JP4076358B2 - 高輝度メタリック印刷シュリンクラベル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボトルその他各種物品に装着されるシュリンクラベル、詳しくはラベルに表示される文字や模様等に金属光沢を重畳させたメタリック印刷シュリンクラベルの改良に係り、特にその輝度感・透明感等を高め、ラベルのデザイン機能をより効果的に発現し得るようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
飲料充填ボトル等に装着されるラベルとして、熱収縮性合成樹脂フィルムをベースフィルムとして、商品表示のための文字記号及び彩色図柄等の装飾模様(以下「文字・模様」)を印刷しチューブに成形したシュリンクラベルが広く使用されている。そのシュリンクラベルとして、文字・模様等に金属光沢を重畳させて意匠効果・顧客吸引力を高めるようにしたメタリック印刷ラベル(メタリック調ラベル)が知られている。図2にそのラベル構造を示す。1はベースフィルム(透明な熱収縮性合成樹脂フィルム)、2は文字・模様を表す透明着色インキの印刷層、3は金属光沢を付与する層(金属光沢層)、4は保護層である。文字・模様を表す印刷層(2)及び金属光沢層(3)は、ベースフィルム(1)の裏面(装着対象物品の表面に当接する側の面)に積層形成され、その積層効果として文字・模様を表す透明着色印刷層に金属光沢を重畳させている。
【0003】
メタリック印刷ラベルにおける金属光沢層(3)は、金属粉末、例えばアルミニウム粉末(もしくはアルミペースト)又はこれを着色したもの等を配合したインキ(以下「金属粒子インキ」)を用いて印刷等により形成される。保護層(4)は、ラベルを対象物品に装着する際の装着操作性をよくするために適度の滑り性を付与すると共に、物品表面を視覚的に遮断する役目を有する層であり、一般に白インキ(酸化チタン粉末を含む不透明インキ)が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
メタリック印刷ラベルは、透明着色インキ印刷層(2)と金属光沢層(3)との重畳効果として輝度感と透明感を帯びた視覚効果を得るものであるが、従来のそれは十分満足し得るものとはいい難く、輝度感・透明感をより高めることが望まれる。その方策として、金属光沢層(3)を形成する金属粒子インキを複数回の重ね印刷として層厚を厚くすることにより金属光沢層(3)の輝度を高めることは可能である。しかし、そのラベルをボトル等に装着すると、金属光沢層(3)の表面に「くすみ」が生じ、結果として輝度感・透明感を改良することはできない。これは、金属光沢層(3)を厚くするにつれ、装着工程におけるラベルの熱収縮変形(減面収縮)の応力作用で金属光沢層に微細な亀裂又は凹凸が生じ易くなることによると考えられる。
【0005】
なお、金属光沢層(3)を金属粒子インキの印刷層として形成する方法に代え、金属蒸着法を用いて輝度の高い蒸着金属膜を形成する方法も知られているが、蒸着金属膜を部分的に形成する場合は、印刷と異なって工程が煩瑣化し大幅なコスト増を免れない。しかも、シュリンクラベルでは蒸着金属膜を設けても所期の効果を保証し難い。ラベルを物品に装着する際のラベルの加熱収縮工程で、蒸着金属膜に多数のミクロクラック等が発生し金属光沢を損なう、所謂白濁化現象を生じ易いからである。
