JP3166555B2 - 文書処理装置 - Google Patents

文書処理装置

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JP3166555B2
JP3166555B2 JP11104395A JP11104395A JP3166555B2 JP 3166555 B2 JP3166555 B2 JP 3166555B2 JP 11104395 A JP11104395 A JP 11104395A JP 11104395 A JP11104395 A JP 11104395A JP 3166555 B2 JP3166555 B2 JP 3166555B2
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  • Document Processing Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー文書が作成可能
なワードプロセッサ、カラー複写機やカラープリンタな
ど、多色の画像情報を扱う文書処理装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー複写機や、カラースキャナ
やカラープリンタを含むコンピュータシステムの普及に
より、エンドユーザでもカラー文書を作成できる環境が
できつつある。この環境を利用して、過去に作成した白
黒文書やFAXで送られた文書をカラー文書に変換する
ことで、より訴求力の高い文書を手軽に得たいというユ
ーザニーズがある。表やグラフはカラーにすることでよ
り見やすくなるので、表やグラフのカラー変換に対する
ニーズは高い。また、すでに色づけした表やグラフであ
っても、作成時とは別の用途に使う場合は、その配色を
変えたい場合がある。例えば、強調するポイントが変わ
れば、それに合わせてグラフや表の配色を変える必要が
ある。このような場合も、その用途に合わせて手軽に色
を変更したいというニーズがある。
【0003】このニーズに応えるために、従来の技術と
して、例えば特開平6−215099号公報記載の技術
がある。特開平6−215099号公報では、表を一行
おき、または一列おきに色づけする、あるいは、特定の
行や列を強調するような色づけをする技術が述べられて
いる。
【0004】従来の技術は、しかしながら、表のレイア
ウト情報を利用して色をつける技術であるため、表が示
す意味に応じた色づけに対しては有効ではない。例え
ば、表において、ある特定の値を持つセルはどれかをす
ぐ区別できるように、それらを同じ色にしたいというこ
とがある。しかしながら、特開平6−215099号公
報記載の技術では行単位または列単位で色を変更するた
めに、このような要求には対応できない。
【0005】グラフにおいては、棒グラフや円グラフ等
のグラフ要素に対して、これらが見やすいような適切な
配色をすることが望まれる。例えば、売上を示す棒グラ
フで、ある値以上の棒を強調するために、そのような棒
の色を変えたいという場合がよくある。また例えば、あ
る分野における各社のシェア変動を、複数の円グラフで
表現したいということがよくある。シェアを示す円グラ
フでは、シェアの高い社から右回りに、各社のシェアを
示す扇形を配置するのが一般的な書き方である。この書
き方では、シェア変動をすぐ把握できるように、すべて
の円グラフで各社ごとに特定の色を用いることが望まれ
る。しかしながら、このような要請に応える従来技術は
見あたらない。なお、上記グラフ要素とは、グラフで示
そうとする値を表現する個々の視覚的要素をさす。すな
わち、棒グラフにおける「棒」、円グラフにおける「扇
型」、折れ線グラフにおける「折れ線」、帯グラフにお
ける「長方形」、球グラフにおける「球」、ボックスグ
ラフ(株価変動表示などに使われる)の「箱」、などで
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、白黒の表やグラフをカラー
にする、あるいはすでに色がついた表やグラフの配色を
変更する際に、グラフ要素に対して、見やすいような適
切な配色をすることを課題とする。また、本発明は、表
やグラフが示す意味に応じた修飾を、表やグラフの要素
に対して自動的に行う文書処理装置を提供することを課
題とするものである。
【0007】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は画像情報を入力
するための画像情報入力手段と、その画像情報入力手段
により入力された画像情報から、グラフの要素を検出す
るためのグラフ要素検出手段と、そのグラフ要素検出手
段により検出されたグラフ要素から、グラフ要素が示す
値を検出するためのグラフ要素値検出手段と、そのグラ
フ要素値検出手段により検出されたグラフ要素値に基づ
いて、前記グラフ要素を修飾するかどうかを決定するた
めの修飾決定手段と、その修飾決定手段による前記決定
に基づいて、グラフ要素に修飾がほどこされた画像情報
を生成する画像情報生成手段とを文書処理装置に具備さ
せたことを特徴とする。
【0009】また、本発明は、画像情報を入力するため
の画像情報入力手段と、その画像情報入力手段により入
力された画像情報から、表のセルを検出するためのセル
検出手段と、そのセル検出手段により検出されたセルが
もつ値を、入力された画像情報から検出するためのセル
値検出手段と、そのセル検出手段により検出されたセル
の値に基づいて、前記セルを修飾するかどうかを決定す
る修飾決定手段と、その修飾決定手段による決定に基づ
いて、セルに修飾がほどこされた画像情報を生成する画
像情報生成手段とを文書処理装置に具備させたことを特
徴とする。
【0010】
【0011】
【作用】本発明によれば、まず、画像情報入力手段によ
って変換したい文書が文書処理装置に入力される。つぎ
に、グラフ要素属性検出手段によって文書中に含まれる
グラフ要素が検出され、さらに、グラフ要素値検出手段
によって検出されたグラフ要素が示す値が検出される。
つぎに、修飾決定手段によって、検出されたグラフ要素
値に基づいて、変換後のカラー文書においてグラフ要素
に施される修飾を決める。最後に、画像生成手段が、こ
の決定に基づいて、グラフ要素に修飾を施した画像情報
を生成する。
【0012】また、本発明によれば、まず、画像情報入
力手段によって変換したい文書が文書処理装置に入力さ
れる。つぎに、セル検出手段によって文書中に含まれる
セルが検出され、さらに、セル値検出手段によって検出
されたセルがもつ値が検出される。つぎに、修飾決定手
段によって、検出されたセル値に基づいて、変換後のカ
ラー文書においてセルに施される修飾を決める。最後
に、画像生成手段が、この決定に基づいて、セル修飾を
施した画像情報、すなわち変換後のカラー文書にあたる
画像情報を生成する。
【0013】
【実施例】
(実施例1) 電子文書ファイルコンバータ この実施例は、レイアウト情報を含む電子文書ファイル
を読み込んで、表のセルを検出し、ある条件を満たすセ
ルのレイアウトを変えた電子文書ファイルを出力するも
のである。この例では、条件はセルの値が特定の値を持
つことであり、レイアウトの変更はセル値の文字とセル
内部の領域とに色をつけることが行われる。
【0014】この実施例では、入力と出力のファイルフ
ォーマットはRTF(Rich Text Forma
t)準拠であり、入力ファイルは白黒に設定されている
ものを扱う。ここでまず、RTF仕様(RTF Spe
cification)での色の表現、ならびに、表の
表現について説明する。
【0015】RTFファイルは、ヘッダ(heade
r)とドキュメント(document)からなる。ヘ
ッダには、このファイルで用いられる色、フォント、レ
イアウトスタイルの宣言が記述される。ドキュメントに
は、テキスト内容が記述されるとともに、文字列をどの
ようにレイアウトするかについて、RTF仕様に定義さ
れた制御語(control words)およびヘッ
ダの宣言を用いて記述がなされる。
【0016】ファイルで用いられる色は、ヘッダ中のカ
ラーテーブル(the colortable gro
up)の宣言によって指定される。この宣言は、BNF
記法に基づいて、次の文法で表される。 <colortbl> ’{’\colortbl<c
olordef>+’}’ <colordef> \red? & \green
? & \blue?’;’ ここで、バックスラッシュで始まる単語は、RTF仕様
に定義された制御語である。\colortblは、カ
ラーテーブルの宣言を示す。\red,\green,
\blueは、各々RGBを示し、これらの制御語に続
く整数値が各色の度合いを示す。整数値の範囲は0から
255までである。
【0017】例えば、 {\colortbl\red0\green0\bl
ue0;\red255\green0\blue0;
\red0\green255\blue0;\red
255\green255\blue255;\red
127\green127\blue0;} という記述では、 黒(\red0\green0\blue0;)、赤
(\red255\green0\blue0;)、青
(\red0\green0\blue255;)、白
(\red255\green255\blue25
5;)、黄(\red127\green127\bl
ue0;) の5色をファイル中で使用することを宣言する。
【0018】カラーテーブルに宣言された色のうちか
ら、どれを文字色として使うかという指定は、文字フォ
ーマット属性(character formatti
ngproperties)を変更する制御語の一つで
