JP5335495B2 - 情報処理装置、画像データ生成方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
企業の業務システムが大規模化し、「見積書」や「申請書」をはじめとする印刷業務で扱うフォームの種類、並びにフォームに対応するデータ量が膨大になる中、フォームに対する保守・管理面や印刷処理に伴うコスト面から以下の要望が非常に強く求められている。
図27において、例えば、納品伝票を複合フォームファイル2704として作成する場合、他のフォームでも使用可能となる表題部分2701や、固定的な文字・図形等の部分2703を夫々部品フォーム(フォーム情報ファイル)として作成しておく。そして、これらの部品フォーム(表題部分2701、固定的な文字・図形等の部分2703)と、データ量に応じて行の高さが変化する形式の表図形のフォーム2702とを重ね合わせることで、複合フォームファイル2704の作成を実現できる。尚、以下の説明では、データ量に応じて行の高さが変化する形式の表図形を、必要に応じて行高可変型表図形または可変図形と称する。
図28に示すような複合フォーム設計画面2801をユーザが操作して部品フォームを指定・追加することで複合フォームファイル2704が作成される。このとき、複数の部品フォームで作成された複合フォームファイルが複合フォーム設計画面2801上に表示される。
図29において、複合フォーム2901内に、可変図形に対応するフィールドデータ2902のデータを格納した結果、フィールドデータ2902の最終行の特記事項欄に格納されるデータを収めるために、その行の高さが大きくなる。このため、オーバレイ印刷を行うことにより得られる仕上がりの画像2903において、可変図形2904と、他の図形2905とが重なってしまう。
以下に、図面を参照しながら、本発明の第1の実施形態について説明する。
オーバレイ印刷では、レーザプリンタ等のページプリンタが持つページ登録又はフォーム登録と呼ばれる機能が使用される。例えば、フォーム内の原稿用紙形式の枠線等をフォーム情報として予め登録し、これを、ページプリンタを利用してテキスト形式のデータ(フィールドデータ)と共に印刷する場合を考える。この場合、ページ情報呼び出し又はフォーム情報呼び出しと呼ばれる機能を使用することにより、前記フォーム情報と前記フィールドデータとを重ね合わせて(合成して)印刷することができる。このような重ね合わせ印刷のことをオーバレイ印刷と定義している。
フォーム情報は、専用のフォーム情報設計システムを利用して作成される。また、フォーム情報は、フィールドデータに依存しない固定的な図形(フォーム図形)と、受け取ったフィールドデータを、ユーザによって指定された出力書式に従い表示する図形(フィールド図形)とを有して構成されているのが一般的である。
図1において、コンピュータシステムの装置全体を制御するCPU105は、主記憶装置であるCS106(CS:Central Storage)に記憶されている制御プログラムに従い装置の動作を制御する。また、CS106は、アプリケーションプログラムを記憶して実行するためのメモリ領域でもある。アプリケーションプログラムは、外部記憶制御装置であるASC107(ASC:Auxiliary Storage Controller)を介し外部記憶装置であるASU108(ASU:Auxiliary Storage Unit)からロードされる。後述するフォーム情報設計システム及びオーバレイ印刷システムは、このメモリ領域中に存在する。CS106上の制御プログラムや各種アプリケーションプログラムは、以下の二つの装置からの指示によって操作される。
第二の装置は、ネットワークを介して接続された外部のコンピュータシステムからの指示情報を本コンピュータシステムに取り込むネットワーク接続機構であるNIC104(NIC:Network Interface Controller)である。ネットワークとしては、LANやWAN等が挙げられる。
尚、システムバス(System Bus)111は、TCU103、CPU105、CS106、ASC107、IOC109等の間のデータ、及びプログラム命令の転送等が行われる経路である。
図2において、フォーム情報設計システム201は、図1に示したCS106上に存在する。CPU105は、フォーム情報設計システム201内の後述するユーザインタフェース部206(全体制御プログラム)の処理結果に基づいて、以下のものを制御する。すなわち、CPU105は、後述するフォーム情報バッファ202、表示制御部203(表示制御プログラム)、描画制御部204(描画制御プログラム)、及びファイル入出力部205(ファイル入出力制御プログラム)を制御する。
図3において、オーバレイ印刷システム301は、図1に示したCS106上に存在する。CPU105は、オーバレイ印刷システム301内の後述するオーバレイ印刷制御部304の処理結果に基づいて、以下のものを制御する。すなわち、CPU105は、後述するファイル入出力部302(ファイル入出力制御プログラム)、ユーザインタフェース部303(制御プログラム)、及びプリンタドライバ部305(プリンタ制御プログラム)を制御する。
