JP3835194B2 - ディジタルコンテンツ作成システム及びディジタルコンテンツ作成プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタルコンテンツを作成するシステムおよびそれに適用するプログラムに係り、特に、デザイナが意図したレイアウトが損なわれるのを防止するのに好適で、しかも情報の掲載順序に関して自由度が高いディジタルコンテンツ作成システムおよびディジタルコンテンツ作成プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ニュース等のディジタルコンテンツをユーザに対して提供するディジタルコンテンツ配信システムがあり、ディジタルコンテンツ配信システムでは、一般に、コンテンツ登録データベース(以下、データベースのことを単にDBと略記する。)からディジタルコンテンツをいくつか読み出し、読み出したディジタルコンテンツを編集し、編集したディジタルコンテンツをユーザに対して配信する。ディジタルコンテンツの編集過程では、ユーザにとって見やすいものとなるようにディジタルコンテンツのレイアウトを行っている。このレイアウトを行う技術としては、例えば、特開昭62-054111号公報に開示された文書整形方法(以下、第1の従来例という。)、特開昭63-009580号公報に開示された文書整形装置(以下、第2の従来例という。)、および特開平2-880789号公報に開示された電子記事表示装置(以下、第3の従来例という。)がある。
【0003】
第1の従来例では、論理構造解析部5で解析された入力文書の論理構造を展開する書式と、この書式を決定する整形規則とを整形規則辞書7に格納し、整形規則の適用を整形処理部8で決定するようにしている。整形処理部8では、例えば、所定の書式で文書を展開したときの指定ページに対する超過分、不足部等を計算し、この計算結果から最適な整形規則を選択して適用し、指定されたページ数内に文書データが収まるように文書展開の書式を変更する。これにより、所定のページ数内に収まる最適な文書構造が選択される。
【0004】
第2の従来例では、文書データの構造属性に応じた割付領域を各ページごとに特定する領域情報を領域情報記憶部30に記憶しているので、文書整形部40は、領域情報と文書データの構造属性情報とから、その文書データをどの領域に割り付ければよいかを判別できる。そして、出力状態監視部50がこの文書整形部40で文書データを割り付けた場合の文書データと領域情報との不整合を検出し、領域情報修正部60が、不整合を解消するために領域情報記憶部30の記憶内容を修正する。これにより、文書データと領域情報との整合性がとれ、見やすく見栄えのよい文書を自動整形することができる。
【0005】
第3の従来例では、複数のユーザが持っている興味や知識を複数の個人向け紙面構成情報として保持する情報記憶手段1と、ユーザが行った検索履歴から個人向け紙面構成情報を学習する学習手段3と、個人向け紙面構成情報を得るために画面を操作し個人向け紙面構成情報をもとにユーザに応じた記事情報をデータベースから得て再構成して表示する画面操作手段5と、情報記憶手段1、学習手段3および画面操作手段5を管理する管理手段7とを有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ディジタルコンテンツの編集過程では、レイアウトを機械的に行っては見やすさや見栄えが著しく損なわれる可能性があるため、例えば、デザイナがあらかじめレイアウトのひな形をいくつか設計しておき、そのレイアウトのひな形に基づいてデザイナが意図したレイアウトとなるようにディジタルコンテンツを編集するといった対策が講じられる。この場合、掲載しようとする情報の内容、情報量、論理構造によらず、大体デザイナが意図したレイアウトとなるようにディジタルコンテンツを編集できることが望まれる。
【0007】
しかしながら、第1の従来例にあっては、指定されたページ数内に文書データが収まるように文書展開の書式を変更する構成となっているため、文書データの情報量によってはデザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性があるという問題があった。
また、第2の従来例にあっては、領域情報と文書データの構造属性情報とから、その文書データをどの領域に割り付ければよいかを判別する構成となっているため、各領域に適切な大きさの記事を割り付けることができ、ある程度デザイナが意図したレイアウトとなることが期待できるが、各記事ごとに割り付け位置が決められてしまうため、文書データが複数の記事で構成されている場合にそれら記事の掲載順序をユーザ側または配信者側で規定することが困難であった。例えば、ユーザの嗜好や興味に応じた順番で記事を掲載することが考えられるが、第2の従来例ではその実現が困難であった。したがって、情報の掲載順序に関して自由度が少ないという問題があった。
【0008】
また、第3の従来例にあっては、個人向け紙面構成情報をもとにユーザに応じた記事情報をデータベースから得て再構成する構成となっているだけで、第1の従来例と同様に、記事情報の情報量によってはデザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性があるという問題があった。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、デザイナが意図したレイアウトが損なわれるのを防止するのに好適で、しかも情報の掲載順序に関して自由度が高いディジタルコンテンツ作成システムおよびディジタルコンテンツ作成プログラムを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のディジタルコンテンツ作成システムは、ディジタルコンテンツを記憶するためのコンテンツ記憶手段と、前記コンテンツ記憶手段のなかから前記ディジタルコンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、前記コンテンツ選択手段で選択したディジタルコンテンツの出力レイアウトを決定して前記ディジタルコンテンツを作成するコンテンツ作成手段とを備え、前記コンテンツ作成手段は、前記ディジタルコンテンツを構成する掲載情報を所定の区分でレイアウト領域に配置することにより前記ディジタルコンテンツを作成するシステムであって、前記コンテンツ作成手段は、前記掲載情報を格納するための複数の情報格納枠を前記レイアウト領域に配置したものに対してそれら情報格納枠に前記掲載情報を格納することにより前記ディジタルコンテンツを作成するようになっており、前記情報格納枠に前記掲載情報が格納しきれないときは、前記掲載情報のうち前記情報格納枠に格納しきれなかった溢れ掲載情報を、その情報格納枠とは異なる他の情報格納枠に格納するようになっており、前記コンテンツ作成手段は、前記複数の情報格納枠に前記掲載情報を格納することにより、ページ単位のレイアウト領域を複数含んでなるディジタルコンテンツを作成するようになっており、前記情報格納枠に前記掲載情報が格納しきれないときは、その情報格納枠が属するページとは異なるページに属する情報格納枠に前記溢れ掲載情報を格納するようになっており、当該システムは、さらに、前記溢れ掲載情報を管理するためのフロー管理テーブルを記憶するためのテーブル記憶手段を備え、前記フロー管理テーブルは、前記溢れ掲載情報ごとに、その溢れ掲載情報を特定するための識別情報と、前記掲載情報のうちその溢れ掲載情報の先頭位置を特定するための先頭位置情報とを対応付けて登録可能となっており、前記コンテンツ作成手段は、前記情報格納枠に前記掲載情報が格納しきれないときは、前記溢れ掲載情報についての前記識別情報及び前記先頭位置情報を前記フロー管理テーブルに登録し、前記溢れ掲載情報を前記情報格納枠に格納するときは、前記識別情報及び前記先頭位置情報を前記フロー管理テーブルから読み出し、読み出した識別情報及び先頭位置情報に基づいて、前記異なるページに属する情報格納枠に前記溢れ掲載情報を格納するようになっている。
【0010】
このような構成であれば、コンテンツ選択手段により、コンテンツ記憶手段のなかからディジタルコンテンツが選択され、コンテンツ作成手段により、選択されたディジタルコンテンツを構成する掲載情報が所定の区分でレイアウト領域に配置され、これによりディジタルコンテンツが作成される。
レイアウトの過程では、コンテンツ作成手段により、レイアウト領域に配置された複数の情報格納枠に掲載情報が格納される。このとき、情報格納枠に掲載情報が格納しきれずに溢れると、その情報格納枠とは異なる他の情報格納枠に溢れ掲載情報が格納される。
【0011】
ここで、情報格納枠のレイアウト領域への配置は、例えば、ディジタルコンテンツのレイアウト時に動的に行うようにしてもよいし、複数の情報格納枠をレイアウト領域に配置した状態を定義したレイアウト定義情報をあらかじめ用意しておき、レイアウト定義情報に基づいて行うようにしてもよい。以下、請求項14記載のディジタルコンテンツ作成プログラムにおいて同じである。
【0012】
また、コンテンツ記憶手段は、ディジタルコンテンツをあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、ディジタルコンテンツをあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、ディジタルコンテンツをあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によってディジタルコンテンツを記憶するようになっていてもよい。以下、請求項14記載のディジタルコンテンツ作成プログラムにおいて同じである。
【0013】
また、本システムは、単一の装置として実現するようにしてもよいし、複数の端末を通信可能に接続したネットワークシステムとして実現するようにしてもよい。後者の場合、各構成要素は、それぞれ通信可能に接続されていれば、複数の端末のうちどの端末に属していてもよい。
また、出力レイアウトには、ディジタルコンテンツを画面上に表示する場合の表示レイアウト、またはディジタルコンテンツを紙面上に印刷する場合の印刷レイアウトが含まれる。以下、請求項14記載のディジタルコンテンツ作成プログラムにおいて同じである。
【0014】
さらに、本発明のディジタルコンテンツ作成システムは、前記コンテンツ作成手段が、前記複数の情報格納枠に前記掲載情報を格納することにより、ページ単位のレイアウト領域を複数含んでなるディジタルコンテンツを作成するようになっており、前記情報格納枠に前記掲載情報が格納しきれないときは、その情報格納枠が属するページとは異なるページに属する情報格納枠に前記溢れ掲載情報を格納するようになっている。
【0015】
このような構成であれば、レイアウトの過程では、コンテンツ作成手段により、レイアウト領域に配置された複数の情報格納枠に掲載情報が格納される。このとき、情報格納枠に掲載情報が格納しきれずに溢れると、その情報格納枠が属するページとは異なるページに属する情報格納枠に溢れ掲載情報が格納される。
さらに、本発明に係るディジタルコンテンツ作成システムは、前記コンテンツ作成手段は、前記情報格納枠に前記掲載情報が格納しきれないときは、その情報格納枠が属するページよりも後方のページに属する情報格納枠に前記溢れ掲載情報を格納するようになっている。
【0016】
このような構成であれば、レイアウトの過程では、コンテンツ作成手段により、レイアウト領域に配置された複数の情報格納枠に掲載情報が格納される。このとき、情報格納枠に掲載情報が格納しきれずに溢れると、その情報格納枠が属するページよりも後方のページに属する情報格納枠に溢れ掲載情報が格納される。
さらに、本発明に係るディジタルコンテンツ作成システムは、前記溢れ掲載情報を管理するためのフロー管理テーブルを記憶するためのテーブル記憶手段を備え、前記フロー管理テーブルは、前記溢れ掲載情報ごとに、その溢れ掲載情報を特定するための識別情報と、前記掲載情報のうちその溢れ掲載情報の先頭位置を特定するための先頭位置情報とを対応付けて登録可能となっており、前記コンテンツ作成手段は、前記情報格納枠に前記掲載情報が格納しきれないときは、前記溢れ掲載情報についての前記識別情報および前記先頭位置情報を前記フロー管理テーブルに登録し、前記溢れ掲載情報を前記情報格納枠に格納するときは、前記識別情報および前記先頭位置情報を前記フロー管理テーブルから読み出し、読み出した識別情報および先頭位置情報に基づいて、前記異なるページに属する情報格納枠に前記溢れ掲載情報を格納するようになっている。
【0017】
このような構成であれば、情報格納枠に掲載情報が格納しきれずに溢れると、コンテンツ作成手段により、溢れ掲載情報についての識別情報および先頭位置情報がフロー管理テーブルに登録される。一方、溢れ掲載情報を情報格納枠に格納するときは、コンテンツ作成手段により、識別情報および先頭位置情報がフロー管理テーブルから読み出され、読み出された識別情報および先頭位置情報に基づいて、異なるページに属する情報格納枠に溢れ掲載情報が格納される。
【0018】
ここで、テーブル記憶手段は、フロー管理テーブルをあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、フロー管理テーブルをあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、フロー管理テーブルをあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時にフロー管理テーブルを動的に生成して記憶するようになっていてもよい。
【0019】
さらに、本発明に係るディジタルコンテンツ作成システムは、前記コンテンツ作成手段は、前記フロー管理テーブルへの登録をその末尾から行い、前記フロー管理テーブルからの読出をその先頭から行うようになっている。このような構成であれば、情報格納枠に掲載情報が格納しきれずに溢れると、コンテンツ作成手段により、溢れ掲載情報についての識別情報および先頭位置情報がフロー管理テーブルの末尾に登録される。一方、溢れ掲載情報を情報格納枠に格納するときは、コンテンツ作成手段により、識別情報および先頭位置情報がフロー管理テーブルの先頭から読み出される。
【0020】
さらに、本発明に係るディジタルコンテンツ作成システム は、上述のディジタルコンテンツ作成システムにおいて、前記コンテンツ作成手段は、同一の掲載情報について前記フロー管理テーブルへの登録が2回目以降の溢れ掲載情報については、前記フロー管理テーブルへの登録をその先頭から行うようになっている。
【0021】
このような構成であれば、コンテンツ作成手段により、同一の掲載情報について登録が2回目以降の溢れ掲載情報については、フロー管理テーブルの末尾にではなく、フロー管理テーブルの先頭に登録される。
