JP2014134955A - 補足説明付文書表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 表示された補足説明を操作して補足説明の配置状態を変更する。
【解決手段】 原文書に複数の補足説明を配置して表示する補足説明付文書表示装置(1)であって、複数の補足説明のうちの1つを指定して配置状態の変更を指示する入力部(15)、入力部(15)による指示に基づいて、補足説明付文書を生成するCPU(11)及び補足説明付文書を表示する表示部(16)を備え、CPU(11)は、所定領域に属する補足説明の配置状態を変更し、原文書に複数の補足説明を配置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、文書に対して補足説明を付加して表示する補足説明付文書表示装置に関する。
従来、原稿をスキャンして得られた画像等の電子データで表現される文書に対して文字認識を行い、自動で翻訳を行う技術が知られている。例えば、特許文献1には、画像読取装置等を用いて取得した原文書画像から文字を認識し、認識した文字から構成される文書に含まれる単語又は連語に対する訳語を求め、単語又は連語に近接する行間に相当する位置に訳語を配置した補足説明テキストレイヤを、原文書画像から成る原文書画像レイヤに重ねることにより補足説明付文書画像を生成する技術が開示されている。
図16は、特許文献1に係る文書画像生成装置が実行する処理の手順を示すフローチャートである。
特許文献1の文書画像生成装置は、まず、文書を表す画像である原文書画像を取得する処理を行う(S101)。次に、原文書画像から文字が含まれている文字領域を抽出し(S102)、抽出した文字領域に含まれる文字を認識する処理を実行する(S103)。次に、文字認識処理により取得した文字データから、認識した文字で構成される文書に含まれる単語又は連語に対する訳語を取得する訳語取得処理を実行する(S104)。次に、取得した訳語の夫々について、補足説明付文書画像に訳語を配置する際の位置及びサイズ等の訳語の配置状態を示す付属情報を決定する付属情報決定処理を実行する(S105)。次に、原文書画像中に、付属情報で定められた配置状態で夫々の訳語を配置した補足説明付文書画像を生成する補足説明付文書画像生成処理を行う(S106)。次に、補足説明付文書画像を表す画像データを、画像形成装置へ送信し、画像データに基づいて補足説明付文書画像を形成させる処理を行い(S107)、文書画像生成の処理を終了する。
ここで、S105において、訳語を近接して配置させるべき単語又は連語が含まれる行と次の行との行間の大きさを取得し、取得した行間の大きさと、訳語を近接して配置させるべき単語又は連語のフォントサイズを比較して、訳語のフォントサイズを決定している。行間の大きさが、単語又は連語のフォントサイズの40%よりも小さい場合は、訳語のフォントサイズを、単語又は連語のフォントサイズの40%に決定している。行間の大きさが、単語又は連語のフォントサイズの80%よりも大きい場合は、訳語のフォントサイズを単語又は連語のフォントサイズの80%に決定している。行間の大きさが、単語又は連語のフォントサイズの40%以上80%以下である場合は、訳語のフォントサイズを行間と同じ大きさに決定している。閾値として、40%又は80%と異なる値を用いてもよい。
特開2011−100356号公報
しかしながら、特許文献1には、訳語のフォントサイズや位置をユーザの要望に対応して容易に変更することができないという課題が有った。即ち、特許文献1の文書画像生成装置では、行間の大きさが単語又は連語のフォントサイズの40%以上80%以下である場合、訳語のフォントサイズは行間の大きさに基づいて決定されるが、訳語のフォントサイズを小さくするためには上限値の設定を変更する必要があった。また、訳語のフォントサイズが小さくなりすぎた場合、訳語のフォントサイズを大きくするためには、再度上限の閾値の設定を変更する必要が有り、訳語のフォントサイズを容易に変更することができなかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、簡易な操作で訳語などの補足説明の配置状態を変更できる補足説明付文書表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の補足説明付文書表示装置は、原文書に複数の補足説明を配置して表示する装置であって、複数の補足説明のうちの1つを指定して配置状態の変更を指示する指示手段、指示手段による指示に基づいて、補足説明付文書を生成する演算手段及び補足説明付文書を表示する表示手段を備え、演算手段は、所定領域に属する補足説明の配置状態を変更し、原文書に複数の補足説明を配置することを特徴としている。
演算手段は、原文書の行の間隔に基づいて複数の補足説明を複数の領域に区分し、指示手段により指定された補足説明と同一の領域に属する補足説明の配置状態を変更してもよい。
表示手段は、指示手段により指定された補足説明と異なる領域に属する補足説明を強調表示してもよい。
表示手段は、補足説明付文書の選択した範囲に対応した配置状態変更用窓を表示し、指示手段は、配置状態変更用窓に表示された補足説明において配置状態の変更を指示してもよい。
演算手段は、変更された配置状態を決定するパラメータを記憶させてもよい。
本発明の補足説明付文書表示装置によれば、表示された補足説明の一つを操作することで、所定領域に属する補足説明の全て配置状態を変更することができる。
