JP5834311B2 - シュリンクラベル - Google Patents
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Description
本発明の印刷層は、本発明のシュリンクラベルにおける必須の印刷層である。本発明の印刷層は、ウレタン系樹脂、塩素化ポリプロピレン系樹脂及びアクリル系樹脂からなる群より選ばれた少なくとも1つの樹脂(ベース樹脂)、可塑剤および蒸着アルミニウム顔料を必須の成分として含有する。本発明の印刷層は、上記の必須成分(ベース樹脂、可塑剤及び蒸着アルミニウム顔料)以外にも、セルロース系樹脂を含有することが好ましい。また、蒸着アルミニウム顔料以外の顔料(「その他の顔料」と称する場合がある)を含有してもよく、さらにその他の添加剤を含有してもよい。
本発明の印刷層におけるベース樹脂は、基材との密着性および印刷層の柔軟性の観点から、ウレタン系樹脂、塩素化ポリプロピレン系樹脂及びアクリル系樹脂からなる群より選ばれた1つの樹脂又は2つ以上の樹脂である。中でも、ウレタン系樹脂又は塩素化ポリプロピレン系樹脂が好ましく、ウレタン系樹脂が特に好ましい。
本発明の印刷層における蒸着アルミニウム顔料(蒸着法により製造されたアルミニウム顔料)は、蒸着法により製造されたアルミニウムフレークである。上記蒸着法とは、適宜な支持基材(フィルムなど)上に金属(本発明ではアルミニウム)を蒸着して蒸着金属(アルミニウム)膜を作製した後、これを剥離、粉砕、必要に応じて、分級してフレーク状とする蒸着金属膜細片(蒸着アルミニウムフレーク)の製造方法である(例えば、特開2002−20668号公報参照)。上記の蒸着法によれば、従来のボールミルによる粉砕(「ボールミル法」又は「湿式ボールミル法」と称する場合がある)などにより製造する場合と比べ、板状で厚みのより薄いアルミニウムフレークを得ることができる。このため、印刷層中において、顔料であるアルミニウムフレークがシュリンクラベルの表面と平行方向に配向しやすく配向性が向上し、入射光を正反射しやすくなる。このため、印刷層の鏡面光沢度及び透過濃度が向上し、優れた金属光沢を示す。
本発明の印刷層における可塑剤は、印刷層に柔軟性を付与し、シュリンク加工時の蒸着アルミニウム顔料の変形や配向(配列)の乱れを抑制し、シュリンク加工による印刷層の金属光沢の低下を抑制する役割を担う。上記可塑剤としては、公知乃至慣用の可塑剤を用いることが可能であり、特に限定されないが、例えば、フタル酸ジフェニル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジシクロヘキシル(DCHP:融点66℃)、フタル酸ジヒドロアビエチル、イソフタル酸ジメチル等のフタル酸エステル系化合物;アセチルクエン酸トリブチル(ATBC:融点−80℃)などのクエン酸エステル系化合物;三安息香酸トリメチロールエタン、三安息香酸トリメチロールプロパン(融点88℃)、三安息香酸グリセリド(融点73℃)、四安息香酸ペンタエリトリットなどの安息香酸エステル系化合物;八酢酸スクロース、ケテン酸トリシクロヘキシル、トリエチレングリコールビス[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピロネート)](融点77℃)、1,6−ヘキサンジオールビス[3−(2,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](融点103℃)などの脂肪酸エステル系化合物;N−シクロヘキシル−p−トルエンスルホン酸アミドなどのスルホン酸エステル系化合物;リン酸エステル系化合物、ヒンダードフェノール系化合物、トリアゾール系化合物、ハイドロキノン系化合物などから選ぶことができる。中でも、フタル酸ジシクロヘキシル(DCHP)、アセチルクエン酸トリブチル(ATBC)が好ましく、特に好ましくはATBCである。
