JP4619802B2 - 遮光性筒状ラベル用フイルム - Google Patents
遮光性筒状ラベル用フイルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP4619802B2 JP4619802B2 JP2005017139A JP2005017139A JP4619802B2 JP 4619802 B2 JP4619802 B2 JP 4619802B2 JP 2005017139 A JP2005017139 A JP 2005017139A JP 2005017139 A JP2005017139 A JP 2005017139A JP 4619802 B2 JP4619802 B2 JP 4619802B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- white
- film
- layer
- image
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Wrappers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
ここで特にペット容器が、遮光性ラベルによっているのは、次ぎの理由による。
それは、このペット容器自体を着色(例えば赤褐色)して遮光することは、リサイクルの点で問題になるので、現状では、業界として許されないからである。従って、ペット容器での遮光手段は、唯一この遮光性ラベルによっているのが実情である。
白色または乳白色のシュリンクフイルムの片面には黒色インキ層による遮光層を、その反対面には青色印刷層を設けた遮光性シュリンクフイルムを食品用容器に取り付けたもの(例えば特許文献1参照。)。透明フイルムの片面にアルミ微粉体含有インキによる遮蔽層、酸化チタン微粉体含有白色インキによる反射層、印刷絵柄層及び透明オ−バ−プリント層を順次積層して遮光性印刷ラベルとしたもの(例えば特許文献2参照。)。アルミ等を真空蒸着することで設けられた金属薄膜層付き熱収縮性合成樹脂フイルムと印
刷層の設けられた熱収縮性合成樹脂フイルムとを対向して接着剤で接合して遮光性シュリンク積層体としたもの(例えば特許文献3参照。)。熱収縮性合成樹脂フイルムの片面に印刷絵柄層、白色インキによる全面白色層及びアルミペ−スト含有の白色インキによる白色層を順次積層して遮光性シュリンクフイルムとしたもの(例えば特許文献4参照。)。
尚、図1は請求項1、図2は請求項2に対応し、図3はカラ−画像表現を拡大斜視図で例示したものである。
各図で1で示す基体フイルムは、ポリエチレンテレフタレ−ト系(以下PET系と呼ぶ。)若しくはポリスチレン系(以下PS系と呼ぶ。)またはポリオレフィン系(以下PO系と呼ぶ。)のいずれかで、透明性が高く、筒状ラベルの基体フイルムとして知られ、実用もされているものである。
また、該フイルムは、該ラベルとしての使用形態により、主として横方向に熱収縮する熱収縮性のフイルムであったり、実質的に非熱収縮性のフイルムであったりもする。
つまり、該熱収縮性ラベルである場合には、縦方向は実質的に無延伸で、横方向には積極的に延伸して、熱収縮性を付与し、この筒状ラベルをボトルに被嵌して熱収縮固定する、所謂熱収縮性ラベルとしての使い方である。
一方、非熱収縮性フイルムである場合には、いずれの方向にも延伸しない自己伸縮により被嵌するストレッチ筒状ラベルとしての使い方、熱収縮も、自己伸縮もなく装着する帯筒状ラベルとしての使用い方である。
このPET系若しくはPS系またはPO系の各フイルムであれば熱収縮、非熱収縮のいずれの透明フイルムでも良いが、前2者は、熱収縮性筒状ラベルとして、後者はストレッチまたは帯筒状ラベル、好ましくは帯筒状ラベルとしての使い方である。
尚、基体フイルム1には、透明性をはじめ他の諸特性を阻害しない範囲の添加剤(例えば1質量%以下の酸化防止剤、耐熱剤等)の添加はなされても良い。
PET系では30〜50μm、PS系では40〜60μm、PO系では30〜60μmである。
PO系基体フイルム1では、このような高収縮率の付与は困難であるので、首部がないか、あっても胴部径に近い(例えば胴部径の60%以上)首部のあるボトルの被覆にこのましいということになる。
まず白色遮光層2は、特に波長約400nm以下の光を遮光することと、白色画像としての表現では、より高白色度の鮮明画像で、そして銀色、金色系、白色以外の他色による画像もより鮮やかな画像で表現せしめるために必要なものである。従って、該層の白色度が低い(例えば80%未満)とか、設定位置が該フイルムの裏面側になっていては、このような効果は得難い。