さらに、本発明に係るディジタルコンテンツ作成システムは、上述のディジタルコンテンツ作成システムにおいて、前記フロー管理テーブルは、前記識別情報および前記先頭位置情報のほか、前記溢れ掲載情報の格納がすべて完了したか否かを示す処理済情報と対応付けて登録可能となっており、前記コンテンツ作成手段は、前記溢れ掲載情報の末尾を前記情報格納枠に格納したときは、前記処理済情報を、前記溢れ掲載情報の格納がすべて完了したことを示す状態に設定し、前記溢れ掲載情報を前記情報格納枠に格納するときは、前記溢れ掲載情報の格納がすべて完了したことを示す状態となっていない処理済情報に対応する前記識別情報および前記先頭位置情報を前記フロー管理テーブルから読み出すようになっている。
【0022】
このような構成であれば、溢れ掲載情報の末尾が情報格納枠に格納されると、コンテンツ作成手段により、処理済情報が、溢れ掲載情報の格納がすべて完了したことを示す状態に設定される。一方、溢れ掲載情報を情報格納枠に格納するときは、コンテンツ作成手段により、溢れ掲載情報の格納がすべて完了したことを示す状態となっていない処理済情報に対応する識別情報および先頭位置情報がフロー管理テーブルから読み出される。
【0023】
さらに、本発明に係るディジタルコンテンツ作成システムは、上述のディジタルコンテンツ作成システムにおいて、前記複数の情報格納枠を前記レイアウト領域に配置した状態を定義したレイアウト定義情報を記憶するためのレイアウト定義情報記憶手段を備え、前記コンテンツ作成手段は、前記レイアウト定義情報記憶手段のレイアウト定義情報により定義されるすべてのレイアウト領域に前記掲載情報を配置した場合に、前記情報格納枠に格納していない未処理の溢れ掲載情報が存在するときは、新たなレイアウト領域を追加し、追加した新たなレイアウト領域に前記情報格納枠を配置し、配置した情報格納枠に前記未処理の溢れ掲載情報を格納するようになっている。
【0024】
このような構成であれば、レイアウト定義情報により定義されるすべてのレイアウト領域に掲載情報が配置された場合に、情報格納枠に格納していない未処理の溢れ掲載情報が存在すると、コンテンツ作成手段により、新たなレイアウト領域が追加され、追加された新たなレイアウト領域に情報格納枠が配置され、配置された情報格納枠に未処理の溢れ掲載情報が格納される。
【0025】
ここで、レイアウト定義情報記憶手段は、レイアウト定義情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、レイアウト定義情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、レイアウト定義情報をあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によってレイアウト定義情報を記憶するようになっていてもよい。
【0026】
さらに、本発明に係るディジタルコンテンツ作成システムは、上述のディジタルコンテンツ作成システムにおいて、前記コンテンツ作成手段は、前記未処理の溢れ掲載情報が存在しなくなるまで、前記追加、前記配置および前記格納を繰り返し行うようになっている。このような構成であれば、コンテンツ作成手段により、新たなレイアウト領域が追加され、追加された新たなレイアウト領域に情報格納枠が配置され、配置された情報格納枠に未処理の溢れ掲載情報が格納されるという一連の処理が、未処理の溢れ掲載情報が存在しなくなるまで繰り返し行われる。
【0027】
さらに、本発明に係るディジタルコンテンツ作成システムは、上述のディジタルコンテンツ作成システムにおいて、前記複数の情報格納枠は、前記溢れ掲載情報を専用に格納するための溢れ専用情報格納枠を含む。このような構成であれば、コンテンツ作成手段により、溢れ掲載情報が溢れ専用情報格納枠に格納される。
【0028】
さらに、本発明に係るディジタルコンテンツ作成システムは、上述のディジタルコンテンツ作成システムにおいて、前記コンテンツ作成手段は、同一ページにおいて、前記複数の情報格納枠のうち前記溢れ専用情報格納枠以外のものに前記掲載情報を格納するよりも先に、前記溢れ専用情報格納枠に前記溢れ掲載情報を格納するようになっている。
【0029】
このような構成であれば、同一ページにおいては、コンテンツ作成手段により、溢れ専用情報格納枠に溢れ掲載情報が格納された後に、複数の情報格納枠のうち溢れ専用情報格納枠以外のものに掲載情報が格納される。
さらに、本発明に係るディジタルコンテンツ作成システムは、上述のディジタルコンテンツ作成システムにおいて、ユーザに関するユーザ情報を記憶するためのユーザ情報記憶手段を備え、前記コンテンツ選択手段は、前記ユーザ情報記憶手段のユーザ情報に基づいて、前記コンテンツ記憶手段のなかから前記ディジタルコンテンツを選択するようになっている。
【0030】
このような構成であれば、コンテンツ選択手段により、ユーザ情報記憶手段のユーザ情報に基づいて、コンテンツ記憶手段のなかからディジタルコンテンツが選択される。ここで、ユーザ情報には、例えば、ユーザの年齢、性別、興味嗜好、住所、氏名またはユーザ端末に関する使用環境が含まれる。
以下、請求項12記載のディジタルコンテンツ作成システムにおいて同じである。
【0031】
また、ユーザ情報記憶手段は、ユーザ情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、ユーザ情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、ユーザ情報をあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によってユーザ情報を記憶するようになっていてもよい。
以下、請求項12記載のディジタルコンテンツ作成システムにおいて同じである。
【0032】
さらに、本発明に係るディジタルコンテンツ作成システムは、上述のディジタルコンテンツ作成システムにおいて、ユーザに関するユーザ情報を記憶するためのユーザ情報記憶手段を備え、前記コンテンツ作成手段は、前記ユーザ情報記憶手段のユーザ情報に基づいて、前記コンテンツ選択手段で選択したディジタルコンテンツの出力レイアウトを決定するようになっている。
【0033】
このような構成であれば、コンテンツ作成手段により、ユーザ情報記憶手段のユーザ情報に基づいて、選択されたディジタルコンテンツの出力レイアウトが決定される。
ここで、ユーザ情報に基づいて出力レイアウトを決定することとして、ユーザ情報に年齢を含む場合は、ユーザが比較的年輩者であるならば、フォントが比較的大きいレイアウトを採用することが考えられる。また、ユーザ情報に性別を含む場合は、性別が女性であれば、丸文字フォントのレイアウトを採用することが考えられる。また、ユーザ情報に興味嗜好を含む場合は、その興味嗜好に応じて、子供向け雑誌風、スポーツ新聞風または技術文書風のレイアウトを採用することが考えられる。また、ユーザ情報に住所を含む場合は、その住所のある土地に特化した風景の画像を背景としたレイアウトを採用することが考えられる。また、ユーザ情報に氏名を含む場合は、その氏名をタイトルとしたレイアウトを採用することが考えられる。また、ユーザ情報にユーザ端末に関する使用環境を含む場合は、ユーザ端末のRAMの容量が少ないときは、データ容量の大きな画像はできるだけ使用しないようなレイアウトを採用することが考えられる。
【0034】
一方、上記目的を達成するために、本発明は、ディジタルコンテンツを記憶するためのコンテンツ記憶手段と、前記コンテンツ記憶手段のなかから前記ディジタルコンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、前記コンテンツ選択手段で選択したディジタルコンテンツの出力レイアウトを決定して前記ディジタルコンテンツを作成するコンテンツ作成手段と、前記溢れ掲載情報を管理するためのフロー管理テーブルを記憶するためのテーブル記憶手段とを備え、前記コンテンツ作成手段は、前記ディジタルコンテンツを構成する掲載情報を所定の区分でレイアウト領域に配置することにより前記ディジタルコンテンツを作成する、コンピュータシステムからなるディジタルコンテンツ作成システムに、前記掲載情報を格納するための複数の情報格納枠を前記レイアウト領域に配置したものに対してそれら情報格納枠に前記掲載情報を格納することにより前記ディジタルコンテンツを作成する機能、前記情報格納枠に前記掲載情報が格納しきれないときは、前記掲載情報のうち前記情報格納枠に格納しきれなかった溢れ掲載情報を、その情報格納枠とは異なる他の情報格納枠に格納する機能、前記複数の情報格納枠に前記掲載情報を格納することにより、ページ単位のレイアウト領域を複数含んでなるディジタルコンテンツを作成する機能、前記情報格納枠に前記掲載情報が格納しきれないときは、その情報格納枠が属するページとは異なるページに属する情報格納枠に前記溢れ掲載情報を格納する機能、前記フロー管理テーブルが、前記溢れ掲載情報ごとに、その溢れ掲載情報を特定するための識別情報と、前記掲載情報のうちその溢れ掲載情報の先頭位置を特定するための先頭位置情報とを対応付けて登録可能となっており、前記情報格納枠に前記掲載情報が格納しきれないときは、前記溢れ掲載情報についての前記識別情報及び前記先頭位置情報を前記フロー管理テーブルに登録し、前記溢れ掲載情報を前記情報格納枠に格納するときは、前記識別情報及び前記先頭位置情報を前記フロー管理テーブルから読み出し、読み出した識別情報及び先頭位置情報に基づいて、前記異なるページに属する情報格納枠に前記溢れ掲載情報を格納する機能、を実現させるためのディジタルコンテンツ作成プログラムである。
【0035】
このような構成であれば、ディジタルコンテンツ作成システムによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってディジタルコンテンツ作成システムが処理を実行すると、請求項1記載のディジタルコンテンツ作成システムと同等の作用が得られる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1ないし図23は、本発明に係るディジタルコンテンツ作成システムおよびディジタルコンテンツ作成プログラムの実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、本発明に係るディジタルコンテンツ作成システムおよびディジタルコンテンツ作成プログラムを、図1に示すように、コンテンツ配信端末100において、ニュース等のディジタルコンテンツをユーザ端末200に配信する場合について適用したものである。
【0037】
まず、本発明を適用するネットワークシステムの構成を図1を参照しながら説明する。図1は、本発明を適用するネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
インターネット199には、図1に示すように、ディジタルコンテンツを提供する複数のコンテンツ提供端末S1〜Snと、コンテンツ提供端末S1〜Snから提供されたディジタルコンテンツを収集蓄積して配信するコンテンツ配信するコンテンツ配信端末100と、ユーザの利用に供するユーザ端末200とが接続されている。なお、発明の理解を容易にするため、ユーザ端末200を一台しか図示していないが、実際には、複数のユーザ端末がインターネット199に接続されている。
【0038】
コンテンツ提供端末S1〜Snは、CPU、ROM、RAMおよびI/F等をバス接続した一般的なコンピュータと同一機能を有して構成されており、ディジタルコンテンツを作成したときは、ディジタルコンテンツのカテゴリを特定するためのカテゴリNo.をそのディジタルコンテンツに付加し、コンテンツ配信端末100に送信するようになっている。なお、カテゴリNo.については、後段で詳細に説明する。
【0039】
ユーザ端末200は、CPU、ROM、RAMおよびI/F等をバス接続した一般的なコンピュータと同一機能を有して構成されており、WWW(World Wide Web)ブラウザを有し、WWWブラウザによりコンテンツ配信端末100にアクセスするようになっている。
次に、コンテンツ配信端末100の機能概要を図2を参照しながら詳細に説明する。図2は、コンテンツ配信端末100の機能概要を示す機能ブロック図である。
【0040】
コンテンツ配信端末100は、図2に示すように、XML(eXtensible Markup Language)形式のコンテンツデータファイル10を解析するXMLパーサ11と、XMLパーサ11で解析したコンテンツデータファイル10を入力するコンテンツデータファイル入力部12と、XML形式のレイアウト定義ファイル13を解析するXMLパーサ14と、XMLパーサ14で解析したレイアウト定義ファイル13を入力するレイアウト定義ファイル入力部15と、入力部12,15で入力したコンテンツデータファイル10およびレイアウト定義ファイル13に基づいてレイアウトを行うレイアウティング部16と、レイアウティング部16からのXML形式の描画指定ファイル17を解析するXMLパーサ18と、XMLパーサ18で解析した描画指定ファイル17に基づいて描画を行うことによりPDF(Portable Document Format)形式のファイル20を作成するラスタライズ部19とで構成されている。本実施の形態は、これら構成要素のうち特にレイアウティング部16に特徴があるものである。
【0041】
次に、コンテンツ配信端末100の構成を図3を参照しながら詳細に説明する。図3は、コンテンツ配信端末100の構成を示すブロック図である。
コンテンツ配信端末100は、図3に示すように、制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU30と、所定領域にあらかじめCPU30の制御プログラム等を格納しているROM32と、ROM32等から読み出したデータやCPU30の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM34と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F38とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス39で相互にかつデータ授受可能に接続されている。
【0042】
I/F38には、外部装置として、ユーザ情報を登録するユーザ情報登録DB40と、コンテンツ提供端末S1〜Snから提供されたディジタルコンテンツを収集蓄積するコンテンツ登録DB42と、インターネット199に接続するための信号線とが接続されている。
次に、ユーザ情報登録DB40のデータ構造を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0043】