図4は、複合フォームファイル208の作成と、複合フォームファイル208内の可変図形に対するページ制御設定を行う際のフォーム情報設計システム201における処理の一例を説明するフローチャートである。なお、本願ではCPU105が各フローチャートに関する制御プログラムを実行することで、フローチャートの各ステップが実行される。
次に、CPU105は、複合フォームファイル208内の可変図形に対するページ制御設定が完了したか否かを判断する(ステップS402)。
ステップS402において、複合フォームファイル208内の可変図形に対するページ制御設定が完了していないと判断された場合、次の処理が行われる。すなわち、CPU105は、可変図形に対するページ制御設定を行うためのダイアログを表示装置101上に表示し、このダイアログに対するユーザの操作に基づいて可変図形に対するページ制御設定を行う(ステップS403)。
図5は、可変図形に対するページ制御設定の設定情報を設定するためのダイアログの一例を示す図である。図5に示すダイアログ501では、チェックボックス502により、可変図形に対するページ制御の実行有無を設定できる。また、ページ制御設定欄503により、各ページ制御処理の実行有無と、各ページ制御処理の優先順位とを設定できる。図5に示すページ制御設定欄503の例では、チェックボックスがチェックされているページ制御処理を上から順に実行することが示されている。また、ラジオボタン504a、504bの何れかを選択することにより、後述するページ制御処理を実行しても、可変図形とその他の図形との重なりが解消されない場合の処理を選択することができる。
図7は、可変図形の見出し行の高さを縮小するページ制御処理の詳細を設定するためのダイアログの一例を示す図である。図7に示すダイアログ701は、ダイアログ501の見出し行タブをユーザが押下することにより表示される。
図9は、可変図形の外枠線の線幅を変更するページ制御処理の詳細を設定するためのダイアログの一例を示す図である。図9に示すダイアログ901は、ダイアログ501の外枠線タブをユーザが押下することにより表示される。
以上の図6〜図10に示すダイアログ601〜1001に対する設定を行うことにより、ページ制御処理毎の詳細設定を行うことができる。
そして、ステップS402において、可変図形に対するページ制御設定が完了したと判断されると、CPU105は、ステップS401で作成した複合フォームファイル208を保存するか否かを判断する(ステップS404)。この判断は、図28に示した複合フォーム設計画面2801に対するユーザの操作等に基づいて行うことができる。また、この判定を行わずに、ステップS401で作成した複合フォームファイル208を無条件で保存するようにしてもよい。
ステップS1111において、ユーザからオーバレイ印刷指示がないと判断された場合には、図11のフローチャートによる処理を終了する。
一方、ステップS1111において、ユーザからオーバレイ印刷指示がされたと判断された場合、CPU105は、該当する複合フォームファイル208を読み出す(ステップS1112)。そして、CPU105は、複合フォームファイル208内に可変図形が存在するか否かを判断する(ステップS1113)。具体的にはフォームファイル内の各図形の属性を判断することでS1113が実現される。
一方、ステップS1113において、複合フォームファイル208内に可変図形が存在していると判断された場合には、次の処理が行われる。すなわち、CPU105は、図4のステップS403で行われた「可変図形に対するページ制御設定」の内容を取得する(ステップS1114)。そして、CPU105は、該当するフィールドデータファイル309を読み出し、オーバレイ印刷処理を行う(ステップS1115、S1116)。
最初にCPU105は、該当するフィールドデータファイル309から1ページ分のデータを取得する(ステップS1201)。次に、CPU105は、ステップS1201で取得したフィールドデータを複合フォームファイル208内の可変図形に割り当てる(ステップS1202)。ここで、S1201で取得したデータを複合フォームファイル208内の可変図形に割り当てることにより、当該可変図形の領域を設計時よりも大きくする必要がある場合、CPU105は当該領域を取得したデータに応じて大きくする。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS1202の処理を行うことにより、第1の変更手段、合成手段の一例が実現される。
次に、CPU105は、ステップS1202においてデータを割り当てたことにより、可変図形の大きさが、設計時に定義された可変図形の大きさに比べて大きくなったか否かを判断する(ステップS1203)。具体的には可変図形の設計時のサイズと、S1202により変更された可変図形のサイズとを比較することによりS1203が実現される。