本発明は、メタリック印刷シュリンクラベルに関する上記問題を解消することを目的としてなされたものであり、金属粒子インキで形成される金属光沢層による視覚効果を高め、改良された輝度感・透明感を帯有する高輝度シュリンクラベルを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る高輝度メタリック印刷シュリンクラベルは、透明な熱収縮性合成樹脂フィルムであるベースフィルムに、文字・模様を表す透明着色インキ印刷層および金属輝度を帯有する金属粒子インキ印刷層が設けられたシュリンクラベルにおいて、ベースフィルムを介して、シュリンクラベルの面となる側に透明着色インキ印刷層を形成しシュリンクラベルの裏面となる側に金属粒子インキ印刷層および保護層をこの順に形成し、透明着色インキ印刷層は、色料として所望の色相の染料または顔料と、透明樹脂とを用いて形成され、透明着色インキ印刷層と金属粒子インキ印刷層とが、ベースフィルムの表面と裏面とに分けて形設された層構造により、透明着色インキ印刷層に金属粒子インキ印刷層が発現する金属光沢を重畳させていることを特徴とするまた、金属粒子インキ印刷層として、蒸着金属膜を粉砕し粉砕片の付着物を除去して得られる純粋金属細片を配合したグラビアインキの印刷層を設け、該グラビアインキ印刷層を保護層で被覆することが好ましい。さらに、金属粒子インキ印刷層は、着色顔料を含まずに構成され、金属粒子インキ印刷層と着色顔料との相互作用による状態変化がないことが好ましい。また、透明着色インキ印刷層は、0.5μm〜10μmの膜厚を有することが好ましい。また、保護層は、金属粒子インキ印刷層のシュリンクラベルの裏面となる側に透明樹脂層として形成されることが好ましい。
【0007】
本発明シュリンクラベルの層構造を図1に示す。従来のラベル(図2)は、ベースフィルム(1)の裏面側に文字・模様を表示する透明着色インキ印刷層(2)と金属粒子インキ印刷層(3)とを積層形成しているのに対し、本発明のラベルはベースフィルム(1)を挟んで、おもて面に透明着色インキ印刷層(2)(以下「透明着色印刷層」ともいう)を設け、裏面に金属粒子インキ印刷層(3)(以下「金属光沢印刷層」ともいう)を設けている。この層構造の相違による視覚効果として、両者は輝度感・透明感に次のような相違を有する。
【0008】
透明着色印刷層(2)と金属光沢印刷層(3)を上下に重ねた従来の層構造では、界面の相互作用によるミクロ的変化として、インキ中の着色顔料の浸入等に起因すると考えられる、境界面の微細凹凸化(平滑性の低下)、輝度の低下・透明インキの混濁等を生じ、結果として輝度感・透明感が弱められる。この界面近傍のミクロ変化による輝度感・透明感の低下はラベルを物品に装着する熱収縮過程で増幅される。これと異なって、本発明ラベルにおける透明着色印刷層(2)及び金属光沢印刷層(3)には、そのような相互作用による状態変化はなく、透明着色インキ層(2)及び金属光沢印刷層(3)の各層が有する本来の機能に基づく輝度感及び透明感が安定に維持される。
【0009】
また、従来のラベルの金属光沢印刷層(3)は、透明着色印刷層(2)に重なっている部分(a)の層厚が、そうでない部分(b)に比べ、印刷層(2)の厚さ分だけ若干薄くなることから輝度が弱められ、かつa部とb部の層厚差による輝度ムラを付随する。これを緩和すべく金属光沢印刷層(3)を複数回の重ね印刷にして増厚すると、既に述べたようにラベル装着工程で金属光沢印刷層(3)に「くすみ」を生じ易くなる。他方、本発明における金属光沢印刷層(3)は、透明着色印刷層(2)の影響を受けることがなく、ラベル全体に亘って所要の層厚を均一に形成し、輝度感をムラなく帯有させることができる。
【0010】
更に本発明のラベルは、透明着色印刷層(2)と金属光沢印刷層(3)との層間に、ベースフィルム(1)の肉厚分に相当する間隔が与えられている。このため従来のラベル(透明着色印刷層2と金属光沢印刷層3とが密着している)と異なって、輝度感・透明感に深みが加わった特有の視覚効果が奏せられる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明のシュリンクラベルの実施形態について具体的に説明する。