ユーザ情報登録DB40には、図4に示すように、ユーザ情報を登録するユーザプロファイルテーブル300が格納されている。図4は、ユーザプロファイルテーブル300のデータ構造を示す図である。
ユーザプロファイルテーブル300は、図4に示すように、各ユーザごとに1または複数のレコードが登録可能となっている。各レコードは、ユーザを特定するためのユーザIDを登録するフィールド302と、ディジタルコンテンツの配信先アドレスを登録するフィールド304と、カテゴリNo.を登録するフィールド306と、キーワードを登録するフィールド308と、配信日を登録するフィールド310と、配信時刻を登録するフィールド312と、レイアウトNo.を登録するフィールド314と、最大ページ数を登録するフィールド316と、フォントサイズを登録するフィールド318とを含んで構成されている。
【0044】
フィールド308には、ユーザが指定したキーワードを含むディジタルコンテンツを配信対象として選択する場合においてそのキーワードを登録する。キーワードとしては、例えば、ユーザが興味をもっているカテゴリの記事において頻出すると思われるキーワードを与える。図4の例では、フィールド308の第1段目には「プロセッサ」が、フィールド308の第2段目には「OS」がそれぞれ登録されている。
【0045】
フィールド310には、ユーザがディジタルコンテンツの配信を希望する配信日を登録する。配信日としては、例えば、ディジタルコンテンツの配信を毎日希望する場合は「毎日」を指定し、平日のみ配信を希望する場合は「平日」を指定し、週末のみ配信を希望する場合は「週末」を指定する。図4の例では、フィールド310の第1段目には「毎日」が、フィールド310の第2段目には「平日」がそれぞれ登録されている。
【0046】
フィールド312には、ユーザが指定した配信日においてディジタルコンテンツの配信を希望する配信時刻を登録する。配信時刻としては、例えば、1日を0時から23時までの24時間制時刻で表現したときのいずれかの時刻を指定する。図4の例では、フィールド312の第1段目には5時が、フィールド312の第2段目には11時がそれぞれ登録されている。
【0047】
フィールド314には、ディジタルコンテンツの出力レイアウトを特定するためのレイアウトNo.を登録する。レイアウトNo.としては、例えば、ユーザが希望する出力レイアウトを特定するためのレイアウトNo.を指定する。図4の例では、フィールド314の第1段目にはレイアウトNo.2が、フィールド314の第2段目にはレイアウトNo.5がそれぞれ登録されている。なお、レイアウトNo.については、後段で詳細に説明する。
【0048】
フィールド316には、ディジタルコンテンツの表示または印刷を行ったときにその上限となる最大ページ数を登録する。最大ページ数としては、例えば、上限となる最大ページ数を指定するほか、「u」という表記により上限を設定しないことを指定することもできる。図4の例では、フィールド316の第1段目には2ページが、フィールド316の第3段目には「u」がそれぞれ登録されている。
【0049】
フィールド318には、ディジタルコンテンツの表示または印刷を行ったときのフォントのサイズを登録する。図4の例では、フィールド318の第1段目には「小」が、フィールド318の第3段目には「普通」がそれぞれ登録されている。
また、ユーザ情報登録DB40には、図5に示すように、ディジタルコンテンツの出力レイアウトを規定した複数のレイアウト定義ファイルform01〜form06と、レイアウト定義ファイルform01〜form06とレイアウトNo.との対応関係を示すレイアウトNo.対応テーブル330とが格納されている。図5は、レイアウト定義ファイルおよびレイアウトNo.対応テーブル330のデータ構造を示す図である。
【0050】
レイアウト定義ファイルform01〜form06は、例えば、文字情報を格納するための文字情報格納枠およびディジタルコンテンツに含まれる画像の大きさおよび印刷用紙領域内での配置位置と、文字情報のフォントの大きさ、種類および色彩と、文字間隔や行ピッチと、画像の数、品質、大きさおよび割合とを定義しており、XML等により記述されている。
【0051】
レイアウトNo.対応テーブル330には、図5(b)に示すように、各レイアウトNo.ごとに一つのレコードが登録されている。各レコードは、レイアウトNo.を登録したフィールド332と、レイアウト定義ファイルのファイル名を登録したフィールド334とを含んで構成されている。図5(b)の例では、第1段目のレコードには、レイアウトNo.として「1」が、レイアウト定義ファイル名として「form01」がそれぞれ登録されており、第2段目のレコードには、レイアウトNo.として「2」が、レイアウト定義ファイル名として「form02」がそれぞれ登録されている。
【0052】
次に、レイアウト定義ファイルform01〜form06のデータ構造を図6および図7を参照しながら詳細に説明する。図6および図7は、レイアウト定義ファイルのデータ構造の一部を示す図である。なお、各レイアウト定義ファイルform01〜form06は、それぞれ異なるデータ構造となっているが、ここでは、レイアウト定義ファイルform01〜form06のなかから代表的なものを2つ取り上げて説明する。
【0053】
各レイアウト定義ファイルform01〜form06は、各ページごとにレイアウト領域360を有し、そのうち一つのレイアウト領域360は、図6に示すように、タイトル情報を格納するためのタイトル情報格納枠362と、画像情報を格納するための画像情報格納枠364と、文字情報を格納するための文字情報格納枠366と、画像情報格納枠368と、文字情報格納枠370と、フローオブジェクトを格納するためのフローオブジェクト格納枠372とを配置して構成されている。ここで、フローオブジェクトとは、現在のページよりも前のページで情報格納枠に格納しきれずに溢れた文字情報その他の溢れ情報をいう。なお、以下、文字情報その他の溢れの対象となる情報を総称してオブジェクトという。
【0054】
タイトル情報格納枠362は、横方向ほぼ一杯の幅および縦方向1/5程度の高さを有する矩形の枠で、その左上角がレイアウト領域360の左上端近傍に位置するよう配置され、画像情報格納枠364、文字情報格納枠366および文字情報格納枠370と重なり合っている。
画像情報格納枠364は、横方向1/2程度の幅および縦方向1/4程度の高さを有する矩形の枠で、その左上角がタイトル情報格納枠362の左上角と比較して横方向が一致し縦方向がそれよりもやや下方に位置するよう配置され、タイトル情報格納枠362および文字情報格納枠366と重なり合っている。
【0055】
文字情報格納枠366は、横方向1/2程度の幅および縦方向ほぼ一杯の高さを有する矩形の枠で、その左上角がタイトル情報格納枠362の左上角と一致するよう配置され、タイトル情報格納枠362、文字情報格納枠364および画像情報格納枠368と重なり合っている。
画像情報格納枠368は、横方向1/2程度の幅および縦方向1/4程度の高さを有する矩形の枠で、その左下角が文字情報格納枠366の左下角と一致するよう配置され、文字情報格納枠366と重なり合っている。
【0056】
文字情報格納枠370は、横方向1/2程度の幅および縦方向ほぼ一杯の高さを有する矩形の枠で、その右上角がタイトル情報格納枠362の右上角と一致するよう配置され、タイトル情報格納枠362およびフローオブジェクト格納枠372と重なり合っている。
フローオブジェクト格納枠372は、横方向1/2程度の幅および縦方向1/4程度の高さを有する矩形の枠で、その右下角が文字情報格納枠370の右下角と一致するよう配置され、文字情報格納枠370と重なり合っている。
【0057】
また、他の一つのレイアウト領域360は、図7に示すように、タイトル情報格納枠374と、文字情報格納枠376と、タイトル情報格納枠380と、文字情報格納枠382と、文字情報格納枠376と文字情報格納枠382との分界を表す分界線378とを配置して構成されている。
タイトル情報格納枠374は、横方向ほぼ一杯の幅および縦方向1/5程度の高さを有する矩形の枠で、その左上角がレイアウト領域360の左上端近傍に位置するよう配置され、文字情報格納枠376と重なり合っている。
【0058】
文字情報格納枠376は、横方向ほぼ一杯の幅および縦方向4/5程度の高さを有する矩形の枠で、その左下角がレイアウト領域360の左下端近傍に位置するよう配置され、タイトル情報格納枠374、分界線378、タイトル情報格納枠380および文字情報格納枠382と重なり合っている。
分界線378は、横方向ほぼ一杯の幅を有する直線で、レイアウト領域360の中央近傍に配置され、文字情報格納枠376と重なり合っている。
【0059】
タイトル情報格納枠380は、横方向ほぼ一杯の幅および縦方向1/5程度の高さを有する矩形の枠で、分界線378の真下に位置するよう配置され、文字情報格納枠376および文字情報格納枠382と重なり合っている。
文字情報格納枠382は、横方向ほぼ一杯の幅および縦方向1/2程度の高さを有する矩形の枠で、その左下角が文字情報格納枠376の左下角と一致するよう配置され、文字情報格納枠376およびタイトル情報格納枠380と重なり合っている。
【0060】
なお、各ページのレイアウト領域360は、いずれも同一のデータ構造となっていてもよいし、それぞれ異なるデータ構造となっていてもよい。そのデータ構造は、デザイナの設計により定まる。また、これらはあくまで論理的な構造であり、実際は座標データ等によりその構造が定義付けられている。
また、ユーザ情報登録DB40には、ディジタルコンテンツをレイアウトする際に、図8に示すように、フローオブジェクトを管理するためのフロー管理テーブル400が生成・格納される。図8は、フロー管理テーブル400のデータ構造を示す図である。
【0061】
フロー管理テーブル400は、図8に示すように、情報格納枠から溢れたオブジェクトごとに一つのレコードを登録するようになっている。各レコードは、ディジタルコンテンツの記事を特定する記事番号を登録するフィールド402と、オブジェクトのうち情報格納枠に格納しきれなかった分の先頭位置(オーバーフロー位置)を登録するフィールド404と、オブジェクトが最後に溢れた情報格納枠が属するページ番号(オーバーフロー元のページ番号)を登録するフィールド406と、オブジェクトの末尾を格納した情報格納枠が属するページ番号(フローオブジェクトの格納ページ番号)を登録するフィールド408と、フローオブジェクトが未処理か否かを示す処理済フラグを登録するフィールド410とを含んで構成されている。
【0062】
フロー管理テーブル400によれば、フローオブジェクトはFIFO(First In First Out)方式で処理される。すなわち、溢れの回数が1回目のフローオブジェクトについては、フロー管理テーブル400の末尾にそのレコードが登録され、未処理のフローオブジェクトについては、フロー管理テーブル400の先頭から順番に処理される。ただし、未処理のフローオブジェクトを処理した結果、新たな情報格納枠にも格納しきれずに再び溢れた場合には、そのフローオブジェクトについては、例外的にフロー管理テーブル400の先頭にそのレコードが登録される。これは、先頭に登録して優先的に処理することにより、記事の内容が幅広いページ数にわたって分散配置されるのを防止するためである。
【0063】
次に、コンテンツ登録DB42のデータ構造を図面を参照しながら詳細に説明する。
コンテンツ登録DB42には、図9に示すように、コンテンツ提供端末S1〜Snから提供されたディジタルコンテンツと、メインカテゴリおよびサブカテゴリとカテゴリNo.との対応関係を示すカテゴリ対応テーブル340とが格納されている。図9は、ディジタルコンテンツおよびカテゴリNo.対応テーブル340のデータ構造を示す図である。
【0064】
コンテンツ提供端末S1〜Snから提供されたディジタルコンテンツには、図9(a)に示すように、記事番号およびカテゴリNo.が付されており、コンテンツ配信端末100は、そのカテゴリNo.に基づいて、ディジタルコンテンツをカテゴリごとに分類してコンテンツ登録DB42に登録する。登録の際には、カテゴリNo.対応テーブル340を参照して、記事番号およびカテゴリNo.のほか、さらにメインカテゴリおよびサブカテゴリをディジタルコンテンツに付加して登録する。また、ディジタルコンテンツは、記事のタイトルを示すタイトル情報と、記事の画像に関する画像情報と、記事の文章に関する文字情報とを含んで一つの記事として構成されている。
【0065】
カテゴリNo.対応テーブル340には、図9(b)に示すように、各メインカテゴリおよびサブカテゴリごとに一つのレコードが登録されている。各レコードは、カテゴリNo.を登録したフィールド342と、メインカテゴリを登録したフィールド344と、サブカテゴリを登録したフィールド346とを含んで構成されている。図9(b)の例では、第1段目のレコードには、カテゴリNo.として「1102」が、メインカテゴリとして「ワールドニュース」が、サブカテゴリとして「アメリカ」がそれぞれ登録されており、第6段目のレコードには、カテゴリNo.として「2010」が、メインカテゴリとして「スポーツ」が、サブカテゴリとして「野球」がそれぞれ登録されている。
【0066】
次に、CPU30の構成およびCPU30で実行される処理を図10および図11を参照しながら説明する。
CPU30は、マイクロプロセッシングユニットMPU等からなり、ROM32の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図10および図11のフローチャートに示すユーザ登録処理およびコンテンツ配信処理をそれぞれ時分割で実行するようになっている。
【0067】
初めに、ユーザ登録処理を図10を参照しながら詳細に説明する。図10は、ユーザ登録処理を示すフローチャートである。
ユーザ登録処理は、アクセスのあったユーザに対してユーザID等の必要なユーザ情報の入力を要求し、入力したユーザ情報をユーザプロファイルテーブル300に登録する処理であって、CPU30において実行されると、まず、図10に示すように、ステップS100に移行するようになっている。なお、以下、各ステップでの入力は、すべてユーザとの対話型通信により行う。
【0068】
ステップS100では、メインカテゴリおよびサブカテゴリを入力し、ステップS102に移行して、ユーザIDおよびパスワードを入力し、ステップS104に移行して、配信先アドレスを入力し、ステップS106に移行して、配信日および配信時刻を入力し、ステップS108に移行する。
ステップS108では、レイアウトNo.を入力し、ステップS110に移行して、最大ページ数を入力し、ステップS112に移行して、フォントサイズを入力し、ステップS114に移行して、ステップS100〜S112で入力したユーザ情報をユーザプロファイルテーブル300に登録し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0069】
