JP4068923B2 - レンズ鏡筒および監視カメラ - Google Patents

レンズ鏡筒および監視カメラ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フォーカスロック機構を備えたレンズ鏡筒と、このレンズ鏡筒を備えた監視カメラとに関する。特に、本発明は、フォーカス操作環の作動可能角度の制限をなくすことができるように構成したフォーカスロック機構を備えたレンズ鏡筒と、このレンズ鏡筒を備えた監視カメラとに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の監視カメラにおいて、単焦点レンズ、バリフォーカルレンズ、ズームレンズなどのマニュアルフォーカスレンズを含むレンズ鏡筒は、フォーカスロック機構を備えている。図11および図12を参照すると、監視カメラのフォーカスロック機構において、レンズ鏡筒910は、監視カメラのカメラボディ(図示せず)に固定された固定筒912と、固定筒912の外径部に対して配置されかつ固定筒912に対して回転可能に設けられたフォーカス操作環914と、固定筒912の内径部に対して配置されかつ固定筒912の軸線方向に移動可能に設けられたフォーカスレンズ枠916とを備える。被写体の像を合焦させるためのフォーカスレンズ系920がフォーカスレンズ枠916の内径部に固定される。フォーカスレンズ系920は光軸922を定める。
【0003】
第1カム溝930、第2カム溝940、第3カム溝950がフォーカス操作環914の内面に形成される。第1直進コマ932、第2直進コマ942、第3直進コマ952がフォーカスレンズ枠916に固定される。第1直進コマ932、第2直進コマ942、第3直進コマ952は、光軸922を中心として、円周方向に120度の間隔で配置される。第1縦溝934、第2縦溝944、第3縦溝954が固定筒912に形成される。第1直進コマ932は、中間の軸部が第1縦溝934を貫通して、先端部が第1カム溝930に案内されるように構成される。第2直進コマ942は、中間の軸部が第2縦溝944を貫通して、先端部が第2カム溝940に案内されるように構成される。第3直進コマ952は、中間の軸部が第3縦溝954を貫通して、先端部が第3カム溝950に案内されるように構成される。
【0004】
ねじ穴960がフォーカス操作環914に形成される。ロックねじ962が、頭部962hと、ねじ部962jとを有する。頭部962hには、ローレットが形成される。頭部962hは、作動つまみとしても機能することができる。ロックねじ962のねじ部962jが、ねじ穴960にねじ込まれる。
【0005】
ピントを合わせるとき、フォーカス操作環914を回転させると、第1直進コマ932は第1カム溝930に案内されて移動し、第2直進コマ942は第2カム溝940に案内されて移動し、第3直進コマ952は第3カム溝950に案内されて移動し、フォーカスレンズ系920は光軸922に沿って移動するように構成される。
【0006】
ピントを合わせた後、ロックねじ962のねじ部962jを、ねじ穴960にねじ込む。ロックねじ962をねじ込むことにより、ねじ底面962bが、固定筒912の外径部に接触して、フォーカス操作環914の固定筒912に対する回転を阻止することができる。
例えば、特開平5−93839号公報、特開平6−14895号公報、特開平9−324804号公報などに、従来のレンズ鏡筒の構造が開示されている。また、特許第2873694号公報などに、従来の固体撮像素子カメラの構造が開示されている。また、特開2002−189238号公報などに、従来のCCTVカメラとCCTVカメラ用レンズの構造が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のレンズ鏡筒では、フォーカス操作環914のねじ穴960にロックねじ962をねじ込んでロックするとき、ロックねじ962が第1縦溝934、第2縦溝944、第3縦溝954に入るのを回避する必要があった。このため、光軸922に沿う方向において、第1縦溝934、第2縦溝944、第3縦溝954と干渉しない位置にねじ穴960を設けるか、或いは、120度の間隔で配置された第1縦溝934、第2縦溝944、第3縦溝954のいずれともロックねじ962が干渉しないように、フォーカス操作環914の回転可能角度を80度〜90度に制限しなければならなかった(図12参照)。