本発明の印刷層は、セルロース系樹脂を含有することが好ましい。セルロース系樹脂は、印刷層を形成するための樹脂組成物(「印刷インキ」と称する場合がある)の粘度を調整する役割を担う。本発明の印刷インキは、粘度が比較的低くなり易いため、塗布性(塗工性)を向上させるために、セルロース系樹脂を加えて粘度を高くすることが好ましい。上記セルロース系樹脂は、特に限定されないが、ニトロセルロース(硝化綿)や、セルロースアセテートブチレート(CAB)、セルロースアセテート、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)等のエステル化されたセルロース樹脂が好ましく例示される。中でも、セルロースアセテートブチレート(CAB)、ニトロセルロースが特に好ましい。
本発明の印刷層は、上記の蒸着アルミニウム顔料以外の顔料(その他の顔料)を含有していてもよい。印刷層は、その他の顔料を含有する場合には、蒸着アルミニウム顔料による金属光沢を有することに加えて、顔料の種類に応じて着色される。このため、カラーメタリック調の印刷層が得られる。その他の顔料は、用途等に応じて、印刷インキに用いられる公知乃至慣用の有機、無機の着色顔料を用いることができ、特に限定されないが、例えば、酸化チタン(二酸化チタン)等の白顔料、銅フタロシアニンブルー等の藍(青色)顔料、縮合アゾ系顔料などの赤色顔料、アゾレーキ系顔料等の黄色顔料、カーボンブラック等が挙げられる。
本発明の印刷層は、上記の必須成分(ベース樹脂、可塑剤及び蒸着アルミニウム顔料)、セルロース系樹脂、その他の顔料以外にも、必要に応じて、他の樹脂成分、滑剤、沈降防止剤、分散剤、安定剤、充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、色別れ防止剤、香料、消臭剤等のその他の添加剤を、本発明の効果を損なわない範囲内で含有していてもよい。
本発明のシュリンクラベルにおける基材は、印刷層の担体(支持体)となり、ラベルの強度、剛性や収縮特性を担う役割を担う。上記基材は、シュリンクフィルム(熱収縮性フィルム)であれば、特に限定されず、公知のシュリンクラベルの基材として用いられるシュリンクフィルムを用いることができる。上記シュリンクフィルムを形成する樹脂の種類は、要求物性、用途、コストなどに応じて、適宜選択することが可能であり、特に限定されないが、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、アラミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、アクリル系樹脂等の樹脂が挙げられる。これらの樹脂は1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。さらに、同種又は異種の樹脂を積層して積層フィルムとして用いてもよい。中でも、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂が好ましい。即ち、上記シュリンクフィルムは、ポリエステル系樹脂からなるポリエステル系フィルム、ポリスチレン系樹脂からなるポリスチレン系フィルム、ポリオレフィン系樹脂からなるポリオレフィン系フィルム、ポリエステル系樹脂を外層とし、ポリオレフィン系樹脂又はポリスチレン系樹脂を内層とした異種積層フィルムが好ましい。上記の中でも、透明性の観点から、特にポリエステル系フィルムが好ましい。上記のポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂としては、例えば、特開2008−170822号公報、特開2008−170697号公報、特開2008−163215号公報、特開2008−163231号公報に記載のポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂などを用いることができる。
本発明のシュリンクラベルは、前述のとおり、上記基材の少なくとも片面側に、上記の本発明の印刷層を有する。上記の本発明の印刷層は、必ずしもラベルの全面に設けられる必要はなく、金属光沢を与えたい基材の一部分にのみ設けることができる。また、上記の本発明の印刷層は、アンカーコート層を介して基材上に設けられていてもよい。
