JP4063032B2 - レイアウトシステム及びレイアウトプログラム、並びにレイアウト方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、文書や画像等の掲載情報をレイアウトするシステムおよびプログラム、並びに方法に係り、特に、デザイナが意図したレイアウトが損なわれるのを防止するのに好適で、しかも情報の掲載順序に関して自由度が高いレイアウトシステムおよびレイアウトプログラム、並びにレイアウト方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ニュース等のディジタルコンテンツをユーザに対して提供するディジタルコンテンツ配信システムがあり、ディジタルコンテンツ配信システムでは、一般に、コンテンツ登録データベース(以下、データベースのことを単にDBと略記する。)からディジタルコンテンツをいくつか読み出し、読み出したディジタルコンテンツを編集し、編集したディジタルコンテンツをユーザに対して配信する。ディジタルコンテンツの編集過程では、ユーザにとって見やすいものとなるようにディジタルコンテンツのレイアウトを行っている。このレイアウトを行う技術としては、例えば、特許文献1に開示されている文書整形方法(以下、第1の従来例という。)、特許文献2に開示されている文書整形装置(以下、第2の従来例という。)、特許文献3に開示されている電子記事表示装置(以下、第3の従来例という。)、および特許文献4に開示されているレイアウトデザイン装置(以下、第4の従来例という。)がある。
【0003】
第1の従来例では、論理構造解析部で解析された入力文書の論理構造を展開する書式と、この書式を決定する整形規則とを整形規則辞書に格納し、整形規則の適用を整形処理部で決定するようにしている。整形処理部では、例えば、所定の書式で文書を展開したときの指定ページに対する超過分、不足部等を計算し、この計算結果から最適な整形規則を選択して適用し、指定されたページ数内に文書データが収まるように文書展開の書式を変更する。これにより、所定のページ数内に収まる最適な文書構造が選択される。
【0004】
第2の従来例では、文書データの構造属性に応じた割付領域を各ページごとに特定する領域情報を領域情報記憶部に記憶しているので、文書整形部は、領域情報と文書データの構造属性情報とから、その文書データをどの領域に割り付ければよいかを判別できる。そして、出力状態監視部がこの文書整形部で文書データを割り付けた場合の文書データと領域情報との不整合を検出し、領域情報修正部が、不整合を解消するために領域情報記憶部の記憶内容を修正する。これにより、文書データと領域情報との整合性がとれ、見やすく見栄えのよい文書を自動整形することができる。
【0005】
第3の従来例では、複数のユーザが持っている興味や知識を複数の個人向け紙面構成情報として保持する情報記憶部と、ユーザが行った検索履歴から個人向け紙面構成情報を学習する学習部と、個人向け紙面構成情報を得るために画面を操作し個人向け紙面構成情報をもとにユーザに応じた記事情報をデータベースから得て再構成して表示する画面操作部と、情報記憶部、学習部および画面操作部を管理する管理部とを有する。
【0006】
第4の従来例では、複数種の素材を入力可能な素材入力部と、画面に複数の素材を同時に表示可能な表示部とを備え、この画面に表示された素材に対してレイアウトを行うレイアウトデザイン装置において、上記画面の一部を領域として指定する領域指定部と、この指定領域について複数の素材を配置可能な素材配置部と、これらの複数の素材間の画面上での表示優先順位を設定する順位設定部とを備えている。これにより、チラシ、カタログ等のレイアウトについて、レイアウト作業の効率が向上する。また、複雑な訂正指示についても簡潔な作業で行うことが可能となる。その結果、チラシ、カタログ類の作成の納期を短縮することが可能となる。
【0007】
【特許文献1】
特開昭63−221457号公報
【特許文献2】
特開平1−185761号公報
【特許文献3】
特開平4−192751号公報
【特許文献4】
特開平7−129658号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ディジタルコンテンツの編集過程では、レイアウトを機械的に行っては見やすさや見栄えが著しく損なわれる可能性があるため、例えば、デザイナがあらかじめレイアウトのひな形をいくつか設計しておき、そのレイアウトのひな形に基づいてデザイナが意図したレイアウトとなるようにディジタルコンテンツを編集するといった対策が講じられる。この場合、掲載しようとする情報の内容、情報量、論理構造によらず、おおよそデザイナが意図したレイアウトとなるようにディジタルコンテンツを編集できることが望まれる。
【0009】
しかしながら、第1の従来例にあっては、指定されたページ数内に文書データが収まるように文書展開の書式を変更する構成となっているため、文書データの情報量によってはデザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性があるという問題があった。
また、第2の従来例にあっては、領域情報と文書データの構造属性情報とから、その文書データをどの領域に割り付ければよいかを判別する構成となっているため、各領域に適切な大きさの記事を割り付けることができ、ある程度デザイナが意図したレイアウトとなることが期待できるが、各記事ごとに割り付け位置が決められてしまうため、文書データが複数の記事で構成されている場合にそれら記事の掲載順序をユーザ側または配信者側で規定することが困難であった。例えば、ユーザの嗜好や興味に応じた順番で記事を掲載することが考えられるが、第2の従来例ではその実現が困難であった。したがって、情報の掲載順序に関して自由度が少ないという問題があった。
【0010】
また、第3の従来例にあっては、個人向け紙面構成情報をもとにユーザに応じた記事情報をデータベースから得て再構成する構成となっているだけで、第1の従来例と同様に、記事情報の情報量によってはデザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性があるという問題があった。
また、第4の従来例にあっては、複数の素材間の画面上での表示優先順位を設定する構成となっており、レイアウト上の工夫ではなくあくまで表示上の工夫であるため、第1の従来例と同様に、記事情報の情報量によってはデザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性があるという問題があった。
【0011】
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、デザイナが意図したレイアウトが損なわれるのを防止するのに好適で、しかも情報の掲載順序に関して自由度が高いレイアウトシステムおよびレイアウトプログラム、並びにレイアウト方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
〔発明1〕
上記目的を達成するために、発明1のレイアウトシステムは、
複数の掲載情報のなかから前記掲載情報を選択する掲載情報選択手段と、前記掲載情報選択手段で選択した掲載情報をレイアウトするレイアウト手段と、所定のレイアウト領域に複数の情報格納枠を配置した状態を定義したレイアウト定義情報を記憶するためのレイアウト定義情報記憶手段とを備え、前記レイアウト手段は、前記レイアウト定義情報記憶手段のレイアウト定義情報に従って前記掲載情報を前記情報格納枠に格納することによりレイアウトを行うシステムであって、
前記レイアウト手段は、前記複数の情報格納枠のうち第1の情報格納枠に格納する掲載情報の情報量に基づいて、前記第1の情報格納枠の形状または前記レイアウト領域上での位置を決定し、決定した形状または位置に基づいて、前記複数の情報格納枠のうち前記第1の情報格納枠と重なり合う第2の情報格納枠の形状または前記レイアウト領域上での位置を決定するようになっており、
前記情報格納枠に前記掲載情報を格納する格納順序を設定しておき、
前記レイアウト手段は、さらに、前記掲載情報選択手段で選択した掲載情報を前記格納順序に従って前記複数の情報格納枠に格納するようになっていることを特徴とする。
【0013】
このような構成であれば、掲載情報選択手段により、複数の掲載情報のなかから掲載情報が選択され、レイアウト手段により、レイアウト定義情報記憶手段のレイアウト定義情報に従って、選択された掲載情報が情報格納枠に格納され、これによりレイアウトが行われる。
レイアウトの過程では、レイアウト手段により、第1の情報格納枠に格納する掲載情報の情報量に基づいて、第1の情報格納枠の形状またはレイアウト領域上での位置が決定され、決定された形状または位置に基づいて、第1の情報格納枠と重なり合う第2の情報格納枠の形状またはレイアウト領域上での位置が決定される。また、選択された掲載情報が格納順序に従って複数の情報格納枠に格納される。
【0014】
ここで、レイアウト定義情報は、複数の情報格納枠をレイアウト領域に配置した状態を定義したものであればよく、複数の情報格納枠を重ね合わせてレイアウト領域に配置した状態を定義したものに限らず、複数の情報格納枠を重ね合わせずにレイアウト領域に配置した状態を定義したものも含む。後者の場合であっても、第1の情報格納枠に掲載情報を格納した結果、第1の情報格納枠と第2の情報格納枠とが重なり合えば、本発明の適用がある。以下、発明20のレイアウトプログラム、および発明21のレイアウト方法において同じである。
【0015】
また、レイアウト手段は、掲載情報を情報格納枠に格納する処理と、情報格納枠の形状および位置を決定する処理のいずれを先に行うようになっていてもよい。すなわち、第1の情報格納枠および第2の情報格納枠に掲載情報を格納した後に、第1の情報格納枠および第2の情報格納枠の形状および位置を決定するようになっていてもよいし、第1の情報格納枠および第2の情報格納枠の形状および位置を決定した後に、第1の情報格納枠および第2の情報格納枠に掲載情報を格納してもよい。以下、発明20のレイアウトプログラム、および発明21のレイアウト方法において同じである。
【0016】
また、掲載情報には、文字情報、画像情報その他の情報が含まれる。以下、発明20のレイアウトプログラム、および発明21のレイアウト方法において同じである。
また、レイアウトとは、例えば、画面上に表示することを目的として掲載情報をレイアウトする場合にはその表示レイアウトを、紙面上に印刷することを目的として掲載情報をレイアウトする場合にはその印刷レイアウトをいう。以下、発明20のレイアウトプログラム、および発明21のレイアウト方法において同じである。
【0017】
また、本システムは、単一の装置、端末その他の機器として実現するようにしてもよいし、複数の装置、端末その他の機器を通信可能に接続したネットワークシステムとして実現するようにしてもよい。後者の場合、各構成要素は、それぞれ通信可能に接続されていれば、複数の機器等のうちいずれに属していてもよい。
【0018】
また、レイアウト定義情報記憶手段は、レイアウト定義情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、レイアウト定義情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、レイアウト定義情報をあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によってレイアウト定義情報を記憶するようになっていてもよい。以下、発明20のレイアウトプログラムにおいて同じである。
〔発明2〕
さらに、発明2のレイアウトシステムは、発明1のレイアウトシステムにおいて、
前記レイアウト定義情報は、前記第1の情報格納枠と前記第2の情報格納枠とを、それらの一部を重ね合わせて前記レイアウト領域に配置した状態を定義したものであることを特徴とする。
【0019】
このような構成であれば、第1の情報格納枠の一部と第2の情報格納枠の一部とがあらかじめ重なり合っているため、第1の情報格納枠に掲載情報を格納した結果、第1の情報格納枠が拡大しても縮小しても、第2の情報格納枠に関する変更のうち第1の情報格納枠のレイアウト結果に依存した変更の度合いが平均的になることが期待できる。
〔発明3〕
さらに、発明3のレイアウトシステムは、発明2のレイアウトシステムにおいて、
前記情報格納枠に前記掲載情報を格納する格納順位を前記情報格納枠に設定し、
前記レイアウト手段は、前記掲載情報選択手段で選択した掲載情報を、前記複数の情報格納枠のなかから前記格納順位が若い順に選択したものに順次格納するようになっていることを特徴とする。
【0020】
このような構成であれば、レイアウト手段により、選択された掲載情報が、複数の情報格納枠のなかから格納順位が若い順に選択したものに順次格納される。
〔発明4〕
さらに、発明4のレイアウトシステムは、発明2および3のいずれかのレイアウトシステムにおいて、
前記情報格納枠に前記掲載情報を格納する格納順位を前記掲載情報に設定し、
前記レイアウト手段は、前記掲載情報選択手段で選択した掲載情報のなかから前記格納順位が若い順に選択したものを、前記複数の情報格納枠に所定順序で格納するようになっていることを特徴とする。
【0021】
このような構成であれば、レイアウト手段により、選択された掲載情報のなかから格納順位が若い順に選択したものが、複数の情報格納枠に所定順序で格納される。
〔発明5〕
さらに、発明5のレイアウトシステムは、発明3のレイアウトシステムにおいて、
前記情報格納枠に前記掲載情報を格納する格納順位を前記掲載情報に設定し、
前記レイアウト手段は、前記掲載情報選択手段で選択した掲載情報のなかから前記格納順位が若い順に選択したものを、前記複数の情報格納枠に所定順序で格納するようになっており、
前記情報格納枠の順位設定および前記掲載情報の順位設定のうちいずれを優先すべきかを示す優先度を設定し、
前記レイアウト手段は、さらに、前記優先度に基づいて前記情報格納枠の順位設定および前記掲載情報の順位設定のうちいずれかを採用するようになっていることを特徴とする。
【0022】
このような構成であれば、掲載情報に格納順位が設定されている場合は、レイアウト手段により、選択された掲載情報のなかから格納順位が若い順に選択したものが、複数の情報格納枠に所定順序で格納される。また、情報格納枠に格納順位が設定されている場合は、レイアウト手段により、選択された掲載情報が、複数の情報格納枠のなかから格納順位が若い順に選択したものに順次格納される。また、情報格納枠および掲載情報に格納順位が同時に設定されている場合は、レイアウト手段により、優先度に基づいて情報格納枠の順位設定および掲載情報の順位設定のうちいずれかが採用される。
〔発明6〕
さらに、発明6のレイアウトシステムは、発明3および5のいずれかのレイアウトシステムにおいて、
複数の前記情報格納枠を階層的に関連付け、同一階層ごとに独立した前記格納順位を前記情報格納枠に設定し、
前記レイアウト手段は、前記掲載情報選択手段で選択した掲載情報を、前記複数の情報格納枠のなかから前記格納順位が若い順に選択したものに順次格納するとともに、前記選択した情報格納枠の下位の階層に属する情報格納枠が存在するときは、当該選択した情報格納枠の同一階層に前記格納順序が次に若い情報格納枠が存在しても、前記掲載情報選択手段で選択した掲載情報を、前記下位の階層に属する情報格納枠のなかから前記格納順位が若い順に選択したものに順次格納するようになっていることを特徴とする。
【0023】
このような構成であれば、レイアウト手段により、選択された掲載情報が、複数の情報格納枠のなかから格納順位が若い順に選択したものに順次格納される。このとき、選択された情報格納枠の下位の階層に属する情報格納枠が存在すると、その選択された情報格納枠の同一階層に格納順序が次に若い情報格納枠が存在しても、選択された掲載情報が、下位の階層に属する情報格納枠のなかから格納順位が若い順に選択したものに順次格納される。
〔発明7〕
さらに、発明7のレイアウトシステムは、発明2のレイアウトシステムにおいて、
同一値を重複して設定可能な重要度を前記情報格納枠に設定し、
前記レイアウト手段は、前記掲載情報選択手段で選択した掲載情報を、前記複数の情報格納枠のなかから前記重要度が高い順に選択したものに順次格納するようになっていることを特徴とする。
【0024】
このような構成であれば、値が重複した重要度を情報格納枠に設定することができる。重要度を設定すると、レイアウト手段により、選択された掲載情報が、複数の情報格納枠のなかから重要度が高い順に選択したものに順次格納される。
〔発明8〕
さらに、発明8のレイアウトシステムは、発明2および7のいずれかのレイアウトシステムにおいて、
同一値を重複して設定可能な重要度を前記掲載情報に設定し、
前記レイアウト手段は、前記掲載情報選択手段で選択した掲載情報のなかから前記重要度が高い順に選択したものを、前記複数の情報格納枠に所定順序で格納するようになっていることを特徴とする。
【0025】
このような構成であれば、値が重複した重要度を掲載情報に設定することができる。重要度を設定すると、レイアウト手段により、選択された掲載情報のなかから重要度が高い順に選択したものが、複数の情報格納枠に所定順序で格納される。
〔発明9〕
さらに、発明9のレイアウトシステムは、発明7のレイアウトシステムにおいて、
同一値を重複して設定可能な重要度を前記掲載情報に設定し、
前記レイアウト手段は、前記掲載情報選択手段で選択した掲載情報のなかから前記重要度が高い順に選択したものを、前記複数の情報格納枠に所定順序で格納するようになっており、
前記情報格納枠の重要度設定および前記掲載情報の重要度設定のうちいずれを優先すべきかを示す優先度を設定し、
前記レイアウト手段は、さらに、前記優先度に基づいて前記情報格納枠の重要度設定および前記掲載情報の重要度設定のうちいずれかを採用するようになっていることを特徴とする。
【0026】
このような構成であれば、掲載情報に重要度が設定されている場合は、レイアウト手段により、選択された掲載情報が、複数の情報格納枠のなかから重要度が高い順に選択したものに順次格納される。また、情報格納枠に重要度が設定されている場合は、レイアウト手段により、選択された掲載情報のなかから重要度が高い順に選択したものが、複数の情報格納枠に所定順序で格納される。また、情報格納枠および掲載情報に重要度が同時に設定されている場合は、レイアウト手段により、優先度に基づいて情報格納枠の重要度設定および掲載情報の重要度設定のうちいずれかが採用される。
〔発明10〕
さらに、発明10のレイアウトシステムは、発明7および9のいずれかのレイアウトシステムにおいて、
前記情報格納枠は、画像情報を格納するための画像情報格納枠、文字情報を格納するための文字情報格納枠および線画情報を格納するための線画情報格納枠を含み、
前記レイアウト手段は、同一値の重要度が設定された情報格納枠が複数存在するときは、それら情報格納枠については、前記掲載情報選択手段で選択した掲載情報を、前記画像情報格納枠、前記文字情報格納枠および前記線画情報格納枠の優先順位で格納するようになっていることを特徴とする。
【0027】
このような構成であれば、同一値の重要度が設定された情報格納枠が複数存在すると、レイアウト手段により、それら情報格納枠については、選択された掲載情報が、画像情報格納枠、文字情報格納枠および線画情報格納枠の優先順位で格納される。ここで、画像情報格納枠への格納を文字情報格納枠への格納よりも優先するのは、レイアウト上、画像情報が文字情報よりも重要だからである。したがって、同一値の重要度が設定された情報格納枠が複数存在するときは、画像情報格納枠への格納を最優先で行う。
〔発明11〕
さらに、発明11のレイアウトシステムは、発明10のレイアウトシステムにおいて、
前記レイアウト手段は、同一値の重要度が設定されかつ同一種類の掲載情報を格納するための情報格納枠が複数存在するときは、それら情報格納枠については、前記掲載情報選択手段で選択した掲載情報を、前記レイアウト定義情報における出現順序に従って格納するようになっていることを特徴とする。
【0028】
このような構成であれば、同一値の重要度が設定されかつ同一種類の掲載情報を格納するための情報格納枠が複数存在すると、レイアウト手段により、それら情報格納枠については、選択された掲載情報が、レイアウト定義情報における出現順序に従って格納される。
〔発明12〕
さらに、発明12のレイアウトシステムは、発明8および9のいずれかのレイアウトシステムにおいて、
前記掲載情報は、画像情報、文字情報および線画情報を含み、
前記レイアウト手段は、前記掲載情報選択手段で選択した掲載情報のうち同一値の重要度が設定されたものが複数存在するときは、それら掲載情報については、前記画像情報、前記文字情報および前記線画情報の優先順位で前記情報格納枠に格納するようになっていることを特徴とする。
【0029】