実施形態1に係る補足説明付文書表示装置の内部構成を示すブロック図である。 実施形態1に係るCPUの機能を示すブロック図である。 実施形態1に係る補足説明付文書表示装置が実行する処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態1に係る補足説明付文書画像について説明するための図である。 実施形態1に係る補足説明サイズ変更中の表示について説明するための図である。 実施形態1に係る補足説明のサイズが変更された補足説明付文書画像を説明するための図である。 実施形態1に係る補足説明位置変更中の表示について説明するための図である。 実施形態1に係る補足説明の位置が変更された補足説明付文書画像を説明するための図である。 実施形態1に係る補足説明付文書表示装置が実行する処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態2に係る補足説明付文書画像について説明するための図である。 実施形態3に係る補足説明付文書画像について説明するための図である。 実施形態3に係る補足説明の強調表示について説明するための図である。 実施形態4に係る配置状態変更用窓における拡大操作について説明するための図である。 実施形態4に係る配置状態変更用窓の別の例を説明するための図である。 実施形態4に係る配置状態変更用窓の別の例を説明するための図である。 従来技術の文書画像生成装置が実行する処理の手順を示すフローチャートである。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施形態1について、図1から図9に基づいて説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態1に係る補足説明付文書表示装置の内部構成を示すブロック図である。補足説明付文書表示装置1は、PC(Personal Computer)又はサーバ装置等の汎用コンピュータを用いて構成されており、演算を行うCPU11(Central Processing Unit)、演算に伴って発生する一時的な情報を記憶するRAM12(Random Access Memory)、光ディスク又はメモリカード等の記録媒体2から情報を読み取るCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)ドライブ等のドライブ部13及びハードディスク等の記憶部14を備えている。CPU11は、記録媒体2からコンピュータプログラムをドライブ部13に読み取らせ、読み取ったコンピュータプログラムを記憶部14に記憶させる。CPU11は、必要に応じてコンピュータプログラムを記憶部14からRAM12へロードし、ロードしたコンピュータプログラムに基づいて処理を実行する。なお、コンピュータプログラムは、インターネット又はLAN等の通信ネットワークを介して図示しない外部のサーバ装置から補足説明付文書表示装置1へダウンロードされて記憶部14に記憶される形態であってもよい。
また、補足説明付文書表示装置1は、ユーザが操作することによる各種の処理指示等の情報が入力されるタッチパネル若しくはマウス等のポインティングデバイス又はキーボード等の入力部15及び各種の情報を表示する表示部16を備えている。入力部15は、ユーザからの各種の処理指示をCPU11へ送信する指示手段である。更に、補足説明付文書表示装置1は、画像読取装置31及び画像形成装置32が接続されたインタフェース部17を備えている。画像読取装置31は、フラットベッドスキャナ又はフィルムスキャナ等のスキャナであり、画像形成装置32は、インクジェットプリンタ又はレーザープリンタ等のプリンタである。なお、画像読取装置31及び画像形成装置32は、一体に構成されていてもよい。画像読取装置31は、文書原稿に記憶された画像を光学的に読み取って画像データを生成し、生成した画像データを補足説明付文書表示装置1へ送信し、インタフェース部17は、画像読取装置31から送信された画像データを受信する。また、インタフェース部17は、画像データを画像形成装置32へ送信し、画像形成装置32は、補足説明付文書表示装置1から送信された画像データに基づいて画像を形成する。
記憶部14は、自然言語処理に必要なデータを記録した辞書データベースを記憶している。辞書データベースは、言語の文法、構文の出現頻度及び単語の意味等を示す情報を記録している。辞書データベースは、最初から記憶部14に記憶されている形態でもよく、また記録媒体2に記録されてあってドライブ部13で記録媒体2から読み取られて記憶部14に記憶される形態でも良い。
補足説明付文書表示装置1は、画像読取装置31で文書原稿に記録された画像を読み取ることによって生成した原文書画像から、文書中の単語又は連語に対する補足説明を付加した補足説明付文書を生成する。或いは、補足説明付文書表示装置1は、画像読取装置31で予め原文書に補足説明が付加されている文書原稿に記録された画像を読み取ることによって、補足説明付文書を生成してもよい。また、予め記憶部14に記憶されている原文書画像を読み出し、補足説明付文書画像を生成してもよく、予め記憶部14に記憶されている補足説明付文書画像を読み出してもよい。
ここで、連語とは、複数の単語から構成され、独自の意味を有する語句であり、名詞句、動詞句、熟語又は慣用句等が相当する。また、補足説明とは、文書中の単語又は連語を日本語訳や英語訳等の訳語又は文書中の単語又は連語の振り仮名等である。また、補足説明付文書とは、原文書の画像に補足説明を配置したレイヤを重ねた画像形式のデータ、原文書の画像から文字認識して生成した原文書のテキストに補足説明のテキストボックスを配置したテキスト形式のデータである。
図2は、CPU11の機能を示したブロック図である。CPU11は、インタフェース部17から文書を表す画像である原文書画像を取得する原文書画像取得部11a、原文書画像に含まれる文字を認識し文字の列から成る行を認識する文字認識部11b、認識した文字で構成される文書に含まれる単語又は連語に対する補足説明を取得する補足説明取得部11c、補足説明の配置状態を決定する配置状態決定部11d、原文書画像に定められた配置状態で補足説明を配置した補足説明付文書の画像を生成し表示部16へ表示させる画像生成部11e及び入力部15から取得する入力情報を処理する入力情報処理部11fを含む。
図3は、補足説明付文書表示装置1が実行する処理の手順を示すフローチャートである。なお、フローチャートにおけるSは各ステップを表す。図3を用いて、補足説明付文書の画像を生成する処理について説明する。CPU11は、RAM12にロードしたコンピュータプログラムに従って、以下の処理を実行する。補足説明付文書表示装置1は、まず、補足説明の配置状態を決定するパラメータとして、システム既定値を採用するかユーザ設定値を採用するかをユーザに選択させる(S1)。システム既定値及びユーザ設定値については後述する。ユーザは、表示部16に表示された情報を参照し、入力部15を操作してシステム既定値を採用するかユーザ設定値を採用するか選択することができる。CPU11は、入力部15からの入力信号を受信し、記憶部14を参照して選択されたシステム既定値又はユーザ設定値を読み出し、RAM12に記憶させる。ユーザ設定値が複数有る場合、それらのうちのどれを採用するかを選択することもできる。ただし、毎回ユーザにシステム既定値又はユーザ設定値を選択させる必要はなく、例えば、ユーザによる操作が無い場合にはシステム既定値を採用してステップS1をスキップし、ユーザによる操作が有った場合のみユーザ設定値を採用するようにしてもよい。