【0008】
フォーカス操作環914のねじ穴960を光軸922の方向で、第1縦溝934、第2縦溝944、第3縦溝954と干渉しない位置に設けた場合、ロックねじ962が、ズーム操作環、絞り部、マウント等の他の部品と干渉するおそれが高くなり、レンズ鏡筒を小型化する妨げになるおそれがあった。
【0009】
しかしながら、フォーカスレンズ系920の光軸922方向の移動量が大きいレンズでは、フォーカス操作環914の回転可能角度を80度〜90度に制限した場合、フォーカス操作環914の回転において、単位回転角度あたりのフォーカスレンズ系920の光軸922方向の移動量が大きくなり、ユーザが希望するフォーカスの位置にフォーカスレンズ系920を移動するのがむずかしくなるおそれがあった。すなわち、この場合、ピント合わせが困難になってしまうおそれがあった。
【0010】
さらに、ピントを合わせた後、フォーカス操作環914をロックするために、ねじ穴960にロックねじ962をねじ込んでゆくと、ロックねじ962のねじ底面962bが、固定筒912の外径部に接触したとき、フォーカス操作環914を回転させるような力が発生する。このため、ロックねじ962をねじ込んでゆくと、フォーカスレンズ枠916が移動し、フォーカスレンズ系920が移動することにより、ピントずれを生じるおそれがあった。
【0011】
【発明の目的】
本発明の目的は、フォーカス操作環の回転可能角度の制限をなくし、フォーカス操作環の回転において、単位回転角度あたりのフォーカスレンズ系の移動量が大きくならず、ピント合わせが容易なレンズ鏡筒を提供することにある。
本発明の他の目的は、ピント合わせが容易で、ピントを合わせた後、ロックねじをねじ込んでもピントずれを生じるおそれがないレンズ鏡筒を備えた監視カメラを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、フォーカスロック機構を備えたレンズ鏡筒において、カメラボディに固定できるように構成された固定筒と、固定筒の外径部に対して配置されかつ固定筒に対して回転可能に設けられたフォーカス操作環と、固定筒の内径部に対して配置されかつ固定筒の軸線方向に移動可能に設けられたフォーカスレンズ枠と、フォーカスレンズ枠の内径部に固定されており、被写体の像を合焦させるためのフォーカスレンズ系と、フォーカス操作環に形成されたねじ穴と、ねじ穴にねじ込まれるロックねじと、フォーカス操作環の内周に配置されたロック板とを備えるように構成した。このレンズ鏡筒においては、カム溝がフォーカス操作環の内面に形成されており、縦溝が前記固定筒に形成されており、直進コマがフォーカスレンズ枠に固定されている。この直進コマは、中間の軸部が前記縦溝を貫通して、先端部が前記カム溝に案内されるように構成されている。このレンズ鏡筒においては、フォーカス操作環を回転させると、直進コマはカム溝に案内されて移動し、フォーカスレンズ系は光軸方向に移動するように構成されており、前記ロック板は、前記光軸方向において前記固定筒の前記縦溝と重なる位置に配置されるように構成されており、ロックねじを、ねじ穴にねじ込むと、ロックねじのねじ底面がロック板を光軸に向かって移動させ、ロック板は固定筒の外径部に接触するように構成されている。
【0013】
本発明のレンズ鏡筒においては、ロック板を逃げるための肉抜き部が、フォーカス操作環の内周の一部分に形成され、ロック板固定ピンが肉抜き部に形成され、ロック板固定ピンの頭部を熱かしめして、ロック板をフォーカス操作環に固定するのが好ましい。
この構成により、フォーカス操作環の回転可能角度の制限をなくすことができる。また、この構成により、フォーカス操作環の回転において、単位回転角度あたりのフォーカスレンズ系の移動量が大きくならず、ピント合わせが容易なレンズ鏡筒を実現することができる。
【0014】
また、本発明のレンズ鏡筒においては、ロックねじの中心軸線が縦溝の一方の側面の外側端部に位置したときのロック状態において、ロックねじの中心軸線からロック板の端部までの寸法は、縦溝の幅より大きくなるように構成されるのが好ましい。
【0015】