次に、コンテンツ配信処理を図11を参照しながら詳細に説明する。図11は、コンテンツ配信処理を示すフローチャートである。
コンテンツ配信処理は、ユーザプロファイルテーブル300を参照してディジタルコンテンツをユーザ端末200に配信する処理であって、CPU30において実行されると、まず、図11に示すように、ステップS200に移行するようになっている。なお、以下、各ステップの処理は、ユーザプロファイルテーブル300の一つのレコードについての処理である。実際には、ユーザプロファイルテーブル300に登録されているレコード数だけ各ステップの処理を実行する。
【0070】
ステップS200では、ユーザプロファイルテーブル300から配信日および配信時刻を読み出し、ステップS202に移行して、読み出した配信日および配信時刻に基づいてディジタルコンテンツを配信すべき日時であるか否かを判定し、ディジタルコンテンツを配信すべき日時であると判定したとき(Yes)は、ステップS204に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、ステップS200に移行する。
【0071】
ステップS204では、ユーザプロファイルテーブル300からカテゴリNo.を読み出し、ステップS206に移行して、読み出したカテゴリNo.をもとにコンテンツ登録DB42のディジタルコンテンツを検索して、そのカテゴリNo.と一致するカテゴリNo.が付されたディジタルコンテンツを索出し、ステップS208に移行する。
【0072】
ステップS208では、ユーザプロファイルテーブル300からレイアウトNo.を読み出し、ステップS210に移行して、レイアウトNo.対応テーブル330を参照して、読み出したレイアウトNo.に対応するレイアウト定義ファイルをユーザ情報登録DB40から読み出し、ステップS212に移行して、読み出したレイアウト定義ファイルに基づいて、ステップS206で索出したディジタルコンテンツについて出力レイアウトを決定してディジタルコンテンツを作成する自動レイアウト処理を実行し、ステップS214に移行する。
【0073】
ステップS214では、ユーザプロファイルテーブル300から配信先アドレスを読み出し、ステップS216に移行して、読み出した配信先アドレス宛に、作成したディジタルコンテンツを配信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、上記ステップS212の自動レイアウト処理を図12を参照しながら詳細に説明する。図12は、自動レイアウト処理を示すフローチャートである。
【0074】
自動レイアウト処理は、上記ステップS212で実行されると、図12に示すように、まず、ステップS300に移行するようになっている。
ステップS300では、ステップS210で読み出したレイアウト定義ファイルのレイアウト領域360のうち先頭ページのものを処理対象として設定し、ステップS302に移行して、ページ内に固定的に配置される固定線の位置を決定し、ステップS304に移行して、ページ内に固定的に配置される固定文字情報の形状および位置を決定し、ステップS306に移行して、ページ内に固定的に配置される固定画像情報の形状および位置を決定し、ステップS308に移行する。
【0075】
ステップS308では、フローオブジェクト格納枠の形状および位置を決定する処理を実行し、ステップS310に移行して、所定の優先順位に基づいて、ステップS206で索出したディジタルコンテンツのなかからレイアウト領域360に配置すべき記事を選択し、ステップS312に移行する。
ステップS312では、ステップS310で選択した選択記事に基づいてタイトル情報格納枠の形状および位置を決定する処理を実行し、ステップS314に移行して、選択記事に基づいて画像情報格納枠の形状および位置を決定する処理を実行し、ステップS316に移行して、選択記事に基づいて文字情報格納枠の形状および位置を決定する処理を実行し、ステップS318に移行して、分界線の位置を決定する処理を実行し、ステップS320に移行する。
【0076】
ステップS320では、レイアウト領域360内に未処理の情報格納枠が存在するか否かを判定し、未処理の情報格納枠が存在しないと判定したとき(No)は、ステップS322に移行して、ステップS210で読み出したレイアウト定義ファイルのすべてのページについてステップS302〜S320の処理が終了したか否かを判定し、すべてのページについて処理が終了したと判定したとき(Yes)は、ステップS324に移行して、未処理のフローオブジェクトを掲載する処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0077】
一方、ステップS322で、ステップS210で読み出したレイアウト定義ファイルのすべてのページについてステップS302〜S320の処理が終了していないと判定したとき(No)は、ステップS326に移行して、ステップS210で読み出したレイアウト定義ファイルのレイアウト領域360のうち次のページのものを処理対象として設定し、ステップS302に移行する。
【0078】
一方、ステップS320で、レイアウト領域360内に未処理の情報格納枠が存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS310に移行する。
次に、上記ステップS308のフローオブジェクト格納枠の決定処理を図13を参照しながら詳細に説明する。図13は、フローオブジェクト格納枠の決定処理を示すフローチャートである。
【0079】
フローオブジェクト格納枠の決定処理は、上記ステップS308で実行されると、図13に示すように、まず、ステップS400に移行するようになっている。
ステップS400では、レイアウト領域360内にフローオブジェクト格納枠が存在するか否かを判定し、フローオブジェクト格納枠が存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS402に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0080】
ステップS402では、フロー管理テーブル400の先頭から順番に検索し、処理済フラグがクリアされているレコードが存在するか否かを判定し、処理済フラグがクリアされているレコードが存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS404に移行して、処理済フラグがクリアされているレコードを参照してフローオブジェクトを読み出し、ステップS406に移行して、読み出したフローオブジェクトの情報量を算出し、ステップS408に移行する。
【0081】
ステップS408では、算出した情報量に基づいてフローオブジェクト格納枠の形状および位置を決定し、ステップS410に移行して、読み出したフローオブジェクトをフローオブジェクト格納枠に格納し、ステップS412に移行する。具体的に、ステップS408では、既に形状が決定している他の情報格納枠と重なり合わないようにフローオブジェクト格納枠の形状および位置を決定する。例えば、既に形状が決定している他の情報格納枠と重なり合っている場合は、フローオブジェクト格納枠を移動可能な方向に変形・移動することにより、他の情報格納枠と重なり合わないようにする。このとき、デザイナが意図したレイアウトをできるだけ損なわないようにするには、フローオブジェクト格納枠の変形または移動の度合いが最小となるように変形または移動を行うのが好ましい。また、変形または移動の方向は、動的に決定してもよいし、あらかじめ決定しておいてもよい。このことは、ステップS506,S606,S706の処理において同じである。
【0082】
ステップS412では、読み出したフローオブジェクトがフローオブジェクト格納枠に格納しきれたか否かを判定し、フローオブジェクトがフローオブジェクト格納枠に格納しきれた(フローでない)と判定したとき(No)は、ステップS414に移行して、該当のレコードにおいて、フローオブジェクトの格納ページ番号を現在のページ番号に設定するとともに処理済フラグをセットし、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0083】
一方、ステップS412で、読み出したフローオブジェクトがフローオブジェクト格納枠に格納しきれない(フローである)と判定したとき(Yes)は、ステップS416に移行して、フローオブジェクトのうちフローオブジェクト格納枠に格納しきれなかった分について溢れ処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0084】
一方、ステップS402で、処理済フラグがクリアされているレコードが存在しないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、上記ステップS312のタイトル情報格納枠の決定処理を図14を参照しながら詳細に説明する。図14は、タイトル情報格納枠の決定処理を示すフローチャートである。
【0085】
タイトル情報格納枠の決定処理は、上記ステップS312で実行されると、図14に示すように、まず、ステップS500に移行するようになっている。
ステップS500では、レイアウト領域360内にタイトル情報格納が存在するか否かを判定し、タイトル情報格納が存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS502に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0086】
ステップS502では、タイトル情報格納枠が、形状および位置が確定した他の情報格納枠と重なり合っているか否かを判定し、形状および位置が確定した他の情報格納枠と重なり合っていないと判定したとき(No)は、ステップS504に移行して、選択記事に含まれるタイトル情報の情報量を算出し、ステップS506に移行する。
【0087】
ステップS506では、算出した情報量に基づいてタイトル情報格納枠の形状および位置を決定し、ステップS508に移行して、選択記事に含まれるタイトル情報をタイトル情報格納枠に格納し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS502で、タイトル情報格納枠が、形状および位置が確定した他の情報格納枠と重なり合っていると判定したとき(Yes)は、ステップS514に移行して、タイトル情報格納枠およびそれに関連する他の情報格納枠(同一内容の記事を格納することとなる画像情報格納枠または文字情報格納枠)を削除し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0088】
次に、上記ステップS314の画像情報格納枠の決定処理を図15を参照しながら詳細に説明する。図15は、画像情報格納枠の決定処理を示すフローチャートである。
画像情報格納枠の決定処理は、上記ステップS314で実行されると、図15に示すように、まず、ステップS600に移行するようになっている。
【0089】
ステップS600では、レイアウト領域360内に画像情報格納枠が存在するか否かを判定し、画像情報格納枠が存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS602に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS602では、画像情報格納枠が他の情報格納枠に包含されているか否かを判定し、他の情報格納枠に包含されていないと判定したとき(No)は、ステップS604に移行して、選択記事に含まれる画像情報の情報量を算出し、ステップS606に移行する。
【0090】
ステップS606では、算出した情報量に基づいて画像情報格納枠の形状および位置を決定し、ステップS608に移行して、選択記事に含まれる画像情報を画像情報格納枠に格納し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS602で、画像情報格納枠が他の情報格納枠に包含されていると判定したとき(Yes)は、ステップS614に移行して、画像情報格納枠を削除し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0091】
次に、上記ステップS316の文字情報格納枠の決定処理を図16を参照しながら詳細に説明する。図16は、文字情報格納枠の決定処理を示すフローチャートである。
文字情報格納枠の決定処理は、上記ステップS316で実行されると、図16に示すように、まず、ステップS700に移行するようになっている。
【0092】
ステップS700では、レイアウト領域360内に文字情報格納枠が存在するか否かを判定し、文字情報格納枠が存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS702に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS702では、文字情報格納枠が他の情報格納枠に包含されているか否かを判定し、他の情報格納枠に包含されていないと判定したとき(No)は、ステップS704に移行して、選択記事に含まれる文字情報の情報量を算出し、ステップS706に移行する。
【0093】
ステップS706では、算出した情報量に基づいて文字情報格納枠の形状および位置を決定し、ステップS708に移行して、選択記事に含まれる文字情報を文字情報格納枠に格納し、ステップS710に移行する。
ステップS710では、選択記事に含まれる文字情報が文字情報格納枠に格納しきれたか否かを判定し、文字情報が文字情報格納枠に格納しきれた(フローでない)と判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0094】
一方、ステップS710で、選択記事に含まれる文字情報が文字情報格納枠に格納しきれない(フローである)と判定したとき(Yes)は、ステップS712に移行して、文字情報のうち文字情報格納枠に格納しきれなかった分について溢れ処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS702で、文字情報格納枠が他の情報格納枠に包含されていると判定したとき(Yes)は、ステップS714に移行して、文字情報格納枠を削除し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0095】
次に、上記ステップS318の分界線の決定処理を図17を参照しながら詳細に説明する。図17は、分界線の決定処理を示すフローチャートである。