ベースフィルム(1)は、シュリンクラベルフィルムとして通常使用されている各種の延伸加工フィルムが使用され、そのフィルム材種として、ポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフタレート等)、スチレン系樹脂(スチレン・ブタジエン共重合体等)、オレフィン系樹脂(ポリエチレン,ポリプロピレン等)、ポリ塩化ビニル等が例示される。熱収縮性を帯有させるための延伸倍率は、例えばMD方向に1〜2倍程度、TD方向に2〜6倍程度であればよい。フィルム肉厚は一般的に10〜200μmであり、好ましくは20〜100μm、より好ましくは25〜60μm程度である。
【0012】
ベースフィルム(1)の裏面に設けられる金属光沢印刷層(3)の形成は、例えばアルミニウム粉末又はアルミペースト等をビヒクルに混入して調製されるインキをはじめ、公知の各種インキを使用して行なわれる。特に好適な金属光沢インキとして、蒸着金属膜に一定の処理を施して得られる純粋金属細片(アルミニウム,銅,銀,金,真鍮,チタン,クロム,ニッケル,ニッケル-クロム合金,ステンレス鋼等)を含有したグラビアインキ(例えば特許第2705118号)が好ましく使用される。
【0013】
上記グラビアインキ(以下「純粋金属細片含有インキ」)の調製に使用される純粋金属細片は、▲1▼蒸着金属膜(膜厚約500-1000Å)の成膜、▲2▼蒸着金属膜の微粉砕処理(例えば100メッシュ)、▲3▼粉砕片から付着物の除去処理、を経由することにより得られる。粉砕片の付着物は、ベースフィルム(被蒸着体)表面の剥離剤(蒸着金属膜をベースフィルムから剥離回収する際に蒸着金属膜と一緒に剥離する)であり、また蒸着成膜の後に膜面を保護(酸化防止等)するためのトップコートが施される場合の粉砕片には、剥離剤とトップコート剤が付着している。これらの付着物は溶剤(例えば、酢酸エチル,メチルエチルケトン,トルエン,キシレン等)により粉砕片の表面から除去される。この付着物である剥離剤及びトップコート剤は、溶剤で溶解されて製品グラビアインキのバインダーの一部となるので、製品インキの樹脂ワニスの種類に合わせた剤種が適用される。
【0014】
上記純粋金属細片を、グラビアインキの樹脂ワニス(樹脂としてアクリル樹脂,塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂,セルロース系樹脂,ポリアミド樹脂等,溶剤として酢酸エチル,酢酸ブチル,メチルエチルケトン,トルエン,キシレン,シクロヘキサン等)に配合し、ビーズミル等で練肉することにより蒸着金属片含有インキを得る。なお、純粋金属細片を樹脂ワニスに配合する前に、その表面処理として、有機脂肪酸(ステアリン酸,オレイン酸,パルミチン酸等)又はメチルシリルイソシアネート[CHSi(NCO)]を適量(3-7重量%)添加して攪拌する処理を施すことが望ましい。この処理により金属細片表面の被覆、金属石鹸化等の効果として、練肉等による分散性が高められ、金属光沢印刷層の機能をより一層向上安定化することができる。こうして調製されるグラビアインキ中の純粋金属細片は、練肉工程で均一に分散されると共に細粒化され、その粒径は0.1〜30μm(凝集状態も含む)である。
【0015】
金属光沢印刷層(3)は、ベースフィルム(1)の全面、もしくは文字・模様の分布パターンに応じて部分的に形成される。ベースフィルム(1)に対する金属光沢印刷層(3)の密着性を高めるために、ベースフィルムと金属光沢印刷層との間に、顔料等の色料を含まない透明樹脂等からなる薄膜のアンカーコート層(膜厚約0.1-2μm)を設ける等してもよい。
上記グラビアインキ(純粋金属細片含有)を使用して金属光沢印刷層(3)を形成する場合の層厚は、一般の金属粒子インキを使用する場合と同様に約0.5〜10μmであってよい。好ましくは1.0〜5.0μmである。
【0016】
