JPH0946531A - 文書処理装置 - Google Patents

文書処理装置

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JPH0946531A
JPH0946531A JP7208544A JP20854495A JPH0946531A JP H0946531 A JPH0946531 A JP H0946531A JP 7208544 A JP7208544 A JP 7208544A JP 20854495 A JP20854495 A JP 20854495A JP H0946531 A JPH0946531 A JP H0946531A
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T11/002D [Two Dimensional] image generation
    • G06T11/001Texturing; Colouring; Generation of texture or colour

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 白黒文書をカラー文書に変換する場合、白黒
文書中でアンダーラインやハッチングなどのマークを使
って強調している部分に対して、カラー化を活かした強
調表現に変換することができる文書処理装置を提供す
る。 【解決手段】 文書処理装置は、処理する文書の画像情
報を入力する画像情報入力手段と、入力された画像情報
からマークを検出するマーク検出手段と、前記検出され
たマークによってカバーされる領域から視覚的特徴を変
更する文字列を検出する文字列検出手段と、前記文字列
の視覚的特徴の変更方法を規定する変更方法決定手段
と、前記規定された変更方法に基づいて前記文字列の視
覚的特徴が変更された画像情報を生成する画像情報生成
手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文書処理装置に関
し、特に、カラー文書の作成が可能なワードプロセッ
サ,カラー複写機,カラープリンタなどから出力される
多色の画像情報を有する多色のカラー文書を作成する文
書処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー複写機や、カラースキャナ
やカラープリンタを含むコンピュータシステムの普及に
よって、エンドユーザにおいてもカラー文書を容易に作
成できるシステム環境が整いつつある。このようなシス
テム環境が利用できるようになると、過去に作成した白
黒文書や、ファクシミリ装置(FAX)で送られた白黒
文書などに対して、カラー文書に変換することにより、
より訴求力の高い文書を手軽に得たいというユーザニー
ズが生まれてくる。
【0003】従来から、白黒文書の中では、文章の一部
を強調するため、アンダーラインやハッチングなどのマ
ークがよく使われる手法である。このため、アンダーラ
インやハッチングなどを用いた白黒文書における強調箇
所(マーク箇所)に様々な色を使うようにカラー変換す
ると、非常に目立つようなカラー文書になることが期待
される。このように、カラー文書の作成において、文書
中の強調箇所に対しては、白黒からカラーへの変換に対
するニーズが特に高くなる。
【0004】これに対しては、従来から、この種のカラ
ー変換に関係する技術が提案されおり、例えば、特開昭
62−222294号公報,特開平3−147017号
公報などに記載の技術がある。特開昭62−22229
4号公報に記載の技術は、白黒文書中のアンダーライン
を色づけする技術であり、また、特開平3−14701
7号公報に記載の技術は、白黒文書中のハッチングがな
された領域に対して、色付けし、更に、そのハッチング
自体も着色する技術である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
技術は、白黒文書において、特別に目立つようになされ
たマーク自体に対して色が付与されるものであり、カラ
ー変換した後のカラー文書においても、マークの形態は
そのままに残される。このため、従来の技術は、着色す
る色表現を十分に活かした強調表現の形態を有するカラ
ー文書を作成するものではなく、また、これらの技術を
利用する場合、マークされた部分がカラー化されること
で、かえって強調箇所が読みづらくなる場合もある。
【0006】具体的に説明すると、カラー文書において
は、例えば、マークだけがカラー化され、文字の色がそ
のままであるより、強調したい箇所の文字色を変える方
が、目立つ文書となる可能性が高い。しかし、前述の特
開昭62−222294号公報に記載の技術を適用する
と、アンダーラインには、色がつくが、文字の色はその
ままであり、強調表現されるべき強調の度合が少ない。
同様に、特開平3−147017公報に記載の技術を利
用する場合にも、マークされた領域またはマークそのも
のに色が付けられるが、文字の色はそのままである。こ
れらの技術では、強調したい箇所の文字について、その
文字色を変えることはできない。
【0007】このように、従来の技術では、白黒文書に
おいて、その作成時に目立つようになされた白黒文書に
対応するレイアウトがそのまま残り、マークされた領域
またはマークそのものに色が付けられるが、文字の色は
そのままであり、カラー化を活かした十分な強調表現を
もつカラー文書を作成するようにはなっていないという
問題点がある。
【0008】例えば、カラー文書において強調表現の箇
所を目立たせるためには、彩度や濃度の高い色を使うこ
とが効果的である経験的に知られているが、特開平3−
147017号公報に記載の方法では、このような彩度
や濃度の高い色の色使いを用いると、強調表現の箇所の
文字列は黒色のままなので、そのような色使いによる
と、ベタ塗りやハッチングの箇所は、かえって文字列は
見えづらくなる。特に、ベタ塗りの場合には、文字は白
ヌキにした方が読みやすくなるが、特開平3−1470
17号公報に記載の方法によっては、このような文字を
白ヌキする処理を行うことはできない。
【0009】このように、従来の技術を用いて、白黒文
書をカラー文書に変換する場合、マークされた部分のマ
ークだけがカラー化されることで、かえって強調表現の
箇所が読みづらくなる場合があるという問題が残ってい
る。
【0010】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、本発明の目的は、白黒文書を
カラー文書に変換する場合、白黒文書中のアンダーライ
ンやハッチングなどのマークを使って強調している部分
に対して、カラー化を活かした強調表現に変換すること
ができる文書処理装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記のような目的を達成
するため、本発明の文書処理装置においては、処理する
文書の画像情報を入力する画像情報入力手段と、入力さ
れた画像情報からマークを検出するマーク検出手段と、
前記検出されたマークによってカバーされる領域から視
覚的特徴を変更する文字列を検出する文字列検出手段
と、前記文字列の視覚的特徴の変更方法を規定する変更
方法決定手段と、前記規定された変更方法に基づいて前
記文字列の視覚的特徴が変更された画像情報を生成する
画像情報生成手段とを備えることを特徴とする。
【0012】また、本発明の文書処理装置においては、
前記画像情報生成手段は、前記規定された変更方法に基
づいて前記文字列の視覚的特徴が変更された画像情報を
生成し、更に、該画像情報から前記検出されたマークを
除去することを特徴とする。また、前記変更方法決定手
段は、前記検出されたマークに対応して変更方法を規定
することを特徴とする。更にまた、前記文字列検出手段
は、入力された文書の画像情報から文字列の文書ページ
上のレイアウト値を計算し、このレイアウト値と前記マ
ークが文書ページにおいてカバーする領域とを比較し
て、視覚的特徴を変更する文字列を検出することを特徴
とする。
【0013】また、ここでは、前記文字列の視覚的特徴
として、少なくとも色または形状のいずれかを用いる。
この場合、前記変更方法決定手段は、前記マークの形状
に応じて変更方法を規定し、また、別の場合には、前記
マークの色に応じて変更方法を規定する。また、更に別
の場合には、前記変更方法決定手段は、前記マークに付
随する文字または図形に応じて変更方法を規定する。こ
こでの前記視覚的特徴の変更が、少なくとも文字を形成
する線または文字の背景領域のいずれかに対して行われ
る。
【0014】上記のような様々な特徴を有する本発明の
文書処理装置においては、画像情報入力手段が、処理す
る文書の画像情報を入力すると、マーク検出手段が、入
力された画像情報からマークを検出する。また、文字列
検出手段は、前記検出されたマークによってカバーされ
る領域から視覚的特徴を変更する文字列を検出する。変
更方法決定手段が、前記検出された文字列の視覚的特徴
の変更方法を規定しており、画像情報生成手段が、前記
規定された変更方法に基づいて前記文字列の視覚的特徴
が変更された画像情報を生成する。
【0015】ここでの視覚的特徴の変更を行う場合、こ
の文書処理装置においては、前記画像情報生成手段が、
前記規定された変更方法に基づいて前記文字列の視覚的
特徴が変更された画像情報を生成し、更に、該画像情報
から前記検出されたマークを除去する。この視覚的特徴
の変更方法は、変更方法決定手段により、検出されたマ
ークに対応して変更方法を規定することにより行われ
る。また、文字列検出手段が、視覚的特徴を変更する文
字列を検出する場合、入力された文書の画像情報から文
字列の文書ページ上のレイアウト値を計算し、このレイ
アウト値と前記マークが文書ページにおいてカバーする
領域とを比較して、視覚的特徴を変更する文字列を検出
する。
【0016】ここでの文字列の視覚的特徴としては、少
なくとも色または形状のいずれかが用いられる。このた
め、それぞれに対応して、変更方法決定手段が、マーク
の形状に応じて変更方法を規定するか、あるいは、マー
クの色に応じて変更方法を規定する。また、別の態様で
は、変更方法決定手段は、マークに付随する文字または
図形に応じて変更方法を規定する。そして、ここでの視
覚的特徴の変更が、少なくとも文字を形成する線または
文字の背景領域のいずれかに対して行われる。これによ
り、文字列の視覚的特徴が、様々に変化できる。
【0017】このようにして、本発明の文書処理装置に
よれば、まず、画像情報入力手段によって変換したい白
黒文書が入力されると、つぎに、マーク検出手段が、文
字列に対するマークを検出し、更に、文字列検出手段に
より、入力された画像情報からそのマークによって、他
と区別されている文字列(マークされた文字列)を検出
する。続いて、文字に対する色付けを行うため、変更方
法決定手段によって、文書から検出された文字列に対し
て、変換後のカラー文書において、マークされた文字列
がもつ視覚的特徴を決定すると、画像情報生成手段が、
この決定に基づいて、マークされた文字列の視覚的特徴
が変更された画像情報、つまり、変換後のカラー文書の
画像情報を生成する。
【0018】これにより、白黒文書の中でマークされた
文字列に対してカラー化変換の処理が行われ、カラー化
された変換後のカラー文書では、文字列の文字に色が付
与される。このため、カラー化文書は、文字自体がカラ
ー化されているので、より目立つようになる。更に、マ
ークは除去されるので、カラー化された文書は、より見
やすく、より目立つようになる。また、変更方法の指定
により、文字形状を変更することで、単にマークに色が
ついた場合よりは、読みやすくなる。このため、従来に
比べて、カラー化変換された後のカラー文書中の強調箇
所は、カラー文書の特徴をより活かした表現形態となっ
ており、より訴求力の高いカラー文書が得られる。
【0019】また、マークの色や形状などに応じて、文
字列のカラー化の変更方法が決めるので、例えば、カラ
ーコピー機に適用する場合においては、変更後の色の指
定を個別に操作パネルによる指示で行わなくとも「どの
部分をどのように変えるか」を、コピー原稿を読み込む
だけで自動的に指示できるようになる。これにより、ユ
ーザによる変更指示は簡便に行え、ユーザは使い勝手よ
く、文書のカラー変換を行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施する場合の形