分界線の決定処理は、上記ステップS318で実行されると、図17に示すように、まず、ステップS800に移行するようになっている。
ステップS800では、レイアウト領域360内に分界線が存在するか否かを判定し、分界線が存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS802に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0096】
ステップS802では、分界線によって分界すべき情報格納枠がレイアウト領域360内に存在するか否かを判定し、分界線によって分界すべき情報格納枠が存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS804に移行して、分界線によって分界すべき情報格納枠のその分界位置に分界線を設定し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0097】
一方、ステップS802で、分界線によって分界すべき情報格納枠がレイアウト領域360内に存在しないと判定したとき(No)は、ステップS806に移行して、分界線を削除し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、上記ステップS416,S512,S612,S712のフロー処理を図18を参照しながら詳細に説明する。図18は、フロー処理を示すフローチャートである。
【0098】
フロー処理は、上記ステップS416,S512,S612,S712で実行されると、図18に示すように、まず、ステップS900に移行するようになっている。
ステップS900では、オブジェクトのうち情報格納枠に格納しきれなかった分の先頭位置を算出し、ステップS902に移行して、同一記事番号のフローオブジェクトがフロー管理テーブル400に既に登録されているか否かを判定し、登録されていないと判定したとき(No)は、ステップS904に移行して、フローオブジェクトについてのレコードを生成し、生成したレコードをフロー管理テーブル400の末尾に登録し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。具体的に、ステップS904では、オーバーフロー位置をステップS900で算出した先頭位置に設定し、記事番号をフローオブジェクトのものに設定し、オーバーフロー元のページ番号を現在のページ番号に設定し、処理済フラグをクリアすることにより、フローオブジェクトについてのレコードを生成する。このことは、ステップS906の処理において同じである。
【0099】
一方、ステップS902で、同一記事番号のフローオブジェクトがフロー管理テーブル400に既に登録されていると判定したとき(Yes)は、ステップS906に移行して、フローオブジェクトについてのレコードを生成し、既に登録されているレコードを削除するとともに、生成したレコードをフロー管理テーブル400の先頭に登録し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0100】
次に、上記ステップS324の未処理フローオブジェクトの処理を図19を参照しながら詳細に説明する。図19は、未処理フローオブジェクトの処理を示すフローチャートである。
未処理フローオブジェクトの処理は、上記ステップS324で実行されると、図19に示すように、まず、ステップS1000に移行するようになっている。
【0101】
ステップS1000では、フロー管理テーブル400の先頭から順番に検索し、処理済フラグがクリアされているレコードが存在するか否かを判定し、処理済フラグがクリアされているレコードが存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS1002に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0102】
ステップS1002では、新たなページのレイアウト領域360を追加し、ステップS1004に移行して、ステップS308と同様に、フローオブジェクト格納枠の形状および位置を決定する処理を実行し、ステップS1006に移行して、ステップS318と同様に、分界線の位置を決定する処理を実行し、ステップS1008に移行する。
【0103】
ステップS1008では、レイアウト領域360内に未処理の情報格納枠が存在するか否かを判定し、未処理の情報格納枠が存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS1004に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、ステップS1000に移行する。
次に、上記実施の形態の動作を説明する。
【0104】
まず、ディジタルコンテンツを配信するために必要な情報を登録する場合を説明する。
ユーザがディジタルコンテンツの配信を希望する場合、ユーザは、ユーザ端末200において、WWWブラウザによりコンテンツ配信端末100にアクセスし、ユーザ登録要求を入力する。
【0105】
ユーザ端末200では、ユーザ登録要求が入力されると、コンテンツ配信端末100との通信により、必要なユーザ情報を入力すべき要求がユーザに対して行われる。ここで、ユーザは、その入力要求に応じて、ユーザ情報として、メインカテゴリ、サブカテゴリ、ユーザID、パスワード、配信先アドレス、配信日、配信時刻、レイアウトNo.、最大ページ数、フォントサイズを入力すると、それらユーザ情報がコンテンツ配信端末100に送信される。
【0106】
コンテンツ配信端末100では、登録要求に伴ってユーザ情報を受信すると、ステップS100〜S114を経て、受信したユーザ情報がユーザプロファイルテーブル300に登録される。
次に、ユーザプロファイルテーブル300を参照してディジタルコンテンツを配信する場合を説明する。
【0107】
コンテンツ配信端末100では、ユーザプロファイルテーブル300を参照してディジタルコンテンツを配信すべき日時になると、ステップS204,S20を経て、ユーザプロファイルテーブル300からカテゴリNo.が読み出され、読み出されたカテゴリNo.をもとにコンテンツ登録DB42のディジタルコンテンツを検索して、そのカテゴリNo.と一致するカテゴリNo.が付されたディジタルコンテンツが索出される。次いで、ステップS208〜S212を経て、ユーザプロファイルテーブル300からレイアウトNo.が読み出され、レイアウトNo.対応テーブル330を参照して、読み出されたレイアウトNo.に対応するレイアウト定義ファイルがユーザ情報登録DB40から読み出され、読み出されたレイアウト定義ファイルに基づいて、索出されたディジタルコンテンツについて出力レイアウトが決定されてディジタルコンテンツが作成される。
【0108】
レイアウトの過程を、図6の基本的なレイアウトを用いてレイアウトを行う場合を例にとって、図20を参照しながら詳細に説明する。図20は、図6の基本的なレイアウトに基づいてレイアウトを行う一例を説明するための図である。
レイアウトの過程では、ステップS300〜S310を経て、固定線の位置、固定文字情報の形状および位置、並びに固定画像情報の形状および位置がその順で決定され、所定の優先順位に基づいて、ステップS206で索出されたディジタルコンテンツのなかからレイアウト領域360に配置すべき記事が選択される。
【0109】
次いで、選択記事にタイトル情報が含まれている場合には、レイアウト領域360内にタイトル情報格納枠362が存在するので、ステップS312を経て、選択記事に基づいてタイトル情報格納枠362の形状および位置を決定する処理が実行される。このタイトル情報格納枠の決定処理では、ステップS500〜S508を経て、選択記事に含まれるタイトル情報の情報量が算出され、算出された情報量に基づいてタイトル情報格納枠362の形状および位置が決定され、選択記事に含まれるタイトル情報がタイトル情報格納枠362に格納される。図20の例のように、タイトルが比較的短い場合は、タイトル情報がちょうど収まるようにデフォルトのタイトル情報格納枠362を上方向に変形する。
【0110】
次いで、選択記事に画像情報が含まれている場合には、レイアウト領域360内に画像情報格納枠364が存在するので、ステップS314を経て、選択記事に基づいて画像情報格納枠364の形状および位置を決定する処理が実行される。この画像情報格納枠の決定処理では、ステップS600〜S608を経て、選択記事に含まれる画像情報の情報量が算出され、算出された情報量に基づいて、他の情報格納枠と重なり合わないように画像情報格納枠364の形状および位置が決定され、選択記事に含まれる画像情報が画像情報格納枠364に格納される。図20の例のように、画像の高さが幅に比して大きくかつ右寄せの指定がある場合は、タイトル情報格納枠362と重なり合わない最小限の位置までデフォルトの画像情報格納枠364を下方向(または可能であれば上方向)に変形した上で、その変形後の位置を上方向の移動上限として、画像情報格納枠364を、画像のアスペクト比を保持しつつ右方向に変形する。これにより、画像のアスペクト比を保持しつつ、許容し得る最大のサイズで画像を掲載することができる。
【0111】
次いで、選択記事にさらに画像情報が含まれている場合には、レイアウト領域360内に画像情報格納枠368が存在するので、上記同様の要領で、ステップS600〜S608を経て、選択記事に含まれる画像情報が画像情報格納枠368に格納される。図20の例のように、画像の幅が高さに比して大きい場合は、画像情報格納枠368を、そのデフォルトの幅および画像のアスペクト比を保持しつつ下方向(または上方向)に変形する。
【0112】
次いで、選択記事に文字情報が含まれている場合には、レイアウト領域360内に文字情報格納枠366が存在するので、ステップS316を経て、選択記事に基づいて文字情報格納枠366の形状および位置を決定する処理が実行される。この文字情報格納枠の決定処理では、ステップS700〜S710を経て、他の情報格納枠と重なり合わないように選択記事に含まれる文字情報の情報量が算出され、算出された情報量に基づいて、文字情報格納枠366の形状および位置が決定され、選択記事に含まれる文字情報が文字情報格納枠366に格納される。図20の例のように、文字情報格納枠366の右上部分が画像情報格納枠364と重なり合っている場合は、文字情報格納枠366は、画像情報格納枠364と重なり合う部分とそうでない部分とで上下2つの枠に分割される。分割された文字情報格納枠366のうち上側部分は、その位置を下方向および左方向の移動上限として、画像情報格納枠364と重なり合わない最小限の位置まで左方向に変形するとともに、タイトル情報格納枠362と重なり合わない最小限の位置まで下方向(または可能であれば上方向)に変形する。また、分割された文字情報格納枠366のうち下側部分は、その位置を上方向の移動上限として、画像情報格納枠368と重なり合わない最小限の位置まで上方向に変形する。そして、選択記事に含まれる文字情報は、まず、分割された文字情報格納枠366のうち上側部分に格納され、格納しきれなかった分は、分割された文字情報格納枠366のうち下側部分に格納される。これにより、他の情報格納枠と重なり合っても文字情報格納枠366を分割することで文字情報を効率的に格納することができるとともに、分割しても枠間の内容の連続性を保つことができる。
【0113】
そして、選択記事にさらに文字情報が含まれている場合には、レイアウト領域360内に文字情報格納枠370が存在するので、上記同様の要領で、ステップS700〜S710を経て、選択記事に含まれる文字情報が文字情報格納枠370に格納される。図20の例のように、文字情報の文字数が十分にある場合は、文字情報格納枠370が変形せずデフォルトのままで取り扱われる。
【0114】
なお、図20の例では、フローオブジェクトが存在しないので、フローオブジェクト格納枠372は削除される。
次に、レイアウトの過程を、図6の基本的なレイアウトを用いてレイアウトを行う場合を例にとって、図21を参照しながら詳細に説明する。図21は、図6の基本的なレイアウトに基づいてレイアウトを行う他の一例を説明するための図である。
【0115】
レイアウトの過程では、ステップS300〜S310を経て、固定線の位置、固定文字情報の形状および位置、並びに固定画像情報の形状および位置がその順で決定され、所定の優先順位に基づいて、ステップS206で索出されたディジタルコンテンツのなかからレイアウト領域360に配置すべき記事が選択される。
【0116】
次いで、フローオブジェクトが存在する場合には、レイアウト領域360内にフローオブジェクト格納枠372が存在するので、ステップS308を経て、フローオブジェクト格納枠372の形状および位置を決定する処理が実行される。このフローオブジェクト格納枠の決定処理では、ステップS400〜S412を経て、フローオブジェクトが読み出され、読み出されたフローオブジェクトの情報量が算出され、算出された情報量に基づいてフローオブジェクト格納枠372の形状および位置が決定され、読み出されたフローオブジェクトがフローオブジェクト格納枠372に格納される。図21の例のように、フローオブジェクトが画像情報であり、画像の幅が高さに比して大きい場合は、フローオブジェクト格納枠372を、画像のアスペクト比を保持しつつ下方向(または上方向)に変形する。
【0117】
次いで、選択記事にタイトル情報が含まれている場合には、レイアウト領域360内にタイトル情報格納枠362が存在するので、上記同様の要領で、ステップS500〜S508を経て、選択記事に含まれるタイトル情報がタイトル情報格納枠362に格納される。図21の例のように、タイトルが比較的長い場合は、タイトル情報がちょうど収まるようにデフォルトのタイトル情報格納枠362を下方向に変形する。
【0118】
次いで、選択記事に画像情報が含まれている場合には、レイアウト領域360内に画像情報格納枠364が存在するので、上記同様の要領で、ステップS600〜S608を経て、選択記事に含まれる画像情報が画像情報格納枠364に格納される。図21の例のように、画像の幅が高さに比して大きい場合は、タイトル情報格納枠362と重なり合わない最小限の位置までデフォルトの画像情報格納枠364を下方向に変形した上で、その変形後の位置を上方向の移動上限として、画像情報格納枠364を、画像のアスペクト比を保持しつつ上方向に変形する。
【0119】
次いで、選択記事にさらに画像情報が含まれている場合には、レイアウト領域360内に画像情報格納枠368が存在するので、上記同様の要領で、ステップS600〜S608を経て、選択記事に含まれる画像情報が画像情報格納枠368に格納される。図21の例のように、画像の幅が高さに比して大きい場合は、画像情報格納枠368を、そのデフォルトの幅および画像のアスペクト比を保持しつつ下方向(または上方向)に変形する。