ある\cf用いる。\cf,に続く0以上の整数値が、
カラーテーブルのどの色を使うかを指定するインデック
スになる。インデックスの値がNのとき、カラーテーブ
ル中のN+1番目の色が指定色になる。
【0019】色の指定は、これらの制御語以降の文字列
に適用され、他の指定が現れるまで有効である(\pa
rd, \secdなど、「デフォルト値に戻す」とい
う制御語を含む)。
【0020】例えば、前述のカラーテーブルの宣言例を
ヘッダに含むファイルで、そのファイルのドキュメント
に、 ・・・{\cf1 The color of thi
s sentenceis red.}{\cf0 T
he color of this sentence
is black.}・・・ という記述があれば、“The color of t
his sentence is red.”という文
字列が赤に、“The color of this
sentence is black.”以降の文字列
が黒になる。
【0021】次に表の表現について説明する。RTF仕
様では、表は、行(row)の連続という形式で表現さ
れる。ある行の記述は、制御語\trowdから始ま
り、\rowで終わる。行の記述をBNF形式で記述す
ると、次のように与えられる。 <row> <tbldef><cell>+\ro
w <cell> <textpar>+\cell ここで、表定義(a table definitio
n)である非終端子<tbldef>からは、行全体お
よび個々のセルのレイアウトを指定する制御語が終端子
として導出される。セルに関して指定できるレイアウト
は、セルの罫線の存在、セルのハッチングパターン、セ
ルのハッチングカラーである。非終端子<textpa
r>からは、セルの値にあたる文字列とそのレイアウト
に関する制御語が終端子として導出される。文字列に関
して指定できるレイアウトは、前述のように、文字色、
文字背景色、文字形状などがある。
【0022】以上、RTF仕様における色および表の表
現について説明した。次に、実施例1の構成と動作につ
いて説明する。
【0023】図1は実施例1の構成を示す図である。こ
の実施例における各機能部と、発明を構成する手段との
対応は、次のようになる。 ◎情報入力手段(画像情報入力手段)=入力ファイル蓄
積部+処理対象ファイル保持部 ◎要素検出手段(セル検出手段)=セル制御語検出部1
07 ◎要素値検出手段(セル値検出手段)=セル値比較部1
08 ◎修飾決定手段=セル値比較部108+セル値−色対応
表保持部105 ◎画像情報生成手段=文字色定義挿入部106+色指定
制御語挿入部109 以下、実施例の各機能部の役割を記述する。説明をわか
りやすくするために、箇条書で記述する。
【0024】(A1) 処理制御部101:変換処理全
体を統括する。なお、処理の流れは図5に示すとおりで
あり、後述する。
【0025】(A2) 入力ファイル蓄積部102: (2−1) カラー文書に変換したい、白黒のRTFフ
ァイルを蓄積する。 (2−2) 複数のRTFファイルを蓄積できる。 (2−3) 他の文書処理システムとネットワーク11
1でつながっており、他の文書処理システムがこの装置
に向けて送信したRTFファイルを受けとることができ
る。
【0026】(A3) 処理対象ファイル保持部10
3: (3−1) カラー文書に変換中のRTFファイル(以
下、処理対象ファイルと呼ぶ)を保持する。 (3−2) 保持できるファイルは一つだけである。 (3−3) セル制御語検出部107、文字色定義挿入
部106および色指定制御語挿入部109が、この機能
部に保持されたファイルにアクセスし、必要に応じてフ
ァイル内容を変更する。
【0027】(A4) 出力ファイル蓄積部104: (4−1) カラー文書に変換されたRTFファイルを
蓄積する。 (4−2) 複数のRTFファイルを蓄積できる。 (4−3) 他の文書処理システムと有線111でつな
がっており、他の文書処理システムがこの装置にアクセ
スした時に、この機能部に蓄積されたRTFファイルを
渡すことができる。
【0028】(A5) セル値−色対応表保持部10
5: (5−1) セル値の条件、RGB値、処理対象ファイ
ルのカラーテーブルのインデックスを対応づけた表形式
データを保持する。その例を図2に示す。図2の対応表
の各項目は次のような値をとる。 ◎ 項目「条件記号」には、条件式を示す記号が入る。
記号は、=(等しい)、>(超える)、≧(以上)、≦
(以下)、<(未満)のいずれかである。ある値域を条
件として与える場合は、記号>, ≧, ≦, <のう
ち、二つの記号の順列で表現する。例えば、記号の順列
≧<は、「値X以上で値Y未満」を示す(境界値は項目
「条件値」で与えられる)。 ◎ 項目「条件値」には、条件として与えられる値が入
る。値は、数値の場合と文字列の場合がある。条件値は
複数の値を取りうる。飛び飛びの値を示す時はセミコロ
ンで区切り、値の範囲をしめすときはカンマでくぎる。
例えば、図2の2行目は条件として「1000または2
000に等しい」を表現し、図2の3行目は条件として
「500以上で800未満」を表現する。 ◎ 項目「文字色」には、同じ行の「条件記号」「条件
値」の組が示す条件に対応して、その条件を満たす値を
持つセルの文字色を変更するための色を、カラーテーブ
ルのRGB定義として記述したものが入る。なお、この
値として“;”が記述されたときは、デフォルト値を使
うことを示す。 ◎ 項目「IdxF」には、同じ行の「文字色」の値に
一致する、処理対象ファイルのカラーテーブルのインデ
ックス。 ◎ 項目「セル領域色」には、同じ行の「条件記号」
「条件値」の組が示す条件に対応して、その条件を満た
す値を持つセルのセル領域色を変更するための色を、カ
ラーテーブルのRGB定義として記述したものが入る。
なお、この値として“;”が記述されたときは、デフォ
ルト値を使うことを示す。 ◎ 項目「IdxB」には、同じ行の「セル領域色」の
値に一致する、処理対象ファイルのカラーテーブルのイ
ンデックスが入る。ここで、項目「条件記号」「条件
値」「文字色」「セル領域色」の値は固定だが、項目
「IdxF」「IdxB」の値は処理対象ファイルごと
に変わる。
【0029】(5−2) 文字色定義挿入部106が、
変換後の文書で用いられる色をファイルに設定するため
に、この機能部を利用する。 (5−3) セル値比較部108が、セルの値が条件を
満たしているかどうかを調べるために、この機能部を利
用する。 (5−4) 色指定制御語挿入部109が、ファイル中
の制御語を置き換えるために、この機能部を利用する。
【0030】(A6) 文字色定義挿入部106: (6−1) 変換後の文書で用いられる色を、処理対象
ファイルのカラーテーブルに設定する。 (6−2) 処理対象ファイルのカラーテーブルのイン
デックスを、セル値−色対応表保持部105に保持され
た対応表の項目「IdxF」「IdxB」に設定する。
【0031】この機能部即ち文字色定義挿入部106の
処理の流れを図3に示す。 [ステップS1−1]: 処理対象ファイルに、カラー
テーブル宣言があるか否かを調べ、カラーテーブルがな
ければステップS1−2へ、カラーテーブルがあればス
テップS1−3へ進む。 [ステップS1−2]: 処理対象ファイルのヘッダ
に、{\colortbl;}という文字列を、RTF
仕様の文法を満たす場所に挿入することによりカラーテ
ーブルを作成する。 [ステップS1−3]: セル値−色対応表保持部10
5に保持された対応表(図2の例参照)から、最初の行
を選び、カレント行として記憶する。 [ステップS1−4]: カレント行の項目「文字色」
の値が、処理対象ファイルのカラーテーブルに含まれる
かを調べ、含まれるときにはステップS1−6へ、そな
でないときにはステップS1−5へ進む。 [ステップS1−5]: カレント行の項目「文字色」
の値を、処理対象ファイルのカラーテーブルの最後に付
け加える。 [ステップS1−6]: カレント行の項目「文字色」
の値が処理対象ファイルのカラーテーブルの何番目にあ
るかを調べ、そのインデックスをカレント行の項目「I
dxF」に書き込む。 [ステップS1−7]: カレント行の項目「セル領域
色」の値が、処理対象ファイルのカラーテーブルに含ま
れるかを調べ、含まれているときにはステップS1−9
へ、そなでないときにはステップS1−8へ進む。 [ステップS1−8]: カレント行の項目「セル領域
色」の値を、処理対象ファイルのカラーテーブルの最後
に付け加える。 [ステップS1−9]: カレント行の項目「セル領域
色」の値が処理対象ファイルのカラーテーブルの何番目
にあるかを調べ、そのインデックスをカレント行の項目
「IdxB」に書き込む。 [ステップS1−10]: カレント行は、対応表の最
後の行か否かを判定する。 [ステップS1−11]: その判定の結果、最後の行
でなければ、セル値−色対応表保持部105に保持され
た対応表におけるカレント行の次の行を、新たなカレン
ト行として記憶した上で、ステップS1−4〜S1−9
の処理を繰り返す。対応表の最後の行まで来たら、処理
を終了する。
【0032】(A7) セル制御語検出部207: (7−1) 表のセルの記述を示す制御語\cell
を、処理対象ファイルを探索して検出する。 (7−2) 検出された制御語\cellのファイル中
の位置を記憶する。 (7−3) 探索は、前回の探索で検出されたもののフ
ァイル中の位置から後ろに対して行われる。 (7−4) セル値比較部108が、処理対象ファイル
中のセル値を検出するために、この機能部を利用する。 (7−5) 色指定制御語挿入部109が、色指定の制