次に、CPU11は、文書を表す画像である原文書画像を取得する処理を行う(S2)。画像読取装置31に文書原稿が載置された状態で、ユーザが入力部15を操作することにより、入力部15は処理指示を受け付け、CPU11は、インタフェース部17を介して画像読取装置31へ画像読取の指示を送信する。画像読取装置31は、文書原稿を光学的に読み取ることによって画像データを生成し、生成した画像データを補足説明付文書表示装置1へ送信する。CPU11は、インタフェース部17を介して送信された画像データを取得し、RAM12に記憶させる。なお、ステップS2では、予め記憶部14に記憶してある画像データをRAM12に読み出すことによって、原文書画像を取得する処理を実行してもよい。またCPU11は、ステップS2の処理の際に、必要に応じて、解像度の調整及び画像データのデータ形式の変換等の画像処理を行う。
次に、CPU11は、RAM12に記憶した画像データが表す原文書画像から、文字が含まれている文字領域を抽出し(S3)、抽出した文字領域に含まれる文字を認識する処理を実行する(S4)。ステップS4の処理では、CPU11は、例えば従来のOCR(Optical Character Recognition)技術を利用して、文字領域に含まれる文字の認識及び原文書画像中での文字位置の特定が行われる。文字認識により得られた文字データは、各文字の原文書における位置、各文字の行内での位置を示す行内位置情報、文字のサイズ及び文字の内容を示す認識結果を含む。各文字は、各文字が占める実際の大きさよりも大きめの正方形に収まるものと見なし、この正方形をボディフェースと呼ぶ。文字の位置は、原文書画像におけるボディフェースの左端のX座標、上端のY座標、右端のX座標及び下端のY座標で表されている。また、CPU11は、1つの行の先頭文字のボディフェースの下端のY座標と次の行の先頭文字のボディフェースの上端のY座標との差を計算することにより、隣接する2つの行の間隔を計算する。
次に、CPU11は、文字認識処理により取得した文字データから、認識した文字で構成される文書に含まれる単語又は連語に対する補足説明を取得する(S5)。CPU11は、ステップS4で生成した文字データの内容を表すテキストデータを生成し、自然言語処理を行うことにより、テキストデータが表す文書に含まれる単語及び連語の補足説明を記憶部14に記憶された辞書データベースから取得する。
次に、CPU11は、取得した補足説明のそれぞれについて、文書に補足説明を配置する際の配置状態を計算して決定する(S6)。ここで、補足説明の配置状態は、補足説明の文字サイズ及び位置の情報を含む。また、補足説明の位置は、補足説明のボディフェースの左端のX座標及び上端のY座標で表される。CPU11は、対応する原文書の単語又は連語の文字サイズに基づいて、補足説明の配置状態を計算する。
次に、CPU11は、原文書画像中に定められた配置状態で夫々の補足説明を配置した補足説明付文書の画像を生成する(S7)。即ち、CPU11は、原文書画像を画像レイヤにした原文書画像レイヤ及び補足説明を配置状態が示す文字サイズ及び位置で配置した補足説明テキストレイヤを作成し、原文書画像レイヤに補足説明テキストレイヤを重ねることにより、PDF(Portable Document Format)形式の補足説明付文書画像を生成する。そして、CPU11は、補足説明付文書を表す画像データを表示部16へ送信して表示させる(S8)。
ここでは、ステップS2で原文書画像を取得し、原文書画像に補足説明を配置して補足説明付文書画像を生成したが、ステップS2で予め原文書に補足説明が付加された画像を取得すれば、ステップS5からS7までの処理を省略することができる。
図4は、本実施形態に係る補足説明付文書画像の一例について説明するための説明図である。補足説明付文書画像41は、文字列42a、文字列42b、文字列42cから成る原文書並びに複数の補足説明として訳語43a、43b、・・・、43iを含む。文字列42aの下に文字列42aを構成する単語の訳である訳語43a、43b、43cが配置され、文字列42bの下に文字列42bを構成する単語の訳である訳語43d、43e、43fが配置され、文字列42cの下に文字列42cを構成する単語の訳である訳語43g、43h、43iが配置されている。
訳語43aの文字サイズは、文字列42aの対応する単語の文字サイズのa倍として計算される。即ち、文字列42aの文字サイズpを用いて、訳語43aの文字サイズpは、p=p×aと計算される。ここで、パラメータaは、ステップS1で選択された結果に従い、システム既定値a又はユーザ設定値aが採用される。ここでは、システム既定値aを採用し、システム既定値aを0.55としている。訳語43b、43c、・・・、43iについても同様である。文字列42aと文字列42bは同じ文字サイズであり、訳語43a、43b、43cと訳語43d、43e、43fは同じ文字サイズとなるが、文字列42cの文字サイズは文字列42a及び文字列42bよりも小さく、訳語43g、43h、43iの文字サイズは訳語49a、49b、・・・、49fの文字サイズよりも小さくなる。
訳語43aの左端のX座標は文字列42aの対応する単語の左端のX座標から右に訳語43aの文字サイズのb倍の位置とし、訳語43aの上端のY座標は文字列42aの対応する単語の下端のY座標から上に訳語43aの文字サイズのc倍の位置として計算される。即ち、文字列42aの対応する単語の左端のX座標x及び下端のY座標y並びに訳語43aの文字サイズpを用いて、訳語43aのX座標x及びyは、x=x+p×b、y=y+p×cと計算される。ここで、パラメータb、cは、ステップS1で選択された結果に従い、システム既定値b、c又はユーザ設定値b、cが採用される。ここでは、システム既定値b、cを採用し、システム既定値bを0、システム既定値cを0.35としている。訳語43b、43c、・・・、43iについても同様である。
