JP4078068B2 - 椅子 - Google Patents

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JP4078068B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
椅子において、背もたれを着座した人の腰にフィットさせるため、ランバーサポート機構を設けることが行われている。
【0003】
その一例として、特許第3038174号公報には、座板と背当て板とを合成樹脂によって一体に連続させると共に、それら座板と背当て板とにクッションを張った構造の椅子において、背もたれの裏側に背支稈を立設し、この背支稈に、背当て板の左右中間部を前向き凸状に変形させる側面視前向き凸状の突出部材を高さ調節自在に取付けることが記載されている。
【0004】
また、この特許第3038174号公報では、背当て板のうち突出部材の当たる部分が容易に撓み変形するように、当該突出部材が当たる部分にスリットを多段に形成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、人の腰や背は一般に平面視で後ろ向き状に湾曲しており、このため、背の前面は、一般に、人の腰や背の背面にフィットするように平面視で前向き凹状に形成されている。
【0006】
しかし、前記公報では、突出部材は幅狭であり、背当て板のうち左右中間部を部分的に支持する構造であるため、背当て板の左右中間部が人の腰に強く当たってしまい、着座した人に違和感を与える虞があった。
【0007】
特に、背もたれが後傾するロッキング椅子の場合、ロッキング時には人の体圧が背もたれに強く作用するため、人の腰が背もたれによって突き上げられるような状態になって、ロッキング状態での快適さが損なわれる虞があった。
【0008】
本発明は、このような現状を改善することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願発明に係る椅子は、「座と背もたれとを備えており、前記背もたれは、合成樹脂製の背インナー板とその前面に張ったクッションとを備えており、前記背インナー板のうち着座した人の腰部が当たる部分は、前後方向と上下方向とのうち少なくとも上下方向に移動調節できる左右の支持体によって裏側から支持されており、
前記背インナー板に、当該背インナー板が人の腰に当たる部分を中心にして大きく撓み変形することを容易ならしめるための変形容易化手段が、背インナー板の左右側縁まで広がるように形成されており、
更に、前記背インナー板のうち縦長中心線を挟んだ左右両側のエリアでかつ前記支持体が当たる高さ位置とその上下両側とに、前記変形容易化手段として、水平状又は傾斜状に延びるスリットを多段に形成して成るサイドスリット群が設けられている」、という基本構成になっている。
【0010】
そして、前記基本構成において、前記支持体は、水平状の軸心回りに回転し得るローラであり、このローラが高さ調節自在に配置されている一方、前記サイドスリット群は、背インナー板の外側に開口する状態で多段に形成された外側スリットの群と、前記外側スリットの群の内側において多段に形成された内側スリットの群とから成っており、前記外側スリットと内側スリットとは、前記ローラが当たる部分で左右に分断されて非連続になっている
【0011】
【0012】
【0013】
なお、背インナー板は、背板や背もたれ板、背当て板などと言い換えてもよい。背インナー板はその背面が外側に露出していても良いし、裏側に配置したカバー類によって全部又は一部が隠れていても良い。
【0014】
【発明の作用・効果】
本発明によると、変形容易化手段を背インナー板の左右側縁まで広がるように形成したことにより、背インナー板は大きく撓み変形し得るため、着座した人へのフィット感を向上させることができる。
【0015】
また、背もたれで着座した人の腰を支持できるランバーサポート機能を備えるにおいて、背インナー板は左右のローラの間で平面視後ろ向き凹状に撓み変形し得るため、ランバーサポート機能を保持しつつ、着座した人の腰に対するフィット性を格段に向上することができる。
【0016】
また、ランバーサポート機能の支持手段としてローラを使用しているため、高さ調節をスムースに行うことができ、また、変形容易化手段としてスリット群を採用しているため、加工を簡単に行える。