基材/本発明の印刷層からなる2層積層構成;
基材(透明フィルム)/アンカーコート層(透明)/本発明の印刷層、
基材(透明フィルム)/アンカーコート層(透明)/本発明の印刷層/保護印刷層(透明メジウム又は白色)、
基材(透明フィルム)/意匠印刷層(カラー印刷層)/本発明の印刷層、
基材(透明フィルム)/意匠印刷層(カラー印刷層)/本発明の印刷層/保護印刷層(透明メジウム又は白色)、
基材(透明フィルム)/本発明の印刷層/保護印刷層(透明メジウム又は白色)、
保護印刷層(透明メジウム)/本発明の印刷層/基材(透明フィルム又は不透明フィルム)、
保護印刷層(透明メジウム)/意匠印刷層(カラー印刷層)/本発明の印刷層/基材(透明フィルム又は不透明フィルム)等の多層積層構成が挙げられる。
本発明のシュリンクラベルの製造方法及び加工方法(筒状シュリンクラベルの加工方法)の例を下記に示す。
本発明の印刷層を形成するための樹脂組成物(印刷インキ)は、上記ベース樹脂、可塑剤、蒸着アルミニウム顔料と、溶剤と、必要に応じて、セルロース系樹脂、その他の顔料やその他の添加剤とを混合することにより製造される。混合は、公知慣用の混合方法により行うことができ、特に限定されないが、例えば、ペイントシェイカー、バタフライミキサー、プラネタリーミキサー、ポニーミキサー、ディゾルバー、タンクミキサー、ホモミキサー、ホモディスパーなどのミキサーや、ロールミル、サンドミル、ボールミル、ビーズミル、ラインミルなどのミル、ニーダーなどが用いられる。混合の際の混合時間(滞留時間)は、特に限定されないが、10〜120分が好ましい。
なお、表1には、実施例、比較例で用いた印刷インキの配合組成(配合量)、印刷層中の各成分の含有量及び得られたシュリンクラベルの評価結果を示した。上記の印刷インキの配合組成は、用いた商品の重量基準の配合量(重量部)で示した。また、印刷層中の各成分の含有量(印刷インキの不揮発分中の各成分の含有量と等しい)は、各々の成分としての含有量(不揮発分換算の含有量)(重量%)で示した。
また、表2には印刷インキに用いた商品(樹脂や顔料等)の詳細を示した。
(印刷インキ)
蒸着アルミニウム顔料(A)として、蒸着アルミニウム顔料の混合溶剤(酢酸エチルと酢酸イソプロピルの混合溶剤)分散液(チバ・ジャパン(株)製、商品名「メタシーン 71−0010」、不揮発分:10重量%)10重量部(蒸着アルミニウム顔料として、1重量部)を用いた。
ベース樹脂(A)として、ウレタン系樹脂の酢酸エチル溶液(日本化工塗料(株)製、商品名「FS−8009−1]、不揮発分:37重量%)6.4重量部(ウレタン系樹脂として、2.4重量部)を用いた。
可塑剤(A)として、アセチルクエン酸トリブチル(旭化成ファインケム(株)製、商品名「ATBC」、不揮発分:100重量%)2重量部を用いた。
セルロース系樹脂として、CAB樹脂(イーストマンケミカル社製、商品名「CAB−381−20」、不揮発分:100重量%)1.5重量部を用いた。
上記の蒸着アルミニウム顔料分散液、ウレタン系樹脂の酢酸エチル溶液、アセチルクエン酸トリブチル、CAB樹脂に、酢酸エチル40.1重量部および酢酸n−プロピル40重量部を加えて、印刷インキ(100重量部)を作製した。
上記印刷インキの全不揮発分(100重量%)中の、蒸着アルミニウム顔料の含有量は14重量%、ベース樹脂(ウレタン系樹脂)の含有量は35重量%、可塑剤(ATBC)の含有量は29重量%、セルロース系樹脂の含有量は22重量%であった。なお、上記の印刷インキの不揮発分中の各成分の含有量は、シュリンクラベルの印刷層中の各成分の含有量と等しい。
上記の印刷インキを、ポリエステル(PET)系シュリンクフィルム(東洋紡(株)製、商品名「S7042」、厚み:45μm、主配向方向(幅方向)の熱収縮率(90℃、10秒):60%)の片面に、グラビア版を用いて全面グラビア印刷を施し、熱風乾燥機を用いて乾燥して、シュリンクラベルを得た。なお、乾燥後の印刷層の厚みは約3μmであった。