ユーザは、入力部15を用いて表示部16に表示された補足説明付文書を操作し、補足説明の配置状態を変更することができる。以下、入力部15としてタッチパネルを用いた場合について、補足説明付文書画像41の訳語43a、43b、・・・、43iの配置状態の変更手順について説明する。
まず、補足説明のサイズを変更する方法について、説明する。
図5は、補足説明サイズ変更中の表示について説明するための図である。指44で訳語43aをタッチすると、訳語43aが指定され訳語43aに外接するラバーバンド45が表示される。ラバーバンド45は、訳語43aの枠であり、ラバーバンドを動かすことで枠に収まるように補足説明の配置状態が変更される。ラバーバンド45の角を指44でタッチし、タッチした状態の指44を矢印46の方向へ移動させると、指44の移動に伴い、拡大されたラバーバンド47が表示される。ここでは、変更前後のサイズの差を確認しやすくするため、変更中のラバーバンド47が表示されても変更前のラバーバンド45を同時に表示しているが、変更中のラバーバンド47のみ表示させてもよい。そして、タッチしていた指44を離すか又はタッチしたまま所定の時間以上動かさないことで、ラバーバンド47への操作が終了したと判断され、訳語43aが拡大される。このとき、指定されていた訳語43aだけでなく、訳語43b、43c、・・・、43iも同時に拡大される。
図6は、図5のように操作して補足説明の文字サイズが変更された補足説明付文書画像を説明するための図である。補足説明付文書画像48は、図5のように訳語43aを指定してラバーバンド47を操作した結果表示される画像を表している。補足説明付文書画像48は、訳語43a、43b、・・・、43iの代わりに、文字サイズが変更された訳語49a、49b、・・・、49iを含む。指定された訳語43aは拡大されて訳語49aとなるが、訳語43b、43c、・・・、43iも拡大されて訳語49b、49c、・・・、49iとなっている。
訳語43aの文字サイズpは、p=p×a、a=aと計算されていたが、訳語43aが指定され、ラバーバンド47を操作されると、訳語43aの文字サイズpをラバーバンド47のサイズに変更するために、パラメータaが逆算される。このとき算出されるパラメータaをユーザ設定値aとする。文字列42aの文字サイズpが8ポイントのとき、ラバーバンド47のサイズを、文字サイズが7.2ポイントになるように操作すると、文字サイズpを7.2ポイントとするためのユーザ設定値aは、a=7.2÷8と計算され、その結果は0.9となる。このようにして算出されたユーザ設定値aを用いて、文字列42a、文字列42b、文字列42cの全ての補足説明の文字サイズが再計算される。
また、訳語43aの位置、即ち訳語43aのX座標x及びY座標yは、x=x+p×b、b=b、y=y+p×c、c=cと計算されていたが、訳語43aが指定され、ラバーバンド47が操作されると、訳語43aの位置をラバーバンド47の位置に変更するために、パラメータb、cが逆算される。このとき算出されるパラメータb、cをユーザ設定値b、cとする。文字列42aの対応する単語の左端のX座標が文書画像の左端から6ポイントのとき、ラバーバンド47のX座標を文書画像の左端から4.92ポイント、サイズを文字サイズが7.2ポイントになるように操作すると、X座標xを4.92とするためのユーザ設定値bは、b=(4.92−6)÷7.2と計算され、その結果は−0.15となる。Y座標についても同様に計算され、ユーザ設定値cが算出される。このようにして算出されたユーザ設定値b、cを用いて、文字列42a、文字列42b、文字列42cの全ての補足説明の位置が再計算される。そして、訳語49a、49b、・・・、49iが配置された補足説明付文書画像48が生成されて表示される。
ここで、補足説明の文字サイズは、原文書の文字サイズに基づいて算出されるため、文字サイズが同じ大きさの文字列42a及び文字列42bの補足説明である訳語49a、49b、・・・、49fは同じサイズに調整されているが、文字列42a及び文字列42bよりも文字サイズが小さい文字列42cの補足説明である訳語49g、49h、49iは、訳語49a、49b、・・・、49fよりも小さい文字サイズに調整されている。
次に、補足説明の位置を変更する方法について説明する。
図7は、補足説明位置変更中の表示について説明するための図である。ユーザは、入力部15を用いて表示部16に表示された補足説明付文書画像48を操作し、補足説明の配置状態をさらに変更することができる。指44で訳語49aをタッチすると、訳語49aに外接するラバーバンド50が表示される。ラバーバンド50の縁を指44でタッチし、タッチした状態の指44を矢印51の方向へ移動させると、指44の移動に伴い、移動されたラバーバンド52が表示される。ここでは、変更前後の位置の差を確認しやすくするため、変更中のラバーバンド52が表示されても変更前のラバーバンド50を同時に表示しているが、変更中のラバーバンド52のみ表示させてもよい。そして、タッチしていた指44を離すか又はタッチしたまま所定の時間以上動かさないことで、ラバーバンド52への操作が終了したと判断され、訳語49aが移動する。このとき、指定されていた訳語49aだけでなく、訳語49b、49c、・・・、49iも同時に移動する。
図8は、図7のように操作して補足説明の位置が変更された補足説明付文書画像を説明するための図である。補足説明付文書画像53は、図7のように訳語49aを指定してラバーバンド52を操作した結果表示される画像を表している。補足説明付文書画像53は、訳語49a、49b、・・・、49iの代わりに、位置が変更された訳語54a、54b、・・・、54iを含む。指定された訳語49aは位置が変更された訳語54aとなるが、訳語49b、49c、・・・、49iも位置が変更されて訳語54b、54c、・・・、54iとなっている。拡大したときと同様に、ラバーバンド52を移動させた結果から、ユーザ設定値b、cが算出され、算出されたユーザ設定値b、cを用いて文字列42a、文字列42b、文字列42cの全ての補足説明の位置が再計算され、訳語54a、54b、・・・、54iが配置された補足説明付文書画像53が生成されて表示される。
補足説明を縮小する場合も、拡大する場合と同様にユーザ設定値を算出して補足説明付文書画像を生成することができる。また、ここでは、補足説明を拡大してから移動させる例について説明したが、拡大、縮小及び移動をそれぞれ任意の回数、任意の順番で行ってもよい。
