JPH09258662A - ラベルシート - Google Patents

ラベルシート

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JPH09258662A
JPH09258662A JP8713696A JP8713696A JPH09258662A JP H09258662 A JPH09258662 A JP H09258662A JP 8713696 A JP8713696 A JP 8713696A JP 8713696 A JP8713696 A JP 8713696A JP H09258662 A JPH09258662 A JP H09258662A
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label sheet
layer
label
phosphorescent
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JP8713696A
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Kimio Tanaka
公男 田中
Hiroyuki Nakajima
広幸 中島
Shuji Azuma
修二 東
Tatsuo Fujii
達夫 藤井
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筆記可能で且つ暗所で視認可能なラベルを提
供すること。 【解決手段】 ケース等に貼着されるラベルシートであ
って、ラベルシート基材3の裏面側に粘着剤層7及び剥
離紙9を有し、前記粘着剤層7よりも表面側に蓄光顔料
を含む蓄光印刷層4を設け、前記蓄光印刷層よりも表面
側に前記蓄光印刷層の少なくとも一部を透視できる透明
ないしは半透明で筆記性を有する筆記層5を設けたラベ
ルシート。別法として、ラベルシート基材の裏面側に粘
着剤層及び剥離紙を有し、ラベルシート基材の表面側に
蓄光顔料を含むインキで印刷された蓄光印刷層を設けて
なる第1のラベルシートと、蓄光印刷層を設けた第1の
ラベルシートの少なくとも一部を覆う透明ないしは半透
明のフィルムシートからなるラベル基材と裏面の前記蓄
光印刷層に相対する側の少なくとも一部に粘着剤層を設
け、かつ表面側に透明ないしは半透明で筆記性を有する
インキで印刷された印刷筆記層を設けた第2のラベルシ
ートを使用し、使用時に第1のラベルシートに第2のラ
ベルシートを貼着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】オーディオ・ビデオテープカ
セット及びMD・MFD・CD等のディスクカセットの
ケース本体、及びそれら媒体を収納保管する紙あるいは
プラスチック製の収納ケースに情報等の表示を行うため
に使用されるラベルシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】オーディオ、ビデオテープカセットやM
D等のディスクカセットのケース本体や収納ケースに
は、ユーザーが記録した情報等を書込み、ケース本体又
は収納ケースに貼着して使用するラベルシートが使用さ
れている。一般的にこれらのケース本体や、収納ケース
の所定箇所には、添付されたラベルシートを貼着する凹
部からなるラベル貼着エリアが設けられており、ユーザ
ーはラベルシートへ情報を鉛筆やボールペン等の筆記具
で書込み表示後ケース本体あるいは収納ケースに貼着
し、あるいはラベルをケース本体等に貼着後、情報を書
込表示し使用している。このラベルシートにはタイトル
や曲名等を書込むスペースの他に識別表示等がありユー
ザーは使用目的にあわせて選択している。図1は従来の
オーディオテープカセットの一例を示す斜視図であり、
カセット本体1にラベルシート2が貼着されており、そ
のうちには筆記面5が設けてある。図7は従来のラベル
シート2の代表的な構成を示す断面図であり、書き込み
可能なラベル基材3の裏面に粘着剤層7を施し、これに