【0017】
さて、支持手段としてローラを使用すると、ローラは線接触の状態で背インナー板に当たるため、サイドスリットが単に水平状に延びているに過ぎない場合は、ローラがサイドスリットを押し広げるような状態になって、背インナー板が破損したり、ランバーサポート機能が損なわれたりする虞がある。
【0018】
この点、本願発明では、サイドスリットの群は、ローラが当たる部分が左右に分断されるように非連続状に形成されているため、背インナー板がスリットの箇所で広げられる現象を防止でき、そのため、背インナー板の破損・変形やランバーサポート機能の低下を防止することができる。
【0019】
【発明の実施形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
(1).第1実施形態(図1〜図21)
(1)-1.概要(図1〜図4)
先ず、図1〜図4に基づいて椅子の概要を説明する。図1は右側面図、図2は正面図、図3は背面図、図4は部材の分離斜視図である。
【0021】
椅子は事務用等に使用されるいわゆる回転椅子であり、脚支柱(ガスシリンダ)1を立設した脚2と、座3と、肘掛け装置4と、背もたれ5と、ヘッドレスト6とを備えている。脚支柱1の上端には上向きに開口したベース7が固定されており、ベース7の上方に正面視で翼状に広がる中間部材8と、座3とが配置されている。
【0022】
詳細は省略するが、座3は、合成樹脂製の座板(座インナー部材)にクッションを張った構造になっており、座板の左右両側部を中間部材に対して前後動自在に装着している。
【0023】
中間部材8の前部と後部とには、左右一対ずつのブラケット部8a,8bを下向きに突設しており、前ブラケット部8aを左右長手の第1軸9でベース7に連結している。第1軸9がベース7に嵌まる穴10は前後長手の長穴になっている。
【0024】
ベース7の前後略中間部には、揺動フレーム11の前部が左右長手の第2軸12によって連結されている。また、揺動フレーム11の前後中途部には、中間部材8の後部ブラケット8bが左右長手の第3軸13によって連結されている。
【0025】
図4に示すように、第2軸12のうちベース7の内部に位置した部位には弾性支持手段の一例として、左右2本のねじりばね(キックばね)14が振り分けて配置されており、これらねじりばね14の一端部を受け部材15で上方から支持し、ねじりばね14の他端には中間部材8の後部ブラケット8bが上方から当たっている。
【0026】
従って、揺動フレーム11はねじりばね14の弾性に抗して後傾し、かつ、中間部材8及び座3は揺動フレーム11の後傾動に連動して後傾しつつ後退する(すなわち、座3が背もたれ5にシンクロする)。ねじりばね14の初期弾性力は、受け部材15に係合したつまみ16で調節できる。
【0027】
揺動フレーム11は、後部に立ち上がり部11aを有する側面視略L字状に形成されており、本実施形態では、アルミのような軽合金(鉄のような他の金属でも良い)のダイキャストや合成樹脂の成形によって製造されている。
【0028】
背もたれ5は、揺動フレーム11に取付けたバックフレーム(背支柱)20と、バックフレーム20の手前側に配置した背インナー板21と、バックフレーム20の裏側に配置した裏カバー(背アウター部材)22とを備えている。背インナー板21の前面にはクッション23を張っている。
【0029】
以下、図5以下の図面に基づいて背もたれ5の詳細を説明する。まず、背もたれの基本構造を、図5〜図13を中心にして説明する。
【0030】
図5は背インナー板21を省略した状態での背もたれ5の正面図、図6はクッション23を部分的に表示した縦断側面図、図7はバックフレーム20と揺動フレーム11の分離正面図、図8は背もたれの分離側断面図、図9は背インナー板21の背面図で、(A)は全体図、(B)は部分拡大図、図10は背インナー板の上部の取付け状態を示す斜視図、図11は背インナー板21の下部の取付け状態を示す斜視図、図12のうち(A)はクロスで覆った状態の背インナー板21の背面図、(B)は(A)のB−B視断面図、図13のうち(4)は背もたれの概略平面図、(B)は背インナー板21と裏カバー22との分離平面である。
【0031】
(1)-2.背もたれの基本構造