また、本発明のレンズ鏡筒においては、ロックねじの呼び径をD1としたとき、ロックねじの中心軸線からロック板の端部までの寸法から(D1/2)を引いた寸法が、縦溝の幅より大きくなるように構成されるのが好ましい。この構成により、ロックねじを操作したとき、ロック板の端部が縦溝に引っかかるおそれを確実に回避することができる。
【0016】
さらに、本発明のレンズ鏡筒においては、ロック板は案内穴を有し、ロック板を案内するためのロック板案内ピンが肉抜き部に形成され、ロック板の案内穴がロック板案内ピンに嵌め込まれるのが好ましい。この構成により、ロックねじを締めたとき、ロック板の端部が固定筒の外径部に接触することなしに、ロック板を確実に固定筒に接触させることができる。
【0017】
さらに、本発明は、監視カメラにおいて、撮像素子を含むカメラボディと、上記のようなレンズ鏡筒とを備え、レンズ鏡筒は前記カメラボディに固定されるように構成した。
【0018】
【発明の効果】
本発明は、上記の構成により、フォーカス操作環の回転可能角度の制限をなくすことができ、フォーカス操作環の単位回転角度あたりのフォーカスレンズ系の移動量が大きくならず、ピント合わせが容易なレンズ鏡筒を実現することができる。
また、本発明のレンズ鏡筒は、ロックねじを操作したとき、ロック板の端部が縦溝に引っかかるおそれを確実に回避することができる。
さらに、本発明のレンズ鏡筒においては、ロックねじを締めたとき、ロック板の端部が固定筒の外径部に接触することなしに、ロック板を確実に固定筒に接触させることができる。
さらに、本発明により、ピント合わせが容易で、ピントを合わせた後、ロックねじをねじ込んでもピントずれを生じるおそれがないレンズ鏡筒を備えた監視カメラを実現することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(1)第1の実施の形態
最初に、本発明の監視カメラの第1の実施の形態を説明する。以下の説明は、フォーカスロック機構について行うが、本発明はズーム機構のロック機構に応用することもできる。
【0020】
図1〜図3を参照すると、本発明の監視カメラの第1の実施の形態において、監視カメラ100は、カメラボディ102と、フォーカスロック機構を有するレンズ鏡筒110とを備える。レンズ鏡筒110は、カメラボディ102に固定された固定筒112と、固定筒112の外径部に対して配置されかつ固定筒112に対して回転可能に設けられたフォーカス操作環114と、固定筒112の内径部に対して配置されかつ固定筒112の軸線方向に移動可能に設けられたフォーカスレンズ枠116とを備える。被写体の像を合焦させるためのフォーカスレンズ系120がフォーカスレンズ枠116の内径部に固定される。フォーカスレンズ系120は光軸122を定める。フォーカス操作環114は、ポリカーボネートなどのプラスチックで形成される。レンズ鏡筒110には、絞り(図示せず)を設けるのがよい。
カメラボディ102には、フォーカスレンズ系120により結像される被写体の像を電気信号に変換するための固体撮像素子(例えば、CCD)104と、固体撮像素子104から出力される被写体の像に関する電気信号を処理するための電気信号処理部105と、電気信号処理部105により処理された被写体の像に関する電気信号を記録するための像記録部106と、電源(図示せず)と、監視カメラを操作するためのスイッチ(図示せず)と、監視カメラの動作を制御するための動作制御回路(図示せず)などが設けられる。
【0021】
第1カム溝130、第2カム溝140、第3カム溝150がフォーカス操作環114の内面に形成される。第1直進コマ132、第2直進コマ142、第3直進コマ152がフォーカスレンズ枠116に固定される。第1直進コマ132、第2直進コマ142、第3直進コマ152は、光軸122を中心として、円周方向に120度の間隔で配置される。第1縦溝134、第2縦溝144、第3縦溝154が固定筒112に形成される。第1直進コマ132は、中間の軸部が第1縦溝134を貫通して、先端部が第1カム溝130に案内されるように構成される。第2直進コマ142は、中間の軸部が第2縦溝144を貫通して、先端部が第2カム溝140に案内されるように構成される。第3直進コマ152は、中間の軸部が第3縦溝154を貫通して、先端部が第3カム溝150に案内されるように構成される。