一方、ステップS1203において、可変図形の大きさが、設計時に定義された可変図形の大きさに比べて大きくなった場合、CPU105は、可変図形が、他の図形と重なったか否かを判断する(ステップS1204)。具体的には各図形が備える座標値を用いることでS1204の処理が実現される。
ステップS1204において、他の図形と重ならなかったと判断された場合、CPU105は、オーバレイ印刷用のページデータをサイズ変更後の可変図形を使って生成する(ステップS1209)。
ステップS1205において、可変図形に対するページ制御設定が有効でないと判断された場合、CPU105は、エラー処理を行い(ステップS1215)、図12(図11)のフローチャートによる処理を終了する。エラー処理としては、例えば、図形が重なることにより印刷結果が不適切になることをユーザに報知する処理が挙げられる。このようにすれば、ユーザは、オーバレイ印刷の結果を見なくても、適切な印刷結果が得られないことを知ることができる。
ステップS1208において、可変図形が他の図形と重なっていないと判断された場合、CPU105は、オーバレイ印刷用のページデータをステップS1207で行われたページ制御処理の結果を使って生成する(ステップS1209)。
一方、ステップS1208において、可変図形が依然として他の図形と重なっていると判断された場合には、次の処理が行われる。すなわち、CPU105は、図4のステップS403において、ページ設定処理をしても図形が重なる場合の後処理として、エラー処理と、改ページをして重なった部分を次のページに表示する処理との何れが選択されたかを判断する(ステップS1210)。すなわち、CPU105は、図5に示したダイアログ501のラジオボタン504a、504bの何れが選択されたのかを判断する。
一方、ステップS1210において、ページ設定処理をしても図形が重なる場合の後処理として、エラー処理が選択されていると判断された場合、CPU105は、エラー処理を行い(ステップS1215)、図12のフローチャートによる処理を終了する。
そして、CPU105は、ステップS1212で更新したデータ解析位置がファイル終端であるか否かを判断する(ステップS1213)。ステップS1213において、ステップS1212で更新したデータ解析位置がファイル終端であると判断された場合には、図12のフローチャートによる処理を終了する。
一方、ステップS1213において、ステップS1212で更新したデータ解析位置がファイル終端でないと判定された場合には、CPU105は、処理対象のページを次のページに移動する(改ページ処理を行う)。そして、ステップS1201に戻り、次のページに対するページデータを作成するための処理を行う。このように本実施形態では、ステップS1207のページ制御処理を1ページ単位で行うようにしている。ただし、必ずしもこのようにする必要はなく、例えば、ページ制御処理を複数ページ単位で行うようにしてもよい。
図13は、図12のステップS1207におけるページ制御処理のうち、可変図形の展開方向における用紙の有効印字領域を拡張するページ制御処理の詳細を説明するフローチャートである。この処理は、図4のステップS403で行った「可変図形に対するページ制御設定」のうち、図6に示したダイアログ601に対する操作に基づく設定の内容をもとに行われる。
最初にCPU105は、可変図形の展開方向における用紙の有効印字領域を拡張するページ制御処理が有効であるか否かを判断する(ステップS1301)。この判断は、例えば、図6に示したダイアログ601のチェックボックス602がチェックされたか否かによって行うことができる。
一方、ステップS1301において、可変図形の展開方向における用紙の有効印字領域を拡張するページ制御処理が有効であると判断された場合、CPU105は、ページ制御フラグの値が「1」であるか否かを判断する(ステップS1302)。このように本実施形態では、例えば、ステップS1301の処理を行うことにより判定手段の一例が実現される。
ステップS1302において、ページ制御フラグの値が「1」であると判断された場合、CPU105は、ページ制御処理が完了したものとみなし、図13のフローチャートによる処理(図12のステップS1207の処理)を終了する。
図14は、可変図形の展開方向における用紙の有効印字領域を拡張するページ制御処理を実行する前と実行した後のレイアウトを示す図である。図14に示す例では、ステップS1303において重なり高さ1401が算出される。
次に、CPU105は、可変図形の展開方向における用紙の有効印字領域の拡張量の決定方法を判断する(ステップS1304)。すなわち、当該拡張量を自動で決定するのか、それとも、ユーザにより指定された量とするのかを判断する。この判断は、図6に示したダイアログ601のラジオボタン603a、603bの何れかが選択されたか否かによって行われる。