御語を処理対象ファイルに挿入するために、この機能部
を利用する。
【0033】(A8) セル値比較部108: (8−1) セル値−色対応表保持部105に保持され
る対応表に規定された条件と、あるセルの値とを比較し
て、そのセルが条件を満たすかどうかを判断し、その結
果を記憶する。 (8−2) 比較の対象となるセルは、セル制御語検出
部107に記憶された制御語\cellが示すものであ
る。 (8−3) セル制御語検出部107に記憶された制御
語\cellのファイル中の位置に対して、その直前に
ある、制御文字を含まない文字列(RTF仕様に規定さ
れた終端子#PCDATAに相当)がセルの値である。
この値と、対応表の条件を、表の最初の行から順次比較
する。条件を満たすものがあれば、それが何番目の行か
を記憶する。満たすものがなければ、0を記憶する。 (8−4) 色指定制御語挿入部109が、色を指定す
る制御語を処理対象ファイルに挿入するために、この機
能部を利用する。
【0034】(A9) 色指定制御語挿入部109: (9−1) セルの色づけを指定する制御語を、処理対
象ファイルに挿入する。 (9−2) 色づけの対象となるセルは、セル制御語検
出部107に記憶された制御語\cellが示すもので
ある。セル値−色対応表保持部105に保持される対応
表に基づいて、このセルの値の文字色とセル内部の領域
色を変更する。セルの文字色の変更は、セルの値に当た
る文字列に対する文字フォーマット属性の変更により実
施される。また、セル内部の領域色の変更は、そのセル
が含まれる行の行定義の変更により実施される。 (9−3) この機能部の処理の流れを図4に示す。
【0035】図4により、色指定制御語挿入部109の
処理について説明する。 [ステップS2−1]: セル値−色対応表保持部10
5に保持された対応表の行のうち、セル値比較部108
が記憶する行を、カレント行として記憶する。 [ステップS2−2]: 文字色指定制御語として、\
cfに、カレント行の項目「IdxF」の値を続けたも
のを記憶する。 [ステップS2−3]: セル制御語検出部107に記
憶された、制御語\cellのファイル中の位置(以
下、セルポイントと呼ぶ)に対して、その直前にある、
制御文字を含まない文字列の先頭の文字の位置を、カレ
ントポイントとして記憶する。 [ステップS2−4]: 文字色指定制御語をカレント
ポイントの直前に挿入する。 [ステップS2−5]: セル領域色指定制御語とし
て、\clcbpatに、カレント行の項目「Idx
B」の値を続け、さらに\clshdng100を続け
たものを記憶する。(例:IdxB=1→\clcbp
at1\clshdng100) [ステップS2−6]: セルポイントに対して、それ
より前で最も近くにある制御語\trowdの位置を、
カレントポイントとして記憶する。 [ステップS2−7]: カレントポイントからセルポ
イントの間にある制御語\cellの数をNとして、カ
レントポイントから後にある制御語\cellxで(N
+1)番目のものの直前の位置を、新たにカレントポイ
ントにする。 [ステップS2−8]: セル領域色指定制御語をカレ
ントポイントの直前に挿入する。 [ステップS2−9]: セルポイントから、その後ろ
にある\cellまでの間に、制御語\pardがある
か否かを判定する。 [ステップS2−10]: セルポイントの直後に、制
御語\pardを挿入する。
【0036】実施例1の全体の処理の流れを図5に示
す。この処理の流れは、処理制御部101によって統括
され、実行される。 [ステップS3−1]: 入力ファイル蓄積部102
に、文書ファイルがあるかを調べ、なければ処理の対象
となるファイルがないので処理を終了し、あればステッ
プS3−2へ移る。 [ステップS3−2]: 入力ファイル蓄積部102中
の文書ファイルから一つを選び、そのファイルを処理対
象ファイル保持部103へ移動する。 [ステップS3−3]: 文字色定義挿入部106が、
処理対象ファイル保持部103中の処理対象ファイルの
カラーテーブルに、変換後の色指定を定義する。 [ステップS3−4]: セル制御語検出部107が、
処理対象ファイルにセルに相当する制御語があるかどう
かを探索する。 [ステップS3−5]: ステップS3−4の探索で、
制御語が検出されたかを判定する。 [ステップS3−6]: ステップS3−5の判定で、
制御語が検出されないと判定されたときには、処理対象
ファイルを、出力ファイル蓄積部104へ移動する。 [ステップS3−7]: セル値比較部108が、ステ
ップS3−5で見つかった制御語が示すセルが、セル値
−色対応表に保持された対応表に規定された条件を満た
すかどうかを調べる。 [ステップS3−8]: ステップS3−7の探索結果
として記憶された行の番号は0か否かを判定する。その
判定の結果、行の番号が0であったときには、ステップ
S3−4へ戻る。 [ステップS3−9]: ステップS3−8の判定の結
果、行の番号が0ではなかったときには、色指定制御語
挿入部109が、色づけを指定する制御語を処理対象フ
ァイルに挿入する。
【0037】以上説明したように、この実施例では、例
えば図2のセル値−色対応表に示されているマークと色
との対応が設定されているときに、 ◎ 値が200未満のセルは、値の文字の色が赤色に、 ◎ 値が1000または2000のセルは、値の文字の
色が薄い黄色で、セル内部の領域が青色に塗られたもの
に(青地に黄文字という、ネガポジ反転効果)、 ◎ 値が500以上で800未満のセルは、セル内部の
領域が赤色に塗られたものにといったように変換され
る。図6(a)の表が同図(b)のように変換される。
【0038】実施例1は、次のように変形して実施でき
る。 ◎ 入力ファイル蓄積部102に、任意のファイルフォ
ーマットからRTFフォーマットへのフォーマット変換
機能を持たせる。これにより、任意のファイルフォーマ
ットの文書ファイルに対して、色づけ変換処理をするこ
とができるようになる。
【0039】◎ 出力ファイル蓄積部104に、RTF
フォーマットから、色の記述能力がある任意のファイル
フォーマットへのフォーマット変換機能を持たせる。こ
れにより、色づけ変換処理された文書ファイルを任意の
ファイルフォーマットで出力できる。また、フォーマッ
ト変換機能に、ユーザがファイルフォーマットを選べる
機能を持たせることで、ユーザの欲するファイルフォー
マットで出力を受けとることができるようになる。
【0040】◎ セル値−色対応表保持部105に、こ
れが保持する対応表をユーザが変更できるようにする。
これにより、セルの値と色との対応をユーザの好みに合
わせることができる。さらに、この変更が一時的なもの
にするか、永続的なものにするかなどをユーザに問い合
わせ、その答えに合わせて変更を設定することで、対応
の変更が有効な期間をユーザの要求に合わせることがで
きるようになる。また、セルの値と色との対応をユーザ
に変更させる際に、対応表の値を直接入力する以外に、
セルの値や色の例を表示しその中から選択させるような
UIを用いることでユーザの負担を減らすようにでき
る。なお、対応表の変更は、対応表を差し替えても、対
応表の一部を更新してもどちらでもかまわない。
【0041】◎ セル値−色対応表保持部105中の対
応表に文字形状に関する項目(取りうる値は、文字フォ
ーマット特性の文字形状に関する制御語;例えば、\
i,\outl)を追加し、色指定制御語挿入部109
が文字色指定の制御語をファイルに挿入する際に、色指
定の制御語に続けてこの項目の値を挿入する。これによ
り、セルの値の文字色と文字形状を同時に変えることが
できるようになる。例えば、文字を赤の輪郭文字に変え
る、といったことができるようになり、より多様な表現
を手軽に得ることができるようになる。
【0042】◎ セル値−色対応表保持部105中の対
応表にセル内部のハッチングパターンに関する項目(取
りうる値は、RTF仕様で非終端子<cellshad
>から導出される制御語; 例えば、\clshdng
N, \clbgbdiag)を追加し、色指定制御語
挿入部が領域色指定の制御語をファイルに挿入する際
に、色指定の制御語に続けてこの項目の値を挿入する。
これにより、セルの内側の領域の色とハッチングパター
ンを同時に変えることができるようになる。例えば、赤
の斜線をいれる、青色の網点にする、といったことがで
きるようになり、より多様な表現を手軽に得ることがで
きるようになる。
【0043】◎ セル値−色対応表保持部105中の対
応表にセル内部の罫線の色に関する項目(取りうる値
は、文字色等と同じ)を追加し、色指定制御語挿入部が
領域色指定の制御語をファイルに挿入する際に、罫線の
色を指定する制御語\brdrcfも挿入する。これに
より、セルの内側の領域の色と罫線の色とを同時に変え
ることができるようになる。例えば、薄い黄色の領域色
に赤い罫線のセル、といったより多様な表現を手軽に得
ることができるようになる。
【0044】◎ セル値−色対応表保持部105中の対
応表にセル内部の罫線形状に関する項目(取りうる値
は、RTF仕様で非終端子<brdr>から導出される
制御語; 例えば、\brdrdb)を追加し、色指定
制御語挿入部109が領域色指定の制御語をファイルに
挿入する際に、この項目の値でセルの罫線を置き換える
ようにする。これにより、セルの内側の領域の色とセル
の罫線形状を同時に変えることができるようになる。例
えば、薄い黄色の領域色に二重囲み罫線のセル、といっ
たより多様な表現を手軽に得ることができるようにな
る。
【0045】◎ ユーザが変換したい表を指示できる機
能を、セル制御語検出部107に追加する。すなわち、