既述のとおり、背もたれ5は、金属製のバックフレーム20と合成樹脂製の背インナー板21と同じく合成樹脂製の裏カバー22とを備えており、バックフレーム20にはランバーサポート機構25を上下動自在に取付けている。
【0032】
例えば図7や図8に示すように、バックフレーム20は左右の支柱20aを備えており、左右の支柱20aは上部横長部材20bと下部横長部材(下係合部)20cとで連結されている。上部横長部材20bは断面コ字状で下部横長部材20cは丸パイプになっているが、他の断面形状でも良い。また、更に中間横長部材を配置しても良い。
【0033】
バックフレーム20における左右支柱20aの下端部は、揺動フレーム11の立ち上がり部11aに設けた穴に嵌め込まれており、ねじ26で固定されている。
【0034】
例えば図5に示すように、裏カバー22の上部には前向きに突出した左右長手の水平リブ27を形成しており、この水平リブ27に連設した状態で左右一対の下向き開口筒部28が形成されており、この下向き開口筒部28に、バックフレーム20における支柱20aの上端を嵌め込み、ねじ29で固定している。
【0035】
また、図5,図6、図8に示すように、裏カバー22の下部には、バックフレーム20の下部横長部材20cに上方から嵌合するブラケット部30を一体に設け、ブラケット部30を下部横長部材20cにねじ31で固定している。
【0036】
このように、バックフレーム20は背もたれ5の上部まで延びており、かつ、裏カバー22の前面の箇所をバックフレーム20に固定するものであるため、裏カバー22をバックフレーム20に対して強固に固定できる。
【0037】
また、例えば図6,8,10に示すように、背インナー板21の上部には、裏カバー22の水平リブ27よりも上方に位置する左右長手の水平片33を後ろ向きに突設しており、水平片33の左右両端部に、円柱状の上取付け部34を下向きに突設し、これを、裏カバー22の水平リブ27に連設した円筒状の上受け部35に上方から嵌め込んでいる。
【0038】
この場合、上取付け部34と背インナー板21とは補強のために板状部34aによって一体に接続されている一方、裏カバー22の上受け部35には、板状部34aが嵌合する縦溝36(図10参照)を形成している。
【0039】
また、上取付け部34の先端には、上受け部35の下端面に引っ掛かり係合する上係合爪37を一体に設けている。このため、上取付け部34を上受け部35に嵌め込むと、背インナー板21は上向き抜け不能に保持される。係合爪37を外側から内側に押しやった状態で背インナー板21を上向きに押し上げると、背インナー板21を取り外すことができる。
【0040】
裏カバー22の左右両側部には、水平リブ27に連設した状態で前向きに突出する縦リブ38が形成されているが、係合爪37の箇所では縦リブ38は高さがごく低い切り欠き部38a(図5,6参照)となっていて、係合爪37の押し曲げ操作に支障が無いように配慮されている(完全に途切れても良い)。
【0041】
(1)-3.背インナー板の他の構造
背インナー板21の下部には、バックフレーム20の下部横長部材20cと裏カバー22との間の空間に上方から入る下取付け部39を一体に形成している。下取付け部39は、背インナー板21が手前側に移動し得るように上下方向に長く延びており、その下端に、バックフレーム20の下部横長部材20cに引っ掛かることによって背インナー板21の前向き移動限度を規制する爪39cが設けられている。
【0042】
また、図11に示すように、背インナー板21には下取付け部39の上部を上と左右から囲うようなスリット40が形成されており、このため、下取付け部39を前後移動させるように容易に変形させることができる。換言すると、下取付け部39を下部横長部材20cに係合させた状態で、背インナー板21の下部を手前に押しやるように容易に撓み変形させることができる。
【0043】
背インナー板21を取付ける場合は、先に下取付け部39を下部横長部材20cと裏カバー22との間に挿入してから、上部取付け部34を裏カバー22の上受け部35に弾性に抗して嵌め込むことになる。取り外しは逆の手順で行う。
【0044】
背インナー板21の背面と下取付け部39との間の間隔はバックフレーム20の下部横長部材20cの直径よりも大きいため、背インナー板20がその下部において前後動することが許容されており、このため、背インナー板20は側面視でも撓み変形が可能になっており、その結果、着座した人に対するフィット感が高い利点がある。