このような構成であれば、選択された掲載情報のうち同一値の重要度が設定されたものが複数存在すると、レイアウト手段により、それら掲載情報については、画像情報、文字情報および線画情報の優先順位で情報格納枠に格納される。ここで、画像情報の格納を文字情報の格納よりも優先するのは、レイアウト上、画像情報が文字情報よりも重要だからである。したがって、同一値の重要度が設定された情報格納枠が複数存在するときは、画像情報の格納を最優先で行う。
〔発明13〕
さらに、発明13のレイアウトシステムは、発明12のレイアウトシステムにおいて、
前記レイアウト手段は、前記掲載情報選択手段で選択した掲載情報のうち同一値の重要度が設定されかつ同一種類のものが複数存在する場合に、それら掲載情報が一体の情報として構成されまたは格納順序を特定可能に格納されているときは、それら掲載情報については、前記一体の掲載情報における出現順序または前記格納順序に従って前記情報格納枠に格納するようになっていることを特徴とする。
【0030】
このような構成であれば、選択された掲載情報のうち同一値の重要度が設定されかつ同一種類のものが複数存在する場合に、それら掲載情報が一体の情報として構成されていると、レイアウト手段により、それら掲載情報については、一体の掲載情報における出現順序に従って情報格納枠に格納される。また、それら掲載情報が格納順序を特定可能に格納されていると、レイアウト手段により、それら掲載情報については、格納順序に従って情報格納枠に格納される。
〔発明14〕
さらに、発明14のレイアウトシステムは、発明1ないし13のいずれかのレイアウトシステムにおいて、
前記レイアウト手段は、前記第1の情報格納枠に格納する掲載情報の情報量に基づいて前記第1の情報格納枠の形状を決定するとともに、所定配置規則により前記第1の情報格納枠の前記レイアウト領域上での位置を決定し、前記第2の情報格納枠に格納する掲載情報の情報量に基づいて前記第2の情報格納枠の形状を決定するとともに、前記所定配置規則により前記第2の情報格納枠の前記レイアウト領域上での位置を決定し、
前記所定配置規則は、前記第1の情報格納枠と前記第2の情報格納枠とが重なり合わないようにそれらを配置する規則を含むことを特徴とする。
【0031】
このような構成であれば、レイアウト手段により、第1の情報格納枠に格納する掲載情報の情報量に基づいて第1の情報格納枠の形状が決定されるとともに、所定配置規則により第1の情報格納枠のレイアウト領域上での位置が決定される。そして、第2の情報格納枠に格納する掲載情報の情報量に基づいて第2の情報格納枠の形状が決定されるとともに、所定配置規則により、第1の情報格納枠と重なり合わないように、第2の情報格納枠のレイアウト領域上での位置が決定される。
〔発明15〕
さらに、発明15のレイアウトシステムは、発明14のレイアウトシステムにおいて、
前記レイアウト手段は、前記掲載情報を格納するのに必要最小限の大きさとなるように前記第1の情報格納枠および前記第2の情報格納枠の形状を決定するようになっていることを特徴とする。
【0032】
このような構成であれば、レイアウト手段により、掲載情報を格納するのに必要最小限の大きさとなるように第1の情報格納枠および第2の情報格納枠の形状が決定される。
〔発明16〕
さらに、発明16のレイアウトシステムは、発明14および15のいずれかのレイアウトシステムにおいて、
前記レイアウト手段は、前記第1の情報格納枠の形状を決定した結果、前記第2の情報格納枠が前記第1の情報格納枠に包含されることとなったときは、前記第2の情報格納枠を削除するようになっていることを特徴とする。
【0033】
このような構成であれば、第1の情報格納枠の形状を決定した結果、第2の情報格納枠が第1の情報格納枠に包含されることになると、レイアウト手段により、第2の情報格納枠が削除される。
〔発明17〕
さらに、発明17のレイアウトシステムは、発明1ないし16のいずれかのレイアウトシステムにおいて、
前記レイアウト定義情報は、さらに、前記第1の情報格納枠と前記第2の情報格納枠との分界を表すための分界線を前記レイアウト領域に配置した状態を定義したものであり、
前記レイアウト手段は、前記第1の情報格納枠および前記第2の情報格納枠の形状および前記レイアウト領域上での位置を決定した結果、前記第2の情報格納枠が前記第1の情報格納枠と重なり合わないこととなったときは、前記第1の情報格納枠と前記第2の情報格納枠との分界位置に前記分界線を設定し、それ以外のときは、前記分界線を削除するようになっていることを特徴とする。
【0034】
このような構成であれば、第1の情報格納枠および第2の情報格納枠の形状およびレイアウト領域上での位置を決定した結果、第2の情報格納枠が第1の情報格納枠と重なり合わないことになると、レイアウト手段により、第1の情報格納枠と第2の情報格納枠との分界位置に分界線が設定される。これに対し、第2の情報格納枠が第1の情報格納枠と重なり合うことになると、レイアウト手段により、分界線が削除される。
〔発明18〕
さらに、発明18のレイアウトシステムは、発明1ないし17のいずれかのレイアウトシステムにおいて、
ユーザに関するユーザ情報を記憶するためのユーザ情報記憶手段を備え、
前記掲載情報選択手段は、前記ユーザ情報記憶手段のユーザ情報に基づいて、前記複数の掲載情報のなかから前記掲載情報を選択するようになっていることを特徴とする。
【0035】
このような構成であれば、掲載情報選択手段により、ユーザ情報記憶手段のユーザ情報に基づいて、複数の掲載情報のなかから掲載情報が選択される。
ここで、ユーザ情報には、例えば、ユーザの年齢、性別、興味嗜好、住所、氏名またはユーザ端末に関する使用環境が含まれる。以下、発明19のレイアウトシステムにおいて同じである。
【0036】
また、ユーザ情報記憶手段は、ユーザ情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、ユーザ情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、ユーザ情報をあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によってユーザ情報を記憶するようになっていてもよい。以下、発明19のレイアウトシステムにおいて同じである。
〔発明19〕
さらに、発明19のレイアウトシステムは、発明1ないし17のいずれかのレイアウトシステムにおいて、
ユーザに関するユーザ情報を記憶するためのユーザ情報記憶手段を備え、
前記レイアウト手段は、前記ユーザ情報記憶手段のユーザ情報に基づいて、前記掲載情報選択手段で選択した掲載情報をレイアウトするようになっていることを特徴とする。
【0037】
このような構成であれば、レイアウト手段により、ユーザ情報記憶手段のユーザ情報に基づいて、選択された掲載情報がレイアウトされる。
ここで、ユーザ情報に基づいてレイアウトを行うこととして、ユーザ情報に年齢を含む場合は、ユーザが比較的年輩者であるならば、フォントサイズが比較的大きいレイアウトを採用することが考えられる。また、ユーザ情報に性別を含む場合は、性別が女性であれば、丸文字フォントのレイアウトを採用することが考えられる。また、ユーザ情報に興味嗜好を含む場合は、その興味嗜好に応じて、子供向け雑誌風、スポーツ新聞風または技術文書風のレイアウトを採用することが考えられる。また、ユーザ情報に住所を含む場合は、その住所のある土地に特化した風景の画像を背景としたレイアウトを採用することが考えられる。また、ユーザ情報に氏名を含む場合は、その氏名をタイトルとしたレイアウトを採用することが考えられる。また、ユーザ情報にユーザ端末に関する使用環境を含む場合は、ユーザ端末のRAMの容量が少ないときは、データ容量の大きな画像はできるだけ使用しないようなレイアウトを採用することが考えられる。
〔発明20〕
一方、上記目的を達成するために、発明20のレイアウトプログラムは、
発明1のレイアウトシステムにおける前記レイアウト手段として実現される処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記レイアウト手段は、前記複数の情報格納枠のうち第1の情報格納枠に格納する掲載情報の情報量に基づいて、前記第1の情報格納枠の形状または前記レイアウト領域上での位置を決定し、決定した形状または位置に基づいて、前記複数の情報格納枠のうち前記第1の情報格納枠と重なり合う第2の情報格納枠の形状または前記レイアウト領域上での位置を決定するようになっており、
前記情報格納枠に前記掲載情報を格納する格納順序を設定しておき、
前記レイアウト手段は、さらに、前記掲載情報選択手段で選択した掲載情報を前記格納順序に従って前記複数の情報格納枠に格納するようになっていることを特徴とする。
【0038】
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、発明1のレイアウトシステムと同等の作用が得られる。
〔発明21〕
一方、上記目的を達成するために、発明21のレイアウト方法は、
複数の掲載情報のなかから前記掲載情報を選択する掲載情報選択ステップと、前記掲載情報選択ステップで選択した掲載情報をレイアウトするレイアウトステップとを含み、前記レイアウトステップは、所定のレイアウト領域に複数の情報格納枠を配置した状態を定義したレイアウト定義情報に従って前記掲載情報を前記情報格納枠に格納することによりレイアウトを行う方法であって、
前記レイアウトステップは、前記複数の情報格納枠のうち第1の情報格納枠に格納する掲載情報の情報量に基づいて、前記第1の情報格納枠の形状または前記レイアウト領域上での位置を決定し、決定した形状または位置に基づいて、前記複数の情報格納枠のうち前記第1の情報格納枠と重なり合う第2の情報格納枠の形状または前記レイアウト領域上での位置を決定し、
前記情報格納枠に前記掲載情報を格納する格納順序を設定しておき、
前記レイアウトステップは、さらに、前記掲載情報選択ステップで選択した掲載情報を前記格納順序に従って前記複数の情報格納枠に格納することを特徴とする。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の第1の形態を図面を参照しながら説明する。図1ないし図25は、本発明に係るレイアウトシステムおよびレイアウトプログラム、並びにレイアウト方法の実施の第1の形態を示す図である。
本実施の形態は、本発明に係るレイアウトシステムおよびレイアウトプログラム、並びにレイアウト方法を、図1に示すように、コンテンツ配信端末100において、ニュース等のディジタルコンテンツをユーザ端末200に配信する場合について適用したものである。
【0040】
まず、本発明を適用するネットワークシステムの構成を図1を参照しながら説明する。図1は、本発明を適用するネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
インターネット199には、図1に示すように、ディジタルコンテンツを提供する複数のコンテンツ提供端末S1〜Snと、コンテンツ提供端末S1〜Snから提供されたディジタルコンテンツ(以下、コンテンツ提供端末S1〜Snから提供されたディジタルコンテンツを記事情報または記事と称することもある。)を収集蓄積して配信するコンテンツ配信するコンテンツ配信端末100と、ユーザの利用に供するユーザ端末200とが接続されている。なお、発明の理解を容易にするため、ユーザ端末200を一台しか図示していないが、実際には、複数のユーザ端末がインターネット199に接続されている。
【0041】
コンテンツ提供端末S1〜Snは、CPU、ROM、RAMおよびI/F等をバス接続した一般的なコンピュータと同一機能を有して構成されており、ディジタルコンテンツを作成したときは、ディジタルコンテンツのカテゴリを特定するためのカテゴリNo.をそのディジタルコンテンツに付加し、コンテンツ配信端末100に送信するようになっている。なお、カテゴリNo.については、後段で詳細に説明する。
【0042】
ユーザ端末200は、CPU、ROM、RAMおよびI/F等をバス接続した一般的なコンピュータと同一機能を有して構成されており、WWW(World Wide Web)ブラウザを有し、WWWブラウザによりコンテンツ配信端末100にアクセスするようになっている。
次に、コンテンツ配信端末100の機能概要を図2を参照しながら詳細に説明する。図2は、コンテンツ配信端末100の機能概要を示す機能ブロック図である。
【0043】
コンテンツ配信端末100は、図2に示すように、XML(eXtensible Markup Language)形式のコンテンツデータファイル10を解析するXMLパーサ11と、XMLパーサ11で解析したコンテンツデータファイル10を入力するコンテンツデータファイル入力部12と、XML形式のレイアウト定義ファイル13を解析するXMLパーサ14と、XMLパーサ14で解析したレイアウト定義ファイル13を入力するレイアウト定義ファイル入力部15と、入力部12,15で入力したコンテンツデータファイル10およびレイアウト定義ファイル13に基づいてレイアウトを行うレイアウティング部16と、レイアウティング部16からのXML形式の描画指定ファイル17を解析するXMLパーサ18と、XMLパーサ18で解析した描画指定ファイル17に基づいて描画を行うことによりPDF(Portable Document Format)形式のファイル20を作成するラスタライズ部19とで構成されている。本実施の形態は、これら構成要素のうち特にレイアウティング部16に特徴があるものである。
【0044】
次に、コンテンツ配信端末100の構成を図3を参照しながら詳細に説明する。図3は、コンテンツ配信端末100の構成を示すブロック図である。
コンテンツ配信端末100は、図3に示すように、制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU30と、所定領域にあらかじめCPU30の制御プログラム等を格納しているROM32と、ROM32等から読み出したデータやCPU30の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM34と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F38とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス39で相互にかつデータ授受可能に接続されている。
【0045】
I/F38には、外部装置として、ユーザ情報を登録するユーザ情報登録DB40と、コンテンツ提供端末S1〜Snから提供されたディジタルコンテンツを収集蓄積するコンテンツ登録DB42と、インターネット199に接続するための信号線とが接続されている。
次に、ユーザ情報登録DB40のデータ構造を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0046】
ユーザ情報登録DB40には、図4に示すように、ユーザ情報を登録するユーザプロファイルテーブル300が格納されている。図4は、ユーザプロファイルテーブル300のデータ構造を示す図である。
ユーザプロファイルテーブル300は、図4に示すように、各ユーザごとに1または複数のレコードが登録可能となっている。各レコードは、ユーザを特定するためのユーザIDを登録するフィールド302と、ディジタルコンテンツの配信先アドレスを登録するフィールド304と、カテゴリNo.を登録するフィールド306と、キーワードを登録するフィールド308と、配信日を登録するフィールド310と、配信時刻を登録するフィールド312と、レイアウトNo.を登録するフィールド314と、最大ページ数を登録するフィールド316と、フォントサイズを登録するフィールド318とを含んで構成されている。
【0047】
フィールド308には、ユーザが指定したキーワードを含むディジタルコンテンツを配信対象として選択する場合においてそのキーワードを登録する。キーワードとしては、例えば、ユーザが興味をもっているカテゴリの記事において頻出すると思われるキーワードを与える。図4の例では、フィールド308の第1段目には「プロセッサ」が、フィールド308の第2段目には「OS(Operating System)」がそれぞれ登録されている。
【0048】
フィールド310には、ユーザがディジタルコンテンツの配信を希望する配信日を登録する。配信日としては、例えば、ディジタルコンテンツの配信を毎日希望する場合は「毎日」を指定し、平日のみ配信を希望する場合は「平日」を指定し、週末のみ配信を希望する場合は「週末」を指定する。図4の例では、フィールド310の第1段目には「毎日」が、フィールド310の第2段目には「平日」がそれぞれ登録されている。
【0049】
フィールド312には、ユーザが指定した配信日においてディジタルコンテンツの配信を希望する配信時刻を登録する。配信時刻としては、例えば、1日を0時から23時までの24時間制時刻で表現したときのいずれかの時刻を指定する。図4の例では、フィールド312の第1段目には5時が、フィールド312の第2段目には11時がそれぞれ登録されている。
【0050】
フィールド314には、ディジタルコンテンツの出力レイアウトを特定するためのレイアウトNo.を登録する。レイアウトNo.としては、例えば、ユーザが希望する出力レイアウトを特定するためのレイアウトNo.を指定する。図4の例では、フィールド314の第1段目にはレイアウトNo.2が、フィールド314の第2段目にはレイアウトNo.5がそれぞれ登録されている。なお、レイアウトNo.については、後段で詳細に説明する。
【0051】
フィールド316には、ディジタルコンテンツの表示または印刷を行ったときにその上限となる最大ページ数を登録する。最大ページ数としては、例えば、上限となる最大ページ数を指定するほか、「u」という表記により上限を設定しないことを指定することもできる。図4の例では、フィールド316の第1段目には2ページが、フィールド316の第3段目には「u」がそれぞれ登録されている。
【0052】
フィールド318には、ディジタルコンテンツの表示または印刷を行ったときのフォントのサイズを登録する。図4の例では、フィールド318の第1段目には「小」が、フィールド318の第3段目には「通常」がそれぞれ登録されている。
また、ユーザ情報登録DB40には、図5に示すように、ディジタルコンテンツの出力レイアウトを規定した複数のレイアウト定義ファイルform01〜form06と、レイアウト定義ファイルform01〜form06とレイアウトNo.との対応関係を示すレイアウトNo.対応テーブル330とが格納されている。図5は、レイアウト定義ファイルおよびレイアウトNo.対応テーブル330のデータ構造を示す図である。
【0053】
レイアウト定義ファイルform01〜form06は、例えば、文字情報を格納するための文字情報格納枠およびディジタルコンテンツに含まれる画像の大きさおよび印刷用紙領域内での配置位置と、文字情報のフォントの大きさ、種類および色彩と、文字間隔や行ピッチと、画像の数、品質、大きさおよび割合とを定義しており、XML等により記述されている。
【0054】
レイアウトNo.対応テーブル330には、図5(b)に示すように、各レイアウトNo.ごとに一つのレコードが登録されている。各レコードは、レイアウトNo.を登録するフィールド332と、レイアウト定義ファイルのファイル名を登録するフィールド334とを含んで構成されている。図5(b)の例では、第1段目のレコードには、レイアウトNo.として「1」が、レイアウト定義ファイル名として「form01」がそれぞれ登録されており、第2段目のレコードには、レイアウトNo.として「2」が、レイアウト定義ファイル名として「form02」がそれぞれ登録されている。
【0055】
次に、レイアウト定義ファイルform01〜form06のデータ構造を図6および図7を参照しながら詳細に説明する。図6および図7は、レイアウト定義ファイルのデータ構造の一部を示す図である。なお、各レイアウト定義ファイルform01〜form06は、それぞれ異なるデータ構造となっているが、ここでは、レイアウト定義ファイルform01〜form06のなかから代表的なものを2つ取り上げて説明する。
【0056】
各レイアウト定義ファイルform01〜form06は、各ページごとにレイアウト領域360を有し、そのうち一つのレイアウト領域360は、図6に示すように、タイトル情報、画像情報、文字情報またはフローオブジェクトを格納するための情報格納枠362〜372を配置して構成されている。ここで、フローオブジェクトとは、現在のページよりも前のページで情報格納枠に格納しきれずに溢れた文字情報その他の溢れ情報をいう。なお、以下、文字情報その他の溢れの対象となる情報を総称してオブジェクトという。また、情報格納枠の種類としては、タイトル情報を格納するためのタイトル情報格納枠、線画情報を格納するための線画情報格納枠、画像情報を格納するための画像情報格納枠、および文字情報を格納するための文字情報格納枠がある。ただし、それら情報格納枠を説明上特に区別する必要がない場合は単に情報格納枠と称する。
【0057】