金属光沢印刷層(3)の表面は、必要に応じ保護膜(4)で被覆される。保護層(4)は金属光沢印刷層(3)の損傷を防止すると共に、ラベルを物品に装着する際に必要な物品表面に対する適度の滑り性をラベル裏面に付与する。金属光沢印刷層(3)を前記「グラビアインキ」(純粋金属細片含有)で形成する場合、保護層(4)は、従来のラベル(図2)のそれと異なって隠蔽性を必要とせず、透明樹脂層として形成することができ、しかも透明樹脂層とすることにより、白インキ層の場合に比べより高い輝度感・透明感が得られる。
【0017】
上記保護層(4)を形成する透明樹脂は、例えばアクリル系樹脂,ウレタン系樹脂,ポリ塩化ビニル,塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体,ブチラール樹脂,スチレン-マレイン酸共重合体,ポリエステル,ポリアミド,フェノール樹脂,尿素樹脂,メラミン樹脂,ケトン樹脂,クマロン-インデン樹脂,石油樹脂,アルキド樹脂,エポキシ樹脂,セルロース樹脂等の合成樹脂、天然樹脂(ロジン,セラック,ギルソナイト等)やその誘導体等である。透明樹脂には、必要に応じ、滑り性の調整のための添加剤、例えばポリエチレンワックス等のワックス類,シリコーン樹脂,炭酸カルシウム,沈降性硫酸バリウム,アルミナホワイト,酸化チタン等が透明性を損なわない範囲内で適宜配合される。
【0018】
保護層(4)の形成は、公知の各種印刷法や慣用のコーティング法により行なわれる。前記金属光沢印刷層(3)をグラビア印刷で形成する場合は、その印刷につづけてグラビア印刷により形成すればよく、その他コーティング法による場合のコーティング液はインキの濃度調整に使用されるメジウムを適宜選択使用すればよい。保護膜(4)の膜厚は、約0.5〜10μm程度であればよい。
【0019】
ベースフィルム(1)のおもて面の文字・模様を表示する透明着色印刷層(2)は、文字・模様のデザインに応じて単層として又は2以上の複数層(積層)として形成される。透明着色インキは、色料として所望の色相(赤,青,黄,緑,藍等)の染料や顔料をビヒクルに配合して調製される公知の各種インキが使用される。所望の透明性を損なわない範囲内で不透明の顔料を配合した着色インキを使用することも任意である。なお、透明着色インキは、透明樹脂(前記保護層4を形成する透明樹脂と同様の材種が任意に適用される)、溶剤(炭化水素,アルコール,エステル,ケトン等)、可塑剤等で構成されるビヒクルと、ワックス,界面活性剤,ゲル化剤,安定化剤,消泡剤等の添加剤とを含んでいる。
【0020】
透明着色印刷層(2)の形成は、慣用の印刷法、例えばグラビア印刷,凸版印刷,平板印刷,孔版印刷等により行なわれる。グラビア印刷は、透明感・平滑性のすぐれた印刷層の形成に有効である。印刷層(2)の層厚は約0.5〜10μmであってよいが、色感及び透明感の点から、好ましくは1〜5μmである。
【0021】
透明着色印刷層(3)は、必要に応じ保護膜(5)として透明樹脂層が積層形成される。保護膜(5)は、前記保護膜(4)(金属光沢印刷層を被覆)のそれと同様に、各種の合成樹脂、天然樹脂から選ばれる透明樹脂を使用し、グラビア印刷等の公知の印刷法もしくはコーティング法を適用して形成される。保護層(5)の層厚は約0.5〜5μm程度であればよい。
【0022】
上記のようにベースフィルム(1)に透明着色印刷層(2)と金属光沢印刷層(3)及び所望により保護層(4)(5)を形成したフィルムをセンターシールの常法に従ってチューブに成形して本発明のシュリンクラベルを得る。ボトル等の物品に対する装着操作も、特別の条件ないし制限はなく、従来一般のメタリック印刷シュリンクラベルと同様に行って改良された輝度感・透明感を備えた装着状態を得ることができる。特に、前記「グラビアインキ」(蒸着金属細片含有)を適用して金属光沢印刷層(3)を形成したシュリンクラベルでは、蒸着金属膜を設けた従来のシュリンクラベルに比べて、ラベルの装着過程(加熱収縮)での白濁化現象による光沢の変化が少なく優れた輝度感を得ることができる。
【0023】