剥離紙9を貼着して保護する。使用に際して、剥離紙9
を剥離し、粘着剤層7によりラベル基材3をカセット本
体1の所定貼着箇所に貼着する。
【0003】従来の記入用ラベルシートに印刷されてい
るインキはA、B面等の識別表示や意匠を施す為の一般
的な組成のオフセットないしはシルクスクリーン印刷用
のインキであが、通常のラベルシートは太陽光又は照明
光の下で識別あるいは読み取ることができるだけであ
り、暗所では識別したり読み取ったりすることができな
い。従って、ユーザー機能の付加価値として特に夜間や
暗い環境の中での使い方に対応をする必要性が出てきて
いる。
【0004】この問題に対処するために従来若干の提案
がある。実開昭62−80282に提案されているよう
に、ケース本体に直接畜光性である燐光塗料によるA、
B面等の識別表示を設けることにより暗い環境の中での
A、B面等の認識性を高める。又、他の例として実開昭
59−142981に提案されているように、ラベル基
材の表面に自家発光性である夜光塗料層を設け、さらに
その上側に不透明印刷による掻き取り層を設けた構成の
ラベルが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】実開昭62−8028
2に提案されている燐光塗料によるものは、ユーザーが
必要な情報を書き入れて使用することはできない。一
方、実開昭59−142981に提案されている自家発
光性である夜光塗料層を設け、さらにその上側に不透明
印刷による掻き取り層を設けたラベルは、掻き取る筆記
具として先端が硬くインキ等がないもの例えば針状のも
のを使用しないと掻き取った下側の表面が汚れてしまい
夜光塗料層が見えにくくなってしまう。同時に、掻き取
った粉が散乱し、情報の視認性品位が著しく低下してし
まう不具合があった。さらにはラベル基材の表面に夜光
又は蓄光印刷層を設け、その表面に直接鉛筆等の筆記具
で書き込む場合の問題点として、夜光・蓄光顔料の粒子
は無機粒子の集合体であるので硬く、粒子が大きい為ラ
ベル表面の粗さが粗くなり鉛筆での筆記では書き込んだ
情報を完全に消去することが不可能になってしまう。
又、ボールペンや万年筆ではインキをはじき筆記ができ
にくく、フェルトペンにおいては粗粒による研磨作用の
ため先端部がすぐに摩耗し使用できなくなってしまう。
このような使用上の不具合があった為、通常の筆記具で
書き込みが可能な夜光性あるいは蓄光性のラベルは商品
化されていない。
【0006】本発明は前述した不具合を改良し、夜間や
暗い環境の中でもユーザーが書き込んだ情報を適確に把
握することができ、さらに低コストで筆記性の優れたラ
ベルシートを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決する為、ラベルシートとしての貼着機能を有し、か
つ下記の手段によって筆記性及び夜間や暗い環境の中で
の視認性を向上させる。すなわち、本発明は一般に、ケ
ース等に貼着されるラベルシートであって、ラベルシー
ト基材の裏面側に粘着剤層及び剥離紙を有し、前記粘着
剤層よりも表面側に蓄光顔料を含む蓄光印刷層を設けた
ラベルシートに於いて、前記蓄光印刷層よりも表面側に
前記蓄光印刷層の少なくとも一部を透視できる透明ない
しは半透明で筆記性を有する筆記層を設けたことを特徴
とするラベルシートである。この構成はそれ自体で使用
でき、あるいは後で述べる2種のラベルシートの組み合
わせより形成させることができる。本発明の重要な特徴
は、ケース等に貼着されるラベルシートが、暗所視認性
を可能にする蓄光印刷層と、最上面にあって前記蓄光印
刷層を透視可能な筆記層を有することであり、これらの
層は同一または別個の層よりなり得る。
【0008】
【発明の実施の形態】より具体的には、本発明は、ケー
ス等に貼着されるラベルシートであって、透明又は不透
明な紙あるいはフィルムシートからなるラベルシート基
材の裏面側に粘着剤層及び剥離紙を有し、ラベルシート
基材の表面側に蓄光顔料を含むインキで印刷された蓄光
印刷層を設けてなるラベルシートに於いて、蓄光印刷層