【0022】
ねじ穴160がフォーカス操作環114に形成される。ロックねじ162が、ねじ底面162bと、頭部162hと、ねじ部162jとを有する。頭部162hには、ローレットが形成される。頭部162hは、作動つまみとしても機能することができる。ロックねじ162のねじ部162jが、ねじ穴160にねじ込まれる。
【0023】
ロック板逃げを構成する肉抜き部114cが、フォーカス操作環114の内周の一部分に形成される。ロック板固定ピン114dが肉抜き部114cに形成される。ロック板固定ピン114dは、肉抜き部114cの底面、すなわち、肉抜き内径部114fから光軸122に向かって延びる。ロック板170が肉抜き部114cに配置される。ロック板170の固定穴170hがロック板固定ピン114dに嵌め込まれる。ロック板170の固定穴170hをロック板固定ピン114dに嵌め込んだ後、ロック板固定ピン114dの頭部を熱かしめして、ロック板170をフォーカス操作環114に固定するのがよい。ロックねじ162のねじ底面162bは、ロック板170と接触するように構成される。ロック板170をフォーカス操作環114に固定したとき、ロック板170は肉抜き内径部114fに押しつけられるように構成される。例えば、ロック板170は、板厚0.2mmのりん青銅などの、弾性材料で形成するのがよい。すなわち、ロック板170は板ばねとして作用可能なように構成される。
【0024】
或いは、ロック板固定ピン114dを設ける代わりに、ロック板固定ねじを用いてロック板170をフォーカス操作環114に固定してもよいし、ロック板170の一端部をフォーカス操作環114に接着固定してもよいし、ロック板170の一端部をフォーカス操作環114に圧入することもできる。
【0025】
フォーカス操作環114を回転させて、ロックねじ162のねじ底面162bが第1縦溝134、第2縦溝144、第3縦溝154のいずれかに位置したとき、ロック板170は、第1縦溝134、第2縦溝144、第3縦溝154を覆うことができるような寸法・形状に構成される。
【0026】
ピントを合わせるとき、フォーカス操作環114を回転させると、第1直進コマ132は第1カム溝130に案内されて移動し、第2直進コマ142は第2カム溝140に案内されて移動し、第3直進コマ152は第3カム溝150に案内されて移動し、フォーカスレンズ系120は光軸122方向に移動するように構成される。
【0027】
ピントを合わせた後、ロックねじ162のねじ部162jを、ねじ穴160にねじ込むと、ねじ底面162bがロック板170を光軸122方向に移動させるように構成される。ロック板170が光軸122方向に移動すると、ロック板170は固定筒112の外径部に接触するように構成される。それによって、フォーカス操作環114の固定筒112に対する回転を阻止することができる。
【0028】
図4を参照すると、本発明の監視カメラの第1の実施形態において、ロックねじ162の中心軸線162cが第1縦溝134の中心に位置したときの未ロック状態において、ロックねじ162のねじ部162jを、ねじ穴160にねじ込む。ロックねじ162のねじ底面162bはロック板170の外側面(光軸122から遠い方の表面)170aに接触する。この状態では、ロック板170の端部170dは肉抜き内径部114fに接触している。
【0029】
また、ロック板170において、ロックねじ162の中心軸線162cと接触する部分からロック板170の端部170dまでは、平面に形成してもよいし、或いは、固定筒112の外径部112aの曲率半径より大きい曲率半径になるように形成するのがよい。この構成により、ロック状態においてロックねじ162をゆるめたとき、わずかなロックねじ162のゆるめ量においても、ロック板170の端部170dが第1縦溝134の右側面134aに接触するおそれはない。したがって、この構成により、ロックねじ162をゆるめたとき、ロック板170の端部170dが第1縦溝134に引っかかるおそれを回避することができる。
【0030】