一方、ステップS1304において、前記拡張量の決定方法がユーザによる指定であると判断された場合、CPU105は、可変図形の展開方向における用紙の有効印字領域の指定値を取得する(ステップS1306)。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS1305〜S1308の処理を行うことにより第2の変更手段の一例が実現される。
次に、CPU105は、ステップS1303で取得した重なり高さ1401が、ステップS1305又は1306で取得した変位量1402を下回るか否かを判断する(ステップS1309)。尚、このステップS1309において、ステップS1303で取得した重なり高さ1401が、ステップS1305又は1306で取得した変位量1402以下であるか否かを判断するようにしてもよい。また、このステップS1309において、変更後の可変図形がその他の図形と重なるか否かを判定してもよい。
一方、ステップS1309において、ステップS1303で取得した重なり高さ1401が、ステップS1305又は1306で取得した変位量1402を下回らなかったと判断した場合には、図13のフローチャートによる処理を終了する。
最初にCPU105は、可変図形の見出し行の高さを見出し文字列の大きさまで縮小するページ制御処理が有効であるか否かを判断する(ステップS1501)。この判断は、例えば、図7に示したダイアログ701のチェックボックス702がチェックされたか否かによって行うことができる。
一方、ステップS1501において、可変図形の見出し行の高さを見出し文字列の大きさまで縮小するページ制御処理が有効であると判断された場合、CPU105は、ページ制御フラグの値が「1」であるか否かを判断する(ステップS1502)。このように本実施形態では、例えば、ステップS1502の処理を行うことにより判定手段の一例が実現される。
ステップS1502において、ページ制御フラグの値が「1」であると判断された場合、CPU105は、ページ制御処理が完了したものとみなし、図15のフローチャートによる処理(図12のステップS1207の処理)を終了する。
図16は、可変図形の見出し行の高さを見出し文字列の大きさまで縮小するページ制御処理を実行する前と実行した後のレイアウトを示す図である。図16に示す例では、ステップS1503において重なり高さ1601が算出される。
次に、CPU105は、可変図形の見出し行の高さの縮小量の決定方法を判断する(ステップS1504)。すなわち、当該縮小量を自動で決定するのか、それとも、ユーザにより指定された量とするのかを判断する。この判断は、図7に示したダイアログ701のラジオボタン703a、703bの何れかが選択されたか否かによって行われる。
一方、ステップS1504において、前記縮小量の決定方法がユーザによる指定であると判断された場合、CPU105は、可変図形の見出し行の高さの指定値を縮小量として取得する(ステップS1506)。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS1505〜S1507の処理を行うことにより第2の変更手段の一例が実現される。
次に、CPU105は、ステップS1503で算出した重なり高さ1601が、ステップS1505又はステップS1506で算出された縮小量1602を下回るか否かを判断する(ステップS1508)。尚、このステップS1508において、ステップS1503で取得した重なり高さ1601が、ステップS1505又は1506で取得した縮小量1602以下であるか否かを判断するようにしてもよい。また、このステップS1508において、変更後の可変図形がその他の図形と重なるか否かを判定してもよい。
一方、ステップS1508において、ステップS1503で算出した重なり高さ1601が、ステップS1505又はステップS1506で算出した縮小量1602を下回らなかったと判断した場合には、図15のフローチャートによる処理を終了する。
最初にCPU105は、可変図形の図形位置を他の図形に重ならない範囲で移動するページ制御処理が有効であるか否かを判断する(ステップS1701)。この判断は、例えば、図8に示したダイアログ801のチェックボックス802がチェックされたか否かによって行うことができる。
一方、ステップS1701において、可変図形の図形位置を他の図形に重ならない範囲で移動するページ制御処理が有効であると判断された場合、CPU105は、ページ制御フラグの値が「1」であるか否かを判断する(ステップS1702)。このように本実施形態では、例えば、ステップS1702の処理を行うことにより判定手段の一例が実現される。
ステップS1702において、ページ制御フラグの値が「1」であると判断された場合、CPU105は、ページ制御処理が完了したものとみなし、図17のフローチャートによる処理(図12のステップS1207の処理)を終了する。
図18は、可変図形の図形位置を他の図形に重ならない範囲で移動するページ制御処理を実行する前と実行した後のレイアウトを示す図である。図18に示す例では、ステップS1703において重なり高さ1801が算出される。