態について、図面を参照して具体的に説明する。図1
は、本発明の第1の実施例にかかる文書処理装置の要部
の構成を示すブロック図である。図1において、1は入
力ファイル蓄積部、2は処理制御部、3はマーク制御語
検出部、4は先頭文字検出部、5は出力ファイル蓄積
部、6は処理対象ファイル保持部、7はマーク制御語・
色対応表保持部、8は文字色定義挿入部、9はマーク制
御語置換部、10は内部バス、11は外部ネットワーク
バスである。
【0021】第1の実施例の文書処理装置は、図1に示
すように、入力ファイル蓄積部1,処理制御部2,マー
ク制御語検出部3,先頭文字検出部4,出力ファイル蓄
積部5,処理対象ファイル保持部6,マーク制御語・色
対応表保持部7,文字色定義挿入部8,およびマーク制
御語置換部9が、内部バス10を介して相互に接続され
て、ネットワークシステムの中の1つの端末装置の中で
の文書処理システムを構成している。
【0022】このように構成される文書処理装置の具体
的な動作例として、文書処理システムにおいて、レイア
ウト情報を含む電子文書ファイルを読み込み、アンダー
ラインなどのマークを検出し、マークされている文字列
に色をつけ、カラー化した電子文書ファイルを出力する
場合について説明する。
【0023】このような文書処理システムにおける電子
文書ファイルコンバータの動作例について説明する前
に、ここでの理解を容易とするため、まず、前提となる
技術について説明する。すなわち、ここで用いられる電
子文書のフォーマットと電子文書における色表現と、マ
ーク表現について説明すると、この第1の実施例の文書
処理システムにおけるに入力と出力のファイルフォーマ
ットは、RTF(Rich Text Format)準拠となっている
フォーマットを用いる。電子文書ファイルの入力ファイ
ルとしては、白黒の文書、つまり、電子文書における文
字色として「黒」を示す値しか設定されていないものを
扱う。
【0024】この文書処理システムで用いるRTF仕様
(RTF Specification)における色およびマークの表現
について説明すると、RTFファイルは、ヘッダ(head
er)部とドキュメント(document)部から構成される。
ヘッダ部には、このファイルで用いられる色,フォン
ト,レイアウトスタイルの宣言が記述される。ドキュメ
ント部には、テキスト内容が記述されるとともに、文字
列をどのようにレイアウトするかについて、RTF仕様
に定義された制御語(control words)とヘッダ部の宣
言を用いての記述がなされる。
【0025】文書ファイルの中で用いられる色は、ヘッ
ダ部の中のカラーテーブル群(thecolor table group)
の宣言によって指定される。この宣言は、BNF記法
(バッカス記法)に基づいて、次のような文法によって
表される。 <colortbl> '{' \colortbl <colordef>+ '}' <colordef> \red ? & \green ? & \blue ? ';' ここで、バックスラッシュ「\」で始まる語は、RTF
仕様によって定義された制御語である。
【0026】すなわち、“\colortbl”と記述された制
御語は、カラーテーブルの宣言を示し、“\red”,
“\green”,“\blue”と記述された制御語は、それ
ぞれに赤,緑,青の3原色のRGB系の色指定を示して
いる。これらの制御語(“\red”,“\green”,“\
blue”)に続く整数値が、各々の色の度合いを示してい
る。ここでのRGB系の各々の色指定の範囲は、“0”
から“255”までの整数値の範囲である。具体例によ
り説明すると、ここでのカラーテーブルの宣言の中で、
例えば、{ \colortbl\red0\green0\blue0; \red25
5\green0\blue0;\red0\green255\blue0; \red255
\green255\blue255; }という制御語の記述がなされる
と、黒色(\red0&\green0&\blue0;)と、赤色(\r
ed255&\green0&\blue0;)と、青色(\red0&\green
0&\blue255;)と、白色(\red255&\green255&\blu
e255;)との4色の色指定を、文書ファイル中でを使用
することが宣言される。
【0027】カラーテーブルに宣言された色の中から、
どの色を文字色として使うかという指定は、例えば、文
字フォーマット属性(character formatting propertie
s)を変更する制御語の“\cf”を用いて行う。すなわ
ち、“\cf”という制御語に続く“0”以上の整数値
が、カラーテーブルの中のどの色を使うかを指定するイ
ンデックスとなり、インデックスの値が“N”のとき、
カラーテーブル中の(N+1)番目の色が指定色にな
る。
【0028】色の指定の制御は、この制御語“\cf”の
以降の文字列に適用され、次の制御語によって、他の指
定が現れるまで継続して有効となる。なお、色指定を行
う制御語の中には、“\pard”,“\secd”などの「デ
フォルト値に戻す」という制御語が含まれている。
【0029】したがって、前述したようなカラーテーブ
ルの宣言をヘッダ部に含む文書ファイルにおいて、当該
文書ファイルのドキュメント部に、例えば、『…{\cf1
Thecolor of this sentence is red. } {\cf0 The co
lor of this sentence is black. }…』という文字列の
記述があれば、カラーテーブルの第1番目には黒色が指
定され、第2番目には赤色が指定されるので、当該文書
本文の前半部分の文字列“The color of this sentence
is red. ”が赤色になり、この文字列に続く後半部分
の文字列“The color of this sentence is black. ”
以降が黒色になる。
【0030】次に、マーク表現について説明すると、ア
ンダーラインとハッチングは、色の指定と同様に、それ
を指定する制御語の付加によって表現される。つまり、
アンダーラインは、文字フォーマット属性を変える制御
語として表現され、その開始を示す制御語とその終了を
示す制御語によって表現される。アンダーライン開始を
示す制御語は、同時に、アンダーラインの種類も示す。
このため、アンダーラインの開始を指定する制御語は、
“\ul(普通のアンダーライン)”,“\uld(点
線)”,“\uldb(二重線)”,“\ulw(文字の下だ
け線を引く)”の4種類があり、また、アンダーライン
の終了を指示する制御語は、“\ul0(普通のアンダー
ラインの終了)”,“\ulnone(すべてのアンダーライ
ンの終了)”の4種類がある。例えば、『…{一部分
に、\ul 下線 \ul0 が引かれる}…』という記述がフ
ァイルのドキュメントにあれば、その記述の文字列の中
の「下線」の部分だけに、その文字列の下に連続した一
本の線が引かれる。
【0031】また、ハッチングは、段落に対する制御語
として表現される。ハッチングには大きく分けて、網点
タイプと線タイプの2種類あるが、RTF仕様ではそれ
ぞれに対応して、次に説明するように、それぞれのハッ
チングを付加するための制御語が定義(用意)されてい
る。
【0032】網点タイプのハッチングは、“\shadin
g”という制御語で表現される。網点の濃度は、“\sha
ding”に続く“0”から“100”までの整数値で示さ
れる。例えば、“\shading20”という制御語は、その
制御語に続く段落に網点濃度20%のハッチングを付加
することを指示している。
【0033】線タイプのハッチングには、斜線や格子な
どの12種類の制御語がある。例えば、“\bgbdiag”
という制御語は、その制御語に続く段落において、右上
がりの斜線(a backward diagonal background patter
n)のハッチングを付加することを指示する。また、
“\bgdcross”という制御語では、その制御語に続く段
落に斜め格子(a diagonal cross background pattern)
のハッチングを付加することが指定される。
【0034】このような制御語によるハッチングの指定
は、色の指定と同様に、新たな別の制御語の指定によっ
て別の内容の指定がなされるまで、その制御語以降の段
落すべてに有効となる。なお、この場合の制御語の指定
にも、“\pard”,“\secd”など「デフォルト値に戻
す」という制御語が含まれる。
【0035】このような制御語の指定によって、RTF
仕様における色およびマーク表現がなされる電子文書の
文書ファィルに対して、第1の実施例の文書処理装置で
ある電子文書ファイルコンバータを用いて、白黒文書の
強調部分にマーク表現のみが施されている白黒文書を、
カラー化してカラー文書とする変換を行うための処理を
行う。
【0036】図1に示すようなシステム構成の文書処理
システムにおいて、レイアウト情報を含む電子文書ファ
イルを読み込み、アンダーラインなどのマークを指定す
る制御語を検出し、マークされている文字列に対して
は、マークを消去して文字に色をつけ、カラー化したカ
ラー文書とした電子文書ファイルを出力する場合の処理
例について、個別のシステム要素の動作を説明しながら
その処理を説明する。
【0037】ここでの本発明の第1の実施例の文書処理
装置(図1)は、前述したように、入力ファイル蓄積部
1,処理制御部2,マーク制御語検出部3,先頭文字検
出部4,出力ファイル蓄積部5,処理対象ファイル保持
部6,マーク制御語・色対応表保持部7,文字色定義挿
入部8,およびマーク制御語置換部9が、内部バス7を
介して相互に接続されて、ネットワークシステムの中の
1つの文書処理システムを構成しており、この文書処理
システムにおいて、白黒文書の電子文書ファイルをカラ
ー化したカラー文書とする変換処理を行う。
【0038】電子文書ファイルをカラー化する変換処理
では、処理制御部2が、他のシステム要素を制御しなが
ら、レイアウト情報を含む電子文書ファイルを読み込
み、アンダーラインなどの白黒文書における強調表現の
マークを付加している制御語を検出し、そのマーク自体
を消去し、マークされている文字列の文字に色をつけ、
カラー化した電子文書ファイルを出力する処理の制御を
行う。
【0039】図2は、処理制御部による電子文書ファイ
ルをカラー化する変換処理の全体の処理フローを示すフ
ローチャートである。図2を参照する。処理制御部2
は、処理を開始すると、まず、ステップ21において、
入力ファイル蓄積部1に文書ファイルが存在するか否か
を判定する。文書ファイルが存在しない場合には、その
まま、処理を終了とする。また、入力ファイル蓄積部1
に文書ファイルが存在する場合には、次のステップ22
に進み、ステップ22において、入力ファイル蓄積部1
の中の文書ファイルから1つを選び、選んだ文書ファイ
ルを処理対象ファイル保持部6に移動する。処理対象フ
ァイル保持部6に移動させた文書ファイルが、処理対象
ファイルとなる。
【0040】次に、ステップ23において、文字色定義
挿入部8を制御して、文字色定義挿入部8の処理によ
り、処理対象ファイル保持部6の中の文書ファイル(処
理対象ファイル)のカラーテーブルに、カラー変換後の
色指定を定義する。次に、ステップ24において、マー
ク制御語検出部3を制御して、マーク制御語検出部3の
処理により、処理対象ファイルの文書ファイルにマーク
に相当する制御語があるか否かを探索し、次のステップ
25において、探索で制御語が検出されたか否かを判定
する。
【0041】ステップ25の判定において、制御語が検
出された判定の場合は、次のステップ26に進み、マー
ク制御語置換部9を制御して、マーク制御語置換部9の
処理によって、検出された制御語に対して、当該制御語
を色づけを指定する色指定制御語に置き換える。そし
て、文書ファイル(処理対象ファイル)の中の次の制御
語に対する処理を続行するため、ステップ24に戻り、
ステップ24からの処理を続行する。つまり、次の制御
語を探索し、制御語が検出された場合に当該制御語を、
色づけを指定する色指定制御語に置き換える処理を繰り
返し行う(ステップ24〜ステップ26)。
【0042】また、ステップ25の判定において、制御
語が検出されない判定の場合には、ここでの制御語に対
する処理を全て終了したので、次の文書ファイルに対す
る処理を続行するため、ステップ27において、処理対
象ファイルを出力ファイル蓄積部5に移動し、処理済の