の上面の少なくとも一部を覆う透明ないしは半透明で筆
記性を有するインキで印刷した印刷筆記層を設けたこと
を特徴とするラベルシートである。
【0009】別の形態として、ラベルシート基材は透明
又は半透明にし、ラベルシート基材の裏面側となる面に
蓄光印刷層を配置し、蓄光印刷層の少なくとも一部を覆
うように粘着剤層を設け、かつラベル基材の表面側の少
なくとも一部に透明ないしは半透明で筆記性を有するイ
ンキで印刷した印刷筆記層を設けたことを特徴とする。
この形態では蓄光印刷層からの残光はラベルシート基材
と筆記層を通して視認できる。
【0010】また、ラベルシート基材の表面側に蓄光顔
料を含むインキで印刷された蓄光印刷層を設ける場合
に、蓄光印刷層の表面粗さから筆記層を保護するため
に、蓄光印刷層はその少なくとも一部を覆う透明ないし
は半透明のフィルム保護層によってラミネートし、その
表面側に透明ないしは半透明で筆記性を有するインキで
印刷された印刷筆記層を設けることが好ましい場合があ
る。
【0011】更に、ラベルシート基材の表面側に蓄光顔
料を含むインキで印刷された蓄光印刷層を設ける上記の
形態では、印刷筆記層を設ける代わりに、蓄光印刷層を
少なくとも部分的に覆う透明ないしは半透明のフィルム
によってラミネートし、そのフィルムの表面に粗面筆記
層を設けることができる。
【0012】更に、上記の各形態では蓄光印刷層と印刷
筆記層とを別個の層として設けたが、両者を一体化して
蓄光印刷層として蓄光顔料に透明ないしは半透明で筆記
性を有する粉末顔料を混合したインキで印刷することも
可能である。
【0013】蓄光印刷層のインキ配合比率は、蓄光顔料
と結合剤の総和に対し、蓄光顔料約50〜80%と結合
剤約20%〜50%で構成されている。蓄光顔料が少な
いと発光性が充分でなく、多過ぎると印刷適性が低下
し、また表面が粗くなり不適当である。
【0014】印刷筆記層において使用される透明ないし
は半透明で筆記性を有するインキは、結合剤とプロテイ
ンパウダーを添加したインキ、結合剤とシリカを添加し
たインキから選択されたインキを使用することができ
る。かかるインクは、透明あるいは半透明で、しかも、
筆記具により記入可能な必要がある。
【0015】蓄光印刷層の膜厚は一般に20〜200μ
mの範囲内にあればスクリーン印刷が可能であり、これ
よりも薄いと発光性が不十分であり、厚過ぎると蓄光顔
料が粗粒のため印刷しにくくなる。
【0016】以上は、単一のラベルシートの場合である
が、次に第1及び第2のラベルシートの組み合わせの形
態も可能である。本発明のこの形態によると、紙あるい
はフィルムシートからなるラベルシート基材の裏面側に
粘着剤層及び剥離紙を有し、ラベルシート基材の表面側
に蓄光顔料を含むインキで印刷された蓄光印刷層を設け
てなる第1のラベルシートと、第1のラベルシートの少
なくとも一部を覆う透明ないしは半透明のフィルムシー
トからなるラベル基材と裏面の蓄光印刷層に相対する側
の少なくとも一部に粘着剤層を設け、かつ表面側に透明
ないしは半透明で筆記性を有するインキで印刷された印
刷筆記層が設けられた第2のラベルシートとを組み合わ
せ、使用に際して第1のラベルシートに第2のラベルシ
ートを貼着する。この形態によると、第2のラベルシー
トは張り替えが可能であるので、下側の第2のラベルシ
ートの蓄光印刷層はそのままにして書き込みできる筆記
層を有する新しい第1のラベルシートに交換することが
できる。
【0017】また、この組み合わせラベルシートの第2
のラベルシートにおける印刷筆記層の代わりに、表面側
に筆記可能な粗面を有する透明又は半透明なシートを使
用しても良い。
【0018】なお、この組み合わせラベルシートの場合
にも蓄光印刷層のインキ配合比率は、蓄光顔料と結合剤
の総和に対し、蓄光顔料約50〜80%と結合剤約20
%〜50%で構成されている。印刷筆記層において使用
される透明ないしは半透明で筆記性を有するインキは、
結合剤とプロテインパウダーを添加したインキ、結合剤
とシリカ及び稀釈溶剤を添加したインキから選択された