情報格納枠362は、レイアウト領域360に対して横方向ほぼ一杯の幅および縦方向1/5程度の高さを有する矩形の枠であり、その左上角がレイアウト領域360の左上端近傍に位置するよう配置され、情報格納枠364、情報格納枠366,370と重なり合っている。また、情報格納枠362には、記事情報を格納する格納順位として「1」が設定されており、これは、情報格納枠362が属するレイアウト領域360をレイアウトするにあたって選択された記事情報のうち1番目のものを格納する枠であることを示している。以下、格納順位が示す意味は同様である。
【0058】
情報格納枠364は、レイアウト領域360に対して横方向1/2程度の幅および縦方向1/4程度の高さを有する矩形の枠であり、その左上角が情報格納枠362の左上角と比較して横方向が一致し縦方向がそれよりもやや下方に位置するよう配置され、情報格納枠362,366と重なり合っている。また、情報格納枠364には、記事情報を格納する格納順位として「4」が設定されている。
【0059】
情報格納枠366は、レイアウト領域360に対して横方向1/2程度の幅および縦方向ほぼ一杯の高さを有する矩形の枠であり、その左上角が情報格納枠362の左上角と一致するよう配置され、情報格納枠362、情報格納枠364,368と重なり合っている。また、情報格納枠366には、記事情報を格納する格納順位として「2」が設定されている。
【0060】
情報格納枠368は、レイアウト領域360に対して横方向1/2程度の幅および縦方向1/4程度の高さを有する矩形の枠であり、その左下角が情報格納枠366の左下角と一致するよう配置され、情報格納枠366と重なり合っている。また、情報格納枠368には、記事情報を格納する格納順位として「5」が設定されている。
【0061】
情報格納枠370は、レイアウト領域360に対して横方向1/2程度の幅および縦方向ほぼ一杯の高さを有する矩形の枠であり、その右上角が情報格納枠362の右上角と一致するよう配置され、情報格納枠362,372と重なり合っている。また、情報格納枠370には、記事情報を格納する格納順位として「3」が設定されている。
【0062】
情報格納枠372は、レイアウト領域360に対して横方向1/2程度の幅および縦方向1/4程度の高さを有する矩形の枠であり、その右下角が情報格納枠370の右下角と一致するよう配置され、情報格納枠370と重なり合っている。また、情報格納枠372には、記事情報を格納する格納順位として「6」が設定されている。
【0063】
また、他の一つのレイアウト領域360は、図7に示すように、タイトル情報、画像情報、文字情報またはフローオブジェクトを格納するための情報格納枠374,376,380,382と、情報格納枠376と情報格納枠382との分界を表す分界線378とを配置して構成されている。
情報格納枠374は、レイアウト領域360に対して横方向ほぼ一杯の幅および縦方向1/5程度の高さを有する矩形の枠であり、その左上角がレイアウト領域360の左上端近傍に位置するよう配置され、情報格納枠376と重なり合っている。また、情報格納枠374には、記事情報を格納する格納順位として「1」が設定されている。
【0064】
情報格納枠376は、レイアウト領域360に対して横方向ほぼ一杯の幅および縦方向4/5程度の高さを有する矩形の枠であり、その左下角がレイアウト領域360の左下端近傍に位置するよう配置され、情報格納枠374、分界線378、情報格納枠380,382と重なり合っている。また、情報格納枠376には、記事情報を格納する格納順位として「2」が設定されている。
【0065】
分界線378は、横方向ほぼ一杯の幅を有する直線で、レイアウト領域360の中央近傍に配置され、情報格納枠376と重なり合っている。
情報格納枠380は、レイアウト領域360に対して横方向ほぼ一杯の幅および縦方向1/5程度の高さを有する矩形の枠であり、分界線378の真下に位置するよう配置され、情報格納枠376,382と重なり合っている。また、情報格納枠380には、記事情報を格納する格納順位として「3」が設定されている。
【0066】
情報格納枠382は、レイアウト領域360に対して横方向ほぼ一杯の幅および縦方向1/2程度の高さを有する矩形の枠であり、その左下角が情報格納枠376の左下角と一致するよう配置され、情報格納枠376,380と重なり合っている。また、情報格納枠382には、記事情報を格納する格納順位として「4」が設定されている。
【0067】
なお、各ページのレイアウト領域360は、いずれも同一のデータ構造となっていてもよいし、それぞれ異なるデータ構造となっていてもよい。そのデータ構造は、デザイナの設計により定まる。また、これらはあくまで論理的な構造であり、実際は座標データ等によりその構造が定義付けられている。
また、ユーザ情報登録DB40には、ディジタルコンテンツをレイアウトする際に、図8に示すように、フローオブジェクトを管理するためのフロー管理テーブル400が生成・格納される。図8は、フロー管理テーブル400のデータ構造を示す図である。
【0068】
フロー管理テーブル400は、図8に示すように、情報格納枠から溢れたオブジェクトごとに一つのレコードを登録するようになっている。各レコードは、ディジタルコンテンツの記事を特定する記事番号を登録するフィールド402と、オブジェクトのうち情報格納枠に格納しきれなかった分の先頭位置(オーバーフロー位置)を登録するフィールド404と、オブジェクトが最後に溢れた情報格納枠が属するページ番号(オーバーフロー元のページ番号)を登録するフィールド406と、オブジェクトの末尾を格納した情報格納枠が属するページ番号(フローオブジェクトの格納ページ番号)を登録するフィールド408と、フローオブジェクトが未処理か否かを示す処理済フラグを登録するフィールド410とを含んで構成されている。
【0069】
フロー管理テーブル400によれば、フローオブジェクトはFIFO(First In First Out)方式で処理される。すなわち、溢れの回数が1回目のフローオブジェクトについては、フロー管理テーブル400の末尾にそのレコードが登録され、未処理のフローオブジェクトについては、フロー管理テーブル400の先頭から順番に処理される。ただし、未処理のフローオブジェクトを処理した結果、新たな情報格納枠にも格納しきれずに再び溢れた場合には、そのフローオブジェクトについては、例外的にフロー管理テーブル400の先頭にそのレコードが登録される。これは、先頭に登録して優先的に処理することにより、記事の内容が幅広いページ数にわたって分散配置されるのを防止するためである。
【0070】
次に、コンテンツ登録DB42のデータ構造を図面を参照しながら詳細に説明する。
コンテンツ登録DB42には、図9に示すように、コンテンツ提供端末S1〜Snから提供されたディジタルコンテンツと、メインカテゴリおよびサブカテゴリとカテゴリNo.との対応関係を示すカテゴリNo.対応テーブル340とが格納されている。図9は、ディジタルコンテンツおよびカテゴリNo.対応テーブル340のデータ構造を示す図である。
【0071】
コンテンツ提供端末S1〜Snから提供されたディジタルコンテンツには、図9(a)に示すように、記事番号およびカテゴリNo.が付されており、コンテンツ配信端末100は、そのカテゴリNo.に基づいて、ディジタルコンテンツをカテゴリごとに分類してコンテンツ登録DB42に登録する。登録の際には、カテゴリNo.対応テーブル340を参照して、記事番号およびカテゴリNo.のほか、さらにメインカテゴリおよびサブカテゴリをディジタルコンテンツに付加して登録する。また、ディジタルコンテンツは、記事のタイトルを示すタイトル情報と、記事の画像に関する画像情報と、記事の文章に関する文字情報とを含んで一つの記事として構成されている。
【0072】
カテゴリNo.対応テーブル340には、図9(b)に示すように、各メインカテゴリおよびサブカテゴリごとに一つのレコードが登録されている。各レコードは、カテゴリNo.を登録するフィールド342と、メインカテゴリを登録するフィールド344と、サブカテゴリを登録するフィールド346とを含んで構成されている。図9(b)の例では、第1段目のレコードには、カテゴリNo.として「1102」が、メインカテゴリとして「ワールドニュース」が、サブカテゴリとして「アメリカ」がそれぞれ登録されており、第6段目のレコードには、カテゴリNo.として「2010」が、メインカテゴリとして「スポーツ」が、サブカテゴリとして「野球」がそれぞれ登録されている。
【0073】
次に、CPU30の構成およびCPU30で実行される処理を図10および図11を参照しながら説明する。
CPU30は、マイクロプロセッシングユニットMPU等からなり、ROM32の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図10および図11のフローチャートに示すユーザ登録処理およびコンテンツ配信処理をそれぞれ時分割で実行するようになっている。
【0074】
初めに、ユーザ登録処理を図10を参照しながら詳細に説明する。図10は、ユーザ登録処理を示すフローチャートである。
ユーザ登録処理は、アクセスのあったユーザに対してユーザID等の必要なユーザ情報の入力を要求し、入力したユーザ情報をユーザプロファイルテーブル300に登録する処理であって、CPU30において実行されると、まず、図10に示すように、ステップS100に移行するようになっている。なお、以下、各ステップでの入力は、すべてユーザとの対話型通信により行う。
【0075】
ステップS100では、メインカテゴリおよびサブカテゴリを入力し、ステップS102に移行して、ユーザIDおよびパスワードを入力し、ステップS104に移行して、配信先アドレスを入力し、ステップS106に移行して、配信日および配信時刻を入力し、ステップS108に移行する。
ステップS108では、レイアウトNo.を入力し、ステップS110に移行して、最大ページ数を入力し、ステップS112に移行して、フォントサイズを入力し、ステップS114に移行して、ステップS100〜S112で入力したユーザ情報をユーザプロファイルテーブル300に登録し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0076】
次に、コンテンツ配信処理を図11を参照しながら詳細に説明する。図11は、コンテンツ配信処理を示すフローチャートである。
コンテンツ配信処理は、ユーザプロファイルテーブル300を参照してディジタルコンテンツをユーザ端末200に配信する処理であって、CPU30において実行されると、まず、図11に示すように、ステップS200に移行するようになっている。なお、以下、各ステップの処理は、ユーザプロファイルテーブル300の一つのレコードについての処理である。実際には、ユーザプロファイルテーブル300に登録されているレコード数だけ各ステップの処理を実行する。
【0077】
ステップS200では、ユーザプロファイルテーブル300から配信日および配信時刻を読み出し、ステップS202に移行して、読み出した配信日および配信時刻に基づいてディジタルコンテンツを配信すべき日時であるか否かを判定し、ディジタルコンテンツを配信すべき日時であると判定したとき(Yes)は、ステップS204に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、ステップS200に移行する。
【0078】
ステップS204では、ユーザプロファイルテーブル300からカテゴリNo.を読み出し、ステップS206に移行して、読み出したカテゴリNo.をもとにコンテンツ登録DB42のディジタルコンテンツを検索して、そのカテゴリNo.と一致するカテゴリNo.が付されたディジタルコンテンツを索出し、ステップS208に移行する。
【0079】
ステップS208では、ユーザプロファイルテーブル300からレイアウトNo.を読み出し、ステップS210に移行して、レイアウトNo.対応テーブル330を参照して、読み出したレイアウトNo.に対応するレイアウト定義ファイルをユーザ情報登録DB40から読み出し、ステップS212に移行して、読み出したレイアウト定義ファイルに基づいて、ステップS206で索出したディジタルコンテンツについて出力レイアウトを決定して提供用ディジタルコンテンツを作成する自動レイアウト処理を実行し、ステップS214に移行する。
【0080】
ステップS214では、ユーザプロファイルテーブル300から配信先アドレスを読み出し、ステップS216に移行して、読み出した配信先アドレス宛に、作成した提供用ディジタルコンテンツを配信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、上記ステップS212の自動レイアウト処理を図12を参照しながら詳細に説明する。図12は、自動レイアウト処理を示すフローチャートである。
【0081】
自動レイアウト処理は、上記ステップS212で実行されると、図12に示すように、まず、ステップS300に移行するようになっている。
ステップS300では、ステップS210で読み出したレイアウト定義ファイルのレイアウト領域360のうち先頭ページのものを処理対象として設定し、ステップS308に移行して、フローオブジェクトを格納する処理を実行し、ステップS310に移行して、現在処理対象となっているレイアウト領域360(以下、単に現在のレイアウト領域という。)のなかから格納順位が最上位に設定されている情報格納枠を選択し、ステップS312に移行して、所定の優先順位に基づいて、ステップS206で索出したディジタルコンテンツのなかから、ステップS310,S328で選択した情報格納枠(以下、本実施の形態において単に選択情報格納枠という。)に格納すべき記事(選択情報格納枠の種別と同種の記事をいう。以下、本実施の形態において同じ。)を選択し、ステップS314に移行する。
【0082】
ステップS314では、ステップS312で選択した記事(以下、本実施の形態において単に選択記事という。)がタイトル情報であるか否かを判定し、選択記事がタイトル情報であると判定したとき(Yes)は、ステップS316に移行して、選択情報格納枠にタイトル情報を格納する処理を実行し、ステップS318に移行して、分界線の位置を決定する処理を実行し、ステップS320に移行する。
【0083】
ステップS320では、現在のレイアウト領域360のなかに未処理の情報格納枠が存在するか否かを判定し、未処理の情報格納枠が存在しないと判定したとき(No)は、ステップS322に移行して、ステップS210で読み出したレイアウト定義ファイルのすべてのページについてステップS308〜S320,S330〜S334の処理が終了したか否かを判定し、すべてのページについて処理が終了したと判定したとき(Yes)は、ステップS324に移行して、未処理のフローオブジェクトを格納する処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0084】
一方、ステップS322で、ステップS210で読み出したレイアウト定義ファイルのすべてのページについてステップS308〜S320,S330〜S334の処理が終了していないと判定したとき(No)は、ステップS326に移行して、ステップS210で読み出したレイアウト定義ファイルのレイアウト領域360のうち次のページのものを処理対象として設定し、ステップS308に移行する。
【0085】
一方、ステップS320で、現在のレイアウト領域360のなかに未処理の情報格納枠が存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS328に移行して、現在のレイアウト領域360のなかから次に若い格納順位が設定されている情報格納枠を選択し、ステップS312に移行する。
一方、ステップS314で、選択記事がタイトル情報でないと判定したとき(No)は、ステップS330に移行して、選択記事が文字情報であるか否かを判定し、選択記事が文字情報であると判定したとき(Yes)は、ステップS332に移行して、選択情報格納枠に文字情報を格納する処理を実行し、ステップS318に移行する。
【0086】
一方、ステップS330で、選択記事が文字情報でないと判定したとき(No)は、ステップS334に移行して、選択情報格納枠に画像情報を格納する処理を実行し、ステップS318に移行する。
次に、上記ステップS308のフローオブジェクトの格納処理を図13を参照しながら詳細に説明する。図13は、フローオブジェクトの格納処理を示すフローチャートである。
【0087】
フローオブジェクトの格納処理は、上記ステップS308で実行されると、図13に示すように、まず、ステップS402に移行するようになっている。
ステップS402では、フロー管理テーブル400の先頭から順番に検索し、処理済フラグがクリアされているレコードが存在するか否かを判定し、処理済フラグがクリアされているレコードが存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS404に移行して、処理済フラグがクリアされているレコードを参照してフローオブジェクトを読み出し、ステップS406に移行して、読み出したフローオブジェクトの情報量を算出し、ステップS408に移行する。
【0088】
ステップS408では、算出した情報量に基づいて選択情報格納枠の形状および位置を決定し、ステップS410に移行して、読み出したフローオブジェクトを選択情報格納枠に格納し、ステップS412に移行する。具体的に、ステップS408では、既に形状が決定している他の情報格納枠と重なり合わないように選択情報格納枠の形状および位置を決定する。例えば、既に形状が決定している他の情報格納枠と重なり合っている場合は、選択情報格納枠を移動可能な方向に変形・移動することにより、他の情報格納枠と重なり合わないようにする。このとき、デザイナが意図したレイアウトをできるだけ損なわないようにするには、選択情報格納枠の変形または移動の度合いが最小となるように変形または移動を行うのが好ましい。また、変形または移動の方向は、動的に決定してもよいし、あらかじめ決定しておいてもよい。このことは、ステップS506,S606,S706の処理において同じである。
【0089】
ステップS412では、読み出したフローオブジェクトが選択情報格納枠に格納しきれたか否かを判定し、フローオブジェクトが選択情報格納枠に格納しきれた(フローでない)と判定したとき(No)は、ステップS414に移行して、該当のレコードにおいて、フローオブジェクトの格納ページ番号を現在のページ番号に設定するとともに処理済フラグをセットし、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0090】
一方、ステップS412で、読み出したフローオブジェクトが選択情報格納枠に格納しきれない(フローである)と判定したとき(Yes)は、ステップS416に移行して、フローオブジェクトのうち選択情報格納枠に格納しきれなかった分について溢れ処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS402で、処理済フラグがクリアされているレコードが存在しないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0091】
次に、上記ステップS316のタイトル情報の格納処理を図14を参照しながら詳細に説明する。図14は、タイトル情報の格納処理を示すフローチャートである。
タイトル情報の格納処理は、上記ステップS316で実行されると、図14に示すように、まず、ステップS502に移行するようになっている。
【0092】
ステップS502では、選択情報格納枠が、形状および位置が確定した他の情報格納枠と重なり合っているか否かを判定し、形状および位置が確定した他の情報格納枠と重なり合っていないと判定したとき(No)は、ステップS504に移行して、選択記事であるタイトル情報の情報量を算出し、ステップS506に移行する。
【0093】
ステップS506では、算出した情報量に基づいて選択情報格納枠の形状および位置を決定し、ステップS508に移行して、選択記事であるタイトル情報を選択情報格納枠に格納し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS502で、選択情報格納枠が、形状および位置が確定した他の情報格納枠と重なり合っていると判定したとき(Yes)は、ステップS514に移行して、選択情報格納枠およびそれに関連する他の情報格納枠(同一内容の記事を格納することとなる情報格納枠)を削除し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0094】
次に、上記ステップS332の文字情報の格納処理を図15を参照しながら詳細に説明する。図15は、文字情報の格納処理を示すフローチャートである。
文字情報の格納処理は、上記ステップS332で実行されると、図15に示すように、まず、ステップS602に移行するようになっている。