文書ファイルを出力ファイル蓄積部5に格納する。そし
て、ステップ21に戻り、再び、ステップ21からの処
理を繰り返し行う。
【0043】このようにして、処理制御部2が、他のシ
ステム要素を制御しながら、レイアウト情報を含む白黒
文書の電子文書ファイルを読み込み、アンダーラインな
どの白黒文書における強調表現のマークを付加している
制御語を検出し、マーク自体は消去し、マークされてい
る文字列に色をつけ、カラー化した電子文書ファイルを
出力する。
【0044】このような処理を行うことにより、例え
ば、後述するように、マーク制御語・文字色対応表(3
0:図3)の設定データによって、マーク制御語と文字
色との対応関係が規定されている場合に、「下線が引か
れた文字列は、下線のない赤色の文字列に変換され、2
0%濃度の網点のハッチングがふされた文字列は、ハッ
チングのない赤色の文字列に変換され、また、右上がり
の斜線のハッチングが付加された文字列は、ハッチング
のない青色の文字列に変換される」ようになる。これに
より、マークが付与された白黒文書データが、カラー文
書データに変換される。
【0045】次に、処理制御部2により制御される個別
のシステム要素の動作について説明すると、入力ファイ
ル蓄積部1は、外部ネットワークバス11を介して、他
の文書処理システムとネットワークでつながっており、
他の文書処理システムから送信されたRTF(Rich Text
Format)ファイルを受けとる。そして、カラー文書に変
換したい例えば白黒のRTFファイルを蓄積する。入力
ファイル蓄積部1は、複数のRTFファイルを蓄積し、
一括して同様なカラー化処理を行うために利用される。
【0046】処理制御部2は、前述したように、カラー
化する変換処理の全体を統括する制御部であり、個々の
システム要素を制御しながら、レイアウト情報を含む電
子文書ファイルを読み込み、アンダーラインなどの強調
のマークを検出し、マークされている文字列に色をつ
け、カラー化した電子文書ファイルを出力する処理の全
体の制御処理を行う。
【0047】処理対象ファイル保持部6は、処理対象と
する文書ファイルを保持するシステム要素であり、カラ
ー文書に変換する文書ファイルのRTFファイル(以
下、処理対象ファイルと呼ぶ)を保持する。ここに保持
された処理対象ファイルに対して、カラー文書にするデ
ータ変換が行われる。このため、処理対象ファイル保持
部6に保持されるファイルは1個である。マーク制御語
検出部3,文字色定義挿入部8およびマーク制御語置換
部9が、ここに保持された処理対象ファイルの文書ファ
ィルをアクセスし、カラー文書にするためのデータ変換
を行い、ファイル内容を変更する。
【0048】出力ファイル蓄積部5は、カラー文書に変
換されたRTFファイルを蓄積するシステム要素であ
る。複数のRTFファイルの文書ファイルが蓄積でき
る。他の文書処理システムと有線(外部ネットワークバ
ス11)でつながっており、他の文書処理システムが、
この文書処理システムにアクセスした時に、当該出力フ
ァイル蓄積部5から、ここに蓄積されている(カラー文
書に変換された)RTFファイルを渡す。
【0049】マーク制御語・色対応表保持部7には、白
黒文書の中のマークを付加している制御語と、文字色の
RGB値と、処理対象ファイルのカラーテーブルのイン
デックスとを対応づけた表形式データが、マーク制御語
・色対応表(30:図3)として保持される。
【0050】図3はマーク制御語・色対応表のデータ構
造を説明する図である。図3に示すように、マーク制御
語・色対応表30は、制御語フィールド31,文字色フ
ィールド32,およびインデックスフィールド33から
構成されており、ここに格納される色指定のエントリデ
ータとして、マーク制御語と文字色とを対応づけるデー
タが格納される。つまり、マーク制御語・色対応表30
の1つのエントリデータが、1つのマークの付加を表わ
している制御語と、文字に色付けする色指定とを対応づ
ける。
【0051】制御語フィールド31には、色に変換する
ベきマークを表わしている制御語が格納され、文字色フ
ィールド32には、制御語フィールド31の同じ行(エ
ントリ)の「制御語」の値が示すマークに対応して、そ
のマークをカラー変換する場合の変換後の文字色が、カ
ラーテーブルのRGB定義として記述される。なお、こ
の文字色フィールド32に、色指定の値として“;”が
記述された場合の色の指定では、デフォルト値を使うこ
とを意味している。また、インデックスフィールド33
には、文字色フィールド32の同じ行(エントリ)の文
字色フィールド32の「文字色」の値に一致する処理対
象ファイルのカラーテーブルのインデックスが格納され
る。つまり、1つのマークを表現している制御語に対し
て、文字色フィールド32の色指定の値により、直接的
に色指定を行い、また、インデックフィールド33のイ
ンデックスの値により、カラーテーブルを利用して間接
的に色指定を行う。
【0052】このようなマーク制御語・色対応表30
は、白黒文書をカラー化するデータ変換を行う場合に、
変換する内容(色指定)に応じて作成される。また、制
御語フィールド31の制御語の値、文字色フィールド3
2の文字色のカラーテーブルのRGB定義の値は固定だ
が、インデックスフィールド33のインデックスの値は
処理対象ファイルごとに変えられる。
【0053】このような内容に設定されたマーク制御語
・色対応表30の各々のエントリデータによる対応関係
データは、文字色定義挿入部8によって、カラー変換後
の文書で用いられる色を文書ファイルに設定するために
参照され、マーク制御語検出部3によって、マークに相
当する制御語を文書ファイル中から見つけ出すために参
照される。また、マーク制御語置換部9により、文書フ
ァイル中の制御語を置き換えるために参照される。
【0054】文字色定義挿入部8においては、カラー化
変換後の文書で用いられる色(文字色)を、処理対象フ
ァイルのカラーテーブルに設定する処理を行う。また、
処理対象ファイルのカラーテーブルにおけるインデック
スを、マーク制御語・色対応表保持部7に保持されるマ
ーク制御語・色対応表30のインデックスフィールド3
3に設定する処理を行う。
【0055】図4は、文字色定義挿入部における処理フ
ローを示すフローチャートである。次に、カラー化変換
後の文書で用いられる色(文字色)を処理対象ファイル
のカラーテーブルに設定する文字色定義挿入部8の処理
の流れを、図4のフローチャートを参照して説明する。
処理を開始すると、まず、ステップ41において、処理
対象ファイルにカラーテーブル宣言が存在するか否かを
判定する。カラーテーブル宣言がなければ、ステップ4
2に進み、処理対象ファイルのヘッダ部に、カラーテー
ブル宣言の文字列{\colortbl;}をRTF仕様の文法
を満たす場所に挿入し、次のステップ43に進む。ま
た、カラーテーブル宣言が存在すれば、そのまま何もせ
ず、次のステップ43に進む。
【0056】次のステップ43においては、マーク制御
語・色対応表保持部7に保持されたマーク制御語・色対
応表30から、最初の行(エントリ)を選び、カレント
行として記憶する。次に、ステップ34において、カレ
ント行の文字色フィールドの「文字色」の値が、処理対
象ファイルのカラーテーブルに含まれているか否かを判
定する。その「文字色」の値が、処理対象ファイルのカ
ラーテーブルに含まれていない判定の場合には、次のス
テップ45において、カレント行の文字色フィールド3
2の「文字色」の値を、処理対象ファイルのカラーテー
ブルの最後に付け加えて、次のステップ46に進む。ま
た、ステップ44の判定において、カレント行の文字色
フィールド32の「文字色」の値が処理対象ファイルの
カラーテーブルに含まれている場合には、そのまま、ス
テップ46に進む。
【0057】そして、ステップ46において、カレント
行の文字色フィールド32の「文字色」の値が処理対象
ファイルのカラーテーブルの何番目にあるかを調ベ、そ
のインデックスをカレント行のインデックスフィールド
33の値として書込み、次のステップ47において、カ
レント行がマーク制御語・色対応表30の最後の行(エ
ントリ)であるか否かを判定する。この判定の結果、最
後の行でなければ、次のステップ48において、カレン
ト行の次の行を新たなカレント行として記憶し、ステッ
プ44に戻り、ステップ44からの処理を繰り返し行
う。
【0058】一方、ステップ47の判定処理において、
カレント行がマーク制御語・色対応表30の最後の行
(エントリ)であることが判定できると、これまでの処
理により、マーク制御語・色対応表30の文字色の定義
が、処理対象ファイルのカラーテーブルに記憶されてい
るので、ここでの処理を終了する。
【0059】次にマーク制御語検出部3について説明す
る。マーク制御語検出部3においては、マーク制御語・
色対応表保持部7に保持されたマーク制御語・色対応表
30の制御語フィールド31に指定された値に一致する
制御語を、処理対象ファイルから探索して検出し、検出
された制御語と当該制御語の処理対象ファイル中での位
置を記憶する。一回の探索で検出する制御語は一つ以下
である。“0”個が検出されたときは、マーク制御語・
色対応表30の制御語フィールド31で指定された値と
同じ制御語を、処理対象ファイルが含んでいないことが
示される。このようなマーク制御語を検出する機能は、
後述するように、先頭文字検出部4の処理において、処
理対象ファイル中の文字を検出するために利用され、ま
た、マーク制御語置換部9の処理において、マークを色
に置き換えるために利用される。
【0060】次に先頭文字検出部4について説明する。
先頭文字検出部4は、処理対象ファイルを探索し、処理
対象ファイルのドキュメントのテキスト内容のうち、あ
る制御語以降の最初の文字を検出し、検出された文字
と、その文字の処理対象ファイルにおける位置を記憶す
る。探索開始点となる制御語とその位置は、マーク制御
語検出部3において記憶されているものを用いて、処理
を開始する。また、この先頭文字検出部4の機能は、マ
ーク制御語置換部9の処理において、マークを色に置き
換えるために利用される。
【0061】次に、マーク制御語置換部9における処理
を説明する。マーク制御語置換部9では、マークを付加
する制御語を処理対象ファイルから削除し、それに替え
て、色づけを指定する制御語を処理対象ファイルに挿入
する処理を行う。図5に示す処理フローのフローチャー
トは、マーク制御語置換部9における処理の流れを示し
ている。次に、図5のフローチャートを参照して、マー
ク制御語置換部9における処理を説明する。
【0062】処理を開始すると、まず、ステップ51に
おいて、マーク制御語・色対応表保持部7に保持されて
いるマーク制御語・色対応表30の制御語フィールド3
1の行(エントリ)をサーチし、その制御語の値が、マ
ーク制御語検出部3に記憶されている制御語の値に一致
する行を選び、カレント行として記憶する。次に、ステ
ップ52に進み、色指定の制御語として、文字列“\c
f”にカレント行のインデックスフィールド33のイン
デックスの値を続けたものを記憶する。次に、ステップ
53において、マーク制御語検出部3に記憶されている
制御語の位置が、処理対象ファイルのヘッダ部の位置に
あるか否かを判定する。この判定の結果、制御語の位置
が処理対象ファイルのヘッダ部の位置にあると、次のス
テップ54に進み、マーク制御語検出部3に記憶されて
いる制御語を処理対象ファイルから削除し、その制御語
があった位置に、色指定の制御語(先のステップ52の
処理で作成した色指定制御語)を挿入して、処理を終了
する。
【0063】また、ステップ53の判定処理において、
マーク制御語検出部3に記憶されている制御語の位置
が、処理対象ファイルのヘッダ部の位置にない場合、ス
テップ55に進み、先頭文字検出部4を制御して、文字
とその位置を検出させる。これにより、先頭文字検出部
4は、処理対象ファイルを探索し、処理対象ファイルの
ドキュメントのテキスト内容のうち、ある制御語以降の
最初の文字を検出し、検出された文字と、その文字の処
理対象ファイルにおける位置を記憶するので、次のステ
ップ56において、検出された文字とその位置を参照
し、マーク制御語検出部3に記憶されている制御語を処
理対象ファイルから削除し、先頭文字検出部4により検
出された文字の位置の直前に、色指定の制御語(先のス
テップ52の処理で作成した色指定制御語)を挿入し
て、処理を終了する。
【0064】このようなマーク制御語置換部9における