なお、本発明のシュリンクラベルにおいて、金属輝度感の不要な文字・模様の表示は、不透明な着色インキ(赤,青,黄,緑,藍等)を使用して設けてよく、またその印刷層はベースフィルム(1)のおもて面又は裏面のいずれに設けるかは任意である。
【0024】
【実施例】
(1)供試ラベルの作製
熱収縮性ポリスチレン系フィルム(ベースフィルム)をフィルムロールから連続的に巻出しながら、グラビア印刷により、ラベルのおもて面となる側の透明着色印刷層(2)とその保護層(5)、および裏面となる側の金属光沢印刷層(3)とその保護層(4)を形成した後、所定幅サイズにスリットし、両端縁を接合するセンターシール工程を経由して供試ラベル(発明例)(L)〜(L)を得た。
比較例として、従来の層構造(図2)を有する供試ラベル(L11)〜(L13)を上記と同様の工程により作製した。
【0025】
▲1▼ベースフィルム(1)
「ファンシーラップGMLS」(グンゼ(株)製)
肉厚:50μm 熱収縮率(100℃):MD方向10%,TD方向73%
▲2▼透明着色印刷層(2) 多色印刷
「OSM透明草」(大日精化工業(株)製) 層厚:約2μm
「OSM透明黄」(大日精化工業(株)製) 層厚:約2μm
▲3▼おもて面側の保護層(5)
「PS985ニス」(サカタインクス(株)製) 層厚:約2μm
【0026】
▲4▼金属光沢印刷層(3)
Ink(3-1)=純粋金属細片含有インキ
「ファインラップSSMシルバー」(大日本インキ化学工業(株)製)
層厚:約2μm
Ink(3-2)=アルミペーストグラビアインキ
「OSM銀」(大日精化工業(株)製)
層厚:約2μm
▲5▼裏面側の保護層(4)
透明樹脂:「PS985ニス」(サカタインクス(株)製)層厚:2μm
白インキ:「OSM66白」(大日精化工業(株)製) 層厚:4μm
【0027】
各供試ラベルの金属光沢印刷層(3)と保護層(4)のそれぞれの剤種及び組合せは次のとおりである。
【表1】
Figure 0004076358
【0028】
(2)ラベルの装着
図3に示すようにラベル(L)(供試ラベルL-L,L-L)のそれぞれについて、ボトル(お茶を充填したPETボトル)(B)の胴部に被嵌し加熱用トンネル(スチームヒーター)に送通してラベルの装着を完成する。
加熱温度/時間:80-90℃/4-8秒
熱収縮率 :10-20%
【0029】
(3)ラベルの外観品質
表2は、ボトルに装着された供試ラベル(L)(L11)〜(L)(L13)の目視観察による外観品質の評価結果を示している。表中の不等号は、優劣順位(上位>下位)を表している。実施例1〜3のいずれも発明例の各ラベルは、比較例の各ラベルを凌ぐ良好な輝度感及び透明感を備えている。また発明例の各ラベルは、比較例のラベルにはない深みを伴った視覚効果を有しており、両者の差異は明瞭である。
【0030】
なお、表3は、発明例の3種のラベル(L)〜(L)の外観品質を相互比較した結果を示している(表中の不等号は前記と同義)。ラベル(L)[金属光沢印刷層3:純粋金属膜細片含有インキ、保護層4:透明樹脂]は、本発明の層構造に基づく外観改善効果が顕著に発現され、その輝度感・透明感は、蒸着金属膜を設けたラベルのそれに近似している。
【0031】
Figure 0004076358
【0032】
【表3】
Figure 0004076358
【0033】
以下に本発明の実施態様の具体例を示す。
(1)透明な熱収縮性合成樹脂フィルムであるベースフィルムに、文字・模様を表す透明着色インキ印刷層および金属輝度を帯有する金属粒子インキ印刷層が設けられた高輝度メタリック印刷シュリンクラベルであって、ラベルのおもて面となる側に前記透明着色インキ印刷層(4)が設られ、裏面となる側に、前記金属粒子インキ印刷層(3)および保護層(4)がこの順に積層形成されている。
(2)金属粒子インキ印刷層(3)は、蒸着金属膜を粉砕し粉砕片の付着物(金属蒸着工程に由来する剥離剤又は剥離剤とトップコート剤)を有機溶剤で除去して得られる純粋金属細片を配合したグラビアインキの印刷層である上記(1)の高輝度メタリック印刷シュリンクラベル。