インキを使用することができる。また、蓄光印刷層の膜
厚は一般に20〜200μmの範囲内にあれば印刷が可
能である。
【0019】本発明によると、蓄光印刷層に前述の手段
を施すことによって鉛筆等の筆記具が限定されることな
く蓄光印刷層の上面に直接あるいは間接的に情報表示の
為の筆記が可能な印刷筆記層を設けることにより筆記性
が大巾に改善される。
【0020】次に、蓄光印刷層の材料について述べる
と、夜間や暗い環境の中で光を発する蓄光インキは蓄光
顔料と結合剤をある一定の配合比率で混合したインキで
あり詳しくは蓄光顔料は例として根本特殊化学(株)製
のN−夜光が残光輝度及び残光時間共に優れている。こ
の蓄光顔料にはMAl24 (MはSr、Ca、Ba)
等が知られており、従来のZnS:Cu等に比べて格段
に改善された蓄光特性を有し、光に照射後に数時間〜数
十時間の残光性と従来よりも格段に大きい輝度を有する
とされている。この蓄光顔料は特開平7−11250号
等に記載されているので引用して詳細は省く。この蓄光
顔料を結合剤として例えば塩ビ酢アクリル系、ウレタン
系、エポキシ系等の中から被印刷体となる材料との相溶
性及び乾燥性等の条件により決定される材料を選択して
混合する。さらに、必要な添加剤及び稀釈溶剤と混合し
てインキを組成し、各種の印刷方法により印刷される。
前述は溶剤型で説明したが、この他にUV硬化(紫外線
硬化)型インキがあり同様に使用することができる。
【0021】ラベルシートに印刷する方法としては、オ
フセット印刷やシルクスクリーン印刷が一般的であるが
蓄光インキでの印刷は蓄光顔料の特性から印刷される膜
厚が厚いこと、又蓄光顔料の粒子が大きく平均化されて
いること、さらに面積当りの蓄光顔料の密度が高いこと
等の条件を満たすことによって蓄光の残光輝度及び残光
時間に優れた特性を発揮する。このことからラベルシー
トとして使用する場合は、ユーザー機能を満足させる範
囲での膜厚を充分に得る為には、スクリーン印刷が適し
た印刷方法である。蓄光インクの配合比および印刷厚さ
は乾燥基準で上述した範囲が好ましい。本発明は蓄光効
果のみではなくこの特性を最大限生かす為、蓄光印刷層
に直接あるいは間接的に筆記具の制約を受けることなく
筆記することを可能とするものである。本発明において
鉛筆による記入でも暗中で蓄光体からの残光に対して記
載事項がコントラストを生じ記載内容を明瞭に読み取る
ことができる。
【0022】
【実施例】次に本発明構成と使用方法についての実施例
を説明する。実施例1 図2を参照するに、ラベルシートは、紙や薄いフィルム
材料の基材3の表面側に識別表示及び記入エリア等がオ
フセットあるいはスクリーン印刷で印刷され、次いで前
述の蓄光インキを用いスクリーン印刷により蓄光印刷層
4が形成される。さらに蓄光印刷層4の表面側の少なく
とも一部の筆記性を付与すべき部分に、蓄光印刷層の顔
料の励起を妨げない透明あるいは半透明で筆記性のある
インキをスクリーン印刷により形成して印刷筆記層5と
する。また、基材3の裏面側には粘着剤層7を形成し、
次いで剥離紙9を貼着する。未使用時は粘着剤層7の全
体を覆うように剥離紙9が弱接着されている。
【0023】実施例2 図3を参照する。この例のラベルシートは、基材3とし
て光の透過を妨げない透明又は半透明のフィルム材料を
使用する。また、基材3の裏面側には前述の蓄光インキ
を用いスクリーン印刷により蓄光印刷層4を形成し、次
いでその上面にラベル貼着エリアに貼着する為の粘着剤
層7を蓄光印刷層4の少なくとも一部を覆うように設け
る。未使用時は粘着剤層7の全体を覆うように剥離紙9
が弱接着されている。なお、この蓄光印刷層4と粘着剤
層7が形成されたフィルム材料の基材3は所定の寸法で
半抜きされ、剥離紙9が弱接着され、所定の半抜き部分
を剥離紙9から剥離してカセットケース本体等に貼着す
る。さらに透明なフィルム材料の基材3の表面側の少な
くとも筆記性を付与すべき部分に、蓄光印刷層4の顔料
の励起を妨げない透明あるいは半透明で筆記性のある印
刷筆記層5をスクリーン印刷により形成する。