図5を参照すると、ロックねじ162のねじ部162jを、さらに、ねじ穴160にねじ込んでゆくと、ロック板170の内側面(光軸122に近い方の表面)170bは固定筒112の固定筒外径部112aに接触する。この状態では、ロック板170の内側面170bは、第1縦溝134の右側面134aの外側端部134dに接触する。この状態では、ロック板170の端部170dは第1縦溝134の右側面134aに接触しない。したがって、ロックねじ162の中心軸線162cが第1縦溝134の中心に位置したときでも、ロック板170は固定筒112の固定筒外径部112aに確実に接触することができる。
【0031】
図6を参照すると、ロックねじ162の中心軸線162cが第1縦溝134の左側面134bの外側端部134fに位置したときのロック状態において、ロックねじ162の中心軸線162cからロック板170の端部170dまでの寸法S1は、第1縦溝134の幅(すなわち、第1縦溝134の右側面134aと左側面134bとの間の寸法)S2より大きくなるように構成される。この構成により、ロックねじ162の中心軸線162cが第1縦溝134の左側面134bの外側端部134fに位置したときでも、ロック板170の端部170dが第1縦溝134の右側面134aに接触するおそれはない。したがって、この構成により、ロックねじ162を操作したとき、ロック板170の端部170dが第1縦溝134に引っかかるおそれを回避することができる。
【0032】
図7を参照すると、ロックねじ162の呼び径をD1とする。フォーカス操作環114を確実にロックするためには、ロックねじ162の中心軸線162cからロック板170の端部170dまでの寸法S1から(D1/2)を引いた寸法が、第1縦溝134の幅S2より大きくなるように構成するのが好ましい。この構成により、ロックねじ162を操作したとき、ロック板170の端部170dが第1縦溝134に引っかかるおそれを確実に回避することができる。
上記の説明は第1縦溝134について行ったけれども、同様のことが、第2縦溝144および第3縦溝154についてもあてはまる。したがって、第2縦溝144および第3縦溝154についての説明は省略する。
【0033】
図8を参照すると、ロックねじ162、第1縦溝134、第2縦溝144、第3縦溝154、第1カム溝130、第2カム溝140、第3カム溝150、ロック板170が、光軸122の方向を矢印122Aで示して、フォーカス操作環114および固定筒112を平面に展開した展開平面図として示されている。
フォーカス操作環114を回転させ、第1直進コマ132が第1カム溝130に案内されて移動して、ロックねじ162(図8に点線で示す)の中心軸線162cが第1縦溝134(図8に二点鎖線で示す)の中心に位置したとき、ロック板170は、第1縦溝134を覆い、フォーカス操作環114を確実にロックすることができる。
【0034】
(2)第2の実施の形態
次に、本発明の監視カメラの第2の実施の形態を説明する。
以下の説明は、本発明の監視カメラの第2の実施形態が本発明の監視カメラの第1の実施形態と異なる点を主に述べる。したがって、以下に記載がない個所は、前述した本発明の監視カメラの第1の実施形態についての説明をここに準用する。
図9および図10を参照すると、本発明の監視カメラの第2の実施形態において、レンズ鏡筒210は、カメラボディに固定された固定筒212と、固定筒212の外径部に対して配置されかつ固定筒212に対して回転可能に設けられたフォーカス操作環214と、固定筒212の内径部に対して配置されかつ固定筒212の軸線方向に移動可能に設けられたフォーカスレンズ枠216とを備える。
【0035】
第1カム溝230、第2カム溝(図示せず)、第3カム溝(図示せず)がフォーカス操作環214の内面に形成される。第1直進コマ(図示せず)、第2直進コマ(図示せず)、第3直進コマ(図示せず)がフォーカスレンズ枠216に固定される。第1縦溝234、第2縦溝(図示せず)、第3縦溝(図示せず)が固定筒212に形成される。
ねじ穴260がフォーカス操作環214に形成される。ロックねじ262が、ねじ底面262bと、頭部262hと、ねじ部262jとを有する。ロックねじ262のねじ部262jが、ねじ穴260にねじ込まれる。
【0036】