【0120】
次いで、選択記事に文字情報が含まれている場合には、レイアウト領域360内に文字情報格納枠366が存在するので、上記同様の要領で、ステップS700〜S710を経て、選択記事に含まれる文字情報が文字情報格納枠366に格納される。図21の例では、画像情報格納枠364,368と重なり合わない最小限の位置までデフォルトの文字情報格納枠366を下方向および上方向に変形した上で、その変形後の位置を上方向の移動上限として、文字情報がちょうど収まるように文字情報格納枠366を上方向に変形する。
【0121】
そして、選択記事にさらに文字情報が含まれている場合には、レイアウト領域360内に文字情報格納枠370が存在するので、上記同様の要領で、ステップS700〜S710を経て、選択記事に含まれる文字情報が文字情報格納枠370に格納される。図21の例では、タイトル情報格納枠362およびフローオブジェクト格納枠372と重なり合わない最小限の位置までデフォルトの文字情報格納枠370を下方向および上方向に変形した上で、文字情報がちょうど収まるように文字情報格納枠370を上方向に変形する。
【0122】
以上により、図6の基本的なレイアウトを用いてレイアウトを行う場合においては、図20のレイアウト結果および図21のレイアウト結果を比較すると、掲載する記事の情報量がそれぞれ異なっているにもかかわらず、いずれも、図6の基本的なレイアウトをある程度継承していることが分かる。
次に、レイアウトの過程を、図7の基本的なレイアウトを用いてレイアウトを行う場合を例にとって、図22を参照しながら詳細に説明する。図22は、図7の基本的なレイアウトに基づいてレイアウトを行う一例を説明するための図である。
【0123】
レイアウトの過程では、ステップS300〜S310を経て、固定線の位置、固定文字情報の形状および位置、並びに固定画像情報の形状および位置がその順で決定され、所定の優先順位に基づいて、ステップS206で索出されたディジタルコンテンツのなかからレイアウト領域360に配置すべき記事が選択される。
【0124】
次いで、選択記事にタイトル情報が含まれている場合には、レイアウト領域360内にタイトル情報格納枠374が存在するので、上記同様の要領で、ステップS500〜S508を経て、選択記事に含まれるタイトル情報がタイトル情報格納枠374に格納される。図22の例のように、タイトルが比較的短い場合は、タイトル情報がちょうど収まるようにデフォルトのタイトル情報格納枠374を上方向に変形する。
【0125】
次いで、選択記事に文字情報が含まれている場合には、レイアウト領域360内に文字情報格納枠376が存在するので、上記同様の要領で、ステップS700〜S710を経て、選択記事に含まれる文字情報が文字情報格納枠376に格納される。図22の例では、タイトル情報格納枠374と重なり合わない最小限の位置までデフォルトの文字情報格納枠376を下方向(または可能であれば上方向)に変形した上で、文字情報がちょうど収まるように文字情報格納枠376を上方向に変形する。
【0126】
ここで、レイアウト領域360内には、まだ未処理の情報格納枠380,382が存在するので、ステップS310を経て、所定の優先順位に基づいて、ステップS206で索出されたディジタルコンテンツのなかからレイアウト領域360に配置すべき新たな記事が選択される。
次いで、選択記事にタイトル情報が含まれている場合には、レイアウト領域360内にタイトル情報格納枠380が存在するので、上記同様の要領で、ステップS500〜S508を経て、選択記事に含まれるタイトル情報がタイトル情報格納枠380に格納される。図22の例のように、タイトルが比較的短い場合は、タイトル情報がちょうど収まるようにデフォルトのタイトル情報格納枠380を上方向に変形する。
【0127】
次いで、選択記事に文字情報が含まれている場合には、レイアウト領域360内に文字情報格納枠382が存在するので、上記同様の要領で、ステップS700〜S710を経て、選択記事に含まれる文字情報が文字情報格納枠382に格納される。図22の例では、タイトル情報格納枠380と重なり合わない最小限の位置までデフォルトの文字情報格納枠382を下方向(または可能であれば上方向)に変形した上で、文字情報がちょうど収まるように文字情報格納枠376を上方向に変形する。
【0128】
そして、レイアウト領域360内に分界線378が存在するので、ステップS318を経て、分界線378の位置を決定する処理が実行される。この分界線の決定処理では、ステップS800〜S804を経て、分界線378によって分界すべき情報格納枠380,382がレイアウト領域360内に存在するので、分界線378によって分界すべき情報格納枠380,382のその分界位置に分界線378が設定される。図22の例では、文字情報格納枠376とタイトル情報格納枠380との間に分界線378が配置される。
【0129】
次に、レイアウトの過程を、図7の基本的なレイアウトを用いてレイアウトを行う場合を例にとって、図23を参照しながら詳細に説明する。図23は、図7の基本的なレイアウトに基づいてレイアウトを行う他の一例を説明するための図である。
レイアウトの過程では、ステップS300〜S310を経て、固定線の位置、固定文字情報の形状および位置、並びに固定画像情報の形状および位置がその順で決定され、所定の優先順位に基づいて、ステップS206で索出されたディジタルコンテンツのなかからレイアウト領域360に配置すべき記事が選択される。
【0130】
次いで、選択記事にタイトル情報が含まれている場合には、レイアウト領域360内にタイトル情報格納枠374が存在するので、上記同様の要領で、ステップS500〜S508を経て、選択記事に含まれるタイトル情報がタイトル情報格納枠374に格納される。図23の例のように、タイトルが比較的長い場合は、タイトル情報がちょうど収まるようにデフォルトのタイトル情報格納枠374を下方向に変形する。
【0131】
次いで、選択記事に文字情報が含まれている場合には、レイアウト領域360内に文字情報格納枠376が存在するので、上記同様の要領で、ステップS700〜S710を経て、選択記事に含まれる文字情報が文字情報格納枠376に格納される。図23の例のように、文字情報の文字数が比較的長い場合は、タイトル情報格納枠374と重なり合わない最小限の位置までデフォルトの文字情報格納枠376を下方向に変形した上で、文字情報がちょうど収まるように文字情報格納枠376を上方向に変形する。
【0132】
ここで、レイアウト領域360内には、まだ未処理の情報格納枠380,382が存在するが、タイトル情報格納枠380が、形状および位置が確定した文字情報格納枠376と重なり合っているので、ステップS502,S514を経て、タイトル情報格納枠380および文字情報格納枠382が削除される。これに伴って、ステップS800,S802,S806を経て、分界線378によって分界すべき情報格納枠380,382がレイアウト領域360内に存在しないこととなるので、分界線378が削除される。
【0133】
以上により、図7の基本的なレイアウトを用いてレイアウトを行う場合においては、図22のレイアウト結果および図23のレイアウト結果を比較すると、掲載する記事の情報量がそれぞれ異なっているにもかかわらず、いずれも、図7の基本的なレイアウトをある程度継承していることが分かる。
なお、このようにディジタルコンテンツの出力レイアウトが決定されると、ステップS222,S224を経て、ユーザプロファイルテーブル300から配信先アドレスが読み出され、読み出された配信先アドレス宛に、作成されたディジタルコンテンツが配信される。
【0134】
また、レイアウトの過程で情報格納枠に格納しきれずに溢れた場合には、溢れの回数が1回目のフローオブジェクトについては、ステップS900〜S904を経て、フロー管理テーブル400の末尾にそのレコードが登録される。そして、未処理のフローオブジェクトについては、ステップS400〜S412を経て、フロー管理テーブル400の先頭から順番に処理されていく。ただし、未処理のフローオブジェクトを処理した結果、新たな情報格納枠にも格納しきれずに再び溢れた場合には、そのフローオブジェクトについては、ステップS900,S902,S906を経て、例外的にフロー管理テーブル400の先頭にそのレコードが登録される。
【0135】
また、ステップS210で読み出されたレイアウト定義ファイルのすべてのページについてレイアウト領域360を処理した後に、未処理のフローオブジェクトが存在する場合には、未処理のフローオブジェクトが存在しなくなるまで、ステップS1002〜S1008を繰り返し経て、新たなページのレイアウト領域360が追加され、フローオブジェクト格納枠の形状および位置を決定する処理が実行され、分界線の位置を決定する処理が実行される。
【0136】
このようにして、本実施の形態では、コンテンツ配信端末100は、例えば、図6の基本的なレイアウトにおいて、文字情報格納枠366,370に文字情報が格納しきれないときは、文字情報格納枠366,370が属するページよりも後方のページに属するフローオブジェクト格納枠にフローオブジェクトを格納するようになっている。
【0137】
これにより、文字情報が大きく文字情報格納枠366,370に格納しきれない場合は、フローオブジェクトが他のフローオブジェクト格納枠に格納されるので、文字情報格納枠366,370の形状等が文字情報の大きさによって影響される可能性が少なくなるとともに、いずれの文字情報格納枠についても文字情報の掲載がその大きさによらず可能となる。したがって、従来に比して、文字情報の内容、情報量、論理構造によって、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性を低減することができるとともに、情報の掲載順序に関して自由度を比較的向上することができる。
【0138】
また、文字情報の後段部分(フローオブジェクト)が前段部分よりも後方のページに配置されることとなるので、比較的見やすい出力レイアウトでディジタルコンテンツを作成することができる。
さらに、本実施の形態では、コンテンツ配信端末100は、例えば、図6の基本的なレイアウトにおいて、文字情報格納枠366,370に文字情報が格納しきれないときは、フローオブジェクトについての記事番号およびオーバーフロー位置をフロー管理テーブル400に登録し、フローオブジェクトをフローオブジェクト格納枠に格納するときは、記事番号およびオーバーフロー位置をフロー管理テーブル400から読み出し、読み出した記事番号およびオーバーフロー位置に基づいて、フローオブジェクト格納枠にフローオブジェクトを格納するようになっている。
【0139】
これにより、フローオブジェクトをある程度規則的に配置することができるので、さらに見やすい出力レイアウトでディジタルコンテンツを作成することができる。
さらに、本実施の形態では、コンテンツ配信端末100は、フロー管理テーブル400への登録をその末尾から行い、フロー管理テーブル400からの読出をその先頭から行うようになっている。
【0140】
これにより、フローオブジェクトをより規則的に配置することができるので、さらに見やすい出力レイアウトでディジタルコンテンツを作成することができる。
さらに、本実施の形態では、コンテンツ配信端末100は、同一の文字情報についてフロー管理テーブル400への登録が2回目以降のフローオブジェクトについては、フロー管理テーブル400への登録をその先頭から行うようになっている。
【0141】
これにより、同一の文字情報について登録が2回目以降のフローオブジェクトを優先的に処理することができるので、文字情報の内容が幅広いページ数にわたって分散配置されるのをある程度防止することができる。
さらに、本実施の形態では、コンテンツ配信端末100は、フローオブジェクトの末尾をフローオブジェクト格納枠に格納したときは、処理済フラグをセットし、フローオブジェクトをフローオブジェクト格納枠に格納するときは、処理済フラグがクリアされているレコードの記事番号およびオーバーフロー位置をフロー管理テーブル400から読み出すようになっている。
【0142】
これにより、フロー管理テーブル400を用いたフローオブジェクトの処理が比較的容易となる。
さらに、本実施の形態では、コンテンツ配信端末100は、レイアウト定義ファイルにより定義されるすべてのレイアウト領域360に記事を配置した場合に、未処理のフローオブジェクトが存在するときは、新たなレイアウト領域360を追加し、追加した新たなレイアウト領域360にフローオブジェクト格納枠を配置し、配置したフローオブジェクト格納枠に未処理のフローオブジェクトを格納するようになっている。
【0143】
これにより、掲載すべきディジタルコンテンツの漏れを少なくすることができる。
さらに、本実施の形態では、コンテンツ配信端末100は、未処理のフローオブジェクトが存在しなくなるまで、新たなレイアウト領域360の追加、フローオブジェクトの配置およびフローオブジェクトの格納を繰り返し行うようになっている。
【0144】
これにより、掲載すべきディジタルコンテンツの漏れをさらに少なくすることができる。
さらに、本実施の形態では、コンテンツ配信端末100は、例えば、図6の基本的なレイアウトにおいてタイトル情報格納枠362と画像情報格納枠364とに着目すると、タイトル情報格納枠362に格納する掲載情報の情報量に基づいて、タイトル情報格納枠362の形状および位置を決定し、決定した形状および位置に基づいて、タイトル情報格納枠362と重なり合う画像情報格納枠364の形状および位置を決定するようになっている。
【0145】
これにより、タイトル情報格納枠362は、レイアウト定義ファイルでのレイアウトを基礎としてレイアウトが決定され、画像情報格納枠362は、レイアウト定義ファイルでのレイアウトを基礎としつつ、タイトル情報格納枠362のレイアウト結果に依存してレイアウトが決定されるので、最終的なレイアウト結果は、レイアウト定義ファイルにより定義された基本的なレイアウトをある程度継承することができる。また、掲載情報の情報量によってタイトル情報格納枠362および画像情報格納枠362の形状および位置が決定されるので、掲載情報の情報量によらず掲載が可能となる。したがって、従来に比して、掲載情報の内容、情報量、論理構造によって、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性を低減することができるとともに、情報の掲載順序に関して自由度を比較的向上することができる。
【0146】