セル制御語検出部107が、ユーザからの指示に合わせ
て、特定の表に属するセルだけ検出するようにする。例
えば、何番目の表を変換するかをユーザに数値入力させ
るUIを設け、セル制御語検出部107は入力された数
値を記憶する。そして、セル制御語検出部107は、入
力ファイルを先頭から読み込んで表の記述の出現回数を
数えて記憶し、指定された数値に出現回数が一致するま
で表を読み飛ばす。与えられた数値と表の出現回数が一
致すれば、この表の記述に含まれる制御語\cellに
対して実施例1と同様の処理を実行する。新たな表の出
現は、RTF仕様から、制御語\trowdが現れた時
に、その直前の制御語が\rowではない場合には新た
な表の記述が始まったことが保証される。したがって、
セル制御語検出部107はこのような制御語\trow
dの出現を調べればよい。以上の例に示すような機能実
現により、文書中に存在する複数の表のうち、特定の表
だけに修飾できるようになる。
【0046】◎ 変換したい表を指示できるという前記
の例において、表の指示と修飾方法とを対応づけ、これ
に従って修飾処理を行うことにより、一つのファイル中
で表ごとに異なった条件で修飾ができるようになる。こ
れは例えば次のようにして実現できる。セル値−色対応
表保持部に複数の対応表を保持させる。ユーザは、入力
ファイル中の何番目の表に対して、どの対応表を用いる
かを指示する。指示結果は、「何番目」という数値と対
応表とを対応づけた情報として、セル値−色対応表保持
部に記憶される。セル制御語検出部は検出されたセルが
何番目の表のセルかを記憶しているので、セル値比較部
と色指定制御語挿入部は、その「何番目」という数値に
対応づけられたセル値−色対応表を用いて処理を行う。
【0047】◎ どのような条件で修飾が行われたかを
表す凡例の記述を出力ファイルに挿入する機能部を追加
する。これにより、ユーザは表の内容をより読み取りや
すくなる。これは例えば次のようにして実現できる。新
たな機能部は、セル値−色対応表保持部に保持された対
応表中の値と、凡例として表示する際に用いる文字列と
を対応して記憶している。例えば、タップル形式によ
り、(\red255\green0\blue0;
“赤”)、(\red0\green0\blue25
5; “青”)、という形式で対応を記憶している。ま
た、この機能部は、対応表中の条件記号に対応して、凡
例表示時の例文を記憶している。例えば、(< [条件
値]“未満は文字の色が”[文字色]“セルの色”[セ
ル領域色]“。”)、といった形式で対応を記憶してい
る。ここで、[]で囲まれた部分は、その名前が示す項
目の値に対応づけられた文字列に置換されることを示し
ている。この機能部は、セル値−色対応表の行ごとに例
文を埋めた文字列を生成する。そして、この文字列の先
頭に制御語\pard、末尾に\parを付け加えたも
のを、ファイルの表の記述の終わりに挿入する。これに
より、出力ファイルに凡例の記述が追加される。なお、
“赤”といった文字列のかわりに、赤色の長方形など図
形を生成するRTF記述をタップルに対応づけること
で、視覚的な凡例が生成できることは言うまでもない。
【0048】なお、実施例1に関して、次のことは言う
までもない。 ◎ 処理データのファイルフォーマットとしてRTFを
用いているが、色とマークに関してRTFと同程度以上
の記述能力があるファイルフォーマットであれば、どの
ようなものでも良い。 ◎ 対応表のデータ構造として表形式を用いているが、
セルの値をキーとして色の記述が引けるものであれば、
どのようなデータ構造でも良い。
【0049】(実施例2) 編集機能付コピー機 この実施例は、レイアウトを変えたい円グラフがカラー
マーカーペンでマークされた白黒原稿を読み込んで、円
グラフを検出し、グラフ要素の色を変えたカラー原稿を
出力するものである。この実施例でユーザは、カラーマ
ーカーペンを使って、白黒原稿でカラーにしたい円グラ
フをマークで囲む。条件指定部707を使って、ユーザ
は「項目が同じ要素は同じ色に」「あるパーセンテージ
以上の要素に色づけ」といった処理の種類を装置に指示
する。ユーザがマークされた白黒原稿を原稿読み取り部
に置き、処理制御部702にコピー開始を指示すると、
マークされたグラフの要素が用途に合った色に変換され
た原稿が出力される。
【0050】実施例2の構成図を図7に示す。この実施
例における各機能部と、発明を構成する手段との対応
は、次のようになる。 ◎ 情報入力手段(画像情報入力手段)=原稿読み取り
部703+処理対象画像保持部704。 ◎ 要素検出手段(グラフ要素検出手段)=マーキング
部701+マーク画像検出部705+マーク範囲検出部
706+要素輪郭線検出部708。 ◎ 要素値検出手段(グラフ要素値検出手段)=要素選
択部709+項目名検出部711+要素度数計算部71
0。 ◎ 修飾決定手段=条件指定部707+処理種類−色対
応表保持部713+項目名−色対応表保持部712+要
素色変更部714。 ◎ 画像情報生成手段=要素色変更部714+マーク画
像削除部715+凡例画像生成部716。
【0051】(B1) マーキング部701 (1−1) 原稿読み取り部に読み取らせる白黒原稿上
に、マークをつけるための機能をもつ。 (1−2) 特定の色を持った、単一のカラーマーカー
ペンで実現される。
【0052】(B2) 処理制御部702 (2−1)全体の処理を統括する機能を持つ(処理の流
れは図12〜図13により後述)。 (2−2)ユーザからコピー枚数、および、コピー開始
の指示を受け、これに応じて全体の処理を実行する機能
を持つ。このために、ボタンやタッチパネルといったユ
ーザインタフェース(UI)を、この機能部はもつ。
【0053】(B3) 原稿読み取り部703 (3−1) 処理対象となる白黒原稿を光学的にスキャ
ンして、光の三原色であるR(赤)、G(緑)、B
(青)に分解し、256階調のデジタルカラー画像デー
タを生成して、処理対象画像保持部704にこのデータ
を保持させる。 (3−2) 生成されるデジタルカラー画像データの1
画素は、原稿上の0.0625ミリメートル四方(1平
方ミリメートルあたり16×16画素; 解像度約40
0dpi)に相当する。一つの画素データは、24ビッ
ト(連続した3バイトデータ)で表わされる(図8参
照)。24ビットの最初8ビットがRの256階調デー
タ、真ん中の8ビットがGの256階調データ、最後の
8ビットがBの256階調データを示す。すべてのビッ
トが立っている時が白色、すべてのビットが立っていな
いときが黒色を示す。 (3−3) 一回のスキャンで得られるデジタルカラー
画像データは、A4一枚分に相当するもので、(336
0×4752)個の連続した画素データで表わされる
(図8参照)。画素データの順序は、画素データの原稿
上の位置から一意に決まる。データの順序は、原稿の短
辺方向に沿ったスキャンライン(CCDで実現)を長辺
方向に動かすという、光学的スキャンに合わせたもので
ある。A4を縦長に置いたときの言葉を使えば、先頭か
ら3360番目までの画素データは、原稿の上端の画素
を左から右に順番に並べたものであり、以下3360個
のデータを一組にして、原稿の上から下に順番に475
2組の画素データが並ぶ。
【0054】(B4) 処理対象画像保持部704 (4−1) 処理対象となるデジタルカラー画像データ
(以下、処理対象画像と呼ぶ)を保持する。 (4−2) 処理対象画像のデータサイズは、約46M
byteである。
【0055】(B5) マーク画像検出部705 (5−1) 処理対象画像から、マークに相当する画素
データの組を一つ検出し、これを記憶する。 (5−2) マークに相当する画素データの組とは、原
稿上で連続し、かつ、その色がマーカー色(許容範囲を
含む)である画素データ群である。 (5−3) マーカー色はあらかじめ測色され、画素デ
ータ形式に変換され、この機能部に記憶されている。ま
た、この色に対して、許容範囲にある値も記憶されてい
る。 (5−4) 検出された画素データの組は、画素データ
のアドレスを要素とする集合(以下、マーク画素集合と
呼ぶ)として記憶される。これを記憶する機構は、集合
の要素が重複しない(すなわち、要素であるアドレスは
すべて異なる)ように、要素の追加を制御する。 (5−5) この機能部では、次のアルゴリズムで処理
が行われる。なお、このアルゴリズムは再帰的である。
【0056】[ステップS5−1]: 記憶されたマー
ク画素集合に要素があれば、これをすべて削除する。 [ステップS5−2]: 処理対象画像中の画素データ
から、記憶されたマーカー色ないし許容色に一致するも
のを一つ選び、画素データのアドレスをカレントアドレ
スとして記憶する。 [ステップS5−3]: カレントアドレスをマーク画
素集合に加える。 [ステップS5−4]: カレントアドレスが指す画素
データに対して、原稿で上下左右に位置する画素データ
を探す。これらの中に、その値がマーカー色ないし許容
色に一致し、かつ、その画素データのアドレスがマーク
画素集合にないものがあれば、これらの画素データのア
ドレスを記憶する。 [ステップS5−5]: ステップS5−4で記憶され
た画素データのアドレスに対して、これらを順次カレン
トアドレスとして、ステップS5−4から6を実行す
る。
【0057】(B6) マーク範囲検出部706 (6−1) マーク検出部で検出されたマークに対し
て、その内側に相当する画素を検出し、これのアドレス
を記憶する。 (6−2) この機能部で記憶されるデータは、画素デ
ータのアドレスの範囲を示すものである。具体的には、
アドレスの開始点と終点を示す組を要素とする集合にな
る。各組は、スキャンライン一つ(原稿短辺方向に並ぶ