【0045】
クッション23の表面はクロス(布等の表皮材)32で覆われているが、図12に示すように、本実施形態では、クロス32を袋状に形成して、その開口縁にファスナー44を設けることにより、取付け・取り外しの容易性を損なうことなく、クロス32をピンと張った状態に保持している。
【0046】
クロス32には、水平リブ27や下取付け部39が露出するように穴を空けている。また、図10や図12(B)に示すように、背インナー板21の水平片33には左右に長い長溝穴41が形成されており、この長溝穴41に、クロス32の上縁部32aを上方から差し込むことにより、水平片33の箇所でクロス32を美麗に処理している。
【0047】
ヘッドレスト6は左右の支柱42を備えており、左右の支柱42は、裏カバー22の前面に設けた上下一対ずつの受け筒部43,43′に差し込み装着されており、ねじで固定されている。
【0048】
図9に示すように、背インナー板21のうち水平片33より下方の部位には、左右中間部を挟んだ両側に位置するサイドスリット群45を形成している。また、左右中間部には、水平状に延びる複数本のスリットよりなるセンタースリット群46を形成している。
【0049】
サイドスリット群45は、同じ高さ位置で水平状に延びる外側スリット47の群と、外側スリット47の内側に位置した内側スリット48の群とに分断されており、各内側スリット48に、隣合った外側スリット47の端部間に入り込む段部48aを形成している。このため、サイドスリット群45には、内外のスリット47,48の群が分断された状態で重複した非連続部49が上下方向に延びるように形成されている。
【0050】
各外側スリット47は、背インナー板21の側端から開口するように切り開かれている。なお、図17や図18のような側断面図ではスリット群は省略している。
【0051】
(1)-4.ランバーサポート機構の構造
次に、図14以下の図面も参照してランバーサポート機構25について説明する。
【0052】
図14のうち(A)は部分平面図、(B)は部分正面図,(C)は部分的な右側面図、図15は要部の正面図、図16は背インナー板21の側縁部の正面図、図17は図15のXVII−XVII視断面図、図18のうち(A)は図15の XVIII-XVIII視断面図、(B)は部材の分離図、(C)は(A)の部分的な破断図、図19は図18のXIX−XIX視断面図、図20は図18のXX−XX視断面図、図21のうち(A)は図19の XXI-XXI視断面図、(B)は作用を示す概略図である。
【0053】
ランバーサポート機構25は、背インナー板21のうち特に着座した人の腰に当たる部分を前向き突出させることにより、着座した人に、その体格に応じて背もたれ5をフィットさせるためのものである。
【0054】
本実施形態のランバーサポート機構25は、バックフレーム20の支柱20aに上下動自在に装着したスライドケース(昇降手段の一例)51と、左右のスライドケース51を一体に連結する連結板(連結手段の一例)52と、スライドケース51に設けた押圧アーム(押圧手段の一例)53と、左右の押圧アーム53を一緒に回動させるための連動軸(連動手段の一例)54と、左右の押圧アーム53を操作する操作手段の一例であるハンドル55とを備えている。
【0055】
図19に示すように、スライドケース51の内部には合成樹脂製の2つ割り式のスライダー50が装着されている。また、図15及び図17に示すように、スライダー56には下向き(上向きでも良い)に延びる片持ち梁状で先端が側断面山形に形成された撓み爪57を設ける一方、裏カバー22のうちスライドケース51の後方位置に設けたリブ58に、前記撓み爪57が係合する側面視鋸歯状の凹凸部58aを形成している。
【0056】
従って、スライドケース51に対して上向き又は下向きのある程度の力を掛けると、撓み爪57を弾性変形させてランバーサポート機構25を上下動させることができ、かつ、上下方向の外力がなくなると、ランバーサポート機構25はその高さに停止する。これにより、身長の違いに関係なく、着座した人の腰を的確に支持することができる。
【0057】
スライドケース51及びスライダー56には、連動軸54の左右端部が回転可能に貫通している。連動軸54は左右スライドケース51の間でクランク状に曲げられており、図18(C)に示すように、連動軸54のクランク部を連結板52に当てることにより、一方方向の回転限度が規制されている。