表1に示すように、蒸着アルミニウム顔料の含有量などを変更して、実施例1と同様にして、印刷インキおよびシュリンクラベルを作製した。
表1に示すように、蒸着アルミニウム顔料の種類、含有量などを変更して、実施例1と同様にして、印刷インキおよびシュリンクラベルを作製した。
表1に示すように、ベース樹脂の種類、含有量などを変更して、実施例2と同様にして、印刷インキおよびシュリンクラベルを作製した。
表1に示すように、可塑剤の種類、含有量などを変更して、実施例2と同様にして、印刷インキおよびシュリンクラベルを作製した。
表1に示すように、蒸着アルミニウム顔料に加え着色顔料を添加して、実施例2と同様にして、印刷インキおよびシュリンクラベルを作製した。実施例11〜14では、それぞれ、メタリックレッド、メタリックイエロー、メタリックブルー、メタリックブラックのカラーメタリック調の印刷層を有するシュリンクラベルが得られた。
表1に示すように、蒸着アルミニウム顔料を用いず、湿式ボールミル法により製造されたアルミニウム顔料を用いて、実施例1と同様にして、印刷インキおよびシュリンクラベルを作製した。
実施例および比較例で得られたシュリンクラベルの、主配向方向の熱収縮率(90℃、10秒)、鏡面光沢度、透過濃度、密着性[耐剥離性(テープ剥離試験)、耐もみ性(もみ試験)]を、以下の方法で評価した。なお、実施例および比較例において、シュリンクラベルの主配向方向は、基材であるシュリンクフィルムの主配向方向である。
実施例および比較例で得られたシュリンクラベルから、測定方向(主配向方向)に長さ200mm(標線間隔150mm)、幅10mmの長方形の測定用サンプルを切り出した。
上記測定用サンプルを、90℃の温水中で、10秒熱処理(無荷重下)し、熱処理前後の標線間隔の差を読み取り、以下の計算式で熱収縮率を算出する。
熱収縮率(%) = (L0−L1)/L0×100
L0 : 熱処理前の標線間隔
L1 : 熱処理後の標線間隔
なお、実施例及び比較例においては、主配向方向はシュリンクラベルの幅方向である。
また、主配向方向と直交する方向の熱収縮率(90℃、10秒)は、測定方向を主配向方向と直交する方向に変更して、上記と同様に測定することができる。
実施例および比較例で得られたシュリンクラベルを、10cm(長手方向;主配向方向に対して直交方向)×10cm(幅方向;主配向方向)の大きさに切り出し、測定用サンプルとした。
スガ試験機(株)製、光沢測定器「UGV−5」を用いて、JIS K 5600−4−7に準拠して、入射角60°/反射角60°の条件で、上記測定用サンプルの印刷層部分の表面の鏡面光沢度を測定した。なお、シュリンクフィルム側の表面を測定面として測定した。
鏡面光沢度を以下の基準で評価した。
鏡面光沢度が160以上 : 良好な鏡面光沢度(○)
鏡面光沢度が120以上160未満 : 使用可能な鏡面光沢度(△)
鏡面光沢度が120未満 : 鏡面光沢度不足(×)
実施例および比較例で得られたシュリンクラベルから、12cm(長手方向;主配向方向に対して直交方向)×12cm(幅方向;主配向方向)の大きさのラベル片を切り出した。上記ラベル片の主配向方向(幅方向)の両端[治具によりチャックされる部分(両端部でそれぞれ10mmずつ)を除き、100mm間隔]を、80mm間隔に固定できる治具に固定した(熱収縮処理前はたるんだ状態である)。上記治具に両端を固定したラベル片を、90℃の温水に20秒間浸漬して熱処理し、ラベル片を熱収縮処理前と比較して80%の長さになるように熱収縮させた(主配向方向(幅方向)に20%熱収縮させた)。このようにして、主配向方向(幅方向)に20%熱収縮させた測定用サンプルを得た。
スガ試験機(株)製、光沢測定器「UGV−5」を用いて、JIS K 5600−4−7に準拠して、入射角60°/反射角60°の条件で、上記測定用サンプルの印刷層部分の表面の鏡面光沢度を測定した。なお、シュリンクフィルム側の表面を測定面として測定した。
鏡面光沢度を以下の基準で評価した。