この白色無機物は、例えば酸化チタン(アナタ−ゼ、ルチル)、アルミナホワイト、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化亜鉛等であり、中でも酸化チタンが最も好ましい。これは含有率が少なくても、遮光し且つより純白な白色が得られ易いからである。より純白な白色層であることは、より高い白色度の画像とか、輝度の高い画像が得やすくもなる。
尚、酸化亜鉛は、紫外光領域の波長を吸収能力に優れているので、混合の形での使用はあっても良い。
つまり、銀色の画像を所望する場合は、その画像と同じ形状の白抜け部を設け、金色系の画像を所望する場合は、その画像と同じ形状の白抜け部を設け、更に両方のメタリック調画像を所望する場合は、両者のための白抜け部を設ける。図1〜3では、白抜け部を長方形2aと三角形2bの形状で例示していが、実際には、この白抜け部は、所望する画像(文字、絵等)と同じ形状のもので形成される。
つまり銀色メタリックの場合は、あえて銀色インキ自身での印刷は行わずに、この白抜け部2bそのもので画像を表現する。つまり、下からの銀色遮光層3からの銀色光がそのまま基体フイルム1から白抜け部2bを透過し、そのまま銀色画像となって表現することができる。
一方、金色系メタリックの場合は、白抜け部2aの部分を金色系画像として見ることができるインキで積極的に印刷する。このインキは、例えば黄色インキ、緑色インキ、青色インキ、赤インキが例示できる。黄色インキによる印刷層が設けられれば、黄色味の金色、緑色インキであれば緑色味の金色、青色インキであれば青色味の金色、緑色インキであれば緑色味の金色で見ることができる。
このような手段によるメタリック調画像は、直接そのインキで印刷して表現するよりも、特に輝度において極めて高く、優れた画質をもって表現することができることになる。
つまりこの手段は、所望する該白色遮光層の全層厚を、基体フイルム1の両サイドで分けて、1層分の厚さをできるだけ薄くして形成しようとするものである。
尚、このような手段を採る場合には、表面側の該白色遮光層の方を薄くするように形成するのが良い。
該銀色遮光層は、略全波長の光を遮光(反射)することと、前記するように金色系とか、銀色のメタリック調画像を、より高い輝度をもった鮮明画像にすると共に、白色遮光層2の有する白色度をより一層高めるために必要なものである。この白色度がより一層高くなれば、この白色遮光層の層上に設ける他色(金色系、銀色、白色を除く)による印刷画像もより鮮やかな画質を創出する。
このような効果は、該銀色遮光層の設定位置が、基体フイルム1の裏面で、且つ次ぎに説明する黒色系遮光層4の内側に設けられるからである。つまり、該黒色系遮光層からの光が該銀色遮光層に遮られ、表面側にもたらされない。その結果、濁りのある白色、メタリック調画像にはならない。更に、一般に銀色遮光層は、アルミ微粉体混合樹脂液を全面にコ−ティングして形成するが、本発明では、その形成位置が基体フイルム1の裏面にあり、層面が露出されている状態にはない。露出されていないことで、一般にアルミ微粉体による凹凸面の出易い銀色遮光層にはならず,平滑状態にある。この平滑状態にあることで、乱反射もなく、より輝度の高いメタリック調画像の発現に繋がっている。
まず該黒色遮光層は、前記白色遮光層2、銀色遮光層3によって遮光が十分に行われなかった場合に、これを完全に遮光(吸収)補完するために必要であり設けられる。同時にその設定位置は、白色遮光層2と反対の裏面側で、且つ銀色遮光層3の外側(次ぎ)でなけねばならない。この理由は、前記するように、該層からの黒系の光透過を該銀色遮光層3で遮るためである。
ここでバインダ−樹脂としては、基体フイルム1の種類により異なるが、一般にはウレタン樹脂系またはアクリル樹脂系で対応でき、また層厚は1〜3μmとするのが良い。
使用するグラビヤコ−タ−は、写真製版またはレ−ザ−により得られるが、実際の印刷版とは異なり、均一に且つ厚くコ−ティングできるものである必要があるので、一定の深さの網点(円形または四角形)で、可能な限り深い(例えば30〜40μm)もので、これを160〜180線で製版したものが良い。
尚、銀色遮光層3、黒色系遮光層4は全面にコ−ティングするので、全面に網点を有するグラビヤコ−タ−を使用するが、白色遮光層2の場合は、白抜け部2a、2bを設ける必要があるので、その部分は網点のない(製版されない)グラビヤコ−タ−を使用する必要がある。
つまり、裏面側から、まず銀色遮光層3を設ける。この時、更に白色遮光層2も設ける場合には、まず、白色遮光層2を、次ぎに該白色遮光層の上に該銀色遮光層を形成する。そして、銀色遮光層3の上に、黒色系遮光層4を形成する。