【0058】
図21に示すように、スライドケース51の左右側面部には、平断面略コ字状で上下に延びる受けケース60が固定されており、この受けケース60に平断面略コ字状の前記押圧アーム53が前方から被さっている。そして、押圧アーム53の上部に前記連動軸54の左右端部が貫通しており、連動軸54に押圧アーム53を固定している。
【0059】
従って、押圧アーム53は連動軸54と一体に回動する。連動軸54の端部は受けケース60に貫通しており、受けケース60は連動軸54に対する軸受けの役割も果たしている。
【0060】
受けケース60の上下中途部には、左右長手の支軸61により、歯車62とカム63とが回転自在に支持されている。支軸61と歯車62とカム63とは一体に回転するようになっている。
【0061】
図21に示すように、歯車62の外周面で押圧アーム53を支持するようになっているが、カム63の外周面に軸心からの距離が異なる複数(6個)のカム面を形成することにより、歯車62が回転すると押圧アーム53が連動軸54の端部を中心にして回動するように設定している。
【0062】
押圧アーム53の下端には、背インナー板21の背面に当たるローラ64を設けている。背インナー板21は平面視で前向き凹状に湾曲しているため、図20に示すように、ローラ64はテーパ状に形成されている。
【0063】
そして、図16に示すように、背インナー板21における左右サイドスリット群45の非連続部49にローラ64が当たるように設定している。なお、ローラ64は左右のサイドスリット群45の全高にわたって昇降する訳ではなく、ローラ64が昇降する範囲は限られている。従って、非連続部49は、少なくともローラ64が当たる範囲に形成すれば足りる。
【0064】
ところで、ローラ64は水平状の姿勢で線接触の状態で背インナー板21に当たるため、仮にサイドスリット群45が直線状に延びるスリットによって形成されているに過ぎない場合は、ローラ64でスリットが押し広げられ、背インナー板21が破損・変形する虞があると共に、ローラ64による背インナー板21の押し出しが不完全になる虞がある。
【0065】
これに対して本実施形態のようにローラ64を背インナー板21の非連続部49に当てると、内外のスリット47,48は繋がっていないため、ローラ64がどの高さ位置にあっても、背インナー板21がスリット47,48の箇所で押し広げられることはなく、その結果、背インナー板21の破損変形を防止できると共に、ローラ64による背インナー板21の押し出し機能が不完全になることはない。
【0066】
また、既に述べたように、内外のスリット47,48がその端部において上下に重複していることと、外側スリット47が背インナー板21の側端に開口していることとが相俟って、背インナー板21を側面視で前向き凸となるように的確に撓み変形させることができる。
【0067】
図18に示すように、受けケース60の内部には、連動軸54の端部に固定されたシーソー式回動部材65が配置されており、回動部材65に、歯車62に噛合する爪材66を取付けている。従って、回動部材65を回動させると、歯車62とカム63とを回転させることができる。
【0068】
この場合、回動部材65を図18の黒抜き矢印方向に回動させると歯車62が右側面視で半時計回り方向のみに間欠的に回転するように、歯車62の歯を非対称状台形に形成して、かつ、受けケース60に、歯車62の逆転を阻止する弾性ストッパー67を取付けている。
【0069】
そして、左右の回動部材65にハンドル55の左右端部をねじ68で固定している。ハンドル55は裏カバー22を後ろ側から覆うように形成されている。また、ハンドル55の左右端部に立ち上がり部55aを設け、立ち上がり部55aの上端が回動部材65に固定されている。ハンドル55と裏カバー22との間には、当該ハンドル55を人が握ったり、ハンドル55に服やタオルなどを掛けたりすることのできる程度の空間が空いている。
【0070】
(1)-5.ランバーサポート機構の動き