もちろん、これらの関係は、図6の基本レイアウトにおいて、タイトル情報格納枠362と画像情報格納枠364との間に限らず、タイトル情報格納枠362、画像情報格納枠364,368、文字情報格納枠366,370およびフローオブジェクト格納枠372との他の相互間についても同様に成立する。また、図7の基本レイアウトにおいては、タイトル情報格納枠374,380および文字情報格納枠376,382の相互間について同様に成立する。
【0147】
さらに、本実施の形態では、コンテンツ配信端末100は、例えば、図6の基本的なレイアウトにおいてタイトル情報格納枠362と画像情報格納枠364とに着目すると、図6のレイアウト定義ファイルは、タイトル情報格納枠362と画像情報格納枠364とを、それらの一部を重ね合わせてレイアウト領域360に配置した状態を定義したものである。
【0148】
これにより、画像情報格納枠364に関する変更のうちタイトル情報格納枠362のレイアウト結果に依存した変更の度合いが平均的になることが期待できるので、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性をさらに低減することができる。
もちろん、これらの関係は、図6の基本的なレイアウトにおいて、タイトル情報格納枠362と画像情報格納枠364との間に限らず、タイトル情報格納枠362と文字情報格納枠366,370との間、画像情報格納枠364と文字情報格納枠366との間、文字情報格納枠366と画像情報格納枠368との間、および文字情報格納枠370とフローオブジェクト格納枠372との間についても同様に成立する。また、図7の基本レイアウトにおいては、タイトル情報格納枠374と文字情報格納枠376との間、およびタイトル情報格納枠380と文字情報格納枠376,382との間について同様に成立する。
【0149】
さらに、本実施の形態では、コンテンツ配信端末100は、例えば、図6の基本的なレイアウトにおいて、掲載情報を格納するのに必要最小限の大きさとなるように、タイトル情報格納枠362、画像情報格納枠364,368、文字情報格納枠366,370およびフローオブジェクト格納枠372の形状を決定するようになっている。
【0150】
これにより、各情報格納枠362〜372に掲載情報を効率的に格納することができる。
さらに、本実施の形態では、コンテンツ配信端末100は、例えば、図6の基本的なレイアウトにおいてタイトル情報格納枠362と画像情報格納枠364とに着目すると、タイトル情報格納枠362の形状を決定した結果、画像情報格納枠364がタイトル情報格納枠362に包含されることとなったときは、画像情報格納枠364を削除するようになっている。
【0151】
これにより、画像情報格納枠364がタイトル情報格納枠362に包含され、画像情報格納枠364に関する変更のうちタイトル情報格納枠362のレイアウト結果に依存した変更の度合いが大きいと思われるときは、画像情報格納枠364が削除されるので、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性をさらに低減することができる。
【0152】
もちろん、これらの関係は、図6の基本レイアウトにおいて、タイトル情報格納枠362と画像情報格納枠364との間に限らず、タイトル情報格納枠362、画像情報格納枠364,368、文字情報格納枠366,370およびフローオブジェクト格納枠372との他の相互間についても同様に成立する。また、図7の基本レイアウトにおいては、タイトル情報格納枠374,380および文字情報格納枠376,382の相互間について同様に成立する。
【0153】
さらに、本実施の形態では、コンテンツ配信端末100は、例えば、図7の基本的なレイアウトにおいて文字情報格納枠376とタイトル情報格納枠380とに着目すると、文字情報格納枠376およびタイトル情報格納枠380の形状および位置を決定した結果、タイトル情報格納枠380が文字情報格納枠376と重なり合わないこととなったときは、文字情報格納枠376とタイトル情報格納枠380との分界位置に分界線378を設定し、それ以外のときは、分界線378を削除するようになっている。
【0154】
これにより、文字情報格納枠376およびタイトル情報格納枠380が適切に配置されたときのみ、文字情報格納枠376とタイトル情報格納枠380とが分界線378によって分界されるので、比較的見やすい出力レイアウトでディジタルコンテンツを作成することができる。
さらに、本実施の形態では、コンテンツ配信端末100は、例えば、図6の基本的なレイアウトにおいて、タイトル情報格納枠362、画像情報格納枠364,368および文字情報格納枠366,370の順番で、その情報格納枠の形状および位置を決定するようになっている。
【0155】
これにより、レイアウトを重視すべき順番でレイアウトを決定することができるので、比較的見やすい出力レイアウトでディジタルコンテンツを作成することができる。
さらに、本実施の形態では、コンテンツ配信端末100は、例えば、図7の基本的なレイアウトにおいて、タイトル情報格納枠380が、形状および位置が確定した他の情報格納枠と重なり合うときは、タイトル情報格納枠380およびそれに関連する文字情報格納枠382を削除するようになっている。
【0156】
これにより、比較的目に付きやすいタイトル情報格納枠380の位置を変更してまで情報が掲載されることはないので、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性をさらに低減することができる。
さらに、本実施の形態では、コンテンツ配信端末100は、ユーザ情報登録DB40のユーザ情報に基づいて、ディジタルコンテンツをコンテンツ登録DB42のなかから索出するようになっている。
【0157】
これにより、ディジタルコンテンツの選択に関してユーザの固有情報やユーザによる指定情報が参照されることから、ユーザの希望に比較的沿った内容のディジタルコンテンツを作成することができる。
さらに、本実施の形態では、コンテンツ配信端末100は、ユーザ情報登録DB40のユーザ情報に基づいて、ディジタルコンテンツの出力レイアウトを決定してディジタルコンテンツを作成するようになっている。
【0158】
これにより、出力レイアウトの決定に関してユーザの固有情報やユーザによる指定情報が参照されることから、ユーザの希望に比較的沿った出力レイアウトでディジタルコンテンツを作成することができる。上記実施の形態において、フローオブジェクトは、請求項に記載の溢れ掲載情報に対応し、記事番号は、請求項に記載の識別情報に対応し、オーバーフロー位置は、請求項に記載の先頭位置情報に対応し、処理済フラグは、請求項に記載の処理済情報に対応している。また、レイアウト定義ファイルは、請求項に記載のレイアウト定義情報に対応し、コンテンツ登録DB42は、請求項に記載のコンテンツ記憶手段に対応し、ユーザ情報登録DB40は、請求項に記載のユーザ情報記憶手段、請求項に記載のテーブル記憶手段、または請求項に記載のレイアウト定義情報記憶手段に対応している。
【0159】
また、上記実施の形態において、ステップS204,S206は、請求項に記載のコンテンツ選択手段に対応し、ステップS208〜S212は、請求項に記載のコンテンツ作成手段に対応し、フローオブジェクト格納枠は、請求項に記載の溢れ専用情報格納枠に対応している。
【0160】
なお、上記実施の形態においては、フローオブジェクトとして文字情報を取り扱うように構成したが、これに限らず、タイトル情報または画像情報を取り扱うように構成してもよい。なお、タイトル情報または画像情報は、タイトル情報格納枠または画像情報格納枠から溢れることが望ましくないので、文字情報のような溢れ処理はむしろ行わない方がレイアウトの面で好適な場合がある。
【0161】
また、上記実施の形態においては、レイアウトの過程で情報格納枠に格納しきれずに溢れた場合には、溢れが発生した情報格納枠に対して、溢れたことを示す表示を行うように構成しなかったが、これに限らず、溢れが発生した情報格納枠に、そのフローオブジェクトを参照するための案内情報(例えば、フローオブジェクト格納枠が3ページにある場合は、「Continued To Page 3」)を格納するように構成してもよい。さらにこの場合、そのフローオブジェクトを格納したフローオブジェクト格納枠へのリンク先を示すリンク先情報を案内情報と併せて格納するように構成してもよい。これにより、ディジタルコンテンツの配信を受けたユーザは、案内情報をマウス等でクリックすると、リンク先情報に基づいて、そのフローオブジェクトの配置位置に相当する箇所にジャンプし、参照することができる。
【0162】
また、上記実施の形態においては、レイアウトの過程で情報格納枠に格納しきれずに溢れた場合には、そのフローオブジェクトを格納したフローオブジェクト格納枠に対して、溢れたことを示す表示を行うように構成しなかったが、これに限らず、そのフローオブジェクトを格納したフローオブジェクト格納枠に、溢れが発生した情報格納枠のオブジェクトを参照するための案内情報(例えば、溢れが発生した情報格納枠が1ページにある場合は、「Continued From Page 1」)を格納するように構成してもよい。さらにこの場合、溢れが発生した情報格納枠へのリンク先を示すリンク先情報を案内情報と併せて格納するように構成してもよい。これにより、ディジタルコンテンツの配信を受けたユーザは、案内情報をマウス等でクリックすると、リンク先情報に基づいて、溢れが発生した情報格納枠のオブジェクトの配置位置に相当する箇所にジャンプし、参照することができる。
【0163】
また、上記実施の形態においては、例えば、図6の基本的なレイアウトにおいて、文字情報格納枠366,370に文字情報が格納しきれないときは、文字情報格納枠366,370が属するページよりも後方のページに属するフローオブジェクト格納枠にフローオブジェクトを格納するように構成したが、これに限らず、文字情報格納枠366,370が属するページと同一のページまたは必要があればそれよりも前方のページに属するフローオブジェクト格納枠にフローオブジェクトを格納するように構成してもよい。
【0164】
また、上記実施の形態においては、タイトル情報格納枠、画像情報格納枠および文字情報格納枠の順番で、その情報格納枠の形状および位置を決定するように構成したが、これに限らず、任意の順番で、情報格納枠の形状および位置を決定するように構成してもよい。また、形状および位置の決定順序をユーザ情報としてユーザプロファイルテーブル300に登録しておいてもよい。
【0165】
また、上記実施の形態においては、情報格納枠の形状および位置を動的に決定しながらレイアウトを行うように構成したが、これに限らず、レイアウト領域360内のすべての情報格納枠に一旦情報を格納してから、各情報格納枠の形状および位置を決定することによりレイアウトを行うように構成してもよい。
また、上記実施の形態においては、ユーザ情報に基づいて、ディジタルコンテンツの出力レイアウトを決定するように構成したが、これに限らず、ディジタルコンテンツに含まれる画像の数またはディジタルコンテンツに含まれる文字情報の量に基づいて、ディジタルコンテンツの出力レイアウトを決定するように構成してもよい。
【0166】
これにより、ディジタルコンテンツに含まれる画像の数またはディジタルコンテンツに含まれる文字情報の量が多かったり、また逆に少なかったりしても、比較的見やすい出力レイアウトにすることができる。
また、上記実施の形態においては、ステップS212のレイアウト処理をコンテンツ配信端末100で実行するように構成したが、これに限らず、それらレイアウト処理をユーザ端末200で実行するように構成してもよい。これにより、コンテンツ配信端末100に処理負荷が集中するのを低減することができる。
【0167】
また、上記実施の形態において、図10ないし図19のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROM32にあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM34に読み込んで実行するようにしてもよい。
【0168】
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
【0169】
また、上記実施の形態においては、本発明に係るディジタルコンテンツ作成システムおよびディジタルコンテンツ作成プログラムを、インターネット199からなるネットワークシステムに適用した場合について説明したが、これに限らず、例えば、インターネット199と同一方式により通信を行ういわゆるイントラネットに適用してもよい。もちろん、インターネット199と同一方式により通信を行うネットワークに限らず、通常のネットワークに適用することもできる。
【0170】
また、上記実施の形態においては、本発明に係るディジタルコンテンツ作成システムおよびディジタルコンテンツ作成プログラムを、図1に示すように、コンテンツ配信端末100において、ニュース等のディジタルコンテンツをユーザ端末200に配信する場合について適用したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他の場合にも適用可能である。
【0171】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るディジタルコンテンツ作成システムによれば、掲載情報が大きく情報格納枠に格納しきれない場合は、溢れ掲載情報が他の情報格納枠に格納されるので、情報格納枠の形状等が掲載情報の大きさによって影響される可能性が少なくなるとともに、いずれの情報格納枠についても掲載情報の掲載がその大きさによらず可能となる。したがって、従来に比して、掲載情報の内容、情報量、論理構造によって、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性を低減することができるとともに、情報の掲載順序に関して自由度を比較的向上することができるという効果が得られる。
【0172】
さらに、本発明に係るディジタルコンテンツ作成システムによれば、掲載情報が大きく情報格納枠に格納しきれない場合は、掲載情報の後段部分(溢れ掲載情報)が前段部分よりも後方のページに配置されることとなるので、比較的見やすい出力レイアウトでディジタルコンテンツを作成することができるという効果も得られる。
【0173】
さらに、本発明に係るディジタルコンテンツ作成システムによれば、溢れ掲載情報をある程度規則的に配置することができるので、比較的見やすい出力レイアウトでディジタルコンテンツを作成することができるという効果も得られる。
さらに、本発明に係るディジタルコンテンツ作成システムによれば、溢れ掲載情報をより規則的に配置することができるので、さらに見やすい出力レイアウトでディジタルコンテンツを作成することができるという効果も得られる。
【0174】