ステップS602では、選択情報格納枠が他の情報格納枠に包含されているか否かを判定し、他の情報格納枠に包含されていないと判定したとき(No)は、ステップS604に移行して、選択記事である文字情報の情報量を算出し、ステップS606に移行する。
【0095】
ステップS606では、算出した情報量に基づいて選択情報格納枠の形状および位置を決定し、ステップS608に移行して、選択記事である文字情報を選択情報格納枠に格納し、ステップS610に移行する。
ステップS610では、選択記事である文字情報が選択情報格納枠に格納しきれたか否かを判定し、文字情報が選択情報格納枠に格納しきれた(フローでない)と判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0096】
一方、ステップS610で、選択記事である文字情報が選択情報格納枠に格納しきれない(フローである)と判定したとき(Yes)は、ステップS612に移行して、文字情報のうち選択情報格納枠に格納しきれなかった分について溢れ処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS602で、選択情報格納枠が他の情報格納枠に包含されていると判定したとき(Yes)は、ステップS614に移行して、選択情報格納枠を削除し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0097】
次に、上記ステップS334の画像情報の格納処理を図16を参照しながら詳細に説明する。図16は、画像情報の格納処理を示すフローチャートである。
画像情報の格納処理は、上記ステップS334で実行されると、図16に示すように、まず、ステップS702に移行するようになっている。
ステップS702では、選択情報格納枠が他の情報格納枠に包含されているか否かを判定し、他の情報格納枠に包含されていないと判定したとき(No)は、ステップS704に移行して、選択記事である画像情報の情報量を算出し、ステップS706に移行する。
【0098】
ステップS706では、算出した情報量に基づいて選択情報格納枠の形状および位置を決定し、ステップS708に移行して、選択記事である画像情報を選択情報格納枠に格納し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS702で、選択情報格納枠が他の情報格納枠に包含されていると判定したとき(Yes)は、ステップS714に移行して、選択情報格納枠を削除し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0099】
次に、上記ステップS318の分界線の決定処理を図17を参照しながら詳細に説明する。図17は、分界線の決定処理を示すフローチャートである。
分界線の決定処理は、上記ステップS318で実行されると、図17に示すように、まず、ステップS800に移行するようになっている。
ステップS800では、レイアウト領域360のなかに分界線が存在するか否かを判定し、分界線が存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS802に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0100】
ステップS802では、分界線によって分界すべき情報格納枠がレイアウト領域360のなかに存在するか否かを判定し、分界線によって分界すべき情報格納枠が存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS804に移行して、分界線によって分界すべき情報格納枠のその分界位置に分界線を設定し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0101】
一方、ステップS802で、分界線によって分界すべき情報格納枠がレイアウト領域360のなかに存在しないと判定したとき(No)は、ステップS806に移行して、分界線を削除し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、上記ステップS416,S612のフロー処理を図18を参照しながら詳細に説明する。図18は、フロー処理を示すフローチャートである。
【0102】
フロー処理は、上記ステップS416,S612で実行されると、図18に示すように、まず、ステップS900に移行するようになっている。
ステップS900では、オブジェクトのうち情報格納枠に格納しきれなかった分の先頭位置を算出し、ステップS902に移行して、同一記事番号のフローオブジェクトがフロー管理テーブル400に既に登録されているか否かを判定し、登録されていないと判定したとき(No)は、ステップS904に移行して、フローオブジェクトについてのレコードを生成し、生成したレコードをフロー管理テーブル400の末尾に登録し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。具体的に、ステップS904では、オーバーフロー位置をステップS900で算出した先頭位置に設定し、記事番号をフローオブジェクトのものに設定し、オーバーフロー元のページ番号を現在のページ番号に設定し、処理済フラグをクリアすることにより、フローオブジェクトについてのレコードを生成する。このことは、ステップS906の処理において同じである。
【0103】
一方、ステップS902で、同一記事番号のフローオブジェクトがフロー管理テーブル400に既に登録されていると判定したとき(Yes)は、ステップS906に移行して、フローオブジェクトについてのレコードを生成し、既に登録されているレコードを削除するとともに、生成したレコードをフロー管理テーブル400の先頭に登録し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0104】
次に、上記ステップS324の未処理フローオブジェクトの格納処理を図19を参照しながら詳細に説明する。図19は、未処理フローオブジェクトの格納処理を示すフローチャートである。
未処理フローオブジェクトの格納処理は、上記ステップS324で実行されると、図19に示すように、まず、ステップS1000に移行するようになっている。
【0105】
ステップS1000では、フロー管理テーブル400の先頭から順番に検索し、処理済フラグがクリアされているレコードが存在するか否かを判定し、処理済フラグがクリアされているレコードが存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS1002に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0106】
ステップS1002では、新たなページのレイアウト領域360を追加し、ステップS1004に移行して、ステップS308と同様に、フローオブジェクトを格納する処理を実行し、ステップS1006に移行して、ステップS318と同様に、分界線の位置を決定する処理を実行し、ステップS1008に移行する。
【0107】
ステップS1008では、レイアウト領域360のなかに未処理の情報格納枠が存在するか否かを判定し、未処理の情報格納枠が存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS1004に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、ステップS1000に移行する。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
【0108】
まず、ディジタルコンテンツを配信するために必要な情報を登録する場合を説明する。
ユーザがディジタルコンテンツの配信を希望する場合、ユーザは、ユーザ端末200において、WWWブラウザによりコンテンツ配信端末100にアクセスし、ユーザ登録要求を入力する。
【0109】
ユーザ端末200では、ユーザ登録要求が入力されると、コンテンツ配信端末100との通信により、必要なユーザ情報を入力すべき要求がユーザに対して行われる。ここで、ユーザは、その入力要求に応じて、ユーザ情報として、メインカテゴリ、サブカテゴリ、ユーザID、パスワード、配信先アドレス、配信日、配信時刻、レイアウトNo.、最大ページ数、フォントサイズを入力すると、それらユーザ情報がコンテンツ配信端末100に送信される。
【0110】
コンテンツ配信端末100では、登録要求に伴ってユーザ情報を受信すると、ステップS100〜S114を経て、受信したユーザ情報がユーザプロファイルテーブル300に登録される。
次に、ユーザプロファイルテーブル300を参照してディジタルコンテンツを配信する場合を説明する。
【0111】
コンテンツ配信端末100では、ユーザプロファイルテーブル300を参照してディジタルコンテンツを配信すべき日時になると、ステップS204,S20を経て、ユーザプロファイルテーブル300からカテゴリNo.が読み出され、読み出されたカテゴリNo.をもとにコンテンツ登録DB42のディジタルコンテンツを検索して、そのカテゴリNo.と一致するカテゴリNo.が付されたディジタルコンテンツが索出される。次いで、ステップS208〜S212を経て、ユーザプロファイルテーブル300からレイアウトNo.が読み出され、レイアウトNo.対応テーブル330を参照して、読み出されたレイアウトNo.に対応するレイアウト定義ファイルがユーザ情報登録DB40から読み出され、読み出されたレイアウト定義ファイルに基づいて、索出されたディジタルコンテンツについて出力レイアウトが決定されて提供用ディジタルコンテンツが作成される。
【0112】
レイアウトの過程を、図6の基本的なレイアウトを用いてレイアウトを行う場合を例にとって、図20を参照しながら詳細に説明する。図20は、図6の基本的なレイアウトに基づいてレイアウトを行う一例を説明するための図である。
レイアウトの過程では、ステップS310を経て、現在のレイアウト領域360のなかから格納順位が最上位に設定されている情報格納枠が選択される。図6の例では、情報格納枠362に格納順位「1」が設定されているので情報格納枠362が選択される。そして、ステップS312を経て、所定の優先順位に基づいて、ステップS206で索出されたディジタルコンテンツのなかから選択情報格納枠に格納すべき記事が選択される。このとき、選択記事がタイトル情報である場合には、ステップS316を経て、選択記事に基づいてタイトル情報の格納処理が実行される。タイトル情報の格納処理では、ステップS502〜S508を経て、選択記事であるタイトル情報の情報量が算出され、算出された情報量に基づいて情報格納枠362の形状および位置が決定され、選択記事であるタイトル情報が情報格納枠362に格納される。図20の例のように、タイトルが比較的短い場合は、タイトル情報がちょうど収まるようにデフォルトの情報格納枠362を上方向に変形する。
【0113】
次いで、ステップS320,S328を経て、現在のレイアウト領域360のなかから次に若い格納順位が設定されている情報格納枠が選択される。図6の例では、情報格納枠366に格納順位「2」が設定されているので情報格納枠366が選択される。そして、ステップS312を経て、ディジタルコンテンツのなかから次の記事が選択される。このとき、選択記事が文字情報である場合には、ステップS332を経て、選択記事に基づいて文字情報の格納処理が実行される。文字情報の格納処理では、ステップS602〜S610を経て、選択記事である文字情報の情報量が算出され、算出された情報量に基づいて、他の情報格納枠と重なり合わないように情報格納枠366の形状および位置が決定され、選択記事である文字情報が情報格納枠366に格納される。図20の例のように、文書が比較的長い場合は、文書情報がちょうど収まるようにデフォルトの情報格納枠366を上方向にやや変形する。
【0114】
次いで、ステップS320,S328を経て、現在のレイアウト領域360のなかから次に若い格納順位が設定されている情報格納枠が選択される。図6の例では、情報格納枠370に格納順位「3」が設定されているので情報格納枠370が選択される。そして、ステップS312を経て、ディジタルコンテンツのなかから次の記事が選択される。このとき、選択記事が文字情報である場合には、上記同様の要領で、ステップS602〜S610を経て、選択記事である文字情報が情報格納枠370に格納される。図20の例のように、文字情報の文字数が十分にある場合は、情報格納枠370が変形せずデフォルトのままで取り扱われる。
【0115】
次いで、ステップS320,S328を経て、現在のレイアウト領域360のなかから次に若い格納順位が設定されている情報格納枠が選択される。図6の例では、情報格納枠364に格納順位「4」が設定されているので情報格納枠364が選択される。そして、ステップS312を経て、ディジタルコンテンツのなかから次の記事が選択される。このとき、選択記事が画像情報である場合には、ステップS334を経て、選択記事に基づいて画像情報の格納処理が実行される。画像情報の格納処理では、情報格納枠364が情報格納枠366に包含されているので、情報格納枠364が削除され、選択記事が破棄される。
【0116】
次いで、ステップS320,S328を経て、現在のレイアウト領域360のなかから次に若い格納順位が設定されている情報格納枠が選択される。図6の例では、情報格納枠368に格納順位「5」が設定されているので情報格納枠368が選択される。そして、ステップS312を経て、ディジタルコンテンツのなかから次の記事が選択される。このとき、選択記事が画像情報である場合には、ステップS702〜S708を経て、選択記事である画像情報の情報量が算出され、算出された情報量に基づいて、他の情報格納枠と重なり合わないように情報格納枠368の形状および位置が決定され、選択記事である画像情報が情報格納枠368に格納される。図20の例のように、情報格納枠366と重なり合わない最小限の位置までデフォルトの情報格納枠368を下方向(または可能であれば上方向)に変形した上で、その変形後の位置を上方向の移動上限として、情報格納枠368を、画像のアスペクト比を保持しつつ右方向に変形する。これにより、画像のアスペクト比を保持しつつ、許容し得る最大のサイズで画像を掲載することができる。
【0117】
次いで、ステップS320,S328を経て、現在のレイアウト領域360のなかから次に若い格納順位が設定されている情報格納枠が選択される。図6の例では、情報格納枠372に格納順位「6」が設定されているので情報格納枠372が選択される。そして、ステップS312を経て、ディジタルコンテンツのなかから次の記事が選択される。このとき、選択記事が画像情報である場合には、画像情報の格納処理が実行されるが、画像情報の格納処理では、情報格納枠372が情報格納枠370に包含されているので、情報格納枠372が削除され、選択記事が破棄される。
【0118】
次に、レイアウトの過程を、図6の基本的なレイアウトを用いてレイアウトを行う場合を例にとって、図21を参照しながら詳細に説明する。図21は、図6の基本的なレイアウトに基づいてレイアウトを行う他の一例を説明するための図である。
レイアウトの過程では、ステップS310を経て、現在のレイアウト領域360のなかから格納順位が最上位に設定されている情報格納枠が選択される。図6の例では、情報格納枠362が選択される。そして、ステップS312を経て、所定の優先順位に基づいて、ステップS206で索出されたディジタルコンテンツのなかから選択情報格納枠に格納すべき記事が選択される。このとき、選択記事がタイトル情報である場合には、上記同様の要領で、ステップS502〜S508を経て、選択記事であるタイトル情報が情報格納枠362に格納される。図21の例のように、タイトルが比較的長い場合は、タイトル情報がちょうど収まるようにデフォルトの情報格納枠362を下方向に変形する。
【0119】
次いで、ステップS320,S328を経て、現在のレイアウト領域360のなかから次に若い格納順位が設定されている情報格納枠が選択される。図6の例では、情報格納枠366が選択される。そして、ステップS312を経て、ディジタルコンテンツのなかから次の記事が選択される。このとき、選択記事が文字情報である場合には、上記同様の要領で、ステップS602〜S610を経て、選択記事である文字情報が情報格納枠366に格納される。図21の例では、デフォルトの情報格納枠366を下方向および上方向に変形した上で、その変形後の位置を上方向の移動上限として、文字情報がちょうど収まるように情報格納枠366を上方向に変形する。
【0120】
次いで、ステップS320,S328を経て、現在のレイアウト領域360のなかから次に若い格納順位が設定されている情報格納枠が選択される。図6の例では、情報格納枠370が選択される。そして、ステップS312を経て、ディジタルコンテンツのなかから次の記事が選択される。このとき、選択記事が文字情報である場合には、上記同様の要領で、ステップS602〜S610を経て、選択記事である文字情報が情報格納枠370に格納される。図21の例では、情報格納枠362と重なり合わない最小限の位置までデフォルトの情報格納枠370を下方向および上方向に変形した上で、文字情報がちょうど収まるように情報格納枠370を上方向に変形する。
【0121】
次いで、ステップS320,S328を経て、現在のレイアウト領域360のなかから次に若い格納順位が設定されている情報格納枠が選択される。図6の例では、情報格納枠364が選択される。そして、ステップS312を経て、ディジタルコンテンツのなかから次の記事が選択される。このとき、選択記事が画像情報である場合には、上記同様の要領で、ステップS702〜S708を経て、選択記事である画像情報が情報格納枠364に格納される。図21の例のように、画像の幅が高さに比して大きい場合は、情報格納枠362,366と重なり合わない最小限の位置までデフォルトの情報格納枠364を下方向および上方向に変形した上で、その変形後の位置を上方向の移動上限として、情報格納枠364を、画像のアスペクト比を保持しつつ上方向に変形する。
【0122】
次いで、ステップS320,S328を経て、現在のレイアウト領域360のなかから次に若い格納順位が設定されている情報格納枠が選択される。図6の例では、情報格納枠368が選択される。そして、ステップS312を経て、ディジタルコンテンツのなかから次の記事が選択される。このとき、選択記事が画像情報である場合には、上記同様の要領で、ステップS702〜S708を経て、選択記事である画像情報が情報格納枠368に格納される。図21の例のように、画像の幅が高さに比して大きい場合は、情報格納枠368を、そのデフォルトの幅および画像のアスペクト比を保持しつつ下方向(または上方向)に変形する。
【0123】
以上により、図6の基本的なレイアウトを用いてレイアウトを行う場合においては、図20のレイアウト結果および図21のレイアウト結果を比較すると、掲載する記事の情報量がそれぞれ異なっているにもかかわらず、いずれも、図6の基本的なレイアウトをある程度継承していることが分かる。
次に、レイアウトの過程を、図7の基本的なレイアウトを用いてレイアウトを行う場合を例にとって、図22を参照しながら詳細に説明する。図22は、図7の基本的なレイアウトに基づいてレイアウトを行う一例を説明するための図である。
【0124】
レイアウトの過程では、ステップS310を経て、現在のレイアウト領域360のなかから格納順位が最上位に設定されている情報格納枠が選択される。図6の例では、情報格納枠374に格納順位「1」が設定されているので情報格納枠374が選択される。そして、ステップS312を経て、所定の優先順位に基づいて、ステップS206で索出されたディジタルコンテンツのなかから選択情報格納枠に格納すべき記事が選択される。このとき、選択記事がタイトル情報である場合には、上記同様の要領で、ステップS502〜S508を経て、選択記事であるタイトル情報が情報格納枠374に格納される。図22の例のように、タイトルが比較的短い場合は、タイトル情報がちょうど収まるようにデフォルトの情報格納枠374を上方向に変形する。
【0125】
次いで、ステップS320,S328を経て、現在のレイアウト領域360のなかから次に若い格納順位が設定されている情報格納枠が選択される。図6の例では、情報格納枠376に格納順位「2」が設定されているので情報格納枠376が選択される。そして、ステップS312を経て、ディジタルコンテンツのなかから次の記事が選択される。このとき、選択記事が文字情報である場合には、上記同様の要領で、ステップS602〜S610を経て、選択記事である文字情報が情報格納枠376に格納される。図22の例では、情報格納枠374と重なり合わない最小限の位置までデフォルトの情報格納枠376を下方向(または可能であれば上方向)に変形した上で、文字情報がちょうど収まるように情報格納枠376を上方向に変形する。
【0126】