処理により、例えば、図3に示すように、マーク制御語
・文字色対応表20の値の設定がなされている場合に
は、処理対象ファイルのヘッダ部に『…{\stylesheet
\bgbdiag;}…』という記述があれば、この記述は
『…{\stylesheet \cf2;}…』という記述に置き換わ
る。また、処理対象ファイルのドキュメントに『…{一
部分に、\ul 下線\ul0が引かれる}…』という記述が
あれば、この記述は『…{一部分に、\cf1 下線\cf0
が引かれる}…』という記述に置き換わる。
【0065】以上に、説明したように、この第1の実施
例の文書処理装置の電子文書ファイルコンバータによれ
ば、例えば、図3に示すように、マーク制御語と文字色
との対応関係が設定されている時には、「下線が引かれ
た文字列は、下線のない赤色の文字列に変換され、20
%濃度の網点のハッチングが付された文字列は、ハッチ
ングのない赤色の文字列に変換される。また、右上がり
の斜線のハッチングがふされた文字列は、ハッチングの
ない青色の文字列に変換される」ように、マークが付与
された白黒文書データが、カラー文書データに変換され
る。
【0066】(第2の実施例:電子文書コンバータ)次
に、本発明の文書処理装置の第2の実施例として、電子
文書コンバータについて説明する。前述の第1の実施例
の電子文書ファイルコンバータにおいては、白黒文書の
強調箇所とするマーク(マークを表現する制御語)が、
文字列や段落の属性を変える制御語として与えられてい
たが、第2の実施例の電子文書コンバータにおいては、
カラー化の変換を行うマークが、図形情報として与えら
れる場合について説明する。
【0067】第2の実施例の電子文書コンバータにおい
て、マークは、具体的には文書のページ上に描かれた閉
曲線であり、ファイル中では幾何図形データあるいはビ
ットマップ画像データとして記述されているものを利用
する。このため、第2の実施例の電子文書コンバータに
おいては、ページレイアウトを計算して文字列の位置と
マークの位置を比較し、マークされた文字列を検出す
る。
【0068】この場合においても、理解を深めるため、
まず、ここでの文書処理における前提となるRTF仕様
での幾何図形データとビットマップ画像データの表現に
ついて説明する。RTF仕様で幾何図形データは、ドロ
ーオブジェクト(drawing objects)として与えられ
る。すなわち、あるドローオブジェクトの記述は、 '{\*' \do <dohead> <dpinfo> '}' という文法に従う。ここで、“<dohead>”,“<dpinfo
>”とも非終端子であり、“<dohead>”には、ドローオ
ブジェクトのアンカーの設定に関する記述がなされてい
る。また、“<dpinfo>”には、ドローオブジェクトの形
状に関する記述がなされている。線種や塗りつぶしパタ
ーンなどの形状の記述には、RTF仕様によって定義さ
れた制御語が用いられる。
【0069】RTF仕様でのビットマップ画像データ
は、ピクチャ(pictures)として与えられ、制御語“\
pict”から始まる記述で表現される。この記述では、ビ
ットマッププレーンの定義や画像サイズの指定など、ビ
ットデータを解釈するために必要な情報を表す制御語が
並んだ後に、16進数表現または2進数表現のビットデ
ータが並ぶ。
【0070】このようなRTF仕様により表現されてい
る幾何図形データとビットマップ画像データの電子文書
に対して、第2の実施例の電子文書コンバータにより、
図形情報として与えられているマークによって、カラー
化変換する処理を行う。
【0071】図6は、本発明の第2の実施例にかかる文
書処理装置の電子文書コンバータを構成するシステム要
素を示すブロック図である。図6において、1は入力フ
ァイル蓄積部、5は出力ファイル蓄積部、6は処理対象
ファイル保持部、10は内部バス、11は外部ネットワ
ークバス、60はマーク制御語・色対応表保持部、61
は処理制御部、62はマーク図形検出部、63はマーク
文字列検出部、64はフォント保持部、65は文字色定
義挿入部、66は色指定制御語挿入部、67はページレ
イアウト計算部、68はマーク図形削除部である。
【0072】第2の実施例の文書処理装置において、第
1の実施例の文書処理装置におけるシステム要素と同様
なものは、同じ参照符号により表わしている。つまり、
入力ファイル蓄積部1,出力ファイル蓄積部5,処理対
象ファイル保持部6,内部バス10,外部ネットワーク
11は、第1の実施例の文書処理装置におけるシステム
要素と同様のものである。
【0073】図6に示すように、第2の実施例の文書処
理装置においても、第1の実施例の文書処理装置と同様
に、入力ファイル蓄積部1,出力ファイル蓄積部5,処
理対象ファイル保持部6,マーク線種・色対応表保持部
60,処理制御部61,マーク図形検出部62,マーク
文字列検出部63,フォント保持部64,文字色定義挿
入部65,色指定制御語挿入部66,ページレイアウト
計算部67,および、マーク図形削除部68が内部バス
10を介して相互に接続されて、ネットワークシステム
の中の1つの端末装置の中での文書処理システムを構成
している。ネットワークシステムに接続された外部の文
書処理システムとは、入力ファイル蓄積部1および出力
ファイル蓄積部5により、外部ネットワーク11を介し
て接続される。
【0074】第2の実施例の文書処理装置においては、
図形情報のマークによって電子文書をカラー化する変換
処理を行う。この場合においても、処理制御部61が、
他のシステム要素を制御しながら、マークとされる図形
情報を含む電子文書のファイルを読み込み、ページ上に
描かれた閉曲線,幾何図形データあるいはビットマップ
画像データなどをマークとして特定された文字列に対し
て、該当する文字列の文字に色を付け、そのマーク自体
を消去し、カラー化した電子文書として、変換したファ
イルを出力するまでの処理の制御を行う。例えば、ビッ
トマップ画像で囲まれた文字列は赤色にカラー変換し、
破線の図形で囲まれた文字列は緑色にカラー変換し、点
線の図形で囲まれた文字列は青色にカラー変換するよう
な電子文書のカラー化の処理が行われる。
【0075】図7は、第2の実施例の処理制御部による
電子文書をカラー化する変換処理の全体の処理フローを
示すフローチャートである。図7のフローチャートを参
照して説明する。処理制御部61は、処理を開始する
と、まず、ステップ71において、入力ファイル蓄積部
1に文書ファイルが存在するか否かを判定する。文書フ
ァイルが存在しない場合には、そのまま、処理を終了と
する。また、入力ファイル蓄積部1に文書ファイルが存
在する場合には、次のステップ72に進み、ステップ7
2において、入力ファイル蓄積部1の中の文書ファイル
から1つを選び、選んだ文書ファイルを処理対象ファイ
ル保持部6に移動する。処理対象ファイル保持部6に移
動させた文書ファイルが、処理対象ファイルとなる。
【0076】次に、ステップ73において、文字色定義
挿入部65を制御して、文字色定義挿入部65の処理に
より、処理対象ファイル保持部6の中の文書ファイル
(処理対象ファイル)のカラーテーブルに、カラー変換
後の色指定を定義する。次に、ステップ74において、
ページレイアウト計算部67を制御して、ページレイア
ウト計算部67の処理により、処理対象ファイルのペー
ジレイアウトを計算し、その計算結果を保持する。次の
ステップ75において、マーク図形検出部62を制御し
て、マーク図形検出部62の処理により、処理対象ファ
イルに含まれるマークに相当する全てのドローオブジェ
クトおよびピクチャを検出し、それらのファイルの中の
位置を記憶する。
【0077】次に、ステップ76において、マーク文字
列検出部63を制御して、マーク文字列検出部63の処
理により、処理対象ファイルに含まれているマークされ
た文字列を全て検出し、それらのファイルの中の位置を
記憶する。次に、ステップ77において、色指定制御語
挿入部66を制御して、色指定制御語挿入部66の処理
により、全てのマークされた文字列の前後に、そのマー
クの線種に応じた色指定制御語を挿入し、処理対象ファ
イルに格納する。
【0078】次に、ステップ78において、マーク図形
削除部68を制御して、マーク図形削除部68の処理に
より、マークに相当する全てのドローオブジェクトおよ
びピクチャを処理対象ファイルから全て削除する。これ
により、ここでの電子文書に対する処理は終了したの
で、次の文書ファイルに対する処理を続行するため、ス
テップ79において、処理対象ファイルを出力ファイル
蓄積部5に移動し、処理済の文書ファイルを出力ファイ
ル蓄積部5に格納する。そして、ステップ71に戻り、
再び、ステップ71からの処理を繰り返し行う。
【0079】このようにして、処理制御部2が、他のシ
ステム要素を制御しながら、レイアウト情報を含む白黒
文書の電子文書ファイルを読み込み、アンダーラインな
どの白黒文書における強調表現のマークを付加している
制御語を検出し、マーク自体は消去し、マークされてい
る文字列に色をつけ、カラー化した電子文書ファイルを
出力する。
【0080】このような処理制御部による一連の処理を
行うことにより、マーク線種・色対応表保持部60に保
持されたマーク線種・色対応表(80:図8)の設定デ
ータによって、マークとして利用する図形情報の線種と
文字色との対応関係が規定されている場合に、「ビット
マップ画像で囲まれた文字列は赤色にカラー変換し、破
線の図形で囲まれた文字列は緑色にカラー変換し、点線
の図形で囲まれた文字列は青色にカラー変換する」よう
にカラー化変換の処理が行われ、これにより、図形情報
をマークとした白黒文書データが、カラー文書データに
変換される。
【0081】図8はマーク線種・色対応表のデータ構造
を説明する図である。図8に示すように、マーク線種・
色対応表80は、制御語フィールド81,文字色フィー
ルド82,およびインデックスフィールド83から構成
されている。ここに格納される色指定のエントリデータ
として、マークとする図形情報にかかる制御語と文字色
とを対応づけるデータが格納される。つまり、マーク線
種・色対応表80のエントリデータが、マークとされる
図形情報の制御語と、文字に色付けする色指定とを対応
づける。
【0082】制御語フィールド81には、色に変換する
ベきマークを表わしている制御語が格納される。ここで
は、ドローオブジェクトの線種(line style)を指定す
るための制御語が格納される。前述した第1の実施例の
マーク制御語・色対応表30と同様に、文字色フィール
ド82には、制御語フィールド81の同じ行(エント
リ)の「制御語」の値が示すマークに対応して、そのマ
ークをカラー変換する場合の変換後の文字色が、カラー
テーブルのRGB定義として記述される。また、インデ
ックスフィールド83には、文字色フィールド82の同
じ行(エントリ)の文字色フィールド82の「文字色」
の値に一致する処理対象ファイルのカラーテーブルのイ
ンデックスが格納される。つまり、マークとする図形情
報を表現している制御語(\dplinesolid,\dplinedas
h,\dplinedotなど)に対して、文字色フィールド82
の色指定の値により、直接的に色指定を行い、また、イ
ンデックフィールド83のインデックスの値により、カ
ラーテーブルを利用して間接的に色指定を行う。
【0083】このようなマーク線種・色対応表30は、
図形情報のマークから文書の文字列をカラー化するデー
タ変換を行う場合に、変換する内容(色指定)に応じて
作成される。また、制御語フィールド81の制御語の
値、文字色フィールド82の文字色のカラーテーブルの
RGB定義の値は固定とされているが、インデックスフ
ィールド83のインデックスの値は処理対象ファイルご
とに変えられる。
【0084】このような内容に設定されたマーク線種・
色対応表80の各々のエントリデータによる対応関係デ
ータは、文字色定義挿入部65によって、カラー変換後
の文書で用いられる色を文書ファイルに設定するために
参照され、マーク図形検出部62によって、マークに相
当する制御語を文書ファイル中から見つけ出すために参
照される。また、色指定制御語挿入部66により、文書
ファイル中のマークにより特定された文字列に対して色
指定制御語を挿入するために参照される。
【0085】文字色定義挿入部65においては、カラー
化変換後の文書で用いられる色(文字色)を、処理対象
ファイルのカラーテーブルに設定する処理を行う。ま