【0024】実施例3 図4を参照する。この例では、実施例1(図2)の例に
おいて、蓄光印刷層4と印刷筆記層5との間に、蓄光印
刷層の顔料の励起を妨げない透明あるいは半透明のフィ
ルム保護層8をラミネートする。この例は、蓄光印刷層
4の蓄光体の粒子が粗く表面粗度が粗くなる場合に、印
刷筆記面を適正に調整するために保護層8を設ける例で
ある。保護層8は蓄光印刷層4の表面粗度が充分小さい
場合には必要がない。
【0025】実施例4 この例は図示しないが、実施例1(図2)の例におい
て、印刷筆記層5の代わりに、蓄光印刷層4の顔料の励
起を妨げない透明あるいは半透明のフィルム基材(図示
せず)をラミネートし、その表面側の少なくとも筆記性
を付与する部分にコロナ処理等による粗面加工部を形成
する。この場合に、筆記に適する表面粗度は簡単な実験
により容易に決定できる。好ましい値は5〜30μm程
度、最大でも50μm程度である。余り滑らかであると
筆記性が不十分であり、余り粗いと筆記具の摩耗が激し
くなり、また記入した情報の消去が困難となる。
【0026】実施例5 図5を参照する。紙や薄いフィルム材料の基材3の表面
側に識別表示及び記入エリア等がオフセットあるいはス
クリーン印刷で印刷され、次いで透明ないしは半透明で
筆記性を有するインキであるプロテインパウダー結合剤
を5〜20%添加したインキ、あるいは結合剤にシリカ
を5〜20%添加したインキを蓄光顔料残部と配合させ
たインキを用いスクリーン印刷により蓄光印刷層4’を
形成する。なお他の例と同様に粘着剤層7、剥離紙9を
同様に設ける。この場合には、固い無機顔料である蓄光
顔料の粒子が露出するので、表面粗度を適正に定めるよ
うに、結合剤やその他の添加剤を適宜に選択して、筆記
に適性な表面粗さを選択する。
【0027】以上は、単一ラベルシートの実施例を説明
したが、以下には2種のラベルシートの組み合わせの実
施例を説明する。実施例6 図6を参照する。まず第1のラベルシートは、紙や薄い
フィルム材料の基材3の表面側に識別表示及び記入エリ
ア等がオフセットあるいはスクリーン印刷で印刷され、
次いで前述の蓄光インキを用いスクリーン印刷により蓄
光印刷層4が形成されたものである。なお、裏面側には
粘着剤層7および剥離紙9が形成される。第2のラベル
シートは、透明又は半透明のフィルム材料よりなる基材
3の裏面に、薄い透明ないしは半透明のフィルム材料よ
りなり蓄光印刷層4が形成された面に接着固定する為の
粘着剤層7とそれを仮保護する剥離紙9を設け、他面側
には筆記性を有する透明ないしは半透明のインキからな
る印刷筆記層5を形成する。ユーザーは第2のラベルに
情報を記入後、剥離紙から剥がして第1のラベルの表面
側に貼着したのちケース又はカセット等に使用する。第
1のラベルの表面側に第2のラベルが貼着されていれば
蓄光ラベルとして機能する。この例は使用が容易である
だけでなく、第1のラベルはそのままにして第2のラベ
ルを張り替えることにより、貴重な蓄光体の有効利用が
可能となる。
【0028】実施例7 実施例6における第2のラベルシートの印刷筆記層5の
代わりに、蓄光印刷層4の顔料の励起を妨げない透明あ
るいは半透明のフィルム基材(図示せず)をラミネート
し、その表面側の少なくとも筆記性を付与する部分にコ
ロナ処理等による粗面加工部を形成する。なお、粗面加
工の点は実施例4と同様なので同例を参照されたい。
【0029】なお実施例ではケース及びカセット等に使
用されるラベルシートについて説明したが、他の分野に
於いても使用することは可能である。
【0030】
【発明の効果】前述した各手段により構成されたラベル
シートは蓄光印刷層に直接あるいは間接的に、かつ筆記
具を限定されずにユーザーが必要とする情報を容易に記
入でき、さらにケースやカセット等に貼着すると夜間や
暗い環境の中での使用に於いても必要とする情報を確実
に選択することができ、効果は極めて高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明及び従来例に共通なテープカセットの斜
視図である。