なお、補足説明の文字サイズを変更する際に補足説明の位置の変更を制限してもよい。例えば、図5に示したようにラバーバンドを左及び上の方向に拡大したとしても、配置状態が変更された補足説明のボディフェースの左端のX座標及び上端のY座標は変更されないようにしてもよい。即ち、ラバーバンドの操作に基づいてユーザ設定値aのみ算出し、ユーザ設定値b、cを算出しなくてもよい。また、X座標又はY座標の何れかのみの変更を制限してもよい。補足説明を移動させる際にも補足説明のX軸方向又はY軸方向への移動を制限してもよい。また、補足説明の位置の変更に制限が有る場合にラバーバンドの操作を制限してもよく、即ち位置の変更に制限が有る方向へラバーバンドを操作できないようにしてもよい。また、補足説明及び原文書の文字が互いに重ならないように、補足説明の配置状態の変更を制限してもよい。また、補足説明の文字サイズが原文書の文字サイズよりも大きくならないように、補足説明の配置状態の変更を制限してもよい。
補足説明の位置の変更は、補足説明テキストレイヤ全体を移動させることでも行うことができる。しかし、補足説明テキストレイヤ全体を移動させると、全ての補足説明が同じ距離移動することになり、様々な行間や原文書の文字サイズを持つレイアウトの原文書においては、移動させた補足説明の一部分が原文書に重なる等の問題が有る。本実施形態は、補足説明の移動距離を補足説明の文字サイズに基づいて算出し、補足説明の文字サイズを原文書の文字サイズに基づいて算出されるため、本実施形態は、補足説明の位置を原文書の文字サイズに基づいて調整することができる。
ここでは、原文書の先頭の単語の補足説明を指定して配置状態の変更を指示していたが、複数の補足説明のどれを指定して配置状態の変更を指示してもよい。
また、ここでは、横書きの原文書の下に補足説明を配置したが、補足説明を原文書の上に配置するようにしてもよく、また、原文書が縦書きで補足説明を原文書の左又は右に配置するようにしてもよく、適宜変更可能である。また、補足説明付文書画像に対して指で操作する場合について説明したが、これに限らず、マウス等のポインティングデバイスで操作するようにしてもよい。
以下、補足説明付文書表示装置1が実行する補足説明の配置状態の変更のための処理の手順についてフローチャートに基づき説明する。
図9は、図3に続く、補足説明付文書表示装置1が実行する処理の手順を示すフローチャートである。図3のステップS8で補足説明付文書を表示した後、補足説明付文書表示装置1は、入力待機状態となる。ユーザは入力部15を用いて複数の補足説明のうちの1文字又は1単語を指定することができ、CPU11は、ユーザによる入力部15からの補足説明に対する指定操作を受信すると(S9でYES)、指定された補足説明にラバーバンドを表示させる(S10)。
次に、ユーザは入力部15を用いてラバーバンドを操作し、補足説明の変更を指示することができ、CPU11は、入力部15からラバーバンドに対する操作指示を受信するまで待機し、ラバーバンドに対する操作指示を受信するとラバーバンドに対する操作の種類の判定を行う(S11)。CPU11は、受信した操作指示がラバーバンドを拡大又は縮小させる操作の場合(S11で拡大・縮小)、操作に従って拡大又は縮小させたラバーバンドを表示部16へ表示させる(S12)。また、CPU11は、受信した操作がラバーバンドを移動させる操作の場合(S11で移動)、操作に従って移動させたラバーバンドを表示部16へ表示させる(S13)。ラバーバンドを拡大又は縮小する操作とは、例えばラバーバンドの縁を掴んで大きさを調整する操作である。また、ラバーバンドを移動させる操作とは、例えばラバーバンドを掴んでそのまま位置をずらす操作である。入力部15がタッチパネルの場合、タッチした指の本数でラバーバンドに対する操作を判定してもよく、例えば、2本以上の指でタッチして指の間隔を広げたり狭めたりさせた場合は拡大又は縮小、1本の指でタッチして指を移動させた場合は移動と判定してもよい。
ラバーバンドへの操作が終了すると、CPU11は、入力部15によって操作されたラバーバンドのサイズ及び位置に合わせて選択された補足説明の配置状態を調整するため、補足説明の配置状態を決定するためのユーザ設定値a、b、cを算出する(S14)。ここでは、掴んでいたラバーバンドを放すか又は掴んだまま所定の時間以上動かさないことで、ラバーバンドへの操作が終了したと判断する。ユーザ設定値a、b、cの算出方法は、上述したとおりである。
次に、CPU11は、算出されたユーザ設定値を用いて補足説明の配置状態を変更し再表示させる(S15)。即ち、CPU11は、パラメータa、b、cにステップS14で算出したユーザ設定値a、b、cを採用してステップS6と同様にして配置状態を再計算し、ステップS7と同様にして再計算した配置状態が示す文字サイズ及び位置に基づいて補足説明を配置した補足説明テキストレイヤを生成する。そして、原文書画像レイヤに新たに生成した補足説明テキストレイヤを重ねることにより、補足説明付文書画像を生成し、ステップS8と同様にして補足説明付文書画像を表示部16へ送信し、表示部16の表示を更新する。CPU11は、表示部16の表示を更新した後、入力待機状態に戻る。
CPU11は、入力待機状態で補足説明以外に対する操作指示を受信し(S9でNO)、その操作指示が確定指示であった場合(S16でYES)、補足説明の配置状態を決定しているパラメータを記憶部14に記憶させ(S17)、処理を終了する。ここで、例えばメニュー操作等の確定指示以外の操作を受信すると(S16でNO)、その操作が終了した段階で入力待機状態へ戻る。1度でもステップS10からステップS15までの処理を行っていると、補足説明の配置状態を決定しているパラメータは、ステップS1で選択したパラメータと異なるユーザ設定値a、b、cが用いられており、ユーザ設定値a、b、cを記憶しておくことで、次回新たな補足説明付文書を表示するときに、補足説明の変更結果を容易に反映させることができる。