3360画素)に対応している。記憶されるデータとマ
ークとの対応の概念図を図9に示す。 (6−3) この機能部の処理ステップは次のようにな
る。マーク画像検出部705が記憶するマーク画素集合
に含まれるアドレスから、各スキャンラインで最も左に
位置する画素のアドレスと、最も右に位置する画素のア
ドレスとを探す。スキャンライン毎にこれらのアドレス
を一組にして、これらの組からなる集合を記憶する。
【0058】(B7) 条件指定部707 (7−1) ユーザが処理の種類と、条件を指定できる
ための機能を持つ。 (7−2) 指定できる処理の種類は、「同じ項目を同
じ色に」「あるパーセント以上を色づけ」「あるパーセ
ントを超えるものを色づけ」「あるパーセント以下を色
づけ」「あるパーセント未満を色づけ」の5種類であ
る。装置内部では、これらを各々task1,task
2,task3,task4,task5というID
(以下、これらを処理種類IDと呼ぶ)で識別する。 (7−3) ユーザの指示を受けるためのUIとして、
画像表示が可能なタッチパネルを使用している。まず、
画面に「項目で色分け」「数値で色分け」というボタン
が表示される(図10(a)参照)。「項目で色分け」
にタッチされれば、task1が選ばれたことになる。
この場合、ボタン表示がハイライトされる。「数値で色
分け」が選ばれれば、表示が変わり、「以上」「超」
「以下」「未満」のいずれかと、境界値になるパーセン
ト数値とを入力する画面になる(図10(b)参照)。
図10(b)に示されるように、境界値の初期値として
50が表示される。数字下の三角形のボタンで数値を上
下できる。「以上」「超」「以下」「未満」のいずれか
にタッチされれば、各々、task2,task3,t
ask4,task5が選ばれたことになる。この場合
も、「項目で色分け」の時と同様に、ボタン表示がハイ
ライトされる。 (7−4) 指示された処理の種類のIDと、境界値を
記憶する。
【0059】(B8)要素輪郭線検出部708 (8−1) 円グラフの輪郭線(円を区切る線を含む)
を形成する画素データを検出した後、これを用いて、円
グラフの要素である扇型の輪郭を形成する画素データの
組(以下、これを要素輪郭データセットと呼ぶ)を検出
し、記憶する。 (8−2) この機能部の処理アルゴリズムは、次で与
えられえる。各ステップの説明を補足する図を図11
(a)に示す。 [ステップS8−1]: スキャンラインに並ぶ336
0個の画素を一組として、原稿上端の組を第1組とし原
稿下端の組を第4752組としたときに、マーク範囲検
出部が検出した画素が第何組から第何組までにあるか
を、これらの画素データのアドレスを用いて調べる。 [ステップS8−2]: ステップS8−1で調べた組
の範囲で、真ん中にある組(この範囲の組の数が偶数個
なら、最も真ん中に近い組のうち上側の方)を探し出
す。 [ステップS8−3]: ステップS8−2で探し出し
た組に属する、マーク範囲検出部706が検出した画素
データのうち、そのデータが黒色(すなわち、24ビッ
トすべてのビットが立っていない)で画像ファイル上の
順番が最もはやいもの(すなわち、原稿上最も左に位置
する画素)を探し出す。 [ステップS8−4]: ステップS8−3で探し出し
た画素データを探索開始点として、これに連続する黒色
の画素データの組を見つけ、記憶する(マーク画像検出
部705のアルゴリズムと同様)。 [ステップS8−5]: ステップS8−4で記憶され
た画素データの組から、ステップS8−3で探し出した
画素データを探索開始点として、円周に相当する画素デ
ータの組を抽出し、記憶する。 [ステップS8−6]: ステップS8−4で記憶され
た画素データの組から、ステップS8−5で記憶された
画素データを除いたものに対して、円の中心点と円周と
の接点とを手がかりに、区切り線一本に相当する画素デ
ータの組複数個に分割し、これら各組を記憶する。 [ステップS8−7]: ステップS8−5とステップ
S8−6で記憶された画素データの組から、要素輪郭デ
ータセットをすべて作り、これらをこの機能部の処理結
果として記憶する。
【0060】(B9) 要素選択部709 (9−1) 要素輪郭線検出部709が保持する、複数
の要素輪郭データセットから、一組を選択する。 (9−2) 選択履歴を保持し、新たに組を選択する際
には、まだ選んでいないものを選択する。
【0061】(B10) 要素度数計算部710 (10−1) 円グラフの要素が示す度数が何パーセン
トかを、要素の形状から計算し、記憶する。 (10−2) 要素選択部709が選択した要素輪郭デ
ータセットから、区切り線がなす角度を検出し、この角
度を度数に変換する。
【0062】(B11) 項目名検出部711 (11−1) 円グラフの要素の項目名を、処理対象画
像から認識し、記憶する。 (11−2) 対象となる要素は、要素選択部709が
選択した要素輪郭データセットが示すものである。 (11−3) 円グラフの要素の内側にある、文字列に
相当する画像を切りだし、その画像に対して文字認識を
する。 (11−4) 各文字のプロポーションの特徴を表現す
るデータを持ち、これと切り出した画像とを比較するこ
とで文字を認識する。 (11−5) この機能部の処理アルゴリズムは、次で
与えられえる。 [ステップS11−1]: 要素選択部709が選択し
た要素輪郭データセットと、マーク範囲検出部706が
記憶する画素データの組から、その扇型の輪郭の内側に
位置する画素で黒色のものをすべて探し出す。 [ステップS11−2]: ステップS11−1でみつ
かった画素すべてを内包するような、最小の矩型領域
(ただし、その四辺が、原稿の端と各々平行になる)を
算出する。 [ステップS11−3]: ステップS11−2の矩型
領域にあわせて、円グラフの要素の内側の画像を切り出
した、白黒ビットマップを生成する。 [ステップS11−4]: ステップS11−3の白黒
ビットマップから、左右方向の空白を手がかりに、一文
字単位で画像を分割する。 [ステップS11−5]: 分割された画像と、記憶さ
れた文字プロポーションデータから、各画像が示す文字
を一意に決定する。この時、ビットマップの縦横の比率
で、プロポーションは補正する。 (11−6) 認識された項目名を項目名−色対応表保
持部712に通知する。
【0063】(B12) 項目名−色対応表保持部71
2 (12−1) 項目名検出部711が検出した項目名
と、その各項目のグラフ要素を色づけする際の色とを対
応づけた表形式データを保持する。 (12−2) 色データとして、人間が見て違いが判別
できる16種類の色をあらかじめ保持している。色デー
タは、画素データと同じ24ビットデータとして表現さ
れる。このデータは固定であり、追加/削除されること
はない。 (12−3) 色データと、項目名検出部711が通知
してきた項目名とを対応づける機能を持つ。項目名検出
部711が通知してきた項目名に対して、対応表にその
名前がなければ、まだ対応づけられていない色とその項
目名とを対応づける。なお、この対応は、全体の処理が
終了するたびにリセットされる。
【0064】(B13) 処理種類−色対応表保持部7
13 (13−1) 処理種類IDと、グラフ要素を色づけす
る際の色とを対応づけた表形式データを保持する。 (13−2) 色データは、画素データと同じ24ビッ
トデータとして表現される。このデータは固定であり、
追加/削除されることはない。
【0065】(B14) 要素色変更部714 (14−1) 条件を判断して、円グラフの要素の内側
の色を変更する。 (14−2) 条件指定部707が記憶する処理種類I
Dがtask1であれば、色の変更は無条件で実行され
る。処理種類IDがtask1以外であれば、条件指定
部707が記憶する境界値と、要素度数計算部710に
記憶された度数値とを比較して処理の種類の条件に合え
ば(例えば、task2であれば、度数値≧境界値が成
り立てば)、色の変更を実施する。 (14−3) 要素選択部709が選択した要素輪郭デ
ータセットと、マーク範囲検出部706が記憶する画素
データの組から、そのグラフ要素の輪郭の内側に位置す
る画素で白色(24ビットがすべて立っている)のもの
をすべて探し出し、これらのデータを特定のRGB値に
変更する。 (14−4) RGB値は、条件指定部707が記憶す
る処理種類IDがtask1であれば、項目名−色対応
表保持部712に保持された対応表を調べ、項目名検出
部711が記憶する項目名に対応づけられているRGB
値を用いる。処理種類IDがtask1以外であれば、
処理種類−色対応表保持部712に保持された対応表を
調べ、処理種類IDに対応づけられているRGB値を用
いる。
【0066】(B15) マーク削除部715 (15−1) 白黒原稿に付されたマークが変換後のカ
ラー文書に現われないように、処理対象画像からマーク
に相当する画像を削除する。 (15−2) マーク画像検出部705が記憶するマー
ク画素集合が指すすべての画素データに対して、その値
を白色(24ビットがすべて立っている)に変更する。
【0067】(B16) 凡例画像生成部716 (16−1) 色づけの条件を示す凡例の画像を生成
し、これをグラフ近傍に表示させるように処理対象画像
を変更する機能を持つ。 (16−2) 「数値による色分け」(処理種類IDが
task2からtask5)が選ばれた場合に、色とコ
ロン文字と境界値と%文字と処理条件を示す文字とを並
べ、それらが黒色の矩形でかこまれた画像を生成する
(図11(b)参照)。処理条件を示す文字は、tas
k2が“以上”、task3が“超”、task4が