ハンドル55を手で持って手前側に回動させると、回動部材65が回動して歯車63が方向に間欠的に回転するため、すなわち、歯車63はロータリー式になっているため、押圧アーム53が回動することによって背インナー板21を少しずつ押し出せると共に、背インナー板21を最大突出位置まで押し出してから次にハンドル55を回動させると、背インナー板21は最も後退した位置に戻る。
【0071】
また、ハンドル55を手で持ってある程度の力を掛けて上下方向に押し引きすると、前記した撓み爪51と凹凸部52aとの作用により、ランバーサポート機構25をごく細かいピッチで上下動させることができる。
【0072】
本実施形態のようにハンドル55の左右端部に立ち上がり部(端部から見ると垂下部となる)55aを設けると、着座した状態でハンドル55を簡単に掴むことができるため、着座した状態のままでランバーサポート機構25の高さ調節や突出量調節を簡単に行うことができる利点がある。なお、本実施形態では、ハンドル55の操作は、上半身を背もたれ5から浮かした状態で行う。
【0073】
図18から容易に理解できるように、ローラ64を押圧アーム53に取付けるに当たっては、押圧アーム53の左右側板に形成したくびれ状穴69にボス70を強制的に嵌め込んでおり、このため、ローラ64をワンタッチ的に取付けることができる。
【0074】
【0075】
(2).第2実施形態(図22〜図32)
図22〜図32では第2実施形態を示している。この実施形態は、背インナー板21と裏カバー22との別形態を示しており、背もたれ4の基本的な構造は第1実施形態と同じである。
【0076】
(2)-1.裏カバー
裏カバー22は図22〜25に示されている。図22は背インナー板21と裏カバー22との分離側断面図、図23は裏カバー22の正面図、図24は図23の XXIV-XXIV視断面図である。
【0077】
裏カバー22は第1実施形態とほぼ同様であるが、第1実施形態との相違点としては、下部の前面に、背インナー板21の下取付け部39が係合する係止バー72を一体に形成している点が挙げられる(第1実施形態では、下取付け部39はバックフレーム20の下横長部材20cに係合していた)。
【0078】
このように係止バー72を裏カバー22に設けると、係止バー72はバックフレーム20とは関係なしに任意の位置に配置できるため、背インナー板21の下取付け部39の位置も、任意の位置に形成できる利点がある。
【0079】
ヘッドレスト6の支柱42の下端を支持するために裏カバー22に設けた下方の受け筒部43′には、支柱42に形成した係合穴42aに係合する爪43aを形成している。従って、支柱42は上向き抜け不能に保持される(なお、この点は第1実施形態も同じである)。
【0080】
(2)-2.背インナー板
背インナー板21は、図22に加えて、図25〜32に示されている。図25は背面図、図26はクッション23を張った状態での部分的な側断面図、図27は部分的な背面図、図28は図27の XXVIII-XXVIII視断面図、図29は図27の XXIX-XXIX視断面図、図30は裏側から見た部分的な破断斜視図、図31は図30の XXXI-XXXI視の高さ位置で切断した平断面図、図32は背インナー板21と裏カバー22との取付けを示す分離断面図である。
【0081】
背インナー板21には水平片33を形成しているが、この場合、例えば図30に示すように、水平片33の先端縁に下向きリブ33aを形成しており、更に、図31に示すように、水平片33の左右両側の部位では前向き凹所73を形成し、これに補強リブ74を形成している。
【0082】
背インナー板21の上取付け部34は、下向き開口のスリットによって側面視で二股状に形成されていると共に、上下貫通する穴75が空いている。また、上係合爪37は後ろ向きに突出している。
【0083】
そして、図32に示すように、背インナー板21の上取付け部34を裏カバー22の上受け部34に嵌め込むことになるが、背インナー板21の上取付け部34は二股状であるため、上取付け部34を簡単に嵌め込むことができる。
【0084】
そして、上取付け部34に貫通した穴75にねじ(ビス)76をねじ込んだり、ピン77を嵌め込んだりすると、上取付け部34は変形不能に保持されるため、背インナー板21は裏カバー22に固定された状態に保持される。つまり、背インナー板21は、着脱の容易性を損なうことなく、裏カバー22に対して強固に取付けることができる。
【0085】
第1実施形態と同様に、背インナー板21の水平片33は上向きに露出しているため、ねじ76やピン77の挿脱は簡単に行うことができる。