或いは、1つの補足説明を指定して配置状態の変更を指示した結果、全ての補足説明の配置状態を変更するのではなく、予め指定した領域内の補足説明だけの配置状態を変更するようにしてもよい。例えば、図5のように訳語43aを指定してラバーバンド47を操作する前に、訳語43a、43b、43c、43d、43e、43fを含むように領域を指定することで、指定した領域内の訳語43a、43b、43c、43d、43e、43fの配置状態を変更し、指定した領域外の訳語43g、43h、43iの配置状態は変更しないようにしてもよい。
ここでは、補足説明の配置状態として文字サイズと位置について説明したが、配置状態は、文字の色や背景の塗りつぶし等の情報を含んでもよい。例えば、1つの補足説明を指定して文字の色の変更を指示することで、全ての補足説明の色を変更するようにしてもよい。
本実施形態は、複数配置されている補足説明のうちの1つを指定して、配置状態の変更を指示することで、指定された補足説明だけでなく、他の補足説明の配置状態も変更することができる。また、補足説明の配置状態は、原文書の配置状態に基づいて計算されるため、複数の補足説明のうちの1つを指定して配置状態の変更を指示するだけで、他の補足説明の配置状態も原文書の配置状態に合わせて適切に変更することができる。
〔実施形態2〕
次に本発明の実施形態2について、図10に基づいて説明する。本実施形態では、補足説明の配置状態が原文書の行の間隔に基づいて計算される点が実施形態1とは異なる。なお、本実施形態の補足説明付文書表示装置の内部構成については、実施形態1と同様であるため、説明を省略する。また、補足説明付文書表示装置が実行する処理については、実施形態1と異なる部分についてのみ説明する。
CPU11は、図3のステップS4で、文字データから各行の先頭文字のボディフェースの上端及び下端のY座標を取得し、1つの行の先頭文字の下端のY座標と次の行の先頭文字の上端のY座標との差を計算することにより、隣接する2つの行の間隔を計算する。そして、CPU11は、ステップS6で、補足説明の配置状態を原文書の行の間隔に基づいて計算する。即ち、行の間隔lgを用いて、補足説明の文字サイズp’を、p’=lg×dと計算する。ここで、パラメータdは、ステップS1で選択された結果に従い、システム既定値d又はユーザ設定値dが採用される。補足説明の位置は、実施形態1と同様に計算する。
図10は、実施形態2に係る補足説明付文書画像について説明するための図である。補足説明付文書画像61は、文字列62a、文字列62b、文字列62cから成る原文書並びに複数の補足説明として訳語63a、63b、・・・、63iを含む。文字列62aの下に文字列62aを構成する単語の訳である訳語63a、63b、63cが配置され、文字列62bの下に文字列62bを構成する単語の訳である訳語63d、63e、63fが配置され、文字列62cの下に文字列62cを構成する単語の訳である訳語63g、63h、63iが配置されている。訳語63a、63b、63cの文字サイズは、文字列62aと文字列62bの間隔に基づいて算出され、訳語63d、63e、63fの文字サイズは、文字列62bと文字列62cの間隔に基づいて算出される。原文書の最後の行である文字列62cの下には行が無いため、訳語63g、63h、63iの文字サイズは文字列62cと文字列62bの間隔に基づいて算出される。ここでは、パラメータdにシステム既定値dを採用し、システム既定値dを0.85としている。文字列62aと文字列62bの間隔及び文字列62bと文字列62cの間隔は、同じ距離であり、訳語63a、63b、・・・、63iの文字サイズは同じ大きさになる。
補足説明の配置状態を変更する処理は、実施形態1と同様である。例えば、訳語63aを指定し、表示されるラバーバンドを操作して配置状態の変更を指示すると、操作されたラバーバンドのサイズ及び位置に基づいてユーザ設定値b、c、dが算出され、算出されたユーザ設定値b、c、dを用いて訳語63a、63b、・・・、63iの配置状態を再計算する。再計算した配置状態が示す文字サイズ及び位置で補足説明を配置した補足説明テキストレイヤを生成して、原文書画像レイヤに新たに生成した補足説明テキストレイヤを重ねることにより、配置状態が変更された補足説明付文書画像を生成することができ、表示部16に配置状態が変更された補足説明付文書画像を表示することができる。
本実施形態によれば、複数の補足説明のうちの1つを指定して配置状態の変更を指示するだけで、原文書の行の間隔に合わせて他の補足説明の配置状態も適切に変更することができる。
〔実施形態3〕
次に本発明の実施形態3について、図11及び図12に基づいて説明する。本実施形態では、原文書及び補足説明を、原文書の行の間隔に基づいて複数の領域に区分し、領域毎に補足説明の配置状態を原文書の文字サイズ又は行の間隔に基づいて計算する点が実施形態1及び2とは異なる。なお、本実施形態の補足説明付文書表示装置の内部構成については、実施形態1及び2と同様であるため、説明を省略する。また、補足説明付文書表示装置が実行する処理については、実施形態1及び2と異なる部分についてのみ説明する。
CPU11は、図3のステップS6で、原文書の各行について前の行及び後の行との間隔を参照し、前の行との間隔又は次の行との間隔が所定値以下となる行の単語又は連語及び該単語又は連語に対応する補足説明を行間が有効な領域として区分し、前の行との間隔及び次の行との間隔が所定値よりも大きい行の単語又は連語及び該単語又は連語に対応する補足説明を行間が無効な領域として区分する。ここで、最初の行及び最後の行においては、隣接する1つの行との間隔を参照すればよく、隣接する1つの行との間隔が所定値以下の場合は行間が有効な領域とし、所定値よりも大きい場合は行間が無効な領域とする。このときの所定値は、例えば原文書の文字サイズとする。CPU11は、行間が無効な領域に属する補足説明の配置状態については、実施形態1と同様に、原文書の文字サイズに基づいて計算し、行間が有効な領域に属する補足説明の配置状態については、実施形態2と同様に、原文書の行の間隔に基づいて計算する。