“以下”、task5が“未満”である。文字フォント
はこの生成部がビットマップ画像として保持している。
また、色は、各処理種類IDに対応づけられているもの
である。 (16−3) 生成した画像が各グラフの右上に表示さ
れるように、処理対象画像の画素データを変更する。も
し、右上に十分なスペースがなければ、グラフの右下、
左上、左下の順でスペースがあるかを捜し、スペースが
あれば挿入する。
【0068】(B17) 原稿出力部717 (17−1) デジタルカラーゼログラフィ技術に基づ
いて、レーザービームによる露光と現像を行い、カラー
画像を紙に印刷する。 (17−2) RGBで表現された処理対象画像を、カ
ラーコピーのトナーに対応するY(黄)M(マゼンダ)
C(シアン)K(黒)データに変換する。この実施例で
は、YMCKのトナーごとに現像サイクルを必要とする
ので、現像サイクル毎にそのトナーに対応するデータを
用いる。 (17−3) 処理制御部702を用いてユーザが指定
した枚数だけ、コピーする。
【0069】実施例2における処理の流れを図12およ
び図13に示す。この処理の流れは、処理制御部702
によって統括され、実行される。 [ステップS13−1]: 条件指定部707が、ユー
ザの指示を受け、処理種類IDと境界値を記憶する。 [ステップS13−2]: コピー開始が指示されるの
を待ち、指示があったら次のステップへ移行する。 [ステップS13−3]: 原稿読み取り部703が原
稿を読みとり、処理対象となる画像データ、即ち、処理
対象画像を処理対象画像保持部704へ保持させる。 [ステップS13−4]: マーク画像検出部705
が、処理対象画像に、一つのマークに相当する画素デー
タの組があるかどうかを探索する。 [ステップS13−5]: ステップS13−4の探索
で、画素データの組が1個検出されたか否かを判定す
る。 [ステップS13−6]: ステップS13−5の判定
で、検出がなかったときには、原稿出力部717が、処
理対象画像を紙に印刷した原稿を、指定された枚数で出
力する。そして、処理を終了する。 [ステップS13−7]: ステップS13−5の判定
で、一つのマークに相当する画素データの組の検出があ
ったときには、マーク範囲検出部706が、検出された
マークの内側に位置する、画素データの組を見つける。 [ステップS13−8]: 要素輪郭線検出部708
が、ステップS13−7の画素データの組から、グラフ
要素の輪郭にあたる要素輪郭データセットをすべて見つ
け、記憶する。 [ステップS13−9]: 条件指定部707が記憶す
る、処理種類IDはtask1か否かを判定する。処理
種類IDがtask1のときには、ステップS13−1
0へ、そうでないときにはステップS13−16へ進
む。 [ステップS13−10]: 要素選択部709がまだ
選択していない、要素輪郭データセットが要素輪郭線検
出部708が記憶するものにあるか否かを調べる。 [ステップS13−11]: 選択していない要素輪郭
データセットがなくなったときには、マーク画像削除部
715が、ステップS13−4で見つけたマークが出力
原稿に現れないように、マークに相当する画素データの
値を変更する。 [ステップS13−12]: 凡例画像生成部716
が、処理種類IDに合わせて凡例画像を生成し、これが
出力原稿に現れるように処理対象画像の画素データの値
を変更する。そして、次のマークに相当する画素データ
の組を探すためにステップS13−4へ戻る。 [ステップS13−13]: ステップS13−10の
判定で選択していない要素輪郭データセットがあるとき
には、要素選択部709が、要素輪郭データセットを一
つ選択する。 [ステップS13−14]: 項目名検出部711が選
択された要素輪郭データセットが示すグラフ要素の項目
名を検出する。 [ステップS13−15]: 要素色変更部714が、
選択された要素輪郭データセットが示す、グラフ要素の
内側の色づけを行い、ステップS13−10へ戻る。 [ステップS13−16]: 要素選択部709がまだ
選択していない、要素輪郭データセットが要素輪郭線検
出部708が記憶するものにあるかを調べる。選択して
いない要素輪郭データセットがないときには、ステップ
S13−11へ進む。 [ステップS13−17]: 選択していない要素輪郭
データセットがあるときには、要素選択部709が、要
素輪郭データセットを一つ選択する。 [ステップS13−18]: 要素度数計算部710
が、選択された要素輪郭データセットが示すグラフ要素
の度数を計算し、記憶する。 [ステップS13−19]: 要素色変更部714が、
選択された要素輪郭データセットが示すグラフ要素に対
して、これが指定された条件を満たしていれば、その内
側を色づける。そして、次の要素輪郭データの処理のた
めステップS13−16へ戻る。
【0070】実施例2は、次のように種々に変形して実
施できる。 ◎ 要素色変更部714が、円グラフの要素の内側の色
を変えるのではなく、円グラフの要素の輪郭(すなわ
ち、ある要素輪郭データセットに含まれるすべての画素
データ)の色を変えるようにする。
【0071】◎ 前記の輪郭線の色を変更する例で、要
素輪郭データセットに操作を加えることで、輪郭線形状
にも修飾をほどこせるようになる。例えば、ある決まっ
た間隔で要素輪郭データセットの画素の色を白に変更す
る(ビットをすべて立てる)ようにすれば、破線や鎖線
などの修飾がほどこされるようになる。また、要素輪郭
データセットに、輪郭線近傍の画素データを加えてその
値を操作することにより、輪郭線形状に太線や細線、あ
るいは二重線などの修飾がほどこされるようになる。
【0072】◎ 実施例2における色と処理対象および
項目名との対応と同様にして、輪郭線形状と処理対象、
輪郭線形状と項目名との対応を保持する機能を新たに装
置に付与し、要素色変更部がこの対応に基づいて要素輪
郭データセットに操作を加えるようにする。これによ
り、グラフ要素の値に応じて輪郭線に修飾を施せるよう
になる。またこの場合、輪郭線の色を変更せずともグラ
フ要素の区別がつくので、輪郭線の色を変更しないよう
にしてかまわない。さらにこのとき、原稿出力部717
が原稿を白黒で(すなわち、トナー色Kだけの一回の現
像で)出力するようにする。これにより、グラフの輪郭
線が変更されて区別しやすくなった原稿を、ユーザは安
いコストで得られるようになる。
【0073】◎ 要素色変更部714が、円グラフの要
素の内側の色を変えるだけでなく、ハッチングパターン
も変えるようにする。すなわち、要素色変更部714が
マスクパターンを記憶し、これにもとづいて円グラフの
要素の内側を部分的に色を変更する。マスクパターンと
しては、例えば、\\\\\や/////や|||||
|や≡など線によるものや、このような線の組合せ、ま
た丸や四角による網点があげられる。
【0074】◎ 実施例2における色と処理対象および
項目名との対応と同様にして、ハッチングパターンと処
理対象、ハッチングパターンと項目名との対応を保持す
る機能を新たに装置に付与し、要素色変更部714がこ
の対応に基づいて色づけを加えるようにする。これによ
り、グラフ要素の値に応じてグラフ要素の内部領域に修
飾を施せるようになる。またこの場合、グラフ要素の内
側の色を変更せずともグラフ要素の区別がつくので、グ
ラフ要素の内側の色を変更しないようにしてかまわな
い。さらにこのとき、原稿出力部717が原稿を白黒で
(すなわち、トナー色Kだけの一回の現像で)出力する
ようにする。これにより、グラフ要素の領域がハッチン
グされて区別しやすくなった原稿を、ユーザは安いコス
トで得られるようになる。
【0075】◎ 項目名検出部711が、円グラフの要
素の内側の画素から項目名を検出するだけでなく、円グ
ラフの円周近傍の画素、あるいは、円周から引き出し線
が伸びている部分について、検出のための探索範囲を広
げる。
【0076】◎ 要素輪郭線検出部708が矩形の輪郭
を検出できるようにし、項目名検出部711が矩形内部
あるいは近傍の文字をできるようにし、要素度数計算部
710がグラフの座標系を認識して矩形の輪郭の長さか
ら度数を割り出せるようにすれば、棒グラフに対応でき
るようになる。これは、例えば次のようにして実現でき
る。まず、要素輪郭線検出部708は、次のアルゴリズ
ムで棒の輪郭線を抽出する。説明を補足するために、図
14を参照する。
【0077】[ステップS14−1]: グラフの基線
に相当する画素データの組を探す。これは、次の条件を
同時に満たすものである。 1)スキャンラインに平行または直交に並ぶ画素の組 2)連続して320個以上のデータが黒色(つまり、原
稿上2cm以上の連続した直線) 3)それらの画素が形成する直線の端点以外から、複数
の直線が分岐しており、その分岐した直線のもう一つの
端点は他の線と触れていない(すなわち、目盛り線では
ない) [ステップS14−2]: グラフの基線からの分岐点
(基線の端点を除く)で、 a)基線がスキャンラインに平行の場合は、原稿上最も
左に位置する点 b)基線がスキャンラインに直交の場合は、原稿上最も
上に位置する点を探索開始点とする。 [ステップS14−3]: 探索開始点から、図14に
示すようなスキャニングパスにより、閉領域を形成する
画素データの組を捜し出し、これを一つの要素輪郭デー
タセットとして記憶する。 [ステップS14−4]: 基線に沿って探索開始点を
移してステップS14−3と同じ処理を行って要素輪郭
データセットをすべて作り、これらをこの機能部の処理
結果として記憶する。
【0078】項目名検出部711は、実施例2と同様に
して、要素輪郭データセットの内側の画素に対して文字
を認識する処理を行う。また、この処理によって文字列