さらに、本発明に係るディジタルコンテンツ作成システムによれば、同一の掲載情報について登録が2回目以降の溢れ掲載情報を優先的に処理することができるので、掲載情報の内容が幅広いページ数にわたって分散配置されるのをある程度防止することができるという効果も得られる。
さらに、本発明に係るディジタルコンテンツ作成システムによれば、フロー管理テーブルを用いた溢れ掲載情報の処理が比較的容易となるという効果も得られる。
【0175】
さらに、本発明に係るディジタルコンテンツ作成システムによれば、掲載すべきディジタルコンテンツの漏れを少なくすることができるという効果も得られる。
さらに、本発明に係るディジタルコンテンツ作成システムによれば、掲載すべきディジタルコンテンツの漏れをさらに少なくすることができるという効果も得られる。
【0176】
さらに、本発明に係るディジタルコンテンツ作成システムによれば、ディジタルコンテンツの選択に関してユーザの固有情報やユーザによる指定情報が参照されることから、ユーザの希望に比較的沿った内容のディジタルコンテンツを作成することができるという効果も得られる。
さらに、本発明に係るディジタルコンテンツ作成システムによれば、出力レイアウトの決定に関してユーザの固有情報やユーザによる指定情報が参照されることから、ユーザの希望に比較的沿った出力レイアウトでディジタルコンテンツを作成することができるという効果も得られる。
【0177】
一方、本発明に係る請求項14記載のディジタルコンテンツ作成プログラムによれば、請求項1記載のディジタルコンテンツ作成システムと同等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】コンテンツ配信端末100の機能概要を示す機能ブロック図である。
【図3】コンテンツ配信端末100の構成を示すブロック図である。
【図4】ユーザプロファイルテーブル300のデータ構造を示す図である。
【図5】レイアウト定義ファイルおよびレイアウトNo.対応テーブル330のデータ構造を示す図である。
【図6】レイアウト定義ファイルのデータ構造の一部を示す図である。
【図7】レイアウト定義ファイルのデータ構造の一部を示す図である。
【図8】フロー管理テーブル400のデータ構造を示す図である。
【図9】ディジタルコンテンツおよびカテゴリNo.対応テーブル340のデータ構造を示す図である。
【図10】ユーザ登録処理を示すフローチャートである。
【図11】コンテンツ配信処理を示すフローチャートである。
【図12】自動レイアウト処理を示すフローチャートである。
【図13】フローオブジェクト格納枠の決定処理を示すフローチャートである。
【図14】タイトル情報格納枠の決定処理を示すフローチャートである。
【図15】画像情報格納枠の決定処理を示すフローチャートである。
【図16】文字情報格納枠の決定処理を示すフローチャートである。
【図17】分界線の決定処理を示すフローチャートである。
【図18】フロー処理を示すフローチャートである。
【図19】未処理フローオブジェクトの処理を示すフローチャートである。
【図20】図6の基本的なレイアウトに基づいてレイアウトを行う一例を説明するための図である。
【図21】図6の基本的なレイアウトに基づいてレイアウトを行う他の一例を説明するための図である。
【図22】図7の基本的なレイアウトに基づいてレイアウトを行う一例を説明するための図である。
【図23】図7の基本的なレイアウトに基づいてレイアウトを行う他の一例を説明するための図である。
【符号の説明】
10 コンテンツデータファイル
11,14,18 XMLパーサ
12 コンテンツデータファイル入力部
13 レイアウト定義ファイル
15 レイアウト定義ファイル入力部
16 レイアウティング部
17 描画指定ファイル
19 ラスタライズ部
100 コンテンツ配信端末
200 ユーザ端末
S1〜Sn コンテンツ提供端末
30 CPU
32 ROM
34 RAM
38 I/F
40 ユーザ情報登録DB
42 コンテンツ登録DB
300 ユーザプロファイルテーブル
330 レイアウトNo.対応テーブル
340 カテゴリNo.対応テーブル
400 フロー管理テーブル
360 レイアウト領域
362,374,380 タイトル情報格納枠
364,368 画像情報格納枠
366,370 文字情報格納枠
376,382 文字情報格納枠
372 フローオブジェクト格納枠
378 分界線
Claims (13)
- ディジタルコンテンツを記憶するためのコンテンツ記憶手段と、前記コンテンツ記憶手段のなかから前記ディジタルコンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、前記コンテンツ選択手段で選択したディジタルコンテンツの出力レイアウトを決定して前記ディジタルコンテンツを作成するコンテンツ作成手段とを備え、前記コンテンツ作成手段は、前記ディジタルコンテンツを構成する掲載情報を所定の区分でレイアウト領域に配置することにより前記ディジタルコンテンツを作成するシステムであって、
前記掲載情報を格納するための情報格納枠の大きさおよび前記レイアウト領域上での位置を複数の前記情報格納枠のそれぞれについて定義するとともに、前記複数の情報格納枠のうち第1の情報格納枠および第2の情報格納枠の大きさおよび前記レイアウト領域上での位置をそれら領域の一部が重なり合うように定義したレイアウト定義情報を記憶するレイアウト定義情報記憶手段を備え、
前記コンテンツ作成手段は、前記レイアウト定義情報記憶手段のレイアウト定義情報を参照して前記複数の情報格納枠に前記掲載情報を格納することにより前記ディジタルコンテンツを作成するようになっており、前記情報格納枠に前記掲載情報を格納するときは、前記複数の情報格納枠のうち第1の情報格納枠に格納する掲載情報の情報量に基づいて、前記第1の情報格納枠の形状又は前記レイアウト領域上での位置を決定し、決定した形状又は位置に基づいて、前記複数の情報格納枠のうち前記第1の情報格納枠と重なり合う第2の情報格納枠の形状又は前記レイアウト領域上での位置を決定するようになっており、この第2の情報格納枠に格納される掲載情報が画像である場合には、アスペクト比を保持して情報格納枠の形状を決定するようになっており、
前記情報格納枠に前記掲載情報が格納しきれないときは、前記掲載情報のうち前記情報格納枠に格納しきれなかった溢れ掲載情報を、その情報格納枠とは異なる他の情報格納枠に格納するようになっており、前記コンテンツ作成手段は、前記複数の情報格納枠に前記掲載情報を格納することにより、ページ単位のレイアウト領域を複数含んでなるディジタルコンテンツを作成するようになっており、前記情報格納枠に前記掲載情報が格納しきれないときは、その情報格納枠が属するページとは異なるページに属する情報格納枠に前記溢れ掲載情報を格納するようになっており、当該システムは、さらに、前記溢れ掲載情報を管理するためのフロー管理テーブルを記憶するためのテーブル記憶手段を備え、前記フロー管理テーブルは、前記溢れ掲載情報ごとに、その溢れ掲載情報を特定するための識別情報と、前記掲載情報のうちその溢れ掲載情報の先頭位置を特定するための先頭位置情報とを対応付けて登録可能となっており、前記コンテンツ作成手段は、前記情報格納枠に前記掲載情報が格納しきれないときは、前記溢れ掲載情報についての前記識別情報及び前記先頭位置情報を前記フロー管理テーブルに登録し、前記溢れ掲載情報を前記情報格納枠に格納するときは、前記識別情報及び前記先頭位置情報を前記フロー管理テーブルから読み出し、読み出した識別情報及び先頭位置情報に基づいて、前記異なるページに属する情報格納枠に前記溢れ掲載情報を格納するようになっていることを特徴とするディジタルコンテンツ作成システム 。 - 請求項1において、前記コンテンツ作成手段は、前記情報格納枠に前記掲載情報が格納しきれないときは、その情報格納枠が属するページよりも後方のページに属する情報格納枠に前記溢れ掲載情報を格納するようになっていることを特徴とするディジタルコンテンツ作成システム 。
- 請求項1または2において、前記コンテンツ作成手段は、前記フロー管理テーブルへの登録をその末尾から行い、前記フロー管理テーブルからの読出をその先頭から行うようになっていることを特徴とするディジタルコンテンツ作成システム 。
- 請求項3において、前記コンテンツ作成手段は、同一の掲載情報について前記フロー管理テーブルへの登録が2回目以降の溢れ掲載情報については、前記フロー管理テーブルへの登録をその先頭から行うようになっていることを特徴とするディジタルコンテンツ作成システム 。
- 請求項1乃至4のいずれかにおいて、前記フロー管理テーブルは、前記識別情報及び前記先頭位置情報のほか、前記溢れ掲載情報の格納がすべて完了したか否かを示す処理済情報と対応付けて登録可能となっており、
前記コンテンツ作成手段は、前記溢れ掲載情報の末尾を前記情報格納枠に格納したときは、前記処理済情報を、前記溢れ掲載情報の格納がすべて完了したことを示す状態に設定し、前記溢れ掲載情報を前記情報格納枠に格納するときは、前記溢れ掲載情報の格納がすべて完了したことを示す状態となっていない処理済情報に対応する前記識別情報及び前記先頭位置情報を前記フロー管理テーブルから読み出すようになっていることを特徴とするディジタルコンテンツ作成システム 。 - 請求項1乃至5のいずれかにおいて、前記複数の情報格納枠を前記レイアウト領域に配置した状態を定義したレイアウト定義情報を記憶するためのレイアウト定義情報記憶手段を備え、
前記コンテンツ作成手段は、前記レイアウト定義情報記憶手段のレイアウト定義情報により定義されるすべてのレイアウト領域に前記掲載情報を配置した場合に、前記情報格納枠に格納していない未処理の溢れ掲載情報が存在するときは、新たなレイアウト領域を追加し、追加した新たなレイアウト領域に前記情報格納枠を配置し、配置した情報格納枠に前記未処理の溢れ掲載情報を格納するようになっていることを特徴とするディジタルコンテンツ作成システム 。 - 請求項6において、前記コンテンツ作成手段は、前記未処理の溢れ掲載情報が存在しなくなるまで、前記追加、前記配置及び前記格納を繰り返し行うようになっていることを特徴とするディジタルコンテンツ作成システム 。
- 請求項1乃至7のいずれかにおいて、前記複数の情報格納枠は、前記溢れ掲載情報を専用に格納するための溢れ専用情報格納枠を含むことを特徴とするディジタルコンテンツ作成システム 。
- 請求項8において、前記コンテンツ作成手段は、同一ページにおいて、前記複数の情報格納枠のうち前記溢れ専用情報格納枠以外のものに前記掲載情報を格納するよりも先に、前記溢れ専用情報格納枠に前記溢れ掲載情報を格納するようになっていることを特徴とするディジタルコンテンツ作成システム 。
- 請求項9において、既に形状が決定している他の情報格納枠と重なり合わないように、情報格納枠の形状、位置を決定した後に、掲載情報を格納するようになっていることを特徴とするディジタルコンテンツ作成システム。
- 請求項1乃至10のいずれかにおいて、ユーザに関するユーザ情報を記憶するためのユーザ情報記憶手段を備え、
前記コンテンツ選択手段は、前記ユーザ情報記憶手段のユーザ情報に基づいて、前記コンテンツ記憶手段のなかから前記ディジタルコンテンツを選択するようになっていることを特徴とするディジタルコンテンツ作成システム 。 - 請求項1乃至10のいずれかにおいて、ユーザに関するユーザ情報を記憶するためのユーザ情報記憶手段を備え、前記コンテンツ作成手段は、前記ユーザ情報記憶手段のユーザ情報に基づいて、前記コンテンツ選択手段で選択したディジタルコンテンツの出力レイアウトを決定するようになっていることを特徴とするディジタルコンテンツ作成システム 。
- ディジタルコンテンツを記憶するためのコンテンツ記憶手段と、前記コンテンツ記憶手段のなかから前記ディジタルコンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、前記コンテンツ選択手段で選択したディジタルコンテンツの出力レイアウトを決定して前記ディジタルコンテンツを作成するコンテンツ作成手段と、前記溢れ掲載情報を管理するためのフロー管理テーブルを記憶するためのテーブル記憶手段と、掲載情報を格納するための情報格納枠の大きさおよびレイアウト領域上での位置を複数の前記情報格納枠のそれぞれについて定義するとともに、前記複数の情報格納枠のうち第1の情報格納枠および第2の情報格納枠の大きさおよび前記レイアウト領域上での位置をそれら領域の一部が重なり合うように定義したレイアウト定義情報を記憶するレイアウト定義情報記憶手段を備え、前記コンテンツ作成手段は、前記ディジタルコンテンツを構成する掲載情報を所定の区分でレイアウト領域に配置することにより前記ディジタルコンテンツを作成する、コンピュータシステムからなるディジタルコンテンツ作成システムに、
前記レイアウト定義情報記憶手段のレイアウト定義情報を参照して前記複数の情報格納枠に前記掲載情報を格納することにより前記ディジタルコンテンツを作成する機能、
前記情報格納枠に前記掲載情報を格納するときは、前記複数の情報格納枠のうち第1の情報格納枠に格納する掲載情報の情報量に基づいて、前記第1の情報格納枠の形状又は前記レイアウト領域上での位置を決定し、決定した形状又は位置に基づいて、前記複数の情報格納枠のうち前記第1の情報格納枠と重なり合う第2の情報格納枠の形状又は前記レイアウト領域上での位置を決定する機能、
この第2の情報格納枠に格納される掲載情報が画像である場合には、アスペクト比を保持して情報格納枠の形状を決定する機能、
前記情報格納枠に前記掲載情報が格納しきれないときは、前記掲載情報のうち前記情報格納枠に格納しきれなかった溢れ掲載情報を、その情報格納枠とは異なる他の情報格納枠に格納する機能、
前記複数の情報格納枠に前記掲載情報を格納することにより、ページ単位のレイアウト領域を複数含んでなるディジタルコンテンツを作成する機能、
前記情報格納枠に前記掲載情報が格納しきれないときは、その情報格納枠が属するページとは異なるページに属する情報格納枠に前記溢れ掲載情報を格納する機能、
前記フロー管理テーブルは、前記溢れ掲載情報ごとに、その溢れ掲載情報を特定するための識別情報と、前記掲載情報のうちその溢れ掲載情報の先頭位置を特定するための先頭位置情報とを対応付けて登録可能となっており、前記情報格納枠に前記掲載情報が格納しきれないときは、前記溢れ掲載情報についての前記識別情報及び前記先頭位置情報を前記フロー管理テーブルに登録し、前記溢れ掲載情報を前記情報格納枠に格納するときは、前記識別情報及び前記先頭位置情報を前記フロー管理テーブルから読み出し、読み出した識別情報及び先頭位置情報に基づいて、前記異なるページに属する情報格納枠に前記溢れ掲載情報を格納する機能、
を実現するためのディジタルコンテンツ作成プログラム。
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