次ぎに、180度反転して表面側に向けたら、白色遮光層2を形成する。この場合に裏面側にも白色遮光層2が形成される場合には、両者の白抜け部2a、2bの位置は(図2で示すように)厳重なる一致が必要である。
以上の一連のコ−ティング工程は、連続して行われる。勿論1つコ−ティングが終ったら乾燥工程を得て次ぎの工程に送られる。
尚、引き続き印刷が行われない場合には、一旦ここで巻き取られる。
次ぎにこのカラ−画像の形成手段について、図3を参照して説明する。
このカラ−画像は、該遮光フイルムの表面側の白色遮光層2の上に、印刷及び印刷せずに(非印刷部分)(例えば図3では9aと8が非印刷部分、7と9bが印刷部分)して形成されが、その手段には、グラビヤ印刷法が好ましく採用される。これは、前記各層のコ−ティング工程がグラビヤコ−タ−により好ましく行われるので、同じ工程の中で、問題なく迅速に、連続して行うのに有効であるからである。
まず実際に行われる該白色遮光層上への印刷は、図3の印刷層9で例示している、白抜け部2a部分に相当する7と非白抜け部の1部の9bの位置である。
該7は、金色系のメタリック印刷画像として見ることのできるグラビヤインキ(例えば前記するように、黄色、緑色、青色、赤色のインキ)でグラビヤ印刷し、該9bは金色系、銀色、白色のインキ以外の他色のグラビヤインキにて印刷をする。7に形成された黄色、緑色、青色または赤色の印刷層は、下から透過してくる銀色遮光層3からの銀色光がこの各色印刷層の色に吸収され、新たに黄色味、緑色味、青色味または赤色味をもった金色系画像として、高い輝度を持って見ることができる。
一方、9bの多色印刷層は、より高い白色度を有している該白色遮光層上に形成されるので、より一層鮮やかな色で見ることができる。
もう1つの非印刷部分9aは、あえて白インキにて印刷することなく、下層の白色遮光層2からの白色そのものを使って、これを白色印刷画像に変えて表現する。従って、金色系画像も、銀色画像も、白色画像も、その他の色画像も、表現したい形の画像をグラビヤ版に表現しておき、この版を使って、印刷すれは自ずと、これらの各画像が高い輝度、白色度及び鮮明さをもって表現できることになる。
また、金色系、銀色、白色と他色での各印刷画像の形成は、他色用グラビヤ版の中でレイアウトし、この部分の網点は形成されていない窓開き版にしておくことになる。従って、印刷の順序として、まず他色印刷画像部分9bの部分から印刷し、次ぎに金色系発現の部分7を印刷するようにするのが良い。かかる印刷は、ボトル1本分の面積を1丁分として、多丁掛けで行われる。
勿論、銀色、金色、白色、他色の中のいずれかの印刷画像が、所望されない場合には、その形成工程は必要でなくなる。
尚、この印刷層9の形成については、図2で説明する基体フイルム1の両サイドに白色遮光層2を有する遮光フイルムの場合も同様である。
熱収縮筒状ラベルによる装着手段から説明する。
まず、前記印刷の終了した遮光フイルム(以下印刷遮光フイルムと呼ぶ。)は、装着したいボトルの胴部分の周囲長よりも若干大きい長さを横幅として、縦方向にカットされ、長尺のカットフイルムとしてロ−ル状で巻き取られる。次ぎに、このカットフイルムを引出しながら、センタ−位置で両端を重合しつつ、有機溶剤塗布手段のある位置に送り込む。該溶剤は、該手段のノズルから該両端重合部分の隙間に吐出される。重合部分の表層が膨潤ないし溶解状態になるので、圧着ロ−ルに送り込む。圧着によって接着され筒状フイルムに成形されて、フラット状筒状フイルムとして巻き取きとられる。本法は一般に行われてもいる、有機溶剤によるセンタ−シ−ル法である。
ここで、有機溶剤は、基体フイルム1がPET系であれば例えばテトラヒドロフラン(THF)、PS系であれば例えばTHFとn−ヘキサンとの混合溶媒が使用される。
尚、両端重合部分には接着シロが設けられが、この部分は前記各遮光層も、印刷層も形成されないように、1単位(1丁分)の中で予め接着シロ部分も入れてレイアウトしておく必要がある。一般にこの接着シロは両サイドに2〜4mm幅で設けられる。
ボトルに嵌入されたら、80〜90℃の蒸気トンネル中に送って熱収縮を行う。ボトルの略全周がしわもなく迅速に被覆されて終了する。
尚、ボトルの胴部径と首部径との差と該筒状フイルムが有する熱収縮率とはバランスする必要があるので、事前に確認しておくのが良い。
該ラベルでは、前記するように、熱によらない自己収縮によって、ボトルの遮光したい部分に装着するストレッチラベルとしての使い方と熱収縮も自己収縮も利用しない、単に遮光したい部分に巻きつけで装着する、帯筒状ラベルとしての使い方である。
いずれも、熱収縮筒状ラベルのように、ボトルの略全部を遮光することができず、主として胴部分のみの範囲に留まる。従って、対象となるボトルは、首部分から胴部分の近辺までが他の手段で遮光されている状態になっているボトルに対して好ましく使用される。
