト操作に基づいて、前記コンテンツ格納枠の属性値について前記ユーザによって操作された最大値及び最小値を求め、得られた最大値及び最小値を示す情報を前記レイアウト設定情報として生成するようになっていることを特徴とするレイアウト支援方法。
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