が見つからない場合は、その要素輪郭データセットが示
す画像の外側の近傍領域で、グラフの基線の側とその反
対側の領域を調べて、文字認識する。この領域の幅は棒
の幅に等しく、高さは160画素(1cm)である(図
15(a)参照)。
【0079】要素度数計算部710は、グラフの数値軸
を探し、その数値軸の近傍にある数字を認識して、単位
系(すなわち、1画素が数値いくつに対応するか)を計
算して記憶する。そしてこの単位系を用いて、ある棒の
高さ、すなわち、グラフの基線に直交する輪郭線の長さ
(画素数)が数値いくつに対応するかを計算する。
【0080】◎ 実施例2では、処理種類と色との対
応、および、項目名と色との対応は固定であったが、こ
れをユーザが指定できるようにしても変形できる。また
この時、処理するグラフごとに色を変えるよう指定して
も構わない。これらは、実施例1の変形例と同様に、対
応表の情報の持ち方により実現できる。指定の方法は、
例えば、パネル操作による方法、フォームやチェックシ
ートといった条件入力用紙にユーザが条件を記載したも
のをスキャンインする方法、原稿につけるマーカーの色
や形によって区別する方法など、さまざまな形で実施で
きる。
【0081】◎ 実施例2では、数値条件は一つしか与
えられない。例えば「30%以上色づけ」と指定する
と、30%以上のグラフ要素にのみ色がつく。これを、
指定を複数個保持できるようにし、これに基づいて色づ
けるように変更すれば、例えば30%以上のグラフ要素
と15%未満のグラフ要素とに色をつけるといった指示
ができるようになる。またこの時、前の例に示すよう
に、条件ごとに色を変えるように設定することも可能で
ある。
【0082】◎ 実施例2では、「何%以上、かつ、何
%未満」という指示はできない。これを、実施例1と同
様に2つの境界値を保持できるようにし、図10(b)
に示すUIを例えば図15(b)のように変えることに
よって、ある特定の範囲のグラフ要素を色づけできるよ
うになる。また、前の例に示すように、この指定が複数
できるようにも構成できる。
【0083】◎ 画像圧縮機能部を付加する。これによ
り、処理対象画像保持部のデータ容量を減らせると同時
に、マーク検出部やマーク範囲検出部が調べる画素デー
タの量が減るので、全体として処理が早くなる効果があ
る。
【0084】◎ 処理対象画像に対してユーザがマーク
を施せる機能部を追加する。これにより、入力原稿にマ
ークをしなくても、すなわち、入力原稿を汚さずともマ
ークされた文字に色が付いたカラー原稿を得ることがで
きる。
【0085】(実施例3) 編集機能付コピー機 この実施例は、レイアウトを変えたい表がカラーマーカ
ーペンでマークされた白黒原稿を読み込んで、表を検出
し、表の色を変えたカラー原稿を出力するものである。
この実施例は、表の認識と色づけに関する機能以外は、
実施例2と同様にして構成される。以下の説明におい
て、実施例2と同じ名前および機能をもつ機能部につい
ては、説明を省略する。
【0086】実施例3の構成図を図16に示す。この実
施例における各機能部と、発明を構成する手段との対応
は、次のようになる。 ◎ 情報入力手段(画像情報入力手段)=原稿読み取り
部1063+処理対象画像保持部1604。 ◎ 要素検出手段(セル検出手段)=マーキング部16
01+マーク画像検出部1605+マーク範囲検出部1
606+セル輪郭検出部1608。 ◎ 要素値検出手段(セル値検出手段)=セル選択部1
609+セル内文字列認識部1611。 ◎ 修飾決定手段=条件指定部1607+処理種類−色
対応表保持部1613+項目名−色対応表保持部161
2+要素色変更部1614。 ◎ 画像情報生成手段=要素色変更部1614+マーク
画像削除部1615+凡例画像生成部1616。
【0087】(c1)セル輪郭検出部1608 (1−1) セルの輪郭を形成する画素データの組(以
下、これを要素輪郭データセットと呼ぶ)を検出し、記
憶する。 (1−2) 輪郭線は描画される場合(図17での真ん
中のセル171)とない場合(図17での端のセル17
2)がある。輪郭線が描画されていない場合は、図17
での破線173で示すような、描画された線とともに長
方形を形成するような画素が、要素輪郭データセットの
一部になる。 (1−3) この機能部の処理アルゴリズムは、次で与
えられえる。各ステップの説明を補足する図を図17に
示す。
【0088】[ステップS15−1]: 表の罫線に相
当する画素データの組すべてを探し、それらを記憶す
る。ある画素データの組は、次の条件を同時に満たすも
のである。 1)スキャンラインに平行または直交に並ぶ画素の組 2)連続して320個以上のデータが黒色(つまり、原
稿上2cm以上の連続した直線) [ステップS15−2]: ステップS15−1で見つ
かった画素の組に、表全体を囲む罫線に相当する組が存
在しない(すなわち、図17のように、表の端のセル1
72の輪郭の一部が描画されていない状態)ならば、こ
のような画素の組(図17の例であれば、点線の四角形
の各辺をなす、4組の画素の組)をステップS15−1
で見つかったものに追加して記憶する。 [ステップS15−3]: ステップS15−2で見つ
かった画素の組から、 a)スキャンラインに水平なものの中で、隣り合う2組 b)スキャンラインに直交するものの中で、隣り合う2
組を選び、a)とb)とが交差して形成する四角形の辺
になる画素を、一つの要素輪郭データセットとして記憶
する。 [ステップS15−4]: ステップS15−3の処理
を、ステップS15−2で見つかった画素の組の組合せ
すべてに対して行って要素輪郭データセットをすべて作
り、これらをこの機能部の処理結果として記憶する。
【0089】(C2) セル選択部1609 (2−1) セル輪郭検出部1608が保持する、複数
の要素輪郭データセットから、一組を選択する。 (2−2) 選択履歴を保持し、新たに組を選択する際
には、まだ選んでいないものを選択する。
【0090】(C3) 条件指定部1607 (3−1) 以下の点を除き、実施例2と同じ機能を持
つ。 (3−2) 数値条件指定は、何%ではなく、実数値に
よって行う。
【0091】(C4) セル内文字列認識部1611 (4−1) 要素輪郭データセットの内側にあたる画像
(画素の組)を調べ、その画像から文字列(数字を含
む)を認識し、その文字列を記憶する。 (4−2) 対象となる要素輪郭データセットは、セル
選択部1609が記憶するものである。 (4−3) 認識された文字列は、条件判定に用いられ
る。 (4−4) 認識された文字列が数字ではない(すなわ
ち、数値ではない)場合は、この文字列は項目名である
として、項目名−色対応表保持部1612にこの文字列
を通知する。 (4−5) 文字認識の方法は、実施例2での項目名検
出部に同じである。
【0092】(C5) 凡例画像生成部1616 (5−1) 以下の点を除き、実施例2と同じ機能を持
つ。 (5−2) “%”という文字は、凡例画像に付け加え
ない。
【0093】(C6) 処理制御部1602 処理アルゴリズムが図18〜図19で与えられることを
除き、実施例2と同じ機能を持つ。 [ステップS18−1〜ステップS18−8]: 実施
例にとほぼ同じ処理を行う。 [ステップS18−9]: セル選択部1609がまだ
選択していない要素輪郭データセットが、セル輪郭検出
部1608が記憶するものにあるかを判定する。 [ステップS18−10]: ステップS18−9の判
定で未選択の要素輪郭データセットがなかったときに
は、マーク画像削除部1615が、ステップSS18−
4で見つけたマークが出力原稿に現れないように、マー
クに相当する画素データの値を変更する。 [ステップS18−11]: 凡例画像生成部1616
が、処理種類IDに合わせて凡例画像を生成し、これが
出力原稿に現れるように処理対象画像の画素データの値
を変更する。 [ステップS18−12]: ステップS18−9の判
定で未選択の要素輪郭データセットがあったときには、
セル選択部1609が、要素輪郭データセットを一つ選
択する。 [ステップS18−13]: セル内文字列認識部16
11が選択された要素輪郭データセットが示すセルの内
側にある文字列を認識する。 [ステップS18−14]: 要素色変更部1614
が、選択された要素輪郭データセットが示す、セルの内
側を色づける。そして、ステップS18−9へ戻り、未
処理の要素輪郭データセットが残っている間は、ステッ
プS18−9〜S18−14の処理を繰返し行う。
【0094】実施例3は、セルの修飾方法に関して、実
施例2と同様に変形することができる。すなわち、セル
の罫線の色や形状、ハッチングなどのセル内部領域の画
像パターン、セル内部の文字列に関して、実施例2の変
形例で示したものと同様な手法により、修飾をほどこす
ことが可能である。また、実施例2の変形例と同様に、
これらの修飾をセルの値に応じて施すことも可能であ
る。
【0095】また、実施例3は次のように変形できる。 ◎ 実施例3では修飾が施されるのはセル単位であった
が、これを行または列単位で行うようにする。すなわ
ち、要素色変更部が処理を行う時に、 a)現在の処理がtask1(項目名による色分け) b)選ばれている要素輪郭セットが示すセルは、表の左
端または上端のセルが満たされていれば、選ばれている
要素輪郭セットの内部の色を変えるだけでなく、他の要
素輪郭セットの内部の色も同時に変更するようにする。
この時、同時に変更されるのは、 ○ 前記のb)で左端の場合は、選ばれている要素輪郭
セットが示すセルと同じ行にあるもの ○ 前記のb)で上端の場合は、選ばれている要素輪郭
セットが示すセルと同じ列にあるものである。これによ