た、処理対象ファイルのカラーテーブルにおけるインデ
ックスを、マーク線種・色対応表保持部60に保持され
るマーク線種・色対応表80のインデックスフィールド
83に設定する処理を行う。この文字色定義挿入部65
における処理は、前述した図4の処理と同様であるの
で、ここでの説明は省略する。ただし、ここで定義する
RGB値は、マーク線種・色対応表保持部60に保持さ
れるマーク線種・色対応表80の中の値を用いる。
【0086】フォント保持部64は、処理対象ファイル
のヘッダ部のフォントテーブル(the font table grou
p)で指定され得る文字フォントを保持する。ページレ
イアウト計算部67が、処理対象ファイルに対して、大
まかなページレイアウトを計算するために、このフォン
ト保持部64に保持されている文字フォントの情報を利
用する。また、同様に、マーク文字列検出部63が、図
形情報のマークに囲まれた文字列を検出するためにも、
このフォント保持部64に保持されている文字フォント
の情報が参照される。
【0087】ページレイアウト計算部67は、処理対象
ファイル中のパラグラフ,ドローオブジェクト,およ
び、ピクチャが、ページ上で占める領域を計算し、その
結果をページ毎の座標系に配置したデータとして記憶す
る。ここでのページ毎の座標系は、ページの左上隅点を
原点とし、ページ上端をx軸とし、ページ左端をy軸と
する座標系である。座標系の単位は、RTF仕様では、
ページレイアウト上の長さを示す単位として用いられて
いる“twip”が用いられる。座標系の“twip”の単位
は、印刷でよく用いられる単位の「ポイント」の数値に
換算すると、1twipは0.05ポイントになる。
【0088】パラグラフの領域は、そのテキスト内容を
ページ上にレイアウトした時に、そのレイアウトされた
テキストすべてを内包することができる最小の矩形領域
で与えられる。この領域計算の際に、フォント保持部6
4に保持された文字フォントの大きさに関する情報を利
用する。領域計算の結果は、座標上の矩形データとして
記憶される。と同時に、処理対象ファイル中で、そのパ
ラグラフの記述が開始されるファイル中の位置が、この
矩形データと対応づけて記憶される。
【0089】ドローオブジェクトの領域は、その図形を
内包できる最小の矩形領域で与えられる。領域計算の結
果は、座標上の矩形データとして記憶される。と同時
に、処理対象ファイル中で、そのドローオブジェクトの
記述が開始されるファイル中の位置、すなわち、制御語
“\do”のファイル中の位置がこの矩形データと対応づ
けて記憶される。
【0090】ピクチャの領域は、そのビットマップ画像
を内包できる最小の矩形領域で与えられる。領域計算の
結果は、座標上の矩形データとして記憶される。と同時
に、そのピクチャが処理対象ファイル中で記述が開始さ
れるファイル中の位置、つまり、制御語“\pict”のフ
ァイル中の位置がこの矩形データと対応づけて記憶され
る。
【0091】ページレイアウト計算部67は、レイアウ
ト計算を行なった結果を保持する。こような処理対象フ
ァイルの文書データとページ座標系のデータの位置関係
が、図9に示されている。図9は、処理対象ファィルに
おける文書データと当該文書データがページ上で占める
領域との関係を説明する図であり、例えば、パラグラフ
の領域に対応する文字列は、図9に示すように、制御語
“\par”によりその記述が開始されているので、ペー
ジレイアウト計算によって計算されたパラグラフの領域
と制御語“\par”で始まる記述の開始点を対応づけて
記憶する。また、ページレイアウト計算によって計算さ
れた他の矩形領域と、その領域に対応する記述開始点の
制御語とが対応づけられて共に記憶される。
【0092】次に、マーク図形検出部62の処理機能に
ついて説明する。マーク図形検出部62は、処理対象フ
ァイルを探索して、マークに相当するドローオブジェク
トおよびピクチャを検出する処理を行う。ここでの色付
けを行う文字列を特定するマークに相当するドローオブ
ジェクトまたはピクチャは、そのページ上の領域がパラ
グラフの領域と重なっているので、このようなドローオ
ブジェクトまたはピクチャを、マーク図形検出部62
が、ページレイアウト計算部67を利用して探し出す。
【0093】具体的には、処理対象ファイル中のドロー
オブジェクトおよびピクチャの記述の全てに対して、次
のような処理ステップ〜の一連の処理を行うことに
より、マークに相当するドローオブジェクトおよびピク
チャを検出する。つまり、 処理ステップ:処理対象ファイル中の制御語“\do”
または“\pict”で開始される記述を一つ探しだす。 処理ステップ:処理ステップで見つかった記述が開
始される処理対象ファイル中の位置から、ページレイア
ウト計算部の記憶に対応づけられた領域データを見つけ
る。 処理ステップ:処理ステップで見つかった領域デー
タが、ページ座標上でパラグラフをレイアウトした領域
と重なっているかを調べ、もし、重なっていれば、処理
ステップで見つけた記述はマークに相当するドローオ
ブジェクトまたはピクチャであると判定する。
【0094】このようにして、マーク図形検出部62に
おいては、ドローオブジェクトまたはピクチャが検出さ
れると、検出されたドローオブジェクトまたはピクチャ
の処理対象ファイル中で記述が開始された位置を記憶す
るとともに、それと重なるパラグラフのファイル中の記
述開始の位置とを対応づけて記憶する。
【0095】マーク文字列検出部63では、ドローオブ
ジェクトまたはピクチャによってマークされているパラ
グラフ中の文字列を検出する処理を行う。すなわち、マ
ーク文字列検出部63は、マーク図形検出部に記憶され
たすべての記述開始位置に対して、次のような処理ステ
ップ〜の一連の処理を行うことにより、ドローオブ
ジェクトまたはピクチャによってマークされているパラ
グラフ中の文字列を検出する処理を行う。つまり、 処理ステップ: マーク図形検出部62に記憶された
パラグラフの記述開始位置から、ページレイアウト計算
部67を利用してそのパラグラフの領域データをみつけ
る。 処理ステップ: 見つかった領域データとフォント保
持部63が保持する文字フォント情報とを利用して、パ
ラグラフ中の各文字のページ座標系での位置を計算し、
その計算結果を記憶する。 処理ステップ: 処理ステップによる記述開始位置
と対応づけられ、マーク図形検出部62に記憶されたド
ローオブジェクトまたはピクチャの記述開始位置から、
ぺージレイアウト計算部67を利用して、そのドローオ
ブジェクトまたはピクチャの領域データを見つける。 処理ステップ: 処理ステップによる計算結果と、
処理ステップにより見つけた領域データとを比較し
て、領域データに内包される最初の文字と最後の文字を
見つけ、それらの処理対象ファイル中での位置を処理ス
テップの記述開始位置と対応づけて記憶する。
【0096】このようにして、マーク文字列検出部63
では、ドローオブジェクトまたはピクチャによってマー
クされているパラグラフ中の文字列を検出する処理を行
う。次に、検出された文字列に対して、色指定制御語を
挿入する処理を色指定制御語挿入部66が行う。
【0097】色指定制御語挿入部66においては、マー
クされた文字列の色を変えるための制御語(色指定制御
語)を、当該文字列の位置に対応して処理対象ファイル
に挿入する。すなわち、マーク文字列検出部63に記憶
されているマークされた最初の文字の位置の直前と、最
後の文字の位置の直後とに、色指定のための制御語を挿
入する。最初の文字の位置の直前に挿入する制御語の値
は、前述した第1の実施例と同様に、マーク線種・色対
応表保持部60に保持されているマーク線種・色対応表
80を用いて決定される。マーク線種・色対応表80の
どの行(エントリデータ)を用いるかは、その最初の文
字の位置と対応づけられているドローオブジェクトまた
はピクチャの記述によって決められる。ドローオブジェ
クトの場合、その記述に含まれる線種を指定する制御語
が、対応表の項目「制御語」の値に一致する行を用い
る。また、ピクチャの場合には、線種を制御する制御語
はないので、替わりに制御語“\dplinesolid”が規定
されているものとして、ドローオブジェクトと同様に処
理する。最後の文字の位置の直後に挿入する制御語の値
は、色指定をデフォルトに戻すことを示す“\cf0”で
ある。
【0098】このようにして、色指定制御語挿入部66
により、色指定制御語が挿入されると、次に、マーク図
形削除部68により、マークとして利用された図形情報
を削除する処理を行う。マーク図形削除部68は、マー
ク線種・色対応表保持部60に保持されているマーク線
種・色対応表80を参照して、処理対象ファイル中の任
意のドローオブジェクトまたはピクチャの記述を、処理
対象ファイルから削除する。
【0099】以上に説明したように、このような各々の
システム要素の処理により、この第2の実施例の電子文
書コンバータによれば、例えば、図8に示すように、マ
ーク線種・色対応表80において、制御語“\dplineso
lid”に対しては文字色の値として「赤色:“\red255
\green0\blue0”」が設定されており、制御語“\dpl
inedash”に対しては文字色の値として「緑色:“\red
0\green255\blue0”」が設定されており、また、制御
語“\dplinedot”に対しては文字色の値として「青
色:“\red0\green0\blue255”」が設定されている
場合には、「ビットマップ画像で囲まれた文字列は赤色
に、破線の図形で囲まれた文字列は緑色に、点線の図形
で囲まれた文字列は青色にカラー化される」ように変換
される。
【0100】このように、本発明の第2の実施例の電子
文書コンバータによれば、ドローオブジェクトまたはピ
クチャなどの図形情報をカラー化の変換を行うためのマ
ークとして利用して、文字列の文字の色のカラー変換を
行うようにしており、また、先に説明した第1の実施例
の電子文書ファイルコンバータによれば、アンダーライ
ンまたはハッチングなどのマーク制御語を(マークとし
て)利用して、文字列の文字の色のカラー変換を行うよ
うにしている。これらのカラー変換の手法はそれぞれに
独立しており、これらの第1の実施例の手法および第2
の実施例の手法を組合せることにより、更に、多様な態
様で電子文書をカラー変換できるように構成できる。
【0101】すなわち、第1の実施例および第2の実施
例は、システム全体およびシステム要素を、共に次のよ
うに変形しても実施できる。例えば、第1の実施例の電
子文書ファイルコンバータと第2の実施例の電子文書コ
ンバータとの機能を組み合わせる。これにより、テキス
ト属性を使ったマークと描画によるマークの両方に対応
でき、これらのマークによって、文字列の文字をカラー
化できる。
【0102】入力ファイル蓄積部1には、任意のファイ
ルフォーマットからRTFフォーマットへのフォーマッ
ト変換機能を持たせる。これにより、任意のファイルフ
ォーマットの文書ファイルに対して、色づけ変換の処理
を行えるようになる。また、出力ファイル蓄積部5に
は、RTFフォーマットから、色の記述能力がある任意
のファイルフォーマットへのフォーマット変換機能を持
たせる。これにより、色づけ変換の処理が行われた文書
ファイルを任意のファイルフォーマットで出力できるよ
うになる。また、フォーマット変換機能には、ユーザが
ファイルフォーマットを選択できる機能を持たせること
により、ユーザの欲するファイルフォーマットで出力を
受けとることができるようになる。
【0103】マーク制御語・色対応表保持部7またはマ
ーク線種・色対応表保持部64において、これらの保持
部により保持される対応表を、ユーザが任意に変更でき
るようにする。これにより、マークと色との対応関係を
ユーザの好みに合わせることができる。更に、これらの
対応関係の変更を、一時的なものにするか、永続的なも
のにするかなどをユーザに問い合わせ、その応答の指示
によって変更を設定できるようにする。これにより、対
応の変更が有効な期間を、ユーザの要求に合わせること
ができるようになる。
【0104】また、マークと色との対応関係をユーザの
好みより変更させる場合、マーク制御語・色対応表およ
びマーク線種・色対応表の各データの値を直接に入力で
きるように構成することに加えて、マークや色の例を表
示し、その中から選択させるようなGUI(グラフィカ
ル・ユーザ・インタフェース)の技術を用いることによ
り、ユーザの入力操作の負担を減らすようにできる。な
お、対応表の変更は、対応表を差し替えても、対応表の