まず印刷遮光フイルムをボトルの胴部径よりも若干小径(これはそのラベルが有する自己収縮率による)になるように、予め筒状に加工しておく。この筒状加工は、印刷遮光フイルムの両端面を接着剤等にて接着して得る。そしてこの筒状フイルムを予めボトル胴径よりも大きく伸ばして広げ、その広げた中にボトルを挿入する。広げ動作を解放すれば締着固定される。
まず印刷遮光フイルムを接着シロを持って、胴部周長に15mmを加えた長さにカットする。そして予め、例えばEVA系の感熱性接着剤を接着シロの幅で、予め胴部部分に塗布しておく。次ぎにカットされた該フイルムの接着シロの部分を該接着剤のある胴部分に押し当てて軽く接着し、次ぎに一端をもって捲回して他端の接着シロを重合する。他端の接着シロには、捲回する過程で事前に該接着剤が塗布されるようになっている。重合されたら、加熱しつつ押圧して装着が終了する。
尚、本例でいう遮光性、輝度及び白色度は、次ぎの方法で測定して得た値である。
各例で得られたサンプルに付き、株式会社日立製作所製 分光光度計 日立−3410型にて全光線透過率(%)を測定し、100−全光線透過率(%)を遮光度とした。値が大きいほど程優れた遮光性を有している。
各例で得られたサンプルに付き、NIPPON DENSHOKU(日本電飾)株式会社製 光沢計 VG2000型にて45度角度での光沢度(%)の測定をもって輝度とする。大きい程輝度は高くよりメタリック調である。
ミノルタ株式会社製 色彩色差計 CR−321型にて測定して得たハンタ−白色度(%)であり、大きい程純白に近く優れている。
まず図1に示す構成の遮光フイルムを次ぎの条件で製造した。
尚、ここでの遮光フイルムの1単位(1丁分)の大きさは、縦193mm×横226mmとし、これの多丁でもって各遮光層を形成した。そして各遮光層の実形成面積は、縦193mm×横220mmとし、左サイド2mm幅、右サイド4mm幅は接着シロとして残し形成しなかった。
まず、裏面側に相当するPSフイルムの面に、線数175線、角網点(深さ約35μm)のベタグラビヤロ−ルを使い、グラビヤ用銀インキ(大日精化株式会社製 品種OS−M、高輝度銀SS)にて全面コ−ティングし熱風乾燥して、厚層2.5μmの銀色遮光層3を設けた。
引き続き、前記銀色遮光層3の上に、線数175線、角網点(深さ30μm)のベタグラビヤロ−ルを使い、グラビヤ用墨インキ(大日精化株式会社製 品種OS−M 795墨)にて全面コ−ティングし熱風乾燥して、厚層2μmの黒色系遮光層4を設けた。そして180度反転して表面側に相当するPSフイルム1の面を上にして、次ぎの工程に送った。
白抜け部2a、2bの大きさは、該2aが30×70mmの長方形、該2bが底辺50mm、高さ40mm三角形とし、この部分は製版されない線数175線、角網点(深さ約38μm)のベタグラビヤロ−ルを使って、グラビヤ用白インキ(大阪インキ製造株式会社製 品種OPS−GH白)にてコ−ティングし熱風乾燥した。該白抜け部2a、2bには形成されることなく、厚層は3.5μmであった。
まず、前記白抜き部2aと2bに相当する部分と無印刷部分9a(横20mm、縦193mmの長方形)に相当する部分は製版されていない、175線、コンベンショナルグラビヤベタ版を使って、9bの範囲をグラビヤ用青色インキ(大日精化株式会社製 OS−M 739藍)にてベタ印刷を行い、乾燥して青色印刷層9b形成した。
そして引き続き、白抜け部2aに相当する部分のみが製版されている175線、コンベンショナルグラビヤベタ版を使って、グラビヤ用黄色インキ(大日精化株式会社製 OS−M 723黄)にてベタ印刷を行い、乾燥して黄色印刷層7を形成し、印刷工程を終了した。ここで該青色印刷層9b及び黄色印刷層7の厚さは約1.2μmであった。
そして、この(黄味の)金色系画像7(黄色印刷層7)、銀色画像8(無印刷)の各部の輝度と遮光性、白色画像9a(無印刷)の白色度と遮光性を測定し結果を表1に記した。
透明基体フイルム1として、東洋紡績株式会社製 熱収縮性PET系フイルム(商品名 スペ−スクリ−ン タイプS7062、厚さ50μm、90℃熱水/10秒間熱での熱収縮率・横方向72%/縦方向−1%、ヘイズ5.2%)(以下PETフイルムと呼ぶ。)を使用する以外は、実施例1と同じ条件にて各層の形成及び印刷を行った。以下得られたフイルムを印刷遮光PETフイルムと呼ぶ。
但し、ここで使用した各遮光層及び印刷層9に使用したインキは、大阪印刷インキ製造株式会社製のフェスタシリ−ズ グラビヤインキで、銀色遮光層3はフェスタ遮光銀、黒色系遮光層4はフェスタ墨、白色遮光層2はフェスタ白、黄色印刷層7はフェスタ黄、青色印刷層9bについては、ここでは赤色印刷層9bに変え、これをフェスタ紅インキにより形成した。