【0086】
図27及び図28に示すように、水平片33には、クロス32の上縁部32aを挟み込む長溝穴41が形成されているが、本実施形態では、長溝穴41は、左右の凹所74の間の部位に形成している。
【0087】
また、クロス32aの上縁部32aは縫着等によって筒状に形成されており、これに針金のような線材(又は棒材)78を挿入し、この線材78の両端部は、背インナー板21に形成した鉤部79に引っ掛けている。従って、クロス32の上縁部32aが長溝穴41から外れることはない。
【0088】
図27及び図29に示すように、背インナー板21のうち水平片33の付け根部のような適当な部位に、左右一対の穴80を空けており、この穴80に、クロス32に縫着等によって一体に設けた吊り紐81を通して、この吊り紐81を背インナー板21の裏側で結んでいる。このため、クロス32がずり下がることを防止できる。
【0089】
クッション23には、吊り紐81を挿通するための逃がし穴82が空いている。なお、吊り紐81を通すための穴の個数や場所は自由に設定できる。
【0090】
本実施形態のサイドスリット群45は第1実施形態と同様の形状であるが、第1実施形態とは異なって、非連続部49は上部に行くに従って左右外側にずれるように形成されている。これは、背インナー板21のうち人の腰に当たる部分が容易に変形し、かつ、変形の程度をサイドスリット群45の上部に行くに従って小さくすることにより、背インナー板41を滑らかに変形させて、背インナー板21を人の身体にフィットさせるためである。
【0091】
サイドスリット群45のうち、上下に隣合ったセンタースリット群46で挟まれた高さに位置したものは、センタースリット46に近接する部位まで延長させている。これは、背インナー板21のうち人の腰に当たる部分を容易に変形させるためである。
【0092】
本実施形態では、クッション32は背インナー板21にインサート成形法によって一体に接着している。このため、図26に示すように、クッション21はサイドスリット群45やセンタースリット群46を貫通して、背インナー板21の裏側まで回り込んでいる。
【0093】
また、図25に示すように、背インナー板21には、クッション23が入り込む捨て穴83を多数形成している。言うまでもないが、クッション23は単に重ねただけでも良いし、接着剤によって接着してもよい。
【0094】
(3).参考例及び他の実施形態(図33〜図39)
33に示す第1参考例では、サイドスリット群45の外スリット47は、背インナー板21の外側には開口しない状態に形成している。
【0095】
図34に示す第2参考例では、サイドスリット群45を構成する各スリットは、外側スリット45aと内側スリット45bとが中途部に段部45cを介して左右に連続した状態に形成されている。
【0096】
図35に示す第3参考例では、サイドスリット群45を構成する各スリットは連続して長く延びると共に外側スリット45aと内側スリット45bとの間の中途部に山部45dを備えている。また、背インナー板21にはその外側に開口する短い長さのサブスリット87の群が形成されている。
【0097】
図36に示す第実施形態では、サイドスリット群45を内外のスリット47,48によって形成した場合において、両スリット47,48に、平面視で互いに重なるような傾斜部47b,48bを形成している。図37に示す第実施形態は、サイドスリット群45の形状は第1実施形態と同じであるが、非連続部49を厚肉に形成している((B)は(A)のB−B視断面図である)。
【0098】
【0099】
(4).その他
本発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。
【0100】
例えば裏カバー及び背インナー板は、デザイン等の必要に応じて様々に具体化することができる。ランバーサポート機構を設ける場合、その構造は図示のものに限定されるものではなく、例えば片側だけにハンドルを設けるなど、様々に具体化することができる。背インナー板は裏カバーのみに取付けても良い。
【0101】
背インナー板の下部を裏カバー又はバックフレームに取付ける手段としては、裏カバー又はバックフレームに側面視で上向きの鉤状受け部を設ける一方、背インナー板の裏面に、前記受け部に嵌まる平面視門型の下取付け部を設けるなどしても良い。もちろん、他の遊び付き係合手段を設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る椅子の右側面図である。