図11は、実施形態3に係る補足説明付文書画像について説明するための図である。補足説明付文書画像71は、文字列72a、文字列72b、文字列72cから成る原文書並びに複数の補足説明として訳語73a、73b、・・・、73iを含む。文字列72aの下に文字列72aを構成する単語の訳である訳語73a、73b、73cが配置され、文字列72bの下に文字列72bを構成する単語の訳である訳語73d、73e、73fが配置され、文字列72cの下に文字列72cを構成する単語の訳である訳語73g、73h、73iが配置されている。文字列72aと文字列72bの間隔は、文字列72a及び文字列72bの文字サイズよりも小さいため、文字列72a及び文字列72b並びに文字列72a及び文字列72bの補足説明である訳語73a、73b、・・・、73fは行間が有効な領域に属する。また、文字列72bと文字列72cの間隔は、文字列72b及び文字列72cの文字サイズよりも大きいため、文字列72c及び文字列72cの補足説明である訳語73g、73h、73iは行間が無効な領域に属する。行間が有効な領域に属する訳語73a、73b、・・・、73fの文字サイズは、文字列72aと文字列72bの間隔に基づいて算出され、行間が無効な領域に属する訳語73g、73h、73iの文字サイズは、文字列72cの文字サイズに基づいて算出される。
行間が無効な領域に属する補足説明の配置状態を変更する処理は実施形態1と同様であり、行間が有効な領域に属する補足説明の配置状態を変更する処理は実施形態2と同様である。ただし、行間が無効な領域に属する補足説明の配置状態と行間が有効な領域に属する補足説明の配置状態では計算方法が異なるため、1つの補足説明を指定して配置状態の変更を指示したとき、指定した補足説明と同一の領域に属する補足説明の配置状態を変更し、指定した補足説明と異なる領域に属する補足説明の配置状態は変更しない。例えば、訳語73aを指定し、表示されるラバーバンドを操作して配置状態の変更を指示すると、操作されたラバーバンドのサイズ及び位置に基づいてユーザ設定値b、c、dが算出され、算出されたユーザ設定値b、c、dを用いて訳語73a、73b、・・・、73fの配置状態を再計算する。訳語73aと異なる領域に属する訳語73g、73h、73iの配置状態は再計算されないため、配置状態は変更されない。
指定した補足説明と同一の領域に属する補足説明を再計算した配置状態が示す文字サイズ及び位置で配置し、指定した補足説明と異なる領域に属する補足説明を元の配置状態のままで配置した補足説明テキストレイヤを生成して、原文書画像レイヤに新たに生成した補足説明テキストレイヤを重ねることにより、配置状態が変更された補足説明付文書画像を生成することができ、表示部16に配置状態が変更された補足説明付文書画像を表示することができる。このとき、指定した補足説明と異なる領域に属する補足説明が強調されて表示されるようにしてもよい。この補足説明の強調表示は、図9のステップS9で、強調表示された補足説明を指定して配置状態を変更することで通常の表示に戻る。又は、補足説明の強調表示は、ステップS16で確定指示されることで通常の表示に戻る。ここで、強調表示として、枠やハッチングを表示したり、補足説明の文字の色を変えて表示したりする。
図12は、補足説明の強調表示について説明するための図である。補足説明付文書画像74は、図11で説明した補足説明付文書画像71の訳語73aを操作して配置状態を変更したときの結果の一例を示している。補足説明付文書画像74は、訳語73aが指定され配置状態を変更された結果、訳語73aと同一の領域に属する訳語73b、73c、・・・、訳語73fの配置状態が変更され、訳語75a、75b、・・・、75fが訳語73b、73c、・・・、訳語73fの代わりに配置されている。しかし、訳語73aと異なる領域に属する訳語73g、73h、73iは配置状態が変更されずに配置されている。そこで、CPU11は、ユーザに訳語73g、73h、73iの配置状態の調整を促すため、訳語73g、73h、73iに強調表示のための枠76を表示させている。ユーザは、枠76を確認し、訳語73g、73h、73iの配置状態を変更するか、変更せずに確定するかを判断することができ、訳語73g、73h、73iの配置状態を変更し忘れるといったことを防ぐことができる。ここで、枠76を訳語73g、73h、73i全てに表示させず、何れか1つ、例えば先頭の訳語73gにだけ表示させるようにしてもよい。
以上説明したとおり、本実施形態は、複数の補足説明のうちの1つを指定して配置状態の変更を指示するだけで、原文書の文字サイズ又は行の間隔に合わせて指定された補足説明と同一の領域に属する他の補足説明の配置状態も適切に変更することができる。また、指定された補足説明と異なる領域に属する補足説明を強調表示してユーザに配置状態の変更を促すことで、補足説明付文書の全ての補足説明の配置状態を漏れなく確認し変更することができる。
〔実施形態4〕
次に、本発明の実施形態4について、図13から図15に基づいて説明する。本実施形態では、補足説明の配置状態変更用窓を設ける点が上記実施形態のいずれとも異なる。なお、本実施形態の補足説明付文書表示装置の内部構成については、実施形態1から3と同様であるため、説明を省略する。また、補足説明付文書表示装置が実行する処理については、実施形態1から3と異なる部分についてのみ説明する。
CPU11は、図9のステップS9の前の入力待機状態の時に、入力部15からの補足説明付文書画像の一部の範囲を選択する指示を受信することで、選択された範囲の配置状態変更用窓を補足説明付文書画像とともに表示部16へ表示させる。配置状態変更用窓は、選択された範囲の原文書及び補足説明に対応する作業領域であり、補足説明付文書画像の選択された範囲を拡大したサイズの画像が表示される。ユーザは、入力部15を用いて配置状態変更用窓に表示された補足説明において配置状態の変更を指示する。CPU11は、ステップS9で、配置状態変更用窓の補足説明を指定されると、ステップS10で配置状態変更用窓の補足説明にラバーバンドを表示する。該ラバーバンドを操作することで、補足説明付文書画像の補足説明の配置状態を変更することができる。配置状態変更用窓は、ステップS16で確定指示されると非表示される。配置状態変更用窓の画像は、補足説明付文書画像の選択された範囲よりも大きく表示されているため、ユーザは入力部15を用いてラバーバンドを操作しやすく、補足説明の配置状態を変更しやすくなる。