次に、CPU105は、可変図形の移動量の決定方法を判断する(ステップS1704)。すなわち、当該移動量を自動で決定するのか、それとも、ユーザにより指定された量とするのかを判断する。この判断は、図8に示したダイアログ801のラジオボタン803a、803bの何れかが選択されたか否かによって行われる。
一方、ステップS1704において、前記移動量の取得方法が指定であると判断された場合、CPU105は、前記移動量の指定値を取得する(ステップS1706)。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS1705〜S1707の処理を行うことにより第2の変更手段の一例が実現される。
次に、CPU105は、ステップS1703で取得した重なり高さ1801が、ステップS1705又は1706で取得した移動量1802を下回るか否かを判断する(ステップS1708)。尚、このステップS1708において、ステップS1703で取得した重なり高さ1801が、ステップS1705又は1706で取得した移動量1802以下であるか否かを判断するようにしてもよい。また、このステップS1708において、変更後の可変図形がその他の図形と重なるか否かを判定してもよい。
一方、ステップS1708において、ステップS1703で取得した重なり高さ1801が、ステップS1705又は1706で取得した移動量1802を下回らなかったと判断した場合には、図17のフローチャートによる処理を終了する。
最初にCPU105は、可変図形の外枠線の線幅を最小値に変更するページ制御処理が有効であるか否かを判断する(ステップS1901)。この判断は、例えば、図9に示したダイアログ901のチェックボックス902がチェックされたか否かによって行うことができる。
一方、ステップS1901において、可変図形の外枠線の線幅を最小値に変更するページ制御処理が有効であると判断された場合、CPU105は、ページ制御フラグの値が「1」であるか否かを判断する(ステップS1902)。このように本実施形態では、例えば、ステップS1902の処理を行うことにより判定手段の一例が実現される。
ステップS1902において、ページ制御フラグの値が「1」であると判断された場合、CPU105は、ページ制御処理を完了したものとみなし、図19のフローチャートによる処理(図12のステップS1207の処理)を終了する。
図20は、可変図形の外枠線の線幅を最小値に変更するページ制御処理を実行する前と実行した後のレイアウトを示す図である。図20に示す例では、ステップS1903において重なり高さ2001が算出される。
次に、CPU105は、可変図形の外枠線の線幅変更の決定方法を判断する(ステップS1904)。すなわち、当該外枠線の線幅を自動で変更するのか、それとも、ユーザにより指定された値に変更するのかを判断する。この判断は、図9に示したダイアログ901のラジオボタン903a、903bの何れかが選択されたか否かによって行われる。
一方、ステップS1904において、前記外枠線の線幅をユーザによる指定に基づいて変更すると判断された場合には、次の処理が行われる。すなわち、CPU105は、元の可変図形の大きさと、外枠線の線幅を指定値に変更した場合の可変図形の大きさとの差分を算出する(ステップS1906)。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS1905〜S1907の処理を行うことにより第2の変更手段の一例が実現される。
次に、CPU105は、ステップS1903で取得した重なり高さ2001が、ステップS1905又は1906で取得した差分2002を下回るか否かを判断する(ステップS1908)。尚、このステップS1908において、ステップS1903で取得した重なり高さ2001が、ステップS1905又は1906で取得した差分2002以下であるか否かを判断するようにしてもよい。また、このステップS1908において、変更後の可変図形がその他の図形と重なるか否かを判定してもよい。
一方、ステップS1903で取得した重なり高さ2001が、ステップS1905又は1906で取得した差分2002を下回らなかったと判断した場合には、図19のフローチャートによる処理を終了する。
一方、ステップS2101において、行高が大きくなる部分のデータを設計時の行高で収まるデータに置き換えると共に、元のデータを格納するためのフィールド図形を生成するページ制御処理が有効であると判断された場合には、次の処理が行われる。すなわち、CPU105は、ページ制御フラグの値が「1」であるか否かを判断する(ステップS2102)。このように本実施形態では、例えば、ステップS2102の処理を行うことにより判定手段の一例が実現される。
ステップS2102において、ページ制御フラグの値が「1」であると判断された場合、CPU105は、ページ制御処理が完了したものとみなし、図21のフローチャートによる処理(図12のステップS1207の処理)を終了する。
図22は、行高が大きくなる部分のデータを設計時の行高で収まるデータに置き換えると共に、元のデータを格納するためのフィールド図形を生成するページ制御処理を実行する前と実行した後のレイアウトを示す図である。図22に示す例では、ステップS2103において重なり高さ2201が算出される。
次に、CPU105は、可変図形の設計時に定義した行高よりも行高が大きくなった部分に格納されていたデータを置き換えるためのデータを取得する(ステップS2104)。このデータは、図10に示したダイアログ1001により予め設定されている。図10、図22に示す例では、ステップS2104において「表外記載」というデータが取得される。
次に、CPU105は、ステップS2103で取得した重なり高さ2201が、ステップS2105で取得した縮小量2202を下回るか否かを判断する(ステップS2106)。尚、このステップS2106において、ステップS2103で取得した重なり高さ2201が、ステップS2105で取得した縮小量2202以下であるか否かを判断するようにしてもよい。
一方、ステップS2106において、ステップS2103で取得した重なり高さ2201が、ステップS2105で取得した縮小量2202を下回ると判断された場合には、次の処理が行われる。すなわち、CPU105は、置き換え前の元のデータを格納するためのフィールド図形領域2203の作成方法を判断する(ステップS2107)。この判断は、図10に示したダイアログ1001のチェックボックス1003がチェックされ、ラジオボタン1004a、1004bの何れかが選択されたか否かによって行われる。
一方、ステップS2107において、フィールド図形領域の作成方法が指定であると判断された場合、CPU105は、指定値のフィールド図形領域2203を算出する(ステップS2109)。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS2108〜S2110の処理を行うことにより第2の変更手段の一例が実現される。
次に、CPU105は、ステップS2108又はステップS2109で取得した値をもとに作成されるフィールド図形の大きさが、置き換え前の元のデータを全て格納するために十分な大きさであるか否かを判断する(ステップS2111)。この判断は、例えば、置き換え前の元のデータ全てをフィールド図形領域2203に格納するのに使用した文字属性が、フォーム情報設計システム201で決められた有効範囲内であるか否かにより行われる。
一方、ステップS2111において、フィールド図形の大きさが、置き換え前の元のデータを全て格納するために十分な大きさであると判断された場合には、次の処理が行われる。すなわち、CPU105は、フィールド図形を作成した後(ステップS2112)、ページ制御フラグの値を「1」に更新する(ステップS2113)。そして、図21のフローチャートによる処理を終了する。
尚、また、このステップS2112とステップS2113との間において、変更後の可変図形がその他の図形と重なるか否かを判定し、重ならない場合にはステップS2113に進み、重なる場合には図21のフローチャートによる処理を終了してもよい。
尚、本実施形態では、図10のダイアログ1001において、チェックボックス1005をチェックすることにより、元のデータと、置き換えるデータとの夫々を対応付ける番号を、夫々のデータの少なくとも何れかの先頭に表示することができるようにしている。これにより、1つの可変図形において複数のデータを置き換える場合であっても、元のデータと置き換えるデータとの対応関係を容易にユーザが知ることができる。
このとき、例えば、可変図形の外郭線の太さを縮小したり、可変図形の見出し行を縮小したり、可変図形の行高が大きくなるデータを別のデータに置き換えて元のデータを別の領域に表示したりして可変図形の大きさを小さくする。したがって、複合フォームを構成する部品フォームの再設計を可及的に行うことなく、また、部品フォームに対して指定されたデータにも可及的に依存せずに、可変図形がその他の図形と重なることなくオーバレイ印刷をすることが可能となる。よって、フォームにおけるフィールドデータの配置領域が、フィールドデータの内容によって大きくなる場合でも、当該フィールドデータに基づく画像とその他の画像とが重ならないようにすることを、従来よりも容易に且つ確実に行うことができる。また、オーバレイ印刷処理が効率的に実行されるため、印刷用紙の消費量も可及的に抑制できる。さらに、フォームに対する維持・管理コストや、オーバレイ印刷時のコストの削減が可能となり、TCOを可及的に削減できる。
なお、本実施形態のS1207では、図5の503においてチェックされたページ制御処理を優先順位に従って順次実行する処理について説明した。