次いで、ステップS320,S328を経て、現在のレイアウト領域360のなかから次に若い格納順位が設定されている情報格納枠が選択される。図6の例では、情報格納枠380に格納順位「3」が設定されているので情報格納枠380が選択される。そして、ステップS312を経て、ディジタルコンテンツのなかから次の記事が選択される。このとき、選択記事がタイトル情報である場合には、上記同様の要領で、ステップS502〜S508を経て、選択記事であるタイトル情報が情報格納枠380に格納される。図22の例のように、タイトルが比較的短い場合は、タイトル情報がちょうど収まるようにデフォルトの情報格納枠380を上方向に変形する。
【0127】
次いで、ステップS320,S328を経て、現在のレイアウト領域360のなかから次に若い格納順位が設定されている情報格納枠が選択される。図6の例では、情報格納枠382に格納順位「4」が設定されているので情報格納枠382が選択される。そして、ステップS312を経て、ディジタルコンテンツのなかから次の記事が選択される。このとき、選択記事が文字情報である場合には、上記同様の要領で、ステップS602〜S610を経て、選択記事である文字情報が情報格納枠382に格納される。図22の例では、情報格納枠380と重なり合わない最小限の位置までデフォルトの情報格納枠382を下方向(または可能であれば上方向)に変形した上で、文字情報がちょうど収まるように情報格納枠376を上方向に変形する。
【0128】
そして、レイアウト領域360のなかに分界線378が存在するので、ステップS318を経て、分界線378の位置を決定する処理が実行される。分界線の決定処理では、ステップS800〜S804を経て、分界線378によって分界すべき情報格納枠376,380がレイアウト領域360のなかに存在するので、分界線378によって分界すべき情報格納枠376,380のその分界位置に分界線378が設定される。図22の例では、情報格納枠376と情報格納枠380との間に分界線378が配置される。
【0129】
次に、レイアウトの過程を、図7の基本的なレイアウトを用いてレイアウトを行う場合を例にとって、図23を参照しながら詳細に説明する。図23は、図7の基本的なレイアウトに基づいてレイアウトを行う他の一例を説明するための図である。
レイアウトの過程では、ステップS310を経て、現在のレイアウト領域360のなかから格納順位が最上位に設定されている情報格納枠が選択される。図6の例では、情報格納枠374が選択される。そして、ステップS312を経て、所定の優先順位に基づいて、ステップS206で索出されたディジタルコンテンツのなかから選択情報格納枠に格納すべき記事が選択される。このとき、選択記事がタイトル情報である場合には、上記同様の要領で、ステップS502〜S508を経て、選択記事であるタイトル情報が情報格納枠374に格納される。図23の例のように、タイトルが比較的長い場合は、タイトル情報がちょうど収まるようにデフォルトの情報格納枠374を下方向に変形する。
【0130】
次いで、ステップS320,S328を経て、現在のレイアウト領域360のなかから次に若い格納順位が設定されている情報格納枠が選択される。図6の例では、情報格納枠376が選択される。そして、ステップS312を経て、ディジタルコンテンツのなかから次の記事が選択される。このとき、選択記事が文字情報である場合には、上記同様の要領で、ステップS602〜S610を経て、選択記事である文字情報が情報格納枠376に格納される。図23の例のように、文字情報の文字数が比較的長い場合は、情報格納枠374と重なり合わない最小限の位置までデフォルトの情報格納枠376を下方向に変形した上で、文字情報がちょうど収まるように情報格納枠376を上方向に変形する。
【0131】
ここで、レイアウト領域360のなかには、まだ未処理の情報格納枠380,382が存在するが、情報格納枠380,382が、形状および位置が確定した情報格納枠376と重なり合っているので、情報格納枠380,382が削除される。これに伴って、ステップS800,S802,S806を経て、分界線378によって分界すべき情報格納枠380,382がレイアウト領域360のなかに存在しないこととなるので、分界線378が削除される。
【0132】
以上により、図7の基本的なレイアウトを用いてレイアウトを行う場合においては、図22のレイアウト結果および図23のレイアウト結果を比較すると、掲載する記事の情報量がそれぞれ異なっているにもかかわらず、いずれも、図7の基本的なレイアウトをある程度継承していることが分かる。
なお、このようにディジタルコンテンツの出力レイアウトが決定されると、ステップS222,S224を経て、ユーザプロファイルテーブル300から配信先アドレスが読み出され、読み出された配信先アドレス宛に、作成された提供用ディジタルコンテンツが配信される。
【0133】
また、レイアウトの過程で情報格納枠に格納しきれずに溢れた場合には、溢れの回数が1回目のフローオブジェクトについては、ステップS900〜S904を経て、フロー管理テーブル400の末尾にそのレコードが登録される。そして、未処理のフローオブジェクトについては、ステップS402〜S412を経て、フロー管理テーブル400の先頭から順番に処理されていく。ただし、未処理のフローオブジェクトを処理した結果、新たな情報格納枠にも格納しきれずに再び溢れた場合には、そのフローオブジェクトについては、ステップS900,S902,S906を経て、例外的にフロー管理テーブル400の先頭にそのレコードが登録される。
【0134】
また、ステップS210で読み出されたレイアウト定義ファイルのすべてのページについてレイアウト領域360を処理した後に、未処理のフローオブジェクトが存在する場合には、未処理のフローオブジェクトが存在しなくなるまで、ステップS1002〜S1008を繰り返し経て、新たなページのレイアウト領域360が追加され、情報格納枠の形状および位置を決定する処理が実行され、分界線の位置を決定する処理が実行される。
【0135】
このようにして、本実施の形態では、コンテンツ配信端末100は、例えば、図6の基本的なレイアウトにおいて情報格納枠362と情報格納枠364とに着目した場合、情報格納枠362に格納する記事の情報量に基づいて、情報格納枠362の形状またはレイアウト領域上での位置を決定し、決定した形状または位置に基づいて、情報格納枠362と重なり合う情報格納枠364の形状またはレイアウト領域上での位置を決定するようになっており、さらに、各情報格納枠に格納順位を設定し、複数の情報格納枠のなかから格納順位が若い順に選択したものに選択記事を順次格納するようになっている。
【0136】
これにより、情報格納枠362は、レイアウト定義ファイルでのレイアウトを基礎としてレイアウトが決定され、情報格納枠364は、レイアウト定義ファイルでのレイアウトを基礎としつつ、情報格納枠362のレイアウト結果に依存してレイアウトが決定されるので、最終的なレイアウト結果は、レイアウト定義ファイルにより定義された基本的なレイアウトをある程度継承することができる。また、記事の情報量によって情報格納枠362および情報格納枠364の形状またはレイアウト領域上での位置が決定されるので、記事の情報量によらず掲載が可能となる。さらに、情報格納枠362の方が情報格納枠364よりもレイアウト上の制限が少なく、また、情報格納枠362に格納する記事および情報格納枠364に格納する記事を格納順序の設定により指定することができるので、レイアウトを重視したい記事(すなわち、情報格納枠362の方に格納したい記事)をデザイナがあらかじめ指定することができる。したがって、従来に比して、記事の内容、情報量、論理構造によって、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性を低減することができるとともに、情報の掲載順序に関して自由度を比較的向上することができる。
【0137】
本実施の形態のように、情報格納枠に記事を格納する順序を規定することには、特に次のような利点がある。例えば、格納順序を規定することなく、タイトル情報、画像情報および文字情報の順で機械的に記事を選択し、選択記事を情報格納枠に所定順序で格納する場合を考える。図24は、格納順序を規定せずにレイアウトを行う場合を説明するための図である。図25は、本実施の形態のように格納順序を規定してレイアウトを行う場合を説明するための図である。
【0138】
この場合、図24(a)に示すように、写真2,3(画像情報)が小さく本文(文字情報)が短いと、まず写真2,3を縮小することとなるが、写真2,3を格納するための情報格納枠と、本文を格納するための情報格納枠とが重なり合っているので、写真2,3の情報格納枠の上辺を下方向に縮小し、その後に本文の情報格納枠の下辺を上方向に縮小する。したがって、同図に示すように、本文と写真2,3の間にスペースが形成されてしまい、見やすさを損なう。ここで、写真2,3の情報格納枠の上辺を下方向に縮小するのは、画像のアスペクト比を維持するため、およびレイアウト指定によって下揃えの指定があるためである。これに対して、格納順序を規定することにより本文、写真2,3の順で格納することとすると、図25(a)に示すように、まず本文の情報格納枠の下辺を上方向に縮小するが、その結果、本文を格納した情報格納枠と、写真2,3を格納するための情報格納枠とが重なり合わないので、写真2,3の情報格納枠の下辺を上方向に縮小する。これにより、本文と写真2,3の間にスペースが形成されるのを防止することができるので、比較的見やすいレイアウトを実現することができる。
【0139】
また、図24(b)に示すように、写真2,3が小さく本文が長いと、まず写真2,3の情報格納枠の下辺を上方向に縮小するが、その結果、写真2,3を格納した情報格納枠と、本文を格納するための情報格納枠とがなお重なり合うので、本文の情報格納枠を、写真2の上部、写真2,3の間および写真2,3の下部の3つに分割する。したがって、同図に示すように、写真2,3を縫うようにして本文がレイアウトされてしまい、見やすさを損なう。ここで、写真2,3の情報格納枠の下辺を上方向に縮小するのは、画像のアスペクト比を維持するため、およびレイアウト指定によって上揃えの指定があるためである。これに対して、格納順序を規定することにより本文、写真2,3の順で格納することとすると、図25(b)に示すように、まず本文の情報格納枠の下辺を下方向に拡大するが、その結果、本文を格納した情報格納枠と、写真2を格納するための情報格納枠とがなお重なり合うので、写真2の情報格納枠の上辺を下方向に縮小する。これにより、写真2,3を縫うようにして本文がレイアウトされるのを防止することができるので、比較的見やすいレイアウトを実現することができる。
【0140】
さらに、本実施の形態では、コンテンツ配信端末100は、例えば、図6の基本的なレイアウトにおいて情報格納枠362と情報格納枠364とに着目した場合、図6のレイアウト定義ファイルは、情報格納枠362と情報格納枠364とを、それらの一部を重ね合わせてレイアウト領域360に配置した状態を定義したものである。
【0141】
これにより、情報格納枠364に関する変更のうち情報格納枠362のレイアウト結果に依存した変更の度合いが平均的になることが期待できるので、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性をさらに低減することができる。
もちろん、これらの関係は、図6の基本的なレイアウトにおいて、情報格納枠362と情報格納枠364との間に限らず、情報格納枠362と情報格納枠366,370との間、情報格納枠364と情報格納枠366との間、情報格納枠366と情報格納枠368との間、および情報格納枠370と情報格納枠372との間についても同様に成立する。また、図7の基本レイアウトにおいては、情報格納枠374と情報格納枠376との間、および情報格納枠380と情報格納枠376,382との間について同様に成立する。
【0142】
さらに、本実施の形態では、コンテンツ配信端末100は、例えば、図6の基本的なレイアウトにおいて、記事を格納するのに必要最小限の大きさとなるように、情報格納枠362、情報格納枠364,368、情報格納枠366,370および情報格納枠372の形状を決定するようになっている。
これにより、各情報格納枠362〜372に記事を効率的に格納することができる。
【0143】
さらに、本実施の形態では、コンテンツ配信端末100は、例えば、図6の基本的なレイアウトにおいて情報格納枠362と情報格納枠364とに着目した場合、情報格納枠362の形状を決定した結果、情報格納枠364が情報格納枠362に包含されることとなったときは、情報格納枠364を削除するようになっている。
【0144】
これにより、情報格納枠364が情報格納枠362に包含され、情報格納枠364に関する変更のうち情報格納枠362のレイアウト結果に依存した変更の度合いが大きいと思われるときは、情報格納枠364が削除されるので、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性をさらに低減することができる。
もちろん、これらの関係は、図6の基本レイアウトにおいて、情報格納枠362と情報格納枠364との間に限らず、情報格納枠362、情報格納枠364,368、情報格納枠366,370および情報格納枠372との他の相互間についても同様に成立する。また、図7の基本レイアウトにおいては、情報格納枠374,380および情報格納枠376,382の相互間について同様に成立する。
【0145】
さらに、本実施の形態では、コンテンツ配信端末100は、例えば、図7の基本的なレイアウトにおいて情報格納枠376と情報格納枠380とに着目した場合、情報格納枠376および情報格納枠380の形状および位置を決定した結果、情報格納枠380が情報格納枠376と重なり合わないこととなったときは、情報格納枠376と情報格納枠380との分界位置に分界線378を設定し、それ以外のときは、分界線378を削除するようになっている。
【0146】
これにより、情報格納枠376および情報格納枠380が適切に配置されたときのみ、情報格納枠376と情報格納枠380とが分界線378によって分界されるので、比較的見やすい出力レイアウトで提供用ディジタルコンテンツを作成することができる。
さらに、本実施の形態では、コンテンツ配信端末100は、例えば、図7の基本的なレイアウトにおいて、情報格納枠380が、形状および位置が確定した他の情報格納枠と重なり合うときは、情報格納枠380およびそれに関連する情報格納枠382を削除するようになっている。
【0147】
これにより、比較的目に付きやすい情報格納枠380の位置を変更してまで情報が掲載されることはないので、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性をさらに低減することができる。
さらに、本実施の形態では、コンテンツ配信端末100は、ユーザ情報登録DB40のユーザ情報に基づいて、ディジタルコンテンツをコンテンツ登録DB42のなかから索出するようになっている。
【0148】
これにより、ディジタルコンテンツの選択に関してユーザの固有情報やユーザによる指定情報が参照されることから、ユーザの希望に比較的沿った内容の提供用ディジタルコンテンツを作成することができる。
さらに、本実施の形態では、コンテンツ配信端末100は、ユーザ情報登録DB40のユーザ情報に基づいて、ディジタルコンテンツの出力レイアウトを決定して提供用ディジタルコンテンツを作成するようになっている。
【0149】
これにより、出力レイアウトの決定に関してユーザの固有情報やユーザによる指定情報が参照されることから、ユーザの希望に比較的沿った出力レイアウトで提供用ディジタルコンテンツを作成することができる。
上記第1の実施の形態において、ユーザ情報登録DB40は、発明1のレイアウト定義情報記憶手段、または発明18若しくは19のユーザ情報記憶手段に対応し、ステップS206は、発明1、3、18ないし20の掲載情報選択手段、または発明21の掲載情報選択ステップに対応している。また、ステップS212は、発明1、3、14ないし17、19若しくは20のレイアウト手段、または発明21のレイアウトステップに対応し、記事は、発明1、3、14、15、18ないし21の掲載情報に対応し、レイアウト定義ファイルは、発明1、2、17または21のレイアウト定義情報に対応している。
【0150】
次に、本発明の実施の第2の形態を図面を参照しながら説明する。図26は、本発明に係るレイアウトシステムおよびレイアウトプログラム、並びにレイアウト方法の実施の第2の形態を示す図である。
本実施の形態は、本発明に係るレイアウトシステムおよびレイアウトプログラム、並びにレイアウト方法を、コンテンツ配信端末100において、ニュース等のディジタルコンテンツをユーザ端末200に配信する場合について適用したものであり、上記第1の実施の形態と異なるのは、格納順位を記事に設定する点にある。
【0151】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
コンテンツ提供端末S1〜Snから提供されたディジタルコンテンツには、記事番号およびカテゴリNo.のほかに、上記第1の実施の形態における情報格納枠に設定されていたのと同様の格納順位が設定されている。これは、例えば、格納順位「1」が設定されている記事の場合、その記事を掲載するレイアウト領域360の情報格納枠のうち1番目に選択されるものに格納する記事であることを示している。
【0152】
CPU30は、図12のフローチャートに示す自動レイアウト処理に代えて、図26のフローチャートに示す自動レイアウト処理を実行するようになっている。図26は、自動レイアウト処理を示すフローチャートである。
自動レイアウト処理は、上記ステップS212で実行されると、図26に示すように、まず、ステップS300に移行するようになっている。
【0153】
ステップS300では、ステップS210で読み出したレイアウト定義ファイルのレイアウト領域360のうち先頭ページのものを処理対象として設定し、ステップS308に移行して、フローオブジェクトを格納する処理を実行し、ステップS1100に移行して、現在のレイアウト領域360のなかに未処理の情報格納枠が存在するか否かを判定し、未処理の情報格納枠が存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS1102に移行する。
【0154】
ステップS1102では、ステップS206で索出したディジタルコンテンツのなかから現在のレイアウト領域360に配置すべき記事うち格納順位が最上位に設定されているものを選択し、ステップS1104に移行して、現在のレイアウト領域360のなかから、未処理の情報格納枠であってステップS1102,S1112で選択した記事(以下、本実施の形態において単に選択記事という。)の種別と同種の情報格納枠を所定規則で1つ選択し、ステップS1106に移行する。
【0155】
ステップS1106では、選択記事がタイトル情報であるか否かを判定し、選択記事がタイトル情報であると判定したとき(Yes)は、ステップS316に移行して、ステップS1104で選択した情報格納枠(以下、本実施の形態において単に選択情報格納枠という。)にタイトル情報を格納する処理を実行し、ステップS318に移行して、分界線の位置を決定する処理を実行し、ステップS1108に移行する。
【0156】
ステップS1108では、現在のレイアウト領域360のなかに未処理の情報格納枠が存在するか否かを判定し、未処理の情報格納枠が存在しないと判定したとき(No)は、ステップS1110に移行して、ステップS210で読み出したレイアウト定義ファイルのすべてのページについてステップS308〜S318,S332,S334,S1100〜S1108,S1114の処理が終了したか否かを判定し、すべてのページについて処理が終了したと判定したとき(Yes)は、ステップS324に移行して、未処理のフローオブジェクトを格納する処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0157】
一方、ステップS1110で、ステップS210で読み出したレイアウト定義ファイルのすべてのページについてステップS308〜S318,S332,S334,S1100〜S1108,S1114の処理が終了していないと判定したとき(No)は、ステップS326に移行して、ステップS210で読み出したレイアウト定義ファイルのレイアウト領域360のうち次のページのものを処理対象として設定し、ステップS308に移行する。
【0158】
一方、ステップS1108で、現在のレイアウト領域360のなかに未処理の情報格納枠が存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS1112に移行して、ステップS206で索出したディジタルコンテンツのなかから現在のレイアウト領域360に配置すべき記事うち次に若い格納順位が設定されているものを選択し、ステップS1104に移行する。
【0159】