また、赤色印刷層9b部分は、濁り気のない鮮やかな赤色画像として見ることもできた。
そして、この(黄味の)金色系画像7(黄色印刷層7)、銀色画像8(無印刷)の各部の輝度及び遮光性、白色画像9a(無印刷)の白色度及び遮光性を測定し結果を表1に記した。
透明基体フイルム1として、グンゼ株式会社製 非縮性PO系フイルム(OPPフイルム)(商品名 シルファン タイプA2、厚さ50μm、ヘイズ1.5%、両面コロナ放電処理済み)(以下PPフイルムと呼ぶ。)を使用し、銀色遮光層3、黒色系遮光層4及び白色遮光層2には東洋インキ株式会社製のグラビヤ用インキ NEWLPス−パ−シリ−ズの銀、墨、白の各品種を使い、そして印刷層9における黄色印刷層7、青色印刷層9bには、同ス−パ−シリ−ズの黄、青のインキを使う以外は、実施例1と同じ条件でまず遮光PPフイルムを製造し、次ぎに印刷層9を設けて、非収縮の印刷遮光PPフイルムを得た。
そして、この(黄味の)金色系画像7(黄色印刷層7)、銀色画像8(無印刷)の各部の輝度及び遮光性、白色画像9a(無印刷)の白色度及び遮光性を測定し結果を表1に記した。
実施例1における黒色系遮光層4に使用したグラビヤ用遮光墨インキに変えて、グラビヤ用黒褐色インキ(大日精化株式会社製 品種OS−M795墨にOS−M911紅を30質量%混合したもの)を使用する以外は、実施例1と同じ条件で、まず遮光PSフイルムを製造し、次ぎに印刷層9を設けて印刷遮光PSフイルムを得た。
また青色印刷層9b部分は、濁り気のない鮮やかな青色画像として見ることもできた。
そして、この(黄味の)金色系画像7(黄色印刷層7)、銀色画像8(無印刷)の各部の輝度及び遮光性、白色画像9a(無印刷)の白色度及び遮光性を測定し、結果を表1に記した。
実施例1と同じ条件で、まず裏面側に黒色系遮光層4を、表面側に白抜け部2a、2bを有する白色遮光層2を形成し、銀色遮光層3のない遮光フイルムを得た。次ぎに、印刷層9である青色印刷層9bと黄色印刷層7とをグラビヤ印刷にて各々設け、更に白抜け部2bに相当する8の部分も次ぎの条件でグラビヤ印刷を行い、印刷による銀色印刷層8aを設け、比較用の印刷遮光PSフイルム(以下比較用PSフイルム1)を得た。
つまり、白抜け部2bの3角形部分のみが175線のコンベンショナルグラビヤでベタ製版されたグラビヤ版を使い、実施例1と同じグラビヤ用遮光銀インキにて、印刷した。
尚、青色印刷層9bの部分は、実施例1、3、4に比較して、濁りのある青色画像で鮮さを欠いていた。
実施例1において、同じPSフイルムの裏面側に、同じ条件で、まずグラビヤ用白色インキにて白抜き部2a、2bを有する白色遮光層2、グラビヤ用銀インキによる銀色遮光層3、そしてグラビヤ用墨インキによる黒色系遮光層4を順次設け、該白色遮光層2が裏面側にある遮光フイルムを得た。
次ぎに、表面側に該例と同条件で、印刷による青色印刷層9b及び黄色印刷層7を形成して、比較用印刷遮光PSフイルム(以下比較PSフイルム2)を得た。
尚、青色画像9bの部分は、比較例1よりも濁りは小さいが、実施例1、3、4に比較すると鮮さに欠けていた。
まず実施例1で使用したグラビヤ用白色インキを使用して、該フイルムの裏面側となる面の全面に同じグラビヤロ−ルにてコ−コ−ティング・乾燥して、白抜け部2a、2bを有しない白色遮光層2を形成した。引き続き該遮光層2の上に、実施例1で使用したグラビヤ用墨インキを使用して、同様にコ−コ−ティング・乾燥して黒色系遮光層4を設けて、銀色遮光層3のない遮光フイルムを得た。次ぎにこのフイルムの表面側に次ぎの条件でグラビヤ印刷を行った。
まずこの表面を2等分して、その1/2は実施例1と同じグラビヤ用銀インキにて、同じグラビヤ版を使ってベタ印刷して印刷による銀印刷画像8を、残る1/2はグラビヤ用金色インキ(大日精化株式会社製 OS−M 160青金)を使って、該グラビヤ版にてベタ印刷して(青味の)金色系印刷層7を設けて、比較用印刷遮光PSフイルム(以下比較PSフイルム3)を得た。
まず実施例1で得た印刷遮光PSフイルムを縦193mm×横226mmにカットし、そして該フイルムの両サイドに設けられた接着シロの部分を中心に両端面を重合し、その重合部分にTHFとn−ヘキサンとの混合溶媒を塗布し圧着した。円周216mm、高さ193mmの熱収縮性筒状フイルムを得ることができた。
2 白抜き部2a、2bを有する白色遮光層
3 銀色遮光層
4 黒色系遮光層
7 黄色印刷層(黄味金色系画像)
8 無印刷(白色画像)
9 無印刷9bと他の印刷層9bとを有する印刷層
Claims (3)