【0034】
(3)金属粒子インキ印刷層(3)は、アルミニウム粉末又はアルミニウムペーストを配合されたグラビアインキの印刷層である上記(1)の高輝度メタリック印刷シュリンクラベル。
(4)保護層(4)は透明樹脂層である上記(2)又は(3)の高輝度メタリック印刷シュリンクラベル。
(5) 保護層(4)は白インキ(酸化チタン等の白色顔料含有)の印刷層である上記(2)又は(3)の高輝度メタリック印刷シュリンクラベル。
【0035】
【発明の効果】
本発明のメタリック印刷シュリンクラベルは、透明着色印刷層と金属光沢印刷層とがベースフィルムのおもて面と裏面とに分けて形設された層構成により、透明着色印刷層と金属光沢印刷層の重畳効果が高められ、従来品では得られない高い輝度感と透明感を帯有し深みのある特有の視覚効果を奏し、ラベル機能を大きく高めるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシュリンクラベルの層構造を模式的に示す断面説明図である。
【図2】従来のメタリック印刷シュリンクラベルの層構造を模式的に示す断面説明図である。
【図3】ボトルに対するシュリンクラベルの装着形態の例を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
1:ベースフィルム(透明熱収縮性合成樹脂フィルム)
2:透明着色インキ印刷層(透明着色印刷層)
3:金属粒子インキ印刷層(金属光沢印刷層,金属光沢層)
4:保護層(金属光沢印刷層の被覆層)
5:保護層(透明着色印刷層の被覆層)
L(L-L,L11-L13):シュリンクラベル
B:ボトル

Claims (5)

  1. 透明な熱収縮性合成樹脂フィルムであるベースフィルムに、文字・模様を表す透明着色インキ印刷層および金属輝度を帯有する金属粒子インキ印刷層が設けられたシュリンクラベルにおいて、
    ベースフィルムを介して、
    シュリンクラベルの面となる側に透明着色インキ印刷層を形成し
    シュリンクラベルの裏面となる側に金属粒子インキ印刷層および保護層をこの順に形成し
    透明着色インキ印刷層は、色料として所望の色相の染料または顔料と、透明樹脂とを用いて形成され、
    透明着色インキ印刷層と金属粒子インキ印刷層とが、ベースフィルムの表面と裏面とに分けて形設された層構造により、透明着色インキ印刷層に、金属粒子インキ印刷層によって発現される金属光沢を重畳させていることを特徴とする高輝度メタリック印刷シュリンクラベル。
  2. 請求項1に記載の高輝度メタリック印刷シュリンクラベルにおいて、
    金属粒子インキ印刷層として、蒸着金属膜を粉砕し粉砕片の付着物を除去して得られる純粋金属細片を配合したグラビアインキの印刷層を設け、該グラビアインキ印刷層を保護層で被覆していることを特徴とする高輝度メタリック印刷シュリンクラベル。
  3. 請求項1または2に記載の高輝度メタリック印刷シュリンクラベルにおいて、
    さらに、金属粒子インキ印刷層は、着色顔料を含まずに構成され、
    金属粒子インキ印刷層と着色顔料との相互作用による状態変化がないことを特徴とする高輝度メタリック印刷シュリンクラベル。
  4. 請求項1ないし3のいずれか 1 に記載の高輝度メタリック印刷シュリンクラベルにおいて、
    透明着色インキ印刷層は、0.5μm〜10μmの膜厚を有することを特徴とする高輝度メタリック印刷シュリンクラベル。
  5. 請求項1ないし4のいずれか 1 に記載の高輝度メタリック印刷シュリンクラベルにおいて、
    保護層は、金属粒子インキ印刷層のシュリンクラベルの裏面となる側に透明樹脂層として形成されることを特徴とする高輝度メタリック印刷シュリンクラベル。
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