一方、ステップS1106で、選択記事がタイトル情報でないと判定したとき(No)は、ステップS1114に移行して、選択記事が文字情報であるか否かを判定し、選択記事が文字情報であると判定したとき(Yes)は、ステップS332に移行して、選択情報格納枠に文字情報を格納する処理を実行し、ステップS318に移行する。
【0160】
一方、ステップS1114で、選択記事が文字情報でないと判定したとき(No)は、ステップS334に移行して、選択情報格納枠に画像情報を格納する処理を実行し、ステップS318に移行する。
一方、ステップS1100で、現在のレイアウト領域360のなかに未処理の情報格納枠が存在しないと判定したとき(No)は、ステップS1110に移行する。
【0161】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
レイアウトの過程では、ステップS1102,S1104を経て、ステップS206で索出されたディジタルコンテンツのなかから現在のレイアウト領域360に配置すべき記事うち格納順位が最上位に設定されているものが選択され、現在のレイアウト領域360のなかから未処理の情報格納枠が所定規則で1つ選択される。このとき、選択記事がタイトル情報である場合には、ステップS316を経て、選択記事に基づいてタイトル情報の格納処理が実行される。また、選択記事が文字情報である場合には、ステップS332を経て、選択記事に基づいて文字情報の格納処理が実行される。また、選択記事が画像情報である場合には、ステップS334を経て、選択記事に基づいて画像情報の格納処理が実行される。なお、タイトル情報の格納処理、文字情報の格納処理および画像情報の格納処理については、上記第1の実施の形態と同様である。
【0162】
選択記事を格納した結果、現在のレイアウト領域360のなかに未処理の情報格納枠が存在すると、ステップS1108,S1112を経て、ステップS206で索出されたディジタルコンテンツのなかから現在のレイアウト領域360に配置すべき記事うち次に若い格納順位が設定されているものが選択され、現在のレイアウト領域360のなかから未処理の情報格納枠が所定規則で1つ選択される。
【0163】
その後は同様にして、一つのレイアウト領域360については、未処理の情報格納枠が存在しなくなるまで、ディジタルコンテンツのなかから格納順位が若い順に選択された記事が情報格納枠に所定順序で格納されていく。
このようにして、本実施の形態では、コンテンツ配信端末100は、格納順位を記事に設定し、ステップS206で索出したディジタルコンテンツのなかから格納順位が若い順に選択した記事を、複数の情報格納枠に所定順序で格納するようになっている。
【0164】
これにより、記事において格納順位を設定することができるので、レイアウトを重視したい記事を記事の作成者があらかじめ指定することができる。したがって、記事の作成者が意図したレイアウトが損なわれる可能性を低減することができる。
上記第2の実施の形態において、ユーザ情報登録DB40は、発明1のレイアウト定義情報記憶手段、または発明18若しくは19のユーザ情報記憶手段に対応し、ステップS206は、発明1、4、18ないし20の掲載情報選択手段、または発明21の掲載情報選択ステップに対応している。また、ステップS212は、発明1、4、14ないし17、19若しくは20のレイアウト手段、または発明21のレイアウトステップに対応し、記事は、発明1、4、14、15、18ないし21の掲載情報に対応し、レイアウト定義ファイルは、発明1、2、17または21のレイアウト定義情報に対応している。
【0165】
次に、本発明の実施の第3の形態を図面を参照しながら説明する。図27は、本発明に係るレイアウトシステムおよびレイアウトプログラム、並びにレイアウト方法の実施の第3の形態を示す図である。
本実施の形態は、本発明に係るレイアウトシステムおよびレイアウトプログラム、並びにレイアウト方法を、コンテンツ配信端末100において、ニュース等のディジタルコンテンツをユーザ端末200に配信する場合について適用したものであり、上記第1の実施の形態と異なるのは、同一値を重複して設定可能な重要度を格納順位に代えて情報格納枠に設定する点にある。
【0166】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
レイアウト領域360において、情報格納枠には、格納順位に代えて、同一値を重複して設定可能な重要度が設定されている。重要度としては、「高」、「中」、「低」の3段階である。これは、例えば、重要度「高」が設定されている情報格納枠の場合、その情報格納枠が属するレイアウト領域360をレイアウトするにあたって選択された記事情報を最も優先的に格納する枠であることを示している。
【0167】
CPU30は、図12のフローチャートに示す自動レイアウト処理に代えて、図27のフローチャートに示す自動レイアウト処理を実行するようになっている。図27は、自動レイアウト処理を示すフローチャートである。
自動レイアウト処理は、上記ステップS212で実行されると、図27に示すように、まず、ステップS300に移行するようになっている。
【0168】
ステップS300では、ステップS210で読み出したレイアウト定義ファイルのレイアウト領域360のうち先頭ページのものを処理対象として設定し、ステップS308に移行して、フローオブジェクトを格納する処理を実行し、ステップS1200に移行して、現在のレイアウト領域360のなかから重要度が「高」に設定されている情報格納枠を選択し、ステップS1202に移行して、選択した情報格納枠が複数であるか否かを判定し、選択した情報格納枠が複数であると判定したとき(Yes)は、ステップS1204に移行する。
【0169】
ステップS1204では、選択した複数の情報格納枠のなかから情報格納枠を1つ選択する処理を実行する。具体的に、ステップS1204では、例えば、情報格納枠の種類として、画像情報を格納するのに適した画像情報格納枠、文字情報を格納するのに適した文字情報格納枠、および線画情報を格納するのに適した線画情報格納枠がレイアウト領域360に存在する場合に、同一値の重要度が設定された複数の情報格納枠については、画像情報格納枠、文字情報格納枠および線画情報格納枠の優先順位で選択する。すなわち、まず、対象となる複数の情報格納枠のなかから画像情報格納枠を選択し、画像情報格納枠が存在しないまたは選択済みであるときは、次に文字情報格納枠を選択し、画像情報格納枠および文字情報格納枠が存在しないまたは選択済みであるときは、次に線画情報格納枠を選択する。また、例えば、同一値の重要度が設定された複数の情報格納枠については、レイアウト定義ファイルにおける出現順序に従って選択する。すなわち、まず、対象となる複数の情報格納枠のなかから出現順位が最上位の情報格納枠を選択し、以降は、次に出現順位が若い情報格納枠を選択する。
【0170】
次いで、ステップS312に移行して、所定の優先順位に基づいて、ステップS206で索出したディジタルコンテンツのなかから、ステップS1200,S1204,S1208で選択した情報格納枠(以下、本実施の形態において単に選択情報格納枠という。)に格納すべき記事(選択情報格納枠の種別と同種の記事をいう。以下、本実施の形態において同じ。)を選択し、ステップS314に移行する。
【0171】
ステップS314では、ステップS312で選択した記事(以下、本実施の形態において単に選択記事という。)がタイトル情報であるか否かを判定し、選択記事がタイトル情報であると判定したとき(Yes)は、ステップS316に移行して、選択情報格納枠にタイトル情報を格納する処理を実行し、ステップS318に移行して、分界線の位置を決定する処理を実行し、ステップS1206に移行する。
【0172】
ステップS1206では、ステップS1200,S1208で選択した情報格納枠のうち未処理の情報格納枠が存在するか否かを判定し、未処理の情報格納枠が存在しないと判定したとき(Yes)は、ステップS320に移行して、現在のレイアウト領域360のなかに未処理の情報格納枠が存在するか否かを判定し、未処理の情報格納枠が存在しないと判定したとき(No)は、ステップS322に移行する。
【0173】
ステップS322では、ステップS210で読み出したレイアウト定義ファイルのすべてのページについてステップS308〜S320,S330〜S334,S1200〜S1206の処理が終了したか否かを判定し、すべてのページについて処理が終了したと判定したとき(Yes)は、ステップS324に移行して、未処理のフローオブジェクトを格納する処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0174】
一方、ステップS322で、ステップS210で読み出したレイアウト定義ファイルのすべてのページについてステップS308〜S320,S330〜S334,S1200〜S1206の処理が終了していないと判定したとき(No)は、ステップS326に移行して、ステップS210で読み出したレイアウト定義ファイルのレイアウト領域360のうち次のページのものを処理対象として設定し、ステップS308に移行する。
【0175】
一方、ステップS320で、現在のレイアウト領域360のなかに未処理の情報格納枠が存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS1208に移行して、現在のレイアウト領域360のなかから次に高い重要度が設定されている情報格納枠を選択し、ステップS1202に移行する。
一方、ステップS1206で、ステップS1200,S1208で選択した情報格納枠のうち未処理の情報格納枠が存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS1202に移行する。
【0176】
一方、ステップS314で、選択記事がタイトル情報でないと判定したとき(No)は、ステップS330に移行して、選択記事が文字情報であるか否かを判定し、選択記事が文字情報であると判定したとき(Yes)は、ステップS332に移行して、選択情報格納枠に文字情報を格納する処理を実行し、ステップS318に移行する。
【0177】
一方、ステップS330で、選択記事が文字情報でないと判定したとき(No)は、ステップS334に移行して、選択情報格納枠に画像情報を格納する処理を実行し、ステップS318に移行する。
一方、ステップS1202で、選択した情報格納枠が複数でないと判定したとき(No)は、ステップS312に移行する。
【0178】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
レイアウトの過程では、ステップS1200を経て、現在のレイアウト領域360のなかから重要度が「高」に設定されている情報格納枠が選択される。このとき、複数の情報格納枠が選択されると、ステップS1204を経て、選択された複数の情報格納枠のなかから情報格納枠を1つ選択する処理が実行される。情報格納枠の単一選択処理では、例えば、それら情報格納枠については、画像情報格納枠、文字情報格納枠および線画情報格納枠の優先順位で選択される。また例えば、それら情報格納枠については、レイアウト定義ファイルにおける出現順序に従って選択される。
【0179】
次いで、ステップS312を経て、ステップS206で索出されたディジタルコンテンツのなかから選択情報格納枠に格納すべき記事が選択される。このとき、選択記事がタイトル情報である場合には、ステップS316を経て、選択記事に基づいてタイトル情報の格納処理が実行される。また、選択記事が文字情報である場合には、ステップS332を経て、選択記事に基づいて文字情報の格納処理が実行される。また、選択記事が画像情報である場合には、ステップS334を経て、選択記事に基づいて画像情報の格納処理が実行される。なお、タイトル情報の格納処理、文字情報の格納処理および画像情報の格納処理については、上記第1の実施の形態と同様である。
【0180】
選択記事を格納した結果、ステップS1204で選択された情報格納枠のうち未処理の情報格納枠が存在すると、未処理の情報格納枠が存在しなくなるまで、ステップS1202,S1204,S312〜S318,S330〜S334の処理が繰り返し行われる。また、現在のレイアウト領域360のなかに未処理の情報格納枠が存在すると、ステップS320,S1208を経て、現在のレイアウト領域360のなかから次に高い重要度が設定されている情報格納枠が選択される。
【0181】
その後は同様にして、一つのレイアウト領域360については、未処理の情報格納枠が存在しなくなるまで、レイアウト領域360のなかから重要度が高い順に選択された情報格納枠に記事が順次格納されていく。
このようにして、本実施の形態では、コンテンツ配信端末100は、同一値を重複して設定可能な重要度を情報格納枠に設定し、複数の情報格納枠のなかから重要度が高い順に選択したものに選択記事を順次格納するようになっている。
【0182】
これにより、レイアウト定義ファイルにおいて重要度を設定することができるので、レイアウトを重視したい記事をレイアウト定義ファイルの作成者があらかじめ指定することができる。したがって、レイアウト定義ファイルの作成者が意図したレイアウトが損なわれる可能性を低減することができる。また、値が重複した重要度を情報格納枠に設定することができるので、格納順序の設定を比較的容易に行うことができる。
【0183】
さらに、本実施の形態では、コンテンツ配信端末100は、同一値の重要度が設定された情報格納枠が複数存在するときは、それら情報格納枠については、画像情報格納枠、文字情報格納枠および線画情報格納枠の優先順位で選択記事を格納するようになっている。
これにより、値が重複した重要度を異なる情報格納枠に同時に設定しても、ある程度適切なレイアウトを実現することができる。
【0184】
上記第3の実施の形態において、ユーザ情報登録DB40は、発明1のレイアウト定義情報記憶手段、または発明18若しくは19のユーザ情報記憶手段に対応し、ステップS206は、発明1、7、10、11、18ないし20の掲載情報選択手段、または発明21の掲載情報選択ステップに対応している。また、ステップS212は、発明1、7、10、11、14ないし17、19若しくは20のレイアウト手段、または発明21のレイアウトステップに対応し、記事は、発明1、7、10、11、14、15、18ないし21の掲載情報に対応している。
【0185】
また、上記第3の実施の形態において、レイアウト定義ファイルは、発明1、2、11、17または21のレイアウト定義情報に対応している。
次に、本発明の実施の第4の形態を図面を参照しながら説明する。図28は、本発明に係るレイアウトシステムおよびレイアウトプログラム、並びにレイアウト方法の実施の第4の形態を示す図である。
【0186】
本実施の形態は、本発明に係るレイアウトシステムおよびレイアウトプログラム、並びにレイアウト方法を、コンテンツ配信端末100において、ニュース等のディジタルコンテンツをユーザ端末200に配信する場合について適用したものであり、上記第3の実施の形態と異なるのは、同一値を重複して設定可能な重要度を記事に設定する点にある。
【0187】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
コンテンツ提供端末S1〜Snから提供されたディジタルコンテンツには、記事番号およびカテゴリNo.のほかに、上記第3の実施の形態における情報格納枠に設定されていたのと同様の重要度が設定されている。重要度としては、「高」、「中」、「低」の3段階である。これは、例えば、重要度「高」が設定されている記事の場合、その記事を掲載するレイアウト領域360の情報格納枠に最も優先的に格納する記事であることを示している。
【0188】
CPU30は、図12のフローチャートに示す自動レイアウト処理に代えて、図28のフローチャートに示す自動レイアウト処理を実行するようになっている。図28は、自動レイアウト処理を示すフローチャートである。
自動レイアウト処理は、上記ステップS212で実行されると、図28に示すように、まず、ステップS300に移行するようになっている。
【0189】
ステップS300では、ステップS210で読み出したレイアウト定義ファイルのレイアウト領域360のうち先頭ページのものを処理対象として設定し、ステップS308に移行して、フローオブジェクトを格納する処理を実行し、ステップS1300に移行して、現在のレイアウト領域360のなかに未処理の情報格納枠が存在するか否かを判定し、未処理の情報格納枠が存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS1302に移行する。
【0190】
ステップS1302では、ステップS206で索出したディジタルコンテンツのなかから現在のレイアウト領域360に配置すべき記事うち重要度が「高」に設定されているものを選択し、ステップS1304に移行して、選択した記事が複数であるか否かを判定し、選択した記事が複数であると判定したとき(Yes)は、ステップS1306に移行する。
【0191】
ステップS1306では、選択した複数の記事のなかから記事を1つ選択する処理を実行する。具体的に、ステップS1306では、例えば、同一値の重要度が設定された複数の記事については、画像情報、文字情報および線画情報の優先順位で選択する。すなわち、まず、対象となる複数の記事のなかから画像情報を選択し、画像情報が存在しないまたは選択済みであるときは、次に文字情報を選択し、画像情報および文字情報が存在しないまたは選択済みであるときは、次に線画情報を選択する。また例えば、同一値の重要度が設定された複数の記事については、コンテンツ登録DB42における格納順序に従って選択する。すなわち、まず、対象となる複数の情報格納枠のなかから格納順位が最上位の記事を選択し、以降は、次に格納順位が若い記事を選択する。
【0192】
次いで、ステップS1308に移行して、現在のレイアウト領域360のなかから、未処理の情報格納枠であってステップS1302,S1304,S1318で選択した記事(以下、本実施の形態において単に選択記事という。)の種別と同種の情報格納枠を所定規則で1つ選択し、ステップS1310に移行する。
ステップS1310では、選択記事がタイトル情報であるか否かを判定し、選択記事がタイトル情報であると判定したとき(Yes)は、ステップS316に移行して、ステップS1308で選択した情報格納枠(以下、本実施の形態において単に選択情報格納枠という。)にタイトル情報を格納する処理を実行し、ステップS318に移行して、分界線の位置を決定する処理を実行し、ステップS1312に移行する。
【0193】
ステップS1312では、現在のレイアウト領域360のなかに未処理の情報格納枠が存在するか否かを判定し、未処理の情報格納枠が存在しないと判定したとき(No)は、ステップS1314に移行して、ステップS210で読み出したレイアウト定義ファイルのすべてのページについてステップS308〜S318,S332,S334,S1300〜S1312,S1320の処理が終了したか否かを判定し、すべてのページについて処理が終了したと判定したとき(Yes)は、ステップS324に移行して、未処理のフローオブジェクトを格納する処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0194】
一方、ステップS1314で、ステップS210で読み出したレイアウト定義ファイルのすべてのページについてステップS308〜S318,S332,S334,S1300〜S1312,S1320の処理が終了していないと判定したとき(No)は、ステップS326に移行して、ステップS210で読み出したレイアウト定義ファイルのレイアウト領域360のうち次のページのものを処理対象として設定し、ステップS308に移行する。
【0195】
一方、ステップS1312で、現在のレイアウト領域360のなかに未処理の情報格納枠が存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS1316に移行して、ステップS1302,S1318で選択した記事のうち未処理の記事が存在するか否かを判定し、未処理の記事が存在しないと判定したとき(No)は、ステップS1318に移行して、ステップS206で索出したディジタルコンテンツのなかから現在のレイアウト領域360に配置すべき記事うち次に高い重要度が設定されているものを選択し、ステップS1304に移行する。
【0196】
一方、ステップS1316で、ステップS1302,S1318で選択した記事のうち未処理の記事が存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS1304に移行する。
一方、ステップS1310で、選択記事がタイトル情報でないと判定したとき(No)は、ステップS1320に移行して、選択記事が文字情報であるか否かを判定し、選択記事が文字情報であると判定したとき(Yes)は、ステップS332に移行して、選択情報格納枠に文字情報を格納する処理を実行し、ステップS318に移行する。
【0197】