- ポリエチレンテレフタレ−ト系若しくはポリスチレン系またはポリオレフィン系のいずれかの透明フイルムを基体フイルム(1)とし、該基体フイルムの表面側には銀色及び/または金色系のメタリック調画像表現のための白抜け部(2a、2b)をもってなる白色遮光層(2)が、そして裏面側にはまず銀色遮光層(3)が、次ぎに黒色系遮光層(4)が順次積層されてなることを特徴とする遮光性筒状ラベル用フイルム。
- ポリエチレンテレフタレ−ト系若しくはポリスチレン系またはポリオレフィン系のいずれかの透明フイルムを基体フイルム(1)とし、該基体フイルムの表面側には銀色及び/または金色系のメタリック調画像表現のための白抜け部(2a、2b)をもってなる白色遮光層(2)が、そして裏面側にはまず銀色及び/または金色系のメタリック調画像表現のための白抜け部(2a、2b)をもってなる白色遮光層(2)が、次ぎに銀色遮光層(3)が、更に黒色系遮光層(4)が順次積層されてなることを特徴とする遮光性筒状ラベル用フイルム。
- 熱収縮性または非熱収縮性である請求項1または2に記載の遮光性筒状ラベル用フイルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005017139A JP4619802B2 (ja) | 2005-01-25 | 2005-01-25 | 遮光性筒状ラベル用フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005017139A JP4619802B2 (ja) | 2005-01-25 | 2005-01-25 | 遮光性筒状ラベル用フイルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006208473A JP2006208473A (ja) | 2006-08-10 |
JP4619802B2 true JP4619802B2 (ja) | 2011-01-26 |
Family
ID=36965440
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005017139A Active JP4619802B2 (ja) | 2005-01-25 | 2005-01-25 | 遮光性筒状ラベル用フイルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4619802B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5629879B2 (ja) * | 2009-03-26 | 2014-11-26 | 株式会社フジシール | メタリック調フィルム、及びシュリンクラベル |
JP2011063272A (ja) * | 2009-09-15 | 2011-03-31 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 外観特性の優れた多層プラスチック容器 |
JP6308024B2 (ja) * | 2014-05-28 | 2018-04-11 | 東洋製罐株式会社 | 白色度に優れた遮光性パウチ |
JP7149139B2 (ja) * | 2018-09-12 | 2022-10-06 | グンゼ株式会社 | 熱収縮性筒状ラベルおよびラベル付き容器 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000107364A (ja) * | 1998-10-08 | 2000-04-18 | Takara Celluloid:Kk | 遊戯機用表化粧板 |
JP2000153583A (ja) * | 1998-11-24 | 2000-06-06 | Keiwa Inc | シェードフィルム |
JP2001083878A (ja) * | 1999-09-10 | 2001-03-30 | Dainippon Printing Co Ltd | ラベル |
JP2002096566A (ja) * | 2000-09-25 | 2002-04-02 | Fujicopian Co Ltd | カラー画像形成方法 |
JP2003255839A (ja) * | 2002-02-28 | 2003-09-10 | Fuji Seal Inc | 高輝度メタリック印刷シュリンクラベル |
-
2005
- 2005-01-25 JP JP2005017139A patent/JP4619802B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000107364A (ja) * | 1998-10-08 | 2000-04-18 | Takara Celluloid:Kk | 遊戯機用表化粧板 |