【図2】椅子の正面図である。
【図3】椅子の背面図である。
【図4】ベースと中間部材との分離斜視図である。
【図5】背インナー板を省略した状態での背もたれの正面図である。
【図6】クッションを部分的に表示した縦断側面図である。
【図7】バックフレームと揺動ハンドルの分離正面図である。
【図8】背もたれの分離側断面図である。
【図9】背インナー板の背面図である。
【図10】背インナー板の上部の取付け状態を示す斜視図である。
【図11】背インナー板の下部の取付け状態を示す斜視図である。
【図12】 (A)はクロスで覆った状態の背インナー板の背面図、 (B)は (A)の B-B視断面図である。
【図13】 (A)は背もたれの概略平面図、 (B)は背インナー板と裏カバーとの分離平面である。
【図14】 (A)は部分的な分離平面図、 (B)は部分正面図、 (C)は部分的な右側面図である。
【図15】ランバーサポート機構の要部の正面図である。
【図16】背インナー板の側縁部の正面図である。
【図17】図15のXVII−XVII視断面図である。
【図18】 (A)は図15の XVIII-XVIII視断面図、 (B)は部材の分離図、 (C)は (A)の部分的な破断図である。
【図19】図18のXIX-XIX 視視断面図である。
【図20】図18のXX−XX視断面図である。
【図21】 (A)は図19の XXI-XXI視断面図、 (B)は作用を示す概略図である。
【図22】第2実施形態における背インナー板と裏カバーとの分離側断面図である。
【図23】裏カバーの正面図である。
【図24】図23の XXIV-XXIV視断面図である。
【図25】背面図である。
【図26】クッションを張った状態での背インナー板の部分的な側断面図である。
【図27】背インナー板の部分的な背面図である。
【図28】図27の XXVIII-XXVIII視断面図である。
【図29】図27の XXIX-XXIX視断面図である。
【図30】背インナー板を裏側から見た部分的な破断斜視図である。
【図31】30の XXXI-XXXI視の高さ位置で背インナー板を切断した平断面図である。
【図32】背インナー板と裏カバー22との取付けを示す分離断面図である。
【図33】第1参考例を示す図である。
【図34】第2参考例を示す図である。
【図35】第3参考例を示す図である。
【図36】第実施形態を示す図である。
【図37】第実施形態を示す図である。
【符号の簡単な説明】
5 背もたれ
7 ベース
21 背インナー板
22 裏カバー
25 ランバーサポート機構
45 サイドスリット群
46 センタースリット群
スリット
スリット
49 非連続部

Claims (1)

  1. 座と背もたれとを備えており、前記背もたれは、合成樹脂製の背インナー板とその前面に張ったクッションとを備えており、前記背インナー板のうち着座した人の腰部が当たる部分は、前後方向と上下方向とのうち少なくとも上下方向に移動調節できる左右の支持体によって裏側から支持されており、
    前記背インナー板に、当該背インナー板が人の腰に当たる部分を中心にして大きく撓み変形することを容易ならしめるための変形容易化手段が、背インナー板の左右側縁まで広がるように形成されており、
    更に、前記背インナー板のうち縦長中心線を挟んだ左右両側のエリアでかつ前記支持体が当たる高さ位置とその上下両側とに、前記変形容易化手段として、水平状又は傾斜状に延びるスリットを多段に形成して成るサイドスリット群が設けられている、
    という構成において、
    前記支持体は、水平状の軸心回りに回転し得るローラであり、このローラが高さ調節自在に配置されている一方、
    前記サイドスリット群は、背インナー板の外側に開口する状態で多段に形成された外側スリットの群と、前記外側スリットの群の内側において多段に形成された内側スリットの群とから成っており、前記外側スリットと内側スリットとは、前記ローラが当たる部分で左右に分断されて非連続になっている
    椅子。
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