一部を更新してもどちらでもかまわない。
【0105】また、マーク制御語・色対応表保持部7ま
たはマーク線種・色対応表保持部64において、これら
の保持部により保持される対応表として、文字形状に関
する制御語(取り得る値は、文字フォーマット特性の文
字形状に関する制御語;例えば、“\i”,“\out
l”)を登録する項目フィールドを追加し、文字列の文
字の色指定制御語を処理対象ファイルに書き込む場合、
色指定の制御語に続けてこの項目フィールドの値を書き
込むようにする。これにより、マークされた文字列の色
と文字形状を同時に変えるようにできる。例えば「下線
がひかれた文字を赤の輪郭文字に変える」といったこと
ができるようになり、より多様な表現を手軽に行えるよ
うになる。また、同様に、文字背景領域の形状を変える
ようにもできる。つまり、ハッチングや網かけなどを行
えるようにも変形できる。
【0106】このように、文字形状を変更し、または文
字背景領域の形状を変更する場合において、文字の色指
定制御語の内容を実質的に変更しないようにしてもよ
い。つまり、この場合には、文字列の文字に対するマー
ク制御語の変換によるカラー化変換を行う場合、色指定
制御語の変換に替えて、文字形状の制御語の変換を行う
ような変形となる。これは、色を変えずとも識別などの
効果を得られる場合に、ユーザは安いコストで目的とす
る目立つ文書を得られるという効果がある。
【0107】また、第1の実施例および第2の実施例に
おいては、カラー化の変換を行う文字列の文字を特定す
るためのマークとして、線やハッチングなどをその種類
を含めて用いているが、括弧やベタ塗りなど、カバーさ
れる領域が視覚的に特定可能な図形(マーク)であれ
ば、どのようなものをマークとして用いても対応可能で
ある。
【0108】また、第1の実施例および第2の実施例に
おいては、マークの形状に応じて文字列の視覚的特徴を
変更していたが、マークの色によって変更する視覚的特
徴の内容を変えるようにも変形できる。すなわち、マー
ク制御語検出部またはマーク図形検出部が、特定の色を
マークとして検出し、マーク制御語・色対応表またはマ
ーク線種・色対応表によって、検出されたマークの色か
ら変更内容を決定するようにする。つまり、この場合に
おいても、マーク制御語・色対応表またはマーク線種・
色対応表によって、検出すべきマークの形状、および、
マークの色と文字列の変更方法とを対応づける情報を保
持しており、これに応じて、特定された文字列の文字の
色指定制御語の内容を変更するような構成とすれば良
い。
【0109】また、第1の実施例および第2の実施例に
おいては、マークの形状に応じて文字列の視覚的特徴を
変更していたが、マーク近傍の文字または図形によって
変更するようにも変形できる。例えば、第1の実施例の
電子文書ファイルコンバータにおいて、マークに相当す
る制御語の直前ないし直後にある上付き文字または下付
き文字の制御語を探し、このような制御語がある場合
は、それに応じてマークされた文字列の視覚的特徴を変
更する。
【0110】例えば、『……A社の売上はダントツ重要
である。……』という文字列は、RTF仕様に従えば
『……{A社の売上は \ulダントツ\ul0 \sub重要\
nosupersub である。}……』と記述される。ここで制
御語“\sub”は下付き文字の開始を示し、“\nosuper
sub”は上付き文字または下付き文字の終了を示す制御
語である。したがって、この場合においても、前述した
方法と同様にして、制御語の探索を行い、その視覚的特
徴を変更する制御語の置換を行う。つまり、探索する制
御語と置換する制御語との対応表によって、検出すべき
マークに当たる制御語、および、上付き文字または下付
き文字の文字内容と文字列の変更方法とを対応付けるそ
れぞれの情報を保持しておき、これに応じて文字列に対
する制御語を変換する処理を行う。
【0111】第2の実施例で適用する場合、マーク線種
・色対応表において、処理データのファイルフォーマッ
トに応じて、検出すべきマークの形状およびマーク近傍
の文字または図形と、当該文字列の変更方法とを対応づ
ける情報を保持しておき、これらの情報により、データ
変換の処理を行う。
【0112】つまり、マーク図形検出部62が当該マー
クを検出した後、その近傍の画素を探索して文字または
図形の認識を行い、この認識結果とマーク線種・色対応
表の対応関係の情報に基づいて、色指定制御語挿入部6
6が、処理対象ファイル中に制御語を挿入する。マーク
図形削除部68は、マーク図形と近傍の文字または図形
とを同時に白色に変える。このような一連の処理によ
り、マーク近傍の文字または図形によって文字列の視覚
的特徴が変更される。このような第2の実施例の電子文
書コンバータにおいて、また、第1の実施例の電子文書
ファイルコンバータにおいても同様であるが、ここでの
処理データのファイルフォーマットとしては、RTFを
用いているが、色とマークに関してRTFと同程度以上
の記述能力があるファイルフォーマットであれば、どの
ようなものでも良い。また、マーク線種・色対応表のデ
ータ構造として表形式を用いているが、制御語をキーと
して色の記述が引けるものであれば、どのようなデータ
構造でも良いことは明らかである。したがって、様々な
フォーマット、データ構造に対応して変形し得る。
【0113】(第3の実施例:編集機能付コピー機)次
に、本発明の文書処理装置の第3の実施例として、編集
機能付コピー機について説明する。前述の第2の実施例
の電子文書コンバータにおいては、カラー化の変換を行
うマークが、図形情報として与えられているものを利用
し、例えば、文書のページ上に描かれた閉曲線、ファイ
ル中では幾何図形データあるいはビットマップ画像デー
タとして記述されているものをマークとして利用し、ペ
ージレイアウトを計算して文字列の位置とマークの位置
を比較し、マークされた文字列を検出するものであった
が、ここで説明する本発明の文書処理装置の第3の実施
例の編集機能付コピー機では、画像データの処理によ
り、マークされた文字列を検出し、原稿文書における文
字列の文字の色変換を行う。
【0114】すなわち、第3の実施例の編集機能付コピ
ー機においては、カラーマーカーペンでマークされた白
黒原稿を読み込み、そのカラーマーカーペンのマークを
検出し、マークされている文字列の文字に色をつけたカ
ラー原稿を出力するように構成する。また、更に、カラ
ーマーカーペンの色に応じて、カラー化した変換後の文
字列の文字の色を変えるようにする。
【0115】後述するように、第3の実施例の編集機能
付コピー機において、まず、ユーザはカラーマーカーペ
ンを使って、白黒原稿でカラーにしたい部分をマーク
(線,括弧など)で囲むようにして、または、塗りつぶ
すようにして、マークの指示を行う。ここでのカラーマ
ーカーペンは、例えば、「見出し用」,「強調用」とい
うように、その用途別に異なる色のカラーマーカーペン
がそれぞれに与えられており、ユーザはその用途に合わ
せて、対応の色のマーカーペンを使って、白黒原稿でカ
ラーにしたい部分をマークする。そして、ユーザがマー
クされた白黒原稿を、編集機能付コピー機の原稿読み取
り部に置き、開始ボタンを操作して、処理制御部にコピ
ー開始を指示すると、マークされた部分が用途に合った
色に変換された原稿が出力される。
【0116】図10は、本発明の第3の実施例にかかる
文書処理装置の編集機能付コピー機を構成するシステム
要素を示すブロック図である。図10において、100
は内部バス、101は原稿読み取り部、102は処理制
御部、103はマーク画像検出部、104はマーク領域
検出部、105は原稿出力部、106は処理対象画像デ
ータ保持部、107はマーク・色対応表保持部、108
は文字画像色変更部、109はマーク画像削除部、11
0はマーキング部である。
【0117】第3の実施例の編集機能付コピー機には、
画像データ(画素データ)に対する処理要素ではある
が、第2の実施例の文書処理装置の画像データ処理を行
うシステム要素と同様な機能のシステム要素を備えてい
る。つまり、第3の実施例の編集機能付コピー機のシス
テム構成では、原稿読み取り部101,処理制御部10
2,マーク画像検出部103,マーク領域検出部10
4,原稿出力部105,処理対象画像データ保持部10
6,マーク・色対応表保持部107,文字画像色変更部
108,マーク画像削除部109,およびマーキング部
110が、内部バス100を介して相互に接続されて、
1つの文書処理システムの編集機能付コピー機を構成し
ている。
【0118】第3の実施例の編集機能付コピー機では、
白黒原稿の文書に付加されたカラーマーカーペンのマー
クを検出し、原稿文書をカラー化する変換処理を行う。
この場合においても、処理制御部102が、他のシステ
ム要素を制御しながら、カラーマーカーペンでマークさ
れた白黒原稿を読み込み、マークされたカラーマーカー
ペンのマークを含む原稿文書の画像データから、マーク
により特定された文字列を判別して、判別した文字列の
文字に色を付け、そのマーク自体を消去し、カラー化し
た原稿文書を印刷出力する処理の制御を行う。
【0119】図11は、第3の実施例の処理制御部によ
る原稿文書をカラー化する変換処理の全体の処理フロー
を示すフローチャートである。図11のフローチャート
を参照して説明する。処理制御部102が処理を開始す
ると、まず、ステップ111において、コピー開始が指
示された否かの判定を繰り返し行い、コピー開始の指示
がなされたことが判定できると、ステップ112に進
み、ステップ112において、原稿読み取り部により原
稿画像を読み取り、処理対象画像データとして処理対象
画像データ保持部106に保持する。
【0120】次に、ステップ113において、マーク画
像検出部103を制御して、マーク画像検出部103の
処理により、処理対象画像データの処理対象画像におい
て、1つのマークに相当する全ての画素データの組があ
るかどうかを探索する。そして、次のステップ114に
おいて、探索の結果、画素データの組の1つが検出され
たか否かを判定する。この判定により、画素データの組
の1つが検出されたことが判定できると、次に、ステッ
プ116に進み、マーク領域検出部104を制御して、
マーク領域検出部104の処理により、検出されたマー
クの内側に位置する画素データの組を見つける。次に、
ステップ117において、文字画像色変更部108を制
御して、文字画像色変更部108の処理により、マーク
の内側に位置する画素データの内の黒色のものを、マー
ク・色対応表で対応づけられた文字の色にその値を変更
する。つまり、マークの内側に位置する画素データの内
の黒色のものを、マーク・色対応表によりそのマークの
カラーマーカーペンの色に対応づけられた文字色の値に
変更する。
【0121】次に、ステップ118において、マーク画
像削除部109を制御し、マーク画像削除部109の処
理により、マーク画像が原稿出力時に表示されないよう
に処理対象画像を変更する。つまり、マーク画像の色指
定を背景画像と同じ色に変更する処理を行う。そして、
次の画素データの組に対する処理を行うため、ステップ
113に戻り、ステップ113からの処理を繰り返し行
う。
【0122】また、先のステップ114の判定処理にお
いて、1つのマークに相当する画素データの組が検出さ
れないことが判定されると、ここでの原稿文書の画素デ
ータの処理は終了したことになるで、ステップ115に
進み、原稿出力部105を制御し、原稿出力部105の
処理により、処理対象画像データを紙に印刷出力した原
稿を、指定された枚数で出力して処理を終了する。
【0123】このようにして、処理制御部102が、他
のシステム要素を制御しながら、白黒文書の原稿画像を
読み取り、カラーマーカーペンによりマークされた部分
の文字列の文字(画素データ)を検出して、その文字
(画素データ)に対して色づけを行い、マーク自体は消
去し、カラー化した原稿文書の画像を印刷出力する。
【0124】図12は、原稿読み取り部により読み取ら
れる画像データの構造を説明する図である。原稿読み取
り部102は、図12に示すように、処理対象となる白
黒原稿121を光学的にスキャンして、光の三原色であ
るR(赤),G(緑),B(青)に分解し、各々の色で
256階調(8ビット)のデジタルカラー画像データ1
22を生成して、処理対象画像データ保持部106に、
このデジタルカラー画像データを保持させる。生成され
るデジタルカラー画像データの1画素は、原稿上の0.