ロック板逃げを構成する肉抜き部214cが、フォーカス操作環214の内周の一部分に形成される。ロック板固定ピン214dが肉抜き部214cに形成される。ロック板固定ピン214dは、肉抜き部214cの底面、すなわち、肉抜き内径部214fから光軸(図示せず)に向かって延びる。ロック板案内ピン214kが肉抜き部214cに形成される。ロック板案内ピン214kは、肉抜き内径部214fから光軸に向かって延びる。ねじ穴260は、ロック板固定ピン214dとロック板案内ピン214kの間に位置する。好ましくは、ねじ穴260は、ロック板固定ピン214dとロック板案内ピン214kの中間の位置に位置決めされる。
【0037】
ロック板270が肉抜き部214cに配置される。ロック板270は固定穴270hと、案内穴270kとを有する。固定穴270hは円形に形成される。案内穴270kは長円形に形成される。案内穴270kの長円形の長手方向軸線は、ロック板固定ピン214dとロック板案内ピン214kを結ぶ直線と一致するように構成するのがよい。ロック板270の固定穴270hはロック板固定ピン214dに嵌め込まれる。ロック板270の案内穴270kがロック板案内ピン214kに嵌め込まれる。ロック板270の固定穴270hをロック板固定ピン214dに嵌め込んだ後、ロック板固定ピン214dの頭部を熱かしめして、ロック板270をフォーカス操作環214に固定するのがよい。必要ならば、ロック板270の案内穴270kをロック板案内ピン214kに嵌め込んだ後、ロック板案内ピン214kの頭部を熱かしめにより大きくする。この場合、ロック板案内ピン214kの熱かしめ部は、ロック板270を固定しないように形成する。
【0038】
ねじ穴260の外周部と、ロック板固定ピン214dの熱かしめ部の外周部との間の寸法は、第1縦溝234の幅S4より大きくなるように構成されるのが好ましい。ねじ穴260の外周部と、ロック板案内ピン214kの熱かしめ部の外周部との間の寸法は、第1縦溝234の幅S4より大きくなるように構成されるのが好ましい。この構成により、ロックねじ262を締めたときロック板270の端部270dが肉抜き内径部214fから離れない。したがって、ロック板270の端部270dが固定筒212の固定筒外径部に接触することなしに、ロック板270を確実に固定筒212に接触させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の監視カメラの実施形態において、フォーカスロック機構を、光軸を含む平面で断面して示す部分縦断面図である。
【図2】 本発明の監視カメラの第1の実施形態において、フォーカスロック機構を、光軸に垂直な平面で断面して示す横断面図である。
【図3】 本発明の監視カメラの第1の実施形態の概略構造を示す側面図である。
【図4】 本発明の監視カメラの第1の実施形態において、光軸に垂直な平面で断面して、ロックねじが第1縦溝の中心に位置したときの未ロック状態におけるフォーカスロック機構を示す部分横断面図である。
【図5】 本発明の監視カメラの第1の実施形態において、光軸に垂直な平面で断面して、ロックねじの中心軸線が第1縦溝の中心に位置したときのロック状態におけるフォーカスロック機構を示す部分横断面図である。
【図6】 本発明の監視カメラの第1の実施形態において、光軸に垂直な平面で断面して、ロックねじの中心軸線が第1縦溝の左側面の端部に位置したときのロック状態におけるフォーカスロック機構を示す部分横断面図である。
【図7】 本発明の監視カメラの第1の実施形態において、光軸に垂直な平面で断面して、ロックねじの外周部の延長線が第1縦溝の左側面の端部に位置したときのロック状態におけるフォーカスロック機構を示す部分横断面図である。
【図8】 本発明の監視カメラの第1の実施形態において、ロックねじ、第1縦溝、第2縦溝、第3縦溝、第1カム溝、第2カム溝、第3カム溝、ロック板の作動を説明するための展開平面図である。
【図9】 本発明の監視カメラの第2の実施形態において、光軸に垂直な平面で断面して、ロックねじが第1縦溝の中心に位置したときの未ロック状態におけるフォーカスロック機構を示す部分横断面図である。
【図10】 本発明の監視カメラの第2の実施形態において、ロックねじが第1縦溝の中心に位置したときの未ロック状態におけるフォーカスロック機構を光軸から見た状態で示す部分平面図である。
【図11】 従来の監視カメラにおいて、光軸を含む平面で断面して、フォーカスロック機構を示す部分縦断面図である。