鏡面光沢度が160以上 : 良好な鏡面光沢度(○)
鏡面光沢度が120以上160未満 : 使用可能な鏡面光沢度(△)
鏡面光沢度が120未満 : 鏡面光沢度不足(×)
実施例および比較例で得られたシュリンクラベルを、5cm(長手方向;主配向方向に対して直交方向)×5cm(幅方向;主配向方向)の大きさに切り出し、測定用サンプルとした。
伊原電子工業(株)製、白黒透過濃度計「Ihac−T5」を用いて、上記測定用サンプルの透過濃度を測定し、以下の基準で評価した。
透過濃度が0.3以上 : 良好な透過濃度(○)
透過濃度が0.1以上0.3未満 : 使用可能な透過濃度(△)
透過濃度が0.1未満 : 透過濃度不足(×)
碁盤目のクロスカットを入れない以外は、JIS K 5600−5−6に準じて、試験を行った。実施例及び比較例で得られたシュリンクラベルの印刷層の表面に、幅18mmの粘着テープ(ニチバン(株)製、商品名「セロテープ(登録商標)」)を貼り付け、この粘着テープを90度方向に引き剥がした。
粘着テープを貼り付けた印刷層表面のうち、5mm(長手方向;主配向方向に対して直交方向)×5mm(幅方向;主配向方向)の領域において、どの程度印刷層が残存しているか(印刷層の残存面積)を目視で観察し、下記の基準で、印刷層の基材への密着性(耐剥離性)を判断した。
印刷層の残存面積が90%以上である : 耐剥離性良好(○)
印刷層の残存面積が80%以上、90%未満である : 耐剥離性はやや不良であるが使用可能なレベル(△)
印刷層の残存面積が80%未満である : 耐剥離性不良(×)
実施例及び比較例で得られたシュリンクラベルから、100mm(長手方向;主配向方向に対して直交方向)×100mm(幅方向;主配向方向)の測定用サンプルを採取した。測定用サンプルの両端を両手でつかみ、10回手でもんだ。印刷層が剥離していないか(印刷層の残存面積)を目視で観察し、以下の基準で評価した。
印刷層の残存面積が90%以上である : 耐もみ性良好(○)
印刷層の残存面積が80%以上、90%未満である : 耐もみ性はやや不良であるが使用可能なレベル(△)
印刷層の残存面積が80%未満である : 耐もみ性不良(×)
一方、印刷層中の蒸着アルミニウム顔料の含有量が少なすぎる場合(比較例1)には、透過濃度が低下し、優れた金属光沢を発揮することができなかった。また、印刷層中の蒸着アルミニウム顔料の含有量が多すぎる場合(比較例2)や可塑剤の含有量が多すぎる場合(比較例4)には、印刷層の基材との密着性が低下した。また、印刷層中の可塑剤の含有量が少なすぎる場合には(比較例3)、シュリンク加工(熱収縮)を施した場合に、鏡面光沢度が大きく低下し、金属光沢が低下した。蒸着アルミニウム顔料の代わりに従来の湿式ボールミル法により製造したアルミニウム顔料を用いた場合(比較例5、6)には、顔料が少量では鏡面光沢度の高いシュリンクラベルが得られず、顔料を多量に添加すると印刷層の密着性が低下するため、優れた金属光沢を発揮しうるシュリンクラベルは得られなかった。
なお、実施例および比較例で得られたシュリンクラベルの主配向方向の熱収縮率(90℃、10秒)は、60%であった。
Claims (5)
- 基材の少なくとも片面側に、ウレタン系樹脂、塩素化ポリプロピレン系樹脂及びアクリル系樹脂からなる群より選ばれた少なくとも1つの樹脂20〜70重量%、可塑剤20〜35重量%および蒸着アルミニウム顔料10〜28重量%を含む印刷層を有することを特徴とするシュリンクラベル。
- 前記ウレタン系樹脂のガラス転移温度が−60〜40℃である請求項1に記載のシュリンクラベル。
- 前記印刷層が、セルロース系樹脂を含む印刷層である請求項1または2に記載のシュリンクラベル。
- 前記可塑剤が、アセチルクエン酸トリブチルである請求項1〜3のいずれかの項に記載のシュリンクラベル。
- 主配向方向の、90℃、10秒における熱収縮率が15%以上である請求項1〜4のいずれかの項に記載のシュリンクラベル。
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