0625mm四方(1mm2あたり16×16画素;解像度
約400dpi)に相当する。一つの画素データは、24
ビット(連続した3バイトデータ)で表わされる。つま
り、24ビットの最初8ビットがR(赤)の256階調
データであり、真ん中の8ビットがG(緑)の256階
調データであり、最後の8ビットがB(青)の256階
調データとなっている。全てのビットが立っている時が
白色であり、全てビットが立っていないときが黒色であ
る。
【0125】一回のスキャンで得られるデジタルカラー
画像データは、原稿のA4サイズ一枚分に相当するもの
で、横方向を主走査方向(3360画素)とし、縦方向
を副走査方向(4752画素)として、(3360×4
752)個の連続した画素データで表わされる。画素デ
ータの順序は、画素データの原稿上の左上の位置から一
意に決まる。このデータ順序は、原稿の短辺方向に沿っ
たスキャンライン(CCDで実現)を長辺方向に動かす
という光学的スキャンに合わせたものである。A4サイ
ズ原稿を縦長に置いたときの言葉を使えば、先頭から3
360番目までの画素データは、原稿の上端の画素を左
から右に順番に並べたものであり、以下3360個のデ
ータを一組にして、原稿の上から下に順番に4752組
の画素データが並ぶ。
【0126】処理対象画像データ保持部106では、原
稿読み取り部101により読み取られた処理対象となる
デジタルカラー画像データ(処理対象画像データ)を保
持する。この場合、ここでのA4サイズ原稿の1枚分の
処理対象画像データのデータサイズは、(3360×4
752)×24ビットとなり、約46Mbyteのデー
タ量となる。
【0127】マーク・色対応表保持部107は、マーク
・色対応表を保持する。マーク・色対応表は、図示しな
いが、前述したマーク制御語・色対応表(図3),マー
ク制御語・色対応表(図3)などと同様な表形式のデー
タであり、カラーマーカーペンの色(以下、マーカー色
と呼ぶ)と出力原稿で使われる文字の色とを対応づけた
表形式の変換データである。このマーク・色対応表にお
ける色の値は、画素データと同一の形式で表現される。
マーカー色は予め測色され、画素データ形式に変換さ
れ、マーク・色対応表の中に規定される。また、このマ
ーカー色に対しては、検出される許容範囲にある値の範
囲も対応表の中に規定される。マーク画像検出部103
が、対応表の中のマークとして検出される許容範囲にあ
る値の範囲を参照して、マークに相当する画像データ
(画素データ)を検出する。また、文字画像色変更部1
08が、マーク・色対応表の中の出力原稿で使われる文
字の色の値を参照して、マークされた文字に相当する画
素データの色を変更する。
【0128】マーク画像検出部103は、処理対象画像
データから、白黒原稿の文書に付けられたカラーマーカ
ーペンの色を検出して、マークに相当する画素データの
組の1つを検出し、この画素データの組を記憶する。マ
ークに相当する画素データの組とは、原稿上で連続し、
かつ、同じマーカー色(許容値を含む)を持つ画素デー
タ群である。検出された画素データの組は、画素データ
のアドレスを要素とする集合(以下、マーク画素集合と
呼ぶ)として記憶される。このアドレスの記憶機構で
は、集合の要素が重複しないように、つまり、要素であ
るアドレスは全て異なるように要素の追加を制御して、
画素データの組を記憶する。
【0129】この画素データの組を記憶する記憶機構
は、次に説明するような処理ステップ〜処理ステップ
によるアルゴリズムで処理が行われる。なお、このア
ルゴリズムは再帰的なアルゴリズムとなっている。 処理ステップ: 記憶されたマーク画素集合に要素が
あれば、これをすべて削除する(初期化処理)。 処理ステップ: 処理対象画像データの中の画素デー
タから、マーク・色対応表のマーカー色のいずれかに一
致するものを一つ選び、画素データのアドレスをカレン
トアドレスとして記憶する。 処理ステップ: カレントアドレスが指す画素データ
の示すマーカー色とその許容範囲の色を対象色として記
憶する。 処理ステップ: カレントアドレスをマーク画素集合
に加える。 処理ステップ: カレントアドレスが指す画素データ
に対して、原稿位置で上下左右に位置する位置関係の画
素データを探索し、これらの画素データの中にその値が
対象色に一致し、かつ、その画素データのアドレスがマ
ーク画素集合にないものがあれば、これらの画素データ
のアドレスを記憶する。 処理ステップ: 処理ステップで記憶された画素デ
ータのアドレスに対して、これらを順次カレントアドレ
スとして、対象のアドレスがなくなるまで、処理ステッ
プ〜処理ステップを実行する。
【0130】このようなマーク画像検出部103による
処理機能は、マーク領域検出部104により、マークの
内側にある画素を検出するために利用され、文字画像色
変更部108により、マークのマーカー色を調べるため
に利用される。また、マーク画像削除部109により、
マークに相当する画像データの色を変更するために利用
される。
【0131】図13は、マーク領域検出部によりマーク
領域として検出する画素データのアドレスの組を説明す
る図である。マーク領域検出部104は、マーク画像検
出部103により検出されたマークの画素データに対し
て、その内側に相当する2つの画素を検出し、その画素
データのアドレスを記憶する。このため、マーク領域検
出部104により、マーク領域として検出され、記憶さ
れる画素データのアドレスは、マーク領域となる画素デ
ータのアドレスの範囲を示す。具体的には、図13に示
すように、原稿131の画像データのマーク画像133
に対応して、スキャンライン毎のディジタルカラー画素
データ132のアドレスの開始点(アドレスL)と終点
(アドレスR)を示す組を検出し、その組を要素とする
集合を記憶する。各々の画素データのアドレスの組(ア
ドレスL,アドレスR)は、スキャンラインの一部(原
稿短辺方向に並ぶ3360画素の一部)に対応してい
る。
【0132】ここでのマーク領域検出部104による処
理のアルゴリズムの一例を説明すると、例えば、マーク
画像検出部103が記憶するマーク画素集合に含まれる
アドレスから、各々のスキャンラインの中で最も左に位
置する画素のアドレス(アドレスL)と、最も右に位置
する画素のアドレス(アドレスR)とを探索し、各々の
スキャンライン毎にこれらのアドレスを一組にして、こ
れらの組を要素とする集合を記憶する。これにより、ス
キャンライン毎のマーク領域が検出される。
【0133】このようにして、マーク領域が検出される
と、文字画像色変更部108によって、マーク領域検出
部104に記憶されているマーク領域のアドレスの範囲
にある画素データに対して、その値が黒色(24ビット
が全て立っていない)であれば、マーク・色対応表で対
応づけられている文字色に変更する。つまり、変更後の
値は、マーク画像検出部103により検出されたマーク
画素集合として記憶されたいるマークの対象色に対し
て、その対象色がマーク・色対応表で対応づけられてい
る文字色になる。
【0134】カラー変換を行う画素データに対する色変
換が終了すると、次に、マーク画像削除部109によっ
て、白黒原稿に付されたマークが変換後のカラー文書に
現われないように、処理対象画像からマークに相当する
画像を削除する。ここでの処理では、マーク画像検出部
103が記憶するマーク画素集合が指している全ての画
素データに対して、その値を白色(24ビットがすべて
立っている)に変更する処理を行う。これにより、印刷
出力できる処理対象画像データとなるので、次に、処理
対象画像データを原稿出力部105に送出し、原稿出力
部105においてカラー化された原稿を印刷出力する。
【0135】原稿出力部105は、デジタルカラーゼロ
グラフィによる印刷機構を用い、レーザービームによる
露光と現像を行い、カラー画像を紙に印刷する。このた
め、原稿出力部105においては、カラー化変換された
RGBで表現された処理対象画像データを、カラー印刷
するカラーコピーのトナー色に対応して、Y(黄),M
(マゼンダ),C(シアン),K(黒)のデータに変換
する。この第3の実施例のカラーコピー機では、YMC
Kのトナー色ごとに現像サイクルを必要とするので、現
像サイクル毎にそのトナー色に対応するデータを用い
る。原稿出力部105では、処理制御部102の制御に
より、受け付けたユーザが指定した枚数分のカラー変換
された原稿をコピーする。
【0136】なお、ここでのマーキング部110は、原
稿読み取り部に読み取らせる白黒原稿上においてカラー
化変換する部分を特定するためのマーク付けする処理機
能を提供する。このため、このような処理機能を電子的
に行う場合には、例えば、白黒原稿をディスプレイ画面
に表示し、ディスプレイ画面に表示された自黒原稿にお
いて、ポインティングデバイスのライトペンまたはスタ
イラスペンなどによって、カラー化変換する部分を特定
するためのマーク付けする。また、マウスなどのポイン
ターカーソルにより、カラー化変換する部分を特定する
ようにしてもよい。なお、この場合、特に電子的に行う
ごとなく、白黒原稿の紙に直接にカラーマーカーペンに
より、カラー化変換する部分を特定するためのマーク付
けするようにしてもよい。その場合、カラーマーカーペ
ンの色は、マークとして識別可能ななように、予めシス
テム(マーク・色対応表)に登録される。
【0137】すなわち、複数の互いに色が異なるカラー
マーカーペンが用いられ、カラー化変換する場合に、
「見出し用」,「強調用」といった用途別に、各カラー
マーカーペンの色と、カラー化変換により色付けする色
とが対応づけられる。そして、ユーザは、例えば、「強
調用のマーカーペンを使って、原稿上の強調したい箇所
を丸で囲む」というように用いられる。
【0138】また、前述した説明では触れなかったが、
処理制御部102は、ここでの編集機能付コピー機の全
体の制御処理を統括する処理機能を有するものであり、
ユーザからコピー枚数、および、コピー開始の指示を受
け付け、これに応じてカラーコピー処理機能の全体の処
理を実行する。このために、ボタンやタッチパネルなど
のユーザインタフェース処理機能を有するものとなって
いる。
【0139】次に、第3の実施例の編集機能付コピー機
の各々のシステム要素の変形例について説明する。第1
の変形例として、例えば、マーク画像検出部103に
は、マーク近傍にマーカーペンで書かれた記号/数字/
文字を認識する機能を持たせ、マーク・色対応表保持部
107に保持されたマーク・色対応表の内容を、認識さ
れた記号/数字/文字に対応して、白黒原稿をカラー化
する色との対応関係を設定するように変形する。これに
より、マーカーペンを複数の色により色分けして用いる
ことなく、単色のマーカーペンによるマーク付けでよく
なる。
【0140】また、この第1の変形例の場合に、上述の
変形に対応して、マーク画像削除部109には、認識さ
れた記号/数字/文字の画像を、削除する処理機能を持
たせておく。このような変形により、マークの近傍の書
き込みの内容に応じて、マークされた文字列の色を変え
ることができるようになる。例えば、白黒原稿に色付け
したい部分をマーカーペンによりマークしたマークの近
傍に、◎○▲▼■といった記号や数字、あるいは「重
要」,「強調」などの文字の書き込みをすると、それら
の記号/数字/文字の内容に対応して、マークされた部
分の文字に色付けされたカラー原稿を得ることができ
る。
【0141】第2の変形例として、マーク・色対応表保
持部107が保持するマーク・色対応表における色の対
応関係を、マーカー色と文字色と背景色との関係に変
え、文字画像色変更部108が、マーク画素のアドレス