【図12】 従来の監視カメラにおいて、光軸に垂直な平面で断面して、フォーカスロック機構を示す横断面図である。
【符号の説明】
100 監視カメラ
102 カメラボディ
110 レンズ鏡筒
112 固定筒
114 フォーカス操作環
116 フォーカスレンズ枠
120 フォーカスレンズ系
122 光軸
130 第1カム溝
132 第1直進コマ
134 第1縦溝
140 第2カム溝
142 第2直進コマ
144 第2縦溝
150 第3カム溝
152 第3直進コマ
154 第3縦溝
160 ねじ穴
162 ロックねじ
170 ロック板
210 レンズ鏡筒
212 固定筒
214 フォーカス操作環
216 フォーカスレンズ枠
230 第1カム溝
234 第1縦溝
260 ねじ穴
262 ロックねじ
270 ロック板

Claims (6)

  1. フォーカスロック機構を備えたレンズ鏡筒において、
    カメラボディに固定できるように構成された固定筒と、
    前記固定筒の外径部に対して配置されかつ前記固定筒に対して回転可能に設けられたフォーカス操作環と、
    前記固定筒の内径部に対して配置されかつ前記固定筒の軸線方向に移動可能に設けられたフォーカスレンズ枠と、
    前記フォーカスレンズ枠の内径部に固定されており、被写体の像を合焦させるためのフォーカスレンズ系と、
    前記フォーカス操作環に形成されたねじ穴と、
    前記ねじ穴にねじ込まれるロックねじと、
    フォーカス操作環の内周に配置されたロック板とを備え、
    カム溝が前記フォーカス操作環の内面に形成されており、
    縦溝が前記固定筒に形成されており、
    直進コマが前記フォーカスレンズ枠に固定されており、
    前記直進コマは、中間の軸部が前記縦溝を貫通して、先端部が前記カム溝に案内されるように構成されており、
    前記フォーカス操作環を回転させると、前記直進コマは前記カム溝に案内されて移動し、前記フォーカスレンズ系は光軸方向に移動するように構成されており、
    前記ロック板は、前記光軸方向において前記固定筒の前記縦溝と重なる位置に配置されるように構成されており、
    前記ロックねじを、前記ねじ穴にねじ込むと、前記ロックねじのねじ底面が前記ロック板を光軸に向かって移動させ、前記ロック板は前記固定筒の外径部に接触するように構成される、
    ことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記ロック板を逃げるための肉抜き部が、前記フォーカス操作環の内周の一部分に形成され、ロック板固定ピンが前記肉抜き部に形成され、前記ロック板固定ピンの頭部を熱かしめして、前記ロック板を前記フォーカス操作環に固定するように構成されることを特徴とする、請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記ロックねじの中心軸線が前記縦溝の一方の側面の外側端部に位置したときのロック状態において、前記ロックねじの中心軸線から前記ロック板の端部までの寸法は、前記縦溝の幅より大きくなるように構成されることを特徴とする、請求項1又は2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記ロックねじの呼び径をD1としたとき、前記ロックねじの中心軸線から前記ロック板の端部までの寸法から(D1/2)を引いた寸法が、前記縦溝の幅より大きくなるように構成されることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記ロック板は案内穴を有し、前記ロック板を案内するためのロック板案内ピンが前記肉抜き部に形成され、前記ロック板の前記案内穴が前記ロック板案内ピンに嵌め込まれることを特徴とする、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  6. 撮像素子を含むカメラボディと、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒とを備え、
    前記レンズ鏡筒は前記カメラボディに固定される、
    ことを特徴とする監視カメラ。
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