JP2000153583A (ja) * | 1998-11-24 | 2000-06-06 | Keiwa Inc | シェードフィルム |
JP2001083878A (ja) * | 1999-09-10 | 2001-03-30 | Dainippon Printing Co Ltd | ラベル |
JP2002096566A (ja) * | 2000-09-25 | 2002-04-02 | Fujicopian Co Ltd | カラー画像形成方法 |
JP2003255839A (ja) * | 2002-02-28 | 2003-09-10 | Fuji Seal Inc | 高輝度メタリック印刷シュリンクラベル |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006208473A (ja) | 2006-08-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6613879B2 (ja) | 反射性遮光性積層体 | |
US20110262723A1 (en) | Film label and coating | |
JP6677341B2 (ja) | 包装材、包装容器及び蓋体 | |
JP4619802B2 (ja) | 遮光性筒状ラベル用フイルム | |
US6613417B1 (en) | Ballon made of synthetic resin and a method for manufacturing the ballon | |
JP6342042B1 (ja) | レーザーマーキング用積層体及び包装材 | |
US5273796A (en) | Paper translites | |
JP2010097136A (ja) | シュリンクラベル | |
JP4942694B2 (ja) | 熱収縮性ラベル | |
JP6444102B2 (ja) | 筒状ラベル | |
JP6727883B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP7063897B2 (ja) | ラベル及びラベルの製造方法 | |
JP6677337B2 (ja) | 包装材、包装容器及び蓋体 | |
JP3451151B2 (ja) | 印刷方法 | |
JP2017094501A (ja) | 遮光性積層体 | |
JP2003025736A (ja) | 熱転写シートおよび印画物 | |
US7286150B2 (en) | Thermal transfer printing | |
JP2020196535A (ja) | 包装材、包装容器及び蓋体 | |
JP2023031191A (ja) | シュリンクフィルムおよび容器 | |
JP2002240850A (ja) | 軟包装袋用の積層材 | |
JP7283165B2 (ja) | 包装材、包装容器及び蓋体 | |
JP2003094845A (ja) | 熱転写シート | |
JP2005219396A (ja) | ボトル用ラベルフィルム | |
US20210245949A1 (en) | A laminated packaging material for liquid food products, a method for making the same, a method for printing on the same and a package made from the same | |
JP2006137428A (ja) | ラベル及び該ラベルにて被覆された容器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071211 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100311 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100803 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100909 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101026 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101027 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4619802 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |