JP4071119B2 - ポリエステル用重合触媒 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリエステル用重合触媒に関する。さらに詳しくは触媒の失活が極めて少ない高寿命のポリエステル用重合触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、200℃以上でも高活性なポリエステル触媒としては、スズ触媒(特にジブチルスズオキシド等)が使用されていたが、内分泌撹乱作用が疑われるトリブチルスズ化合物を不純物として微量に含む等の理由から、シュウ酸チタン酸カリウム等のチタン化合物がポリエステル重合触媒として提案されている(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−173465号公報
【0004】
また、酢酸亜鉛やアルミニウムイソプロポキシド化合物がポリエステル化触媒として活性があるとの報告もある。(一般文献1)
【0005】
【一般文献1】
Joulnal of Applied Polymer Science,Vol.69,2423−2433(1998)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、シュウ酸チタン酸カリウムや酢酸亜鉛、アルミニウムイソプロポキシド等を用いた場合、水によって触媒活性が失活するため、反応時間の経過と共に触媒を追加していく必要がある。また、失活した触媒成分がポリエステル中に残り、かすみの原因となっている。すなわち、本発明の目的は、触媒活性の失活が少ないポリエステル用重合触媒を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、特定の配位子と原子をとを用いることにより、水による触媒活性の失活が少ないポリエステル用重合触媒を見出し本発明に到達した。
すなわち、本発明のポリエステル用重合触媒の特徴は、チタン原子(a)が、オルトフタル酸、イソフタル酸、およびテレフタル酸から選ばれる1種以上のポリカルボン酸配位子(b)と配位している金属触媒である点を要旨とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の原子(a)は、チタンである。
本発明の重合触媒は、上述の原子(a)が、オルトフタル酸、イソフタル酸、およびテレフタル酸から選ばれる1種以上のポリカルボン酸配位子(b)と配位している金属触媒であることを特徴としている。
【0009】
後述のポリエステル化反応に用いるジカルボンのうち、単環式芳香族ジカルボン酸としては、オルトフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、2−メチルオルトフタル酸、2,4−ジエチルオルトフタル酸、2,5−トルエンジカルボン酸、3−シアノオルトフタル酸及び2−メチル−5−メチルテレフタル酸等が挙げられる。
【0010】
多環式環集合芳香族ジカルボン酸の例としては、一般式(2)または一般式(3)において、Qのうち2個がカルボキシル基で置換され、他のQが水素原子のまま、あるいはメチル基、フェニル基、キシリル基、エトキシ基、シアノ基、ニトロ基、フッ素原子などで置換されたジカルボン酸が挙げられる。
【0011】
【化1】
【0012】
【化2】
【0013】
縮合多環式芳香族ジカルボン酸の例としては、一般式(4)、一般式(5)、一般式(6)及び一般式(7)において、Qのうち2個がカルボキシル基で置換され、他のQが水素原子のまま、あるいはメチル基、フェニル基、キシリル基、エトキシ基、シアノ基、ニトロ基、フッ素原子などで置換されたジカルボン酸が挙げられる。
【0014】
【化3】
【0015】
【化4】
【0016】
【化5】
【0017】
【化6】
【0018】
単環式芳香族複素環ジカルボン酸としては、2,4−ジカルボキシフラン、3,4−ジカルボキシチオフェン、3,4、−ジカルボキシピロール、3,5−ジカルボキシピラン及び3,5−ジカルボキシピリジン等が挙げられる。
【0019】
多環式環集合芳香族複素環ジカルボン酸としては、3,5’−ジカルボキシビピリジン、4,4’−ジカルボキシビフラン、3,5−ジカルボキシビチオフェン、4,5’−ジカルボキシビピリダジン及び3、3”−ジカルボキシトリピリジン等が挙げられる。
【0020】
縮合多環式芳香族複素環ジカルボン酸としては、2,4−ジカルボキシベンゾフラン及び4,6−ジカルボキシベンゾチオフェン等が挙げられる。
【0021】
ポリカルボン酸配位子(b)は上記の配位子から任意に選択できるが、エステル化反応の基質となるカルボン酸成分のいずれかを同じ構成単位となるようにすることが好ましい。すなわち、例えば、テレフタル酸とビスフェノールAプロピレンオキシド2モル付加物とのポリエステル化反応の場合には、テレフタル酸を配位子として使用するのが好ましい。
このように配位子と反応の基質であるカルボン酸成分が同じ構成単位とする場合、カルボン酸成分中で本発明の触媒を製造し、単離することなく、ジオール等を加えて重合反応させることができるので効率的でもある。また、生成物中への溶解性等の観点からも好ましい。
【0022】
本発明の重合触媒のチタン原子(a)は、必須のポリカルボン酸配位子(b)以外に、その他の配位子(c)と一緒に配位していてもよい。
その他の配位子(c)としては、ハロゲン原子、カルボニル基、芳香族環をもたないカルボン酸配位子、アルコキシ基、チオキシ基、酸素原子等が含まれる。
ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素原子が挙げられる。
芳香族環をもたないカルボン酸配位子としては、モノカルボン酸(ギ酸、酢酸、プロピオン酸、オクタン酸、2−エチルヘキサン酸、オクタデカン酸及びエイコサン酸等)からなる配位子;ジカルボン酸(シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸及びマレイン酸等)からなる配位子;トリカルボン酸(ヘキサントリカルボン酸イソオクタントリカルボン酸等)からなる配位子;テトラカルボン酸(オクタンテトラカルボン酸及びデカンテトラカルボン酸等)からなる配位子;及びオキシカルボン酸(リンゴ酸、酒石酸及びオキシペンタンカルボン酸等)からなる配位子等が挙げられる。
アルコキシ基としては、その一部が、アルキル、アルコキシ、アルケニル、ニトロ、シアノ、アリール及び/又はハロゲン等で置換されてもよい炭素数1〜20のアルコキシ基等が用いらる。具体例としては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ、n−ペンチルオキシ、n−ヘキシルオキシ、2−エチルヘキシルオキシル、n−オクタデシルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ、4−t−ブチルシクロヘキシルオキシ、シクロヘプチルオキシ、シクロオクチルオキシ、シクロヘキシルメトキシ、2−エトキシエトキシ、3−メトキシプロポキシ、3−エトキシプロポキシ、3−n−プロポキシプロポキシ、3−n−ブトキシプロポキシ、3−n−ヘキシルオキシプロポキシ、2−メトキシエトキシエトキシ、2−フェノキシメトキシ、2−フェノキシエトキシ、エイコシルオキシ、3−クロロプロポキシ、2,2,2−トリクロロエトキシ、トリフルオロメトキシ及びパーフルオロデシルオキシ等が挙げられる。
チオキシ基としては、同じくその一部が、アルキル、アルコキシ、アルケニル、シアノ、アリール及び/又はハロゲン等で置換されてもよい炭素数1〜20(好ましくは5〜20、さらに好ましくは5〜10)のチオキシ等が用いられ、メチルチオキシ、エチルチオキシ、プロピルチオキシ、イソプロピルチオキシ、n−ブチルチオキシ、2−エチルヘキシルチオキシ、アリルチオキシ、ベンジルチオキシ、オクタデシルチオキシ、シクロヘキシルチオキシ及びエイコシル等が挙げられる。
【0023】
これらのその他の配位子(c)のうち、ハロゲン原子、芳香族をもたないカルボキシ化合物及びアルコキシが好ましく、さらに好ましくは芳香族をもたないカルボキシ及びアルコキシであり、最も好ましくはアルコキシである。
【0024】
なお、その他の配位子(c)としてはこれらに限らないが、配位能力の高い置換基を有するものは触媒の活性を低下させやすいので望ましくない。このような望ましくない置換基としては、スルフィノ基(−SO2H)、スルホ基(−SO3)、シアナート基(−OCN)、イソシアナート基(−NCO)、チオシアナート基(−SCN)、ヒドラジノ基(H2N−NH−)、ホスホノ基(−P(OH)3)、ホスフィノ基(−PR2)、アミノ基(−NR2)等が挙げられる。
【0025】
次に、本発明の重合触媒の具体例を例示する。
オルトフタル酸チタン、イソフタル酸チタン、テレフタル酸チタン及びこれらの併用である。最も好ましくはテレフタル酸チタンである。
【0026】
本発明の重合触媒は、例えばチタン原子(a)を含むアルコキシドまたはハロゲン化物とポリカルボン酸とを、必要により適当な溶媒(キシレン、トルエン、酢酸エチル及びクロロホルム等)に溶解または分散させて反応することにより得られる。
また、チタン原子(a)を含む水酸化物とポリカルボン酸とを水に溶解または分散させて反応することにより得られる。いずれも10〜50℃で攪拌を30分以上行うことにより得られる。
なお、赤外吸光分光分析において、カルボキシのC=O伸縮吸収〔1〕(1700〜1800cm-1)又はカルボキシのOH伸縮吸収〔2〕(3300〜2500cm-1)がそれぞれ(〔1’〕1400〜1500cm-1)または(〔2’〕3400〜3600cm-1)へのシフトを確認することにより、生成物を確認することができる。
【0027】
本発明の重合触媒は、ポリエステル化反応に最適である。すなわち、ジカルボン酸、あるいはその酸無水物、エステルと、ジオールとを必須の反応基質として反応させてポリエステル化させる際に、触媒活性の失活が極めて低い重合触媒としての使用に最適である。また、後述するように、ラクトン環の開環重合によるポリエステル化反応にも使用できる。
【0028】
ジカルボン酸としては、上記のジカルボン酸が使用できるが、上記以外に例えば炭素数2〜50のアルキレンジカルボン酸(シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、ショウノウ酸及びセバシン酸等)、及び炭素数4〜50のアルケンジカルボン酸(マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸及びメサコン酸)等が挙げられる。
これらのうち、アルキレンジカルボン酸、芳香族ジカルボン酸が好ましく、さらに好ましくはマレイン酸、フマル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ジフェニン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,2−ビス(フェノキシ)エタン−p、p’−ジカルボン酸、パモイン酸、アントラセンジカルボン酸及び2,4−ナフタレンジカルボン酸である。また、これらは2種以上を併用してもよい。また、これらのジカルボン酸の無水物、低級(炭素数1〜4)アルキルエステル(メチルエステル、エチルエステル及びt−ブチルエステル等)を用いてもよい。
【0029】
ジカルボン酸以外に、必要によりその一部として、モノカルボン酸及び3価以上のポリカルボン酸等が使用できる。
モノカルボン酸としては、炭素数1〜30のモノカルボン酸等が使用でき、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、安息香酸、ナフタレン酸、カプロン酸、シクロヘキサンカルボン酸、ブロモ酢酸、2−ヒドロキシプロパン酸、ブタン3−オン酸、エイコサン酸、2−ヘキシルドコサン酸、ナフチルヘキサン酸、トリクロロエタン酸、p−ニトロベンジル安息香酸及びシアノ酢酸等が挙げられる。
3価以上のポリカルボン酸としては、炭素数4〜50のアルキレンポリカルボン酸(エタントリカルボン酸、プロパントリカルボン酸、ブタンテトラカルボン酸及びオクタデカンテトラカルボン酸)、炭素数9〜50の芳香族ポリカルボン酸(トリメリット酸、ピロメリト酸及び2,4,6−ナフタレントリカルボン酸等)、及び不飽和カルボン酸のビニル重合体{スチレン/マレイン酸1/2共重合体(重量平均分子量20,000〜40,000、カルボキシ基85〜90個)、スチレン/アクリル酸2/1共重合体(重量平均分子量100,000〜200,000、カルボキシ基460〜470個)、α−ブチレン/マレイン酸1/2共重合体(重量平均分子量40,000〜60,000、カルボキシ基160〜180個)及びスチレン/フマル酸1/1共重合体等(重量平均分子量30、000〜50,000、カルボキシ基220〜230個)}等が挙げられる。これらのうち、芳香族ポリカルボン酸が好ましく、さらに好ましくはトリメリット酸、ピロメリト酸及び2,4,6−ナフタレントリカルボン酸、最も好ましくはトリメリット酸及びピロメリト酸である。
【0030】
モノカルボン酸及び/又は3価以上のポリカルボン酸を併用する場合、これらの使用量(重量%)は特に制限はないが、ジカルボン酸の重量に基づいて、5〜60が好ましく、さらに好ましくは10〜50、特に好ましくは20〜40である。すなわち、この場合、これらの使用量(重量%)は、ジカルボン酸の重量に基づいて、5以上が好ましく、さらに好ましくは10以上、特に好ましくは20以上であり、また60以下が好ましく、さらに好ましくは50以下、特に好ましくは40以下である。
【0031】
ジオールとしては、炭素数2〜20のアルキレングリコール(エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−ジプロピレングリコール、1,4−ブチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,10−デカメチレングリコール及び1,6−ヘキサンジオール等);アルキレンエーテルグリコール(ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール及びポリブチレングリコール等);脂環式ジオール[1,4−シクロヘキセサンジメタノール及び2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン(水素添加ビスフェノールA)等]、ビスフェノール(カテコール、ヒドロキノン、ビスフェノールA,ビスフェノールF及びビスフェノールS等);上記脂環式ジオールの炭素数2〜5のアルキレンオキシド(エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド及びテトラヒドロフラン等)付加物(付加モル数1〜300);および上記ビスフェノールの炭素数2〜5のアルキレンオキシド付加物(付加モル数1〜300)等が挙げられる。
【0032】
ジオール以外に、必要によりその一部として、モノオール及び3価以上のアルコール等が使用できる。
モノオールとしては、炭素数1〜100のアルコール等が用いられ、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、t−ブタノール、n−ペンタノール、n−ヘキサノール、2−エチルヘキサノール、n−オクタデカノール、オレイルアルコール、シクロペンタノール、シクロヘキサノール、4−t−ブチルシクロヘキサノール、シクロヘプタノール、シクロオクタノール、シクロヘキシルメタノール、2−エトキシエタノール、3−メトキシプロパノール、3−エトキシプロパノール、3−n−プロポキシプロパノール、3−n−ブトキシプロパノール、3−n−ヘキシルオキシプロパノール、2−メトキシエトキシエタノール、2−フェノキシメタノール、2−フェノキシエタノール、エイコサノール、3−クロロプロパノール、2,2,2−トリクロロエタノール、トリフルオロメタノール、パーフルオロデカノール、ミリスチルアルコール、及びこれらの炭素数2〜5のアルキレンオキシド(エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド及びテトラヒドロフラン等)付加物(付加モル数1〜50)等が挙げられる。
3価以上のアルコールとしては、3〜8価またははそれ以上の価数の脂肪族多価アルコール(グリセリン、トリエチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール及びソルビトール等);上記脂肪族多価アルコールの炭素数2〜4のアルキレンオキシド(エチレンオキシド、プロピレンオキシド及びブチレンオキシド等)付加物(付加モル数1〜50)、トリスフェノール(トリスフェノールPA等)、ノボラック樹脂(フェノールノボラック及びクレゾールノボラック等:数平均分子量300〜50000)、及びこれらの炭素数2〜4のアルキレンオキシド付加物(付加モル数1〜50)等が挙げられる。
これらのうち、アルキレングリコール、ビスフェノールのアルキレンオキシド付加物及びこれらの混合物;並びに3〜8価又はそれ以上の脂肪族多価アルコール及びノボラック樹脂のアルキレンオキシド付加物が好ましく、さらに好ましくはアルキレングリコール、ビスフェノールのアルキレンオキシド付加物及びこれらの混合物、並びに3〜8価又はそれ以上の脂肪族多価アルコール及びノボラック樹脂のアルキレンオキシド付加物である。特に好ましくはアルキレングリコール、ビスフェノールのアルキレンオキシド付加物及びこれらの混合物である。
【0033】
ポリエステルの製造に当たって、ジカルボン酸及びジオール、並びに必要によりモノカルボン酸、3価以上のポリカルボン酸、モノオール、3価以上のポリオールとともに、ヒドロキシカルボン酸を共重合させることもできる。また、ヒドロキシカルボン単独でも本発明の触媒によってポリエステルを製造することができる。
ヒドロキシカルボン酸としては、炭素数2〜20のヒドロキシカルボン酸等が使用でき、ヒドロキシ酢酸、乳酸、グリセリン酸、タルトロン酸、酒石酸、リンゴ酸、ヒドロキシステアリン酸、硬化ヒマシ油脂肪酸、トロパ酸、ベンジル酸、アニス酸、サリチル酸、バニリン酸、プロトカテク酸及び没食子酸等が挙げられる。
【0034】
本発明の重合触媒を用いてポリエステル化及びエステル交換させる方法としては、通常のエステル化反応と同様の方法で行うことができ、例えば、ジカルボン酸及びジオール、並びに必要によりモノカルボン酸、3価以上のポリカルボン酸、モノオール、3価以上のポリオールと、本発明の重合触媒及び必要により溶媒とからなる混合物を一度に攪拌機つきの反応容器内に入れ窒素雰囲気下反応温度で水を留去しポリエステルを製造することができる。反応初期圧力は、加圧、常圧、微減圧のいずれでもよいが、反応中期から十分減圧にすることが好ましい。触媒は一度に反応に必要な全量を加えるか、数回に分けて反応途中に追加してもよい。反応途中に生成する水又はアルコールは蒸留除去のほかに吸着除去、選択膜から除去する方法でもよい。
【0035】
ポリオールとポリカルボン酸の比率は生成するポリエステルを使用する目的によって適宜調整される。水酸基とカルボキシ基の当量比[OH]/[COOH]が1からずれるほどポリエステルの分子量が低くなる。
【0036】
本発明の重合触媒の使用量は、反応させるカルボン酸成分のモル数に基づくチタン原子(a)の濃度として、0.0005〜0.05mol%が好ましく、さらに好ましくは0.001〜0.04mol%、最も好ましくは0.005〜0.03mol%である。この濃度範囲であるとエステル化反応、エステル交換反応に対する触媒効率がさらによく、かすみのない透明なポリエステルが得られやすい。また、エステル化反応及びエステル交換反応において2種以上の触媒を併用することができる。
【0037】
本発明の重合触媒を用いてエステル化反応及びエステル交換反応を行う際に、必要により溶媒を使用することができる。溶媒としては、通常のエステル化及びエステル交換反応に使用されるものをそのまま用いることができる。例えば、ベンゼン、トルエン、ジメチルフォルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、キシレン、四塩化炭素及びクロロホルム等が挙げられる。溶媒を使用する場合、溶媒の使用量(重量%)は、反応させるカルボン酸成分の重量に基づいて、10〜80が好ましく、さらに好ましくは30〜60、特に好ましくは40〜50である。すなわち、この場合、溶媒の使用量(重量%)は、反応させるカルボン酸成分の重量に基づいて、10以上が好ましく、さらに好ましくは30以上、特に好ましくは40以上であり、また80以下が好ましく、さらに好ましくは60以下、特に好ましくは50以下である。
【0038】
エステル化反応及びエステル交換反応の反応温度(℃)は、150〜300が好ましく、さらに好ましくは180〜280、特に好ましくは200〜250である。すなわち、この反応温度(℃)は、150以上が好ましく、さらに好ましくは180以上、特に好ましくは200以上であり、また300以下が好ましく、さらに好ましくは280以下、特に好ましくは250以下である。
【0039】
本発明の重合触媒は、エステル化反応及びエステル交換反応に対する触媒回転数(ton=turnover number)が100以上となり非常に触媒寿命が長く、触媒活性の失活が極めて低いものである。ここで触媒回転数(ton)とは本触媒を用いてエステル化反応又はエステル交換反応を230℃で行った場合の触媒寿命を示すパラメータであり、式(1)で表される。
【0040】
触媒回転数(ton)=生成物量(mol)/触媒量(mol) (1)
式(1)中、生成物量とは反応の終点までに発生した水又はアルコールのモル数、触媒量とは反応に使用した全触媒のモル数を表す。すなわち、触媒回転数は一定触媒量及び発生した水又はアルコールの量(mol)から算出できる。
【0041】
本発明の重合触媒を用いて得られるポリエステルは、繊維材料、フィルム材、エンジニアリングプラスチック、機械部品及び電気絶縁材料等に使用できる。特に、このポリエステル樹脂は、ポリエステル繊維及び可塑剤等の原材料として極めて有益である。また、本触媒はポリエステル化触媒の他に、単なるエステル化反応、アミド化反応及びポリアミド化反応等にも応用できる。本発明の重合触媒は、ポリエステル化反応以外にも、通常のエステル化反応触媒、アミド化触媒、アルキレンオキサイド開環重合触媒、エポキシ重合触媒及びフリーデルクラフト反応触媒等にも使用でき、反応条件等は反応基質により適宜変更することができるが、ポリエステル化反応の反応条件等に準じる。
【0042】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に説明するが、本発明はこれに限定されない。以下において、部及び%はそれぞれ重量部及び重量%を示す。
【0043】
<実施例1>
冷却管、攪拌機及び窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAプロピレンオキシド2モル付加物(BP2P)430部、ビスフェノールAプロピレンオキシド3モル付加(BP3P)物300部、テレフタル酸(TPA)257部、イソフタル(ISPA)酸65部、無水マレイン酸10部およびテレフタル酸チタン(TPATi)0.6部(チタン原子換算で約0.0102mol%/全酸量)を入れ、220℃で窒素気流下に生成する水を留去しながら10時間反応させた。次いで5〜20mmHgの減圧下、230℃で反応させ、酸価が5になった時点でポリエステル樹脂(1−1)を取り出した。反応に要した時間(RT)は8.5時間であった。ポリエステル樹脂(1−1)は、水酸基価12、ガラス転移温度(Tg)は59℃、数平均分子量(Mn)は6910、ピークトップ分子量(Mp)は19810であった。
【0044】
<実施例2>
テレフタル酸チタンをオルトフタル酸チタン(OPATi)0.28部(チタン原子換算で0.005mol%/全酸量)に換えた以外は、実施例1と同様にして、ポリエステル樹脂(1−2)を得た。酸価が5になるまでに要した時間は8.5時間であった。ポリエステル樹脂(1−2)は、水酸基価10、Tgは58℃、Mnは6950、Mpは19900であった。
【0045】
<実施例3>
冷却管、攪拌機及び窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAエチレンオキシド2モル付加物(BPE2)350部、ビスフェノールAプロピレンオキシド3モル付加物326部、テレフタル酸278部、無水フタル酸(APHA)40部及びテレフタル酸チタン1.08部(チタン原子換算で0.03mol%/全酸量)を入れ、230℃で窒素気流下に生成する水を留去しながら10時間反応させた。ついで5〜20mmHgの減圧下に反応させ、酸価が2以下になった時点で180℃に冷却し、無水トリメリット酸(ATMA)62部を加え、常圧密閉化2時間反応後ポリエステル樹脂(1−3)を取出した。酸価が5になるまでに要した時間は7.5時間であった。ポリエステル樹脂(1−3)は、酸価36、水酸基価17、Tgは69度、Mnは3810、Mpは11400であった。
【0046】
<実施例4>
テレフタル酸チタン0.6部を一度に投入する方法を0.06部を投入してから5時間反応後残りの0.54部を投入する方法に代えた以外は実施例1と同様にしてポリエステル樹脂(1−4)を得た。5時間反応後の酸価は73であった。酸価が5になるまでに要した時間は10時間であった。ポリエステル樹脂(1−4)は、水酸基価11、Tgは59℃、Mnは6880、Mpは19790であった。
【0047】
<実施例5>
テレフタル酸チタンを80%RH、40℃、24時間放置後のテレフタル酸チタンに代えた以外は実施例1と同様にしてポリエステル樹脂(1−5)を得た。酸価が5になるまでに要した時間は9.5時間であった。ポリエステル樹脂(1−5)はTHF不溶分を含有しておらず、水酸基価は11、Tgは60℃、Mnは6600、Mpは19700であった。
【0048】
<比較例1>
テレフタル酸チタンをシュウ酸チタン酸カリウム(シュウ酸TiK)2部(チタン原子換算で0.0792mol%/全酸量)に代えた以外は、実施例1と同様にしてポリエステル樹脂(Y1−1)を得た。酸価が5になるまでに要した時間は12時間であった。ポリエステル樹脂(Y1−1)は、水酸基価11、Tg59℃、Mn6500、Mp20200であった。
【0049】
<比較例2>
テレフタル酸チタンをシュウ酸チタン酸カリウム0.118部(チタン原子換算で0.005mol%/全酸量)に代えた以外は、実施例2と同様にしてポリエステル樹脂(Y1−2)を得た。酸価が5になるまでに要した時間は19時間であった。ポリエステル樹脂(Y1−2)は、水酸基価10、Tg59℃、Mn6850、Mp19800であった。
【0050】
<比較例3>
テレフタル酸チタン1.08部をシュウ酸チタン酸カリウム0.828部(チタン原子換算で0.03mol%/全酸量)に代えた以外は、実施例3と同様にしてポリエステル樹脂(Y1−3)を得た。酸価が5になるまでに要した時間は13時間であった。ポリエステル樹脂(Y1−3)は、水酸基価15、Tg68℃、Mn3710、Mp11910であった。
【0051】
<比較例4>
シュウ酸チタン酸カリウム2部を一度に投入する方法を0.2部を投入してから5時間反応後残りの1.8部を投入する方法に代えた以外は比較例1と同様にしてポリエステル樹脂(Y1−4)を得た。5時間反応後の酸価は102であった。酸価が5になるまでに要した時間は21時間であった。ポリエステル樹脂(Y1−4)は、水酸基価12、Tg58℃、Mn6930、Mp19920であった。
【0052】
<比較例5>
シュウ酸チタン酸カリウムを80%RH、40℃、24時間放置後のシュウ酸チタン酸カリウムに代えた以外は比較例1と同様にしてポリエステル樹脂(Y1−5)を得ることを試みたが20時間後の酸価は99であり、目的物を得ることはできなかった。
【0053】
実施例及び比較例記載のTHF不溶分、水酸基価、Tg、Mn、Mp、かすみ、触媒回転数(ton)及び触媒回転頻度(tof)は以下の評価方法により評価した。
【0054】
[水酸基価](OHV:単位mgKOH/g)
無水フタル酸のピリジン溶液でサンプルの末端水酸基をエステル化処理し、過剰の無水フタル酸を水酸化ナトリウム溶液で滴定することにより算出した{JIS K0071(1996年版)の方法に準ずる。}。
【0055】
[Tg]
熱量分析装置(セイコー電子工業(株)製DSC20、SSC/580)を用いてASTM D3418−82(1997年度版)に規定の方法で測定される。
【0056】
[数平均分子量(Mn)、ピークトップ分子量(Mp)]
THF可溶分についてGPCを用いて以下の条件で測定される。
装置 : 東ソー製 HLC−8120
カラム : TSKgelGMHXL(2本)
TSKgelmultiporeHXL−M(1本)
測定温度 : 40℃
試料溶液 : 0.25%のTHF溶液
溶液注入量: 100μl
検出装置 : 屈折率検出器
基準物質 : ポリスチレン
得られたクロマトグラム上最大のピーク高さを示す分子量をピークトップ分子量を称する。
【0057】
[かすみ]
粉砕したポリエステルを130℃に加熱溶融し、厚み2mm、内径1cmのワッシャーに約1g以上(ワッシャーからわずかにはみでる程度)入れる。再度室温(25℃)まで冷却したポリエステルについて、以下の基準でかすみの目視判定した。
判定基準 ○:かすみなし(透明)
△:かすみがある
【0058】
[触媒回転数(ton)](触媒寿命のパラメータ)
反応温度に達した時点から酸価が終点に達するまでの反応時間に蒸留留去した水又はアルコールを、200ml容量のトラップ容器に収集し秤量し、これと使用した触媒量とから式(2)から触媒回転数(mol/mol)を算出した。なお、トラップ容器全体を液体窒素により冷却した。
触媒回転数(ton)=生成物量(mol)/触媒量(mol) (1)
【0059】
[触媒回転頻度(tof)](反応効率のパラメータ)
触媒回転数(ton)を、反応温度に達した時点から酸価が終点に達するまでの反応時間(hr)で除した値を触媒回転頻度(mol/mol・hr)とした。
【0060】
実施例1〜5及び比較例1〜5で使用した重合触媒、カルボン酸成分、アルコール成分、反応時間(hr)、THF不溶分、水酸基価、軟化点、ガラス転移温度(Tg、℃)、数平均分子量(Mn)、ピークトップ分子量(Mp)かすみ、触媒回転数(ton)、触媒回転頻度(tof)及び軟化点を表1に記載する。
【0061】
【表1】
【0062】
備考*1:触媒を分割投入した。*2:80%RH、40℃、24時間放置した触媒を使用した。
【0063】
表1から、実施例1における触媒の使用量は、比較例1のそれに比較して約7分の1であるけれど、実施例1の触媒回転数(ton)は比較例1のそれの約2.5倍である。
また、実施例2と比較例2、実施例3と比較例3とを同様に比較すると、実施例の触媒回転数が比較例の約2倍〜3倍であることがわかる。
また、実施例4及び比較例4は触媒をそれぞれ分割投入したが、実施例の反応時間は比較例の約2倍速く、一括投入の場合に比べさらに差が顕著となっていることがわかる。
さらに実施例5及び比較例5のように80%RH、40℃、24時間放置した触媒を用いると、実施例5の反応時間は未放置のもの(実施例1)とほとんど変化がないが、比較例5においては20時間後の酸価は99であり目的物を得ることはできず、触媒機能を失っていることがわかる。
また、実施例ではかすみが全く見られないが、比較例においてはかすみがある。すなわち、これらの実施例から、本発明の触媒が、触媒寿命が極めて長く、少量で極めて高い触媒活性を発揮することがわかる。
【0064】
【発明の効果】
本発明の重合触媒は、触媒回転数が極めて高く、触媒活性の失活が極めて少ない。さらに、触媒回転頻度も高く、エステル化反応が極めて効率的に進行させることができる。従って、本発明の触媒を用いると、ポリエステルの生産性が飛躍的に向上する。また、「かすみ」の極めて良好なポリエステルが得られる。
Claims (5)
- チタン原子(a)と、オルトフタル酸、イソフタル酸、およびテレフタル酸から選ばれる1種以上のポリカルボン酸配位子(b)とからなることを特徴とするポリエステル用重合触媒。
- 請求項1記載の重合触媒の存在下に、ジオール並びにジカルボン酸および/またはジカルボン酸エステルを主構成単位として重合させることを特徴とするポリエステル樹脂の製造法。
- ジカルボン酸および/またはジカルボン酸エステルが、芳香族ジカルボン酸および/または芳香族ジカルボン酸エステルである請求項2記載のポリエステル樹脂の製造法。
- 重合触媒を構成するポリカルボン酸配位子(b)が、主構成単位であるジカルボン酸および/またはジカルボン酸エステルからなる配位子である請求項2または3記載のポリエステル樹脂の製造法。
- 重合触媒の使用量が、反応させるカルボン酸成分の全モル数に基づく原子(a)の濃度として0.0005〜0.05mol%である請求項2〜4のいずれか記載のポリエステル樹脂の製造法。
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