しかしながら、チェックされた全てのページ制御処理が完了する前に重なりが解消されたと判定された場合、その時点でS1207の処理を終えても良い。つまり優先順位に従って各ページ制御処理を実行し、1つのページ制御処理が終了する度に重なりが解消されたか否かを判定し、重なりが解消されたと判定された場合、S1208へと処理を移す。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。前述した第1の実施形態では、可変図形に対する複数種類のページ制御処理を、予めユーザにより設定された内容に従って順番に行う場合を例に挙げて説明した。しかしながら、実際、どのページ制御処理を優先的にどれだけ行えば可変図形と他の図形との重なりを最も効率的に解消できるかをユーザが認識することが困難になる虞がある。このため、ユーザは結果的に非効率な可変図形に対するページ制御処理の実行順の設定を行う虞があった。
その後、CPU105は、複合フォームファイル208内の可変図形に対するページ制御設定情報と、ステップS2302において生成されたページ制御処理情報とを比較する。尚、複合フォームファイル208内の可変図形に対するページ制御設定情報は、ページ制御処理の順番を含む情報である。ページ制御設定情報に含まれる、ページ制御処理の順番は、ページ制御処理を定義する際に予め決定されるようにしてもよいし、第1の実施形態のようにオーバレイ印刷の実行時にユーザにより決定されるようにしてもよい。
次に、CPU105は、ステップS2302で生成されたページ制御処理情報内の順番に従ってページ制御処理を実行した場合の変更量を、当該変更量が可変図形と他の図形との重なり量を超えるまで累積し、その累積値を求める(ステップS2304)。このように本実施形態では、例えば、ステップS2304の処理を行うことにより第3の算出手段の一例が実現される。
図25(A)は、複合フォームファイル208に含まれる、可変図形に対するページ制御設定情報(ページ制御処理の優先順序の設定)を示した図である。この場合、ページ制御処理は、ページ制御設定情報に設定されている優先順序に従い行われ、実際に行われるページ制御処理は、各ページ制御処理から得られる変更量の累積値が可変図形と他の図形との重なり量を超えるまで行われる。この例の場合、4つのページ制御処理がおこなわれ、図23のステップS2303で求められる変更量の累積値2501は20.1[mm]となる。
ダイアログ2601において、ボタン2602が押下されると、ページ制御処理情報内の順番に従ってページ制御処理を実行した場合のプレビュー表示とオーバレイ印刷とが行われる。一方、ダイアログ2601において、ボタン2603が押下されると、複合フォームファイル208内のページ制御設定情報内の順番に従ってページ制御処理を実行した場合のプレビュー表示とオーバレイ印刷とが行われる。また、ダイアログ2601では、ボタン2604を押下することにより、ユーザは、ダイアログ2601の内容を参照しながら、ページ制御処理を実行する順番を更に自由に変更することができる。
(1) 可変図形の展開方向の用紙の有効印字領域を拡張する処理。
(2) 可変図形の見出し行の高さを縮小する処理。
(3) 可変図形の図形位置を他の図形に重ならない範囲で移動する処理。
(4) 可変図形の外枠線の線幅を変更する処理。
(5) 可変図形の設計時よりも行高が大きくなる位置のデータを当該設計時の行高に収まるデータに置き換えると共に、元のデータを格納するためのフィールド図形を可変図形とは別に生成する処理。
しかしながら、フィールドデータの属性及びフォームの属性の少なくとも何れかを変えることにより、可変図形が他の図形と重ならない方向に、フィールドデータのレイアウトの結果を変更していれば、ページ制御処理の内容は前述のものに限定されない。例えば、可変図形の見出し行に加え、又は代えてその他の行の高さを(例えば均等に)縮小するようにしてもよい。また、外枠線以外の「可変図形の展開方向と垂直な方向(実施形態では横方向)の線」の線幅を縮小してもよい。ここで、レイアウトとは、フィールドデータのフォームにおける位置、大きさの少なくとも何れかに関わる表示形態を指すものである。
前述した本発明の実施形態における情報処理装置を構成する各手段、並びに画像データ生成方法の各ステップは、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
208 複合フォームファイル
301 オーバレイ印刷システム
303 ユーザインタフェース部
304 オーバレイ印刷制御部
305 プリンタドライバ部
Claims (7)
- フィールドデータと、前記フィールドデータが挿入される複数の領域を有するフォームとを合成する合成手段と、
前記合成手段によってフィールドデータが挿入された前記領域の大きさを、前記フィールドデータに基づいて変更する第1の変更手段と、
前記第1の変更手段によって領域の大きさが変更されることにより、当該領域が、前記複数の領域のうちのその他の領域と重なる場合、前記フィールドデータの属性及び前記フォームの属性の少なくとも何れか一方を変更することにより、前記合成手段によって得られる前記フィールドデータのレイアウトの結果を変更する第2の変更手段と、
前記第2の変更手段により複数種類の方法で前記フィールドデータのレイアウトを変更する場合の当該レイアウトの変更量を算出する算出手段と、