一方、ステップS1320で、選択記事が文字情報でないと判定したとき(No)は、ステップS334に移行して、選択情報格納枠に画像情報を格納する処理を実行し、ステップS318に移行する。
一方、ステップS1304で、選択した記事が複数でないと判定したとき(No)は、ステップS1308に移行する。
【0198】
一方、ステップS1300で、現在のレイアウト領域360のなかに未処理の情報格納枠が存在しないと判定したとき(No)は、ステップS1314に移行する。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
レイアウトの過程では、ステップS1302を経て、ステップS206で索出されたディジタルコンテンツのなかから現在のレイアウト領域360に配置すべき記事うち重要度が「高」に設定されているものが選択される。このとき、複数の記事が選択されると、ステップS1304を経て、選択された複数の記事のなかから記事を1つ選択する処理が実行される。記事の単一選択処理では、例えば、それら記事については、画像情報、文字情報および線画情報の優先順位で選択される。また例えば、それら記事については、コンテンツ登録DB42における格納順序に従って選択される。
【0199】
次いで、ステップS1308を経て、現在のレイアウト領域360のなかから未処理の情報格納枠が所定規則で1つ選択される。そして、選択記事がタイトル情報である場合には、ステップS316を経て、選択記事に基づいてタイトル情報の格納処理が実行される。また、選択記事が文字情報である場合には、ステップS332を経て、選択記事に基づいて文字情報の格納処理が実行される。また、選択記事が画像情報である場合には、ステップS334を経て、選択記事に基づいて画像情報の格納処理が実行される。なお、タイトル情報の格納処理、文字情報の格納処理および画像情報の格納処理については、上記第1の実施の形態と同様である。
【0200】
選択記事を格納した結果、現在のレイアウト領域360のなかに未処理の情報格納枠が存在し、かつ、ステップS1302で選択した記事のうち未処理の記事が存在すると、未処理の情報格納枠および記事のうちいずれか一方が存在しなくなるまで、ステップS1304〜S1312,S1316,S1320,S316,S318,S332,S334の処理が繰り返し行われる。また、現在のレイアウト領域360のなかに未処理の情報格納枠が存在するが、ステップS1302で選択した記事のうち未処理の記事が存在しないと、ステップS1316,S1318を経て、ステップS206で索出されたディジタルコンテンツのなかから現在のレイアウト領域360に配置すべき記事うち次に高い重要度が設定されているものが選択され、現在のレイアウト領域360のなかから未処理の情報格納枠が所定規則で1つ選択される。
【0201】
その後は同様にして、一つのレイアウト領域360については、未処理の情報格納枠が存在しなくなるまで、ディジタルコンテンツのなかから重要度が高い順に選択された記事が情報格納枠に所定順序で格納されていく。
このようにして、本実施の形態では、コンテンツ配信端末100は、同一値を重複して設定可能な重要度を記事に設定し、選択した記事のなかから重要度が高い順に選択したものを複数の情報格納枠に所定順序で格納するようになっている。
【0202】
これにより、記事において重要度を設定することができるので、レイアウトを重視したい記事を記事の作成者があらかじめ指定することができる。したがって、記事の作成者が意図したレイアウトが損なわれる可能性を低減することができる。また、値が重複した重要度を記事に設定することができるので、格納順序の設定を比較的容易に行うことができる。
【0203】
さらに、本実施の形態では、コンテンツ配信端末100は、選択した記事のうち同一値の重要度が設定されたものが複数存在するときは、それら記事については、画像情報、文字情報および線画情報の優先順位で情報格納枠に格納するようになっている。
これにより、値が重複した重要度を異なる記事に同時に設定しても、ある程度適切なレイアウトを実現することができる。
【0204】
上記第4の実施の形態において、ユーザ情報登録DB40は、発明1のレイアウト定義情報記憶手段、または発明18若しくは19のユーザ情報記憶手段に対応し、ステップS206は、発明1、8、12、13、18ないし20の掲載情報選択手段、または発明21の掲載情報選択ステップに対応している。また、ステップS212は、発明1、8、12ないし17、19若しくは20のレイアウト手段、または発明21のレイアウトステップに対応し、記事は、発明1、8、12ないし15、18ないし21の掲載情報に対応し、レイアウト定義ファイルは、発明1、2、17または21のレイアウト定義情報に対応している。
【0205】
なお、上記第1および第2の実施の形態においては、情報格納枠および記事のいずれか一方に格納順位を設定するように構成したが、これに限らず、情報格納枠および記事の両方に格納順位を設定するように構成することもできる。この場合、情報格納枠の順位設定および記事の順位設定が同時に行われた結果、相互の設定内容に矛盾が生じる可能性があるので、優先度を設定していずれかの設定を採用するのが好ましい。具体的には、情報格納枠の順位設定および記事の順位設定のうちいずれを優先すべきかを示す優先度を設定し、優先度に基づいて情報格納枠の順位設定および記事の順位設定のうちいずれかを採用する。優先度の設定は、情報格納枠または記事に対して行うほか、テーブルや引数で行ってもよい。
【0206】
これにより、レイアウト定義ファイルおよび記事において格納順位を設定することができるので、レイアウト定義ファイルおよび記事の作成者がレイアウトを重視したい記事をあらかじめ指定することができる。したがって、レイアウト定義ファイルおよび記事の作成者が意図したレイアウトが損なわれる可能性を低減することができる。また、情報格納枠の順位設定および記事の順位設定が同時に行われた結果、相互の設定内容に矛盾が生じても、優先度に応じていずれかの設定が採用されるので、レイアウトが損なわれる可能性を低減することができる。
【0207】
この場合において、ステップS206は、発明5の掲載情報選択手段に対応し、ステップS212は、発明5のレイアウト手段に対応し、記事は、発明5の掲載情報に対応している。
また、上記第3および第4の実施の形態においては、情報格納枠および記事のいずれか一方に重要度を設定するように構成したが、これに限らず、情報格納枠および記事の両方に重要度を設定するように構成することもできる。この場合、情報格納枠の重要度設定および記事の重要度設定が同時に行われた結果、相互の設定内容に矛盾が生じる可能性があるので、優先度を設定していずれかの設定を採用するのが好ましい。具体的には、情報格納枠の重要度設定および記事の重要度設定のうちいずれを優先すべきかを示す優先度を設定し、優先度に基づいて情報格納枠の重要度設定および記事の重要度設定のうちいずれかを採用する。優先度の設定は、情報格納枠または記事に対して行うほか、テーブルや引数で行ってもよい。
【0208】
これにより、レイアウト定義ファイルおよび記事において重要度を設定することができるので、レイアウト定義ファイルおよび記事の作成者がレイアウトを重視したい記事をあらかじめ指定することができる。したがって、レイアウト定義ファイルおよび記事の作成者が意図したレイアウトが損なわれる可能性を低減することができる。また、情報格納枠の重要度設定および記事の重要度設定が同時に行われた結果、相互の設定内容に矛盾が生じても、優先度に応じていずれかの設定が採用されるので、レイアウトが損なわれる可能性を低減することができる。
【0209】
この場合において、ステップS206は、発明9の掲載情報選択手段に対応し、ステップS212は、発明9のレイアウト手段に対応し、記事は、発明9の掲載情報に対応している。
また、上記第1の実施の形態においては、情報格納枠に格納順位を設定するように構成したが、これに限らず、図29に示すように、複数の情報格納枠を階層的に関連付け、同一階層ごとに独立した格納順位を情報格納枠に設定するように構成することもできる。図29は、複数の情報格納枠を階層的に関連付け、同一階層ごとに独立した格納順位を情報格納枠に設定する場合を説明するための図である。
【0210】
具体的な処理としては、複数の情報格納枠のなかから格納順位が若い順に選択したものに選択記事を順次格納するとともに、選択した情報格納枠の下位の階層に属する情報格納枠が存在するときは、その選択した情報格納枠の同一階層に格納順序が次に若い情報格納枠が存在しても、下位の階層に属する情報格納枠のなかから格納順位が若い順に選択したものに選択記事を順次格納する。図29の例では、情報格納枠「ア」、「イ」および「ウ」が同一階層にあり、情報格納枠「イ」の下位の階層に情報格納枠「エ」、「オ」、「カ」が属し、情報格納枠「オ」の下位の階層に情報格納枠「キ」、「ク」が属しているので、情報格納枠「ア」、「イ」、「オ」、「キ」、「ク」、「エ」、「カ」、「ウ」の順に情報格納枠に格納される。この場合、第1階層においては、情報格納枠「ア」、「イ」および「ウ」に格納順位1〜3がそれぞれ設定され、第2階層においては、情報格納枠「エ」、「オ」および「カ」に格納順位1〜3がそれぞれ設定され、第3階層においては、情報格納枠「キ」および「ク」に格納順位1,2がそれぞれ設定されている。
【0211】
これにより、同一階層ごとに独立した格納順位を情報格納枠に設定することができるので、格納順位の設定を比較的容易に行うことができる。また、同一階層ごとに独立した格納順位を設定しても、ある程度適切なレイアウトを実現することができる。
この場合において、ステップS206は、発明6の掲載情報選択手段に対応し、ステップS212は、発明6のレイアウト手段に対応し、記事は、発明6の掲載情報に対応している。
【0212】
また、上記第1および第2の実施の形態においては、情報格納枠および記事のいずれか一方に格納順位を設定するように構成したが、これに限らず、情報格納枠および記事の両方に格納順位を設定するように構成することもできる。この場合、上記のように、優先度に基づいて情報格納枠の順位設定および記事の順位設定のうちいずれかを採用する手法のほか、記事の順位設定を原則として採用してそれだけでは不備・不十分な点を情報格納枠の順位設定で補う手法と、情報格納枠の順位設定を原則として採用してそれだけでは不備・不十分な点を記事の順位設定で補う手法とが考えられる。
【0213】
記事の順位設定を原則として採用してそれだけでは不備・不十分な点を情報格納枠の順位設定で補う場合、CPU30は、図12のフローチャートに示す自動レイアウト処理に代えて、図30のフローチャートに示す自動レイアウト処理を実行するようになっている。図30は、自動レイアウト処理を示すフローチャートである。
【0214】
自動レイアウト処理は、上記ステップS212で実行されると、図30に示すように、まず、ステップS1400に移行するようになっている。
ステップS1400では、ステップS210で読み出したレイアウト定義ファイルのレイアウト領域360のうち先頭ページのものを処理対象として設定し、ステップS1402に移行して、ステップS206で索出したディジタルコンテンツのなかから現在のレイアウト領域360に配置すべき記事うち格納順位が最上位に設定されているものを選択し、ステップS1404に移行して、現在のレイアウト領域360のなかから、未処理の情報格納枠であってステップS1402,S1414,S1424で選択した記事(以下、本自動レイアウト処理において単に選択記事という。)の種別と同種の情報格納枠を所定規則で1つ選択し、ステップS1406に移行する。
【0215】
ステップS1406では、情報格納枠が選択できたか否かを判定し、情報格納枠が選択できたと判定したとき(Yes)は、ステップS1408に移行して、選択記事を、ステップS1404,S1420で選択した情報格納枠(以下、本自動レイアウト処理において単に選択情報格納枠という。)に格納し、ステップS1410に移行する。
【0216】
ステップS1410では、未処理の記事が存在するか否かを判定し、未処理の記事が存在しないと判定したとき(No)は、ステップS1412に移行して、未処理のフローオブジェクトを格納する処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS1410で、未処理の記事が存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS1414に移行して、ステップS206で索出したディジタルコンテンツのなかから現在のレイアウト領域360に配置すべき記事うち次に若い格納順位が設定されているものを選択し、ステップS1416に移行する。
【0217】
ステップS1416では、記事が選択できたか否かを判定し、記事が選択できたと判定したとき(Yes)は、ステップS1404に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、ステップS1418に移行して、ステップS210で読み出したレイアウト定義ファイルのレイアウト領域360のうち次のページのものを処理対象として設定し、ステップS1404に移行する。
【0218】
一方、ステップS1406で、情報格納枠が選択できないと判定したとき(No)は、ステップS1420に移行して、現在のレイアウト領域のうち未処理の情報格納枠のなかから格納順位が最上位に設定されているものを選択し、ステップS1422に移行して、情報格納枠が選択できたか否かを判定し、情報格納枠が選択できたと判定したとき(Yes)は、ステップS1424に移行する。
【0219】
ステップS1424では、ステップS206で索出したディジタルコンテンツのなかから選択情報格納枠に配置すべき記事を選択し、ステップS1426に移行して、記事が選択できたか否かを判定し、記事が選択できたと判定したとき(Yes)は、ステップS1408に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、ステップS1414に移行する。
【0220】
一方、ステップS1422で、情報格納枠が選択できないと判定したとき(No)は、ステップS1414に移行する。
これにより、レイアウト定義ファイルおよび記事において格納順位を設定することができるので、レイアウト定義ファイルおよび記事の作成者がレイアウトを重視したい記事をあらかじめ指定することができる。
【0221】
また、情報格納枠の順位設定を原則として採用してそれだけでは不備・不十分な点を記事の順位設定で補う場合、CPU30は、図12のフローチャートに示す自動レイアウト処理に代えて、図31のフローチャートに示す自動レイアウト処理を実行するようになっている。図31は、自動レイアウト処理を示すフローチャートである。
【0222】
自動レイアウト処理は、上記ステップS212で実行されると、図31に示すように、まず、ステップS1500に移行するようになっている。
ステップS1500では、ステップS210で読み出したレイアウト定義ファイルのレイアウト領域360のうち先頭ページのものを処理対象として設定し、ステップS1502に移行して、現在のレイアウト領域のなかから格納順位が最上位に設定されている情報格納枠を選択し、ステップS1504に移行して、ステップS206で索出したディジタルコンテンツのなかから、ステップS1502で選択した情報格納枠に格納すべき記事(その情報格納枠の種別と同種の記事をいう。以下、本自動レイアウト処理において同じ。)を選択し、ステップS1506に移行する。
【0223】
ステップS1506では、記事が選択できたか否かを判定し、記事が選択できたと判定したとき(Yes)は、ステップS1508に移行して、ステップS1504,S1522で選択した記事(以下、本自動レイアウト処理において単に選択記事という。)を、ステップS1502,S1518,S1526で選択した情報格納枠(以下、本自動レイアウト処理において単に選択情報格納枠という。)に格納し、ステップS1510に移行する。
【0224】
ステップS1510では、現在のレイアウト領域360のなかに未処理の情報格納枠が存在するか否かを判定し、未処理の情報格納枠が存在しないと判定したとき(No)は、ステップS1512に移行して、未処理の記事が存在するか否かを判定し、未処理の記事が存在しないと判定したとき(No)は、ステップS1514に移行して、未処理のフローオブジェクトを格納する処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0225】
一方、ステップS1512で、未処理の記事が存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS1516に移行して、ステップS210で読み出したレイアウト定義ファイルのレイアウト領域360のうち次のページのものを処理対象として設定し、ステップS1502に移行する。
一方、ステップS1510で、現在のレイアウト領域360のなかに未処理の情報格納枠が存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS1518に移行して、現在のレイアウト領域360のなかから次に若い格納順位が設定されている情報格納枠を選択し、ステップS1520に移行する。
【0226】
ステップS1520では、情報格納枠が選択できたか否かを判定し、情報格納枠が選択できたと判定したとき(Yes)は、ステップS1504に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、ステップS1516に移行する。
一方、ステップS1506で、記事が選択できないと判定したとき(No)は、ステップS1522に移行して、ステップS206で索出したディジタルコンテンツのなかから現在のレイアウト領域360に配置すべき記事うち格納順位が最上位に設定されているものを選択し、ステップS1524に移行する。
【0227】
ステップS1524では、記事が選択できたか否かを判定し、記事が選択できたと判定したとき(Yes)は、ステップS1526に移行して、現在のレイアウト領域のうち未処理の情報格納枠のなかから選択記事を格納すべき情報格納枠を選択し、ステップS1528に移行する。
ステップS1528では、情報格納枠が選択できたか否かを判定し、情報格納枠が選択できたと判定したとき(Yes)は、ステップS1508に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、ステップS1518に移行する。
【0228】
一方、ステップS1524で、記事が選択できないと判定したとき(No)は、ステップS1518に移行する。
これにより、レイアウト定義ファイルおよび記事において格納順位を設定することができるので、レイアウト定義ファイルおよび記事の作成者がレイアウトを重視したい記事をあらかじめ指定することができる。
【0229】
また、上記第4の実施の形態においては、同一値の重要度が設定された複数の記事については、コンテンツ登録DB42における格納順序に従って選択するように構成したが、これに限らず、複数の記事が一体の記事情報として構成されている場合、同一値の重要度が設定された複数の記事については、一体の記事情報における出現順序に従って選択するように構成してもよい。
【0230】
また、上記第1および第3の実施の形態においては、ステップS314,S330で記事の種別に応じて処理を分岐するように構成したが、これに限らず、選択情報格納枠の種別に応じて処理を分岐するように構成することもできる。このことは、上記第2の実施の形態におけるステップS1106,S1114、および上記第4の実施の形態におけるステップS1310,S1320についても同様である。
【0231】
また、上記第1ないし第4の実施の形態においては、情報格納枠の形状および位置を動的に決定しながらレイアウトを行うように構成したが、これに限らず、レイアウト領域360のなかのすべての情報格納枠に一旦情報を格納してから、各情報格納枠の形状および位置を決定することによりレイアウトを行うように構成することもできる。
【0232】
また、上記第1ないし第4の実施の形態においては、ユーザ情報に基づいて、ディジタルコンテンツの出力レイアウトを決定するように構成したが、これに限らず、ディジタルコンテンツに含まれる画像の数またはディジタルコンテンツに含まれる文字情報の量に基づいて、ディジタルコンテンツの出力レイアウトを決定するように構成することもできる。
【0233】
これにより、ディジタルコンテンツに含まれる画像の数またはディジタルコンテンツに含まれる文字情報の量が多かったり、また逆に少なかったりしても、比較的見やすい出力レイアウトにすることができる。
また、上記第1ないし第4の実施の形態においては、ステップS212のレイアウト処理をコンテンツ配信端末100で実行するように構成したが、これに限らず、それらレイアウト処理をユーザ端末200で実行するように構成することもできる。これにより、コンテンツ配信端末100に処理負荷が集中するのを低減することができる。