【図2】本発明に係る第1実施例の断面図である。
【図3】本発明に係る第2実施例の断面図である。
【図4】本発明に係る第3実施例の断面図である。
【図5】本発明に係る第5実施例の断面図である。
【図6】本発明に係る第6実施例の断面図である。
【図7】従来例に於けるラベルの断面図である。
【符号の説明】
1 カセット本体 2 ラベルシート 3 ラベル基材 4 蓄光印刷層 5 印刷筆記層 6 フィルム 7 粘着剤層 8 保護層 9 剥離紙
フロントページの続き (72)発明者 藤井 達夫 東京都中央区日本橋一丁目13番1号ティー ディーケイ株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース等に貼着されるラベルシートであ
    って、ラベルシート基材の裏面側に粘着剤層及び剥離紙
    を有し、前記粘着剤層よりも表面側に蓄光顔料を含む蓄
    光印刷層を設けたラベルシートに於いて、前記蓄光印刷
    層よりも表面側に前記蓄光印刷層の少なくとも一部を透
    視できる透明ないしは半透明で筆記性を有する筆記層を
    設けたことを特徴とするラベルシート。
  2. 【請求項2】 ケース等に貼着されるラベルシートであ
    って、紙あるいはフィルムシートからなるラベルシート
    基材の裏面側に粘着剤層及び剥離紙を有し、ラベルシー
    ト基材の表面側に蓄光顔料を含むインキで印刷された蓄
    光印刷層を設けてなるラベルシートに於いて、蓄光印刷
    層の上面の少なくとも一部を覆う透明ないしは半透明で
    筆記性を有するインキで印刷された印刷筆記層を設けた
    ことを特徴とする請求項1のラベルシート。
  3. 【請求項3】 ケース等に貼着されるラベルシートであ
    って、透明ないし半透明のフィルムシートからなるラベ
    ルシート基材面に蓄光顔料を含むインキで印刷された蓄
    光印刷層が設けられかつ裏面側に粘着剤層及び剥離紙を
    有するラベルシートに於いて、ラベルシート基材の裏面
    側となる面に蓄光印刷層を配置し、蓄光印刷層の少なく
    とも一部を覆うように粘着剤層を設け、かつラベル基材
    の表面側の少なくとも一部に透明ないしは半透明で筆記
    性を有するインキで印刷した印刷筆記層を設けたことを
    特徴とする請求項1のラベルシート。
  4. 【請求項4】 ケース等に貼着されるラベルシートであ
    って、紙あるいはフィルムシートからなるラベルシート
    基材の裏面側に粘着剤層及び剥離紙を有し、ラベルシー
    ト基材の表面側に蓄光顔料を含むインキで印刷された蓄
    光印刷層を設けてなるラベルシートに於いて、蓄光印刷
    層はその少なくとも一部を覆う透明ないしは半透明のフ
    ィルム保護層によってラミネートされておりかつ該保護
    層の表面側に透明ないしは半透明で筆記性を有するイン
    キで印刷された印刷筆記層を設けたことを特徴とする請
    求項1のラベルシート。
  5. 【請求項5】 ケース等に貼着されるラベルシートであ
    って、紙あるいはフィルムシートからなるラベルシート
    基材の裏面側に粘着剤層及び剥離紙を有し、ラベルシー
    ト基材の表面側に蓄光顔料を含むインキで印刷された蓄
    光印刷層を設けてなるラベルシートに於いて、蓄光印刷
    層は少なくとも一部を覆う透明ないしは半透明のフィル
    ムによってラミネートされておりかつフィルムの表面に
    粗面筆記層を設けたことを特徴とする請求項1のラベル
    シート。
  6. 【請求項6】 ケース等に貼着されるラベルシートであ
    って、紙あるいはフィルムシートからなるラベルシート
    基材の裏面側に粘着剤層及び剥離紙を有し、ラベルシー
    ト基材の表面側に蓄光顔料を含むインキで印刷された蓄
    光印刷層を設けてなるラベルシートに於いて、蓄光印刷
    層は蓄光顔料に透明ないしは半透明で筆記性を有する粉
    末顔料を混合したインキで印刷されていることを特徴と