前記複数種類の方法を、前記算出手段により算出された変更量が大きいものから順番に実行することを決定する決定手段とを有し、
前記第2の変更手段は、前記決定手段により決定された順番に従う方法で前記フィールドデータのレイアウトの結果を変更することを特徴とする情報処理装置。 - 前記第2の変更手段により、前記フィールドデータのレイアウトが変更されても、前記領域が他の領域と依然として重なるか否かを判定する判定手段を有し、
前記第2の変更手段は、前記第1の変更手段によって領域の大きさが変更されることにより、当該領域が他の領域と重なる場合、前記合成手段によって得られる前記フィールドデータのレイアウトの結果を、複数種類の方法の何れかの方法で変更し、
前記第2の変更手段は、前記判定手段により、前記領域が他の領域と重なると判定されると、それまでに行った方法と異なる方法で前記合成手段によって得られる前記フィールドデータのレイアウトの結果を変更することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記領域が他の領域と重なる重なり量を算出する第2の算出手段と、
前記算出手段により算出された変更量が大きいものから順番に、前記第2の算出手段により算出された重なり量よりも大きくなるまで当該変更量の累積値を算出する第3の算出手段とを有し、
前記決定手段は、前記算出手段により算出された変更量が大きい方法から順番に、前記変更量の累積値の算出対象となった方法を実行することを決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記算出手段により算出された変更量の累積値を、予め定められた順番に、前記第2の算出手段により算出された重なり量よりも大きくなるまで算出する第4の算出手段を有し、
前記決定手段は、前記第3の算出手段により算出された変更量の累積値と、前記第4の算出手段により算出された変更量の累積値とのうち、前記第2の算出手段により算出された重なり量との差が小さい方を選択し、選択した変更量の累積値を算出した順番に、前記変更量の累積値の算出対象となった方法を実行することを決定することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。 - 前記第2の変更手段は、前記第1の変更手段によって領域の大きさが変更されることにより、当該領域が他の領域と重なる場合、前記合成手段によって得られる前記フィールドデータのレイアウトの結果をページ単位で変更することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の情報処理装置。
- フィールドデータと、前記フィールドデータが挿入される複数の領域を有するフォームとを合成する合成ステップと、
前記合成ステップによってフィールドデータが挿入された前記領域の大きさを、前記フィールドデータに基づいて変更する第1の変更ステップと、
前記第1の変更ステップによって領域の大きさが変更されることにより、当該領域が、前記複数の領域のうちのその他の領域と重なる場合、前記フィールドデータの属性及び前記フォームの属性の少なくとも何れか一方を変更することにより、前記合成ステップによって得られる前記フィールドデータのレイアウトの結果を変更する第2の変更ステップと、
前記第2の変更ステップにより複数種類の方法で前記フィールドデータのレイアウトを変更する場合の当該レイアウトの変更量を算出する算出ステップと、
前記複数種類の方法を、前記算出ステップにより算出された変更量が大きいものから順番に実行することを決定する決定ステップとを有し、
前記第2の変更ステップは、前記決定ステップにより決定された順番に従う方法で前記フィールドデータのレイアウトの結果を変更することを特徴とする画像データ生成方法。 - フィールドデータと、前記フィールドデータが挿入される複数の領域を有するフォームとを合成する合成ステップと、
前記合成ステップによってフィールドデータが挿入された前記領域の大きさを、前記フィールドデータに基づいて変更する第1の変更ステップと、
前記第1の変更ステップによって領域の大きさが変更されることにより、当該領域が、前記複数の領域のうちのその他の領域と重なる場合、前記フィールドデータの属性及び前記フォームの属性の少なくとも何れか一方を変更することにより、前記合成ステップによって得られる前記フィールドデータのレイアウトの結果を変更する第2の変更ステップと、
前記第2の変更ステップにより複数種類の方法で前記フィールドデータのレイアウトを変更する場合の当該レイアウトの変更量を算出する算出ステップと、
前記複数種類の方法を、前記算出ステップにより算出された変更量が大きいものから順番に実行することを決定する決定ステップとをコンピュータに実行させ、
前記第2の変更ステップは、前記決定ステップにより決定された順番に従う方法で前記フィールドデータのレイアウトの結果を変更することを特徴とするコンピュータプログラム。
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