【0234】
また、上記第1の実施の形態において、図10ないし図19のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROM32にあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM34に読み込んで実行するようにしてもよい。
【0235】
また、上記第2の実施の形態において、図26のフローチャートに示す自動レイアウト処理を実行するにあたっては、ROM32にあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM34に読み込んで実行するようにしてもよい。
【0236】
また、上記第3の実施の形態において、図27のフローチャートに示す自動レイアウト処理を実行するにあたっては、ROM32にあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM34に読み込んで実行するようにしてもよい。
【0237】
また、上記第4の実施の形態において、図28のフローチャートに示す自動レイアウト処理を実行するにあたっては、ROM32にあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM34に読み込んで実行するようにしてもよい。
【0238】
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
【0239】
また、上記実施の形態においては、本発明に係るレイアウトシステムおよびレイアウトプログラム、並びにレイアウト方法を、インターネット199からなるネットワークシステムに適用した場合について説明したが、これに限らず、例えば、インターネット199と同一方式により通信を行ういわゆるイントラネットに適用してもよい。もちろん、インターネット199と同一方式により通信を行うネットワークに限らず、通常のネットワークに適用することもできる。
【0240】
また、上記実施の形態においては、本発明に係るレイアウトシステムおよびレイアウトプログラム、並びにレイアウト方法を、図1に示すように、コンテンツ配信端末100において、ニュース等のディジタルコンテンツをユーザ端末200に配信する場合について適用したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他の場合にも適用可能である。
【0241】
【発明の効果】
以上説明したように、発明1ないし19記載のレイアウトシステムによれば、第1の情報格納枠は、レイアウト定義情報でのレイアウトを基礎としてレイアウトが決定され、第2の情報格納枠は、レイアウト定義情報でのレイアウトを基礎としつつ、第1の情報格納枠のレイアウト結果に依存してレイアウトが決定されるので、最終的なレイアウト結果は、レイアウト定義情報により定義された基本的なレイアウトをある程度継承することができる。また、掲載情報の情報量によって第1の情報格納枠および第2の情報格納枠の形状またはレイアウト領域上での位置が決定されるので、掲載情報の情報量によらず掲載が可能となる。さらに、第1の情報格納枠の方が第2の情報格納枠よりもレイアウト上の制限が少なく、また、第1の情報格納枠に格納する掲載情報および第2の情報格納枠に格納する掲載情報を格納順序の設定により指定することができるので、レイアウトを重視したい掲載情報(すなわち、第1の情報格納枠の方に格納したい掲載情報)をデザイナがあらかじめ指定することができる。したがって、従来に比して、掲載情報の内容、情報量、論理構造によって、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性を低減することができるとともに、情報の掲載順序に関して自由度を比較的向上することができるという効果が得られる。
【0242】
さらに、発明2ないし13記載のレイアウトシステムによれば、第2の情報格納枠に関する変更のうち第1の情報格納枠のレイアウト結果に依存した変更の度合いが平均的になることが期待できるので、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性をさらに低減することができるという効果も得られる。
【0243】
さらに、発明3、5または6記載のレイアウトシステムによれば、レイアウト定義情報において格納順位を設定することができるので、レイアウトを重視したい掲載情報をレイアウト定義情報の作成者があらかじめ指定することができる。したがって、レイアウト定義情報の作成者が意図したレイアウトが損なわれる可能性を低減することができるという効果も得られる。
【0244】
さらに、発明4記載のレイアウトシステムによれば、掲載情報において格納順位を設定することができるので、レイアウトを重視したい掲載情報を掲載情報の作成者があらかじめ指定することができる。したがって、掲載情報の作成者が意図したレイアウトが損なわれる可能性を低減することができるという効果も得られる。
【0245】
さらに、発明5記載のレイアウトシステムによれば、レイアウト定義情報および掲載情報において格納順位を設定することができるので、レイアウト定義情報および掲載情報の作成者がレイアウトを重視したい掲載情報をあらかじめ指定することができる。したがって、レイアウト定義情報および掲載情報の作成者が意図したレイアウトが損なわれる可能性を低減することができるという効果も得られる。また、情報格納枠の順位設定および掲載情報の順位設定が同時に行われた結果、相互の設定内容に矛盾が生じても、優先度に応じていずれかの設定が採用されるので、レイアウトが損なわれる可能性を低減することができるという効果も得られる。
【0246】
さらに、発明6記載のレイアウトシステムによれば、同一階層ごとに独立した格納順位を情報格納枠に設定することができるので、格納順位の設定を比較的容易に行うことができるという効果も得られる。また、同一階層ごとに独立した格納順位を設定しても、ある程度適切なレイアウトを実現することができるという効果も得られる。
【0247】
さらに、発明7、9ないし11記載のレイアウトシステムによれば、レイアウト定義情報において重要度を設定することができるので、レイアウトを重視したい掲載情報をレイアウト定義情報の作成者があらかじめ指定することができる。したがって、レイアウト定義情報の作成者が意図したレイアウトが損なわれる可能性を低減することができるという効果も得られる。また、値が重複した重要度を情報格納枠に設定することができるので、格納順序の設定を比較的容易に行うことができるという効果も得られる。
【0248】
さらに、本発明に係る発明8記載のレイアウトシステムによれば、掲載情報において重要度を設定することができるので、レイアウトを重視したい掲載情報を掲載情報の作成者があらかじめ指定することができる。したがって、掲載情報の作成者が意図したレイアウトが損なわれる可能性を低減することができるという効果も得られる。また、値が重複した重要度を掲載情報に設定することができるので、格納順序の設定を比較的容易に行うことができるという効果も得られる。
【0249】
さらに、発明9記載のレイアウトシステムによれば、レイアウト定義情報および掲載情報において重要度を設定することができるので、レイアウト定義情報および掲載情報の作成者がレイアウトを重視したい掲載情報をあらかじめ指定することができる。したがって、レイアウト定義情報および掲載情報の作成者が意図したレイアウトが損なわれる可能性を低減することができるという効果も得られる。また、情報格納枠の重要度設定および掲載情報の重要度設定が同時に行われた結果、相互の設定内容に矛盾が生じても、優先度に応じていずれかの設定が採用されるので、レイアウトが損なわれる可能性を低減することができるという効果も得られる。
【0250】
さらに、発明10または11記載のレイアウトシステムによれば、値が重複した重要度を異なる情報格納枠に同時に設定しても、ある程度適切なレイアウトを実現することができるという効果も得られる。
さらに、発明12または13記載のレイアウトシステムによれば、値が重複した重要度を異なる掲載情報に同時に設定しても、ある程度適切なレイアウトを実現することができるという効果も得られる。
【0251】
さらに、発明15記載のレイアウトシステムによれば、第1の情報格納枠および第2の情報格納枠に掲載情報を効率的に格納することができるという効果も得られる。
さらに、発明16記載のレイアウトシステムによれば、第2の情報格納枠が第1の情報格納枠に包含され、第2の情報格納枠に関する変更のうち第1の情報格納枠のレイアウト結果に依存した変更の度合いが大きいと思われるときは、第2の情報格納枠が削除されるので、デザイナが意図したレイアウトが損なわれる可能性をさらに低減することができるという効果も得られる。
【0252】
さらに、発明17記載のレイアウトシステムによれば、第1の情報格納枠および第2の情報格納枠が適切に配置されたときのみ、第1の情報格納枠と第2の情報格納枠とが分界線によって分界されるので、比較的見やすいレイアウトを実現することができるという効果も得られる。
さらに、発明18記載のレイアウトシステムによれば、掲載情報の選択に関してユーザの固有情報やユーザによる指定情報が参照されることから、ユーザの希望に比較的沿った掲載内容を作成することができるという効果も得られる。
【0253】
さらに、発明19記載のレイアウトシステムによれば、レイアウトに関してユーザの固有情報やユーザによる指定情報が参照されることから、ユーザの希望に比較的沿ったレイアウト結果を作成することができるという効果も得られる。
一方、発明20記載のレイアウトプログラムによれば、発明1記載のレイアウトシステムと同等の効果が得られる。
【0254】
一方、発明21記載のレイアウト方法によれば、発明1記載のレイアウトシステムと同等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用するネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】 コンテンツ配信端末100の機能概要を示す機能ブロック図である。
【図3】 コンテンツ配信端末100の構成を示すブロック図である。
【図4】 ユーザプロファイルテーブル300のデータ構造を示す図である。
【図5】 レイアウト定義ファイルおよびレイアウトNo.対応テーブル330のデータ構造を示す図である。
【図6】 レイアウト定義ファイルのデータ構造の一部を示す図である。
【図7】 レイアウト定義ファイルのデータ構造の一部を示す図である。
【図8】 フロー管理テーブル400のデータ構造を示す図である。
【図9】 ディジタルコンテンツおよびカテゴリNo.対応テーブル340のデータ構造を示す図である。
【図10】 ユーザ登録処理を示すフローチャートである。
【図11】 コンテンツ配信処理を示すフローチャートである。
【図12】 自動レイアウト処理を示すフローチャートである。
【図13】 フローオブジェクトの格納処理を示すフローチャートである。
【図14】 タイトル情報の格納処理を示すフローチャートである。
【図15】 文字情報の格納処理を示すフローチャートである。
【図16】 画像情報の格納処理を示すフローチャートである。
【図17】 分界線の決定処理を示すフローチャートである。
【図18】 フロー処理を示すフローチャートである。
【図19】 未処理フローオブジェクトの格納処理を示すフローチャートである。
【図20】 図6の基本的なレイアウトに基づいてレイアウトを行う一例を説明するための図である。
【図21】 図6の基本的なレイアウトに基づいてレイアウトを行う他の一例を説明するための図である。
【図22】 図7の基本的なレイアウトに基づいてレイアウトを行う一例を説明するための図である。
【図23】 図7の基本的なレイアウトに基づいてレイアウトを行う他の一例を説明するための図である。
【図24】 格納順序を規定せずにレイアウトを行う場合を説明するための図である。
【図25】 本実施の形態のように格納順序を規定してレイアウトを行う場合を説明するための図である。
【図26】 自動レイアウト処理を示すフローチャートである。
【図27】 自動レイアウト処理を示すフローチャートである。
【図28】 自動レイアウト処理を示すフローチャートである。
【図29】 複数の情報格納枠を階層的に関連付け、同一階層ごとに独立した格納順位を情報格納枠に設定する場合を説明するための図である。
【図30】 自動レイアウト処理を示すフローチャートである。
【図31】 自動レイアウト処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…コンテンツデータファイル,11,14,18…XMLパーサ,12…コンテンツデータファイル入力部,13…レイアウト定義ファイル,15…レイアウト定義ファイル入力部,16…レイアウティング部,17…描画指定ファイル,19…ラスタライズ部,100…コンテンツ配信端末,200…ユーザ端末,S1〜Sn…コンテンツ提供端末,30…CPU,32…ROM,34…RAM,38…I/F,40…ユーザ情報登録DB,42…コンテンツ登録DB,300…ユーザプロファイルテーブル,330…レイアウトNo.対応テーブル,340…カテゴリNo.対応テーブル,400…フロー管理テーブル,360…レイアウト領域,362〜376,380,382…情報格納枠,378…分界線
Claims (8)
- 自動でレイアウトを行うレイアウトシステムであって、
文字情報及び画像情報を含む複数の掲載情報を記憶する掲載情報記憶手段と、
前記掲載情報記憶手段から複数の前記掲載情報を選択する掲載情報選択手段と、
所定のレイアウト領域に、前記選択した前記複数の前記掲載情報を格納するのに用いる複数の情報格納枠を木構造状に関連付け、同一の親の前記情報格納枠を有する子の前記情報格納枠に対して、前記子の前記情報格納枠以外の他の前記情報格納枠とは独立した格納順位を設定し、かつ、前記複数の情報格納枠を互いに一部を重ね合わせて前記レイアウト領域に配置した状態を定義するレイアウト定義情報を記憶するレイアウト定義情報記憶手段と、
前記選択した複数の前記掲載情報を前記レイアウト定義情報に定義された前記複数の情報格納枠のうち、前記木構造において最上位階層に属する前記情報格納枠から前記格納順位が若い順に選択した前記情報格納枠に順次格納し、第1の情報格納枠に格納した前記掲載情報に含まれる前記文字情報の文字数又は前記画像情報が表す画像の大きさに基づいて、前記第1の情報格納枠の前記レイアウト領域における形状又は位置を決定し、前記第1の情報格納枠より前記格納順位が大きい第2の情報格納枠を、前記決定した第1の情報格納枠と重なり合わない状態に修正し、前記修正された前記第2の情報格納枠に対して前記選択した複数の前記掲載情報のいずれかを格納し、かつ、前記選択した前記情報格納枠を親とする前記情報格納枠が存在する場合は、前記選択した前記情報格納枠と同一の親の前記情報格納枠を有する兄弟の前記情報格納枠に前記格納順位が次に若い前記情報格納枠が存在しても、前記選択した複数の前記掲載情報を、前記選択した前記情報格納枠を親とする前記情報格納枠のうち、前記格納順位が若い順に選択した前記情報格納枠に順次格納するレイアウト手段と、
を有することを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項1において、
同一値を重複して設定可能な重要度を前記掲載情報に設定し、
前記レイアウト手段は、前記掲載情報選択手段で選択した前記複数の掲載情報のなかから前記重要度が高い順に選択したものを、前記格納順位に基づいて、前記複数の情報格納枠に格納するようになっていることを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項1又は2のいずれかにおいて、
前記レイアウト手段は、前記掲載情報を格納するのに必要最小限の大きさとなるように前記第1の情報格納枠を決定するようになっていることを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記レイアウト手段は、前記第1の情報格納枠の形状を決定した結果、前記第2の情報格納枠が前記第1の情報格納枠に包含されることとなったときは、前記第2の情報格納枠を削除するようになっていることを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
ユーザに関するユーザ情報を記憶するためのユーザ情報記憶手段を備え、
前記掲載情報選択手段は、前記ユーザ情報記憶手段のユーザ情報に基づいて、前記複数の掲載情報のなかから前記掲載情報を選択するようになっていることを特徴とするレイアウトシステム。 - 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
ユーザに関するユーザ情報を記憶するためのユーザ情報記憶手段を備え、
前記レイアウト手段は、前記ユーザ情報記憶手段のユーザ情報に基づいて、前記掲載情報選択手段で選択した掲載情報をレイアウトするようになっていることを特徴とするレイアウトシステム。 - 文字情報及び画像情報を含む複数の掲載情報を記憶する掲載情報記憶手段と、所定のレイアウト領域に、前記選択した前記複数の前記掲載情報を格納するのに用いる複数の情報格納枠を木構造状に関連付け、同一の親の前記情報格納枠を有する子の前記情報格納枠に対して、前記子の前記情報格納枠以外の他の前記情報格納枠とは独立した格納順位を設定し、かつ、前記複数の情報格納枠を互いに一部を重ね合わせて前記レイアウト領域に配置した状態を定義するレイアウト定義情報を記憶するレイアウト定義情報記憶手段と、を有するコンピュータを、
前記掲載情報記憶手段から複数の前記掲載情報を選択する掲載情報選択手段と、
前記選択した複数の前記掲載情報を前記レイアウト定義情報に定義された前記複数の情報格納枠のうち、前記木構造において最上位階層に属する前記情報格納枠から前記格納順位が若い順に選択した前記情報格納枠に順次格納し、第1の情報格納枠に格納した前記掲載情報に含まれる前記文字情報の文字数又は前記画像情報が表す画像の大きさに基づいて、前記第1の情報格納枠の前記レイアウト領域における形状又は位置を決定し、前記第1の情報格納枠より前記格納順位が大きい第2の情報格納枠を、前記決定した第1の情報格納枠と重なり合わない状態に修正し、前記修正された前記第2の情報格納枠に対して前記選択した複数の前記掲載情報のいずれかを格納し、かつ、前記選択した前記情報格納枠を親とする前記情報格納枠が存在する場合は、前記選択した前記情報格納枠と同一の親の前記情報格納枠を有する兄弟の前記情報格納枠に前記格納順位が次に若い前記情報格納枠が存在しても、前記選択した複数の前記掲載情報を、前記選択した前記情報格納枠を親とする前記情報格納枠のうち、前記格納順位が若い順に選択した前記情報格納枠に順次格納するレイアウト手段と、
して機能させるためのレイアウトプログラム。 - 掲載情報選択手段と、レイアウト手段と、文字情報及び画像情報を含む複数の掲載情報を記憶する掲載情報記憶手段と、所定のレイアウト領域に、前記選択した前記複数の前記掲載情報を格納するのに用いる複数の情報格納枠を木構造状に関連付け、同一の親の前記情報格納枠を有する子の前記情報格納枠に対して、前記子の前記情報格納枠以外の他の前記情報格納枠とは独立した格納順位を設定し、かつ、前記複数の情報格納枠を互いに一部を重ね合わせて前記レイアウト領域に配置した状態を定義するレイアウト定義情報を記憶するレイアウト定義情報記憶手段と、を有するコンピュータを用いて自動でレイアウトを行うレイアウト方法であって、
前記掲載情報選択手段が、前記掲載情報記憶手段から複数の前記掲載情報を選択する掲載情報選択ステップと、
前記レイアウト手段が、前記選択した複数の前記掲載情報を前記レイアウト定義情報に定義された前記複数の情報格納枠のうち、前記木構造において最上位階層に属する前記情報格納枠から前記格納順位が若い順に選択した前記情報格納枠に順次格納し、第1の情報格納枠に格納した前記掲載情報に含まれる前記文字情報の文字数又は前記画像情報が表す画像の大きさに基づいて、前記第1の情報格納枠の前記レイアウト領域における形状又は位置を決定し、前記第1の情報格納枠より前記格納順位が大きい第2の情報格納枠を、前記決定した第1の情報格納枠と重なり合わない状態に修正し、前記修正された前記第2の情報格納枠に対して前記選択した複数の前記掲載情報のいずれかを格納し、かつ、前記選択した前記情報格納枠を親とする前記情報格納枠が存在する場合は、前記選択した前記情報格納枠と同一の親の前記情報格納枠を有する兄弟の前記情報格納枠に前記格納順位が次に若い前記情報格納枠が存在しても、前記選択した複数の前記掲載情報を、前記選択した前記情報格納枠を親とする前記情報格納枠のうち、前記格納順位が若い順に選択した前記情報格納枠に順次格納するレイアウトステップと、
を含むことを特徴とするレイアウト方法。
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