り、ある項目の行または列が色分けされ、区別がしやす
くなる。この変形において、セル単位で色分けするか、
行または列単位で行うは、ユーザに指定させてもよい。
また、この変形において、修飾方法を実施例2と同様に
実施可能であることはいうまでもない。
【0096】◎ 実施例3では、各セルは基本的に罫線
で区切られていたが、そうでない表に対しても、輪郭線
を補間することで対応できる。すなわち、マークの内側
から文字列に相当する画像領域を切り出し、その領域の
間に輪郭線を補間することで対応できる。例えば、図2
0(a)のような表が与えられた場合、同図(b)の黒
い四角で示すような画像領域が得られ、同図(c)の破
線に示すようにその間にスキャンラインに水平または垂
直な輪郭線が補間される。これに、実施例3のセル輪郭
部のステップS15−2と同様に、表を囲む線を加える
ことで、実施例3と同じ処理が可能になる。実際の処理
では、文字間の空白の存在を考慮して、領域間に80画
素(原稿上5ミリメートル以上)以上の空白がある場合
に補間を行っている。このような補間により、図21に
示すような、部分的に罫線がない表に対応できる。
【0097】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、白黒の表やグラフをカラーにする、あるいは
すでに色がついた表やグラフの配色を変更する際に、表
のセルが持つ値や、グラフの要素が示す値や項目に応じ
て、表やグラフが配色される。また、グラフの要素が示
す値や項目に応じて、表やグラフのレイアウトパターン
が変化する。したがって、従来に比べて、表やグラフが
示す意味に応じた修飾を簡単に得られるという効果があ
る。
【0098】また本発明では、出力原稿が白黒で指定さ
れた場合でも、表のセルが持つ値や、グラフの要素が示
す値や項目に応じて、表やグラフの線形状やハッチング
パターンを変更して出力できる。したがって、従来に比
べて、白黒原稿出力においても表やグラフが示す意味が
簡単に区別できるような修飾を容易に得られるという効
果がある。また、本発明によればグラフ要素を検出し、
そのグラフ要素に施す修飾の仕方を決定できるので、グ
ラフ要素に対して見やすいような適切な配色をすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の構成を示す図
【図2】 セル値−色対応表の一例を示す図
【図3】 文字色定義挿入部の処理の流れを示す図
【図4】 色指定制御挿入部の処理の流れを示す図
【図5】 処理制御部によって実行される実施例1の全
体の処理の流れを示す図
【図6】 (a)(b)はセルの色づけを説明するため
の図
【図7】 実施例2の構成を示す図
【図8】 原稿読取り部により入力されるカラー画像を
説明するための図
【図9】 マーク範囲検出を説明するための図
【図10】 (a)(b)は条件指定部のユーザインタ
フェースの例を示す図
【図11】 (a)は輪郭線検出を説明するための示す
図、(b)は凡例画像の例を示す図
【図12】 処理制御部によって実行される実施例2の
全体の処理の流れを示す図(その1)
【図13】 処理制御部によって実行される実施例2の
全体の処理の流れを示す図(その2)
【図14】 棒グラフの棒の輪郭線の抽出を説明するた
めの図で、(a)は棒グラフが縦方向の場合、(b)は
棒グラフが横方向の場合をそれぞれ示す
【図15】 (a)は項目名検出のための文字認識領域
を示す図、(b)は条件指定部のユーザインタフェース
の例を示す図
【図16】 実施例3の構成を示す図
【図17】 セル輪郭の検出を説明するための図
【図18】 処理制御部によって実行される実施例3の
全体の処理の流れを示す図(その1)
【図19】 処理制御部によって実行される実施例3の
全体の処理の流れを示す図(その2)
【図20】 (a)(b)(c)は、罫線で区切られて
いない表に対する罫線の補間を説明するための図
【図21】 (a)(b)(c)は、罫線で区切られて
いない表の例を示す図
【符号の説明】
101…処理制御部、102…入力ファイル蓄積部、1
03…処理対象ファイル保持部、104…出力ファイル
蓄積部、105…セル値−色対応表保持部、106…文
字色定義挿入部、107…セル制御語検出部、108…
セル値比較部、109…色指定制御語挿入部、701…
マーキング部、702…処理制御部、703…原稿読取
り部、704…処理対象画像保持部、705…マーク画
像検出部、706…マーク範囲検出部、707…条件指
定部、708…要素輪郭線検出部、709…要素選択
部、710…要素度数計算部、711…項目名検出部、
712…項目名−色対応表保持部、713…処理種類−
色対応表保持部、714…要素色変更部、715…マー
ク画像削除部、716…凡例画像生成部、717…原稿
出力部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−274515(JP,A) 特開 昭63−138459(JP,A) 特開 平4−178763(JP,A) 「Microsoft Excel for Windows 機能辞典(操 作編)」,初版第5刷,マイクロソフト 株式会社,1993年2月25日,P.414− 419 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 19/00 G06F 17/21 - 17/27

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報を入力するための画像情報入力
    手段と、 前記画像情報入力手段により入力された画像情報から、
    グラフの要素を検出するためのグラフ要素検出手段と、 前記グラフ要素検出手段により検出されたグラフ要素か
    ら、グラフ要素が示す値を検出するためのグラフ要素値
    検出手段と、 前記グラフ要素値検出手段により検出されたグラフ要素
    値に基づいて、前記検出されたグラフ要素にほどこす修
    飾の仕方を決定するための修飾決定手段と、 前記修飾決定手段による決定に基づいて、グラフ要素に
    修飾がほどこされた画像情報を生成する画像情報生成手
    段とを有することを特徴とする文書処理装置。
  2. 【請求項2】 前記グラフ要素値検出手段は、要素値と
    してそのグラフ要素が示す数値を検出するものであり、 前記修飾決定手段は、複数の数値または数値の範囲のい
    ずれか一方または両方を含む複数の条件値と、修飾の仕
    方とを対応づけた対応表を有し、その対応表の条件値
    と、前記グラフ要素値検出手段の検出した数値の比較に
    より、修飾の仕方を決定することを特徴とする請求項1
    記載の文書処理装置。
  3. 【請求項3】 前記グラフ要素値検出手段は、要素値と
    してグラフ要素が示す項目名を検出するものであり、 修飾決定手段は、項目名と修飾の仕方とを対応づけた対
    応表を有し、その対応表における項目名と、前記グラフ
    要素値検出手段の検出した項目名の比較により、修飾の
    仕方を決定することを特徴とする請求項1に記載の文書
    処理装置。
  4. 【請求項4】 前記修飾が、グラフ要素の色づけおよび
    グラフ要素の形状のいずれか一方または両方に関するも
    のであることを特徴とする請求項1に記載の文書処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記修飾の対象が、グラフ要素値を文字
    として可視化した際の、前記文字または前記文字の背景
    部分であることを特徴とする請求項4に記載の文書処理
    装置。
  6. 【請求項6】 前記修飾の対象が、グラフ要素を可視化
    した際の、前記グラ 要素を形成する輪郭またはその輪
    郭によって囲まれる内部領域のいずれか一方または両方
    であることを特徴とする請求項4に記載の文書処理装
    置。
  7. 【請求項7】 前記画像情報生成手段は、修飾と値の対
    応を凡例として表示する画像を追加する手段を有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の文書処理装置。
  8. 【請求項8】 前記入力された画像情報のうちから任意
    グラフ要素を指定する手段を有し、前記手段により指
    定されたグラフ要素に対して修飾をほどこすことを特徴
    とする請求項1に記載の文書処理装置。
  9. 【請求項9】 前記入力された画像情報のうちから任意
    グラフ要素を指定し、かつ、前記指定されたグラフ
    素に対する修飾方法を指定する手段を有し、前記手段に
    より指定されたグラフ要素に対して指定された修飾の仕
    方で修飾をほどこすことを特徴とする請求項1に記載の
    文書処理装置。
  10. 【請求項10】 画像情報を入力するための画像情報入
    力手段と、 前記画像情報入力手段により入力された画像情報から、
    表のセルを検出するためのセル検出手段と、 前記セル検出手段により検出されたセルが持つ値を検出
    するためのセル値検出手段と、 前記セル値検出手段により検出されたセルの値に基づい
    て、前記検出されたセルに修飾をほどこすかどうかを決
    定する修飾決定手段と、 前記修飾決定手段による決定に基づいて、セルに修飾が
    ほどこされた画像情報を生成する画像情報生成手段とを
    有することを特徴とする文書処理装置。
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