図13は、配置状態変更用窓における拡大操作について説明するための図である。ここでは、配置状態が原文書の文字サイズに基づいて計算されている図4の補足説明付文書画像41の補足説明の配置状態を変更する場合について説明する。ユーザは、表示部16に表示された補足説明付文書画像41の補足説明以外の箇所にタッチし、タッチした状態で指を移動させることで、範囲81を選択することができ、配置状態変更用窓82を表示することができる。配置状態変更用窓82は、範囲81を表示倍率2倍にした画像であり、配置状態変更用窓82は範囲81で選択された部分の文字サイズと各文字の距離が2倍になっている。訳語43aは、範囲81に含まれ、配置状態変更用窓82に拡大された訳語83が含まれている。配置状態変更用窓82の表示倍率は、適宜変更可能であり、このときの範囲81の位置及び配置状態変更用窓82の表示倍率はRAM12に記憶される。
指44で訳語83をタッチすると、訳語83に外接するラバーバンド84が表示される。ラバーバンド84の角を指44でタッチし、タッチした状態の指44の移動に伴い、拡大されたラバーバンド85が表示される。ここでは、変更前後のサイズの差を確認しやすくするために、変更中のラバーバンド85が表示されても、変更前のラバーバンド84を同時に表示しているが、変更中のラバーバンド85のみを表示させてもよい。そして、タッチしていた指44を離すか又はタッチしたまま所定の時間以上動かさないことで、ラバーバンド85への操作が終了したと判断し、訳語43aの配置状態を変更するためのユーザ設定値が算出される。該ユーザ設定値は、ラバーバンド85のサイズ、ラバーバンド85の位置、範囲81の位置及び文字列62aの表示倍率から算出される。その後、算出されたユーザ設定値を用いて訳語43aだけでなく、訳語43b、43c、・・・、43iも配置状態を変更されて表示される。
ここでは、ラバーバンドを拡大操作して補足説明のサイズを拡大する場合について説明したが、ラバーバンドを縮小させて補足説明のサイズを縮小する場合及びラバーバンド移動させて補足説明の位置を調整する場合も同様である。
図14及び図15は、配置状態変更用窓の別の例を説明するための図である。図13の配置状態変更用窓82は、補足説明付文書画像41の選択された範囲81の画像を拡大した画像であったが、予め用意された標準画像を用いてもよい。
図14の配置状態変更用窓86は、原文書に対応する標準画像87及び補足説明に対応する標準画像88を含む。標準画像87、88は、それぞれ原文書及び補足説明に対して予め用意された標準的な文字列画像である。標準画像87、88は、範囲81に含まれる原文書及び補足説明の配置状態に合わせて配置されており、ユーザは補足説明に対応する標準画像88を操作して、補足説明付文書画像41の訳語43a、43b、・・・、43iの配置状態を調整することができる。
図15の配置状態変更用窓89は、原文書を抽象化した標準画像90及び補足説明抽象化した標準画像91を含む。標準画像90、91は、それぞれ原文書及び補足説明のサイズに応じて予め用意された図形であり、それぞれ原文書及び補足説明のボディフェースを表す。標準画像90、91は、範囲81に含まれる原文書及び補足説明の配置状態に合わせて配置されており、ユーザは補足説明に対応する標準画像91を操作して、補足説明付文書画像41の訳語43a、43b、・・・、43iの配置状態を調整することができる。
配置状態変更用窓86又は配置状態変更用窓89のように、予め用意された標準画像を表示することで、実際の補足説明付文書画像を加工した配置調整用画像を生成する必要が無いので、処理を簡略化することができる。また、配置状態変更用窓89のように、ボディフェースを表す図形を操作することで、補足説明のサイズと位置を調整する過程がより分かりやすくなり、配置状態を決定するためのパラメータを意識した調整をすることができる。
ここでは、実施形態1と同様に配置状態が原文書の文字サイズに基づいて計算されている補足説明付文書画像の補足説明について、配置状態変更用窓を用いて配置状態の変更を指示する場合について説明したが、これに限らない。実施形態2と同様に配置状態が原文書の行の間隔に基づいて計算されている補足説明付文書画像又は実施形態3と同様に配置状態が原文書の文字サイズ又は行の間隔に基づいて計算されている補足説明付文書画像についても、配置状態変更用窓を用いて配置状態の変更を指示することができる。
以上説明したとおり、本実施形態は、選択した範囲を配置状態変更用窓に大きく表示し、大きく表示されている画像で補足説明の配置状態を変更することができるため、配置状態の変更を容易に行うことができる。
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 補足説明付文書表示装置
11 CPU(演算手段)
11a 原文書画像取得部
11b 文字認識部
11c 補足説明取得部
11d 配置状態決定部
11e 画像生成部
11f 入力情報処理部
12 RAM
13 ドライブ部
14 記憶部
15 入力部(指示手段)
16 表示部(表示手段)
17 インタフェース部

Claims (5)

  1. 原文書に複数の補足説明を配置して表示する補足説明付文書表示装置であって、
    前記複数の補足説明のうちの1つを指定して配置状態の変更を指示する指示手段、
    前記指示手段による指示に基づいて、補足説明付文書を生成する演算手段、及び
    前記補足説明付文書を表示する表示手段を備え、
    前記演算手段は、所定領域に属する補足説明の配置状態を変更し、前記原文書に前記複数の補足説明を配置することを特徴とする補足説明付文書表示装置。
  2. 前記演算手段は、前記原文書の行の間隔に基づいて前記複数の補足説明を複数の領域に区分し、前記指示手段により指定された補足説明と同一の領域に属する補足説明の配置状態を変更することを特徴とする請求項1記載の補足説明付文書表示装置。
  3. 前記表示手段は、前記指示手段により指定された補足説明と異なる領域に属する補足説明を強調表示することを特徴とする請求項2記載の補足説明付文書表示装置。
  4. 前記表示手段は、前記補足説明付文書の選択した範囲に対応した配置状態変更用窓を表示し、
    前記指示手段は、前記配置状態変更用窓に表示された補足説明において配置状態の変更を指示することを特徴とする請求項1記載の補足説明付文書表示装置。
  5. 前記演算手段は、変更された配置状態を決定するパラメータを記憶させることを特徴とする請求項1記載の補足説明付文書表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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