の範囲にある画素データで黒色以外のものは、すべて背
景色に値を変えるように変形し、更に、マーク画像削除
部のシステム要素は取り去る。この一連の変形により、
マークされた文字列の色が変わると同時に、マークで囲
んだ領域に色がついたカラー原稿が出力されるようにな
る。文字色と背景色とは同時に変わるので適切な色使い
ができ、かつ、マーカーペンによる手書きの効果が文字
背景部分に与えられるので、ユーザはより訴求力の高い
文書を手軽に得られるようになる。
【0142】また、第3の変形例として、前述した第2
の変形例の文字の背景色を変える場合、色を変えるだけ
でなく、ハッチングパターンも変えるように変形する。
すなわち、マーク・色対応表保持部107が保持するマ
ーク・色対応表の色の対応関係において、背景色の領域
のマスクパターンを記憶し、これに基づいて文字の背景
領域に対して部分的に色を変更するように構成する。こ
こでのマスクパターンとしては、例えば、\\\\\や
/////や||||||や≡など線によるものや、このような線
の組合せ、また丸や四角による網点を用いることができ
る。また、この場合、背景領域の色を変更せずとも、文
字列の区別がつく場合もあるので、背景領域の色は変更
しないようにしても良い。更に、この場合、原稿出力部
105においては、原稿文書の内容(文字列)は、白黒
で出力するように変形する。つまり、文字の印刷はトナ
ー色(K:黒色)だけの一回の現像で出力するようにす
る。これにより、ハッチングされて区別しやすくなった
原稿を、ユーザは安いコストで得られるようになる。
【0143】前述した第3の実施例では、マークとして
囲み線あるいはベタ塗りを用いている例を説明している
が、括弧やアンダーラインなど、カバーされる領域(文
字列の文字)が視覚的に特定可能な図形であれば、どの
ようなものでも対応可能である。例えば、アンダーライ
ンを用いる場合、図14に示すように、マークとして用
いるアンダーライン141を特定した文字列の下に付加
すると、マークのアンダーライン141の上側に行間隔
の間を経て、行間隔に相当する白い画素の領域142を
探し、これに挟まれる部分143がカバーされる領域に
なる。つまり、この場合に探索される領域142,領域
143は、幅はマークのアンダーライン141に等し
く、高さは行間隔の一定画素数の領域となる。
【0144】また、括弧を用いる場合は、図15に示す
ように、マークとする括弧153,154を構成してい
る画素データの中で端点の画素データ151の位置と、
マークとする括弧153,154の画素データの中の中
央の画素データ152が、左右(スキャンライン方向)
のどちらにあるかで括弧の向きを判定し、これによりマ
ーク範囲を特定する。図15に示すマークとする括弧1
53,154の例は、右括弧の例を示しており、これと
対応する左括弧のマークを判定することによって、その
間にある文字列の文字の領域が判定できる。
【0145】また、カラー化する変換を行う場合に、マ
ークにより特定した領域の中の文字を構成している画素
データに対して、色を変更する操作を行うが、これらの
画素に対して、更に、ビットシフトと論理演算に基づく
ビット反転操作を行うことにより、文字形状を変更する
ようにも変形できる。例えば、文字を太くする、細くす
る、袋文字にする、陰をつけるといった効果をつけるこ
とができる。なお、この場合、文字の色を変更せずと
も、文字列の区別がつく場合においては、文字の色を変
更しないようにしてかまわない。
【0146】更に、処理対象画像データを記憶する場
合、データ量が多くなるので、画像圧縮機能を備えるシ
ステム要素を付加し、これにより、処理対象画像データ
を圧縮して記憶することで、処理対象画像データ保持部
106で保持するデータ容量を減らせると同時に、マー
ク画像検出部やマーク領域検出部が調べる画素データの
量が減るので、全体として処理を早くできる効果があ
る。
【0147】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の文書処
理装置によれば、白黒文書の中でマークされた文字列
は、変換後のカラー文書では色が付けられ、より目立つ
ようになる。その場合、色が付けられた部分のマークが
除去され、あるいは文字形状が変更されることで、単に
マークに色がついたときより読みやすくなる。このた
め、従来に比べて、カラー変換後のカラー文書中の強調
箇所はカラー効果を十分に活かした表現形態になり、よ
り訴求力の高い文書をユーザは得られるという効果があ
る。また、本発明の文書処理装置においては、色の変更
を行う文字列の文字を特定するマークは、処理対象の文
書データのフォーマットまたは形態に応じて、様々なマ
ークを利用することができ、また、種類の異なるマーク
の色や形状などに応じて、様々に文字列の変更方法を規
定できる。これにより、例えば、カラーコピー機では、
変更後の色の指定をパネルで行わなくとも「どの部分を
どのように変えるか」は原稿を読み込ますだけで自動的
に指示されるようになり、ユーザによる変更指示を簡便
にできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の第1の実施例にかかる文書処
理装置の要部の構成を示すブロック図、
【図2】 図2は処理制御部による電子文書ファイルを
カラー化する変換処理の全体の処理フローを示すフロー
チャート、
【図3】 図3はマーク制御語・色対応表のデータ構造
を説明する図、
【図4】 図4は文字色定義挿入部における処理フロー
を示すフローチャート、
【図5】 図5はマーク制御語置換部における処理の流
れを示すフローチャート、
【図6】 図6は本発明の第2の実施例にかかる文書処
理装置の電子文書コンバータを構成するシステム要素を
示すブロック図、
【図7】 図7は第2の実施例の処理制御部による電子
文書をカラー化する変換処理の全体の処理フローを示す
フローチャート、
【図8】 図8はマーク線種・色対応表のデータ構造を
説明する図、
【図9】 図9は処理対象ファィルにおける文書データ
と当該文書データがページ上で占める領域との関係を説
明する図、
【図10】 図10は本発明の第3の実施例にかかる文
書処理装置の編集機能付コピー機を構成するシステム要
素を示すブロック図、
【図11】 図11は第3の実施例の処理制御部による
原稿文書をカラー化する変換処理の全体の処理フローを
示すフローチャート、
【図12】 図12は原稿読み取り部により読み取られ
る画像データの構造を説明する図、
【図13】 図13はマーク領域検出部によりマーク領
域として検出する画素データのアドレスの組を説明する
図、
【図14】 図14はアンダーラインによるマーク付け
する文字領域の判定を説明する図、
【図15】 図15は括弧の画素データによるマーク付
けされる領域の判定を説明する図である。
【符号の説明】
1…入力ファイル蓄積部、2…処理制御部、3…マーク
制御語検出部、4…先頭文字検出部、5…出力ファイル
蓄積部、6…処理対象ファイル保持部、7…マーク制御
語・色対応表保持部、8…文字色定義挿入部、9…マー
ク制御語置換部、10…内部バス、11…外部ネットワ
ークバス、30…マーク制御語・色対応表、31…制御
語フィールド、32文字色フィールド、33…インデッ
クスフィールド、60…マーク制御語・色対応表保持
部、61…処理制御部、62…マーク図形検出部、63
…マーク文字列検出部、64…フォント保持部、65…
文字色定義挿入部、66…色指定制御語挿入部、67…
ページレイアウト計算部、68…マーク図形削除部、8
0…マーク線種・色対応表、81…制御語フィールド、
82…文字色フィールド、83…インデックスフィール
ド、100…内部バス、101…原稿読み取り部、10
2…処理制御部、103…マーク画像検出部、104…
マーク領域検出部、105…原稿出力部、106…処理
対象画像データ保持部、107…マーク・色対応表保持
部、108…文字画像色変更部、109…マーク画像削
除部、110…マーキング部、131…原稿、132…
ディジタルカラー画像、133…マーク画像、141…
マークのアンダーライン、142…行間隔の領域、14
3…マーク領域、151…端点画素データ、152…中
央画素データ、153,154…括弧の画素データ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理する文書の画像情報を入力する画像
    情報入力手段と、 入力された画像情報からマークを検出するマーク検出手
    段と、 前記検出されたマークによってカバーされる領域から視
    覚的特徴を変更する文字列を検出する文字列検出手段
    と、 前記文字列の視覚的特徴の変更方法を規定する変更方法
    決定手段と、 前記規定された変更方法に基づいて前記文字列の視覚的
    特徴が変更された画像情報を生成する画像情報生成手段
    とを備えることを特徴とする文書処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の文書処理装置におい
    て、 前記画像情報生成手段は、前記規定された変更方法に基
    づいて前記文字列の視覚的特徴が変更された画像情報を
    生成し、更に、該画像情報から前記検出されたマークを
    除去することを特徴とする文書処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の文書処理装置におい
    て、 前記変更方法決定手段は、前記検出されたマークに対応
    して変更方法を規定することを特徴とする文書処理装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の文書処理装置におい
    て、 前記文字列検出手段は、入力された文書の画像情報から
    文字列の文書ページ上のレイアウト値を計算し、このレ
    イアウト値と前記マークが文書ページにおいてカバーす
    る領域とを比較して、視覚的特徴を変更する文字列を検
    出することを特徴とする文書処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の文書処理装置におい
    て、 前記文字列の視覚的特徴として、少なくとも色または形
    状のいずれかを用いることを特徴とする文書処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の文書処理装置におい
    て、 前記変更方法決定手段は、前記マークの形状に応じて変
    更方法を規定することを特徴とする文書処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載の文書処理装置におい
    て、 前記変更方法決定手段は、前記マークの色に応じて変更
    方法を規定することを特徴とする文書処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項3に記載の文書処理装置におい
    て、 前記変更方法決定手段は、前記マークに付随する文字ま
    たは図形に応じて変更方法を規定することを特徴とする
    文書処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の文書処理装置におい
    て、 前記視覚的特徴の変更が、少なくとも文字を形成する線
    または文字の背景領域のいずれかに対して行われること
    を特徴とする文書処理装置。
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