    するラベルシート。
  7. 【請求項7】 蓄光印刷層のインキ配合比率は、蓄光顔
    料と結合剤の総和に対し、蓄光顔料約50〜80%と結
    合剤約20%〜50%で構成されていることを特徴とす
    る請求項1ないし6のいずれかに記載のラベルシート。
  8. 【請求項8】 透明ないしは半透明で筆記性を有するイ
    ンキで印刷された印刷筆記層は、結合剤とプロテインパ
    ウダーを添加したインキ、結合剤とシリカを添加したイ
    ンキから選択されたインキよりなる印刷層である請求項
    1、2、3、4、6のいずれかに記載のラベルシート。
  9. 【請求項9】 蓄光印刷層の膜厚は20〜200μmの
    範囲内にあることを特徴とする請求項1、2、4、5、
    6のいずれかに記載のラベルシート。
  10. 【請求項10】 ケース等に貼着されるラベルシートで
    あって、紙あるいはフィルムシートからなるラベルシー
    ト基材の裏面側に粘着剤層及び剥離紙を有し、ラベルシ
    ート基材の表面側に蓄光顔料を含むインキで印刷された
    蓄光印刷層を設けてなるラベルシートに於いて、蓄光印
    刷層を設けた第1のラベルシートの少なくとも一部を覆
    う第2のラベルシートは透明ないしは半透明のフィルム
    シートからなるラベル基材であり、裏面の蓄光印刷層に
    相対する側の少なくとも一部に粘着剤層を設け、かつ表
    面側に透明ないしは半透明で筆記性を有するインキで印
    刷された印刷筆記層が設けられており、第1のラベルシ
    ートに第2のラベルシートを貼着することを特徴とする
    2種のラベルシートの組み合わせ。
  11. 【請求項11】 ケース等に貼着されるラベルシートで
    あって、紙あるいはフィルムシートからなるラベルシー
    ト基材の裏面側に粘着剤層及び剥離紙を有し、ラベルシ
    ート基材の表面側に蓄光顔料を含むインキで印刷された
    蓄光印刷層を設けてなるラベルシートに於いて、蓄光印
    刷層を設けた第1のラベルシートの少なくとも一部を覆
    う第2のラベルシートは透明ないしは半透明のフィルム
    シートからなるラベル基材であり、裏面の蓄光印刷層に
    相対する側の少なくとも一部に粘着剤層を設け、かつ表
    面側に粗面部が設けられており、第1のラベルシートに
    第2のラベルシートを貼着することを特徴とする2種の
    ラベルシートの組み合わせ。
  12. 【請求項12】 蓄光印刷層のインキ配合比率は、蓄光
    顔料と結合剤の総和に対し、蓄光顔料約50〜80%と
    結合剤約20%〜50%で構成されていることを特徴と
    する請求項10又は11に記載のラベルシートの組み合
    わせ。
  13. 【請求項13】 透明ないしは半透明で筆記性を有する
    インキで印刷された印刷筆記層は、結合剤とプロテイン
    パウダーを添加したインキ、結合剤とシリカを添加した
    インキから選択されたインキよりなり印刷層である請求
    項10に記載のラベルシートの組み合わせ。
  14. 【請求項14】 蓄光印刷層の膜厚は20〜200μm
    の範囲内にあることを特徴とする請求項10又は11の
    いずれかに記載のラベルシートの組み合わせ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003073401A1 (fr) * 2002-02-28 2003-09-04 Fuji Seal,Inc. Etiquette thermoretractable metallique tres brillante
JP2007322585A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Kuniaki Komaki 誘導シール及び誘導シールの製造方法

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